JP2021114133A - カーシェアリングシステム及びカーシェアリング方法 - Google Patents

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穣 久保
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弘明 小島
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Masayuki Kawamura
将之 川村
裕己 河野
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裕己 河野
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Abstract

【課題】利便性を向上可能にしたカーシェアリングシステム及びカーシェアリング方法を提供する。【解決手段】カーシェアリングシステム2は、近距離無線通信を通じてユーザの端末3から貸出要求を受信し、車両1とサーバ4とのネットワーク通信を確立している場合に、近距離無線通信及びネットワーク通信を用いて、端末3を認証する認証制御部40を備える。認証制御部40は、車両1側及びサーバ4側の少なくとも一方で端末3の認証を実行する。認証制御部40は、端末3の認証が成立した場合に、車両1の貸し出しを許可する。【選択図】図1

Description

本発明は、カーシェアリングシステム及びカーシェアリング方法に関する。
従来、複数人により車両を共用するカーシェアリングシステムが周知である。特許文献1には、車両に搭載されたカードリーダでユーザのICカードを読み込むことにより、貸し出しの処理を行う技術が開示されている。上記カーシェアリングシステムでは、車両の貸し出し時、事前に利用を予約したユーザのICカードを読み込ませる。
特開2019−40379号公報
ところで、カーシェアリングシステムで車両を使用する場合、利用に際して予め予約をとる必要があり、この手続きが面倒に感じる問題があった。よって、事前に予約することなく貸し出しを行いたいというニーズがあった。
本発明の目的は、利便性を向上可能にしたカーシェアリングシステム及びカーシェアリング方法を提供することにある。
上記課題を解決するためのカーシェアリングシステムは、車両の第1通信部が近距離無線通信を通じてユーザの端末から貸出要求を受信し、前記車両の第2通信部が外部とネットワーク通信する場合に、前記車両側及び前記外部側の少なくとも一方で前記端末を認証する認証制御部を備え、前記認証制御部は、前記端末の認証が成立することを一条件として、前記車両の貸し出しを許可する。
上記課題を解決するためのカーシェアリング方法は、車両の第1通信部が近距離無線通信を通じてユーザの端末から貸出要求を受信し、前記車両の第2通信部が外部とのネットワーク通信を確立している場合に、前記車両及び前記外部の少なくとも一方で前記端末を認証することと、前記端末の認証が成立することを一条件として、前記車両の貸し出しを許可することと、を備える。
本発明のカーシェアリングシステム及びカーシェアリング方法は、利便性を向上可能にする。
カーシェアリングシステムの構成を示すブロック図。 貸し出し開始の処理を示すフロー図。 ロック/アンロック操作の処理を示すフロー図。 エンジン始動の処理を示すフロー図。
以下、カーシェアリングシステム及びカーシェアリング方法の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両1は、1台の車両1を複数人で共用するカーシェアリングシステム2を備えている。カーシェアリングシステム2は、サービスを利用するための利用登録を行ったユーザに対して、車両1の貸し出しを行うものである。カーシェアリングシステム2では、ユーザの所持する端末3と車両1との間の通信を通じて、端末3の認証が成立した場合に、車両1の操作が許可される。端末3は、例えばユーザ所有の高機能携帯電話、所謂スマートフォンである。
車両1は、端末3の認証を実行する認証装置11と、車載電装品の電源を管理するボディECU(Electronic Control Unit)12と、エンジン13を制御するエンジンECU14とを備える。これらECUは、車内の通信線15を介して電気接続されている。通信線15は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)である。ボディECU12は、車両ドア17の施解錠を切り替えるドアロック装置16を制御する。また、認証装置11は、プログラムやデータを書き込み及び読み出し可能なメモリ19を備えている。
車両1には、エンジン13の電源遷移を操作するためのエンジンスイッチ18が設けられている。エンジンスイッチ18は、例えばプッシュ式のスイッチであることが好ましい。エンジンECU14は、所定の条件下でエンジンスイッチ18が操作されることでエンジン13の遷移を制御する。なお、所定の条件とは、端末3の認証が成立していること、ユーザが車室内にいること、車両1のブレーキペダルが踏まれていること、車両1のトランスミッションがパーキングレンジに入っていること、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
車両1は、車両1において近距離無線通信を行う第1通信部20を備えている。近距離無線通信は、例えばNFC(Near Field Communication)である。第1通信部20は、NFCのリーダ/ライタであり、NFC通信によってICカードやICタグに書き込まれている情報を読み取ることが可能になっている。
第1通信部20は、車室外において例えば車両ドア17の室外側に設けられた室外通信部21と、車室内においてセンターコンソール又はセンタークラスタに設けられた室内通信部22とを含んでいる。室外通信部21は、車室外にある端末3との間で近距離無線通信を行う。室内通信部22は、車室内にある端末3との間で近距離無線通信を行う。
車両1には、通信回線を介したネットワーク通信を行う第2通信部25が設けられている。カーシェアリングシステム2は、車両1の貸し出しを管理する管理装置として、外部のサーバ4を備えている。サーバ4は、通信回線を介して車両1の第2通信部25と通信する。第2通信部25は、サーバ4とネットワーク通信を行う。
端末3は、端末3においてカーシェアリングシステム2の作動を制御する端末制御部31と、端末3において近距離無線通信を行う端末通信部32と、車両1の操作を行う際に操作される操作部33とを備えている。
端末制御部31は、端末通信部32の動作を制御する。本実施形態の場合、端末制御部31は、カードエミュレーション機能によって、ICカードと同様に、NFCのリーダ/ライタと通信する。近距離無線通信では、車両1の第1通信部20に対して、端末3を近づけることにより、通信リンクが確立して、互いに通信を行うことが可能になり、端末3から遠ざけられると通信を切断する。
操作部33は、例えば端末3にインストールされたアプリケーションなどによって、端末3のディスプレイ(不図示)に表示されるタッチ操作式の表示スイッチである。操作部33は、例えば車両ドア17のロックを行うロックボタン33a、車両ドア17のアンロックを行うアンロックボタン33b、車両1の貸し出し開始を要求する貸出ボタン33c、及び貸出状態の車両1を返却するための返却ボタン33dを含んでいる。端末制御部31は、端末3が車両1の第1通信部20に近づけられ、通信接続が確立した場合に、これら操作部33をディスプレイに表示する。
カーシェアリングシステム2では、事前に利用登録されたユーザの端末3を用いて車両1の操作が行われる。利用登録は、例えば、サーバ4と端末3との間で、ネットワーク通信などを通じて行われる。利用登録は、例えばユーザのユーザID、個人情報、利用料金の精算方法など、サービス利用を行うための会員情報をサーバ4に登録するための手続きである。
利用登録が完了すると、サーバ4には、端末3の端末情報が登録される。端末情報の一例は、例えば利用登録時に割り振られたユーザID、利用登録時に設定したパスワード、又は端末3が持つ固有の端末IDである。端末3は、端末情報を、セキュアなメモリ34に記憶する。また、利用登録が完了した場合、端末3のメモリ34には、例えば端末3で車両1を操作するときの通信に用いられる端末認証鍵が登録される。また、サーバ4は、例えば各ユーザに対して付与された端末情報及び端末認証鍵がユーザIDと紐づけられて記憶されている。
カーシェアリングシステム2は、近距離無線通信及びネットワーク通信を通じて端末3の認証を実行する認証制御部40を備えている。本実施形態の認証制御部40は、車両1側に設けられた認証制御部40aと、サーバ4側に設けられた認証制御部40bとを含んでいる。
認証制御部40は、第1通信部20が近距離無線通信を通じて端末3から貸出要求を受信し、第2通信部25がサーバ4とのネットワーク通信を確立している場合に、近距離無線通信及びネットワーク通信を用いて端末3を認証する。端末3の認証は、車両1側の認証制御部40a、及びサーバ4側の認証制御部40bの少なくとも一方で実行される。認証制御部40は、端末3の認証が成立した場合に、車両1の貸し出しを許可し、車両1を貸出状態に切り換える。また、認証制御部40は、車両1が貸出状態の場合に、第1通信部20と端末3との近距離無線通信を用いて、車両1の操作を許可する。
サーバ4は、車両1の貸し出しを管理する貸出管理部41を備えている。貸出管理部41は、サーバ4に接続された複数の車両1の貸し出し状況を監視し、利用料金などの計算を行う。認証制御部40は、例えば端末3の認証が成立した場合に、貸出管理部41により車両1が貸出条件を満たしているかどうかを確認し、貸出条件が満たされている場合に、車両1の貸し出しを許可する。貸出条件には、例えば営業時間内であること、車両1が貸出状態でないこと、車両1がメンテナンス中でないこと、などが挙げられる。
以下、本実施形態の作用について説明する。まず、車両1の貸し出しを開始する場合の処理について説明する。ここでは、車両1がネットワーク通信によりサーバ4に接続され、車両1の貸出条件が満たされているとともに、車両1の貸し出しを受けようとするユーザが車室外にいることを前提とする。
図2に示すように、S101(Sはステップの略、以下同様)では、車両1の室外通信部21は、自身に近接してくる端末3を検出するための室外リクエスト信号Sa1を送信する。室外リクエスト信号Sa1の送信は、端末3との通信リンクが確立するまで繰り返し継続的に実行される。また、室外リクエスト信号Sa1は、自動的に定期送信されてもよいし、所定の車両操作をトリガとして送信が開始されてもよい。
S102では、端末3が例えば室外通信部21にかざされて近接すると、端末3が室外リクエスト信号Sa1を受信する。端末制御部31は、室外通信部21からの室外リクエスト信号Sa1を受信した場合、端末通信部32を介して室外リクエスト信号Sa1に対するレスポンス信号Sbを送信する。そして、室外通信部21がレスポンス信号Sbを受信した場合、室外通信部21と端末3との間で通信リンクが確立する。室外通信部21及び端末3は、通信リンクが確立した場合、互いにデータの送受信が可能になる。認証制御部40aは、通信リンクが確立した場合に、端末3側の処理を待機する。また、端末制御部31は、通信リンクが確立した場合、ディスプレイに貸出ボタン33cを表示する。
S103では、端末制御部31は、ユーザにより貸出ボタン33cが操作されると、端末通信部32を介して、車両1の貸し出しを要求する旨を通知する貸出要求C1を送信する。貸出要求C1は、例えば端末認証鍵によって暗号化された端末情報、及び端末情報の復号に必要な情報などを含む要求である。端末認証鍵は、利用登録時にサーバ4から端末3へ付与された暗号鍵である。なお、端末情報の復号に必要な情報とは、例えば端末認証鍵の一部である。
S104では、認証装置11の認証制御部40aは、貸出要求C1の受信確認を行う。認証制御部40aは、例えば貸出要求C1の形式を確認することにより、端末3が利用登録の済んだ端末3か否かを確認するとともに、貸出要求C1を正しく受信したか否かを確認する。認証制御部40aは、端末3が利用登録の済んだ端末3であり、貸出要求C1を正しく受信できた場合、S105へ移行する。一方、認証制御部40aは、端末3が利用登録の済んだ端末3ではなかった場合、又は貸出要求C1が正しく受信できなかった場合、処理を終了する。
S105では、認証制御部40aは、端末3から受信した貸出要求C1を、ネットワーク通信によってサーバ4へ送信する。また、認証制御部40aは、貸出要求C1とともに、車両1の車両情報Dをサーバ4へ送信する。車両情報Dは、例えば車両1の車体番号である。
S106では、サーバ4の認証制御部40bは、車両1から貸出要求C1を受信すると、貸出要求C1に含まれる端末情報の認証を実行する。認証制御部40bは、貸出要求C1に含まれていた復号に必要な情報を基に、端末認証鍵による端末情報の復号を行う。そして、認証制御部40bは、端末情報の復号に成功した場合、その端末情報を、サーバ4に記憶されている端末情報と照合し、端末情報の正否を確認する。認証制御部40bは、受信した端末情報が、正しいものであると確認できた場合、認証を成立とし、S108へ移行する。一方、認証制御部40bは、受信した端末情報が、正しくなかった場合に、認証を不成立とし、S107へ移行する。
S107では、認証制御部40bは、車両1の利用を禁止し、利用禁止処理を実行する。利用禁止処理では、例えば利用禁止の通知をサーバ4から車両1へネットワーク送信することにより、車両1の操作の禁止や、ユーザへの通知が行われる。
S108では、認証制御部40bは、ユーザに対して車両1の貸し出しを許可し、利用開始処理を実行する。利用開始処理では、サーバ4から車両1へ利用開始通知Acが送信される。本実施形態の場合、認証制御部40bは、端末認証で用いられた端末3の端末認証鍵を、利用開始通知Acに含ませて送信する。また、貸出管理部41は、利用開始処理が実行された場合、車両1を利用するユーザ及びユーザの端末3と、利用される車両情報Dとを紐づけ、利用時間などを計測し、利用料金の計算処理を行う。
S109では、認証制御部40aは、利用開始通知Acを受信した場合、車両1を貸出状態へ移行する。認証制御部40aは、貸出状態において、認証を成立に移行させた端末3に対して、車両1の操作を許可する。また、認証制御部40aは、サーバ4から受信した端末認証鍵を認証装置11のメモリ19に記憶する。以降、車両1及び端末3の間では、端末認証鍵を用いた暗号通信が行われ、この暗号通信を介して車両1の操作が行われる。なお、端末認証鍵は、車両1の貸し出しが終了した場合に、メモリ19から消去される。なお、貸出管理部41は、所定の時間経過、及び端末3において操作部33の返却ボタン33dの操作などに基づいて、車両1の貸し出しを終了する。
次に、貸出状態の車両1において車両ドア17のロック/アンロックを、貸し出し開始時の認証を成立に移行させた認証済みの端末3を用いて操作する際の処理について説明する。ここでは、車両ドア17のロック/アンロック動作を望むユーザが車室外にいることを前提としている。
図3に示すように、S201では、貸出状態の車両1の室外通信部21は、室外リクエスト信号Sa1を繰り返し送信する。
S202では、端末3が室外通信部21に近接し、室外通信部21からの室外リクエスト信号Sa1を受信した場合、端末制御部31は、室外リクエスト信号Sa1に対するレスポンス信号Sbを送信する。端末制御部31は、端末認証鍵によって暗号化した情報を用いてレスポンス信号Sbを送信する。
S203では、認証制御部40aは、レスポンス信号Sbを受信すると、貸し出し開始時に記憶した端末認証鍵によって、レスポンス信号Sbを復号する。認証制御部40aは、レスポンス信号Sbの復号に成功した場合、正しいレスポンスの情報を取得することができる。認証制御部40aは、室外通信部21を用いたレスポンスの照合が成立し、かつ車両1が貸出状態となっていれば、端末3による車両ドア17のロック、アンロック操作を許可する。認証制御部40aは、レスポンス信号Sbの復号に成功した場合、現在通信をしている端末3が、認証済みの端末3であると判定し、端末3との間の通信リンクを確立する。一方、認証制御部40aは、レスポンス信号Sbの復号が成功しなかった場合、現在通信をしている端末3が、認証済みの端末3ではないと判定して、車両1の操作を禁止し、処理を終了する。
S204では、端末制御部31は、ロックボタン33aが操作された場合、ロック要求C2を送信する。また、端末制御部31は、アンロックボタン33bが操作された場合、アンロック要求C3を送信する。ロック要求C2及びアンロック要求C3は、近距離無線通信によって送信される。なお、ロックボタン33a及びアンロックボタン33bは、ユーザによってアプリケーションが立ち上げられた場合にディスプレイに表示されてもよいし、近距離無線通信が確立した場合に自動で表示されてもよい。
S205では、認証制御部40aは、ロック要求C2又はアンロック要求C3を受信した場合、端末3による車両操作が許可された状態であれば、ボディECU12に車両ドア17のロック又はアンロックの作動を許可する。これにより、例えば、室外にいるユーザにとっては、端末3を用いて、車両ドア17をアンロックして乗車することができる。
次に、貸出状態の車両1においてエンジン13の始動を、認証済みの端末3を用いて操作する際の処理について説明する。ここでは、エンジン13の始動を望むユーザが、端末3を用いて車両ドア17をアンロックし、乗車してきたことを前提としている。
図4に示すように、S301では、貸出状態の車両1の室内通信部22は、室内リクエスト信号Sa2を繰り返し送信する。なお、認証制御部40aは、ユーザの乗車を検知した場合に、室内通信部22を起動する。ユーザの乗車検知は、例えば車両ドア17のアンロック、車両ドア17の開閉、シートへの着席、又はこれらの組み合わせに基づいて行われる。
S302では、端末3が室内通信部22に近接し、室内通信部22からの室内リクエスト信号Sa2を受信した場合、端末制御部31は、室内リクエスト信号Sa2に対するレスポンス信号Sbを送信する。端末制御部31は、端末認証鍵によって暗号化した情報を用いてレスポンス信号Sbを送信する。
S303では、認証制御部40aは、レスポンス信号Sbを受信すると、端末認証鍵によって、レスポンス信号Sbを復号する。認証制御部40aは、レスポンス信号Sbの復号に成功した場合、現在通信している端末3が、認証済みの端末3であると判定し、S304へ移行する。一方、認証制御部40aは、レスポンス信号Sbの復号が成功しなかった場合、現在通信をしている端末3が、認証済みの端末3ではないと判定して、エンジン13の始動を禁止し、処理を終了する。
S304では、認証制御部40aは、エンジンECU14にエンジン13の始動を許可する。エンジンECU14は、この状態で、例えば所定の条件が満たされていることを前提に、エンジンスイッチ18が操作された場合に、エンジン13の遷移を制御する。
上記のように、利用登録時に端末3に登録された端末情報を、車両1を介してサーバ4で認証することにより、車両1が貸出状態に移行され、車両1の操作が可能になる。すなわち、端末3をサーバ4にアクセスして事前予約を行う必要がなく、ユーザにとっては、端末3を室外通信部21に近接させるだけで、車両1が利用可能になる。そのため、利便性を向上できる。
また、貸出状態の車両1において、認証制御部40は、端末3との近距離無線通信のみを用いて端末3を認証済みのものであるかを判定し、判定結果に応じて車両1の操作を許可する。これにより、貸出状態時にユーザの操作を受け付ける場合、サーバ4とのネットワーク通信をしなくて済む。そのため、例えば車両1とサーバ4とがネットワーク通信できないために車両1の操作ができないといった事象の発生を抑制でき、それだけユーザの利便性が向上する。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)カーシェアリングシステム2は、近距離無線通信を通じてユーザの端末3から貸出要求を受信し、車両1とサーバ4とのネットワーク通信を確立している場合に、車両1側及びサーバ4側の少なくとも一方で端末3の認証を実行する認証制御部40を備える。認証制御部40は、端末3の認証が成立した場合に、車両1の貸し出しを許可する。この構成によれば、ユーザにとっては、端末3を車両1と近距離無線通信させるだけで、端末3が認証され、車両1が利用可能になるため、利便性が高い。
(2)認証制御部40は、第1通信部20が近距離無線を通じて端末3から貸出要求を受信した場合に、端末3が利用登録の済んだ端末か否かを確認する。この構成によれば、ネットワーク通信を用いなくても簡易的な端末3の確認を車両1で行うことができる。
(3)認証制御部40は、ネットワーク通信を用いて、端末3と第1通信部20との近距離無線通信時に端末3から取得した端末情報の正否を確認する。この構成によれば、車両1にネットワーク通信で接続された外部のサーバ4において、端末3の認証を行うことができる。そのため、車両1に端末情報を記憶しておく必要がない。これにより、セキュリティ性の向上に寄与できる。
(4)認証制御部40は、ネットワーク通信を用いて端末情報が正しいと判定した場合、車両1が貸出を許可された貸出状態に切り換え、貸出状態の車両1について、端末3と第1通信部20との近距離無線通信を用いて、車両1の操作を許可する。この構成によれば、貸出状態に移行した後は、近距離無線通信のみで車両1の操作を行うことができるので、車両1と外部とのネットワーク通信をしないで済む。
(5)端末3は、近距離無線通信を通じて車両1の操作を行う操作部33を備える。この構成によれば、端末3を用いて車両1の所望の操作をすることができる。
(6)第1通信部20は、車両1の室外にある端末3との間で近距離無線通信を行う室外通信部21と、車両1の室内にある端末3との間で近距離無線通信を行う室内通信部22と、を備える。この構成によれば、車両1の室外及び室内のいずれにおいても、端末3と近距離無線通信を実行することができる。
(7)端末3は、近距離無線通信が可能なスマートフォンである。この構成によれば、ユーザ個人所有のスマートフォンを用いて、車両1の貸し出しや操作ができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
[端末3について]
・端末3は、車両1側からの駆動電波を動力源として動作してもよい。すなわち、端末3は、車両1側のリーダ/ライタに対応したICカードや、ICタグであってもよい。この場合、端末3には、バッテリなどの電源を搭載する必要がない。そのため、端末3の電池切れによって車両1の操作ができないといった事象の発生を抑制でき、利便性が向上できる。なお、端末3がICカードである場合、操作部33には、物理的な接点を操作するスイッチなどが適用でき、接点の開閉に基づいて、端末制御部31が近距離無線通信を制御する。
・端末3の端末制御部31は、近距離無線通信の専用コントローラでもよいし、端末3自体の動作を制御する中央演算処理装置であってもよい。
・端末3の操作部33は、近距離無線通信が実行された場合に表示されることに限定されず、ユーザの操作に基づいて表示されてもよい。また、操作部33は、現時点で操作可能なボタンのみが表示されてもよいし、全てのボタンが表示されてもよい。すなわち、操作部33の表示方法は、特に限定されない。
・端末情報は、所定の周期又は使用回数に応じて、変更されてもよい。
・端末3及び車両1の間の暗号通信に用いられる端末認証鍵は、貸出の認証成立時に車両1側から端末3へ書き込まれてもよい。この場合、貸出の認証成立時に、端末認証鍵をサーバ4から車両1へ送信しなくてもよい。この場合でも、端末3及び車両1の間で暗号通信を実行できるので、セキュリティ性が向上できる。
[認証制御部40について]
・認証制御部40が認証する端末情報は、特に限定されず、例えば利用登録時に割り振られたユーザID、利用登録時に設定したパスワード、又は端末3が持つ固有の端末IDなどが挙げられる。
・認証制御部40による端末3の認証において、端末情報が照合される照合情報などの認証に必要な情報を、サーバ4からネットワーク通信を介して車両1へ送信することとしてもよい。すなわち、ネットワーク通信を介して認証を実行すれば、端末情報の照合は、車両1で実行されてもよい。
・認証制御部40が端末情報を復号するのに用いる鍵は、本実施形態の端末認証鍵に限定されず、サーバ4及び端末3において共通の共通鍵でもよい。
・認証制御部40の認証において、近距離無線通信、及びネットワーク通信で送受信されるデータは、本実施形態に限定されず、適宜変更可能である。また、データの暗号化、及び暗号化の方法も、適宜変更可能である。
・認証制御部40において、車両1が貸出状態の場合に、現在通信している端末3が、貸出開始の認証を成立に移行させた正規の端末3か否かを確認する方法は、特に限定されない。例えば、端末認証鍵を用いた暗号通信の成否を基に判定してもよいし、チャレンジレスポンスなどの認証を実行してもよいし、ID照合などを実行してもよく、適宜変更可能である。
・認証制御部40は、車両1が貸出状態の場合に、貸出開始の認証を成立に移行させた正規の端末3とは別の端末3に対して、車両1の貸し出しを禁止してもよいし、禁止しなくてもよい。すなわち、一つの車両1を、複数の端末3又はユーザに対して同時に貸し出してもよい。
[その他]
・第1通信部20は、常にリクエスト信号によるポーリングを行っていてもよいし、タッチ検出などの各種トリガに基づいてリクエスト信号を送信してもよい。
・第1通信部20から送信されるリクエスト信号は、車両1が貸出状態である場合と貸出状態でない場合とで、異なっていてもよいし、同じでもよい。例えば、認証制御部40は、車両1が貸出状態であるか否かを端末3へ通知する情報を、リクエスト信号に含ませて送信させてもよい。また、室外通信部21及び室内通信部22の間で、リクエスト信号が異なっていてもよいし、同じでもよい。
・近距離無線通信における通信リンクの確立方法は、特に限定されず、リクエストに対するレスポンスを受信した場合に確立してもよいし、レスポンスの受信確認を行い、その確認結果に基づいて確立してもよい。
・ユーザの利用登録の方法は、特に限定されず、端末3及びサーバ4の間で、ネットワーク通信を介して行われてもよいし、登録用の機器を用いて行われてもよい。また、端末情報の端末3への書き込みは、ネットワーク通信で行われてもよいし、近距離無線通信のリーダ/ライタにより行われてもよい。
1…車両、2…カーシェアリングシステム、3…端末、4…サーバ、11…認証装置、20…第1通信部、21…室外通信部、22…室内通信部、25…第2通信部、31…端末制御部、32…端末通信部、33…操作部、40…認証制御部、40a…認証制御部、40b…認証制御部。

Claims (9)

  1. 車両の第1通信部が近距離無線通信を通じてユーザの端末から貸出要求を受信し、前記車両の第2通信部が外部とネットワーク通信する場合に、前記車両側及び前記外部側の少なくとも一方で前記端末を認証する認証制御部を備え、
    前記認証制御部は、前記端末の認証が成立することを一条件として、前記車両の貸し出しを許可するカーシェアリングシステム。
  2. 前記認証制御部は、前記第1通信部が前記近距離無線通信を通じて前記端末から貸出要求を受信した場合に、前記端末が利用登録の済んだ端末か否かを確認する認証を実行する
    請求項1に記載のカーシェアリングシステム。
  3. 前記認証制御部は、前記端末と前記第1通信部との前記近距離無線通信時に前記端末から取得した端末情報の正否を、前記ネットワーク通信を介して確認する認証を実行する
    請求項1又は請求項2に記載のカーシェアリングシステム。
  4. 前記認証制御部は、前記ネットワーク通信を介して行った認証において前記端末情報が正しいと判定した場合、前記車両が貸し出しを許可された貸出状態に切り換え、前記端末と前記第1通信部との前記近距離無線通信を用いた前記車両の操作を許可する
    請求項3に記載のカーシェアリングシステム。
  5. 前記端末は、前記近距離無線通信を通じて前記車両を作動させる際に操作する操作部を備える
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のカーシェアリングシステム。
  6. 前記第1通信部は、前記車両の室外にある前記端末との間で前記近距離無線通信を行う室外通信部と、前記車両の室内にある前記端末との間で前記近距離無線通信を行う室内通信部とを備える
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のカーシェアリングシステム。
  7. 前記端末は、前記ユーザが所有する高機能携帯電話である
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のカーシェアリングシステム。
  8. 前記端末は、前記車両側から前記近距離無線通信によって送信された駆動電波を動力源として動作する
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のカーシェアリングシステム。
  9. 車両の第1通信部が近距離無線通信を通じてユーザの端末から貸出要求を受信し、前記車両の第2通信部が外部とのネットワーク通信を確立している場合に、前記車両及び前記外部の少なくとも一方で前記端末を認証することと、
    前記端末の認証が成立することを一条件として、前記車両の貸し出しを許可することと、を備えるカーシェアリング方法。
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WO2023281909A1 (ja) 2021-07-09 2023-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 通知装置および通知方法

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