JP2012224065A - 印刷物とその抜き型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚紙またはプラスチックの薄板からなる長方形の第一の薄板片と第一の薄板片の一辺の延長上に切り離し可能に形成された連接部を介して第二の薄板片が連接された印刷物であって、前記第一の薄板片の四隅には丸型のコーナーが形成され、前記第二の薄板片の前記連接部を挟む二隅には斜め直線状に切り落とされた直線状のコーナーが形成された印刷物と、その抜き型を提供する。
【選択図】 図4
Description
前述のカードと説明書部分の境界には、切り取り易いようにカット部とアンカット部によるミシン目状の切り込みが形成されている。切り込みは、基材を貫通する切込みと、基材の途中で刃を止めるハーフカットによって行なわれ、同時に行なう場合は刃の高さを変えて行なう。
切り込みで切り離された状態で、多くのカードに見られるように、カードには四隅に同じ半径(3mm)のラウンドコーナー(以下、丸型コーナーともいう)が形成されている。
一方、説明書側にも、基材が厚手のプイラスチックなどの場合は、コーナー部に触れて怪我をしないように、少なくとも二隅が前述の丸型コーナー又はこれに近い形状でコーナーが形成されている。
抜き型は、トムソン型、ビク型などといわれ、ベース(抜き刃を固定するための板)となるベニヤ板や樹脂板にレーザーで溝を形成し、その溝に前述の抜き刃を埋め込んで作製される。
図1と、図5を参照して、従来の印刷物の抜き刃の形状について説明する。
図5のa図、b図、c図は、抜き型のA部の従来の抜き刃の状態を図示したものである。
a図の抜き刃は、抜き型の基板に形成された溝(図2参照)に、第一の抜き刃310とその端部の延長上に連接刃330が埋め込まれ、その外側に形成された溝に第二の抜き刃320が埋め込まれたものである。
c図の抜き刃は、a図の抜き刃に似ているが、抜き型の基板に形成された溝に、第一の抜き刃310が埋め込まれ、その外側に形成された溝に第二の抜き刃320とその端部の延長上に連接刃330が埋め込まれたものである。
その結果、印刷物の基材がプラスチックシート(以下、プラスチック薄板ともいう)の場合、カードと説明書部のつなぎ目(以下、連接部ともいう)部分がきれいに打ち抜けない。その結果、印刷物の連接部がきれいに仕上がらないという問題が生じる。
本発明は、少なくとも二隅に丸いコーナーを有する二つの薄板片の連接部に抜きかすが残らないように打ち抜かれた印刷物とこの印刷物を印刷シートから打ち抜くための抜き型を提供することを目的とするものである。
使用される抜き刃は、いずれも刃の先端部が抜き刃の中央に形成される両刃であることを特徴とするものである。
2)基板に印刷物の外形と同形の溝を形成し、この溝に両刃の抜き刃を埋め込んだ抜き型の抜き刃を、(第一の薄板片部を打ち抜くための)第一の抜き刃と、(連接部を打ち抜くための)連接刃と、連接刃又は第一の抜き刃に対して斜め直線状に突き当たる(第二の抜き刃のコーナー部の直線部と連接刃のなす角度を15°〜60°とする)コーナーが形成された(第二の薄板片を抜くための)第二の抜き刃とすることによって、印刷物の第一の薄板片と第二の薄板片の連接部に「抜きかす」を発生させず、美しい印刷物を抜く抜き型とすることができる。
本実施形態の印刷物1は、厚紙またはプラスチックの薄板からなる長方形の第一の薄板片11と第一の薄板片の一辺の延長上に切り離し可能に形成された連接部13を介して第二の薄板片12が連接されている。
第一の薄板片11の四隅には丸型のコーナー14が形成され、第二の薄板片12の連接部13を挟む二隅には斜め直線状に切り落とされた直線状のコーナー15が形成されている。
図示していないが、カードの表裏には、カードの名称や、カードに関する説明書きなどが印刷されている。
また、連接部13には、第一の薄板片(以下、カード、又はカード部ともいう)11と第二の薄板片(以下、説明書き部ともいう)12が切り離されたときに凹凸の少ない切断面となるように複数個による、0.5mm程度の小さなアンカット部(以下、繋ぎともいう)とカット部による抜き刃で薄板片を貫通する切り込みが形成されている。
抜き型には、両刃の抜き刃3a、あるいは、片刃の抜き刃3bが使用される。
いずれの抜き刃もベニヤ板又はプラスチック製の基板に形成された溝21に埋め込まれ、抜き刃の、刃が形成された上端が基板2の片面に突出するように埋め込まれる。
本実施形態では、プラスチックの薄板を打ち抜くために、耐久性が高く、耐圧強度が強い両刃を使用している。
薄板の厚さや、製品の形状によって、両刃、片刃何れを使用してもよく、また、組み合わせて使用してもよい。
図示していないが、抜き刃の周辺に、抜き作業時に抜き刃から抜かれた印刷部が抜け易いようにスポンジを貼り付けて抜き作業を行う。
図3は、抜き型を側面から見た図である。
前述のように、抜き型を作製する場合、基板に形成された溝21に埋め込まれ抜き刃の刃が基板2の片面に突出するようになっている。
突出した抜き刃の刃の部分(カット部)3cを切り欠いてアンカット部3uを形成するが、この部分は抜き刃で印刷物に切り込みが形成されたときに、印刷物の繋ぎ部分となる。
印刷物1の抜き型の抜き刃は、抜き型の基板に形成された溝(図2参照)に、第一の抜き刃31とその端部の延長上に埋め込まれた連接刃33、その外側の溝に埋め込まれた第二の抜き刃32で構成される。
第一の抜き刃31はコーナー部が丸型になっているが、第二の抜き刃32は、所定の角度、例えば15°で斜め直線状に第一の抜き刃31または、連接刃の端部に突き当てられる。
また、第一の抜き刃31とその端部の延長上に埋め込まれた連接刃33は、一本の溝に埋め込まれているが、カードの周辺に打ち抜きによる段差が生じないようにするためで、第一の薄板片の製品内容によって、第一の抜き刃31と連接刃33とは異なる溝に埋め込んで打ち抜くこともできる。
印刷物は、厚さ0.5mmと0.8mmの乳白のPET(ポリエステル)Gシートを使用、0.8mm厚の両刃の抜き刃を使用し、図4のような抜き刃の構成で抜き型を作製し、平圧式の型抜き装置でテスト片(前述の印刷物に相当)を作製した、
テスト片を不要部分から切り離したが、連接部には「抜きかす」は残らず、厚さ0.5mmと0.8mmのテスト片いずれも、きれいに仕上げることができた。
2 基板
3、3a、3b 抜き刃
3c 抜き刃のカット部
3u 抜き刃のアンカット部
11 第一の薄板片(カード部)
12 第二の薄板片(注意書き部)
13 連接部
14 丸型コーナー
15 直線状コーナー
16 印刷部
31、310 第一の抜き刃
32、320 第二の抜き刃
33、330 連接刃
Claims (4)
- 厚紙またはプラスチックの薄板からなる長方形の第一の薄板片と第一の薄板片の一辺の延長上に切り離し可能に形成された連接部を介して第二の薄板片が連接された印刷物であって、
前記第一の薄板片の四隅には丸型のコーナーが形成され、前記第二の薄板片の前記連接部を挟む二隅には斜め直線状に切り落とされた直線状のコーナーが形成されたことを特徴とする印刷物。 - 請求項1に記載の印刷物を型抜きするための抜き型であって、前記抜き型は少なくとも、前記印刷物の外形と同形の溝が形成された基板と、前記溝に埋め込まれて印刷物の形状に打ち抜く帯状の抜き刃からなり、
前記溝は基板を貫通する状態で形成され、前記抜き刃は前記溝に埋め込まれたときに、少なくとも刃の部分が基板の一方の面の外側に突出する高さに形成され、
前記抜き刃は前記第一の薄板片の連接部を除く三辺と四隅の丸型のコーナー部を打ち抜くための第一の抜き刃と、前記第一の抜き刃の残る一辺である連接部を打ち抜くためのアンカット部が形成された連接刃と、前記連接刃の両端部に所定の角度で斜め直線状に突き当たる直線状のコーナーが形成された第二の薄板片の三辺を打ち抜くための第二の抜き刃で構成されたことを特徴とする抜き型。 - 請求項2に記載の抜き型において、
第二の抜き刃のコーナー部の直線部と連接刃のなす角度は、15°〜60°であることを特徴とする抜き型。 - 請求項2に記載の抜き型において、
使用される抜き刃は、いずれも刃の先端部が抜き刃の中央に形成される両刃であることを特徴とする抜き型。
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