JP2012229922A - 分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置 - Google Patents

分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012229922A
JP2012229922A JP2011096749A JP2011096749A JP2012229922A JP 2012229922 A JP2012229922 A JP 2012229922A JP 2011096749 A JP2011096749 A JP 2011096749A JP 2011096749 A JP2011096749 A JP 2011096749A JP 2012229922 A JP2012229922 A JP 2012229922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
image
light receiving
spectroscopic measurement
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011096749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5717052B2 (ja
Inventor
Manabu Seo
学 瀬尾
Tadahiro Kamijo
直裕 上条
Kohei Shinpo
晃平 新保
Yoichi Kubota
陽一 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011096749A priority Critical patent/JP5717052B2/ja
Publication of JP2012229922A publication Critical patent/JP2012229922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5717052B2 publication Critical patent/JP5717052B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】マルチバンド分光方法を利用し、高い精度の計測結果を安定して得ることができる分光計測装置を提供する。
【解決手段】 分光計測装置は、光源ユニット、マイクロレンズアレイ、開口部材、結像光学系、回折素子、及び受光器などを有している。受光器は、回折素子からの+1次回折光を受光する位置に配置された第1ラインセンサ16_1、及び回折素子からの0次光を受光する位置に配置された第2ラインセンサ16_2を有している。処理装置は、第2ラインセンサ16_2の出力信号に基づいて、X軸方向に関する第1ラインセンサ16_1の基準位置からの位置ずれ量を求める。さらに、処理装置は、変換行列テーブルを参照し、該位置ずれ量に応じて選択あるいは補間された変換行列を用いて、反射光波長スペクトルを推定演算する。
【選択図】図12

Description

本発明は、分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、反射光の波長スペクトルを計測する分光計測装置、該分光計測装置を備える画像評価装置、及び該画像評価装置を備える画像形成装置に関する。
近年、プロダクションプリンティング分野において、デジタル化が進み、電子写真方式の画像形成装置、及びインクジェット方式の画像形成装置などが市場に投入されている。
これらの画像形成装置に対して高画質化への要求が高まっており、画像形成装置における色安定性や色再現性などの色調管理が重要となってきた。
そこで、画像形成装置で形成された画像を分光計で色計測し、その計測結果に基づいて色補正を行うことが考えられた。
例えば、特許文献1には、波長シフトを考慮した分光特性測定装置が開示されている。また、特許文献2には、分光センサが一方向に複数個配列された分光センサアレイを構成する分光特性取得装置が開示されている。
ところで、画像形成装置で形成された画像のように、分光反射率の分布が比較的なだらかに変化する測定対象の場合、3〜16程度の比較的少数の光強度信号を出力する分光器を用い、該光強度信号から分光反射率を推定する、いわゆるマルチバンド分光方法を利用することができる(例えば、非特許文献1参照)。この方法は検出する光強度信号の数が従来の分光器に比べて少ないので、測定時間が比較的短いという利点があり、画像形成装置での印刷画像のインライン測定のように高速での測定が要求される分野に適している。
しかしながら、特許文献1に開示されている分光特性測定装置では、マルチバンド分光方法を利用すると、高い測定精度を得ることが困難であった。
また、特許文献2に開示されている分光特性取得装置では、経時変化、環境温度の変化、光源の発熱などにより、受光素子の各画素が取得する光の波長分布にずれが生じると、測定精度が低下するおそれがあった。
本発明は、第1の観点からすると、相対的に移動している対象物からの反射光の波長スペクトルを計測する分光計測装置であって、前記対象物に光を照射する光源と、開口を有し、前記対象物からの反射光の光路上に配置された開口部材と、前記開口部材の開口を通過した前記反射光を集光する結像光学系と、前記結像光学系を介した前記反射光の光路上に配置され、該反射光を回折する回折部材と、前記回折部材からの1次回折光を受光する複数の受光領域を有する受光素子と、前記開口部材に対する前記受光素子の相対位置の基準位置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ検出装置と、前記受光素子の出力信号から前記波長スペクトルを推定演算する際に用いられる変換行列を複数個有し、該複数個の変換行列を参照して前記位置ずれ検出装置の検出結果に基づいて適切な変換行列を取得する処理装置と、を備える分光計測装置である。
本発明は、第2の観点からすると、画像の色を評価する画像評価装置であって、本発明の分光計測装置と、前記分光計測装置の計測結果に基づいて前記画像の色を評価する評価手段と、を備える画像評価装置である。
本発明は、第3の観点からすると、画像情報に応じた画像形成条件で画像を形成する画像形成装置において、本発明の画像評価装置と、前記画像評価装置の評価結果に基づいて、前記画像形成条件を調整する調整装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の分光計測装置によれば、マルチバンド分光方法を利用し、高い精度の計測結果を安定して得ることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を説明するための図である。 画像評価装置を説明するための図である。 分光計測装置を説明するための図(その1)である。 分光計測装置を説明するための図(その2)である。 マイクロレンズアレイを説明するための図である。 開口部材を説明するための図である。 マイクロレンズアレイと開口部材の位置関係を説明するための図である。 結像光学系を説明するための図(その1)である。 結像光学系を説明するための図(その2)である。 回折素子を説明するための図である。 受光器を説明するための図である。 第1ラインセンサ及び第2ラインセンサを説明するための図である。 回折素子での回折方向を説明するための図である。 第1ラインセンサと+1次回折像との関係を説明するための図である。 回折素子における凹凸の配列方向を説明するための図である。 分光センサを説明するための図(その1)である。 分光センサを説明するための図(その2)である。 変換行列テーブルを説明するための図である。 処理装置の構成を説明するためのブロック図である。 ROMにおけるデータ領域に格納されているデータの一部を説明するための図である。 画像評価の際にCPUによって行われる処理を説明するためのフローチャート(その1)である。 画像評価の際にCPUによって行われる処理を説明するためのフローチャート(その2)である。 画像評価の際にCPUによって行われる処理を説明するためのフローチャート(その3)である。 位置ずれ量を説明するための図である。 位置ずれ量とX軸方向に関する位置との関係を説明するための図である。 受光器の変形例1を説明するための図である。 図27(A)及び図27(B)は、それぞれ変形例1の受光器における0次光と半導体位置センサとの関係を説明するための図である。 図27(B)のときに、半導体位置センサが設けられていない位置での位置ずれ量の取得方法を説明するための図である。 分光計測装置の変形例を説明するための図である。 図29の分光計測装置でのCPUによって行われる変換行列の校正処理を説明するためのフローチャートである。 図29の分光計測装置での受光器を説明するための図である。 画像評価装置の変形例1を説明するための図である。 図32の画像評価装置における受光素子を説明するための図である。 図32の画像評価装置でのCPUによって行われる画像評価処理を説明するためのフローチャートである。 図32の画像評価装置における受光素子の変形例を説明するための図である。 画像評価装置の変形例2を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図25に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電装置(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、転写ローラ2042、定着装置2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、画像評価装置2245、紙検知センサ2246、温湿度センサ(図示省略)、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をX軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をZ軸方向として説明する。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置2090は、CPU、該CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及び該プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されているROM、作業用のメモリであるRAM、アナログデータをデジタルデータに変換するAD変換回路などを有している。そして、プリンタ制御装置2090は、通信制御装置2080を介して受信した上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)を光走査装置2010に通知する。
温湿度センサは、カラープリンタ2000内の温度と湿度を検出し、プリンタ制御装置2090に通知する。
感光体ドラム2030a、帯電装置2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電装置2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電装置2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電装置2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転する。
各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、4つの光源、偏向器前光学系、光偏向器、走査光学系、及び走査制御装置などを備えている。光走査装置2010は、プリンタ制御装置2090からの多色の画像情報に基づいて色毎に変調された複数の光束で、対応する帯電された感光体ドラムの表面をそれぞれ走査する。これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。該レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040と転写ローラ2042との間隙に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
定着装置2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次積み重ねられる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
紙検知センサ2246は、定着装置2050と画像評価装置2245との間の記録紙の搬送路近傍に配置され、記録紙の先端及び後端を検知する。
画像評価装置2245は、定着装置2050を通過した記録紙の搬送路近傍に配置され、該記録紙上の画像の品質を評価する。該画像評価装置2245での評価結果は、プリンタ制御装置2090に通知される。
画像評価装置2245は、一例として図2に示されるように、記録紙Pの+Z側に配置され、3つの分光計測装置(10_1、10_2、10_3)、及び処理装置20などを有している。ここでは、記録紙Pの+Z側の面にトナー像が定着されており、該記録紙Pのトナー像が定着されている面を「おもて面」ともいう。
3つの分光計測装置(10_1、10_2、10_3)は、X軸方向に沿って配列されている。
3つの分光計測装置(10_1、10_2、10_3)は、それぞれ同様な構成を有しており、それらを区別する必要がないときは、それらを総称して分光計測装置10と表記する。
分光計測装置10は、一例として図3及び図4に示されるように、光源ユニット11(図3では不図示)、マイクロレンズアレイ12、開口部材13、結像光学系14、回折素子15、及び受光器16などを有している。
光源ユニット11は、Y軸方向に関して、マイクロレンズアレイ12及び開口部材13の−Y側に配置されている。
この光源ユニット11は、LEDアレイ11a、及びコリメートレンズアレイ11bを有している。
LEDアレイ11aは、X軸方向に沿って配置された複数のLED(Light Emitting Diode)を有している。各LEDは、可視光のほぼ全域において光強度を有する白色光を射出する。各LEDは、処理装置20によって点灯及び消灯される。
なお、LEDアレイに代えて、冷陰極管などの蛍光灯やランプ光源を用いることができる。要するに、光源としては、分光計測に必要な波長領域の光を射出し、かつ計測領域全体にわたって均質に照明可能であることが好ましい。
コリメートレンズアレイ11bは、複数のLEDに対応した複数のコリメートレンズを有している。該複数のコリメートレンズは、それぞれ対応するLEDから射出された白色光の光路上に配置され、該白色光を平行光とする。このコリメートレンズアレイ11bを介した光が記録紙Pのおもて面を照明する。すなわち、光源ユニット11は、X軸方向を長手方向とする線状の照明光を射出する。
ここでは、光源ユニット11からの白色光は、YZ面内において、記録紙Pのおもて面に斜入射されるように設定されている(図4参照)。具体的には、記録紙Pのおもて面に対して斜め約45度の方向から照明光を入射し、記録紙Pのおもて面に直交する方向に拡散反射する光を受光する、いわゆる45/0光学系となっている。なお、この45/0光学系に限定されるものではなく、例えば、記録紙Pのおもて面に対して直交する方向から照明光を入射し、約45度の方向に拡散反射する光を受光する、いわゆる0/45光学系を用いても良い。
マイクロレンズアレイ12は、記録紙Pのおもて面で拡散反射された光の光路上に配置されている。なお、以下では、記録紙Pのおもて面で拡散反射された光を単に「反射光」という。
このマイクロレンズアレイは、一例として図5に示されるように、X軸方向に沿って配置された複数のマイクロレンズを有している。そして、X軸方向に関して、互いに隣接する2つのマイクロレンズの中心間距離を「レンズピッチLP」という。各マイクロレンズは、それぞれ入射した反射光を集光する。
開口部材13は、マイクロレンズアレイ12を介した反射光の光路上に配置されている。
この開口部材13は、一例として図6に示されるように、X軸方向に沿って配置された複数の開口を有している。そして、X軸方向に関して、互いに隣接する2つの開口の中心間距離を「開口ピッチAP」という。
各開口は、ピンホール及びスリットのいずれであっても良い。また、開口の形状は円形、矩形に限られるものではなく、楕円やその他の形状であっても良い。
また、開口部材13としては、黒化処理された金属板に複数の穴が開いたものや、黒色部材(例えば、クロムやカーボン含有樹脂)が所定の形状で表面に塗布されたガラス板を用いることができる。
開口部材13の各開口は、マイクロレンズアレイ12を介した反射光の集光位置近傍に位置している(図7参照)。
結像光学系14は、複数の集光レンズ(ここでは、2つの集光レンズ)から構成され、開口部材13の+Z側に配置されている。
結像光学系14は、開口部材13の複数の開口を通過した各反射光を、X軸方向に関して互いに異なる位置に集光する(図8及び図9参照)。
結像光学系14としては、一般的なスキャナ光学系に用いられるレンズや、工業的に用いられているラインセンサ用レンズを用いることが可能である。ここでは、一例として、市販されているラインセンサ用レンズ(モリテックス社製、ML−L02035)を用いた。このラインセンサ用レンズは、倍率が0.2倍であり、約300mmの画像を60mmの範囲に結像させることができる。
回折素子15は、結像光学系14の+Z側に配置されている。この回折素子15は、一例として図10に示されるように、透明基板の+Z側の面に、鋸歯形状の凹凸が形成されているグレーティングである。そして、互いに隣接する2つの凹凸の中心間距離を「格子ピッチGP」という。
回折素子15への反射光の入射角をα、回折次数をmとすると、反射光に含まれる波長λの光は、次の(1)式で示される角度θで回折される。
sinθ=mλ/GP+sinα ……(1)
グレーティングの凹凸が鋸歯形状の場合は、+1次回折光の光強度を強くすることが可能である。なお、グレーティングの凹凸を階段状形状としても良い。
このように回折素子15で回折された光は、波長によって異なる方向に進行する。すなわち、反射光は、回折素子15によって波長分光される。なお、以下では、1つの開口を通過した反射光の+1次回折光の集合体を「+1次回折像」といい、回折次数を区別する必要がないときは、単に「回折像」ともいう。
受光器16は、一例として図11に示されるように、第1ラインセンサ16_1、及び第2ラインセンサ16_2を有している。各ラインセンサは、X軸方向に沿って配列された複数の受光領域を有している。
一例として図12に示されるように、第1ラインセンサ16_1は、回折素子15からの+1次回折像を受光する位置に配置され、第2ラインセンサ16_2は、回折素子15からの0次光を受光する位置に配置されている。各受光領域は、受光光量に応じた信号を処理装置20に出力する。
なお、以下では、第1ラインセンサ16_1の各受光領域を「画素」ともいう。また、X軸方向に関して、隣り合う2つの画素の中心間距離を「画素ピッチd」という。ここでは、第2ラインセンサ16_2は、X軸方向に関して、隣り合う2つの受光領域の中心間距離が画素ピッチdと同じである。
ところで、回折素子15における凹凸の配列方向が、第1ラインセンサ16_1における複数の受光領域の配列方向(ここでは、X軸方向と同じ)に平行であると、0次光、±2次回折光、及び開口部材13における隣接する開口を通過した反射光の回折光などが、受光器16上で重なり合い、正確な分光計測が困難となる場合がある。
そこで、本実施形態では、回折素子15における凹凸の配列方向を、第1ラインセンサ16_1における複数の受光領域の配列方向に対して傾斜させている。
回折素子15で分光された各波長の光の受光器16上での結像位置は、Z軸方向に関する回折素子15と受光器16との間隔Lを用いて、L×tanθmから導出できる。また、結像光学系14の倍率により受光器16上での回折像の大きさが決まるため、白色光の回折像を受光した場合、該回折像の幅j(図13参照)を求めることができる。
一般的に、1つの受光領域のX軸方向に関する長さc(図14参照)、及びY軸方向に関する長さ(高さ)h(図14参照)は、ラインセンサにより決まっている。そこで、開口部材13における開口ピッチAPと結像光学系14の倍率とから、1つの回折像(ここでは、+1次回折像)を過不足なく受光するのに必要な受光領域の数nが決定できる。このとき、tan−1(h/(n×c))の値が、回折素子15における凹凸のXY面内でのX軸方向に対する傾斜角θ(図15参照)となる。
すなわち、回折像は、その回折方向が、XY面内でX軸方向に対して角度θ傾斜した状態で第1ラインセンサ16_1に受光される。
例えば、画素ピッチdが10μm、格子ピッチGPが10μm、上記間隔Lが2mmのときは、開口部材13の1つの開口を通過した反射光は、一例として図16に示されるように、波長に応じて6つの画素で受光される。この場合は、6つの画素で1つの分光センサが構成されることとなる。
そこで、受光器16は、一例として図17に示されるように、複数の分光センサの集合体であり、各分光センサには、互いに異なる開口を通過した反射光の回折光が入射する。複数の分光センサは、X軸方向に関する記録紙P上の複数の計測位置に対応している。
なお、以下では、1画素で受光される光の波長帯を「バンド」といい、光を複数のバンドに分光することを「マルチバンド分光」ともいう。そこで、1つの分光センサにおけるバンド数は、1つの分光センサを構成する画素数と同じである。また、1つの開口を通過した反射光における波長と光強度(あるいは反射率)との関係を「反射光波長スペクトル」ともいう。
マルチバンド分光では、バンド数が多いほど反射光波長スペクトルを精度良く得ることができる。しかしながら、第1ラインセンサ16_1における画素数は一定であるため、バンド数が増えると、1つの分光センサに用いられる画素数が多くなり、分光センサの数が減少し、計測点の数が少なくなる。
そこで、本実施形態では、バンド数を必要最小限に抑え、ウィナー推定などの推定手段によって反射光波長スペクトルの推定を行っている。反射光波長スペクトルの推定に利用することができる手法としては、多くの手法がある(例えば、「ディジタルカラー画像の解析・評価」、東京大学出版会、p.154−p.157参照)。
ここで、1つの分光センサの出力信号から、反射光波長スペクトルを推定する手法の一例について説明する。なお、1つの分光センサは、N個の画素を有しているものとする。また、ここでは、反射光波長スペクトルとして、所定の波長帯(例えば、400〜700[nm])を所定の波長ピッチ(例えば、10[nm])で分割し、それぞれの反射率を算出するものとする。
各反射率が格納される行ベクトルrは、N個の画素の出力信号vi(i=1〜N)が格納された行ベクトルをvとし、変換行列をGとすると、次の(2)式で表すことができる。
r=Gv ……(2)
上記変換行列Gは、反射光波長スペクトルが既知のn個のサンプルでのn個の行ベクトル(r1、r2、・・・・・、rn)が格納されている行列R(=[r1,r2,・・・,rn])と、同様のn個のサンプルを本実施形態と同じ分光計測装置で測定したときのn個の行ベクトル(v1、v2、・・・・・、vn)が格納された行列V(=[v1,v2,・・・,vn])とを用い、R−GVの誤差の二乗ノルムが最小となるときのGである。
このとき、一般的に、Vを説明変数、Rを目的変数としたVからRへの回帰式の回帰係数行列Gは、行列Vの上記二乗最小ノルム解を与えるMoore−Penroseの一般化逆行列を用いて次の(3)式から計算することができる(例えば、前記非特許文献1参照)。
G=RV(VV−1 ……(3)
上記(3)式において、上付きTは行列の転置を、上付き−1は逆行列を表す。上記(3)式から算出された回帰係数行列Gを変換行列Gとする。
ここでは、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、開口部材13の開口の位置をX軸方向に複数回移動させ、複数の変換行列が予め作成されている。例えば、第1ラインセンサ16_1で受光される開口の像が、画素ピッチd、整数Mを用いて、d/Mずつ動くように、開口部材13をX軸方向に複数回移動させ、M個の変換行列(G〜G)を作成する。
上記Mの値は大きいほど、位置ずれ量に対して誤差の小さい計測が可能となるが、処理装置20における記憶容量を大きくする必要がある。そこで、用途に応じて変換行列の数Mを設定すれば良い。
上記M個の変換行列は、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、開口位置に対する第1ラインセンサ16_1の相対的な位置ずれ量(基準位置に対する位置ずれ量)に対応して、テーブル形式で変換行列テーブル(図18参照)として処理装置20のROM23(図19参照)に格納されている。
処理装置20は、プリンタ制御装置2090の指示に応じて、画像評価処理を行う。この処理装置20は、一例として図19に示されるように、入出力制御回路21、CPU22、ROM23、RAM24、光源駆動回路26などを有している。
入出力制御回路21は、プリンタ制御装置2090とのデータのやりとりを制御する。例えば、入出力制御回路21は、プリンタ制御装置2090から画像評価の要求があると、該要求をCPU22に通知する。また、入出力制御回路21は、CPU22から評価終了の通知があると、RAM24に格納されている評価結果をプリンタ制御装置2090に出力する。
ROM23は、書き換え可能なROMであり、プログラム領域及びデータ領域を有している。そして、プログラム領域には、CPU22にて解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。また、データ領域には、プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されている(図20参照)。
RAM24は、作業用のメモリである。
光源駆動回路26は、CPU22の指示に応じて、LEDアレイ11aを点灯/消灯する。
プリンタ制御装置2090は、(1)電源が投入されたとき、(2)装置内の温度が10℃以上変化したとき、(3)装置内の相対湿度が50%以上変化したとき、(4)印刷枚数が所定の枚数に達したとき、(5)現像ローラの回転回数が所定の回数に達したとき、(6)転写ベルトの走行距離が所定の距離に達したとき、(7)不図示の操作パネルから要求されたときなどに、画像プロセス制御を行う。
この画像プロセス制御に際して、プリンタ制御装置2090は、画像評価装置2245に画像評価を要求する。
また、プリンタ制御装置2090は、上記(1)電源が投入されたとき、及び(7)不図示の操作パネルから要求されたときには、校正要求フラグfに1をセットする。
ここで、処理装置20にて行われる画像評価処理について説明する。図21〜図23のフローチャートは、画像評価処理の際に、CPU22によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
なお、紙検知センサ2246の出力信号は、タイマ割り込み処理で定期的に監視され、記録紙の先端及び後端が検出されると、それぞれの検出フラグ(先端検出フラグ、後端検出フラグ)に1がセットされるようになっている。
最初のステップS401では、プリンタ制御装置2090から画像評価の要求があったか否かを判断する。入出力制御回路21から画像評価の要求通知がなければ、待機する。一方、入出力制御回路21から画像評価の要求通知があれば、ここでの判断は肯定されステップS403に移行する。
次のステップS403では、変換行列の校正が必要であるか否かを示す校正フラグfに0をセットし、初期化する。
次のステップS405では、校正要求フラグfが1であるか否かを判断する。校正要求フラグfが1でなければ、ここでの判断は否定され、ステップS409に移行する。
次のステップS409では、前回変換行列の校正を行ってからの経過時間tが、予め設定されている校正間隔tc以上であるか否かを判断する。なお、校正間隔tcは、ROM23のデータ領域に格納されている。また、経過時間tは、所定の時間毎に実行されるタイマ割り込み処理においてカウントアップされる。経過時間tが校正間隔tc未満であれば、ここでの判断は否定され、ステップS411に移行する。
このステップS411では、温湿度センサの出力信号から現在の温度を取得し、前回変換行列の校正を行ったときの温度との差ΔTが、予め設定されている校正温度差Tc以上であるか否かを判断する。なお、校正温度差Tcは、ROM23のデータ領域に格納されている。温度差ΔTが校正温度差Tc未満であれば、ここでの判断は否定され、ステップS413に移行する。
このステップS413では、前回変換行列の校正を行ってからの印刷枚数nが、予め設定されている校正枚数Nc以上であるか否かを判断する。なお、校正枚数Ncは、ROM23のデータ領域に格納されている。印刷枚数nが校正枚数Nc以上であれば、ここでの判断は肯定され、ステップS415に移行する。
このステップS415では、校正フラグfに、変換行列の校正が必要であることを意味する1をセットする。
次のステップS417では、校正フラグfの値が1であるか否かを判断する。校正フラグfの値が1であれば、ここでの判断は肯定され、ステップS419に移行する。
このステップS419では、経過時間tの値を0にリセットする。
次のステップS421では、印刷枚数nの値を0にリセットする。
次のステップS423では、現在の温度をRAM24に保存する。
なお、上記校正間隔tc、校正温度差Tc、及び校正枚数Ncは、不図示の操作パネルから設定することができる。
次のステップS501では、プリンタ制御装置2090に対して、搬送系の停止を要求する。
次のステップS503では、光源駆動回路26に各分光計測装置のLEDアレイ11aの点灯を指示する。
次のステップS505では、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、第2ラインセンサ16_2の出力信号を取得する。
次のステップS507では、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、第2ラインセンサ16_2の出力信号に基づいて、上記位置ずれ量を求める。ここでは、一例として図24に示されるように、X軸方向に関して、光強度の重心位置を算出し、基準位置との差を求め位置ずれ量とする。
次のステップS509では、一例として図25に示されるように、上記ステップS507で得られた複数の位置ずれ量とそれらのX軸方向に関する位置とから、位置ずれ量とX軸方向に関する位置との関係を表す多項式を求める。
次のステップS511では、上記多項式を用いて、上記ステップS507で得られた各位置ずれ量を補正する。
次のステップS513では、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、ROM23に格納されている変換行列テーブルを参照し、補正された位置ずれ量に応じた変換行列を選択する。例えば、位置ずれ量がDのときは、変換行列Gが選択される。また、位置ずれ量がDとDの間のときは、変換行列Gと変換行列Gとが選択される。
次のステップS515では、上記ステップS513で選択された変換行列が2つある分光センサについて、該2つの変換行列を位置ずれ量に応じて補間する。なお、上記ステップS513で選択された変換行列が1つある分光センサについては、何もしない。
次のステップS517では、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、補間された変換行列あるいは選択された変換行列をRAM24に保存する。
次のステップS519では、光源駆動回路26に各分光計測装置のLEDアレイ11aの消灯を指示する。
次のステップS521では、プリンタ制御装置2090に対して、搬送系の再起動を要求する。
上記ステップS501〜ステップS521の処理は、「変換行列の校正処理」である。
次のステップS601では、プリンタ制御装置2090に対して、画像評価用のマスタ画像の作成を要求する。
次のステップS603では、先端検出フラグを参照し、記録紙の先端が検知されたか否かを判断する。先端検出フラグに1がセットされていなければ、先端検出フラグに1がセットされるまで待機する。一方、先端検出フラグに1がセットされていると、ここでの判断は肯定され、先端検出フラグを0リセットした後、ステップS605に移行する。
このステップS605では、光源駆動回路26に各分光計測装置のLEDアレイ11aの点灯を指示する。
次のステップS607では、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、第1ラインセンサ16_1の出力信号を取得する。なお、第1ラインセンサ16_1の出力信号は、暗電流補正やリニアリティ補正などの前処理が行われる。
次のステップS609では、分光計測装置毎に、分光センサ毎に、上記反射光波長スペクトルの推定演算を行う。
ここでは、上記行ベクトルvを作成するとともに、RAM24に保存されている変換行列を読み出し、行ベクトルvと変換行列を積算し、行ベクトルrを算出する。なお、今回、変換行列の校正処理が行われなかった場合には、RAM24には、直近に行われた変換行列の校正処理による変換行列が保存されている。
次のステップS611では、分光センサ毎に、上記推定演算の結果を記録紙上の計測位置に関する情報とともにRAM24に保存する。なお、記録紙上の計測位置は、記録紙の搬送方向に関しては、記録紙の搬送速度と、記録紙の先端が検知されてからの経過時間から知ることができる。また、記録紙の幅方向に関しては、X軸方向に関する開口位置から知ることができる。
次のステップS613では、後端検出フラグを参照し、記録紙の後端が検知されたか否かを判断する。後端検出フラグに1がセットされていなければ、ここでの判断は否定され、上記ステップS607に戻る。
以降、ステップS613での判断が肯定されるまで、ステップS607とステップS611の処理を繰り返す。
そして、後端検出フラグに1がセットされると、ステップS613での判断が肯定され、後端検出フラグを0リセットした後、ステップS615に移行する。
このステップS615では、光源駆動回路26にLEDアレイ11aの消灯を指示する。
次のステップS617では、RAM24に保存されている各計測位置の反射光波長スペクトルに基づいて、画像の色情報を求める。なお、画像の色情報としては、CIE(国際照明委員会)が推奨するXYZ表色系、あるいはL表色系などを用いることができる。
次のステップS619では、上記画像の色情報に基づいて画像における色の再現性を評価する。
次のステップS621では、上記画像の評価結果をRAM24に保存する。
次のステップS623では、画像評価の終了を入出力制御回路21に通知する。そして、上記ステップS403に戻り、次の画像評価の要求を待つ。
入出力制御回路21は、画像評価の終了通知を受けると、RAM24に格納されている評価結果をプリンタ制御装置2090に出力する。
プリンタ制御装置2090は、画像評価装置2245からの評価結果に基づいて、1枚の記録紙内(ページ内)で色変動(色むら)が検出されたときには、光走査装置2010の光源から射出される光束の光量を制御する。また、記録紙間(ページ間)で色変動が検出されたときには、現像バイアス、定着温度、及び1走査毎の光源の発光光量の少なくともいずれかを制御する。
なお、上記ステップS405において、校正要求フラグfが1であれば、ステップS405での判断は肯定され、ステップS407に移行する。
このステップS407では、校正要求フラグfを0リセットし、上記ステップS415に移行する。
また、上記ステップS409において、経過時間tが校正間隔tc以上であれば、ステップS409での判断は肯定され、上記ステップS415に移行する。
また、上記ステップS411において、温度差ΔTが校正温度差Tc以上であれば、ステップS411での判断は肯定され、上記ステップS415に移行する。
また、上記ステップS413において、印刷枚数nが校正枚数Nc未満であれば、ステップS413での判断は否定され、ステップS417に移行する。
また、上記ステップS417において、校正フラグfの値が1でなければ、ステップS417での判断は否定され、ステップS601に移行する。すなわち、変換行列の校正は行われない。
以上説明したように、本実施形態に係る画像評価装置2245によると、複数の分光計測装置10、及び処理装置20などを備えている。
各分光計測装置10は、光源ユニット11、マイクロレンズアレイ12、開口部材13、結像光学系14、回折素子15、及び受光器16などを有している。
受光器16は、回折素子15からの+1次回折光を受光する位置に配置された第1ラインセンサ16_1、及び回折素子15からの0次光を受光する位置に配置された第2ラインセンサ16_2を有している。
処理装置20は、各分光計測装置について、光学センサ毎に、第2ラインセンサ16_2の出力信号に基づいて、X軸方向に関する第1ラインセンサ16_1の基準位置からの位置ずれ量を求める。さらに、処理装置20は、各分光計測装置について、光学センサ毎に、該位置ずれ量に応じて選択、補間された変換行列を用いて、反射光波長スペクトルを推定演算する。
そして、処理装置20は、各反射光波長スペクトルに基づいて画像の色情報を求め、該画像の色情報に基づいて画像における色の再現性を評価する。
この場合は、各分光計測装置10では、マルチバンド分光方法を利用し、簡易な構成で、高い精度の計測結果を安定して得ることができる。
そして、画像評価装置2245は、複数の分光計測装置10を備えているため、精度良く画像評価を行うことができる。
また、カラープリンタ2000は、画像評価装置2245を備え、該画像評価装置2245での評価結果に基づいて画像形成プロセスを調整しているため、高品質の画像を安定して形成することができる。
なお、上記実施形態において、各分光計測装置10に制御装置を設け、上述した処理装置20で行われる処理の一部を該制御装置で行っても良い。
また、上記実施形態では、画像評価装置2245が3つの分光計測装置を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、画像評価装置2245には、カラープリンタ2000が対応可能な記録紙上に形成される画像の全幅にわたって色の評価ができるように1つあるいは複数の分光計測装置が設けられていれば良い。
また、上記実施形態では、第2ラインセンサ16_2が、回折素子15からの0次光を受光する位置に配置されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、回折素子15からの+1次回折光以外の回折光を受光する位置に配置されていても良い。例えば、第2ラインセンサ16_2が、回折素子15からの−1次回折光を受光する位置に配置されていても良い。
また、上記実施形態では、第2ラインセンサ16_2における隣り合う2つの受光領域のX軸方向に関する中心間距離が画素ピッチdと同じである場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態において、前記マイクロレンズアレイ12に代えて、セルフォックレンズアレイ(登録商標)のような屈折率分布型レンズアレイや、複数のレンズ又はミラーを含む結像光学系を用いても良い。
また、上記実施形態において、開口部材13が記録紙に近接する場合には、前記マイクロレンズアレイ12がなくても良い。
また、上記実施形態では、変換行列の校正処理において、位置ずれ量がDとDの間のときに、変換行列Gと変換行列Gとが選択され、該2つの変換行列を位置ずれ量に応じて補間する場合について説明したが、これに限定されるものではない。変換行列Gを用いて推定演算された結果と変換行列Gを用いて推定演算された結果とを位置ずれ量に応じて補間しても良い。
例えば、位置ずれ量Dでの変換行列Gと、位置ずれ量Dでの変換行列Gが選択され、実測された位置ずれ量Dが位置ずれ量Dより大きく、位置ずれ量Dより小さいとする。そして、変換行列Gを用いたときの演算結果をWとし、変換行列Gを用いたときの演算結果をWとすると、位置ずれ量Dでの演算結果Wは、次の(4)式から求めることができる。
Figure 2012229922
なお、2つの変換行列あるいは2つの演算結果から、実測された位置ずれ量に対応する変換行列あるいは演算結果を補間する際の内挿方法としては、線形補間、及び2次補間などの一般的に良く知られた補間方法を用いることができる。
また、上記実施形態において、一例として図26に示されるように、前記第2ラインセンサ16_2に代えて、入射光のスポット位置をアナログ信号で出力することができる半導体位置センサ16_3を用いても良い。この場合に、図27(A)に示されるように、0次光毎に半導体位置センサ16_3を設けても良いし、図27(B)に示されるように、複数の0次光に対して1つの半導体位置センサ16_3を設けても良い。
例えば、図28に示されるように、位置x1が光学センサ1の基準位置、位置x2が光学センサ2の基準位置、・・・・・、位置x5が光学センサ5の基準位置であり、光学センサ1と光学センサ5とに半導体位置センサ16_3が設けられている場合を考える。この場合、光学センサ1で計測された位置ずれ量と光学センサ5で計測された位置ずれ量とを直線で結び、該直線の位置x2での値を光学センサ2での位置ずれ量とし、位置x3での値を光学センサ3での位置ずれ量とし、位置x4での値を光学センサ4での位置ずれ量とする。
また、上記実施形態において、一例として図29に示されるように、位置ずれ量計測用の光源装置31を設けても良い。この場合、前記第2ラインセンサ16_2は不要である。
この光源装置31は、半導体レーザ31a、コリメートレンズ31b、及び回折素子31cを有している。コリメートレンズ31bは、半導体レーザ31aから射出された略単一の波長の光束を略平行光束とする。回折素子31cは、コリメートレンズ31bを介した光束をX軸方向に拡げる。これにより、X軸方向を長手方向とするライン状の光が、記録紙Pのおもて面上に照射される。半導体レーザ31aは、前記光源駆動回路26によって点灯及び消灯される。
この場合、変換行列の校正処理では、図30に示されるように、前記ステップS503に代えて、光源駆動回路26に半導体レーザ31aの点灯を指示する(ステップS503’)。このとき、回折素子15に入射した光束は、ほとんど分光されることなく第1ラインセンサ16_1に向かう(図31参照)。そして、処理装置20は、第1ラインセンサ16_1の出力信号を取得し(ステップS505’)、該出力信号に基づいて、前記位置ずれ量を求める。
なお、半導体レーザ31aが点灯されるときの対象物としては、予め用意した白色散乱体のようなものを用いることが好ましい。
また、前記ステップS519に代えて、光源駆動回路26に半導体レーザ31aの消灯を指示する(ステップS519’)。
また、半導体レーザ31aに代えて、垂直共振器型の面発光レーザ(VCSEL)、略単一波長の光束を射出するLEDアレイ、及び輝線を有するランプ光源などを用いても良い。
また、上記実施形態では、画像形成装置が電子写真方式の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式であっても良い。この場合は、ヘッド位置に応じてインク吐出量を調整したり、ドットパターンを調整することによって、1枚の記録紙内での色変動、及び記録紙間での色変動を補正することができる。
また、上記実施形態では、4色のトナーが用いられる画像形成装置の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、5色あるいは6色のトナーが用いられる画像形成装置であっても良い。
また、上記実施形態では、トナー像が感光体ドラムから転写ベルトを介して記録紙に転写される画像形成装置について説明したが、これに限定されるものではなく、トナー像が記録紙に直接転写される画像形成装置であっても良い。
また、記録紙としてビームスポットの熱エネルギにより発色する発色媒体(ポジの印画紙)を用いた画像形成装置であっても良い。
また、上記実施形態における画像評価装置2245は、画像形成装置以外に用いられても良い。
一例として図32には、画像の1点での色を評価する画像評価装置2245Aが示されている。この画像評価装置2245Aは、照明装置111、第1レンズ112、開口部材113、第2レンズ114、回折素子115、第3レンズ116、受光素子117、処理装置120、入力装置121、及び表示装置122などを有している。
入力装置121は、例えばキーボード、マウス、タブレット、ライトペン及びタッチパネルなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備え、作業者から入力された各種情報を処理装置120に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。
表示装置122は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)などを用いた表示部(図示省略)を備え、処理装置120から指示された各種情報を表示する。また、表示装置122と入力装置121とが一体化されたものとして、例えばタッチパネル付きLCDなどがある。
開口部材113は、1つの開口を有している。
照明装置111は、対象物を、例えば法線方向に対して45°の方向から照明する。対象物で法線方向に拡散反射された光束は、第1レンズ112で開口部材113の開口近傍に集光される。開口部材113の開口を通過した光束は第2レンズ114で略平行光とされ、回折素子115で波長毎に異なる方向に回折される。回折素子115からの各波長の光束は、第3レンズ116で集光され、受光素子117上で受光される。
受光素子117は、一例として図33に示されるように、+1次回折光を受光するための第1受光部117_1と、0次光(非回折光)を受光するための第2受光部117_2を有している。
ここでは、一例として、第1受光部117_1として、フォトダイオードアレイ(PDA)が用いられ、第2受光部117_2として、入射光のスポット位置をアナログ出力可能な半導体位置センサ(PSD)が用いられている。
第1受光部117_1は、10個の受光領域(画素)を有し、例えば、波長400nm〜700nmの光を10画素に分けて受光できるように配置されている。
第2受光部117_2は、0次光の重心位置をアナログ信号として出力する。
例えば、0次光の光強度に対して+1次回折光の光強度のほうが大幅に強いときには、第1受光部117_1の一部にニュートラル・デンシティー・フィルタ(NDフィルタ)などの減光部材を付けても良い。
処理装置120は、前記処理装置20と同様な構成を有し、入力装置121から評価要求を受け取ると、画像評価処理を行う。
ここで、処理装置120にて行われる画像評価処理について説明する。図34のフローチャートは、画像評価処理の際に、処理装置120のCPUによって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
最初のステップS701では、照明装置111の光源を点灯させ、対象物を照明する。
次のステップS703では、第2受光部117_2の出力信号を取得する。
次のステップS705では、第2受光部117_2の出力信号から、開口部材113の開口と第1受光部117_1との位置ずれ量を求める。
次のステップS707では、位置ずれ量に応じて変換行列を選択する。
次のステップS709では、選択された変換行列が2つのときに、該2つの変換行列を補間し、位置ずれ量に適切な変換行列を求める。
次のステップS711では、選択された変換行列あるいは補間された変換行列を保存する。
次のステップS713では、第1受光部117_1の出力信号を取得する。
次のステップS715では、照明装置111の光源を消灯させる。
次のステップS717では、反射光波長スペクトルの推定演算を行う。ここでは、第1受光部117_1の出力信号から上記行ベクトルvを作成するとともに、上記保存された変換行列を読み出し、行ベクトルvと変換行列を積算し、行ベクトルrを算出する。
次のステップS719では、推定演算によって得られた反射光波長スペクトルに基づいて、画像の色情報を求める。
次のステップS721では、上記画像の色情報に基づいて画像における色の再現性を評価する。
次のステップS723では、上記画像の評価結果を表示装置122に表示させる。そして、画像評価処理を終了する。
なお、第2受光部117_2として、第1受光部117_1と同様なフォトダイオードアレイを用いても良い。そして、この場合、一例として図35に示されるように、第1受光部117_1と第2受光部117_2とが一体化されても良い。
また、第1受光部117_1として、MOS(Metal Oxide Semiconductor Device)、CMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor Device)、CCD(Charge Coup Device)などを用いても良い。
また、この場合に、画像評価装置2245Aは、評価対象物を搬送するための搬送装置(図示省略)を備えていても良い。
また、画像評価装置2245Aの変形例として、前記開口部材113に代えて、複数の開口が一の方向に一列に配置されている開口部材113’を用い、前記第1受光部117_1に代えて、複数のフォトダイオードアレイが上記一の方向に沿って配列されている第1受光部117_1’を用い、前記第2受光部117_2に代えて、複数の半導体位置センサが上記一の方向に沿って配列されている第2受光部117_2’を用いても良い。
この場合は、上記一の方向に関する複数の位置での評価をほぼ同時に行うことができる。このとき、一例として図36に示されるように、第2受光部117_2’では、半導体位置センサの数をフォトダイオードアレイの数よりも少なくしても良い。半導体位置センサが設けられていない位置での位置ずれ量は、前後の実測された位置ずれ量から推定することができる。
10…分光計測装置、11…光源ユニット、11a…LEDアレイ、11b…コリメートレンズアレイ、12…マイクロレンズアレイ(第1結像系)、13…開口部材、14…結像光学系(第2結像系)、15…回折素子(回折部材)、16…受光器、16_1…第1ラインセンサ(受光素子、第1の受光素子)、16_2…第2ラインセンサ(第2の受光素子)、16_3…半導体位置センサ(受光位置センサ)、20…処理装置(処理装置、演算装置、評価手段)、21…入出力制御回路、22…CPU、23…ROM、24…RAM、26…光源駆動回路、31…光源装置、31a…半導体レーザ、31b…コリメートレンズ、31c…回折素子、111…照明装置、112…第1レンズ、113…開口部材、114…第2レンズ、115…回折素子、116…第3レンズ、117…受光素子、120…処理装置、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、2030a,2030b,2030c,2030d…感光体ドラム、2050…定着装置、2090…プリンタ制御装置(調整装置)、2245…画像評価装置、2245A…画像評価装置、P…記録紙(対象物)。
特許第3925301号公報 特開2010−256324号公報
津村徳道,羽石秀昭,三宅洋一「重回帰分析によるマルチバンド画像からの分光反射率の推定」、光学、Vol.27、No.7、p.384−391(1998)

Claims (10)

  1. 相対的に移動している対象物からの反射光の波長スペクトルを計測する分光計測装置であって、
    前記対象物に光を照射する光源と、
    開口を有し、前記対象物からの反射光の光路上に配置された開口部材と、
    前記開口部材の開口を通過した前記反射光を集光する結像光学系と、
    前記結像光学系を介した前記反射光の光路上に配置され、該反射光を回折する回折部材と、
    前記回折部材からの1次回折光を受光する複数の受光領域を有する受光素子と、
    前記開口部材に対する前記受光素子の相対位置の基準位置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ検出装置と、
    前記受光素子の出力信号から前記波長スペクトルを推定演算する際に用いられる変換行列を複数個有し、該複数個の変換行列を参照して前記位置ずれ検出装置の検出結果に基づいて適切な変換行列を取得する処理装置と、を備える分光計測装置。
  2. 前記位置ずれ検出装置は、前記回折部材からの非回折光、もしくは1次回折光以外の回折光を受光する受光器、及び該受光器の出力信号に基づいて前記位置ずれ量を求める演算装置を有することを特徴とする請求項1に記載の分光計測装置。
  3. 前記位置ずれ検出装置の受光器は、受光位置を検出する受光位置センサを有することを特徴とする請求項2に記載の分光計測装置。
  4. 前記受光素子を第1の受光素子とし、
    前記位置ずれ検出装置の受光器は、複数の受光領域を有する第2の受光素子を有することを特徴とする請求項2に記載の分光計測装置。
  5. 前記光源を第1の光源とし、
    前記位置ずれ検出装置は、単一波長の光を射出する第2の光源、及び前記第1の光源が消灯され、前記第2の光源が点灯されたときの、前記受光素子の出力信号に基づいて前記位置ずれ量を求める演算装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の分光計測装置。
  6. 前記第2の光源は、レーザ光を射出する光源であることを特徴とする請求項5に記載の分光計測装置。
  7. 前記複数個の変換行列は、互いに異なる複数の位置ずれ量に対応し、
    前記処理装置は、前記複数個の変換行列の中から前記位置ずれ検出装置で検出された位置ずれ量に応じて2つの変換行列を選択し、該2つの変換行列を内挿して前記適切な変換行列を取得することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の分光計測装置。
  8. 前記開口部材は、一の方向に沿って配列された複数の開口を有し、
    前記受光素子は、前記開口部材の開口毎に前記複数の受光領域を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の分光計測装置。
  9. 画像の色を評価する画像評価装置であって、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の分光計測装置と、
    前記分光計測装置の計測結果に基づいて前記画像の色を評価する評価手段と、を備える画像評価装置。
  10. 画像情報に応じた画像形成条件で画像を形成する画像形成装置において、
    請求項9に記載の画像評価装置と、
    前記画像評価装置の評価結果に基づいて、前記画像形成条件を調整する調整装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2011096749A 2011-04-25 2011-04-25 分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置 Active JP5717052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096749A JP5717052B2 (ja) 2011-04-25 2011-04-25 分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096749A JP5717052B2 (ja) 2011-04-25 2011-04-25 分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012229922A true JP2012229922A (ja) 2012-11-22
JP5717052B2 JP5717052B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=47431598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011096749A Active JP5717052B2 (ja) 2011-04-25 2011-04-25 分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5717052B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014178295A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 分光特性計測方法、分光特性計測装置、画像評価装置及び画像形成装置
US9224080B2 (en) 2014-02-20 2015-12-29 Ricoh Company, Ltd. Spectral characteristic acquisition device, image evaluation device, and image formation apparatus
JP2016105079A (ja) * 2014-11-11 2016-06-09 インストゥルメント・システムズ・オプティシェ・メステクニーク・ゲーエムベーハー 測色計の較正
WO2016121946A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 国立研究開発法人科学技術振興機構 多焦点分光計測装置、及び多焦点分光計測装置用光学系
JP2020176873A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 セイコーエプソン株式会社 校正装置、校正方法、分光カメラ、及び表示装置
JP2021021704A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 株式会社リコー 分光素子、分光計測装置、画像評価装置および画像形成装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4898467A (en) * 1988-11-07 1990-02-06 Eastman Kodak Company Spectrometer apparatus for self-calibrating color imaging apparatus
US6118119A (en) * 1995-12-27 2000-09-12 Ruschin; Shlomo Spectral analyzer with wavelength and direction indicator
WO2002050783A1 (en) * 2000-12-21 2002-06-27 Cambridge Consultants Limited Optical sensor device and method for spectral analysis
US20020166767A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-14 Mcvey Walter R. Electrophoretic method and system having internal lane standards for color calibration
JP2004191244A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Minolta Co Ltd 分光装置及び補正方法
JP2005337793A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Olympus Corp 分光画像入力装置及びそれを備えた光学装置
JP2010256324A (ja) * 2009-03-30 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 分光特性取得装置、分光特性取得方法、画像評価装置、及び画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4898467A (en) * 1988-11-07 1990-02-06 Eastman Kodak Company Spectrometer apparatus for self-calibrating color imaging apparatus
US6118119A (en) * 1995-12-27 2000-09-12 Ruschin; Shlomo Spectral analyzer with wavelength and direction indicator
WO2002050783A1 (en) * 2000-12-21 2002-06-27 Cambridge Consultants Limited Optical sensor device and method for spectral analysis
US20020166767A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-14 Mcvey Walter R. Electrophoretic method and system having internal lane standards for color calibration
JP2004191244A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Minolta Co Ltd 分光装置及び補正方法
JP2005337793A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Olympus Corp 分光画像入力装置及びそれを備えた光学装置
JP2010256324A (ja) * 2009-03-30 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 分光特性取得装置、分光特性取得方法、画像評価装置、及び画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014178295A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 分光特性計測方法、分光特性計測装置、画像評価装置及び画像形成装置
US9224080B2 (en) 2014-02-20 2015-12-29 Ricoh Company, Ltd. Spectral characteristic acquisition device, image evaluation device, and image formation apparatus
JP2016105079A (ja) * 2014-11-11 2016-06-09 インストゥルメント・システムズ・オプティシェ・メステクニーク・ゲーエムベーハー 測色計の較正
WO2016121946A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 国立研究開発法人科学技術振興機構 多焦点分光計測装置、及び多焦点分光計測装置用光学系
JPWO2016121946A1 (ja) * 2015-01-30 2017-11-24 国立研究開発法人科学技術振興機構 多焦点分光計測装置、及び多焦点分光計測装置用光学系
US10823612B2 (en) 2015-01-30 2020-11-03 Japan Science And Technology Agency Multifocal spectrometric measurement device, and optical system for multifocal spectrometric measurement device
JP2020176873A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 セイコーエプソン株式会社 校正装置、校正方法、分光カメラ、及び表示装置
JP7207124B2 (ja) 2019-04-16 2023-01-18 セイコーエプソン株式会社 校正装置、校正方法、分光カメラ、及び表示装置
JP2021021704A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 株式会社リコー 分光素子、分光計測装置、画像評価装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5717052B2 (ja) 2015-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5717052B2 (ja) 分光計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置
EP2568267B1 (en) Spectral sensor for printed images
JP5655437B2 (ja) 分光特性取得装置
US8964176B2 (en) Spectrometer, and image evaluating unit and image forming device incorporating the same
JP5834938B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置、画像形成装置及び分光特性取得方法
JP6232831B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2015232540A (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
EP2369419A2 (en) Image forming apparatus and image density adjustment method
WO2014129305A1 (en) Measurement apparatus and image forming apparatus
US7684082B2 (en) Method and system for compensating for thermochromaticity differences in inline spectrophotometers
US20110032553A1 (en) Color material amount determination table forming method and color material amount measurement apparatus
EP3527968B1 (en) Spectral characteristic acquiring apparatus, image forming apparatus, image forming system, image forming apparatus management system, and image forming apparatus management method
JP5402740B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2010210456A (ja) 光学特性測定装置、分光測色装置及び画像形成装置
JP2020003419A (ja) 分光特性取得装置、画像形成装置、及び画像形成装置の管理システム
JP6988512B2 (ja) 分光特性取得装置、画像形成装置、画像形成システム
CN103631108A (zh) 用于形成测量图像的图像形成装置
CN107707783A (zh) 图像形成系统、图像读取装置及图像形成装置
JP5645017B2 (ja) 分光計測装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2012173163A (ja) 分光計測装置、画像形成装置、分光計測方法、プログラム及び記録媒体
JP5652183B2 (ja) 画像特性計測装置および画像形成装置
US11681252B2 (en) Image forming apparatus
JP2010169445A (ja) 画像濃度計測方法及び画像濃度計測装置並びに画像形成装置
JP5923979B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2023051570A (ja) 分光特性取得装置および分光特性取得方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5717052

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150308