JP2012228334A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面枠の前面部側における発光演出態様を多様化を図ることが容易な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機の前面枠における視認窓の周囲に、第1光源部(第1LED81b)と第1レンズ部R1からなる第1発光演出部と、第2光源部(第2LED81c)と反射体(リフレクタ87)と第2レンズ部R2からなる第2発光演出部と、第3光源部(第3LED81d)と、透光性反射部を構成する第3レンズ部R3からなる第3発光演出部と、を設ける。第1発光演出部は、略X字状に視認されるX字状発光演出領域A1を複数構成し、第2発光演出部は、隣接するX字状発光演出領域の間に形成される内側発光演出領域A2を構成し、第3発光演出部は、X字状発光演出領域及び視認窓の間等に形成される外側発光演出領域A3を構成する。
【選択図】図18

Description

本発明は、遊技機に関し、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球式の遊技機や、スロットマシン(若しくはパチスロ)と称される回胴式遊技機に対して適用することができる。
弾球遊技機は、外枠と、本体枠(中枠)と、この本体枠に保持される遊技盤と、遊技盤の盤面(前面部)を覆う透明板(ガラス板)を具備する前面枠と、を備える。また、この種の遊技機では、遊技盤の盤面において外側レールと内側レールとが略円形若しくは略楕円形に取り囲んで構成される遊技領域に、各種の入賞装置(大入賞装置、始動入賞装置、その他の入賞装置等)、通過ゲート、図柄表示装置、障害釘等が配設され、遊技領域の最下部には遊技球を遊技領域外(遊技盤裏面側)に排出するためのアウト口が設けられている。更に、前面枠には、遊技領域を前方から視認可能とするための視認窓が設けられている。
この種の遊技機では、遊技領域に打ち出された遊技球が始動入賞装置に入賞することに起因して、大当りか否かの判定(つまり、当否判定)が行われる。かかる場合、図柄表示装置において、特別図柄を用いた変動表示を所定時間に渡って行った後、当否判定の結果を示す停止図柄が一定時間(例えば、0.6秒)に渡って停止表示される。そして、この当否判定の結果(つまり、遊技の結果)が「大当り」である旨の停止図柄(大当り図柄)が可変表示装置に停止表示されると、遊技機は大当り遊技(特別遊技)を開始し、「大入賞装置を構成する開閉部材」の開放動作を行って、閉鎖状態にある大入賞装置を開放状態に変化させ、「大入賞装置を構成する大入賞口」への遊技球の入賞が可能となる。この後、大入賞口に所定個数の遊技球が入賞するか、所定時間が経過することにより、一旦、開閉部材の閉鎖動作を行い、大入賞装置を閉鎖状態とし、開閉部材に施される「1回の単位駆動」を完了する。この「開閉部材の単位駆動」が、所定の回数(所謂、「ラウンド数」)だけ繰り返されると、この遊技機は大当り遊技を終了する。
この種の遊技機においては、前面枠における視認窓の周縁部(以下、「窓部周縁部」という。)に、遊技機前面側の装飾性や遊技演出効果を高めるための発光演出部材(発光演出領域)を設けることが行われている。例えば、「窓部周縁部」に多数連続配置されるランプ(光源)と、ランプ(光源)の発する光を反射させる反射手段と、を備える遊技機が開示されている(特許文献1を参照、以下「従来例」という。)。
特開2004−283631号公報
この従来例を含む従来の遊技機(パチンコ機)では、遊技領域の全域が視認可能となるように、前面枠において視認窓のサイズを十分に確保することが必要なため、「窓部周縁部」のサイズを必要以上に大きくすることができない。よって、窓部周縁部における「発光演出部材の設置スペース」が限られたものとなるため、遊技機の設計者等は、限られた数のランプ(光源)を有効に用いて、より効果的な装飾や演出を行おうと考えるのが一般的である。つまり、ランプ(LED)の発光パターン(点灯させるランプ、点灯順序、点灯色等を特定する発光パターン)を複数設け、この発光パターンを選択使用することで、装飾効果や演出効果を高めようとしている。
しかしながら、発光パターンを複数設けたとしても、主要な発光演出部の構成(構造)、発光表現が1パターンに過ぎないため、装飾効果や演出効果を高めることにも限界がある。特に、前面枠表面の視認窓周囲をレンズ体で構成する遊技機においては、前面枠の表面デザインを考慮してレンズ体を一体的に設け、デザインの統一性が図られていることが多い。このため、前面枠表面における発光演出態様を多様化することが困難で、発光色や発光パターンを複数設ける程度のことしか行われていないのが現状である。従って、この種の遊技機においては、前面枠の前面部側における発光演出態様の多様化を図ることが要求される。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、前面枠の表面デザインの統一性を損なうことなく、前面枠の前面部側における発光演出態様を多様化を図ることが容易な遊技機を提供することである。
請求項1に記載の遊技機は、
外枠と、
前面部に遊技領域を形成する遊技盤を保持しつつ、前記外枠に装着される本体枠と、
前記本体枠の前面部側に装着されると共に、前記遊技領域を前方から視認可能とするための視認窓を具備する前面枠と、
を備える遊技機であって、
前記前面枠において前記視認窓の周囲に位置する部位に、
第1光源部と、前記第1光源部の前方に配置される透明な第1レンズ部と、からなる第1発光演出部と、
第2光源部と、前記第2光源部から出射される光を前方に反射する反射体と、前記第2光源部及び前記反射体の前方に配置される透明な第2レンズ部と、からなる第2発光演出部と、
第3光源部と、前記第3光源部の前方に配置されるとともに、前記第3光源部から出射される光を前方に透過可能で、前方からの光を反射可能な透光性反射部を構成する第3レンズ部と、からなる第3発光演出部と、を設け、
前記第1発光演出部は、略X字状に視認されるX字状発光演出領域を複数構成し、
前記第2発光演出部は、隣接する前記X字状発光演出領域の間に形成される内側発光演出領域を構成し、
前記第3発光演出部は、前記X字状発光演出領域と前記視認窓との間、及び前記X字状発光演出領域と前記前面枠の外縁部との間に形成される外側発光演出領域を構成することを特徴とする。
請求項1の発明の遊技機では、基本構成と、発光演出態様(発光表現)が異なる3種の発光演出領域を、前面枠表面の視認窓周囲に設ける。そして、各発光演出領域で独立した発光演出を行ったり、各発光演出領域の発光演出を組み合わせて行ったりすることができる。しかも、請求項1の発明の遊技機では、3種の発光演出領域の前面部(表面部)をレンズ部によって構成するため、前面枠の表面デザインの統一性を損なうことなく、前面枠表面における発光演出態様の多様化を図ることが容易である。
本明細書において、「透明」とは透き通る(透かして見える)ことであり、無色透明であっても、有色透明であってもよい。また、第1光源部、第2光源部及び第3光源部を例えば、「LED(発光ダイオード)」等を用いて構成することができる。更に、各種発光演出領域の境界部分(「X字状発光演出領域と内側発光演出領域の境界部分」、「X字状発光演出領域と外側発光演出領域の境界部分」等)に、他種の発光演出領域からの干渉を無くしたり、少なくなるための「仕切壁」を設けてもよい。
「内側発光演出領域」及び「外側発光演出領域」として以下の領域を例示できる。例えば、X字状発光演出領域を、前面枠における視認窓の周縁部(窓部周縁部)に対して上下に連続配置(例えば、前面枠における視認窓の左右の部位の各々において、その上端部側から下端部側に向う全域に、5個〜20個までのうちの何れか個数のX字状発光演出領域を連続配置)し、上下に隣接するX字状発光演出領域のうちで、上方に位置するX字状発光演出領域(以下、「一のX字状発光演出領域」という。)の2股に構成される下端部と、上方に位置するX字状発光演出領域(以下、「他のX字状発光演出領域」という。)の2股に構成される上端部とを一体化若しくは近接(例えば、0よりも大きく、20mm以下(好ましくは、10mm以下))させたとする。
この場合、「一のX字状発光演出領域」と「他のX字状発光演出領域」とで上下を挟まれて構成される「略N角形状(但し、Nは4以上の自然数)」の部位に「内側発光演出領域」を設ける。そして、X字状発光演出領域と前記視認窓との間、及び、X字状発光演出領域と前面枠の外縁部との間に設けられる略三角形状の部位(各X字状発光演出領域の端部が、視認窓や前面枠の外縁部に到達する場合)若しくは「略n角形状(但し、nは4以上の自然数)」の部位(各X字状発光演出領域の端部が視認窓や前面枠の外縁部に到達しない場合)に「外側発光演出領域」を設ける態様を例示できる。
「透光性反射部」としては、例えば、「ハーフミラー(ハーフミラー部)」を例示できる。このハーフミラーとしては、ガラス若しくは透明な樹脂(アクリルやポリカーボネート等)等の透明な基材の片面(前面)に反射性材料からなる膜(例えば、金属膜)を蒸着して構成されるものを例示できる。この「ハーフミラー」の光透過率は種々選択でき、例えば、50%程度の光透過率(反射率:透過率が50:50)を例示できる。なお、この光透過率は、「30%(反射率:透過率が70:30)」〜「70%(反射率:透過率が30:70)」の範囲から選択される何れかの値とすることもできる。但し、「反射性材料からなる膜(例えば、金属膜)」を備えない「透明な基材」や、光透過率の高いハーフミラー(例えば、反射率が10%以下)においても、その後面側(遊技者と離間する側に配置される面の側)」に遮光処理(光の進入を遮断する処理)若しくは減光処理(光の進入を抑制する処理)を施すことで、この「透明な基材」や「光透過率の高いハーフミラー」を、「透光性反射部」として使用できる。
なお、各請求項の発明においては、第1レンズ部と第2レンズ部と第3レンズ部とが一体化されたレンズ体を構成することが望ましい。前面枠の表面デザインの統一性を図ることが、より一層容易となるからである。なお、この場合において、第1レンズ部と第2レンズ部と第3レンズ部とが一体化されたレンズ体を複数組み合わせて、前面枠の意匠面(表面部)を構成してもよいし、第1レンズ部と第2レンズ部と第3レンズ部とが一体化された単一のレンズ体によって、前面枠の意匠面(表面部)を構成してもよい。
請求項2の発明の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、
前記X字状発光演出領域は、2個の線状発光演出領域部を略X字状に交差させて構成されるとともに、
前記X字状発光演出領域において、前記線状発光演出領域部の交差位置から前記X字状発光演出領域の外方に延びる4方向の各々の部位に、前記第1光源部が配置されることを特徴とする。
ここで、以下の説明において、「X字状発光演出領域において、線状発光演出領域部の交差位置からX字状発光演出領域の外方に延びる4方向の各々の部位」を「単位演出領域部」を称することがある。そして、X字状発光演出領域を構成する「単位演出領域部」のうち、正面視で、線状発光演出領域部の交差位置よりも、右斜め上方に位置するものを「第1単位演出領域部」、左斜め下方に位置するものを「第2単位演出領域部」、線状発光演出領域部の交差位置よりも、左斜め上方に位置するものを「第3単位演出領域部」、右斜め下方に位置するものを「第4単位演出領域部」と称することがある。
請求項2の発明の遊技機によると、各「単位演出領域部」に第1光源部が配置されるため、前面枠表面における発光演出態様の多様化を図ることが、より一層容易である。例えば、発光させるX字状発光演出領域の順序、数のみならず、発光させる「単位演出領域部」の順序、数を選択すること等によって、より多様な発光演出態様を実現できるからである。
例えば、各X字状発光演出領域において、「第3単位演出領域部」、「第4単位演出領域部」の順に第1光源部を点灯させた後、「第1単位演出領域部」、「第2単位演出領域部」の順に第1光源部を点灯させたり、或いは、「第1単位演出領域部」、「第2単位演出領域部」の順に第1光源部を点灯させた後、「第3単位演出領域部」、「第4単位演出領域部」の順に第1光源部を点灯させることで、各X字状発光演出領域において、Xの文字を出現させる演出を行う場合を例示できる。また、各X字状発光演出領域において、各単位演出領域部の第1光源部を、交差位置を中心とする時計回り方向(反時計回り方向でもよい。)に点灯若しくは点滅させる演出等を行ってもよい。更に、複数のX字状発光演出領域間において、第1光源部を連係して点灯若しくは点滅させる演出を行うこともできる。
ここで、遊技領域内に、画像表示装置の表示画面を備える遊技機においては、複数のX字状発光演出領域と、表示画面の表示とを連係させ、以下のような演出を行うことができる。
すなわち、前面枠において、表示画面上に設けられる仮想基準点を介して前面枠の外縁一端及び前面枠の外縁他端を結ぶ仮想連結線の近傍範囲内に位置する部位において、前面枠の外縁一端に位置する線状発光演出領域部を構成する第1光源部を、表示画面から遠いものから順に点灯させた後、表示画面において、仮想連結線に沿った図形(例えば、仮想連結線上を通過する状態に表示される図形等)を表示し、更に、前面枠の外縁他端に位置する線状発光演出領域部を構成する第1光源部を、表示画面に近いものから順に点灯させることで、遊技機の広範囲な部位を切り裂くような演出を行うことができる。なお、「仮想連結線の近傍範囲内に位置する部位」とは、仮想連結線上の位置を基準として、仮想連結線の近傍に納まる範囲内である。換言すると、仮想連結線上の位置する部位に、仮想連結線の近傍に位置する部位を合わせた部位である。例えば、仮想連結線から33mm以下(0mmも含む。)の距離にある範囲、好ましくは、22mm以下(0mmも含む。)の距離にある範囲、特に好ましくは、11mm以下(0mmも含む。)の距離にある範囲を例示できる。
請求項3の発明の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記第1レンズ部の前面部全域若しくは後面部全域に対して、凹凸を形成したことを特徴とする。
請求項3の発明によると、第1レンズ部の凹凸によって生ずる乱反射を用いて、第1光源部を第1レンズ部の前方から目立ち難くできるため、前面枠の表面デザインの統一性を図ることが、更に一層容易である。
請求項4の発明の遊技機は、請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機において、
前記第3レンズ部の後面部全域に対して、凹凸を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明によると、第3レンズ部の凹凸によって生ずる乱反射を用いて、第1光源部を第1レンズ部の前方から目立ち難くできるため、前面枠の表面デザインの統一性を図ることが、更に一層容易である。
請求項5の発明の遊技機は、請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機において、
前記第2レンズ部の後面部若しくは前面部に対して、凹凸を線状に連続配置した第1線状凹凸部と、凹凸を線状に連続配置した第2線状凹凸部とを、略X字状に交差する状態に設け、
透光性を備える内部カバー体を前記第2光源部の前方に配置、若しくは、透光性を備える内部カバー体で前記第2光源部を被覆したことを特徴とする。
請求項5の発明によると、第2レンズ部の凹凸(X字状の凹凸)と、X字状発光演出領域とによって、前面枠の表面デザインの統一性を高めることができる。しかも、内部カバー体によって第2光源部を第2レンズ部の前方から目立ち難くすることができる点からも、前面枠の表面デザインの統一性を高めることができる。従って、請求項5の発明によると、前面枠の表面デザインの統一性を図ることが、更により一層容易である。
請求項6の発明の遊技機は、請求項5に記載の遊技機において、
前記内部カバー体の前面側には、
各々、所定の基準点を包囲する経路を描きつつ、前記基準点により近く配置されるものを、前記基準点からより遠く配置されるものが包囲する状態に配置される複数の突起と、
前記基準点を中心とした渦巻き状の突起と、
のうちの何れかを設け、
前記内部カバー体の前面部側において、前記基準点から離れる方向に沿って前記突起間に構成される凹部と、前記突起によって構成される凸部と、が交互に連続する状態に配置され、
前記基準点は、前記第1線状凹凸部と第2線状凹凸部との交点と前後に位置合わせされることを特徴とする。
請求項6の発明の遊技機では、内部カバー体の前面部側において、基準点から離れる方向に沿って配置される凹部(突起間に構成される凹部)と、凸部(突起によって構成される凸部)とが交互に連続する状態に配置される。そして、第2光源部から出射される光を、この凹凸で乱反射させつつ、「基準位置」を中心として放射状に拡散することができるため、前面枠表面における発光演出態様の多様化を図ることが、更に一層、容易である。
ここで、「複数の突起」としては、(a)基準点を包囲する略N角形(Nは、3以上の自然数)の経路を描くとともに、基準点により近く配置されるものを、基準点からより遠く配置されるものが包囲するように配置される複数の突起、(b)基準点を略同心円状(略波紋状)若しくは略年輪状に包囲する複数の突起、(c)その他の形状の経路を描きつつ基準点を包囲するとともに、基準点により近く配置されるものを、基準点からより遠く配置されるものが包囲するように配置される複数の突起、等を例示できる。
請求項6の発明では、内部カバー体の前面側の複数の突起を相似形に構成するとともに、中心部の位置を同一位置に揃える(例えば、基準位置に揃える)ことで、第2光源部から出射された光が、内部カバー体の前面側から放射状に拡散する。これにより、第2発光演出部を前方から視認すると、例えば、「万華鏡」のような様相を呈することになるため、前面枠表面における発光演出態様の多様化を図ることが、更により一層、容易である。例えば、複数の突起を、略真円形若しくは略正N角形(Nは、3以上の自然数)の経路を描く相似形としつつ、基準点を中心に同心状に設けられる態様を例示できる。
ここで、本明細書において、「前」及び「表」は、「遊技機を基準とする前方(つまり、遊技者に近接する方向)」を示し、「後」及び「裏」は、遊技機を基準とする後方(つまり、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。更に、本体枠、前面枠、上皿部材、下皿部材等のように、「扉の如く、開閉可能な部材(以下、「扉型部材」という。)」において、「左」、「右」、「前」、「後」等は、これらの扉型部材が使用状態にある場合、つまり、閉鎖された状態にある場合を基準としたものである。
以上記述したように各請求項の発明によると、前面枠の表面デザインの統一性を損なうことなく、前面枠の前面部側における発光演出態様の多様化を図ることが容易な遊技機を得ることができる。
本発明の各実施例に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の各実施例に係る遊技機において、外枠、本体枠、前面枠、皿部材(上皿部材、下皿部材)を示す斜視図である。 本発明の各実施例に係る遊技機において本体枠等を説明するための概略的な説明図である。 前面枠、皿部材(上皿部材、下皿部材)の概略的な分解斜視図である。 前面枠を構成する基体部と、LED基板を実線で示し、左上部演出ユニット、左側部演出ユニット、左の皿側演出ユニット、右上部演出ユニットと、右側部演出ユニットと、右の皿側演出ユニットを破線で示す概略的な正面図である。 可動電飾装置の縦面図(可動電飾装置は傾動前の状態)である。 (a)及び(b)は光拡散レンズ体及び集光レンズ体を説明するための説明図である。 可動電飾装置の縦面図(可動電飾装置は傾動後の状態)である。 右側部演出ユニットの分解斜視図である。 右側部演出ユニットの分解斜視図である。 (a)はX字状発光演出領域(第1発光演出部)をハッチング表示で示す説明図であり、(b)は内側発光演出領域(第2発光演出部)をハッチング表示で示す説明図であり、(c)は外側発光演出領域(第3発光演出部)をハッチング表示で示す説明図である。 (a)は左側部演出ユニットを構成するLED基板の正面図であり、(b)は右側部演出ユニットを構成するLED基板の正面図である。 ベース部材の一部正面図である。 ベース部材、リフレクタ、スペーサ及び内部カバー体を示す斜視図である。 ベース部材の一部正面図である。 右側部演出ユニットを構成するカバーの斜視図である。 右側部演出ユニットを構成するカバーの斜視図である。 右側部演出ユニットを縦断面(図13の10−10断面に相当)である。 右側部演出ユニットを構成するカバーの裏面図である。 図18の一部拡大図である。 右側部演出ユニットの正面図である。 図18の一部拡大図である。 リフレクタ、スペーサ及び内部カバー体を示す斜視図である。 (a)は内部カバー体を示す斜視図であり、(a)は内部カバー体の縦断面図である。 リフレクタ、スペーサ及び内部カバー体を示す斜視図(図23とは異なる態様)である。 リフレクタ、スペーサ及び内部カバー体等を説明するための縦断面図(図22とは異なる態様)である。 本発明の各実施例に係る遊技機において遊技盤を示す正面図である。 (a)は本発明の各実施例において特別図柄表示部を示す概略的な正面図であり、(b)は本発明の各実施例において演出表示装置の表示画面を示す概略的な正面図である。 (a)は左下表示装置の概略的な正面図であり、(b)は右下表示装置の概略的な正面図である。 本発明の各実施例に係る遊技機を示す裏面図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る遊技機において、当否判定の結果と、本図柄の内容と、疑似図柄の内容と、大当り遊技内容との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は本発明の各実施例に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。 第1特別演出を説明するための説明図である。 第1特別演出を説明するための説明図である。 第1特別演出を説明するための説明図である。 第1特別演出を説明するための説明図である。 第1特別演出を説明するための説明図である。 第1特別演出を説明するための説明図である。 第2特別演出を説明するための説明図である。 第2特別演出を説明するための説明図である。 第3特別演出を説明するための説明図である。 第3特別演出を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は各実施例に係る遊技機において主制御部からコマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。 各実施例に係る遊技機において遊技制御処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機において普通電動役物遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機において特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機において特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機において特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機において当否判定処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機において図柄変動開始処理を示すフロー図である。 各実施例に係る変動パターンテーブルの内容を示す説明図である。 各実施例に係る変動パターンテーブルの内容を示す説明図である。 各実施例に係る遊技機の演出制御処理を説明するためのフロー図である。 各実施例に係る遊技機の図柄変動演出処理を示すフロー図である。 (a)は報知演出処理を示すフロー図であり、(b)は報知演出処理の内容を示す説明図である。 枠電飾処理を示すフロー図である。 実施例2を説明するための説明図である。 変形例1を説明するための説明図である。 変形例2を説明するための説明図である。
以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、各請求項に係る発明を、「セブン機」と称する弾球式の遊技機(パチンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1〜図4等を参照して説明する。この遊技機1は、図1及び図2に示すように、外枠2と、この外枠2に装着された遊技機本体H(機体)と、を備えている。また、外枠2は、図2に示すように、パチンコホールの島設備に設けられた設置部位に固定されると共に遊技機本体Hを支持するためのものである。この外枠2は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体21と、外枠本体21の前面下部を覆う前板部22とを備えている。
遊技機本体Hは、外枠2の左端側上下のヒンジH1、H2(図1及び図2を参照)を用いて、外枠2の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機1のうちで外枠2を除く部分であって、図2及び図3に示すように、本体枠3と、前面枠4と、前面枠4に一体化された皿部材(上皿部材5及び下皿部材6)5Aと、遊技盤10(図27を参照)と、裏機構盤102(図30を参照)等を主要部としている。また、本体枠3は、図3に示すように、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。尚、図1に示すように、本体枠3の右端側には、施錠装置7が装着されている。また、図2においては、外枠2、本体枠3と、前面枠4と、皿部材5A(上皿部材5、下皿部材6)を図示し、遊技盤10と、裏機構盤102の図示を省略している。
本体枠3は、全体がプラスチック製であり、図3に示すように、枠状体によって構成されている。この本体枠3は、上半部に窓部3Mを備える枠本体部3bと、枠本体部3bの裏面部から略矩形枠状に突出する突出部3cとを備える。そして、本体枠3は、この突出部3cを用いて遊技盤10を保持するための保持部を構成している。つまり、突出部3cの突端面であって、窓部3Mの左方側の上下と、窓部3Mの右方側の上下には保持具3fが回動可能な状態で装着され、保持具3fの突端部を遊技盤10の後面部に当接させることで遊技盤10が本体枠3により保持されている。
本体枠3が遊技盤10を保持したとき、「遊技盤10の前面部10aに構成される遊技領域11」を、窓部3Mによって本体枠3の前方から視認することができる。また、遊技盤10の背面部には、裏機構盤102(図30参照)が装着され、この背面部を覆う状態とされている。なお、遊技球を上皿部材5に払い出すための遊技球払出装置109が、裏機構盤102に配設されている(図30を参照)。
前面枠4は、図2に示すように、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4はその中央部に視認窓41aを備えている。この視認窓41aは前面枠4の前後に貫通する状態に設けられ、遊技盤10の盤面に形成された遊技領域11(正面視で略円形の遊技領域11)を前方から視認可能な形状に開設(略吊り鐘形状に開設)され、前面枠4を閉じたときにその背後に位置する遊技領域11が、この視認窓41aによって前方から視認可能とされる。
前面枠4は、図1に示すように、枠本体41と、この枠本体41に装着されるガラス板43(図3を参照)と、ガラス板43を枠本体41に保持させるための保持具(図示を省略)と、を備えている。また、図4に示すように、枠本体41は、基体部41Aと、上部演出ユニット70(図1及び図2を参照)と、不正防止板41F(図6を参照)と、左側部演出ユニット80Lと、右側部演出ユニット80Rとを備えている。更に、本遊技機1では、「上皿部材5及び下皿部材6を一体化した皿部材5A」が、前面枠4に一体化され、本体枠3に対して前面枠4と一体で開閉可能とされている。但し、本実施例と異なり、皿部材5Aを、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に装着し、前面枠4とは別に開閉可能としてもよい。また、上皿部材5及び下皿部材6を別体に設け、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に配置し、上方に配置される上皿部材5を前面枠4とは別に開閉可能とし、下方に配置される下皿部材6を開閉不可能としてもよい。
基体部41Aは、図5に示すように、前面枠4と同様な外縁形状(正面から観察した外縁形状)を備える枠状体を用いて構成され、内側に略吊り鐘形状の貫通孔41Dを備えている。この貫通孔41Dは、基体部41Aの前面部及び後面部を貫通する状態に設けられ、視認窓41aの後端側の部分を構成するものである。
不正防止板41Fは、金属板を用いて構成され、図6に示すように、基体部41Aの後面部に装着される。この不正防止板41Fも、前面枠4と同様な外縁形状(正面から観察した外縁形状)を備える枠状体とされている。そして、この不正防止板4Fの内側にも、略吊り鐘形状の貫通孔41Gが設けられている。
図4に示すように、基体部41Aの前面部のうちで、貫通孔41Dよりも上方に位置する部位には上部演出ユニット70が装着され、基体部41Aの前面部のうちで、貫通孔41Dよりも下方に位置する部位には皿部材5Aが装着されている。また、基体部41Aの前面部のうちで、貫通孔41Dよりも左側方に位置する部位には左側部演出ユニット80Lが装着され、基体部41Aの前面部のうちで、貫通孔41Dよりも右側方に位置する部位には右側部演出ユニット80Rが装着されている。更に、皿部材5Aの左側部と右側部には、皿側演出ユニット80F、80Gが装着されている。
上部演出ユニット70は、図4に示すように、中央に配置される可動電飾装置71と、可動電飾装置71の左右に配置される音響ユニット72、73とを備えている。そして、可動電飾装置71の左側に配置される音響ユニット72は、スピーカSP1(図32参照)を内蔵した音響本体部72aと、音響本体部72aの左側方に配置される左上部演出ユニット80Vとを備える。また、可動電飾装置71の右側に配置される音響ユニット73は、スピーカSP2(図32参照)を内蔵した音響本体部73aと、音響本体部73aの右側方に配置される右上部演出ユニット80Wとを備える。なお、両音響本体部72a、72bの前面部には、スピーカSP1、SP2から出力される音声を通過させるための孔が多数設けられている。また、図1及び図2に示すように、本遊技機1においては、前板部22の左右両端にも、スピーカSP3、SP4(図32参照)が内蔵されている。そして、本遊技機1においては、これらのスピーカSP1〜SP4を用いて、遊技状態に応じた効果音や、その他の音(音声)を発生させる。
可動電飾装置71は、図6に示すように、基体部41Aの前面部から手前側(遊技者側)に膨らみ出るような形態を備えている。また、可動電飾装置71は、基体部41Aの前面部に装着された装置本体75と、装置本体75の前方を覆う電飾カバー76とを備えている。また、電飾カバー76は、樹脂を用いて構成される一体成形品であり、透明な略容器形状に構成されている。更に、装置本体75は、基体部41Aの前面に装着された取付部材77と、集光レンズ体78(図7を参照)と、その外周に配置される拡散レンズ体79(図7を参照)とを露呈させた構造を備える。
装置本体75は、図6及び図8に示すように、取付部材77に対して傾動可能な状態に装着され、モータ77b(図32を参照)を用いて傾動する。この装置本体75は、通常(初期状態)では、図6に示すように「集光レンズ体78及び拡散レンズ体79の中心部」が下方を向いた状態となっている。そして図8に示すように、装置本体75が上方に傾動すると、「集光レンズ体78及び拡散レンズ体79の中心部」が通常時(初期状態)よりも遊技者側に向いた状態となる。
拡散レンズ体79は、モータ79b(図32を参照)を用いて、集光レンズ体78の外周で回転可能とされている。そして、集光レンズ体78の後方には、LED78dが搭載されたLED基板78D(図32を参照)が装着され、拡散レンズ体79の後方には、LED79dが搭載されたLED基板79D(図32を参照)が、拡散レンズ体79と一体で動作可能な状態に装着されている。
図4に示すように、皿部材5Aは、基体部41Aの前面部のうちで、貫通孔41Dよりも下方に位置する部位から突出する状態に装着され、上皿部材5と下皿部材6とを上下に並べた構成を備える。また、上皿部材5は、基体部41Aとともに遊技球を貯留可能な略容器構造を構成し、基体部41Aの前面部において、上皿部材5の配置位を構成する箇所には、遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備えている(図2を参照)。更に、上皿部材5の裏側には、球貸表示基板410(図31参照)及び演出ボタン基板228(図32参照)が設けられ、上皿部材5の上面部には「演出ボタンSW」が配置されている(図2を参照)。
図2に示すように、皿部材5Aにおいて上皿部材5の下方の部位が、下皿部材6を構成している。この下皿部材6の略中央には、その略容器形状とされる内部に上皿部材5から排出される遊技球を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の右端側には発射ハンドル9が設けられている。そして、本体枠3の前面部裏側(本体枠3の内部)であって、遊技盤10よりも下方の左端側に位置する部位には、発射装置ユニット(図示を省略)が配設されており、この発射装置ユニットに、下皿部材6の右端に位置する発射ハンドル9が接続されている。ここで、発射装置ユニットは、球送り装置(図示を省略)から送り出される遊技球を略鉛直上方に発射して、遊技領域11に到達させるためのものである。また、発射ハンドル9には、遊技者が触れていることを検出するタッチスイッチ(タッチセンサ)9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。
ここで、左上部演出ユニット80Vと、右上部演出ユニット80Wと、左右の皿側演出ユニット80F、80Gは、後述する左側部演出ユニット80Lや右側部演出ユニット80R等と同様な構成を備えるため、以下、左側部演出ユニット80Lや右側部演出ユニット80Rを中心に説明する。また、左上部演出ユニット80Vと、左側部演出ユニット80Lと、左の皿側演出ユニット80Fとは、前面枠4の前面部左側の領域において、上方側から下方に向かって、この順で一体となり、1個の電飾装置(以下、「左電飾装置80A」と称する。)を構成し、右上部演出ユニット80Wと、右側部演出ユニット80Rと、右の皿側演出ユニット80Gとは、前面枠4の前面部右側の領域において、上方側から下方に向かって、この順で一体となり、1個の電飾装置(以下、「右電飾装置80B」と称する。)を構成する。また、左電飾装置80Aと、右電飾装置80Bとを合わせたものを、前面電飾ユニット4Vと称する。
右側部演出ユニット80Rは、図5に示すように、基体部41Aの前面部において貫通孔41Dよりも右側方に位置する部位(以下、「右側方部位BR」という。)に装着されるLED基板81Rを備えている。また、左側部演出ユニット80Lは、基体部41Aの前面部において貫通孔41Dよりも左側方に位置する部位(以下、「左側方部位BL」という。)に装着されるLED基板81Lを備えている。そして、右側部演出ユニット80R及び左側部演出ユニット80Lは、図9、図10、図18に示すように、LED基板81R(LED基板81L)の前面部側に配置されるベース部材82と、LED基板81R(LED基板81L)及びベース部材82の前面部を覆うカバー85を備える。なお、皿側演出ユニット80F、80G、左上部演出ユニット80V及び右上部演出ユニット80Wにおいても、基体部41Aの対応する位置にLED基板(81F、81G、81H、81Iであって、図32を参照)を備えるとともに、その前面部にベース部材と、LED基板及びベース部材の前面部を覆うカバーを備える。このように、右側部演出ユニット80R、左側部演出ユニット80L、左上部演出ユニット80V、右上部演出ユニット80W及び皿側演出ユニット80F、80Gは同一の構成を備えるため、以下、右側部演出ユニット80Rを中心に説明する。
また、右側部演出ユニット80R、左側部演出ユニット80L、皿側演出ユニット80F、80G、左上部演出ユニット80V及び右上部演出ユニット80Wは、基本構成及び発光演出態様(発光表現)が異なる3種の発光演出領域を備える(皿側演出ユニット80F、80Gも同様に、3種の発光演出領域を備える。)。つまり、図11に示すように、正面視で略X字状とされつつ前面枠4の上方から下方に向かって連続的に配置されるX字状発光演出領域A1と、隣接するX字状発光演出領域A1、A1に挟まれて、正面視で略菱形形状とされる内側発光演出領域A2を備える。また、X字状発光演出領域A1と視認窓41aとの間、及び、X字状発光演出領域と前面枠4の外縁部との間に形成される外側発光演出領域A3を備える。
但し、右側部演出ユニット80R、左側部演出ユニット80L、皿側演出ユニット80F、80G、左上部演出ユニット80V及び右上部演出ユニット80Wの各々において、X字状発光演出領域A1と内側発光演出領域A2と外側発光演出領域A3は一体化されている。また、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)に設けられる全てのX字状発光演出領域A1によって「第1発光演出部」の具体例を構成し、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)に設けられる全ての内側発光演出領域A2によって「第2発光演出部」の具体例を構成し、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)に設けられる全ての外側発光演出領域A3によって「第3発光演出部」の具体例を構成する。なお、図11(a)ではX字状発光演出領域A1をハッチング表示で示し、図11(b)では内側発光演出領域A2をハッチング表示で示し、図11(c)では外側発光演出領域A3をハッチング表示で示している。
右側部演出ユニット80Rを構成するLED基板81Rは、図5及び図12に示すように、基体部41Aの「右側方部位BR」よりも1周り小さな基板用基材81aに、複数の第1LED(LEDチップ)81bと、複数の第2LED(LEDチップ)81cと、複数の第3LED(LEDチップ)81dを搭載した構成を備える。また、左側部演出ユニット80Lを構成するLED基板81Lは、基体部41Aの「左側方部位BL」よりも1周り小さな基板用基材81aに、複数の第1LED(LEDチップ)81bと、複数の第2LED(LEDチップ)81cと、複数の第3LED(LEDチップ)81dを搭載した構成を備える。ここで、第1LED81bは第1光源部の具体例を構成するLEDであり、第2LED81cは第2光源部の具体例を構成するLEDであり、第3LED81dは第3光源部の具体例を構成するLEDである。なお、図12においては、第1LED81bを、X字状の仮想線d1の上に表示している。また、第2LED(LEDチップ)81cは、X字状の仮想線d1の間に配置され、第3LED81dは、X字状の仮想線d1とLED基板81R(81L)の外縁部との間に配置されている。更に、本実施例では、第1LED81bとして「白色LED」を用い、第2LED81c及び第3LED81dとして「フルカラーLED」を用いている。
図9、図10及び図13に示すように、ベース部材82は、板形状に構成される本体部82aと、本体部82aの前面部から前方に向かって突出する仕切部82fと、を備える。このうち、本体部82aは、LED基板81Rと略同一の外縁形状を備える。また、図13に示すように、LED基板81Rに搭載された第1LED81bと前後に位置合わせされる部位には第1貫通孔82bが設けられ、LED基板81Rに搭載された第2LED81cと前後に位置合わせされる部位には第2貫通孔82cが設けられている、更に、LED基板81Rに搭載された第3LED81dと前後に位置合わせされる部位には第3貫通孔82dが設けられている。
図14に示すように、仕切部82fは、本体部82aの前面部から前方に向かって略X字状に突出するものである。そして、図15に示すように、特定の交差部位82gを中心に配置される8個の壁体h1〜h8を用いて構成される。具体的には、交差部位82gから右上がり傾斜状とされつつ間隔を置いて平行に配置される一対の壁体h1、h2と、交差部位82gから左下り傾斜状とされつつ間隔を置いて平行に配置される一対の壁体h3、h4と、交差部位82gから左上がり傾斜状とされつつ間隔を置いて平行に配置される一対の壁体h5、h6と、交差部位82gから右下り傾斜状とされつつ間隔を置いて平行に配置される一対の壁体h7、h8と、を備える。そして、「壁体h1の下端部と壁体h5の下端部」、「壁体h2の下端部と壁体h7の上端部」、「壁体h8の上端部と壁体h4の上端部」及び「壁体h3の上端部と壁体h6の下端部」が、それぞれ「くの字状」に一体化されている。つまり、本体部82aの前面部に設定される略X字の領域(以下、「第1領域」という。)P1の周囲を、8個の壁体h1〜h8が取り囲む構成とされている。
図15に示すように、この本体部82aの前面部は、(a)仕切部82fの内側に配置される第1領域P1と、(b)隣接する仕切部82f(上下に隣り合う仕切部82f)で挟まれる略菱形状の領域(以下、「第2領域」という。)P2と、仕切部82fと視認窓41aとの間に形成される略三角形状の領域(以下、「第3領域」という。)P3と、(c)仕切部82fと前面枠4の外縁部との間に形成される略三角形状の領域(以下、「第4領域」という。)P4とに区画される。
第1領域P1は、交差部位82gから4方向(第1領域P1の外方)に延びる単位領域部P11、P12、P13、P14を備え、各単位領域部P11、P12、P13、P14の略中心位置に、第1貫通孔82bが各々設けられている。このため、各第1貫通孔82bの後方に各々配置された第1LED81bから出射される光は、対応する単位領域部P11、P12、P13、P14を挟む壁体間(h1及びh2間、h3及びh4間、h5及びh6間、h7及びh8間)を通過して、前方に到達する。
各第2領域P2の中央寄りには、1個の第2貫通孔82cが設けられている。また、第3領域P3の略中央寄りと、第4領域P4の略中央寄りには、各々一個の第3貫通孔82dが設けられている(但し、第3領域P3及び第4領域P4の中には、第3貫通孔82dが設けられていないものも存在する。)。また、第2領域P2の前面部において、第2貫通孔82cの周囲に位置する部位は、略リング状に陥没する陥没部82kとされている。なお、左側部演出ユニット80Lを構成するベース部材82は、右側部演出ユニット80Rを構成するベース部材82と鏡面対象な形状、構造を備える点を除いて、同様な構成を備えている。
右側部演出ユニット80Rを構成するカバー85は、図16〜図18に示すように、透明な樹脂を用いて構成され、後方に開放された略容器形状に構成されている。そして、右側方部位BRの前面側を被覆する。このカバー85は、上下に分離可能な2つのカバー体85U、85Dを用いて構成されているが、このカバー85を単一のカバー体で構成することもできる。更に、前面電飾ユニット4Vを構成するより広範囲な部位を単一のカバー体で構成することもできる。例えば、前面電飾ユニット4V全体を単一のカバー体で構成したり、左電飾装置80A全体と、右電飾装置80B全体を単一のカバー体で構成してもよい。
このカバー85は、図16に示すように、前面側に配置される前壁部85aと、前壁部85aの周縁部から後方に突出する周壁部85bと、を備える。そして、図18に示すように、LED基板81Rと、その前面側のベース部材82とを、周壁部85bの後端側に挿入する状態とされている。また、このカバー85は、3種類のレンズ部R1、R2、R3の集合体として構成されている。
図18に示すように、前壁部85aにおいて第1領域P1の正面前方に位置する部位と、周壁部85bにおいて第1領域P1の端部の側方に位置する部位が、第1レンズ部R1を構成する。また、第1レンズ部R1の表面部(前面部及び左右の側面部)には、縦方向に向かう突条が連続的に形成され、第1凹凸部T1を形成している。なお、前壁部85aの後面部と、仕切部82fの突端部との間の隙間は僅かなもの(例えば、0.5mm)とされている。
図18に示すように、前壁部85aにおいて第2領域P2の正面前方に位置する部位が、第2レンズ部R2を構成する。また、図17及び図19に示すように、第2レンズ部R2の裏面部(後面部)には、凹凸を線状に連続配置した第1線状凹凸部V1と、凹凸を線状に連続配置した第2線状凹凸部V2とを略X字状に交差する状態に設けている。ここで、第1線状凹凸部V1と第2線状凹凸部V2は、略菱形形状とされる第2レンズ部R2の対角線の方向に設けられている。
図18に示すように、前壁部85aにおいて第3領域P3の正面前方に位置する部位と、第4領域P4の正面前方に位置する部位とが、各々、第3レンズ部R3を構成する。また、第3レンズ部R3の後面部には、凸部Wが散点状(ドット状)に設けられている。また、第3レンズ部R3は、透光性反射部の具体例を構成するものであり、第3LED81cから出射される光を前方に透過可能で、前方から光を反射可能な構成を備える。
つまり、図18に示すように、第3レンズ部R3は、透明な樹脂で構成される基材部85d(前壁部85aにおいて、第3領域P3の正面前方に位置する部位と、第4領域P4の正面前方に位置する部位)と、その前面部に形成された金属膜Kとを備える。この金属膜Kとしては、「基材部85dに前面部に金属(クロム等)を蒸着して構成される金属膜K」、「基材部85dに前面部に金属(クロム等)のメッキ層を形成して構成される金属膜K」、「基材部85dに前面部に誘電多層膜を形成することで構成される金属膜K」等を例示できる。なお、第3レンズ部R3(ハーフミラー)の光透過率は、例えば、約50%(反射率:透過率が50:50)とすることができる。
左側部演出ユニット80Lを構成するカバー85は、右側部演出ユニット80Rを構成するカバー85と鏡面対象な形状、構造を備える点を除いて、同様な構成を備えている。また、左上部演出ユニット80V、右上部演出ユニット80W及び皿側演出ユニット80F、80Gを構成するカバーも同様な構造を備える。
次に、図11(a)〜(c)に示したX字状発光演出領域A1、内側発光演出領域A2及び外側発光演出領域A3について、図20〜図26等を用いて更に説明する。
先ず、X字状発光演出領域A1は、図20に示すように、第1領域P1の各第1貫通孔82bの後方に各々配置された第1LED81bと、第1領域P1の前方等に配置される第1レンズ部R1と、を備える。また、このX字状発光演出領域A1(第1発光演出部)は、図21に示すように、2個の線状発光演出領域部a11、a12を略X字状に交差させて構成されるとともに、線状発光演出領域部a11、a12の交差位置a13(交差部位82g)からX字状発光演出領域A1の外方に延びる4方向の各々の部位(以下、単位演出領域部M1、M2、M3、M4)に第1LED81bを備える。
なお、第1レンズ部R1の前面部に第1凹凸部T1が形成され、第1レンズ部R1の前面部で乱反射を生じさせ易くなっているため、第1LED81bはX字状発光演出領域A1の前方から視認し難くされている。また、以下の説明において、X字状発光演出領域A1において、線状発光演出領域部a11、a12の交差位置a13(交差部位82g)よりも、右斜め上方に位置する単位演出領域部M1を「第1単位演出領域部M1」、左斜め下方に位置する単位演出領域部M2を「第2単位演出領域部M2」、左斜め上方に位置する単位演出領域部M3を「第3単位演出領域部M3」、右斜め下方に位置する単位演出領域部M4を「第4単位演出領域部M4」と称することがある。
X字状発光演出領域A1においては、発光させる第1LED81bの位置や数や発光順序等を選択することで、異なる態様の発光表現を実現できる。例えば、X字状発光演出領域A1(第1発光演出部)において、交差位置a13(交差部位82g)を基準に、左斜め上方の第1LED81b、右斜め下方の第1LED81b、右斜め上方の第1LED81b、左斜め下方の第1LED81bの順に点灯させることで、X字状発光演出領域A1に「Xの文字」を浮き出させることができる。この際、第1LED81bから出射される光が、正面視でX字形状に配置される仕切部82fによって前方に導光されるため、X字状発光演出領域A1を用いて、鋭く(切れのある)「Xの文字」を表示する。なお、第1レンズ部R1を透過する光は、第1凹凸部T1によって、適宜、乱反射する。
内側発光演出領域A2は、図22及び図23に示すように、第2領域P2の第2貫通孔82cの後方に各々配置された第2LED81cと、第2LED81cを被覆する内部カバー体86と、第2領域P2の前方に配置されるリフレクタ87と、スペーサ88及びリフレクタ87の前方に配置される第2レンズ部R2と、を備える。なお、リフレクタ87は「反射体」の具体例を構成する。
内部カバー体86は、透明な樹脂を用いて構成される一体成形品であり、図24に示すように、略柱状のカバー本体86aと、カバー本体86aの後端部に設けられたフランジ86bと、を備える。また、カバー本体86aの外形は、略正八角形柱とされるとともに、フランジ86bは、略正八角形の板状体として構成されている。また、内部カバー体86の後端面の略中央には、凹部86dが設けられている。
カバー本体86aの前面部には、その中心部を基準点C1として、この基準点C1を包囲する4個の突起F1〜F4が設けられている。これらの突起F1〜F4は、何れも略正八角形の経路を描きつつ基準点C1を包囲している。また、突起F1〜F4は、互いに相似形状とされており、基準点C1を中心点としつつ同心状に配置されている。更に、最も外側に位置する突起F4の頂部は、カバー本体86aの前面部の外縁と一致するとともに、カバー本体86aの前面部をその対角線方向に観察すると、隣合う突起(F1及びF2、F2及びF3、F3及びF4)の頂部間の距離は等しくされている。
突起F1〜F4の縦断面(カバー本体86aの軸心を含む縦断面)は、略三角形状とされている。より具体的には、基準点C1に近接する側に下り傾斜となる辺を配置し、基準点C1と離間する側に略垂直な辺を配置した略三角形状とされている。そして、内部カバー体86の前面部において、基準点C1から離れる方向に沿って突起間(F1及びF2の間、F2及びF3の間、F3及びF4の間)に構成される凹部と、突起F1〜F4によって構成される凸部とが、交互に連続する状態に配置されている。
なお、本実施例では、カバー本体86aの前面部に設ける複数の突起F1〜F4が、略正N角形の経路を描いて基準点C1を包囲するとともに、互いに相似形状で、基準点C1を中心点としつつ同心状に配置されているが、複数の突起の態様はこれに限定されない。例えば、基準点C1を略同心円状(略波紋状)若しくは略年輪状に包囲する複数の突起を、カバー本体86aの前面部に設けてもよいし、基準点C1を中心(渦中心)として、渦巻き状に設けられる単一の突起を、カバー本体86aの前面部に設けてもよい。
リフレクタ87は、図22及び図23に示すように、外周側に配置される枠部87aと、枠部87aの内側にて略鉢形状に配置される反射部87bと、反射部87bに略筒形状に設けられる取付部87dと、を備える。また、反射部87bは、枠部87aの前端部周縁に開口部を一体化するとともに、その底部を後方に配置した状態としている。また、反射部87bの前面部は、反射部87bの底部の周囲(360度)包囲しつつ、この底部に向かって下り傾斜となる反射面87eを構成する。
そして、第2LED81cから出射され、後述するスペーサ88と、内部カバー体86とを透過して反射面87eに到達する光は、この反射面87eを用いて前方に反射される。但し、反射面87eには、縦断面形状が略三角の突起87fが多数設けられ、反射面87eからの反射光が広範囲に到達するように構成されている(突起87fによる乱反射を利用)。なお、本実施例では、図23に示すように、反射面87eが、略三角形状となる4枚の面E1〜E4で構成されるとともに、各面E1〜E4にはその傾斜方向に沿った2カ所に、複数の突起87fが設けられている。
図22に示すように、取付部87dは、略筒形状とされつつ、反射部87bの底部を貫通する状態に設けられている。また、取付部87dの前端部には、挿入孔87gを中心部に設けた蓋部87hが設けられている。この挿入孔87gの中心部を、取付部87dの軸心が通過するとともに、この挿入孔87gには、前述のカバー本体86aを摺動状態で挿入することができる。ここで、右側部演出ユニット80Rには、内側発光演出領域A2が多数設けられているが、これらの内側発光演出領域A2のうちで、取付部87dの軸心長が短いもの(図22、図23を参照)と、取付部87dの軸心長が長いもの(図25、図26を参照)とが混在している。
右側部演出ユニット80R及び左側部演出ユニット80Lは、スペーサ88として、図22及び図23に示すように、軸心長が短い取付部87dに対応するもの(以下、「タイプAのスペーサ88」という。)と、図25及び図26に示すように、軸心長が長い取付部87dに対応するもの(以下、「タイプBのスペーサ88」という。)と、を備えている。そして、両タイプのスペーサ88は、透明な樹脂を用いて構成される一体成形品である。
タイプAのスペーサ88は、図22及び図23に示すように、略円柱状の本体部88aと、本体部88aの後端部に設けられたフランジ88bと、を備える。また、タイプBのスペーサ88は、図25及び図26に示すように、略円柱状の本体部88aと、本体部88aの後端部に設けられたフランジ88bと、本体部88aの前面部から突出する4本の突起部88cとを備える。なお、4本の突起部88cは、本体部88aの前面部の周縁側において、前面部を周回する方向に沿って略等間隔に突出する柱状態で構成されるとともに、4本の突起部88cの全長(軸心長)は互いに等しくされている。
リフレクタ87の取付部87dには、図22及び図26に示すように、内部カバー体86と、スペーサ88とが、この順で組み付けられている。つまり、内部カバー体86のカバー本体86aを、取付部87dの後方から挿入孔87gに挿入して、フランジ86bを蓋部87hの後面部に当接させる。これにより、カバー本体86aの前面部側は、取付部87dの前方に突出して反射面87eで包囲された状態となる。そして、この状態で、スペーサ88の本体部88aが取付部87dに対して、その後方から挿入される。このとき、軸心長が短い取付部87dに対しては、タイプAのスペーサ88の本体部88aが挿入され、本体部88aの前面部を内部カバー体86の後面に当接させるとともに、スペーサ88のフランジ88bを取付部87dの後端部に当接させる(図22参照)。また、軸心長が長い取付部87dに対しては、タイプBのスペーサ88の突起部88cと、本体部88aが挿入され、突起部88cの突端部を内部カバー体86の後面に当接させるとともに、スペーサ88のフランジ88bを取付部87dの後端部に当接させる(図26参照)。
内側発光演出領域A2においては、第2貫通孔82cの中心部を、取付部87dの軸心が通過するように位置合わせしつつ、リフレクタ87が第2領域P2の前方に配置される。つまり、スペーサ88及び内部カバー体86の軸心が、第2LED81cの中心部を通過するように位置合わせしつつ、リフレクタ87が第2領域P2の前方に配置される。また、このとき、内部カバー体86の後端面の凹部86dの中心部と、第2LED81cの中心部とが前後に位置合わせされる。更に、このとき、スペーサ88のフランジ88bは、陥没部82kに嵌合する状態とされる。
内側発光演出領域A2においては、正面視で略菱形に構成される第2レンズ部R2が、その対角線の位置(第1線状凹凸部V1、第2線状凹凸部V2が形成された位置)を除いて、透明度が高く(例えば、第1レンズ部R1に比べて透明度が高く)されているが、第2LED81cの前方には内部カバー体86が配置されている。このため、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)の前方からは、第2LED81cが視認し難くされている。また、内部カバー体86前面部の基準点C1の正面前方に、「第2レンズ部R2後面における第1線状凹凸部V1及び第2線状凹凸部V2の交点」が位置している。
内側発光演出領域A2(第2発光演出部)において、第2LED81cから出射される光は、内部カバー体86の突起F1〜F4の作用で、内部カバー体86の前面部から放射状に拡散した後、第2レンズ部R2を透過して遊技者側に向かう。しかも、正面視で略菱形に構成される第2レンズ部R2において、その対角線の位置を透過する光の様相が「第2レンズ部R2の他の部位を透過する光の様相」と異なり(第1線状凹凸部V1、第2線状凹凸部V2の乱反射の影響)、第2レンズ部R2を透過する全透過光が、「略菱形の対角線の位置の仕切」で仕切られたような状態となる。従って、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)から遊技者側に向かって出射される光によって、例えば、「万華鏡」のような様相を呈することができるため、前面枠4表面における発光演出態様の多様化を図ることができる。
また、内側発光演出領域A2においては、内部カバー体86の外周部(カバー本体86a)や、カバー本体86aの前面部を透過して、リフレクタ87の反射面87eで反射される光も、第2レンズ部R2を透過して遊技者側に向かって出射される。このため、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)によって華やかな発光演出を行うことができる。
右側部演出ユニット80R及び左側部演出ユニット80Lには、図11(c)に示す外側発光演出領域A3として、以下の2態様が設けられている。つまり、図13〜図18に示すように、(a)第3領域P3の第3貫通孔82dの後方に配置された第3LED81dと、第3領域P3の前方に配置される第3レンズ部R3とを具備する態様と、(b)第4領域P4の第3貫通孔82dの後方に配置された第3LED81dと、第4領域P4の前方に配置される第3レンズ部R3と、を具備する態様と、を備える。なお、図18において、第3領域P3には、第3貫通孔82d及び第3LED81dが図示されていない。
何れの態様の外側発光演出領域A3においても、第3LED81dを消灯したときに、第3レンズ部R3の前面部を反射面(遊技者等を映し出す反射面)として機能させるとともに、前面枠4の略全域に鏡面部を設けることで、前面枠4の装飾性を高くする。一方、第3LED81dを点灯すると、第3LED81dから出射される光が、第3レンズ部R3の後面部の凸部Wによって乱反射しつつ、遊技者側に向かう。つまり、外側発光演出領域A3では、第3LED81dの点灯制御を行うことで、全く異なる装飾(鏡面による装飾と、電飾による装飾)を行うため、遊技者に対してインパクトを与えることができる。
以上のように、前面枠4は、X字状発光演出領域A1(第1発光演出部)と、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)と、外側発光演出領域A3(第3発光演出部)とを備えるが、これらは、基本構成及び発光演出態様(発光表現)が互いに異なっている。そして、X字状発光演出領域A1(第1発光演出部)、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)及び外側発光演出領域A3(第3発光演出部)の使い分けや、使用する演出領域を選択すること等によって、多様な演出を行うことができる。
皿側演出ユニット80F、80G、左上部演出ユニット80V及び右上部演出ユニット80Wも、X字状発光演出領域A1(第1発光演出部)と、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)と、外側発光演出領域A3(第3発光演出部)とを備えるため、右側部演出ユニット80R及び左側部演出ユニット80Lと同様な電飾を行ったり、右側部演出ユニット80R及び左側部演出ユニット80Lと統合した電飾(連携した電飾)等を行うことができる。
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について図27を用いて説明する。この遊技盤10は正面視で略矩形状の合板を用いて構成される遊技盤本体10Aと、この遊技盤本体10Aに装着される各種の盤部品(外側レール12、内側レール13、メイン役物装置20等)が装着されている。
遊技盤本体10Aの前面部には、ともに帯状の金属板を用いて構成される外側レール12と、内側レール13とが配設されている。そして、この外側レール12及び内側レール13が形成する略円形の周壁によって包囲される領域によって遊技領域11を構成している。この遊技領域11には、メイン役物装置20と、普通図柄作動ゲート16と、始動入賞装置17と、下部入賞装置30と、左下表示装置50と、右下表示装置60と、2個の一般入賞装置40、41と、多数の障害釘(図示を省略)と、風車19等が配設されている。
メイン役物装置20は、取付部材(化粧板)21と、演出表示装置27とを備えている。このうち、取付部材21は、遊技盤10(遊技領域11)の前面部に装着される板状体によって構成され、遊技領域11の上半部のうちで、左端側を除く部位を構成している。この取付部材(化粧板)21には窓部形成孔21dが設けられ、この窓部形成孔21dによって正面視で略矩形状の表示窓21eを構成している。
取付部材21の頂部から右側縁部の下端に至る部位は、外側レール12に近接し、頂部から左側縁部の上端に至る部位には、上部装飾部材21nが前方に突出する状態に装着されている。また、取付部材21の左側縁部には、左側装飾部材21qが前方に突出する状態に装着され、取付部材21の下縁部には、ステージ部材21pが前方に突出する状態に装着されている。更に、左側装飾部材21qは、内部に遊技球通路(図示を省略)が形成された造形物21rを備えている。この遊技球通路の進入口は左斜め上方に向かって開口し、遊技領域11を流下する遊技球を、この進入口で受け入れ、メイン役物装置20の内部に進入させる。
ステージ部材21pは、その上面部によって遊技球の転動面を構成するが、この転動面は左右の端部から中央部に向かって下る傾斜面とされている。但し、転動面の中央部では上方に向かって僅かに隆起する隆起部とされている。また、ステージ部材21pには、転動面上の遊技球をメイン役物装置20の外部に排出するための排出通路が設けられている。尚、排出通路の入口部21uは、転動面の中央部の背後において、この中央部と連続する位置で開口し、排出通路の出口部21vは、この中央部よりも下方の位置で開口している。
本実施例では、遊技領域11を流下し、メイン役物装置20の内部に進入した遊技球は転動面の左端部に到達し、転動面上を右方向に転動し、更に、左方向に転動する。そして、遊技球の勢いが衰えたところで、この遊技球は排出通路を通過してメイン役物装置20外に排出されるか、或いは、転動面の前縁部から、メイン役物装置20外に排出される。尚、出口部21vの直下に、後述する始動入賞装置17が位置している。
演出表示装置27は、液晶表示装置によって構成されるものであり、後述する右下表示装置60と同様に、特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。但し、この演出表示装置27においては、右下表示装置60における特別図柄の変動表示及び停止表示に連動する演出表示(図柄変動表示)を実行する。尚、本実施例では、右下表示装置60が、本図柄(特別図柄の一具体例を示す。)を表示するための図柄表示装置を構成し、演出表示装置27が疑似図柄(特別図柄の他の具体例を示す。)を表示するための図柄表示装置を構成する。
演出表示装置27の表示画面27aは、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄を表示可能である。この表示画面27aには、図28(b)に示すように、3つの疑似図柄表示部27b〜27dと、その他の部分で構成される背景画面表示部27hとが出現することがある。この場合、この疑似図柄表示部27b〜27dは、表示画面27aにおいて横方向に3つ並んで配置される。このように出現する各疑似図柄表示部27b〜27dでは、「疑似図柄」を用いた演出表示(変動表示)と、停止表示等がなされる。また、表示画面27aに疑似図柄表示部27b〜27dが表示されるときには、この表示画面27aのその他の部位によって背景画面表示部27hが表示される。そして、この背景画面表示部27hには、背景を示す図柄(以下、背景図柄という。)を表示したり、この背景図柄と共にキャラクタを示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)を表示することができる。これら「疑似図柄」や「背景図柄」や「キャラクタ図柄」は、演出表示装置27の表示画面27aに表示される「演出図柄」の一具体例を示すものであり、これら「疑似図柄」や「背景図柄」や「キャラクタ図柄」により「図柄変動演出表示」が実現される。
普通図柄作動ゲート16は、遊技領域11において、メイン役物装置20の左側方に位置する部位に配設されている。また、この普通図柄作動ゲート16内には普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16s(図31参照)が配設されている。そして、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16sにより遊技球が検出されることを前提に「普通図柄の変動開始条件(普通図柄の抽選実行条件)」が成立すると、左下表示装置50(後述する。)において、普通図柄の変動表示(具体的は、普通図柄用のランプ装置の点滅表示)を開始する。そして、普通図柄の変動開始後、所定の変動時間を経過すると、普通図柄の確定表示(点灯、若しくは、消滅)がなされる。そして、普通図柄の当り表示(点灯表示)がなされると、普通電動役物17d(後述する。)が、所定時間(例えば、0.5秒)開放駆動される。
始動入賞装置17は、ステージ部21dの排出路の直下に位置する部位に配設されている。そして、第1の始動入賞部17aと、第2の始動入賞部17bとを上下に配設した構成を備える。このうち、第1の始動入賞部17aは、上方に開口部、つまり、第1の始動口を開口させたポケット形状を備えている。この第1の始動口は、排出通路の出口部21vの直下に位置するため、排出通路を通過した遊技球は、この第1の始動口を通じて、始動入賞装置17に入賞する確率が高くされている。
第2の始動入賞部17bは、第1の始動入賞部17aの略直下に位置すると共に、入口側部分に普通電動役物17dを備えている。この普通電動役物17dは、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成されている。つまり、第2の始動入賞部17bは、この一対の翼片部を作動させるための普通電動役物ソレノイド17c(図31参照)を備えている。そして、この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。なお、本実施例では、後述する開放延長手段が作動する開放延長モードにおける第2の始動入賞装置部17bの開放時間を「5秒」としており、開放延長手段が作動しない非開放延長モード(通常開放モード)における第2の始動入賞装置部17bの開放時間を「0.2秒」としている。
始動入賞装置17の内部には、第1の始動入賞部17a、若しくは、第2の始動入賞部17bを遊技球の通過を検出する始動入賞口入賞球検出スイッチ17s(図31参照)が配設されている。つまり、第1の始動入賞部17aに入賞した遊技球と、第2の始動入賞部17bに入賞した遊技球は、始動入賞装置17内の同一の通路(図示を省略)を通過し、この通路の経路途中に配設された始動入賞口入賞球検出スイッチ17sによって検出される。
下部入賞装置30は始動入賞装置17の下方に配設されるとともに、可変入賞装置(大入賞装置)31によって構成されている。この可変入賞装置31は、遊技盤10の前面部に装着された取付板部31kを備える。この取付板部31kは、略中央部において平面形状が略帯状の開口部を、表裏を貫通する状態に備え、この開口部によって大入賞口31aを構成している。そして、この大入賞口31aの後端部は、「大入賞口入賞通路(大入賞口31aから入賞する遊技球を通過させるための通路であり、図示を省略する。)」に連絡されている。そして、可変入賞装置31は、この大入賞口31aを開放・閉鎖するための開閉板31bと、この開閉板31bを駆動するための大入賞口ソレノイド31c(図31参照)と、大入賞口入賞通路の経路途中若しくは経路端末部に設けられた大入賞口入賞球検出スイッチ31s(図31参照)と、を備えている。この可変入賞装置31は、開閉板31bが起立姿勢となると、この開閉板31bが大入賞口31aを閉鎖するため、可変入賞装置31への遊技球の入賞が不可能となる。一方、開閉板31bが、その下端部を支点に前方に傾動して前傾姿勢となると、大入賞口31aが開放されると共に、開閉板31bの後面部(背面部)が遊技領域11を流下し、可変入賞装置31へ到達した遊技球を、大入賞口31aに誘導する誘導部を構成する。
左下表示装置50は、可変入賞装置(大入賞装置)31の左側方に配置されている。この左下表示装置50は、図29(a)に示すように、略円弧状に構成されると共に、遊技盤10の前面部に取り付けられる取付板51を備えている。そして、この取付板51には、普通図柄保留表示部52と、特別図柄保留表示部53と、遊技状態表示部55と、普通図柄表示部56とが設けられている。
普通図柄保留表示部52は、2個のLEDを用いて構成され、所謂「普通図柄に関する保留数」を、4個を上限として表示するものである。つまり、「普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16を通過したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、4個上限数として表示すると共に、未消化の遊技球が消化される毎に、「未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、普通図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、普通図柄作動ゲート16を通過したが、後述する普通図柄表示部56において、当該通過に伴う当否抽選の結果の表示と、これに先行する変動表示(本実施例では、LEDを用いて点滅表示)とがなされていない遊技球を指す。
特別図柄保留表示部53も、2個のLEDを用いて構成され、所謂「特別図柄に関する保留数」を、4個を上限として表示するものである。つまり、「始動入賞装置17に入賞したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、4個上限数として表示すると共に、未消化の遊技球が消化される毎に、「未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、特別図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、始動入賞装置17に入賞したが、後述する特別図柄表示部62において、当該通過に伴う当否抽選(当否判定)の結果の表示と、これに先行する変動表示とがなされていない遊技球を指す。
普通図柄保留表示部52及び特別図柄保留表示部53においては、同様な態様で、保留数の表示を行う。つまり、(a)2個のLEDを消灯させて「保留数」が「ゼロ」であることを、(b)1個のLEDを点灯させ、1個のLEDを消灯させて「保留数」が「1」であることを、(c)2個のLEDを点灯させて「保留数」が「2」であることを、(d)1個のLEDを点滅させ、1個LEDを点灯させて「保留数」が「3」であることを、(e)2個のLEDを点滅させて「保留数」が「4」であることを各々示す。
遊技状態表示部55は、1個のLEDにより構成され、遊技機1の電源投入時(遊技機1の起動時)の遊技状態(遊技モード)を表示するために用いられる。具体的には、LEDを消灯させることで「遊技状態が通常遊技状態(通常モード)である」旨が表示され、LEDを点灯させることで「遊技状態が確変遊技状態(高確率モード)である」旨が表示される。つまり、遊技状態表示部55のLEDは、電源投入時(起動時)に遊技モードが高確率モードとなっている場合に限り、点灯するものである。この場合、特別図柄の当否判定の結果として「大当り」が得られると、以後、遊技状態表示部55のLEDは消灯する。そして、遊技機1の電源を切るまでの間(遊技機1が稼働している間)に遊技状態が確変モードになったとしても、遊技状態表示部55のLEDが点灯することはない。ここで、本実施例では、遊技機1の遊技モード(遊技状態)が「通常モード」から「高確率モード」になると、確変手段(当否抽選判定で大当り判定がなされる確率を通常に比べ高い確率に設定する手段)と、変動時間短縮手段(特別図柄や普通図柄の変動時間を通常(変動時間短縮手段の非作動時)に比べ短い時間に設定される可能性を高くする手段)と、開放延長手段(普通電動役物17dの開放時間を通常に比べ長い時間に設定したり、開放回数を通常に比べ多い回数に設定する手段)とが作動する。そして、遊技機1の遊技モードが「高確率モード」から「時短モード」になると、変動時間短縮手段及び開放延長手段が作動を継続し、確変手段のみが作動を停止する。更に、遊技機1の遊技モードが「時短モード」から「通常モード」に戻されると、変動時間短縮手段及び開放延長手段が作動を停止する。
右下表示装置60は、可変入賞装置(大入賞装置)31の右側方に配置されている。この右下表示装置60は、図29(b)に示すように、略円弧状に構成されると共に、遊技盤10の前面部に取り付けられる取付板61を備えている。そして、この取付板61には、特別図柄表示部62と、大当り態様表示部63と、が設けられている。
特別図柄表示部62は、略長円状に配設された「7個のLED62a〜62g」を用いて構成され、「始動入賞装置17への遊技球の入賞(以下、「始動入賞」という。)に伴う当否判定の結果の表示」を、変動表示(本実施例では、複数のLEDを用いて点灯表示)を経て実行する。つまり、図28(a)に示すように、この「当否判定に関する結果の表示に、先行する変動表示」の実行時期が到来すると、「7個のLED62a〜62g」を順次、点灯させる。そして、この変動表示(以下、「LED62b〜62gを用いた循環表示」という。)を実行し、「特別図柄の当否判定に関する結果の表示」の実行時期が到来すると、特別図柄表示部62において、特別図柄の停止表示(確定表示)が実行される。
大当り態様表示部63は、2個のLED63a、63bを用いて構成され、主に、「特別図柄の当否判定の結果が当選(大当り)である場合、それに基づいて発生する大当りの種類」を表示するために用いられる。つまり、特別図柄表示部62において大当り表示がなされていない場合には、2個のLED63a、63bは消灯状態とされる。そして、特別図柄表示部62において大当り表示がなされる場合、何れかのLED63a、63bを点灯させて、当該大当りの種類が表示される。
図29(a)に示すように、2個の一般入賞装置40、41は、左下表示装置50を構成する取付板51に一体化され、図29(b)に示すように、残りの2個の一般入賞装置43、44は、右下表示装置60を構成する取付板61に一体化されている。そして、各一般入賞装置40、41、43、44の内部には、遊技球の入賞を検出するための入賞検出スイッチ40s、41s、43s、44s(図31参照)が配設されている。
図27に戻り、多数の障害釘(図示を省略)は、以上説明した各盤部品との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設され、遊技盤10の下方にはアウト口18が設けられている。更に、アウト口18の下部にはバック球防止部材(図示を省略)が設けられている。そして、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材15は、内レール13の先端部に取り付けられている。
c.遊技機1の裏面構造
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図30を参照して説明する。つまり、遊技機1の裏面構造は、大きな裏パック102の上に各種装置が搭載された構造となっており、裏パック102は、一対のヒンジ103によって中枠3に開閉可能に軸支されている。
裏パック102には、遊技球が蓄えられる遊技球タンク105と、賞球または貸球としての遊技球の払い出しを行う遊技球払出装置109と、主制御部200Aを構成する主制御基板200が格納された主制御基板ケースと、発射装置ユニットを制御する発射制御基板260が格納された発射装置制御基板ケース130と、遊技球払出装置109を制御する払出制御基板240が格納された払出制御基板ケース118と、主制御基板200と各種スイッチ類とを中継する中継端子板などが搭載されている。また、遊技球タンク105には底部にタンクスイッチが設けられており、球切れを検出することができる。また、遊技球タンク105と遊技球払出装置109とは、タンクレール106によって接続されている。更に、図30において、タンクレール106の右側には球抜きレバーが設けられ、タンクレール106の下流側には補給球切れ検知スイッチが設けられている。
(2)制御回路の構成
次に、図31及び図32を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。本遊技機1の制御回路は、主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、240A、260A)とを含んで構成されている。つまり、主制御基板200を用いて構成されると共に遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、240A、260A)とを備えている。
副制御部としては、(a)サブ制御基板220を用いて構成されると共に、「図柄表示、ランプの発光、効果音、可動物の動作等を用いた遊技の各種の演出の制御を司るサブ制御部220Aと、(b)演出表示制御基板222を用いて構成されると共に、(b)演出表示制御基板222を用いて構成されると共に、図柄変動演出表示を行う演出表示装置27の制御を司る演出表示制御部222Aと、(c)払出制御基板240を用いて構成されると共に貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御部240Aと、(d)発射制御基板260を用いて構成されると共に遊技球の発射に関する制御を司る発射制御部260Aを備える。尚、副制御部には、主制御部140に直に接続された第1次副制御部(220A、240A)と、この第1次副制御部を介して主制御部200Aに接続された第2次副制御部(260A)とが存在する。
これらの制御部(200A、220A、240A、260A)を構成する制御基板(200、220、240、260)は、各種論理演算及び算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。尚、図31及び図32中の矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。また、図31においては、主制御基板200に搭載されたCPU201、RAM202、ROM203のみ図示されており、主制御基板200に搭載されているPIO、更には、他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM、ROMなどについては図示を省略している。
主制御部200A(主制御基板200)は、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16s、始動口入賞検出スイッチ17s、一般入賞検出スイッチ40s、41s、大入賞口入賞検出スイッチ31s等から遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御部200A(サブ制御基板220)や、払出制御部240A(払出制御基板240)、発射制御部260A(発射制御基板260)等に向かって、後述する各種の信号(コマンド)を出力する。また、主制御部200A(主制御基板200)には、発射装置ユニットから発射された遊技球を検出するカウントスイッチ8sも接続されている。
また、主制御部200A(主制御基板200)は、普通電動役物ソレノイド17cや、中大入賞口ソレノイド31c、右大入賞口ソレノイド35c、左下表示装置50、右下表示装置60に信号を出力することにより、これらの動作を直接制御している。つまり、主制御部200A(主制御基板200)は、「始動入賞に起因して大当りか否かを当否判定する当否判定手段」と、「大当り遊技(特別遊技)を実行する大当り遊技実行手段(特別遊技実行手段)」として機能することになる。また、主制御部200A(主制御基板200)を構成するCPU201により決定された所定の信号(コマンド)は、サブ制御基板220や払出制御基板240に対してそれぞれ送信される。
サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200)からの各種信号(コマンド)を受け取ると、信号(コマンド)の内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。つまり、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200)からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)と協働して演出表示装置27の表示を制御する表示制御手段として機能する。このサブ制御部220A(サブ制御基板220)には、図32に示すように、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)と、アンプ基板224と、装飾駆動基板226と、演出ボタン基板228と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、サブ制御基板220は、CPU220aと、ROM220bと、RAM220cとを備えている。
サブ制御基板220のCPU220aは、図32に示すように、主制御基板200からの制御信号を受けて演出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226及び演出ボタン基板228などの各基板を制御する。また、ROM220bには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。また、CPU220aは、主制御部200A(主制御基板200)から送出された表示制御コマンド(つまり、表示制御信号)を受信すると共に、ROM220bに記憶されたプログラムに従って解析する。そして、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、このCPU220aにより決定された所定の表示制御コマンドや、主制御部200A(主制御基板200)から送信されたままの表示制御コマンドを演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に対して送信する。
アンプ基板224には、所定の効果音を出力するスピーカSP1〜SP4が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板226には、前面枠4や遊技盤10等に設けられる装飾用の各種LED(ランプ)を搭載した各種LED基板等が接続されている。つまり、上述の「可動電飾装置71の装置本体81を傾動させるモータ77b」、「可動電飾装置71の拡散レンズ体79を回転させるモータ79b」、「集光レンズ体78の後方のLED基板78D」、「拡散レンズ体79の後方のLED基板79D」が接続されている。また、「左側部演出ユニット80Lを構成するLED基板81L」、「右側部演出ユニット80Rを構成するLED基板81R」、「左側の皿側演出ユニット80Fを構成するLED基板81F」、「右側の皿側演出ユニット80Gを構成するLED基板81G」、「左上部演出ユニット80Vを構成するLED基板81H」、「右上部演出ユニット80Wを構成するLED基板81I」も接続されている。また、装飾駆動基板226は、サブ制御基板220Aからの信号を受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。
払出制御部240Aには、図31に示すように、中継端子板、発射制御部260A、下皿満タンスイッチ6s等が接続されている。また、払出制御部240Aには中継端子板を介して、遊技球払出装置(払出装置)109を構成する払出モータ109mと、前側払出スイッチ109aと、後側払出スイッチ109bとが接続されている。また、払出制御部240Aには、主制御部200Aが双方向通信可能な状態に接続されている。
この払出制御部240Aは、所謂、貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。例えば、遊技者が貸出ボタン5cや返却ボタン5qを操作すると、その操作信号は、球貸表示基板410から中継端子板を介して払出制御基板240に伝達され、その操作信号に基づいて払出モータ109mを駆動させるための駆動信号が、遊技球払出装置(払出装置)109(払出モータ109m)に伝達される。
また、主制御部200Aが賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御部240Aが受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の払い出しが行われる。また、払い出される遊技球は、2つの払出スイッチ(前側払出スイッチ109a、後側払出スイッチ109b)によって検出されて、払出制御部240Aに入力される。更に、払い出された賞球数はカウントスイッチ109cによっても検出されて、主制御部200Aでも計数されている。
次に、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に対する信号或いはコマンドの入出力関係について説明する。前述のように、サブ制御部220A(サブ制御基板220)には、演出表示制御基板222と、アンプ基板224、装飾駆動基板226、演出ボタン基板228などの各種基板が接続されている。また、サブ制御部220Aは、前述のように、主制御部200Aから各種の演出用のコマンド(表示制御コマンドなど)を受け取ると、コマンドの内容を解釈して、(a)演出表示装置27での具体的な表示内容や、(b)スピーカSP1〜4で出力する効果音、更には、(c)各種LED基板(LED基板78D、LED基板79D、LED基板81L、LED基板81R、LED基板81F、LED基板81G、LED基板81H、LED基板81I)等に搭載された各種LEDや、その他のランプ類の点灯若しくは点滅の具体的な態様を決定する。また、(d)各種モータ77b、79bの駆動態様等も決定する。
次いで、演出表示装置27の駆動信号(各種の図柄制御コマンド)を演出表示制御部222Aに出力して、演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄等)の変動表示及び停止表示を行う。このとき、表示される演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄等)の表示データ(静止画像データ、動画像データなど)については、演出表示装置27、或いは、演出表示制御基板222に内蔵された表示用ROM(図示を省略)に格納されているデータを使用する。
疑似図柄の変動表示及び停止表示に合わせて、音声信号をアンプ基板224に出力することによって、スピーカSP1〜SP4から効果音を出力する。加えて、装飾駆動基板226に信号を供給し、装飾駆動基板226から、各種LED基板(78D、79D、81L、81R、81F、81G、81H、81I)や各種モータ(77b、79b)の駆動信号を出力することによって、各種LEDの点灯・点滅動作や各種モータ(77b、79b)の回転動作等を制御する。また、上皿部材5の前面側に設けられた演出ボタンSWを遊技者が操作すると、この操作信号がサブ制御部220Aに供給される。そして、サブ制御部220Aは、供給された操作信号に基づいて、演出表示装置27を初めとする各種の演出内容に操作結果を反映させることが可能に構成されている。
(3)遊技機1による遊技の流れ
前述のように、本遊技機1では、特別図柄の当否抽選(当否判定)の結果を示す確定表示(停止表示)と、この確定表示の前段階に行われる演出表示(変動表示)とを、2種類の図柄表示装置(右下表示装置60及び演出表示装置27)において同時に実行する。ここで、右下表示装置60(つまり、特別図柄表示部62)において表示される特別図柄(LED62a〜62gの点灯と、消灯を用いて示される特別図柄)は「本図柄」である。そして、本遊技機1において、遊技の基本進行を司る「主制御部200A(後述する。)」において、その表示態様(少なくとも「停止図柄」と、「変動時間」)が決定される。
一方、演出表示装置27の表示画面27aにおいて表示される特別図柄は「疑似図柄」であり、「主制御部200Aの制御の下で、遊技上の演出を制御するサブ制御部220A(後述する。)」によって、その変動態様と、停止図柄とが決定される。そして、通常、この「疑似図柄」の変動表示は、本図柄と同一の時間だけ実行され、この「疑似図柄」の停止図柄の「表示内容(大当り、外れ等)」は、本図柄の停止図柄「表示内容(大当り、外れ等)」と矛盾を生じないものとされる。そして、本実施例においては特別図柄を用いたリーチ表示などの図柄変動演出表示(変動遊技)を行う場合、その図柄変動演出表示は演出表示装置27(疑似図柄)において行われる。
また、本遊技機1では、低確率モード(通常確率モード)において、始動入賞装置17への遊技球の入賞に起因して当否判定が行われると、この大当りを示す判定結果が導出される確率が約「1/315」とされる。そして、大当りを示す判定結果が導出されると、大当り遊技実行手段が作動を開始し、本遊技機1の遊技状態が大当り遊技状態(特別遊技状態)となる。これにより、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cを駆動し、起立姿勢にある開閉板31bを前傾姿勢とし、閉鎖状態とされていた大入賞口31aを開放状態に変化させ、大当り遊技が開始される。この開放状態とされた大入賞口31aは、大入賞口31aに所定数(例えば、8個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数の遊技球が入球しなくても所定時間が経過すると、閉鎖状態に戻され、1ラウンドが終了する。そして、大入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り返されると、大当り遊技を終了する。以下、本図柄及び疑似図柄の表示内容等について簡単に説明する。
a.本図柄での大当り表示
始動入賞装置17への遊技球の入賞に起因して当否判定が行われ、大当りを示す判定結果が導出されると、主制御部200Aは「大当りの種類(大当り図柄の種類)」を乱数抽選(以下、「振分抽選」という。)によって決定する。そして、この乱数抽選によって、図33に示すように、大当りの態様(種類)が「通常大当り」、「第1の確変大当り」及び「第2の確変大当り」のうちの何れかに定められる。なお、「振分抽選」を行うための乱数(大当り図柄決定乱数)は、当否判定用の乱数(大当り抽選用の乱数など)と同様に、始動入賞を生じたタイミングで取得される。
ここで、「通常大当り」を生ずると、賞球払出の実行可能性が極めて高くなる第1の大当り遊技を実行するとともに、この第1の大当り遊技終了後に、当否判定の結果が大当りとなる確率が低確率(通常確率)とされる。また、第1の大当り遊技は、大入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつつ15回(15ラウンド)繰り返されるタイプの大当り遊技(以下、「第1の大当り遊技」という。)である。このとき、各ラウンドで大入賞装置31が開放状態となる時間(第1の開放時間)は「25秒」とされている。なお、このように、当否判定の結果が大当りとなる確率が低確率(通常確率)とされる遊技状態が、「低確率モード(低確率状態)」である。また、「通常大当りを示す本図柄(停止図柄)」は、図33(b)中欄に示すように、2個のLEDを点灯させて表示される。なお、「通常大当り」に係る特別遊技(第1の大当り遊技)を終了した後、確率変動手段が作動することはないが、特別図柄の変動回数が「100回」になるか、次回の大当りを発生するまで、開放延長手段及び変動時間短縮手段は作動状態となる。
「第1の確変大当り」を生ずると、第1の大当り遊技を実行するとともに、実行した第1の大当り遊技終了後に、次回の大当りを発生するまで、当否判定の結果が大当りとなる確率が高確率とされる。なお、このように、当否判定の結果が大当りとなる確率が高確率(通常確率の約5倍の当選確率)とされる遊技状態が、「高確率モード(高確率状態)」である。また、「第1の確変大当り」を示す本図柄(停止図柄)」は、図33(c)中欄に示すように、3個のLEDを点灯させて表示される。
「第2の確変大当り」を生ずると、第2の大当り遊技を実行するとともに、この第2の大当り遊技終了後に、次回の大当りを発生するまで、当否判定の結果が大当りとなる確率が高確率とされる。但し、「第2の確変大当り」に起因する第2の大当り遊技としては、大入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつつ2回(2ラウンド)繰り返される。そして、この第2の大当り遊技においては、各ラウンドで大入賞装置31が開放状態となる時間(第2の開放時間)は「0.2秒」とされている。なお、「第2の確変大当り」を示す本図柄(停止図柄)」は、図33(d)中欄に示すように、4個のLEDを点灯させて表示される。また、「第1の確変大当り」若しくは「第2の確変大当り」を生ずると、当該大当りに係る大当り遊技終了後に、特別図柄の変動回数が「10,000回」になるか、次回の大当りを発生するまで、開放延長手段及び変動時間短縮手段は作動状態となる。
b.本図柄での外れ表示
本図柄の停止表示(確定表示)を、図33(a)中欄に示すように、「特別図柄表示部62」の1個のLEDを点灯させて行う。この1個のLEDの点灯により表示される停止図柄(確定図柄)が、特別図柄の当否抽選の結果が「外れ」であることを示す「外れ図柄」となる。この場合、大当り遊技実行手段が作動することない。
c.疑似図柄(演出図柄)
演出表示装置27においても、特別図柄の変動開始条件(当否判定実行条件)が成立する毎に、その表示画面27aにおいて、疑似図柄の変動表示(図柄変動演出表示)を開始する。そして、この変動表示の期間(つまり、所定時間)が経過すると、疑似図柄の停止表示(確定表示)が実行される。このとき、疑似図柄の停止表示も前述の本図柄の停止図柄と同様に、当否抽選の結果を表示する。
演出表示装置27の表示画面27aにおいては、図28(b)に示すように、疑似図柄の変動表示を開始する際に、3つの疑似図柄表示部27b〜27dが出現し、各疑似図柄表示部27b〜27dにおいて、「疑似図柄」を用いた変動表示と、停止表示等がなされる。この疑似図柄の変動表示は、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で表示した後、再び、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で表示することを繰り返す「循環表示」によって構成される。また、疑似図柄表示部27b〜27dが変動表示を開始するときには、表示画面27aのその他の部位によって背景画面表示部27hが表示される。そして、この背景画面表示部27hには、背景図柄を表示したり、この背景画面と共にキャラクタ図柄を表示したりすることができる。
疑似図柄表示部27b〜27dに確定表示される確定図柄には、図33(a)〜(d)に示す態様がある。即ち、図33(a)の「外れを示す停止図柄(外れ表示)」と、図33(b)〜(d)の「大当りを示す停止図柄(大当り表示)」とがある。つまり、図33(b)〜(d)に示すように、「通常大当り図柄」は表示画面27aに「偶数の同一数字」を3個並べて構成され、「第1確変大当り図柄」は表示画面27aに「奇数の同一数字」を3個並べて構成され、「第2の確変大当り図柄」は「異なる奇数数字」を左から右へ昇順に並べて構成される。また、「外れ図柄」は、3つの疑似図柄表示部のうちの少なくとも1つに異なる数字を表示して構成される停止図柄のうちで、「第2確変大当り図柄」を除いたものである。尚、演出表示装置27において、何れの「大当り図柄」を表示する場合も、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行う。また、演出表示装置27において「外れ示す停止図柄」を表示する場合、その前提となる変動表示(つまり、外れ変動)の途中にリーチ表示を行わない場合(以下、「単純外れ」という。)と、リーチ表示を行う場合(以下、「リーチ外れ」という。)とがある。
また、本実施例のリーチ表示は、演出表示装置27の表示画面27aに表示される疑似図柄のうち2つの疑似図柄が同一図柄で停止させ、他の1つの疑似図柄を変動中とすることを内容とする表示である。但し、「第2の確変大当りを示す停止図柄」や「特殊大当りを示す停止図柄」を停止表示する場合において、その変動途中にリーチ表示を行わないこととしてもよい。
(4)図柄変動演出の概要
図柄変動演出には、「前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A及び右電飾装置80B)による統合した電飾」を伴わずに行われる演出(以下、一般演出という。)」と、「前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A及び右電飾装置80B)による統合した電飾」を伴って行われる演出(以下、特別演出という。)」とがある。
以下、一般演出の概要を述べた後、特別演出について説明する。なお、一般演出は、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A及び右電飾装置80B)を構成するLEDをランダムに発光させつつ行われる。
a.一般演出の場合
始動入賞装置17への遊技球の入賞(始動入賞)を生ずると、特別図柄の変動開始条件(当否判定実行条件)が成立する。これにより、特別図柄表示部62で本図柄の図柄変動を開始すると共に、図34(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27a(疑似図柄表示部27b〜27d)において、疑似図柄を用いた図柄変動演出表示を開始する。
この図柄変動演出表示の実行時間は、特別図柄表示部62での図柄変動開始時に決定される変動パターン(通常変動パターン、短縮変動パターン)によって異なる(後述する。)が、この実行時間を経過すると、特別図柄表示部62において本図柄の停止図柄が確定表示されるとともに、表示画面27aにおいて疑似図柄の停止図柄が確定表示される。
尚、図34(a)で例示する「外れ表示」は、「リーチ演出を伴わない外れ表示(所謂「通常外れ」)であり、図34(b)で例示する「外れ表示」は、「リーチ演出を伴う外れ表示(所謂「外れリーチ」)」である。ここで、リーチ表示(リーチ演出)とは、例えば、この変動表示(演出表示)の途中において、最終的に停止する図柄(以下、「最終停止図柄」という。)以外の図柄を所定の図柄で停止させ、最終停止図柄の種類によって、大当り表示がなされる可能性があることを示す演出的な表示である。例えば、複数の図柄の停止図柄が同一の図柄であると「大当り表示」が完成する場合に、最終停止図柄以外の図柄を同一図柄で停止させて、遊技機において「特別遊技の実行(大当りの発生)の可能性」が存在することを示す表示を指す。
図34(c)に示すように、「特別図柄(疑似図柄)の停止図柄」を用いて、「当否判定の結果が大当りである」旨の停止表示(大当り表示)が行われる場合には、特別図柄(疑似図柄)の図柄変動表示(変動表示)の途中で「リーチ表示」が行われた後に、この確定表示が行われる。そして、この「大当り表示」がなされると、「大当りに移行するための移行表示」等を実行した後に、遊技機1の遊技状態が大当り状態に移行し、大当り遊技を開始する。
b.特別演出の場合
次に、図35〜図44を用いて「特別演出」について説明する。この「特別演出」は、特別図柄の変動中にリーチ表示を行うとともに、特別図柄の変動時間が特定時間以上(前面電飾ユニット4Vを用いて統合した電飾を行うのに、十分な時間)に設定される場合になされる演出である。この特別演出においても、リーチ表示がなされるまでの演出内容は一般演出と同様であるため、リーチ表示を行った後の演出内容について説明する。
本実施例では、3種類の特別演出を行う。つまり、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を第1発光パターン(第1駆動パターン)に従い発光(駆動)して行う特別演出(以下、「第1特別演出」という。)と、第2発光パターン(第2駆動パターン)に従い発光(駆動)して行う特別演出(以下、「第2特別演出」という。)と、第3発光パターン(第3駆動パターン)に従い発光(駆動)して行う特別演出(以下、「第3特別演出」という。)とがある。以下、各特別演出について簡単に説明する。なお、何れの特別演出においても、図柄変動演出の開始時及び終了時(特別図柄の確定表示時)においては、「前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を構成するLED(81b、81c、81d)」をランダムに発光させる。
第1特別演出の場合、図35に示すように、サブ制御部220Aは、演出表示装置27の表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いた統合的な演出を開始する。つまり、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて、「上方から下方に向かって、順次、Xの文字を描き出す演出」を行う。
具体的には、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aには、X字状発光演出領域A1が上方から下方に多数連続配置されているが、より上方に位置するX字状発光演出領域A1から順に、「Xの文字を描き出す演出」を行う。つまり、図35〜図37に示すように、右電飾装置80Bの各X字状発光演出領域A1において、「交差位置a13(図21を参照)」の右斜め上方に位置する「第1単位演出領域部M1」、左斜め下方に位置する「第2単位演出領域部M2」、左斜め上方に位置する「第3単位演出領域部M3」、右斜め下方に位置する「第4単位演出領域部M4」の順に「第1LED81b」を点灯させることで、「Xの文字を描き出す演出」が行われる。また、左電飾装置80Aの各X字状発光演出領域A1において、「交差位置a13(図21を参照)」の左斜め上方に位置する「第3単位演出領域部M3」、右斜め下方に位置する「第4単位演出領域部M4」、右斜め上方に位置する「第1単位演出領域部M1」、左斜め下方に位置する「第2単位演出領域部M2」の順に「第1LED81b」を点灯させることで、「Xの文字を描き出す演出」が行われる。
そして、当否判定の結果が「外れ」である場合には、図37(b)に示すように、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて、「Xの文字を描き出す演出」が、上方から7番目のX字状発光演出領域A1まで進行すると、「Xの文字を描き出す演出」を完了する。つまり、「7番目のX字状発光演出領域A1」よりも下方のX字状発光演出領域A1においては、第1LED81bが消灯状態に維持される。
更に、図38に示すように、特別図柄の変動時間が経過する前に、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて表示されていた「Xの文字」を消滅させる(点灯状態の第1LED81bを全て消灯状態とする)。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、図柄変動表示を完結して、当否判定の結果を示す停止図柄(外れ図柄)が停止表示(確定表示)される。
一方、当否判定の結果が「大当り」である場合には、図39(a)及び図40(a)に示すように、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて、「Xの文字を描き出す演出」が、上方から7番目以降のX字状発光演出領域A1(第1発光演出部)に対して実行される。つまり、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aの最下部のX字状発光演出領域A1まで「Xの文字を描き出す演出」が実行される。
そして、特別図柄の変動時間が経過する前に、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて表示されていた「Xの文字」を消滅させる(点灯状態の第1LED81bを全て消灯状態とする)。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、図柄変動表示を完結して、当否判定の結果を示す停止図柄(大当り図柄)が停止表示(確定表示)される。このとき、表示画面27aに「確変大当りを示す大当り図柄」が表示されると、図39(b)に示すように、全ての内側発光演出領域A2の第2LED81cが一定時間(例えば、3秒)点灯する。また、図40(b)に示すように、表示画面27aに「通常大当りを示す大当り図柄」が表示されると、全ての外側発光演出領域A3の第2LED81dが一定時間(例えば、3秒)点灯する。
つまり、本遊技機1では、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて、上方から下方に向かって多数のX字状発光演出領域A1を連続的に配置するため、第1の発光パターンに従う発光演出(第1特別演出)を行うことができる。そして、この発光演出は、「小さなX斬り演出(Xの文字を描き出す演出)」の集合体であり、この演出を視認する遊技者に対しては、「X斬り演出」が、あたかも無限に発生(無限X斬り)するか如き印象を与えることができる。
図41(a)に示すように、第2特別演出においても、サブ制御部220Aは、演出表示装置27の表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、前面電飾ユニット4V(右電飾装置80B、左電飾装置80A)を用いた統合的な演出を開始する。具体的には、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aの上下に並ぶ殆どのX字状発光演出領域A1において、同時に「Xの文字を表示する演出」を行う。つまり、図41(b)に示すように、「上方から7番目までの7箇所全てのX字状発光演出領域A1」において、「第1単位演出領域部M1」、「第2単位演出領域部M2」、「第3単位演出領域部M3」及び「第4単位演出領域部M4」で第1LED81bを同時に点灯させることを行う。
そして、当否判定の結果が「外れ」である場合には、図42(b)に示すように、特別図柄の変動時間が経過する前に、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて表示されていた「Xの文字」を消滅させる(点灯状態の第1LED81bを全て消灯状態とする)。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、図柄変動表示を完結して、当否判定の結果を示す停止図柄(外れ図柄)が停止表示(確定表示)される。
一方、当否判定の結果が「大当り」である場合には、図42(a)に示すように、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおける全てのX字状発光演出領域A1で、「Xの文字を表示する演出」が実行される。そして、特別図柄の変動時間が経過する前に、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて表示されていた「Xの文字」を消滅させる(点灯状態の第1LED81bを全て消灯状態とする)。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、図柄変動表示を完結して、当否判定の結果を示す停止図柄(大当り図柄)が停止表示(確定表示)される。なお、第2特別演出においても、表示画面27aに「確変大当りを示す大当り図柄」が表示されると、全ての内側発光演出領域A2の第2LED81cが一定時間(例えば、3秒)点灯し、表示画面27aに「通常大当りを示す大当り図柄」が表示されると、全ての外側発光演出領域A3の第2LED81dが一定時間(例えば、3秒)点灯する。
第3特別演出の場合も、サブ制御部220Aは、演出表示装置27の表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、前面電飾ユニット4V(右電飾装置80B、左電飾装置80A)を用いた統合的な演出を開始する。具体的には、図43に示すように、全ての内側発光演出領域A2の第2LED81cを点灯すること(例えば、0.5秒点灯)と、全ての外側発光演出領域A3の第2LED81dを点灯すること(例えば、0.5秒点灯)とを交互に繰り返す演出を行う。
そして、当否判定の結果が「外れ」である場合には、図44(b)に示すように、特別図柄の変動時間が経過する前に、全ての内側発光演出領域A2の第2LED81cと、全ての外側発光演出領域A3の第2LED81dを消灯状態とする。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、図柄変動表示を完結して、当否判定の結果を示す停止図柄(外れ図柄)が停止表示(確定表示)される。
一方、当否判定の結果が「大当り」である場合には、図44(a)に示すように、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおける全てのX字状発光演出領域A1で、「Xの文字を描き出す演出」が同時に実行される。そして、特別図柄の変動時間が経過する前に、右電飾装置80B及び左電飾装置80Aにおいて表示されていた「Xの文字」を消滅させる(点灯状態の第1LED81bを全て消灯状態とする)。
この後、特別図柄の変動時間が経過すると、図柄変動表示を完結して、当否判定の結果を示す停止図柄(大当り図柄)が停止表示(確定表示)される。なお、第3特別演出においても、表示画面27aに「確変大当りを示す大当り図柄」が表示されると、全ての内側発光演出領域A2の第2LED81cが一定時間(例えば、3秒)点灯し、表示画面27aに「通常大当りを示す大当り図柄」が表示されると、全ての外側発光演出領域A3の第2LED81dが一定時間(例えば、3秒)点灯する。
(5)コマンドの送信
本実施例の遊技機1は、前述の「変動演出表示(図柄変動演出表示)」等を実現するために種々の制御を行っている。この制御を実行する際に、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御部220A(サブ制御基板220)に向かって、種々のコマンドが送信される。次に、このコマンドが送信される様子について、図45(a)の模式図を用いて説明する。
主制御部200Aとサブ制御部220Aとは、9ビット幅のパラレル信号ケーブルで接続されている。このうちの1ビット分はストローブ信号の出力用に割り当てられており、残りの8ビット分がコマンド出力用に割り当てられている。そして、主制御部200Aからサブ制御部220Aにコマンドを出力する際には、先ず初めに、コマンド出力用に割り当てられた8ビット幅の信号ケーブルに8ビット分のコマンドデータが出力され、続いて1ビットのストローブ信号が出力される。また、サブ制御部220Aは、ストローブ信号の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、主制御部200Aから送信されたコマンドを確実に読み取ることができる。ここで、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御部220A(サブ制御基板220)に出力されるコマンドとしては、例えば、図45(b)に図示したものを例示できる。つまり、(A)変動パターン指定コマンド(以下、「CHP」と表記することがある。)、(B)特別図柄停止情報指定コマンド(以下、「CJS」と表記することがある。)等がある。尚、変動パターン指定コマンドは、疑似図柄の変動を開始させると共に、疑似図柄の変動時間を指定するコマンドでもある。
(6)主制御部200Aによる遊技制御の概要
図46は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する遊技制御処理の大まかな流れを示すフローチャートである。この遊技制御処理では、賞球払出処理(S80)、普通図柄遊技処理(S100)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処理(S300)、大当り遊技処理(S600)等の各処理が繰り返し実行されている。尚、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、電源投入後、4msec周期のタイマ割込みが発生する毎に、図46のS80〜S600の処理を実行するように構成されている。
また、前述のCTC(カウンター・タイマ・サーキット)は、約2msec毎に割込を発生させるように設定されており、CTCによる割込が発生すると、各種乱数値の更新や、各種の遊技球検出用スイッチ(普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16s、始動口入賞検出スイッチ17s、一般入賞検出スイッチ40s、41s等)などの状態を検出する処理などが行われる。そして、図46に示す遊技制御では、制御が一周する間に、ほぼ2回ずつ割込を発生させて各種乱数の更新や遊技状態の検出を行いつつ、賞球払出処理(S80)、普通図柄遊技処理(S100)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処理(S300)、大当り遊技処理(S600)等を実施する。そして、これら各処理中で、サブ制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて各種の信号を送信する。こうすることにより、遊技機1全体の遊技が進行することになる。以下、図46のフローチャートに従って、遊技制御処理について説明する。但し、図51に図示する遊技制御処理を構成する各処理のうちで、大当り遊技処理(S600)についての詳細な説明を省略する。
A.賞球払出処理(S80)
主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技球を賞球として払い出す処理(賞球払出処理)を行う(S80)。すなわち、始動口入賞検出スイッチ17s、一般入賞検出スイッチ40s、41s、43s、44sの状態を検出して遊技球が入球したか否かを判断する。そして、遊技球が入球していた場合は、この情報を、主制御基板200に搭載されているRAM202の所定領域に記憶する。そして、RAM202上に記憶されている情報に基づいて、賞球の払出信号を払出制御基板240に向かって出力する。また、RAM202上に、始動入賞検出用スイッチ17s等への入賞情報が既に記憶されていた場合には、先に記憶されていた情報を含めて適切な払出個数を指定して、払出信号を出力する。
主制御部200Aから払出制御部240Aへ払出信号を出力するに際しては、先ず、払出制御部240A(払出制御基板240)に向かってストローブ信号を出力し、続いて信号データを出力する。これに対して、払出制御部240Aを構成する払出制御基板240に搭載されたCPUは、払出信号を受け取ると信号の内容を解釈し、賞球払出装置109に搭載された払出モータ109mに駆動信号を出力して賞球の払い出しを行う。そして、賞球払出装置109には、払い出された遊技球を検出する2つの払出スイッチ(前側払出スイッチ109a、後側払出スイッチ109b)が設けられているので、これらスイッチで遊技球を1球ずつ検出しながら、払出信号で指定された個数の賞球を払い出す処理を行う。
B.普通図柄遊技処理(S100)
普通図柄遊技処理(S100)では、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16sによる遊技球の検出(遊技球が普通図柄作動ゲート16を通過したことの検出)を契機として、左下表示装置50の普通図柄表示部56において普通図柄の変動表示を開始させる。そして、CPU201は、図46の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、普通図柄の変動表示の実行時間が経過したと判断すると、普通図柄の停止図柄の停止表示を行う。更に、CPU201は、図46の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、この停止図柄の停止表示時間(例えば、0.5秒)」が経過したと判断すると、停止図柄が普通電動役物17dを作動させる図柄(普通図柄の当り図柄)であるのか、或いは、作動させる図柄でないのか(普通図柄の外れ図柄)を判断する。
そして、停止図柄が普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)を作動させる図柄(普通図柄の当り図柄)である場合、普通電動役物17dの開放延長機能が作動しているか否か(つまり、開放延長手段が作動中であるか否か)が判断され、開放延長手段が作動中である場合、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の開放時間を「開放延長機能作動時における開放時間(例えば、前述の5秒)」に設定した後、普通図柄遊技処理(S100)を終了して、図46の遊技制御処理に復帰する。一方、開放延長手段が作動中でない場合、普通電動役物17dの開放時間を「開放延長機能未作動時における開放時間(例えば、前述の0.2秒)」に設定した後、普通図柄遊技処理を終了して、図46の遊技制御処理に復帰する。
なお、CPU201は、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)が作動中でなく、普通図柄表示部56において普通図柄の変動表示を実行中でなく、しかも普通図柄の停止表示を実行中でなく、更に、普通図柄に関する保留数が「0」でないと判断する場合、普通図柄の変動表示を開始させる。また、普通図柄に関する保留数は、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過するとともに、普通図柄に関する保留数が所定数(本実施例では、4個)未満である場合に「+1」され、普通図柄の変動表示を開始する度に「−1」される。
C.普通電動役物遊技処理(S200)
図47は、普通電動役物遊技処理の概要を示すフロー図であり、CPU201が図46の遊技制御処理を行う中で、普通電動役物遊技処理が起動されると、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)が作動中であるか否か(第2の始動入賞部17bが開放状態であるか否か)が判断される。そして、作動中である(第2の始動入賞装置17bが開放状態である)と判断すると(S201;YES)、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の作動時間(第2の始動入賞装置17bを開放状態に維持する所定時間であって、開放延長モードでは5秒、通常開放モードでは0.2秒)が経過したか否かを判断する(S202)。そして、作動時間が所定時間を経過したと判断すると(S202;YES)、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の作動を停止させることで開放状態にある第2の始動入賞装置17bを閉鎖状態とし(S206)、普通電動役物遊技処理を終了する。
但し、CPU201が、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の開放中に、第2の始動入賞装置17bに規定数(例えば、8個)の遊技球が入球したと判断すると、前述の作動時間(開放時間)が所定時間に達していない場合でも、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の作動を停止させ(S206)、普通電動役物17d遊技処理を終了させる。また、本遊技機1では普通電動役物17dが作動すると、内部に設けられた普通電動役物ソレノイド17cが駆動され、普通電動役物17d(第2の始動入賞部17b)の一対の翼片部が外側に回動して、第2の始動入賞部17bが開放状態となる。
D.特別図柄遊技処理(S300)
次に、図48〜図52を用いて特別図柄遊技処理の概要を説明する。この特別図柄遊技処理が起動されると、図48に示すように、先ず、始動入賞装置17に遊技球が入賞したか否かが判断される(S301)。そして、S301の処理において否定的な判断(遊技球が入賞していないとの判断)がなされる場合(S301;NO)、そのままS308以降の処理に移行する。一方、始動入賞装置17に遊技球が入賞したと判断されると(S301;YES)、「特別図柄の保留数」が所定個数未満(本実施例は、4個未満)であるか否かが判断される(S302)。このS302の処理において、所定個数未満と判断されると(S302;YES)、始動入賞装置17への入賞に関連する判定用乱数(抽選用乱数)を取得し、この判定用乱数(抽選用乱数)が主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるとともに、「特別図柄の保留数」が「+1」される(S303)。
ここで、S303の処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)としては、(a)始動入賞装置17への遊技球の入賞に起因して実行される当否判定(大当りを生じさせるか否かについての判定)に際して用いる抽選用乱数、(b)特別図柄表示部62に停止表示される図柄を決定するための決定用乱数(以下、「図柄決定乱数」という。)、(c)演出表示装置27の表示面27aにおいて実行される疑似図柄の変動表示においてリーチ表示を行うか否かを決定するためのリーチ乱数、などがある。なお、S303の処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)には、遊技者にとって有利な状態(後述する高確率モードや時短モード)を終了させるか否かを決定するための転落抽選に用いる「転落抽選用乱数」や、小当りを発生させるか否かの抽選に際して用いる抽選用乱数(小当り抽選乱数)を含んでもよい。
CPU201は、S303の処理を終了したら、現時点(判定用乱数取得時点)の遊技状態を判断する(S304)。そして、その判断結果によって、S305及びS306の処理を経て、図49に示すS308以降の処理に移行する場合と、S304の処理を経て、図49に示すS308降の処理に移行する場合がある。つまり、「大当りフラグ(図50のS378の処理を参照)」が解除(OFFに設定)されているとともに、「確変フラグ(遊技機1の遊技状態が確率変動状態であることを示すフラグであって、確変大当りに係る大当り遊技の終了時にセットされる。)」が解除(OFFに設定)されている場合(S304;YES)には、S303の処理で取得した判定用乱数を用いて、「大当り抽選(当否判定)」に関する事前抽選(事前判定)」を行う(S305)。
そして、CPU201は事前判定を終了すると、S303の処理を経た後の保留数(特別図柄の保留数)を指定するための「保留指定コマンド」と、事前判定の結果を指定するための「事前判定結果指定コマンド」とをサブ制御基板220に送信する処理を行った後(S306)、図49に示すS308以降の処理に移行する。なお、「大当り遊技フラグ」は「大当り遊技実行手段(制御プログラムであって、ROM203に格納されている。)」が作動中であることを示すものである。また、「確変フラグ」は当該遊技機1の確率モード(確率状態)を示すフラグであり、当該遊技機1の確率モード(確率状態)が高確率モード(高確率状態)である場合にセット(ON設定)され、低確率モード(低確率状態)である場合に解除(OFFに設定)される。
一方、S304の処理で、大当りフラグ(図50のS378の処理を参照)がセット(ONに設定)されているか、確変フラグがセット(ONに設定)されている場合(S304;NO)には、「大当り抽選(当否判定)」に関する事前抽選(事前判定)」を行うことなく、保留指定コマンドをサブ制御基板220に送信する処理を行った後(S306)、図49に示すS308以降の処理に移行する。つまり、本実施例では、大当り遊技中や、遊技機1の確率モード(確率状態)が高確率モード(高確率状態)である場合においては、事前判定(可動電飾装置80を用いた予告)を行わないこととしている。
S308の処理では、大当り遊技を実行中であるか否かが判断される(S308)。具体的には、大当り遊技フラグ(図49のS378の処理を参照)がセット(ONに設定)されていると、S308の処理において肯定的な判断がなされる。そして、CPU201は、大当り遊技を実行中であると判断すると(S308;YES)、特別図柄遊技処理を終了して、図46の遊技制御処理に復帰する。一方、S308の処理で、大当り遊技を実行中でないと判断すると(S308;NO)、特別図柄が変動中か否かを判断する(S310)。そして、特別図柄が変動中でない場合は(S310;NO)、特別図柄が未だ変動していないか、若しくは変動表示後に停止図柄で停止表示されているかの、いずれかであると考えられる。そこで、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間中(本実施例では、この停止表示時間を0.6秒とする。)であるか否かを判断する(S312)。そして、特別図柄が変動表示されておらず(S310;NO)、且つ、特別図柄の停止図柄を表示している停止表示時間中でもない場合は(S312;NO)、変動表示を開始できるか否かを判断する(S314)。
この「特別図柄の変動表示を開始できる条件」は「特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」でないことである。そして、「特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」である場合(S314;YES)特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図46の遊技制御処理に復帰する。一方、「特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」でない場合、RAM202の所定アドレスから、最も古い判定用乱数(S303で取得したもの)を読み出し(S316)、当否判定処理を行う(S320b)。この当否判定処理(S320)においては、図51に示すように、先ず、遊技機1の遊技モードが高確率モードであるか否かが判断され(S322)、高確率モードであるときには(S322;YES)、「高確率用のデータテーブル」と「S316の処理で読み出した判定用乱数」とを用いて、当否判定(大当りを発生させるか否かの抽選)」が行われ(S324)、遊技機1の遊技モードが低確率モード(通常確率モード)であるときには(S322;NO)、「低確率用のデータテーブル」と「S316の処理で読み出した判定用乱数」とを用いて、当否判定(大当りを発生させるか否かの抽選)」が行われる(S326)。尚、高確率モードにおいては、特別図柄及び普通図柄の変動時間を通常に比べて短くする変動短縮機能を作動させ、かつ第2の始動入賞部17b(普通電動役物17d)の開放延長機能を作動させる。
S324またはS326の処理で行われる当否判定が大当りである場合(S330;YES)、大当りフラグをセット(ONに設定)した後(S332)、当否判定処理(S320)を終了し、図柄変動開始処理(S500)に移行する。また、当否判定の結果が外れである場合(S330;NO)、「外れフラグ(大当り生じなかったことを示すフラグ)をセット(ONに設定)した後(S339)、当否判定処理(S320)を終了し、図柄変動開始処理(S500)に移行する。
図柄変動開始処理(S500)においては、図56に示すように、先ず、当否判定処理(S320)の結果を下に、変動設定処理(S510、S540)等を行う。すなわち、S502の処理にて、当否判定処理(S320)の結果が「大当り」であると判断されると(S502;YES)、S510に移行して「大当り変動設定処理」を行う。この大当り変動設定処理(S510)では、S306の処理(図48を参照)において取得した図柄決定乱数を読み出して、特別図柄表示部62に停止表示される図柄(大当り図柄)を設定(決定)した後、「決定された大当り図柄の態様と、遊技機1の遊技状態(遊技モード)とを考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(決定)する処理を行う。
つまり、決定された大当り図柄が、「通常大当りを示す大当り図柄」若しくは「第1の確変大当りを示す大当り図柄」である場合、遊技機1の遊技状態(遊技モード)を考慮して、図53(a)〜(c)のうちの何れかの変動パターンテーブルを選択し、変動パターンを設定(決定)する処理を行う。すなわち、遊技機1の遊技状態が「高確率で短縮変動を行う状態(高確率短縮変動モード)」である場合には、図53(c)の変動パターンテーブル(高確率短縮変動パターンテーブル)を選択する。また、遊技機1の遊技状態が「低確率で、しかも短縮変動を行う状態(低確率短縮変動モード)」である場合には、図53(b)の変動パターンテーブル(低確率短縮変動パターンテーブル)を選択する。更に、遊技機1の遊技状態が「低確率で、しかも通常変動を行う状態(低確率通常変動モード)」である場合には、図53(a)の変動パターンテーブル(低確率通常変動パターンテーブル)を選択する。
また、決定された大当り図柄が、「第2の確変大当りを示す大当り図柄」である場合、遊技機1の遊技状態(遊技モード)を考慮して、図53(d)〜(f)のうちの何れかの変動パターンテーブルを選択し、変動パターンを設定(決定)する処理を行う。すなわち、遊技機1の遊技状態が「高確率で短縮変動を行う状態(高確率短縮変動モード)」である場合には、図53(f)の変動パターンテーブル(高確率短縮変動パターンテーブル)を選択する。また、遊技機1の遊技状態が「低確率で、しかも短縮変動を行う状態(低確率短縮変動モード)」である場合には、図53(e)の変動パターンテーブル(低確率短縮変動パターンテーブル)を選択する。更に、遊技機1の遊技状態が「低確率で、しかも通常変動を行う状態(低確率通常変動モード)」である場合には、図53(d)の変動パターンテーブル(低確率通常変動パターンテーブル)を選択する。
一方、S502の処理にて、当否判定処理(S320)の結果が「大当り」でないと判断されると(S502;NO)、S540に移行して「外れ変動設定処理」を行う。この外れ変動設定処理(S540)では、「遊技機1の遊技状態(遊技モード)と、リーチ演出の実行の有無とを考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(決定)する処理を行う。この後、図柄決定乱数を取得し、停止図柄を設定する処理を行う。なお、リーチ演出の実行の有無は、S306の処理(図48を参照)において取得したリーチ乱数を読み出し、この読み出したリーチ乱数に基づいて決定される。
つまり、CPU201は、遊技機1の遊技状態(遊技モード)が「高確率で短縮変動を行う状態(高確率短縮変動モード)」であり、読み出したリーチ乱数に基づき、開始する図柄変動においてリーチを行わないと判断すると、図54(c)のうちの「リーチなし用の変動パターンテーブル」を選択し、リーチを行うと判断すると、図54(c)のうちの「リーチあり用の変動パターンテーブル」を選択する。また、遊技機1の遊技状態(遊技モード)が「低確率で短縮変動を行う状態(低確率短縮変動モード)」であり、読み出したリーチ乱数に基づき、開始する図柄変動においてリーチを行わないと判断すると、図54(b)のうちの「リーチなし用の変動パターンテーブル」を選択し、リーチを行うと判断すると、図54(b)のうちの「リーチあり用の変動パターンテーブル」を選択する。更に、遊技機1の遊技状態(遊技モード)が「低確率で通常変動を行う状態(低確率通常変動モード)」であり、読み出したリーチ乱数に基づき、開始する図柄変動においてリーチを行わないと判断すると、図54(a)のうちの「リーチなし用の変動パターンテーブル」を選択し、リーチを行うと判断すると、図54(a)のうちの「リーチあり用の変動パターンテーブル」を選択する。
なお、本実施例において、「短縮変動モード(時短モード)」とは、変動時間短縮機能(時短機能)が作動している状態を指すもので、開放延長手段が作動する遊技モード、すなわち、「高確率開放延長モード」及び「通常確率開放延長モード」において変動時間短縮機能(時短機能)が作動する。よって、本実施例の説明では、「短縮変動モード(時短モード)」を「開放延長モード」と読み替えることができる。また、図53及び図54に示す変動パターンテーブルには「乱数の値」に対応付けて複数の変動パターンが記憶され、乱数抽選に基づき、「図柄変動に用いる変動パターン」が何れかのものに決定される。また、図53及び図54には説明の便宜のため、少数の変動パターンを記憶した変動パターンテーブルを記載しているが、現実に、これらの変動パターンテーブルは多数の変動パターン(例えば、20種、50種、100種)を記憶している。
ここで、図54に示すように、当否判定の結果が「外れ」である場合において、「短縮変動パターン(短縮変動パターン)によって特定される変動時間」は、「通常変動パターン(通常変動パターン)によって特定される変動時間」に比べて短くされる可能性が高い。また、本実施例では、当否判定の結果が「外れ」である場合、特別図柄の保留数が考慮される。つまり、特別図柄の保留数が更に考慮され、保留数が少ない場合(例えば、変動パターン決定時の保留数が「1」の場合)には、長めの変動時間を特定する変動パターンが選択され、保留数が多い場合(例えば、変動パターン決定時の保留数が「3」〜「4」の場合)には、短めの変動時間を特定する変動パターンが選択される傾向にある。また、リーチ表示を行わないと判断される場合に選択される変動パターンで特定される変動時間は、リーチ表示を行うと判断される場合に選択される変動パターンで特定される変動時間に比べて短くされる傾向にある。
図53及び図54においては、リーチ表示を伴う図柄変動の変動時間を特定する変動パターンのうちで、20秒を超える変動時間を特定するもの(図中、「三角印」、「丸印」若しくは「2重丸印」を付記した変動パターン)」が、特別演出の実行契機となる「特定変動パターン」である。そして、「特定変動パターン」のうちで、25秒未満の変動時間を特定するもの(図中、「三角印」を付記した変動パターン)が、第3特別演出の実行契機となる「第1の特定変動パターン」であり、25秒以上の変動時間を特定するもの(図中、「丸印」若しくは「2重丸印」を付記した変動パターン)が、第1特別演出及び第2特別演出の実行契機となる「第2の特定変動パターン」である。なお、本実施例で述べる各「変動パターンテーブル」は、主制御基板200に搭載されたROM203に予め設定されている。
このS510若しくはS540の処理の後、CPU201は、特別図柄表示部62にて特別図柄の変動を開始する(S590)とともに、サブ制御部200A(サブ制御基板220)に向かって図柄変動の開始を示す所定のコマンド(図柄変動開始時コマンド)を送信する(S592)。つまり、主制御基板200のCPU201は、サブ制御基板220に向かって「変動パターン指定コマンド(変動パターンを指定するコマンド)」、「特別図柄停止情報指定コマンド」などを送信する。更に、CPU201は、「特別図柄の保留数」を「1」減算する処理と、減算された後の保留数を特定するためのコマンドをサブ制御基板220に送信する処理とを行った後(S595)、図柄変動開始処理(S500b)を終了し、更に特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図46の遊技制御処理に復帰する。
次に、特別図柄遊技処理(S300)のS310の処理(図49参照)で、特別図柄が変動中であると判断された場合は(S310;YES)、既に、特別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、特別図柄の変動が開始されていることとなる。そこで、特別図柄変動時間が経過したか否かを判断する(S341)。即ち、特別図柄の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、特別図柄の変動を開始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断するのである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S341;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図46に示す遊技制御処理に復帰する。
これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S341;YES)、変動している特別図柄を停止させ(S344)、停止図柄を表示するとともに、図柄停止コマンドをサブ制御基板220に向かって出力する(S346)。なお、図柄停止コマンドは、サブ制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される。そして、特別図柄を停止表示させる停止表示時間を設定した後(S348)、設定した停止表示時間が経過したか否かを判断する(S350)。
S350の処理で、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判断されれば(S350;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図46に示す遊技制御処理に復帰する。一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S350;YES)、停止表示の態様が大当りを示す態様(大当り図柄)か否かを判断する(図50のS352)。
S352の処理で肯定的な判断がなされると、主制御基板200のCPU201は、「大当り遊技」の終了時に参照するためのバッファ(大当り遊技終了時参照用バッファ)に、現在の遊技進行状況を示す情報をセット(記憶)する(S354)。具体的には、「大当りの種類(確変大当りであるのか否かなど)」や「遊技状態フラグの状態」をセット(記憶)する(S354)。ここで、「遊技状態フラグ」とは「遊技機1の遊技状態」を示すフラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグなど)であり、S354の処理においては、これらのフラグが「ONに設定」されているか、「OFFに設定」されているかが、セットされる。また、主制御基板200に搭載されたRAM202の特定領域が、S354の処理で用いるバッファ(大当り遊技終了時参照用バッファ)として機能する。
このS354の処理に続いてS356以降の処理に移行し、発生した大当りの態様に応じて「大当り遊技」の態様を振り分けることを行う。先ず、発生した「大当りが、「第2の確変大当り(2R大当り)」である場合(S372;YES)、「第2の大当り遊技における大入賞口31aの開放パターン」をセットした後(S374)、S378の処理に移行し、発生した大当りが「通常大当り若しくは第1の確変大当り」である場合(S372;NO)、「第1の大当り遊技における大入賞口31aの開放パターン」をセットした後(S376)、S378の処理に移行する。
S378の処理においては、大当り遊技フラグをセット(ONに設定)する処理が行われる。この「大当り遊技フラグ」のセットにより、遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行する(大当り遊技実行手段が作動を開始する)ことになるが、本実施例の遊技機1では、「大当り遊技フラグ」の設定中(つまり、大当り遊技実行手段の作動中)は、確変機能、時短機能(変動時間短縮機能)、開放延長機能は働かないこととしている。このため、S378の処理の後にS380以降の一連の処理を経て特別図柄遊技処理(S300)を終了する。
つまり、S378の処理において、「大当り遊技フラグ」を設定したら、確変フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し(S380)、セットされていない場合は(S380;NO)、そのままS384の処理に移行し、セットされている場合は(S380;YES)、確変フラグを解除(OFFに設定)した後(S382)、S384の処理に移行する。そして、S384の処理においては、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し、セットされていない場合は(S384;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図46の遊技制御処理に復帰する。一方、S384の処理において、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されていると判断される場合は(S384;YES)、変動短縮フラグと開放延長フラグとを解除(OFFに設定)した後(S386、S387)、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図46の遊技制御処理に復帰する。そして、何れの場合においても、図46の遊技制御処理に復帰すると、大当り遊技処理(S700)が開始され、前述の大当り遊技(第1の大当り遊技若しくは第2の大当り遊技)が実行される。
なお、大当り遊技を終了するときに、前述の「大当り遊技終了時参照用バッファ(図50のS354を参照)」を参照することによって、「今回の大当り遊技の前提となった大当り図柄(以下、「今回の大当り図柄」という。)」の種類(通常大当り図柄、第1の確変大当り図柄、第2の確変大当り図柄)に関する情報を取得し、この情報に基づいて、大当り遊技終了後の遊技モード等を設定する処理を行う。つまり、「今回の大当り図柄」が「通常大当り図柄」であった場合には、変動短縮カウンタに「100」をセットする処理と、変動短縮フラグをセットする処理と、開放延長フラグをセットする処理とを行う。これにより、「通常大当り」に係る特別遊技(第1の大当り遊技)を終了した後、特別図柄の変動回数が「100回」になるまで(変動短縮カウンタの値がゼロになるまで)、開放延長手段及び変動時間短縮手段は作動状態となる。但し、次回の大当りを発生すると、開放延長手段及び変動時間短縮手段は作動を停止する。なお、通常大当りに係る大当り遊技を終了すると、主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技機1の遊技モードが「低確率短縮変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する。
また、今回の大当り図柄が「確変大当り図柄(第1の確変大当り図柄若しくは第2の確変大当り図柄)」である場合は、確変フラグをセット(ONに設定)する処理と、変動短縮カウンタに「10,000」をセットする処理と、変動短縮フラグをセットする処理と、開放延長フラグをセットする処理とを行う。つまり、「第1の確変大当り」若しくは「第2の確変大当り」を生ずると、当該大当りに係る大当り遊技終了後に、次回の大当りを発生するまで、当否判定の結果が大当りとなる確率が高確率とされる。また、当該大当りに係る大当り遊技終了後に、特別図柄の変動回数が「10,000回」になるまで(変動短縮カウンタの値がゼロになるまで)、開放延長手段及び変動時間短縮手段は作動状態となる。但し、次回の大当りを発生すると、開放延長手段及び変動時間短縮手段は作動を停止する。なお、「第1の確変大当り」若しくは「第2の確変大当り」に係る大当り遊技を終了すると、主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技機1の遊技モードが、「高確率短縮変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する。
次に、図50のS352の処理で否定的な判断がなされる場合の処理について説明する。つまり、特別図柄表示部62において停止表示された特別図柄が「外れ図柄」の場合(S352;NO)、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かが判断される(S398)。そして、変動短縮フラグがセットされていない場合(S398;NO)、つまり、外れ発生時の遊技モードが、「高確率通常変動モード」である場合、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図51の遊技制御処理に復帰する。
一方、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されている場合(S398;YES)、つまり、外れ発生時の遊技モードが、「低確率短縮変動モード」若しくは「高確率短縮変動モード」である場合、変動短縮カウンタの値を「−1」した後(S400)、変動短縮カウンタの値が「ゼロ」になったか否かを判断する(S404)。そして、「ゼロ」になっていない場合(S404;NO)、 そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図46の遊技制御処理に復帰する。
これに対して、S404の処理で、変動短縮カウンタの値が「ゼロ」になったと判断される場合(S404;YES)、遊技機1の遊技モードが低確率短縮変動モードから低確率通常変動モードに切り替わることになる。このため、変動短縮フラグを解除(OFFに設定)する処理(S410)と、開放延長フラグを解除(OFFに設定)する処理(S416)と、モード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する処理(S430)とを行った後、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図46の遊技制御処理に復帰する。なお、S430の処理では、低確率通常変動モードを指定する「モード指定コマンド」がサブ制御基板220に送信される。
(7)演出制御処理
図55を用いて、サブ制御部220Aを構成するサブ制御基板220のCPU220aが、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222のCPU222a)と協働して行う「演出制御処理」の概要について説明する。なお、図55には、演出制御処理を構成する各処理のうちで主要なもののみを図示している。この演出制御処理では、遊技機1に電源が投入されるか、リセットスイッチが押されると(S950;YES)、先ず、初期化処理を行う(S960)。この後、電源がOFFになるまでの間(S2300で肯定判断されるまでの間)、図柄変動演出処理(S1100)、枠電飾処理(S1500)、大当り遊技演出処理(S1800)などの主要な処理が繰り返し実行される。ここで、本実施例のサブ制御基板220に搭載されたCPU220aは、電源投入後、2msec周期のタイマ割込みが発生する毎に、図55のS1100〜S2300の処理を実行するように構成されている。つまり、図55のS1100〜S2300の処理は、2msec毎に繰り返し実行される。以下、図55のフロー図に従って演出制御処理について説明する。なお、図55の演出制御処理を構成する各処理のうちで、「大当り遊技演出処理」についての説明は省略する。
a.図柄変動演出処理(S1100)
図56に示すように、図柄変動演出処理(S1100)においては、サブ制御部220Aが図柄変動開始時のコマンドを受信すると(S1105;YES)、S1110以降の処理が実行される。ここで、S1105の処理で受信するコマンドは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドである。
ここで、サブ制御部220Aは、受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づき、主制御部200Aにおいて実行された当否判定(S320)の結果を判断することができる。そして、当否判定の結果が大当りである場合(S1110;YES)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、「大当り演出の変動パターン(演出表示装置27の表示画面27aで実行される演出表示の実行態様、リーチ表示の態様等)」及び「大当り停止図柄(演出表示装置27の表示画面27aで当りを確定表示する疑似図柄の態様)」を決定する処理を行った後(S1115)、S1160の処理に移行する。
更に、当否判定の結果が外れある場合(S1110;NO)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、「外れ演出の変動パターン(演出表示装置27の表示画面27aで実行される演出表示の実行態様、リーチ表示の実行有無、リーチ表示を実行する場合のリーチ表示態様等)」及び「外れ停止図柄(演出表示装置27の表示画面27aで外れを確定表示する疑似図柄の態様)」を決定する処理を行った後(S1145)、S1160の処理に移行する。
S1160の処理において、サブ制御部220Aは、受信した変動パターン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)に基づいて、S1115若しくはS1145で決定した「変動パターン(演出パターン)」及び「疑似図柄の停止図柄」を指定するコマンド(演出表示詳細コマンド)を演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に送信し、演出表示装置27において、疑似図柄や背景図柄等の演出図柄の変動表示(変動遊技)を開始させる(S1160)。つまり、演出表示装置27の表示画面27aにおける図柄変動表示を開始させる(S1160)。
そして、サブ制御部220Aが、主制御部200A(主制御基板200)から送信される図柄停止指定コマンド(CZE)を受信すると(S1165;YES)、サブ制御部220Aは、受信した演出停止指定コマンドを演出表示制御部222Aに転送し、演出表示装置27の表示画面27aにおける図柄変動表示を終了させる(S1170)。
b.報知演出処理(S1300)
図57(a)に示すように、報知演出処理(S1300)においては、サブ制御部220Aが図柄停止指定コマンド(CZE)を受信すると(S1305;YES)、S1310以降の処理が実行される。このS1310では、図柄停止指定コマンド(CZE)の受信に伴って、演出表示装置27の表示画面27aに大当り図柄が停止表示されたか否かを判断する。
演出表示装置27の表示画面27aに、外れ図柄が停止表示された場合(S1310;NO)には、そのまま報知演出処理(S1300)を終了する。一方、演出表示装置27の表示画面27aに、大当り図柄が停止表示された場合(S1310;YES)には、可動演出装置71を用いて、大当り報知演出を実行した後(S1315)、報知演出処理(S1300)を終了する。
ここで、大当り報知演出は、大当りの発生を報知するための演出であり、発生した大当りが「通常大当り」である場合、集光レンズ体78の後方のLED78dと、拡散レンズ体79の後方のLED79dを点灯させつつ、モータ79bを駆動して拡散レンズ体79を回転させる演出(報知演出)を所定時間(例えば、5秒)行う。一方、発生した大当りが「確変大当り」である場合、集光レンズ体78の後方のED78dと、拡散レンズ体79の後方のLED79dを点灯させつつ、モータ77bを駆動して、装置本体75全体を傾動させる演出(報知演出)を所定時間(例えば、5秒)行う。
この大当り報知演出が実行されると、対象となる遊技機1で遊技を行う遊技者のみならず、他の遊技者に対しても、当該遊技機1での大当りの発生が報知される。従って、対象となる遊技機1で遊技を行う遊技者は、周囲の遊技者に対して大当りの発生を誇示することができる(優越感を得ることができる)ため、当該遊技者の遊技上の興趣が向上する。
c.枠電飾処理(S1500)
図58に示すように、枠電飾処理(S1500)においては、サブ制御部220Aが「図柄変動の開始」を検出すると(S1505;YES)、S1510の処理を実行する。S1510の処理では、S1505の処理で開始を検出した図柄変動(以下、今回の図柄変動という)の変動パターンが「特定変動パターン」であるか否かを判断する。この判断は、上述のS1105の処理(図56参照)で受信した変動パターン指定コマンドが「特定変動パターンを指定するコマンド」であるか否かを判断することによって行うことができる。そして、特定変動パターンを指定するコマンドでなければ(S1510;NO)、S1515以降の処理を行うことなく、枠電飾処理(S1500)を終了して、図55の演出制御処理に復帰する。
これに対して、今回の図柄変動の変動パターンが「特定変動パターン」であると判断すると(S1510;YES)、その特定変動パターンが「第1の特定変動パターン(図53及び図54において「三角印」を付記した変動パターン)」であるか否かを判断する(S1515)。この判断も、上述のS1105の処理(図56参照)で受信した変動パターン指定コマンドに基づき行うことができる。そして、特定変動パターンが「第1の特定変動パターン」である場合には(S1515;YES)、乱数抽選(例えば、当選確率を50%とする。)を行い(S1516)、その抽選の結果が落選である場合には(S1517;NO)、そのまま枠電飾処理(S1500)を終了する。なお、S1516の処理による乱数抽選は、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いて「第3特別演出」を行うか否かを決定するための演出抽選である。
一方、乱数抽選(S1516)の結果が当選である場合には(S1517;YES)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を第3の発光パターンに従い発光させた後(S1518)、枠電飾処理(S1500)を終了する。つまり、表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いた統合的な演出を開始する。具体的には、表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、「前面電飾ユニット4Vの全ての第2LED81cを点灯すること(例えば、0.5秒点灯)と、前面電飾ユニット4Vの全ての第3LED81dを点灯すること(例えば、0.5秒点灯)とを交互に繰り返す演出」を行う。この後、特別図柄の変動時間が経過する前に、この「全ての第2LED81cの点灯と、全ての第3LED81dの点灯とを交互に繰り返す演出」を終了する。
そして、第1の特定変動パターンに従って行われる今回の図柄変動に係る当否判定の結果が外れの場合には、特別図柄の変動時間が経過する前に、前面電飾ユニット4Vの全ての第2LED81cと、前面電飾ユニット4Vの全ての第3LED81dを消灯状態として、第3特別演出を終了する。一方、第1の特定変動パターンに従って行われる今回の図柄変動に係る当否判定の結果が大当りの場合には、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおける全てのX字状発光演出領域A1で、「Xの文字を描き出す演出」を同時に実行する。そして、特別図柄の変動時間が経過する前に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて表示された「Xの文字」を消滅させる(点灯状態の第1LED81bを、全て消灯状態とする)。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、表示画面27aに大当り図柄が停止表示(確定表示)されるが、この大当り図柄が「確変大当りを示す大当り図柄」である場合には、前面電飾ユニット4Vの全ての第2LED81cを一定時間(例えば、3秒)点灯して、第3特別演出を終了する。また、大当り図柄が「通常大当りを示す大当り図柄」である場合、前面電飾ユニット4Vの全ての第3LED81dを一定時間(例えば、3秒)点灯して、第3特別演出を終了する。なお、今回の図柄変動に係る当否判定の結果は、上述のS1105の処理(図56参照)で受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づいて特定することができる。
次に、上述のS1510の処理において、今回の図柄変動の変動パターンが「特定変動パターン」であると判断し(S1510:YES)、その特定変動パターンが「第1の特定変動パターン」でないと判断した場合(S1515:NO)、今回の図柄変動に係る特定変動パターンは「第2の特定変動パターン(図53及び図54において「丸印」若しくは「二重丸印」を付記した変動パターン)」ということとなる。この場合には、S1520の処理に移行して、今回の図柄変動に係る当否判定の結果が大当り(当選)であるか否かを判断する(S1520)。
そして、第2の特定変動パターンに従って行われる今回の図柄変動に係る当否判定の結果が大当りの場合には(S1520;YES)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いた演出を行う際の演出パターン(前面電飾ユニット4Vの発光パターン)を選択するための乱数抽選を行う(S1525)。そして、この乱数抽選の結果が当選である場合には(S1530;YES)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を第1の発光パターンに従い発光させた後(S1518)、枠電飾処理(S1500)を終了する。一方、乱数抽選の結果が落選である場合には(S1530;NO)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を第2の発光パターンに従い発光させた後(S1518)、枠電飾処理(S1500)を終了する。
また、第2の特定変動パターンに従って行われる今回の図柄変動に係る当否判定の結果が外れの場合にも(S1520;NO)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いた演出を行う際の演出パターン(前面電飾ユニット4Vの発光パターン)を選択するための乱数抽選を行う(S1545)。そして、この乱数抽選の結果が当選である場合には(S1550;YES)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を第1の発光パターンに従い発光させた後(S1555)、枠電飾処理(S1500)を終了する。一方、乱数抽選の結果が落選である場合には(S1550;NO)、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を第2の発光パターンに従い発光させた後(S1560)、枠電飾処理(S1500)を終了する。
S1535及びS1555の「第1特別演出」では、表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いた統合的な演出を開始する。つまり、表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて、「上方から下方に向かって、順次、Xの文字を描き出す演出」を行う。
そして、主制御部200Aにおいて実行された今回の図柄変動に係る当否判定(図49,51のS320参照)の結果が「外れ」である場合には、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて「Xの文字を描き出す演出」を上方から7番目のX字状発光演出領域A1まで進行させて、「Xの文字を描き出す演出」を完了する。この後、特別図柄の変動時間が経過する前に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて表示された「Xの文字」を消滅させ(点灯状態の第1LED81bを全て消灯状態とする)、「第1特別演出」を終了する。
一方、今回の図柄変動に係る当否判定の結果が「大当り」である場合には、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおける全てのX字状発光演出領域A1で「Xの文字を描き出す演出」を実行する。そして、特別図柄の変動時間が経過する前に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて表示された「Xの文字」を消滅させる。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、表示画面27aに大当り図柄が停止表示(確定表示)されるが、この大当り図柄が「確変大当りを示す大当り図柄」である場合には、前面電飾ユニット4Vの全ての第2LED81cを一定時間(例えば、3秒)点灯して、第1特別演出を終了する。また、大当り図柄が「通常大当りを示す大当り図柄」である場合には、前面電飾ユニット4Vの全ての第3LED81dを一定時間(例えば、3秒)点灯して、第1特別演出を終了する。なお、今回の図柄変動に係る当否判定の結果は、上述のS1105の処理(図56参照)で受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づいて特定することができる。
S1540及びS1560の「第2特別演出」では、表示画面27aでリーチ表示を行うと同時に、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)を用いた統合的な演出を開始する。具体的には、表示画面27aでリーチ表示うと同時に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bの上下に並ぶ殆どのX字状発光演出領域A1において、一度に「Xの文字を表示する演出」を行う。つまり、「上方から7番目までの7箇所のX字状発光演出領域A1」において、全ての第1LED81bを同時に点灯させることを行う。
そして、第2の特定変動パターンに従って行われる当否判定の結果が「外れ」である場合には、特別図柄の変動時間が経過する前に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて表示された「Xの文字」を消滅させ、第2特別演出を終了する。一方、第2の特定変動パターンに従って行われる当否判定の結果が「大当り」である場合には、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおける全てのX字状発光演出領域A1で「Xの文字を表示する演出」を実行する。そして、特別図柄の変動時間が経過する前に、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて表示された「Xの文字」を消滅させる。この後、特別図柄の変動時間が経過すると、表示画面27aに大当り図柄が停止表示(確定表示)されるが、この大当り図柄が「確変大当りを示す大当り図柄」である場合には、前面電飾ユニット4Vの全ての第2LED81cを一定時間(例えば、3秒)点灯して、第2特別演出を終了する。また、大当り図柄が「通常大当りを示す大当り図柄」である場合には、前面電飾ユニット4Vの全ての第3LED81dを一定時間(例えば、3秒)点灯して、第2特別演出を終了する。
本実施例では、「第2の特定変動パターン」に従って行われる図柄変動に係る当否判定の結果が大当りである場合に、S1525の乱数抽選に当選して「第1特別演出」が実行される確率(例えば、80%)は、その図柄変動に係る当否判定の結果が外れである場合に、S1545の乱数抽選に当選して「第1特別演出」が実行される確率(例えば、20%)よりも高く設定されている。つまり、「第1特別演出」は、大当りの信頼度が高い演出である。よって、遊技者は、「第1特別演出」が開始されると、その後、「Xの文字を表示する演出」が、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)全域に波及するか否か(発展するか否か)を「かたずを飲んで」見守ることになるため、本遊技機1によると、遊技者の興趣を効果的に高めることができる。
(8)実施例の効果
本遊技機1では、基本構成と、発光演出態様(発光表現)が異なる3種の発光演出領域A1、A2、A3を、前面枠4表面の視認窓41aの周囲に設ける。そして、各発光演出領域A1、A2、A3で独立した発光演出を行ったり、各発光演出領域A1、A2、A3の発光演出を組み合わせて行ったりすることができる。
例えば、X字状発光演出領域A1(第1発光演出部)においては、略直線状若しくは直線に近い略円弧状の第1レンズR1を用いて、白色に発光させることができる。また、内側発光演出領域A2(第2発光演出部)では、フルカラーLED(第2LED81c)と、内部カバー体86と、リフレクタ87の作用で、万華鏡をイメージした電飾を行うことができる。更に、外側発光演出領域A3(第3発光演出部)では、ハーフミラーを構成する第3レンズR3の作用で、第3LED81dの消灯時と、点灯時と全く異なるイメージを遊技者に与えることができる。
しかも、3種の発光演出領域A1、A2、A3の前面部(表面部)をレンズ部R1、R2、R3とするとともに、これらのレンズ部R1、R2、R3を一体化して、前面枠4の表面デザインの統一性を図っている。従って、本遊技機1によると、前面枠4の表面デザインの統一性を損なうことなく、前面枠4表面における発光演出態様の多様化を図ることが容易である。
また、本実施例の遊技機1では、各X字状発光演出領域A1を構成する各単位演出領域部M1〜M4の各々に第1LED81bを配置するため、前面枠4表面における発光演出態様の多様化を図ることが、一層容易である。例えば、前面電飾ユニット4V(左電飾装置80A、右電飾装置80B)で、連続的なX斬り演出(Xの文字を描き出す演出)を行うこと(小さなX斬りの集合体を表示すること)ができる。
次に、実施例2の遊技機について説明する。この実施例2の遊技機は、図59(a)及び(b)に示すように、特別演出の実行態様が異なる点を除いて、実施例1の遊技機と同様である。つまり、実施例2では、個々のX字状発光演出領域A1で「Xの文字を描き出す演出」を行うのではなく、遊技機の前面部全体を用いて「Xの文字を描き出す演出」を行うものである。
実施例2においては、図59(a)に示すように、「左電飾装置80A上端側のX字状発光演出領域A1を構成する第3単位演出領域部M3及び第4単位演出領域部M4」を通過した後、表示画面27aの正面前方(好ましくは、略表示画面27aも中央部の正面前方)を通過し、「右電飾装置80B下端側のX字状発光演出領域A1を構成する第3単位演出領域部M3及び第4単位演出領域部M4」を通過する仮想連結線(右下がりの仮想連結線)L1を設定することができる。また、「右電飾装置80B上端側のX字状発光演出領域A1を構成する第1単位演出領域部M1及び第2単位演出領域部M2」を通過した後、表示画面27aの正面前方(好ましくは、表示画面27aも中央部の正面前方)を通過し、「左電飾装置80A下端側のX字状発光演出領域A1を構成する第1単位演出領域部M1及び第2単位演出領域部M2」を通過する仮想連結線(左下がりの仮想連結線)L2を設定することができる。
実施例2では、例えば、仮想連結線L1に沿って、左電飾装置80A上端側で、第3単位演出領域部M3、第4単位演出領域部M4の順に第1LED81bを点灯させた後、表示画面27aにおいて「右下がりの線形図形X1」を表示し、更に、右電飾装置80B下端側で、第3単位演出領域部M3、第4単位演出領域部M4の順に第1LED81bを点灯させる。続いて、仮想連結線L2に沿って、右電飾装置80B上端側で、第1単位演出領域部M1、第2単位演出領域部M2の順に第1LED81bを点灯させた後、表示画面27aにおいて「左下がりの線形図形X2」を表示し、更に、左電飾装置80A下端側で、第1単位演出領域部M1、第2単位演出領域部M2の順に第1LED81bを点灯させると、遊技機全体を「Xの文字を描きつつ切り裂いたような演出(所謂「X切り演出」)が実行される。
なお、左電飾装置80A及び右電飾装置80Bにおいて、X字状発光演出領域A1が上下方向に多数設けられているため、両仮想連結線L1、L2を幾通りも設定することができる。このため、複数通りの傾斜角の仮想連結線L1、L2に沿って「X切り演出」を行うことができるとともに、「異なる傾斜角の仮想連結線L1、L2に沿ったX切り演出」を連続的に実行することもできる。
実施例2によると、実施例1の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。つまり、遊技機全体を「Xの文字を描きつつ切り裂くようなダイナミックな演出」を行うことができる。なお、実施例2では、表示画面27aの横方向に沿った幅(P)と、遊技領域11の横方向に沿った幅(Q)の比(P/Q)と、表示画面27aの縦方向に沿った幅(R)と、遊技領域11の縦方向に沿った幅(S)の比(R/S)とが、4/10〜9/10のうちの何れかとしている。つまり、表示画面27aの大型化を図っているため、「X切り演出で表示されるXの文字」の完成度が高くなっている。但し、表示画面27aを大型化しない場合においても、遊技盤10の盤面において、仮想連結線L1に沿った位置や、仮想連結線L1の近傍範囲内(例えば、11mm以内の距離の位置)に発光部材(LED)等を埋設して、「X切り演出で表示されるXの文字」の完成度を高めることもできる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
すなわち、各実施例では、X字状発光演出領域A1を用いて「Xの文字を表示する演出」を行ったが、X字状発光演出領域A1を用いた演出態様は、これに限定されない。例えば、図60に示す変形例1のように、個々のX字状発光演出領域A1において、「第3単位演出領域部M3を構成する第1LED81b」、「第1単位演出領域部M1を構成する第1LED81b」、「第4単位演出領域部M4を構成する第1LED81b」、「第2単位演出領域部M2を構成する第1LED81b」を、この順、若しくは、逆の順で、1個ずつ交代で点灯させることを繰り返すことで、交差部位82g回りに光が回転する演出を実行することができる。
また、図61に示す変形例2のように、仮想連結線L3を変更しつつ、「仮想連結線L3上の単位演出領域部(M1〜M4)における第1LED81bの点灯」と、「仮想連結線L上での線形図形X3の表示」とを繰り返すことで、仮想連結線L1に沿った光が上下に揺動したり回転したりする演出を行うことができる。
つまり、サブ制御基板220のCPU220aが、サブ制御基板220に搭載されたROM220cに記憶された制御プログラムや、遊技の進行に応じて、前面電飾ユニット4Vを構成する全てのLED81b、81c、81dの中から発光させるLEDの位置、数、種類、順序等を選択することができ、これにより多彩な演出を実行することができる。
なお、請求項1の発明を回胴式の遊技機(スロットマシン)に応用することもできる(以下、「応用例」という。)
つまり、応用例に係る遊技機は、
筐体と、前記筐体内に配置されると共に複数の表示リールを備える図柄表示装置と、を備え、
前記筐体が、前面部側に開口部を備える本体部と、前記本体部に対して前記開口部を閉鎖する状態に装着されると共に前記表示リールのうちで前方側に位置する部位を前方から視認可能とするための視認窓を具備する前扉と、
を備える遊技機であって、
前記前扉における前記視認窓の周囲に位置する部位に、
第1光源部と、前記第1光源部の前方に配置される透明な第1レンズ部と、からなる第1発光演出部と、
第2光源部と、前記第2光源部から出射される光を前方に反射する反射体と、前記第2光源部及び前記反射体の前方に配置される透明な第2レンズ部と、からなる第2発光演出部と、
第3光源部と、前記第3光源部の前方に配置されるとともに、前記第3光源部から出射される光を前方に透過可能で、前方から光を反射可能な透光性反射部を構成する第3レンズ部と、からなる第3発光演出部と、を設け、
前記第1発光演出部は、略X字状に視認されるX字状発光演出領域を複数構成し、
前記第2発光演出部は、隣接する前記X字状発光演出領域の間に形成される内側発光演出領域を構成し、
前記第3発光演出部は、前記X字状発光演出領域と前記視認窓との間、及び前記X字状発光演出領域と前記前面枠の外縁部との間に形成される外側発光演出領域を構成することを特徴とする。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
1;遊技機(弾球遊技機)、
2;外枠、
3;本体枠、
4;前面枠、
4V;前面電飾ユニット、
41a;視認窓、
5A;皿部材、
5;上皿部材、
6;下皿部材、
10;遊技盤、
27;演出表示装置(図柄表示装置)、
27a;表示画面、
A1;X字状発光演出領域(第1発光演出部)、
A2;内側発光演出領域(第2発光演出部)、
A3;外側発光演出領域(第3発光演出部)、
a11、a12;線状発光演出領域部、
80A;左電飾装置(左上部演出ユニット、左側部演出ユニット、左の皿側演出ユニット)、
80B;右電飾装置(右上部演出ユニット、右側部演出ユニット、右の皿側演出ユニット)、
80L;左側部演出ユニット、
80R;右側部演出ユニット、
80F、80G;皿側演出ユニット、
80V;左上部演出ユニット、
80W;右上部演出ユニット、
81b;第1LED(第1光源部)、
81c;第2LED(第2光源部)、
81d;第3LED(第3光源部)、
86;内部カバー体、
87;リフレクタ(反射体)、
88;スペーサ、
R1;第1レンズ部、
R2;第2レンズ部、
R3;第3レンズ部、
K;金属膜、
F1〜F4;突起。

Claims (6)

  1. 外枠と、
    前面部に遊技領域を形成する遊技盤を保持しつつ、前記外枠に装着される本体枠と、
    前記本体枠の前面部側に装着されると共に、前記遊技領域を前方から視認可能とするための視認窓を具備する前面枠と、
    を備える遊技機であって、
    前記前面枠において前記視認窓の周囲に位置する部位に、
    第1光源部と、前記第1光源部の前方に配置される透明な第1レンズ部と、からなる第1発光演出部と、
    第2光源部と、前記第2光源部から出射される光を前方に反射する反射体と、前記第2光源部及び前記反射体の前方に配置される透明な第2レンズ部と、からなる第2発光演出部と、
    第3光源部と、前記第3光源部の前方に配置されるとともに、前記第3光源部から出射される光を前方に透過可能で、前方からの光を反射可能な透光性反射部を構成する第3レンズ部と、からなる第3発光演出部と、を設け、
    前記第1発光演出部は、略X字状に視認されるX字状発光演出領域を複数構成し、
    前記第2発光演出部は、隣接する前記X字状発光演出領域の間に形成される内側発光演出領域を構成し、
    前記第3発光演出部は、前記X字状発光演出領域と前記視認窓との間、及び前記X字状発光演出領域と前記前面枠の外縁部との間に形成される外側発光演出領域を構成することを特徴とする遊技機。
  2. 前記X字状発光演出領域は、2個の線状発光演出領域部を略X字状に交差させて構成されるとともに、
    前記X字状発光演出領域において、前記線状発光演出領域部の交差位置から前記X字状発光演出領域の外方に延びる4方向の各々の部位に、前記第1光源部が配置されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1レンズ部の前面部全域若しくは後面部全域に対して、凹凸を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第3レンズ部の後面部全域に対して、凹凸を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記第2レンズ部の後面部若しくは前面部に対して、凹凸を線状に連続配置した第1線状凹凸部と、凹凸を線状に連続配置した第2線状凹凸部とを、略X字状に交差する状態に設け、
    透光性を備える内部カバー体を前記第2光源部の前方に配置、若しくは、透光性を備える内部カバー体で前記第2光源部を被覆したことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記内部カバー体の前面側には、
    各々、所定の基準点を包囲する経路を描きつつ、前記基準点により近く配置されるものを、前記基準点からより遠く配置されるものが包囲する状態に配置される複数の突起と、
    前記基準点を中心とした渦巻き状の突起と、
    のうちの何れかを設け、
    前記内部カバー体の前面部側において、前記基準点から離れる方向に沿って前記突起間に構成される凹部と、前記突起によって構成される凸部と、が交互に連続する状態に配置され、
    前記基準点は、前記第1線状凹凸部と第2線状凹凸部との交点と前後に位置合わせされることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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