JP2012222453A - データ処理装置、データ処理方法、プログラム、およびカメラシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多ビットにより形成される複数種の情報データを含む入力データを、同種の情報データごとに複数のグループに区分けするデータ区分け部31と、データ区分け部31で区分けされた各グループにおける情報データの最大値を抽出する最大値抽出部32と、最大値抽出部32で抽出された最大値を基に、グループ内の同種の情報データで共通のビットの削減位置を決定し、この決定に応じて共通のビットを削減するビット位置決定削減部33とを有する。
【選択図】図1
Description
また、単純な圧縮方法として、ガンマカーブなどによる階調圧縮が知られている。
階調圧縮では、圧縮後のビット数を小さくすると、階調数が足りず画質劣化が目に見えて著しくなってしまう。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(データ処理装置の第1の構成例)
2.第2の実施形態(データ処理装置の第2の構成例)
3.第3の実施形態(データ処理装置の第3の構成例)
4.第4の実施形態(データ処理装置の第4の構成例)
5.第5の実施形態(データ処理装置の第5の構成例)
6.第6の実施形態(データ処理装置の第6の構成例)
7.第7の実施形態(データ処理装置の第7の構成例)
8.第8の実施形態(カメラシステムの構成例)
図1は、本第1の実施形態に係るデータ処理装置の構成例を示す図である。
なお、図1はデータ処理装置の処理の概念的な流れも示している。
本実施形態において、以下に述べる「乱数値」については、画素毎に値が可変する乱数のことを意味しており、都度の説明は省略する。
RAWデータには様々な配列/ビット精度のものがあるが、以下における説明は、ベイヤー配列の12ビット(bit)RAWデータを圧縮伸張する際の例を示している。
以下の説明において、12ビットのR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の画素データが情報データに相当する。
ここでは、情報データはR、G、Bの12ビット[b11:b0]の画素データあり、同種のグループとは、R画素グループ、第1G画素グループ、第2G画素グループ、およびB画素グループである。
同様に、他のベイヤー配列は、R画素データR02、第1G画素データG03、第2G画素データG12、およびB画素データB13により形成される。
他のベイヤー配列は、R画素データR04、第1G画素データG05、第2G画素データG14、およびB画素データB15により形成される。
他のベイヤー配列は、R画素データR06、第1G画素データG07、第2G画素データG16、およびB画素データB17により形成される。
第2行に第2G画素データG10、B画素データB11、第2G画素データG12、B画素データB13、第2G画素データG14、B画素データB15、第2G画素データG16、およびB画素データB17が配置されている。
第1行の12ビットのR画素データR00,R02,R04,R06がR画素グループGRP1に区分けされ、第1G画素データG01,G03,G05,G07が第1G画素グループGRP2に区分けされている。
第2行の12ビットの第2G画素データG10,G12,G14,G16が第2G画素グループGRP3に区分けされ、B画素データB11,B13,B15,B17がB画素グループGRP4に区分けされている。
このように、この例では、水平同色4画素単位にグループ分けされている。
ここで、最大値は各画素データの12ビットのうち、MSB(最上位ビット)に近いビットに論理1が設定される場合に最大値と抽出される可能性が高い。
12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から2ビット目であるビットb10である場合には、最大値MAXは1024≦MAX≦2048の範囲の値となる。
12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から3ビット目であるビットb9である場合には、最大値MAXは512≦MAX≦1023の範囲の値となる。
12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から4ビット目であるビットb8である場合には、最大値MAXはMAX≦511の範囲の値となる。
上記した例では、最上位ビット位置情報である最大値位置情報として4つであることから、最大値位置情報MAXINFは2ビットで表すことが可能である。
たとえば、2048≦MAXの場合、最大値位置情報MAXINFは“11”または“00”に設定され、1024≦MAX≦2048の場合、最大値位置情報MAXINFは“10”または“01”に設定される。
同様に、512≦MAX≦1023の場合、最大値位置情報MAXINFは“01”または“10”に設定され、MAX≦511の場合、最大値位置情報MAXINFは“00”または“11”に設定される。
本例では、ビット位置決定削減部33は、グループ内の同種の情報データである画素データの共通のビットの削減位置を決定するビット削減位置決定部331および決定に応じて共通のビットを削減するビット削減部332を含む。
ビット位置決定削減部33は、削減ビット数としては、2,3,4,5,6,7ビット等を採用することができる。
ビット位置決定削減部33は、グループ内の同種の情報データである画素データにおいて、最大値MAXを示す情報データである画素データにおけるビット配列で、最上位の設定ビットより上位のビットに向かい、MSBの次は最下位ビットからビット削減を行う。
この場合、12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から1ビット目であるビットb11である場合には、LSB(最下位ビット)から上位ビット側に向けてあらかじめ決められた複数ビットが削減される。
3ビット削減して9ビットに圧縮する場合には、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2の、合わせて3ビット削減される。
4ビット削減して8ビットに圧縮する場合には、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3の、合わせて4ビット削減される。
5ビット削減して7ビットに圧縮する場合には、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3、ビットb4の、合わせて5ビット削減される。
6ビット削減して6ビットに圧縮する場合には、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3、ビットb4、ビットb5の、合わせて6ビット削減される。
7ビット削減して5ビットに圧縮する場合には、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3、ビットb4、ビットb5、ビットb6の、合わせて7ビット削減される。
12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から2ビット目であるビットb10である場合には、MSB(b11)とLSB(b0)あるいはLSBからさらに上位ビット側に向けてあらかじめ決められた複数ビットを削減する。
3ビット削減して9ビットに圧縮する場合には、MSBのビットb11、LSBのビットb0からビットb1の、合わせて3ビット削減される。
4ビット削減して8ビットに圧縮する場合には、MSBのビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2の、合わせて4ビット削減される。
5ビット削減して7ビットに圧縮する場合には、MSBのビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3の、合わせて5ビット削減される。
6ビット削減して6ビットに圧縮する場合には、MSBのビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3、ビットb4の、合わせて6ビット削減される。
7ビット削減して5ビットに圧縮する場合には、MSBのビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3、ビットb4、ビットb5の、合わせて7ビット削減される。
12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から3ビット目であるビットb9である場合には、ビットb10、b11、LSB(b0)あるいはLSBからさらに上位ビット側に向けてあらかじめ決められた複数ビットを削減する。
3ビット削減して9ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かって上位側のビットb10、ビットb11、LSBのビットb0の、合わせて3ビット削減される。
4ビット削減して8ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かって上位側のビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1の、合わせて4ビット削減される。
5ビット削減して7ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かって上位側のビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2の、合わせて5ビット削減される。
6ビット削減して6ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かってビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3の、合わせて6ビット削減される。
7ビット削減して5ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かってビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3、ビットb4の、合わせて7ビット削減される。
12ビットのうち1が設定されている最上位側のビットが画素データのMSB側から4ビット目であるビットb8である場合には、ビットb9〜b11、LSB(b0)あるいはLSBからさらに上位ビット側に向けてあらかじめ決められた複数ビットを削減する。
3ビット削減して9ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かって上位側のビットb9、ビットb10、ビットb11の、合わせて3ビット削減される。
4ビット削減して8ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かって上位側のビットb9、ビットb10、ビットb11、LSBのビットb0の、合わせて4ビット削減される。
5ビット削減して7ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かって上位側のビットb9、ビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1の、合わせて5ビット削減される。
6ビット削減して6ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かってビットb9、ビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2の、合わせて6ビット削減される。
7ビット削減して5ビットに圧縮する場合には、MSB側に向かってビットb9、ビットb10、ビットb11、LSBのビットb0からビットb1、ビットb2、ビットb3の、合わせて7ビット削減される。
同様に、512≦MAX≦1023の場合、最大値位置情報MAXINFは“01(1)”に設定され、MAX≦511の場合、最大値位置情報MAXINFは“00(0)”に設定される。
この例では、2048≦MAXの場合の最大値位置情報MAXINF“11”が3に変換され、1024≦MAX≦2047の場合の最大値位置情報MAXINF“10”が2に変換される。
同様に、512≦MAX≦1023の場合の最大値位置情報MAXINF“01”が1に変換され、MAX≦511の場合の最大値位置情報MAXINF“00”が0に変換される。
ビット付加伸張部42は、ビットを付加して伸張する際に、乱数を付加する。
ビット付加伸張部42は、乱数を付加する場合に、最大値位置情報に応じた付加ビット量情報を付加する機能を有する。
図1のビット付加伸張部42は、ビット付加部421、乱数付加判定部422、および乱数重畳部423を有する。
乱数付加判定部422は、ビット付加部421の出力伸張データに乱数を付加するか否かを判定する。判定は、あらかじめ設定した状態を基準に判定する場合や、画像の明るさの情報に応じて判定する等、種々の態様が可能である。
乱数を付加する場合に、ビット付加部421による伸張データに乱数を付加する。
図5の例では、12ビットのデータからLSBから6ビット(b0〜b5)が削減された場合の6ビット付加と、6ビットの乱数を加算する例を示している。
データ入力部20を通しRAWデータが圧縮処理部30のグループ区分け部21に入力され、同色ごとにグループに区分けされる。
ここでは、グループ区分け部31は、たとえば図2に示すように、水平方向における同色の4画素を同一グループとなるように区分けする。
電子カメラの撮像しれえられたRAWデータを処理する回路に本装置を適用する場合、撮像RAWデータはラスタ・スキャンで処理回路に入力されることから、回路規模を小さくするためには、水平方向において、グループ分けすることが望ましい。
垂直方向や垂直水平の2次元領域にグループ分けをすると、ラインメモリが必要になり、回路規模が増大する傾向となる。
前述したように、図2(A)のベイヤー配列RAWデータは、図2(B)のように水平方向の同色4画素単位にまとめられる。
MSB(最上位ビット)に最も近いビットに論理1が設定されるビット位置が検出される。
次に、ビット削減位置決定部331において、グループ内の同種の情報データである画素データの共通のビットの削減位置が決定され、その決定情報に基づいて、ビット削減部322で決定に応じた共通のビットが削減される。ビット削減部322で各グループ内の4つのデータ全て同じ位置のビットが削減される。
図3では、最大値MAXの最上位側の位置を4分類しているが、8分類16分類と増やすことで、最大値が小さいときの切捨て量を減らすことができる。
ただし、グループ毎に1つの最大値の最上位ビットの位置情報を出力するので、分類数が増えるとその分圧縮率が低下することになる。
さらに区分けしたグループ毎に最上位ビット位置情報出力部35から最大値MAXを示す情報データにおける最上位の設定ビット位置を示す最上位ビット位置情報である最大値位置情報MAXINFの1つが出力される。
たとえば、図2(B)のグループGRP1のデータが各々R00=800、R02=2500、R04=1300、R06=200であったとする。この4点の最大値はR002の2500であり、最大値のビット位置は、12ビットのMSBであるビットb11に存在する。たとえば、12ビットから6ビットにRAWデータを圧縮する場合、図3の表からこの領域の圧縮方法はLSBから6ビットを削減すると決定される。
圧縮方法は、最大値のMSB側最上位のビットを削除しないようなビットの削減(最大値のMSB側における1が設定されるビットより上位側ビット位置からLSBに向かって圧縮ビット数分抜き出す)が選択されるように決定を行っている。
削減方法は、「切捨て」、「切り上げ」、「四捨五入」などがあるが、ここでは「切り捨て」を行うこととする。ビット削減後のデータはそれぞれ、R00=12、R02=39、R04=20、R06=3となる。
最大値の最上位側ビット位置情報は、図3の4分類では2ビットの信号で表現をすることが可能であり、たとえば図4のように分類結果にビットを割り当てると、最大値の位置情報MAXINFは3となる。
最上位ビット位置情報出力部35から出力された最大値位置情報MAXINFは、伸張処理部40の付加ビット量情報出力部41に入力され、付加ビット量情報に変換されて出力される。
たとえば、図4の例に従って生成された最大値位置情報はMAXINF、図3および図4に従って付加ビット量情報に変換される。
今、最大値位置情報MAXINFは3であるから、図4より領域内の最大値は2048以上であり、図3より6ビット圧縮モードなので、LSB側から6ビット削減されていることがわかる。
復元するためには、6ビットをLSB側に付加すればよいので、6ビットをLSB側に付加するという情報がビット付加部421に出力される。
圧縮データはそれぞれ、R00=12、R02=39、R04=20、R06=3なので、伸張後のデータは、R00=768、R02=2496、R04=1280、R06-=192となる。伸張されたデータは乱数付加判定部422に入力される。
乱数付加判定部422では、たとえば使用者が伸張後のデータに乱数値を付加する動作を希望する場合は、伸張データが乱数重畳部423に入力し、付加しない場合は伸張データをそのまま出力して出力処理部50で処理の処理を受けて圧縮伸張処理が終了する。
乱数を付加するとき、伸張データは乱数重畳部423で乱数が重畳される。乱数重畳部423には、付加ビット量情報出力部41から出力された付加ビット量情報も入力される。
付加ビット量情報があると、LSB側に何ビットの“0”が付加されたのかを把握することが可能であり、付加されたビット列のみに乱数を重畳することが可能となる。
付加されたビット数以上のビット数の乱数値を付加してもよい。乱数の種類には様々なものがあるが、全てのレンジで出現確立が一様なホワイトノイズ乱数を付加ビット数重畳すると効果的である(図5)。
乱数を加算したデータは、出力処理部50で処理の処理を受け、これにより圧縮伸張処理が終了する。
図6は、本第2の実施形態に係るデータ処理装置の構成例を示す図である。
データ処理装置10Aは、圧縮処理部30Aに、グループ区分け部31の入力側に同色隣接画素側の差分値取得部36および基準データ出力部37が配置されている。
また、伸張処理部40Aにおいて、ビット付加伸張部42Aに、乱数付加判定部および乱数重畳部を配置する代わりに、その出力側に差分値加算部43が配置されている。
差分値加算部43は、ビット付加部から出力される伸張された差分値データおよび符号、並びに、基準データに応じてデータの復元を行う。
そして、最大値抽出部32およびビット位置決定削減部33は、差分絶対値データに対して最大値抽出およびビット位置決定削減処理を行い、最上位ビット位置情報出力部35は、各グループの各先頭の情報データの値および符号を伸張処理部40Aに出力する。
ビット付加伸張部42Aは、ビットを付加して伸張した差分値データを取得し、この伸張した差分値データおよび符号を差分値加算部43に出力する。
差分値加算部43は、基準データと最初の差分値データと符号情報を用いて基準データの同グループにおける隣接する情報データを復元する。そして、差分値加算部43は、復元情報データとその同グループの隣接する情報データとの差分値データおよび符号情報を用いて同様の計算を繰り返すことで、データの復元を行う。
一般的に、自然画像において近傍の同色画素の値は、画像のエッジ部分を除いて近い値であることが多く、同色隣接画素間の差分は小さい。
本実施形態の圧縮伸張処理では、データの値が大きいほどLSB側の削減量が大きく、圧縮伸張による誤差が大きくなる傾向にある。図1の基本構成の圧縮伸張方法では、画像の明るい部分ほど圧縮伸張の誤差が大きくなってしまう傾向がある。
ところが、同色隣接画素との差分値は、画像の明るい部分でも小さく、図1の基本構成の圧縮伸張方法を適用しても、圧縮伸張による誤差は小さく抑えることができる。
データ入力部20より入力されたRAWデータは同色隣接画素の差分値取得部36に入力され、同色隣接画素間の差分値が算出される。
差分値取得部36は、差分を計算する方向は、水平方向にグループ区分けを行う場合うは水平方向、垂直方向にグループの区分けを行う場合は垂直方向に計算を行う。
差分値取得部36は、水平方向に差分計算を行う場合、図7のように差分値を計算する。
図7の例では、R画素グループGRP1では、差分値(R00−R02)、(R02−R04)、(R04−R06)、(R06−R08)が計算される。
第1G画素グループGRP2では、差分値(G01−G03)、(G03−G05)、(G05−G07)、(G07−G09)が計算される。
第2G画素グループGRP3では、差分値(G10−G12)、(G12−G14)、(G14−G16)、(G16−G18)が計算される。
B画素グループGRP4では、差分値(B11−B13)、(B13−B15)、(B15−B17)、(B17−B19)が計算される。
ただし、圧縮対象のデータは差分値であるため、入力されたRAWデータが12ビットの場合、差分値の値域は13ビットの−4095〜4095になる。
そこで、出力する差分値については、符号1ビット+差分絶対値12ビットとして出力が行われる。圧縮処理では、この差分絶対値を対象に圧縮を行い、符号1ビットを添えて圧縮データとして出力を行う。
同色隣接画素の差分値取得部36は、さらに基準データ出力部37に基準データを出力する。基準データとは、各行、列で差分を演算する最初の基準となる画素のことであり、水平方向のグループの区分けによる圧縮では、図7のR00、G01、G10、B11が相当する。これらのデータに関しては圧縮することなく、基準データ出力部37から出力される。
圧縮された差分値データは、ビット付加伸張部42Aが、図1の基本構成の伸張方法と同様にビットを付加して伸張を行う。
本第2の実施形態では、ビット付加部421Aからはその伸張された差分値データと、符号データ1ビットを出力し、差分値加算部43でデータの復元を行う。
差分値加算部43には、他に基準データ出力部37から出力される基準データも入力される。
差分値加算部43では、基準データと最初の差分値データと符号情報を用いて基準データの同色隣接画素を復元し、復元画素とその同色隣接画素との差分値データ、符号を用いて同様の計算を繰り返すことで、データの復元を行う。
出力処理部50で処理の処理を受け、これにより圧縮伸張処理が終了する。
次に、第3の実施形態について説明する。
図8は、第3の実施形態において、単調増加関数で表現される関数を用いて入力データのビット削減を行う処理を説明するための図である。
図9は、第3の実施形態において、単調増加関数で表現される関数を用いて圧縮データの伸張処理を説明するための図である。
12ビットのデータを5ビットに圧縮する場合、LSB側のデータの削減量は最大で8通り(0ビット削減〜7ビット削減)ある。
この全てを表現する場合、最大値位置情報MAXINFは3ビット必要になる。最大値のMSB側位置情報量が多いと圧縮率が低下するため、高い圧縮率を実現するためには、最大値のMSB側位置情報量が少ないことが望ましい。
そこで、本第3の実施形態では、図1の基本構成の圧縮伸張方法の処理で、データ入力部20で、図8に示すような、単調増加関数で表現される関数を用いて12ビット入力データを8ビット入力データに削減する。
関数の形状は任意であるが、画像の暗部(データ値が小さい領域)ほど階調を保存するような上に凸な関数の形状が望ましい。
関数の特性は、図8の関数出力が図9の関数処理で、図8の関数入力に戻るような特性が望ましい。
たとえば、図8の関数がY=X0.5(0≦X≦1)であったとき、図9の関数はY=X2(0≦X≦1)とする。
次に、第4の実施形態について説明する。
図10は、本第4の実施形態で適用されるパターンディザの一例を示す図である。
なお、本第4の実施形態においてデータ処理装置の構成は、基本的な構成は上述した図1の構成を採用することが可能である。
パターンディザには様々なものがあるが、たとえば、2x2単位で左上、右上、左下、右下の順にR、G、G、Bと並んだベイヤー配列の12ビットRAWデータを8ビットに圧縮する場合、次のようなパターンを適用することが可能である。たとえば4x4の領域に0〜15の値をランダムに配置した、パターンと2x2の領域に0、2、4、6の値をランダムに配置したパターンを用意する。
たとえば、図10に示すとおりである。
まず、LSB側を4ビット削減し、削減する4ビットの値と対応するディザパターンの値を比較し、削減4ビットの値がディザパターン値よりも大きい場合、削減した8ビットの値に1を加算する。削減した8ビットの値が255(最大値)の場合加算は行わない。
この作業を全画素に適用し、12ビットを8ビットに削減する。
そして、出力処理部50では、関数演算は行わずに、単純にデータを16倍して8ビットを12ビット化する。
次に、第5の実施形態について説明する。
なお、本第5の実施形態においてデータ処理装置の構成は、基本的な構成は上述した図1の構成を採用することが可能である。
0〜LSB側の削減ビットのビット数の最大値までを値域とする一様な乱数を生成し、削減ビット列と削減ビットと同じビット数の乱数を加算し、加算後の値が削減ビット列の最大値を超える場合、圧縮データに1を加算する。圧縮データが既に最大値の場合は加算を行わない。
この作業を全画素に適用し、ビットを削減する。たとえば、12ビットを8ビットに圧縮する場合は、値域が0〜15の乱数値を生成し、画素毎に削減する4ビットと加算を行う。加算した結果が15を超える(16以上)場合は、圧縮データの8ビット列に1を加算する。圧縮データが255の場合は加算を行わない。
そして、出力処理部50では、関数演算は行わずに、単純にデータを16倍して8ビットを12ビット化する。
次に、第6の実施形態について説明する。
図11は、本第6の実施形態に係るデータ処理装置の構成例を示す図である。
なお、本第6の実施形態においてデータ処理装置の圧縮処理部および伸張処理部の構成は、基本的な構成は上述した図1の構成を採用することが可能である。
このデータ処理装置10Bは、RAWデータを出力するイメージセンサ60が配置される。
データ入力部20Bは、セレクタ21、LSBビット削減部22、および画像のヒストグラム情報出力部23を含んで構成されている。
LSBビット削減部22は、第3、第4、および第5の実施形態の処理機能の1または2つあるいは全てを含む。
セレクタ21は、ヒストグラム情報出力部23の出力に応じてイメージセンサ60の出力データまたはLSBビット削減部22で削減処理を受けたデータを選択して圧縮処理部30に供給する。
イメージセンサ出力後の後処理でゲインをかける場合、イメージセンサから12ビットのデータを出力している場合でも、実際には、光源などを撮影した場合を除いて、下位ビットに多くデータが含まれている。
上述した第3、第4、および第5の実施形態では、暗い部分(データの小さい部分)も含めて圧縮を行ってしまうが、図1の基本構成の圧縮伸張方法では、データが小さければ小さいほど圧縮伸張による誤差は発生しない。
たとえば、12ビットを6ビットに、7分類で圧縮する場合、64未満の値の圧縮伸張による誤差は0になる。故に、データ値が小さいものが大部分を占める高感度時や、低感度時で暗い部分を撮影して、画素のデータ値が小さい場合においては、図1の基本構成による圧縮方法が最も誤差が発生しないことになる。
図11に示すように、イメージセンサ60からの出力データの感度や、画像のヒストグラムで明るさの分布を観測し、感度が高い場合、またはヒストグラムが暗部に偏っている場合は図1の基本構成の圧縮方法を適用する。
感度が高くない場合、またはヒストグラムが暗部に偏っていない場合は、第3または第4または第5の実施形態を適用するように処理方法を切り替える機構を設けることで、最適な圧縮方法を選択することができる。
次に、第7の実施形態について説明する。
本第7に実施形態では、圧縮処理部をイメージセンサ内部に実装し、イメージセンサ出力のデータ処理部に、本実施形態の伸張処理部を実装する。イメージセンサの出力ビット数が減り、1フレーム当たりのデータ転送量を削減することができる。
本実施形態による圧縮伸張方法では、データが小さい場合、すなわち、画像の暗い部分は圧縮の誤差が小さくなる。
たとえば、高感度撮影時においてイメージセンサからゲインをかけずに出力されたデータは、値が小さいものが多い。これらに関しては圧縮伸張による誤差が小さく、画像においても劣化が確認し難くなる。
低感度撮影時でも、たとえば12ビットのRAWデータを6ビットに圧縮する場合、MSBのビット位置の分類を4分類とし、ビット削減方法を四捨五入とした場合、圧縮伸張による誤差は図12のようになる。
圧縮伸張による誤差は、明るいほど大きくなるが、レベルが非常に高い部分を除いて、最大で31の誤差程度である。イメージセンサで撮影した自然画像データでは、低感度撮影時でも、ある程度のノイズ成分が含まれており、JPEGファイルなどの画像に処理する際には、ノイズリダクション処理を備えている場合が多い。
圧縮伸張による誤差量は、ノイズ成分量と大きく値はかわらないため、圧縮伸張による誤差量をノイズ成分と判定して補正を行うようなノイズリダクション処理を適用することで、ほとんど目視では確認できないレベルまで低減させることが可能である。
12ビットの低感度撮影RAW画像(図13)を6ビットの圧縮伸張処理を行い、上記のノイズリダクションを適用し、8ビットのビットマップ(Bitmap)画像を生成したとき、次のことが確認された。すなわち、同じRAWデータを非圧縮で処理して生成した8bitのBitmap画像を比較すると、PSNRは約52[dB]で、同様に5ビットの圧縮伸張処理のBitmapでは約48[dB]の値になることが確認された。
一般的に、PSNR値が40[dB]以上あると、目視での差分はほとんど確認することができないことが知られている。
本実施形態の基本構成で、図1の「ビット削減部332」による方法は、前述の四捨五入の他に切捨てもある。切捨ての場合、四捨五入の判定処理が不要となり、より簡単に圧縮処理を行うことができる。図1の「ビット削減部332」による方法を切捨てで行った場合、誤差量はマイナス値のみとなり、圧縮後のデータ値は圧縮前のデータ値よりも小さくなる。
画像としては、圧縮伸張により全体的に画像が暗くなることになる。一方、伸張後のデータに、伸張Bit分の乱数を重畳すると、圧縮伸張による誤差量は正負一様に広がり、画像が暗くなることを防ぐことが可能となる。
誤差量の平均を測定すると、切捨てによる圧縮伸張の場合は平均約−21、切捨て圧縮を行った後、伸張時に乱数を付加した場合は平均+0.3程度となる。四捨五入によるビット削減を行った場合は、誤差は正負対象に分布するため画像が暗くなることはないが、ビット削減の処理内容が切捨てよりも多くなってしまう。
[カメラシステムの構成例]
図14は、本第8の実施形態に係るデータ処理装置が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
カメラシステム100は、撮像デバイス110の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系として、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ120を有する。
さらに、カメラシステム100は、撮像デバイス110を駆動する駆動回路(DRV)130と、撮像デバイス110の出力信号を処理するデータ処理装置(PRC)140と、を有する。
このデータ処理装置140に、上述した各実施形態のデータ処理装置が適用可能である。
データ処理装置140で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、データ処理装置140で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
Claims (17)
- 多ビットにより形成される複数種の情報データを含む入力データを、同種の情報データごとに複数のグループに区分けするデータ区分け部と、
上記データ区分け部で区分けされた上記各グループにおける上記情報データの最大値を抽出する最大値抽出部と、
上記最大値抽出部で抽出された上記最大値を基に、上記グループ内の同種の情報データで共通のビットの削減位置を決定し、当該決定に応じて共通のビットを削減するビット位置決定削減部と
を有するデータ処理装置。 - 上記ビット位置決定削減部は、
上記グループ内の同種の情報データにおいて、上記最大値を示す情報データにおける最上位の設定ビットより上位のビットを削減する
請求項1記載のデータ処理装置。 - 上記ビット位置決定削減部は、
上記グループ内の同種の情報データにおいて、上記最大値を示す情報データにおけるビット配列で、最上位の設定ビットより上位のビットに向かい、最上位ビットの次は最下位ビットからビット削減を行う
請求項2記載のデータ処理装置。 - 上記最大値抽出部で抽出された上記最大値を示す情報データにおける最上位の設定ビット位置を示す最上位ビット位置情報を出力する最上位ビット位置情報出力部と、
上記最上位ビット位置情報出力部による上記最上位ビット位置情報を基に、ビットを付加する量を決定し、当該決定に応じて上記ビット位置決定削減部の出力データにビットを付加するビット付加伸張部と、を含む
請求項1から3のいずれか一に記載のデータ処理装置。 - 上記ビット付加伸張部は、
ビットを付加して伸張する際に、乱数を付加する
請求項4記載のデータ処理装置。 - 上記ビット付加伸張部は、
乱数を付加する場合に、上記最上位ビット位置情報出力部による上記最上位ビット位置情報を付加する
請求項5記載のデータ処理装置。 - 上記入力データを受けて、上記グループ内における隣接する情報データの差分値を求め、当該差分値の符号および絶対値を求め、求めた符号を含む差分絶対値を上記グループ区分け部に供給し、上記入力データに関する基準データを上記ビット付加伸張部に出力する差分値取得部と、
上記ビット付加伸張部から出力される伸張された差分値データおよび符号、並びに、上記基準データに応じてデータの復元を行う差分値加算部と、をさらに有し、
上記最大値抽出部および上記ビット位置決定削減部は、
上記差分絶対値データに対して最大値抽出およびビット位置決定削減処理を行い、
上記最上位ビット位置情報出力部は、
上記各グループの各先頭の情報データの値および上記符号を上記ビット付加伸張部に出力し、
上記ビット付加伸張部は、
ビットを付加して伸張した差分値データを取得し、当該伸張した差分値データおよび符号を上記差分値加算部に出力する
請求項4記載のデータ処理装置。 - 上記差分値加算部は、
基準データと最初の差分値データと符号情報を用いて基準データの同グループにおける隣接する情報データを復元し、復元情報データとその同グループの隣接する情報データとの差分値データおよび符号情報を用いて同様の計算を繰り返すことで、データの復元を行う
請求項7記載のデータ処理装置。 - 第1の単調増加関数に関連付けて入力データの最下位側ビットを削減して上記グループ区分け部に供給する入力部と、
第2の単調増加関数に関連付けて上記ビット付加伸張部の出力データの最下位側ビットを復元する処理部と、を含む
請求項4から6のいずれか一に記載のデータ処理装置。 - パターンディザに関連付けて入力データの最下位側ビットを削減して上記グループ区分け部に供給する入力部と、
上記パターンディザで削減したビット数だけ、上記ビット付加伸張部の出力データの最下位側にビットを伸張する処理部と、を含む
請求項4から6のいずれか一に記載のデータ処理装置。 - 入力データの最下位側に乱数値を加算し、乱数値の値域の最大値のビット数を入力データの最下位側から削除して上記グループ区分け部に供給する入力部と、
乱数加算で削減したビット数だけ、上記ビット付加伸張部の出力データの最下位側にビットを伸張する処理部と、を含む
請求項4から6のいずれか一に記載のデータ処理装置。 - 画像の明るさの分布または感度情報を取得する取得部をさらに有し、
上記入力データは画像の生データであり、
取得した明るさの分布または感度があらかじめ設定した基準値と比較して暗い場合、
上記入力部は、
上記最下位側ビットの削減処理を行わないで入力データをそのまま上記グループ区分け部に供給し、
上記処理部は、
上記ビット付加伸張部の出力データに対する最下位側ビットの復元処理を行わず、
取得した明るさの分布または感度があらかじめ設定した基準値と比較して明るい場合、
上記入力部は、
上記最下位側ビットの削減処理を行った入力データを上記グループ区分け部に供給し、
上記処理部は、
上記ビット付加伸張部の出力データに対する最下位側ビットの復元処理を行う
請求項9から11のいずれか一に記載のデータ処理装置。 - 多ビットにより形成される複数種の情報データを含む入力データを、同種の情報データごとに複数のグループに区分けするデータ区分けステップと、
上記データ区分けステップで区分けされた上記各グループにおける上記情報データの最大値を抽出する最大値抽出ステップと、
上記最大値抽出ステップで抽出された上記最大値を基に、上記グループ内の同種の情報データで共通のビットの削減位置を決定し、当該決定に応じて共通のビットを削減するビット位置決定削減ステップと
を有するデータ処理方法。 - 上記ビット位置決定削減ステップでは、
上記グループ内の同種の情報データにおいて、上記最大値を示す情報データにおけるビット配列で、最上位の設定ビットより上位のビットから最下位ビットに向かってビット削減を行う
請求項13記載のデータ処理方法。 - 上記最大値抽出ステップで抽出された上記最大値を示す情報データにおける最上位の設定ビット位置を示す最上位ビット位置情報を出力する最上位ビット位置情報出力ステップと、
上記最上位ビット位置情報出力ステップによる上記最上位ビット位置情報を基に、ビットを付加する量を決定し、当該決定に応じてビット位置決定削減ステッでビットが削減されたデータにビットを付加するビット付加伸張ステップと、を含む
請求項13または14記載のデータ処理方法。 - 多ビットにより形成される複数種の情報データを含む入力データを、同種の情報データごとに複数のグループに区分けするデータ区分け処理と、
上記データ区分け処理で区分けされた上記各グループにおける上記情報データの最大値を抽出する最大値抽出処理と、
上記最大値抽出処理で抽出された上記最大値を基に、上記グループ内の同種の情報データで共通のビットの削減位置を決定し、当該決定に応じて共通のビットを削減するビット位置決定削減処理と
を有するデータ処理をコンピュータに実行させるプログラム。 - 光学系と、
上記光学系を通過した被写体像を撮像し、生(RAW)データを出力する撮像素子と、
上記生データに対する処理を行うデータ処理装置と、を有し、
上記データ処理装置は、
多ビットにより形成される複数種の色情報データを含む入力生データを、同種の色情報データごとに複数のグループに区分けするデータ区分け部と、
上記データ区分け部で区分けされた上記各グループにおける上記色情報データの最大値を抽出する最大値抽出部と、
上記最大値抽出部で抽出された上記最大値を基に、上記グループ内の同種の色情報データで共通のビットの削減位置を決定し、当該決定に応じて共通のビットを削減するビット位置決定削減部と、を含む
カメラシステム。
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