JP2012233683A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1流路を流れる第1流体と、上記第1流路の外部の第2流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、貫通孔及び該貫通孔の全周に亘って形成されたバリ部を有する板部材を複数備え、複数の板部材のバリ部同士が連結されることによって上記第1流路が形成されている。
【選択図】図1
Description
このような熱交換器としては、第1流体と第2流体との熱交換を促進させるフィンを備える、いわゆるフィンアンドチューブ熱交換器が知られている。このフィンアンドチューブ熱交換器は、第1流体が流れる流路として、金属管を備えており、当該金属管に対して第2流体と直接接触するためのフィンが複数設置された構成を有している。
しかしながら、フィンアンドチューブ熱交換器において高い熱交換効率を得るためには、1つの金属管に対して設置されるフィンの数は非常に多くなる。このため、フィンを金属管に対して固定する工程が作業者への大きな負担となる。
したがって、本発明の熱交換器によれば、従来のフィンアンドチューブ熱交換器と同様に高い熱交換効率を有する。また、その製造方法によれば、金属管に対してフィンを固定する工程を備える必要がなくなり、作業者の負担が減少する。
そして、本実施形態の熱交換器100においては、板部材10のバリ部12が突出していない側の面(図1における下側面)がロウ材層となるように配置されている。また、バリ部12の内壁面12aもロウ材層となるように構成されている。すなわち、本実施形態の熱交換器100においては、バリ部12の内壁面12aに連なる面側のみにロウ材層が配置されている。
なお、本実施形態の熱交換器100においては、ロウ材層は、ロウ材成分の粉末層を熱処理することによって得た層である。
つまり、各板部材10のバリ部12同士は、一方のバリ部12の外壁面12bと他方のバリ部12の内壁面12aとがロウ付け接合されることによって連結されている。
なお、流路13の内部には、バリ部12の先端部からなる突出部12cが形成されている。
ノズル30は、流路13及びU字管20が連結されることによって構成される一本の流路の端部に各々設置されるものであり、流路の入口側に設置されたノズル30が流体を流路に導き、流路の出口側に設置されたノズル30が流路から排出される流体を導く。このノズル30も、流路13の内部に挿通されて流路13に対してロウ付け接合されることによって固定されている。
この図に示すように、製造装置D1は、ホッパ1と、ベルトフィーダ2と、圧延ローラ3と、プーリ4と、加熱炉5と、回収ローラ6とを備えている。
ベルトフィーダ2は、粉末Xを搬送し、圧延ローラ3上から下方に粉末Xを落下させることによって、圧延ローラ3の周面(後述する圧延ローラ3Aの周面)に粉末Xを供給する構成となっている。
そして、圧延ローラ3は、圧延ローラ3A,3B間において基材Y及び粉末Xを圧着し、これによって基材Yの一方側の面に、粉末Xからなる粉末層を形成する。
加熱炉5は、一方側の面に配置された粉末Xを基材Yごと、粉末Xの融点近傍まで加熱することによって粉末Xを溶融あるいは焼結させるものである。これによって、基材Yの一方側の面における粉末層(粉末Xからなる層)が溶融あるいは焼結し、その後冷却されることによってロウ材層X1とされる。
回収ローラ6は、加熱炉5から排出された基材Y(すなわちクラッドシート)を巻き取ることによって回収するものである。
圧延ローラ3Aの周面に供給された粉末Xは、圧延ローラ3Aの回転駆動によって、圧延ローラ3A,3Bの間に供給され、圧延ローラ3A,3Bの間に上方から下方へ挿通されて搬送される板状の基材Yの一方側の面に圧着されて配置される。これによって基材Yの一方側の面に粉末層が形成される。
そして、以上までの工程が上述の粉末層形成工程S11に対応する。
そして、当該工程が上述の熱処理工程S12に対応する。
当該工程では、まず図5に示すように板部材10を用意し、当該板部材10にバーリング加工等のプレス加工により図6に示すようなバリ部12が全周に亘って形成された貫通孔11を板部材10に対して複数形成する。
そして、プレス加工工程S2では、複数の板部材10に対して、同じ間隔で複数の貫通孔11を形成する。
図8及び図9は、伸長工程S3におけるバリ部12の伸長距離によって流路13の壁部13aの厚みが変化する様子を示した模式図である。
これらの図を比較すると、相対的にバリ部12の長さが長い場合(図8に示す場合)には、より多く(3つ)のバリ部12を重ねて流路13の壁部13aを形成することができ、壁部13aが厚い流路13を形成することができる。一方、相対的にバリ部12の長さが短い場合(図9に示す場合)には、少ない(2つ)のバリ部12が重ねられて流路13の壁部13aが形成されるため、壁部13aが薄い流路13が形成される。
そこで、本実施形態の熱交換器の製造方法においては、予め決められた必要とされる流路13の壁部13aの厚みに応じて、伸長工程S3におけるバリ部12の伸長距離を決定する。
このような伸長工程S3を行うことによって、バリ部12が流路13の厚み方向に複数重ねられた流路13を形成することができる。
なお、プレス加工工程S2にて形成されたバリ部12の長さが、所望の流路13の壁部13aの厚みに対して十分である場合には、伸長工程S3を省略することができる。
このため、複数の板部材10、U字管20及びノズル30を組立てた後、全体を加熱することによって、全ての部材の一度の工程でロウ付け接合することができる。
したがって、本実施形態の熱交換器100によれば、従来のフィンアンドチューブ熱交換器と同様に高い熱交換効率を有する。また、その製造方法によれば、金属管に対してフィンを固定する工程を備える必要がなくなり、作業の負担が軽減される。
また、本実施形態の熱交換器100及びその製造方法によれば、板部材10の一方側にロウ材層が形成されている構成について説明した。このような構成によれば、クラッドシート製造工程における粉末材料の削減が可能となると共に、クラッドシートをより薄くすることが可能となる。
このため、粉末層の成分を調節することにより、所望のロウ材層を容易に得ることができる。例えば、粉末層に耐食性を有する金属材料を添加することにより、耐食性に優れたロウ材層を形成することができる。したがって、流体の特性に応じた特性を有する流路13を容易に形成することができる。
なお、このようにロウ材層が流体の特性に応じた特性を有する場合には、この特性を目的として、基材の両面にロウ材層が形成されたクラッドシートを板部材10として用いても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、一方の板部材10のバリ部12が、他方の板部材10の貫通孔を囲むように他方の板部材10の下面と当接され、これが繰り返されてバリ部12同士が流体の流れ方向に連結されることによって流路が形成されていても良い。
Claims (6)
- 第1流路を流れる第1流体と、前記第1流路の外部の第2流体との間で熱交換を行う熱交換器の製造方法であって、
プレス加工により複数の板部材に全周に亘ってバリ部を有する貫通孔を形成するプレス加工工程と、
複数の板部材の前記バリ部同士を連結することにより前記第1流路を形成する第1流路形成工程と
を有することを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 前記板部材が、金属からなる基材と、該基材の少なくとも一方側の面に形成されるロウ材層とを備えるクラッドシートであり、
前記プレス加工工程の前に前記クラッドシートを製造するクラッドシート製造工程を有することを特徴とする請求項1記載の熱交換器の製造方法。 - 前記クラッドシート製造工程は、
前記基材の少なくとも一方側の面に粉末材料を圧延処理により圧着させることによってロウ材組成を有する粉末層を形成する粉末層形成工程と、
該粉末層形成工程にて形成された粉末層を熱処理することによって前記ロウ材層とする熱処理工程と
を有することを特徴とする請求項2記載の熱交換器の製造方法。 - 前記板部材は、前記バリ部が突出しない側にロウ材層が形成されたクラッドシートからなることを特徴とする請求項2または3記載の熱交換器の製造方法。
- 前記プレス形成工程と前記第1流路形成工程との間に、バリ部を伸長する伸長工程を有することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の熱交換器の製造方法。
- 前記伸長工程における前記バリ部の伸長距離は、予め決められた前記第1流路の壁部の厚みに応じて決定されることを特徴とする請求項5記載の熱交換器の製造方法。
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