JP2012235889A - 外装チューブ,レーザ伝送路,レーザ治療器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】治療用レーザ光57aを導光する内部中空の長尺状に形成された中空導波路90とともに、内視鏡チューブ21における鉗子挿入路19に挿通するレーザ伝送路70を構成するとともに、内部の挿通空間81に中空導波路90の挿通を許容する外装チューブ80において、外面に、鉗子挿入路19への挿通状態において、断面における少なくとも2方向で、鉗子挿入路19の内周面19aに突出先端が当接する径外側向きに突出する外周凸部82と、隣り合う外周凸部82の間において、鉗子挿入路19の内周面19aとの間に吸入用導通路19bを形成する外周凹部83とを備えた。
【選択図】図5
Description
例えば、特許文献1には、レーザ伝送ファイバの保護パイプと、鉗子チャンネルの間の隙間に、吸引チューブを連通させ、前記隙間を吸引チャンネルとして使用するレーザ治療装置の体腔内圧調整装置が提案されている。
また、特許文献2には、挿入部の外周とシースの内周との間に、供給流体または吸引流体の流路を設ける内視鏡と併用される医療用処置具が提案されている。
この発明の外装チューブでレーザ伝送路を構成し、外装チューブで構成したレーザ伝送路を、レーザ治療器具を構成する内視鏡外部ホースにおける伝送路挿通孔に挿通することにより、隙間形成部によって煙を吸入し、レーザ光による焼灼手術、殊に、ESDやEMRでは、施術対象空間を広げるとともに、視野を確保することができる。したがって、確実かつ安全な施術を実行することができる。
この発明の外装チューブでレーザ伝送路を構成することにより、冷却水等の流体を流体管路に導通させることができるレーザ伝送路を構成することができる。
これにより、レーザ光を照射するレーザ伝送路の先端部分を、確実に施術対象部位まで導通することができる。
この発明により、隙間形成部によって煙を吸入させて、施術対象部位を安全に治療することができる。詳しくは、レーザ光として、水吸収性及び生体表面吸収性が高い炭酸ガスレーザを、明視野下で用いるため、必要最低限度のレーザを照射することができ、施術対象部位を安全に治療することができる。
図1は、内視鏡装置10とレーザ治療装置50とで構成されるレーザ治療システム1の概略構成を示す構成図であり、図2は、内視鏡装置10とレーザ治療装置50の構成を示すブロック図である。
レーザ治療器具に対応する術者操作ユニット12は、主に操作部13と内視鏡チューブ21とで構成している。
操作ボタン18は、送水、吸引、ズーム、あるいは、後述するアシストガスの送気、患部処理水の注水、さらには冷却水の循環などの操作入力を受け付ける。
詳述すると、湾曲管部23は、内視鏡チューブ21内に挿通されているワイヤ(図示省略)によって上下アングルノブ16および左右アングルノブ17に接続されている。このため、上下アングルノブ16や左右アングルノブ17の回転操作がワイヤによって湾曲管部23に伝達され、湾曲管部23が上下左右に湾曲する。これにより、任意の方向へ任意の角度に湾曲管部23を湾曲させることができ、先端構成部30を施術対象部位に向かって適切な方向へ向けることができる。
ライトガイド31,35は、撮像のための照明となる光を照射する照明部位である。これにより、光の届かない体内を照らして観察および施術できるようにする。
鉗子出口36は、レーザ治療装置50のレーザ伝送路70等の治療用デバイスの出口である。
このレーザ伝送路70は、内視鏡チューブ21の全長でもある鉗子挿入路長L1よりも長く形成されている。このレーザ伝送路70の詳細については後述する。
電源部52は、中央制御部54など各部に動作電力を供給する。
レーザ出力制御部54aは、操作部・表示部51で設定された出力や動作モードに応じてレーザ発振部57による治療用レーザ光57aの出力値を制御する。
記憶部54bは、出力の設定や動作モードの設定内容などの制御データなどの他に適宜のデータを記憶している。
ガイド光発光部56は、波長が800nm〜1μm付近の低コヒーレンス性の近赤外光を発光する。このガイド光は、治療用の治療用レーザ光57aが照射される位置を示すためのものである。近赤外光は不可視であるが、撮像素子によって検出し画像化することが可能であるため、後述する内視鏡装置10の撮像部46によって画像信号へ変換され、画像表示部48に表示され、治療用の治療用レーザ光57aが照射される位置を確認することができる。
患部処理水注水部62は、術中に患部の隆起を保つため、生理食塩水を患部処理水62aとして注水することができる。
操作部41は、操作部13(図1参照)による操作入力を中央制御部43に伝達する。すなわち、上下アングルノブ16や左右アングルノブ17の操作による湾曲管部23の湾曲動作、操作ボタン18による押下操作などを伝達する。またあるいは、操作ユニット12のものとは別個に、例えば内視鏡装置の制御器本体(不図示)に操作部を設け、照明の光量、静止画の撮影記憶等の操作を中央制御部43に伝達する。
中央制御部43は、各部に対して各種制御動作を実行する。
患部ガス吸入部44は、後述するレーザ伝送路70と、内視鏡チューブ21の鉗子挿入路19との間に形成され、流体吸引管路に対応する吸入用導通路19bを通じて、患部に充満する患部ガス44aを吸入する。
照明部45は、ライトガイド31,35(図1参照)からの照明を実行する。
さらに、外装チューブ80の挿通空間81における先端挿入部80a以外の範囲には、内側の3方向に、流体管路に対応するサブ管路84(84a,84b,84c)を外装チューブ80の内周面において外装チューブの長手方向に沿って備えている。
なお、3方向のサブ管路84の径内側先端部分が挿通空間81に挿通する中空導波路90の外径よりひとまわり大きな円状に配置される大きさで各サブ管路84を形成している。
これに対し、冷却水循環路75は、先端噴射口71の後方から前方に向かい、曲がって後方照射孔72bの前方に接続され、先端噴射口71の後方から後方照射孔72bの前方に貫通する貫通孔である。したがって、アシストガス噴射孔73はアシストガス用サブ管路84aと連通し、注水孔74は患部処理水用サブ管路84bと連通し、冷却水循環路75は冷却水回収用サブ管路84cと連通する。
上述したように、レーザ治療システム1を用いた内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)では、鉗子挿入路19にレーザ伝送路70を挿通させた術者操作ユニット12を体内に挿入し、画像表示部48で表示する撮像部46で撮像した先端構成部30の前方画像に基づいて、術者操作ユニット12の先端構成部30が施術対象部位に到達するまで挿通する。なお、施術対象部位は、食道や胃などの管腔であり、人間を含む生体の適宜の部位である。
また、患部処理水注水部62を稼働させて、患部処理水用サブ管路84b及び先端噴射口71の注水孔74を介して患部処理水62aを放出して、施術対象部位を隆起させて施術しやすい状態とする。
9とは別に照明部45を含む光学系を装備しているため、照明部45で撮像された画像を確認しながら、術者操作ユニット12の内視鏡チューブ21の先端構成部30を施術対象部位の直近まで確実に到達させることができる。
また、頂点部182は、内視鏡チューブ21の鉗子挿入路19の内周面19aに当接し、鉗子挿入路19の内周面19aと辺部183との間に吸入用導通路19bを形成している。
このように構成することによって、図6(a)乃至(c)に図示する外装チューブ180,280,380であっても、上述の外装チューブ80と同様の効果を奏することができる。
さらにまた、湾曲管部23において、中空導波路90を防護金属管に挿通し、中空導波路90の外側を防護金属管で囲繞してもよい。これにより、湾曲管部23を自由に湾曲動作させて、施術者は良好な作業環境でレーザ治療を、安全性且つ信頼性高く行うことができる。
この発明のレーザ光は、治療用レーザ光57aに対応し、
以下同様に、
内視鏡外部ホースは、内視鏡チューブ21に対応し、
伝送路挿通孔は、鉗子挿入路19に対応し、
挿通孔は、挿通空間81に対応し、
流体管路は、サブ管路84,184,284,384、アシストガス用サブ管路84a,184a,284a,384a、患部処理水用サブ管路84b,184b,284b、冷却水回収用サブ管路84c,184c,284c,384c、及び冷却水管路85,185,285,385に対応し、
伝送路挿通孔の内面は、内周面19aに対応し、
突出部は、外周凸部82、頂点部182及び長軸側の円弧部分382に対応し、
凹状部あるいは隙間形成部は、外周凹部83、辺部183及び短軸側の円弧部分383に対応し、
レーザ発生源は、レーザ発振部57に対応し、
レーザ制御部は、中央制御部54に対応し、
流体吸入手段は、患部ガス吸入部44に対応し、
流体吸引管路は、吸入用導通路19bに対応し、
レーザ制御部は、中央制御部54に対応し、
レーザ治療器具は、術者操作ユニット12に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
19…鉗子挿入路
19a…内周面
19b…吸入用導通路
21…内視鏡チューブ
44…患部ガス吸入部
54…中央制御部
57…レーザ発振部
57a…治療用レーザ光
59a…アシストガス
60a…冷却水
62a…患部処理水
70…レーザ伝送路
75…冷却水循環路
80,180,280,380…外装チューブ
81…挿通空間
82…外周凸部
83…外周凹部
84,184,284,384…サブ管路
84a,184a,284a,384a…アシストガス用サブ管路
84b,184b,284b…患部処理水用サブ管路
84c,184c,284c,384c…冷却水回収用サブ管路
85,185,285,385…冷却水管路
90…中空導波路
182…頂点部
382…長軸側の円弧部分
183…辺部
383…短軸側の円弧部分
Claims (8)
- レーザ光を導光する内部中空の長尺状に形成された中空導波路とともに、内視鏡外部ホースにおける伝送路挿通孔に挿通するレーザ伝送路を構成するとともに、内部の挿通孔に該中空導波路の挿通を許容する外装チューブであって、
外面に、
前記伝送路挿通孔への挿通状態において、断面における少なくとも2方向で、前記伝送路挿通孔の内面に突出先端が当接する径外側向きに突出する突出部と、
隣り合う該突出部の間において、前記伝送路挿通孔の内面との間に隙間を形成する隙間形成部とを備えた
外装チューブ。 - 複数の凹凸が周方向に連続配置された断面歯車状に形成し、
前記凹凸で、前記突出部と前記隙間形成部とを構成した
請求項1に記載の外装チューブ。 - 断面多角形状に形成し、
前記多角形状の頂点部分で前記突出部を構成するとともに、前記多角形状の辺部分で前記隙間形成部を構成した
請求項1に記載の外装チューブ。 - 断面楕円状に形成し、
前記楕円状の長軸側の円弧部分で前記突出部を構成するとともに、前記楕円状の短軸側の円弧部分で前記隙間形成部を構成した
請求項1に記載の外装チューブ。 - 前記挿通孔に挿通する前記中空導波路と、前記挿通孔の内面との間に、流体管路を備えた
請求項1乃至4のうちいずれかに記載の外装チューブ。 - 請求項1乃至5のうちいずれかに記載の外装チューブにおける前記挿通孔に前記中空導波路を挿通した
レーザ伝送路。 - レーザ発生源と、
レーザ制御部と、
請求項6に記載のレーザ伝送路とを備え、
前記レーザ伝送路の先端部が、前記内視鏡外部ホースの先端開口部近傍に位置するように、前記内視鏡外部ホースにおける伝送路挿通孔に挿通され、
前記隙間形成部に流体吸入手段を接続して、前記隙間形成部で流体吸引管路を形成する
レーザ治療器具。 - 前記レーザ光を、炭酸ガスレーザで構成した
請求項7に記載のレーザ治療器具。
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