JP2012207314A - 産業資材ネット用ポリエステル繊維および産業資材ネット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結節強度が3.3〜4.2cN/dtexであり、繊維長さ10000mあたりの単糸切れ頻度が2.0以下であることを特徴とする産業資材ネット用ポリエステル繊維であり、かかるポリエステル繊維は、150℃における乾熱収縮率が3〜13%、熱収縮応力が0.2〜0.5cN/dtexであることが好ましく、また、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートからなり、糸IVが0.85〜0.94であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
さらに、本発明のポリエステル繊維においては、次の(a)、(b)のいずれか1つまたはその組み合わせを満たすことが好ましい態様であり、これら要件を満足することでさらに優れた効果が期待できる。
(a)150℃における乾熱収縮率が3〜13%、熱収縮応力が0.2〜0.5cN/dtexであること。
(b)主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートからなり、糸IVが0.830〜0.940であること。
試料8.0gにオルソクロロフェノール100mlを加えて、160℃・10分間加熱溶解した後冷却し、25℃で溶液の相対粘度ηrをオストワルド粘度計を用いて測定し、次の近似式に従い算出した。
固有粘度=0.0242ηr+0.2634
JIS L−1013(1999)8.3.1正量繊度a)A法に従って、所定荷重5mN/tex×表示テックス数、所定糸長90mで測定した。
試料を気温20℃、湿度65%の温調室において。オリエンテック(株)社製“テンシロン”(TENSILON)UCT−100でJIS L−1013(1999)8.5.1標準試験時に示される定速伸長条件で測定した。このときの掴み間隔は250mm、引張速度は300mm/min、試験回数は10回であった。なお、破断伸度は荷重−伸長曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。
JIS L−1013(1999)8.6.1標準時試験に準じ、試料のつかみ間中央に結節部をつくり、上記直線強度・伸度測定と同様の条件で測定した。
JIS L−1013(1999)8.18.2乾熱収縮率a)かせ収縮率(A法)に従って、試料採取時の所定荷重5mN/tex×表示テックス数、かせ長測定時の所定荷重200mN/tex×表示テックス数とし、処理温度150℃として測定した。
試料を東洋ボールドウィン社製SS−207D−UE歪み測定機に取り付け、東洋ボールドウィン社製TKC−IIIS加熱炉を用い昇温速度を5℃/minで昇温しながら150℃における収縮応力を読みとった。このときの試料長は25cm、初荷重として0.045cN/dtexの荷重をかけ、各試料について2回の測定を行い平均値を求めた。
英光産業株式会社製走行糸摩擦係数測定機を使用し、走糸速度30m/minで直径35mmのプーリーに通し、摩擦角度180°、プーリー入力側張力T1を0.3cN/dtexに設定し、プーリー出側張力T2を30sec間測定し、次式に従い算出した。
糸−糸摩擦係数=0.4697×log(T2/T1)
1mの試長の試料に100gの荷重をかけ、6gのフックを下降速度1〜2cm/secで下降させ、次式により算出した。
CF値=100(cm)/下降距離(cm)
JIS A−8960(2004)7.2網糸の引張強さ試験に従って、掴み間隔25cm、引張速度20cm/minとしてオリエンテック(株)社製“テンシロン”(TENSILON)UCT−100を用い測定した。試験回数は10回であった。なお、破断伸度はS−S曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。
得られた繊維パッケージを500m/分の速度で巻き返し、巻き返し中の糸条から2mm離れた箇所にヘバーライン社製レーザー式毛羽検知機“フライテックV”を設置し、検知された単糸切れ数を10000mあたりの個数に換算して表示した。
固有粘度が1.2のポリエチレンテレフタレートのペレット(A)を、144個の吐出孔を有する紡糸口金に配し295℃の温度で溶融紡糸した。紡出された糸条を温度320℃、長さ400mmの加熱筒を通過させた後、冷却風を吹き付け冷却固化させ、油剤を付与した後引き取った。引き続き一旦巻き取ることなく、表面温度が98℃の第1延伸ローラとの間で延伸倍率3.6倍、次に表面温度が110℃の第2延伸ローラとの間で延伸倍率1.3倍とし、トータルの延伸倍率が4.7倍となるように延伸し、引き続き表1に記す弛緩率、温度条件で弛緩熱処理を施した後、3000m/minの速度で巻き取ることにより1670dtex−144fのポリエチレンテレフタレート繊維を製造した。得られたポリエステル繊維の糸IV、直線強度・伸度、結節強度、150℃乾熱収縮率・熱収縮応力、糸−糸間の動摩擦係数の測定結果を表2に示す。
トータルの延伸倍率、および延伸後の弛緩熱処理条件を表1の通りとした以外は実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレート繊維、および産業資材用ネットを製造した。各種特性の測定結果を表2に示す。
ポリエチレンテレフタレートのペレット(A)、固有粘度が0.7でカーボンブラックを20重量%含有するポリエチレンテレフタレートのペレット(B)をA:B=98:2の割合で混合したブレンドペレットを使用した以外は実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレート繊維、および産業資材用ネットを製造した。各種特性の測定結果を表2に示す。
ポリエチレンテレフタレートのペレット(A)、固有粘度が0.7でカーボンブラックを20重量%含有するポリエチレンテレフタレートのペレット(B)をA:B=50:50の割合で混合したブレンドペレットを使用し、延伸後の弛緩熱処理条件を表1に示す通りとした以外は実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレート繊維、および産業資材用ネットを製造した。各種特性の測定結果を表2に示す。
Claims (4)
- 結節強度が3.3〜4.2cN/dtexであり、繊維長さ10000mあたりの単糸切れ頻度が2.0以下であることを特徴とする産業資材ネット用ポリエステル繊維。
- 150℃における乾熱収縮率が3〜13%、熱収縮応力が0.2〜0.5cN/dtexであることを特徴とする請求項1に記載の産業資材ネット用ポリエステル繊維。
- 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートからなり、糸IVが0.85〜0.94であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の産業資材ネット用ポリエステル繊維。
- 請求項1〜3のいずれか記載の産業資材ネット用ポリエステル繊維を用いて構成される産業資材ネット。
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JP2011071284A JP5790065B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | 産業資材ネット用ポリエステル繊維および産業資材ネット |
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JP2003268626A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-25 | Toray Monofilament Co Ltd | ポリエステルモノフィラメント、その製造方法およびその用途 |
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