JP2012226246A - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学系の焦点状態を良好に検出することが可能な焦点検出装置を提供する。
【解決手段】光学系の瞳の異なる領域からの光による像のズレ量を検出することで、前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出手段161,163と、前記位相差検出手段により、合焦位置に対応する焦点状態が複数検出された場合に、複数の前記焦点状態における像の高周波成分を検出し、前記高周波成分の検出結果に基づいて、前記光学系の焦点状態を検出する高周波成分検出手段170と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、焦点検出装置および撮像装置に関する。
従来より、位相差検出方式により、一対の像のズレ量を検出することにより、光学系の焦点状態を検出する焦点検出装置が知られている。このような焦点検出装置として、合焦位置に対応する焦点状態が複数検出された場合に、合焦位置に対応する各焦点状態において一対の像の相関量を算出し、算出した相関量を比較することで、光学系の焦点状態を検出する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2003−232982号公報
しかしながら、上記特許文献1では、合焦位置に対応する複数の焦点状態で得られた相関量の差が所定値以下である場合には、合焦位置に対応する複数の焦点状態の中から、実際の合焦位置に対応する焦点状態を検出することができず、光学系の焦点状態を適切に検出できないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、光学系の焦点状態を良好に検出することが可能な焦点検出装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、以下においては、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
[1]本発明に係る焦点検出装置は、光学系の瞳の異なる領域からの光による像のズレ量を検出することで、前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出手段(161,163)と、前記位相差検出手段により、合焦位置に対応する焦点状態が複数検出された場合に、複数の前記焦点状態における像の高周波成分を検出し、前記高周波成分の検出結果に基づいて、前記光学系の焦点状態を検出する高周波成分検出手段(170)と、を備えることを特徴とする。
[2]上記焦点検出装置に係る発明において、前記高周波成分検出手段(170)は、前記像の高周波成分が多い焦点状態を、合焦位置として検出するように構成することができる。
[3]上記焦点検出装置に係る発明において、前記位相差検出手段(161,163)は、前記光学系の瞳の異なる領域からの光を受光する一対の受光素子(161d)からの出力を取得し、該出力に基づいて、前記像のズレ量を検出し、前記高周波成分検出手段(170)は、前記一対の受光素子からの出力を取得し、該出力に基づいて、前記像の高周波成分を検出するように構成することができる。
[4]本発明に係る撮像装置は、上記焦点検出装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光学系の焦点状態を良好に検出することができる。
図1は、本実施形態に係るカメラを示すブロック図である。 図2は、焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。 図3は、本実施形態に係るカメラの動作を示すフローチャートである。 図4(A),(B)は、一対のラインセンサ161dから出力された一対の受光信号の強度の一例を示す図である。 図5は、図4(A),(B)に示す一対の受光信号の間の相関量と、シフト量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示すブロック図であり、本発明の焦点検出装置および撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
図1に示すように、本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とを備え、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とは着脱可能に結合される。
レンズ鏡筒200には、レンズ211,212,213、および絞り220を含む撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ212は、レンズ鏡筒200の光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置が検出されつつレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。
このフォーカスレンズ212の光軸L1に沿う移動機構の具体的構成は特に限定されない。一例を挙げれば、レンズ鏡筒200に固定された固定筒に回転可能に回転筒を挿入し、この回転筒の内周面にヘリコイド溝(螺旋溝)を形成するとともに、フォーカスレンズ212を固定するレンズ枠の端部をヘリコイド溝に嵌合させる。そして、レンズ駆動モータ230によって回転筒を回転させることで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212が光軸L1に沿って直進移動することになる。なお、レンズ鏡筒200にはフォーカスレンズ212以外のレンズ211,213が設けられているが、ここではフォーカスレンズ212を例に挙げて本実施形態を説明する。
上述したようにレンズ鏡筒200に対して回転筒を回転させることによりレンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212は光軸L1方向に直進移動するが、その駆動源としてのレンズ駆動モータ230がレンズ鏡筒200に設けられている。レンズ駆動モータ230と回転筒とは、たとえば複数の歯車からなる変速機で連結され、レンズ駆動モータ230の駆動軸を何れか一方向へ回転駆動すると所定のギヤ比で回転筒に伝達され、そして、回転筒が何れか一方向へ回転することで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212が光軸L1の何れかの方向へ直進移動することになる。なお、レンズ駆動モータ230の駆動軸が逆方向に回転駆動すると、変速機を構成する複数の歯車も逆方向に回転し、フォーカスレンズ212は光軸L1の逆方向へ直進移動することになる。
フォーカスレンズ212の位置はエンコーダ260によって検出される。既述したとおり、フォーカスレンズ212の光軸L1方向の位置は回転筒の回転角に相関するので、たとえばレンズ鏡筒200に対する回転筒の相対的な回転角を検出すれば、その位置を求めることができる。
本実施形態のエンコーダ260としては、回転筒の回転駆動に連結された回転円板の回転をフォトインタラプタなどの光センサで検出して、回転数に応じたパルス信号を出力するものや、固定筒と回転筒の何れか一方に設けられたフレキシブルプリント配線板の表面のエンコーダパターンに、何れか他方に設けられたブラシ接点を接触させ、回転筒の移動量(回転方向でも光軸方向の何れでもよい)に応じた接触位置の変化を検出回路で検出するものなどを用いることができる。
絞り220は、上記撮影光学系を通過して、カメラボディ100に備えられた撮像素子110に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された適切な開口径が、カメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。また、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150を介したマニュアル操作により、設定された開口径がカメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。なお、絞り220の開口径は図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部250で現在の開口径が認識される。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導くためのミラー系120を備える。このミラー系120は、回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮像位置との間で所定角度だけ回転するクイックリターンミラー121と、このクイックリターンミラー121に軸支されてクイックリターンミラー121の回動に合わせて回転するサブミラー122とを備える。図1においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮像位置にある状態を二点鎖線で示す。
ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮像位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
クイックリターンミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー121で反射してファインダ135および測光センサ137に導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、クイックリターンミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出モジュール161へ導く。
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ212の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを全押しするとミラー系120が撮影位置に回動し、被写体からの光束(光軸L1)は全て撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
クイックリターンミラー121で反射された被写体からの光束(光軸L2)は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して観察可能になっている。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数、合焦表示などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影者は、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮影画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された信号はカメラ制御部170へ出力され、自動露出制御に用いられる。
操作部150は、例えば、シャッターレリーズボタン、およびカメラ1の各種動作モードを設定するためのモード設定スイッチなどを備えており、操作部150により、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換ができるようになっている。また、シャッターレリーズボタンのスイッチは、ボタンの半押しでONとなる第1スイッチSW1と、ボタンの全押しでONとなる第2スイッチSW2とを含む。
焦点検出モジュール161は、被写体光を用いた位相差検出方式による自動合焦制御を実行するための焦点検出素子であり、サブミラー122で反射した光束(光軸L4)の、撮像素子110の撮像面と光学的に等価な位置に固定されている。
図2は、図1に示す焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。本実施形態の焦点検出モジュール161は、コンデンサレンズ161a、一対の開口が形成された絞りマスク161b、一対の再結像レンズ161cおよび一対のラインセンサ161dを有する。また、図示していないが、本実施形態のラインセンサ161dは、撮像光学系の予定焦点面近傍に配置されたマイクロレンズと、このマイクロレンズに対して配置された光電変換素子とを有する画素が複数配列された画素列を備えている。フォーカスレンズ212の射出瞳の異なる一対の領域を通る一対の光束を、一対のラインセンサ161dに配列された各画素で受光することで、一対の像信号を取得することができる。そして、一対のラインセンサ161dで取得した一対の像信号の位相ずれを、後述する相関演算によって求めることにより焦点調節状態を検出することができる。
例えば、図2に示すように、被写体Pが撮像素子110の等価面(予定結像面)161eで結像すると合焦状態となるが、フォーカスレンズ212が光軸L1方向に移動することで、結像点が等価面161eより被写体側にずれたり(前ピンと称される)、カメラボディ側にずれたりすると(後ピンと称される)、ピントずれの状態となる。
なお、被写体Pの結像点が等価面161eより被写体側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の像信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wと比べて短くなり、逆に被写体Pの結像点がカメラボディ100側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の像信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて長くなる。
すなわち、合焦状態では一対のラインセンサ161dで検出される像信号が、それぞれのラインセンサの中心に対して重なるが、非合焦状態ではラインセンサの中心に対して像信号がずれ、すなわち位相差が生じるので、この位相差(ずれ量)に応じた量だけフォーカスレンズ212を移動させることでピントを合わせることができる。
図1に戻り、AF−CCD制御部162は、オートフォーカスモードにおいて、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dのゲインや蓄積時間などの蓄積条件を制御するものであり、焦点検出モジュール161に備えられた複数対のラインセンサ161dにて検出された像信号を各焦点検出エリアに対応させて読み出し、読み出した像信号をカメラ制御部170およびデフォーカス演算部163へ出力する。
デフォーカス演算部163は、AF−CCD制御部162から送られてきた各焦点検出エリアに対応した一対の像信号のずれ量をデフォーカス量に変換し、これをレンズ駆動量演算部164へ出力する。
レンズ駆動量演算部164は、デフォーカス演算部163から送られてきたデフォーカス量に基づいて、当該デフォーカス量に応じたレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。
レンズ駆動制御部165は、レンズ駆動量演算部164から送られてきたレンズ駆動量Δdに基づいて、レンズ駆動モータ230を駆動し、フォーカスレンズ212の位置を調整する。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、レンズ211,212,213を含む撮影光学系の予定焦点面に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。この撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配置されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどのデバイスから構成することができる。撮像素子110で光電変換された画像信号は、カメラ制御部170で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
カメラ制御部170はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、撮像素子110から画像信号を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。この他にも、カメラ制御部170は、撮影画像情報の補正、レンズ鏡筒200の焦点調節状態の検出、および絞り調節状態の検出など、カメラ1全体の制御を司る。
次いで、本実施形態に係るカメラ1の動作例を説明する。図3は、本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。なお、以下の動作は、たとえば、撮影者により、操作部150に備えられたシャッターレリーズボタンが半押しされることで開始される。
まず、ステップS101では、一対のラインセンサ161dにより、被写体からの光束が受光される。そして、一対のラインセンサ161dに配列された画素列を構成する各画素により、受光した光の強度に応じて電荷の蓄積が行われ、蓄積された電荷に応じた一対の受光信号が、AF−CCD制御部162により読み出され、デフォーカス演算部163へと出力される。
ステップS102では、デフォーカス演算部163により、ステップS101で読み出された一対の受光信号に基づいて、像ズレ検出演算処理(相関演算処理)が行われ、像ズレ量が演算される。具体的には、デフォーカス演算部163は、配列方向n番目の画素から得られた一対の受光信号の強度をα(n)、β(n)とした場合に、一対の受光信号の相関量C(k)を、下記式(1)に示す相関演算により求める。
C(k)=Σ|a(n+k)−b(n)| …(1)
なお、上記式(1)において、Σ演算はnについての累積演算(相和演算)を示し、像ずらし量kに応じてa(n+k)、b(n)のデータが存在する範囲に限定される。また、像ずらし量kは整数であり、ラインセンサ161dに配列された画素列の画素間隔を単位としたシフト量である。なお、上記式(1)の演算結果においては、一対の受光信号の相関が高いシフト量において、相関量C(k)は極小(小さいほど相関度が高い)になる。
次いで、ステップS103では、デフォーカス演算部163により、ステップS102で算出された相関量に基づいて、相関量の極小値を算出する処理が行われる。本実施形態では、たとえば、以下の下記式(2)〜(5)に示す3点内挿の手法を用いて、連続的な相関量に対する極小値C(x)と、極小値C(x)を与えるシフト量xを算出することができる。なお、下記式に示すC(kj)は、上記式(1)で得られた相関量C(k)のうち、C(k−1)≧C(k)およびC(k+1)>C(k)の条件を満たす値である。
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2 …(2)
C(x)= C(kj)−|D| …(3)
x=kj+D/SLOP …(4)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)} …(5)
算出された相関量の極小値C(x)および極小値C(x)を与えるシフト量xは、カメラ制御部170に送出される。
ステップS104では、カメラ制御部170により、ステップS103で相関量の極小値が検出されたか否かの判断が行われる。相関量の極小値が検出された場合はステップS105に進み、一方、相関量の極小値が検出されなかった場合はステップS116に進む。
ステップS105では、カメラ制御部170により、ステップS103で複数の極小値が検出されたか否かの判断が行われる。複数の極小値が検出された場合にはステップS109に進み、一方、相関量の極小値が1つだけ検出された場合には、ステップS106に進む。
ここで、図4(A),(B)は、一対のラインセンサ161dから出力された一対の受光信号の強度の一例を示す図である。また、図5は、図4(A),(B)に示す一対の受光信号の間の相関量とシフト量との関係の一例を示す図である。たとえば、森や、高層ビル、あるいは柵などを、広角レンズを用いて撮影した場合、図4(A),(B)に示すように、一対のラインセンサ161dにより、周期的なパターンを有する受光信号が得られる場合がある。そして、図4(A),(B)に示すような一対の受光信号について相関演算を行った場合、図5に示すように、相関量の極小値が複数得られる場合がある。たとえば、図5に示す例では、極小値a、極小値b、極小値cの3つの極小値が検出され、ステップS109に進むこととなる。
ステップS106では、デフォーカス演算部163により、ステップS103で検出された極小値C(x)を与えるシフト量xに基づいて、デフォーカス量の演算が行われ、続くステップS107で、レンズ駆動量演算部164により、ステップS106で算出したデフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズ212を合焦位置まで駆動させるのに必要となるレンズ駆動量の演算が行われる。これにより、算出されたレンズ駆動量が、レンズ制御部250を介して、フォーカスレンズ駆動モータ230に送出され、フォーカスレンズ駆動モータ230により、レンズ駆動量に基づくフォーカスレンズ212の駆動が行われる。そして、フォーカスレンズ212の合焦位置への駆動が完了すると、ステップS108に進み、合焦表示が行なわれる。
一方、ステップS105で、相関量の極小値が複数検出されたと判断された場合には、ステップS109に進む。ステップS109では、カメラ制御部170により、ステップS103で検出された極小値に対応するレンズ位置まで、フォーカスレンズ212を駆動させる駆動処理が行われる。なお、フォーカスレンズ212の駆動方向は、特に限定されないが、以下においては、図5に示す例において、フォーカスレンズ212を、極小値aに対応するレンズ位置から、極小値cに対応するレンズ位置に向かって駆動させる場面について説明する。この場合、カメラ制御部170は、たとえば、フォーカスレンズ212のレンズ位置が、極小値aよりもシフト量の小さい相関量に対応するレンズ位置にある場合には、フォーカスレンズ212を、極小値aに対応するレンズ位置まで駆動させる。また、フォーカスレンズ212のレンズ位置が、極小値aに対応するレンズ位置にある場合には、極小値bに対応するレンズ位置まで駆動させる。なお、フォーカスレンズ212の駆動方向と逆方向に、相関量の極小値に対応するレンズ位置が存在する場合など、相関量の極小値に対応するレンズ位置が、既にフォーカスレンズ212を駆動させた位置にある場合には、このようなレンズ位置に、フォーカスレンズ212を駆動させなくてもよい。
そして、ステップS110では、相関量の極小値に対応するレンズ位置において、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dにより電荷の蓄積が行われる。そして、一対のラインセンサ161dで蓄積された電荷に応じた一対の受光信号が、AF−CCD制御部162により読み出され、カメラ制御部170に出力される。
そして、ステップS111では、カメラ制御部170により、ステップS110で読み出された一対の受光信号から高周波成分を抽出する抽出処理が行われる。具体的には、カメラ制御部170は、まず、突発的なノイズ成分を除去するために、ラインセンサ161dから読み出した一対の受光信号に対して、ローパスフィルタ処理を施す。そして、カメラ制御部170は、ローパスフィルタ処理が施された一対の受光信号に対して、ハイパスフィルタ処理を施すことにより、一対の受光信号から高周波成分を抽出する。
ステップS112では、カメラ制御部170により、極小値に対応する全てのレンズ位置で一対の受光信号を取得し、取得した全ての受光信号について高周波成分の抽出を行ったか否かの判断が行われる。極小値に対応する全てのレンズ位置で得られた全ての受光信号から高周波成分を抽出した場合には、ステップS113に進み、一方、極小値に対応する全てのレンズ位置で得られる全ての受光信号から高周波成分を抽出していない場合には、ステップS109に戻り、高周波成分を抽出していない極小値に対応するレンズ位置に、フォーカスレンズ212が駆動される。
ステップS113では、カメラ制御部170により、高周波成分を最も多く含む受光信号が得られた、相関量の極小値に対応するレンズ位置が、合焦位置として検出される。続くステップS114では、カメラ制御部170により、フォーカスレンズ212を、ステップS113で検出された合焦位置まで駆動させるレンズ駆動処理が行なわれる。そして、フォーカスレンズ212の合焦位置への駆動が完了すると、ステップS115に進み、合焦表示が行なわれる。
なお、ステップS105において、相関量の極小値が1つも検出されなかった場合には、ステップS116に進み、ステップS116において、合焦不能表示が行なわれる。
次に、図5に示す場面例におけるカメラ1の動作を説明する。なお、以下においても、フォーカスレンズ212が、極小値aよりもシフト量が小さい相関量に対応するレンズ位置にあり、フォーカスレンズ212を、極小値aに対応するレンズ位置から、極小値cに対応するレンズ位置に向かって駆動させる場面について説明する。
カメラ制御部170は、図5に示すように、相関量の極小値が複数検出された場合には(ステップS108=Yes)、まず、フォーカスレンズ212を、極小値aに対応するレンズ位置まで駆動させ(ステップS109)、極小値aに対応するレンズ位置において一対の受光信号を取得し(ステップS110)、極小値aに対応するレンズ位置で得られた一対の受光信号から高周波成分を抽出する(ステップS111)。同様に、カメラ制御部170は、フォーカスレンズ212を、極小値bに対応するレンズ位置、および極小値cに対応するレンズ位置の順に駆動させて(ステップS109)、極小値b,cに対応するレンズ位置において得られた一対の受光信号から高周波成分をそれぞれ抽出する(ステップS111)。そして、極小値a,b,cに対応するレンズ位置において得られた一対の受光信号のうち、たとえば、極小値cに対応するレンズ位置で得られた一対の受光信号が高周波成分を最も多く含む場合に、極小値cに対応するレンズ位置が合焦位置として検出され(ステップS113)、フォーカスレンズ212が、検出された合焦位置まで駆動される(ステップS114)。
以上のように、本実施形態では、位相差検出方式による相関演算により、相関量の極小値が複数検出された場合に、検出された極小値に対応する各レンズ位置までフォーカスレンズ32を駆動させ、極小値に対応するレンズ位置で得られた一対の受光信号から高周波成分を抽出する。そして、相関量の極小値に対応するレンズ位置のうち、高周波成分を最も多く含む受光信号が得られたレンズ位置を、合焦位置として検出する。これにより、本実施形態では、たとえば、図5に示すように、相関量の極小値が複数検出された場合であっても、合焦位置を適切に検出することができるため、偽合焦を有効に防止することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、焦点検出モジュール161を用いた焦点調節以外にも、撮像素子110を構成する画素の配列中に対となる焦点検出画素を設け、光学系の瞳の異なる領域を通過した一対の光束の結像位置の違いに基づいて合焦位置を検出する瞳分割位相差方式による自動焦点調節を行う構成としてもよい。
なお、上述した実施形態のカメラ1は特に限定されず、例えば、デジタルビデオカメラ、レンズ一体型のデジタルカメラ、携帯電話用のカメラなどのその他の光学機器に本発明を適用してもよい。
100…カメラボディ
110…撮像素子
150…操作部
161…焦点検出モジュール
161d…ラインセンサ
162…AF−CCD制御部
163…デフォーカス演算部
164…レンズ駆動量演算部
165…レンズ駆動量制御部
170…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
212…フォーカスレンズ
230…フォーカスレンズ駆動モータ
250…レンズ制御部

Claims (4)

  1. 光学系の瞳の異なる領域からの光による像のズレ量を検出することで、前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出手段と、
    前記位相差検出手段により、合焦位置に対応する焦点状態が複数検出された場合に、複数の前記焦点状態における像の高周波成分を検出し、前記高周波成分の検出結果に基づいて、前記光学系の焦点状態を検出する高周波成分検出手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記高周波成分検出手段は、前記像の高周波成分が多い焦点状態を、合焦位置として検出することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点検出装置において、
    前記位相差検出手段は、前記光学系の瞳の異なる領域からの光を受光する一対の受光素子からの出力を取得し、該出力に基づいて、前記像のズレ量を検出し、
    前記高周波成分検出手段は、前記一対の受光素子からの出力を取得し、該出力に基づいて、前記像の高周波成分を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の焦点検出装置を備える撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63262611A (ja) * 1987-04-21 1988-10-28 Olympus Optical Co Ltd 自動焦点調節装置
JP2009069577A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Canon Inc 撮像装置

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