JP2012234708A - 排熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力系統からの電源供給が停止しても発電ならびに排熱回収を継続でき、しかも、発電部の状況監視や遠隔操作ができる排熱回収装置を提供する。
【解決手段】燃料電池本体1を有する燃料電池ユニットAと、燃料電池本体1の排熱を回収する排熱回収ユニットBとが別体に構成された排熱回収装置において、燃料電池ユニットAのパワーコンディショナ3に、燃料電池本体1の発電電力を変換するDC−DCコンバータを備え、このDC−DCコンバータから排熱回収ユニットBに直流電力を供給するように構成するとともに、排熱回収ユニットBの各部をこのDC−DCコンバータから供給される直流電力によって動作するように構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は排熱回収装置に関し、より詳細には、発電部と、発電部の排熱を回収する排熱回収部とが別体に構成された排熱回収装置に関する。
従来、家庭用のコージェネレーションシステムなどの排熱回収装置においては、発電装置を備えた発電部と、発電装置からの排熱を回収する貯湯タンクを備えた排熱回収部とが備えられているが、その多くはこれら発電部と排熱回収部とが別体に構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
図3(a)は、このような排熱回収装置の一例を示している。この図3(a)では、発電装置として燃料電池を用いた排熱回収装置を示しており、図示の排熱回収装置では、発電部としての燃料電池ユニットAと、排熱回収部としての排熱回収ユニットBの二つの別ユニットを備えて構成されている。
上記燃料電池ユニットAは、発電手段を構成する燃料電池本体1と、この燃料電池本体1の付属機器で構成される補機本体2とを主要部として備えている。燃料電池本体1は、天然ガス、石油などの炭化水素系の燃料を水蒸気改質することによって得られる水素ガス(燃料ガス)と空気(酸素)とを用いて直流電力を発電する周知の構成の発電装置であって、この燃料電池本体1には、たとえば、固体酸化物形燃料電池(SOFC)や固体高分子形燃料電池(PEFC)などが用いられる。
補機本体2は、燃料電池本体1の起動や制御などに用いる周辺機器で構成されており、この補機本体2には、燃料電池本体1で発電された直流電力を電力系統に連系させるパワーコンディショナ3と、燃料電池本体1や燃料電池ユニット内の図示しない各種アクチュエータなど(たとえば、排熱回収ユニットBの貯湯タンク内の湯水を燃料電池ユニットA内の熱交換器(図示せず)に強制循環させる循環ポンプなど)の制御を行うマイコン(FC制御部)を備えたFC制御基板4とが含まれている(なお、ここで「FC」とは、「燃料電池(Fuel Cell)」の略称である)。
一方、上記排熱回収ユニットBは、燃料電池ユニットAに設けられた熱交換器(図示せず)で加熱昇温された温水を貯湯する貯湯タンク5と、貯湯タンク5に貯湯された湯水をさらに加熱昇温させる際に使用する補助熱源機6と、補助熱源機6や排熱回収ユニット内に設けられる図示しない各種アクチュエータなど(たとえば、熱交換器から供給される温水を貯湯タンク5をバイパスして熱交換器に戻す流路を形成させる流路切替弁や、熱交換器に供給する湯水を冷却する冷却装置など)の制御を行うマイコン(EHU制御部)を備えたEHU制御基板7とを主要部として備えている(なお、ここで「EHU」とは、「排熱回収ユニット(Exhaust Heat Unit)」の略称である)。
そして、これら燃料電池ユニットAと排熱回収ユニットBとの間には、貯湯タンク5内の湯水を燃料電池ユニットAの熱交換器に低温の湯水を供給するための排熱低温配管8と、熱交換器で加熱昇温された高温の温水を排熱回収ユニットBの貯湯タンク5に供給するための排熱高温配管9とが接続されるとともに、EHU制御基板7のマイコンとFC制御基板4のマイコンとが相互に通信できるようにこれらユニット同士がユニット間通信線10によって通信接続されている。
また、これに関連して、EHU制御基板7には、これら燃料電池ユニットAや排熱回収ユニットBを屋内の台所や浴室から遠隔操作したり、台所や浴室でこれら燃料電池ユニットAや排熱回収ユニットBの状況(たとえば、発電状況や貯湯タンク5の状況など)を表示・監視できるようにしたリモコン11(台所リモコン11aや浴室リモコン11bなど)がリモコン通信線12を介して接続されている。
そして、このように構成された排熱回収装置においては、図4に示すように、上記パワーコンディショナ3には、燃料電池本体1から供給される直流電力から商用電源などの電力系統20に連系可能な交流電力(図示例では、単相交流200V)を生成するために、燃料電池本体1から供給される直流電力を昇圧するDC−DCコンバータ31と、このDC−DCコンバータ31で昇圧された直流電力を交流電力に変換するDC−ACインバータ32とが備えられている。
そして、このDC−ACインバータ32で生成された交流電力(AC200V)が系統連系リレー33を介して系統連系用の電源線13によって電力系統20と接続された屋内の配電盤21に接続されている。また、このDC−ACインバータ32からはFC制御基板4などの補機に供給する交流電力(AC100V)が補機用交流電源線14を介してFC制御基板4などの補機に接続されている。そしてさらに、このパワーコンディショナ3には、これらの他にもFC制御基板4などの補機に供給する直流電力(図示例では、DC24V)を生成するDC−DCコンバータ34が備えられており、このDC−DCコンバータ34で生成された直流電力(DC24V)が補機用直流電源線15を介して制御基板4などの補機に接続されている。
つまり、この図3,4に示す排熱回収装置では、燃料電池ユニットAの補機に対する電源供給は、燃料電池本体1が発電をしている場合には発電した直流電力をパワーコンディショナ3で補機用の電源(AC100VとDC24V)に変換して供給し、燃料電池本体1が発電を行っていない場合には系統連系用の電源線13を介して配電盤21(電力系統20)から供給される交流電力をパワーコンディショナ3で補機用の電源に変換して(上記DC−ACインバータ32を逆動作させてAC−DCコンバータとして用いて)供給するように構成されている。
これに対して、排熱回収ユニットBは、EHU制御基板7に対して配電盤21から排熱回収ユニット用の交流電源線16を介して交流電力(AC100V)が供給されるようになっており、この交流電力(AC100V)がEHU制御基板7から補助熱源機用電源線17を介して補助熱源機6に供給されるように構成されている。つまり、この排熱回収ユニットBでは、補助熱源機6およびEHU制御基板7のそれぞれに、配電盤21から供給される交流電力から所望の直流電力(たとえば、各種電磁弁やリモコン11などに供給するDC15Vなど)を生成する電源回路(整流回路やスイッチング電源など)が備えられている。
特開2009−151978号公報の図1
しかしながら、このような従来の構成では以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
すなわち、このような従来の構成の排熱回収装置では、たとえば、電力系統20が停電した場合、燃料電池本体1で発電した電力を電力系統側に供給(売電)することができない(禁止されている)ため、燃料電池ユニットAは系統との連系を解列して自立運転をすることになるが、排熱回収ユニットBは電力系統20から電源供給を受けるように構成されているため、電力系統20の停電中は排熱回収ユニットBを使用することができない。
具体的には、電力系統20が停電すると、図3(b)に鎖線で示す電源線の電力供給が遮断され、また、これに伴って鎖線で示された通信線も通信不能となる。そのため、この状態では、たとえば、燃料電池ユニットAに排熱回収時に熱交換器に生じる凝縮水を回収して当該凝縮水だけを燃料電池発電の水蒸気改質に用いる純水として利用する、いわゆる水自立動作機能が備えられている場合において、貯湯タンク5が満蓄(貯湯タンク5が高温の温水で満たされた状態)になっていると、そのままでは熱交換器2で凝縮水を生成できないので、上記流路切替弁で貯湯タンク5をバイパスするとともに上記冷却装置を動作させて(たとえば、冷却装置を構成するラジエータのファンを動作させて)、熱交換器2に供給される湯水の温度を凝縮水が生成可能な温度にまで強制的に冷却して熱交換器2で凝縮水を生成するようにしているが(強制的に水自立動作を行うようにしているが)、排熱回収ユニットB側に設けられた電力負荷(上述した流路切替弁や冷却装置など)を動作させることができなくなるので、貯湯タンク5内の湯水の温度の上昇によって貯湯タンク5が満蓄になると水蒸気改質用の純水が不足することになり、燃料電池本体1での発電を停止させなければならない事態が生じ得る。
なお、この点については、電力系統20が停電しても発電用の純水生成のための水を外部から供給可能としておき水自立動作を行う必要がないようにすることも考えられるが、そのような場合でも貯湯タンク5が満蓄になってしまうと、その後は冷却装置(ラジエータのファン)を動作させて熱交換器2に供給される湯水の温度を低下させなければ、燃料電池の温度が上昇し、燃料電池を停止せざるをえなくなる。
一方、燃料電池本体1は高温状態(たとえば、固体酸化物形燃料電池(SOFC)であれば700℃程度)を維持しながら発電を行い、一度発電を停止すると燃料電池本体1の温度が所定温度未満になるまで再起動ができないことから、たとえば、電力系統20の停電時間が短時間であったような場合でも、燃料電池本体1を停止させていると、電力系統20の停電復旧に伴って燃料電池本体1の発電を直ちに再開できないという問題がある。
また、燃料電池本体1を遠隔操作したり、燃料電池本体1の状況を表示したりするリモコン11は、補助熱源機6で生成され、EHU制御基板7を介してリモコン通信線12によって供給されるDC15Vで動作するようになっているので、電力系統20の停電によって排熱回収ユニットBに対する電源供給が絶たれると、リモコン11に対する電力供給も停止し、燃料電池本体1の状況を確認できなくなるとともに、燃料電池本体1に対する運転停止の遠隔操作もできなくなるという問題もある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、電力系統からの電源供給が停止しても発電ならびに排熱回収を継続でき、しかも、発電部の状況監視や遠隔操作ができる排熱回収装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の排熱回収装置は、発電部と、この発電部の排熱を回収する排熱回収部とが別体に構成されている排熱回収装置において、上記発電部は、当該発電部の発電電力を変換するDC−DCコンバータを備え、このDC−DCコンバータから排熱回収部へ電力を供給するように構成され、上記排熱回収部は、上記発電部のDC−DCコンバータから供給される電力によってその各部を動作させるように構成されていることを特徴とする。
すなわち、この排熱回収装置では、排熱回収部に電力を供給するDC−DCコンバータが発電部に備えられ、排熱回収部はこの発電部のDC−DCコンバータから電力供給を受けて各部を動作させるように構成されるので、排熱回収部は商用電力などの電力系統から直接電源供給を受けることなく動作することができる。そのため、電力系統が停電しても発電部の発電を継続することで排熱回収部に電力が供給され、排熱回収部を継続して動作させることができる。
また、本発明の請求項2に記載の排熱回収装置は、請求項1に記載の排熱回収装置において、上記発電部の起動時または停止時は、上記発電部のAC−DCコンバータを介して電力系統から排熱回収部に電力を供給するように構成したことを特徴とする。
すなわち、この請求項2に係る排熱回収装置は、発電部の起動時や発電部の停止時のように、発電部での発電が行われていないときには、発電部のAC−DCコンバータを介して排熱回収部に電力供給が行われるので、発電部で発電が行われていないときでも排熱回収部には電力が供給され、排熱回収部を動作させることができる。
また、本発明の請求項3に記載の排熱回収装置は、請求項1または2に記載の排熱回収装置において、上記発電部の発電手段が燃料電池で構成されていることを特徴とする。
すなわち、この請求項3に係る排熱回収装置では、発電部の発電手段として電力系統への逆潮流が禁止される燃料電池が用いられるが、本発明の排熱回収装置では、電力系統が停電した場合であっても発電部での発電を継続する限り、排熱回収部への電力供給を維持することができる。そのため、発電部を電力系統から解列させた状態で、発電部の発電を停止させることなく発電を継続することができ、電力系統の停電が短時間で復帰したような場合でも停電復帰後直ちに系統との連系を回復させることができる。
また、本発明の請求項4に記載の排熱回収装置は、請求項1から3のいずれかに記載の非熱回収装置において、上記発電部についての発電情報表示部または発電停止操作部が、上記排熱回収部から電力供給を受けるように構成されていることを特徴とする。
すなわち、この請求項4に係る排熱回収装置では、上記発電部についての発電情報表示部または発電停止操作部が排熱回収部から電力供給を受けるように構成されていることから、これら発電情報表示部または発電停止操作部は、発電部が発電しているときは上記発電部のDC−DCコンバータから、また、発電部が発電をしていないときには上記発電部のAC−DCコンバータから排熱回収部に供給される電力の供給を受けるので、常に発電部の発電情報が表示され、また、常に発電停止操作を行うことができるようになる。
本発明によれば、発電部に備えられた発電部の発電電力を変換するDC−DCコンバータから排熱回収部に電力が供給され、排熱回収部はこの発電部のDC−DCコンバータから供給される電力によって各部を動作させるので、電力系統が停電した場合であっても、発電部の発電を継続することによって排熱回収部を動作させ続けることができる。
そのため、電力系統が停電しても排熱回収部に関連する機能(たとえば、貯湯タンクに温水を供給する貯湯機能や、排熱回収部が給湯機能や風呂追焚き機能、さらには温水暖房機能を備える場合はこれらの機能、また、排熱回収部にリモコンが接続されている場合には当該リモコンの機能、さらには、排熱回収部が水自立動作に対応した構成を有する場合は水自立動作に対応した動作等)を停止させずに利用することができる。したがって、発電部が燃料電池のように電力系統への逆潮流が禁止されている場合であっても、電力系統の停電時に発電部で発電を行って、発電された電力を排熱回収部で使用できるので、発電電力を有効に利用することができる。
しかも、排熱回収部は電力系統から直接電力供給を受けないので、従来の排熱回収部に備えられていたような整流回路やスイッチング電源などの回路が不要になる。その上、発電部の発電電力をDC−DC変換で使用するので、AC−DC変換を行うよりも効率ロスが少なくなる。
本発明に係る排熱回収装置の概略構成を示す説明図であって、図1(a)は同排熱回収装置の発電部が発電中であり電力系統と連系している状態を示しており、図1(b)は同排熱回収装置において電力系統が停電しており発電部が自立運転を行っている状態を示している。 同排熱回収装置に備えられたパワーコンディショナの概略構成の一例を示すブロック図である。 従来の排熱回収装置の概略構成を示す説明図であって、図3(a)は同排熱回収装置の発電部が発電中であり電力系統と連系している状態を示しており、図3(b)は同排熱回収装置において電力系統が停電しており発電部が自立運転を行っている状態を示している。 従来の排熱回収装置に備えられたパワーコンディショナの概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る排熱回収装置の概略構成を示している。本発明に係る排熱回収装置は、従来の排熱回収装置において燃料電池ユニット(発電部)Aに備えられているパワーコンディショナ3の構成を改変するとともに、排熱回収ユニット(排熱回収部)Bに対する電源供給の構成と排熱回収ユニットBを構成する部品の一部を改変したものであって、その他の基本的な構成は図3に示した従来の排熱回収装置と共通するので、構成が共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、本発明の排熱回収装置は、燃料電池ユニットAの燃料電池本体1で発電される直流電力をDC−DCで電圧変換して排熱回収ユニットBの電源として供給するように構成し、これに伴って従来の排熱回収装置の排熱回収ユニットBで交流電源で動作させていた部品をすべて直流電源で動作する部品に変更している。つまり、本発明の排熱回収装置では、排熱回収ユニットBは、燃料電池ユニットAから供給される直流電力によってその各部が動作するように構成されている。
ここで、排熱回収ユニットBにおける部品の変更としては、たとえば、従来の補助熱源機6では点火装置としてAC100Vで動作するイグナイタを使用しているが、本実施形態では、このイグナイタをDC24Vで動作するイグナイタ(図示せず)に変更している。また、この他にも交流電源で動作するポンプやモータなどが含まれている場合には、これらもすべて直流電源で動作するDCポンプ、DCモータなどに変更する。
また、燃料電池ユニットAから排熱回収ユニットBに供給する直流電力の電圧値については、後述するパワーコンディショナ3の構成によって適宜設計変更可能であるが、本実施形態では、上記イグナイタを動作させるDC24Vと、リモコン11や図示しない電磁弁などを動作させる電源となるDC15Vを供給するようにしている。なお、排熱回収ユニットBで使用される直流電源には、これらの他にもEHU制御基板7のマイコンや補助熱源機6の制御基板に搭載されるマイコン(図示せず)の電源(たとえば、DC5V)などもあるが、これらについては排熱回収ユニットB側で燃料電池ユニットAから供給される直流電力をDC−DCの電圧変換を行って生成するように構成している。
このように、本実施形態の排熱回収装置では、燃料電池ユニットAから排熱回収ユニットBに供給する直流電力としてDC24VとDC15Vを採用したことに伴って、燃料電池ユニットAのパワーコンディショナ3には、これらに対応する排熱回収ユニット用のDC−DCコンバータが設けられる。
図2は、排熱回収ユニット用の電源としてDC24VとDC15Vの出力ができるように改変されたパワーコンディショナ3の一例を示している。この図2に示すように、本実施形態に示すパワーコンディショナ3は、上述した従来の燃料電池ユニットAのパワーコンディショナ3に備えられていた構成(燃料電池本体1から供給される直流電力を昇圧するDC−DCコンバータ31と、このDC−DCコンバータ31で昇圧された直流電力を電力系統20に連系可能な交流電力(単相交流200V)に変換するDC−ACインバータ32と、補機に供給する直流電力(DC24V)を生成する補機用のDC−DCコンバータ34からなる構成)に加えて、新たに排熱回収ユニットBに供給する直流電力(DC15V)を生成するDC−DCコンバータ35を追加している。
なお、本実施形態では、排熱回収ユニットBに供給するDC24Vについては、補機用のDC24Vを生成するDC−DCコンバータ34の出力を排熱回収ユニットBに供給するDC24Vにも利用するようにしているが、排熱回収ユニットB用にDC24Vを供給するためのDC−DCコンバータを別途設けるように構成してもよい。
そして、このようにパワーコンディショナ3が改変されたことに伴って、パワーコンディショナ3と排熱回収ユニットBのEHU制御基板7の間には、パワーコンディショナ3からEHU制御基板7に対して、DC24Vの直流電力を供給するDC24V電源線36と、DC15Vの直流電力を供給するDC15V電源線37とが配設される。
そして、パワーコンディショナ3から直流電力の供給を受けるEHU制御基板7については、パワーコンディショナ3から供給されたDC24VとDC15Vの直流電力を排熱回収ユニットBの各部に動作用の電源として供給するとともに、補助熱源機6に対してもDC24V電源線38およびDC15V電源線39を介して供給するように構成している。
これにより、たとえば、排熱回収ユニットBに水自立動作用の流路切替弁や冷却装置が備えられている場合には、EHU制御基板7は、これら流路切替弁や冷却装置に直流電力を供給するように構成されている。つまり、水自立動作を実施できるようになっている。また、補助熱源機6についても、補助熱源機6の電源基板(図示せず)を介してイグナイタの動作用電源となるDC24Vが供給されるとともに、各種電磁弁等にも動作用電源となるDC15Vが供給される。
また、これに関連して、EHU制御基板7に接続されている台所リモコン11aや浴室リモコン11bにもEHU制御基板7から動作用の電源としてDC15Vが供給されるので、これらリモコン11に備えられる各種機能(たとえば、燃料電池本体1についての発電情報を表示する発電情報表示部の表示機能や、燃料電池本体1に対する発電停止の操作を受け付けて燃料電池本体1に対して発電停止を指令する制御信号を送信する発電停止操作部としての機能など)も利用できるようになっている。
しかして、このように構成された本発明の排熱回収装置では、図1(a)に示すように、電力系統20が正常で(停電しておらず)、かつ、燃料電池本体1が発電中である場合には、燃料電池本体1で発電された直流電力がパワーコンディショナ3に供給される。
そして、パワーコンディショナ3で生成されるAC200Vが系統連系用の電源線13を介して配電盤21に供給される(系統に連系される)。また、FC制御基板4に対しては、補機用交流電源線14および補機用直流電源線15を介してAC100VならびにDC24Vが供給される。さらに、排熱回収ユニットBのEHU制御基板7に対しては、DC24V電源線36およびDC15V電源線37を介してそれぞれDC24VおよびDC15Vが供給される。
また、補助熱源機6に対しては、EHU制御基板7からDC24V電源線38およびDC15V電源線39を介してDC24VおよびDC15Vが供給され、さらに、台所リモコン11aおよび浴室リモコン11bに対しては、EHU制御基板7からリモコン通信線12を介してDC15Vが供給される。
このように、本実施形態に示す排熱回収装置では、電力系統20が正常で(停電しておらず)、かつ、燃料電池本体1が発電中である場合には、燃料電池本体1で発電された直流電力がパワーコンディショナ3を介して、燃料電池ユニットAのFC制御部4や排熱回収ユニットBの動作電源として供給される。
なお、燃料電池本体1の起動時や停止時など、燃料電池本体1が発電を開始していない状態(つまり、燃料電池本体1から直流電力が出力されていない状態)にあるときは、電力系統20から配電盤21に供給された交流電力(単相交流200V)が、系統連系用の電源線13を介してパワーコンディショナ3に供給されるので、この場合には、パワーコンディショナ3のDC−ACインバータ32を逆動作させてAC−DCコンバータとして動作させることによって得られる直流電力が、燃料電池本体1で発電された直流電力を供給する場合と同様に、DC−DCで電圧変換されて、燃料電池ユニットAのFC制御基板4や排熱回収ユニットBの各動作電源(直流電源)として供給される。FC制御基板4に供給するAC100Vについては、系統連系用の電源線13を介して供給されるAC200Vから100Vを取り出してFC制御基板4に供給するように構成される。
このように、本実施形態に示す排熱回収装置では、燃料電池本体1で発電が行われていないときでもFC制御基板4や排熱回収ユニットBには電力が供給され、排熱回収ユニットBを動作させることができるようになっている。
また、燃料電池本体1が発電中に、電力系統20が停電した場合には、図1(b)の鎖線で示すように、電力系統20から配電盤21に対する電力供給が停止し、これに伴って、FC制御基板4のマイコンはパワーコンディショナ3の系統連系リレー33を開成して燃料電池本体1を系統から解列させるが、この場合でも、燃料電池本体1の発電を停止させることなく継続して、発電された電力でFC制御基板4や排熱回収ユニットBに電力供給を行うことができる。
したがって、電力系統20が停電しても排熱回収ユニットBに関連する機能(たとえば、貯湯タンクに温水を供給する貯湯機能や、排熱回収ユニットBが給湯機能や風呂追焚き機能、さらには温水暖房機能を備える場合はこれらの機能、また、リモコン11の機能、さらには、排熱回収ユニットBが水自立動作に対応した構成を有している場合は水自立動作に対応した動作)を停止させずに利用することができる。そのため、発電手段として燃料電池本体1のように電力系統20への逆潮流が禁止されている発電手段が備えられている場合であっても、電力系統20の停電時に発電手段で発電を行って、発電された電力を有効に利用することができる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、燃料電池ユニットAから排熱回収ユニットBに供給する直流電力の電圧値としてDC24VとDC15Vを用いた場合を示したが、これらの電圧値は適宜設計変更可能である。また、供給する電圧値も2種類に限られず1種類または3種類以上の電圧値の直流電力を供給するように構成することも可能である。
1 燃料電池本体
2 補機本体
3 パワーコンディショナ
4 FC制御基板
5 貯湯タンク
6 補助熱源機
7 EHU制御基板
8 排熱低温配管
9 排熱高温配管
10 ユニット間通信線
11 リモコン
12 リモコン通信線
13 系統連系用の電源線
14 補機用交流電源線
15 補機用直流電源線
31 昇圧用のDC−DCコンバータ
32 DC−ACインバータ(AC−DCコンバータ)
33 系統連系リレー
34 補機用のDC−DCコンバータ
35 排熱回収ユニット用のDC−DCコンバータ
36,38 DC24V電源線
37,39 DC15V電源線
20 電力系統
21 配電盤
A 燃料電池ユニット(発電部)
B 排熱回収ユニット(排熱回収部)

Claims (4)

  1. 発電部と、この発電部の排熱を回収する排熱回収部とが別体に構成されている排熱回収装置において、
    前記発電部は、当該発電部の発電電力を変換するDC−DCコンバータを備え、このDC−DCコンバータから排熱回収部へ電力を供給するように構成され、
    前記排熱回収部は、前記発電部のDC−DCコンバータから供給される電力によってその各部を動作させるように構成されている
    ことを特徴とする排熱回収装置。
  2. 前記発電部の起動時または停止時は、前記発電部のAC−DCコンバータを介して電力系統から排熱回収部に電力を供給するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の排熱回収装置。
  3. 前記発電部の発電手段が燃料電池で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排熱回収装置。
  4. 前記発電部についての発電情報表示部または発電停止操作部が、前記排熱回収部から電力供給を受けるように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の排熱回収装置。
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