JP2012220913A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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剛 平田
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Abstract

【課題】PDPの放電時におけるノイズ発生を低減する。
【解決手段】前面板と放電空間を介して前記前面板と対向配置される背面板とを有するプラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを保持する外装用筐体と、を備えるプラズマディスプレイ装置であって、前記前面板の画面表示側かつ表示領域内において振動吸収体が前記前面板と接着するように配置され、前記外装用筐体が前記振動吸収体を保持することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと示す)を表示デバイスとして用いたプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置)に関するものである。
このPDP装置に用いられるPDPは、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、PDP装置の主流は、3電極構造の面放電型のものである。
この面放電型のPDP構造は、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、前記放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置するとともに放電により発光する赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルを構成したもので、放電により発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起し、赤色、緑色、青色の放電セルからそれぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発することによりカラー表示を行っている。
このようなPDP装置は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。
このようなPDP装置においては、たとえば、PDPを構成する基板対の外面のうち、表示領域の外側であり、且つ基板対の対向間隙の周囲において基板対を接合する封止材の内側を筐体が直接基板に押圧力を加えて、基板の共振による動作音を低減している(特許文献1)。
また、前面フィルム状シートがPDPの管面に密着状態に配置され、外枠体で前面フィルム状シートの周囲縁を押圧している方法が開示されている(特許文献2)。
特開2003−295775号公報 特開2003−066854号公報
しかし、特許文献1ではPDPを構成する基板対の表示領域内まで押圧力が伝わらず、表示領域内で発生する振動による動作音を十分に抑制することができない。また、特許文献2ではPDPを構成する基板の表示領域内においてフィルム状の押圧力は弱く、表示領域における振動による動作音を十分に抑制することができない。
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、PDP装置を放電するときに発生するPDPの表示領域内における共振による動作音を低減することを目的とする。
この課題を解決するために本発明にかかるPDP装置は、前面板と放電空間を介して前面板と対向配置される背面板とを有するPDPと、PDPを保持する外装用筐体と、を備えるPDP装置であって、前面板の画面表示側かつ表示領域内において振動吸収体が前面板と接着するように配置され、外装用筐体は振動吸収体を保持することを特徴とする。
本発明によれば、PDPの表示領域内の振動を低減し、高品質なPDP装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態によるPDP装置に用いるパネルの要部を示す斜視図 本発明の実施形態1におけるPDPの電極配列図 本発明の実施形態1におけるPDPを用いたPDP装置の回路ブロック図 本発明の実施形態1におけるPDPの要部構造を示す断面図 本発明の実施形態1におけるPDPの音圧レベルを表す図 本発明の実施形態2におけるPDPの要部構造の変形例を示す断面図 本発明の実施形態2におけるPDPの要部構造の変形例を示す断面図 (a)本発明の実施形態3におけるPDPの要部構造を示す断面図、(b)本発明の実施形態3におけるPDPの要部構造の変形例を示す断面図
以下、本発明の実施の形態1によるPDP装置について、図1〜図5を用いて説明する。しかし、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
<実施の形態1>
1、プラズマディスプレイパネル
まず、PDP装置におけるパネルの構造について図1を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるPDP装置に用いるプラズマディスプレイパネルを示す図である。
図1に示すように、PDPは、ガラス製の前面基板4と背面基板10とを、その間に放電空間3を形成するように対向配置することにより構成されている。前面基板4上には表示電極7を構成する走査電極5と維持電極6とが間に放電ギャップを設けて互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極5および維持電極6を覆うようにガラス材料からなる誘電体層8が形成され、その誘電体層8上にはMgOなどからなる保護層9が形成されている。走査電極5および維持電極6は、ITOなどの透明電極と、この透明電極に重ねて形成したAgからなるバス電極とから構成されている。
また、背面基板10上には、ガラス材料からなる絶縁体層11で覆われたストライプ状に配列したAgからなる複数のデータ電極12が設けられ、その絶縁体層11上には、前面基板4と背面基板10との間の放電空間3を放電セル15毎に区切るための井桁状のガラス材料からなる隔壁13が設けられている。また、絶縁体層11の表面および隔壁13の側面に赤色14R、緑色14G、青色14Bの蛍光体層が設けられている。そして、走査電極5および維持電極6とデータ電極12とが交差するように前面基板4と背面基板10とが対向配置されており、その間に形成される放電空間3には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、PDP16の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁13を備えたものであってもよい。
次に、PDP16の電極について図2を用いて説明する。図2はこのPDP16の電極配列図である。図2に示すように、PDP16の表示領域には、行方向にn本の走査電極X1〜Xn(図1の走査電極5)およびn本の維持電極Y1〜Yn(図1の維持電極6)が、維持電極Y1−走査電極X1−走査電極X2−維持電極Y2・・・・の配列となるように形成され、列方向にm本のデータ電極A1〜Am(図1のデータ電極12)がn本の走査電極X1〜Xnおよびn本の維持電極Y1〜Ynと交差する配列となるように形成されている。そして、1対の走査電極Xiおよび維持電極Yi(i=1〜n)と1つのデータ電極Aj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
次に、PDP装置の回路ブロックについて説明する。
図3は、図1および図2で説明したPDP16を用いたPDP装置の回路ブロック図である。図3に示すように、このPDP装置は、PDP16、画像信号処理回路17、データ電極駆動回路18、走査電極駆動回路19、維持電極駆動回路20、タイミング発生回路21および電源回路(図示せず)を備えている。また、データ電極駆動回路18は、図1に示すように、PDPのデータ電極12の一端に接続され、かつデータ電極12に電圧を供給するための半導体素子からなる複数のデータドライバを有している。データ電極は、数本ずつのデータ電極12で1ブロックとして複数のブロックに分割し、そのブロック単位で複数のデータドライバをPDP16の下端部の電極引出部に接続して配置している。
図3において、画像信号処理回路17は、画像信号sigをサブフィールド毎の画像データに変換する。データ電極駆動回路18はサブフィールド毎の画像データを各データ電極A1〜Amに対応する信号に変換し、各データ電極A1〜Amを駆動する。タイミング発生回路21は水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各種のタイミング信号を発生し、各駆動回路ブロックに供給している。走査電極駆動回路19はタイミング信号にもとづいて走査電極X1〜Xnに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路20はタイミング信号にもとづいて維持電極Y1〜Ynに駆動電圧波形を供給する。ここで、走査電極駆動回路19および維持電極駆動回路20は、維持パルス発生回路22を備えている。
2、PDPの製造方法
2−1、前面板の製造方法
フォトリソグラフィ法によって、前面基板4上に、走査電極5および維持電極6が形成される。走査電極5は、インジウム錫酸化物(ITO)などの透明電極と、透明電極に積層された銀(Ag)などからなるバス電極とから構成されている。維持電極6は、ITOなどの透明電極と、透明電極に積層されたAgなどからなるバス電極とから構成されている。
バス電極の材料には、銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含む電極ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、電極ペーストが、透明電極が形成された前面基板4に塗布される。次に、乾燥炉によって、電極ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、電極ペーストが露光される。
次に、電極ペーストが現像され、バス電極パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、バス電極パターンが所定の温度で焼成される。つまり、電極パターン中の感光性樹脂が除去される。また、電極パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、バス電極が形成される。
ここで、電極ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、スパッタ法、蒸着法などを用いることができる。
次に、誘電体層8が形成される。誘電体層8の材料には、誘電体ガラスフリットと樹脂と溶剤などを含む誘電体ペーストが用いられる。まずダイコート法などによって、誘電体ペーストが所定の厚みで走査電極5、維持電極6を覆うように前面基板4上に塗布される。次に、乾燥炉によって、誘電体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、誘電体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、誘電体ペースト中の樹脂が除去される。また、誘電体ガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた誘電体ガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、誘電体層8が形成される。ここで、誘電体ペーストをダイコートする方法以外にも、スクリーン印刷法、スピンコート法などを用いることができる。また、誘電体ペーストを用いずに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、誘電体層8となる膜を形成することもできる。
次に、誘電体層8上に保護層9が形成される。
以上の工程により前面基板4上に走査電極5、維持電極6、誘電体層8および保護層9を有する前面板1が完成する。
2−2、背面板の製造方法
フォトリソグラフィ法によって、背面基板10上に、データ電極12が形成される。データ電極12の材料には、導電性を確保するための銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含むデータ電極ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、データ電極ペーストが所定の厚みで背面基板10上に塗布される。次に、乾燥炉によって、データ電極ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、データ電極ペーストが露光される。次に、データ電極ペーストが現像され、データ電極パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、データ電極パターンが所定の温度で焼成される。つまり、データ電極パターン中の感光性樹脂が除去される。また、データ電極パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、データ電極12が形成される。ここで、データ電極ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、スパッタ法、蒸着法などを用いることができる。
次に、絶縁体層11が形成される。絶縁体層11の材料には、絶縁体ガラスフリットと樹脂と溶剤などを含む絶縁体ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、絶縁体ペーストが所定の厚みでデータ電極12が形成された背面基板10上にデータ電極12を覆うように塗布される。次に、乾燥炉によって、絶縁体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、絶縁体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、絶縁体ペースト中の樹脂が除去される。また、絶縁体ガラスフリットが溶融するその後、室温まで冷却することにより、溶融していた絶縁体ガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、絶縁体層11が形成される。ここで、絶縁体ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、ダイコート法、スピンコート法などを用いることができる。また、絶縁体ペーストを用いずに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、絶縁体層11となる膜を形成することもできる。
次に、フォトリソグラフィ法によって、隔壁13が形成される。隔壁13の材料には、フィラーと、フィラーを結着させるためのガラスフリットと、感光性樹脂と、溶剤などを含む隔壁ペーストが用いられる。まず、ダイコート法などによって、隔壁ペーストが所定の厚みで絶縁体層11上に塗布される。次に、乾燥炉によって、隔壁ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、隔壁ペーストが露光される。次に、隔壁ペーストが現像され、隔壁パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、隔壁パターンが所定の温度で焼成される。つまり、隔壁パターン中の感光性樹脂が除去される。また、隔壁パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、隔壁13が形成される。ここで、フォトリソグラフィ法以外にも、サンドブラスト法などを用いることができる。
次に、蛍光体層14が形成される。蛍光体層14の材料には、蛍光体粒子とバインダと溶剤などとを含む蛍光体ペーストが用いられる。まず、ディスペンス法などによって、蛍光体ペーストが所定の厚みで隣接する複数の隔壁13間の絶縁体層11上および隔壁13の側面に塗布される。次に、乾燥炉によって、蛍光体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、蛍光体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、蛍光体ペースト中の樹脂が除去される。以上の工程によって、蛍光体層14が形成される。ここで、ディスペンス法以外にも、スクリーン印刷法などを用いることができる。
以上の工程により、背面基板10上に、データ電極12、絶縁体層11、隔壁13および蛍光体層14を有する背面板2が完成する。
2−3、前面板と背面板との組立方法
まず、ディスペンス法などによって、背面板2の周囲に封着ペーストが塗布される。塗布された封着ペーストは、封着ペースト層(図示せず)を形成する。次に乾燥炉によって、封着ペースト層中の溶剤が除去される。その後、封着ペースト層は、約350℃の温度で仮焼成される。仮焼成によって、封着ペースト層中の樹脂成分などが除去される。次に、表示電極7とデータ電極12とが直交するように、前面板1と背面板2とが対向配置される。
さらに、前面板1と背面板2の周縁部が、クリップなどにより押圧した状態で保持される。この状態で、所定の温度で焼成することにより、低融点ガラス材料が溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた低融点ガラス材料がガラス化する。これにより、前面板1と背面板2とが気密封着される。最後に、放電空間にNe、Xeなどを含む放電ガスが封入されることによりPDP16が完成する。
3、PDPの要部構造について
以下、本発明の実施形態1におけるPDP装置の要部構造について図4を用いて説明する。
実施の形態1におけるPDP装置は、前面板と放電空間を介して前面板と対向配置される背面板とを有するプラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルを保持する外装用筐体と、を備えるプラズマディスプレイ装置であって、前面板の表示面側かつ表示領域内において振動吸収体23が前面板と接着するように配置され、振動吸収体23は、ガラス板、アクリル系樹脂板のいずれかであり、外装用筐体は振動吸収体23を保持することを特徴とする。以下、詳細に説明する。
図4はPDP16を用いたPDP装置の断面図を示し、PDP装置の半分は省略している。図4に示すように、PDP16は、前面板1と背面板2とが放電空間を介して対向配置され、画面が表示される表示領域と画面が表示されない非表示領域とを備える。前面板1の画面表示側であり、かつ、表示領域内に接着された振動吸収体23を備えている。
また、外装用筐体24は、PDP16と振動吸収体23とを挟み込むように、粘着樹脂25などを介して振動吸収体23と接着して保持している。
本実施の形態では振動吸収体23は、PDP16の表示領域および非表示領域において前面板1の表示面側に直接密着されている。しかし、PDP装置の製造上、振動吸収体23は、前面板1の表示面側の表示領域に接着されていればよく、また、表示領域内全てが接着されていなくてもよい。
そして、振動吸収体23は、PDP16の表示領域において映像等を遮らない透明色又は半透明等のガラス板やアクリル系樹脂板である。ガラス板やアクリル系樹脂を構成する材料は、十分な重さを有しかつ表示映像が妨げられない材料であれば適宜選択できる。振動吸収体23は、ガラス板やアクリル系樹脂が有する重さで、ガラス板やアクリル系樹脂は前面板1の画面表示側である表示領域に接着されている。振動吸収体23と前面板1の間には、反射防止用フィルターや電磁波防止フィルターなどのフィルムが挟まれていても良い。
その結果、PDP16の表示領域における振動による動作音が抑制されることが可能となる。
なお、図4に示すように本実施の形態では、外装用筐体24は、PDP16を挟み込むように、粘着樹脂25を介して振動吸収体23と接着しているがこれに限らない。
4、PDPにおける基板の振動による動作音と気圧との関係
本発明の実施形態1におけるPDP装置について基板の振動による動作音の評価を行った。
図5は、本発明の実施形態1におけるPDP装置と従来のPDP装置を用いて動作音を測定し、各気圧における動作音の差を示している。
本発明の実施形態1におけるPDP装置とは、前面板と放電空間を介して前面板と対向配置される背面板とを有するプラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルを保持する外装用筐体と、を備えるプラズマディスプレイ装置であって、前面板の表示面側かつ表示領域内において振動吸収体23が前面板と接着するように配置され、振動吸収体23は、ガラス板、アクリル系樹脂板のいずれかであり、外装用筐体は振動吸収体23を保持することを特徴とする。
一方、従来のPDP装置とは、前面板の表示面側に単に直接フィルム状シートが貼り付けられている。このフィルム状シートは、反射防止用フィルムや電磁波防止フィルムなどである。
次にPDP装置の放電時における振動により発生する動作音の測定方法を説明する。PDP装置は、あらかじめ電源をONし、一定の画面で安定した状態で減圧チャンバー内に設置される。減圧チャンバーは動作音測定に耐えるように外部音を遮断し防音されている。減圧チャンバーにはあらかじめ騒音計が設置されている。本発明の実施形態1におけるPDP装置と従来のPDP装置とは別々に測定を行う。各装置の測定では、各々所望の気圧に調整して各々の気圧において騒音測定を行う。本実験では、減圧チャンバー内を730hPa、750hPa、780hPa、792hPa、1000hPaにおける気圧にそれぞれ調整した。そして、各気圧において発生する振動音を精密騒音計(小野測器製LA−5560)で測定した。測定すると、従来のPDP装置の音圧(dB)と本発明の実施の形態1におけるPDP装置の音圧(dB)の値が出る。
各値の差を図5に示すように音圧レベル差(ΔdB)とした。つまり、図5に示すように縦軸は音圧レベル差(ΔdB)=従来のPDP装置の音圧(dB)−本発明の実施の形態1におけるPDP装置の音圧(dB)であり、横軸は測定した各気圧(hPa)である。各気圧における音圧レベル差(ΔdB)を○で示している。
図5に示すように、730hPaにおいて約6dBの音圧差、750hPaにおいて約3dBの音圧差、780hPaにおいて約2dBの音圧差、792hPaにおいて約1dBの音圧差、1000hPaにおいて約0.5dBの音圧差があった。つまり、気圧が低くなるほど、従来のPDP装置よりも本発明の実施の形態1におけるPDP装置の方が、PDP装置の放電時における振動により発生する動作音をより低くすることが可能となることがわかる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施形態2におけるPDPの要部構造について図6を用いて説明する。なお、実施の形態1と同様の構成部分については説明を省略する。
図6に示すように実施の形態2において、さらに例えばスペーサー28などを介して押圧調整ネジ27を用いている。この押圧調整ネジ27は、振動吸収体23が前面板1の表示領域に加える押圧力を調整している。
その結果、気圧に応じて振動吸収体23の押圧力を適宜調整することが可能となる。
さらに、実施の形態2の変形例として、図7に示す。図7に示すように、前面板1の表示領域内のみと振動吸収体23とが密着するように、前面板は画面を表示する表示領域と画面を表示しない非表示領域とを備え、非表示領域において振動吸収体23と前面板1との間に空間を有することを特徴とする。つまり、振動吸収体23はゆるやかな凹形状を有している。
この形状により、PDP16の外周および振動吸収体23を外装用筐体24で挟むことで、前面板1の表示領域内にかかる振動吸収体23の押圧力はそのほかの領域よりも大きい。したがって、PDP装置の放電時に発生する振動による動作音を十分に抑制することが可能となる。振動吸収体23と前面板1の間には、反射防止用フィルターや電磁波防止フィルターなどのフィルムが挟まれていても良い。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施形態3におけるPDPの要部構造について図8(a)と(b)とを用いて説明する。
図8の(a)では、振動吸収体23として、フィルム状シートを用いる。フィルム状シートとしては反射防止用フィルムや電磁波防止フィルムなど従来用いられているフィルムであってもよい。外装用筐体24は、PDP16を挟み込むように、粘着樹脂25を介して振動吸収体23が接着されている。
フィルム状シートは、前面板1および背面板2よりも大きい。フィルム状シートは前面板1に密着するように貼り付け、前面板1および背面板2よりはみ出したはみ出し部分を外装用筐体24の内面に折り込む。そして、はみ出し部分を折り込む際、フィルム状シートは、前面板1の画像表示面に対して水平方向にテンションが加わった状態で外装用筐体24に固定させる。つまり、振動吸収体23は前面板1の画像表示面に対して水平方向にテンションが加わった状態である方が、前面板1の画像表示面に振動吸収体23を単に貼り付けた構造よりも前面板1に密着するように振動吸収体23が貼り付けられている。
その結果、PDP装置を放電する際に発生する振動による動作音を抑制することが可能となる。振動吸収体23と前面板1の間には、反射防止用フィルターや電磁波防止フィルターなどのフィルムが挟まれていても良い。
また、実施の形態3の変形例を図8(b)を用いて説明する。図8(b)では、振動吸収体23としてフィルム状シートを用いている。フィルム状シートの大きさは、前面板1および背面板2よりも大きい。外装用筐体24は、フィルム状シートとPDP16を粘着樹脂を介して挟み込むように保持している。外装用筐体24の内側に有する空間にテンション調整治具29が設けられている。テンション調整治具29は、例えばローラーのようなものでフィルム状シートの外端をローラーに接着して巻き取る方式などを用いる。テンション調整治具が、フィルムシートの外端を巻き込むことで、前面板1の表示面に対して水平方向に振動吸収体23のテンションを調整することができる。その結果、PDP装置を放電する際に発生するPDP16の振動による動作音を抑制することが可能となる。なお、テンション調整治具29はローラーに限らずネジなど、振動吸収体23を巻き取ることができるものであれば適宜選択できる。
<実施形態の特徴>
上記実施形態において特徴的な部分を以下に列記する。なお、上記実施形態に含まれる発明は、以下に限定されるものではない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。
(1)
本発明のPDP装置は、前面板(1)と放電空間(3)を介して前面板(1)と対向配置される背面板(2)とを有するPDP(16)と、PDP(16)を保持する外装用筐体(24)と、を備えるPDP装置であって、前面板(1)の画面表示側かつ表示領域内において振動吸収体(23)が前面板(1)と接着するように配置され、振動吸収体(23)は、ガラス板、アクリル系樹脂のいずれかであり、外装用筐体(24)が振動吸収体(23)を保持することを特徴とする。
これにより、プラズマディスプレイパネルの表示領域内の振動を低減し、高品質なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
(2)
(1)に記載のプラズマディスプレイ装置であって、さらに押圧調整器具(27)は外装用筐体(24)が振動吸収体(23)を保持する領域に配置され、押圧調整器具(27)は、外装用筐体(24)の外側から前面板(1)の表示面に対して垂直方向に圧力をかけることを特徴とする。
これにより、振動吸収体(23)の前面板(1)への接着圧力を適宜調整することが可能となる。
(3)
(1)に記載のプラズマディスプレイ装置であって、前面板(1)は画面を表示する表示領域と画面を表示しない非表示領域とを備え、非表示領域において振動吸収体(23)と前面板(1)との間に空間を有することを特徴とする。
これにより、外装用筐体の保持力がより小さくても振動吸収体(23)は前面板(1)に対して十分押圧するため、表示領域内における振動による動作音を低減することが可能となる。
(4)
前面板(1)と放電空間(3)を介して前面板(1)と対向配置される背面板(2)とを有するPDP(16)と、PDP(16)を保持する外装用筐体と、を備えるプラズマディスプレイ装置であって、前面板(1)の画面表示側かつ表示領域内において振動吸収体(23)が前面板(1)と接着するように配置され、振動吸収体(23)は、フィルム状シートであり、振動吸収体(23)は、前面板(1)および背面板(2)における表示画面側の面積よりも大きく、前面板(1)および背面板(2)からはみ出したはみ出し部は前面板(1)の表示画面に対して水平方向かつ外周方向に張力をかけて固定されることを特徴とする。
これにより、プラズマディスプレイパネルの表示領域内の振動を低減し、かつ薄型の高品質なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
以上のように本発明は、高画質で低消費電力のプラズマディスプレイ装置を提供する上で有用な発明である。
1 前面板
2 背面板
3 放電空間
4 前面基板
5 走査電極
6 維持電極
7 表示電極
8 誘電体層
9 保護層
10 背面基板
11 絶縁体層
12 データ電極
13 隔壁
14R 赤色蛍光体層
14G 緑色蛍光体層
14B 青色蛍光体層
15 放電セル
16 PDP
17 画像信号処理回路
18 データ電極駆動回路
19 走査電極駆動回路
20 維持電極駆動回路
21 タイミング発生回路
22 維持パルス発生回路
23 振動吸収体
24 外装用筐体
25 粘着樹脂
27 押圧調整ネジ
28 スペーサー
29 テンション調整治具

Claims (4)

  1. 前面板と放電空間を介して前記前面板と対向配置される背面板とを有するプラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを保持する外装用筐体と、を備えるプラズマディスプレイ装置であって、前記前面板の画面表示側かつ表示領域内において振動吸収体が前記前面板と接着するように配置され、前記振動吸収体は、ガラス板、アクリル系樹脂のいずれかであり、前記外装用筐体が前記振動吸収体を保持することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. さらに押圧調整器具が前記外装用筐体が前記振動吸収体を保持する領域に配置され、前記押圧調整器具は、外装用筐体の外側から前記前面板の表示面に対して垂直方向に圧力をかけることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記前面板は画面を表示する表示領域と画面を表示しない非表示領域とを備え、前記非表示領域において前記振動吸収体と前記前面板との間に空間を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 前面板と放電空間を介して前記前面板と対向配置される背面板とを有するプラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを保持する外装用筐体と、を備えるプラズマディスプレイ装置であって、前記前面板の画面表示側かつ表示領域内において振動吸収体が前記前面板と接着するように配置され、前記振動吸収体は、フィルム状シートであり、
    前記振動吸収体は、前記前面板および前記背面板における表示画面側の面積よりも大きく、前記前面板および前記背面板からはみ出したはみ出し部は前記前面板の表示画面に対して水平方向かつ外周方向に張力をかけて固定されることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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