JP2012237047A - マグネトロンスパッタリングカソード及びスパッタリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ターゲット表面の磁束密度について、領域A内で中心磁極12からターゲット端部への垂直磁束密度が−50〜+50ガウスの範囲で連続する長さを短辺長さの0.07倍以上に調整する。また、領域Aの長辺方向の中央での中心磁極12からターゲット端部への水平磁束密度の絶対値の極小値を両端での水平磁束密度の絶対値の極小値の0.95〜1.4倍の範囲とし、領域Bの短辺方向の中央での中心磁極12の水平磁束密度の絶対値を垂直磁束密度の絶対値の0.4倍以下とする。
【選択図】 図5
Description
<条件1>:磁気発生機構の長辺方向xにおいて中心磁極の両端から外周磁極の短辺の磁極の長さ×1/2の位置より内側の領域A内で、短辺方向yでの中心磁極からターゲット端部への垂直磁束密度が−50ガウス〜+50ガウスの範囲で連続する長さが、磁気発生機構の短辺長さの0.07倍以上である。
<条件2>:前記領域Aの長辺方向xの中央での短辺方向yにおける中心磁極からターゲット端部への水平磁束密度の絶対値の極小値が、領域Aの両端での短辺方向yにおける中心磁極からターゲット端部への水平磁束密度の絶対値の極小値の0.95〜1.4倍の範囲にある。
<条件3>:長辺方向xの両端から外周磁極の短辺の磁極の長さ×1/4までの領域Bにおいて、短辺方向yの中央での中心磁極の長辺方向xにおける水平磁束密度の絶対値が、中心磁極の中央での垂直磁束密度の絶対値の0.4倍以下である。
上記外周磁極の中央部の分割磁極ユニットの高さを両端部の分割磁極ユニットよりも2mm低く設置してスパッタリングを行った。この外周磁極の長辺方向の中央部での垂直磁束密度は、両端部の垂直磁束密度の80%であった。
外周磁極の分割磁極ユニットの高さを中央部と両端部で同一にし、中間磁極の中央部の分割磁極ユニットの高さを両端部より1mm高くして設置したこと以外は上記実施例1と同様にしてスパッタリングを行った。この中間磁極の中央部での水平磁束密度は、両端部の水平磁束密度の97%であった。
図1に示す従来の磁気発生機構を用いてスパッタリングを実施した。ターゲットの断面形状は図2のようになり、ターゲットの使用効率は18%であった。上記条件1〜3に関する値(ただし、条件2には該当しない)並びにターゲットの使用率を下記表1にまとめて示した。
図6に示すO字型の磁気発生機構を用いてスパッタリングを実施した。図6に示すY―Yでのターゲット断面は図16のようになった。エロージョンの外側の部分で局所的に侵食されており、ターゲット使用効率は25%であった。上記条件1〜3に関する値並びにターゲットの使用率を下記表1にまとめて示した。
長辺方向の2対の中間磁極について、中央部の分割磁極ユニットの高さを両端部より2mm低くして設置した。中間磁極の中央部水平磁束密度は、両端部の120%であった。尚、中間磁極以外の各磁極では高さの調整は行わなかった。
長辺方向の2対の中間磁極について、中央部の分割磁極ユニットの高さを両端部より3mm高くして設置したこと以外は上記実施例1と同様にしてスパッタリングを行った。このとき中間磁極の中央部の水平磁束密度は両端部の80%であり、条件2の谷部での磁束密度の比は1.5であった。また、スパッタリングターゲット使用効率は33%であった。上記条件1〜3に関する値並びにターゲットの使用率を下記表1にまとめて示した。
外周磁極の短辺の磁極サイズを大きくしたところ、領域BでのBxの絶対値が300ガウスになるところがあった。図7に示すX―X線でのターゲット断面は図18のようになり、このときターゲット使用効率は32%であった。上記条件1〜3に関する値並びにターゲットの使用率を下記表1にまとめて示した。
2、12 中心磁極
4 ハウジング
5 ハウジングカバー
6 磁気ヨーク
7 絶縁部品
8 アースシールド
9 バッキングプレート
10 スパッタリングターゲット
13 中間磁極
15 真空チャンバー
16 巻出ロール
17 冷却ロール
18 巻取ロール
19a、19b、19c マグネトロンスパッタリングカソード
Claims (7)
- 略矩形状の外周磁極と、該外周磁極の内側に長辺方向xに略平行で且つ短辺方向yの略中央に配置された中心磁極と、該外周磁極と該中心磁極の間に両者に略平行に且つ対をなして1対以上配置された中間磁極とを、磁気ヨークの表面に設けた磁気発生機構を備え、該磁気発生機構を覆う位置にスパッタリングターゲットが装着され、該スパッタリングターゲット表面の磁束密度が下記条件1〜3を満たすことを特徴とするマグネトロンスパッタリングカソード。
条件1:磁気発生機構の長辺方向xにおいて中心磁極の両端から外周磁極の短辺の磁極の長さ×1/2の位置より内側の領域A内で、短辺方向yでの中心磁極からターゲット端部への垂直磁束密度が−50ガウス〜+50ガウスの範囲で連続する長さが、磁気発生機構の短辺長さの0.07倍以上である。
条件2:前記領域Aの長辺方向xの中央での短辺方向yにおける中心磁極からターゲット端部への水平磁束密度の絶対値の極小値が、領域Aの両端での短辺方向yにおける中心磁極からカソード端部への水平磁束密度の絶対値の極小値の0.95〜1.4倍の範囲にある。
条件3:長辺方向xの両端から外周磁極の短辺の磁極の長さ×1/4までの領域Bにおいて、短辺方向yの中央での中心磁極の長辺方向xにおける水平磁束密度の絶対値が、中心磁極の中央での垂直磁束密度の絶対値の0.4倍以下である。 - 前記外周磁極の長辺方向xにおいて、前記中心磁極の長さが外周磁極における長辺の磁極の長さと短辺の磁極の長さとの差の0.6〜1.1倍であって、前記中間磁極の長さが外周磁極の長辺の磁極の長さより短く且つ中心磁極の長さよりも長く、且つ中間磁極及び中心磁極の中央が外周磁極の長辺の磁極の中央と揃えて配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のマグネトロンスパッタリングカソード。
- 前記外周磁極の長辺方向xにおける各中間磁極と中心磁極の長さは、中心磁極が最も短く、各中間磁極は中心磁極に近いほど短くなっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマグネトロンスパッタリングカソード。
- 前記外周磁極の長辺の磁極、前記各中間磁極及び前記中心磁極は、それぞれ長辺方向xにおいて3分割された分割磁極ユニットからなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のマグネトロンスパッタリングカソード。
- 前記外周磁極の長辺の磁極、前記各中間磁極及び前記中心磁極を構成する各分割磁極ユニットは、スパッタリングターゲットの法線方向における位置の調整が可能であることを特徴とする、請求項4に記載のマグネトロンスパッタリングカソード。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のマグネトロンスパッタリングカソードを、真空チャンバー内に備えることを特徴とするスパッタリング装置。
- 長尺基材をロールトゥロール方式で搬送しながら該長尺基材の表面にスパッタリングを施すスパッタリング装置において、前記マグネトロンスパッタリングカソードの磁気発生機構の長辺方向xが前記長尺基材の幅方向に略平行となるように配置されていることを特徴する、請求項6に記載のスパッタリング装置。
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