JP5585783B2 - 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム - Google Patents

交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム Download PDF

Info

Publication number
JP5585783B2
JP5585783B2 JP2011090502A JP2011090502A JP5585783B2 JP 5585783 B2 JP5585783 B2 JP 5585783B2 JP 2011090502 A JP2011090502 A JP 2011090502A JP 2011090502 A JP2011090502 A JP 2011090502A JP 5585783 B2 JP5585783 B2 JP 5585783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
armature winding
switch
winding
switch means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011090502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012227979A (ja
Inventor
英則 原
健二 山田
前村  明彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2011090502A priority Critical patent/JP5585783B2/ja
Publication of JP2012227979A publication Critical patent/JP2012227979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5585783B2 publication Critical patent/JP5585783B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

本発明は、交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システムに関する。
従来より工作機械や車両などの駆動源として、交流可変周波数電源により駆動制御を行う交流電動機が広く利用されている。この交流電動機には、電機子として上記の交流可変周波数電源の相数と同じ数の巻線が備えられており、それらの接続構成として例えば3相の場合のY結線やデルタ結線などがある。さらに近年では、この交流電動機の速度制御やトルク制御を目的として、当該交流電動機がその内部に上記電源相数分の巻線の集合を2組備え、それら2組の巻線に対して交流可変周波数電源と接続を切り替えることにより電機子の界磁を段階的に変化させる巻線切替装置が提案されている。
従来の巻線切替装置の一例として、例えば、特許文献1に記載のものがある。この特許文献1に記載の巻線切替装置は、当該巻線切替装置が備える2つのスイッチの切り替えの組み合わせによって、2組の巻線のうち一方の組の巻線のみでY結線する状態と、2組の巻線を直列に接続した全体でY結線する状態とに切り替えることが可能となる。
一組の巻線のみでY結線した状態では、インピーダンスが低いので高周波領域でも十分な電流を流すことが可能で高速運転に好適となる。また、直列に接続した2組の巻線全体でY結線した状態では、インピーダンスが高いので低周波領域でも十分な電圧を印加することができ、同一電流に対して大きいトルクを発生して低速運転に好適となる。
特許第3948009号公報
しかしながら、上記従来の巻線切替装置は、その内部に備える複数のスイッチがそれぞれ各相に対応して個別に設けられた3つのスイッチ素子で構成されており、つまりスイッチの数の3倍に相当する個数のスイッチ素子がそれぞれ独立した部品として設置されていた。そのため、巻線切替装置内部での配線が煩雑となり設計や組み立て工程が複雑になるとともに、スイッチの設置面積が増加し巻線切替装置全体が大型化していた。この結果、巻線切替装置の生産性の低下や製造コストの増大の一因となっていた。
本発明の目的は、生産性の向上や製造コストの低減を図れる交流電動機の巻線切替装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願第1発明は、インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、前記半導体スイッチ手段は、前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、前記半導体スイッチ手段は、前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、を備え、前記第2電機子巻線は、前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子が前記第2状態に対応した第2電気的中性点に接続され、前記半導体モジュールは、前記第1スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子とが、一体化して設けられていることを特徴とする。
本願第1発明においては、半導体スイッチ手段によって、高速駆動に適した第1状態と、低速駆動に適した第2状態との切り替えを行う。このとき、半導体スイッチ手段に備えられる絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子によって第1電機子巻線と第2電機子巻線の電気的な導通と遮断の切り替えを瞬時に行うことができる。この結果、例えば機械的スイッチ手段の場合に生じるチャタリングなどの電気的衝撃を無くすとともに、切り替え期間が長い場合に生じるトルク抜けや制動トルクの発生を抑えて機械的衝撃を防ぐことができる。
一方、6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成する半導体モジュールは汎用性が高く、既にこのような半導体モジュールを1つ又は複数組み込んだ半導体パッケージが広く一般的に製造・流通している。第1発明では、半導体スイッチ手段に、このような汎用性の高い半導体モジュールを用いている。これにより、配線を簡略化し多様な構成の回路設計に広く適用できるとともに、組み立て工程の簡素化を図ることができる。また、スイッチの設置面積を低減することで、巻線切替装置の小型化を図ることもできる。これらの結果、巻線切替装置の生産性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることができる。
第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段を用いて第1電気的中性点と第2電気的中性点とを接続することで、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
なお、第1電機子巻線と第2電機子巻線の両方が一つのハウジングに収納されて一つのモータを構成する場合、当該ハウジングの内部で上記第2電気的中性点が第2電機子巻線の巻き終わり部分に形成されることで、外部の配線を省略化して交流電動機の組み立てを容易にし、生産性を向上する効果もある。
発明は、上記第発明において、前記半導体スイッチ手段は、さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、前記第1スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断するとともに、前記第4状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続し、前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、前記半導体モジュールは、前記第1スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、若しくは、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、のいずれかの組合せが、一体化して設けられていることを特徴とする。
発明においては、上記第発明に加えて、第2電機子巻線のみにインバータからの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第4状態とが実現可能となる。この結果、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1〜第4状態の4つの状態の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
発明は、インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、前記半導体スイッチ手段は、前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とは直列に接続されており、前記半導体スイッチ手段は、前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、前記第2状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第4スイッチ手段と、前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第5スイッチ手段と、を備え、前記半導体モジュールは、前記第4スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第5スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子とが、一体化して設けられていることを特徴とする。
これにより、2つの電機子巻線を使用したY結線に対する上記第1状態及び第2状態と、2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する上記第2状態と、の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
発明は、インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、前記半導体スイッチ手段は、前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、前記半導体スイッチ手段は、前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、前記第1状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第6スイッチ手段と、前記第1状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断するとともに、前記第2状態において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とでデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子と前記インバータとを接続する、第7スイッチ手段と、を備え、前記半導体モジュールは、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、若しくは、前記第7スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、のいずれかの組合せが、一体化して設けられていることを特徴とする。
これにより、2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
発明は、上記第発明において、前記半導体スイッチ手段は、さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、前記第6スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断し、前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子を前記インバータに接続し、前記第7スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第2電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子を前記インバータに接続し、前記半導体モジュールは、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第7スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、及び、前記第7スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、のうち、少なくとも1つの組み合わせが、一体化して設けられていることを特徴とする。
これにより、第2電機子巻線にインバータからの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第4状態とが可能となる。この結果、2つの電機子巻線を使用したデルタ結線に対する上記第1〜第4状態の4つの状態の切り替えを、簡易な配線構成で実現することができる。
発明は、インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、前記半導体スイッチ手段は、前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、前記半導体スイッチ手段は、さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、前記第1状態及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態及び前記第3状態又は前記第1状態及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第8スイッチ手段と、前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態、前記第3状態、及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第9スイッチ手段と、前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段と、前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第9スイッチ手段と、前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第10スイッチ手段と、前記第1状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態及び第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第11スイッチ手段と、を備え、前記半導体モジュールは、前記第8スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第9スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第8スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第9スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第9スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第11スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、前記第11スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、及び、前記第10スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第11スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、のうち、少なくとも1つの組み合わせが、一体化して設けられていることを特徴とする。
発明においては、第1電機子巻線のみにインバータからの供給電力を導いて作動させる第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に直列に前記インバータからの供給電力を導いて作動させる第2状態と、第2電機子巻線にインバータからの供給電力を導いて作動させる第3状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に並列にインバータからの供給電力を導いて作動させる第4状態とのそれぞれの状態で、さらにY結線とデルタ結線とを選択的に切り替えることが可能となる。これにより、2つの電機子巻線を使用した上記Y結線での第1〜第4状態と上記デルタ結線での第1〜第4状態の8つの状態の切り替えを実現することができる。
発明は、上記第乃至第発明のいずれかにおいて、前記半導体モジュールは、ノーマリオンタイプのスイッチである3つの前記絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなる前記スイッチ素子と、ノーマリオフタイプのスイッチである3つの前記絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなる前記スイッチ素子とを備えることを特徴とする。
一方のスイッチ素子側にノーマリオンタイプを用いて、他方のスイッチ素子側には上記と逆のノーマリオフタイプを用いることにより、第1状態と第2状態とで切り替えを行う際、一方のスイッチ素子側と他方のスイッチ素子側とで駆動信号を共通化することができる。
発明は、上記第乃至第発明のいずれかにおいて、前記インバータ又は前記交流電動機の異常検出を有することを特徴とする。
インバータ又は交流電動機から異常が検出された場合、つまり、例えば交流電動機に設けた速度検出器の故障、各種信号線の断線、又は速度演算器の誤作動などといった速度検出に関わる異常が検出された場合には、非常時とみなして、切替制御装置が巻線切替装置の経路切替手段を非常時に対応する接続/遮断状態に切り替える。この非常時に対応する切り替え状態の際には、2つの電機子巻線それぞれに加わる電圧を最小として、各スイッチ素子、特に2つの電機子巻線の間に配置されているスイッチ素子を過電圧から保護することができる。
発明は、上記第発明において、前記経路切替手段は、前記スイッチ素子を兼ねることを特徴とする。
これにより、非常時のための専用のスイッチを別途設けることなく、簡易な構成で各スイッチ素子を過電圧から保護することができる。
本発明によれば、巻線切替装置の生産性の向上及び製造コストの低減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る巻線切替装置を備えた交流電動機駆動システムの構成を模式的に示したブロック図である。 巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第1スイッチと第2スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第1スイッチと第6スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第2スイッチと第3スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第3スイッチと第5スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第3スイッチと第6スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第5スイッチと第6スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第4スイッチと第5スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 第2スイッチと第6スイッチとを一体化した半導体モジュールを示す図である。 切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第1変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第1変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第2変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第2変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第3変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第3変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第4変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第4変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第5変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第5変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。 第6変形例における巻線切替装置及び3相交流モータの回路構成を示す図である。 第6変形例における切替制御装置が巻線切替装置の各スイッチに対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態による巻線切替装置を備えた交流電動機駆動システムの構成を模式的に示したブロック図である。
この図1において、交流電動機駆動システム100は、3相交流モータ2を駆動するものであり、インバータ1と、交流電動機としての上記3相交流モータ2と、巻線切替装置3と、センサ4と、切替制御装置5とを備えている。
インバータ1は、この例では半導体で構成する6つのスイッチ素子SWを備えており、そのうち直列に接続した2つのスイッチ素子SWを3組並列に接続したブリッジにより構成されている。このブリッジ全体に単相直流電力を供給し、6つのスイッチ素子SWをそれぞれ適宜の順序により導通と遮断を繰り返すことで、各組における直列接続の2つのスイッチ素子SWの間から3相交流電力U,V,Wがインバータ出力として出力される。
3相交流モータ2は、上記インバータ1から出力された3相交流電源により駆動されるモータであり、図中には電機子として界磁制御を行う巻線のみ示している。本実施形態において用いる3相交流モータ2は、同じ巻数である3つの巻線を3相交流の各相U,V,Wに対応して並列に配置した2つの電機子巻線、すなわち第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12を備えている。これら2つの電機子巻線11,12同士は3相交流モータ2内において互いに電気的な接続はなく、それぞれに対し3相交流モータ2外部からの電気的接続が可能な入力端子及び出力端子が設けられている。第1電機子巻線11は、3相交流モータ2外部に対して第1入力端子(第1巻線入力端子)11a(U1,V1,W1)と第1出力端子(第1巻線出力端子)11b(U2,V2,W2)とで電気的な接続が可能である。第2電機子巻線12は、3相交流モータ2外部に対して第2入力端子(第2巻線入力端子)12a(U3,V3,W3)と第2出力端子(第2巻線出力端子)12b(U4,V4,W4)とで電気的な接続が可能である(ただし、後述するように第1出力端子11b、第2入力端子12a、及び第2出力端子12bを外部からは接続させない例外あり)。なお、この3相交流モータ2は、誘導型又は同期型、あるいは回転型又は直動型のいずれにも適用可能であり、特に図示しないが、2つの電機子巻線11,12はそれらの種別の違いに応じて適切に構成・配置すればよい。
巻線切替装置3は、後に詳述するように複数の半導体スイッチ素子を備えている。そして、それら複数の半導体スイッチ素子の導通と遮断とを適宜の組み合わせで切り替えることで、上述したインバータ出力U,V,W、第1入力端子11a(U1,V1,W1)、第1出力端子11b(U2,V2,W2)、第2入力端子12a(U3,V3,W3)、及び第2出力端子12b(U4,V4,W4)の間の導通と遮断とを切り替える。巻線切替装置3内部の接続回路構成は、本実施形態及び後述する各変形例でそれぞれ異なる(後に詳述)。
センサ4は、上記インバータ1、3相交流モータ2、及び巻線切替装置3を含めた本実施形態の交流電動機駆動システム100の全体、及びこれを備えたアプリケーション(例えば、電車や電気自動車を含む車両や工作機械など)の全体における各種の異常を検出して切替制御装置5に検出信号を出力する。
切替制御装置5は、特に図示しないCPU、RAM、ROM、及びA/D変換器などで構成される。この切替制御装置5は、特に図示しない上位制御装置からの指令に基づいて、インバータ1に対し適宜の周波数で3相交流電力を出力させるよう、内部の6つのスイッチ素子SWのそれぞれの導通と遮断の切り替え制御を行う。またこれとともに、切替制御装置5は、巻線切替装置3による、インバータ出力と各電機子巻線11,12の各端子11a,11b,12a,12bとの間の導通及び遮断の切り替え制御を行う。なお、本実施形態において、巻線切替装置3は、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12のうち、第1電機子巻線11のみにインバータ出力を導く第1状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に直列接続した全体にインバータ出力を導く第2状態と、第2電機子巻線12のみにインバータ出力を導く第3状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に並列接続した両方にインバータ出力を導く第4状態とを、それぞれY結線の場合とデルタ結線の場合とに区別して切り替える。すなわち、Y結線の第1〜第4状態それぞれと、デルタ結線の第1〜第4状態それぞれの合計8つの状態を切り替えることができる。そして、さらに、巻線切替装置3は、それら8つの状態に加え、センサ4から異常が検出された際に各電機子巻線11,12に加わる電圧を最小にする非常時の状態、を含めた、合計9つの状態を選択的に切り替えることができる(後に詳述する)。
図2は、本実施形態における巻線切替装置3及び3相交流モータ2の回路構成を示す図である。この図2において、巻線切替装置3では、インバータ出力がそのまま第1入力端子11aに入力するよう、接続されている。また、第1出力端子11bが、第8スイッチ手段としての第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第9スイッチ手段としての第2スイッチS2を介してそのまま第2入力端子12aに接続されている。また、第2入力端子12aが、第3スイッチ手段としての第3スイッチS3を介してそのままインバータ1に接続されている。また、第2出力端子12bが、第10スイッチ手段としての第4スイッチS4を介して各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されるとともに、第11スイッチ手段としての第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。また、第1出力端子11bが、第12スイッチ手段としての第6スイッチS6を介してインバータ1に接続されている。
ここで、第6スイッチS6を介した第1出力端子11bとインバータ1との接続については、対応する相の配線同士を接続するのではなく、第1出力端子11bのU相(図中のU2)をインバータ1のV相(図中のV)に接続し、第1出力端子11bのV相(図中のV2)をインバータ1のW相(図中のW)に接続し、第1出力端子11bのW相(図中のW2)をインバータ1のU相(図中のU)に接続している。これにより、第6スイッチS6を接続した際には、第1電機子巻線11のみでデルタ結線を構成するようになっている。また、第5スイッチS5を介した第2出力端子12bとインバータ1との接続についても同様となっている。
上記6つのスイッチ、つまり第1〜6スイッチS1〜S6は、それぞれ、3相に対応する各配線の電気的な導通と遮断を行う3つの半導体スイッチ素子の集合で構成されている。すなわち、上記切替制御装置5からの切り替え制御によって各スイッチS1〜S6単位で個別に切り替え制御が行われ、各スイッチS1〜S6のそれぞれにおける3つの半導体スイッチ素子が一括して同じ切り替え動作を行う。
また、本実施形態では、各半導体スイッチ素子が例えばSiC及びGaNを使用したIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)素子で構成されている。そして、図3に示すように第1スイッチS1と第2スイッチS2とを合わせた6つのIGBT素子15A,15B,15C,15D,15E,15Fが、1つの半導体モジュール16Aとして一体化した構成で設けられている。
この半導体モジュール16Aにおいては、直列に接続された2つのIGBT素子15A,15D(そして15B,15E、及び15C,15F)が3組並列に配置されており、各組の両端とそれぞれの直列接続の中間点がモジュール端子として接続可能となっている。このような配線構成で6つのIGBT素子15A〜15Fを備えた半導体モジュール16Aは、多様な構成の回路設計に利用できるため汎用性が高く、現在ではこの半導体モジュール16Aを1つ又は複数組み込んだ半導体パッケージが広く一般的に製造・流通されている。この結果、モジュール単位のコストを比較的低くすることができる。
図3に示す例では、上記3組のそれぞれにおいて直列接続された2つのIGBT素子15A,15D(そして15B,15E、及び15C,15F)のうち、各組の一方側の3つのIGBT素子15D,15E,15Fを第1スイッチS1とし、各組の他方に対応側の3つのIGBT素子15A,15B,15Cを第2スイッチS2として利用することができる。そして、対応する組み合わせの3組のモジュール端子(各組における上記直列接続の中間点)をそれぞれ第1出力端子11b、第2入力端子12a、第1電気的中性点13に接続することができる。
以上のように、IGBT素子である半導体スイッチ素子で構成された第1〜6スイッチS1〜S6が、それぞれ各請求項記載のスイッチ素子を構成し、それら全体が各請求項記載の半導体スイッチ手段を構成する。
なお、図3に示す例の第1スイッチS1と第2スイッチS2の組み合わせ以外でも、以下に示すような2つのスイッチの組み合わせによって1つの半導体モジュールとして一体化することができる。例えば図4に示すように、第1スイッチS1と第6スイッチS6との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Bとして一体化できる。この場合には、第1スイッチS1側の3つのモジュール端子を第1電気的中性点13に接続し、第6スイッチS6側の3つのモジュール端子をインバータ1に接続し、これら2つのスイッチS1,S6の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子を第1出力端子11bへ接続すればよい。なお、上記中間点の3つのモジュール端子にそれぞれ接続する第1出力端子11bの各相U2,V2,W2に対して、第6スイッチS6側のモジュール端子は相を変えて接続する必要がある。つまり、第1出力端子11bのU2相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子をインバータ1のV相に接続し、第1出力端子11bのV2相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子をインバータ1のW相に接続し、第1出力端子11bのW2相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子をインバータ1のU相に接続する必要がある。
また、例えば図5に示すように、第2スイッチS2と第3スイッチS3との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Cとして一体化できる。この場合には、第2スイッチS2側の3つのモジュール端子を第1出力端子11bに接続し、第3スイッチS3側の3つのモジュール端子をインバータ1に接続し、これら2つのスイッチS2,S3の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子を第2入力端子12aへ接続すればよい。なお、3組のモジュール端子はそれぞれ各相をそのまま対応させて接続できる。
また、例えば図6に示すように、第3スイッチS3と第5スイッチS5との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Dとして一体化できる。この場合には、第3スイッチS3側の3つのモジュール端子を第2入力端子12aに接続し、第5スイッチS5側の3つのモジュール端子を第2出力端子12bに接続し、これら2つのスイッチS3,S5の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子をインバータ1へ接続すればよい。なお、上記中間点の3つのモジュール端子にそれぞれ接続するインバータ1の各相U,V,Wに対して、第5スイッチS5側のモジュール端子は相を変えて接続する必要がある。つまり、インバータ1のU相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子を第2出力端子12bのW4相に接続し、インバータ1のV相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子を第2出力端子12bのU4相に接続し、インバータ1のW相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子を第2出力端子12bのV4相に接続する必要がある。
また、例えば図7に示すように、第3スイッチS3と第6スイッチS6との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Eとして一体化できる。この場合には、第3スイッチS3側の3つのモジュール端子を第2入力端子12aに接続し、第6スイッチS6側の3つのモジュール端子を第1出力端子11bに接続し、これら2つのスイッチS3,S6の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子をインバータ1へ接続すればよい。なお、上記中間点の3つのモジュール端子にそれぞれ接続するインバータ1の各相U,V,Wに対して、第6スイッチS6側のモジュール端子は相を変えて接続する必要がある。つまり、インバータ1のU相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子を第1出力端子11bのW2相に接続し、インバータ1のV相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子を第2出力端子11bのU2相に接続し、インバータ1のW相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子を第1出力端子11bのV2相に接続する必要がある。
また、例えば図8に示すように、第5スイッチS5と第6スイッチS6との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Fとして一体化できる。この場合には、第5スイッチS5側の3つのモジュール端子を第2出力端子12bに接続し、第6スイッチS6側の3つのモジュール端子を第1出力端子11bに接続し、これら2つのスイッチS5,S6の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子をインバータ1へ接続すればよい。なお、上記中間点の3つのモジュール端子にそれぞれ接続するインバータ1の各相U,V,Wに対して、第5スイッチS5側のジュール端子及び第6スイッチS6側のモジュール端子は相を変えて接続する必要がある。つまり、インバータ1のU相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子を第2出力端子12bのW4相に接続し、同じ中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子を第1出力端子11bのW2相に接続する。またインバータ1のV相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子を第2出力端子12bのU4相に接続し、同じ中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子を第1出力端子11bのU2相に接続する。また、インバータ1のW相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子を第2出力端子12bのV4相に接続し、同じ中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子を第1出力端子11bのV2相に接続する必要がある。
また、例えば図9に示すように、第4スイッチS4と第5スイッチS5との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Gとして一体化できる。この場合には、第4スイッチS4側の3つのモジュール端子を第2電気的中性点14に接続し、第5スイッチS5側の3つのモジュール端子をインバータ1に接続し、これら2つのスイッチS4,S5の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子を第2出力端子12bへ接続すればよい。なお、上記中間点の3つのモジュール端子にそれぞれ接続する第2出力端子12bの各相U4,V4,W4に対して、第5スイッチS5側のモジュール端子は相を変えて接続する必要がある。つまり、第2出力端子12bのU4相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子をインバータ1のV相に接続し、第2出力端子12bのV4相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子をインバータ1のW相に接続し、第2出力端子12bのW4相に接続する中間点に対応する第5スイッチS5側のモジュール端子をインバータ1のU相に接続する必要がある。
また、例えば図10に示すように、第2スイッチS2と第6スイッチS6との組み合わせでも1つの半導体モジュール16Hとして一体化できる。この場合には、第2スイッチS2側の3つのモジュール端子を第2入力端子12aに接続し、第6スイッチS6側の3つのモジュール端子をインバータ1に接続し、これら2つのスイッチS2,S6の直列接続の中間点に接続する3つのモジュール端子を第1出力端子11bへ接続すればよい。なお、上記中間点の3つのモジュール端子にそれぞれ接続する第1出力端子11bの各相U2,V2,W2に対して、第6スイッチS6側のモジュール端子は相を変えて接続する必要がある。つまり、第1出力端子11bのU2相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子をインバータ1のV相に接続し、第1出力端子11bのV2相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子をインバータ1のW相に接続し、第1出力端子11bのW2相に接続する中間点に対応する第6スイッチS6側のモジュール端子をインバータ1のU相に接続する必要がある。
なお、巻線切替装置3は複数の半導体モジュール16A乃至16Hを備えてもよく、例えば図3に示す第1スイッチと第2スイッチとを組み込んだ半導体モジュール16Aと、図7に示す第3スイッチと第6スイッチとを組み込んだ半導体モジュール16Eと、図9に示す第4スイッチと第5スイッチとを組み込んだ半導体モジュール16Gとを併設できるように、それぞれに組み込むスイッチが重複しない組み合わせで複数の半導体モジュール16A乃至16Hを備えるようにしてもよい。
図11は、本実施形態において切替制御装置5が巻線切替装置3の各スイッチS1〜S6に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本実施形態において巻線切替装置3は、第1電機子巻線11にインバータ出力を導く第1状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に直列接続した全体にインバータ出力を導く第2状態と、第2電機子巻線12のみにインバータ出力を導く第3状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に並列接続した両方にインバータ出力を導く第4状態とを、それぞれY結線の場合とデルタ結線の場合とに区別して切り替え、さらにセンサ4から異常が検出された際に各電機子巻線11,12に加わる電圧を最小にする非常時の状態、の合計9つの状態を選択的に切り替える。
具体的には、図11に示すように、Y結線での第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3の第1スイッチS1をON(導通;以下同様)とし、第2〜6スイッチS2〜S6を全てOFF(遮断;以下同様)とする。これにより、Y結線された第1電機子巻線11のみがインバータ1に接続される上記第1状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、Y結線での第2状態を実現する際には、第1スイッチS1をOFFとし、第2スイッチS2をONとし、第3スイッチS3をOFFとし、第4スイッチS4をONとし、第5〜6スイッチS5〜S6をOFFとする。これにより、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とが直列に接続してその全体が第2電気的中性点14を介したY結線となってインバータ1に接続される上記第2状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが高いので低周波領域でも十分な電圧を印加することができ、同一電流に対して3相交流モータ2に大きいトルクを発生させることができ、低速駆動に好適な状態となる。
なお、以上の第1状態と第2状態との切り替えは、例えば3相交流モータ2の回転速度が所定の閾値速度より速い場合は第1状態、遅い場合は第2状態に切り替えるようにしてもよいし、誘起電圧と直流電圧との関係により切り替えるようにしてもよい。
また、Y結線での第3状態を実現する際には、第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3〜4スイッチS3〜S4をONとし、第5〜6スイッチS5〜S6をOFFとする。これにより、Y結線された第2電機子巻線12のみがインバータ1に接続される上記第3状態に切り替えられる。この際には、第2電機子巻線12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、Y結線での第4状態を実現する際には、第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3〜4スイッチS3〜S4をONとし、第5〜6スイッチS5〜S6をOFFとする。これにより、それぞれY結線された第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の両方が並列にインバータ1に接続される上記第4状態に切り替えられる。この際には、各電機子巻線11,12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、デルタ結線での第1状態を実現する際には、第1〜5スイッチS1〜S5をOFFとし、第6スイッチS6だけをONとする。これにより、デルタ結線された第1電機子巻線11のみがインバータ1に接続される上記第1状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、デルタ結線での第2状態を実現する際には、第1スイッチS1をOFFとし、第2スイッチS2をONとし、第3〜4スイッチS3〜S4をOFFとし、第5スイッチS5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とが直列に接続してその全体がデルタ結線となってインバータ1に接続される上記第2状態に切り替えられる。この際には、インピーダンスが高いので低周波領域でも十分な電圧を印加することができ、同一電流に対して3相交流モータ2に大きいトルクを発生させることができ、低速駆動に好適な状態となる。
また、デルタ結線での第3状態を実現する際には、第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3スイッチS3をONとし、第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、デルタ結線された第2電機子巻線12のみがインバータ1に接続される上記第3状態に切り替えられる。この際には、第2電機子巻線12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
また、デルタ結線での第4状態を実現する際には、第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3スイッチS3をONとし、第4スイッチS4をOFFとし、第5〜6スイッチS5〜S6をONとする。これにより、それぞれデルタ結線された第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の両方を並列にインバータ1に接続される上記第4状態に切り替えられる。この際には、各電機子巻線11,12の巻数にもよるが、第1状態と同等にインピーダンスが低いため高周波領域でも十分な電流を流すことができ、3相交流モータ2を高速で駆動するのに好適な状態となる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3の第1スイッチS1と第2スイッチS2だけをONとし、他の第3〜第6スイッチS3〜S6をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる上記非常時の状態に切り替えられる。このとき異常を検出したセンサ4から出力される検出信号が非常用切替制御信号を構成し、全ての第1〜6スイッチS1〜S6が経路切替手段を構成する。
以上説明したように、本実施形態においては、上述のような接続構成の各スイッチS1〜S6を備えることで、高速駆動に適した第1状態と、低速駆動に適した第2状態との切り替えを行う。このとき、絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子で構成する各スイッチS1〜S6により第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の電気的な導通と遮断の切り替えを瞬時に行うことができる。この結果、例えば機械的スイッチ手段の場合に生じるチャタリングなどの電気的衝撃を無くすとともに、切り替え期間が長い場合に生じるトルク抜けや制動トルクの発生を抑えて機械的衝撃を防ぐことができる。
そして、各スイッチS1〜S6に関しては、以下のような効果がある。すなわち、前述したように、6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成する半導体モジュールは汎用性が高く、既にこのような半導体モジュールを1つ又は複数組み込んだ半導体パッケージが広く一般的に製造・流通している。本実施形態では、スイッチS1〜S6のうち、少なくとも2つのスイッチ(図3の例ではスイッチS1,S2、図4の例ではスイッチS1,S6、図5の例ではスイッチS2,S3、図6の例ではスイッチS3,S5、図7の例ではスイッチS3,S6、図8の例ではスイッチS5,S6、図9の例ではスイッチS4,S5、図10の例ではスイッチS2,S6)に備えられた6つのIGBT素子15A〜15Fを、このような汎用性の高い半導体モジュールを用いた1つの半導体モジュールとして一体化している。これにより、配線を簡略化し多様な構成の回路設計に広く適用できるとともに、組み立て工程の簡素化を図ることができる。また、スイッチの設置面積を低減することで、巻線切替装置3の小型化を図ることもできる。これらの結果、巻線切替装置3の生産性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることができる。
また、各スイッチS1〜S6が、SiC及びGaNを使用したIGBT素子で構成されていることにより、導通損失を極限まで低減できるという効果がある。また、このようにSiC及びGaNを使用したIGBT素子は高温環境下での動作が可能であるため、それを備える巻線切替装置3を3相交流モータ2の直近に配置、又は一体化することができ、すなわち交流電動機駆動システム100全体を小型化することができる。なお、その他通常の構成のIGBT素子を用いてもよいことはもちろんである。
また、例えば、3相交流モータ2の高速回転時に巻線切替装置3が第2状態(低速適合状態)となった場合には、2つの電機子巻線11,12の間に誘起される電圧は半導体スイッチ素子の耐圧を超える可能性がある。この対策として、本実施形態では特に、インバータ1又は3相交流モータ2の異常検出状態に対応したセンサ4からの検出信号に応じて、各スイッチS1〜S6が、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12に加わる電圧を最小とする電流経路を形成する。すなわち、上記センサ4から異常が検出された場合、つまり、例えば3相交流モータ2に設けたロータリエンコーダなどの速度検出器(特に図示せず)の故障、各種信号線の断線、又は速度演算器の誤作動などといった速度検出に関わる異常が検出された場合には、非常時とみなして、切替制御装置5が巻線切替装置3の各スイッチS1〜S6を非常時に対応するON/OFF状態に切り替える(上記図11参照)。この結果、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小として、各半導体スイッチ素子、特に2つの電機子巻線11,12の間に配置されている第2スイッチS2を過電圧から保護することができる。
このとき、本実施形態では特に、第1スイッチS1と第2スイッチS2が、第1電機子巻線11及び第2電機子巻線12に加わる電圧を最小とする上記電流経路を形成する。これにより、非常時のための専用のスイッチを別途設けることなく、簡易な構成で各スイッチS1〜S6を過電圧から保護することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、上記実施形態と同等の部分については、同じ符号を付し適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)Y結線の第1状態と、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第2状態に切り替える場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、そのうちのY結線の第1状態と、Y結線とデルタ結線のそれぞれの第2状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図12は、そのような第1変形例における巻線切替装置3A及び3相交流モータ2A(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図であり、上記図2に対応する図である。
この図12において、巻線切替装置3Aは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第2入力端子12aに接続されている。また、第2出力端子12bは、第4スイッチS4を介して各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されるとともに、第5スイッチ手段としての第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1が各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第4スイッチS4が第4スイッチ手段を構成し、第5スイッチS5が第5スイッチ手段を構成する。
なお、本変形例においては、上記図9に示した、第4スイッチS4と第5スイッチS5とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Gとして一体化したものを、設けることができる。
図13は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Aの各スイッチS1,S4,S5に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Aは、Y結線とした第1電機子巻線11のみにインバータ出力を導く第1状態と、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを電気的に直列接続した全体をY結線又はデルタ結線として両方にインバータ出力を導く2通りの第2状態と、センサ4から異常が検出された際に各電機子巻線11,12に加わる電圧を最小にする非常時、の4つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図13のテーブルに示すように、Y結線の第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Aの第1スイッチS1をONとし、第2〜3スイッチS2〜S3をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、Y結線の第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS2をOFFとし、第4スイッチS4をONとし、第5スイッチS5をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
また、デルタ結線の第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS1と第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Aの第1スイッチS1をONとし、第4スイッチS4と第5スイッチS5をOFFとする。これにより、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S4,S5を備え、インバータ1、第1電気的中性点13、及び第2電気的中性点14とを接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態、及び2つの電機子巻線11,12を使用したデルタ結線に対する上記第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
(2)Y結線だけで第1〜4状態に切り替える場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、そのうちのY結線とした第1〜4状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図14は、そのような第2変形例における巻線切替装置3B及び3相交流モータ2Bの回路構成を示す図である。この図14において、巻線切替装置3Bは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されている。また、第2入力端子12aは第3スイッチS3を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例においては、前述の例外として、第2電機子巻線12の第2出力端子12bは巻線切替装置3Bに接続されず、3相交流モータ2Bの内部において、各相の配線が一点に短絡される第2電気的中性点14に対し、接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1は各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第2スイッチS2が第2スイッチ手段を構成し、第3スイッチS3が第3スイッチ手段を構成する。
本変形例においては、上記図3に示した、第1スイッチS1と第2スイッチS2とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Aとして一体化したものや、上記図5に示した、第2スイッチS2と第3スイッチS3とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Cとして一体化したものを、設けることができる。
図15は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Bの各スイッチS1,S2,S3に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Bは、Y結線とした第1〜4状態と非常時の5つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図15のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Bの第1スイッチS1をONとし、第2〜3スイッチS2〜S3をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS1をOFFとし、第2スイッチS2をONとし、第3スイッチS3をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
また、第3状態を実現する際には、切替制御装置5が第1〜2スイッチS1〜S2をOFFとし、第3スイッチS3をONとする。これにより、Y結線とした第2電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第3状態に切り替えられる。
また、第4状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3スイッチS3をONとする。これにより、それぞれY結線とした第1電機子巻線11と第2電機子巻線12を並列接続してそれら両方をインバータ1へ接続する上記第4状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Bの第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとし、第3スイッチS3をONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S2,S3を備えて、インバータ1及び第1電気的中性点13を接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1〜4状態の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。なお、第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の両方が一つのハウジングに収納されて一つのモータを構成する場合、当該ハウジングの内部で上記第2電気的中性点14が第2電機子巻線12の巻き終わり部分に形成されることで、外部の配線を省略化して3相交流モータ2Bの組み立てを容易にし、生産性を向上する効果もある。
(3)Y結線だけで第1状態と第2状態のみ切り替える場合
上記第2変形例では、Y結線だけで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、そのうちのY結線とした第1状態と第2状態にだけ限定して切替可能に構成することもできる。
図16は、そのような第3変形例における巻線切替装置3C及び3相交流モータ2Cの回路構成を示す図である。この図16において、巻線切替装置3Cは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第1スイッチS1を介して各相の配線を一点に短絡させる第1電気的中性点13に接続されるとともに、第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されている。なお、本変形例においても、前述の例外として、第2電機子巻線12の第2出力端子12bは巻線切替装置3Cに接続されず、3相交流モータ2Cの内部において、各相の配線が一点に短絡される第2電気的中性点14に対し接続されている。なお、本変形例における第1スイッチS1は各請求項記載の第1スイッチ手段を構成し、第2スイッチS2が第2スイッチ手段を構成する。
本変形例においては、上記図3に示した、第1スイッチS1と第2スイッチS2とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Aとして一体化したものを、設けることができる。
図17は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Cの各スイッチS1,S2に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Cは、Y結線とした第1状態と第2状態と非常時の3つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図17のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Cの第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとする。これにより、Y結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第1スイッチS2をOFFとし、第2スイッチS2をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Cの第1スイッチS1をONとし、第2スイッチS2をOFFとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS1,S2を備えて、インバータ1及び第1電気的中性点13と第2電気的中性点14とを接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したY結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
なお、上記図17に示すように、第1状態、第2状態、及び非常時のいずれにおいても、第1スイッチS1と第2スイッチS2は互いにON・OFF状態が逆の関係にあり、また第1状態と第2状態の切り替えに伴って第1スイッチS1と第2スイッチS2がそれぞれ逆のON・OFF状態に切り替わることが分かる。この点に着目して、第1スイッチS1をノーマリオンタイプのIGBT素子で構成し、第2スイッチS2をノーマリオフタイプのIGBT素子で構成して、両方のスイッチを共通の制御線で切替制御する構成としてもよい。
この場合、共通の制御線において駆動信号が出力されていない通常状態では、ノーマリオンタイプの第1スイッチS1がONとなり、ノーマリオフタイプの第2スイッチS2がOFFとなるので、巻線切替装置3Cは第1状態に切り替えられる。また、共通の制御線において駆動信号が出力された非通常状態では、ノーマリオンタイプの第1スイッチS1がOFFとなり、ノーマリオフタイプの第2スイッチS2がONとなるので、巻線切替装置3Cは第2状態に切り替えられる。これにより、切替制御装置5と巻線切替装置3Cとの間の配線を省略化でき、システム全体の構成を簡易化できる。なお、逆に、第1スイッチS1をノーマリオフタイプとし、第2スイッチS2をノーマリオンタイプとしてもよく、この場合には共通の制御線における駆動信号の出力・非出力の切り替えで、上記と逆に第1状態と第2状態とが切り替わる。
(4)デルタ結線だけで第1〜4状態に切り替える場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、そのうちのデルタ結線とした第1〜4状態にだけ限定して切替可能に構成してもよい。
図18は、そのような第4変形例における巻線切替装置3D及び3相交流モータ2D(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図である。この図18において、巻線切替装置3Dは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されている。また、第2入力端子12aは第3スイッチS3を介してインバータ1に接続されている。また、第2出力端子12bは、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。また、第1出力端子11bは、第6スイッチS6を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例における第2スイッチS2は各請求項記載の第2スイッチ手段を構成し、第3スイッチS3が第3スイッチ手段を構成し、第5スイッチS5が第7スイッチ手段を構成し、第6スイッチS6は、第6スイッチ手段を構成している。
なお、本変形例においては、上記図10に示した、第2スイッチS2と第6スイッチS6とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Hとして一体化したものや、上記図5に示した、第2スイッチS2と第3スイッチS3とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Cとして一体化したものや、上記図7に示した、第3スイッチS3と第6スイッチS6とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Eとして一体化したものや、上記図6に示した、第3スイッチS3と第5スイッチS5とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Dとして一体化したものや、上記図8に示した、第5スイッチS5と第6スイッチS6とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Fとして一体化したものを、設けることができる。
図19は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Dの各スイッチS2,S3,S5,S6に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Dは、デルタ結線とした第1〜4状態と非常時の5つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図19のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Dの第2,3,5スイッチS2,S3,S5をOFFとし、第6スイッチS6をONとする。これにより、デルタ結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第2スイッチS2をONとし、第3スイッチS3をOFFとし、第5スイッチS5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
また、第3状態を実現する際には、切替制御装置5が第2スイッチS2をOFFとし、第3,5スイッチS3,S5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、デルタ結線とした第2電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第3状態に切り替えられる。
また、第4状態を実現する際には、切替制御装置5が第2スイッチS2をOFFとし、第3,5,6スイッチS3,S5,S6をONとする。これにより、それぞれデルタ結線とした第1電機子巻線11と第2電機子巻線12とを並列接続してそれら両方をインバータ1へ接続する上記第4状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Dの第2スイッチS2だけをOFFとし、他の第3,5,6スイッチS3,S5,S6をONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS2,S3,S5,S6を備え、インバータ1と接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したデルタ結線に対する上記第1〜4状態の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
(5)デルタ結線だけで第1状態と第2状態のみ切り替える場合
上記第4変形例では、デルタ結線だけで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、そのうちのデルタ結線の第1状態と第2状態にだけ限定して切替可能に構成することもできる。
図20は、そのような第5変形例における巻線切替装置3E及び3相交流モータ2E(この例では上記3相交流モータ2と同様の構成である)の回路構成を示す図である。この図20において、巻線切替装置3Eは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第1出力端子11bが第2スイッチS2を介して第2入力端子12aに接続されるとともに、第6スイッチS6を介してインバータ1に接続されている。また、第2出力端子12bは、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例における第2スイッチS2は各請求項記載の第2スイッチ手段を構成し、第5スイッチS5が第7スイッチ手段を構成し、第6スイッチS6は、第6スイッチ手段を構成している。
なお、本変形例においては、上記図10に示した、第2スイッチS2と第6スイッチS6とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Hとして一体化したものや、上記図8に示した、第5スイッチS5と第6スイッチS6とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Fとして一体化したものを、設けることができる。
図21は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Eの各スイッチS2,S5,S6に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Eは、デルタ結線とした第1状態と第2状態の2つの状態にだけ限定して選択的に切り替えることができる。
具体的には、図21のテーブルに示すように、第1状態を実現する際には、切替制御装置5が巻線切替装置3Eの第2,5スイッチS2,S5をOFFとし、第6スイッチS6をONとする。これにより、デルタ結線とした第1電機子巻線11のみをインバータ1へ接続する上記第1状態に切り替えられる。
また、第2状態を実現する際には、切替制御装置5が第2,5スイッチS2,S5をONとし、第6スイッチS6をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12との全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する上記第2状態に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Eの第2,5スイッチS2,S5をOFFとし、第6スイッチS6だけをONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS2,S5,S6を備え、インバータ1と接続する。これにより、2つの電機子巻線11,12を使用したデルタ結線に対する上記第1状態と第2状態との切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。
(6)Y結線とデルタ結線の切り替えだけを行う場合
上記実施形態では、Y結線とデルタ結線のそれぞれで第1〜4状態に切り替える構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、使用する電機子巻線の数を変えずにY結線とデルタ結線の切り替えだけを行うよう構成してもよい。
図22は、第6変形例における巻線切替装置3F及び3相交流モータ2Fの回路構成を示す図である。この図22において、巻線切替装置3Fは、インバータ出力を第1入力端子11aに接続している。第2出力端子12bは、第4スイッチS4を介して、各相の配線を一点に短絡させる第2電気的中性点14に接続されるとともに、第5スイッチS5を介してインバータ1に接続されている。なお、本変形例においては前述の例外として、第1電機子巻線12の第1出力端子11bと、第2電機子巻線12の第2入力端子12aとは、それぞれ巻線切替装置3Fに接続されず、3相交流モータ2Fの内部においてそのまま各相の配線を対応させつつ互いに直接接続されている。
なお、本変形例においては、上記図9に示した、第4スイッチS4と第5スイッチS5とを組み合わせ1つの半導体モジュール16Gとして一体化したものを、設けることができる。
図23は、本変形例において切替制御装置5が巻線切替装置3Fの各スイッチS4,S5に対して行う切り替え制御の内容を示すテーブルである。
上述したように、本変形例において巻線切替装置3Fは、使用する電機子巻線の数を変えずにY結線とデルタ結線と非常時の3つの状態を選択的に切り替えることができる。
具体的には、図23のテーブルに示すように、例えば切替制御装置5が巻線切替装置3Fの第4スイッチS4をONとし、第5スイッチS5をOFFとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でY結線を構成しインバータ1へ接続する状態(第2状態に相当)に切り替えられる。
また、切替制御装置5が第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとする。これにより、直列接続した第1電機子巻線11と第2電機子巻線12の全体でデルタ結線を構成しインバータ1へ接続する状態(第2状態に相当)に切り替えられる。
そして上記センサ4から異常が検出された場合には、切替制御装置5が巻線切替装置3Fの第4スイッチS4をOFFとし、第5スイッチS5をONとすることで、2つの電機子巻線11,12それぞれに加わる電圧を最小にできる非常時の状態に切り替えられる。
以上説明したように、本変形例においては、上述のような接続構成の各スイッチS4,S5を備えて、インバータ1及び第2電気的中性点14を接続することで、常に2つの電機子巻線11,12を使用したY結線とデルタ結線の切り替えを簡易な配線構成で実現することができる。なお、本変形例の場合には、2つの電機子巻線11,12を実質的に一つの電機子巻線で構成してもよく、その場合には上記実施形態及び上記変形例と比較して外部の配線が少なく組み立てが容易であり、生産性の高い3相交流モータ2Fとなる。
(7)その他
以上においては、スイッチS1〜S6等のいずれかが、経路切替手段を兼用したが、これに限られない。すなわち、スイッチS1〜S6等とは別体の経路切替手段を設け、これによって、複数の電機子巻線に加わる電圧を最小とする電流経路を形成するようにしてもよい。
また、以上においては、3相交流モータ2,2A〜Fを駆動制御する交流電動機駆動システムを例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、4相以上の多相の交流モータを駆動制御するシステムとしてもよい。この場合も同様の効果を得ることができる。また、3つ以上の電機子巻線を備えた交流モータに適用してもよく、その場合にも同様の効果を得ることができる。
また、各スイッチS1〜S6等は、少なくとも半導体スイッチ素子で構成していればよく、上記IGBT素子15以外の半導体スイッチ素子でもよい。この場合も、各電機子巻線に対する機能的悪影響を防止しつつ、2つの電機子巻線を円滑に切り替える、という本来の効果を得ることができる。
なお、以上においては、電機子巻線を2つ備えた交流モータを駆動制御する交流電動機駆動システムを例にとって説明したが、これに限られない。他にも、3つ以上の電機子巻線を備えた交流モータに適用してもよく、その場合にも同様の効果を得ることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 インバータ
2 3相交流モータ(交流電動機)
2A,2B 3相交流モータ(交流電動機)
3 巻線切替装置
3A〜3F 巻線切替装置
4 センサ
5 切替制御装置
11 第1電機子巻線
11a 第1入力端子(第1巻線入力端子)
11b 第1出力端子(第1巻線出力端子)
12 第2電機子巻線
12a 第2入力端子(第2巻線入力端子)
12b 第2出力端子(第2巻線出力端子)
13 第1電気的中性点
14 第2電気的中性点
15A〜15F IGBT素子
16A〜16H 半導体モジュール
100 交流電動機駆動システム
S1 第1スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S2 第2スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S3 第3スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S4 第4スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S5 第5スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
S6 第6スイッチ(半導体スイッチ手段、経路切替手段)
SW スイッチ素子

Claims (9)

  1. インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、
    前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、
    前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、
    を備え、
    前記第2電機子巻線は、
    前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子が前記第2状態に対応した第2電気的中性点に接続され、
    前記半導体モジュールは、
    前記第1スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子とが、一体化して設けられている
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  2. 請求項記載の3相交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、
    前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、
    前記第1スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断するとともに、前記第4状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続し、
    前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、
    前記半導体モジュールは、
    前記第1スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    若しくは、
    前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    のいずれかの組合せが、一体化して設けられている
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  3. インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、
    前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、
    前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とは直列に接続されており、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第1状態において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第1スイッチ手段と、
    前記第2状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第4スイッチ手段と、
    前記第2状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線との両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第5スイッチ手段と、
    を備え、
    前記半導体モジュールは、
    前記第4スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第5スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子とが、一体化して設けられている
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  4. インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、
    前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第2スイッチ手段と、
    前記第1状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第6スイッチ手段と、
    前記第1状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断するとともに、前記第2状態において直列接続した前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とでデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子と前記インバータとを接続する、第7スイッチ手段と、を備え、
    前記半導体モジュールは、
    前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    若しくは、
    前記第7スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    のいずれかの組合せが、一体化して設けられている
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  5. 請求項記載の3相交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体スイッチ手段は、
    さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、
    前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段を備え、
    前記第2スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断し、
    前記第6スイッチ手段は、前記第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断し、前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子を前記インバータに接続し、
    前記第7スイッチ手段は、前記第3状態及び前記第4状態のいずれにおいても前記第2電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第2巻線出力端子を前記インバータに接続し、
    前記半導体モジュールは、
    前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第2スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第7スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    及び、
    前記第7スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第6スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    のうち、少なくとも1つの組み合わせが、一体化して設けられている
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  6. インバータにより給電される交流電動機に備えられた3相の第1電機子巻線及び第2電機子巻線に係わる巻線切り替えを行う、3相交流電動機の巻線切替装置であって、
    前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第1電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第1状態と、第1電機子巻線及び第2電機子巻線の両方に前記インバータからの供給電力を導く第2状態とを、切替可能な、半導体スイッチ手段を有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    前記3相にそれぞれ対応した3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなるスイッチ素子を2組備えるとともに当該2組のスイッチ素子に含まれる6つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子を一体化して構成された半導体モジュールを、少なくとも1つ有し、
    前記半導体スイッチ手段は、
    さらに、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線のうち前記第2電機子巻線に前記インバータからの供給電力を導く第3状態と、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方に並列に前記インバータからの供給電力を導く第4状態とを、切替可能であり、
    前記第1状態及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第1状態に対応した第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを接続するとともに、前記第2状態及び前記第3状態又は前記第1状態及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第1電気的中性点と前記第1電機子巻線とを遮断する、第8スイッチ手段と、
    前記第2状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを直列に接続するとともに、前記第1状態、前記第3状態、及び前記第4状態において前記第1電機子巻線と前記第2電機子巻線とを遮断する、第9スイッチ手段と、
    前記第3状態及び前記第4状態において前記第2電機子巻線の前記第2スイッチ手段に接続される側の第2巻線入力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第1状態及び前記第2状態において前記第2巻線入力端子と前記インバータとを遮断する、第3スイッチ手段と、
    前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において当該第2状態に対応した第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において前記第2電気的中性点と前記第2電機子巻線とを遮断する、第9スイッチ手段と、
    前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつデルタ結線とする場合において直列接続した前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線の両方でデルタ結線を構成するよう、前記第2電機子巻線の前記第1電機子巻線に接続される側と反対側の第2巻線出力端子と前記インバータとを接続するとともに、前記第1状態又は前記第2状態、前記第3状態、及び前記第4状態でかつY結線とする場合において前記第2電機子巻線の第2巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第10スイッチ手段と、
    前記第1状態及び前記第4状態において前記第1電機子巻線でデルタ結線を構成するよう、前記第1電機子巻線の前記インバータに接続される側と反対側の第1巻線出力端子を前記インバータに接続するとともに、前記第2状態及び第3状態において前記第1電機子巻線の前記第1巻線出力端子と前記インバータとを遮断する、第11スイッチ手段と、
    を備え、
    前記半導体モジュールは、
    前記第8スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第9スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第8スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第9スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第9スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第11スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第3スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    前記第11スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第12スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    及び、
    前記第10スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子と、前記第11スイッチ手段に備えられる前記スイッチ素子の3つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子との組み合わせ、
    のうち、少なくとも1つの組み合わせが、一体化して設けられている
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  7. 請求項乃至請求項のいずれか1項記載の3相交流電動機の巻線切替装置において、
    前記半導体モジュールは、
    ノーマリオンタイプのスイッチである3つの前記絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなる前記スイッチ素子と、
    ノーマリオフタイプのスイッチである3つの前記絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ素子からなる前記スイッチ素子と
    を備える
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  8. 請求項乃至請求項のいずれか1項記載の3相交流電動機の巻線切替装置において、
    前記インバータ又は前記交流電動機の異常検出状態に対応した、前記巻線切替装置の外部からの非常用切替制御信号に応じて、前記第1電機子巻線及び前記第2電機子巻線を含む複数の電機子巻線に加わる電圧を最小とする電流経路を形成するための、経路切替手段を有する
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
  9. 請求項記載の3相交流電動機の巻線切替装置において、
    前記経路切替手段は、
    前記スイッチ素子を兼ねる
    ことを特徴とする3相交流電動機の巻線切替装置。
JP2011090502A 2011-04-14 2011-04-14 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム Active JP5585783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011090502A JP5585783B2 (ja) 2011-04-14 2011-04-14 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011090502A JP5585783B2 (ja) 2011-04-14 2011-04-14 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012227979A JP2012227979A (ja) 2012-11-15
JP5585783B2 true JP5585783B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=47277601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011090502A Active JP5585783B2 (ja) 2011-04-14 2011-04-14 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5585783B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014096915A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Hitachi Automotive Systems Ltd 自動車用電動アクチュエータ
JP6614578B2 (ja) * 2016-03-28 2019-12-04 三菱重工業株式会社 モータ制御装置及び圧縮機
DE112020006776T5 (de) 2020-02-20 2022-12-01 Mitsubishi Electric Corporation Klimaanlage
CN117674676A (zh) * 2022-08-29 2024-03-08 佛山市顺德区美的电子科技有限公司 电机驱动电路的控制方法、控制装置、空调器及存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0799959B2 (ja) * 1987-07-28 1995-10-25 株式会社安川電機 巻線切替機能付インバ−タ
JP2585834B2 (ja) * 1990-04-11 1997-02-26 オークマ株式会社 インバータモジュール
JP4752772B2 (ja) * 2007-01-23 2011-08-17 株式会社安川電機 交流電動機の巻線切替装置及びその巻線切替システム
JP4662316B2 (ja) * 2007-12-27 2011-03-30 株式会社安川電機 交流電動機の巻線切替装置およびその巻線切替システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012227979A (ja) 2012-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140239876A1 (en) Electric drive with reconfigurable winding
JP2014192950A (ja) 電力変換装置
JP2004159454A (ja) 機電一体型駆動装置
JP5724567B2 (ja) 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム
KR20150140741A (ko) 다상 인버터 제어용 디바이스
JP2010017055A (ja) モータ駆動装置
JP5585783B2 (ja) 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム
JP2008182783A (ja) 3相交流電動機の巻線切替装置及び切替方法
JP5565757B2 (ja) 交流電動機の巻線切替装置及び交流電動機駆動システム
EP3010137B1 (en) Multilevel inverter
JP2005354807A (ja) 永久磁石同期電動機
WO2020116226A1 (ja) 電力変換装置
JP6342043B1 (ja) 電動機制御装置および電動機制御方法
JP4690937B2 (ja) 永久磁石モータドライブ装置
WO2012061218A2 (en) Electric machine system including an alternating current (ac) electric machine having an expandable coolant manifold
JP6575450B2 (ja) 回転電機装置
CN111684709B (zh) 旋转电机的驱动装置
US20120112568A1 (en) Cooling system for an electric machine system including an alternating current (ac) electric machine having an integrated switch assembly
KR20140071705A (ko) 모터 전자 변속용 투웨이 릴레이 장치 및 그 제어 방법
US11601082B2 (en) Rotary machine driving system and vehicle
CN107896515B (zh) 伺服电动机控制装置
US20180287520A1 (en) Circuit for selectively supplying motors with energy
US20120112680A1 (en) Electric machine system including an alternating electric current (ac) electric machine having a switch module
EP3226407B1 (en) Motor control device and compressor
US20120112608A1 (en) Electric machine having an integrated inverter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121227

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5585783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150