JP2012221225A - カーシェアシステム - Google Patents

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巨樹 渡部
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将宏 荒川
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Abstract

【課題】複数人のユーザにてシェアされる車両へ、予約情報をより確実に配信することができるカーシェアシステムを提供する。
【解決手段】車両1とサーバ4との通信が不成立下でサーバ4が新規の車両予約を受け付けたとき、サーバ4は新規予約データDcs1を現在車両使用中のユーザの携帯電話3に配信する。そして、現在車両使用中のユーザが車両1に乗車するとき、携帯電話3が車外リーダライタ22にかざされて近距離無線通信が行われると、携帯電話3は自身に保持された新規予約データDcs1を車両1に転送する。車両1は、近距離無線通信時に新規予約データDcs1を携帯電話3から取得すると、新規予約データDcs1を予約リスト26に追加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、1台の車両を複数人のユーザでシェアするカーシェアシステムに関する。
従来から周知のように、1台の車両を複数人でシェアする技術が検討されている(特許文献1等参照)。特許文献1のカーシェアシステムでは、車両の貸し出しを利用者に行う場合に、管理装置に登録してある鍵情報を、貸し出される車両と予約した利用者の携帯電話器とに、ネットワーク通信により送信することで、携帯電話器を車両キーとして使用可能とする。
特開2008−293253号公報
ところで、特許文献1の技術は、車両への鍵情報の配信を管理装置のみが行う構成となっている。このため、車両が電波の届かない地下駐車場に駐車されたり、高層ビルに囲まれた駐車場に駐車されたりしたとき、管理装置からの電波が車両に届かなくなる可能性がある。この場合、新規ユーザに渡す鍵情報を車両に配信することができなくなってしまうので、次ユーザに車両を貸し出すことができなくなる問題があった。
本発明の目的は、複数人のユーザにてシェアされる車両へ、予約情報をより確実に配信することができるカーシェアシステムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、複数人にシェアされる1台の車両にサーバから予約情報を無線配信するとともに、前記車両の使用を希望する各ユーザの通信端末に前記サーバからキーIDを無線配信することにより、1台の前記車両を複数人でシェアするカーシェアシステムであって、前記サーバと前記車両との通信の成立可否を判定する判定手段と、前記サーバ及び前記車両の通信が不成立時に他ユーザから新規の使用予約を受け付けたとき、現在車両使用中のユーザの通信端末を利用して、当該車両に新規予約情報を取得させる予約情報配信手段とを備えたことを要旨とする。
本発明の構成によれば、サーバと車両との通信状態を監視し、この通信が不成立となっている際に他ユーザから車両使用の予約を受け付けたときは、現在車両使用中のユーザの通信端末にその旨を無線で通知する。ところで、車両が電波の届き難い地下駐車場等に駐車されてサーバと通信できない状況になっていても、現在車両使用中のユーザは地上で活動している可能性が高く、サーバからの電波を受信可能となっている可能性が高いので、通信端末を介して、車両に新規予約情報の取得動作を実行させる。このため、車両とサーバとが通信不成立となっているときに新規の車両予約を受け付けても、この予約を車両に届けることが可能となる。よって、車両への予約配信の確実性が向上する。
本発明では、前記予約情報配信手段は、前記サーバが前記車両に送りたい前記新規予約情報自体を、現在車両使用中のユーザの前記通信端末により中継して、前記車両に登録することを要旨とする。この構成によれば、車両は通信端末との通信で新規予約を取得するので、わざわざサーバに問合せを行わなくとも、新規予約を得ることが可能となる。よって、新規予約取得のために、車両にサーバとのネットワーク通信を再実行させずに済むので、車両の省電力化に寄与する。
本発明では、前記予約情報配信手段は、前記サーバとの通信を実行させる通信開始要求を前記車両に送り、前記車両が当該通信開始要求を基に前記サーバに問い合せることにより、前記新規予約情報を当該サーバから取得することを要旨とする。この構成によれば、別ユーザの予約情報を他人に通知する必要がないので、予約情報を他人に勝手に解読される可能性を防止することが可能となる。また、サーバと車両とが直線通信できない状況となっても、通信端末から車両に通信開始要求という単なるトリガ信号を送信するだけで済むので、通信端末と車両との間の通信を複雑化させずに済む。
本発明では、前記車両に設けられ、前記サーバとの通信が確立しないとき、前記車両側での通信動作を待機させる通信待機手段を備えたことを要旨とする。この構成によれば、車両においてサーバとの通信が成立しないことを確認すると、車両における通信動作が起動状態から待機状態に切り換えられる。よって、車両に無駄な通信動作を行わせずに済むので、車両の省電力化に寄与する。
本発明では、前記通信端末で前記車両を使用するとき、当該通信端末が前記予約情報に合った端末であれば、当該通信端末のキーIDが有効となり、当該有効下でユーザが前記通信端末で該キーIDを無効とする無効化操作を行った後、該通信端末が前記車両と通信したとき、有効中の該キーIDを無効とする有効無効設定手段を備えたことを要旨とする。この構成によれば、複数人にシェアされる車両にサーバから予約情報が配信され、車両使用を予約したユーザの通信端末にサーバからキーIDが配信される。そして、その通信端末で車両使用するときは、通信端末で車両と通信し、この通信端末の予約情報が合っていれば、通信端末で車両が動く。一方、車両を返却するときは、ユーザが通信端末で無効化操作を行い、この操作を経た後の通信端末で車と通信して、有効中のキーIDを無効にする。よって、通信端末を用いてキーIDの有効無効を直接切り換えることが可能となる。このため、キーIDの有効無効がいつ切り換わったかがユーザは分かるので、不便さが感じ難くなる。
本発明によれば、複数人のユーザにてシェアされる車両へ、予約情報をより確実に配信することができる。
第1実施形態のカーシェアシステムの構成図。 (a)は予約リストの概要図、(b)は予約リストに新たな予約を挿し込むときの説明図、(c)は更新後の予約リストの概要図。 サーバが車両及び携帯電話に予約データを配信するときの動作フロー図。 (a)は有効設定画面の画面図、(b)はドアロック状態の車両に携帯電話をかざしたときの状態図。 車両使用開始時の動作シーケンス。 キーID有効下での車両各種操作時の動作シーケンス。 (a)は無効設定画面の画面図、(b)はドアアンロック状態の車両に携帯電話をかざしたときの状態図。 車両返却時の動作シーケンス。 新規予約データを現在車両使用中のユーザの携帯電話に転送するときの動作シーケンス。 携帯電話が近距離無線通信時に新規予約データを車両に転送するときの動作シーケンス。 第2実施形態のカーシェアシステムの概要図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したカーシェアシステムの第1実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、1台の車両1を複数人のユーザにシェアさせるカーシェアシステム2が搭載されている。本例のカーシェアシステム2では、各ユーザが所持する携帯電話3が車両キー(電子キー)として使用される。車両1と携帯電話3とのID認証の通信には、通信距離が十数cm程度の近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)が使用されている。なお、携帯電話3が通信端末に相当する。
カーシェアシステム2には、カーシェアの手続きや実行等を統括管理するサーバ4が設けられている。サーバ4は、カーシェアシステム2の管理会社であるとともに、車両使用を希望するユーザの携帯電話3に配信するキーIDを管理する。サーバ4は、カーシェアシステム2に加入手続きした各ユーザの住所、氏名、年齢、パスワード、会員番号等を管理する。
サーバ4には、各ユーザから車両使用の予約を受け付ける予約受付部5が設けられている。ユーザは、車両1の使用予約をするとき、携帯電話3やパーソナルコンピュータを使用して、ネットワークを介してサーバ4にアクセスし、予約内容を入力する。このとき、ユーザは、パスワードや会員番号を入力するなどして身元を証明するとともに、車両1が空いている時間帯を指定する。予約受付部5は、この予約内容を受け付ける。
サーバ4には、ユーザから受け付けた予約内容、つまり予約データDcsをネットワークにより車両1に配信する予約データ配信部6が設けられている。予約データ配信部6は、例えばネットワークを介して、予約データDcsを暗号化して車両1に配信する。予約データDcsには、ユーザが指定した使用希望時間と、同ユーザが車両1を使用するときの専用のIDとなるキーIDとが含まれている。予約データ配信部6は、ユーザから車両使用の予約を入力する度、車両1に予約データDcsを配信する。なお、予約データDcsが予約情報に相当する。
サーバ4には、車両使用を予約したユーザに対して、同ユーザ専用のキーIDをネットワークにより配信するキーID配信部7が設けられている。キーID配信部7は、例えばネットワークを介して、キーIDを暗号化してユーザの携帯電話3に配信する。
携帯電話3には、携帯電話3の動作を統括制御する端末制御部8が設けられている。端末制御部8には、携帯電話3を電話やインターネット端末として動作させる主機能部9が設けられている。端末制御部8には、携帯電話3のボタン10及び画面11が接続されている。端末制御部8には、サーバ4とネットワーク通信可能な広域通信部12と、車両1と近距離無線通信が可能な無線通信部13とが接続されている。
端末制御部8には、携帯電話3をカーシェアシステム2用の車両キーとして機能させるアプリケーション14が登録されている。アプリケーション14は、例えば本例のカーシェアシステム2に加入登録した際に携帯電話3に登録される。なお、後述する携帯電話3の種々の機能部は、このアプリケーション14によって機能的に生成される。
端末制御部8には、サーバ4から配信されたキーIDを携帯電話3に登録するキーID登録部15が設けられている。キーID登録部15は、サーバ4から配信されたキーIDを、携帯電話3のデータ書き換え可能なメモリに登録する。
端末制御部8には、携帯電話3に登録されたキーIDの有効無効を指定する有効無効指定部16が設けられている。有効無効指定部16は、例えばアプリケーション14によってキーIDが有効化操作されると、携帯電話3内のメモリにキーIDの有効フラグを立てるなどして、キーIDの使用を有効に設定する。一方、有効無効指定部16は、例えばアプリケーション14によってキーIDが無効化操作されると、キーIDをメモリから消去するとともに、有効動作時に立ち上げたキーID有効フラグを下げ、キーIDの使用を無効にする。なお、有効無効指定部16が有効無効設定手段を構成する。
端末制御部8には、車両1とキーIDの認証通信を実行する認証通信部17が設けられている。認証通信部17は、車両1からのトリガ信号Swkに応答して、車両1にID信号Sidを近距離無線通信により送信し、車両1とキーIDの認証を実行する。ID信号Sidには、携帯電話3のキーIDと、有効無効指定部16により設定された有効無効情報Sk(有効通知Ska又は無効通知Skb)とが含まれている。有効無効情報Skは、キーID有効フラグのフラグ状態を基に決まる通知の一種であって、携帯電話3においてキーIDが有効/無効のどちらに設定されているのかを示すものである。なお、認証通信部17が有効無効設定手段を構成する。
車両1には、携帯電話3とキーIDの認証を行うID認証装置(リーダライタ装置)18と、車両1のドアロック施解錠を管理するドアロック装置19と、車両1のエンジンの始動動作を管理するエンジン始動装置20とが設けられている。これらは、車内LAN(Local Area Network)1aを介して相互に接続されている。
ID認証装置18には、車両1側において近距離無線通信によるID照合を実行する認証制御部21が設けられている。認証制御部21には、車外の携帯電話3と近距離無線通信する車外リーダライタ22と、車内の携帯電話3と近距離無線通信する車内リーダライタ23とが接続されている。車外リーダライタ22は、例えばサイドミラーやドアトリム等に設置されている。車内リーダライタ23は、例えば車内のセンターコンソール等に設置されている。これらリーダライタ22,23は、携帯電話3に近距離無線通信を開始させるためのトリガ信号Swkを、間欠的に常時送信する。
携帯電話3をリーダライタ22,23にかざすと、近距離無線通信によりID照合が実行される。ID照合では、チャレンジレスポンス認証及びキーID認証により携帯電話3の正当性が確認される。チャレンジレスポンス認証は、車両1からチャレンジコードを携帯電話3に送信してそのレスポンスコードを演算させ、このレスポンスコードと、車両1側で演算したレスポンスコードとが一致するか否かを確認する認証である。また、キーID認証は、携帯電話3のキーIDと車両1のキーIDとを照らし合わす認証である。
携帯電話3を車外リーダライタ22にかざしてID照合(車外照合)が成立すれば、ドアロックの施解錠が実行される。また、携帯電話3を車内リーダライタ23にかざしてID照合(車内照合)が成立すれば、例えばプッシュモーメンタリ式のエンジンスイッチ24によるエンジン始動が許可される。
車内LAN1aには、サーバ4とネットワーク通信可能な広域通信部25が接続されている。広域通信部25は、例えばDCM(Data Communication Module)が使用されている。広域通信部25は、定期的にサーバ4にデータの問い合せの動作を行い、この問い合せに応答してサーバ4が予約データDcsを送信してくると、予約データDcsを取得する。広域通信部25は、受信したこの予約データDcsを、車内LAN1aを介して認証制御部21に出力する。
認証制御部21には、サーバ4から配信された予約データDcsを基に予約リスト26を作成する予約リスト作成部27が設けられている。図2(a)に示すように、予約リスト26は、使用予約時間とキーIDとが対応付けて書き込まれたリスト表である。予約リスト26は、予約リスト26の先頭に位置するキーIDが使用最優先キーIDとなっていて、これが有効待機状態から有効状態に切り換わると、先頭キーIDが使用可能となる。予約リスト作成部27は、予約データDcsを使用希望時間順に上から並べることにより、予約リスト26を作成する。図2(b)に示すように、予約リスト作成部27は、空き時間の予約データDcsを受け付けたとき、その時間帯に予約データDcsを割り込ませて、予約リスト26を並び変える。
図1に示すように、認証制御部21には、車両1側においてキーIDの有効/無効を設定する有効無効設定部28が設けられている。有効無効設定部28は、アプリケーション14でキーIDが有効化操作された携帯電話3とドアアンロックの無線通信を行ったとき、このキーIDが予約リスト26の先頭にあり、かつ使用希望時間が合えば、同キーIDを有効にする。つまり、予約内容が合えば、予約リスト26の先頭に位置するキーIDが有効待機状態から有効状態に切り換えられる。また、有効無効設定部28は、アプリケーション14でキーIDが無効化操作された携帯電話3とドアロックの無線通信を行ったとき、同キーIDを破棄するなどして無効化する。有効無効設定部28は、車両1のキーIDを無効化するとき、車両1のドアロック装置19から取得するドアロックポジション信号(ドアロック信号/ドアアンロック信号)を基にドアロック状態を把握し、車両1のキーIDが無効となった場合、車両ドアを必ずドアロックさせる。なお、有効無効設定部28が有効無効設定手段を構成する。
認証制御部21には、使用されていたキーIDが無効化されたときに予約リスト26を更新するリスト更新部29が設けられている。図2(c)に示すように、リスト更新部29は、使用されていたキーIDを有効無効設定部28が無効化したとき、予約リスト26の先頭にあるキーIDを削除して、キーIDを繰り上げる。つまり、予約リスト26で上から2番目に位置するキーIDが先頭に書き換えられ、このキーIDが次の使用キーIDとして使用待機状態に入る。
ところで、例えば地下駐車場や、高層ビルに囲まれた駐車場など、ネットワークの電波が届き難い場所に車両1が永く駐車されることもある。このとき、別のユーザがサーバ4に予約登録を行った場合、サーバ4から新規予約データDcs1をネットワーク配信しようとしても、新規予約データDcs1を車両1に配信することができない状況になってしまう。しかし、車両1がこのような駐車場に駐車されていても、車両1を使用中のユーザは地上で活動している可能性が高く、ユーザが所持する携帯電話3にはネットワークの電波が届く可能性が高い。よって、本例の場合は、車両1を現在利用中のユーザの携帯電話3を利用して、新規予約データDcs1を車両1に配信する。なお、新規予約データDcs1が新規予約情報に相当する。
本例のカーシェアシステム2には、サーバ4が新規予約データDcs1を車両1に直接配信できないときに、新規予約データDcs1を携帯電話3に中継させる予約データ中継機能が設けられている。この場合、サーバ4には、車両1の広域通信部25とのネットワーク通信の成立可否を確認する通信成立有無判定部30が設けられている。通信成立有無判定部30は、広域通信部25からの定期的な問い合せを受信できなくなることを確認すると、車両1との通信が不成立であると認識する。なお、通信成立有無判定部30が判定手段に相当する。
サーバ4には、車両1とのネットワーク通信が通信不成立となっているときに受け付けた新規予約データDcs1を、携帯電話3に送信する予約データ取得要求部31が設けられている。予約データ取得要求部31は、車両1及びサーバ4の通信が不成立のとき、他ユーザから車両1の予約を受け付けると、車両1ではなく、現在車両使用中のユーザの携帯電話3にデータ転送要求信号Sdtを暗号化して送信する。データ転送要求信号Sd tには、新規予約データDcs1と、携帯電話3に予約データ転送を実行させるデータ転送指令とが含まれている。なお、予約データ取得要求部31が予約情報配信手段を構成する。
車両1の広域通信部25には、広域通信部25の動作状態を設定する動作状態設定部32が設けられている。動作状態設定部32は、広域通信部25の問い合せに対するサーバ4からの応答がないことを確認すると、広域通信部25の動作状態を起動状態から待機状態に切り換える。また、動作状態設定部32は、広域通信部25が待機状態のとき、携帯電話3とのID照合が成立したことを確認すると、広域通信部25を待機状態から元の起動状態に戻す。なお、動作状態設定部32が通信待機手段に相当する。
携帯電話3の端末制御部8には、現在車両使用中のユーザの携帯電話3が車両1と近距離無線通信するときに、新規予約データDcs1を車両1に転送する予約データ転送部33が設けられている。予約データ転送部33は、近距離無線通信時においてキーIDを車両1に送信した後に、新規予約データDcs1を車両1に転送する。なお、予約データ転送部33が予約情報配信手段を構成する。
車両1の認証制御部21には、近距離無線通信時において携帯電話3から新規予約データDcs1を取得する転送予約データ取得部34が設けられている。転送予約データ取得部34は、携帯電話3から送信される電波の中から新規予約データDcs1を読み出し、これを予約リスト作成部27に出力する。予約リスト作成部27は、この新規予約データDcs1を基に予約リスト26の順番を並び替える。なお、転送予約データ取得部34が予約情報配信手段を構成する。
次に、車両1への予約データDcsの配信とユーザの携帯電話3へのキーIDの配信との動作の流れを、図2及び図3を用いて説明する。
予約受付部5は、カーシェアシステム2の登録ユーザから、車両1の使用予約を受け付ける(ステップ101)。使用予約は、ユーザ側で携帯電話3やパーソナルコンピュータ等を操作することにより行う。予約受付部5は、受け付けた予約内容を予約データDcsとして取り込む。
予約データ配信部6は、車両1の広域通信部25からデータ問い合せを受信すると、予約データDcsをネットワーク通信により車両1に配信する(ステップ102)。予約リスト作成部27は、配信された予約データDcsを基に、図2(a)に示す予約リスト26を作成する(ステップ103)。
予約データDcsの配信後、キーID配信部7は、キーIDをネットワーク通信により携帯電話3に配信する(ステップ104)。キーID登録部15は、配信されたキーIDを、携帯電話3のメモリに記憶する(ステップ105)。
この後、サーバ4は、他ユーザから新規の使用予約を受け付ける度に、車両1への予約データDcsの配信と、他ユーザの携帯電話3aへのキーIDの配信とを繰り返す(ステップ106〜ステップ108)。車両1の予約リスト作成部27は、サーバ4から新規の予約データDcsを受信する度に、この予約データDcsを予約リスト26に追加して予約リスト26を更新する(ステップ109)。このとき、図2(b)に示すように、予約リスト作成部27は、サーバ4から予約データDcsを受け付ける度に、空き時間の箇所に予約データDcsを書き込んでいき、予約リスト26を並び変える。
他ユーザの携帯電話3aは、サーバ4からキーIDを受信すると、キーIDを自身のメモリに記憶する(ステップ110)。これにより、他ユーザの携帯電話3aも車両1の電子キーとして使用可能となる。
次に、携帯電話3を車両キーとして車両1を使用するときの使用形態を、図4〜図8を用いて説明する。ここでは、使用開始前の車両1は、最初ドアロックされており、この車両1のドアロックを解錠する操作を以て、車両1を借りることとする。
車両1の使用を開始するとき、ユーザは、携帯電話3でアプリケーション14を立ち上げて、キーIDの有効設定操作を行う。このとき、有効無効指定部16は、画面11に図4(a)の有効設定画面11aを立ち上げ、この画面11aに有効設定を入力させる。ユーザは、画面11aの案内に沿ってボタン10を操作して有効化操作を行い、携帯電話3に配信されたキーIDを有効に指定する。図4(b)に示すように、キーIDを有効にした後、ユーザは、車両1のドアロックを解錠するために、携帯電話3を車外リーダライタ22にかざす。
図5に示すように、使用開始前の車両1は、予約リスト26の先頭のキーIDが有効待機状態となっている。よって、車両1の有効無効設定部28は、車両1側のキーIDの使用状態を無効状態と認識している(ステップ201)。また、携帯電話3側のキーIDは、図4(a)に示す有効化操作によって有効状態に設定されている。つまり、携帯電話3の認証通信部17は、携帯電話3側のキーIDの使用状態を有効状態と認識している(ステップ202)。
この状態下で、携帯電話3が車外リーダライタ22にかざされると、認証通信部17は、車外リーダライタ22からのトリガ信号Swkを受信するので、車外リーダライタ22との近距離無線通信が確立する(ステップ203)。認証通信部17は、トリガ信号Swkにより起動すると、アック信号Sacを車外リーダライタ22に送信する(ステップ204)。認証制御部21は、トリガ信号Swkを送信してから一定時間内にアック信号Sacを受信できれば、携帯電話3との近距離無線通信が確立したことを認識する。
続いて、認証制御部21は、チャレンジレスポンス認証を行うべくチャレンジコードを携帯電話3に送信する(ステップ205)。認証通信部17は、車外リーダライタ22から受信したチャレンジコードを、自身に登録された近距離無線通信用の暗号鍵に通して、レスポンスコードを演算する(ステップ206)。そして、認証通信部17は、演算したレスポンスコードと、サーバ4から配信登録されたキーIDと、有効無効情報Skとして有効通知Skaとを、車外リーダライタ22に送信する(ステップ207)。本例の場合、有効通知Skaは、例えば単なる「1」のビット信号である。
認証制御部21は、チャレンジコードを携帯電話3に送信したとき、同チャレンジコードを自身の近距離無線通信用の暗号鍵に通して、自らもレスポンスコードを演算する(ステップ208)。そして、認証制御部21は、携帯電話3からレスポンスコード及びキーIDを受信したとき、レスポンス認証とキーID認証とを実行する(ステップ209)。レスポンス認証では、車外リーダライタ22が演算したレスポンスコードと、携帯電話3が演算したレスポンスコードとを比較する。また、キーID認証では、携帯電話3のキーIDを、車外リーダライタ22に登録された有効待機状態のキーIDと比較する。なお、認証制御部21は、車両1の有効無効状態が有効であれば、携帯電話3から取得する有効/無効の情報に関係なく、リスト先頭のキーIDでの認証が実行可能であり、仮に車両1が無効状態であれば、携帯電話3から有効通知Skaを取得したときのみ、キーIDによる認証を実行する。
有効無効設定部28は、ID照合が成立、つまりチャレンジレスポンス認証及びキーID認証が成立することを確認すると、車両1のキーIDが有効状態か否かを判定する(ステップ210)。このとき、車両1のキーIDが有効でなければ、ステップ211に移行し、車両1のキーIDが有効であれば、ステップ214に移行する。
有効無効設定部28は、車両1におけるキーIDの有効確認が終了すると、携帯電話3のキーIDが有効状態か否かを判定する(ステップ211)。このとき、携帯電話3のキーIDが有効でなければ、フローチャートを終了し、携帯電話3のキーIDが有効であれば、ステップ212に移行する。
有効無効設定部28は、携帯電話3のキーIDが有効であることを以て、ドアロックの動作状態を現在状態から反転、つまりドアロック装置19にドアアンロック動作を実行させる(ステップ212)。これにより、施錠状態の車両ドアが解錠される。
続いて、有効無効設定部28は、車両1のキーIDの動作状態を現在状態から反転させる(ステップ213)。このとき、予約リスト26の先頭のキーIDは有効待機状態であるため、有効無効設定部28は車両1側のキーIDが無効状態(ビット「0」)であると認識している。よって、有効無効設定部28は、予約リスト26の先頭のキーIDが無効状態下で有効通知Skaを受信すると、有効と無効とで状態が異なることから、予約リスト26の先頭のキーIDを無効→有効に切り換える。予約リスト26の先頭のキーIDを無効→有効に切り換える。従って、予約リスト26の先頭のキーIDが使用可能となる。
図6に示すように、キーIDが有効状態の車両1は、予約リスト26の先頭のキーIDが有効状態となっている。よって、車両1の有効無効設定部28は、車両1側のキーIDの使用状態を有効状態と認識している(ステップ201a)。また、携帯電話3側のキーIDは、有効切り換え後、継続使用されていれば、有効状態をとっているはずである(ステップ202)。
この状態下で、携帯電話3が車外リーダライタ22や車内リーダライタ23にかざされると、携帯電話3とリーダライタ22,23とは、車両使用開始時と同様の手順で、携帯電話3のキーIDをID照合する(ステップ203〜ステップ209)。
このとき、有効無効設定部28は、車両1のキーIDが有効状態であると認識しているので、ステップ210の判定においてステップ214に移行する。そして、有効無効設定部28は、携帯電話3のキーIDが有効状態か否かを判定する(ステップ214)。ここでは、携帯電話3のキーIDが有効となっているので、ステップ215に移行する。
有効無効設定部28は、自身のキーIDが有効であることを以て、車両1の各種動作(ドアロック施解錠、エンジン始動)を実行又は許可する(ステップ215)。
また、有効無効設定部28は、車両1のキーIDの有効無効を切り換えず、そのまま有効状態で据え置く(ステップ216)。つまり、このときの有効無効設定部28は、車両1及び携帯電話3の両方ともキーIDが有効状態であることを認識しているので、キーIDを有効状態のままとする。従って、携帯電話3のキーIDが有効のままであれば、携帯電話3を車両キーとして継続使用することが可能である。
車両1を返却するとき、ユーザは、携帯電話3でアプリケーション14を立ち上げて、無効化操作を行う。このとき、有効無効指定部16は、画面11に図7(a)の無効設定画面11bを立ち上げ、この画面11bに無効設定を入力させる。ユーザは、画面11bの案内に沿ってボタン10を操作して無効化操作を行い、有効中のキーIDを無効に指定する。図7(b)に示すように、キーIDを無効にした後、ユーザは、車両1のドアロックを施錠するために、携帯電話3を車外リーダライタ22にかざす。
図8に示すように、返却前の車両1は、予約リスト26の先頭のキーIDがまだ有効状態のままである。よって、車両1の有効無効設定部28は、車両1側のキーIDの使用状態を有効状態と認識している(ステップ201a)。また、携帯電話3側のキーIDは、図7(a)に示す無効化操作によって無効状態に設定されている。つまり、携帯電話3の認証通信部17は、携帯電話3側のキーIDの使用状態を無効状態と認識している(ステップ202a)。
この状態下で、携帯電話3が車外リーダライタ22にかざされると、携帯電話3と車外リーダライタ22とは、車両使用開始時と同様の手順で、携帯電話3のキーIDをID照合する(ステップ203〜209)。なお、この状況下では携帯電話3でキーIDが無効指定されているので、ステップ207では、有効無効情報Skとして無効通知Skbを認証制御部21に送信する。本例の場合、無効通知Skbは、例えば単なる「0」のビット信号である。
このとき、有効無効設定部28は、車両1のキーIDが有効であることを認識しているので、ステップ210の判定においてステップ214に移行する。また、有効無効設定部28は、携帯電話3から無効通知Skbを入力するので、ステップ214の判定においてステップ217に移行する。
有効無効設定部28は、車両1のキーIDが有効であることを以て、ドアロックの動作状態を現在状態から反転、つまりドアロック装置19にドアロック動作を実行させる(ステップ217)。これにより、解錠状態の車両ドアが施錠される。
続いて、有効無効設定部28は、車両1のキーIDの動作状態を現在状態から反転させる(ステップ218)。このとき、予約リスト26の先頭のキーIDは有効状態であるため、有効無効設定部28は、車両1側のキーIDが有効状態であると認識している。よって、有効無効設定部28は、予約リスト26の先頭のキーIDが有効状態下で無効通知Skbを受信すると、有効と無効とで状態が異なることから、キーIDの使用状態を反転、つまり予約リスト26の先頭のキーIDを有効→無効に切り換える。従って、予約リスト26の先頭のキーIDが使用不可となる。
車両1でキーIDが有効から無効に切り換わると、図2(c)に示すように、リスト更新部29は、予約リスト26の先頭のキーIDを破棄して、使用キーIDを次IDに繰り上げる(ステップ219)。よって、次のキーIDが有効待機状態に切り換わり、次ユーザによる使用を待つ状態に入る。
次に、車両1とサーバ4とのネットワーク通信が不成立の状況下で他ユーザがサーバ4に車両1の使用予約を行った場合を想定し、このときサーバ4から新規予約データDcs1を携帯電話3に転送する際の動作の流れを、図9を用いて説明する。
通信成立有無判定部30は、車両1から定期送信される問合せを受信できなくなると、車両1とのネットワーク通信が不成立になったと認識する(ステップ501)。また、広域通信部25の動作状態設定部32は、サーバ4から応答を受信できなくなるので、自身の動作状態をそれまでの起動状態から待機状態(スリープ)に切り換える(ステップ502)。
予約受付部5は、車両1とのネットワーク通信が不可となった状況下で、他ユーザにより車両1の使用予約が行われると、通常通りその予約内容を受け付ける(ステップ503)。他のユーザにより車両1の使用予約が行われると、予約データ取得要求部31は、データ転送要求信号Sdtを、車両1を現在使用中のユーザの携帯電話3にネットワーク配信する(ステップ504)。このとき、予約データ取得要求部31は、現在車両使用中のユーザの携帯電話3のメールアドレスにて信号送信先を指定して、データ転送要求信号Sdtを送信する。
携帯電話3の予約データ転送部33は、サーバ4からデータ転送要求信号Sdtを受信すると、データ転送要求信号Sdt内の新規予約データDcs1を、携帯電話3内のメモリに一時的に保持する(ステップ505)。
新規予約データDcs1の配信後、キーID配信部7は、キーIDをネットワーク通信により他ユーザの携帯電話3に配信する(ステップ506)。他ユーザの携帯電話3のキーID登録部15は、配信されたキーIDを、携帯電話3のメモリに記憶する(ステップ507)。
次に、新規予約データDcs1が記憶された携帯電話3で車両1と近距離無線通信するときの動作態様を、図10を用いて説明する。
認証制御部21は、キーID有効下での車両各種操作時(図8に示す例)と同様の手順で、携帯電話3のキーIDを照合する(ステップ201〜ステップ209)。認証制御部21は、ID照合が成立することを確認すると、車両1の各種動作(ドアロック施解錠、エンジン始動)を実行又は許可する(ステップ210〜ステップ219)。なお、車両1の広域通信部25が待機状態下でID照合が成立すれば、動作状態設定部32は、広域通信部25の動作状態を待機状態から起動状態に切り換える。
また、このときの有効無効設定部28は、車両1及び携帯電話3の両方ともキーIDが有効状態であることを認識しているので、車両1側のキーIDは有効状態を維持する(ステップ216)。
認証通信部17は、携帯電話3に新規予約データDcs1が登録されているとき、レスポンスコード、キーID及び有効通知Skaを送信してから所定時間後、新規予約データDcs1を車両1に送信する(ステップ220)。つまり、予約データ転送部33は、新規予約データDcs1を車両1にデータ送信する。
転送予約データ取得部34は、ID照合成立後、一定時間、受信待機する。そして、予約リスト作成部27は、携帯電話3から送信された新規予約データDcs1を転送予約データ取得部34で取得すると、この新規予約データDcs1を基に予約リスト26を書き換える(ステップ221)。つまり、予約リスト作成部27はID照合成立後から制限時間内に新規予約データDcsを受信できると、リスト更新を実行する。よって、他ユーザの予約内容が車両1に登録され、他ユーザは現在使用中のユーザの後に、車両1を問題なく使用可能となる。
以上により、本例においては、車両1とサーバ4との通信が不成立下でサーバ4が新規の車両予約を受け付けたとき、サーバ4は新規予約データDcs1を現在車両使用中のユーザの携帯電話3に配信する。ところで、車両1が電波の届き難い駐車場に駐車されていても、車両使用中のユーザは地上で活動している可能性が高く、サーバ4との無線通信は実行可能となっている可能性が高い。よって、サーバ4から転送された新規予約データDcs1は、車両使用中のユーザの携帯電話3に問題なく届く。
そして、現在車両使用中のユーザが車両1に乗車するとき、携帯電話3が車外リーダライタ22にかざされて近距離無線通信が行われると、携帯電話3に保持された新規予約データDcs1が車両1に送信され、新規予約データDcs1が車両1に登録される。このため、車両1とサーバ4とが通信不成立となっていても、新規予約データDcs1を車両1に登録することが可能となるので、新規予約データDcs1の登録確実性を確保することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)車両1とサーバ4との通信が不成立下でサーバ4が新規の車両予約を受け付けたときは、現在車両使用中のユーザの携帯電話3を利用して、新規予約データDcs1を車両1に配信する。車両1とサーバ4とが通信不成立となっていても、新規予約データDcs1を車両1に登録することが可能となるので、新規予約データDcs1の登録確実性を確保することができる。
(2)新規予約データDcs1が配信された携帯電話3で車両1と近距離無線通信を行うとき、近距離無線通信の中で新規予約データDcs1を車両1に送信して、新規予約データDcs1を車両1に登録する。よって、車両1はわざわざサーバ4に問合せをしなくとも新規予約データDcs1を取得することが可能となる。このため、車両1にサーバ4とのネットワーク通信を再実行させずに済むので、車両1のバッテリを省電力化することができる。
(3)車両1においてサーバ4との通信が成立しないことを確認すると、車両1における通信動作が起動状態から待機状態(スリープ)に切り換えられる。通信不成立状況下で車両1に通信を何度も実行させると、車両1のバッテリ電力を無駄に消費する問題に繋がる。よって、本例は車両1に無駄な通信動作を行わせずに済むので、車両1のバッテリの省電力化に寄与する。特に、ハイブリッド車は電力走行する車両であるので、長距離走行のためには省電力化は重要な課題であるが、本例の場合はこれに対応することができる。
(4)ユーザから車両1の使用予約を受け付けると、サーバ4から車両1に予約データDcsが配信されるとともに、使用予約したユーザの携帯電話3にキーIDが配信される。そして、この携帯電話3でキーIDを有効化操作して車両1と近距離無線通信すると、キーIDが有効となり、キーID有効中、携帯電話3でキーIDを無効化操作して車両1と近距離無線通信すると、キーIDが無効となる。よって、携帯電話3を用いてキーIDの有効無効を直接切り換えることができる。このため、キーIDの有効無効がいつ切り換わったかがユーザは分かるので、不便さが感じ難くなる。
(5)車両使用中に時間を忘れるなどしてキーIDの使用時間が使用終了時間を過ぎても、携帯電話3でキー無効化操作を行わない限り、キーIDは有効状態を維持するので、ユーザは車両1を継続使用することができる。よって、使用最中にユーザの意図に反して、車両1が突然使用できなくなってしまう状況を防止することができる。このため、車両1を借り入れた元の位置まできちんと戻すことができる。
(6)携帯電話3から車両1への有効無効情報Skの通知(使用設定通信)を、車両1と携帯電話3との近距離無線によるID照合の通信(認証通信)に含める。よって、携帯電話3で車両1と近距離無線通信を行うとき、一度に2処理が実行されるので、ユーザに課す作業を少なく抑えることができる。従って、車両1の借入時及び返却時の利便性が向上する。
(7)車両1と携帯電話3とが近距離無線通信するとき、車両1側の有効無効状態と、携帯電話3側の有効無効状態とを比較し、状態が異なっていれば、車両1側におけるキーIDの使用状態を反転させ、状態が同じであれば、現状態を維持する。よって、車両1側におけるキーIDの有効無効の切り換えを、2状態を単に比較するという簡素な処理によって行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図11に従って説明する。なお、第2実施形態は、新規予約データDcs1を取得させる通信開始トリガStrを携帯電話3から車両1に通知し、この通信開始トリガStrによって広域通信部25にサーバ4から新規予約データDcs1を取得させる実施例である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図11に示すように、携帯電話3には、近距離無線通信時に通信開始トリガStrを車両1に送信する通信開始トリガ送信部41が設けられる。また、車両1には、通信開始トリガStrの受信を契機にサーバ4に新規予約データDcs1を問い合せる新規予約データ問合せ部42が設けられている。なお、通信開始トリガ送信部41及び新規予約データ問合せ部42が予約情報配信手段を構成し、通信開始トリガStrが通信開始要求に相当する。
サーバ4は、車両1との通信不成立時に新規の車両予約を受け付けると、トリガ送信要求信号Sstを送信する。通信開始トリガ送信部41は、サーバ4からトリガ送信要求信号Sstを受信すると起動状態(アクティブ状態)になる。つまり、通信開始トリガ送信部41は、通信開始トリガStrを送信可能な状態に入る。
現在車両使用中のユーザが車両1に乗車するとき、同ユーザは携帯電話3を車外リーダライタ22にかざして近距離無線通信を実行する。このとき、通信開始トリガ送信部41は、例えばキーIDに通信開始トリガStrを付加するなどして、通信開始トリガStrを車両1に送信する。新規予約データ問合せ部42は、近距離無線通信時に携帯電話3から通信開始トリガStrを受信すると、そのタイミングで新規予約データ問合せ信号Sddをサーバ4に送信し、サーバ4から新規予約データDcs1を取得する。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の各効果に加えて、以下に記載の効果を得ることができる。
(8)新規予約データDcs1自体を、他人である現在車両使用中のユーザに通知する必要がないので、予約内容を他人に勝手に解読される可能性を防止することができる。また、携帯電話3から車両1には、単なるトリガ信号を送信するだけで済むので、近距離無線通信の通信負荷を軽減することもできる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・第1実施形態において、携帯電話3がデータ転送要求信号Sdtを受信したとき、その旨を携帯電話3上で現在車両使用中のユーザに通知してもよい。この通知としては、例えば「14:00から追加予約が入りました。」などがある。なお、この種の通知は、トリガ送信要求信号Sstを受信したときも同様である。
・第1実施形態において、サーバ4は、携帯電話3に新規予約データDcs1を送信するとき、新規予約データDcs1が正常に携帯電話3に届かなければ、データ送信をリトライしてもよい。
・第2実施形態において、新規予約データ問合せ信号Sddの送信は、通信開始トリガStrの受信から一定時間経過した後でもよい。この場合、例えばユーザが地下駐車場から地上へ移動(通信回復)した後に電波送信が可能となるので、より確実に通信を成立させることができる。
・各実施形態において、車両1側におけるキーIDの有効無効の切り換えは、車両1側の有効無効状態と携帯電話3側の有効無効状態との比較により行う方式に限定されない。例えば、携帯電話3から車両1に、車両1を有効無効のどちらにするのかを指定する指令を送り、この指令に基づき車両1に有効無効の設定動作を実行させてもよい。
・各実施形態において、車両1及び携帯電話3間のID照合の通信と、携帯電話3から車両1への有効無効情報Skの通知する通信とは、各々別に実行されてもよい。例えば、車両1を返却するとき、車両1のドアロックを携帯電話3により施錠した後、携帯電話3で無効化操作を行い、この携帯電話3を車両1にかざして、車両1のキーIDを無効化してもよい。
・各実施形態において、ドアロックの施解錠は、ID照合が成立するのと同時に実行されることに限定されない。例えば、ID照合成立下で例えば車外ドアハンドルのボタンが押されると、施解錠が実行されてもよい。
・各実施形態において、有効化操作や無効化操作は、携帯電話3の画面を見ながら行う操作に限定されない。例えば、携帯電話3に専用のボタンがある場合は、このボタンを操作することにより行ってもよい。
・各実施形態において、ネットワークは、インターネットに限定されず、他の通信を採用してもよい。
・各実施形態において、ID照合の通信に例えばブルートゥース通信を使用し、有効無効設定の通信に近距離無線を使用する組み合わせとしてもよい。また、有効無効の設定通信や新規予約データDcs1の転送は、種々の通信が使用可能である。
・各実施形態において、ID照合に用いる通信は、近距離無線通信に限らず、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を用いた狭域無線通信としてもよい。
・各実施形態において、ID照合の通信は、例えば往路と復路とで使用周波数を切り換えてもよい。
・各実施形態において、近距離無線通信用の暗号鍵は、キーIDと併用してもよい。
・各実施形態において、サーバ4は、自らが動いて携帯電話3や他のサーバに各種情報(予約データやキーID等)を送信する動作をとることに限定されず、例えば携帯電話3や他のサーバから問合せを受けたときに情報を配信してもよい。
・各実施形態において、予約情報は、使用希望時間及びキーIDを含む予約データDcsに限らず、例えばチャレンジレスポンス認証用の暗号鍵など、他の情報を含んでいてもよい。
・各実施形態において、新規予約情報は、新規予約の入力内容を有する新規予約データDcsに限定されず、他の情報を有する信号としてもよい。
・各実施形態において、サーバ4から携帯電話3に配信されるID情報は、キーIDに限定されず、他の情報を含んでいてもよい。
・各実施形態において、カーシェアシステム2は、携帯電話3でキーIDの有効無効を設定するものに限定されない。例えば、キーIDの使用時間がくれば、同キーIDが自動で有効状態に入り、キーIDの使用時間が過ぎれば、キーIDが強制的に無効に切り換わるものでもよい。
・第2実施形態において、待機状態をとる広域通信部25は、この通信開始トリガStrにて起動状態に切り換わるものでもよい。
・各実施形態において、通信端末は、携帯電話3に限定されず、例えばICカードとしてもよい。
・各実施形態において、携帯電話3から車両1への新規予約データDcs1の転送は、近距離無線通信時にID照合と併せて実行されることに限定されない。例えば、車両1への新規予約データDcs1の配信は、独立した1通信作業としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記通信端末が前記車両に新規予約を取得される状態となったとき、その旨を当該通信端末上で車両使用中のユーザに通知する通知手段を備えた。この構成によれば、自身の通信端末が、車両に新規予約を取得させる動作状態となっていることを、ユーザに通知することが可能となる。
(ロ)請求項1〜5、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記車両に設けられ、前記サーバ又は前記通信端末から配信される予約情報を基に予約リストを作成し、該予約リストによって使用すべきキーIDの順番を管理する予約リスト作成手段を備えた。この構成によれば、1台の車両に複数の使用予約が入ったとしても、これらを使用順に管理することとが可能となる。
1…車両、2…カーシェアシステム、3…通信端末としての携帯電話、4…サーバ、16…有効無効設定手段を構成する有効無効指定部、17…有効無効設定手段を構成する認証通信部、28…有効無効設定手段を構成する有効無効設定部、30…判定手段としての通信成立有無判定部、31…予約情報配信手段を構成する予約データ取得要求部、32…通信待機手段としての動作状態設定部、33…予約情報配信手段を構成する予約データ転送部、34…予約情報配信手段を構成する転送予約データ取得部、41…予約情報配信手段を構成する通信開始トリガ送信部、42…予約情報配信手段を構成する新規予約データ問合せ部、Dcs…予約情報としての予約データ、Dcs1…新規予約情報としての新規予約データ、Str…通信開始要求としての通信開始トリガ。

Claims (5)

  1. 複数人にシェアされる1台の車両にサーバから予約情報を無線配信するとともに、前記車両の使用を希望する各ユーザの通信端末に前記サーバからキーIDを無線配信することにより、1台の前記車両を複数人でシェアするカーシェアシステムであって、
    前記サーバと前記車両との通信の成立可否を判定する判定手段と、
    前記サーバ及び前記車両の通信が不成立時に他ユーザから新規の使用予約を受け付けたとき、現在車両使用中のユーザの通信端末を利用して、当該車両に新規予約情報を取得させる予約情報配信手段と
    を備えたことを特徴とするカーシェアシステム。
  2. 前記予約情報配信手段は、前記サーバが前記車両に送りたい前記新規予約情報自体を、現在車両使用中のユーザの前記通信端末により中継して、前記車両に登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカーシェアシステム。
  3. 前記予約情報配信手段は、前記サーバとの通信を実行させる通信開始要求を前記車両に送り、前記車両が当該通信開始要求を基に前記サーバに問い合せることにより、前記新規予約情報を当該サーバから取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカーシェアシステム。
  4. 前記車両に設けられ、前記サーバとの通信が確立しないとき、前記車両側での通信動作を待機させる通信待機手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のカーシェアシステム。
  5. 前記通信端末で前記車両を使用するとき、当該通信端末が前記予約情報に合った端末であれば、当該通信端末のキーIDが有効となり、当該有効下でユーザが前記通信端末で該キーIDを無効とする無効化操作を行った後、該通信端末が前記車両と通信したとき、有効中の該キーIDを無効とする有効無効設定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のカーシェアシステム。
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