JP2012207911A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ミスト放出部と、このミスト放出部に水分を供給する給水部と、ミスト放出部に負の高電圧を印加してミスト放出部からミストを放出させるための電源装置とを有する構成の静電霧化装置を貯蔵室内の後部に備える。ミスト放出部から放出されたミストを前記貯蔵室に供給する構成とし、ミスト放出部を、前記貯蔵室へ冷気を吹き出す冷気ダクトの冷気吹出し口の前方に設置した。
【選択図】図8
Description
以下、本発明の参考形態について図1から図7を参照して説明する。まず、図1において、冷蔵庫本体1の断熱箱体2は、外箱と内箱との間に発泡断熱材を充填して形成されている。この冷蔵庫本体1の内部には、上方から冷蔵室3、野菜室4、そして製氷室5と小冷凍室(図示せず)を左右に併設し、最下部に冷凍室7を配設している。このうち、冷蔵室3及び野菜室4は、庫内温度が1〜4℃に制御される冷蔵温度空間であり、どちらも冷蔵温度帯の貯蔵室を構成する。これら冷蔵室3及び野菜室4は、同じ冷蔵温度帯の貯蔵室であることから、基本的に合成樹脂により形成された仕切板8によって上下に区画されている。他の貯蔵室の製氷室5、小冷凍室及び冷凍室7は、冷凍温度帯の貯蔵室を構成するものである。なお、小冷凍室は、使用者によって設定温度を切り替えることが可能な温度切替室としてもよい。冷蔵温度帯の下部の野菜室4と、これのすぐ下に存する冷凍温度帯の製氷室5及び小冷凍室との間は、断熱仕切壁9によって区画されている。
保水材47は、例えばウレタンスポンジからなり、保水性及び水分の吸い上げ特性に優れていて、上面が導電性シート46の下面に接触する状態で配置されている。保水材47は、導電性シート46よりも厚く形成されている。
吸水ピン48は、例えば、ポリエステル繊維を撚り合せてピン状に形成したもので、保水性と、水分の吸い上げ特性に優れている。この吸水ピン48は、上端部が前記保水材47を貫通して導電性シート46に接触している。また、吸水ピン48の下端部は、上部ケース44の筒部44aを通して貯水タンク43内の水Wの中に挿入された状態となっている。
霧化ユニット38がユニット収容部41内にセットされ、ユニット収容部41の蓋40が閉鎖され、かつ、各貯蔵室の扉が閉鎖された状態で、静電霧化装置36が駆動されると、各ミスト放出部49から微細なミストが放出され、そのミストがミスト放出口52から野菜室4の上部容器73及び下部容器72内に供給される。そのミストは強い酸化作用を有するヒドロキシラジカルを含んでいて、そのヒドロキシラジカルを含むミストが野菜室4の上部容器73及び下部容器72内に供給されることで、それらの除菌や脱臭が可能になる。また、そのミストにより、それら上部容器73及び下部容器72内に収容された野菜等の鮮度保持等も期待できる。また、所定時間ごとに光源70を一定時間点灯制御することで、貯水タンク43内の光触媒69が活性化され、貯水タンク43内の除菌作用を期待できる。
冷蔵室3と野菜室4との間の仕切板8に静電霧化装置36を設置し、その静電霧化装置36のミスト放出部49から放出されたミストを主に野菜室4に供給する構成とした。これにより、強い酸化作用を有するヒドロキシラジカルを含むミストが野菜室4に供給されることで、その野菜室4内の除菌や脱臭が可能になる。また、そのミストにより、野菜等の鮮度保持等も期待できる。
また、貯水タンク43は霧化ユニット38ごとユニット収容部41に対して着脱可能であるから、貯水タンク43への水の補給を容易に行うことができる。貯水タンク43に合わせてミスト放出部49も着脱可能であるから、そのミスト放出部49の掃除も容易に行うことができる。
加えて、所定時間ごとに光源70を一定時間点灯制御することで、貯水タンク43内の光触媒69が活性化され、貯水タンク43内の除菌作用を期待できる。これによっても、清潔な水をミスト放出部49に供給することができる。
次に本発明の第1の実施形態について図8を参照して説明する。なお、参考形態と同一部分には同一の符号を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
この実施形態における静電霧化装置80は、冷蔵室3内の後部において、チルド室23の上方で、かつ冷気ダクト15の冷気吹出し口15aの前方に位置させて設置されている。静電霧化装置80の霧化ユニット81を収容するユニットベース82は、チルド室23の上方に設置された下部棚板83上に固定されている。
静電霧化装置80を、冷蔵室3内において、冷気吹出し口15aの前方に配置しているので、ミスト放出部91から放出されたミストを冷蔵室3及び野菜室4にも供給することができ、それらの除菌及び脱臭の作用を期待することができる。また、そのミストにより、野菜等の鮮度保持等も期待できる。
次に本発明の第2の実施形態について図9を参照して説明する。なお、参考形態及び第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
この第2の実施形態においては、庫内の水蒸気を凝縮する手段として、冷却板99に代えて、電子冷却ユニット、この場合ペルチェ素子101の冷却面102を利用している。ペルチェ素子101は、この場合、ユニットベース82の取付片103に取り付けている。そのペルチェ素子101の冷却面102は、冷蔵室3内において、前記注水口98の上方に配置されている。冷却面102の下端部が、注水口98に上方から臨んでいる。
このような構成とした第2の実施形態においても第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
浄水手段としては、ろ過フィルタ65,96内に収容したイオン交換樹脂66,97に代えて活性炭を用いてもよい。
光触媒69としては、酸化チタンに限られず、可視光型光触媒を用いてもよい。可視光型光触媒を用いた場合には、光源70も可視光型光源でよい。
Claims (8)
- 冷蔵温度帯の貯蔵室を有する冷蔵庫において、
ミスト放出部と、このミスト放出部に水分を供給する給水部と、前記ミスト放出部に負の高電圧を印加して前記ミスト放出部からミストを放出させるための電源装置とを有する構成の静電霧化装置を前記貯蔵室内の後部に備え、
前記ミスト放出部から放出されたミストを前記貯蔵室に供給する構成とし、
前記ミスト放出部を、前記貯蔵室へ冷気を吹き出す冷気ダクトの冷気吹出し口の前方に設置したことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記ミスト放出部の前方にミスト放出口が設けられ、
前記ミスト放出部から放出されるミストは、前記冷気吹出し口から前記貯蔵室内へ供給される冷気の流れとともに前記ミスト放出口を通して前記貯蔵室の前方に向けて供給されることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 - 前記給水部は、前記冷気ダクト内を流れる冷気により冷却することによって庫内の湿気を凝縮した結露水を前記ミスト放出部に供給し、前記ミスト放出部は、前記結露水をミストとして放出することを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
- 前記給水部は、ペルチェ素子により冷却することによって庫内の湿気を凝縮した結露水を前記ミスト放出部に供給し、前記ミスト放出部は、前記結露水をミストとして放出することを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
- 前記給水部は貯水部の水を吸い上げて前記ミスト放出部に供給し、前記貯水部には前記結露水が貯留されることを特徴とする請求項3または4記載の冷蔵庫。
- 前記給水部は、水を貯留する貯水部と、この貯水部内の水を吸い上げる吸水ピンと、この吸水ピンが吸い上げた水を保水する保水材と、前記吸水ピンおよび保水材並びに前記ミスト放出部に接触して設けられる導電性シートとを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記ミスト放出部は、放出部カバーにより覆われていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記静電霧化装置は、前記ミスト放出部に対する対極を設置していないことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷蔵庫。
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