JP2012208282A - 光学フィルタおよび眼鏡 - Google Patents

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和久 酒井
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Abstract

【課題】近赤外線が眼に及ぼす悪影響を除去すること。
【解決手段】少なくとも可視域の波長を有する光線を透過する基板21と、基板21の少なくとも片面に設けられた多層膜22と、を有し、多層膜22は、750nm以上1800nm以下の波長域の光線を、減光または遮光する光学フィルタ。多層膜は、二酸化珪素(SiO2)からなる第1層と、二酸化ニオブ(NbO2)、二酸化チタン(TiO2)、二酸化亜鉛(ZnO2)、酸化インジウム(In2O3)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、アンチモンインジウム(InSb)、三酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、五酸化タンタル(Ta2O5)のいずれか1つからなる第2層と、を含む光学フィルタ
【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルタおよび眼鏡に関する。
太陽光(自然光)に含まれる紫外線が人体に及ぼす悪影響として、日焼けやシミ、ソバカスの原因になるなど、様々な事象が知られている。一方、特許文献1などに記載されているように、昨今では、自然光に含まれる近赤外線が人体に及ぼす影響についても問題視されつつある。
WO2009/017104A1
上述したように、人体に悪影響を及ぼす紫外線であるが、眼に対する紫外線の影響を除去するための対策としては、たとえば「UVカットレンズ」などが眼鏡の分野で広く普及している。これに対し、眼に対する近赤外線の影響を除去する対策については知られていない。
本発明は、このような背景の下に行われたものであり、近赤外線が眼に及ぼす悪影響を除去することができる光学フィルタおよび眼鏡を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点は、光学フィルタとしての観点である。本発明の光学フィルタは、少なくとも可視域の波長を有する光線を透過する基板と、基板の少なくとも片面に設けられた多層膜と、を有し、多層膜は、少なくとも750nm以上1800nm以下の波長域の光線を、減光または遮光するものである。
たとえば多層膜は、二酸化珪素(SiO)からなる第1層と、二酸化ニオブ(NbO)、二酸化チタン(TiO)、二酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、アンチモンインジウム(InSb)、三酸化ニオブ(Nb)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、五酸化タンタル(Ta)のいずれか1つからなる第2層とを含む。
たとえば多層膜は、第1層と第2層とを交互に積層してなる10層以上の層を有する層構成からなる。
本発明の他の観点は、眼鏡としての観点である。本発明の眼鏡は、本発明の光学フィルタと、光学フィルタを支持する支持部と、を有するものである。
本発明によれば、近赤外線が眼に及ぼす悪影響を除去することができる。
本発明の実施の形態の眼鏡を示す図である。 本発明の実施の形態の眼鏡の構成を詳細に示す図である。 図1および図2の眼鏡の光学フィルタ部における多層膜の構成を示す図である。 図1および図2の眼鏡における光学フィルタ部の遮光特性を示す図である。 1枚の光学フィルタ部を有する変形例を示す図である。 顔面を覆う光学フィルタ部を有する変形例を示す図である。 光学フィルタ部が蝶番で跳ね上げ可能な変形例を示す図である。 眼鏡本体に着脱自在の光学フィルタ部を有する変形例を示す図である。
(概要)
本発明の実施の形態の光学フィルタ20は、図1および図2に示すように、可視域および近赤外域の波長を有する光線を透過する基板21と、基板21の少なくとも片面に設けられた多層膜22と、を有し、多層膜22は、750nm以上1800nm以下の波長域を含む750nm以上2000nm以下の波長域の光線を、減光または遮光する。なお、図2では、説明を分かり易くするために、基板21と多層膜22とを個別に図示したが実際には、基板21の表面に多層膜22が予めコーティングされており、基板21と多層膜22とを分けることはできない。
ここで透過とは、最小透過率が60%以上であることを意味し、80%以上であることが好ましい。なお、最小透過率を60%〜80%程度とした場合はサングラスのレンズとして利用でき、最小透過率を80%程度以上とした場合は、通常の眼鏡として利用できる。
また、ここで減光とは、最小透過率が50%未満であることを意味し、30%未満であることが好ましい。また、遮光とは、透過率がほぼ0%であることを意味する。
たとえば、図1は、光学フィルタ20と、光学フィルタ20を支持する支持部10とを、有する眼鏡1を構成した例である。
多層膜22は、図3に示すように、二酸化珪素(SiO)からなる第1層と、二酸化ニオブ(NbO)からなる第2層と、を含み、第1層と前記第2層とがたとえば、2対1の層厚比となるように形成することができる。なお、第2層は、二酸化チタン(TiO)、二酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、アンチモンインジウム(InSb)、三酸化ニオブ(Nb)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、五酸化タンタル(Ta)のいずれか1つで形成されてもよい。
また、図3に示すように、多層膜20は、屈折率が互いに異なる第1層と第2層とを交互に積層してなる10層以上の層数として、例えば、30層の層を有する層構成からなる。
(本発明の実施の形態の眼鏡1について)
本発明の実施の形態の眼鏡1は、図1の示すように、支持部10と光学フィルタ部20とを有する。図2に示すように、光学フィルタ部20は、基板21、および基板21にコーティングされる多層膜22を有する。基板21は、たとえば透明なプラスチックの平板である。多層膜22によって、紫外線の波長領域(200nm〜400nm程度)および、近赤外線の波長領域(750nm〜2000nm程度)を減光または遮光することができる。これにより、紫外線および近赤外線の波長領域を共に減光または遮光する光学フィルタ20が実現される。なお、基板21自体と多層膜22とによって、紫外線の波長領域の透過率を下げるようにしてもよい。
多層膜22は、図3に示すように、透明なプラスチックの平板などを基板21として、二酸化珪素(SiO)の蒸着層と二酸化ニオブ(NbO)の蒸着層とが交互に30層積層されて構成される。なお、層の形成方法としては、真空蒸着による方法の他、スパッタリングやイオンプレーティング等の方法を用いることができる。また、上述したように、二酸化珪素(SiO)と二酸化ニオブ(NbO)との層厚比を、たとえば、2対1となるように構成することで、可視域の光の透過率の低下を抑えつつ、近赤外域の光の透過率を効果的に低下させることが可能となる。層厚比を2対1とした場合には、各層において層厚の20%の増減であれば、可視域の光の透過率の低下を抑えつつ、近赤外域の光の透過率を効果的に低下させる効果を得ることができる。
次に、光学フィルタ部20の遮光特性を図4に示す。図4では、横軸に光線の波長をとり、縦軸に光学フィルタ部20の光線の透過率をとる。光学フィルタ部20は、図4に示すように、200nm以上380nm以下、および750nm以上2000nm以下の波長を有する光線については、これをほぼ遮光(透過率がほぼ0%)することができる。一方、390nm以上740nm以下の波長を有する光線については、これを90%近く透過することができる。
(発明の効果)
図4に示すように、光学フィルタ部20は、390nm以上740nm以下の波長を有する光線については、これを90%近く透過することができる。一般的に、人間の可視領域の波長は、360nm〜400nmから750nm〜830nmとされている。すなわち、光学フィルタ部20は、人間の可視領域の波長については効率良く透過し、それ以外の波長の光線についてはほぼ遮光できることがわかる。
たとえば図4に示す380nm以下の波長域は、紫外線の波長域であり、750nm以上の波長域は、近赤外線の波長域である。これにより眼鏡1によれば、紫外線のみならず近赤外線が眼に及ぼす悪影響についても除去することができることがわかる。
特に、紫外線の波長領域では、280nm未満の光線は、眼球が普通に有する水分によってほぼ吸収されてしまうため、280nm〜380nmの波長を有する光線が遮光されることが好ましい。また、近赤外線の波長領域では、750nm〜1800nmの波長を有する光線は眼に与える悪影響が大きい。図4に示すように、光学フィルタ部20によれば、これらの波長領域の光線を十分に遮光することができる。また、近赤外線の遮光領域が750nmからであることにより、近赤外線に対する耐性が低い人であっても十分に近赤外線の眼に対する悪影響を除去することができる。
(その他の実施の形態)
本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限りにおいて、様々に変更が可能である。たとえば多層膜22を構成する二酸化ニオブ(NbO)の代わりに、二酸化チタン(TiO)を用いてもよい。その他にも二酸化ニオブ(NbO)の代わりに用いられる材料としては、二酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、アンチモンインジウム(InSb)、三酸化ニオブ(Nb)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、五酸化タンタル(Ta)などがある。
また、図3では、10層以上の層数として30層の多層膜22を例示したが積層数は、これに限定されずに様々に変更してよい。たとえば積層数は、10層〜150層の範囲で変更することができる。積層数を多くすることで、多層膜22が反射することができる光の波長領域を広くすることができる。したがって、本発明実施の形態に示した多層膜22のように10層を超える積層数とすることで、広範な波長域の光を反射することができる。また、多層膜22は、基体21の両面に形成し、両面の積層数の合計が10層以上となるようにしてもよい。また、積層される膜層は2種類の材質に限らず、材質の異なる3種類以上の膜層を交互に積層する構成としてもよい。
また、眼鏡1のデザインは、図1に例示したデザインに限定されず様々なデザインとしてよい。たとえば図1の例では、右目用と左目用とで2枚の光学フィルタ部20を有するが、図5に示すように、右目と左目とを1枚の大きな光学フィルタ部20Aで覆うようなデザインとしてもよい。あるいは、図6に示すように、使用者の顔全体を1枚の大きな光学フィルタ部20Bで覆うようなデザインとしてもよい。この場合、眼鏡1Bは、光学フィルタ部20Bを使用者の頭に装着するためのバンド30を有する。
あるいは、一般の眼鏡レンズの上に着脱自在に光学フィルタ20が配設されてもよい。たとえば図7に示すように、光学フィルタ20Cを使用しないときには、眼鏡の支持部10に蝶番40で取り付けられた光学フィルタ20Cを眼鏡レンズの上方に跳ね上げておけるように構成してもよい。または、図8に示すように、一般の眼鏡レンズの上に装着するアダプタとして光学フィルタ20Dを眼鏡とは別個に構成してもよい。この場合、光学フィルタ20Dは、係止具50を有する。
また、基板21は、プラスチックとして説明したがガラスであってもよい。さらに、基板21は、平板であると説明したが凹レンズまたは凸レンズとしてもよい。あるいは、基板21は、合成樹脂製などのフィルム状であってもよい。また、基板21は、透明ではなく、黒またはグレーなどとし、眼鏡1をサングラスとしてもよい。
長尺フィルムに多層膜22をコーティングし、眼鏡に貼り付けてもよい。また、発光平面に貼ることにより、紫外線、近赤外線を減光し、または、遮光することにも活用できる。
また、0.3mm以下のガラス板に多層膜22をコーティングする処理を行い、プラスチックレンズに接着することにより、光学フィルタ部20を構成することもできる。
1…眼鏡、10…支持部、20…光学フィルタ部、21…基板、22…多層膜

Claims (4)

  1. 少なくとも可視域の波長を有する光線を透過する基板と、
    前記基板の少なくとも片面に設けられた多層膜と、
    を有し、
    前記多層膜は、少なくとも750nm以上1800nm以下の波長域の光線を、減光または遮光する、
    ことを特徴とする光学フィルタ。
  2. 請求項1記載の光学フィルタであって、
    前記多層膜は、二酸化珪素(SiO)からなる第1層と、
    二酸化ニオブ(NbO)、二酸化チタン(TiO)、二酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、アンチモンインジウム(InSb)、三酸化ニオブ(Nb)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、五酸化タンタル(Ta)のいずれか1つからなる第2層と、
    を含むことを特徴とする光学フィルタ。
  3. 請求項2記載の光学フィルタであって、
    前記多層膜は、前記第1層と前記第2層とを交互に積層してなる10層以上の層を有する層構成からなる、
    ことを特徴とする光学フィルタ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の光学フィルタと、
    前記光学フィルタを支持する支持部と、
    を少なくとも有する、
    ことを特徴とする眼鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015080160A1 (ja) 2013-11-26 2015-06-04 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ

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