JP2012211544A - 板金タービンハウジング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン排気マニホールド下流側に装着され、排気ガスによってタービンロータを駆動するターボチャージャのスクロール部3が板金製で形成されるタービンハウジング1であって、前記スクロール部3の外周部で、前記タービンロータの回転軸のラジアル方向の外周部に、スクロール方向に沿ってプロテクタ30を配設し、該プロテクタ30を前記スクロール部3に固着したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
図11は、排気タービンの要部拡大断面図を示している。
排気タービン02を内含した鋳造タービンハウジング01の構造が使用されている。
鋳造製のタービンハウジング01は各部の肉厚が厚く、熱容量が大きく、排気浄化触媒の上流側に配設すると、触媒暖気の妨げとなる。
近年の排気ガス規制強化の観点から、タービンハウジングを板金で薄肉軽量化して、熱容量を低下させることは、触媒の暖気を促進して、触媒を活性化させて触媒浄化性能を向上する上で重要である。
特許文献1によると、図12に示すように、タービンハウジング011は、スクロール部019、カバー部013、フランジ部016,017、環状部材014とを備え、流通する排気ガスがタービンブレード027に当たることによってタービン025が回転させる。
スクロール部019から噴出して、タービン025を回転させた排気ガスはZ方向に排出される。
さらに、タービンハウジング01は単一の鋳造品なので、熱容量が大きく、触媒の暖気を促進して、触媒を活性化させて触媒浄化性能向上を図るのに妨げとなる不具合を有している。
一方、特許文献1に開示の技術において、板金製のタービンハウジングを採用することにより、軽量化と、熱容量の減少が図られている。
また、タービン025が何らかの過回転を発生してバーストした場合に、破片の飛散をスクロール部019、カバー部013にて防げる構造になっている。
スクロール部019と、該スクロール部019の外側にカバー部013を配設して、カバー部013がスクロール部019の全体を覆って二重構造となっており、カバー部013によって重量が重く、また製造工数の増大や部品コストの増大を招く不具合を有している。
また、プロテクタをスクロール部に固着する構造としたので、プロテクタがコンパクトになり、重量及び、コストの上昇を抑制できる。
このように、プロテクタを、スクロール部の外周部にスクロール方向に沿って配設し且つスクロール部に固着するため、バースト時のインペラの破片の飛散方向である半径方向部分だけを補強することで補強範囲を必要最小限として効果的な保護かでき、且つコンパクト化を達成できる。
また、スクロール部のラジアル方向頂部の剛性が上がるので、当該部からの騒音発生が抑制され、騒音低減効果も得られる。
さらに、耐熱繊維素材による騒音吸収により、外部への騒音防止が期待できる。
さらに、プロテクタによるスクロール部からの放熱の抑制、また、スクロール部のラジアル方向頂部とプロテクタとの間に設けられる隙間部によって形成される断熱層による放熱の抑制、または断熱部材の被覆による放熱の抑制によって、排気浄化触媒の暖気促進効果も得られる。
但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係るタービンハウジングについて説明する。
図1及び図2に示すように、板金製のタービンハウジング1は大きく分けて、スクロール部3と、センターコア部9と、出口管部23とからなり、さらに、スクロール部3は突合接合される第1スクロール部5と、第2スクロール部7とから成っている。
そして、これらの部品が溶接接合されることでタービンハウジング1が形成される。
また、第1スクロール部5と、第2スクロール部7は薄板状の板金部材で、材質は一例として、オーステナイト系ステンレス鋼板等の耐熱鋼板を成形加工して構成されるとよい。
従って、それぞれのスクロール部3は排気ガス通路をスクロール方向に略半割にした断面形状を有している。
スクロール部3の外周部はエンジンからの排気ガス流の脈動により、スクロール部3の外周部壁面に対し、該壁面の垂直方向に排気ガスの圧力が作用するため、溶接部の構造を曲げ力に対して有利な突合わせ溶け込み溶接aとすることで、溶接部の耐久信頼性を向上させている。
排気ガスはスクロール部3からハウジング部93の複数の支柱の間からタービンホイール24側に噴出して、該タービンホイール24を回転駆動して、ハウジング部93から矢印Y方向に排出される。
プロテクタ30は、板状部材からなり、スクロール部3の外周部の周方向長さが、スクロール部3の舌部(図示省略)相当部位からスクロール巻き終り近傍で、幅方向の大きさはスクロール部3の頂部51のスラスト方向部分の幅となっている。
固着方法は、プロテクタ30の外周端縁を隅肉溶接(溶接範囲は全周又は部分溶接)、又は、プロテクタ30に穿設した複数の孔部の内周端縁を隅肉溶接する、所謂栓溶接がよい。
栓溶接の場合は、突合わせ溶け込み溶接aを跨ぐように配置するとよい。
また、プロテクタ30と頂部51との溶接部が突合わせ溶け込み溶接aを跨ぐように配設したので、飛散したインペラが頂部51に衝突した際は、プロテクタ30が突合わせ溶け込み溶接aに作用する引張作用力を分担するので、当該部の強度、剛性が向上し、製品に対する信頼性が向上する。
また、頂部51に固着されたプロテクタ30によって、スクロール部3からの放熱を防ぐ効果を有し、排気ガスの冷却を抑制して、排気ガス浄化触媒の暖気を促進させる効果を有する。
図3に基づいて第2実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図3は、第2実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
そして、スクロール部3の頂部には、両端縁がスクロール部3の側面に沿って当接する側端部312,313を有する断面略C字形状のプロテクタ31が固着している。
プロテクタ31は頂部51に当接して重なるように設けられて、略C字形状の開口と対向した片311と、該開口と対向した片311のスラスト方向両端縁にスクロール部3の側面に沿って当接する前記側端部312,313とを有して構成されている。
プロテクタ31の両端部312,313はスクロール部3の両端面のラジアル方向中間部で固着されている。
また、プロテクタ31の側端部312,313がスクロール部3の側面のラジアル方向中間部に固着した構造なので、飛散したインペラが頂部51に衝突した際は、プロテクタ31が突合わせ溶け込み溶接aに作用する引張作用力を分担し、さらに、プロテクタ31の両側端部312,313のスクロール部3との溶接部はスクロール部3の側面に沿った方向(溶接部に剥がれ方向の作用力が働かない)の作用力なので、溶接強度が十分に確保でき、溶接部の強度、剛性が向上し、製品に対する信頼性が向上する。
図4に基づいて第3実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図4は、第3実施形態におけるスクロール部4のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部4は第1スクロール部41と、第2スクロール部42とで構成されている。
第1スクロール部41はスクロール部4の頂部416に位置する部位の第1頂片411と、該第1頂片411の一端側に接続し、タービンホイール24側に曲折し、延在した第1側片412と、該第1側片412に接続し、第1頂片411の他端側に傾斜した傾斜片413と、該傾斜片413に接続し、タービンホイール24側に曲折し、延在した第2側片414とで構成されている。
第2スクロール部42はスクロール部4の頂部416に位置する部位の第2頂片421と、該第2頂片421の一端側に接続し、タービンホイール24側に曲折し、延在した第3側片422とで構成されている。
そして、段差部415と第2頂片421の他端側端縁との当接部はスクロール部4の周方向全周にわたって連続溶接を実施している。これは、排気ガス通路内の排気ガスが漏れないようにするためである。
一方、第1頂片411の他端側と第2頂片421の一端側は断続溶接が行われる。
このように、頂部に位置する第1頂片411と第2頂片421を重合することにより、タービンホイール24がバーストして、インペラ(動翼)が飛散した場合のプロテクタとしての作用を有するようにしてある。
尚、本実施形態では、溶接は段差部415側を連続溶接とし、第1頂片411の他端側と第2頂片421の一端側は断続溶接としたが、段差部415側を断続溶接とし、第1頂片411の他端側と第2頂片421の一端側を連続溶接としてもよい。
さらに、第2頂片421の一端側に段差部を設け、第1頂片411を排気通路側に位置した重合構造にしてもよい。
また、スクロール部4のラジアル方向頂部の剛性が上がるので、当該部からの騒音発生が抑制され、騒音低減が可能となる。
また、第1頂片411と第2頂片421とを重合させたので、スクロール部4の頂部からの放熱を防ぐ効果を有し、排気ガスの冷却を抑制して、排気ガス浄化触媒の暖気を促進させる効果を有する。
図5に基づいて第4実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図5は、第4実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
そして、スクロール部3の頂部には、頂片331と頂部51外周面との間の第1空間部335、第1スクロール部5の側面と第1側片332との間の第2空間部336夫々を有して、端縁がスクロール部3の側面に当接した側端部332,333,334を有した断面略C字形状のプロテクタ33が固着している。
更に、第1スクロール部5及び、第2スクロール部7の両側に空間部を設けてもよい。 また、第1空間部だけを配設しても、同様の効果を得ることができる。
図6に基づいて第5実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図6は、第5実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
そして、スクロール部3の頂部51には、端縁がスクロール部3の側面に当接した側端部342,343が断面略C字形状のプロテクタ34が固着している。
プロテクタ34は頂部51との間に隙間部空間部(隙間部)345が形成されるように配置され、略C字形状の開口と対向した片(頂片)341と、該頂片341のスラスト方向両端縁に、該両端縁に連続してタービンホイール24側に折り曲げられた両端部342,343で構成され、両端部342,343は第1スクロール部5及び第2スクロール部7の側面のラジアル方向中間位置において、隅肉溶接にて固着されている。
そして空間部345の内部には、耐熱繊維素材である耐熱繊維6を充填してある。耐熱繊維6の一例としては、耐熱性、引張強度の高い結晶性のポリマーである、ポリパラフェニレンテレフタルアミド等の繊維が用いられるとよい。
また、空間部345には、耐熱繊維素材を充填したので、当該部における保温性が向上し、プロテクタ30がスクロール部3からの放熱を防ぐ効果を有し、排気ガスの冷却を抑制して、排気ガス浄化触媒の暖気を促進させる効果を有する。
さらに、耐熱繊維6による騒音吸収が行われ商品性の向上が図れる。
図7に基づいて第6実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図7は、第6実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
そして、スクロール部3の頂部51には、ラジアル方向断面が略C字形状のプロテクタ35が固着されている。
プロテクタ35は頂部51との間に空間部(隙間部)355が形成されるように配置され、略C字形状の開口と対向した片(頂片)351と、該頂片351のスラスト方向両端縁に、該両端縁に連続してタービンホイール24側に折り曲げられた両端部352,353で構成され、両端部352,353は第1スクロール部5及び第2スクロール部7の側面のラジアル方向中間位置において、隅肉溶接にて固着されている。
頂片351には、板金タービンハウジング1のスクロール部3の外周にスクロール方向に沿った凹凸条溝部358が複数条形成されている。
尚、本実施形態では、スラスト方向の断面がU字形状に形成したが、三角形状、矩形形状にしても同様の効果を得ることができる。
また、空間部355には、耐熱繊維素材である耐熱繊維6を充填してもよい。耐熱繊維6の一例としては、耐熱性、引張強度の高い結晶性のポリマーである、ポリパラフェニレンテレフタルアミド等の繊維が用いられるとよい。
図8に基づいて第7実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図8(A)は、第7実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
図8(A)は、スクロール部の頂部とプロテクタとの隙間の一方が開放されたラジアル方向断面形状図を示す。
図8(A)はスクロール部3の頂部51に隙間を有して頂片361と、第2スクロール部7のラジアル方向中間部に端縁を固着した略L字形のプロテクタ36が取付けられている。プロテクタ36は頂部51と頂片361との隙間を形成している空間部365の第1スクロール部5側は開放された構造となっている。
また、本発明において好ましくは、前記空間部365には第5実施形態と同様の耐熱繊維素材である耐熱繊維6を充填すると良い。
また、空間部365には、耐熱繊維素材を充填したので、当該部における保温性が向上し、プロテクタ36がスクロール部3からの放熱を防ぐ効果を有し、排気ガスの冷却を抑制して、排気ガス浄化触媒の暖気を促進させる効果を有する。
さらに、耐熱繊維6による騒音吸収が行われ商品性の向上が図れる。
図8(B)に基づいて第8実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図8(B)は、第8実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
図8(B)はスクロール部3の頂部51に隙間を有して頂片371と、第1スクロール部5のラジアル方向中間部に端縁を固着した略L字形のプロテクタ37が取付けられている。プロテクタ37は頂部51と頂片371との隙間を形成している空間部375の第2スクロール部7側が開放された構造となっている。
空間部375には第5実施形態と同様の耐熱繊維素材である耐熱繊維6を充填してある。プロテクタ37の頂片371の頂部51側には爪状の係止突起374が固着され、プロテクタ37を第1スクロール部5に固着する際に、係止突起374と耐熱繊維6とを係止させて、溶接固着するようになっている。
また、空間部375には、耐熱繊維素材を充填したので、当該部における保温性が向上し、プロテクタ30がスクロール部3からの放熱を防ぐ効果を有し、排気ガスの冷却を抑制して、排気ガス浄化触媒の暖気を促進させる効果を有する。
さらに、耐熱繊維6による騒音吸収が行われ商品性の向上が図れる。
図9に基づいて第9実施形態における、板金タービンハウジング構造について説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図9は、第9実施形態におけるスクロール部3のラジアル方向断面形状図を示し、スクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
スクロール部3の頂部51には、スクロール部3の外周部に沿って、固着部材である内部に雌ねじを設けたボス部382が複数配設(溶接固着)されている。
ボス部382の位置に対応した孔部を有するプロテクタ38が締結部材であるボルト383によって固定されている。
また、プロテクタ38は溶接によって固着部材(この場合は雌ねじ不要)に固定されても良い。
この場合、固着部材が配設された位置に対応した孔部を有するプロテクタ38を、該孔部の内周縁と固着部材の頂面とを隅肉溶接(栓溶接)によって、固着するようにしても良い。
またもプロテクタ38の幅は、第1実施形態で説明したものと同様に、プロテクタ38の幅は、少なくともタービンホイール24のスラスト方向部分の長さを有すればよい。
また、図9に破線にて示したように、空間部384に耐熱繊維素材61を挿入してもよい。耐熱繊維素材61は、ボス部382の位置に対応した貫通孔611を設け、該貫通孔611をボス部382に外嵌して、プロテクタ38にて頂部51に押圧すると、さらに、騒音低減、排気ガスの保温効果を増すことができる。
本発明の第10実施形態に係る図10(A)は、スクロール部を断熱部材で覆った場合の外観略図を示し、図10(B)は、図10(A)のスクロール部のラジアル方向断面形状図に基づいて説明する。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図10(A)のスクロール部3は、第1スクロール部5と第2スクロール部7とをスクロール部3の頂部51のスラスト方向中間部に突合わせ溶け込み溶接aを有した構造をなしている。
図10(A)は、スクロール部3の舌部(図示省略)から巻き終りまでを、金属製線材をメッシュ状にした断熱部材8で被覆したものである。
断熱部材8は、図10(B)に示すように、金属製線材をメッシュ状にしたメッシュ部材81で、耐熱性のある布状の複合素材82を抱合したものである。複合素材82としてはガラス繊維等がある。
断熱部材8は、該断熱部材8の外周縁部に紐状部材83が配設され、紐状部材83が断熱部材8に対して摺動自在にできるようになっており、図10(A)に示すように、スクロール部を断熱部材で覆った後に、紐状部材83によってスクロール部3に緊締できるようになっている。
紐状部材83は耐熱性があれば、細い金属製ワイヤを編んだ物でもよいし、ガラス繊維を紐状にしたものでもよい。
なお紐状部材83は、摺動自在のものでなくても該断熱部材8の両端にそれぞれ締結された状態でもよい。
図10(B)は第1実施形態のスクロール部3の頂部にプロテクタ30が固着された状態に、断熱部材8を被覆させた状態である。
3 スクロール部
5 第1スクロール部
6 耐熱繊維
7 第2スクロール部
8 断熱部材
24 タービンホイール
30,31、33、34,35,36,37,38 プロテクタ
82 複合素材
Claims (9)
- エンジン排気マニホールド下流側に装着され、排気ガスによってタービンロータを駆動するターボチャージャの渦状の排気ガス通路を構成するスクロール部が板金製のスクロール部材によって形成される板金タービンハウジングであって、
前記スクロール部の外周部で、前記タービンロータの回転軸のラジアル方向の外周部に、スクロール方向に沿ってプロテクタを配設し、該プロテクタを前記スクロール部に固着したことを特徴とする板金タービンハウジング。 - 前記プロテクタは板状部材からなり前記スクロール部の外周面の面上に重ねて固着されたことを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
- 前記スクロール部はラジアル方向頂部でタービンロータのスラスト方向に分割され、該分割された端部同士をスクロール方向の概ね全域にわたり重合させて、該重合の部分で前記プロテクタが形成されたことを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
- 前記プロテクタは前記スクロール部の外周部に沿うと共に、前記ラジアル方向断面が略C字形状を成し、該C字形状の開口端縁が前記スクロール部の側壁に固着されたことを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
- 前記プロテクタの前記C字形状の開口と対向した片に、前記スクロール部のスクロール方向に沿って凹凸条溝部を形成したことを特徴とする請求項4記載の板金タービンハウジング。
- 前記プロテクタは、前記スクロール部の前記ラジアル方向頂部と隙間部を有して配設され、前記スクロール部の側壁に固着されたことを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
- 前記隙間部に耐熱繊維素材を充填したことを特徴とする請求項6記載の板金タービンハウジング。
- 前記スクロール部の外周部にスクロール方向に沿って複数の固着部材を配設し、前記プロテクタを前記固着部材を介してスクロール部の外周部にスクロール方向に沿って固定したことを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
- 前記板金タービンハウジングの外周部には、さらに金属製のメッシュ部材で耐熱性のある布状の複合素材を抱合した断熱部材にて被覆されたことを特徴とする請求項1乃至8記載のいずれかに記載の板金タービンハウジング。
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