JP2012236996A - 生花飾り用水溶性点接着剤及び生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法 - Google Patents

生花飾り用水溶性点接着剤及び生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、生花飾り用水溶性点接着剤及び樹脂粒子を用いた生花飾り方法並びに飾った植物を提供する。
【解決手段】本発明は生花の表面に水溶性点接着剤を提供して生花の新鮮度が長持ちするようにし、水溶性点接着剤によって接着できる多様なサイズの粉末化された飾り用樹脂粒子または機能性物質を含むコーティング剤が塗布されたコーティングされた飾り用樹脂粒子を提供して多様な色及びイメージの演出ができるようにした。さらに、飾り用樹脂粒子やコーティングされた飾り用樹脂粒子またはグリッターなどの機能性素材を密閉容器内に飛散させ、これに水溶性点接着剤が塗布された生花を投入するという新しい方法で、既存の生花染色では見られない独特なイメージが演出できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、生花飾り用水溶性点接着剤及び生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法に関するもので、さらに詳しくは、自然状態では全く見かけない独特な飾りを生きている植物に適用して商品性の付加価値を高めると共に、生花の新鮮度が長持ちするようにしたものである。
バラや他の様々な花を含む生花は、植物が独自的に持つ色を提供する。
これらの生花は、生け花などの用途として多様に使われているが、前記に述べたような色の制限により、様々な視覚的な効果を消費者に提供するのに限界があった。
このような問題を解決するために、花卉業界では多様な方法が研究された。最近は、花びらに染色液をスプレー方式で塗布する染色法が使われているが、これは白色のばらなどに限られて使われている水準である。
本発明者は、前記の従来の花びらを染色する方法の種々の問題点を解決すべく本発明を研究開発し、本発明では自然状態では全く見かけない独特な飾りを生きている植物に適用して商品性の付加価値を高めると共に、生花の新鮮度が長持ちするようにした生花飾り用水溶性点接着剤及び生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法を提供することを発明の技術的な課題として本発明を完成した。
本発明では生花の表面に水溶性点接着剤を提供して生花の新鮮度が長持ちするようにした。
また、本発明では前記水溶性点接着剤にて接着できる様々なサイズの粉末化された飾り用樹脂粒子または機能性物質を含むコーティング剤が塗布されたコーティングされた飾り用樹脂粒子を提供して、生花の色に関係なく様々な色及びイメージの演出ができるようにした。
さらに、飾り用樹脂粒子やコーティングされた飾り用樹脂粒子またはグリッター(レインボーまたはホログラム)などの機能性素材を密閉容器内に飛散させ、これに水溶性点接着剤が塗布された生花を投入する新しい方法で、既存の生花染色では見られなかった独特なイメージの演出が可能になった。
本発明により提供される生花飾り用水溶性点接着剤及び生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法によると、下記のような効果がある。
−接着剤が水溶性で臭わないため、作業環境を改善することができる。
−接着剤を塗布した後、飾り用樹脂粒子を水分内に接着固定することができ、作業時間を大幅に短縮することができ、それにより植物の新鮮度の維持を保障することができる。
−既存の染色方法では演出できなかった特性のある色などを提供することができるため、製品の高級化など商品性の付加価値を高めることができる。
−従来は白色バラに限って染色が可能であったが、本発明は生花の種類や色にかかわらず使用可能である。
図1は、本発明において生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法で生花を飾った例を示した生花の写真である。 図2は、本発明において生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法で生花を飾った例を示した生花の写真である。
以下、本発明で提供する生花飾り用水溶性点接着剤及び生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法の実施例を添付図面により説明する。
本発明は、生花の表面に水溶性点接着剤(テープのように粘つく状態を維持する接着剤)を提供して生花の新鮮度が長持ちするようにし、前記水溶性点接着剤にて接着できる多様なサイズの粉末化された飾り用樹脂粒子または機能性物質を含むコーティングされた飾り用樹脂粒子を提供して多様な色及びイメージの演出を可能にしたものである。
また、飾り用樹脂粒子やコーティングされた飾り用樹脂粒子またはグリッター(レインボーまたはホログラム)などの機能性素材を密閉容器内に飛散させ、これに水溶性点接着剤が塗布された生花を投入するという新しい方法で、既存の生花染色からは見られない独特なイメージの演出を可能にしたものである。
1.水溶性点接着剤
(1−1)ラテックス接着剤
本発明で提供する水溶性点接着剤の好ましい実施例としては、天然ラテックス(nature latex)と水とアンモニア水を混合したラテックス混合物と、メチルメタアクリレート(MMA:methyl methacrylate)とオレイン酸を混合したMMA混合物と、テトラエチレンペンタミン(TEPA:tetraethylenepentamine)と水を混合したTEPA混合物を混合して製造する。
前記各混合物の組成比としては、重量で天然ラテックス(nature latex)100gと水30gとアンモニア水2gを混合したラテックス混合物を組成する。
天然ラテックス(nature latex)は植物から抽出したもので、生花の表面にくっつく接着剤であって、組織が生花と類似な植物性であるため生花の新鮮度を維持するのに役立つ。
メチルメタアクリレート(MMA:methyl methacrylate)25gとオレイン酸1gを混合してMMA化合物を組成する。
メチルメタアクリレートは、透明性を高めて接着剤が塗布された状態で生花の持つ固有の色を保つことができるようにし接着力を向上させる役割をする。
そしてオレイン酸は、接着剤が空気中で速く硬化することを遅らせる役割をする。
テトラエチレンペンタミン(TEPA:tetraethylenepentamine)1gと水10gを混合してTEPA化合物を混合する。
テトラエチレンペンタミンは、ラテックスとメチルメタアクリレートが未反応した際にこれらから発生する臭いを除去する役割をする。
前記のように製造された接着剤は、生物に塗布された後、水が気化しながら天然接着剤のラテックスが徐々に加硫して被着物を接着する粘性を提供するようになる。
ラテックス接着剤の製造順番は、先ず、ラテックス混合物にMMA混合物を混合する段階と、混合によって得られた1次混合物にTEPA混合物を混合する段階からなる。
前記ラテックス混合物にMMA混合物を混合する混合段階は、撹拌器にラテックス混合物を投入した状態でMMA混合物を1時間滴下(dropping)しながら混合した後、1時間熟成して1次混合物を製造する。
これは、ラテックス混合物とMMA混合物の過度な化学反応を遅延させるためである。もしMMA混合物を急に投入して撹拌する場合、1次混合物が水のような流れを示さず、ゲル(gel)状態の粘性を持つようになるため注意しなければならない。
前記ラテックス混合物にMMA混合物を混合した1次混合物にTEPA混合物を混合する段階は、前記のように撹拌器に投入して混合した1次混合物にTEPA混合物を1時間滴下(dropping)しながら混合する。
これもまた前記1次混合物とTEPA混合物の過度な化学反応を遅延させるためであり、TEPA混合物を急に投入して撹拌する場合、接着剤が水のような流れを示さずゲル(gel)状態の粘性を有するため注意しなければならない。
(1−2)アクリル接着剤
本発明で提供する水溶性点接着剤の他の実施例は、メチルメタアクリレート(MMA:methyl methacrylate)と2−ヒドロキシエチルメタクリル酸(2−hydroxyethyl methacrylate)と2−エチルヘキシルアクリル酸(2−Ethyl hexylacrylate)とブチルアクリル酸モノマー(BAM;Butyl Acrylate monomer)とビニルアセテートモノマー(VAM:vinyl acetate monomer)とアクリル酸(acrylic acid)を混合したアクリル混合物と、水と非イオン性界面活性剤(商標名:NP−10(Nonidet P−10)と陰イオン系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸(DBS)Dodecyl Benzene Sulfonic Acid)を混合した界面活性剤混合物と、水と触媒として過硫酸カルシウム(商品名;Potassium Persulfate(KPS)を混合した触媒混合物を順次に混合して構成する。
前記各混合物の組成比としては、重量でメチルメタアクリレート(MMA:methyl methacrylate)5.5gと2−ヒドロキシエチルメタクリル酸(2−hydroxyethyl methacrylate)11.5gと2−エチルヘキシルアクリル酸(2−Ethyl hexylacrylate)250gとブチルアクリル酸モノマー(BAM:Butyl Acrylate monomer)160gとビニルアセテートモノマー(VAM:vinyl acetate monomer)10gとアクリル酸(acrylic acid)6gを混合したアクリル混合物を製造する。
前記メチルメタアクリレートは、透明性を高めて接着剤が塗布された状態で生花の持つ固有の色を保つようにし、接着力を向上させる役割をする。
前記2−ヒドロキシエチルメタクリル酸はOH基付与剤であり、2−エチルヘキシルアクリル酸とブチルアクリル酸モノマーは粘着性付与剤であって接着剤の役割をする。
また、ビニルアセテートモノマーは接着力を向上させ、アクリル酸は被着物の接着性を高める役割をする。
水320gと非イオン性界面活性剤(商標名:NP−10(Nonidet P−10)9gと陰イオン系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸(DBS)Dodecyl Benzene Sulfonic Acid)5gを混合した界面活性剤混合物を製造する。
界面活性剤は50±5℃の水に入れて完全に溶かした状態で使用し、前記アクリル混合物が水で分散することを手伝う役割をする。
水80gと触媒として過硫酸カルシウム(商品名;Potassium Persulfate(KPS)1.6gを混合した触媒混合物を製造する。
触媒は前記アクリル混合物に含まれているモノマーが入っている媒質で、活性ラジカルを形成しながら重合反応を起こす役割をする。
前記のように製造されたアクリル接着剤は生物に塗布された後、水が気化しながらアクリル接着剤が徐々に加硫して被着物を接着する粘性を提供するものである。
製造順番は、先ず、アクリル混合物に界面活性剤混合物を混合する段階と、混合によって得られた1次混合物に触媒混合物を混合する段階からなる。
アクリル混合物に界面活性剤混合物を混合する段階は、撹拌器にアクリル混合物を投入した状態で75〜80℃の温度を維持しながら界面活性剤混合物を1時間滴下(dropping)しながら撹拌混合した後、1時間熟成して1次混合物を製造する。
これはアクリル混合物と界面活性剤混合物の過度な化学反応を遅延させるためである。もし界面活性剤混合物を急に投入して撹拌する場合、1次混合物の流れがゲル(gel)状態の粘性を有するため注意しなければならない。
1次混合物に触媒混合物を混合する段階は、撹拌槽の温度を75〜80℃に維持しながら触媒混合物の全体重量の2/3を4時間滴下しながら撹拌混合した後1時間熟成し、残りの1/3を撹拌槽の温度を75〜80℃に維持しながら2時間滴下しながら撹拌混合し50℃以下まで徐々に冷却させる。
これもまたアクリル混合物と触媒の過度な化学反応を遅延させるためである。
2.飾り用樹脂粒子及び飾り用コーティング樹脂粒子
前記水溶性点接着剤を用いて生花に接着する飾り用樹脂粒子は、透明または白色のアクリル樹脂またはグリッターなどを粉末粒子の状態に加工して使う。
前記グリッターは、有色フィルム(業界では'ホログラム'として通用される)または透明フィルム(業界では'レインボー'として通用される)を粉砕する方法によって提供されることができる。
前記飾り用樹脂粒子のサイズは、大体パウダーのような粉末または直径が0.05〜1mmの粒子状で構成して、密閉空間で風に容易に飛散するようにする。
そして前記飾り用コーティング樹脂粒子は、前記のようなアクリル樹脂飾り用樹脂粒子を粉末粒子の状態に加工した状態で、外部に機能性物質と共にコーティング層を形成したものである。
機能性物質としては、温度によって色が変わる示温顔料、光によって色が変わる示光顔料、蓄光顔料などが一つまたは一つ以上混合して使われることができる。
前記粉末粒子に機能性物質をコーティングするコーティング剤は、アルコール(alcohol)とポリビニルブチラール(polyvinylbutyral)と少量の顔料(pigment)を混合して組成する。
組成比としては、重量でアルコール(alcohol)95gとポリビニルブチラール(polyvinylbutyral)5gと少量の顔料(pigment)を混合して組成する。顔料は0.1g〜2gの割合が適切で、この範囲を大きく外れない。
前記アルコールは、エチルアルコールまたはメチルアルコールのうちいずれかを使用しても良いが、人体に無害なエチルアルコールを使用することが好ましい。
アルコールはコーティングの後に蒸発し、ポリビニルブチラールは飾り用樹脂粒子の外部に薄く塗布コーティングされる。
3.生花飾り用樹脂を用いた生花飾り方法
本発明で提供する生花飾り用樹脂を用いた生花飾り方法は、生花に接着剤を塗布する段階と、接着剤が塗布された生花を乾燥する段階と、接着剤が塗布された生花に飾り用樹脂を固定する樹脂粒子固定段階と、を順次に行って短い時間内に生花に飾ることができるようにしたものである。
1)接着剤の塗布
接着剤の塗布は、一般的な染色方法で広く使われているスプレー式によって提供されるが、きれいに手入れした花びらを含む生花全体または一部に選択的にスプレーできることは当然である。
2)樹脂粒子の固定段階
前記のように接着剤を固定した状態で接着剤に飾り用樹脂粒子や飾り用コーティング樹脂粒子を固定する。場合によってはグリッター(レインボーまたはホログラム)などのかけらを固定するようにする。
このために、飾り用樹脂粒子を先ず密閉した容器内で空気を利用して飛散させた状態で、接着剤が塗布された生花を容器の中を通過させて樹脂が接着剤にくっついて固定されるようにする。
前記飾り用樹脂粒子は、多量を取り付けたいときは乾燥時間を減らして容器の中の生花の滞留時間を増やせば良い。
(実施例1)
バラに水溶性点接着剤を塗布して夜光顔料を含んでいる樹脂粒子が飛散する容器の中を通過させた。
その結果、図1のように、暗い所でバラの表面に塗布されている夜光顔料を含む樹脂粒子が光を発するイメージが演出されることが分かる。
(実施例2)
バラに水溶性点接着剤を塗布してホログラムのかけらで構成された樹脂粒子が飛散する容器の中を通過させた。
その結果、図2のように、バラの表面にホログラムのかけらで構成された樹脂粒子が光るイメージが演出されることが分かる。
本発明の詳しい説明は具体的な実施例について説明したが、本発明の技術範囲を外れない範囲内で適切な変形が可能である。従って、本発明の保護範囲は以上の明細書に説明した実施例に限るものではなく、添付の請求範囲と等しい手段についてもその保護範囲が及ぶと言える。

Claims (5)

  1. 重量で天然ラテックス(latex)100gと水30gとアンモニア水2gを混合したラテックス混合物を撹拌器に投入した状態で、メチルメタアクリレート(MMA:methyl methacrylate)25gとオレイン酸1gを混合したMMA化合物を1時間滴下(dropping)しながら混合した後1時間熟成して1次混合物を製造し、
    前記1次混合物にテトラエチレンペンタミン(TEPA:tetraethylenepentamine)1gと水10gを混合したTEPA化合物を1時間滴下(dropping)しながら混合して製造したことを特徴とする生花飾り用水溶性点接着剤。
  2. 重量でメチルメタアクリレート(MMA:methyl methacrylate)5.5gと2−ヒドロキシエチルメタクリル酸(2−hydroxyethyl methacrylate)11.5gと2−エチルヘキシルアクリル酸(2−Ethyl hexylacrylate)250gとブチルアクリル酸モノマー(BAM:Butyl Acrylate monomer)160gとビニルアセテートモノマー(VAM:vinyl acetate monomer)10gとアクリル酸(acrylic acid)6gを混合したアクリル混合物を撹拌器に投入して75〜80℃の温度を維持しながら水320gと非イオン性界面活性剤(商標名;NP−10(Nonidet P−10)9gと陰イオン系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸(DBS)Dodecyl Benzene Sulfonic Acid)5gを混合した界面活性剤混合物を1時間滴下(dropping)しながら撹拌混合した後1時間熟成して1次混合物を製造し、
    前記撹拌槽の温度を75〜80℃に維持しながら水80gと触媒として過硫酸カルシウム(商品名;Potassium Persulfate(KPS)1.6gを混合した触媒混合物の全体重量の2/3を4時間滴下しながら撹拌混合した後1時間熟成し、残りの1/3を撹拌槽の温度を75〜80℃に維持しながら2時間滴下しながら撹拌混合し50℃以下まで徐々に冷却して製造したことを特徴とする生花飾り用水溶性点接着剤。
  3. きれいに手入れした花びらを含む生花全体または一部に選択的に水溶性点接着剤をスプレー塗布する接着剤の塗布段階と、
    密閉した容器の中に空気を利用して飾り用樹脂粒子を飛散させた状態で、接着剤が塗布された生花を容器の中を通過させて飾り用樹脂粒子が接着剤にくっついて固定するようにする樹脂粒子の固定段階と、を順次に行うことを特徴とする生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法。
  4. 前記飾り用樹脂粒子は、透明または白色のアクリル樹脂を粉末粒子または粒子状に加工したり、グリッターを粉砕したもののうち選ばれた一つであることを特徴とする請求項3に記載の生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法。
  5. 前記樹脂粒子の表面にはコーティング層をさらに形成するが、
    前記コーティング層は、重量でアルコール(alcohol)95gとポリビニルブチラール(polyvinylbutyral)5gと顔料(pigment)0.1〜2gを混合して組成した接着剤に、示温顔料、示光顔料、蓄光顔料のうち一つまたは一つ以上を混合したことを特徴とする請求項4に記載の生花飾り用水溶性点接着剤を用いた生花飾り方法。
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