JP2017090620A - 表示装置 - Google Patents

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邦夫 米野
Kunio Komeno
邦夫 米野
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Abstract

【課題】視点の移動に対する画像の回転の大きさや方向を調整できる表示装置を提供する。【解決手段】本発明の表示装置は、複数の表示画像を投射する投射部と、前記複数の表示画像が投射されるスクリーンと、前記表示画像を生成して前記投射部に出力する制御部と、を備える。前記制御部は、観察対象を複数の異なる観察方位から観察した場合に対応する複数の元画像に対して、前記複数の観察方位のうち1つの観察方位と前記複数の元画像との対応関係を設定する対応関係設定部と、前記対応関係設定部によって設定された前記対応関係に基づいて前記複数の元画像から前記投射部が投射する複数の表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
複数の方向から画像を立体的に視認することが可能な表示装置が知られている。
下記の特許文献1には、表示対象を多方向から同時に捉えた動画像を、一定の表示継続
期間を持ち、かつ視野角に異方性を持たせながら、該当する画像を短時間に多方向に切り
替え表示することにより、人間の目に立体動画像であると認識させる立体表示方法が開示
されている。特許文献1には、この立体表示方法によれば、視聴者の移動に対して立体像
を遷移させて見せることができる、と記載されている。
下記の特許文献2には、電子式プロジェクターと、立体スクリーンと、多角形ミラーと
、を備えた表示装置が開示されている。この表示装置では、電子式プロジェクターから投
影するコマ映像を、立体スクリーンの周囲に配置される多角形ミラーを介して立体スクリ
ーンの投射映像面に投影することにより、投射映像面の周囲から見る人に立体映像等の多
面的な映像が提供される。
特開2010−148080号公報 国際公開第2006/027855号
上述したように、観察者が移動した際に表示対象を移動後の視点から見た状態に対応す
る画像を表示する表示装置は従来から知られている。しかしながら、従来の表示装置では
、観察者の視点の移動に伴ってその視点から表示対象を見たときの画像に切り替わるだけ
であり、それ以外の画像、例えば観察者が移動した側と反対側から見た画像を見ることは
不可能であった。そのため、何らかの事情により観察者が移動できる場所が限られる場合
に、移動できない場所からでないと見えない画像を見ることは難しく、観察者の満足感が
得られない、という問題があった。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、視点の移
動に対する画像の回転の大きさや方向を調整できる表示装置を提供することを目的の一つ
とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の表示装置は、複数の表示画像を投
射する投射部と、前記複数の表示画像が投射されるスクリーンと、前記表示画像を生成し
て前記投射部に出力する制御部と、を備え、前記制御部は、観察対象を複数の異なる観察
方位から観察した場合に対応する複数の元画像に対して、前記複数の観察方位のうち1つ
の観察方位と前記複数の元画像との対応関係を設定する対応関係設定部と、前記対応関係
設定部によって設定された前記対応関係に基づいて前記複数の元画像から前記投射部が投
射する複数の表示画像を生成する表示画像生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様の表示装置においては、対応関係設定部によって複数の観察方位と
複数の表示画像との対応関係を設定することができる。これにより、視点の移動に対する
画像の回転の方向や大きさを調整することができる。
本発明の一つの態様の表示装置は、観察者を検出する検出部を備え、前記対応関係設定
部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記対応関係を設定してもよい。
この構成によれば、特に観察者が選択した対応関係を入力する操作を行うことなく、簡
易な方法により、もしくは自動的に、画像の回転の方向や大きさを設定することができる
本発明の一つの態様の表示装置において、前記検出部は、観察者を撮像する撮像装置と
、前記撮像装置の撮像結果に基づいて観察者の動作を検出する動作検出部と、を備え、前
記対応関係設定部は、前記動作検出部の検出結果に基づいて前記対応関係を設定してもよ
い。
この構成によれば、例えば観察者が特定の動作を行うことにより、特定の動作に関連付
けられた画像の回転の方向や大きさを容易に設定することができる。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記検出部は、前記スクリーンから観察者ま
での距離を検出する距離検出装置を備え、前記対応関係設定部は、前記距離検出装置の検
出結果に基づいて前記対応関係を設定してもよい。
この構成によれば、スクリーンから観察者までの距離に応じて、その距離に対して適切
な画像の回転の速さ等を設定することができる。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記検出部は、観察者を撮像する撮像装置と
、前記撮像装置の撮像結果に基づいて観察者の移動速度を検出する移動速度検出部と、を
備え、前記対応関係設定部は、前記移動速度検出部の検出結果に基づいて前記対応関係を
設定してもよい。
この構成によれば、例えば表示装置の周囲に位置する複数の観察者の動きに応じて、画
像の回転の方向や大きさを設定することができる。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記複数の元画像の各々は、それぞれ前記対
応関係に対応するパラメーターを含み、前記対応関係設定部は、複数の前記パラメーター
に基づいて前記対応関係を設定してもよい。
この構成によれば、観察者が対応関係を設定することなく、表示画像に応じた画像の回
転の方向や大きさが自動的に設定され、予め意図した表示を行うことができる。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記複数の観察方位の各々に対応する視点の
番号をm(m:整数)、前記複数の元画像の各々に対応する番号をn(n:整数)、前記
複数の観察方位と前記複数の元画像とを関連付けるパラメーターである回転係数をsとし
たとき、前記対応関係は、下記の(1)式で示されるものであってもよい。
n=(1−s)×m …(1)
この構成によれば、(1)式中のパラメーターである回転係数sを変化させることによ
り、例えば表示画像を観察者の移動方向と同方向もしくは逆方向に回転させて見せたり、
表示画像を静止して見せたり、観察者の移動に伴う表示画像の回転の大きさを変化させた
りすることができる。
本発明の一つの態様の表示装置は、前記スクリーンと前記投射部とを回転させる回転装
置を備えていてもよい。
この構成によれば、観察者が移動することなく、様々な観察方位から見た表示画像を視
認することができる。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記制御部は、前記対応関係に応じた画像が
前記複数の元画像に存在しない場合に、前記複数の観察方位のうち最も近い方位の画像を
選択してもよい。
この構成によれば、特定の観察方位において表示画像が視認できないという不具合を改
善することができる。
第1実施形態の表示装置の斜視図である。 表示装置の平面図である。 一つの投射装置から射出された光の光路を示す模式図である。 観察対象とその観察方位を示す模式図である。 観察者の位置に応じて観察される表示画像の一例を示す図である。 制御部の構成を示す図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 観察方位と視点とを示す平面図である。 表示画像の一例を示す図である。 (A)〜(C)回転係数sを−1としたときの観察方位と表示画像との対応関係を示す図である。 (A)〜(C)回転係数sを−2としたときの観察方位と表示画像との対応関係を示す図である。 (A)〜(C)回転係数sを+1としたときの観察方位と表示画像との対応関係を示す図である。 第2実施形態の表示装置における制御部の構成を示す図である。 第3実施形態の表示装置における制御部の構成を示す図である。 第4実施形態の表示装置における制御部の構成を示す図である。 第6実施形態の表示装置の斜視図である。 表示装置の側面図である。 表示装置の平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図12を用いて説明する。
第1実施形態の表示装置は、観察者の位置から観察される観察対象の画像を表示し、運
動視差により当該観察対象を立体的に視認させる表示装置である。
図1は、第1実施形態の表示装置の斜視図である。図2は、表示装置の平面図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法
の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、表示装置1は、スクリーンSC1と、投射部3と、記憶部4と、制
御部5と、架台6と、を備える。投射部3は、複数の投射装置PJ1〜PJ4を備える。
架台6は、スクリーンSC1および複数の投射装置PJ1〜PJ4を支持するとともに、
記憶部4および制御部5を収容する。なお、図1では4台の投射装置PJ1〜PJ4のみ
を図示しているが、図2に示すように、実際の表示装置1は、より多くの投射装置PJを
備えている。
記憶部4は、複数の投射装置PJの各々から投射される表示画像の画像データを記憶す
る。画像データの読み出しおよび書き込みは、制御部5によって行われる。この種の記憶
部4として、容量が比較的大きい、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶デバイス
、半導体メモリーを例示することができる。
制御部5は、ネットワーク等を介して外部機器(図示略)から受信される画像データを
記憶部4に記憶させるとともに、記憶部4に記憶された画像データに応じた画像を各投射
装置PJにそれぞれ出力し、投射させる。具体的に、制御部5は、制御部5に接続された
各投射装置PJに投射させる画像データを個別に出力し、画像データに応じた画像を、対
応する投射装置PJに投射させる。
図1および図2に示すように、スクリーンSC1は、仮想の中心軸Cを中心とする円筒
状の形状を有する。すなわち、中心軸Cに垂直な平面で切断したスクリーンSC1の断面
形状は円形である。スクリーンSC1は、中心軸Cが鉛直方向を向くように架台6の上に
設けられている。スクリーンSC1には、複数の投射装置PJから出力される複数の表示
画像が投射される。
以下の説明では、中心軸Cに沿う方向を鉛直方向Vと称し、中心軸Cを中心とする周方
向を水平方向Hと称する。
スクリーンSC1は、再帰反射性を有する反射型スクリーンである。スクリーンSC1
は、基材30と、基材30の外周側に設けられた再帰性反射層31と、基材30の内周側
に設けられた拡散層32と、を備える。すなわち、拡散層32は、再帰性反射層31に対
して投射部3の側に位置する。
基材30は、中心軸Cを中心とする円筒状の形状を有する。基材30は、光透過性を有
する樹脂、ガラス等の材料によって構成されている。
再帰性反射層31は、反射面を中心軸Cの側に向けた状態でスクリーンSC1の外周面
SC11を構成する。再帰性反射層31は、入射した光を、光入射時の光路と同一の光路
上において入射時の向きとは反対の向きに反射させる機能を有する。再帰性反射層31は
、例えば基材上に反射層を介して複数の微小なガラスビーズが配置され、複数のガラスビ
ーズ上にラミネート層が設けられた構成を有する。
このような再帰性反射層31の構成により、ラミネート層側から入射した光は、ガラス
ビーズを通過して反射層との界面で反射され、ガラスビーズを再度通過して、入射時の光
の向きとは反対の向きに射出される。ここでは、ガラスビーズを備えた再帰性反射層31
の例を挙げたが、その他、複数の微小なプリズム構造が設けられた再帰性反射層を用いて
もよい。
拡散層32は、再帰性反射層31よりも内側に配置され、スクリーンSC1の内周面S
C12を構成する。拡散層32は、鉛直方向Vにおける光の拡散角が水平方向Hにおける
光の拡散角よりも広い特性を有する。言い換えると、拡散層32は、拡散層32を透過す
る光を鉛直方向Vに広く拡散させ、水平方向Hには狭く拡散させる。拡散層32は、例え
ば市販の異方性拡散シートにより構成されていてもよい。もしくは、拡散層32は、水平
方向Hに延在するシリンドリカルレンズが鉛直方向Vに沿って複数配列された構成であっ
てもよい。
図2に示すように、投射部3を構成する複数の投射装置PJは、中心軸Cを中心とする
仮想円Vcに沿ってそれぞれ等間隔に配置されている。図示を省略するが、投射装置PJ
は、光源と、光源から射出された光を変調する光変調装置と、変調された光を投射する投
射光学系と、を有する。投射装置PJは、投射光学系の射出瞳が仮想円Vc上に位置する
ように配置されている。投射部3は、後述する観察対象を複数の異なる観察方位から観察
した場合に対応する複数の元画像を、複数の観察方位から観察可能となるように投射する
図3は、図2に示す複数台の投射装置PJのうち、1台の投射装置PJ3(図2参照)
から射出された光の光路を模式的に示す図である。図3においては、投射装置PJ3から
射出された光を3つの光線で代表させて模式的に表しているが、実際には無数の光線が含
まれている。
例えば投射装置PJ3から射出された光のうち、水平方向Hの一端を通る光線L3Lは
、スクリーンSC1により、光線L3Lの入射の向きとは反対向きに反射されるとともに
拡散される。このとき、スクリーンSC1への入射光線は、拡散層32により水平方向H
に拡散されて射出される。そのため、スクリーンSC1に入射した光線L3Lは、光線L
3LのスクリーンSC1への入射の向きとは反対向きに進行する光線L3L1を中心とし
、水平方向Hの一端側を通る光線L3L2と他端側を通る光線L3L3とにより挟まれる
範囲内に拡散されて射出される。
同様に、反射された光線L3L1〜L3L3、光線L3C1〜L3C3、光線L3R1
〜L3R3は、投射装置PJ3の瞳位置を通り、かつ、鉛直方向Vに沿う仮想の直線上と
その近傍の位置、すなわち、図3において斜線のハッチングで示した適視範囲R1におい
て重なり合う。適視範囲R1においては、投射装置PJ3からスクリーンSC1に向けて
投射された光の略全てが集光されるため、適視範囲R1に観察者Mの眼が位置していれば
、観察者Mは、投射装置PJ3から投射された光に応じた表示画像を視認することができ
る。
同様に、例えば投射装置PJ5(図2参照)の瞳位置を通り、かつ、鉛直方向Vに沿う
仮想の直線上の位置に設定される適視範囲に観察者Mが移動した場合、観察者Mは、投射
装置PJ5から投射された光に応じた表示画像を視認することができる。すなわち、観察
者Mは、円筒状のスクリーンSC1の周囲を移動することにより、観察者Mの位置(視点
)に対応する投射装置PJ(観察者Mの手前に位置する投射装置PJ)から投射された光
により生成される表示画像を視認することができる。
図4は、立体像である観察対象BSの一例と、当該観察対象BSに対する観察方位D1
〜D3の一例を示す図である。図5は、観察者Mの位置に応じて観察される表示画像G1
〜G3の一例を示す図である。図5においては、図示を簡略化するため、説明に必要な投
射装置PJのみを示している。また、図5においては、実際には存在しない観察対象BS
の配置を破線で示している。
図4に示すように、観察対象BSとして、一つの面BS1に文字「A」が付され、隣り
の面BS2に文字「B」が付された立方体状の物体を想定する。観察者Mは、観察方位D
1から観察したとき、文字「A」が付された面BS1のみを見ることができる。同様に、
観察者は、観察方位D3から観察したとき、文字「B」が付された面BS2のみを見るこ
とができる。また、観察者は、観察方位D2から観察したとき、文字「A」が付された面
BS1と文字「B」が付された面BS2の双方を半々に見ることができる。
図5に示すように、投射装置PJ2から投射される表示画像は、観察者Mが投射装置P
J2に対応する適視位置から中心軸C上に位置する観察対象BSを見たときの画像であり
、図4の観察方位D1から見た表示画像G1に相当する。同様に、投射装置PJ7から投
射される表示画像は、観察者Mが投射装置PJ7に対応する適視位置から中心軸C上に位
置する観察対象BSを見たときの画像であり、図4の観察方位D2から見た表示画像G2
に相当する。投射装置PJ1から投射される表示画像は、観察者Mが投射装置PJ1に対
応する適視位置から中心軸C上に位置する観察対象BSを見たときの画像であり、図4の
観察方位D3から見た表示画像G3に相当する。したがって、観察者Mが投射装置PJ2
に対応する適視位置から、投射装置PJ7に対応する適視位置、投射装置PJ1に対応す
る適視位置と順次移動すると、その移動に伴って観察者Mが視認する表示画像は、表示画
像G1、表示画像G2、表示画像G3と切り替わる。
図6は、制御部5の構成を示す図である。
図6に示すように、制御部5は、入力画像メモリー51と、出力画像メモリー52と、
表示メモリー53と、プログラムメモリー54と、CPU55(Central Processing Uni
t)と、を備える。CPU55は、対応関係設定部56と、表示画像生成部57と、を備
える。入力画像メモリー51、出力画像メモリー52、表示メモリー53、プログラムメ
モリー54およびCPU55は、バスライン58を介して相互に接続されている。表示メ
モリー53の出力は、複数の投射装置PJに接続されている。後述する係数設定スイッチ
60の出力は、CPU55に接続されている。対応関係入力部としての係数設定スイッチ
60は、観察方位と表示画像との複数の対応関係の中から、特定の対応関係を選択し、選
択した対応関係を入力するためのものである。
以下、制御部5の動作について説明する。
図7は、制御部5の動作を示すフローチャートである。
記憶部4には、複数の視点から観察対象BSを観察したときの観察方位毎の元画像が予
め記憶されている。制御部5は、これら観察方位毎の元画像を記憶部4から読み出して入
力画像メモリー51に記憶させる(図7のステップS1)。
なお、記憶部4に予め記憶された元画像に代えて、観察対象BSを囲むように配置した
複数のカメラから送られる元画像であってもよいし、コンピューターで生成されたCGに
よる元画像であってもよい。
次に、対応関係設定部56は、係数設定スイッチ60により設定された回転係数sの値
を読み込む(図7のステップS2)。
係数設定スイッチ60は、観察者Mが後述する回転係数sを適宜選択し、選択した回転
係数sを入力操作するためのものである。回転係数sを変更することにより、観察者Mの
移動に伴う表示画像の移動の大きさや方向を変更することができる。係数設定スイッチ6
0は、架台6の一部に設けられていてもよいし、押しボタンもしくは足踏みスイッチの形
態で表示装置1の本体とは離れた位置に設けられていてもよい。
係数設定スイッチ60には、例えば観察者Mが選択する際の目安として回転係数s自体
が表示されていてもよいが、観察者Mが所望の観察対象BSの回転の大きさや方向を選択
しやすいように、例えば「順周り・等倍」、「逆回り・2倍」等の選択内容が表示されて
いることが好ましい。
以下、観察方位と表示画像との関係を説明する。
図8は、観察方位と視点との対応関係を示す平面図である。図9は、各視点から見た表
示画像の一例を示す図である。ここでは、観察対象BSとして、1本の辺に沿って黒線が
施された三角柱状の物体を想定する。
図8に示すように、複数の表示画像は、観察対象BSがスクリーンSC1の中心軸Cの
近傍に配置されたように見えるように、スクリーンSC1上に表示される。
図8に示すように、観察対象BSの黒線が施された辺を正面から見る位置にある視点を
観察開始点とし、視点X0とする。視点X0から中心軸Cに対して所定の角度毎に反時計
回りに位置する視点をそれぞれ視点X1,X2,X3,X4,…とする。また、視点X0
から中心軸Cに対して所定の角度毎に時計回りに位置する視点をそれぞれ視点X−1,X
−2,X−3,…とする。
回転係数sを考慮しない場合、観察者Mは、視点X0から中心軸Cの方向(観察対象B
Sの方向)を見ると、図9に示す表示画像Y0が視認される。同様に、観察者Mは、視点
X1から中心軸Cの方向(観察対象BSの方向)を見ると、図9に示す表示画像Y1が視
認される。観察者Mは、視点X−1から中心軸Cの方向(観察対象BSの方向)を見ると
、図9に示す表示画像Y−1が視認される。すなわち、視点Xの番号をmとし、表示画像
Yの番号をnとしたとき、観察者Mには、視点Xmの位置から表示画像Ynが視認される
。ここで、mおよびnは整数である。この場合、観察者Mが視点X0、視点X1、視点X
2と場所を移動すると、場所の移動に伴って、観察者Mには表示画像Y0、表示画像Y1
、表示画像Y2が切り替わって視認される。
ここで、視点Xの番号m、表示画像Yの番号n、回転係数sの関係を下の(1)式のよ
うに設定する。
n=(1−s)×m …(1)
次に、対応関係設定部56は、係数設定スイッチ60から読み込んだ回転係数sの値に
基づいて、(1)式から各視点の番号mに対応する表示画像の番号nを算出する(図7の
ステップS3)。
例えば回転係数s=0の場合、n=(1−0)×m=mと算出される。回転係数s=−
1の場合、n=(1−(−1))×m=2mと算出される。
このステップS3により、観察方位に対応する視点とその視点における表示画像との対
応関係が設定される。
次に、表示画像生成部57は、対応関係設定部56によりステップS3で設定された対
応関係に基づいて、各視点に対応する表示画像データを出力画像メモリー52に記憶させ
る(図7のステップS4)。
次に、表示画像生成部57は、出力画像メモリー52から表示画像データを読み出し、
各種の表示方式による投射部3で投射し得る表示画像のデータとなるように再構成した後
、その表示画像データを表示メモリー53に記憶させる(図7のステップS5)。
例えば本実施形態の場合、一つの視点で視認される表示画像は1台の投射装置PJから
投射されるため、表示画像データの再構成作業としては、投射歪みの補正などを行えばよ
い。
もしくは、この種の立体視が可能な表示装置において、例えばライトフィールド方式と
呼称されるような表示方式が採用されることがある。ライトフィールド方式とは、一つの
視点に対して複数の投射装置からの画像が縦長に短冊状に分割された部分画像を合成して
一つの表示画像とする表示方式である。この場合、一つの視点からの元画像を複数の投射
装置用に一旦分割し、複数の視点における部分画像を合わせて1台の投射装置用の表示画
像となるように再構成する処理を行った後、ライトフィールド方式で用いられるリアスク
リーン用に左右反転する、投射歪みの補正を行う等の処理を行えばよい。
次に、表示メモリー53に記憶された表示画像データが各投射装置PJに出力され、複
数の投射装置PJにより複数の表示画像がスクリーンSC1上に投射される(図7のステ
ップS6)。
上述したように、回転係数s=0の場合、図8に示すように、各視点Xmからはその視
点Xmに対応した表示画像Ynが見えるため、観察者Mにとっては、スクリーンSC1の
内部に観察対象BSが静止して置かれたように見える。
これに対して、回転係数s=−1の場合、表示画像の番号nは、n=(1−(−1))
×m=2mと算出される。そのため、例えば視点X1に対しては表示画像Y2が対応付け
られ、視点X2に対しては表示画像Y4が対応付けられる。この場合、図10に示すよう
に、観察者Mが視点X0、視点X1、視点X2というように場所を移動すると、観察者M
には表示画像Y0、表示画像Y2、表示画像Y4というように表示画像が切り替わって視
認される。この場合、観察者Mから見ると、あたかも観察対象BSが視点の移動の角度と
同じ角度だけ逆方向に回転しているように見える。
また、回転係数s=−2の場合、表示画像の番号nは、n=(1−(−2))×m=3
mと算出される。そのため、例えば視点X1に対して表示画像Y3が対応付けられ、視点
X2に対して表示画像Y6が対応付けられる。この場合、図11に示すように、観察者M
が視点X0、視点X1、視点X2というように場所を移動すると、観察者Mには表示画像
Y0、表示画像Y3、表示画像Y6というように表示画像が切り替わって視認される。こ
の場合、観察者Mから見ると、あたかも観察対象BSが視点の移動の角度の2倍の角度だ
け逆方向に回転しているように見える。
また、回転係数s=+1の場合、表示画像の番号nは、n=(1−(+1))×m=0
と算出される。そのため、いずれの視点Xmに対しても表示画像Y0が対応付けられる。
この場合、図12に示すように、観察者Mが視点X0、視点X1、視点X2と移動しても
、観察者Mには表示画像Y0しか見えない。すなわち、観察者Mから見ると、あたかも観
察対象BSが観察者Mと一緒に回転しているように見える。
以上、観察者Mが視点X0、視点X1、視点X2と反時計回りに移動する例で説明した
が、観察者が視点X0、視点X−1、視点X−2と時計回りに移動する場合であっても、
観察対象の回転方向が上記と逆になるだけで同様のことが起こる。すなわち、回転係数s
が0の場合、観察対象BSは静止して見え、回転係数sが負の場合、観察対象BSは観察
者Mの移動方向と逆回りに回転して見え、回転係数sが正の場合、観察対象BSは観察者
Mの移動方向と同じ向きに回転して見える。
以上説明したように、本実施形態の表示装置1によれば、観察者Mが係数設定スイッチ
60を操作することにより、観察者Mが視点を変えた場合の観察対象BSの回転の大きさ
や方向を自由に設定することができる。これにより、例えば、通常であれば観察対象BS
の正面側しか見えない場所だけで観察者Mが移動した場合であっても、観察対象BSの裏
側の画像を見ることができる、観察者Mがわずかな角度しか移動しなくても、観察対象B
Sがそれ以上の角度で回転した画像を見ることができる、観察者Mが移動しても、常に観
察対象BSの正面しか見えないようにすることができる、等が可能である。このようにし
て、本実施形態の表示装置1は、観察者Mにとって満足感が得られるものとなる。また、
本実施形態の表示装置1は、観察者Mが予測できないような動きを表示画像に与えること
もでき、例えばサイネージ等の用途において、人の関心を引くような印象的な表示を行う
ことができる。
本実施形態の表示装置1では、観察者Mが回転係数を設定する手段として係数設定スイ
ッチ60を用いている。係数設定スイッチ60が架台6の一部に組み込まれている場合、
表示装置1を小型化することができる。もしくは、係数設定スイッチ60が表示装置1の
本体から離れた位置にある場合、観察対象BSを見やすい位置から操作を行うことができ
る。特に係数設定スイッチ60を足踏みスイッチとした場合、観察者Mが観察対象BSを
見ながら手を使う作業を行う場合に、作業を中断することなく、係数設定スイッチ60を
操作することができる。
なお、観察対象BSの元画像を全ての観察方位に対して準備しておくことにより例えば
観察対象BSの全周の画像を表示した後にさらに観察開始点に戻って画像を表示し、途切
れのない表示を行うことができる。また、全ての観察方位について元画像が揃っていない
場合には、その観察方位に最も近い観察方位の表示画像を用いてもよい。これにより、特
定の観察方位で何も表示されないという事態を避けることができる。このように、制御部
5は、対応関係設定部56が設定した対応関係に応じた画像が複数の元画像に存在しない
場合に、所定の観察方位に最も近い方位の画像を選択する構成となっていることが好まし
い。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図13を用いて説明する。
第2実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、回転係数sの設定に
係わる部分の構成が第1実施形態と異なる。表示装置の全体の説明は省略する。
図13は、第2実施形態の表示装置における制御部の構成を示す図である。
図13において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、
説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態の表示装置は、制御部5と、観察者を検出する検出部
71と、を備える。検出部71は、撮像装置72と、動作検出部73と、を備える。撮像
装置72は、例えば一般的なカメラが用いられ、架台の一部に設けられている。動作検出
部73は、撮像装置72の撮像結果に基づいて観察者の動作を検出する。制御部5の構成
は第1実施形態と同様であるが、対応関係設定部56は、動作検出部73の検出結果に基
づいて、観察方位と表示画像との対応関係を示す回転係数sを設定する。
本実施形態では、以下のように回転係数sの設定方法が第1実施形態と異なる。
撮像装置72は、表示装置の周囲に位置する観察者を撮像する。動作検出部73は、撮
像装置72の出力を受けて、予め設定された観察者の特定の動作、例えば右手を挙げる、
首を左に傾げる等の動作が行われたか否かを検出する。動作検出部73の検出結果は、制
御部5の対応関係設定部56に出力される。対応関係設定部56は、動作検出部73の検
出結果を受け、例えば右手を挙げる動作が行われた場合には回転係数sを+1とする、首
を左に傾げる動作が行われた場合には回転係数sを−2とするというように、観察者の動
作に応じた回転係数sを設定する。
その他の制御部5のフローは第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、観察者が視点を変えた場合の観察対象の回転の大きさや方向を
自由に設定できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに本実施形態の場合、観察者の動作によって回転係数sが設定されるため、観察者
が観察対象を見やすい位置から観察対象の回転の大きさや方向を設定することができる。
また、撮像装置72が架台に組み込まれているため、撮像装置72の配線等を架台に収容
でき、配線等が邪魔になることがない。
さらに、表示装置の全周に複数の撮像装置(カメラ)が設けられ、表示装置から観察者
までの距離検出手段が設けられていてもよい。この場合、制御部は、例えば表示装置に最
も近い位置に居る観察者を操作者と認識し、操作者の動作によって回転係数sが設定され
る。距離検出手段には、例えば超音波の送受信による反射時間測定など、公知の方法を用
いることができる。この構成によれば、複数の観察者が居る場合にも、操作者を一人に特
定して混乱無く操作を行うことができる。なお、表示装置に最も近い位置に居る観察者を
操作者と認識することに代えて、表示画像を最も見やすい位置に居る観察者を操作者と認
識する構成としてもよい。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図14を用いて説明する。
第3実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、回転係数sの設定に
係わる部分の構成が第1実施形態と異なる。表示装置の全体の説明は省略する。
図14は、第3実施形態の表示装置における制御部の構成を示す図である。
図14において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、
説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態の表示装置は、制御部5と、スクリーンから観察者ま
での距離を検出する距離検出装置76と、を備える。距離検出装置76としては、第2実
施形態でも挙げた超音波の反射時間測定方式の装置等を用いることができる。距離検出装
置76は、例えば架台に設けられている。制御部5の構成は第1実施形態と同様であるが
、対応関係設定部56は、距離検出装置76の検出結果に基づいて、観察方位と表示画像
との対応関係を示す回転係数sを設定する。
本実施形態では、対応関係設定部56は、スクリーンから観察者までの距離に応じて回
転係数sを設定する。具体的には、スクリーンから観察者までの距離が相対的に近い場合
には回転係数sの絶対値が小さく設定され、スクリーンから観察者までの距離が相対的に
遠い場合には回転係数sの絶対値が大きく設定される。回転係数sの正負の符号について
は、他の任意の手段によって別途設定される。
その他の制御部5のフローは第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、観察者が視点を変えた場合の観察対象の回転の大きさや方向を
自由に設定できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
回転係数sが一定であったとして、例えば観察者が表示装置の中心方向を見ながら横に
移動した場合、スクリーンとの距離が近いと表示画像の変化が大きく、スクリーンとの距
離が遠いと表示画像の変化が小さく見える。これに対して、本実施形態の場合、スクリー
ンから観察者までの距離に応じて回転係数sが設定されるため、表示画像の変化の見え方
の違いによる違和感を低減することができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図15を用いて説明する。
第4実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、回転係数sの設定に
係わる部分の構成が第1実施形態と異なる。表示装置の全体の説明は省略する。
図15は、第3実施形態の表示装置における制御部の構成を示す図である。
図15において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、
説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の表示装置は、制御部5と、観察者を検出する検出部
81と、を備える。検出部81は、撮像装置82と、移動速度検出部83と、を備える。
撮像装置82は、表示装置の周囲に居る複数の観察者を撮像する。撮像装置82は、表示
装置の全周に設けられた複数の撮像装置で構成されていることが望ましい。移動速度検出
部83は、撮像装置82の撮像結果に基づいて、複数の観察者の水平方向への移動速度を
オプティカルフローとして検出する。制御部5の構成は第1実施形態と同様であるが、対
応関係設定部56は、移動速度検出部83の検出結果に基づいて、観察方位と表示画像と
の対応関係を示す回転係数sを設定する。
本実施形態では、対応関係設定部56は、移動速度検出部83の検出結果を受けて、複
数の観察者の移動速度の平均値を算出する。対応関係設定部56は、移動速度の平均値が
相対的に小さい場合には回転係数sの絶対値を小さい値に設定し、移動速度の平均値が相
対的に大きい場合には回転係数sの絶対値を大きい値に設定する。回転係数sの正負の符
号については、他の任意の手段により別途設定される。
その他の制御部5のフローは第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、観察者が視点を変えた場合の観察対象の回転の大きさや方向を
自由に設定できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態の場合、表示装置の周辺に居る複数の観察者の動きの傾向を取得して
表示に反映させることができる。具体的には、観察者の動きが速い場合には表示画像の動
きも速くする。これにより、観察対象全体の構造を把握しやすくすることができる。一方
、観察者の動きが遅い場合には表示画像の動きも遅くする。これにより、観察対象に含ま
れる文字等の情報を視認しやすくすることができる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、回転係数sの設定に
係わる部分の構成が第1実施形態と異なる。
本実施形態の場合、観察方位と表示画像との対応関係を示すパラメーターである回転係
数sが元画像データに含まれている。制御部の対応関係設定部は、元画像データを読み出
して入力画像メモリーに転送する際に回転係数sを同時に読み出し、対応関係を設定する

その他の制御部のフローは第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、観察者が視点を変えた場合の観察対象の回転の大きさや方向を
自由に設定できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態の場合、表示画像のコンテンツに応じた回転係数sが制御部の内部で自動的
に読み出されて設定されるため、観察者が特に操作を行うことなく、予め意図された表示
を行うことができる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図16〜図18を用いて説明する。
図16は、第6実施形態の表示装置の斜視図である。図17は、表示装置の側面図であ
る。図18は、表示装置の平面図である。
図16〜図18において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号
を付し、説明を省略する。
図16および図17に示すように、表示装置91は、スクリーンSC2と、投射部3と
、記憶部4と、制御部5と、架台6と、回転装置92と、を備える。表示装置91は、ラ
イトフィールド方式の表示装置である。スクリーンSC2は、異方性拡散材を含むリアス
クリーンであり、水平方向に狭い拡散角を有し、垂直方向には広い拡散角を有する。スク
リーンSC2、投射部3、記憶部4、制御部5および架台6は、回転装置92の上に設置
されている。スクリーンSC2、投射部3、記憶部4、制御部5および架台6は、回転装
置92の駆動に伴ってスクリーンSC2の中心軸を中心として回転する。なお、上記の構
成要素のうち、少なくともスクリーンSC2と投射部3とが回転装置92の上に設置され
、回転可能となっていればよい。
図18に示すように、投射部3は、複数の投射装置PJにより構成されている。複数の
投射装置PJは、円筒状のスクリーンSC2の外周に沿って配置されている。複数の投射
装置PJは、各投射装置PJの投射方向に対向するスクリーンSC2に画像を投射し、観
察者MはスクリーンSC2を透過した光による表示画像をスクリーンSC2の外側から観
察する。
観察者Mからは、1台の投射装置PJについては表示画像の一部が縦長の帯状に見える
だけであるが、複数の投射装置PJからの帯状の画像が合成され、1枚の画像として見え
る。このように、表示装置91は、各視点上の観察者Mに対して1枚の画像として見える
ように構成されている。表示装置91は、表示画像と観察方位との対応により、第1実施
形態と同様、視点毎に異なる画像を表示することができる。
回転係数sの設定手段については、第1〜第4実施形態のいずれの手段を用いてもよい
。本実施形態においても、観察者が視点を変えた場合の観察対象の回転の大きさや方向を
自由に設定できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。特に本実施形態の場合
、スクリーンSC2と投射部3とが回転装置92の上に設置され、回転可能となっている
ため、観察者が移動しなくても、異なる表示画像を次々と提示することができる。
本実施形態の場合、表示画像を回転装置92の回転の速さと同じ速さで回転させるだけ
でなく、回転装置92とは逆回りに回転させたり、回転装置92よりも速く回転させたり
することができる。このような動作は、回転係数sを適宜変更することにより、自由に切
り替えることができる。そのため、回転装置92の回転の方向や速さが一定のままであっ
ても、表示画像の回転の方向や速さを任意に変更することができる。
さらに、スクリーンSC2の一部に任意の文字もしくは模様等の表示物を設けておくこ
とにより、観察者はスクリーンSC2が回転していることを認識することができる。この
場合、上記の表示物の回転と表示画像の回転との相対関係によって、例えばスクリーンS
C2が回転しているにも係わらず表示画像が静止している、スクリーンSC2が右回りに
回転しているにも係わらず表示画像が左回りに回転している等、観察者にとって印象的な
表示を行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、比較的大型の表示装置を想定しているが、例えば第5実施形
態の表示装置を小型化し、回転装置を用いる代わりに、表示装置を手のひらに載せること
ができる構成としてもよい。この場合、回転係数を変更することにより、手を捻っただけ
で捻った以上の回転をしたときの表示画像など、見にくい視点からの表示画像を見るよう
なこともできる。また、回転係数の設定手段としては、上述した観察者の動作を検出する
ものの他、観察者の声や特定の音を検出するものであってもよい。
その他、表示装置の各構成要素の配置、形状、数等の具体的な構成は、適宜変更しても
よい。
1,91…表示装置、3…投射部、5…制御部、56…対応関係設定部、57…表示画
像生成部、60…係数設定スイッチ(入力部)、71,81…検出部、72,82…撮像
装置、73…動作検出部、76…距離検出装置、83…移動速度検出部、92…回転装置
、SC1,SC2…スクリーン。

Claims (9)

  1. 複数の表示画像を投射する投射部と、
    前記複数の表示画像が投射されるスクリーンと、
    前記表示画像を生成して前記投射部に出力する制御部と、を備え、
    前記制御部は、観察対象を複数の異なる観察方位から観察した場合に対応する複数の元
    画像に対して、前記複数の観察方位のうち1つの観察方位と前記複数の元画像との対応関
    係を設定する対応関係設定部と、前記対応関係設定部によって設定された前記対応関係に
    基づいて前記複数の元画像から前記投射部が投射する複数の表示画像を生成する表示画像
    生成部と、を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 観察者を検出する検出部を備え、
    前記対応関係設定部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記対応関係を設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記検出部は、観察者を撮像する撮像装置と、前記撮像装置の撮像結果に基づいて観察
    者の動作を検出する動作検出部と、を備え、
    前記対応関係設定部は、前記動作検出部の検出結果に基づいて前記対応関係を設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記検出部は、前記スクリーンから観察者までの距離を検出する距離検出装置を備え、
    前記対応関係設定部は、前記距離検出装置の検出結果に基づいて前記対応関係を設定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記検出部は、観察者を撮像する撮像装置と、前記撮像装置の撮像結果に基づいて観察
    者の移動速度を検出する移動速度検出部と、を備え、
    前記対応関係設定部は、前記移動速度検出部の検出結果に基づいて前記対応関係を設定
    することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  6. 前記複数の元画像の各々は、それぞれ前記対応関係に対応するパラメーターを含み、
    前記対応関係設定部は、複数の前記パラメーターに基づいて前記対応関係を設定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記複数の観察方位の各々に対応する視点の番号をm(m:整数)、前記複数の元画像
    の各々に対応する番号をn(n:整数)、前記複数の観察方位と前記複数の元画像とを関
    連付けるパラメーターである回転係数をsとしたとき、
    前記対応関係は、下記の(1)式で示されることを特徴とする請求項1から請求項6ま
    でのいずれか一項に記載の表示装置。
    n=(1−s)×m …(1)
  8. 前記スクリーンと前記投射部とを回転させる回転装置を備えることを特徴とする請求項
    1から請求項7までのいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記制御部は、前記対応関係に応じた画像が前記複数の元画像に存在しない場合に、前
    記複数の観察方位のうち最も近い方位の画像を選択することを特徴とする請求項1から請
    求項8までのいずれか一項に記載の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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