JP2012210681A - 工作機械 - Google Patents

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JP2012210681A JP2011077365A JP2011077365A JP2012210681A JP 2012210681 A JP2012210681 A JP 2012210681A JP 2011077365 A JP2011077365 A JP 2011077365A JP 2011077365 A JP2011077365 A JP 2011077365A JP 2012210681 A JP2012210681 A JP 2012210681A
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Abstract

【課題】回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができるコラム移動型の工作機械において、工具マガジンの大型化を防ぐことができる工作機械を提供する。
【解決手段】ベース20と、ワーク54を固定状態と回転状態とで選択的に保持するワーク保持機構52と、ベース上に移動可能に設けられるコラム28と、コラムに昇降可能に設けられる主軸ヘッド32と、主軸ヘッドに回転可能に支持される主軸46と、主軸に固定的に保持される回転加工用工具12と、複数の回転加工用工具を収容する工具交換装置62とを備えた工作機械10において、旋削加工を行うための旋削加工用工具14と、主軸ヘッド32に支持され、その旋削加工用工具14を固定する工具ホルダ82とを備えるように構成する。工作機械10は、旋削加工用工具14を工具マガジンに収容しなくてもよい為、工具マガジンの大型化を防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械、詳しくは、回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができる工作機械に関する。
工作機械には、コラムが移動する構造(コラム移動型)の工作機械が存在する。特許文献1に記載のコラム移動型の工作機械は、回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができる。回転加工は、固定されているワークに対して、回転加工用工具を回転させることで行う加工であり、具体的には、ドリル加工、タップ加工等がある。一方、旋削加工は、回転するワークに対して、固定的に設けられた旋削加工用工具によって行う加工である。
特開平6−126571号公報
特許文献1に記載の工作機械では、様々な回転加工及び旋削加工を行うことができるように、種々の回転加工用工具及び旋削加工用工具が工具マガジンに収容されている。該工具マガジンは、工具交換を容易にするべく、コラムに設けられている。しかし、工具マガジンは、種々の回転加工用工具及び旋削加工用工具を収容することで大型化し、重量が大きくなる。工具マガジンの大型化は、工具交換に要する時間が増大し、作業が非効率となる場合がある。また、コラム移動型の工作機械は、重量が大きい工具マガジンをコラムに設けると、コラムに掛かる重量のバランスが悪くなる。故に、該工作機械は、コラムの移動速度の低下、コラムの位置決め制御の精度の低下等を招く場合がある。
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができるコラム移動型の工作機械において、工具マガジンの大型化を防ぐことができる工作機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の工作機械は、ベースと、該ベース上に設けられ、ワークを固定させた状態と回転可能な状態とで選択的に保持するワーク保持台と、前記ベース上に移動可能に設けられるコラムと、前記コラムに昇降可能に設けられる主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドに回転可能に支持される主軸と、前記主軸に固定的に保持され、前記ワーク保持台に固定的に保持された前記ワークに回転加工を行うための回転加工用工具と、複数の前記回転加工用工具を収容する工具マガジンとを備え、前記工具マガジンと前記主軸との間で前記回転加工用工具を交換可能な工作機械において、前記ワーク保持台に回転可能に保持された前記ワークに旋削加工を行うための旋削加工用工具と、前記主軸ヘッドに支持され、前記旋削加工用工具を固定する旋削加工用工具ホルダとを備える。
また、請求項2に記載の工作機械は、請求項1に記載の工作機械において、前記旋削加工用工具ホルダは、前記旋削加工用工具によって前記ワークに旋削加工を行うことが可能な加工位置と、前記旋削加工用工具が前記ワークと前記ベースと前記ワーク保持台とのいずれにも干渉しない退避位置との間で、前記旋削加工用工具の位置を変更可能な工具位置変更機構を有する。
また、請求項3に記載の工作機械は、請求項2に記載の工作機械において、前記工具位置変更機構は、前記回転加工用工具によって前記ワークに回転加工を行っている際に前記旋削加工用工具の位置を前記退避位置に変更する。
また、請求項4に記載の工作機械は、請求項2又は請求項3に記載の工作機械において、前記旋削加工用工具ホルダは、前記主軸ヘッドに支持されるヘッド支持部と、前記旋削加工用工具を固定する工具保持部とを有し、前記工具位置変更機構は、前記ヘッド支持部を前記主軸ヘッドに対して昇降させて、前記加工位置と前記退避位置との間で前記旋削加工用工具の位置を変更する。
また、請求項5に記載の工作機械は、請求項2又は請求項3に記載の工作機械において、前記旋削加工用工具ホルダは、前記主軸ヘッドに支持されるヘッド支持部と、前記旋削加工用工具を固定する工具保持部とを有し、前記工具位置変更機構は、前記ヘッド支持部を前記主軸ヘッドに対して揺動させて、前記加工位置と前記退避位置との間で前記旋削加工用工具の位置を変更する。
また、請求項6に記載の工作機械は、請求項4又は請求項5に記載の工作機械において、前記旋削加工用工具ホルダは、前記工具保持部に複数の前記旋削加工用工具を固定可能である。
請求項1に記載の工作機械では、工具マガジンは、旋削加工用工具を収容せず、回転加工用工具のみ収容する。旋削加工用工具は、主軸ヘッドに支持される旋削加工用工具ホルダに固定される。これにより、工作機械は、工具マガジンの小型化、軽量化を図ることができ、工具マガジンの大型化を防ぐことができる。
また、請求項2に記載の工作機械では、ワーク、テーブル等を避けるように旋削加工用工具を移動させることができる。回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができる工作機械では、回転加工用工具と旋削加工用工具との一方の使用時に他方がワーク、テーブル等に干渉するのを防ぐ為、各工具の配設位置が制限される。しかし、請求項2に記載の工作機械によれば、旋削加工用工具を移動させることでワーク、テーブル等との干渉を避けることができる。故に、工作機械は工具の配設位置の制限を緩和することができる。工作機械は作業スペースを広くすることができる。
また、請求項3に記載の工作機械では、回転加工時に旋削加工用工具を退避位置に移動させることができる為、回転加工用工具による加工領域を大きくすることができる。
また、請求項4に記載の工作機械では、工具位置変更機構として、ヘッド支持部を主軸ヘッドに対して昇降するスライド機構によって旋削加工用工具を移動する。工作機械は、スライド機構を採用することで、簡便な構造の工具位置変更機構を実現することができる。
また、請求項5に記載の工作機械では、工具保持部をヘッド支持部によって軸支する。即ち、工具保持部を水平軸周りに揺動可能にヘッド支持部が支持することで、旋削加工用工具を移動させることができる。従って、工作機械は工具位置変更機構の構造を簡便なものとすることができる。
また、請求項6に記載の工作機械によれば、旋削工具用ホルダは、工具保持部に複数の旋削加工用工具を固定可能なので、様々な旋削加工を行うことができる。
旋削加工用工具が退避位置にある工作機械を示す斜視図である。 旋削加工用工具が退避位置にある工作機械を示す正面図である。 旋削加工用工具が退避位置にある工作機械を示す右側面図である。 旋削加工用工具が加工位置にある工作機械を示す斜視図である。 旋削加工用工具が加工位置にある工作機械を示す右側面図である。 グリップアームの拡大図である。 旋削加工用工具が退避位置にある第2の実施例の工作機械を示す斜視図である。 旋削加工用工具が退避位置にある第2の実施例の工作機械を示す右側面図である。 旋削加工用工具が加工位置にある第2の実施例の工作機械を示す右側面図である。
以下、本発明の一実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<実施例>
図1乃至図5を参照し、本発明の実施例の工作機械10について説明する。工作機械10は、回転加工用工具12と旋削加工用工具14との両方を装備しており、回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができる。
尚、本実施例では、図2の紙面左側、右側、表側、背面側、上側、下側は夫々工作機械10の左方、右方、前方、後方、上方、下方である。工作機械10の左右方向、前後方向、上下方向は夫々X方向、Y方向、Z方向である。
工作機械10は、床面に設置されたベース20と、ベース20上にY方向移動装置22を介して設けられたキャリッジ24と、キャリッジ24上にX方向移動装置26を介して設けられたコラム28と、コラム28の前面にZ方向移動装置30を介して設けられた主軸ヘッド32とを備えている。
Y方向移動装置22は、ベース20の上面にY方向に延びる1対のY方向ガイドレール34と、キャリッジ24の下面に1対のY方向ガイドレール34に嵌合可能に設けられた複数のY方向スライド部材36とを備える。Y方向移動装置22は、Y方向モータ(図示省略)の駆動によって、キャリッジ24をY方向における任意の位置に移動させる。
X方向移動装置26は、キャリッジ24の上面にX方向に延びる1対のX方向ガイドレール38と、コラム28の下面に1対のX方向ガイドレール38に嵌合可能に設けられた複数のX方向スライド部材40とを備える。X方向移動装置26は、X方向モータ(図示省略)の駆動によって、コラム28をX方向における任意の位置に移動させる。
Z方向移動装置30は、コラム28の前面にZ方向に延びる1対のZ方向ガイドレール42と、主軸ヘッド32の後面に1対のZ方向ガイドレール42に嵌合可能に設けられた複数のZ方向スライド部材44とを備える。Z方向移動装置30は、Z方向モータ(図示省略)の駆動によって、主軸ヘッド32をZ方向における任意の位置に移動させる。
3つの移動装置22、26、30は、X、Y、Z方向の各モータの駆動を制御することで、主軸ヘッド32をベース20上の任意の位置に移動させることができる。主軸ヘッド32は、前方側端部に主軸46を回転可能に保持する。主軸46は、Z方向に延びる。主軸46の下端には、回転加工用工具12が着脱可能に装着される。主軸46は、主軸ヘッド32の上端に設けた主軸モータ50によって軸心回りに回転駆動する。工作機械10は、主軸46の回転によって、ワーク保持機構52が保持するワーク54に対して、回転加工用工具12による回転加工を行うことができる。
ワーク保持機構52は、ベース20の前端部に配設されている。ワーク保持機構52は、ワーク54を固定状態と回転状態とで選択的に保持する。詳細には、ワーク保持機構52は、X方向両端部が上方に屈曲した略コの字型のテーブル台55と、ワーク54を固定するテーブル57とを備える。テーブル台55は、X方向両端部の屈曲部分において、X方向に延びる支持軸58を中心として揺動可能である。テーブル57は、テーブル台55のX方向両端部の屈曲部分の間に位置するテーブル面56に配置される。テーブル57は、テーブル面56にZ方向に延びる支持軸(図示省略)を介してテーブル面56に設けられている。テーブル57は、該支持軸を中心として回転可能である。
テーブル台55の支持軸58とテーブル57の支持軸とは、夫々に対応する回転モータ(図示省略)に接続されている。テーブル台55は、支持軸58の回転により、ワーク54の姿勢を変更する。テーブル57は、支持軸の回転により、ワーク54を回転させる。即ち、テーブル57の支持軸に接続された回転モータの駆動を制御することで、ワーク保持機構52は、ワーク54を固定状態と回転状態とで切り換えることができる。工作機械10は、固定状態のワーク54に対して、上記回転加工用工具12によって回転加工が行われ、回転状態のワーク54に対して、後述する旋削加工用工具14によって旋削加工が行われる。
また、コラム28の左右の両側面には、前方に延びる1対のフレーム60が固定されている。1対のフレーム60の前端部には、工具交換装置62が配設されている。1対のフレーム60と工具交換装置62とによって囲まれた空間に主軸ヘッド32が位置している。
工具交換装置62は、回転加工用工具12を把持する複数(例えば14個)のグリップアーム64(図6参照)と、複数のグリップアーム64を外周に保持する円盤状のマガジン本体65と、マガジン本体65に支持され各グリップアーム64の夫々を覆う複数のマガジンカバー66とを有している。マガジン本体65は、外周の等間隔の位置において、複数のグリップアーム64を放射状に保持する。マガジンカバー66は、外周に切欠部68を有する。切欠部68は、グリップアーム64が把持する回転加工用工具12がマガジンカバー66と干渉するのを避ける。
マガジン本体65は、マガジンモータ(図示省略)の駆動によって、前方に向かって斜め下方に延びる回転軸70(図3及び図5参照)を中心に回転する。故に、工具交換装置62は、マガジン本体65に保持された複数のグリップアーム64のうちの任意のものを、工具交換可能な位置、具体的には、主軸46の下方に移動させることができる。
図6に示すように、グリップアーム64は、略くの字型に屈曲されたアーム本体72と、アーム本体72の一端部に連続し、回転加工用工具12を把持するY字型の把持部74とを備える。把持部74は、回転加工用工具12の外径部に形成した溝部(図示省略)を把持する。グリップアーム64は、アーム本体72の他端部において、支持軸76を介してマガジン本体65に揺動可能に保持されている。グリップアーム64は、アーム本体72の支持軸76近傍に、カムフォロア78が設けられている。工具交換可能位置に移動したグリップアーム64のカムフォロア78は、主軸ヘッド32のZ方向の昇降移動に伴って、主軸ヘッド32の前面の下端部に設けられたカム面80に沿って摺動する。この摺動により、工具交換可能位置のグリップアーム64は、支持軸76を中心に揺動する。
詳細には、カム面80は、下方に向かうほど主軸ヘッド32の前面からの突出量が多くなる形状である為、主軸ヘッド32が上方に移動すると、カムフォロア78が摺動しているカム面80の突出量は多くなる。故に、カムフォロア78がカム面80に沿って主軸ヘッド32から離間する方向に付勢され、グリップアーム64は支持軸76を中心に揺動して把持部74が主軸ヘッド32に接近していく。把持部74は、主軸46が装着する回転加工用工具12を把持する。主軸46は回転加工用工具12の装着を解除する。そして、主軸ヘッド32が最も上方に移動すると、グリップアーム64の把持部74は、主軸46の下端部の真下に位置する。これにより、グリップアーム64は主軸46に装着されている回転加工用工具12を把持部74に把持させることができる。
一方、主軸ヘッド32が下方に移動すると、カムフォロア78が摺動しているカム面80の突出量は少なくなる。故に、カムフォロア78がカム面80に沿って主軸ヘッド32に接近する方向に付勢され、グリップアーム64は支持軸76を中心に揺動して把持部74が主軸ヘッド32から離間していく。主軸46はグリップアーム64が把持する回転加工用工具12を装着する。把持部74は回転加工用工具12の把持を解除する。主軸ヘッド32を下方に移動させる際に、グリップアーム64は主軸ヘッド32等と干渉しない。従って、工作機械10では、工具交換装置62と主軸46との間で回転加工用工具12を好適に交換することができる。
また、主軸ヘッド32の右側面の下端部には、旋削加工用工具14を保持する工具ホルダ82が固定されている。工具ホルダ82は、旋削加工用工具14が固定される工具固定板84を有している。工具固定板84は、スライド機構86を介して主軸ヘッド32に支持されている。スライド機構86は、主軸ヘッド32の右側面の下端部に固定されZ方向に延びる1対のインナレール88と、1対のインナレール88を摺動可能に保持するとともに、工具固定板84に固定される1対のアウタレール(図示省略)と、1対のインナレール88と1対のアウタレールとをZ方向に相対移動させるスライドモータ(図示省略)とによって構成されている。スライド機構86は、スライドモータを駆動させることで、工具固定板84を主軸ヘッド32に対して昇降させることができる。また、工具固定板84には、4本の旋削加工用工具14が、夫々の軸線が平行且つ夫々の先端がY方向直線上に並ぶように固定されている。つまり、4本の旋削加工用工具14は櫛歯状に工具固定板84に固定されている。
図1乃至図3に示すように、工作機械10では、回転加工用工具12による回転加工を行う場合に、工具固定板84を上昇させる。旋削加工用工具14はベース20、ワーク54、ワーク保持機構52の何れにも干渉しない位置である退避位置に移動可能である。これにより、工作機械10では、回転加工用工具12が装着される主軸46と、旋削加工用工具14が固定される工具固定板84とをある程度自由に配設することができる。また、工作機械10は、回転加工時に旋削加工用工具14のワーク54、テーブル57等への接触を考慮する必要が無くなる為、回転加工時にコラム28等の移動範囲を大きくすることができる。故に、工作機械10は回転加工の領域を広くすることができる。
図4及び図5に示すように、工作機械10では、旋削加工用工具14による旋削加工を行う場合に、工具固定板84を下降させる。旋削加工用工具14はワーク保持機構52によって保持されているワーク54に加工可能な位置である加工位置に移動する。即ち、工具ホルダ82は、主軸ヘッド32等を移動させることなく、旋削加工用工具14の位置を退避位置と加工位置との間で変更することができる。尚、工作機械10は、旋削加工時に、回転加工用工具12を主軸46から取り外しておくことで、回転加工用工具12のワーク54、テーブル57等への接触を考慮する必要が無くなる。故に、工作機械10は旋削加工の領域を広くすることができる。
また、従来の回転加工と旋削加工とを選択的に行うことができる工作機械は、複数の回転加工用工具と複数の旋削加工用工具との両方を1つの工具マガジンに収容する。このような工作機械では、工具マガジンが大型化し、重量が大きくなる。また、コラム移動型の工作機械では、大型化した工具マガジンがコラムに固定されると、コラムに掛かる重量のバランスが悪くなる。該工作機械は、コラムの移動速度の低下、コラムの位置決め制御の精度低下等を引き起こす場合がある。しかし、本実施例の工作機械10は、上述したように、複数の回転加工用工具12が工具交換装置62に収容されるとともに、複数の旋削加工用工具14が工具ホルダ82によって保持されている。これにより、工作機械10は複数種類の回転加工及び複数種類の旋削加工のうちから選択的に行うことができ、且つ工具マガジンの大型化を防ぐことができる。
さらに、工作機械10は、旋削加工用工具14の位置を変更する為の機構としてスライド機構86を設けることで構造をシンプルにできる。また、工具固定板84は、4本の旋削加工用工具14を櫛歯状に固定することで構造をシンプルにできる。本実施例の工作機械10では、工具ホルダ82を介して、複数の旋削加工用工具14を主軸ヘッド32に装着するという簡便な構造で達成することができる。
上記実施例において、工作機械10は、工作機械の一例である。ベース20、コラム28、主軸ヘッド32、主軸46は、夫々、ベース、コラム、主軸ヘッド、主軸の一例である。また、回転加工用工具12及び旋削加工用工具14は、夫々、回転加工用工具及び旋削加工用工具の一例である。ワーク保持機構52は、ワーク保持台の一例である。マガジン本体65は、工具マガジンの一例である。工具ホルダ82は、旋削加工用工具ホルダの一例である。工具ホルダ82を構成するスライド機構86は、工具位置変更機構の一例である。スライド機構86を構成する工具固定板84は、ヘッド支持部及び工具保持部の一例である。
<第2実施例>
図7乃至図9を参照し、第2実施例の工作機械100について説明する。第2実施例の工作機械100は、上記実施例の工作機械10と比較して、旋削加工用工具102を保持する工具ホルダ104を除き、上記実施例のものと略同様の構成である。故に、工作機械100の説明では工具ホルダ104を中心に説明し、上記実施例と同様の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略或いは簡略化する。
第2実施例の工作機械100では、旋削加工用工具102が、工具ホルダ104によって主軸ヘッド32に揺動可能に設けられている。旋削加工用工具102は、工具ホルダ104の揺動に伴って、退避位置と加工位置との間で変更される。詳細には、工具ホルダ104は、旋削加工用工具102が固定される工具固定板106と、主軸ヘッド32の右側面の下端部に支持されX方向に延びる支持軸108とを備える。工具固定板106は、支持軸108に支持される。工具固定板106は、支持軸108を中心に揺動可能である。故に、旋削加工用工具102は、工具固定板106の揺動によって退避位置と加工位置との間で変更される。第2実施例では、退避位置は工具固定板106の揺動によって旋削加工用工具102の先端部が上昇し且つ後方に向いた位置である。加工位置は工具固定板106の揺動によって旋削加工用工具102の先端部が下降し且つワーク保持機構52によって保持されているワーク54に加工可能な位置である。また、支持軸108には、ステッピングモータ(図示省略)が接続されている。旋削加工用工具102は、ステッピングモータの駆動により退避位置と加工位置との間で位置を変更可能である。
図7及び図8に示すように、工作機械100では、回転加工用工具12による回転加工を行う場合に、ステッピングモータを駆動することで、旋削加工用工具102を退避位置に移動することができる。図9に示すように、旋削加工用工具102による旋削加工を行う場合には、ステッピングモータを駆動することで、旋削加工用工具102を加工位置に移動することができる。即ち、工具ホルダ104は、上記実施例で採用されていた工具ホルダ82と同様に、旋削加工用工具102の位置を退避位置と加工位置との間で変更することができる。
従って、第2実施例の工作機械100は、上記実施例の工作機械10と同様に、回転加工及び旋削加工の両方を行うことができ、且つ工具マガジンの大型化を防ぐことができる。さらに、第2実施例の工作機械100では、旋削加工用工具102が固定された工具固定板106を支持軸108によって主軸ヘッド32に軸支するというシンプルな構造である。故に、工作機械100は工具ホルダ104の小型化、軽量化、低コスト化等を図ることができる。
上記第2実施例において、工作機械100は、工作機械の一例である。旋削加工用工具102は、旋削加工用工具の一例である。工具ホルダ104は、旋削加工用工具ホルダの一例である。工具固定板106及び支持軸108は、工具位置変更機構の一例である。工具固定板106は、ヘッド支持部及び工具保持部の一例でもある。
尚、本発明は、上記実施例及び第2実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。上記実施例では、ヘッド支持部としての工具固定板84、106はZ方向に昇降することで旋削加工用工具14の位置を変更していたが、例えば、Z方向以外のX方向、Y方向等へ移動し、昇降してもよい。ヘッド保持部は斜めに昇降してもよい。また、ヘッド支持部は昇降することなく、Z方向に垂直な面上において移動してもよい。
また、上記実施例及び第2実施例では、工具固定板84、106に直接、旋削加工用工具14、102が固定されていた。例えば、工具固定板84、106は、旋削加工用工具14、102の後端部を脱着可能に嵌め入れることができる嵌入穴が形成された保持具を固定する。工具固定板84、106は、保持具を介して、旋削加工用工具14、102を工具固定板84、106に固定するように構成してもよい。このように構成すれば、必要に応じて、旋削加工用工具を交換することができる。
上記実施例の工具ホルダ82は、工具固定板84に4本の旋削加工用工具14を櫛歯状に固定した。工具ホルダ82は、1乃至3本の旋削加工用工具14を工具固定板84に固定してもよい。工具ホルダ82は、旋削加工用工具14を工具固定板84に5本以上固定してもよい。工具固定板84に固定する複数本の旋削加工用工具14は、夫々の先端がY方向直線状に並んでいなくてもよい。工具固定板84に固定する複数本の旋削加工用工具14は、夫々の軸線が平行に並んでいなくてもよい。
10:工作機械
12:回転加工用工具
14:旋削加工用工具
20:ベース
28:コラム
32:主軸ヘッド
46:主軸
52:ワーク保持機構(ワーク保持台)
62:工具交換装置
65:マガジン本体(工具マガジン)
82:工具ホルダ(旋削加工用工具ホルダ)
84:工具固定板(ヘッド支持部)(工具保持部)
86:スライド機構(工具位置変更機構)
100:工作機械
102:旋削加工用工具
104:工具ホルダ(旋削加工用工具ホルダ)
106:工具固定板(工具位置変更機構)(ヘッド支持部)(工具保持部)
108:支持軸(工具位置変更機構)

Claims (6)

  1. ベースと、
    該ベース上に設けられ、ワークを固定させた状態と回転可能な状態とで選択的に保持するワーク保持台と、
    前記ベース上に移動可能に設けられるコラムと、
    前記コラムに昇降可能に設けられる主軸ヘッドと、
    前記主軸ヘッドに回転可能に支持される主軸と、
    前記主軸に固定的に保持され、前記ワーク保持台に固定的に保持された前記ワークに回転加工を行うための回転加工用工具と、
    複数の前記回転加工用工具を収容する工具マガジンと
    を備え、前記工具マガジンと前記主軸との間で前記回転加工用工具を交換可能な工作機械において、
    前記ワーク保持台に回転可能に保持された前記ワークに旋削加工を行うための旋削加工用工具と、
    前記主軸ヘッドに支持され、前記旋削加工用工具を固定する旋削加工用工具ホルダと
    を備えることを特徴とする工作機械。
  2. 前記旋削加工用工具ホルダは、
    前記旋削加工用工具によって前記ワークに旋削加工を行うことが可能な加工位置と、前記旋削加工用工具が前記ワークと前記ベースと前記ワーク保持台とのいずれにも干渉しない退避位置との間で、前記旋削加工用工具の位置を変更可能な工具位置変更機構を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記工具位置変更機構は、
    前記回転加工用工具によって前記ワークに回転加工を行っている際に前記旋削加工用工具の位置を前記退避位置に変更することを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記旋削加工用工具ホルダは、
    前記主軸ヘッドに支持されるヘッド支持部と、前記旋削加工用工具を固定する工具保持部とを有し、
    前記工具位置変更機構は、
    前記ヘッド支持部を前記主軸ヘッドに対して昇降させて、前記加工位置と前記退避位置との間で前記旋削加工用工具の位置を変更することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の工作機械。
  5. 前記旋削加工用工具ホルダは、
    前記主軸ヘッドに支持されるヘッド支持部と、前記旋削加工用工具を固定する工具保持部とを有し、
    前記工具位置変更機構は、
    前記ヘッド支持部を前記主軸ヘッドに対して揺動させて、前記加工位置と前記退避位置との間で前記旋削加工用工具の位置を変更することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の工作機械。
  6. 前記旋削加工用工具ホルダは、
    前記工具保持部に複数の前記旋削加工用工具を固定可能であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の工作機械。
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