JP2012209493A - 積層コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 めっき液の浸入を抑制しつつ、製品間における静電容量のばらつきの低減が図られた積層コンデンサを提供する。
【解決手段】
本発明に係る積層コンデンサ100は、内部電極層7が第1の内部電極20と第2の内部電極30とを含み、かつ、各内部電極20、30が、端面から遠い側に位置する同幅の活性電極部21、31と、活性電極部21、31より幅狭であり、端面に近い側に位置する同幅の引出電極部22、32とを含む。中間内部電極層8は第3の内部電極40を含み、かつ、第3の内部電極40は、第1の内部電極20の引出電極部22の一部22aおよび第2の内部電極30の引出電極部32の一部32aと重畳するようにX方向に延在し、かつ、各内部電極20、30の活性電極部21、31の幅w1よりも幅広の形状を有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は積層コンデンサに関する。
従来、電極パターンが設けられた複数の誘電体層を積層して形成される積層コンデンサが知られており、たとえば下記特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された積層コンデンサは、内部電極層とフロート電極層とが誘電体層を介して交互に積層された素体を有しており、内部電極とフロート電極とにより直列コンデンサ成分が形成されている。
特開平7−135124号公報
上述のような積層コンデンサを作製する際、電極パターンが形成された誘電体層を積層する工程において、積層方向に直交する方向における位置ズレ(積層ズレ)が上下に重なる誘電体層間で生じることがある。このような積層ズレは、積層コンデンサの製品間での静電容量のばらつきにつながる。特に、近年の数ギガヘルツ帯の高周波フィルタに用いられる小さい静電容量(たとえば10pF程度)の積層コンデンサにおいては、その静電容量のばらつきの低減が、非常に重要な技術的課題となっている。
また、積層コンデンサの素体の端面には、端子電極がめっき形成されるが、そのめっき形成の際に用いられるめっき液が、素体内に侵入した場合には、積層コンデンサの信頼性の低下につながることが知られている。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、めっき液の浸入を抑制しつつ、製品間における静電容量のばらつきの低減が図られた積層コンデンサを提供することを目的とする。
本発明に係る積層コンデンサは、内部電極層と中間内部電極層とが誘電体層を介して交互に積層された素体を備える積層コンデンサであって、素体の互いに対面する第1の端面および第2の端面には、第1の端子電極および第2の端子電極がそれぞれ設けられ、内部電極層は、第1の端子電極と電気的に接続されるとともに第1の端面の側から第2の端面方向に延びる第1の内部電極と、第2の端子電極と電気的に接続されるとともに第2の端面の側から第1の端面方向に延びる第2の内部電極とを含み、第1の内部電極および第2の内部電極がそれぞれ、端面から遠い側に位置する同幅の活性電極部と、活性電極部より幅狭であり、活性電極部より端面に近い側に位置する同幅の引出電極部とを含み、中間内部電極層は、第1の端子電極および第2の端子電極のいずれとも接続されず、第1の内部電極および第2の内部電極との間で直列に接続された複数の容量成分を形成する第3の内部電極を含み、第3の内部電極は、第1の内部電極の引出電極部の一部および第2の内部電極の引出電極部の一部と重畳するように、第1の端面と第2の端面との対面方向に延在し、かつ、第1の内部電極および第2の内部電極の活性電極部の幅よりも幅広の形状を有する。
この積層コンデンサにおいては、内部電極層と中間内部電極層との間に、第3の内部電極の幅方向に関する積層ズレが生じた場合、第1の内部電極および第2の内部電極の活性電極部の幅よりも第3の内部電極が幅広の形状を有するため、第3の内部電極の幅方向に関する積層ズレに起因する静電容量の変化を抑えることができる。また、内部電極層と中間内部電極層との間に、第3の内部電極の延在方向(すなわち、第1の端面と第2の端面との対面方向)に関する積層ズレが生じた場合でも、第1の内部電極と第2の内部電極とが同幅の活性電極部および引出電極部を含むため、第3の内部電極の延在方向に関する積層ズレに起因する静電容量の変化も抑えることができる。特に、引出電極部の幅が活性電極部の幅よりも狭くなっているため、幅狭の引出電極部が形成されていない場合に比べて、第3の内部電極の延在方向に関する積層ズレの際に、第1の内部電極と第3の内部電極との対向面積の変化および第2の内部電極と第3の内部電極との対向面積の変化が低減され、その結果、第1の内部電極、第2の内部電極および第3の内部電極で形成される、直列に接続された複数の容量成分の合成容量の変化が低減される。このように、本発明に係る積層コンデンサは、積層ズレが生じた場合であっても、静電容量の変化を抑えることができるため、製品間における静電容量のばらつき低減が実現される。
加えて、第1の内部電極および第2の内部電極においては、各引出電極部の幅が各活性電極部の幅よりも狭いため、素体の第1の端面および第2の端面に第1の端子電極および第2の端子電極をめっき形成する際にめっき液が浸入しにくく、めっき液の浸入による積層コンデンサの信頼性低下を抑制することができる。
また、第1の内部電極および第2の内部電極の活性電極部の幅方向における端部位置と、第3の内部電極の幅方向における端部位置との差が、第1の内部電極または第2の内部電極の活性電極部の延在方向の端部位置と、第3の内部電極の延在方向の端部位置との差よりも大きい態様であってもよい。この場合、第3の内部電極の延在方向における積層ズレに比べて、幅方向における積層ズレに起因する静電容量の変化を効果的に抑えることができる。
また、複数の内部電極層のうち、素体の積層方向における最も外側に位置する内部電極層が、中間内部電極層よりも素体の積層方向における外側に位置する態様であってもよい。中間内部電極層が、内部電極層よりも素体の積層方向における外側に位置する場合には、第1の端子電極および第2の端子電極と中間内部電極層の第3の内部電極との間で浮遊容量が生じてしまうが、上記態様にすることにより、この浮遊容量の発生を回避することができる。
本発明によれば、めっき液の浸入を抑制しつつ、製品間における静電容量のばらつきの低減が図られた積層コンデンサが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図2は、図1に示す積層コンデンサのII−II線に沿った断面図である。 図3は、図2に示す積層コンデンサのIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1の積層コンデンサの素体を誘電体層ごとに展開した展開図である。 図5は、内部電極層の第1の内部電極および第2の内部電極を積層方向から見た図である。 図6は、中間内部電極層の第3の内部電極を積層方向から見た図である。 図7は、従来技術に係る積層コンデンサの内部電極層を積層方向から見た図である。 図8は、最外内部電極層を積層方向から見た図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜4を参照しつつ、本発明の実施形態に係る積層コンデンサ100の構成について説明する。図1は、積層コンデンサ100を示す斜視図である。図2は、図1に示す積層コンデンサ100のII−II線に沿った断面図である。図3は、図2に示す積層コンデンサ100のIII−III線に沿った断面図である。図4は、積層コンデンサ100の素体1を誘電体層ごとに展開した展開図である。
図1に示すように、積層コンデンサ100は、複数の長方形板状の誘電体層を積層して一体化することによって略直方体形状に構成された素体1と、第1の端子電極2および第2の端子電極3を備えている。積層コンデンサ100は、長さ0.4〜5.7mm、幅0.2〜5.0mm、厚さ0.2〜3.2mm程度である。
第1の端子電極2は、素体1の長手方向(図のX方向)の第1の端面1aに形成された外部電極であり、素体1の第1の端面1aを覆うと共に、当該端面に隣接する4つの側面の一部を一体的に覆うように形成されている。また、第2の端子電極3は、第1の端面1aに対面する反対側の端面(第2の端面)1bに形成された外部電極であり、素体1の第2の端面1bを覆うと共に、当該端面に隣接する4つの側面の一部を一体的に覆うように形成されている。
第1の端子電極2および第2の端子電極3は、素体1にめっき形成される。具体的には、素体1の外面にCuやNi、あるいはAg、Pd等を主成分とする導電性ペーストをディップなどによって付着させた後に所定温度(例えば、700℃程度)にて焼き付け、更に電気めっきを施すことにより、形成される。電気めっきには、Ni、Sn等を用いることができる。第1の端子電極2および第2の端子電極3の厚さは、20〜700μm程度に設定される。
素体1は、図2および図3に示すように、複数の長方形板状の誘電体層6と、複数の内部電極層7および複数の中間内部電極層8とが積層された積層体として構成されている。内部電極層7と中間内部電極層8とは、素体1内において誘電体層6の積層方向(図のZ方向)(以下、単に「積層方向」と称する。)に沿ってそれぞれ一層ずつ配置されており、少なくとも一層の誘電体層6を挟むように対向配置されている。素体1においては、内部電極層7と中間内部電極層8とは誘電体層6を介して交互に積層されている。なお、複数の内部電極層7のうち、積層方向における最も外側に位置する内部電極層を、最外内部電極層9として区別する。
実際には、積層コンデンサ100の素体1における複数の誘電体層6は、互いの間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体1は、図4に示すように、10枚のセラミックグリーシートを重ね合わせて焼成して一体化することによって形成される。具体的には、10枚のセラミックグリーンシートは、上から順に、電極パターンが形成されていないシート10、最外内部電極層9の電極パターンが形成されたシート13、中間内部電極層8の電極パターンが形成されたシート12、内部電極層7の電極パターンが形成されたシート11、中間内部電極層8の電極パターンが形成されたシート12、内部電極層7の電極パターンが形成されたシート11、中間内部電極層8の電極パターンが形成されたシート12、内部電極層7の電極パターンが形成されたシート11、中間内部電極層8の電極パターンが形成されたシート12、最外内部電極層9の電極パターンが形成されたシート13で構成されている。
各シート10〜13は、BaTiO、CaZrOなどを主成分として構成され、その厚さ、すなわち焼成後の誘電体層6の厚さは、6〜60μmとされている。各シート11〜13の電極パターンはNiやNi合金などの導電材を含んでおり、当該導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
次に、内部電極層7の電極パターンおよび中間内部電極層8の電極パターンについて、図5および図6を参照しつつ説明する。
図5に示すように、内部電極層7の電極パターンは、一対の内部電極20、30(第1の内部電極20および第2の内部電極30)によって構成されている。これらの内部電極20、30は、いずれもT字形状を有しており、所定長さだけ離間された状態で、シート11上において第1の端面1aと第2の端面1bとの対面方向に直交する方向(図のY方向)(以下、「幅方向」と称す。)に横断する中心線に関して線対称に配置されている。
第1の内部電極20は、素体1の第1の端面1a側に位置し、第1の端子電極2と電気的に接続されるとともに第1の端面1aから第2の端面1b側に延びている。第1の内部電極20は、第1の端面1aから遠い側に位置する活性電極部21と、活性電極部21より第1の端面1aに近い側に位置する引出電極部22とで構成されている。
活性電極部21は、矩形形状を有し、幅方向における幅が一定幅w1となっている。引出電極部22も、矩形形状を有し、幅方向における幅が一定幅w2となっている。この引出電極部22の幅w2は、活性電極部21の幅w1よりも狭く(すなわち、w2<w1)設計されている。
第2の内部電極30は、素体1の第2の端面1b側に位置し、第2の端子電極3と電気的に接続されるとともに第2の端面1bから第1の端面1a側に延びている。第2の内部電極30は、第2の端面1bから遠い側に位置する活性電極部31と、活性電極部31より第2の端面1bに近い側に位置する引出電極部32とで構成されている。
活性電極部31は、第1の内部電極20の活性電極部21と同様の矩形形状を有し、かつ、活性電極部21と同幅の一定幅w1となっている。引出電極部32は、第1の内部電極20の引出電極部22と同様の矩形形状を有し、引出電極部22と同幅の一定幅w2となっている。
図6に示すように、中間内部電極層8の電極パターンは、シート12の中央に配置された第3の内部電極40によって構成されている。第3の内部電極40は、第1の端子電極2および第2の端子電極3とは接続されておらず、これらの電極2、3のいずれとも電気的絶縁が図られている。また、第3の内部電極40は、矩形形状を有し、第1の端面1aと第2の端面1bとの対面方向に延びている。第3の内部電極40は、一定幅w3となっており、この幅w3は、第1の内部電極20および第2の内部電極30の活性電極部21、31の幅w1よりも広く(すなわち、w3>w1)設計されている。
この第3の内部電極40の延在方向における長さは、第1の内部電極20の活性電極部21および第2の内部電極30の活性電極部31を覆い、さらに、第1の内部電極20の引出電極部22の一部22aおよび第2の内部電極30の引出電極部32の一部32aに掛かる長さに設計されている。そのため、第3の内部電極40は、第1の内部電極20の活性電極部21および第2の内部電極30の活性電極部31に重畳し、かつ、第1の内部電極20の引出電極部22の一部22aおよび第2の内部電極30の引出電極部32の一部32aと重畳する。
それにより、第3の内部電極40は、第1の内部電極20および第2の内部電極30との間で直列に接続された2つ容量成分を形成する。具体的には、第3の内部電極40は、第1の内部電極20と対向する対向領域において静電容量C1の容量成分を形成し、第2の内部電極30と対向する対向領域において静電容量C2の容量成分を形成し、これらの容量成分が直列に接続されて合成容量C(=C1×C2/(C1+C2))を形成する。
また、第3の内部電極40の位置および寸法は、第1の内部電極20および第2の内部電極30の位置および寸法に対して、第1の内部電極20および第2の内部電極30の活性電極部21、31の幅方向における端部位置と第3の内部電極40の幅方向における端部位置との差d1が、第1の内部電極20(または第2の内部電極30)の活性電極部21(または活性電極部31)の延在方向の端部位置と第3の内部電極40の延在方向の端部位置との差d2よりも大きく(すなわち、d1>d2)設計されている。
以上で説明した構成を有する積層コンデンサ100においては、内部電極層7と中間内部電極層8との間に幅方向(Y方向)に関する積層ズレが生じた場合、第1の内部電極20および第2の内部電極30の活性電極部21、31の幅w1よりも第3の内部電極40が幅広の形状(幅w3)を有するため、幅方向における端部位置の差d1の分だけ積層ズレを許容することができ、第3の内部電極40の幅方向に関する積層ズレに起因する静電容量の変化を抑えることができる。
一方、図7に示す従来技術のように、第1の内部電極20’および第2の内部電極30’と、第3の内部電極40’とにおいて、幅方向における端部位置が一致する場合には、上記積層ズレも許容することができず、その結果、積層ズレに伴う対向面積の減少が生じて静電容量が大きく低減してしまう。
また、内部電極層7と中間内部電極層8との間に延在方向(X方向)に関する積層ズレが生じた場合でも、第1の内部電極20と第2の内部電極30とが同幅w1の活性電極部21、31および同幅w2の引出電極部22、32を含むため、第3の内部電極40の延在方向に関する積層ズレに起因する静電容量の変化も抑えることができる。すなわち、延在方向に関する積層ズレにより、第1の内部電極20および第2の内部電極30のいずれか一方に、第3の内部電極40との対向面積の減少が生じた場合でも、他方の内部電極ではその減少した面積の分だけ対向面積が増加(補償)するため、静電容量の変化が効果的に抑制されている。
特に、引出電極部22、32の幅w2が活性電極部21、31の幅w1よりも狭いため、第3の内部電極40の延在方向に関する積層ズレの際に、第1の内部電極20と第3の内部電極40との対向面積および第2の内部電極30と第3の内部電極40との対向面積の変化が低減される。すなわち、引出電極部22、32の幅w2を活性電極部21、31の幅w1に対して幅狭化(w2<w1)することで、積層ズレ(たとえばΔlのズレ量)による対向面積の変化量(Δl×w2)が、幅狭化されていないときの対向面積の変化量(Δl×w1)に比べて効果的に低減されている。そのため、第1の内部電極20と第3の内部電極40とで形成される静電容量C1の変化量が低減されるとともに、第2の内部電極30と第3の内部電極40とで形成される静電容量C2の変化量が低減され、結果として、これらの合成容量Cの変化量も低減される。
なお、図7に示す従来技術のように、第1の内部電極20’および第2の内部電極30’が延在方向に亘って均一幅であり、幅狭の引出電極部が形成されていない場合には、第3の内部電極40’の延在方向に関する積層ズレの際、引出電極部が狭小化されている上記態様に比べて対向面積の変化量が大きくなり、それにより合成容量Cが大きく変化してしまう。
以上で詳細に説明したように、積層コンデンサ100においては、積層ズレが生じた場合であっても、静電容量の変化を抑えることができるため、製品間における静電容量のばらつき低減が実現されている。
また、第1の内部電極20および第2の内部電極30においては、各引出電極部22、32の幅w2を各活性電極部21、31の幅w1よりも狭くすることで、素体1表面からの離隔化が図られている。そのため、素体1の第1の端面1aおよび第2の端面1bに第1の端子電極2および第2の端子電極3をめっき形成する際に、めっき液が素体1内に浸入しにくくなっており、めっき液の浸入による積層コンデンサ100の信頼性低下が抑制されている。
その上、図6に示すように、第1の内部電極20(または第2の内部電極30)と第3の内部電極40との位置関係に関し、幅方向に関する端部位置の差d1が、延在方向に関する端部位置との差d2よりも大きいため、第3の内部電極40の延在方向における積層ズレに比べて、幅方向における積層ズレに起因する静電容量の変化を効果的に抑えることができる。上述したとおり、延在方向に関する積層ズレは、第1の内部電極20および第2の内部電極30との間で対向面積が相互補償されるが、幅方向に関する積層ズレは、そのような対向面積の相互補償がないため、幅方向に関する積層ズレに対する許容長さ(d1)を長くすることが好ましい。
図8に示すように、最外内部電極層9の電極パターンは、一対の最外内部電極50、60(第4の内部電極50および第5の内部電極60)によって構成されている。これらの内部電極50、60は、所定長さだけ離間された状態で、シート13上において幅方向に横断する中心線に関して線対称に配置されており、いずれも矩形形状を有している。第4の内部電極50および第5の内部電極60はいずれも、幅方向における幅が一定幅w4となっており、この幅w4は、第3の内部電極40の幅w3より広く(すなわち、w4>w3)設計されている。
第4の内部電極50は、第1の内部電極20同様、素体1の第1の端面1a側に位置し、第1の端子電極2と電気的に接続されるとともに第1の端面1aから第2の端面1b側に延びている。第5の内部電極60は、第2の内部電極30同様、素体1の第2の端面1b側に位置し、第2の端子電極3と電気的に接続されるとともに第2の端面1bから第1の端面1a側に延びている。
ここで、積層コンデンサ100の素体1の端面1a、1bに形成される端子電極2、3は、素体1内に形成された内部電極との間に、浮遊容量を形成する。特に、素体1の側面に回り込んだ部分の端子電極2、3と、第3の内部電極40との間で、浮遊容量が生じやすい。そのため、中間内部電極層8が、内部電極層7よりも素体1の積層方向における外側に位置する場合には、第1の端子電極2および第2の端子電極3と中間内部電極層8の第3の内部電極40との間で浮遊容量が生じてしまう。
そこで、積層コンデンサ100においては、最外内部電極層9を、素体1の最上層および最下層に配置することで、上記浮遊容量の抑制が図られている。すなわち、最外内部電極層9の内部電極50、60は、同じ極性の端子電極2、3と電気的に接続されているため、端子電極2、3との間に浮遊容量を生じさせず、より一層の製品間における静電容量ばらつきの低減が図られている。特に、第4の内部電極50および第5の内部電極60の幅w4が、第3の内部電極40の幅w3よりも広く設計されているため、端子電極2、3と第3の内部電極40との間に浮遊容量が生じる事態が効果的に抑制されている。
100…積層コンデンサ、1…素体、1a…第1の端面、1b…第2の端面、2…第1の端子電極、3…第2の端子電極、6…誘電体層、7…内部電極層、8…中間内部電極層、9…最外内部電極層、20…第1の内部電極、21、31…活性電極部、22、32…引出電極部、30…第2の内部電極、40…第3の内部電極、50…第4の内部電極、60…第5の内部電極。

Claims (3)

  1. 内部電極層と中間内部電極層とが誘電体層を介して交互に積層された素体を備える積層コンデンサであって、
    前記素体の互いに対面する第1の端面および第2の端面には、第1の端子電極および第2の端子電極がそれぞれ設けられ、
    前記内部電極層は、前記第1の端子電極と電気的に接続されるとともに前記第1の端面の側から前記第2の端面方向に延びる第1の内部電極と、前記第2の端子電極と電気的に接続されるとともに前記第2の端面の側から前記第1の端面方向に延びる第2の内部電極とを含み、
    前記第1の内部電極および前記第2の内部電極がそれぞれ、端面から遠い側に位置する同幅の活性電極部と、前記活性電極部より幅狭であり、前記活性電極部より端面に近い側に位置する同幅の引出電極部とを含み、
    前記中間内部電極層は、前記第1の端子電極および前記第2の端子電極のいずれとも接続されず、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極との間で直列に接続された複数の容量成分を形成する第3の内部電極を含み、
    前記第3の内部電極は、前記第1の内部電極の引出電極部の一部および前記第2の内部電極の引出電極部の一部と重畳するように、前記第1の端面と前記第2の端面との対面方向に延在し、かつ、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極の前記活性電極部の幅よりも幅広の形状を有する、積層コンデンサ。
  2. 前記第1の内部電極および前記第2の内部電極の前記活性電極部の幅方向における端部位置と、前記第3の内部電極の幅方向における端部位置との差が、
    前記第1の内部電極または前記第2の内部電極の前記活性電極部の延在方向の端部位置と、前記第3の内部電極の延在方向の端部位置との差よりも大きい、請求項1に記載の積層コンデンサ。
  3. 複数の前記内部電極層のうち、前記素体の積層方向における最も外側に位置する前記内部電極層が、前記中間内部電極層よりも前記素体の積層方向における外側に位置する、請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
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