JP2012227981A - 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】交流電動機の駆動制御における安全性を向上させる。
【解決手段】インバータ1により給電される3相交流モータ2に備えられた、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12に係わる巻線切り替えを行う、交流電動機の巻線切替装置であって、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12のうち第1電機子巻線11にインバータ1からの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12の両方にインバータ1からの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、第1〜6スイッチS1〜S6を有し、これら第1〜6スイッチS1〜S6が、インバータ1又は3相交流モータ2の異常検出状態に対応した、巻線切替装置3の外部からの非常用切替制御信号に応じて、複数の電機子巻線11,12に加わる電圧を低電圧化する電流経路を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システムに関する。
従来より工作機械や車両などの駆動源として、交流可変周波数電源により駆動制御を行う交流電動機が広く利用されている。この交流電動機には、電機子として上記の交流可変周波数電源の相数と同じ数の巻線が備えられており、それらの接続構成として例えば3相の場合のY結線やデルタ結線などがある。さらに近年では、この交流電動機の速度制御やトルク制御を目的として、当該交流電動機がその内部に上記電源相数分の巻線の集合を2組備え、それら2組の巻線に対して交流可変周波数電源と接続を切り替えることにより電機子の界磁を段階的に変化させる巻線切替装置が提案されている。
従来の巻線切替装置の一例として、例えば、特許文献1に記載のものがある。この特許文献1に記載の巻線切替装置は、当該巻線切替装置が備える2つの半導体スイッチ素子の切り替えの組み合わせによって、2組の巻線のうち一方の組の巻線のみでY結線する状態と、2組の巻線を直列に接続した全体でY結線する状態とに切り替えることが可能となる。
一組の巻線のみでY結線した状態では、インピーダンスが低いので高周波領域でも十分な電流を流すことが可能で高速運転に好適となる。また、直列に接続した2組の巻線全体でY結線した状態では、インピーダンスが高いので低周波領域でも十分な電圧を印加することができ、同一電流に対して大きいトルクを発生して低速運転に好適となる。
特許第3948009号公報
しかしながら、上記従来の巻線切替装置は、例えば、交流電動機の速度検出に関わる部分に何らかの異常が発生した場合、交流電動機が高速回転している際でも当該巻線切替装置が上記低速適合状態に切り替えられる可能性がある。この際には、2つの巻線にそれぞれ誘起される電圧、特に2つの巻線の間の電圧は半導体スイッチ素子の耐圧を超え、半導体スイッチ素子の寿命に影響を与える可能性があった。
本発明の目的は、交流電動機の駆動制御における信頼性をさらに向上させた交流電動機の巻線切替装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願第1発明は、インバータにより給電される交流電動機に備えられた、第1電機子巻線及び第2電機子巻線を含む複数の電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、交流電動機の巻線切替装置であって、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段と、前記インバータ又は前記交流電動機の異常検出状態に対応した、前記巻線切替装置の外部からの非常用切替制御信号に応じて、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低電圧化する電流経路を形成するための、経路切替手段と、有することを特徴とする。
第1発明においては、半導体スイッチ手段によって、高速駆動に適した第1状態と、低速駆動に適した第2状態との切り替えを行う。この際、仮に、何らかの原因により巻線切替装置の切り替え状態が実際の交流電動機の回転速度に対応した適切な切り替え状態となっておらず、例えば交流電動機の高速回転時に巻線切替装置が第2状態(低速適合状態)である状況を想定した場合、複数の電機子巻線の間の電圧が半導体スイッチ手段の耐圧を超える可能性がある。
そこで第1発明では、異常が検出された場合、つまり、例えば交流電動機に設けた速度検出器の故障、各種信号線の断線、又は速度演算器の誤作動などといった速度検出に関わる異常が検出された場合には、巻線切替装置は、非常時とみなす。そして、その時点でどのような切り替え状態にあっても、巻線切替装置の経路切替手段が、複数の電機子巻線に加わる電圧を低電圧化する電流経路を形成する。これにより、複数の電機子巻線に加わる電圧を低電圧化して、各半導体スイッチ手段、特に2つの電機子巻線の間に配置されている半導体スイッチ手段を過電圧から保護することができる。この結果、交流電動機の駆動制御における安全性を向上することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記経路切替手段は、前記非常用切替制御信号に応じて、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を最小とする電流経路を形成することを特徴とする。
これにより、各半導体スイッチ手段、特に2つの電機子巻線の間に配置されている半導体スイッチ手段に付加される電圧を最小にしてさらに安全に保護することができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記経路切替手段は、前記半導体スイッチ手段を兼ねることを特徴とする。
これにより、非常時のための専用のスイッチを別途設けることなく、簡易な構成で半導体スイッチ手段を過電圧から保護することができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記交流電動機の3相の前記複数の電機子巻線に対応して、前記経路切替手段は、3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を備えることを特徴とする。
これにより、一般的に使用されている3相交流電動機への適用が可能となる。したがって、各相にそれぞれ対応して個別に接続する各半導体スイッチ手段の素子に対し、耐電流値が比較的低い汎用的な仕様の絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を使用することができる。この結果、発熱を抑制できるとともに巻線切替装置の製造コストを抑えることができる。
第5発明は、上記第3又は第4発明において、前記半導体スイッチ手段は、前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続する接続導電路における当該第1電機子巻線と第2電機子巻線との間に配置されていることを特徴とする。
第5発明では、第1電機子巻線のみにインバータからの供給電力を導いて作動させる第1状態においては、半導体スイッチ手段により第1電機子巻線と第2電機子巻線との間の電気的接続が遮断される。これにより、第1電機子巻線は、第2電機子巻線からの電気的影響を受けずに定格通りの作動性能を発揮することができる。また、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方にインバータからの供給電力を導いて作動させる第2状態においては、半導体スイッチ手段により第1電機子巻線と第2電機子巻線とが電気的に直列接続される。これにより、両方の電機子巻線の作動性能を定格通りに発揮することができる。
そして、半導体スイッチ素子で構成する半導体スイッチ手段により第1電機子巻線と第2電機子巻線との間の電気的な導通と遮断の切り替えが瞬時に行われる。これにより、例えば機械的スイッチ手段の場合に生じるチャタリングなどの電気的衝撃を無くし、2つの電機子巻線の間で上記リアクタンスや自己誘電起電力などによる電磁気的影響を機能的に遮断することができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記半導体スイッチ手段は、前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、を備え、前記第2電機子巻線の、前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子が、前記第2状態に対応した第2電気的中性点に接続されており、前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
これにより、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じ第1スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
なお、第1電機子巻線と第2電機子巻線の両方が一つのハウジングに収納されて一つのモータを構成する場合、当該ハウジングの内部で上記第2電気的中性点が第2電機子巻線の巻き終わり部分に形成されることで、外部の配線を省略化して交流電動機の組み立てを容易にし、生産性を向上する効果もある。
第7発明は、上記第6発明において、前記半導体スイッチ手段は、さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、前記第1スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断するとともに、前記第4状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続し、前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段及び前記第3スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第7発明においては、第2電機子巻線のみにインバータからの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第4状態とが可能となり、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する第1〜第4状態の上記4つの状態の切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じて、第1スイッチ手段及び第3スイッチ手段を導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第8発明は、上記第3又は第4発明において、前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とは直列に接続されており、前記半導体スイッチ手段は、前記第2状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第4スイッチ手段と、前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第2状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第5スイッチ手段と、を備え、前記経路切替手段としての前記第5スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第8発明においては、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態、及び2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する上記第2状態との切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じ第5スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第9発明は、上記第3又は第4発明において、前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とは直列に接続されており、前記半導体スイッチ手段は、前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、前記第2状態において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第6スイッチ手段と、を備え、前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第9発明においては、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じて、第1スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第10発明は、上記第9発明において、前記半導体スイッチ手段は、前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第2状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第5スイッチ手段を備え、前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第10発明においては、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態、及び、2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する上記第2状態との切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じて、第1スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第11発明は、上記第5発明において、前記半導体スイッチ手段は、前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、前記第1状態において前記第1電機子巻線のみでデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第7スイッチ手段と、前記第1状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断するとともに、第2状態において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子と前記インバータとを接続する、第8スイッチ手段と、を備え、前記経路切替手段としての前記第7スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第11発明においては、2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じ第7スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第12発明は、上記第11発明において、前記半導体スイッチ手段は、さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2電機子巻線の前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、前記第7スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断し、前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子を前記インバータに接続し、前記第8スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第2電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子を前記インバータに接続し、前記経路切替手段としての第3スイッチ手段、前記第7スイッチ手段、及び前記第8スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第12発明においては、第2電機子巻線のみにインバータからの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第4状態とが可能となり、2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する、第1〜第4状態の上記4つの状態の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じて、第3スイッチ手段、前記第7スイッチ手段、及び前記第8スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第13発明は、上記第5発明において、前記半導体スイッチ手段は、さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、前記第1状態及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態及び前記第3状態又は前記第1状態及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第9スイッチ手段と、前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態、前記第3状態、及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第10スイッチ手段と、前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段と、前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第11スイッチ手段と、前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線の両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第12スイッチ手段と、前記第1状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態及び第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第13スイッチ手段と、を備え、前記経路切替手段としての前記第9スイッチ手段及び前記第10スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成することを特徴とする。
第13発明においては、第1電機子巻線にインバータからの供給電力を導いて作動させる第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に直列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第2状態と、第2電機子巻線にインバータからの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第4状態とのそれぞれの状態で、さらにY結線とデルタ結線とを選択的に切り替えることが可能となり、2つの電機子巻線を使用した合計8つの状態の切り替えを実現することができる。また、非常用切替制御信号に応じて、第9スイッチ手段及び第10スイッチ手段が導通することで、複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各半導体スイッチ手段を少なくとも過電圧から保護できる非常時の状態に切り替えることができる。
第14発明は、上記第1乃至13発明のいずれかの交流電動機の巻線切替装置を備えた交流電動機駆動システムであって、前記交流電動機は、各相の巻数が同じである複数の電機子巻線を備え、前記巻線切替装置は、複数の半導体スイッチ素子の導通と遮断を適宜組み合わせることで前記複数の電気子巻線を少なくとも3つの巻線状態に切り替え可能であり、かつ、前記交流電動機を駆動するインバータと前記巻線切替装置の切り替え制御を行う切替制御装置を備えたことを特徴とする。
第15発明は、上記第14発明において、前記交流電動機駆動システム全体または前記交流電動機駆動システムを備えたアプリケーションにおける各種の異常を検出するセンサをさらに備え、前記切替制御装置が、前記センサの検出信号に基づいて前記巻線切替装置を切替制御することを特徴とする。
これらにより、交流電動機駆動システムあるいはこれらをアプリケーションに適用できる。
本発明によれば、交流電動機の駆動制御における信頼性をさらに向上させることができる。
本発明の実施形態に係る巻線切替装置を備えた交流電動機駆動システムの構成を模式的に示したブロック図である。 巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第1スイッチと第2スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第1変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第1変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第2変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第2変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第3変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第3変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第4変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第4変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第5変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第5変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第6変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第6変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第7変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第7変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態による巻線切替装置を備えた交流電動機駆動システムの構成を模式的に示したブロック図である。
この図1において、交流電動機駆動システム100は、3相交流モータ2を駆動するものであり、インバータ1と、交流電動機としての上記3相交流モータ2と、巻線切替装置3と、センサ4と、切替制御装置5とを備えている。
インバータ1は、この例では半導体で構成する6つのスイッチ素子SWを備えており、そのうち直列に接続した2つのスイッチ素子SWを3組並列に接続したブリッジにより構成されている。このブリッジ全体に単相直流電力を供給し、6つのスイッチ素子SWをそれぞれ適宜の順序により導通と遮断を繰り返すことで、各組における直列接続の2つのスイッチ素子SWの間から3相交流電力U,V,Wがインバータ出力として出力する。
3相交流モータ2は、上記インバータ1から出力された3相交流電源により駆動されるモータであり、図中には電機子として界磁制御を行う巻線のみ示している。本実施形態において用いる3相交流モータ2は、同じ巻数である3つの巻線を3相交流の各相U,V,Wに対応して並列に配置した構成の電機子巻線、すなわち第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12を備えている。これら2つの電機子巻線11,12同士は3相交流モータ2内において互いに電気的な接続はなく、それぞれに対し3相交流モータ2外部からの電気的接続が可能な入力端子及び出力端子が設けられている。第1電機子巻線11は、3相交流モータ2外部に対して第1入力端子(第1巻線入力端子)11a(U1,V1,W1)と第1出力端子(第1巻線出力端子)11b(U2,V2,W2)とで電気的な接続が可能である。第2電機子巻線12は、3相交流モータ2外部に対して第2入力端子(第2巻線入力端子)12a(U3,V3,W3)と第2出力端子(第2巻線出力端子)12b(U4,V4,W4)とで電気的な接続が可能とである(ただし、後述するように第2出力端子12bを外部からは接続させない例外あり)。なお、この3相交流モータ2は、誘導型又は同期型、あるいは回転型又は直動型のいずれにも適用可能であり、特に図示しないが2つの電機子巻線11,12はそれら種別の違いに応じて適切に構成・配置すればよい。
巻線切替装置3は、後に詳述するように複数の半導体スイッチ素子を備えており、それら複数の半導体スイッチ素子の導通と遮断を適宜の組み合わせで切り替えることで、上述したインバータ出力U,V,W、第1入力端子11a(U1,V1,W1)、第1出力端子11b(U2,V2,W2)、第2入力端子12a(U3,V3,W3)、及び第2出力端子12b(U4,V4,W4)の間の導通と遮断を切り替える。巻線切替装置3の内部の接続回路構成は、本実施形態及び後述する各変形例でそれぞれ異なる(後に詳述)。
センサ4は、上記インバータ1、3相交流モータ2、及び巻線切替装置3を含めた本実施形態の交流電動機駆動システム100の全体、及びこれを備えたアプリケーション(例えば、電車や電気自動車を含む車両や工作機械など)の全体における各種の異常を検出して切替制御装置5に検出信号を出力する。
切替制御装置5は、特に図示しないCPU、RAM、ROM、及びA/D変換器などで構成される。この切替制御装置5は、特に図示しない上位制御装置からの指令に基づいて、インバータ1に対し適宜の周波数で3相交流電力を出力させるよう、内部の6つのスイッチ素子SWのそれぞれの導通と遮断の切り替え制御を行う。またこれとともに、切替制御装置5は、巻線切替装置3による、インバータ出力と各電機子巻線11,12の各端子11a,11b,12a,12bとの間の導通及び遮断の切り替え制御を行う。なお、本実施形態において、巻線切替装置3は、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12のうち、第1電機子巻線11のみにインバータ出力を導く第1状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に直列接続した全体にインバータ出力を導く第2状態と、第2電機子巻線12のみにインバータ出力を導く第3状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に並列接続した両方にインバータ出力を導く第4状態とを、それぞれY結線の場合とデルタ結線の場合とに区別して切り替える。すなわち、Y結線の第1〜第4状態それぞれと、デルタ結線の第1〜第4状態それぞれの合計8つの状態を切り替えることができる。そして、さらに、巻線切替装置3は、それら8つの状態に加え、センサ4から異常が検出された際に各電機子巻線11,12に加わる電圧を最小にする非常時の状態、を含めた、合計9つの状態を選択的に切り替えることができる(後に詳述する)。
図2は、本実施形態における巻線切替装置3及び3相交流モータ2の回路構成を示す図である。この図2において、巻線切替装置3では、インバータ出力がそのまま第1入力端子11aに入力するよう、接続されている。また、第1出力端子11bが、各請求項記載の第9スイッチ手段としての第1スイッチS1を介し、各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第10スイッチ手段としての第2スイッチS2を介してそのまま第2入力端子12aに接続されている。また、第2入力端子12aが、第3スイッチ手段としての第3スイッチS3を介してそのままインバータ1に接続されている。また、第2出力端子12bは、第11スイッチ手段としての第4スイッチS4を介し、各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されるとともに、第12スイッチ手段としての第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。また、第1出力端子11bは、第13スイッチ手段としての第6スイッチS6を介してインバータ1に接続されている。
ここで、第6スイッチS6を介した第1出力端子11bとインバータ1との接続については、対応する相の配線同士を接続するのではなく、第1出力端子11bのU相(図中のU2)をインバータ1のV相(図中のV)に接続し、第1出力端子11bのV相(図中のV2)をインバータ1のW相(図中のW)に接続し、第1出力端子11bのW相(図中のW2)をインバータ1のU相(図中のU)に接続している。これにより、第6スイッチS6を接続した際には、第1電機子巻線11のみでデルタ結線を構成するようになっている。また、第5スイッチS5を介した第2出力端子12bとインバータ1との接続についても同様となっている。
上記6つのスイッチ、つまり第1〜6スイッチS1〜S6は、それぞれ、3相に対応する各配線の電気的な導通と遮断を行う3つの半導体スイッチ素子の集合で構成されている。すなわち、上記切替制御装置5からの切り替え制御によって各スイッチS1〜S6単位で個別に切り替え制御が行われ、各スイッチS1〜S6のそれぞれにおける3つの半導体スイッチ素子が一括して同じ切り替え動作を行う。
また、本実施形態では、各半導体スイッチ素子がIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)素子で構成されている。そして、図3に示すように第1スイッチS1と第2スイッチS2とを合わせた6つのIGBT素子15A,15B,15C,15D,15E,15Fが、1つの半導体モジュール16Aとして一体化した構成で設けられている。
この半導体モジュール16Aにおいては、直列に接続された2つのIGBT素子15A,15D(そして15B,15E、及び15C,15F)が3組並列に配置されており、各組の両端とそれぞれの直列接続の中間点がモジュール端子として接続可能となっている。このような配線構成で6つのIGBT素子15A〜15Fを備えた半導体モジュール16Aは、多様な構成の回路設計に利用できるため汎用性が高く、現在ではこの半導体モジュール16Aを1つ又は複数組み込んだ半導体パッケージが広く一般的に製造・流通されている。この結果、モジュール単位のコストを比較的低くすることができる。
図3に示す例では、上記3組のそれぞれにおいて直列接続された2つのIGBT素子15A,15D(そして15B,15E、及び15C,15F)のうち、各組の一方側の3つのIGBT素子15D,15E,15Fを第1スイッチS1とし、各組の他方に対応側の3つのIGBT素子15A,15B,15Cを第2スイッチS2として利用することができる。そして、対応する組み合わせの3組のモジュール端子(各組における上記直列接続の中間点)をそれぞれ第1出力端子11b、第2入力端子12a、第1電気的中性点13に接続することができる。
以上のように、IGBT素子である半導体スイッチ素子で構成された第1〜6スイッチS1〜S6が、各請求項記載の半導体スイッチ手段を構成する。
なお、図3に示す例の第1スイッチS1と第2スイッチS2の組み合わせ以外でも、例えば第1スイッチS1と第6スイッチS6との組み合わせ、第2スイッチS2と第3スイッチS3との組み合わせ、第3スイッチS3と第5スイッチS5との組み合わせ、第3スイッチS3と第6スイッチS6との組み合わせ、第5スイッチS5と第6スイッチS6との組み合わせ、第4スイッチS4と第5スイッチS5との組み合わせ、第2スイッチS2と第6スイッチS6との組み合わせ、のいずれかの組み合わせでも1つの半導体モジュールとして一体化することができる。
なお、巻線切替装置3は複数の半導体モジュールを備えてもよく、例えば図3に示す第1スイッチと第2スイッチとを組み込んだ半導体モジュール16Aと、特に図示しない第3スイッチと第6スイッチとを組み込んだ半導体モジュール16Bと、特に図示しない第4スイッチと第5スイッチとを組み込んだ半導体モジュール16Cとを併設できるように、それぞれに組み込むスイッチが重複しない組み合わせで複数の半導体モジュールを備えるようにしてもよい。
図4は、本実施形態において切替制御装置5が巻線切替装置3の各スイッチS1〜S6に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本実施形態において巻線切替装置3は、第1電機子巻線11にインバータ出力を導く第1状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に直列接続した全体にインバータ出力を導く第2状態と、第2電機子巻線12のみにインバータ出力を導く第3状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に並列接続した両方にインバータ出力を導く第4状態とを、それぞれY結線の場合とデルタ結線の場合とに区別して切り替え、さらにセンサ4から異常が検出された際に各電機子巻線11,12に加わる電圧を最小にする非常時の状態、の合計9つの状態を選択的に切り替える。
具体的には、図4のテーブルに示すように、Y結線での第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3の第1スイッチS1をON(導通;以下同様)とし、第2〜6スイッチS2〜S6を全てOFF(遮断;以下同様)とする。これにより、Y結線された第1電機子巻線11のみがインバータ1に接続される上記第1状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、Y結線での第2状態を実現する際には、第1スイッチS1をOFFとし、第2スイッチS2をONとし、第3スイッチS3をOFFとし、第4スイッチS4をONとし、第5〜6スイッチS5〜S6をOFFとする。これにより、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とが直列に接続してその全体が第2電気的中性点14を介したY結線となってインバータ1に接続される上記第2状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが高いので低周波領域でも十分な電圧を印加することができ、同一電流に対して3相交流モータ2に大きいトルクを発生させることができ、低速駆動に好適な状態となる。
なお、以上の第1状態と第2状態との切り替えは、例えば3相交流モータ2の回転速度が所定の閾値速度より速い場合は第1状態、遅い場合は第2状態に切り替えるようにしてもよいし、誘起電圧と直流電圧との関係により切り替えるようにしてもよい。なお、ここで言うところの誘起電圧とは、3相交流モータ2が回転している際にそれに備えられている各電機子巻線11,12自体が誘起する電圧であり、また直流電圧は、インバータ1に入力される電圧、つまり上記6つのスイッチ素子SWで構成するブリッジ(上記図1参照)の全体に供給される直流電圧である。例えば本実施形態の交流電動機駆動システム100を電気自動車などに適用して急な下り坂を走行する場合などでは、インバータ1に入力される直流電圧に対し3相交流モータ2の回転速度が速すぎて誘起電圧が直流電圧を超えてしまい、インバータ1と3相交流モータ2との間の電力の入出力関係が逆転してしまう状態が生じることがある。この状態を回避するために、上記誘起電圧が上記直流電圧に近くなった際には、高回転状態の3相交流モータ2側の誘起電圧が下がるよう、巻線切替装置3を第2状態(低速駆動状態)に切り替えればよい。
また、Y結線での第3状態を実現する際には、第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3〜4スイッチS3〜S4をONとし、第5〜6スイッチS5〜S6をOFFとする。これにより、Y結線された第2電機子巻線12のみがインバータ1に接続される上記第3状態に切り替えられる。この際には、第2電機子巻線12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、Y結線での第4状態を実現する際には、第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3〜4スイッチS3〜S4をONとし、第5〜6スイッチS5〜S6をOFFとする。これにより、それぞれY結線された第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の両方を並列にインバータ1に接続される上記第4状態に切り替えられる。この際には、各電機子巻線11,12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、デルタ結線での第1状態を実現する際には、第1〜5スイッチS1〜S5をOFFとし、第6スイッチS6だけをONとする。これにより、デルタ結線された第1電機子巻線11のみがインバータ1に接続される上記第1状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、デルタ結線での第2状態を実現する際には、第1スイッチS1をOFFとし、第2スイッチS2をONとし、第3〜4スイッチS3〜S4をOFFとし、第5スイッチS5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とが直列に接続してその全体がデルタ結線となってインバータ1に接続される上記第2状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが高いので低周波領域でも十分な電圧を印加することができ、同一電流に対して3相交流モータ2に大きいトルクを発生させることができ、低速駆動に好適な状態となる。
また、デルタ結線での第3状態を実現する際には、第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3スイッチS3をONとし、第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、デルタ結線された第2電機子巻線12のみがインバータ1に接続される上記第3状態に切り替えられる。この際には、第2電機子巻線12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、デルタ結線での第4状態を実現する際には、第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3スイッチS3をONとし、第4スイッチS4をOFFとし、第5〜6スイッチS5〜S6をONとする。これにより、それぞれデルタ結線された第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の両方を並列にインバータ1に接続される上記第4状態に切り替えられる。この際には、各電機子巻線11,12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3の第1スイッチS1と第2スイッチS2だけをONとし、他の第3〜第6スイッチS3〜S6をOFFとするスイッチS1〜S6のON・OFFの適宜の組み合わせで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
なお、以上のように巻線切替装置3を非常時の状態に切り替える契機となる上記センサ4が検出する異常状態としては、具体的には、インバータ1における過電流、過熱、過負荷や、若しくは、2相交流モータ2における過熱、過速度、速度検出障害、過負荷などがある。さらに、3相交流モータ2も含めた交流電動機駆動システム100の全体のどこかにおける不具合若しくは当該駆動システム100が備えたアプリケーションのどこかにおける不具合に起因した、インバータ1の不自然な過負荷状態・速度偏差過大(フィードバック速度制御)や、3相交流モータ2の回転数と機械動作の対応不一致や、切替制御装置5の切り替え制御指令に3相交流モータ2の動作が対応しない制御不可状態、等も異常状態としてセンサ4の検出対象となりうる。これらの各異常状態のうちの少なくとも1つ、又は適宜の組み合わせが検出された際に、これを契機として切替制御装置5が上述のように巻線切替装置3を非常時の状態に切り替える。このとき異常を検出したセンサ4から出力される検出信号が非常用切替制御信号を構成し、全ての第1〜6スイッチS1〜S6が経路切替手段を構成する。
以上説明したように、本実施形態においては、3相交流モータ2に設けたロータリエンコーダなどの速度検出器(特に図示せず)の故障、各種信号線の断線、又は速度演算器の誤作動などといった速度検出に関わる異常等が検出された場合には、非常時とみなして、各スイッチS1〜S6を操作して2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低電圧化する電流経路を形成する。具体的には、上述したようなインバータ1又は3相交流モータ2等の異常検出状態に対応したセンサ4からの検出信号に応じて、第1スイッチS1と第2スイッチS2だけをONとし、他の第3〜第6スイッチS3〜S6をOFFとすることで、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12に加わる電圧を低減する電流経路を形成する。これにより、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低電圧化して、各スイッチS1〜S6、特に2つの電機子巻線11,12の間に配置されている第2スイッチS2を過電圧から保護することができる。この結果、3相交流モータ2の駆動制御における安全性を向上することができる。
また、この実施形態では特に、第1スイッチS1と第2スイッチS2が、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12に加わる電圧を最小とする上記電流経路を形成する。これにより、非常時のための専用のスイッチを別途設けることなく、簡易な構成で各スイッチS1〜S6を過電圧から保護することができる。
また、この実施形態では特に、3相交流モータ2の3相の第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12に対応して、第1スイッチS1、第2スイッチS2、及び第4スイッチS4のそれぞれが、3つのIGBT素子15A〜15C(又は15D〜15F)を備えている。これにより、一般的に使用されている3相交流モータ2への適用が可能となる。したがって、各相にそれぞれ対応して個別に接続する各半導体スイッチ素子に対し、耐電流値が比較的低い汎用的な仕様のIGBT素子を使用することができる。この結果、発熱を抑制できるとともに巻線切替装置3の製造コストを抑えることができる。
また、この実施形態では特に、第1電機子巻線11のみにインバータ1からの供給電力を導いて作動させる第1状態においては、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12との間に配置されている第2スイッチS2により当該第1電機子巻線11と第2電機子巻線12との間の電気的接続が遮断される。これにより、第1電機子巻線11は、第2電機子巻線12におけるリアクタンスや自己誘導起電力などの電気的影響を受けずに定格通りの作動性能を発揮することができる。また、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12の両方にインバータ1からの供給電力を導いて作動させる第2状態においては、第2スイッチS2により第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とが電気的に直列接続される。これにより、両方の電機子巻線11,12の作動性能を定格通りに発揮することができる。
そして、絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子で構成する各スイッチS1〜S6により、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12との間の電気的な導通と遮断の切り替えが瞬時に行われる。これにより、例えば機械的スイッチ手段の場合に生じるチャタリングなどの電気的衝撃を無くすとともに、切り替え期間が長い場合に生じるトルク抜けや制動トルクの発生を抑えて機械的衝撃を防ぐことができる。
また、この実施形態では特に、上述のように各スイッチS1〜S6を構成し、インバータ1、第1電気的中性点13、及び第2電気的中性点14と接続する。これにより、第1電機子巻線11のみにインバータ1からの供給電力を導いて作動させる第1状態と、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12の両方に直列に前記インバータ1からの供給電力を導いて作動させる第2状態と、第2電機子巻線12のみにインバータ1からの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12の両方に並列に前記インバータ1からの供給電力を導いて作動させる第4状態とのそれぞれの状態で、さらにY結線とデルタ結線とを選択的に切り替えることが可能となり、2つの電機子巻線11,12を使用した上記8つの状態の切り替えを実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第1スイッチS1と第2スイッチS2をONとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS1〜S6を少なくとも過電圧から保護することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、上記実施形態と同等の部分については、同じ符号を付し適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)Y結線の第1状態と、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第2状態に切り替える場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、そのうちのY結線の第1状態と、Y結線とデルタ結線のそれぞれの第2状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図5は、そのような第1変形例における巻線切替装置3A及び3相交流モータ2A(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図であり、上記図2に対応する図である。
この図5において、巻線切替装置3Aは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第2入力端子12aに接続されている。また、第2出力端子12bは、第4スイッチS4を介して各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されるとともに、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1が各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第4スイッチS4が第6スイッチ手段を構成し、第5スイッチS5が第5スイッチ手段を構成する。
なお、本変形例においては、前述した、第4スイッチS4と第5スイッチS5とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Cとして一体化したものを、設けることができる。
図6は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Aの各スイッチS1,S4,S5に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Aは、Y結線とした第1電機子巻線11のみにインバータ出力を導く第1状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に直列接続した全体をY結線又はデルタ結線として両方にインバータ出力を導く2通りの第2状態と、センサ4から異常が検出された際に各電機子巻線11,12に加わる電圧を最小にする非常時、の4つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図6のテーブルに示すように、Y結線の第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Aの第1スイッチS1をONとし、第2〜3スイッチS2〜S3をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、Y結線の第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS2をOFFとし、第4スイッチS4をONとし、第5スイッチS5をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
また、デルタ結線の第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS1と第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Aの第1スイッチS1だけをONとし、他の第4,5スイッチS4,S5をOFFとする。これにより、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS1,S4,S5を最も安全に保護できる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S4,S5を備え、インバータ1、第1電気的中性点13、及び第2電気的中性点14とを接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態、及び2つの電機子巻線11,12を使用したデルタ結線に対する上記第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第1スイッチS1だけをONとし、他の第4,5スイッチS4,S5をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS1,S4,S5を少なくとも過電圧から保護することができる。
(2)Y結線だけで第1状態と第2状態のみ切り替える場合
上記第1変形例では、Y結線の第1状態と、Y結線とデルタ結線のそれぞれの第2状態にだけ限定して切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、Y結線とした第1状態と第2状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図7は、第2変形例における巻線切替装置3B及び3相交流モータ2B(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図である。この図7において、巻線切替装置3Bは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、そのまま第2入力端子12aに接続されている。第2出力端子12bは、第4スイッチS4を介して各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1が各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第4スイッチS4は、第6スイッチ手段を構成する。
図8は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Bの各スイッチS1,S4に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Bは、Y結線とした第1状態と第2状態と非常時の3つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図8のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Bの第1スイッチS1をONとし、第4スイッチS2をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS2をOFFとし、第4スイッチS2をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12との全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Bの第1スイッチS1だけをONとし、第4スイッチS2をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS1、S4を最も安全に保護できる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S2を備え、インバータ1及び第1電気的中性点13と第2電気的中性点14とを接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第1スイッチS1だけをONとし、第4スイッチS2をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS1,S4を少なくとも過電圧から保護することができる。
(3)Y結線だけで第1〜4状態に切り替える場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、そのうちのY結線とした第1〜4状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図9は、そのような第3変形例における巻線切替装置3C及び3相交流モータ2Cの回路構成を示す図である。この図9において、巻線切替装置3Cは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが、第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されている。また、第2入力端子12aは第3スイッチS3を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例においては、前述の例外として、第2電機子巻線12の第2出力端子12bは巻線切替装置3Cに接続されず、3相交流モータ2Cの内部において、各相の配線が一点に短絡される第2電気的中性点14に対し、接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1は各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第2スイッチS2が第2スイッチ手段を構成し、第3スイッチS3が第3スイッチ手段を構成する。
本変形例においては、上記図3に示した、第1スイッチS1と第2スイッチS2との組み合わせ、若しくは、上述した第2スイッチS2と第3スイッチS3との組み合わせによって、2つのスイッチを1つの半導体モジュールとして一体化したものを、設けることができる。
図10は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Cの各スイッチS1,S2,S3に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Cは、Y結線とした第1〜4状態と非常時の5つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図10のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Cの第1スイッチS1をONとし、第2〜3スイッチS2〜S3をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS1をOFFとし、第2スイッチS2をONとし、第3スイッチS3をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
また、第3状態を実現する際には、切替制御装置5が第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3スイッチS3をONとする。これにより、Y結線とした第2電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第3状態に切り替えられる。
また、第4状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3スイッチS3をONとする。これにより、それぞれY結線とした第1電機子巻線11と第2電機子巻線12を並列接続してそれら両方をインバータ1へ接続する上記第4状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Cの第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3スイッチS3をONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS1〜S3を最も安全に保護にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S2,S3を備え、インバータ1及び第1電気的中性点13を接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1〜4状態の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。なお、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の両方が一つのハウジングに収納されて一つのモータを構成する場合、当該ハウジングの内部で上記第2電気的中性点14が第2電機子巻線12の巻き終わり部分に形成されることで、外部の配線を省略化して3相交流モータ2Cの組み立てを容易にし、生産性を向上する効果もある。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3スイッチS3をONとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS1〜S3を少なくとも過電圧から保護することができる。
(4)Y結線だけで第1状態と第2状態のみ切り替える他の構成の場合
上記第2変形例において、Y結線とした第1状態と第2状態のみ切り替える回路構成の一例を示したが、他の回路構成によってもY結線とした第1状態と第2状態にだけ限定した切替が可能である。
図11は、そのような第4変形例における巻線切替装置3D及び3相交流モータ2Dの回路構成を示す図である。この図11において、巻線切替装置3Dは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが、第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されている。なお、本変形例においても、前述の例外として、第2電機子巻線12の第2出力端子12bは巻線切替装置3Dに接続されず、3相交流モータ2Dの内部において各相の配線が一点に短絡される第2電気的中性点14に対し、接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1は各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第2スイッチS2が第2スイッチ手段を構成する。
本変形例においては、上記図3に示した、第1スイッチS1と第2スイッチS2との組み合わせによって、2つのスイッチを1つの半導体モジュール16Aに一体化したものを、設けることができる。
図12は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Dの各スイッチS1,S2に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Dは、Y結線とした第1状態と第2状態と非常時の3つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図12のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Dの第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS2をOFFとし、第2スイッチS2をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Dの第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS1,S2を最も安全に保護できる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S2を備え、インバータ1及び第1電気的中性点13と第2電気的中性点14とを接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS1,S2を少なくとも過電圧から保護することができる。
(5)デルタ結線だけで第1〜4状態に切り替える場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、そのうちのデルタ結線とした第1〜4状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図13は、そのような第5変形例における巻線切替装置3E及び3相交流モータ2E(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図である。この図13において、巻線切替装置3Eは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続されている。第1出力端子11bが第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されている。また、第2入力端子12aは第3スイッチS3を介してインバータ1に接続されている。また、第2出力端子12bは、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。また、第1出力端子11bは、第6スイッチS6を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例において、第2スイッチS2が各請求項記載の第2スイッチ手段を構成し、第3スイッチS3が第3スイッチ手段を構成し、第6スイッチS6が第7スイッチ手段を構成し、第5スイッチが第8スイッチ手段を構成する。
なお、本変形例においては、上述した、第2スイッチS2と第6スイッチS6との組み合わせや、第2スイッチS2と第3スイッチS3との組み合わせや、第3スイッチS3と第6スイッチS6との組み合わせや、第3スイッチS3と第5スイッチS5との組み合わせや、第5スイッチS5と第6スイッチS6との組み合わせを用いて、2つのスイッチを1つの半導体モジュールとして一体化したものを、設けることができる。
図14は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Eの各スイッチS2,S3,S5,S6に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Eは、デルタ結線とした第1〜4状態と非常時の5つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図14のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Eの第2,3,5スイッチS2,S3,S5をOFFとし、第6スイッチS6をONとする。これにより、デルタ結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第2スイッチS2をONとし、第3スイッチS3をOFFとし、第5スイッチS5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
また、第3状態を実現する際には、切替制御装置5が第2スイッチS2をOFFとし、第3,第5スイッチS3,S5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、デルタ結線とした第2電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第3状態に切り替えられる。
また、第4状態を実現する際には、切替制御装置5が第2スイッチS2をOFFとし、第3,5,6スイッチS3,S5,S6をONとする。これにより、それぞれデルタ結線とした第1電機子巻線11と第2電機子巻線12を並列接続してそれら両方をインバータ1へ接続する上記第4状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Eの第2スイッチS2だけをOFFとし、他の第3,5,6スイッチS3,S5,S6をONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS2,S3,S5,S6を最も安全に保護できる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS2,S3,S5,S6を備え、インバータ1と接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したデルタ結線に対する上記第1〜4状態の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第2スイッチS2だけをOFFとし、他の第3,5,6スイッチS3,S5,S6をONとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS2,S3,S5,S6を少なくとも過電圧から保護することができる。
(6)デルタ結線だけで第1状態と第2状態のみ切り替える場合
上記第5変形例では、デルタ結線だけで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、そのうちのデルタ結線の第1状態と第2状態にだけ限定して切替可能に構成することもできる。
図15は、そのような第6変形例における巻線切替装置3F及び3相交流モータ2F(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図である。この図15において、巻線切替装置3Fは、インバータ出力が第1入力端子11aに接続されている。第1出力端子11bが第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されるとともに、第6スイッチS6を介してインバータ1に接続されている。また、第2出力端子12bが、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例における第2スイッチS2は各請求項記載の第2スイッチ手段を構成し、第5スイッチS5が第8スイッチ手段を構成し、第6スイッチS6は、第7スイッチ手段を構成している。
なお、本変形例においては、上述した第2スイッチS2と第6スイッチS6との組み合わせや、第5スイッチS5と第6スイッチS6との組み合わせを用いて、2つのスイッチを1つの半導体モジュールとして一体化したものを、設けることができる。
図16は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Fの各スイッチS2,S5,S6に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Fは、デルタ結線とした第1状態と第2状態の2つの状態にだけ限定して選択的に切り替えることができる。
具体的には、図16のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Fの第2,5スイッチS2,S5をOFFとし、第6スイッチS6をONとする。これにより、デルタ結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第2,第5スイッチS2,S5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Fの第2スイッチS2と第5スイッチS5をOFFとし、第6スイッチS6だけをONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS2,S5,S6を最も安全に保護できる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS2,S5,S6を備え、インバータ1と接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したデルタ結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第2スイッチS2と第5スイッチS5をOFFとし、第6スイッチS6だけをONとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS2,S5,S6を少なくとも過電圧から保護することができる。
(7)Y結線とデルタ結線の切り替えだけを行う場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、使用する電機子巻線の数を変えずにY結線とデルタ結線の切り替えだけを行うよう構成してもよい。
図17は、そのような第7変形例における巻線切替装置3G及び3相交流モータ2Gの回路構成を示す図である。この図17において、巻線切替装置3Gは、インバータ出力が第1入力端子11aに接続されている。第2出力端子12bが、第4スイッチS4を介して各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されるとともに、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例においては前述の例外として、第1電機子巻線12の第1出力端子11bと、第2電機子巻線12の第2入力端子12aはそれぞれ巻線切替装置3Gに接続されず、3相交流モータ2Gの内部においてそのまま各相の配線を対応させつつ互いに直接接続されている。
なお、本変形例においては、前述した、第4スイッチS4と第5スイッチS5との組み合わせを用いて、2つのスイッチを1つの半導体モジュール16Cとして一体化したものを、設けることができる。
図18は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Gの各スイッチS4,S5に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Gは、使用する電機子巻線の数を変えずにY結線とデルタ結線と非常時の3つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図18のテーブルに示すように、例えば切替制御装置5が巻線切替装置3Gの第4スイッチS4をONとし、第5スイッチS5をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する状態(第2状態に相当)に切り替えられる。
また、切替制御装置5が第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する状態(第2状態に相当)に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Gの第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小化し、全てのスイッチS4,S5を最も安全に保護できる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS4,S5を備え、インバータ1及び第2電気的中性点14を接続する。これにより、常に2つの電機子巻線11,12を使用したY結線とデルタ結線の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。そして、センサ4による異常状態の検出に応じて、第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとすることで、2つの電機子巻線11,12に加わる電圧を低減する電流経路を形成し、各スイッチS4,S5を少なくとも過電圧から保護することができる。
なお、本変形例の場合には、2つの電機子巻線11,12を実質的に一つの電機子巻線で構成してもよく、その場合には上記実施形態及び上記変形例と比較して外部の配線が少なく組み立てが容易であり、生産性の高い3相交流モータ2Gとなる。
なお、以上においては、3相交流モータ2,2A〜Gを駆動制御する交流電動機駆動システムを例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、4相以上の多相の交流モータを駆動制御するシステムとしてもよい。この場合も同様の効果を得ることができる。また、電機子巻線を2つ備えた交流モータを駆動制御する交流電動機駆動システムを例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、3つ以上の電機子巻線を備えた交流モータに適用してもよく、その場合にも同様の効果を得ることができる。
また、各スイッチS1〜S6は半導体スイッチ素子で構成していればよく、上記IGBT素子以外の半導体スイッチ素子でもよい。また、巻線切替装置3〜3Gが備える各スイッチS1〜S6が、当該巻線切替装置3〜3Gを非常時の状態に切り替える手段として機能していたが、これに限られない。すなわち、例えば半導体スイッチ素子などで構成する非常時専用のスイッチ等、スイッチS1〜S6とは別体の経路切替手段を設け、これによって、電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成するようにしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 インバータ
2 3相交流モータ(交流電動機)
2A〜G 3相交流モータ(交流電動機)
3 巻線切替装置
3A〜G 巻線切替装置
4 センサ
5 切替制御装置
11 第1電機子巻線
11a 第1入力端子(第1巻線入力端子)
11b 第1出力端子(第1巻線出力端子)
12 第2電機子巻線
12a 第2入力端子(第2巻線入力端子)
12b 第2出力端子(第2巻線出力端子)
13 第1電気的中性点
14 第2電気的中性点
15A〜F IGBT素子
16A〜16C 半導体モジュール
100 交流電動機駆動システム
S1 第1スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S2 第2スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S3 第3スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S4 第4スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S5 第5スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S6 第6スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
SW スイッチ素子

Claims (15)

  1. インバータにより給電される交流電動機に備えられた、第1電機子巻線及び第2電機子巻線を含む複数の電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、交流電動機の巻線切替装置であって、
    前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段と、
    前記インバータ又は前記交流電動機の異常検出状態に対応した、前記巻線切替装置の外部からの非常用切替制御信号に応じて、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低電圧化する電流経路を形成するための、経路切替手段と、
    を有することを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  2. 請求項1記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記経路切替手段は、
    前記非常用切替制御信号に応じて、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を最小とする電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  3. 請求項2記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記経路切替手段は、
    前記半導体スイッチ手段を兼ねる
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  4. 請求項3記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記交流電動機の3相の前記複数の電機子巻線に対応して、
    前記経路切替手段は、
    3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を備える
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  5. 請求項3又は請求項4記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続する接続導電路における当該第1電機子巻線と第2電機子巻線との間に配置されている
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  6. 請求項5記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、
    前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、
    を備え、
    前記第2電機子巻線の、前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子が、前記第2状態に対応した第2電気的中性点に接続されており、
    前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  7. 請求項6記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、
    前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、
    前記第1スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断するとともに、前記第4状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続し、
    前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、
    前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段及び前記第3スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  8. 請求項3又は請求項4記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とは直列に接続されており、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第2状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第4スイッチ手段と、
    前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第2状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第5スイッチ手段と、
    を備え、
    前記経路切替手段としての前記第5スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  9. 請求項3又は請求項4記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とは直列に接続されており、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、
    前記第2状態において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第6スイッチ手段と、
    を備え、
    前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  10. 請求項9記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第2状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第5スイッチ手段を備え、
    前記経路切替手段としての前記第1スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  11. 請求項5記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、
    前記第1状態において前記第1電機子巻線のみでデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第7スイッチ手段と、
    前記第1状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断するとともに、第2状態において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子と前記インバータとを接続する、第8スイッチ手段と、を備え、
    前記経路切替手段としての前記第7スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  12. 請求項11記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、
    前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2電機子巻線の前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、
    前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、
    前記第7スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断し、前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子を前記インバータに接続し、
    前記第8スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第2電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子を前記インバータに接続し、
    前記経路切替手段としての第3スイッチ手段、前記第7スイッチ手段、及び前記第8スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  13. 請求項5記載の交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、
    前記第1状態及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態及び前記第3状態又は前記第1状態及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第9スイッチ手段と、
    前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態、前記第3状態、及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第10スイッチ手段と、
    前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段と、
    前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第11スイッチ手段と、
    前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線の両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第12スイッチ手段と、
    前記第1状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態及び第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第13スイッチ手段と、
    を備え、
    前記経路切替手段としての前記第9スイッチ手段及び前記第10スイッチ手段が、前記非常用切替制御信号に応じて導通することで、前記複数の電機子巻線に加わる電圧を低減する電流経路を形成する
    ことを特徴とする交流電動機の巻線切替装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項記載の交流電動機の巻線切替装置を備えた交流電動機駆動システムであって、
    前記交流電動機は、
    各相の巻数が同じである複数の電機子巻線を備え、
    前記巻線切替装置は、
    複数の半導体スイッチ素子の導通と遮断とを適宜の組み合わせで前記複数の電気子巻線を少なくとも3つの巻線状態に切り替え可能であり、
    かつ、前記交流電動機を駆動するインバータと前記巻線切替装置の切り替え制御を行う切替制御装置を備えたことを特徴とする交流電動機駆動システム。
  15. 請求項14記載の交流電動機駆動システムにおいて、
    前記交流電動機駆動システム全体または前記交流電動機駆動システムを備えたアプリケーションにおける各種の異常を検出するセンサをさらに備え、
    前記切替制御装置が、
    前記センサの検出信号に基づいて前記巻線切替装置を切替制御することを特徴とする交流電動機駆動システム。
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