JP2012231994A - 画像取得装置及び放射線撮影システム - Google Patents

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弥 佐々木
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Abstract

【課題】画像記憶部での容量不足の発生や、該容量不足に起因した装置内での各種処理の中断を回避する。
【解決手段】放射線撮影システム(10)において、画像取得装置(50)の画像取得処理判定部(131)は、該画像取得装置(50)における放射線画像情報の取得に関わる処理を実行するか否かを判定し、通信部(131)による放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、放射線変換パネルに記録された放射線画像情報を取得する画像取得装置、及び、前記画像取得装置と該画像取得装置が取得した前記放射線画像情報に対して所定の処理を行う処理装置とを備えた放射線撮影システムに関する。
従来より、病院や診療所等の医療機関においては、患者等の被写体に対して放射線撮影を行う撮影室に撮影装置及び画像取得装置を配置すると共に、前記撮影室から離れた診察室等に処理装置を配置し、前記画像取得装置と前記処理装置との間での信号の送受信を可能としている。
この場合、撮影装置は、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネルに導いて前記被写体の放射線画像情報を記録する。画像取得装置は、前記放射線変換パネルから前記放射線画像情報を取得した後に、処理装置に前記放射線画像情報を送信する(例えば、特許文献1参照)。
処理装置は、画像取得装置から受信した放射線画像情報に対して所定の処理を行う。これにより、処理後の放射線画像情報を診察室等の表示装置に表示することが可能となり、医師は、該表示装置に表示された放射線画像情報に対する読影診断を行うことができる。
特開2007−127414号公報
ところで、画像取得装置は、画像読取部により放射線変換パネルから放射線画像情報を読み取った後に、読み取った前記放射線画像情報を画像記憶部に一時的に記憶し、記憶された前記放射線画像情報を通信部により処理装置に送信する。この場合、前記画像記憶部の記憶容量は、放射線画像情報の取り違えを防止するために、1枚分の放射線画像情報を記憶可能な程度の記憶容量に設定されている。
そのため、通信状態が良くないために前記放射線画像情報の送信ができないか、あるいは、送信に時間がかかっている場合、さらには、良好な通信状態で送信を行っている場合であっても、前記放射線画像情報の送信中に、前記画像読取部において次の放射線画像情報の読取処理が開始されたときには、前記画像記憶部には、該放射線画像情報がまだ記憶されているために、前記次の放射線画像情報を記憶しようにも容量不足となる。この結果、読取中の次の放射線画像情報を前記画像記憶部に記憶できない上に、該容量不足に起因して前記画像取得装置内での各種処理の実行(読取処理、送信処理等)が中断するおそれがある。
本発明は、上記の課題を解消するためになされたものであり、画像記憶部での容量不足の発生や、該容量不足に起因した各種処理の中断を回避することができる画像取得装置及び放射線撮影システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、放射線変換パネルに記録された放射線画像情報を取得する画像取得装置であって、
前記放射線変換パネルから前記放射線画像情報を読み取る画像読取部と、前記画像読取部が読み取った前記放射線画像情報を記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報を外部に送信する通信部と、前記画像取得装置における前記放射線画像情報の取得に関わる処理を実行するか否かを判定する画像取得処理判定部とを有し、
前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止することを特徴としている。
また、本発明は、放射線変換パネルに記録された放射線画像情報を取得する画像取得装置と、前記画像取得装置が取得した前記放射線画像情報に対して所定の処理を行う処理装置とを備える放射線撮影システムであって、
前記画像取得装置は、前記放射線変換パネルから前記放射線画像情報を読み取る画像読取部と、前記画像読取部が読み取った前記放射線画像情報を記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報を外部に送信する通信部と、前記画像取得装置における前記放射線画像情報の取得に関わる処理を実行するか否かを判定する画像取得処理判定部とを有し、
前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止することを特徴としている。
これらの構成によれば、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行が禁止されるので、前記画像記憶部での容量不足の発生や、該容量不足に起因した前記画像取得装置内での各種処理の中断を回避することが可能となる。
ここで、前記放射線変換パネルは、放射線を透過可能なカセッテに収容された状態で、該放射線が照射されることにより前記放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体パネルであることが望ましい。また、前記画像取得装置は、前記カセッテを装填可能なカセッテ装填部と、前記カセッテ装填部に装填された前記カセッテから前記蓄積性蛍光体パネルを取り出す取出部と、前記取出部と前記画像読取部との間で前記蓄積性蛍光体パネルを搬送可能な搬送部とをさらに有することが望ましい。
この場合、前記次の放射線画像情報の取得に関わる処理とは、前記カセッテ装填部へのカセッテの装填、前記カセッテ装填部からのカセッテの抜き取り、前記カセッテ装填部からの蓄積性蛍光体パネルの取り出し、前記画像読取部への蓄積性蛍光体パネルの搬送、及び、前記画像読取部での放射線画像情報の読み取りをいう。従って、前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、これらの処理のうち、少なくとも1つの処理を禁止すればよい。
いずれの処理においても、その処理の実行により、前記次の放射線画像情報に対する取得処理が開始されるので、少なくとも1つの処理を禁止することにより、前記画像記憶部での容量不足の発生や、該容量不足に起因した前記画像取得装置内での各種処理の中断を確実に回避することができる。なお、少なくとも1つの処理を禁止できればよいので、いずれか1つの処理を禁止してもよいし、あるいは、複数の処理を禁止してもよい。
また、前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信後、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報を消去させることが望ましい。これにより、前記画像記憶部は、前記次の放射線画像情報が記憶可能な状態になる。従って、前記画像取得処理判定部は、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報の消去後、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を許可することができる。
また、前記画像取得装置は、放射線撮影が行われる撮影室内に配置され、前記通信部は、前記撮影室の外に配置された通信装置を介して外部に前記放射線画像情報を無線通信又は有線通信により送信することが望ましい。
前記撮影室は、前記放射線の外部への漏洩を防止するために、鉛等の放射線遮蔽部材で覆われている。従って、前記撮影室の外に配置された前記通信装置を介して、前記画像取得装置と前記処理装置との間で前記無線通信又は前記有線通信による信号の送受信を可能とすることにより、病院や診療所等の医療機関に本発明を容易に適用することが可能となる。
この場合、前記通信装置を無線LAN(Local Area Network)又は有線LANの子機として信号の送受信を行わせるようにすれば、前記医療機関内において、本発明に係る放射線撮影システムを容易に構築することができる。
本発明によれば、通信部による放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行が禁止されるので、画像記憶部での容量不足の発生や、該容量不足に起因した画像取得装置内での各種処理の中断を回避することが可能となる。
本実施形態に係る読取装置及び放射線撮影システムの概略構成図である。 図1の読取装置及び放射線撮影システムを医療機関に適用した場合を図示した説明図である。 図1の読取装置の構成図である。 図1の読取装置及び放射線撮影システムの構成ブロック図である。 図1の読取装置及び放射線撮影システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る読取装置及び放射線撮影システムの他の構成を医療機関に適用した場合を図示した説明図である。 図6の読取装置及び放射線撮影システムの構成ブロック図である。
本発明に係る画像取得装置及び放射線撮影システムの好適な実施形態を、図1〜図7を参照しながら以下詳細に説明する。
[本実施形態の構成]
図1及び図2は、本実施形態に係る放射線撮影システム10の概略構成を示す。
本実施形態に係る放射線撮影システム10は、病院又は診療所等の医療機関12に適用される。なお、図2では、病院よりも小規模の診療所(医療機関12)を図示している。該医療機関12には、例えば、医師が患者を診察する2つの診察室14、X線撮影等の放射線撮影が行われる撮影室16、患者に対する各種の処置が行われる処置室18、及び、患者が待機する待合室20が設けられている。
各診察室14には、医師による読影診断を行うためのビューア等のワークステーション(処理装置)22がそれぞれ配置されている。
一方、撮影室16には、患者である被写体24に対して放射線撮影を行う2つの撮影装置26、28が配設されている。撮影装置26は、被写体24の胸部等の放射線画像を撮影する立位撮影装置であり、撮影装置28は、被写体24の胸部を含む広範囲の放射線画像を撮影する臥位撮影装置である。
撮影装置26では、放射線源32から立位状態の被写体24に対して放射線30が照射され、該被写体24を透過した放射線30が撮影台34内の蓄積性蛍光体パネル(放射線変換パネル)36に導かれることにより、被写体24の放射線画像情報が蓄積性蛍光体パネル36に記録される。
なお、蓄積性蛍光体パネル36は、放射線30を透過可能なカセッテ38に収容され、該カセッテ38が撮影台34の側部に配設されたスロット40に装填されることで、撮影装置26での被写体24に対する上述の放射線撮影が可能な状態となる。
一方、撮影装置28では、ベッド等の撮影台42の側部に配設されたスロット44にカセッテ38を装填することにより、被写体24に対する放射線撮影が可能となる。すなわち、撮影台42に被写体24が横臥した状態で、放射線源32から臥位状態の被写体24に対して放射線30が照射され、該被写体24を透過した放射線30が撮影台42内のカセッテ38に収容された蓄積性蛍光体パネル36に導かれることにより、被写体24の放射線画像情報が蓄積性蛍光体パネル36に記録される。
放射線源32は、アーム46を介して立設状態に設置された基台48に支持されている。この場合、アーム46の先端部に取り付けられた放射線源32は、該アーム46の軸を中心として回動することにより、放射線30の照射方向を撮影台34側又は撮影台42側に向けることができる。また、基台48に対してアーム46を上下動させることにより、撮影台42に横臥した被写体24に対する放射線源32の高さ位置を調整することもできる。
撮影室16内には、蓄積性蛍光体パネル36に記録された放射線画像情報を読み取る読取装置(画像取得装置)50がさらに配設されている。読取装置50には、放射線画像情報等を含む各種情報を表示可能な表示部59が配設されている。
撮影室16の外壁には、医師又は技師(診療所等の比較的小規模の医療施設であれば医師)が操作可能な操作パネル60が配設されている。操作パネル60は、医師又は技師の操作によって設定された情報を読取装置50に供給し、さらには、医師又は技師の操作により放射線源32を制御する。具体的に、医師又は技師は、操作パネル60を操作することにより、(1)被写体24である患者の氏名、性別、年齢等の患者情報、(2)被写体24の撮影部位や被写体24に対する撮影方法、(3)放射線撮影に使用する撮影装置、(4)放射線源32から放射線30を出力する際に必要な管電圧、管電流、放射線30の照射時間等の撮影条件、の各情報を設定することができる。なお、上記(1)〜(3)の情報は、被写体24に対するオーダ情報に対応する。設定された各情報は、読取装置50に供給される。また、操作パネル60は、放射線源32の出力を開始させるための曝射ボタンとしても機能する。
さらに、撮影室16には、医師又は技師や被写体24である患者が撮影室16に出入りするためのドア62や、撮影室16外にいる医師又は技師が撮影室16内を観察するための窓64も設けられている。
さらにまた、撮影室16の外壁には、読取装置50と有線で接続され、無線通信による信号の送受信が可能な送受信機(通信装置)66が配設されている。また、医療機関12内の所定箇所には、無線通信の中継装置としての無線アクセスポイント68が配置され、各診察室14には、ワークステーション22に接続され、無線通信による信号の送受信が可能な送受信機70が配設されている。
そして、送受信機66、無線アクセスポイント68及び各送受信機70によって、医療機関12内には、無線LAN72が構築される。すなわち、無線LAN72は、インフラストラクチャモードの無線LANであり、該無線LANの子機である送受信機66、70が無線アクセスポイント68を介して信号の送受信を行うようになっている。
この場合、各診察室14においては、医師の机74上にワークステーション22が配置されている。従って、各送受信機70としては、ワークステーション本体76に対する内蔵型(拡張スロット挿入型、内蔵組み込み型等)の子機、又は、外付け型(USB接続型等)の子機であることが好ましい。なお、図1及び図2では、一例として、外付け型の送受信機70を図示している。
一方、撮影室16においては、放射線30の撮影室16外への漏洩を防止するために、壁面全体に鉛等の放射線遮蔽部材79が配設されている。そのため、撮影室16内から外部(例えば、診察室14)に無線通信により信号を送信しようとすれば、放射線遮蔽部材79によって前記信号に応じた電波が遮蔽されてしまう。
そこで、本実施形態では、撮影室16外に配設された送受信機66と読取装置50とを有線で接続し、読取装置50から送受信機66を介して外部との間で無線LAN72を介した信号の送受信を行うようにしている。従って、送受信機66としては、撮影室16の外壁に設置可能な、無線LANコンバータタイプの子機であることが望ましい。
なお、図1及び図2では、診察室14にワークステーション22を配置した場合を図示しているが、ワークステーション22に代替して、コンソールを配置してもよい。
図3は、蓄積性蛍光体パネル36に記録された放射線画像情報を読み取る読取装置50の内部構成図である。
蓄積性蛍光体パネル36は、照射された放射線30(図1参照)のエネルギを蓄積する蓄積性蛍光体層を支持体上に形成したもので、励起光を照射することにより、蓄積されたエネルギに応じた輝尽発光光を出力し、一方で、所定光量の消去光を照射することにより、残存するエネルギを除去して再使用することが可能である。また、カセッテ38は、蓄積性蛍光体パネル36を蓋部材92を介して収脱可能に収容するもので、その外面部には、内部に収納されている蓄積性蛍光体パネル36を個別に識別するための固有番号、サイズ、感度等の識別情報が記録されたバーコード88(図1参照)が装着されている。
読取装置50は、ケーシング80の上部に、カセッテ装填部84を備えている。カセッテ装填部84には、矢印A方向にスライド自在な蓋部材82が配設される。蓋部材82とケーシング80上部とによって形成された装填口86には、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル36を収容するカセッテ38が装填される。この場合、カセッテ38は、蓋部材92を下にした状態でカセッテ装填部84に装填される。なお、ケーシング80は、外部からの放射線30(図1参照)の侵入を阻止すべく、鉛等の重金属を含む材料で形成される。
装填口86に近接して、カセッテ38に配設されたバーコード88の識別情報を読み取るバーコードリーダ90と、カセッテ38の蓋部材92のロックを解除するロック解除機構(取出部)94と、蓋部材92が開蓋されたカセッテ38から蓄積性蛍光体パネル36を吸着して取り出す吸着盤(取出部)96と、吸着盤96によって取り出された蓄積性蛍光体パネル36を挟持搬送するニップローラ(搬送部)98とが配設される。
ニップローラ98に連設して、複数の搬送ローラ100a〜100g及び複数のガイド板102a〜102fが配設され、これらにより湾曲搬送路(搬送部)104が構成される。読取装置50の小型化を図るために、湾曲搬送路104は、カセッテ装填部84から下方向に延在した後、最下部において略水平状態となり、次いで、略鉛直上方向に延在している。
ニップローラ98と搬送ローラ100aとの間には、読取処理が終了した蓄積性蛍光体パネル36に残存する放射線画像情報を消去するための消去ユニット106が配設される。消去ユニット106は、消去光を出力する冷陰極管等の消去光源108を有する。
湾曲搬送路104の最下部に配設される搬送ローラ100d、100e間には、プラテンローラ110が配設される。そして、プラテンローラ110の上部には、蓄積性蛍光体パネル36に蓄積記録された放射線画像情報を読み取る走査ユニット(画像読取部)112が配設される。
走査ユニット112は、励起光であるレーザビーム114を導出して蓄積性蛍光体パネル36を走査する励起部116と、レーザビーム114によって励起されて出力される放射線画像情報に係る輝尽発光光を読み取る読取部118とを備える。
励起部116は、レーザビーム114を出力するレーザ発振器120と、レーザビーム114を蓄積性蛍光体パネル36の主走査方向(図3の紙面に対して垂直方向)に偏向する回転多面鏡であるポリゴンミラー122と、レーザビーム114を反射させ、プラテンローラ110上を通過する蓄積性蛍光体パネル36に導く反射ミラー124とを備える。
読取部118は、一端部がプラテンローラ110上の蓄積性蛍光体パネル36に近接して配置される集光ガイド126と、集光ガイド126の他端部に連結され、蓄積性蛍光体パネル36から得られた輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤ128とを備える。従って、フォトマルチプライヤ128によって読み取られた放射線画像情報が送受信機66に供給される。なお、集光ガイド126の一端部には、輝尽発光光の集光効率を高めるための集光ミラー130が近接して配設される。
放射線画像情報が読み取られた蓄積性蛍光体パネル36は、ガイド板102f側まで一旦搬送された後、再び走査ユニット112の下部を介してカセッテ装填部84側に戻される。蓄積性蛍光体パネル36がカセッテ装填部84側に戻された場合、ニップローラ98と搬送ローラ100aとの間に配設された消去ユニット106を構成する消去光源108は、蓄積性蛍光体パネル36に向けて消去光を出力し、蓄積性蛍光体パネル36に残存する放射線画像情報を除去する。残存する放射線画像情報に対する消去処理が終了した蓄積性蛍光体パネル36は、ニップローラ98及び吸着盤96を用いてカセッテ38に収容される。カセッテ38に蓄積性蛍光体パネル36が収容された状態で、蓋部材92が閉蓋されると共に、医師又は技師によりカセッテ排出ボタン134(図4参照)が操作されることにより、カセッテ38は、カセッテ装填部84から抜き取られ、次の放射線撮影に使用される。
図4は、放射線撮影システム10の制御ブロック図を示す。
読取装置50は、読取装置制御部(画像取得処理判定部、通信部)131を有する。読取装置制御部131には、読取装置50の電源スイッチ132、カセッテ38を読取装置50から排出させるためのカセッテ排出ボタン134、カセッテ38のバーコード88(図1参照)を読み取るバーコードリーダ90、走査ユニット112(図3参照)を制御する走査ユニット制御部136、消去ユニット106を制御する消去ユニット制御部138、湾曲搬送路104を制御して蓄積性蛍光体パネル36を搬送するパネル搬送制御部140、及び、放射線画像情報の取り違えを防止するために、1枚分の放射線画像情報を記憶可能な程度の記憶容量を有する画像メモリ(画像記憶部)144が接続されている。
読取装置制御部131は、カセッテ排出ボタン134、走査ユニット制御部136、消去ユニット制御部138、及び、パネル搬送制御部140を制御することより、読取装置50全体を制御すると共に、画像メモリ144に記憶された放射線画像情報を含む各種情報を送受信機66に供給(送信)する。
一方、ワークステーション22は、制御部150を有する。制御部150には、キーボードやマウス等の操作部152、ディスプレイ等の表示部154、各種情報が記憶される画像メモリ158と、放射線画像情報に対して所定の画像処理を行う画像処理部160とが接続されている。
[本実施形態の動作]
本実施形態に係る放射線撮影システム10は、以上のように構成されるものであり、次に、放射線撮影システム10の動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。この動作の説明では、必要に応じて、図1〜図4も参照しながら説明する。
なお、ここでは、病院よりも小規模の診療所(医療機関12)において、医師が患者を撮影室16に案内して該患者に対する放射線撮影を行うものとする。また、この動作では、被写体24である患者に対する放射線撮影を2回行う場合、すなわち、2枚分の放射線画像情報を取得する場合について説明する。
図5のステップS1において、診察室14(図1及び図2参照)で医師が患者を診察した結果、該患者に対する放射線撮影が必要と判断した場合、医師は、患者を撮影室16まで案内する。撮影室16内において、医師は、撮影装置26、28のうち、患者の撮影部位に対する放射線撮影にとり適切な撮影装置26又は撮影装置28を選択し、選択した撮影装置26、28の撮影台34、42のスロット40、44に、蓄積性蛍光体パネル36が収容されたカセッテ38を装填する。
次に、医師は、撮影台34又は撮影台42に対して被写体24である患者を位置決めした後に、放射線30の照射方向が被写体24側となるように、アーム46に取り付けられた放射線源32を回動させる。ここで、医師が撮影装置26を選択した場合、被写体24は、撮影台34に対して立位状態で位置決めされるので、放射線源32は、撮影台34の方向に向けられる。また、医師が撮影装置28を選択した場合、被写体24は、撮影台42に対して臥位状態で位置決めされる(横臥している)ので、放射線源32は、撮影台42の方向に向けられる。
撮影装置26又は撮影装置28に対する被写体24の位置決めがなされた状態で、医師は、撮影室16から出てドア62を閉めた後、窓64を通して撮影室16内の被写体24の状態を観察しつつ、撮影室16外に配設された操作パネル60を操作して、被写体24の患者情報及び撮影部位、被写体24に対する撮影方法、選択した撮影装置等のオーダ情報、さらには、放射線源32の管電圧、管電流、放射線30の照射時間等の撮影条件の各情報を設定する。これらの情報は、読取装置50に供給される。読取装置50は、これらの情報を後述する放射線画像情報に関連する情報として、画像メモリ144に記憶する。
なお、診察室14において、ワークステーション22に代替して、コンソールが配置される場合には、該コンソールにおいて前記各情報を設定し、無線LAN72経由で読取装置50に前記各情報を送信してもよい。
このようにして各情報の設定が完了することにより、放射線撮影の撮影準備が完了した後のステップS2において、医師は、曝射ボタンとしての操作パネル60を操作して、放射線源32からの放射線30の出力を開始させる。これにより、放射線源32は、操作パネル60で設定された管電圧及び管電流に応じた線量の放射線30を、被写体24に対して前記照射時間だけ照射する。この結果、被写体24を透過した放射線30は、撮影台34又は撮影台42内のカセッテ38を透過して蓄積性蛍光体パネル36に導かれる。従って、蓄積性蛍光体パネル36には、被写体24の放射線画像情報が蓄積記録される。
次に、医師は、被写体24である患者を一旦解放して、次の放射線撮影のために該患者を撮影室16内に待機させる一方で、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル36を収容するカセッテ38を撮影台34又は撮影台42から抜き取り、読取装置50のカセッテ装填部84(図3参照)に装填する。
これにより、次のステップS3において、読取装置50では、蓄積性蛍光体パネル36に対する放射線画像情報の読取処理を実行することができる。なお、本実施形態では、読取装置50での読取処理と、被写体24に対する放射線撮影とを独立して行うことができるので、蓄積性蛍光体パネル36を収容するカセッテ38が撮影室16内に2台以上存在する場合には、ステップS3中、次の放射線撮影のための撮影準備(ステップS1)と、該次の放射線撮影(ステップS2)とを実行することも可能である。
ステップS3において、カセッテ38が装填されると、カセッテ装填部84に配設されているバーコードリーダ90がカセッテ38に装着されたバーコード88を読み取り、蓄積性蛍光体パネル36の固有番号、サイズ、感度等の識別情報を取得する。取得した識別情報は、画像メモリ144に記憶される。
識別情報が読み取られると、ロック解除機構94が駆動され、蓋部材92のロック状態が解除されて開蓋される。次いで、吸着盤96が蓄積性蛍光体パネル36を吸着し、カセッテ38から蓄積性蛍光体パネル36を取り出してニップローラ98間に供給する。ニップローラ98により挟持された蓄積性蛍光体パネル36は、搬送ローラ100a〜100g及びガイド板102a〜102fからなる湾曲搬送路104を介して、走査ユニット112の下部に搬送される。
蓄積性蛍光体パネル36は、搬送ローラ100d及び100eにより略水平方向に副走査搬送される。一方、励起部116を構成するレーザ発振器120から出力されたレーザビーム114は、高速で回転するポリゴンミラー122によって反射偏向された後、反射ミラー124を介して下面部がプラテンローラ110により支持された蓄積性蛍光体パネル36に導かれ、蓄積性蛍光体パネル36を主走査する。
蓄積性蛍光体パネル36は、レーザビーム114が照射されることで励起され、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光光を出力する。この輝尽発光光は、蓄積性蛍光体パネル36の主走査方向に沿って近接配置された集光ガイド126の下端部に直接入射し、あるいは、集光ミラー130を介して入射する。集光ガイド126に入射した輝尽発光光は、内部で反射を繰り返し、上端部のフォトマルチプライヤ128に導かれる。フォトマルチプライヤ128は、入射した輝尽発光光を電気信号に変換し、これによって、蓄積性蛍光体パネル36に蓄積記録されている放射線画像情報が読み取られる。
走査ユニット112によって読み取られた放射線画像情報は、画像メモリ144に一時的に記憶される。前述のように、画像メモリ144には、放射線撮影前に操作パネル60で設定された患者情報、撮影条件等の各情報や、バーコードリーダ90により読み取られた識別情報が記憶されているので、放射線画像情報は、これらの情報と関連付けられて記憶される。
なお、放射線画像情報が読み取られた蓄積性蛍光体パネル36は、ガイド板102f側まで一旦搬送された後、再び走査ユニット112の下部を介してカセッテ装填部84側に戻される。そして、蓄積性蛍光体パネル36は、ニップローラ98と搬送ローラ100aとの間において、消去光源108から消去光が照射されることにより、残存する放射線画像情報が除去される。消去処理後の蓄積性蛍光体パネル36は、ニップローラ98及び吸着盤96を用いてカセッテ38に収容される。これにより、蓋部材92が閉蓋され、医師がカセッテ排出ボタン134(図4参照)を操作することにより、カセッテ38は、カセッテ装填部84から抜き取られ、次の撮影(2回目の放射線撮影)に使用される。
次のステップS4において、読取装置制御部131は、画像メモリ144に記憶された、被写体24の放射線画像情報と、該放射線画像情報に関連する患者情報、撮影条件、識別情報等の各種情報とを送受信機66に供給(送信)する。送受信機66は、これらの情報を無線LAN72経由で送受信機70に向けて送信する。送信された各種情報は、無線アクセスポイント68を介して送受信機70に送信され、送受信機70は、受信した各種情報をワークステーション22に供給する。
ワークステーション22の制御部150は、送受信機70からの各種情報の供給に基づいて、各種情報が受信されたことを示す受信完了通知を送受信機70に供給すると共に、受信した各種情報を画像メモリ158に記憶する。
そして、制御部150から送受信機70に受信完了通知が供給された場合、送受信機70は、受信完了通知を無線LAN72経由で送受信機66に向けて送信する。受信完了通知は、無線アクセスポイント68を介して送受信機66に送信され、送受信機66は、受信した受信完了通知を読取装置50に供給する。
読取装置50の読取装置制御部131は、受信完了通知の受信によって、放射線画像情報を含む各種情報の送信に成功した(送信が完了した)と判断し(ステップS5:YES)、次に、画像メモリ144に記憶された各種情報を消去する(ステップS6)。この結果、画像メモリ144内の各種情報の消去により、画像メモリ144は、次の放射線撮影により得られる放射線画像情報等を記憶可能な状態に至り、読取装置制御部131は、表示部59に次の放射線画像情報の取得が可能であることを表示する(放射線画像情報の取得を許可する)(ステップS7)。
なお、ワークステーション22において、画像処理部160は、画像メモリ158に記憶された放射線画像情報に対して所定の画像処理を施し、表示部154に表示させる。これにより、医師は、表示部154に表示された放射線画像情報に基づき、必要な読影診断を行うことが可能となる。なお、前記画像処理では、例えば、画像メモリ158に記憶された患者情報、撮影条件、識別情報等の各情報のうち、読影診断に必要な情報を放射線画像情報と組み合わせるような処理が行われる。
ところで、ステップS5において、放射線画像情報等の各種情報の送信中、より詳細には、読取装置制御部131から送受信機66に各種情報が供給されてより、ワークステーション22側から受信完了通知が受信され、読取装置制御部131において送信完了の判断がなされるまでの時間帯は、画像メモリ144には各種情報がまだ記憶されている。
そのため、次の放射線撮影により得られた放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル36を収容するカセッテ38が、カセッテ装填部84に装填され、該蓄積性蛍光体パネル36に対する次の放射線画像情報の読取処理が開始された場合に、画像メモリ144は、放射線画像情報の取り違えを防止するために、1枚分の放射線画像情報を記憶する程度の記憶容量しか持たないので、次の放射線画像情報を記憶することができず、容量不足に陥るおそれがある。この結果、読取処理や送信処理等の読取装置50内の各種処理が中断するおそれがある。
そこで、本実施形態では、ステップS5において、放射線画像情報等の各種情報の送信が完了していない場合(ステップS5:NO)、具体的には、読取装置制御部131から送受信機66に各種情報を供給してから、読取装置制御部131が受信完了通知を受け取って送信完了の判断がなされるまでの時間帯では、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止する(ステップS8)。
具体的に、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行禁止とは、下記の処理の禁止をいう。
(1)カセッテ装填部84へのカセッテ38の装填の禁止。これには、蓋部材82の移動禁止がある。
(2)カセッテ装填部84からのカセッテ38の抜き取りの禁止。これには、カセッテ排出ボタン134の操作無効がある。
(3)カセッテ装填部84に装填されたカセッテ38からの蓄積性蛍光体パネル36の取り出しの禁止。これには、読取装置制御部131からパネル搬送制御部140への制御指令に基づく、ロック解除機構94の駆動禁止や吸着盤96による吸着動作の禁止がある。
(4)走査ユニット112への蓄積性蛍光体パネル36の搬送禁止。これには、読取装置制御部131からパネル搬送制御部140への制御指令に基づく、ニップローラ98の動作停止や湾曲搬送路104の動作停止がある。例えば、蓄積性蛍光体パネル36の先端が走査ユニット112の手前(搬送ローラ100dの箇所)に到達したときに、ニップローラ98及び湾曲搬送路104の動作を停止させることが望ましい。
(5)走査ユニット112での放射線画像情報の読取禁止。これには、読取装置制御部131から走査ユニット制御部136への制御指令に基づく、励起部116の駆動禁止がある。
このように、放射線画像情報等の各種情報の送信が完了するまでは、(1)〜(5)のうち、少なくとも1つの処理の禁止により、次の放射線画像情報に対する読取処理が行われないので、画像メモリ144の容量不足の発生を回避することができる。少なくとも1つの処理を禁止できれば容量不足の発生を回避できるため、(1)〜(5)のうち、いずれか1つの処理を禁止してもよいし、あるいは、複数の処理を禁止してもよい。複数の処理を禁止する場合には、例えば、(1)〜(5)の優先順位で、処理の実行を禁止すれば、次の放射線画像情報に対する読取処理を確実に禁止させることができる。
そして、各種情報の送信完了後(ステップS5:YES)、ステップS6、S7の処理を経ることで、次の放射線画像情報の読取処理が可能な状態に至る。
次に、上述した(1)〜(5)の処理の禁止について、さらに詳しく説明する。ここでは、(1)、(2)又は(5)の処理の禁止を単独で行う場合について説明する。
(1)のカセッテ38の装填禁止に関しては、カセッテ装填部84に装填されたカセッテ38を抜き取り可能とし、一方で、カセッテ装填部84へのカセッテ38の装填を禁止することが望ましい。
これは、読取装置50から無線LAN72経由でワークステーション22に放射線画像情報を含む各種情報の送信を開始してより該送信が完了するまでの待ち時間において、カセッテ装填部84に装填されたカセッテ38を抜き取って使用可能な状態にし、次の放射線撮影を行えるようにするためである。例えば、複数の撮影室16が設置されている比較的大きな医療機関12において、(特殊サイズの)カセッテ38を各撮影室16で共有している場合に、前記待ち時間にカセッテ38をカセッテ装填部84から抜き取り可能とする。これにより、カセッテ38を使用したい撮影室16において、前記待ち時間中もカセッテ38がカセッテ装填部84に装填されているために、次の放射線撮影ができないという問題を回避することができる。
(2)のカセッテ38の抜き取り禁止に関しては、前述した待ち時間でのカセッテ装填部84からのカセッテ38の抜き取りを禁止することで、該待ち時間でのカセッテ38の使用を行えないようにする。
これは、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル36を収納するカセッテ38を、読取装置50から離間して単独で存在させる状況(該カセッテ38を放置した状態)を発生させないようにするためである。このようなカセッテ38が放置されている場合、医師又は技師は、読取装置50に装填されていないカセッテ38であるから、該カセッテ38内の蓄積性蛍光体パネル36には放射線画像情報が記録されていないだろう(カセッテ38が使用可能だろう)と勘違いし、別の放射線撮影に誤って使用するおそれがあるので、このような誤使用が発生しないようにするためである。
(5)の放射線画像情報の読取禁止に関しては、前述した待ち時間の終了直後に、次の放射線画像情報に対する読取動作が速やかに開始されるように、走査ユニット112の手前の位置(例えば、搬送ローラ100dの位置)にまで次の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル36を予め搬送させてもよい。
前記待ち時間中は、カセッテ装填部84に対するカセッテ38の装填を禁止し、前記待ち時間の終了後(放射線画像情報等の各種情報の送信完了後)にカセッテ装填部84へのカセッテ38の装填を可能とすれば、走査ユニット112における次の放射線画像情報の読取開始までの時間が無駄になる。そこで、読取装置50から無線LAN72経由でワークステーション22に各種情報を確実に送信できると見込めそうな場合、あるいは、万が一送信ができない状態になったときに蓄積性蛍光体パネル36に負担がかかるリスクよりも通常時の軽快さを優先させたい場合等、送信できない場合も想定されるときには、走査ユニット112の手前の位置にまで次の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル36を予め搬送させ、送信完了後に直ちに次の放射線画像情報の読取動作を開始させればよい。
また、医療機関12において複数の読取装置50が使用され、そのうち、1台の読取装置50で放射線画像情報の読み取りを順次行わせている場合に、前述の待ち時間中、該1台の読取装置50での次の放射線画像情報の読取待ち(カセッテ装填部84へのカセッテ38の装填状態)を一旦キャンセルし、他の読取装置50に次の放射線画像情報を読み取らせてもよい。
すなわち、複数の読取装置50について、前記1台の読取装置50から無線LAN72経由でワークステーション22に放射線画像情報を送信しようにも、通信状態が良くないために、送信がうまくいかなければ、該1台の読取装置50において次に読み取られる放射線画像情報の読取予約(読取待ち)を一旦キャンセルし、ワークステーション22との間で通信状態が良好な他の読取装置50に前記次の放射線画像情報を読み取らせることにより、無線LAN72経由でワークステーション22に次の放射線画像情報を確実に送信させようとするものである。
これにより、通信状態の関係で、1台の読取装置50では次の放射線画像情報の読取りが開始しそうにない場合に、他の読取装置50に次の放射線画像情報を読み取らせ、該次の放射線画像情報をワークステーション22に速やかに送信することを可能にする。
このようなケースとして、具体的には、下記のような場合が想定される。
(a)各読取装置50同士が無線LAN72を介して通信接続されると共に、各読取装置50が無線LAN72を介してワークステーション22との間で信号の送受信を行おうとする場合。この場合、各読取装置50間では通信状態が安定しているが、1台の読取装置50とワークステーション22との間では通信状態が不安定であれば、ワークステーション22との間の通信状態が良好な他の読取装置50を利用して次の放射線画像情報の読み取りと、読み取った次の放射線画像情報の送信とを行わせる。なお、この場合、他の読取装置50では、送信前又は読取前に、無線LAN72経由での信号の送受信が可能か否かを、該無線LAN72経由でワークステーション22に問い合わせてもよい。
(b)各読取装置50同士は、有線LANを使用して安定した通信接続が可能ではあるが、遠くに配置されたワークステーション22との間では、無線LAN72経由での通信接続になっている場合。この場合には、(a)の場合と同様に、1台の読取装置50とワークステーション22との間で通信状態が不安定であれば、ワークステーション22との間の通信状態が良好な他の読取装置50を利用して次の放射線画像情報の読み取りと、読み取った次の放射線画像情報の送信とを行わせればよい。
(c)1台の読取装置50とワークステーション22との間において、放射線画像情報のようなデータ量の大きな情報を無線LAN72経由でワークステーション22に送信する際には、通信エラーとなって送信できないが、オーダ情報等の比較的小さなデータ量の情報を送信する際には、問題なく送信可能である場合。この場合、放射線画像情報をワークステーション22に送信するのであれば、他の読取装置50を利用して次の放射線画像情報の読み取りと、読み取った次の放射線画像情報の送信とを行わせればよい。
なお、上記のように、各読取装置50間で信号の送受信が可能であれば、1台の読取装置50での次の放射線画像情報の読取待ちがキャンセルされ、他の読取装置50で次の放射線画像情報の読み取りが行われる場合に、該1台の読取装置50は、次の放射線画像情報に関わる各種情報(オーダ情報、撮影条件、撮影実績等)、次の放射線画像情報の読取待ちのキャンセル情報と、カセッテ38の識別情報とを他の読取装置50に送信すればよい。
これにより、他の読取装置50では、1台の読取装置50から抜き取られて該他の読取装置50に装填されたカセッテ38の識別情報と、該1台の読取装置50から受信した識別情報とを照合することにより、装填されたカセッテ38が次の放射線画像情報の記録された蓄積性蛍光体パネル36を収納しているか否かを容易に判断することができる。従って、真正な次の放射線画像情報であると判断されれば、他の読取装置50によって次の放射線画像情報に対する読取処理が速やかに実行され、無線LAN72を介してワークステーション22に次の放射線画像情報を含む各種情報を送信することができる。
このように、各読取装置50間での信号の送受信を可能とし、オーダ情報や放射線画像情報や撮影実績等の各種情報を共有できるようにすることで、放射線画像情報の読取動作や、ワークステーション22への各種情報の送信を、速やかに且つ効率よく行うことが可能となる。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る読取装置50及び放射線撮影システム10によれば、読取装置制御部131は、送受信機66を介した無線LAN72経由での放射線画像情報を含む各種情報の送信が完了するまでは、読取装置50における次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止する。これにより、次の放射線画像情報の取得に起因した画像メモリ144での容量不足の発生や、該容量不足に起因した読取装置50内での各種処理の中断を回避することが可能となる。
また、次の放射線画像情報の取得に関わる処理とは、前述のように、(1)カセッテ装填部84へのカセッテ38の装填の禁止、(2)カセッテ装填部84からのカセッテ38の抜き取りの禁止、(3)カセッテ装填部84に装填されたカセッテ38からの蓄積性蛍光体パネル36の取り出しの禁止、(4)走査ユニット112への蓄積性蛍光体パネル36の搬送禁止、(5)走査ユニット112での放射線画像情報の読取禁止をいう。従って、読取装置制御部131は、無線LAN72経由での各種情報の送信が完了するまでは、これらの処理のうち、少なくとも1つの処理を禁止する。すなわち、いずれの処理においても、その処理の実行により、次の放射線画像情報に対する取得処理が開始されるので、少なくとも1つの処理を禁止することにより、画像メモリ144での容量不足の発生や、該容量不足に起因した読取装置50内での各種処理の中断を確実に回避することができる。なお、少なくとも1つの処理を禁止できればよいので、いずれか1つの処理を禁止してもよいし、あるいは、複数の処理を禁止してもよい。
また、読取装置制御部131は、各種情報の送信後、ワークステーション22から無線LAN72経由で送受信機66を介し受信完了通知を受け取った場合、画像メモリ144に記憶された各種情報を消去する。これにより、画像メモリ144は、次の放射線画像情報が記憶可能な状態に至るので、読取装置制御部131は、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を許可することができる。
さらに、撮影室16は、放射線30の外部への漏洩を防止するために、鉛等の放射線遮蔽部材79で覆われている。従って、撮影室16の外に配置された送受信機66と送受信機70とを介して、読取装置50とワークステーション22との間で無線通信による信号の送受信を可能とすることにより、病院や診療所等の医療機関12に本実施形態を容易に適用することが可能となる。
さらに、送受信機66、70が無線LAN72の子機であり、無線LAN72の無線アクセスポイント68を介して信号の送受信が行われるので、医療機関12内において、本実施形態に係る放射線撮影システム10を容易に構築することができる。
[本実施形態の変形例]
次に、本実施形態の変形例について、図6及び図7を参照しながら説明する。なお、この変形例の説明において、図1〜図5における本実施形態と同じ構成要素については、同一の参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図6及び図7は、読取装置50とワークステーション22との間の信号の送受信を、無線LAN72に代えて、有線LAN180で行う点で、図1〜図5の実施形態とは異なる。
すなわち、図6及び図7の変形例は、前述した無線LAN72の送受信機66、無線アクセスポイント68、及び、送受信機70を、有線LAN180のLANアダプタ(通信装置)170、ハブ又はルータ等の中継機172、及び、ワークステーション22のワークステーション本体76に内蔵されるインターフェース部174にそれぞれ置き換え、LANアダプタ170と中継機172との間をLANケーブル176で接続し、中継機172とインターフェース部174との間をLANケーブル178で接続した点以外は、図1〜図5の実施形態と同様の構成である。
従って、図6及び図7の変形例においても、読取装置50は、有線LAN180を介して放射線画像情報を含む各種情報をワークステーション22に送信可能であるため、図1〜図5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、有線LAN180による信号の送受信であるため、無線LAN72のように、電波状況が悪くなるという問題が発生しない。従って、図6及び図7の変形例では、図1〜図5の実施形態と比較して、より安定に且つ高速に、読取装置50から有線LAN180を介してワークステーション22に放射線画像情報を含む各種情報を送信することができる。そのため、有線LAN180を採用した場合には、無線LAN72の場合と比較して、画像メモリ144での容量不足の発生を回避することが可能である。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…放射線撮影システム
12…医療機関
14…診察室
16…撮影室
22…ワークステーション
24…被写体
26、28…撮影装置
30…放射線
36…蓄積性蛍光体パネル
38…カセッテ
50…読取装置
66、70…送受信機
68…無線アクセスポイント
72…無線LAN
131…読取装置制御部
144、158…画像メモリ
170…LANアダプタ
172…中継機
174…インターフェース部
176、178…LANケーブル
180…有線LAN

Claims (7)

  1. 放射線変換パネルに記録された放射線画像情報を取得する画像取得装置において、
    前記放射線変換パネルから前記放射線画像情報を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部が読み取った前記放射線画像情報を記憶する画像記憶部と、
    前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報を外部に送信する通信部と、
    前記画像取得装置における前記放射線画像情報の取得に関わる処理を実行するか否かを判定する画像取得処理判定部と、
    を有し、
    前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止する
    ことを特徴とする画像取得装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記放射線変換パネルは、放射線を透過可能なカセッテに収容された状態で、該放射線が照射されることにより前記放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体パネルであり、
    前記画像取得装置は、前記カセッテを装填可能なカセッテ装填部と、前記カセッテ装填部に装填された前記カセッテから前記蓄積性蛍光体パネルを取り出す取出部と、前記取出部と前記画像読取部との間で前記蓄積性蛍光体パネルを搬送可能な搬送部とをさらに有し、
    前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理である、前記カセッテ装填部へのカセッテの装填、前記カセッテ装填部からのカセッテの抜き取り、前記カセッテ装填部からの蓄積性蛍光体パネルの取り出し、前記画像読取部への蓄積性蛍光体パネルの搬送、及び、前記画像読取部での放射線画像情報の読み取りのうち、少なくとも1つの処理を禁止する
    ことを特徴とする画像取得装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信後、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報を消去させる
    ことを特徴とする画像取得装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記画像取得処理判定部は、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報の消去後、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を許可する
    ことを特徴とする画像取得装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置において、
    前記画像取得装置は、放射線撮影が行われる撮影室内に配置され、
    前記通信部は、前記撮影室の外に配置された通信装置を介して外部に前記放射線画像情報を無線通信又は有線通信により送信する
    ことを特徴とする画像取得装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記通信装置は、無線LAN又は有線LANの子機である
    ことを特徴とする画像取得装置。
  7. 放射線変換パネルに記録された放射線画像情報を取得する画像取得装置と、前記画像取得装置が取得した前記放射線画像情報に対して所定の処理を行う処理装置とを備える放射線撮影システムにおいて、
    前記画像取得装置は、前記放射線変換パネルから前記放射線画像情報を読み取る画像読取部と、前記画像読取部が読み取った前記放射線画像情報を記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部に記憶された前記放射線画像情報を外部に送信する通信部と、前記画像取得装置における前記放射線画像情報の取得に関わる処理を実行するか否かを判定する画像取得処理判定部とを有し、
    前記画像取得処理判定部は、前記通信部による前記放射線画像情報の送信が完了するまでは、次の放射線画像情報の取得に関わる処理の実行を禁止する
    ことを特徴とする放射線撮影システム。
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