JPH07298259A - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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JPH07298259A
JPH07298259A JP9255194A JP9255194A JPH07298259A JP H07298259 A JPH07298259 A JP H07298259A JP 9255194 A JP9255194 A JP 9255194A JP 9255194 A JP9255194 A JP 9255194A JP H07298259 A JPH07298259 A JP H07298259A
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image data
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JP9255194A
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English (en)
Inventor
Koichi Sawada
康一 沢田
Seisuke Suzuki
清介 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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  • Color Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質の低下を比較的少なく抑えて画像データ
を圧縮でき、この圧縮データを良好に復元でき、更に圧
縮データに対しての高速アクセスを実現させる。 【構成】 供給されるnビットの画像データをディザ法
を用いてm(n>m)ビットの画像データに圧縮する画
像データ圧縮回路24と、圧縮された画像データR0,
G0,B0を記憶する画像メモリ25と、この画像メモ
リ25から読み出される圧縮された画像データR0,G
0,B0を伸長する画像データ伸長回路29とを設け、
この画像データ伸長回路29において、画像メモリ25
からの圧縮された画像データのうち、参照画素データと
この周辺画素データとを比較し、その比較結果に応じ
て、参照画素データ自体を出力するか、又は参照画素デ
ータと周辺画素データのうちの選択された周辺画素デー
タとの積分値を出力するかを決定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディザ法によって画
像データを圧縮する画像データ圧縮方式を採用した画像
データ処理装置に関し、特に、画像データに対して電子
ズーム等の特殊効果処理を施す画像用カラーハードコピ
ー装置に適用して好適な画像データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、画像用のカラーハードコピー装置
の開発が進められている。この画像用カラーハードコピ
ー装置としては高画質化が望まれている。ハードコピー
装置では、一般に、入力画像データを取り込むための転
送レートと出力画像データを出力するための転送レート
とが異なる場合が多い。
【0003】図15は、ハードコピー装置の構成例を示
している。ビデオカメラやラインセンサ等の画像入力装
置1から出力されハードコピー装置本体2に供給される
入力画像データの転送レートと、ハードコピー装置本体
2からプリンタ等の画像出力装置3に供給される出力画
像データの転送レートとは、一般的には同一ではない。
なお、画像出力装置3からはプリントであるハードコピ
ー5が出力される。
【0004】そこで、これら入力画像データの転送レー
トと出力画像データの転送レートの差、簡単には、速度
差を吸収するためにバッファ手段として、画像メモリ4
がハードコピー装置本体2の中に組み込まれている。
【0005】そして、画像用カラーハードコピー装置と
しては、3原色R(赤),G(緑),B(青)用の3つ
の画像メモリ(フレームメモリ)が必要である。また、
この画像メモリを設けることにより、特殊効果を施す画
像処理も可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像用カラーハードコピー装置では、出力されるハード
コピー5の高画質化が望まれている。この高画質化が進
められると、大量の画像データを取り扱うことが必須と
なり、そのため記憶容量の大きい画像メモリが必須にな
る。
【0007】図16は、例えば、A5版の原稿画像をC
CDラインセンサを利用して300dpi(ドット/イ
ンチ)で読み取る場合の画像メモリ4の容量を示してい
る。画像メモリ4は、CCDラインセンサの主走査方向
(仮想的に画面を考えるとその縦方向)Aに2000画
素分、CCDラインセンサの副走査方向(同様に横方
向)Bに3000画素分のメモリプレーンを必要とし、
1画素当たり10ビットの深さが必要であると仮定する
と、合計6M(メガ)×10b(ビット)=60Mb
(メガビット)=7.5MB(メガバイト)必要にな
る。そして、カラー用では、3原色分必要になり、合計
で22.5MBのフレームメモリ等の画像メモリが必要
になる。
【0008】ところが、画像メモリの容量が増加する
と、装置のコストの上昇、大形化が問題になる。そこ
で、画像メモリの容量を低減するために、従来から種々
の画像データの圧縮技術が提案されている。
【0009】画像データの圧縮技術としては、現在、ブ
ロック符号化技術が採用されている。このブロック符号
化技術は、画像をp×p個の画素データからなるブロッ
クに分割した後、そのブロック内の画素データに対して
離散コサイン変換処理を施して低周波側の成分と高周波
側の成分に分離した後、例えば、高周波成分は捨てて、
残りの低周波成分についてハフマン符号化処理を行うこ
とで、圧縮後の画像データを得る技術である。この圧縮
後の画像データに対して、ハフマン復号化及び離散コサ
イン逆変換を行うことにより、圧縮画像データが伸長さ
れた画像データが得られる。
【0010】しかしながら、このようなブロック符号・
復号化技術は、画像ファイリング技術や画像伝送技術に
は適しているが、この技術をハードコピー装置に適用し
ても、その性質上、画像メモリを削減することができな
い。
【0011】その理由は、ハードコピー装置では、モニ
タによりモニタリングすること及びプリンタによりプリ
ントすることのために、一旦、伸長して画像メモリに書
き込まなければならないことから画像メモリの容量につ
いては何も低減することができないからである。
【0012】また、ハードコピー装置では、電子的ズー
ム(電子的な画像の拡大)、画像の回転及び画像の切り
出し等の特殊効果が高速に行えることが望まれており、
この高速化に対応するためには、画像メモリから縦横任
意の方向に、任意のアドレスのデータを容易にアクセス
できることが必要であるが、ブロック符号化されて格納
されている画像データに対して、任意のアドレスの画像
データを高速アクセスで読み出すことができない。
【0013】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、その目的とするところは、画質の低下
を比較的に少なく抑えて画像データを圧縮し、圧縮され
た画像データの復元性が良好で圧縮された画像データに
対して高速アクセスの容易な画像データ処理装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、供給される
nビットの画像データをディザ法を用いてm(n>m)
ビットの画像データに圧縮する画像データ圧縮手段24
と、圧縮された画像データR0,G0,B0を記憶する
記憶手段25と、この記憶手段25から読み出される圧
縮された画像データR0,G0,B0を伸長する画像デ
ータ伸長手段29とを設け、この画像データ伸長手段2
9において、上記圧縮された画像データのうち参照画素
データとこの周辺画素データ〜とを比較し、比較
結果に応じて、参照画素データ自体を出力するか、又
は参照画素データと周辺画素データ〜のうちの選
択された周辺画素データとの積分値を出力するかを決定
するようにして構成する。
【0015】この場合、上記画像データ伸長手段29
を、その比較の際に、参照画素データと周辺画素デー
タ〜との階調差が大きい場合には参照画素データ
自体を出力し、階調差が小さい場合には積分値を出力す
るようにしてもよい。
【0016】
【作用】この発明に係る画像データ処理装置において
は、まず、画像データ圧縮手段24によりディザ法を用
いて圧縮された画像データR0,G0,Bが記憶手段2
5に記憶される。そして、画像データ伸長手段29によ
り、記憶手段25から読み出される圧縮された画像デー
タのうち、参照画素データとこの周辺画素データ〜
とを比較し、比較結果に応じて、参照画素データ自
体、又は参照画素データと周辺画素データ〜のう
ちの選択された周辺画素データとの積分値が出力され
る。
【0017】この場合、圧縮時にディザ法を用いている
ので、画質の低下を比較的に少なく抑えて画像データを
圧縮することができる。また、伸長時(復元時)に参照
画素データ自体、又は参照画素データと周辺画素デ
ータ〜のうちの選択された周辺画素データの積分値
を出力するようにしているため、画像データ伸長手段2
9の構成が簡単になり、かつ圧縮された画像データの復
元性が良好で、更に記憶手段25に記憶されている圧縮
された画像データに対しての高速アクセスも容易にな
る。
【0018】特に、画像データ伸長手段29を、その比
較の際に、参照画素データと周辺画素データ〜と
の階調差が大きい場合には参照画素データ自体を出力
し、階調差が小さい場合には積分値を出力するようにし
た場合においては、更に画像データ伸長手段29の構成
を簡単にすることが可能となる。
【0019】なお、この発明は、以下に示す実施例に限
らずこの発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0020】
【実施例】以下、この発明に係る画像データ処理装置
を、画像用カラーハードコピー装置に適用した一実施例
(以下、単に実施例に係るカラーハードコピー装置と記
す)について図1〜図14を参照しながら説明する。
【0021】この実施例に係るカラーハードコピー装置
は、基本的に、画像入力部11と画像記録部12と画像
出力部13とを備えている。
【0022】画像入力部11は、入力端子14,15及
び16を有して構成され、これら入力端子14,15及
び16には、図示しないビデオカメラ、電子スチルカメ
ラ(記録媒体はディスクが一般的である。)、又はVT
R等からテレビジョン信号であるアナログ映像信号が、
それぞれ、R,G,Bの色信号、Y(輝度)/C(色)
信号又はコンポジットビデオ信号の形式でそれぞれ供給
されるようになっている。また、この画像入力部11に
は、上記入力端子14,15及び16のほかに、CCD
ラインセンサ21が接続されている。
【0023】画像記録部12は、入力端子15及び16
からのY/C信号及びコンポジットビデオ信号をマトリ
クス処理して色信号R,G,Bに変換するマトリクス回
路22と、このマトリクス回路22からの色信号R,
G,Bを量子化してデジタルの画像データに変換するA
/D変換器23と、CCDラインセンサ21からの色信
号R,G,Bを量子化してデジタルの画像データに変換
するA/D変換器26と、このA/D変換器26からの
デジタル画像データに対してシェーディングの補正や輪
郭強調等の信号処理を施す信号処理回路27と、上記A
/D変換器23あるいは上記信号処理回路27からの画
像データを画像圧縮処理する画像データ圧縮回路24
と、この画像データ圧縮回路24からの圧縮画像データ
R0,G0,B0を記憶する例えばDRAMやSRAM
等の半導体メモリにて構成される画像メモリ25とを有
して構成されている。
【0024】画像出力部13は、画像メモリ25から読
み出された圧縮画像データR0,G0,B0を画像伸長
処理する画像データ伸長回路29と、この画像データ伸
長回路29からの画像データR1,G1,B1に対して
画像切り出し処理、画像の回転処理、画像の拡大縮小処
理等を行なう画像特殊効果回路30と、この画像特殊回
路30からの画像データ(特に、入力端子14,15及
び16に供給された信号に関する画像データ)をアナロ
グの3原色色信号R2,G2,B2に変換するD/A変
換器31と、このD/A変換器31からの3原色色信号
R2,G2,B2により表わされる静止画を画面上に表
示するモニタ32と、上記画像特殊効果回路30からの
画像データ(特に、CCDラインセンサ21から供給さ
れた信号に関する画像データ)を印刷用の補色色信号C
(シアン),M(マゼンタ),Y(黄色)に変換する色
変換ROM(読出し専用メモリ)33と、この色変換R
OM33からの補色色信号C,M,Yに応じた画像を印
刷用紙35に印刷するプリントヘッド34とを有して構
成されている。なお、上記画像特殊効果回路30は、上
述した様々な処理をビデオレート(約14MHz)で行
なう。
【0025】具体的に上記画像入力部11、画像記録部
12及び画像出力部13の動作を説明すると、まず、画
像入力部11を構成する入力端子14〜16には、それ
ぞれRGB信号、Y(輝度)/C(色)信号又はコンポ
ジットビデオ信号の形式で供給される。なお、この実施
例に係るカラーハードコピー装置は、スチル画、すなわ
ち静止画を対象としている。
【0026】そして、入力端子14に供給された色信号
R,G,Bはマトリクス回路22を通過してA/D変換
回路23によりデジタル画像データとされた後、画像デ
ータ圧縮回路24により圧縮画像データR0,G0,B
0に変換される。
【0027】入力端子15に供給されたY/C信号、端
子16に供給されたコンポジットビデオ信号はマトリク
ス回路22により色信号R,G,Bにマトリクス処理に
より変換された後、A/D変換回路23によりデジタル
画像データとされ、その後、画像データ圧縮回路24に
より圧縮画像データR0,G0,B0に変換される。
【0028】一方、CCDラインセンサ21において
は、図示しない光源からの光が照射される図示しない画
像原稿(写真、カラーネガフィルム及びカラーポジフィ
ルムを含む)に対してこのCCDラインセンサ21によ
り主走査するとともに、画像原稿又はCCDラインセン
サ21を相対的に副走査方向に搬送させることで画像原
稿上の画像が透過光又は反射光を通じて2次元的にCC
Dラインセンサ21により読み取られる。このとき、画
像原稿がカラー画像である場合には、上記光源をカラー
3原色のR,G,Bに対応する光で順次発光させ、画像
原稿を3回2次元的に走査することで、3原色の色信号
(画像信号ともいう。)R,G,Bが得られる。
【0029】このCCDラインセンサ21から出力され
る色信号R,G,Bは、A/D変換回路26を通じてデ
ジタル画像データR,G,Bにされた後、信号処理回路
27でシェーディングの補正、輪郭強調等の信号処理が
施された後、画像データ圧縮回路24により圧縮画像デ
ータR0,G0,B0に変換される。
【0030】ここで、画像メモリ25の記憶容量につい
て説明すると、まず、テレビジョン信号に係わる10ビ
ットのA/D変換回路23から画像データ圧縮回路24
に供給される1画面当たりのデジタル画像データ(画
素)の数は、画面の縦方向で486画素、横方向で76
8画素であり、1画素当たりのデータの深さはA/D変
換回路23の分解能の10ビットであるので、この非圧
縮データを格納するための仮の画像メモリの記憶容量を
考えると、その値は、486×768×10/8(8は
記憶容量の単位をバイトとするための値)=0.5MB
になり、色信号R,G,Bの3色分の記憶容量では、
1.5MBになる。
【0031】一方、CCDラインセンサ21の画素数を
2000、画像原稿上の副走査方向の画素数を300
0、A/D変換回路26の分解能を10ビットとする
と、信号処理回路27から出力される非圧縮データを格
納するための仮の画像メモリの記憶容量を考えると、そ
の値は同様の計算により、2000×3000×10/
8=7.5MBになり、色信号R,G,Bの3色分の記
憶容量では、22.5MBになる。
【0032】そして、後に説明するように、この実施例
に係るカラーハードコピー装置においては、画像データ
の深さ(ビット数)を10ビットから4ビットに圧縮し
ているので、画像メモリ25の記憶容量としては、CC
Dラインセンサ21の非圧縮データを格納するための記
憶容量×(4/10)=22.5×(4/10)=9M
Bでよいことになる。従って、画像メモリ25として
は、メモリプレーンが2000×3000で3MBの記
憶容量を有するフレームメモリを色信号R,G,Bの3
色分の合計3個を準備すればよいことになる。
【0033】画像メモリ25から読み出される圧縮画像
データR0,G0,B0は、画像データ伸長回路29で
伸長された画像データR1,G1,B1とされ、画像特
殊効果回路30に供給される。この画像特殊効果回路3
0で電子ズーム(高画質化のための補間処理を伴う電子
的な画像拡大)又は間引き処理を伴う画像の縮小等の画
像特殊効果処理が施された画像データR2,G2,B2
が、D/A変換回路31を通じてアナログの3原色色信
号R2,G2,B2に変換された後、モニタ32に供給
される。
【0034】モニタ32の画面上には、この3原色色信
号R2,G2,B2により表される静止画が表示され
る。このモニタ32上には、通常、入力端子14〜16
に供給される信号R,G,B等に対応する静止画を表示
するようになっているが、CCDラインセンサ21から
得られた原稿画像を表示することも可能である。
【0035】一方、画像特殊効果回路30から出力され
る画像データR2,G2,B2は色変換ROM(読み出
し専用メモリ)33にも供給される。色変換ROM33
では画像データR2,G2,B2を印刷用の補色色信号
C(シアン),M(マゼンタ),Y(黄色)に変換し
て、サーマルヘッド等のプリントヘッド34に供給す
る。
【0036】このプリントヘッド34と印刷用紙との間
に図示しない3原色と黒色を有するインクリボンが配さ
れ、これらにより、補色色信号C,M,Yに応じた画像
が印刷用紙上に形成されたハードコピー35が得られ
る。ハードコピー35上の画像は、通常、CCDライン
センサ21から供給される色信号R,G,Bに対応する
画像、即ち、CCDラインセンサ21で読み取った原稿
画像に対応する画像であるが、入力端子14〜16に供
給される信号R,G,B等に対応する静止画とすること
もできる。
【0037】そして、上記図1に示す画像データ圧縮回
路24、画像メモリ25、画像データ伸長回路29及び
画像特殊効果回路30等の全構成ブロックは、コントロ
ーラ36に接続され、このコントローラ36の制御の下
に各種動作が遂行される。コントローラ36には、CP
U、ROM、RAM及び各種インタフェース、タイミン
グコントローラ、アドレスカウンタ等が含まれる。
【0038】この実施例に係るカラーハードコピー装置
は、基本的には以上のように構成されるものであるが、
以下、上記実施例の要部の詳細な構成とその動作につい
て、次の順序で説明する。 A.カラーハードコピー装置における画像メモリの削減
に適した圧縮伸長方式の条件の考察 B.この実施例の画像データ圧縮回路24に採用される
ディザ法による画像データの圧縮の方法の一般的な説明 C−1.ディザ法を用いた画像データの圧縮の具体的な
説明 C−2.圧縮された画像データの画像データ伸長回路2
9による伸長の具体的な説明 D.シミュレーション(追試) E.実施例の効果
【0039】A.カラーハードコピー装置における画像
メモリの削減に適した圧縮伸長方式の条件の考察
【0040】画像メモリ25における記憶容量の削減に
適した圧縮伸長方式の条件として、圧縮率は画質の劣化
が許される範囲内で高いほど望ましい。しかし、一般に
は、データ処理速度との関係でトレードオフがなされ
る。また、画像データ、特に、合成画ではなく自然画の
場合、一般に周辺画素どうしで相関が高いことから、非
可逆変換(損失のある変換)をしても画質の劣化が比較
的に少ない。
【0041】そこで、非可逆変換方式を用いることとし
て、カラーハードコピー装置における画像メモリ25に
おける記憶容量の削減に適した圧縮伸長方式の条件とし
ては、以下の3点が挙げられる。 (1)ハードウェアが簡単に構成できること。 (2)高速の処理が可能なこと。 (3)画像の特殊効果処理、編集に適していること。
【0042】ハードウェアはできるだけ簡単であるほう
が望ましい。複雑なハードウェアによる処理は、通常、
多くの処理時間を必要とし、コストも上昇するからであ
る。
【0043】高速性については、モニタ32上に表示す
るために、ビデオレート(約14MHz)で動作するこ
とが必要である。
【0044】そして、カラーハードコピー装置の高機能
化のため、電子ズーム、画像の回転、切り出しなどの画
像の特集効果処理、編集が容易にできなければならな
い。これを実現するためには、画像メモリ25から任意
の画像データ(画素データ)を縦横任意の方向に読み出
せることが必要になる。
【0045】従って、ブロック符号化方式は、画像特殊
処理用等の任意の画像データの読み出しという観点から
は、上述したように、画像メモリにおける記憶容量の直
接的な削減効果なく、カラーハードコピー装置には適さ
ないといえる。
【0046】更に、電子ズーム機能における補間処理の
ように、同時に複数個の画素データを読み出さなくては
ならないような構成に使用するには、圧縮前のデータ、
いわゆるオリジナルデータと圧縮データとがメモリプレ
ーン(メモリアドレッシングされたメモリ)上において
1:1に対応している方が望ましい。
【0047】以上説明したことを踏まえて、上記3条件
を満足する画像メモリにおける記憶容量の削減のため
に、ディザ法を用いた画像メモリにおける記憶容量の削
減方式を採用する。
【0048】B.この実施例の画像データ圧縮回路24
に採用されるディザ法による画像データの圧縮の方法の
一般的な説明
【0049】ディザ法は、面積階調法の一種であり、し
きい値マトリクス(ディザマトリクスという。)を用
い、オリジナル画像データの1画素に白黒2値の1ドッ
トを対応させて、解像度を確保する方式である。
【0050】以下、画像データ圧縮回路24に供給され
た画像データをオリジナル画像データOIという。ここ
で、図2Aはオリジナル画像データOIの展開状態をモ
デル化して示し、図2Bはしきい値マトリクスTMの展
開状態をモデル化して示し、図2Cはディザ画像データ
DGの展開状態をモデル化して示している。理解を容易
にするために、図2Aに示すオリジナル画像データOI
は8×8の64個の画素データから構成されているもの
とする。
【0051】従って、このようなオリジナル画像データ
OIが、3原色色信号R,G,Bの各信号に応じて存在
するものとする。カラーの場合には、3原色色信号R,
G,Bに対応する3原色毎の画像についてディザ法によ
る2値化を行えばよいので、以下、特定の色に対するオ
リジナル画像データについて説明する。
【0052】ここで、図2Aで示すオリジナル画像デー
タOIは、16進値0〜値Fをとる16階調データであ
るものとする。図2Bで示すしきい値マトリクスTM
は、4×4のベイヤ(Bayer)型マトリクスであ
り、このベイヤ型マトリクスは、各しきい値の配列が、
「0」、「C」、「3」…のように、隣合うしきい値ど
うしの空間周波数が高く設定されており、周期性が目に
つきにくくなっている。
【0053】そして、図2Aに示すオリジナル画像デー
タOIのうち行a1×列b1の16個の画素データが、
行c1×列d1のしきい値マトリクスTMのそれぞれの
しきい値データと大小比較され、その大小比較結果によ
り2値画像データ、即ち、ディザ画像データDIの行e
1×列f1の16個の2値画像データに変換される。
【0054】例えば、オリジナル画像データOIのう
ち、1行1列目の画素データの値「2」としきい値の対
応する位置の画素データ値「0」とが比較され、この場
合には、オリジナル画像データOIの値のほうが大きい
ので、ディザ画像データDGのうち、1行1列目の画素
データの値が「1(白抜きで表示)」にされる。
【0055】オリジナル画像データOIのうち、1行2
列目の画素データの値「3」は、しきい値の対応する位
置の画素データ「C」と比較され、この場合には、オリ
ジナル画像データOIの値のほうが小さいので、ディザ
画像データDGのうち、1行2列目の画素データの値が
「0(ハッチングで表示)」にされる。
【0056】このようにして、オリジナル画像データO
Iのうち行a1×列b1の16個の画素データとしきい
値マトリクスTMが比較されて、行e1×列f1の16
個の画素データのディザ画像データDGに変換される。
同様に、オリジナル画像データOIのうち行a1×列b
2の16個の画素データとしきい値マトリクスTMが比
較されて、行e1×列f2の16個の画素データのディ
ザ画像データDGに変換される。
【0057】以下同様に、オリジナル画像データOIの
うち行a2×列b1の画素データがディザ画像データD
Gの行e2×列f1の画素データに、オリジナル画像デ
ータOIの行a2×列b2の画素データがディザ画像デ
ータDGの行e2×列f2の画素データに変換されるこ
とで、1毎のオリジナル画像に係るオリジナル画像デー
タOIが2値のディザ画像データDGに変換される。
【0058】このようにして、中間調データであるオリ
ジナル画像データOIが、1画素データ毎に変化するし
きい値で振り分けられ、図2Cに示すようなディザ画像
データDGが得られることになる。
【0059】本来、オリジナル画素データの16階調は
4ビットに相当するが、得られたディザ画素データは2
階調であるから1ビットに相当する。これは、オリジナ
ル画像データOIを深さ方向に圧縮したことにほかなら
ない。このディザ法は、3原色のフルカラーデータに適
用できるように拡張したうえで画像メモリの削減に適用
する。
【0060】C−1.ディザ法を用いた画像データの圧
縮の具体的な説明
【0061】ディザ法を用いて画像データの圧縮をする
ためには、まず、フルカラーデータに拡張する必要があ
る。ここで、ディザ法を用いた画像データの圧縮の1色
分の回路ブロックを図3に示す。
【0062】この回路は、1色分の画素データ(8ビッ
ト)が入力される端子φ1と、この入力端子φ1に供給
された8ビットの画素データのうち、下位4ビットの画
素データと、しきい値マトリクスデータが格納されたメ
モリ41から読み出された比較対象となる4ビットのし
きい値データとを比較して1ビットの比較結果データと
して出力する比較器42と、上記入力端子φ1に供給さ
れた8ビットの画素データのうち、上位4ビットの画素
データと、比較器42からの1ビットの比較結果データ
とを加算して4ビットの圧縮画素データとして出力する
加算器43とを有して構成されている。
【0063】具体的にその動作を説明すると、入力端子
φ1に供給された8ビットの画素データは、上位4ビッ
トと下位4ビットの2つの画素データに分けられる。そ
して、比較器42において、下位4ビットの画素データ
としきい値データを順次比較する。画素データがしきい
値データよりも大きい場合、この比較器42からは、論
理的に「1」を示す1ビットの比較結果データが出力さ
れる。
【0064】そして、後段の加算器43において、上記
比較器42からの比較結果データと上位4ビットの画素
データとが加算されて圧縮画素データとして出力され
る。即ち、この加算器43の出力端子φ2から出力され
る圧縮画素データは、その値が、上位4ビットの画素デ
ータに「1」が加算された値となる。
【0065】一方、下位4ビットの画素データがしきい
値データよりも小さい場合は、比較器42から、論理的
に「0」を示す1ビットの比較結果データが出力され、
後段の加算器43において、上位4ビットの画素データ
と「0」が加算されて圧縮画素データとして出力される
ことになる。即ち、上位4ビットの画素データがそのま
ま加算器43から出力されることになる。
【0066】この回路により、8ビットの画素データが
4ビットの画素データに圧縮できることになり、画像メ
モリ25の記憶容量を1/2にできたことになる。
【0067】上記画像圧縮方式は、1画素当たりのデー
タを深さ方向に圧縮しているので、メモリへのデータ展
開からみて、オリジナル画像データOIと圧縮データD
Gの関係が1対1であり、圧縮方式の条件で述べた3番
目の項目(画像処理、編集に適していること)に適合す
ることになる。
【0068】なお、しきい値マトリクスTMについて
は、画素内空間周波数を最も高く表現できることと、次
項に述べる伸長との整合性の良好さを考慮して、ベイヤ
形マトリクスを用いた。
【0069】C−2.圧縮された画像データの画像デー
タ伸長回路29による伸長の具体的な説明
【0070】前項で述べた画像データ圧縮は、ディザ法
を用いているため、本来、伸長処理を必要としない。し
かし、カラーハードコピー装置の画像特殊効果回路30
において電子ズーム処理を行なうと、ディザパターンが
モアレをおこし、更に拡大すると、ディザパターンその
ものまで露見することになる。
【0071】そのため、本実施例のように、画像特殊効
果処理を行なうカラーハードコピー装置においては、画
像伸長処理が必須となる。この場合、図3で示す回路に
おいて画像圧縮して得られた4ビットの圧縮画素データ
は、最下位ビットに、圧縮された下位4ビットの画像デ
ータがすべて表現されているため、伸長することが可能
である。
【0072】そして、図1で示す実施例の画像データ伸
長回路29においては、ディザ法を用いた圧縮画像デー
タを伸長する場合、参照画素とその周辺画素の積分にて
行なうようにしている。ここで、伸長処理を行なう1色
分の回路ブロックを図4に示す。
【0073】この回路は、1色分の圧縮画素データ(4
ビット)が入力される端子φ3と、この入力端子φ3に
供給された4ビットの圧縮画素データを1ライン分遅延
させる1ラインメモリ51と、この1ラインメモリ51
にて遅延された圧縮画素データを1画素分遅延させる第
1の1ドットメモリ52と、入力端子φ3に供給された
4ビットの圧縮画素データを1画素分遅延させる第2の
1ドットメモリ53とを有し、更にこれらメモリ(5
1,52及び53)の後段に演算処理回路54が接続さ
れて構成されている。
【0074】ここで、図5に基づいて、入力端子φ3に
供給される4ビットの圧縮画素データと各メモリ(5
1,53及び54)から出力されるデータ(,及び
)を画素配置からみた対応関係で示すと、入力端子φ
3に供給される圧縮画素データが図5の画素配置上、
右下の位置に対応した画素(参照画素と記す)のデータ
としたとき、1ラインメモリ51から出力されるデータ
は、参照画素データに対して1ライン前のデータ、
即ち図5上、右上の位置に対応した周辺画素のデータで
あり、第2のドットメモリ53から出力されるデータ
は、参照画素データに対して1ドット前のデータ、即
ち図5上、左下の位置に対応した周辺画素のデータであ
り、第1のドットメモリ52から出力されるデータ
は、参照画素データに対して1ライン前でかつ1ドッ
ト前のデータ、即ち図5上、左上の位置に対応した周辺
画素のデータである。
【0075】演算処理回路54は、その内部に条件判断
部55と演算処理部56を有し、条件判断部55は、上
記参照画素データと各周辺画素データ〜との比較
値をもとに、演算処理部56に演算方法を指定する回路
であり、演算回路部56は、その初段に各4ビットの画
素データの値に16を乗算、即ち4ビット分左方向にシ
フトさせて、それぞれ8ビットの画素データ(下位4ビ
ットには0が挿入される)とするシフトレジスタ(図示
せず)が組み込まれ、その後段に、条件判断部55から
の指令に従って、必要な画素データの積分をとる積分回
路(図示せず)が組み込まれて構成されている。
【0076】具体的に、上記演算処理回路54の信号処
理動作について図4及び図5を参照しながら説明する
と、3つの4ビット周辺画素データ〜が4ビット参
照画素データに対して±1階調以内であれば、条件判
断部55は、演算処理部56にすべての画素データ〜
の積分を行なうことを示す第1の指令を出力する。演
算処理部56は、条件判断部55からの第1の指令の入
力に基づいて、8ビット変換後のすべての画素データ
〜の積分を行い、その8ビット積分データを伸長デー
タとして出力端子φ4より出力する。
【0077】4ビット周辺画素データが4ビット参照
画素データに対して±1階調以内であれば、条件判断
部55は、演算処理部56に参照画素データと周辺画
素データの積分を行なうことを示す第2の指令を出力
する。演算処理部56は、条件判断部55からの第2の
指令の入力に基づいて、8ビット変換後の参照画素デー
タと周辺画素データの積分を行い、その8ビット積
分データを伸長データとして出力する。
【0078】4ビット周辺画素データが4ビット参照
画素データに対して±1階調以内であれば、条件判断
部55は、演算処理部56に参照画素データと周辺画
素データの積分を行なうことを示す第3の指令を出力
する。演算処理部56は、条件判断部55からの第3の
指令の入力に基づいて、8ビット変換後の参照画素デー
タと周辺画素データの積分を行い、その8ビット積
分データを伸長データとして出力する。
【0079】4ビット周辺画素データ及びが4ビッ
ト参照画素データに対して±1階調以内であれば、条
件判断部55は、演算処理部56に参照画素データと
周辺画素データ及びの積分を行なうことを示す第4
の指令を出力する。演算処理部56は、条件判断部55
からの第4の指令の入力に基づいて、8ビット変換後の
参照画素データと周辺画素データ及びの積分を行
い、その8ビット積分データを伸長データとして出力す
る。
【0080】4ビット周辺画素データ及びが4ビッ
ト参照画素データに対して±1階調以上であれば、条
件判断部55は、演算処理部56に参照画素データを
出力することを示す第5の指令を出力する。演算処理部
56は、条件判断部55からの第5の指令の入力に基づ
いて、8ビット変換後の参照画素データのみを伸長デ
ータとして出力する。
【0081】上記の演算処理を総括して説明すると、第
1の指令〜第4の指令に対応した演算処理部56での処
理、即ち図5において(1)〜(4)で示す処理は、隣
り合った画素同士が非常に値の近いデータをとっている
と考えられる。つまり、空間周波数が低いといえるた
め、画素を積分した8ビットデータをもって伸長データ
とする。
【0082】一方、第5の指令に対応した演算処理部5
6での処理、即ち図5において(5)で示す処理は、隣
り合った画素同士が非常に値の離れたデータをとってい
ると考えられる。つまり、空間周波数が高いといえるた
め、8ビットの参照画素データをそのまま出力し、これ
を伸長データとする。
【0083】上記条件判断を用いることによって、空間
周波数の低い部分は滑らかに、空間周波数の高い部分は
積分による周波数特性(f特)の低下を防ぐことができ
ることになる。
【0084】D.シミュレーション(追試)
【0085】前項C−1及びC−2で示した画像メモリ
25における記憶容量の削減化を有効に図ることができ
るディザ法にて画像データを圧縮し、その後、この圧縮
データを伸長する様子を以下に示すシミュレーションに
て説明する。この説明では、オリジナルデータとして空
間周波数が低い場合と、高い部分(ブロック)を含む場
合とで場合分けして行なう。
【0086】まず、空間周波数が低い場合のオリジナル
データの一例を図6に示す。この図6においては、行方
向に同じ値を有するデータが配列され、列方向に値が1
6進で「4」ずつ差し引かれた値を示すデータが順次配
列された構成となっている。
【0087】簡単のために、図中矢印で示すように、5
行目のオリジナルデータを主体としてシミュレーション
した結果に基づいて説明を行なう。この5行目のデータ
を、横軸に画素列、縦軸にデータ値をとってグラフを描
くと図7に示すように、画素列に向かって下り階段上の
データ値の変化をとる。そして、この5行目のオリジナ
ルデータをディザ法にて図2Aで示すしきい値マトリク
スを用いて圧縮する。
【0088】具体的には、図8Aで示す圧縮処理のデー
タの流れに示すように、まず、5行目のオリジナルデー
タからそれぞれ下位4ビットのデータが取り出され、図
3の比較器42において、しきい値マトリクスTMの1
行目のしきい値データとの比較が行なわれる。そして、
しきい値データの値よりもオリジナルの下位4ビットデ
ータの値が大きい場合に、加算器43において、オリジ
ナルデータの上位4ビットデータの値に比較結果データ
「1」が加算され、反対に下位4ビットデータの値がし
きい値データの値以下のとき、加算器43において、オ
リジナルデータの上位4ビットデータの値に比較結果デ
ータ「0」が加算されて圧縮データとして出力されるこ
とになる。
【0089】なお、図8Bは後述する伸長処理にて参照
される1ライン前(即ち、4行目のオリジナルデータ)
の圧縮処理を示すデータの流れを示すものであり、しき
い値マトリクスTMの4行目のしきい値データに基づい
て、上記と同様にして行なわれる。
【0090】上記5行目の圧縮データを、横軸に画素
列、縦軸にデータ値をとってグラフを描くと図9Aのよ
うになる。
【0091】次に、上記5行目の圧縮データを図4で示
す回路にて伸長処理する場合について説明すると、図1
0に示すように、1列目のデータは、4行目及び5行目
共に“B”となっており、また、1列目前のデータは存
在しないことから仮想的に“0”が設定される。即ち、
図4で示す回路に入力される参照画素データ及び周辺
画素データの値は共に“B”であり、周辺画素データ
及びの値は共に“0”である。これにより、条件判
断部55は第2の指令を出力し、演算処理部56は、8
ビット変換後の参照画素データの値“B0”と周辺画素
データの値“B0”の積分を行う。その結果、5行1列
目の伸長データの値は“B0”となる。
【0092】2列目のデータは、4行目が“B”で5行
目が“A”となっていることから、図4で示す回路に入
力される参照画素データ及び周辺画素データ〜の
値は、それぞれ“A”“B”“B”“B”となり、参照
画素データの値に対して3つの周辺画素データ〜
の値が+1となっているため、これにより、条件判断部
55は第1の指令を出力し、演算処理部56は、8ビッ
ト変換後のすべての画素データの積分を行う。その結
果、5行2列目の伸長データの値は“AC”となる。
【0093】3列目のデータは、4行目が“A”で5行
目が“B”となっていることから、図4で示す回路に入
力される参照画素データ及び周辺画素データ〜の
値は、それぞれ“B”“A”“A”“B”となる。この
場合も、参照画素データの値に対して3つの周辺画素
データ〜の値が同じ値あるいは−1となっているた
め、これにより、条件判断部55は同じく第1の指令を
出力し、演算処理部56は、8ビット変換後のすべての
画素データの積分を行う。その結果、5行3列目の伸長
データの値は“A8”となる。
【0094】以下同様に、4列目,5列目,6列目・・
・も参照画素データの値に対して3つの周辺画素デー
タ〜の値が同じ値あるいは±1となっているため、
これにより、条件判断部55は各列において第1の指令
を出力し、演算処理部56は、各列において、8ビット
変換後のすべての画素データの積分を行う。その結果、
4列目,5列目,6列目・・・の伸長データの値は、
“A4”,“A0”,“9C”・・・となり、画素列に
向かって順次値が“4”ずつ降下することになる。
【0095】上記5行目の伸長データを、横軸に画素
列、縦軸にデータ値をとってグラフを描くと図11Aの
ようになる。この描かれたグラフから、伸長データは、
その画素列に向かう値の変化が図7Aで示すオリジナル
データと同じになっていることがわかる。
【0096】次に、空間周波数の高い部分を含む場合に
ついて説明する。図12は、空間周波数の高い部分を含
むオリジナルデータの一例を示すものである。この図1
2においては、5列目と6列目の値がそれぞれ“78”
“A4”でその値の変化が大きく、また、11行目と1
2行目の値がそれぞれ“A4”“88”でその値の変化
が大きくなっている。即ち、5列目と6列目間及び11
列目と12列目間において、空間周波数の高い部分を含
んだオリジナルデータとなっている。
【0097】簡単のために、図中矢印で示すように、5
行目のオリジナルデータを主体としてシミュレーション
した結果に基づいて説明を行なう。この5行目のデータ
を、横軸に画素列、縦軸にデータ値をとってグラフを描
くと図7Bに示すように、5列目と6列目での値の変化
及び11列目と12列目での値の変化が大きいものとな
っている。そして、この5行目のオリジナルデータをデ
ィザ法にて図2Bで示すしきい値マトリクスTMを用い
て圧縮する。
【0098】具体的には、図13Aで示す圧縮処理のデ
ータの流れに示すように、まず、5行目のオリジナルデ
ータからそれぞれ下位4ビットのデータが取り出され、
図3の比較器42において、しきい値マトリクスTMの
1行目のしきい値データとの比較が行なわれる。そし
て、しきい値データの値よりもオリジナルの下位4ビッ
トデータの値が大きい場合に、加算器43において、オ
リジナルデータの上位4ビットデータの値に比較結果デ
ータ「1」が加算され、反対に下位4ビットデータの値
がしきい値データの値以下のとき、加算器43におい
て、オリジナルデータの上位4ビットデータの値に比較
結果データ「0」が加算されて圧縮データとして出力さ
れることになる。
【0099】なお、図13Bは後述する伸長処理にて参
照される1ライン前(即ち、4行目のオリジナルデー
タ)の圧縮処理を示すデータの流れを示すものであり、
しきい値マトリクスTMの4行目のしきい値データに基
づいて、上記と同様にして行なわれる。
【0100】上記5行目の圧縮データを、横軸に画素
列、縦軸にデータ値をとってグラフを描くと図9Bのよ
うになる。
【0101】次に、上記5行目の圧縮データを図4で示
す回路にて伸長処理する場合について説明すると、図1
4に示すように、1列目のデータは、4行目及び5行目
共に“7”となっており、また、1列目前のデータは存
在しないことから仮想的に“0”が設定される。即ち、
図4で示す回路に入力される参照画素データ及び周辺
画素データの値は共に“7”であり、周辺画素データ
及びの値は共に“0”である。これにより、条件判
断部55は第2の指令を出力し、演算処理部56は、8
ビット変換後の参照画素データの値“70”と周辺画
素データの値“70”の積分を行う。その結果、5行
1列目の伸長データの値は“70”となる。
【0102】2列目のデータは、4行目が“7”で5行
目が“7”となっていることから、図4で示す回路に入
力される参照画素データ及び周辺画素データ〜の
値は、それぞれ“7”“7”“7”“7”となり、参照
画素データの値に対して3つの周辺画素データ〜
の値が同じ値となっているため、これにより、条件判断
部55は第1の指令を出力し、演算処理部56は、8ビ
ット変換後のすべての画素データの積分を行う。その結
果、5行2列目の伸長データの値は“70”となる。
【0103】3列目のデータは、4行目が“7”で5行
目が“8”となっていることから、図4で示す回路に入
力される参照画素データ及び周辺画素データ〜の
値は、それぞれ“B”“A”“A”“B”となる。この
場合も、参照画素データの値に対して3つの周辺画素
データ〜の値が同じ値あるいは−1となっているた
め、これにより、条件判断部55は同じく第1の指令を
出力し、演算処理部56は、8ビット変換後のすべての
画素データの積分を行う。その結果、5行3列目の伸長
データの値は“74”となる。
【0104】以下同様に、4列目及び5列目も参照画素
データの値に対して3つの周辺画素データ〜の値
が同じ値あるいは±1となっているため、これにより、
条件判断部55は各列において第1の指令を出力し、演
算処理部56は、各列において、8ビット変換後のすべ
ての画素データの積分を行う。その結果、5行4列目及
び5行5列目の各伸長データの値はそれぞれ“78”及
び“78”となる。
【0105】次に、6列目のデータは、4行目が“A”
で5行目が“A”となっていることから、図4で示す回
路に入力される参照画素データ及び周辺画素データ
〜の値は、それぞれ“A”“A”“8”“7”とな
る。この場合は、参照画素データの値に対して周辺画
素データのみが同じ値でその他は±1以上の変化を見
せている。これにより、条件判断部55は今度は第2の
指令を出力し、演算処理部56は、8ビット変換後の参
照画素データの値“A0”と周辺画素データの値
“A0”の積分を行う。その結果、5行6列目の伸長デ
ータの値は“A0”となる。
【0106】7列目のデータは、4行目が“A”で5行
目が“B”となっていることから、図4で示す回路に入
力される参照画素データ及び周辺画素データ〜の
値は、それぞれ“B”“A”“A”“A”となり、参照
画素データの値に対して3つの周辺画素データ〜
の値が−1となっているため、これにより、条件判断部
55は今度は第1の指令を出力し、演算処理部56は、
8ビット変換後のすべての画素データの積分を行う。そ
の結果、5行7列目の伸長データの値は“A4”とな
る。
【0107】以下同様に、8列目,9列目,10列目及
び11列目も参照画素データの値に対して3つの周辺
画素データ〜の値が同じ値あるいは±1となってい
るため、これにより、条件判断部55は各列において第
1の指令を出力し、演算処理部56は、各列において、
8ビット変換後のすべての画素データの積分を行う。そ
の結果、8列目,9列目,10列目及び11列目の各伸
長データの値は、“A4”,“A4”,“A4”及び
“A4”となり、値の変化がないものとなる。
【0108】そして、12列目のデータは、4行目が
“9”で5行目が“8”となっていることから、図4で
示す回路に入力される参照画素データ及び周辺画素デ
ータ〜の値は、それぞれ“8”“9”“B”“A”
となる。この場合は、参照画素データの値に対して周
辺画素データのみが値の変化が+1であり、その他は
+1以上の変化を見せている。これにより、条件判断部
55は今度は第2の指令を出力し、演算処理部56は、
8ビット変換後の参照画素データの値“80”と周辺
画素データの値“90”の積分を行う。その結果、5
行12列目の伸長データの値は“88”となる。
【0109】次に、13列目のデータは、4行目が
“8”で5行目が“9”となっていることから、図4で
示す回路に入力される参照画素データ及び周辺画素デ
ータ〜の値は、それぞれ“9”“8”“8”“9”
となり、参照画素データの値に対して3つの周辺画素
データ〜の値が同じ値あるいは−1となっているた
め、これにより、条件判断部55は今度は第1の指令を
出力し、演算処理部56は、8ビット変換後のすべての
画素データの積分を行う。その結果、5行13列目の伸
長データの値は“88”となる。
【0110】以下同様に、14列目,15列目及び16
列目も参照画素データの値に対して3つの周辺画素デ
ータ〜の値が同じ値あるいは±1となっているた
め、これにより、条件判断部55は各列において第1の
指令を出力し、演算処理部56は、各列において、8ビ
ット変換後のすべての画素データの積分を行う。その結
果、14列目,15列目及び16列目の各伸長データの
値は、“88”,“84”及び“80”となり、画素列
に向かって順次値が“4”ずつ降下することになる。
【0111】上記5行目の伸長データを、横軸に画素
列、縦軸にデータ値をとってグラフを描くと図11Bの
ようになる。この描かれたグラフからもわかるように、
伸長データは、その画素列に向かう値の変化が図7Bで
示すオリジナルデータとほぼ同じである。
【0112】このことから、上記実施例に係るカラーハ
ードコピー装置、特に図5で示す伸長原理を実現させた
伸長回路によれば、画像メモリ25の記憶容量を大幅に
低減でき、かつカラーハードコピー装置において必要な
条件(1)〜(3)にすべて適合するディザ法による圧
縮方式にて圧縮されたデータを、ほとんどデータの損失
なく復元できることができる。
【0113】E.実施例の効果
【0114】前項6でのシミュレーションを踏まえて、
実機にて検討を行なった。今回使用した装置は、図1で
示すカラーハードコピー装置であり、CCDラインセン
サ21からのアナログの色信号R,G,Bが後段のA/
D変換器26にて10ビットで量子化された後、信号処
理回路27において、各種信号処理が10ビットで行な
われ、この信号処理回路27からの各種信号処理を終え
た画像データが後段の画像データ圧縮回路24にて圧縮
処理されることになる。
【0115】この場合、画像メモリ25は、2000×
3000のメモリプレーンを持っており、本来であれ
ば、1画素に対して10ビットの深さを持たなければな
らないが、ディザ法による圧縮技術により、1画素に対
して深さ4ビットの記憶容量で済み、画像メモリ25の
記憶容量が大幅に削減された。この場合、10ビットデ
ータを4ビットデータに圧縮したので、ディザ法にて用
いるしきい値マトリクスTMは図2Bに示すように、8
×8となる。
【0116】そして、図1で示す画像データ伸長回路2
9にて画像伸長が行なわれる。この伸長処理では、4ビ
ットデータを8ビットデータに変換され、更に図4で示
す回路において、条件判断部55での画素ごとの条件判
断に基づいて、演算処理部56にて必要な画素データの
積分が行なわれ、画素単位の伸長データとして出力され
ることになる。そして、画像データ伸長回路29から出
力された伸長データがD/A変換器31にてアナログの
色信号R,G,Bに変換されて、後段のモニタ32にお
いて画像表示される。
【0117】上記伸長データは、また、色変換ROM3
3を介してそれぞれ補色色信号C,M,Yに変換され、
この補色色信号C,M,Yに応じた画像がプリントヘッ
ド34を通じて印刷用紙35に印刷され、プリント画と
して得られることになる。
【0118】そして、ここで、モニタ32に表示される
画像及び印刷用紙35に印刷されるプリント画について
の画質の検討を行なった結果、画像データ特殊効果回路
30での電子ズーム機能を用いて画像の拡大を試してみ
ても、ディザパターンは滑らかに処理されていることが
確認され、また、プリント画に関してもオリジナル原稿
に印刷された画像と比して遜色のないものが得られた。
【0119】このように、上記実施例に係るカラーハー
ドコピー装置においては、画質の低下を比較的に少なく
抑えて画像データが圧縮でき、また、伸長時(復元時)
に参照画素データ自体又は参照画素データと周辺画素
データ〜のうちの選択された周辺画素データの積分
値を出力するようにしているので、画像データ伸長回路
29の構成が簡単になり、かつ圧縮された画像データの
復元性が良好で、さらに画像メモリ25に記憶されてい
る圧縮された画像データに対しての高速アクセスが容易
になるという効果が達成される。
【0120】そして、画像データ伸長回路29を、上記
比較の際に、参照画素データと周辺画素データ〜
との階調差が大きい場合には参照画素データ自体を出
力し、階調差が小さい場合には積分値を出力するように
したので、画像データ伸長回路29自体を簡単な回路構
成で実現させることができる。
【0121】更に、具体的には、この実施例に係るカラ
ーハードコピー装置によれば、例えば、2000×30
00の画素データで深さが10ビットの3つのフレーム
メモリを、2000×3000の画素データで深さが4
ビットの3つのフレームメモリに削減することができ
る。また、原稿画像の読み取り処理とプリント処理をほ
ぼリアルタイム処理で行うことができ、ハードコピーが
リアルタイムで得られるという派生的な効果が得られ
る。更に、ハードコピー上の画像と原稿画像の画質がほ
とんど遜色のない画像にすることができるという派生的
な効果も達成される。
【0122】なお、上記実施例に係るカラーハードコピ
ー装置においては、ディザ法のしきい値マトリクスを8
×8としたが、任意の大きさを使用してもよいし、ま
た、本実施例においては、伸長処理において条件判断に
用いられる参照画素及び周辺画素を4×4のブロックと
したが、必要に応じてブロックの大きさを可変すること
ができる。
【0123】
【発明の効果】この発明に係る画像データ処理装置によ
れば、供給されるnビットの画像データをディザ法を用
いてm(n>m)ビットの画像データに圧縮する画像デ
ータ圧縮手段と、圧縮された画像データを記憶する記憶
手段と、上記記憶手段から読み出される圧縮された画像
データを伸長する画像データ伸長手段とを設け、上記画
像データ伸長手段において、上記圧縮された画像データ
のうち参照画素データとこの周辺画素データとを比較
し、比較結果に応じて、参照画素データ自体を出力する
か、又は参照画素データと上記周辺画素データのうちの
選択された周辺画素データとの積分値を出力するかを決
定するようにしたので、画質の低下を比較的に少なく抑
えて画像データが圧縮でき、また、伸長時(復元時)に
参照画素データ自体又は参照画素データと周辺画素デー
タのうちの選択された周辺画素データの積分値を出力す
るようにしているので、画像データ伸長手段の構成が可
能となり、かつ圧縮された画像データの復元性が良好
で、さらに記憶手段に記憶されている圧縮された画像デ
ータに対しての高速アクセスが容易になるという効果が
達成される。
【0124】そして、画像データ伸長手段が、上記比較
の際に、参照画素データと周辺画素データとの階調差が
大きい場合には参照画素データ自体を出力し、階調差が
小さい場合には積分値を出力するようにしたので、画像
データ伸長手段を簡単な回路構成で実現させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像データ処理装置を、画像用
カラーハードコピー装置に適用した一実施例(以下、単
に実施例に係るカラーハードコピー装置と記す)を示す
構成図である。
【図2】ディザ法による圧縮技術の原理を示す図であ
り、同図Aはオリジナル画像データOIの展開状態をモ
デル化して示し、同図Bはしきい値マトリクスTMの展
開状態をモデル化して示し、同図2Cはディザ画像デー
タDGの展開状態をモデル化して示す。
【図3】ディザ法による圧縮に用いられる回路(1色
分)の一例を示すブロック図である。
【図4】画像伸長処理に用いられる回路(1色分)の一
例を示すブロック図である。
【図5】演算処理回路における条件判断部での条件判断
処理を示す説明図である。
【図6】空間周波数が低い場合のオリジナルデータの一
例を示すメモリ展開図である。
【図7】画素列方向に対するオリジナルデータの値の変
化を示すグラフ図であり、同図Aは空間周波数が低いオ
リジナルデータを示し、同図Bは空間周波数が高い部分
を含むオリジナルデータを示す。
【図8】空間周波数が低いオリジナルデータのうち、あ
る行のデータ列に対してディザ法による圧縮処理を行な
った場合のデータの流れを16進数値列で示す説明図で
あり、同図Aは5行目のデータ列の圧縮処理を示し、同
図Bは4行目のデータ列の圧縮処理を示す。
【図9】画素列方向に対する圧縮データの値の変化を示
すグラフ図であり、同図Aは空間周波数が低い場合の圧
縮データを示し、同図Bは空間周波数が高い部分を含む
場合の圧縮データを示す。
【図10】空間周波数が低い場合の圧縮データのうち、
5行目の圧縮データに対する伸長処理の処理過程を16
進数値列をもって示す説明図である。
【図11】画素列方向に対する伸長データの値の変化を
示すグラフ図であり、同図Aは空間周波数が低い場合の
伸長データを示し、同図Bは空間周波数が高い部分を含
む場合の伸長データを示す。
【図12】空間周波数が高い部分を含む場合のオリジナ
ルデータの一例を示すメモリ展開図である。
【図13】空間周波数が高い部分を含むオリジナルデー
タのうち、ある行のデータ列に対してディザ法による圧
縮処理を行なった場合のデータの流れを16進数値列で
示す説明図であり、同図Aは5行目のデータ列の圧縮処
理を示し、同図Bは4行目のデータ列の圧縮処理を示
す。
【図14】空間周波数が高い部分を含む場合の圧縮デー
タのうち、5行目の圧縮データに対する伸長処理の処理
過程を16進数値列をもって示す説明図である。
【図15】一般的なカラーハードコピー装置の例を示す
構成図である。
【図16】カラーハードコピー装置にて使用される画像
メモリのメモリプレーンを示すモデル図である。
【符号の説明】
11 画像入力部 12 画像記録部 13 画像出力部 14〜16 入力端子 21 CCDラインセンサ 22 マトリクス回路 23,26 A/D変換器 24 画像データ圧縮回路 25 画像メモリ 27 信号処理回路 29 画像データ伸長回路 30 画像特殊効果回路 31 D/A変換器 32 モニタ 33 色変換ROM 34 プリントヘッド 35 印刷用紙 41 メモリ(しきい値マトリクスデータを格納) 42 比較器 43 加算器 51 1ラインメモリ 52 第1の1ドットメモリ 53 第2の1ドットメモリ 54 演算処理回路 55 条件判断部 56 演算処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 7/30 Z 8842−5J H04N 1/41 C 5/76 E 11/04 Z 9185−5C G06F 15/68 310 J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されるnビットの画像データをディ
    ザ法を用いてm(n>m)ビットの画像データに圧縮す
    る画像データ圧縮手段と、 圧縮された画像データを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段から読み出される圧縮された画像データを
    伸長する画像データ伸長手段とを有し、 上記画像データ伸長手段は、上記圧縮された画像データ
    のうち参照画素データとこの周辺画素データとを比較
    し、比較結果に応じて、参照画素データ自体を出力する
    か、又は参照画素データと上記周辺画素データのうちの
    選択された周辺画素データとの積分値を出力するかを決
    定するようにしたことを特徴とする画像データ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 上記画像データ伸長手段は、上記比較の
    際に、上記参照画素データと周辺画素データとの階調差
    が大きい場合には参照画素データ自体を出力し、階調差
    が小さい場合には上記積分値を出力するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
JP9255194A 1994-04-28 1994-04-28 画像データ処理装置 Pending JPH07298259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102740069A (zh) * 2011-04-05 2012-10-17 索尼公司 数据处理装置、数据处理方法、程序以及相机系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102740069A (zh) * 2011-04-05 2012-10-17 索尼公司 数据处理装置、数据处理方法、程序以及相机系统
JP2012222453A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Sony Corp データ処理装置、データ処理方法、プログラム、およびカメラシステム

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