JP2012202935A - 電圧検出装置、それを備えたバッテリモジュール、バッテリシステム、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置 - Google Patents

電圧検出装置、それを備えたバッテリモジュール、バッテリシステム、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】任意の数のバッテリセルの端子電圧を低コストで検出することが可能な電圧検出装置、それを備えたバッテリモジュール、バッテリシステム、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置を提供する。
【解決手段】低電位計測LSIチップ20にN個のバッテリセルB1〜B5が接続され、高電位計測LSIチップ30にバッテリセルB1〜B5よりも高い電位を有する複数のバッテリセルB6〜B8が接続される。高電位計測LSIチップ30の差動増幅器33により検出された差動電圧を(N+1)番目のバッテリセルB6の端子電圧の代わりに受けるように、セレクタSA2の入力端子が高電位計測LSIチップ30の差動増幅器33の出力端子に接続される。低電位計測LSIチップ20の基準電位VSS1に等しい電位が与えられるように、セレクタSA1の入力端子がバッテリセルB6のマイナス電極に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のバッテリセルの電圧を検出する電圧検出装置、それを備えたバッテリモジュール、バッテリシステム、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置に関する。
電気自動車等の移動体の駆動源として、充放電が可能なバッテリモジュールが用いられる。このようなバッテリモジュールは、例えば複数のバッテリセルが直列に接続された構成を有する。
バッテリモジュールを備える移動体のユーザはバッテリモジュールの電池容量の残量(充電量)を把握する必要がある。また、バッテリモジュールの充放電に際しては、バッテリモジュールを構成する各バッテリセルの過充電および過放電を防止する必要がある。そこで、バッテリモジュールの状態を監視する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−257750号公報 特開2005−117780号公報
上記のバッテリモジュールにおいては、電圧検出回路を用いて複数のバッテリセルの端子電圧が検出される。これにより、検出された端子電圧に基づいて、バッテリモジュールの複数のバッテリセルの充電および放電を制御することができる。また、検出された端子電圧に基づいて、バッテリモジュールの複数のバッテリセルの端子電圧の均等化処理を行うことができる。
直列接続された複数のバッテリセルの端子電圧を検出する場合、高い耐圧を有する電圧検出回路を用いることにより、1つの電圧検出回路で多数のバッテリセルの端子電圧を検出することができる。しかしながら、このような電圧検出回路は非常に高価である。
特許文献2には、所定の耐圧を有する複数の保護IC(電圧検出回路)を用いて直列接続された複数の電池(バッテリセル)の端子電圧を監視する電池パック(バッテリモジュール)が提案されている。この場合、各保護ICの耐圧を低くすることができる。
しかしながら、電池の数に応じて複数の保護ICが必要になる。そのため、電池の数が多い場合には、複数の保護ICの数に比例してコストが増加する。
本発明の目的は、任意の数のバッテリセルの端子電圧を低コストで検出することが可能な電圧検出装置、それを備えたバッテリモジュール、バッテリシステム、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る電圧検出装置は、直列接続されたM個(Mは2以上の自然数)のバッテリセルの各々の端子電圧を検出する電圧検出装置であって、M個のバッテリセルのうち最低電位を有するバッテリセルから順にN個(NはMよりも小さい自然数)のバッテリセルに接続される第1の集積回路と、N個のバッテリセルよりも高電位を有するL個(Lは2以上の自然数)のバッテリセルに接続可能な第2の集積回路とを備え、第1の集積回路は、(N+1)個の電圧のいずれかを選択可能に構成された第1の選択回路と、第1の選択回路により選択された電圧をN個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として検出する第1の電圧検出回路と、第1の電圧検出回路により検出された差動電圧をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器とを含み、第2の集積回路は、L個以下の電圧のいずれかを選択可能に構成された第2の選択回路と、第2の選択回路により選択された電圧をL個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として検出する第2の電圧検出回路とを含み、第1の選択回路は、N個のバッテリセルの端子電圧および第2の電圧検出回路により検出された差動電圧を(N+1)個の電圧として受けるように、N個のバッテリセルおよび第2の電圧検出回路に接続され、第2の選択回路は、N個のバッテリセルよりも高電位を有するバッテリセルの端子電圧をL個以下の電圧として受けるように、L個以下のバッテリセルに接続され、第1の集積回路は、1つの端子電圧の(N+1)倍以上の耐圧を有するものである。
その電圧検出装置においては、第1の集積回路がM個のバッテリセルのうち最低電位を有するバッテリセルから順にN個のバッテリセルに接続される。また、第2の集積回路はN個のバッテリセルよりも高電位を有するL個のバッテリセルに接続可能である。
第2の集積回路において、第2の選択回路は、N個のバッテリセルよりも高電位を有するバッテリセルの端子電圧をL個以下の電圧として受けるように、L個以下のバッテリセルに接続される。これにより、第2の集積回路においては、L個以下のバッテリセルの端子電圧のいずれかが第2の選択回路により選択可能である。第2の選択回路により選択された電圧がL個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第2の電圧検出回路により検出される。
第1の集積回路において、第1の選択回路は、N個のバッテリセルの端子電圧および第2の電圧検出回路により検出された差動電圧を(N+1)個の電圧として受けるように、N個のバッテリセルおよび第2の電圧検出回路に接続される。これにより、第1の集積回路においては、N個のバッテリセルの端子電圧および第2の電圧検出回路により検出された差動電圧のいずれかが第1の選択回路により選択可能である。第1の選択回路により選択された電圧がN個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第1の電圧検出回路により検出される。第1の電圧検出回路により検出された差動電圧が、アナログデジタル変換器によりデジタル信号に変換される。
これにより、第2の電圧検出回路により検出された差動電圧が第1の選択回路により選択される場合に、第2の電圧検出回路により検出されたL個以下のバッテリセルのいずれかの端子電圧が、N個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第1の電圧検出回路により検出される。
第1の集積回路は、1つの端子電圧の(N+1)倍以上の耐圧を有する。そのため、(N+1)個よりも多い数のバッテリセルの端子電圧を検出するためにアナログデジタル変換器を含む第1の集積回路を追加する必要がなくなる。また、MがNおよびLの合計以下である場合には、M個のバッテリセルの総電圧が第1の集積回路の耐圧を超える場合でも、アナログデジタル変換器を含む第1の集積回路およびアナログデジタル変換器を含まない第2の集積回路を用いて、M個のバッテリセルの各々の端子電圧を検出することが可能となる。
L個のバッテリセルの端子電圧を検出するために用いられる第2の集積回路は、アナログデジタル変換器を含まない。したがって、第2の集積回路の構成は第1の集積回路の構成に比べて簡素化されている。また、第2の集積回路は第1の集積回路に比べて安価である。
これらの結果、任意の数のバッテリセルの各々の端子電圧を低コストで検出することが可能となる。
(2)第1の集積回路は、M個のバッテリセルの端子電圧のいずれかを指定する第1の選択信号を第1の選択回路に与えるとともに、第1の選択信号が(N+1)番目以上のQ番目(Qは自然数)のバッテリセルを指定する場合に、(Q−N)番目のバッテリセルを指定する第2の選択信号を第2の選択回路に与える第1の選択信号発生回路をさらに含み、第1の選択回路は、第1の選択信号がN個のバッテリセルのいずれかを指定している場合に、第1の選択信号により指定されたバッテリセルの端子電圧を選択し、第1の選択信号がQ番目のバッテリセルを指定している場合に、第2の電圧検出回路により検出された差動電圧を選択し、第2の選択回路は、(Q−N)番目のバッテリセルを指定する第2の選択信号が与えられた場合に、L個のバッテリセルのうち(Q−N)番目のバッテリセルの端子電圧を選択してもよい。
この場合、第1の集積回路においては、第1の選択信号がN個のバッテリセルのいずれかを指定する場合に、第1の選択信号が第1の選択回路に与えられる。第1の選択信号により指定されたバッテリセルの端子電圧が、第1の選択回路により選択される。
また、第1の選択信号が(N+1)番目以上のQ番目のバッテリセルを指定する場合に、(Q−N)番目のバッテリセルを指定する第2の選択信号が、第1の選択信号発生回路により第2の選択回路に与えられる。第2の集積回路においては、第2の選択信号により指定された(Q−N)番目のバッテリセルの端子電圧が、第2の選択回路により選択される。これにより、第1の集積回路および第2の集積回路に個別に選択信号を与える必要がなくなる。したがって、電圧検出装置の構成の複雑化が防止されるとともに、さらなる低コスト化が可能となる。
(3)電圧検出装置は、第1の選択信号発生回路により発生された第2の選択信号の電圧レベルを第2の選択回路に入力可能な値に変換する第1の電圧レベル変換部をさらに備えてもよい。
この場合、第1の選択信号発生回路により発生された第2の選択信号の電圧レベルが、第1の電圧レベル変換部により第2の選択回路に入力可能な値に変換される。したがって、第2の集積回路の第2の選択回路により(Q−N)番目のバッテリセルの端子電圧を確実に選択することができる。
(4)MはNおよびLの合計よりも大きく、電圧検出装置は、第2の集積回路が(L−1)個のバッテリセルに接続された場合に、(L−1)個のバッテリセルよりも高電位を有するK個(Kは2以上の自然数)のバッテリセルに接続可能な第3の集積回路をさらに備え、第3の集積回路は、K個以下の電圧のいずれかを選択可能に構成された第3の選択回路と、第3の選択回路により選択された電圧をK個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として検出する第3の電圧検出回路とを含み、第2の選択回路は、(L−1)個のバッテリセルの端子電圧および第3の電圧検出回路により検出された差動電圧をL個の電圧として受けるように、(L−1)個のバッテリセルおよび第3の電圧検出回路に接続され、第3の選択回路は、(L−1)個のバッテリセルよりも高電位を有するバッテリセルの端子電圧をK個以下の電圧として受けるように、K個以下のバッテリセルに接続されてもよい。
この場合、第2の集積回路がN個のバッテリセルよりも高電位を有する(L−1)個のバッテリセルに接続される。また、第3の集積回路は(L−1)個のバッテリセルよりも高電位を有するK個のバッテリセルに接続可能である。
第3の集積回路において、第3の選択回路は、(L−1)個のバッテリセルよりも高電位を有するバッテリセルの端子電圧をK個以下の電圧として受けるように、K個以下のバッテリセルに接続される。これにより、第3の集積回路においては、K個以下のバッテリセルの端子電圧のいずれかが第3の選択回路により選択可能である。第3の選択回路により選択された電圧がK個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第3の電圧検出回路により検出される。
第2の集積回路において、第2の選択回路は、(L−1)個のバッテリセルの端子電圧および第3の電圧検出回路により検出された差動電圧をL個の電圧として受けるように、(L−1)個のバッテリセルおよび第3の電圧検出回路に接続される。これにより、第2の集積回路においては、(L−1)個のバッテリセルの端子電圧および第3の電圧検出回路により検出された差動電圧のいずれかが第2の選択回路により選択可能である。第2の選択回路により選択された電圧がL個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第2の電圧検出回路により検出される。
上記のように、第1の集積回路においては、N個のバッテリセルの端子電圧および第2の電圧検出回路により検出された差動電圧のいずれかが第1の選択回路により選択可能である。第1の選択回路により選択された電圧がN個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第1の電圧検出回路により検出される。第1の電圧検出回路により検出された差動電圧が、アナログデジタル変換器によりデジタル信号に変換される。
これにより、第2の電圧検出回路により検出された差動電圧が第1の選択回路により選択される場合に、第2の電圧検出回路により検出された(L−1)個のバッテリセルの端子電圧および第3の電圧検出回路により検出された差動電圧のいずれかが、N個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として第1の電圧検出回路により検出される。そのため、(N+L)個よりも多い数のバッテリセルの端子電圧を検出するために、アナログデジタル変換器を含む第1の集積回路を追加する必要がなくなる。
K個のバッテリセルの端子電圧を検出するために用いられる第3の集積回路は、アナログデジタル変換器を含まない。したがって、第3の集積回路の構成は第1の集積回路の構成に比べて簡素化されている。また、第3の集積回路は第1の集積回路に比べて安価である。
これらの結果、バッテリセルの数が多い場合でも、各バッテリセルの端子電圧を低コストで検出することが可能となる。
(5)第2の集積回路は、第2の選択信号がL番目以上のR番目(Rは自然数)のバッテリセルを指定する場合に、(R−L−N+1)番目のバッテリセルを指定する第3の選択信号を第3の選択回路に与える第2の選択信号発生回路をさらに含み、第2の選択回路は、第2の選択信号が(L−1)個のバッテリセルのいずれかを指定している場合に、第2の選択信号により指定されたバッテリセルの端子電圧を選択し、第2の選択信号がR番目のバッテリセルを指定している場合に、第3の電圧検出回路により検出された差動電圧を選択し、第3の選択回路は、(R−L−N+1)番目のバッテリセルを指定する第3の選択信号が与えられた場合に、K個のバッテリセルのうち(R−L−N+1)番目のバッテリセルの端子電圧を選択してもよい。
この場合、第2の集積回路においては、第2の選択信号が(L−1)個のバッテリセルのいずれかを指定する場合に、第2の選択信号が第2の選択回路に与えられる。第2の選択信号により指定されたバッテリセルの端子電圧が、第2の選択回路により選択される。
また、第1の選択信号がL番目以上のR番目のバッテリセルを指定する場合に、(R−L−N+1)番目のバッテリセルを指定する第3の選択信号が、第2の選択信号発生回路により第3の選択回路に与えられる。第3の集積回路においては、第3の選択信号により指定された(R−L−N+1)番目のバッテリセルの端子電圧が、第3の選択回路により選択される。これにより、第1の集積回路、第2の集積回路および第3の集積回路に個別に選択信号を与える必要がなくなる。したがって、電圧検出装置の構成の複雑化が防止されるとともに、さらなる低コスト化が可能となる。
(6)電圧検出装置は、第2の選択信号発生回路により発生された第3の選択信号の電圧レベルを第3の選択回路に入力可能な値に変換する第2の電圧レベル変換部をさらに備えてもよい。
この場合、第2の選択信号発生回路により発生された第3の選択信号の電圧レベルが、第2の電圧レベル変換部により第3の選択回路に入力可能な値に変換される。したがって、第3の集積回路の第3の選択回路により(R−L−N+1)番目のバッテリセルの端子電圧を確実に選択することができる。
(7)第2の発明に係るバッテリモジュールは、直列接続されたM個(Mは2以上の自然数)のバッテリセルと、M個のバッテリセルの各々の端子電圧を検出するための第1の発明に係る電圧検出装置とを備えたものである。
そのバッテリモジュールにおいては、直列接続されたM個のバッテリセルの各々の端子電圧が上記の電圧検出装置により検出される。上記の電圧検出装置によれば、バッテリセルの個数によらず、安価な構成で複数のバッテリセルの電圧を検出することができる。したがって、バッテリモジュールの低コスト化が実現される。
(8)第3の発明に係るバッテリシステムは、1または複数のバッテリモジュールを備え、1または複数のバッテリモジュールのうちの少なくとも1つは、第2の発明に係るバッテリモジュールであるものである。
このバッテリシステムの1または複数のバッテリモジュールのうちの少なくとも1つは、上記のバッテリモジュールである。したがって、バッテリシステムの低コスト化が実現される。
(9)第4の発明に係る電動車両は、第3の発明に係るバッテリシステムと、バッテリシステムの電力により駆動されるモータと、モータの回転力により回転する駆動輪とを備えるものである。
この電動車両においては、上記のバッテリシステムからの電力によりモータが駆動される。そのモータの回転力によって駆動輪が回転することにより、電動車両が移動する。この電動車両には、上記のバッテリシステムが用いられる。したがって、電動車両の低コスト化が実現される。
(10)第5の発明に係る移動体は、第3の発明に係るバッテリシステムと、移動本体部と、バッテリシステムからの電力を移動本体部を移動させるための動力に変換する動力源と、動力源により変換された動力により移動本体部を移動させる駆動部とを備えるものである。
この移動体においては、上記のバッテリシステムからの電力が動力源により動力に変換され、その動力により移動本体部が移動する。この移動体には、上記のバッテリシステムが用いられる。したがって、移動体の低コスト化が実現される。
(11)第6の発明に係る電力貯蔵装置は、第3の発明に係るバッテリシステムと、バッテリシステムの放電または充電に関する制御を行う制御部とを備えるものである。
この電力貯蔵装置においては、制御部により、上記のバッテリシステムの複数のバッテリモジュールの充電または放電に関する制御が行われる。それにより、複数のバッテリモジュールの劣化、過放電および過充電を防止することができる。この電力貯蔵装置には、上記のバッテリシステムが用いられる。したがって、電力貯蔵装置の低コスト化が実現される。
(12)第7の発明に係る電源装置は、外部に接続可能な電源装置であって、第6の発明に係る電力貯蔵装置と、電力貯蔵装置の制御部により制御され、電力貯蔵装置のバッテリシステムと外部との間で電力変換を行う電力変換装置とを備えるものである。
この電源装置においては、バッテリシステムと外部との間で電力変換装置により電力変換が行われる。電力変換装置が電力貯蔵装置の制御部により制御されることにより、複数のバッテリモジュールの充電または放電に関する制御が行われる。それにより、複数のバッテリモジュールの劣化、過放電および過充電を防止することができる。この電源装置には、上記のバッテリシステムが用いられる。したがって、電源装置の低コスト化が実現される。
本発明によれば、任意の数のバッテリセルの端子電圧を低コストで検出することが可能となる。
第1の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 図1の低電位計測LSIチップと高電位計測LSIチップからなる電圧検出装置の効果を説明するための概念図である。 図1の低電位計測LSIチップから高電位計測LSIチップに与えられるアドレス信号の電圧レベルを説明するための概念図である。 第2の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 バッテリモジュールの一構造例を示す外観斜視図である。 図7のバッテリモジュールを備えるバッテリシステムのブロック図である。 図8のバッテリシステムを備える電動自動車の構成を示すブロック図である。 電源装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る電圧検出装置、それを備えたバッテリモジュール、バッテリシステム、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置について、図面を参照しつつ説明する。
[1]第1の実施の形態
(1)バッテリモジュールの構成
第1の実施の形態に係る電圧検出装置はバッテリモジュールに設けられる。電圧検出装置を備えるバッテリモジュールについて説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るバッテリモジュール100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、このバッテリモジュール100は、主としてM個のバッテリセルB1〜B8、低電位計測用大規模集積回路(以下、低電位計測LSIと呼ぶ。)チップ20、高電位計測用大規模集積回路(以下、高電位計測LSIと呼ぶ。)チップ30および均等化回路190から構成される。Mは2以上の自然数であり、本例ではMは8である。
第1の実施の形態では、低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30により、電圧検出装置が構成される。バッテリモジュール100は、マイクロコンピュータ101に接続される。
図1の低電位計測LSIチップ20には、計測用入力端子21a〜21f,22a〜22f、通信端子29a,29b,29c、電源端子29dおよび基準端子29eが設けられる。高電位計測LSIチップ30には、計測用入力端子31a〜31d,32a〜32d、通信端子39a,39b,39c、電源端子39dおよび基準端子39eが設けられる。
複数のバッテリセルB1〜B8は直列接続されている。複数のバッテリセルB1〜B8は互いに同じ構成を有する。複数のバッテリセルB1〜B8は二次電池である。本例では、二次電池としてリチウムイオン電池が用いられる。以下の説明では、図1の8個のバッテリセルB1〜B8を、最低電位を有するバッテリセルB1から最高電位を有するバッテリセルB8を順に1番目〜8番目のバッテリセルB1〜B8と呼ぶ。最低電位を有するバッテリセルB1のマイナス電極は、図示しないメインスイッチを介して図示しない負荷に接続される。最高電位を有するバッテリセルB8のプラス電極は、負荷に接続される。メインスイッチがオンされた状態で、複数のバッテリセルB1〜B8が充電または放電される。
均等化回路190は、M個のバッテリセルB1〜B8にそれぞれ対応するM個の放電回路9からなる。各放電回路9は、直列接続された抵抗Rおよびスイッチング素子SWからなり、各バッテリセルB1〜B8に並列に接続される。スイッチング素子SWのオンおよびオフは、マイクロコンピュータ101により制御される。
低電位計測LSIチップ20は、2つのセレクタSA1,SA2、差動増幅器23、A/D(アナログ/デジタル)変換器24、アドレス処理回路25、複数のバッファ25bおよびレギュレータ26を含む。低電位計測LSIチップ20は、(N+1)個のバッテリセルを接続可能に構成される。低電位計測LSIチップ20には、N個のバッテリセルが接続される。NはMよりも小さい自然数であり、本例ではNは5である。低電位計測LSIチップ20は、例えば満充電状態のバッテリセルの開放電圧の(N+1)倍の耐圧を有する。
2つのセレクタSA1,SA2の各々は、複数の入力端子、1つの出力端子および1つの選択端子を有する。低電位計測LSIチップ20の一方のセレクタSA1の複数の入力端子は、計測用入力端子21a〜21fに接続される。計測用入力端子21a,21b,21c,21d,21eには、それぞれ1番目からN番目のバッテリセルB1〜B5のマイナス電極が接続される。計測用入力端子21fには、(N+1)番目のバッテリセルB6のマイナス電極が接続される。
低電位計測LSIチップ20の他方のセレクタSA2の複数の入力端子は、計測用入力端子22a〜22fに接続される。計測用入力端子22a,22b,22c,22d,22eには、それぞれ1番目からN番目のバッテリセルB1〜B5のプラス電極が接続される。計測用入力端子22fは、後述する高電位計測LSIチップ30の通信端子39cに接続される。
差動増幅器23は2つの入力端子および出力端子を有する。差動増幅器23の2つの入力端子に2つのセレクタSA1,SA2の出力端子が接続される。差動増幅器23の出力端子はA/D変換器24の入力端子に接続される。A/D変換器24の出力端子は通信端子29bを介してマイクロコンピュータ101に接続される。
A/D変換器24の電源端子には、レギュレータ26が接続されている。レギュレータ26は、電源端子29dを介して(N+1)番目のバッテリセルB6のプラス電極に接続される。
電源端子29dは、(N+1)番目のバッテリセルB6のプラス電極に接続される。これにより、A/D変換器24に電源端子29dを介して(N+1)番目のバッテリセルB6のプラス電極の電位が与えられる。基準端子29eは1番目のバッテリセルB1のマイナス電極に接続される。以下の説明では、電源端子29dの電位を電源電位VDD1と呼ぶ。また、基準端子29eの電位を基準電位VSS1と呼ぶ。レギュレータ26は、電源電位VDD1に基づいて、一定の電源電圧をA/D変換器24に与える。
通信端子29aは、2つのバッファ25bを介してセレクタSA1,SA2の選択端子に接続される。また、通信端子29aは、1つのバッファ25bを介してアドレス処理回路25の入力端子に接続される。アドレス処理回路25の出力端子は、他のバッファ25bを介して通信端子29cに接続される。アドレス処理回路25の動作については後述する。
高電位計測LSIチップ30は、2つのセレクタSA3,SA4、差動増幅器33、アドレス処理回路35、複数のバッファ35b、レギュレータ36およびクランプ回路37を含む。高電位計測LSIチップ30は、L個のバッテリセルを接続可能に構成される。Lは2以上の自然数であり、本例ではLは4である。
2つのセレクタSA3,SA4の各々は、複数の入力端子、1つの出力端子および1つの選択端子を有する。高電位計測LSIチップ30の一方のセレクタSA3の複数の入力端子は、計測用入力端子31a〜31dに接続される。計測用入力端子31a,31b,31cには、それぞれ(N+1)番目からM番目のバッテリセルB6,B7,B8のマイナス電極が接続される。計測用入力端子31dには、M番目のバッテリセルB8のプラス電極が接続される。
高電位計測LSIチップ30の他方のセレクタSA4の複数の入力端子は、計測用入力端子32a〜32dに接続される。計測用入力端子32a,32b,32cには、それぞれ(N+1)番目からM番目のバッテリセルB6,B7,B8のプラス電極が接続される。
差動増幅器33は2つの入力端子および出力端子を有する。差動増幅器33の2つの入力端子に2つのセレクタSA3,SA4の出力端子が接続される。差動増幅器33の出力端子は通信端子39cに接続される。これにより、差動増幅器33の出力端子は、通信端子39cおよび計測用入力端子22fを介して低電位計測LSIチップ20のセレクタSA2の1つの入力端子に接続される。
クランプ回路37の電源端子には、レギュレータ36が接続されている。レギュレータ36は、電源端子39dを介してM番目のバッテリセルB8のプラス電極に接続される。
電源端子39dは、M番目のバッテリセルB8のプラス電極に接続される。基準端子39eは(N+1)番目のバッテリセルB6のマイナス電極に接続される。以下の説明では、電源端子39dの電位を電源電位VDD2と呼ぶ。また、基準端子39eの電位を基準電位VSS2と呼ぶ。
通信端子39aは、2つのバッファ35bを介してセレクタSA3,SA4の選択端子に接続される。また、通信端子39aは、1つのバッファ35bを介してアドレス処理回路35の入力端子に接続される。アドレス処理回路35の出力端子は、他のバッファ35bを介して通信端子39bに接続される。アドレス処理回路35の動作については後述する。
低電位計測LSIチップ20の通信端子29cと高電位計測LSIチップ30の通信端子39aとが、コンデンサ39を介して接続される。これにより、低電位計測LSIチップ20のアドレス処理回路25の出力端子が、高電位計測LSIチップ30のアドレス処理回路35の入力端子にコンデンサ39を介して接続される。
高電位計測LSIチップ30においては、通信端子39aはクランプ回路37に接続される。クランプ回路37は、並列接続された抵抗およびダイオードからなる。
レギュレータ36は、電源電圧VDD2に基づいて、一定の電源電圧をクランプ回路37に与える。
(2)バッテリモジュールにおける各構成要素の動作
図1の低電位計測LSIチップ20の通信端子29aには、マイクロコンピュータ101から通信端子29aを介してM個のバッテリセルB1〜B8のうちいずれかを選択するためアドレス信号sig1が与えられる。アドレス信号sig1は、バッテリモジュール100におけるバッテリセルB1〜B8のいずれかを特定するための値を有する。本例では、1番目のバッテリセルB1からM番目のB8に値1〜Mが付される。
低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30は、1番目〜N番目のバッテリセルB1〜B5が選択された場合と(N+1)番目〜M番目のバッテリセルB6〜B8が選択された場合とで異なる動作を行う。
(2−a)1番目〜N番目のバッテリセルが選択された場合
1番目〜N番目のバッテリセルB1〜B5が選択された場合の低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30の動作を説明する。まず、マイクロコンピュータ101から低電位計測LSIチップ20のセレクタSA1,SA2およびアドレス処理回路25に1番目〜N番目のバッテリセルB1〜B5のうちのいずれかを選択するためのアドレス信号sig1が与えられる。
アドレス信号sig1の値は1以上N以下である。セレクタSA1は、アドレス信号sig1に基づいて、複数の入力端子のうち1つを出力端子に接続する。それにより、複数のバッテリセルB1〜B5のうち選択されたバッテリセルのマイナス電極の電位がセレクタSA1から出力される。
また、セレクタSA2は、アドレス信号sig1に基づいて、複数の入力端子のうち1つを出力端子に接続する。それにより、複数のバッテリセルB1〜B5のうち選択されたバッテリセルのプラス電極の電位がセレクタSA2から出力される。
このようにして、差動増幅器23の2つの入力端子に、選択されたバッテリセルの端子電圧が与えられる。差動増幅器23は、選択されたバッテリセルの端子電圧を差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。差動増幅器23から出力された端子電圧は、A/D変換器24に与えられる。
A/D変換器24は、差動増幅器23から出力される端子電圧をデジタル値に変換する。変換されたデジタル値は、選択されたバッテリセルの端子電圧の値として、通信端子29bを介してマイクロコンピュータ101に与えられる。
マイクロコンピュータ101は、アドレス信号sig1の値を順次変更する。それにより、バッテリセルB1〜B5の端子電圧の値が順次マイクロコンピュータ101に与えられる。
(2−b)(N+1)番目〜M番目のバッテリセルが選択された場合
(N+1)番目〜M番目のバッテリセルB6〜B8が選択された場合の低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30の動作を説明する。まず、マイクロコンピュータ101から低電位計測LSIチップ20のアドレス処理回路25に(N+1)番目〜M番目のバッテリセルB6〜B8のうちのいずれかを選択するためのアドレス信号sig1が与えられる。
アドレス信号sig1の値は(N+1)以上M以下である。ここで、Q番目のバッテリセルが選択されるものとする。Qは(N+1)以上M以下の自然数である。本例ではQは6、7または8である。
アドレス処理回路25は、アドレス信号sig1の値がQである場合に、(Q−N)の値を有するアドレス信号sig2を生成する。本例では、Nは5である。そのため、本例のアドレス信号sig2は1、2または3の値を示す。
このように、アドレス信号sig2は、(L−1)個のバッテリセルB6,B7,B8のうち1つを特定するための値を有する。
アドレス処理回路25は、生成されたアドレス信号sig2を、通信端子29c、コンデンサ39および通信端子39aを介して高電位計測LSIチップ30のセレクタSA3,SA4およびアドレス処理回路35に与える。
セレクタSA3は、アドレス信号sig2に基づいて、複数の入力端子のうち1つを出力端子に接続する。それにより、複数のバッテリセルB6,B7,B8のうち選択されたバッテリセルのマイナス電極の電位がセレクタSA3から出力される。
また、セレクタSA4は、アドレス信号sig2に基づいて、複数の入力端子のうち1つを出力端子に接続する。それにより、複数のバッテリセルB6,B7,B8のうち選択されたバッテリセルのプラス電極の電位がセレクタSA4から出力される。
これにより、差動増幅器33の2つの入力端子に、選択されたバッテリセルの端子電圧が与えられる。差動増幅器33は、選択されたバッテリセルの端子電圧を差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。差動増幅器33から出力された端子電圧は、通信端子39cおよび計測用入力端子22fを介して低電位計測LSIチップ20のセレクタSA2の1つの入力端子に与えられる。
低電位計測LSIチップ20において、セレクタSA1は、アドレス信号sig1の値が(N+1)以上(本例ではQ)である場合に、複数の入力端子のうち計測用入力端子21fに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、N番目のバッテリセルB5のプラス電極の電位がセレクタSA1から出力される。N番目のバッテリセルB5のプラス電極の電位は、高電位計測LSIチップ30の基準電位VSS2と等しい。
また、セレクタSA2は、アドレス信号sig1の値が(N+1)以上(本例ではQ)である場合に、複数の入力端子のうち計測用入力端子22fに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、高電位計測LSIチップ30の差動増幅器33から出力された端子電圧がセレクタSA2から出力される。
このようにして、差動増幅器23の2つの入力端子に、高電位計測LSIチップ30の基準電位VSS2および差動増幅器33から出力された端子電圧が与えられる。差動増幅器23は、差動増幅器33から出力された端子電圧と基準電位VSS2とを差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。差動増幅器23から出力された端子電圧は、A/D変換器24に与えられる。
A/D変換器24は、差動増幅器23から出力される端子電圧をデジタル値に変換する。変換されたデジタル値は、選択されたバッテリセルの端子電圧の値として、通信端子29bを介してマイクロコンピュータ101に与えられる。
マイクロコンピュータ101は、アドレス信号sig1の値を順次変更する。それにより、バッテリセルB6,B7,B8の端子電圧の値が順次マイクロコンピュータ101に与えられる。
(2−c)均等化処理
上記動作により、全てのバッテリセルB1〜B8の端子電圧がマイクロコンピュータ101に与えられる。これにより、マイクロコンピュータ101は、全てのバッテリセルB1〜B8の端子電圧の値に基づいて、均等化回路190のスイッチング素子SWのオンおよびオフを制御する。
均等化回路190においては、オンされたスイッチング素子SWに対応するバッテリセルが抵抗Rを通して放電される。これにより、複数のバッテリセルB1〜B8の端子電圧の均等化処理が行われる。なお、通常状態では、スイッチング素子SWはオフになっている。
(3)効果
図2は、図1の低電位計測LSIチップ20と高電位計測LSIチップ30からなる電圧検出装置の効果を説明するための概念図である。
図2(a)に、低電位計測LSIチップ20の基準電位VSS1から順に高くなるように設定された複数レベルL1〜L8の電位が示される。図2(a)において、各レベルL1〜L8は、図1のバッテリセルB1〜B8が満充電状態であるときの各バッテリセルB1〜B8のプラス電極の電位に相当する。
上記のように、低電位計測LSIチップ20は、満充電状態でのバッテリセルの開放電圧の(N+1)倍の耐圧を有する。そのため、本例では、図1の低電位計測LSIチップ20には、基準電位VSS1からレベルL6までの電位を入力することができる。したがって、低電位計測LSIチップ20は、1番目から(N+1)番目(本例では6番目)までのバッテリセルB1〜B6の端子電圧v1〜v6を計測することができる。
一方、(N+2)番目からM番目までのバッテリセルB7,B8のプラス電極の電位は低電位計測LSIチップ20の耐圧の範囲を超える。そのため、低電位計測LSIチップ20は、(N+2)番目(本例では7番目)からM番目(本例では8番目)までのバッテリセルB7,B8の端子電圧v7,v8を計測することができない。
そこで、本実施の形態では、(N+2)番目からM番目までのバッテリセルB7,B8の端子電圧v7,v8を計測するために、低電位計測LSIチップ20にN個のバッテリセルB1〜B5が接続されるとともに、高電位計測LSIチップ30に(M−N)個のバッテリセルB6,B7,B8が接続される。
この状態で、高電位計測LSIチップ30においては、バッテリセルB6,B7,B8の端子電圧のいずれかが、差動増幅器33により高電位計測LSIチップ30の基準電位VSS2を基準とする差動電圧として検出される。図2(b)の例では、白抜きの矢印A1で示すように、8番目のバッテリセルB8の端子電圧v8が基準電位VSS2を基準とする差動電圧として検出される。
上記のように、低電位計測LSIチップ20においては、差動増幅器33により検出された差動電圧を(N+1)番目のバッテリセルB6の端子電圧の代わりに受けるように、セレクタSA2の入力端子が計測用入力端子22fを介して高電位計測LSIチップ30の差動増幅器33の出力端子に接続される。これにより、差動増幅器33により検出された差動電圧が、低電位計測LSIチップ20の基準電位VSS1を基準とする差動電圧として差動増幅器23により検出される。図2(b)の例では、白抜きの矢印A2で示すように、8番目のバッテリセルB8の端子電圧v8が基準電位VSS1を基準とする差動電圧として検出される。
最終的に、上記のようにして検出された差動電圧が、低電位計測LSIチップ20のA/D変換器24によりデジタル値に変換される。これにより、図1に示すように、高電位計測LSIチップ30にはA/D変換器を設ける必要がない。
このように、図1の低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30によれば、(N+1)個よりも多い数のバッテリセルの端子電圧を検出するためにA/D変換器24を含む低電位計測LSIチップ20を複数用意する必要がなくなる。
また、M個のバッテリセルB1〜B8の総電圧が低電位計測LSIチップ20の耐圧を超える場合でも、A/D変換器24を含む低電位計測LSIチップ20およびA/D変換器24を含まない高電位計測LSIチップ30を用いて、M個のバッテリセルB1〜B8の各々の端子電圧を検出することが可能となる。
高電位計測LSIチップ30は、A/D変換器24を含まないので、高電位計測LSIチップ30の構成は低電位計測LSIチップ20の構成に比べて単純である。また、高電位計測LSIチップ30は低電位計測LSIチップ20に比べて安価である。
これらの結果、任意の数のバッテリセルの各々の端子電圧を低コストで検出することが可能となる。
(4)アドレス信号の電圧レベル
図3は、図1の低電位計測LSIチップ20から高電位計測LSIチップ30に与えられるアドレス信号sig2の電圧レベルを説明するための概念図である。
上記のように、本実施の形態において、低電位計測LSIチップ20の基準電位VSS1と高電位計測LSIチップ30の基準電位VSS2とは互いに異なる。そのため、低電位計測LSIチップ20から高電位計測LSIチップ30にアドレス信号sig2が与えられる場合には、アドレス信号sig2の電圧レベルを基準電位VSS1,VSS2の差分引き上げる必要がある。
そこで、本実施の形態では、高電位計測LSIチップ30に図1のクランプ回路37が設けられる。また、低電位計測LSIチップ20の通信端子29cと高電位計測LSIチップ30の通信端子39aとが、コンデンサ39を介して接続される。この場合、図3の白抜きの矢印A3で示すように、アドレス信号sig2がコンデンサ39を介して高電位計測LSIチップ30の通信端子39aに与えられることにより、アドレス信号sig2の直流成分がコンデンサ39により除去されるとともに、パルス電圧Vadを有するアドレス信号sig2の電圧レベルが図1のクランプ回路37により基準電位VSS1,VSS2の差分引き上げられる。
[2]第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る電圧検出装置はバッテリモジュールに設けられる。第2の実施の形態に係る電圧検出装置を備えるバッテリモジュールについて、第1の実施の形態に係るバッテリモジュール100と異なる点を説明する。
(1)バッテリモジュールの構成
図4は、第2の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。図4に示すように、このバッテリモジュール100は、主としてM個のバッテリセルB1〜B11、1つの低電位計測LSIチップ20、2つの高電位計測LSIチップ30,40および均等化回路190から構成される。M個のバッテリセルB1〜B11は直列接続されている。M個のバッテリセルB1〜B11は互いに同じ構成を有する。本例ではMは11である。
図4の低電位計測LSIチップ20は、図1の低電位計測LSIチップ20と同じ構成を有する。第1の実施の形態と同様に、低電位計測LSIチップ20には、N個のバッテリセルが接続される。本例ではNは5である。図4の高電位計測LSIチップ30は、図1の高電位計測LSIチップ30と同じ構成を有する。高電位計測LSIチップ30は、L個のバッテリセルを接続可能に構成される。第1の実施の形態と同様に、本例では高電位計測LSIチップ30に(L−1)個のバッテリセルが接続される。また、本例においてもLは4である。
上記より、本例では、バッテリセルB1〜B11の個数Mが、低電位計測LSIチップ20に接続されるバッテリセルの個数Nと高電位計測LSIチップ30が接続可能なバッテリセルの個数Lとの合計よりも大きい。
そこで、第2の実施の形態では、低電位計測LSIチップ20および2つの高電位計測LSIチップ30,40により電圧検出装置が構成される。
以下、高電位計測LSIチップ40について説明する。高電位計測LSIチップ40は、K個のバッテリセルを接続可能に構成される。Kは2以上の自然数であり、本例ではKは4である。
図4の高電位計測LSIチップ40は、図1の高電位計測LSIチップ30と同じ構成を有する。高電位計測LSIチップ40には、計測用入力端子41a〜41d,42a〜42d、通信端子49a,49b,49c、電源端子49dおよび基準端子49eが設けられる。
高電位計測LSIチップ40は、2つのセレクタSA5,SA6、差動増幅器43、アドレス処理回路45、複数のバッファ45b、レギュレータ46およびクランプ回路47を含む。
2つのセレクタSA5,SA6の各々は、複数の入力端子、1つの出力端子および1つの選択端子を有する。高電位計測LSIチップ40の一方のセレクタSA5の複数の入力端子は、計測用入力端子41a〜41dに接続される。計測用入力端子41a,41b,41cには、それぞれ(N+L)番目からM番目のバッテリセルB9,B10,B11のマイナス電極が接続される。計測用入力端子41dには、M番目のバッテリセルB11のプラス電極が接続される。
高電位計測LSIチップ40の他方のセレクタSA6の複数の入力端子は、計測用入力端子42a〜42dに接続される。計測用入力端子42a,42b,42cには、それぞれ(N+L)番目からM番目のバッテリセルB9,B10,B11のプラス電極が接続される。
差動増幅器43は2つの入力端子および出力端子を有する。差動増幅器43の2つの入力端子に2つのセレクタSA5,SA6の出力端子が接続される。差動増幅器43の出力端子は通信端子49cに接続される。高電位計測LSIチップ40の通信端子49cは、高電位計測LSIチップ30の計測用入力端子32dに接続される。これにより、差動増幅器43の出力端子は、通信端子49cおよび計測用入力端子32dを介して高電位計測LSIチップ30のセレクタSA4の1つの入力端子に接続される。
クランプ回路47の電源端子には、レギュレータ46が接続されている。レギュレータ46は、電源端子49dを介してM番目のバッテリセルB11のプラス電極に接続される。
電源端子49dは、M番目のバッテリセルB11のプラス電極に接続される。基準端子49eは(N+L)番目のバッテリセルB9のマイナス電極に接続される。以下の説明では、電源端子49dの電位を電源電位VDD3と呼ぶ。また、基準端子49eの電位を基準電位VSS3と呼ぶ。
通信端子49aは、2つのバッファ45bを介してセレクタSA5,SA6の選択端子に接続される。また、通信端子49aは、1つのバッファ45bを介してアドレス処理回路45の入力端子に接続される。アドレス処理回路45の出力端子は、他のバッファ45bを介して通信端子49bに接続される。アドレス処理回路45の動作については後述する。
高電位計測LSIチップ30の通信端子39cと高電位計測LSIチップ40の通信端子49aとが、コンデンサ39を介して接続される。これにより、高電位計測LSIチップ30のアドレス処理回路35の出力端子が、高電位計測LSIチップ40のアドレス処理回路45の入力端子にコンデンサ39を介して接続される。
高電位計測LSIチップ40においては、通信端子49aはクランプ回路47に接続される。クランプ回路47は、並列接続された抵抗およびダイオードからなる。
レギュレータ46は、電源電圧VDD3に基づいて、一定の電源電圧をクランプ回路47に与える。
(2)バッテリモジュールにおける各構成要素の動作
図1の低電位計測LSIチップ20の通信端子29aには、マイクロコンピュータ101から通信端子29aを介してM個のバッテリセルB1〜B11のうちいずれかを選択するためアドレス信号sig1が与えられる。アドレス信号sig1は、バッテリモジュール100におけるバッテリセルB1〜B11のいずれかを特定するための値を有する。本例では、1番目のバッテリセルB1からM番目のB11に値1〜Mが付される。
1番目〜(N+L−1)番目のバッテリセルB1〜B8が選択された場合には、低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30が第1の実施の形態と同様の動作を行う。マイクロコンピュータ101が、アドレス信号sig1の値を順次変更することにより、バッテリセルB1〜B8の端子電圧の値が順次マイクロコンピュータ101に与えられる。
(N+L)番目〜M番目のバッテリセルB9〜B11が選択された場合の低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30,40の動作を説明する。
まず、マイクロコンピュータ101から低電位計測LSIチップ20のアドレス処理回路25(図1)に(N+L)番目〜M番目のバッテリセルB9〜B11のうちのいずれかを選択するためのアドレス信号sig1が与えられる。
アドレス信号sig1の値は(N+L)以上M以下である。ここで、R番目のバッテリセルが選択されるものとする。Rは(N+1)以上M以下の自然数である。本例ではRは9、10または11である。
上述のように、アドレス処理回路25は、アドレス信号sig1の値がRである場合に、(R−N)の値を有するアドレス信号sig2を生成する。本例では、Nは5である。そのため、本例のアドレス信号sig2は4、5または6の値を示す。
生成されたアドレス信号sig2が、アドレス処理回路25から高電位計測LSIチップ30のアドレス処理回路35に与えられる。この場合、アドレス信号sig2は、バッテリセルB6,B7,B8を選択するための値よりも大きい値を有する。
アドレス処理回路35は、(R−L−N+1)の値を有するアドレス信号sig3を生成する。本例では、Lは4である。そのため、本例のアドレス信号sig3は1、2または3の値を示す。
このように、アドレス信号sig3は、(R−L−N+1)個のバッテリセルB9,B10,B11のうち1つを特定するための値を有する。
アドレス処理回路35は、生成されたアドレス信号sig3を、通信端子39b、コンデンサ39および通信端子49aを介して高電位計測LSIチップ40のセレクタSA5,SA6およびアドレス処理回路45に与える。
セレクタSA5は、アドレス信号sig3に基づいて、複数の入力端子のうち1つを出力端子に接続する。それにより、複数のバッテリセルB9,B10,B11のうち選択されたバッテリセルのマイナス電極の電位がセレクタSA5から出力される。
また、セレクタSA6は、アドレス信号sig3に基づいて、複数の入力端子のうち1つを出力端子に接続する。それにより、複数のバッテリセルB9,B10,B11のうち選択されたバッテリセルのプラス電極の電位がセレクタSA6から出力される。
これにより、差動増幅器43の2つの入力端子に、選択されたバッテリセルの端子電圧が与えられる。差動増幅器43は、選択されたバッテリセルの端子電圧を差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。差動増幅器43から出力された端子電圧は、通信端子49cおよび計測用入力端子32dを介して高電位計測LSIチップ30のセレクタSA4の1つの入力端子に与えられる。
高電位計測LSIチップ30において、セレクタSA3は、アドレス信号sig2の値がL以上(本例では(R−N)(すなわち、4、5または6))である場合に、複数の入力端子のうち計測用入力端子31dに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、(N+L−1)番目のバッテリセルB8のプラス電極の電位がセレクタSA3から出力される。(N+L−1)番目のバッテリセルB8のプラス電極の電位は、高電位計測LSIチップ40の基準電位VSS3と等しい。
また、セレクタSA4は、アドレス信号sig2の値がL以上(本例では(R−N)(すなわち、4、5または6))である場合に、複数の入力端子のうち計測用入力端子32dに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、高電位計測LSIチップ40の差動増幅器43から出力された端子電圧がセレクタSA4から出力される。
このようにして、差動増幅器33の2つの入力端子に、高電位計測LSIチップ40の基準電位VSS3および差動増幅器43から出力された端子電圧が与えられる。差動増幅器33は、差動増幅器43から出力された端子電圧と基準電位VSS3とを差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。
低電位計測LSIチップ20において、セレクタSA1は、アドレス信号sig1の値が(N+1)以上(本例ではR(すなわち、9、10または11))である場合に、複数の入力端子のうち計測用入力端子21fに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、N番目のバッテリセルB5のプラス電極の電位がセレクタSA1から出力される。N番目のバッテリセルB5のプラス電極の電位は、高電位計測LSIチップ30の基準電位VSS2と等しい。
また、セレクタSA2は、アドレス信号sig1の値が(N+1)以上(本例ではR(すなわち、9、10または11))である場合に、複数の入力端子のうち計測用入力端子22fに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、高電位計測LSIチップ30の差動増幅器33から出力された端子電圧がセレクタSA2から出力される。
このようにして、差動増幅器23の2つの入力端子に、高電位計測LSIチップ30の基準電位VSS2および差動増幅器33から出力された端子電圧が与えられる。差動増幅器23は、差動増幅器33から出力された端子電圧と基準電位VSS2とを差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。差動増幅器23から出力された端子電圧は、A/D変換器24に与えられる。
A/D変換器24は、差動増幅器23から出力される端子電圧をデジタル値に変換する。変換されたデジタル値は、選択されたバッテリセルの端子電圧の値として、通信端子29bを介してマイクロコンピュータ101に与えられる。
マイクロコンピュータ101は、アドレス信号sig1の値を順次変更する。それにより、バッテリセルB9,B10,B11の端子電圧の値が順次マイクロコンピュータ101に与えられる。
上記のように、1つの低電位計測LSIチップ20とともに、複数の高電位計測LSIチップ30,40を用いることにより、バッテリセルの数が多い場合でも、各バッテリセルの端子電圧を低コストで検出することが可能となる。
[3]第3の実施の形態
第3の実施の形態に係る電圧検出装置はバッテリモジュールに設けられる。第3の実施の形態に係る電圧検出装置を備えるバッテリモジュールについて、第1の実施の形態に係るバッテリモジュール100と異なる点を説明する。
図5は、第3の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。図5に示すように、このバッテリモジュール100は、直列接続されたM個のバッテリセルB1〜B8、および直列接続されたM個のバッテリセルB9〜B16を含む。直列接続されたバッテリセルB1〜B8と直列接続されたバッテリセルB9〜B16とが並列に接続される。本例ではMは8である。
また、このバッテリモジュール100は、低電位計測LSIチップ20、3つの電位計測LSIチップ30x,30y,30zおよび均等化回路を含む。第3の実施の形態では、低電位計測LSIチップ20および3つの電位計測LSIチップ30x,30y,30zにより電圧検出装置が構成される。なお、図5では、図1の均等化回路190の図示を省略する。
以下の説明では、最低電位を有するバッテリセルB1から最高電位を有するバッテリセルB8を順に1番目〜M番目のバッテリセルB1〜B8と呼ぶとともに、最低電位を有するバッテリセルB9から最高電位を有するバッテリセルB16を順に(M+1)番目〜2M番目のバッテリセルB9〜B16と呼ぶ。最低電位を有するバッテリセルB1,B9のマイナス電極は、図示しないメインスイッチを介して図示しない負荷に接続される。最高電位を有するバッテリセルB8,B16のプラス電極は、負荷に接続される。メインスイッチがオンされた状態で、複数のバッテリセルB1〜B16が充電または放電される。本例では、Nは5であり、Lは4である。
低電位計測LSIチップ20は、計測用入力端子21gをさらに有する点を除いて図1の低電位計測LSIチップ20と同じ構成を有する。セレクタSA2の複数の入力端子のうちの1つが計測用入力端子21gに接続される。計測用入力端子21gには、後述する電位計測LSIチップ30yの通信端子39cが接続される。
電位計測LSIチップ30xは、図1の高電位計測LSIチップ30と同じ構成を有する。第1の実施の形態と同様に、低電位計測LSIチップ20に1番目〜N番目のバッテリセルB1〜B5が接続される。また、電位計測LSIチップ30xに(N+1)番目〜M番目のバッテリセルB6〜B8が接続される。電位計測LSIチップ30xの通信端子39cと低電位計測LSIチップ20の計測用入力端子22fとが接続される。これにより、低電位計測LSIチップ20および電位計測LSIチップ30xにより1番目〜M番目のバッテリセルB1〜B8の端子電圧が検出される。
本実施の形態では、(M+1)番目〜(M+N)番目のバッテリセルB9〜B13の端子電圧を検出するために電位計測LSIチップ30yが用いられ、(M+N+1)番目〜2M番目のバッテリセルB14〜B16の端子電圧を検出するために電位計測LSIチップ30zが用いられる。
電位計測LSIチップ30yは計測用入力端子31a〜31f,32a〜32fの数が異なる点を除き、電位計測LSIチップ30xと同じ構成を有する。図5に示すように、電位計測LSIチップ30yは、低電位計測LSIチップ20と同様に、(N+1)個のバッテリセルを接続可能に構成される。本例では、電位計測LSIチップ30yにN個のバッテリセルB9〜B13が接続される。
電位計測LSIチップ30yのセレクタSA4の1つの入力端子が計測用入力端子32fに接続される。計測用入力端子32fには、後述する電位計測LSIチップ30zの通信端子39cが接続される。
上述のように、電位計測LSIチップ30yの通信端子39cは、低電位計測LSIチップ20の計測用入力端子21gに接続される。これにより、電位計測LSIチップ30yの差動増幅器33の出力端子は、通信端子39cおよび計測用入力端子22fを介して低電位計測LSIチップ20のセレクタSA2の1つの入力端子に接続される。
電位計測LSIチップ30zは、電位計測LSIチップ30xと同じ構成を有する。電位計測LSIチップ30zは、電位計測LSIチップ30xと同様に、L個のバッテリセルを接続可能に構成される。本例では、電位計測LSIチップ30yに(L−1)個のバッテリセルB14〜B16が接続される。
上述のように、電位計測LSIチップ30zの通信端子39cは、電位計測LSIチップ30yの計測用入力端子32fに接続される。これにより、電位計測LSIチップ30zの差動増幅器33の出力端子は、通信端子39cおよび計測用入力端子32fを介して電位計測LSIチップ30yのセレクタSA4の1つの入力端子に接続される。
本実施の形態において、低電位計測LSIチップ20および電位計測LSIチップ30yの基準電位VSS1は互いに等しく、電位計測LSIチップ30x,30zの基準電位VSS2も互いに等しい。
低電位計測LSIチップ20および3つの電位計測LSIチップ30x,30y,30zには、図示しないアドレス処理回路が設けられる。本例では、図5に太い点線で示すように、マイクロコンピュータ101から低電位計測LSIチップ20にアドレス信号が与えられることにより、第1および第2の実施の形態と同様に、低電位計測LSIチップ20、電位計測LSIチップ30x、電位計測LSIチップ30yおよび電位計測LSIチップ30zの順にアドレス信号が与えられる。
上記の構成を有するバッテリモジュール100において、(M+1)番目〜2M番目のバッテリセルB9〜B16が選択された場合、低電位計測LSIチップ20は以下のように動作する。
まず、マイクロコンピュータ101から低電位計測LSIチップ20のアドレス処理回路25(図1)に(M+1)番目〜2M番目のバッテリセルB9〜B16のうちのいずれかを選択するためのアドレス信号sig1(図1)が与えられる。この場合、アドレス処理回路25は、第1および第2の実施の形態と同様に、アドレス信号sig1に基づいて新たなアドレス信号sig2を生成し、電位計測LSIチップ30xに与える。
この場合、低電位計測LSIチップ20のセレクタSA1は、複数の入力端子のうち計測用入力端子21aに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、1番目のバッテリセルB1のマイナス電極の電位がセレクタSA1から出力される。1番目のバッテリセルB1のマイナス電極の電位は、低電位計測LSIチップ20および電位計測LSIチップ30yの基準電位VSS1と等しい。
また、低電位計測LSIチップ20のセレクタSA2は、複数の入力端子のうち計測用入力端子22gに接続された入力端子を出力端子に接続する。それにより、電位計測LSIチップ30yの差動増幅器33から出力された端子電圧がセレクタSA2から出力される。
このようにして、差動増幅器23の2つの入力端子に、電位計測LSIチップ30yの基準電位VSS1および電位計測LSIチップ30yの差動増幅器33から出力された端子電圧が与えられる。差動増幅器23は、電位計測LSIチップ30yの差動増幅器33から出力された端子電圧と基準電位VSS1とを差動増幅し、増幅された端子電圧を出力端子から出力する。差動増幅器23から出力された端子電圧は、A/D変換器24に与えられる。
A/D変換器24は、差動増幅器23から出力される端子電圧をデジタル値に変換する。変換されたデジタル値は、選択されたバッテリセルの端子電圧の値として、通信端子29bを介してマイクロコンピュータ101に与えられる。
マイクロコンピュータ101は、アドレス信号sig1の値を順次変更する。それにより、バッテリセルB9〜B16の端子電圧の値が順次マイクロコンピュータ101に与えられる。
上記では、アドレス信号sig1により(M+1)番目〜2M番目のバッテリセルB9〜B16が選択された場合の低電位計測LSIチップ20の動作について説明したが、電位計測LSIチップ30y,30zにおいては、第1の実施の形態における低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30の動作と同様に、(M+1)番目〜2M番目のバッテリセルB9〜B16の電圧が検出される。
本実施の形態では、1つの低電位計測LSIチップ20および複数の電位計測LSIチップ30x,30y,30zを用いることにより、並列に接続された2M個のバッテリセルB1〜B16の端子電圧を計測することができる。このように、1つの低電位計測LSIチップ20とともに、複数の電位計測LSIチップ30x,30y,30zを用いることにより、バッテリセルの数が多い場合でも、各バッテリセルの端子電圧を低コストで検出することが可能となる。
また、本実施の形態に係る電圧検出装置によれば、複数のバッテリセルが直列接続されているか、または複数のバッテリセルが並列接続されているかによらず、低コストで複数のバッテリセルの端子電圧を計測することが可能となる。
[4]第4の実施の形態
第4の実施の形態に係る電圧検出装置はバッテリモジュールに設けられる。第4の実施の形態に係る電圧検出装置を備えるバッテリモジュールについて、第1の実施の形態に係るバッテリモジュール100と異なる点を説明する。
図6は、第4の実施の形態に係るバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。図6に示すように、このバッテリモジュール100は、第1の実施の形態に係るバッテリモジュール100の構成に加えて、2つの異常判定用大規模集積回路(以下、異常判定LSIと呼ぶ。)チップ120,130を含む。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30により電圧検出装置が構成される。
一方の異常判定LSIチップ120には、低電位計測LSIチップ20と同様に1番目〜N番目のバッテリセルB1〜B5が接続される。他方の異常判定LSIチップ130には、高電位計測LSIチップ30と同様に、(N+1)番目〜M番目のバッテリセルB6〜B8が接続される。本例では、Nは5であり、Mは8である。
本実施の形態において、各バッテリセルB1〜B8の過放電および過充電を防止するために、端子電圧の許容電圧範囲が定められている。異常判定LSIチップ120は、バッテリセルB1〜B5のうち少なくとも1つのバッテリセルの端子電圧が許容電圧範囲の上限値(上限電圧)よりも高い場合または許容電圧範囲の下限値(下限電圧)以下である場合に、異常の発生を検出し、異常を示す異常信号をマイクロコンピュータ101に出力する。
異常判定LSIチップ130は、バッテリセルB6〜B8のうち少なくとも1つのバッテリセルの端子電圧が上限電圧よりも高い場合または下限電圧以下である場合に、異常の発生を検出し、異常を示す異常信号をマイクロコンピュータ101に出力する。
この場合、マイクロコンピュータ101は、例えば異常信号が与えられることにより、図示しないメインスイッチをオフする。このようにして、複数のバッテリセルB1〜B8のうち少なくとも1つのバッテリセルの端子電圧に異常が発生した場合に、複数のバッテリセルB1〜B8が充電または放電される。これにより、バッテリセルの端子電圧の異常に基づくバッテリモジュール100の動作不良の発生が防止される。
[5]バッテリモジュールの構造
第1〜第4の実施の形態に係るバッテリモジュール100の構造について説明する。以下では、代表的に第1の実施の形態に係るバッテリモジュール100の一構造例を説明する。
図7は、バッテリモジュール100の一構造例を示す外観斜視図である。図7においては、矢印X,Y,Zで示すように、互いに直交する三方向をX方向、Y方向およびZ方向と定義する。なお、本例では、X方向およびY方向が水平面に平行な方向であり、Z方向が水平面に直交する方向である。また、上方向は矢印Zが向く方向である。
図7に示すように、バッテリモジュール100においては、扁平な略直方体形状を有する複数のバッテリセルがX方向に並ぶように配置される。図7では、複数のバッテリセルに共通の符号Bxを付している。このように、以降の説明においては、複数のバッテリセルをそれぞれバッテリセルBxと呼ぶ。略板形状を有する一対の端面枠EPがYZ平面に平行に配置される。一対の上端枠FR1および一対の下端枠FR2は、X方向に延びるように配置される。一対の端面枠EPの四隅には、一対の上端枠FR1および一対の下端枠FR2を接続するための接続部が形成される。一対の端面枠EPの間に複数のバッテリセルBxが配置された状態で、一対の端面枠EPの上側の接続部に一対の上端枠FR1が取り付けられ、一対の端面枠EPの下側の接続部に一対の下端枠FR2が取り付けられる。これにより、複数のバッテリセルBxが、一対の端面枠EP、一対の上端枠FR1および一対の下端枠FR2により一体的に固定される。複数のバッテリセルBx、一対の端面枠EP、一対の上端枠FR1および一対の下端枠FR2により略直方体形状のバッテリブロックが構成される。
一方の端面枠EPには、プリント回路基板80が取り付けられる。このプリント回路基板80に図1の低電位計測LSIチップ20、高電位計測LSIチップ30および均等化回路190が実装される。バッテリブロックの側面には、バッテリモジュール100の温度を検出する複数のサーミスタTHが取り付けられる。
ここで、各バッテリセルBxは、Y方向に沿って並ぶようにバッテリブロックの上面にプラス電極10aおよびマイナス電極10bを有する。バッテリモジュール100において、各バッテリセルBxは、隣接するバッテリセルBx間でY方向におけるプラス電極10aおよびマイナス電極10bの位置関係が互いに逆になるように配置される。また、複数のバッテリセルBxの一方の電極10a,10bがX方向に沿って一列に並び、複数のバッテリセルBxの他方の電極10a,10bがX方向に沿って一列に並ぶ。
それにより、隣接する2個のバッテリセルBx間では、一方のバッテリセルBxのプラス電極10aと他方のバッテリセルBxのマイナス電極10bとが近接し、一方のバッテリセルBxのマイナス電極10bと他方のバッテリセルBxのプラス電極10aとが近接する。この状態で、近接する2個の電極10a,10bに、例えば銅からなるバスバーBBが取り付けられる。これにより、複数のバッテリセルBxが直列接続される。
Y方向における複数のバッテリセルBxの一端部側には、X方向に延びる長尺状のフレキシブルプリント回路基板(以下、FPC基板と略記する。)LNが複数のバスバーBBに共通して接続される。同様に、Y方向における複数のバッテリセルBxの他端部側には、X方向に延びる長尺状のFPC基板LNが複数のバスバーBBに共通して接続される。
FPC基板LNは、主として絶縁層上に複数の導体線が形成された構成を有し、屈曲性および可撓性を有する。FPC基板LNを構成する絶縁層の材料としては例えばポリイミドが用いられ、導体線の材料としては例えば銅が用いられる。各FPC基板LNは、一方の端面枠EPの上端部分で内側に向かって直角に折り返され、さらに下方に向かって折り返され、プリント回路基板80に接続される。これにより、図1の低電位計測LSIチップ20、高電位計測LSIチップ30および均等化回路190が、バッテリセルBxのプラス電極10aおよびマイナス電極10bに接続される。
第2の実施の形態に係るバッテリモジュール100においては、例えば配線回路基板80上に図4の低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30,40が実装される。
第3の実施の形態に係るバッテリモジュール100においては、例えば配線回路基板80上に図5の低電位計測LSIチップ20および電位計測LSIチップ30x,30y,30zが実装される。
第4の実施の形態に係るバッテリモジュール100においては、例えば配線回路基板80上に図6の低電位計測LSIチップ20、高電位計測LSIチップ30および異常判定LSIチップ120,130が実装される。
[6]複数のバッテリモジュールを備えるバッテリシステム
図8は、図7のバッテリモジュール100を備えるバッテリシステムのブロック図である。図8のバッテリシステム500は、例えば電力を駆動源とする電動車両(例えば電動自動車)に搭載される。上述のように、図7のバッテリモジュール100は、第1〜第4のいずれかの実施の形態に係るバッテリモジュール100である。
図8に示すように、バッテリシステム500は、複数のバッテリモジュール100、マイクロコンピュータ101およびコンタクタ102を含む。バッテリシステム500において、複数のバッテリモジュール100は、通信線560を介してマイクロコンピュータ101に接続されている。各バッテリモジュール100において、通信線560は低電位計測LSIチップ20に接続される。また、マイクロコンピュータ101は、バス104を介して電動車両の主制御部300に接続される。
バッテリシステム500の複数のバッテリモジュール100は、電源線501を通して互いに接続されている。バッテリシステム500においては、複数のバッテリモジュール100の全てのバッテリセルBx(図7)が直列接続されている。複数のバッテリモジュール100の最も高電位のプラス電極10a(図7)に接続される電源線501および複数のバッテリモジュール100の最も低電位のマイナス電極10b(図7)に接続される電源線501は、コンタクタ102を介して電動車両のモータ等の負荷に接続される。
各バッテリモジュール100の低電位計測LSIチップ20は、計測された各バッテリセルBxの端子電圧をマイクロコンピュータ101に与える。
マイクロコンピュータ101は、例えば各バッテリモジュール100の低電位計測LSIチップ20から与えられた各バッテリセルBxの端子電圧に基づいて各バッテリセルBxの充電量を算出し、その充電量に基づいて各バッテリモジュール100の充放電制御を行う。
また、マイクロコンピュータ101は、全てのバッテリセルBxの端子電圧の値に基づいて、各バッテリモジュール100の均等化回路190(図7)のスイッチング素子SWのオンおよびオフを制御する。このようにして、マイクロコンピュータ101は、複数のバッテリセルBxの端子電圧の均等化処理を行う。
図8に示すように、バッテリモジュール100に接続された電源線501には、コンタクタ102が介挿されている。マイクロコンピュータ101は、例えば、図6の異常判定LSIチップ120,130から異常信号が与えられた場合に、コンタクタ102をオフする。これにより、異常時には、各バッテリモジュール100に電流が流れないので、バッテリモジュール100の異常発熱が防止される。
マイクロコンピュータ101から主制御部300に各バッテリモジュール100の充電量(バッテリセルBxの充電量)が与えられる。主制御部300は、その充電量に基づいて電動車両の動力(例えばモータの回転速度)を制御する。また、各バッテリモジュール100の充電量が少なくなると、主制御部300は、電源線501に接続された図示しない発電装置を制御して各バッテリモジュール100を充電する。
なお、本実施の形態において、発電装置は例えば上記の電源線501に接続されたモータである。この場合、モータは、電動車両の加速時にバッテリシステム500から供給された電力を、図示しない駆動輪を駆動するための動力に変換する。また、モータは、電動車両の減速時に回生電力を発生する。この回生電力により各バッテリモジュール100が充電される。
[7]電動車両
電動車両について説明する。電動車両は図8のバッテリシステム500を備える。なお、以下では、電動車両の一例として電動自動車を説明する。
(1)構成および動作
図9は、図8のバッテリシステム500を備える電動自動車の構成を示すブロック図である。図9に示すように、電動自動車600は車体610を備える。車体610に、図8のバッテリシステム500、電力変換部601、モータ602、駆動輪603、アクセル装置604、ブレーキ装置605、回転速度センサ606および主制御部300が設けられる。モータ602が交流(AC)モータである場合には、電力変換部601はインバータ回路を含む。バッテリシステム500には、第1〜第4のいずれかの実施の形態に係る電圧検出装置が含まれる。
バッテリシステム500は、電力変換部601を介してモータ602に接続されるとともに、主制御部300に接続される。主制御部300には、バッテリシステム500のマイクロコンピュータ101(図8)からバッテリモジュール100(図7)の充電量が与えられる。また、主制御部300には、アクセル装置604、ブレーキ装置605および回転速度センサ606が接続される。主制御部300は、例えばCPUおよびメモリ、またはマイクロコンピュータからなる。
アクセル装置604は、電動自動車600が備えるアクセルペダル604aと、アクセルペダル604aの操作量(踏み込み量)を検出するアクセル検出部604bとを含む。
ユーザによりアクセルペダル604aが操作されると、アクセル検出部604bは、ユーザにより操作されていない状態を基準としてアクセルペダル604aの操作量を検出する。検出されたアクセルペダル604aの操作量が主制御部300に与えられる。
ブレーキ装置605は、電動自動車600が備えるブレーキペダル605aと、ユーザによるブレーキペダル605aの操作量(踏み込み量)を検出するブレーキ検出部605bとを含む。ユーザによりブレーキペダル605aが操作されると、ブレーキ検出部605bによりその操作量が検出される。検出されたブレーキペダル605aの操作量が主制御部300に与えられる。回転速度センサ606は、モータ602の回転速度を検出する。検出された回転速度は、主制御部300に与えられる。
上記のように、主制御部300には、バッテリモジュール100の充電量、アクセルペダル604aの操作量、ブレーキペダル605aの操作量およびモータ602の回転速度が与えられる。主制御部300は、これらの情報に基づいてバッテリモジュール100の充放電制御および電力変換部601の電力変換制御を行う。例えば、アクセル操作に基づく電動自動車600の発進時および加速時には、バッテリシステム500から電力変換部601にバッテリモジュール100の電力が供給される。
また、主制御部300は、与えられたアクセルペダル604aの操作量に基づいて、駆動輪603に伝達すべき回転力(指令トルク)を算出し、その指令トルクに基づく制御信号を電力変換部601に与える。
上記の制御信号を受けた電力変換部601は、バッテリシステム500から供給された電力を、駆動輪603を駆動するために必要な電力(駆動電力)に変換する。これにより、電力変換部601により変換された駆動電力がモータ602に供給され、その駆動電力に基づくモータ602の回転力が駆動輪603に伝達される。
一方、ブレーキ操作に基づく電動自動車600の減速時には、モータ602は発電装置として機能する。この場合、電力変換部601は、モータ602により発生された回生電力を複数のバッテリセルBx(図7)の充電に適した電力に変換し、複数のバッテリセルBxに与える。それにより、複数のバッテリセルBxが充電される。
(2)効果
電動自動車600においては、上記のバッテリシステム500が設けられるので、多数のバッテリセルBxが用いられる場合でも、各バッテリセルBxの端子電圧を計測するために、A/D変換器24を含む低電位計測LSIチップ20を複数用意する必要がない。
また、複数のバッテリセルBxの総電圧が低電位計測LSIチップ20の耐圧を超える場合でも、A/D変換器24を含む低電位計測LSIチップ20およびA/D変換器24を含まない高電位計測LSIチップ30を用いて、各バッテリセルBxの各々の端子電圧を検出することが可能となる。
このように、任意の数のバッテリセルの各々の端子電圧を低コストで検出することができるので、バッテリシステム500の低コスト化が実現される。
(3)他の移動体
上記では、図8のバッテリシステム500が電動車両に搭載される例について説明したが、バッテリシステム500が船、航空機、エレベータまたは歩行ロボット等の他の移動体に搭載されてもよい。
バッテリシステム500が搭載された船は、例えば、図9の車体610の代わりに船体を備え、駆動輪603の代わりにスクリューを備え、アクセル装置604の代わりに加速入力部を備え、ブレーキ装置605の代わりに減速入力部を備える。ユーザは、船体を加速させる際にアクセル装置604の代わりに加速入力部を操作し、船体を減速させる際にブレーキ装置605の代わりに減速入力部を操作する。この場合、船体が移動本体部に相当し、モータが動力源に相当し、スクリューが駆動部に相当する。このような構成において、モータがバッテリシステム500からの電力を受けてその電力を動力に変換し、その動力によってスクリューが回転されることにより船体が移動する。
同様に、バッテリシステム500が搭載された航空機は、例えば、図9の車体610の代わりに機体を備え、駆動輪603の代わりにプロペラを備え、アクセル装置604の代わりに加速入力部を備え、ブレーキ装置605の代わりに減速入力部を備える。この場合、機体が移動本体部に相当し、モータが動力源に相当し、プロペラが駆動部に相当する。このような構成において、モータがバッテリシステム500からの電力を受けてその電力を動力に変換し、その動力によってプロペラが回転されることにより機体が移動する。
バッテリシステム500が搭載されたエレベータは、例えば、図9の車体610の代わりに籠を備え、駆動輪603の代わりに籠に取り付けられる昇降用ロープを備え、アクセル装置604の代わりに加速入力部を備え、ブレーキ装置605の代わりに減速入力部を備える。この場合、籠が移動本体部に相当し、モータが動力源に相当し、昇降用ロープが駆動部に相当する。このような構成において、モータがバッテリシステム500からの電力を受けてその電力を動力に変換し、その動力によって昇降用ロープが巻き上げられることにより籠が昇降する。
バッテリシステム500が搭載された歩行ロボットは、例えば、図9の車体610の代わりに胴体を備え、駆動輪603の代わりに足を備え、アクセル装置604の代わりに加速入力部を備え、ブレーキ装置605の代わりに減速入力部を備える。この場合、胴体が移動本体部に相当し、モータが動力源に相当し、足が駆動部に相当する。このような構成において、モータがバッテリシステム500からの電力を受けてその電力を動力に変換し、その動力によって足が駆動されることにより胴体が移動する。
このように、バッテリシステム500が搭載された移動体においては、動力源がバッテリシステム500からの電力を受けてその電力を動力に変換し、駆動部が動力源により変換された動力により移動本体部を移動させる。
[8]電源装置
電源装置について説明する。
(1)構成および動作
図10は、電源装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、電源装置700は、電力貯蔵装置710および電力変換装置720を備える。電力貯蔵装置710は、バッテリシステム群711およびコントローラ712を備える。バッテリシステム群711は複数のバッテリシステム500を含む。複数のバッテリシステム500は互いに並列に接続されてもよく、または互いに直列に接続されてもよい。
コントローラ712は、例えばCPUおよびメモリ、またはマイクロコンピュータからなる。コントローラ712は、各バッテリシステム500に含まれるマイクロコンピュータ101(図8参照)に接続される。コントローラ712は、各マイクロコンピュータ101から与えられた各バッテリセルBx(図7)の充電量に基づいて電力変換装置720を制御する。コントローラ712は、バッテリシステム500のバッテリモジュール100の放電または充電に関する制御として、後述する制御を行う。
電力変換装置720は、DC/DC(直流/直流)コンバータ721およびDC/AC(直流/交流)インバータ722を含む。DC/DCコンバータ721は入出力端子721a,721bを有し、DC/ACインバータ722は入出力端子722a,722bを有する。DC/DCコンバータ721の入出力端子721aは電力貯蔵装置710のバッテリシステム群711に接続される。
DC/DCコンバータ721の入出力端子721bおよびDC/ACインバータ722の入出力端子722aは互いに接続されるとともに電力出力部PU1に接続される。DC/ACインバータ722の入出力端子722bは電力出力部PU2に接続されるとともに他の電力系統に接続される。
電力出力部PU1,PU2は例えばコンセントを含む。電力出力部PU1,PU2には、例えば種々の負荷が接続される。他の電力系統は、例えば商用電源または太陽電池を含む。電力出力部PU1,PU2および他の電力系統が電源装置に接続される外部の例である。なお、電力系統として太陽電池を用いる場合、DC/DCコンバータ721の入出力端子721bに太陽電池が接続される。一方、電力系統として太陽電池を含む太陽光発電システムを用いる場合、DC/ACインバータ722の入出力端子722bに太陽光発電システムのパワーコンディショナのAC出力部が接続される。
DC/DCコンバータ721およびDC/ACインバータ722がコントローラ712によって制御されることにより、バッテリシステム群711の放電および充電が行われる。バッテリシステム群711の放電時には、バッテリシステム群711から与えられる電力がDC/DCコンバータ721によりDC/DC(直流/直流)変換され、さらにDC/ACインバータ722によりDC/AC(直流/交流)変換される。
電源装置700が直流電源として用いられる場合、DC/DCコンバータ721によりDC/DC変換された電力が電力出力部PU1に供給される。電源装置700が交流電源として用いられる場合、DC/ACインバータ722によりDC/AC変換された電力が電力出力部PU2に供給される。また、DC/ACインバータ722により交流に変換された電力を他の電力系統に供給することもできる。
コントローラ712は、バッテリシステム群711のバッテリモジュール100の放電に関する制御の一例として、次の制御を行う。バッテリシステム群711の放電時に、コントローラ712は、算出された充電量に基づいてバッテリシステム群711の放電を停止するか否かまたは放電電流(または放電電力)を制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて電力変換装置720を制御する。具体的には、バッテリシステム群711に含まれる複数のバッテリセルBxのうちいずれかのバッテリセルBxの充電量が予め定められたしきい値よりも小さくなると、コントローラ712は、バッテリシステム群711の放電が停止されまたは放電電流(または放電電力)が制限されるようにDC/DCコンバータ721およびDC/ACインバータ722を制御する。これにより、各バッテリセルBxの過放電が防止される。
放電電流(または放電電力)の制限は、バッテリシステム群711の電圧が一定の基準電圧となるように制限されることにより行われる。また、基準電圧は、バッテリセルBxの充電量に基づいて、コントローラ712により設定される。
一方、バッテリシステム群711の充電時には、他の電力系統から与えられる交流の電力がDC/ACインバータ722によりAC/DC(交流/直流)変換され、さらにDC/DCコンバータ721によりDC/DC(直流/直流)変換される。DC/DCコンバータ721からバッテリシステム群711に電力が与えられることにより、バッテリシステム群711に含まれる複数のバッテリセルBxが充電される。
コントローラ712は、バッテリシステム群711のバッテリモジュール100の充電に関する制御の一例として、次の制御を行う。バッテリシステム群711の充電時に、コントローラ712は、算出された充電量に基づいてバッテリシステム群711の充電を停止するか否かまたは充電電流(または充電電力)を制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて電力変換装置720を制御する。具体的には、バッテリシステム群711に含まれる複数のバッテリセルBx(図7)のうちいずれかのバッテリセルBxの充電量が予め定められたしきい値よりも大きくなると、コントローラ712は、バッテリシステム群711の充電が停止されまたは充電電流(または充電電力)が制限されるようにDC/DCコンバータ721およびDC/ACインバータ722を制御する。これにより、各バッテリセルBxの過充電が防止される。
充電電流(または充電電力)の制限は、バッテリシステム群711の電圧が一定の基準電圧となるように制限されることにより行われる。また、基準電圧は、バッテリセルBxの充電量に基づいて、コントローラ712により設定される。
なお、電源装置700と外部との間で互いに電力を供給可能であれば、電力変換装置720がDC/DCコンバータ721およびDC/ACインバータ722のうちいずれか一方のみを有してもよい。また、電源装置700と外部との間で互いに電力を供給可能であれば、電力変換装置720が設けられなくてもよい。
(2)効果
電源装置700においては、コントローラ712によりバッテリシステム群711と外部との間の電力の供給が制御される。それにより、バッテリシステム群711に含まれる各バッテリセルBxの過放電および過充電が防止される。
電源装置700においては、上記のバッテリシステム500が設けられる。これにより、任意の数のバッテリセルの各々の端子電圧を低コストで検出することができる。その結果、電源装置700の低コスト化が実現される。
コントローラ712は、電力変換装置720を制御することにより複数のバッテリセルBxの充電または放電を停止させることができる。そのため、各バッテリシステム500には、図8のコンタクタ520が設けられなくてもよい。
コントローラ712は、マイクロコンピュータ101の機能を有していてもよい。この場合、コントローラ712は、各バッテリシステム500に含まれる各バッテリモジュール100の低電位計測LSIチップ20に接続される。なお、コントローラ712がマイクロコンピュータ101の機能を有する場合には、各バッテリシステム500には、マイクロコンピュータ101が設けられなくてもよい。
[9]請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30からなる電圧検出装置、低電位計測LSIチップ20および高電位計測LSIチップ30,40からなる電圧検出装置、ならびに低電位計測LSIチップ20および電位計測LSIチップ30x,30y,30zからなる電圧検出装置が電圧検出装置の例であり、バッテリセルB1〜B16,Bxがバッテリセルの例である。
また、低電位計測LSIチップ20が第1の集積回路の例であり、高電位計測LSIチップ30および電位計測LSIチップ30x,30zが第2の集積回路の例であり、セレクタSA1,SA2が第1の選択回路の例であり、差動増幅器23が第1の電圧検出回路の例であり、A/D変換器24がアナログデジタル変換器の例である。
さらに、セレクタSA3,SA4が第2の選択回路の例であり、差動増幅器33が第2の電圧検出回路の例であり、アドレス信号sig1が第1の選択信号の例であり、アドレス信号sig2が第2の選択信号の例であり、アドレス処理回路25が第1の選択信号発生回路の例である。
また、レギュレータ36およびクランプ回路37が第1の電圧レベル変換部の例であり、高電位計測LSIチップ40が第3の集積回路の例であり、セレクタSA5,SA6が第3の選択回路の例であり、差動増幅器43が第3の電圧検出回路の例であり、アドレス処理回路35が第2の選択信号発生回路の例であり、レギュレータ46およびクランプ回路47が第2の電圧レベル変換部の例である。
さらに、バッテリモジュール100がバッテリモジュールの例であり、バッテリシステム500がバッテリシステムの例であり、モータ602がモータの例であり、駆動輪603が駆動輪の例であり、電動自動車600が電動車両の例であり、車体610、船の船体、航空機の機体、エレベータの籠および歩行ロボットの胴体が移動本体部の例である。
また、モータが動力源の例であり、スクリュー、プロペラ、昇降用ロープ、および足が駆動部の例であり、電動自動車600、船、航空機、エレベータおよび歩行ロボットが移動体の例である。コントローラ712が制御部の例であり、電力貯蔵装置710が電力貯蔵装置の例であり、電源装置700が電源装置の例であり、電力変換装置720が電力変換装置の例である。
請求項の各構成要素として、上記実施の形態に記載された構成要素の他、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、電力を駆動源とする種々の移動体、電力の貯蔵装置またはモバイル機器等に有効に利用することができる。
20 低電位計測LSIチップ
23,33,43 差動増幅器
24 A/D変換器
25,35 アドレス処理回路
30,40 高電位計測LSIチップ
30x,30y,30z 電位計測LSIチップ
36,46 レギュレータ
37,47 クランプ回路
100 バッテリモジュール
500 バッテリシステム
602 モータ
603 駆動輪
600 電動自動車
610 車体
712 コントローラ
710 電力貯蔵装置
720 電力変換装置
B1〜B16,Bx バッテリセル
SA1,SA2,SA3,SA4,SA5,SA6 セレクタ
sig1,sig2,sig3 アドレス信号

Claims (12)

  1. 直列接続されたM個(Mは2以上の自然数)のバッテリセルの各々の端子電圧を検出する電圧検出装置であって、
    前記M個のバッテリセルのうち最低電位を有するバッテリセルから順にN個(NはMよりも小さい自然数)のバッテリセルに接続される第1の集積回路と、
    前記N個のバッテリセルよりも高電位を有するL個(Lは2以上の自然数)のバッテリセルに接続可能な第2の集積回路とを備え、
    前記第1の集積回路は、
    (N+1)個の電圧のいずれかを選択可能に構成された第1の選択回路と、
    前記第1の選択回路により選択された電圧をN個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として検出する第1の電圧検出回路と、
    前記第1の電圧検出回路により検出された差動電圧をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器とを含み、
    前記第2の集積回路は、
    L個以下の電圧のいずれかを選択可能に構成された第2の選択回路と、
    前記第2の選択回路により選択された電圧をL個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として検出する第2の電圧検出回路とを含み、
    前記第1の選択回路は、N個のバッテリセルの端子電圧および前記第2の電圧検出回路により検出された差動電圧を前記(N+1)個の電圧として受けるように、N個のバッテリセルおよび前記第2の電圧検出回路に接続され、
    前記第2の選択回路は、前記N個のバッテリセルよりも高電位を有するバッテリセルの端子電圧を前記L個以下の電圧として受けるように、L個以下のバッテリセルに接続され、
    前記第1の集積回路は、1つの端子電圧の(N+1)倍以上の耐圧を有することを特徴とする電圧検出装置。
  2. 前記第1の集積回路は、
    前記M個のバッテリセルの端子電圧のいずれかを指定する第1の選択信号を前記第1の選択回路に与えるとともに、前記第1の選択信号が(N+1)番目以上のQ番目(Qは自然数)のバッテリセルを指定する場合に、(Q−N)番目のバッテリセルを指定する第2の選択信号を前記第2の選択回路に与える第1の選択信号発生回路をさらに含み、
    前記第1の選択回路は、前記第1の選択信号が前記N個のバッテリセルのいずれかを指定している場合に、前記第1の選択信号により指定されたバッテリセルの端子電圧を選択し、前記第1の選択信号が前記Q番目のバッテリセルを指定している場合に、前記第2の電圧検出回路により検出された差動電圧を選択し、
    前記第2の選択回路は、(Q−N)番目のバッテリセルを指定する第2の選択信号が与えられた場合に、前記L個のバッテリセルのうち(Q−N)番目のバッテリセルの端子電圧を選択する請求項1記載の電圧検出装置。
  3. 前記第1の選択信号発生回路により発生された第2の選択信号の電圧レベルを前記第2の選択回路に入力可能な値に変換する第1の電圧レベル変換部をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の電圧検出装置。
  4. MはNおよびLの合計よりも大きく、
    前記第2の集積回路が(L−1)個のバッテリセルに接続された場合に、前記(L−1)個のバッテリセルよりも高電位を有するK個(Kは2以上の自然数)のバッテリセルに接続可能な第3の集積回路をさらに備え、
    前記第3の集積回路は、
    K個以下の電圧のいずれかを選択可能に構成された第3の選択回路と、
    前記第3の選択回路により選択された電圧をK個のバッテリセルの最低電位を基準とする差動電圧として検出する第3の電圧検出回路とを含み、
    前記第2の選択回路は、(L−1)個のバッテリセルの端子電圧および前記第3の電圧検出回路により検出された差動電圧を前記L個の電圧として受けるように、(L−1)個のバッテリセルおよび前記第3の電圧検出回路に接続され、
    前記第3の選択回路は、前記(L−1)個のバッテリセルよりも高電位を有するバッテリセルの端子電圧を前記K個以下の電圧として受けるように、K個以下のバッテリセルに接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電圧検出装置。
  5. 前記第2の集積回路は、
    前記第2の選択信号がL番目以上のR番目(Rは自然数)のバッテリセルを指定する場合に、(R−L−N+1)番目のバッテリセルを指定する第3の選択信号を前記第3の選択回路に与える第2の選択信号発生回路をさらに含み、
    前記第2の選択回路は、前記第2の選択信号が前記(L−1)個のバッテリセルのいずれかを指定している場合に、前記第2の選択信号により指定されたバッテリセルの端子電圧を選択し、前記第2の選択信号が前記R番目のバッテリセルを指定している場合に、前記第3の電圧検出回路により検出された差動電圧を選択し、
    前記第3の選択回路は、(R−L−N+1)番目のバッテリセルを指定する第3の選択信号が与えられた場合に、前記K個のバッテリセルのうち(R−L−N+1)番目のバッテリセルの端子電圧を選択する請求項4記載の電圧検出装置。
  6. 前記第1の選択信号発生回路により発生された第3の選択信号の電圧レベルを前記第3の選択回路に入力可能な値に変換する第2の電圧レベル変換部をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の電圧検出装置。
  7. 直列接続されたM個(Mは2以上の自然数)のバッテリセルと、
    前記M個のバッテリセルの各々の端子電圧を検出するための請求項1〜6のいずれかに記載の電圧検出装置とを備えたことを特徴とするバッテリモジュール。
  8. 1または複数のバッテリモジュールを備え、
    前記1または複数のバッテリモジュールのうちの少なくとも1つは、請求項7記載のバッテリモジュールであることを特徴とするバッテリシステム。
  9. 請求項8記載のバッテリシステムと、
    前記バッテリシステムの電力により駆動されるモータと、
    前記モータの回転力により回転する駆動輪とを備えることを特徴とする電動車両。
  10. 請求項8記載のバッテリシステムと、
    移動本体部と、
    前記バッテリシステムからの電力を前記移動本体部を移動させるための動力に変換する動力源と、
    前記動力源により変換された動力により前記移動本体部を移動させる駆動部とを備えることを特徴とする移動体。
  11. 請求項8記載のバッテリシステムと、
    前記バッテリシステムの放電または充電に関する制御を行う制御部とを備えることを特徴とする電力貯蔵装置。
  12. 外部に接続可能な電源装置であって、
    請求項11記載の電力貯蔵装置と、
    前記電力貯蔵装置の前記制御部により制御され、前記電力貯蔵装置の前記バッテリシステムと前記外部との間で電力変換を行う電力変換装置とを備えることを特徴とする電源装置。
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