JP2012233718A - 電流検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気コアのヒステリシス特性の影響を最小限に抑えながら、低コスト化、低消費電流化を図るようにした電流検出装置を提供する。
【解決手段】本発明は、測定電流が流れる導線1を囲む磁気コア2に巻回した励磁コイル3と、励磁コイル3に極性の反転する励磁電流を供給し、励磁電流の変化に応じた信号を出力する発振回路4と、発振回路4からの出力信号に基づいて導線1に流れる電流を検出する検出回路5とを備えている。発振回路4が励磁コイル3に供給する励磁電流は、磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度以上になるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、測定電流が流れる導線1を囲む磁気コア2に巻回した励磁コイル3と、励磁コイル3に極性の反転する励磁電流を供給し、励磁電流の変化に応じた信号を出力する発振回路4と、発振回路4からの出力信号に基づいて導線1に流れる電流を検出する検出回路5とを備えている。発振回路4が励磁コイル3に供給する励磁電流は、磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度以上になるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁性材料を利用した零相変流器(ZCT)を使用し、各種漏れ電流検出器などに用いられ、磁気コアの磁気現象を利用して、電気的に非接触で直流の電流を検出する電流検出装置に関する。
この種の電流検出装置としては、種々の構成を有するものが提案され、実施されているが、構造的に簡単で微小電流の検知が可能なものとしてフラックスゲート型の電流センサが知られている( 例えば、特許文献1参照) 。
この特許文献1に記載された従来例では、図5(a)に示す構成を有する。すなわち、軟質磁性体製の同形,等大に構成された円環状をなすコア101及び102と、各コア101及び102に等しい回数巻回された励磁コイル103と、各コア101及び102にわたるよう一括して巻回された検出コイル104とを備えている。
この特許文献1に記載された従来例では、図5(a)に示す構成を有する。すなわち、軟質磁性体製の同形,等大に構成された円環状をなすコア101及び102と、各コア101及び102に等しい回数巻回された励磁コイル103と、各コア101及び102にわたるよう一括して巻回された検出コイル104とを備えている。
励磁コイル103には図示しない交流電源が、また検出コイル104には図示しない検出回路が接続されている。そして、両コア101及び102の中心に電流を測定する対象物たる被測定導線105が挿通されている。
励磁コイル103はこれに通電したとき両コア101及び102に生じる磁場が逆相であって互いに打ち消し合うようコア101及び102に巻回されている。
そして、励磁コイル103に励磁電流iexを通電したとき、各コア101及び102に生じる磁束密度Bの経時変化は、図5(b)に示すようになる。軟質磁性体製のコア101及び102の磁気特性は磁場の大きさHが所定の範囲内では磁場の大きさHと磁束密度Bとは直線的な関係にある。
励磁コイル103はこれに通電したとき両コア101及び102に生じる磁場が逆相であって互いに打ち消し合うようコア101及び102に巻回されている。
そして、励磁コイル103に励磁電流iexを通電したとき、各コア101及び102に生じる磁束密度Bの経時変化は、図5(b)に示すようになる。軟質磁性体製のコア101及び102の磁気特性は磁場の大きさHが所定の範囲内では磁場の大きさHと磁束密度Bとは直線的な関係にある。
しかしながら、磁場の大きさHが所定値を超えると、磁束密度Bが変化しない磁気飽和の状態となる関係にあることから、励磁コイル103に励磁電流iexを通電すると、各コア101及び102に発生する磁束密度Bは実線図示のように上下対称の台形波状に変化し、しかも相互に180°位相がずれた状態となる。
いま、被測定導線105に矢印で示す如く下向きに直流電流値Iが通電しているものとすると、この直流分に相当する磁束密度が重畳される結果、磁束密度Bは図5(b)に破線で示す如く、台形波のうち、上方の台形波はその幅が拡大され、一方下方の台形波はその幅が縮小された状態となる。
いま、被測定導線105に矢印で示す如く下向きに直流電流値Iが通電しているものとすると、この直流分に相当する磁束密度が重畳される結果、磁束密度Bは図5(b)に破線で示す如く、台形波のうち、上方の台形波はその幅が拡大され、一方下方の台形波はその幅が縮小された状態となる。
ここで、両コア101及び102に生じた磁束密度Bの変化を正弦波(起電力に対応)で表現すると図5(c)に示すようになる。この図5(c)では、前述した図5(b)で実線図示の台形波に対応して実線図示のように180°位相がずれた周波数fの正弦波(起電力)が表れるが、これらは180°ずれているため互いに打ち消し合う。一方、図5(b)で破線図示の台形波に対応して図5(c)には破線図示のような2倍の周波数2fの2次高調波が表れる。この2次高調波は位相が180°ずれているため、相互に重畳すると図5(c)の最下段に示すような正弦波信号となり、これが検出コイル104で検出される。
この検出コイル104で捉えられた検出信号は被測定導線105を流れる直流の電流値Iに対応しており、これを処理することで電流値Iを検出することができる。
また、他の従来例として、検知すべき電流を流す1次巻線と、この1次巻線から電気的に絶縁され磁気コアにより1次巻線に磁気的に結合されている2次巻線とを具備している1以上の第1の検知変成器と、飽和を検出してそれに応じて磁化電流の方向を反転させる手段を含む前記磁気コアを周期的に飽和状態に駆動するために前記2次巻線に交互に反対方向の磁化電流を供給する手段と、感知される電流に実質上比例する出力信号を出力する処理手段とを備えている検知手段を具備した電流センサが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、他の従来例として、検知すべき電流を流す1次巻線と、この1次巻線から電気的に絶縁され磁気コアにより1次巻線に磁気的に結合されている2次巻線とを具備している1以上の第1の検知変成器と、飽和を検出してそれに応じて磁化電流の方向を反転させる手段を含む前記磁気コアを周期的に飽和状態に駆動するために前記2次巻線に交互に反対方向の磁化電流を供給する手段と、感知される電流に実質上比例する出力信号を出力する処理手段とを備えている検知手段を具備した電流センサが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この電流センサは、さらに、前記第1の検知変成器の2次巻線に接続されて感知する電流によって前記2次巻線中に生成された磁化電流の低周波または直流成分を分離するローパスフィルタと、感知される電流が通過する1次巻線と、2次巻線とを有し、その2次巻線の入力側は前記ローパスフィルタの出力部に結合され、その出力側は前記装置の出力信号が生成される抵抗によって設置されている第2の検知変成器とを具備している。
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、2つのコア101及び102を使用するため、実際にはコア101及び102の磁気特性を完全に一致させることは困難であるため、磁気特性の違いにより励磁電流iexによる電圧が完全に打ち消されることなく発生してしまう。これが2次高調波成分に対応した検出電圧のS/N比を悪化させ、微小電流の検知が難しいという未解決の課題がある。
また、検出コイル104から出力される電流値Iに対応した2次高調波は、電流値Iが大きくなり過ぎると、図5(c)で破線図示のように台形波の形が歪んでしまうために、電流Iと2次高調波成分の関係が比例関係ではなくなる。これにより、電流値Iの検知範囲が制限されてしまうために、広い範囲の電流を検出できないという未解決の課題もある。さらに、少なくとも2つのコアを使用するので、小型化や低コスト化を実現し難いという未解決の課題もある。
また、特許文献2に記載された従来例にあっても、第1の検知変成器と第2の検知変成器とを設ける必要があり、1つの磁気コアによって広い範囲の電流を検出できないという未解決の課題がある。
これらの課題を解決するために、図6に示すような改良発明が考えられる。
図6に示す改良発明は、軟質磁性体製であって測定電流が流れる導線1を囲む磁気コア2に、電気的に絶縁して巻回した励磁コイル3と、励磁コイル3に励磁電流を供給する発振回路6と、発振回路6に接続される検出回路7と、を備えたものが考えられる。
これらの課題を解決するために、図6に示すような改良発明が考えられる。
図6に示す改良発明は、軟質磁性体製であって測定電流が流れる導線1を囲む磁気コア2に、電気的に絶縁して巻回した励磁コイル3と、励磁コイル3に励磁電流を供給する発振回路6と、発振回路6に接続される検出回路7と、を備えたものが考えられる。
このような改良発明では、発振回路6は、励磁コイルに励磁電流を供給するとともに、導線1に流れる電流に応じて出力される矩形波電圧のデューティを変化させることが考えられる。そして、発振回路6は、磁気コア2が磁気飽和またはその磁気飽和の近傍に近い状態の励磁電流が供給されるように発振させる必要がある。検出回路7は、その矩形波電圧のデューティの変化を検出することにより、導線1に流れる電流を検出する。
しかし、上述の改良発明では、磁気コア2は磁気ヒステリシスの角形性が良い鉄心が必要となり、一般に高価な磁性材料が必要になるという課題がある。
また、発振回路6は、磁気コア2が磁気飽和またはその磁気飽和の近傍に近い状態になるように、磁気コア2に励磁電流を供給する必要があるので、回路の消費電流が大きくなるという課題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、磁気コアのヒステリシス特性の影響を最小限に抑えながら、低コスト化、低消費電流化を図るようにした電流検出装置を提供することを目的とする。
また、発振回路6は、磁気コア2が磁気飽和またはその磁気飽和の近傍に近い状態になるように、磁気コア2に励磁電流を供給する必要があるので、回路の消費電流が大きくなるという課題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、磁気コアのヒステリシス特性の影響を最小限に抑えながら、低コスト化、低消費電流化を図るようにした電流検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の電流検出装置は、測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイルと、前記励磁コイルに極性の反転する励磁電流を供給し、前記励磁電流の変化に応じた信号を出力する励磁手段と、当該励磁手段からの出力信号に基づいて前記測定電流を検出する電流検出手段と、を備え、前記励磁手段が前記励磁コイルに供給する前記励磁電流は、前記磁気コアの磁束密度が残留磁束密度以上になるようにした。
また、前記励磁手段は、オペアンプと、前記オペアンプの出力電圧を分圧し、当該分圧電圧を前記オペアンプの第1の入力端子に供給する閾値電圧設定器と、前記オペアンプの第2の入力端子に一端が接続される抵抗と、を含み、前記オペアンプの第2の入力端子と出力端子との間に、前記励磁コイルを接続するようにした。
さらに、前記閾値電圧設定器は、前記磁気コアの残留磁束密度以上になる前記励磁電流を任意の値に設定する。
さらに、前記閾値電圧設定器は、前記磁気コアの残留磁束密度以上になる前記励磁電流を任意の値に設定する。
本発明では、励磁手段が、励磁コイルに極性の反転する励磁電流を供給し、その励磁電流の大きさは、磁気コアの磁束密度が残留磁束密度以上になるようにした。このため、本発明によれば、磁気コアのヒステリシス特性の影響を最小限に抑えながら、低コスト化、低消費電流化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態の構成)
図1は本発明に係る電流検出装置の実施形態の構成を示す構成図である。
この電流検出装置に係る実施形態は、導線1に流れる電流Ioを検出するものであり、導線1の回りにリング状の磁気コア2が配設されている。つまり、磁気コア2内に導線1が挿通されている。
そして、この実施形態では、図1に示すように、励磁コイル3と、励磁手段としての発振回路4と、電流検出手段としての検出回路5と、を備えている。
(実施形態の構成)
図1は本発明に係る電流検出装置の実施形態の構成を示す構成図である。
この電流検出装置に係る実施形態は、導線1に流れる電流Ioを検出するものであり、導線1の回りにリング状の磁気コア2が配設されている。つまり、磁気コア2内に導線1が挿通されている。
そして、この実施形態では、図1に示すように、励磁コイル3と、励磁手段としての発振回路4と、電流検出手段としての検出回路5と、を備えている。
励磁コイル3は、磁気コア2に所定の巻数で巻回されており、この励磁コイル3に発振回路4から励磁電流が供給される。
発振回路4は、励磁コイル3に極性の反転する励磁電流を供給するとともに、その励磁電流の変化に応じた電圧を出力電圧として出力する。また、発振回路4は、励磁コイル3に励磁電流を供給するが、その励磁電流の大きさは磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度以上になるように構成されている(図4参照)。
発振回路4は、励磁コイル3に極性の反転する励磁電流を供給するとともに、その励磁電流の変化に応じた電圧を出力電圧として出力する。また、発振回路4は、励磁コイル3に励磁電流を供給するが、その励磁電流の大きさは磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度以上になるように構成されている(図4参照)。
このため、発振回路4は、図2に示すように、コンパレータとして動作するオペアンプ41を備えている。このオペアンプ41の出力端子と反転入力端子との間に励磁コイル3が接続されている。
また、オペアンプ41の出力端子と非反転入力端子との間に分圧抵抗43が接続され、オペアンプ41の非反転入力端子とグランドとの間に分圧抵抗44が接続されている。このため、分圧抵抗43、44は、オペアンプ41の出力電圧を分圧した分圧電圧を、オペアンプ41の非反転入力端子に閾値電圧Vthとして設定する閾値電圧設定器を構成する。
また、オペアンプ41の出力端子と非反転入力端子との間に分圧抵抗43が接続され、オペアンプ41の非反転入力端子とグランドとの間に分圧抵抗44が接続されている。このため、分圧抵抗43、44は、オペアンプ41の出力電圧を分圧した分圧電圧を、オペアンプ41の非反転入力端子に閾値電圧Vthとして設定する閾値電圧設定器を構成する。
オペアンプ41の反転入力端子と出力端子47との間には、抵抗42と抵抗45が直列に接続されている。また、出力端子47と出力端子48との間にコンデンサ46が接続され、出力端子48がグランドに接続されている。
検出回路5は、発振回路4の出力電圧に基づき、導線1に流れる電流Ioの変化量やそのときの電流値などを検出するようになっている。
検出回路5は、発振回路4の出力電圧に基づき、導線1に流れる電流Ioの変化量やそのときの電流値などを検出するようになっている。
(実施形態の動作)
次に、この実施形態の動作例について、図1〜図3を参照して説明する。
この実施形態では、図2に示すように、オペアンプ41の出力電圧Vaを分圧抵抗43及び44で分圧した分圧電圧が閾値電圧Vthとしてオペアンプ41の非反転入力端子に供給されている。このため、オペアンプ41は、その閾値電圧Vthと励磁コイル3及び抵抗42との接続点の電圧Vdとを比較し、その比較出力を矩形波として出力側から出力される。
次に、この実施形態の動作例について、図1〜図3を参照して説明する。
この実施形態では、図2に示すように、オペアンプ41の出力電圧Vaを分圧抵抗43及び44で分圧した分圧電圧が閾値電圧Vthとしてオペアンプ41の非反転入力端子に供給されている。このため、オペアンプ41は、その閾値電圧Vthと励磁コイル3及び抵抗42との接続点の電圧Vdとを比較し、その比較出力を矩形波として出力側から出力される。
いま、オペアンプ41の出力側の出力電圧Vaがハイレベルになると、これが励磁コイル3の一端に印加される。このため、励磁コイル3は、出力電圧Vaと抵抗42、45の抵抗値に応じた励磁電流Ibで励磁される。励磁電流Ibは、励磁コイル3のインダクタンス値に応じて増加していく。
このとき、オペアンプ41の非反転入力端子に出力電圧Vaを分圧抵抗43、44で分圧された比較的大きな閾値電圧Vthが入力されている。一方、オペアンプ41の反転入力端子の励磁コイル3及び抵抗42の接続点の電圧Vdは、励磁コイル3の励磁電流Ibの増加に応じて増加し、この電圧Vdが非反転入力端子の閾値電圧Vthを上回ると、オペアンプ41の出力電圧Vaがローレベルに反転する。
このとき、オペアンプ41の非反転入力端子に出力電圧Vaを分圧抵抗43、44で分圧された比較的大きな閾値電圧Vthが入力されている。一方、オペアンプ41の反転入力端子の励磁コイル3及び抵抗42の接続点の電圧Vdは、励磁コイル3の励磁電流Ibの増加に応じて増加し、この電圧Vdが非反転入力端子の閾値電圧Vthを上回ると、オペアンプ41の出力電圧Vaがローレベルに反転する。
これに応じて励磁コイル3を流れる励磁電流Ibの極性が反転し、励磁電流Ibは減少していく。
このとき、閾値電圧Vthは、ローレベルとなっていることにより、閾値電圧Vthも低い電圧となっている。そして、オペアンプ41の反転入力端子の励磁コイル3及び抵抗42の接続点の電圧Vdが、励磁コイル3の励磁電流Ibの減少に応じて減少し、この電圧Vdが非反転入力端子の閾値電圧Vthを下回ると、オペアンプ41の出力電圧Vaがハイレベルに反転する。
このとき、閾値電圧Vthは、ローレベルとなっていることにより、閾値電圧Vthも低い電圧となっている。そして、オペアンプ41の反転入力端子の励磁コイル3及び抵抗42の接続点の電圧Vdが、励磁コイル3の励磁電流Ibの減少に応じて減少し、この電圧Vdが非反転入力端子の閾値電圧Vthを下回ると、オペアンプ41の出力電圧Vaがハイレベルに反転する。
このため、オペアンプ41の出力電圧Vaは、ハイレベル及びローレベルを繰り返す矩形波電圧となる。また、励磁コイル3の励磁電流Ibは、増加及び減少を繰り返す鋸歯状波電流となる。
このような動作に伴い、上記のように、オペアンプ41の反転入力端子の励磁コイル3及び抵抗42の接続点の電圧Vdが変化するので、発振回路4の出力電圧Voは、図3に示すように振動成分(正弦波)を含む波形となる。この出力電圧Voの振動成分の大きさ(振幅)は、導線1に流れる電流Ioの変化に応じて上下に変化する。
検出回路5は、発振回路4の出力電圧Voが入力されると、例えばその振動成分の変化分(差分)を求め、この求めた変化分から導線1の電流Ioの変化量やそのときの電流値などを検出する。
このような動作に伴い、上記のように、オペアンプ41の反転入力端子の励磁コイル3及び抵抗42の接続点の電圧Vdが変化するので、発振回路4の出力電圧Voは、図3に示すように振動成分(正弦波)を含む波形となる。この出力電圧Voの振動成分の大きさ(振幅)は、導線1に流れる電流Ioの変化に応じて上下に変化する。
検出回路5は、発振回路4の出力電圧Voが入力されると、例えばその振動成分の変化分(差分)を求め、この求めた変化分から導線1の電流Ioの変化量やそのときの電流値などを検出する。
(励磁コイルの励磁電流)
この実施形態の発振回路4は、上記のように励磁コイル3に対して励磁電流を供給するが、この励磁電流の大きさ(振幅)は、磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度Br以上になるように設定している(図4参照)。この理由について、以下に説明する。
磁気コア2は、例えば図4に示すようなB−H特性(B−H曲線)を有している。この磁気コア2のB−H特性は、励磁コイル3に励磁電流が流れることにより発生する磁界Hの大きさと磁束密度Bの大きさとの関係を示したものであり、磁気コア2の材料によって決定される。
この実施形態の発振回路4は、上記のように励磁コイル3に対して励磁電流を供給するが、この励磁電流の大きさ(振幅)は、磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度Br以上になるように設定している(図4参照)。この理由について、以下に説明する。
磁気コア2は、例えば図4に示すようなB−H特性(B−H曲線)を有している。この磁気コア2のB−H特性は、励磁コイル3に励磁電流が流れることにより発生する磁界Hの大きさと磁束密度Bの大きさとの関係を示したものであり、磁気コア2の材料によって決定される。
磁気コア2に磁界をかけると磁束密度が変化するが、磁界の大きさがある値になると磁束密度の変化がなくなり、この最大の磁束密度が飽和磁束密度Bsである。また、磁気コア2に一度磁界をかけると、磁界の大きさをH=0にしても内部に磁束が残り、これが残留磁束密度Brである。
磁気コア2は、一般的な磁性体材料による場合と、高透磁率材料からなる角形の場合とでは、B−H特性が異なる。磁気コア2の励磁コイル3に励磁電流を供給する際に、発振回路4の消費電流を抑えるためには、磁気コア2として高透磁率材料からなる角形のものを使用することが可能であるが、その場合には生産に要するコストの増大となってしまう。そこで、この実施形態では、生産コストの増大を抑えることができる一般的な磁性体材料を用いた磁気コア2を使用するようにした。
磁気コア2は、一般的な磁性体材料による場合と、高透磁率材料からなる角形の場合とでは、B−H特性が異なる。磁気コア2の励磁コイル3に励磁電流を供給する際に、発振回路4の消費電流を抑えるためには、磁気コア2として高透磁率材料からなる角形のものを使用することが可能であるが、その場合には生産に要するコストの増大となってしまう。そこで、この実施形態では、生産コストの増大を抑えることができる一般的な磁性体材料を用いた磁気コア2を使用するようにした。
磁気コア2として一般的な磁性体材料を使用する場合に、発振回路4の消費電流を抑えるためには、励磁コイル3に供給する励磁電流の振幅を抑える必要がある。
しかし、その励磁電流の振幅を抑えると、磁気コア2のB−H特性は、小さなヒステリシスループを描く。小さなヒステリシスループの場合には、磁気コア2のインピーダンスの変化に影響を及ぼすおそれがある。また、そのインピーダンスの変化により導線1に流れる電流Ioの変化を計測するので、その計測精度にも影響を及ぼすおそれがある。
しかし、その励磁電流の振幅を抑えると、磁気コア2のB−H特性は、小さなヒステリシスループを描く。小さなヒステリシスループの場合には、磁気コア2のインピーダンスの変化に影響を及ぼすおそれがある。また、そのインピーダンスの変化により導線1に流れる電流Ioの変化を計測するので、その計測精度にも影響を及ぼすおそれがある。
そこで、この実施形態では、図4に示すように、発振回路4が励磁コイル3に対して供給する励磁電流の大きさ(振幅)は、磁気コア2の磁束密度が残留磁束密度Br以上になるように構成している。このような構成は、分圧抵抗43及び44で分圧されるコンパレータ41の閾値電圧Vthを磁気コア2の特性に応じて予め設定しておくことにより実現できる。
(実施形態の効果)
以上のように、この実施形態では、発振回路が励磁コイルに対して供給する励磁電流を供給し、その励磁電流の大きさを、磁気コアの磁束密度が残留磁束密度以上になるようにした。このため、この実施形態によれば、廉価な磁気コアを使用しても、磁気コアが飽和するような励磁電流の供給を抑制することができ、回路の消費電流を低減することが可能となる。
以上のように、この実施形態では、発振回路が励磁コイルに対して供給する励磁電流を供給し、その励磁電流の大きさを、磁気コアの磁束密度が残留磁束密度以上になるようにした。このため、この実施形態によれば、廉価な磁気コアを使用しても、磁気コアが飽和するような励磁電流の供給を抑制することができ、回路の消費電流を低減することが可能となる。
(他の実施形態)
(1)上記の実施形態では、磁気コア2内に1つの導線1を挿通するようにしたが、これに代えて磁気コア2内に往復の電流が流れる2本の導線を挿入するようにしても良い。
この場合には、健全状態では2本の導線に流れる電流の和はゼロであるが、漏電や地絡などではその電流の和がゼロにならず差異電流が流れるので、その差異電流の検出をすることができる。
(1)上記の実施形態では、磁気コア2内に1つの導線1を挿通するようにしたが、これに代えて磁気コア2内に往復の電流が流れる2本の導線を挿入するようにしても良い。
この場合には、健全状態では2本の導線に流れる電流の和はゼロであるが、漏電や地絡などではその電流の和がゼロにならず差異電流が流れるので、その差異電流の検出をすることができる。
(2)上記の実施形態では、分圧抵抗43、44によって閾値電圧設定器を構成するようにし、分圧抵抗43、44は固定抵抗で構成するようにした。
しかし、閾値電圧設定器は、分圧抵抗43、44のうちの少なくとも一方を可変抵抗や半固定抵抗で構成しても良い。このように構成すれば、上記の条件を満足する励磁電流の大きさを任意の値に設定でき、さらに磁気コアのB−H特性の差異に応じて励磁電流の大きさを任意の値に設定できる。
しかし、閾値電圧設定器は、分圧抵抗43、44のうちの少なくとも一方を可変抵抗や半固定抵抗で構成しても良い。このように構成すれば、上記の条件を満足する励磁電流の大きさを任意の値に設定でき、さらに磁気コアのB−H特性の差異に応じて励磁電流の大きさを任意の値に設定できる。
1…導線、2…磁気コア、3…励磁コイル、4…発振回路、5…検出回路、41…オペアンプ、42〜45…抵抗、46…コンデンサ
Claims (3)
- 測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイルと、
前記励磁コイルに極性の反転する励磁電流を供給し、前記励磁電流の変化に応じた信号を出力する励磁手段と、
当該励磁手段からの出力信号に基づいて前記測定電流を検出する電流検出手段と、を備え、
前記励磁手段が前記励磁コイルに供給する前記励磁電流は、前記磁気コアの磁束密度が残留磁束密度以上になるようにしたことを特徴とする電流検出装置。 - 前記励磁手段は、
オペアンプと、
前記オペアンプの出力電圧を分圧し、当該分圧電圧を前記オペアンプの第1の入力端子に供給する閾値電圧設定器と、
前記オペアンプの第2の入力端子に一端が接続される抵抗と、を含み、
前記オペアンプの第2の入力端子と出力端子との間に、前記励磁コイルを接続するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。 - 前記閾値電圧設定器は、前記磁気コアの残留磁束密度以上になる前記励磁電流を任意の値に設定することを特徴とする請求項2に記載の電流検出装置。
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