JP2012230404A - ディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置のコンパクト化を図るとともに、優れた画像表示特性を発揮できるディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】ディスプレイ装置1は、ケーシング2と、ケーシング2に支持され、ケーシング2の外側へ向けて凸の湾曲凸面となる状態をとり得るとともに、湾曲凸面の曲率を変更することのでる投影面31を備えるスクリーン3と、投影面31の曲率を変更する曲率変更手段4とを備える。具体的には、スクリーン3は、投影面31が略平面をなす第1の状態と、投影面31が略球面をなす第2の状態と、投影面31が第2の状態よりも曲率の大きい略球面をなす第3の状態とをとり得ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスプレイ装置に関するものである。
例えば、光を投影して画像を表示するディスプレイ装置として、特許文献1のようなアクリル等で形成された半球体の投影面を有する球体と、この球体の内側に設けられ、球体の投影面に投影画像を投影するプロジェクタとを有するものが知られている。
しかしながら、このようなディスプレイ装置では、球体の形状(特に、曲率)を変化させることができないため、投影面に投影する画像の選択肢が狭く、利便性に乏しい。
例えば、特許文献1では、投影面に地球儀の画像を投影する例が挙げられている。この場合、球体が半球体をなしているため、地球の半分(北半球や南半球)の画像を表示する場合には、観察者は違和感無くその画像を観察することができるが、北半球の一部、例えば日本列島を拡大表示した場合には、日本列島が半球体の投影面に沿って極めて大きく歪んでしまい、実際の曲率と対応するような正確な画像表示が困難であるとともに、観察者に違和感を与えてしまう。すなわち、特許文献1のディスプレイ装置では、優れた画像表示特性を発揮することができない。
また、特許文献1のディスプレイ装置では、球体が硬質であるため、装置を使用していないときでも、装置の大きさを変えられず、装置のコンパクト化を図ることができない。
特開2003−241648号公報
本発明の目的は、装置のコンパクト化を図るとともに、優れた画像表示特性を発揮できるディスプレイ装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のディスプレイ装置は、ケーシングと、
前記ケーシングに支持され、前記ケーシングの外側へ向けて凸の湾曲凸面となる状態をとり得るとともに、前記湾曲凸面の曲率を変更することのできる投影面を備えるスクリーンと、
前記投影面の前記曲率を変更する曲率変更手段とを備えることを特徴とする。
これにより、装置のコンパクト化を図るとともに、優れた画像表示特性を発揮できるディスプレイ装置を提供することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記スクリーンは、前記投影面が略平面をなす第1の状態と、前記投影面が略球面をなす第2の状態と、前記投影面が前記第2の状態よりも曲率の大きい略球面をなす第3の状態とをとり得ることができ、前記曲率変更手段は、前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とを切り換えるよう構成されていることが好ましい。
これにより、装置のコンパクト化を図るとともに、優れた画像表示特性を発揮できるディスプレイ装置を提供することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記投影面は、前記第3の状態にて略半球面をなしていることが好ましい。
これにより、スクリーンの過度な変形を防止し、スクリーンの耐久性が向上する。
本発明のディスプレイ装置では、前記スクリーンは、伸縮性を有し、
前記スクリーンの内側には、気体が充填された充填部が形成され、
前記曲率変更手段は、前記充填部内の圧力を調整することにより、前記投影面の前記曲率を変更することが好ましい。
これにより、より確実かつ安全に投影面の曲率を所望の曲率に変更することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記曲率変更手段は、前記充填部内の前記気体の量を調整することにより前記充填部内の圧力を調整することが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成で投影面の曲率を変更することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記曲率変更手段は、前記充填部内の前記気体を加熱または冷却することにより、前記気体の体積を膨張または収縮させ、それにより、前記充填部内の圧力を調整することが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成で投影面の曲率を変更することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記スクリーンは、伸縮性を有し、
前記曲率変更手段は、前記スクリーンの中央部から放射状に設けられた複数の超弾性合金と、該複数の超弾性合金を加熱または冷却する加熱冷却手段とを有し、該加熱冷却手段により、前記超弾性合金の形状を変化させ、それにより、前記投影面の前記曲率を変更するよう構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成で投影面の曲率を変更することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記ケーシングは、開口を有し、前記開口を覆うように前記スクリーンが設けられ、前記スクリーンの表面の前記開口に対応する部分が前記投影面を構成していることが好ましい。
これにより、スクリーンの上部開口に対応する部分が投影面を構成することとなり、ディスプレイ装置の構成が極めて簡単となる。
本発明のディスプレイ装置では、前記スクリーンは、光透過性を有し、
前記ケーシング内に設けられ、前記投影面へ投影する画像を形成する画像形成手段を備えていることが好ましい。
これにより、投影面により正確に画像を投影することができるとともに、ディスプレイ装置の小型化を図ることができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記画像形成手段は、光反射性を有する光反射部を備え、回動可能に設けられた可動板および該可動板を回動させる駆動手段を有するアクチュエータと、前記光反射部に向けて光を照出する光源ユニットとを有し、前記光反射部で反射した光を前記投影面に走査することにより、前記画像を形成するよう構成されていることが好ましい。
これにより、ディスプレイ装置の小型化を図ることができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記アクチュエータは、前記ケーシングに、前記可動板の回動中心軸に対して直交する軸まわりに回転可能に支持されており、前記可動板を回動させながら、前記アクチュエータを回転させることで、前記投影面の全域に前記画像を投影するよう構成されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、投影面の全域に画像を投影することができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記可動板から前記投影面の所定箇所までの距離に基づいて、前記投影面の前記曲率を検知する曲率検知手段を有していることが好ましい。
これにより、投影面の曲率に合わせて、投影面に映し出す画像の倍率を変更することができ、違和感のない画像を映し出すことができる。
本発明のディスプレイ装置では、前記投影面に投影する画像の拡大倍率と、前記投影面の曲率とが連動していることが好ましい。
これにより、投影面の曲率に対応するように映像を拡大または収縮することができ、違和感のない画像を映し出すことができる。
本発明のディスプレイ装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。 図1に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。 図1に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。 図1に示すディスプレイ装置の画像形成手段が備えるアクチュエータの拡大図である。 図5に示すアクチュエータの駆動を示す図である。 図1に示すディスプレイ装置が備える制御系のブロック図である。 スクリーンの曲率を検知する曲率検知手段を示す図である。 図1に示すディスプレイ装置を地球儀として用いた模式図である。 図1に示すディスプレイ装置を地球儀として用いた模式図である。 図1に示すディスプレイ装置を地球儀として用いた模式図である。 本発明のディスプレイ装置の第2実施形態を示す模式的斜視図である。 図12に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。 図12に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。 図12に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。 本発明のディスプレイ装置の第3実施形態を示す断面図である。 本発明のディスプレイ装置の第2実施形態を示すブロック図である。
以下、本発明のディスプレイ装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のディスプレイ装置の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のディスプレイ装置の第1実施形態を示す斜視図、図2ないし図4は、それぞれ、図1に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図、図5は、図1に示すディスプレイ装置の画像形成手段が備えるアクチュエータの拡大図、図6は、図5に示すアクチュエータの駆動を示す図、図7は、図1に示すディスプレイ装置が備える制御系のブロック図、図8は、スクリーンの曲率を検知する曲率検知手段を示す図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図2〜図4、図6、図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図5中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。また、図1に示すように、互いに直交する3軸をそれぞれ、x軸、y軸およびz軸とする(他の図についても同様)。
図1に示すように、ディスプレイ装置1は、ボタン群Bが設置されたケーシング2と、画像が投影される投影面31を有するスクリーン3とを有している。また、図2に示すように、ディスプレイ装置1は、ケーシング2の内部に、投影面31の曲率を変更する曲率変更手段4と、投影面31に投影する画像を形成する画像形成手段5と、投影面31の曲率を検知する曲率検知手段6と、曲率変更手段4および画像形成手段5の作動を制御する作動制御装置7とを有している。
このようなディスプレイ装置1は、投影面31に所望の画像を投影することにより、当該画像をディスプレイ装置1の外側から視認できるように構成されている。
以下、これらについて、順次説明する。
ボタン群Bは、ケーシング2の上部外壁から突出するように設けられている。このようなボタン群Bは、ディスプレイ装置1を起動、停止する電源ボタンB1と、投影面31に映し出された画像を回転させる十字ボタンB2と、投影面31に映し出された画像の拡大倍率を変更する拡大ボタンB3および縮小ボタンB4とを備えている。このようなボタン群Bの操作に基づいて、作動制御装置7が、曲率変更手段4および画像形成手段5の作動を制御する。なお、言うまでもないが、ボタン群Bの構成としては、これに限定されず、ディスプレイ装置の使用目的などによって、特定の操作を行えるボタンを追加、削除してもよい。
ケーシング2は、上部開口21を有している。この上部開口21は、x−y平面にて、略円状をなしている。ケーシング2の大きさとしては、特に限定されないが、長さ、幅、厚さが、それぞれ、5〜50cm、5〜50cm、1〜10cmであるのが好ましく、10〜20cm、10〜20cm、1〜5cmであるのが好ましい。また、上部開口21の内径としては、特に限定されないが、1〜30cmであるのが好ましく、3〜10cmであるのがさらに好ましい。ケーシング2をこのような大きさとすることにより、投影面31に映し出された画像の視認性を確保しつつ、コンパクトで、持ち運び性、収納性などの利便性に優れたディスプレイ装置1を提供することができる。
上部開口21は、スクリーン3によって覆われている。スクリーン3は、x−y平面にて、上部開口21と同心的な円状をなしている。また、スクリーン3の外径は、上部開口の21の内径よりも若干大きく設計されている。このようなスクリーン3は、上部開口21の縁部と重なる部分で、例えば接着剤を介してケーシング2の内壁に接着、固定されている。なお、スクリーン3をケーシング2に固定する方法としては、特に限定されず、例えば、溶着、圧着などにより固定してもよい。
本実施形態では、より確実にスクリーン3をケーシング2に固定するため、スクリーン3の縁部を下側から押圧してケーシング2に固定する固定部材24を備えている。この固定部材24は、上部開口21の縁部に沿うような円環状をなしている。このような固定部材24は、例えば嵌合、螺合、溶着などによりケーシング2に固定されている。
本実施形態では、前記効果を顕著とするために、ケーシング2の内壁に、上部開口21の外周に沿った円環状の凹条22を形成し、固定部材24の上面に、凹条22に係合する円環状の凸条241を形成し、凹条22と凸条241とでスクリーン3の縁部を狭持している。
このようなケーシング2および固定部材24の構成材料としては、それぞれ、スクリーン3を支持することができれば特に限定されず、例えば、各種ガラスや、Al、Feなどの各種金属材料や、アルミナ、チタニア等の酸化物セラミックスや、窒化珪素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化物セラミックスや、グラファイト、タングステンカーバイト等の炭化物系セラミックスや、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
固定部材24の下面には、上部開口21を覆うように光透過性を有する光透過板25が設けられている。これにより、スクリーン3の下面と、固定部材24の内周面と、光透過板25の上面とで、気体(空気)が充填された気密空間(充填部)Sが画成される。
光透過板25は、例えば接着剤により固定部材24の下面に接合されている。ここで、光透過板25は、固定部材24の下面の周方向の全域と接合されていることが好ましい。これにより、光透過板25と固定部材24との密着性を向上させることができ、光透過板25と固定部材24の境界から気体が漏れ出すことを効果的に防止することができる。
このような光透過板25は、光透過性を有していればよいが、実質的に無色透明であることが好ましい。光透過板25の構成材料としては、光透過性を有していれば、特に限定されないが、例えば、各種ガラスや、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、光透過板25の両面には、それぞれ、反射防止膜が設けられていてもよい。これにより、後述するアクチュエータ53により走査された光が光透過板25で反射してしまうことを効果的に防止することができる。
スクリーン3は、上述したように、上部開口21を覆うように設けられている。
スクリーン3は、いわゆる背面投影型のスクリーンである。このようなスクリーン3の上部開口21から露出する部分の下面は、画像形成手段5により形成された画像が投影される投影面31を構成している。これにより、ケーシング2の内側から投影面31に画像を投影することができる。
スクリーン3は、さらに、可撓性および伸縮性を有していて、投影面31の曲率を自在(無段階)に変更し得るようになっている。具体的には、スクリーン3は、図2に示すような投影面31が平面をなす第1の状態と、図3に示すような投影面31が球面をなす第2の状態と、図4に示すような投影面31が第2の状態よりも曲率が大きく、かつ半球面をなす第3の状態とをとり得ることができる。これにより、投影面31に投影する画像によって投影面31の曲率を自在に変更でき、より臨場感ある(すなわち、画像として映し出された物体の実際の形状と、投影面31の形状(曲率)とが一致した)画像を投影面31に映し出すことができる。また、ディスプレイ装置1を使用していないときには、スクリーン3を第1の状態とすることで、装置のコンパクト化を図ることができ、さらに、スクリーン3の損傷を効果的に防止することができる。
また、スクリーン3の第3の状態、すなわち曲率が最も大きい状態を半球面とすることにより、スクリーン3の過度な変形を防止し、スクリーン3の耐久性が向上する。
なお、第1の状態では、スクリーン3が中央部から放射状に若干伸張された状態となっているのが好ましい。これにより、スクリーン3に張りを与えることができ、投影面31を第1の状態とすることが容易となる。
このようなスクリーン3は、例えば、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、アクリルゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、ラテックスゴムなどのゴム材料や、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー等の各種エラストマーで形成されている。これにより、上述した特性を備えるスクリーン3を容易に形成することができる。
なお、例えば、織編物のように繊維を編組し、スクリーン3に構造的に伸縮性を持たせる場合には、スクリーン3の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、アクリル系樹脂、ABS樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
次に、投影面31の曲率を変更する曲率変更手段4について説明する。
曲率変更手段4は、気密空間S内に充填された気体の量を調節することにより、気密空間S内の圧力を調整し、投影面31の曲率を変更するよう構成されている。このように気密空間S内の圧力を調整することにより、より確実かつ安全に投影面31の曲率を所望のものとすることができる。
具体的には、曲率変更手段4は、気密空間S内の気体の量を徐々に増加することにより、スクリーン3を風船が膨らむように膨張させ、スクリーン3を第1の状態から第2の状態を経由して第3の状態とし(すなわち、投影面31の曲率を徐々に大きくし)、反対に、気密空間S内の気体の量を徐々に減少することにより、スクリーン3を風船がしぼむように収縮させ、スクリーン3を第3の状態から第2の状態を経由して第1の状態とする(すなわち、投影面31の曲率を徐々に小さくする)よう構成されている。
図2に示すように、このような曲率変更手段4は、気密空間S内に空気を送り込むポンプ(コンプレッサ)41と、ポンプ41と気密空間Sとを連通する配管42と、配管42の途中に設けられたコック43とを有している。
コック43は、例えば二股コックであり、連通状態と開放状態と遮断状態とを切り換えることができる。「連通状態」は、気密空間Sがポンプ41に連通し、かつ、ケーシング2の内部空間に連通していない状態である。また、「開放状態」は、気密空間Sがポンプ41に連通しておらず、かつ、ケーシング2の内部空間に連通している状態である。また、「遮断状態」は、気密空間Sが、ポンプ41およびケーシング2の内部空間のいずれにも連通していない状態である。
ポンプ41およびコック43は、それぞれ、作動制御装置7によって駆動が制御されている。作動制御装置7は、ポンプ41およびコック43の作動を制御して、気密空間S内の気体の量を調整し、それにより、以下に示すように投影面31の曲率を変更する。
ディスプレイ装置1が作動していない場合には、スクリーン3は、第1の状態となっている。ディスプレイ装置1が作動すると、作動制御装置7は、コック43を連通状態とするとともに、ポンプ41を作動させる。これにより、ポンプ41から気密空間S内に空気が供給される。気密空間S内に空気が供給されるにつれて、気密空間S内の圧力が高くなっていき、これに伴って、スクリーン3がディスプレイ装置1の外部へ向けて、風船が膨らむように膨らんでいく。
スクリーン3が徐々に膨らんでいき、投影面31がほぼ半球面をなす状態となると、作動制御装置7は、コック43を遮断状態とするとともに(または、した後に)、ポンプ41の作動を停止する。これにより、スクリーン3が第3の状態となる。
もちろん、スクリーン3が第3の状態となる前に、作動制御装置7がコック43を遮断状態とすれば、スクリーン3を第2の状態とすることができる。
なお、投影面31の曲率は、曲率検知手段6により検知されており、この検知結果に基づいて作動制御装置7がポンプ41およびコック43の作動を制御するようになっている。曲率検知手段6については後述する。
反対に、投影面31の曲率を小さくする場合、スクリーン3が第3の状態にて、作動制御装置7は、コック43を開放状態とする。これにより、気密空間S内の空気が気密空間S外へ開放され、気密空間S内の圧力が徐々に低下していき(大気圧に近づいていき)、大気圧とほぼ等しくなったときに、気密空間Sからの空気の開放が自然に停止する。これにより、スクリーン3が第1の状態となる。
もちろん、スクリーン3が第1の状態となる前に、作動制御装置7がコック43を遮断状態とすれば、スクリーン3を第2の状態とすることができる。
以上のようにして、曲率変更手段4は、投影面31の曲率を第1の状態と第3の状態との間で自在に変更することができる。このように、気密空間S内の気体の量を調整することにより、比較的簡単な構成で投影面31の曲率を変更することができる。
なお、気密空間Sは、気密的に形成されていなくてもよい。この場合、少なくとも、気密空間Sから漏れ出す単位時間あたりの気体の量が、ポンプ41から気密空間Sに供給される単位時間あたりの気体の量よりも少なければよい。これにより、気密空間Sから気体が漏れ出していても、ポンプ41の作動により、スクリーン3を膨らませることができる。
次に、投影面31に投影する画像を形成する画像形成手段5について説明する。
図2ないし図4に示すように、画像形成手段5は、ケーシング2の内側に設けられていて、スクリーン3の下面(投影面31)に画像を投影するよう構成されている。このように、画像形成手段5をケーシング2内に設けることで、投影面31に画像を確実に投影することができるとともに、ディスプレイ装置1の小型化を図ることができる。
画像形成手段5は、ケーシング2に回転可能に支持された回転盤51と、回転盤51を回転させるモータ52と、回転盤51に固定されたアクチュエータ53および光源ユニット54とを有している。
回転盤51は、円盤状をなしている。この回転盤51の上面は、x−y平面とほぼ平行である。このような回転盤51は、図2に示すように、x−y平面にて上部開口21のほぼ中心と交わり、かつ、z軸と平行な線分を回転軸(以下この軸を「回転軸Z」と言う)として回転可能となっている。なお、回転盤51の構成材料としては、前述したケーシング2の構成材料と同様の材料を用いることができる。
このような回転盤51は、回転軸Zに沿って設けられた連結軸511を介してモータ52に連結している。モータ52としては、回転盤51を回転させることができれば特に限定されず、例えばスピンドルモータなどを用いることができる。モータ52は、作動制御装置7によって作動が制御される。
図5に示すように、アクチュエータ53は、回転盤51の上面(すなわち、x−y平面)に対して傾斜するように傾斜台512を介して回転盤51に固定されている。傾斜台512は、回転盤51と一体的に形成されていてもよいし、別体として形成されていてもよい。また、アクチュエータ53の形状などによっては省略してもよい。
アクチュエータ53は、基体531と、基体531の下面に対向するよう設けられた対向基板533と、基体531と対向基板533との間に設けられたスペーサ部材532とを有している。
基体531は、可動板531aと、可動板531aを回動可能に支持する支持部531bと、可動板531aと支持部531bとを連結する1対の連結部材531c、531dを有している。
可動板531aは、その平面視にて、略長方形状をなしている。このような可動板531aの上面には、光反射性を有する光反射部531eが設けられている。光反射部531eは、例えば、Al、Ni等の金属膜で構成されている。また、可動板531aの下面には、永久磁石534が設けられている。
支持部531bは、可動板531aの平面視にて、可動板531aの外周を囲むように設けられている。すなわち、支持部531bは、枠状をなしていて、その内側に可動板531aが位置している。
連結部材531cは、可動板531aの左側にて、可動板531aと支持部531bとを連結し、連結部材531dは、可動板531aの右側にて、可動板531aと支持部531bとを連結している。
連結部材531c、531dは、それぞれ、長手形状をなしている。また、連結部材531c、531dは、それぞれ、弾性変形可能である。このような1対の連結部材531c、531dは、互いに同軸的に設けられており、この軸(回動中心軸J)を中心として、可動板531aが支持部531bに対して回動する。本実施形態では、回動中心軸Jは、x−y平面と平行である。すなわち、回動中心軸Jは、回転盤51の回転軸Zに平行な線分に対して直交している。
このような基体531は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板531aと支持部531bと連結部材531c、531dとが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ53の小型化を図ることができる。
なお、基体531は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、可動板531aと支持部531bと連結部材531c、531dとを形成したものであってもよい。その際、可動板531aと支持部531bと連結部材531c、531dとが一体的となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
スペーサ部材532は、枠状をなしていて、その上面が基体531の下面と接合している。また、スペーサ部材532は、可動板531aの平面視にて、支持部531bの形状とほぼ等しくなっている。このようなスペーサ部材532は、例えば、各種ガラス、各種セラミックス、シリコン、SiO2などで構成されている。
なお、スペーサ部材532と基体531との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等の別部材を介して接合してもよいし、スペーサ部材532の構成材料などによっては陽極接合などを用いてもよい。
対向基板533は、スペーサ部材532と同様に、例えば、各種ガラス、シリコン、SiO2などで構成されている。このような対向基板533の上面であって、可動板531aと対向する部位には、コイル535が設けられている。
永久磁石534は、板棒状をなしていて、可動板531aの下面に沿って設けられている。このような永久磁石534は、可動板531aの平面視にて、回動中心軸Jに対して直交する方向に磁化されている。すなわち、永久磁石534は、両極(S極、N極)を結んだ線分が、回動中心軸Jに対して直交するよう設けられている。図6に示すように、本実施形態では、回動中心軸Jの左側がN極、右側がS極となっている。
このような永久磁石534としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などを用いることができる。
コイル535は、可動板531aの平面視にて、永久磁石534の外周を囲むように設けられている。すなわち、可動板531aの平面視にて、コイル535の内側に、永久磁石534が位置している。このようなコイルには、作動制御装置7によって所定の電圧が印加される。
例えば、作動制御装置7によりコイル535に交番電圧を印加すると、可動板531aの厚さ方向(図6の上下方向)の磁界が発生し、かつ、その磁界の向きが周期的に切り換わる。すなわち、コイル535の上側付近がS極、下側付近がN極となる状態Aと、コイル535の上側付近がN極、下側付近がS極となる状態Bとが交互に切り換わる。
状態Aでは、図6(a)に示すように、永久磁石534の右側が、コイル535への通電により発生する磁界との反発力により上側へ変位するとともに、永久磁石534の左側が、前記磁界との吸引力により下側へ変位する。これにより、可動板531aが反時計回りに傾斜する。
反対に、状態Bでは、図6(b)に示すように、永久磁石534の右側が下側へ変位するとともに、永久磁石534の左側が上側へ変位する。これにより、可動板531aが時計回りに傾斜する。
このような状態Aと状態Bとを交互に繰り返すことにより、可動板531aが回動中心軸Jまわりに回動する。光反射部531eには、後述するように光源ユニット54からレーザ光LLが照射されており、可動板531aの前記回動により光反射部531eで反射したレーザ光LLを投影面31に走査する。さらに、アクチュエータ53は、回転盤51の回転によりZ軸まわりに回転するため、これにより、投影面31の全域に画像を投影(描画)することができる。このようなアクチュエータ53を用いることで、ディスプレイ装置1の小型化を図ることができる。
次に光源ユニット54について説明する。
図7に示すように、光源ユニット54は、各色のレーザ光源541r、541g、541bと、各レーザ光源541r、541g、541bに対応して設けられたコリメータレンズ542r、542g、542bおよびダイクロイックミラー543r、543g、543bとを備えている。
各色のレーザ光源541r、541g、541bは、それぞれ赤色、緑色、及び青色のレーザ光RR、GG、BBを射出する。レーザ光RR、GG、BBは、それぞれ、作動制御装置7から送信される駆動信号に対応して変調された状態で射出され、コリメート光学素子であるコリメータレンズ542r、542g、542bによって平行化されて細いビームとされる。
ダイクロイックミラー543r、543g、543bは、それぞれ、赤色レーザ光RR、緑色レーザ光GG、青色レーザ光BBを反射する特性を有し、各色のレーザ光RR,GG,BBを結合して1つのレーザ光LLを射出する。
このような光源ユニット54は、作動制御装置7により作動が制御されている。
なお、コリメータレンズ542r、542g、542bに代えてコリメータミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザ光源541r、541g、541bから平行光束が射出される場合、コリメータレンズ542r、542g、542bは省略することができる。さらに、レーザ光源541r、541g、541bについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置き換えることができる。
ここで、投影面31の曲率の変化に伴って、可動板531aと投影面31との離間距離が変化するが、本実施形態では、レーザ光を用いて画像を形成するため、投影面31に映し出される画像に、ピントぼけや歪みが発生しない。
なお、画像形成手段5としては、投影面31に投影する画像を形成することができれば、得に限定されず、例えば、プロジェクタ本体と導光光学系とを備える直描型のプロジェクタなどを用いてもよい。また、アクチュエータ53としては、可動板531aを回動させることができれば基体531の形状は限定されないし、可動板531aを回動させる手段についても限定されない。例えば、コイル535と永久磁石534とを用いた電磁駆動でなくてもよく、圧電素子を用いた圧電駆動であってもよく、静電気力を用いた静電駆動であってもよい。
次に、曲率検知手段6について説明する。
曲率検知手段6は、x−y平面にて、投影面31の中央に位置する部位(以下「頂部P」と言う)と可動板531aとの離間距離に基づいて、投影面31の曲率を検知するものである。これにより、比較的簡単な構成で、かつ、正確に投影面31の曲率を検知することができる。
図8に示すように、曲率検知手段6は、回転盤51に固定された複数のフォトダイオード61a、61b、61cと、フォトダイオード61a、61b、61cから発生する電圧を検知する電圧検知部62とを有している。
フォトダイオード61a、61b、61cは、x−y平面視にて、互いに間隔を空けながら、回転盤51の径方向に沿って配列している。図8に示すように、フォトダイオード61aは、投影面31が第1状態の時に頂部Pで反射した光を受光し、フォトダイオード61bは、投影面31が第2状態の時に頂部Pで反射した光を受光し、フォトダイオード61cは、投影面31が第3状態の時に頂部Pで反射した光を受光する。
フォトダイオードは、光を受けると光起電力効果により電圧が生じる性質を有しているため、電圧検知部62によって、フォトダイオード61a、61b、61cのうちのどのフォトダイオードから電圧が生じているのかを検知すれば、投影面31の状態(曲率)を検知することができる。なお、本実施形態では、3つのフォトダイオードを用いているが、フォトダイオードの数は、特に限定されない。フォトダイオードの数を多くすれば、その分、投影面31の曲率をより細かく検知することができる。フォトダイオードの数は、投影面31の大きさやディスプレイ装置1の使用目的に合わせて適宜設定すればよい。
電圧検知部62での検知結果は、作動制御装置7に送信される。
なお、曲率検知手段6としては、本実施形態に限定されず、例えば、投影面31が第1状態の時に頂部Pで反射した光と、投影面31が第2状態の時に頂部Pで反射した光と、投影面31が第3状態の時に頂部Pで反射した光との交点に対応する位置に、フォトダイオードを設置してもよい。この場合、第1〜第3の状態では、互いに、可動板531aで走査されたレーザ光LLが頂部Pで反射され、フォトダイオードに受光されるまでの光路長が異なっている。すなわち、第1〜第3の状態では、互いに、光源ユニット54から照出されたレーザ光LLがフォトダイオードに受光されるまでの時間が異なることとなる。前記時間(光路長)は、第1の状態が最も短く、第3の状態が最も長くなる。このような時間(時間差)を検出し、それに基づいてスクリーン3の状態を検知してもよい。
また、曲率検知手段6としては、気密空間S内に圧力センサを設け、この圧力センサにより検知される気密空間S内の圧力に基づいてスクリーン3の状態を検知してもよい。
次に作動制御装置7について説明する。
作動制御装置7は、前述したように、ポンプ41、コック43、モータ52、コイル535、光源ユニット54の作動を制御するものである。このような作動制御装置7は、同期駆動装置であり、電圧検知部62からの投影面31の曲率に関する情報に基づいて、図示を省略する制御部から送信される電気的信号を駆動信号に変換し、当該信号に応じてポンプ41とコック43とモータ52とコイル535と光源ユニット54とを同期して動作させる。この際、作動制御装置7によって光源ユニット54及びアクチュエータ53の動作が制御され、レーザ光LLの強度、投射位置、照射タイミング等の調整が行われる。
以上、ディスプレイ装置1の構成について説明した。
以上説明したような本願発明のディスプレイ装置は、例えば、次のような地球儀として使用することができる。なお、言うまでもないが、以下に示す使用例は、一例であって、使用方法や装置の大きさなどは、これに限定されるものではない。
図9ないし図11は、それぞれ、図1に示すディスプレイ装置を地球儀として用いたときの模式図である。
この場合、ディスプレイ装置1の大きさとしては、ケーシング2の厚さ、長さ、幅が、それぞれ、3cm、10cm、15cm、上部開口21の内径が約8cm程度である。
[1]操作者が電源ボタンB1を押すと、作動制御装置7に電力が供給される。電力供給を受けた作動制御装置7は、まず、コック43を連通状態とした後、ポンプ41を作動させる。これにより、スクリーン3が徐々に膨らむ。作動制御装置7は、曲率検知手段6がスクリーン3の第3状態を検知すると、コック43を遮断状態とした後、ポンプ41を停止する。
[2]次いで、作動制御装置7は、モータ52を所定の回転数(例えば、3000回転/秒)で駆動させ、回転盤51を回転させるとともに、コイル535に所定の周波数(例えば、60KHz程度)の交番電圧を印加し、可動板531aを所定の回動速度で回動させる。
[3]これと同時に、作動制御装置7は、光源ユニット54を作動し、投影面31の曲率に対応した地球の画像(投影面31は半球面をなしているため、北半球や南半球など、地球の半分に対応する画像)を形成するレーザ光LLを可動板531aに向けて照出する。この時、可動板531aは、回転軸Zまわりに回転しながら、回動中心軸まわりに回動しているため、光反射部531eによって反射されたレーザ光LLが投影面31に走査されると、投影面31の全域に画像が映し出される。この状態では、例えば、図9に示すように、北半球の画像が投影面31に映し出されている。
[4]十字ボタンB2を操作すると、投影面31に映し出された画像(地球)が回転する。作動制御装置7は、十字ボタンB2の入力方向に対応して画像が移動(回転)するよう、光源ユニット54の作動を制御する。
[5]拡大ボタンB3を押すと、投影面31に映し出されている画像が頂部Pを中心に拡大するとともに、投影面31の曲率が小さくなる。
例えば、十字ボタンB2を操作し、頂部Pに日本列島を位置させる。その状態にて、拡大ボタンB3を押すと、日本列島を中心として地球の画像が拡大されていくとともに、この拡大に連動して投影面31の曲率が小さくなっていく。その結果、図10に示すように、投影面31には、日本列島およびその周辺が拡大された画像が映し出される。
なお、ディスプレイ装置1は、拡大ボタンB3を1回押す毎に、所定倍率で画像が拡大するよう構成されていてもよいし、拡大ボタンB3が押されている時間に比例して画像が拡大するよう構成されていてもよい。以下では、前者の場合とする。これは、縮小ボタンB4についても同様である。
拡大ボタンB3が押されると、作動制御装置7は、光源ユニット54の作動を制御し、投影面31に映し出された画像が所定倍率となるまで、頂部Pを中心として徐々に画像を拡大していく。作動制御装置7は、これと同時に、かつ、この画像の拡大と連動させながら、コック43を開放状態として投影面31の曲率を徐々に小さくしていき、曲率検知手段6により検知される投影面31の曲率が、画像の所定倍率に対応する曲率となったときに、コック43を遮断状態とする。
[6]さらに拡大ボタンB3が押されると、作動制御装置7は、前述したような制御を繰り返し、図11に示すように、投影面31がほぼ平面(すなわち第1の状態)となるとともに、日本列島の一部が拡大表示された状態となる。
なお、スクリーン3が半球面をなす第3の状態から平面をなす第1の状態となるまでに、必要とされる拡大ボタンB3の押し回数(すなわち、スクリーン3の第2の状態をいくつ設定するか)は任意であり、例えば10回以上であってもよいし、1回であってもよい。
[7]縮小ボタンB4を押すと、投影面31に映し出されている地球が頂部Pを中心に縮小するとともに、投影面31の曲率が大きくなる。すなわち、拡大ボタンB3を押したときとは反対に、例えば、図11の状態から図10の状態となる。
縮小ボタンB4が押されると、作動制御装置7は、光源ユニット54の作動を制御し、投影面31に映し出された画像が所定倍率となるまで、頂部Pを中心として徐々に縮小していく。作動制御装置7は、これと同時に、かつ、この画像の縮小と連動させながら、コック43を通電状態とするとともに、ポンプ41を作動して、投影面31の曲率を徐々に大きくしていき、曲率検知手段6により検知される投影面31の曲率が、画像の所定倍率に対応する曲率となったときに、コック43を遮断状態とするとともに、ポンプ41を停止する。
[8]ディスプレイ装置1の使用を停止する場合には、電源ボタンB1を押す。これにより、作動制御装置7は、画像形成手段5の作動を停止するとともに、コック43を開放状態とする。使用されていない状態では、スクリーン3を第1の状態とすることができるため、ディスプレイ装置1の小型化を図ることができる。
以上の様に、ディスプレイ装置1によれば、画像の拡大倍率と連動して投影面31の曲率を変更することができるため、画像を拡大、縮小した場合であっても、実際の地形の曲率等と対応した画像を映し出すことができるため、操作者に違和感を与えることがない。よって、優れた表示特性を発揮するとともに、利便性が高まる。
以上、本願発明のディスプレイ装置を地球儀として用いた場合について説明した。なお、地球の画像にかえて天体(星座)を映し出し、プラネタリウムのようにして用いてもよい。
この他にも、ディスプレイ装置1を対面型ゲーム機として用いることもできる。この場合、ボタン群Bの構成が図示のものと異なるものとなる。
ディスプレイ装置1を対面型ゲーム機として用いる場合には、ディスプレイ装置1は、スクリーン3を介して対向するよう設けられた1対のボタン郡(図示せず)を備えている。この各ボタン郡は、種々のゲームに対応できるよう、複数のボタンで構成されている。
例えば、ディスプレイ装置1でトランプ遊戯のひとつである「ポーカー」を行うとき、操作者2名(以下、操作者P1、P2)は、ディスプレイ装置1を介して向かい合う。このとき、操作者の前には、それぞれ、ボタン郡が位置している。
この状態にて、ポーカーを開始する開始ボタン(図示せず)を押すと、投影面31が半球面となるようにスクリーン3が膨れていく。この作動は、前述と同様であるため、その説明を省略する。
投影面31が半球面となると、投影面31の操作者P1側の面には、操作者P1の手札が映し出され、操作者P2側の面には、操作者P2の手札が映し出される。この状態では、投影面31が半球面となっているため、操作者P1、P2は、互いに相手の手札を見ることはできない。投影面31を半球面としたまま、操作者P1、P2は、互いに手元のボタン郡を操作して、手札の交換等を行っていく。
手札の交換が終了すると、投影面31が平面(第1の状態)に変化し、これにより、操作者P1、P2は、互いに、相手の手札を確認することができる。
以上、本願発明のディスプレイ装置を対面型ゲーム機として用いた場合について説明した。なお、操作者の数は、2名に限定されず、例えば、スクリーン3を囲むようにして4人で行ってもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のディスプレイ装置の第2実施形態について説明する。
図12は、本発明のディスプレイ装置の第2実施形態を示す模式的斜視図、図13ないし図15は、それぞれ、図12に示すディスプレイ装置が備えるスクリーンの変形を示す断面図である。なお、説明の便宜上、図13ないし図15中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第2実施形態のディスプレイ装置1について、前述した実施形態のディスプレイ装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるディスプレイ装置1は、曲率変更手段4Aの構成が異なる以外は、第1実施形態のディスプレイ装置1とほぼ同様である。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
以下、本実施形態のディスプレイ装置1が備える曲率変更手段4Aについて図12ないし図15に基づいて説明する。なお、図13ないし図15では、説明の便宜上、画像形成手段5および曲率検知手段6については、図示を省略している。
曲率変更手段4Aは、温度により形状が変化する8本の超弾性合金(形状記憶合金)45a〜45hと、超弾性合金45a〜45hを加熱または冷却する加熱冷却手段46Aとを有している。
超弾性合金45a〜45hには、所定の熱処理(形状記憶処理)が施されており、これにより、超弾性合金45a〜45hは、二方向性形状記憶効果を発揮することができる。すなわち、超弾性合金45a〜45hは、低温側と高温側とで、それぞれ形状を記憶することができ、温度を変更することにより、低温側の形状と高温側の形状との間で、形状を自在に変更することができる。
超弾性合金45a〜45hは、それぞれ線材である。また、超弾性合金45a〜45hは、それぞれ、一方の端部(この端を以下、「基端」と言う)で、固定部材24の下面に接合されている。また、超弾性合金45a〜45hは、x−y平面にて、上部開口21の縁部(外周)に沿って互いに間隔を隔てつつ、等角度間隔(本実施形態では45度間隔)で設けられている。超弾性合金45a〜45hと固定部材24との接合方法は、特に限定されず、例えば、接着、圧着、溶着などを用いることができる。
超弾性合金45a〜45hは、それぞれ、常温で図13に示すような渦巻(発条)状となるよう形成されている。このような超弾性合金45a〜45hは、温度が上昇するに連れ、図14に示すように基端側から渦巻が解かれていき、投影面31を上側へ押圧しながら投影面31の中央部に向かうよう延びていく。
投影面31は、超弾性合金45a〜45hによる押圧により、超弾性合金45a〜45hの温度上昇に伴って、略球面を保ったまま曲率が大きくなっていく。そして、超弾性合金45a〜45hの温度が所定温度まで上昇すると、図15に示すように、スクリーン3が第3の状態となる。なお、この時、超弾性合金45a〜45hは、渦巻が完全に解かれた状態となり、x−y平面にて、投影面31の中央部から放射線状に延在していようになる。
反対に、図15の状態にて、超弾性合金45a〜45hを冷却していくと、超弾性合金45a〜45hは、図14の状態を経由して図13の状態に復帰する。
このような超弾性合金45a〜45hの好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。
固定部材24は、Al、Ni、Cuなどの比較的熱伝導率を高い金属材料で構成されていて、この固定部材24には、加熱冷却手段46Aが熱的に接続されている。これにより、加熱冷却手段46Aによって、固定部材24を介して各超弾性合金45a〜45hを加熱、冷却することができる。
加熱冷却手段46Aとしては、超弾性合金45a〜45hを加熱、冷却することができれば、特に限定されないが、例えば、加熱および冷却が可能なペルチェ素子や、電熱線ヒータ、セラミックヒータ、オイルヒータなどの各種ヒータや、ファンなどの各種クーラを用いることができる。
加熱冷却手段46Aとしてペルチェ素子を用いる場合には、吸熱面または発熱面となり得るいずれか一方の面を固定部材24に対して熱的に接続する(間接的であるか直接的であるかは問わない)。これにより、ペルチェ素子に一方の方向の電流を印加すれば、固定部材24を介して超弾性合金45a〜45hを加熱することができるし、他方の方向の電流を印加すれば、固定部材24を介して超弾性合金45a〜45hを冷却することができる。このようなペルチェ素子によれば、比較的簡単な構成で、超弾性合金45a〜45hの形状、すなわち、投影面31の曲率所望のものとすることができる。
また、加熱冷却手段46Aとして各種ヒータを用いる場合には、ヒータを作動することで超弾性合金45a〜45hを加熱することができるし、ヒータの作動を停止することで、超弾性合金45a〜45hが雰囲気温度によって自然に冷却される。もちろん、ヒータのほかに、前述したようなクーラを設け、このクーラにより超弾性合金45a〜45hを冷却してもよい。
このような加熱冷却手段46Aは、作動制御装置7により作動が制御されている。
以上のように、超弾性合金45a〜45hを用いて投影面31の曲率を変更することで、曲率変更手段4の構成を比較的簡単としつつ、より確実に投影面31の曲率を変更することができる。
なお、超弾性合金の数、形状、配置などは、本実施形態に限定されず、例えば、超弾性合金は、7本以下であってもよいし、9本以上であってもよい。また、複数の超弾性合金は、等角度間隔で配置されていなくてもよいし、常温で渦巻状をなしていなくてもよい。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明のディスプレイ装置の第3実施形態について説明する。
図16は、本発明のディスプレイ装置の第3実施形態を示す断面図である。
以下、第3実施形態のディスプレイ装置1について、前述した実施形態のディスプレイ装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかるディスプレイ装置1は、曲率変更手段4の構成が異なる以外は、第1実施形態のディスプレイ装置1とほぼ同様である。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。なお、図16では、説明の便宜上、画像形成手段5および曲率検知手段6については、図示を省略している。
曲率変更手段4Bは、気密空間S内の気体(空気)を加熱または冷却することにより、気体の体積を膨張または収縮させ、それにより、気密空間S内の圧力を調整するように構成されている。このような曲率変更手段4は、光透過板25を介して気密空間S内の気体を加熱または冷却する加熱冷却手段46Bを備えている。ここで、光透過板25は、高熱伝導樹脂材料など、比較的、熱伝導性に優れた材料で構成されているのが好ましい。
加熱冷却手段46Bとしては、前述した第2実施形態と同様のものを用いることができる。
加熱冷却手段46Bによって、気密空間S内の気体が加熱されれば、当該気体の体積が膨張し、よって、スクリーン3が第1の状態から第3の状態へ向けて変化する。反対に、気密空間S内の気体が冷却されれば、当該気体の体積が収縮し、よって、スクリーン3が第3の状態から第1の状態へ向けて変化する。
以上のように、加熱冷却手段46Bを用いて投影面31の曲率を変更することで、曲率変更手段4の構成を比較的簡単としつつ、より確実に投影面31の曲率を変更することができる。
なお、本実施形態では、気密空間S内に気体が充填されているが、さらに液体が封入されていてもよい。加熱により液体が気化したときの体積の膨張は、気体の昇温による体積の膨張に比べ大きいため、これにより、より効率的に投影面31の曲率を所望の曲率とすることができる。このように液体としては、比較的沸点の低い液体が好ましく、例えば、水、グリセリンなどが挙げられる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明のディスプレイ装置の第4実施形態について説明する。
図17は、本発明のディスプレイ装置が備える光源ユニットを示す図である。
以下、第4実施形態のディスプレイ装置1について、前述した実施形態のディスプレイ装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかるディスプレイ装置は、光源ユニットの構成が異なる以外は、第1実施形態のディスプレイ装置とほぼ同様である。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図17に示すように、光源ユニット54Cは、3つのレーザ光源541r、541b、541vと、各レーザ光源541r、541b、541vに対応して設けられたコリメータレンズ542r、542b、542vおよびダイクロイックミラー543r、543b、543vとを備えている。各色のレーザ光源541r、541b、541vは、それぞれ赤色、青色、及び紫外のレーザ光RR、BB、VVを射出する。
ダイクロイックミラー543r、543b、543vは、それぞれ、赤色レーザ光RR、青色レーザ光BB、紫外のレーザ光VVを反射する特性を有し、各色のレーザ光RR、BB、VVを結合して1つのレーザ光LLを射出する。
このようなレーザ光LLが走査されるスクリーン3には、紫外レーザVVが照射されることにより緑色の蛍光を発生する蛍光体が含まれている。
レーザ光LLのうち赤色及び青色のレーザ光RR、BBついては、投影面31で散乱されるだけであるが、紫外のレーザ光VVについては、投影面31に含まれる蛍光体によって緑色の蛍光を発生する。結果的に、各色のレーザ光RR、BB、VVに対応して赤色、青色、及び緑色の像光を発生させることができる。
もちろん、紫外のレーザ光と蛍光体との組み合わせではなく、紫等のレーザ光と蛍光体との組み合わせにより緑色の蛍光を発生させることによって、当初の目的を達することができる。
なお、以上の説明では、紫外レーザ光VVから緑色の像光を得る場合について説明したが、紫外レーザ光VVから赤色の像光や青色の像光を得ることもできる。さらに、複数種類の紫外レーザ光VVから個別に各色の像光を得ることもできる。
以上のような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のディスプレイ装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のディスプレイ装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、各実施形態を好適に組み合わせることもできる。
また、前述した第1実施形態および第2実施形態では、画像形成手段が気密空間の下側、すなわち、気密空間外に設けられていたが、これに限定されず、気密空間内に設けられていてもよい。具体的には、光透過板とスクリーン3との間に、回転盤、アクチュエータおよび光源ユニットが位置していてもよい。このとき、光透過板は、光透過性を有していなくてもよい。
また、前述した実施形態では、投影面が球状をなしていたが、湾曲凸面であれば、これに限定されず、例えば、投影面の中央部と縁部とで曲率が異なっていてもよい。また、投影面がかまぼこ状に湾曲するものであってもよい。また、投影面は、第3状態にて半球面をなしていなくてもよく、それより、曲率が小さくてもよいし、大きくてもよい。
1……ディスプレイ装置 2……ケーシング 21……上部開口 22……凹条 24……固定部材 241……凸条 25……光透過板 3……スクリーン 31……投影面 4、4A、4B……曲率変更手段 41……ポンプ 42……配管 43……コック 45a〜45h……超弾性合金 46A、46B……加熱冷却手段 5……画像形成手段 51……回転盤 511……連結軸 512……傾斜台 52……モータ 53……アクチュエータ 531……基体 531a……可動板 531b……支持部 531c、531d……連結部材 531e……光反射部 532……スペーサ部材 533……対向基板 534……永久磁石 535……コイル 54、54C……光源ユニット 541r、541b、541g、541v……レーザ光源 542r、542b、542g、542v……コリメータレンズ 543r、543b、543g、543v……ダイクロイックミラー 6……曲率検知手段 61a、61b、61c……フォトダイオード 62……電圧検知部 7……作動制御装置 B……ボタン群 B1……電源ボタン B2……十字ボタン B3……拡大ボタン B4……縮小ボタン S……気密空間。

Claims (13)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングに支持され、前記ケーシングの外側へ向けて凸の湾曲凸面となる状態をとり得るとともに、前記湾曲凸面の曲率を変更することのできる投影面を備えるスクリーンと、
    前記投影面の前記曲率を変更する曲率変更手段とを備えることを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 前記スクリーンは、前記投影面が略平面をなす第1の状態と、前記投影面が略球面をなす第2の状態と、前記投影面が前記第2の状態よりも曲率の大きい略球面をなす第3の状態とをとり得ることができ、前記曲率変更手段は、前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とを切り換えるよう構成されている請求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. 前記投影面は、前記第3の状態にて略半球面をなしている請求項2に記載のディスプレイ装置。
  4. 前記スクリーンは、伸縮性を有し、
    前記スクリーンの内側には、気体が充填された充填部が形成され、
    前記曲率変更手段は、前記充填部内の圧力を調整することにより、前記投影面の前記曲率を変更する請求項1ないし3のいずれかに記載のディスプレイ装置。
  5. 前記曲率変更手段は、前記充填部内の前記気体の量を調整することにより前記充填部内の圧力を調整する請求項4に記載のディスプレイ装置。
  6. 前記曲率変更手段は、前記充填部内の前記気体を加熱または冷却することにより、前記気体の体積を膨張または収縮させ、それにより、前記充填部内の圧力を調整する請求項4または5に記載のディスプレイ装置。
  7. 前記スクリーンは、伸縮性を有し、
    前記曲率変更手段は、前記スクリーンの中央部から放射状に設けられた複数の超弾性合金と、該複数の超弾性合金を加熱または冷却する加熱冷却手段とを有し、該加熱冷却手段により、前記超弾性合金の形状を変化させ、それにより、前記投影面の前記曲率を変更するよう構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のディスプレイ装置。
  8. 前記ケーシングは、開口を有し、前記開口を覆うように前記スクリーンが設けられ、前記スクリーンの表面の前記開口に対応する部分が前記投影面を構成している請求項1ないし7のいずれかに記載のディスプレイ装置。
  9. 前記スクリーンは、光透過性を有し、
    前記ケーシング内に設けられ、前記投影面へ投影する画像を形成する画像形成手段を備えている請求項1ないし8のいずれかに記載のディスプレイ装置。
  10. 前記画像形成手段は、光反射性を有する光反射部を備え、回動可能に設けられた可動板および該可動板を回動させる駆動手段を有するアクチュエータと、前記光反射部に向けて光を照出する光源ユニットとを有し、前記光反射部で反射した光を前記投影面に走査することにより、前記画像を形成するよう構成されている請求項9に記載のディスプレイ装置。
  11. 前記アクチュエータは、前記ケーシングに、前記可動板の回動中心軸に対して直交する軸まわりに回転可能に支持されており、前記可動板を回動させながら、前記アクチュエータを回転させることで、前記投影面の全域に前記画像を投影するよう構成されている請求項10に記載のディスプレイ装置。
  12. 前記可動板から前記投影面の所定箇所までの距離に基づいて、前記投影面の前記曲率を検知する曲率検知手段を有している請求項10または11に記載のディスプレイ装置。
  13. 前記投影面に投影する画像の拡大倍率と、前記投影面の曲率とが連動している請求項9ないし12のいずれかに記載のディスプレイ装置。
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