JP2012219225A - 乾式ガス精製設備及び石炭ガス化複合発電設備 - Google Patents

乾式ガス精製設備及び石炭ガス化複合発電設備 Download PDF

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Abstract

【課題】 後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製する。
【解決手段】
石炭ガス化炉2で生成された石炭ガス化ガスgに対し、吹込み手段22によりハロゲン化物吸収剤粉を吹き込んでハロゲン化物の大半を吸収したハロゲン化物吸収剤粉をバグフィルター21で捕捉し、水銀除去反応器23の水銀吸収剤を石炭ガス化ガスgで硫化させた状態で水銀を除去し、更に、少量のハロゲン化物吸収剤を有するハロゲン化物除去反応器24でハロゲン化物を精密に除去する。
【選択図】図2

Description

本発明は、乾式ガス精製設備及び石炭ガス化複合発電設備に関する。
石炭は世界の広い地域に存在し、可採埋蔵量が多く、価格が安定しているため、供給安定性が高く発熱量あたりの価格が低廉である。かかる石炭を燃料とする火力発電の一つの方式として、石炭ガス化複合発電(IGCC:Integrated coal Gasfication Combined Cycle)が知られている。石炭ガス化複合発電では、石炭ガス化ガスを燃料としてガスタービンを駆動して電力を得ると共に、ガスタービンの排気熱を回収して蒸気を発生させ、発生した蒸気により蒸気タービンを駆動して電力を得ている(例えば、特許文献1参照)。
石炭ガス化炉で発生する石炭ガス化ガスにはハロゲン化物や水銀等の不純物や後続機器に対して影響を与える不純物、微量成分が含まれるため、ガス精製設備により石炭ガス化ガスの不純物を除去して燃料ガスとしている。
ガス精製設備として、水洗塔やCOS転換器等が設置された湿式ガス精製設備が広く用いられている。湿式ガス精製設備は、石炭ガス化ガス中の微量成分等の精密除去が可能であり、ガスタービン等の後続機器への影響に配慮された設備となっている。しかし、湿式ガス精製設備は、水分の蒸発や凝縮に起因する潜熱の損失が大きいため、石炭ガス化複合発電に用いた場合には、高効率化に限度があるのが現状である。
これに対し、温度や圧力の昇降を抑制し、高温の石炭ガス化ガスを精製する乾式ガス精製設備が種々検討されている。乾式で石炭ガス化ガスを精製することで石炭ガス化ガスを高温のまま精製することができるので、温度や圧力の昇降を抑えて燃料ガスを得ることができる。
乾式ガス精製設備では、温度や圧力を維持して(圧力損失を抑制して)燃料ガスを得ることができるが、後続機器に影響を与える不純物や微量成分を確実に除去するには至っていないのが現状である。このため、温度や圧力の維持を考慮したり、後続機器への影響を考慮した状態で、種々の不純物に対する吸収剤の運用等を確立する必要があり、実用化に至っていないのが実情である。
石炭ガス化ガスを精製する乾式ガス精製設備において、温度や圧力の維持を考慮したり、後続機器への影響を配慮することは、発電設備に対する燃料ガス精製に限らず、化学合成用の燃料ガス精製においても同様に存在する課題となっている。
特開2005―171148号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することができる乾式ガス精製設備を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することができる乾式ガス精製設備を備えた石炭ガス化複合発電設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の乾式ガス精製設備は、石炭ガス化炉で生成された石炭ガス化ガスの温度を、露点を上回る温度に維持して運転する乾式法により不純物を除去する乾式ガス精製設備において、前記石炭ガス化ガスにハロゲン吸収剤粉を供給する吹込み手段と、前記吹込み手段でハロゲン吸収剤粉が吹き込まれた前記石炭ガス化ガスが導入され、ハロゲン吸収剤粉と共に不純物を濾過して除去する物理的濾過手段と、前記物理的濾過手段を流通した前記石炭ガス化ガスが導入され、水銀を除去する水銀吸収剤が充填された水銀除去反応器と、前記水銀除去反応器により水銀が除去された前記石炭ガス化ガスが導入され、ハロゲン化物を除去するハロゲン吸収剤が充填されたハロゲン化物除去反応器とを備えたことを特徴とする。
ハロゲン吸収剤粉及びハロゲン吸収剤としては、ナトリウム系(例えば、NaAlO)の吸収剤粉及びハロゲン吸収剤を用いることが好適である。また、水銀吸収剤としては、硫化されることで性能を維持することができる銅系の吸収剤を用いることが好適である。また、物理的濾過装置としては、導入される石炭ガス化ガスの温度に応じて、セラミックフィルターやバグフィルター等を適用することができる。
請求項1に係る本発明では、石炭ガス化炉で生成された石炭ガス化ガスのハロゲン化物がハロゲン吸収剤粉と共に物理的濾過手段で濾過されて乾式により除去され、物理的濾過手段を流通した石炭ガス化ガスの水銀が水銀除去反応器の水銀吸収剤で除去される。そして、水銀が除去された石炭ガス化ガスがハロゲン化物除去反応器に導入され、ハロゲン吸収剤によりハロゲン化物が精密に除去される。
このため、石炭ガス化ガスが高温に維持された状態で、ハロゲン吸収剤粉により粗精製された後に水銀が除去され、更に、ハロゲン吸収剤で精密に除去され、必要最小限のハロゲン吸収剤でハロゲン化物が除去される。また、硫化により水銀除去性能が向上する水銀吸収剤が用いられる場合には、石炭ガス化ガスに含まれる硫化物により水銀吸収剤の水銀吸収性能を維持することができ、別途水銀吸収性能を維持するための手段を講じる必要がない。
この結果、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の乾式ガス精製設備は、請求項1に記載の乾式ガス精製設備において、前記物理的濾過手段に導入される前記石炭ガス化ガスの温度を制御する温度制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、温度制御手段により、物理的濾過手段に導入される石炭ガス化ガスの温度が所望の温度に制御され、後続機器の状況に合わせて物理的濾過手段で濾過する不純物を調整することができる。
また、請求項3に係る本発明の乾式ガス精製設備は、請求項2に記載の乾式ガス精製設備において、前記温度制御手段は、アンモニアが塩化水素と反応し凝縮・固体化する温度に前記石炭ガス化ガスの温度を制御することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、アンモニアが塩化水素と反応し凝縮・固体化する温度に石炭ガス化ガスの温度を制御することにより、固体化したアンモニア成分を物理的濾過手段で捕捉して除去することができる。
また、請求項4に係る本発明の乾式ガス精製設備は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乾式ガス精製設備において、前記水銀除去反応器を流通した前記石炭ガス化ガスが導入され、硫化物を除去する脱硫反応器を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、ハロゲン化物の粗精製が行われると共に水銀が除去された石炭ガス化ガスの硫化物が脱硫反応器により乾式で除去される。
また、請求項5に係る本発明の乾式ガス精製設備は、請求項4に記載の乾式ガス精製設備において、前記脱硫反応器は、ハニカム形状化された亜鉛フェライト系の脱硫剤が複数の反応塔に充填され、前記複数の反応塔は、脱硫処理が実施される前記反応塔、前記ハロゲン化合物が除去された石炭ガス化ガスの一部により前記脱硫剤の還元処理が実施される前記反応塔、還元処理された前記脱硫剤から硫黄成分の放出処理が実施される前記反応塔が並設され、前記脱硫処理、前記還元処理、前記放出処理が順次切換えられ、前記放出処理で放出された硫黄成分を回収する硫黄成分回収手段が備えられていることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、脱硫反応器で、脱硫処理を行うと同時に、脱硫剤の再生である還元処理及び放出処理をオンラインで実施し、脱硫剤を再利用することができ、放出された硫黄成分を回収することができる。また、脱硫剤がハニカム形状化されているため、圧力損失を抑えた状態で大容量のガス処理能力が得られ、脱硫剤の再利用により廃棄物を大幅に低減することができる。硫黄成分回収手段は、硫黄そのものとして回収する手段や、石灰・石膏法により硫黄分を石膏として回収する手段を適用することができる。
また、請求項6に係る本発明の乾式ガス精製設備は、請求項5に記載の乾式ガス精製設備において、石炭ガス化ガスに含まれる不純物を物理的な濾過により除去することで燃料ガスを得る後流物理的濾過手段を最下流部に備えたことを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、最下流部の後流物理的濾過手段で、固体析出物、微粒子、粉体を含む不純物を物理的な濾過により石炭ガス化ガスから除去することができる。後流物理的濾過装置としては、導入される石炭ガス化ガスの温度に応じて、セラミックフィルターやバグフィルター等を適用することができる。
上記目的を達成するための請求項7に係る本発明の石炭ガス化複合発電設備は、石炭及び酸化剤の反応により石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉と、前記石炭ガス化炉で生成された石炭ガス化ガスを精製して燃料ガスを得る請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乾式ガス精製設備と、前記乾式ガス精製設備で得られた燃料ガスを燃焼させる燃焼手段と、前記燃焼手段からの燃焼ガスを膨張することで動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンの排気ガスの熱を回収して得られた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気タービンとを備えたことを特徴とする。
請求項7に係る本発明では、石炭ガス化ガスを乾式ガス精製設備で精製して得られた燃料ガスをガスタービンの燃料とし、ガスタービンと蒸気タービンにより複合発電が行われる。石炭ガス化炉ではガスタービン側の高圧空気の一部が酸化剤として使用され、蒸気タービンでは石炭ガス化ガスの顕熱で発生した蒸気が出力源の一部として使用される。
この結果、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することができる乾式ガス精製設備を備えた石炭ガス化複合発電設備とすることができる。
本発明の乾式ガス精製設備は、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することが可能になる。
また、本発明の石炭ガス化複合発電設備は、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することができる乾式ガス精製設備を備えた石炭ガス化複合発電設備とすることが可能になる。
本発明の一実施例に係る石炭ガス化複合発電設備の全体構成図である。 本発明の第1実施例に係る乾式ガス精製設備の概略系統図である。 本発明の第2実施例に係る乾式ガス精製設備の概略系統図である。 乾式ガス精製設備の具体的な構成系統図である。
図1に基づいて石炭ガス化複合発電設備を説明する。
図1には乾式ガス精製設備を備えた本発明の一実施例に係る石炭ガス化複合発電設備の全体の構成を説明するための概略系統を示してある。
図に示した石炭ガス化複合発電設備1は、石炭ガス化炉2を備え、石炭ガス化炉2では石炭と酸化剤(酸素、空気)の反応により石炭ガス化ガスgが生成される。石炭ガス化ガスgは図示しない除塵手段により除塵されて熱交換器3で所定の温度に調整され、乾式ガス精製設備4で不純物が除去されて精製され、燃料ガスfとされる。
燃料ガスfはタービン設備5の燃焼器6に送られる。即ち、タービン設備5は圧縮機16及びガスタービン7を備え、圧縮機16で圧縮された圧縮空気と燃料ガスfが燃焼器6に送られる。燃焼器6では燃料ガスfが燃焼され、燃焼ガスがガスタービン7に送られて膨張されて動力が得られる。ガスタービン7の排気ガスは排熱回収ボイラー8で熱回収され、排煙脱硝装置9で窒素酸化物が除去された後、煙突10から大気に放出される。
一方、圧縮機16及びガスタービン7と蒸気タービン11が同軸状態で接続され、蒸気タービン11には発電機12が接続されている。排熱回収ボイラー8には、蒸気タービン11の排気蒸気を図示しない復水器で凝縮した復水が給水され、排熱回収ボイラー8ではガスタービン7の排気ガスにより蒸気を発生させる。排熱回収ボイラー8で発生した蒸気は蒸気タービン11に送られて動力が得られる。
直列に接続されたガスタービン7及び蒸気タービン11の動力により発電機12が駆動され、ガスタービン7と蒸気タービン11による複合発電が行われる。
上述した石炭ガス化複合発電設備1では、石炭ガス化炉2の酸化剤として圧縮機16の圧縮空気が抽気されて供給される(A)。熱交換器3には、排熱回収ボイラー8に送られる復水の一部が給水され(B)、石炭ガス化ガスとの熱交換により蒸気を発生させ、発生した蒸気は蒸気タービン11に送られる(C)。このため、タービン設備5の圧縮空気の一部を酸化剤として使用し(A)、排熱回収ボイラー8及び熱交換器3からの発生蒸気で蒸気タービン11の出力を得ることができる。
上記構成の石炭ガス化複合発電設備1では、乾式ガス精製設備4により石炭ガス化ガスgが乾式精製により精製されて燃料ガスfを得ている。
図2、図3に基づいて乾式ガス精製設備4を説明する。
図2、図3には、本発明の第1実施例及び第2実施例に係る乾式ガス精製設備4の概略系統を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材、第1実施例、第2実施例の共通部材には同一符号を付してある。また、第1実施例、第2実施例の構成は異なるが、図1に示した乾式ガス精製設備4に対応できる構成であるため、各実施例では乾式ガス精製設備4として説明してある。
図2に基づいて第1実施例を説明する。
図に示すように、第1実施例の乾式ガス精製設備4は、石炭ガス化炉2で生成された石炭ガス化ガスgを約450℃(露点を上回る運転温度)で送る物理的濾過手段としてのバグフィルター21が備えられている。バグフィルター21の上流には吹込み手段22が備えられ、吹込み手段22からナトリウム系のハロゲン吸収剤粉(例えば、アルミン酸ナトリウム:NaAlO)が吹き込まれる。
尚、物理的濾過手段としては、流通する石炭ガス化ガスgに応じてセラミックフィルターを適用することも可能である。
ハロゲン吸収剤粉が吹き込まれることにより、ハロゲン化物である塩化水素(HCl)及びフッ化水素(HF)の一部がハロゲン吸収剤粉に吸収され、ハロゲン化物が吸収されたハロゲン吸収剤粉がバグフィルター21で、例えば、180℃から230℃の運転温度により濾過される。これにより、ダスト等の固体状不純物が濾過されて除去されると共に、ハロゲン化物の大半が除去(粗精製)される。
アンモニアが塩化水素と反応し凝縮・固体化する温度(例えば、230℃よりも低い温度)に石炭ガス化ガスgの温度を制御することで(温度制御手段)、塩化アンモニウムが生成され、固体化した塩化アンモニウムを、例えば、180℃で運転されるバグフィルター21で捕捉して除去することができる。また、石炭ガス化ガスgの温度を、例えば、230℃以上に制御することで(温度制御手段)、アンモニア成分を凝縮・固体化させず、後流で除去することができる。
バグフィルター21の下流には水銀除去反応器23が備えられ、水銀除去反応器23には水銀吸収剤として、例えば、銅を主体として水銀を吸収する銅系吸収剤が充填されている。水銀除去反応器23では石炭ガス化ガスgに含まれる水銀が約180℃の運転温度で除去される。
水銀除去反応器23の下流にはハロゲン化物除去反応器24が備えられ、ハロゲン化物除去反応器24には固定床型の充填槽にナトリウム系のハロゲン吸収剤(例えば、アルミン酸ナトリウム:NaAlO)がペレット状にされて充填されている。ハロゲン化物除去反応器24ではハロゲン化物である塩化水素(HCl)及びフッ化水素(HF)が同時に精密に除去される。
ハロゲン化物除去反応器24でハロゲン化物が精密に除去されて燃料ガスfが得られ、燃料ガスfはタービン設備5の燃焼器6(図1参照)に送られる。
第1実施例では、石炭ガス化炉2で生成された石炭ガス化ガスgのハロゲン化物がハロゲン吸収剤粉と共にバグフィルター21で濾過されて乾式により除去され、ハロゲン化物が除去された石炭ガス化ガスgの水銀が水銀除去反応器23の水銀吸収剤で除去される。そして、水銀が除去された石炭ガス化ガスgがハロゲン化物除去反応器24に導入され、ペレット状のハロゲン吸収剤によりハロゲン化物が精密に除去される。
これにより、石炭ガス化ガスgが高温に維持された状態で、ハロゲン除去剤粉により粗精製された後に水銀が除去され、更に、固定床型の充填槽に充填されたペレット状のハロゲン吸収剤で精密に除去される。このため、排出などの処理が容易なハロゲン除去剤粉によりハロゲン化物の大半を除去することができる。また、ハロゲン化物除去のためのペレット状のハロゲン吸収剤の使用量を最小限に抑えてコストを低減することができ、固定床型の充填槽を小型化することができる。また、ハロゲン吸収剤は充填槽の中で動かないので、粉化対策が容易である。
また、銅を主体として水銀を吸収する銅系吸収剤は、硫化により水銀吸収性能が向上することが知られている。上述した実施例では、石炭ガス化ガスgに含まれる硫化物により水銀吸収剤の吸収性能を維持することができるので、水銀除去を効率的に行うことができ、水銀吸収性能を維持するための手段を別途講じる必要がなく簡素な設備にすることができる。
この結果、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスを乾式で精製することが可能になる。
図3に基づいて第2実施例を説明する。
第2実施例の乾式ガス精製設備4は、第1実施例に対し、水銀除去反応器23の下流に脱硫反応器25を備えた構成とされている。脱硫反応器25には、亜鉛フェライト系の脱硫剤である亜鉛フェライト脱硫剤がハニカム形状化されて使用され、亜鉛フェライト脱硫剤に石炭ガス化ガスgを接触させることで、硫化硫黄(HS)や硫化カルボニル(COS)等が極低濃度まで除去される。亜鉛フェライト脱硫剤自体が水素化触媒の機能を持つため、硫化カルボニル(COS)をはじめとする有機硫黄化合物にも性能を発揮することができる。
第2実施例では、ハロゲン化物の粗精製が行われると共に水銀が除去された石炭ガス化ガスgの硫化物が脱硫反応器25により乾式で除去される。
尚、脱硫反応器25をハロゲン化物除去反応器24の下流に備える構成とすることも可能である。また、石炭ガス化ガスに含まれる不純物を物理的な濾過により除去することで燃料ガスfを得る、セラミックフィルターやバグフィルター等の後流物理的濾過手段を最下流部に備えることも可能である。
尚、上述した乾式ガス精製設備4では、石炭ガス化ガスgを精製して得られる高温に維持された燃料ガスfとして、タービン設備5(図1参照)の燃焼器6(図1参照)に供給する燃料ガスfを例に挙げて説明したが、他の用途に適用することができ、例えば、燃料合成を行う設備の燃料、溶融炭酸塩型燃料電池の燃料として適用することも可能である。
図4に基づいて乾式ガス精製設備4の具体的な構成を説明する。
図4には乾式ガス精製設備の具体的な構成を説明する系統を示してある。図4に示した系統構成は、図3に示した第2実施例の乾式ガス精製設備4の具体的な構成を例に挙げてある。このため、図3に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。
バグフィルター21の上流側には吹込み手段22が備えられ、吹込み手段22とバグフィルター21の間には温度制御手段としての熱交換器31が備えられている。熱交換器31では、後述する水銀除去反応器23を流通した石炭ガス化ガスgとの間で、石炭ガス化炉2で生成された石炭ガス化ガスg(例えば、450℃)が、例えば、180℃に冷却される。
吹込み手段22からナトリウム系のハロゲン吸収剤粉(例えば、アルミン酸ナトリウム:NaAlO)が吹き込まれ、塩化水素(HCl)及びフッ化水素(HF)の一部がハロゲン吸収剤粉に吸収され、バグフィルター21で濾過される(粗精製:数ppmレベル)。これにより、ダスト等の固体状不純物が濾過されて除去されると共に、ハロゲン化物の大半が除去される。
熱交換器31では、アンモニアが塩化水素と反応し凝縮・固体化する温度(例えば、230℃よりも低い180℃)に石炭ガス化ガスgの温度が制御される。これにより、アンモニアと塩化水素が反応して塩化アンモニウムが生成され、固体化した塩化アンモニウムがバグフィルター21で捕捉されて除去される。このため、凝縮物が配管内に固着することがない。
尚、熱交換器31により石炭ガス化ガスgの温度を、例えば、230℃以上に制御し、アンモニア成分を凝縮・固体化させず、後流でアンモニア分解装置等を用いて除去することも可能である。また、吹込み手段22を熱交換器31とバグフィルター21の間に備えることも可能である。熱交換器31の下流に吹込み手段22を備えることにより、熱交換器31に対してハロゲン吸収剤粉の影響を皆無にすることができる。
尚、アンモニアは、タービン設備5におけるガスタービン7(図1参照)の燃焼器6(図1参照)で燃料ガスfを燃焼させた後に排煙脱硝装置9(図1参照)で除去することができる。
バグフィルター21でハロゲン化物の大半が除去された(粗精製された)石炭ガス化ガスgは熱交換装置32で所定の温度(例えば、160℃から180℃)にされて水銀除去反応器23に送られる。
水銀除去反応器23は、除去容器45に銅を主体として水銀を吸収する銅系吸収剤46が充填され、例えば、160℃から180℃(好ましくは、180℃)の石炭ガス化ガスgが導入されて水銀が吸収される。銅系吸収剤46の最適な運転温度で、石炭ガス化ガスgに含まれる水が凝縮しない約180℃の石炭ガス化ガスgが導入されるため、銅の吸収容量を確保して水分の凝縮を抑制することができる。
水銀除去反応器23には、除去容器45が並列に備えられ、切り換えて運用される。一方側の除去容器45には水銀回収手段47が備えられ、銅系吸収剤46に吸収された水銀を放出し、水銀吸収性能を回復させている。例えば、高温のガスにより吸収された水銀を放出し、放出した水銀を常温下で活性炭に吸収させることで、最小限の量の活性炭に対して多くの水銀を吸収させて回収することができる。
水銀除去反応器23で水銀が除去された石炭ガス化ガスgは熱交換器31で所定の温度に昇温されて脱硫反応器25に送られる。
脱硫反応器25は、3塔の反応塔35、36、37が並列に配され、反応塔35、36、37には、亜鉛フェライト脱硫剤がハニカム形状化された触媒を集合させた触媒ブロック38がそれぞれ複数(図示例では4個)充填されている。3塔の反応塔35、36、37への石炭ガス化ガスgの導入は、図示しない切換え手段によりいずれかに切換えられて実施される。
即ち、3塔の反応塔35、36、37は、脱硫処理が実施される反応塔と、石炭ガス化ガスgの一部により亜鉛フェライト脱硫剤の還元処理が実施される反応塔と、還元処理された亜鉛フェライト脱硫剤から硫黄成分の放出処理が実施される反応塔とが並設されたものとなっている。そして、図示しない切換え手段により、脱硫処理、還元処理、放出処理が順次切換えられる。
脱硫処理では、石炭ガス化ガスgが亜鉛フェライト脱硫剤(触媒ブロック38)に接触することにより、硫化硫黄(HS)や硫化カルボニル(COS)等が除去される。亜鉛フェライト脱硫剤は、亜鉛フェライト(ZnFe)の鉄と亜鉛が相乗して高性能の脱硫機能を発揮する。例えば、石炭ガス化ガスgの温度が450℃、圧力が0.98MPaで、1ppm以下の低濃度まで硫黄分を低減することが可能である。
3塔の反応塔35、36、37では、例えば、石炭ガス化ガスgの大部分が反応塔35に送られ、反応塔35で脱硫処理が行われる。石炭ガス化ガスgの一部(少量)が反応塔36に送られ、反応塔36で還元処理が行われる。また、反応塔36で還元処理を終えた二酸化硫黄を含む石炭ガス化ガスgが反応塔37の途中部に供給され、反応塔37で硫黄成分の放出処理が行われる。3塔の反応塔35、36、37では所定の期間毎にガスの流通状態が順次切換えられ、反応塔35、36、37のいずれかで脱硫処理が実施される。
放出された硫黄成分は、硫黄成分回収手段39に送られ、例えば、石灰・石膏法により、石膏として回収される。硫黄成分回収手段39としては、硫黄成分から硫黄そのものを回収する手段を用いることも可能である。
上述した脱硫反応器25では、脱硫処理を行うと同時に、亜鉛フェライト脱硫剤の再生である還元処理、放出処理をオンラインで実施し、連続運転の過程で亜鉛フェライト脱硫剤を再生して再利用することができる。これにより、廃棄物の排出量を大幅に減らして環境負荷を低減することができる。また、亜鉛フェライト脱硫剤がハニカム形状化されているため、少ない圧力損失で大容量の石炭ガス化ガスgを処理することができる。
尚、脱硫剤としてハニカム形状化された触媒を用いたが、装置や設備の規模、石炭ガス化ガスgの流量に応じて他の形態の触媒にすることも可能である。
脱硫反応器25で脱硫処理が行われた石炭ガス化ガスgはハロゲン化物除去反応器24に送られる。
ハロゲン化物除去反応器24は、固定床型のハロゲン化物除去器41、42が並列に配置されて構成されている。ハロゲン化物除去器41、42への石炭ガス化ガスgの導入は、切換え手段によりいずれか一方に切換えられて実施される。ハロゲン化物除去器41、42にはナトリウム系のハロゲン化物吸収剤であるアルミン酸ナトリウム(NaAlO)のペレットが充填され、ペレット状に成形されたハロゲン化物吸収剤43は、ハロゲン化物除去器41、42の筒内に、石炭ガス化ガスgの導入方向に沿って(上下方向)充填されている。
石炭ガス化ガスgは、上流側のバグフィルター21でハロゲン化物の一部が除去されて数ppmレベルとなっているので、ハロゲン化物吸収剤43の使用量を最小限に抑えることができるため、ハロゲン化物除去器41、42での石炭ガス化ガスgの導入方向に沿ったハロゲン化物吸収剤43の積層高さを低くすることができる。即ち、固定床型の充填槽を小型化することができる。
ハロゲン化物除去器41、42の上部から下方に向けて筒内に石炭ガス化ガスgが導入され、ハロゲン化物吸収剤43を流通してハロゲン化物が除去される。
ハロゲン化物吸収剤43としてペレット状に成形したアルミン酸ナトリウムを使用しているので、石炭ガス化ガスg中の塩化水素とフッ化水素はアルミン酸ナトリウムと反応して無害・低毒性の塩化ナトリウム(NaCl)及びチオライト(NaAl14)となって除去される。この結果、石炭ガス化ガスg中のハロゲン化物は、使用量が抑制されたハロゲン化物吸収剤43により、1ppm以下に低減される(精密精製)。
ハロゲン化物除去反応器24では、ハロゲン化物除去器41、42での石炭ガス化ガスgの導入方向に沿ったハロゲン化物吸収剤43の積層高さを低くすることができるので、使用量が抑制されてコストを低減することができる。そして、石炭ガス化ガスgの圧力損失を最小限に抑制した状態で石炭ガス化ガスgをハロゲン化物吸収剤43に接触させることができ、圧力損失を伴うことなくハロゲン化物を確実に除去することができる。
ハロゲン化物除去器41、42は、通常いずれか一方側に石炭ガス化ガスgが流通している。石炭ガス化ガスgが流通していない他方側では、使用済みのハロゲン化物吸収剤43が排出されると共に、新品のハロゲン化物吸収剤43が充填される。ハロゲン化物除去器41、42に対する石炭ガス化ガスgの流通を切換えることで、石炭ガス化ガスgの流通とハロゲン化物吸収剤43の交換を同時に行うことができ、運転を停止することなくハロゲン化物の除去を連続して実施することが可能になっている。
ハロゲン化物除去反応器24でハロゲン化物が除去された石炭ガス化ガスgは後流物理的濾過手段としての後バグフィルター51に送られる。後バグフィルター51では、石炭ガス化ガスgに含まれる固体析出物、微粒子、粉体を含む不純物が物理的に濾過される。即ち、後バグフィルター51では、粉化した各種吸収剤をはじめとして、上流側で粉化した物質を含むダスト、タール分、微量物質、約180℃で凝縮する種々の固体析出粒子等が最下流部で濾過されて除去される。
図4に示した乾式ガス精製設備4では、石炭ガス化炉2で生成された石炭ガス化ガスgにハロゲン化物吸収剤粉が吹き込まれてハロゲン化物が吸収され、ハロゲン化物を吸収したハロゲン化物吸収剤粉がバグフィルター21で捕捉される。これにより、ハロゲン化物の大半をハロゲン化物吸収剤粉で除去することができ、また、ハロゲン化物吸収剤粉を容易に排出することができる。
石炭ガス化ガスgの温度をアンモニアが塩化水素と反応し凝縮・固体化する温度に制御することで、アンモニアと塩化水素の反応により塩化アンモニウムを生成し、固体化した塩化アンモニウムをバグフィルター21で捕捉して除去することができる。
そして、ハロゲン化物の大半が除去された石炭ガス化ガスgが水銀除去反応器23に送られて水銀が除去される。水銀除去反応器23の銅系吸収剤は、硫化により水銀吸収性能が向上するため、石炭ガス化ガスgに含まれる硫化物により水銀吸収剤の吸収性能を維持することができ、水銀除去を効率的に実施することができる。
更に、水銀が除去された石炭ガス化ガスgの硫化物が脱硫反応器25により乾式で除去され、ハロゲン化物除去反応器24のハロゲン化物吸収剤43によりハロゲン化物が精密に除去される。その後、最下流部で後バグフィルター51により固体析出物、微粒子、粉体を含む不純物が物理的な濾過により除去される。
ハロゲン化物は吹込み手段22で吹き込まれたハロゲン化物吸収剤粉により大半が除去されているので、少ない量のハロゲン化物吸収剤でハロゲン化物の精密除去が可能となり、交換頻度を大幅に低減することが可能になり、定期点検等で設備を停止するまでの間連続して使用することもできる。
つまり、ハロゲン化物をppmレベル以下に除去するに際し、ハロゲン化物吸収剤粉の吹き込みによる粗精製と、ペレット状のハロゲン化物吸収剤43を流通させることによる精密精製とを行っている。このため、供給と排出を容易に行うことができるハロゲン化物吸収剤粉によりハロゲン化物の大半を除去することができ、大量消費を回避して少量のハロゲン化物吸収剤43により、圧力損失を抑えた状態でハロゲン化物を精密に除去することができる。
上述した乾式ガス精製設備4を備えた石炭ガス化複合発電設備1では、種々の不純物を乾式で除去して高温・高圧状態に維持された燃料ガスfがタービン設備5に供給される。このため、温度や圧力の昇降に対する影響、後続機器への影響を配慮し、コストを高くすることなく効率的に石炭ガス化ガスgを乾式で精製することができる乾式ガス精製設備4を備えた石炭ガス化複合発電設備1となる。
本発明は、乾式ガス精製設備及び石炭ガス化複合発電設備の産業分野で利用することができる。
1 石炭ガス化複合発電設備
2 石炭ガス化炉
3 熱交換器
4 乾式ガス精製設備
5 タービン設備
6 燃焼器
7 ガスタービン
8 排熱回収ボイラー
9 排煙脱硝装置
10 煙突
11 蒸気タービン
12 発電機
16 圧縮機
21 バグフィルター
22 吹込み手段
23 水銀除去反応器
24 ハロゲン化物除去反応器
25 脱硫反応器
31 熱交換器
32 熱交換装置
35、36、37 反応塔
38 触媒ブロック
39 硫黄成分回収手段
41、42 ハロゲン化物除去器
43 ハロゲン化物吸収剤
45 除去容器
46 銅系吸収剤
47 水銀回収手段
51 後バグフィルター

Claims (7)

  1. 石炭ガス化炉で生成された石炭ガス化ガスの温度を、露点を上回る温度に維持して運転する乾式法により不純物を除去する乾式ガス精製設備において、
    前記石炭ガス化ガスにハロゲン吸収剤粉を供給する吹込み手段と、
    前記吹込み手段でハロゲン吸収剤粉が吹き込まれた前記石炭ガス化ガスが導入され、ハロゲン吸収剤粉と共に不純物を濾過して除去する物理的濾過手段と、
    前記物理的濾過手段を流通した前記石炭ガス化ガスが導入され、水銀を除去する水銀吸収剤が充填された水銀除去反応器と、
    前記水銀除去器により水銀が除去された前記石炭ガス化ガスが導入され、ハロゲン化物を除去するハロゲン吸収剤が充填されたハロゲン化物除去反応器とを備えた
    ことを特徴とする乾式ガス精製設備。
  2. 請求項1に記載の乾式ガス精製設備において、
    前記物理的濾過手段に導入される前記石炭ガス化ガスの温度を制御する温度制御手段を備えた
    ことを特徴とする乾式ガス精製設備。
  3. 請求項2に記載の乾式ガス精製設備において、
    前記温度制御手段は、アンモニアが塩化水素と反応し凝縮・固体化する温度に前記石炭ガス化ガスの温度を制御する
    ことを特徴とする乾式ガス精製設備。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乾式ガス精製設備において、
    前記水銀除去反応器を流通した前記石炭ガス化ガスが導入され、硫化物を除去する脱硫反応器を備えた
    ことを特徴とする乾式ガス精製設備。
  5. 請求項4に記載の乾式ガス精製設備において、
    前記脱硫反応器は、
    ハニカム形状化された亜鉛フェライト系の脱硫剤が複数の反応塔に充填され、
    前記複数の反応塔は、脱硫処理が実施される前記反応塔、前記ハロゲン化合物が除去された石炭ガス化ガスの一部により前記脱硫剤の還元処理が実施される前記反応塔、還元処理された前記脱硫剤から硫黄成分の放出処理が実施される前記反応塔が並設され、前記脱硫処理、前記還元処理、前記放出処理が順次切換えられ、
    前記放出処理で放出された硫黄成分を回収する硫黄成分回収手段が備えられている
    ことを特徴とする乾式ガス精製設備。
  6. 請求項5に記載の乾式ガス精製設備において、
    石炭ガス化ガスに含まれる不純物を物理的な濾過により除去することで燃料ガスを得る後流濾過手段を最下流部に備えた
    ことを特徴とする乾式ガス精製設備。
  7. 石炭及び酸化剤の反応により石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉と、
    前記石炭ガス化炉で生成された石炭ガス化ガスを精製して燃料ガスを得る請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乾式ガス精製設備と、
    前記乾式ガス精製設備で得られた燃料ガスを燃焼させる燃焼手段と、
    前記燃焼手段からの燃焼ガスを膨張することで動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンの排気ガスの熱を回収して得られた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気タービンとを備えた
    ことを特徴とする石炭ガス化複合発電設備。
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