JP2012202215A - 圧縮機 - Google Patents

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JP2012202215A JP2011064464A JP2011064464A JP2012202215A JP 2012202215 A JP2012202215 A JP 2012202215A JP 2011064464 A JP2011064464 A JP 2011064464A JP 2011064464 A JP2011064464 A JP 2011064464A JP 2012202215 A JP2012202215 A JP 2012202215A
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Abstract

【課題】圧縮機構から吐出された冷媒に含まれる潤滑油を該冷媒から分離することが可能な圧縮機において、冷媒から潤滑油を分離する油分離の効率を高めつつ、圧縮機構における潤滑油の油上がりを抑制する。
【解決手段】圧縮機10のモータ30を、回転子37と固定子42とが回転軸20の軸方向に対向するアキシャルギャップ型の電動機30で構成し、且つ圧縮機構50及び固定子42の間である中間空間部S3を圧縮室56a、56bから吐出された冷媒が流入する第1室S1とケーシング11に面する第2室とに仕切るマフラカバー2を備え、このマフラカバー2に第1室S1と第2室とを連通し、且つ上記ケーシング11の内周面11aから直交方向へ延びる第1方向とは異なる第2方向を向いて第2室に開口する短管を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーシング内に圧縮機構と電動機とを収容した圧縮機に関し、特に圧縮機構における油上がりを防止する技術に関するものである。
従来より、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構と該圧縮機構を駆動する電動機とがケーシング内に収容された全密閉型の圧縮機が知られている。そして、特許文献1には、上記ケーシング内において、上記圧縮機構から吐出された冷媒に含まれる潤滑油を該冷媒から分離することが可能な圧縮機が開示されている。
特許文献1の圧縮機は、ラジアルギャップ型の電動機を備えている。この電動機の下側に圧縮機構が配置されている。この圧縮機構には、該圧縮機構から上記電動機へ向かって上向きに冷媒吐出口が形成されている。この冷媒吐出口からの高圧ガス冷媒は、主に上記電動機における下端部分の壁面に衝突すると考えられる。そして、この衝突により、高圧ガス冷媒中の潤滑油が該高圧ガス冷媒から分離される。
この分離された潤滑油は、上記圧縮機構の上面へ落下するとともに該上面を伝った後で、上記ケーシングの底部に形成された油溜め部へ流れ落ちる。この油溜め部へ流れ落ちた潤滑油は、例えば駆動軸の内部に形成された油通路を通って上記圧縮機構の摺動部分へ供給される。
特開2005−299462号公報
ところで、上記圧縮機構の上面へ落下した潤滑油は、該圧縮機構の冷媒吐出口付近に溜まりやすくなると考えられる。そして、この冷媒吐出口付近に潤滑油が溜まれば溜まるほど、この潤滑油が上記冷媒吐出口の高圧ガス冷媒によって巻き上げられやすくなる。この結果、上記冷媒吐出口付近に潤滑油が溜まらない場合に比べて、上記圧縮機の油上がり量は増加する。
この油上がり量が増加すると、上記圧縮機が接続された冷媒回路を循環する冷媒中の油含有率が増加する。この結果、例えば上記冷媒回路に接続された熱交換器において、該熱交換器の管壁と冷媒との間の熱伝達が阻害され、上記熱交換器の性能が低下する。又、油上がり量が増加すると、上記ケーシングにおける油溜め部の油量が減少し、上記圧縮機構における摺動部分の潤滑がうまく行われなくなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮機構から吐出された冷媒に含まれる潤滑油を該冷媒から分離することが可能な圧縮機において、冷媒から潤滑油を分離する油分離の効率を高めつつ、上記圧縮機構における潤滑油の油上がりを抑制することにある。
第1の発明は、冷媒を圧縮する圧縮室(56a,56b)が形成された圧縮機構(50)と、一端側に該圧縮機構(50)が接続された駆動軸(20)と、該駆動軸(20)の他端側に固定された回転子(37)と該回転子(37)を駆動軸(20)と共に回転させる固定子(42)とを有する電動機(30)と、上記圧縮機構(50)と上記電動機(30)と駆動軸(20)とを収容するケーシング(11)とを備えた圧縮機を前提としている。
そして、上記圧縮機の電動機(30)は、上記回転子(37)と上記固定子(42)とが上記駆動軸(20)の軸方向に対向するアキシャルギャップ型の電動機(30)により構成され、
上記圧縮機構(50)及び上記固定子(42)が上記駆動軸(20)の軸方向に間隔を空けて対向するように配置され、上記圧縮機構(50)及び上記固定子(42)の間である中間空間部(S3)を上記圧縮室(56a,56b)から吐出された冷媒が流入する第1室(S1)と上記ケーシング(11)に面する第2室(S2)とに仕切る仕切部材(2)を有し、上記仕切部材(2)には、上記ケーシング(11)の軸方向から見て、上記ケーシング(11)の内周面(11a)から直交方向へ延びる第1仮想直線(a)上に位置して第1室(S1)と第2室(S2)とを連通し、且つ上記第1仮想直線(a)に沿う第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向いて上記第2室(S2)に開口する連通部(3)が設けられていることを特徴としている。
第1の発明では、上記圧縮機構(50)の圧縮室(56a,56b)で圧縮された冷媒が上記仕切部材(2)により区画された上記第1室(S1)に流入する。この第1室(S1)の冷媒は、上記仕切部材(2)の連通部(3)を通じて上記第2方向(d2)に沿うように吐出される。
第1の発明の場合、上記連通部(3)からの冷媒が上記第2方向(d2)に沿って吐出されるため、上記内周面(11a)に対する冷媒の衝突角度(b)が90度以外の角度で冷媒が上記ケーシング(11)の内周面(11a)に衝突する。この結果、この衝突角度(b)が90度の場合に比べて、冷媒が内周面(11a)に沿って一方向へ旋回しやすくなる。尚、この第2方向は、上述した衝突角度(b)を可能な限り90度よりも小さくするのが好ましい。この冷媒の衝突角度(b)を90度よりも小さくすることにより、上記第2室(S2)内に冷媒の旋回流れを形成することの確実性が向上する。そして、この旋回流れの旋回速度に応じて、上記冷媒に含まれる潤滑油が該冷媒から遠心分離される。
又、従来とは違い、上記圧縮室(56a,56b)で圧縮された冷媒を側方へ吐出する。このため、上記冷媒を上方へ吐出する場合に比べて、冷媒から分離した潤滑油が冷媒の吐出口付近に落下しなくなる。
又、上記圧縮機構(50)を駆動する電動機(30)として、アキシャルギャップ型の電動機(30)を用いている。ここで、特許文献1の圧縮機で用いられるのは、ラジアルギャップ型の電動機である。この場合、特許文献1の図1に示すように、上記圧縮機構におけるマフラ部材の上部側方に、上記ラジアルギャップ型の電動機における固定子(42)の下端部分(巻線部分)が位置している。このため、仮に、上記冷媒吐出口(2)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)に向かって側方へ開口させたとしても、この固定子(42)の下端部分が邪魔をして冷媒を上記ケーシング(11)の内周面(11a)へ衝突させることが困難となる可能性がある。
第1の発明では、上述したように、アキシャルギャップ型の電動機を用いているので、従来とは違い、上記固定子(42)の下端部分が邪魔することがない。これにより、上記圧縮室(56a,56b)で圧縮された冷媒を、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に確実に衝突させることができるようになる。
又、上記圧縮機構(50)を駆動する電動機(30)として、アキシャルギャップ型の電動機(30)を用いているため、上記電動機(30)の回転子(37)に面していない中間空間部(S3)を形成することができる。そして、この中間空間部(S3)へ上記圧縮機構(50)からの冷媒が吐出されるので、ラジアルギャップ型の電動機とは違い、回転子(37)の回転運動によって上記連通部(3)から吐出された冷媒の流れが乱されることがない。
第2の発明は、第1の発明において、上記連通部(3)は、上記第1仮想直線(a)上に位置し、且つ上記ケーシング(11)の中心よりも上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い側に配置されていることを特徴としている。
第2の発明では、上記ケーシング(11)における内周面(11a)寄りに上記連通部(3)が設けられている。ここで、上記第1仮想直線(a)に沿って、上記連通部(3)を上記ケーシング(11)の中心に近づければ近づけるほど、上記連通部(3)から吐出される冷媒が上記ケーシング(11)の内周面(11a)に衝突する際の衝突角度(b)が小さくなりにくくなる。仮に、この連通部(3)を上記ケーシング(11)の中心に配置した場合には、上記連通部(3)の開口部をどの方向へ向けても、冷媒の衝突角度(b)は90度になる。
このことから、上記第1仮想直線(a)に沿って、上記連通部(3)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い側に配置することにより、上記連通部(3)の開口部を冷媒の衝突角度(b)が小さくなるような方向へ向けやすくなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記仕切部材(2)には、該仕切部材(2)を第2方向(d2)とは異なる第3方向(d3)へ貫通する貫通孔(4)が設けられ、上記貫通孔(4)には、上記連通部(3)となる筒状部材(3)が挿入固定されていることを特徴としている。
第3の発明では、上記連通部(3)が筒状部材(3)であり、上記仕切部材(2)における貫通孔(4)の開口方向(第3方向)とは異なる方向(第2方向)へ向かって上記筒状部材(3)における第2室(S2)側の開口部(3a)が開口している。これにより、上記筒状部材(3)を通じて、上記第1室(S1)の冷媒を上記貫通孔(4)の開口方向とは異なる好適な方向へ吐出できるようになる。
第4の発明は、第3の発明において、上記筒状部材(3)は、複数設けられ、上記複数の筒状部材(3)は、上記ケーシング(11)の中心を基準として、全て同じ周方向へ向かって開口していることを特徴としている。
第4の発明では、各筒状部材(3)から吐出された冷媒が、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って同じ周方向へ旋回する。仮に、2つの筒状部材(3)の開口方向が互いに反対であったとすると、各筒状部材(3)から吐出された冷媒が、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回している途中で互いに衝突してしまう。第4の発明では、各筒状部材(3)から吐出された冷媒は、互いに衝突することなく、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回するようになる。
第5の発明は、第1の発明において、上記連通部(3)は、上記仕切部材(2)を貫通する貫通孔部(3)であり、上記貫通孔部(3)は、上記第1仮想直線(a)上における上記ケーシング(11)の中心よりも上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い位置に形成されていることを特徴としている。
第5の発明では、上記ケーシング(11)における内周面(11a)寄りに上記貫通孔部(3)が形成されている。上記貫通孔部(3)を通じて、上記第1室(S1)の冷媒が第2室(S2)へ吐出される。ここで、上記貫通孔部(3)の位置を上記内周面(11a)へ近づければ近づけるほど、上記第2の発明と同様に、上記貫通孔部(3)の開口部を冷媒の衝突角度(b)が小さくなるような方向へ向けやすくなる。
第6の発明は、第5の発明において、上記貫通孔部(3)は、複数設けられ、上記複数の貫通孔部(3)は、上記ケーシング(11)の中心を基準として、全て同じ周方向へ向かって開口していることを特徴としている。
第6の発明では、各貫通孔部(3)から吐出された冷媒が、第4の発明と同様に、互いに衝突することなく、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回するようになる。
第7の発明は、第1から第6の何れか1つの発明において、上記電動機(30)は、上記圧縮機構(50)の上側に配置され、上記固定子(42)は、上記圧縮機構(50)よりも上側の空間を上記中間空間部(S3)と該中間空間部(S3)よりも上側の上部空間部(S4)とに区画する区画部材を構成し、且つ上記中間空間部(S3)と上部空間部(S4)とを連通する螺旋通路(5)を有し、上記上部空間部(S4)には、上記ケーシング(11)を貫通する冷媒流出管(17)が開口する一方、上記螺旋通路(5)の回転方向は、上記第1仮想直線(a)に沿って上記ケーシング(11)側から上記連通部(3)を見たときに、上記連通部(3)を中心として上記第2方向(d2)側へ回転する回転方向と同方向であることを特徴としている。
第7の発明では、上記ケーシング(11)の内周面(11a)へ衝突した冷媒が、上記連通部(3)を中心として上記第2方向(d2)側へ回転する回転方向と同じ方向へ旋回する。つまり、上記螺旋通路(5)の螺旋回転方向と冷媒の旋回方向とが同方向である。そして、このように旋回する冷媒は、該冷媒から潤滑油を分離した後も旋回運動を続けながら上記螺旋通路(5)へ流入しようとする。このとき、上記螺旋通路(5)の螺旋回転方向は、この冷媒の旋回方向と同じ方向に形成されているので、上記冷媒が上記螺旋通路(5)へ流入する際の流動抵抗が比較的に小さくなる。この結果、上記冷媒がスムーズに螺旋通路(5)へ流入するようになる。
第8の発明は、第1から第6の何れか1つの発明において、上記電動機(30)は、上記圧縮機構(50)の上側に配置され、上記固定子(42)は、上記圧縮機構(50)よりも上側の空間を上記中間空間部(S3)と該中間空間部(S3)よりも上側の上部空間部(S4)とに区画する区画部材を構成し、且つ上記中間空間部(S3)と上部空間部(S4)とを連通する螺旋通路(5)を有し、上記上部空間部(S4)には、上記ケーシング(11)を貫通する冷媒流出管(17)が開口する一方、上記螺旋通路(5)の回転方向は、上記第1仮想直線(a)に沿って上記ケーシング(11)側から上記連通部(3)を見たときに、上記連通部(3)を中心として上記第2方向(d2)側へ回転する回転方向と逆方向であることを特徴としている。
第8の発明では、第7の発明とは違い、上記螺旋通路(5)の螺旋回転方向が、上記冷媒の旋回方向と逆方向に設定されている。このため、上記冷媒が螺旋通路(5)へ流入する際の流動抵抗が比較的に大きくなり、上記螺旋通路(5)を通過する冷媒の流速が小さくなる。
ここで、上記螺旋通路(5)を通過する冷媒の流速が比較的に遅い場合には、上記上部空間部(S4)で冷媒から分離した潤滑油が、上記螺旋通路(5)を通じて下方へ流れ落ちる。
しかしながら、上記螺旋通路(5)を通過する冷媒の流速が速い場合には、冷媒と共に、上記螺旋通路(5)を流れ落ちようとする潤滑油が上記上部空間部(S4)へ巻き上げられてしまうことが考えられる。
第8の発明では、上記螺旋通路(5)を通過する冷媒の流速を小さくすることで、上記螺旋通路(5)の潤滑油が上記上部空間部(S4)へ巻き上げられるのを抑えることができるようになる。
第9の発明は、第7又は第8の発明において、上記回転子(37)の回転方向は、上記螺旋通路(5)の回転方向と同方向であることを特徴としている。
第9の発明では、上記螺旋通路(5)内を旋回しながら流れる冷媒が、その旋回状態を維持したまま上記螺旋通路(5)から上記上部空間部(S4)へ流入する。ここで、上記螺旋通路(5)の旋回方向と上記上部空間部(S4)にある回転子(37)の回転方向とが一致している。このため、上記上部空間部(S4)へ流入した冷媒によって、上記回転子(37)の回転運動が阻害されにくくなる。
第10の発明は、第7又は8の発明において、上記回転子(37)の回転方向は、上記螺旋通路(5)の回転方向と逆方向であることを特徴としている。
第10の発明では、第9の発明とは違い、上記回転子(37)の回転方向が、上記螺旋溝部(5)の回転方向と逆方向に設定されている。このため、上記上部空間部(S4)へ旋回しながら流入する冷媒に対して、該冷媒の旋回方向とは逆方向に上記回転子(37)の回転運動による力を作用させることができるようになる。これにより、上記第2室(S2)で冷媒から分離しきれなかった潤滑油を上記上部空間部(S4)で分離することができるようになる。
本発明によれば、上記ケーシング(11)内に冷媒の旋回流れを生じさせることにより、従来よりも効率よく冷媒から潤滑油を分離することができる。また、従来とは違い、冷媒から分離した潤滑油が連通部(3)の開口部(2a)付近に集まりにくくなる。これにより、上記潤滑油が、上記開口部(2a)から吐出される冷媒によって巻き上げられにくくなり、上記圧縮機(10)の油上がり量を抑制することができる。
また、上記第2の発明によれば、上記連通部(3)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い位置に配置することにより、上記連通部(3)から吐出された冷媒の衝突角度(b)が小さくなるような好適な方向へ上記連通部(3)の開口部を向けやすくなる。この結果、上記ケーシング(11)内に冷媒の旋回流れを形成することの確実性がさらに向上し、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率をさらに高めることができる。
また、上記第3の発明によれば、上記筒状部材(3)を上記貫通孔(4)の開口方向とは異なる好適な方向へ向けることができる。ここで、好適な方向とは、冷媒の衝突角度(b)を可能な限り小さくすることが可能な方向である。これにより、上記筒状部材(3)を通じて、上記第1室(S1)の冷媒を好適な方向へ吐出することができ、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率をより一層高めることができる。
また、上記第4の発明によれば、複数の筒状部材(3)を全て同じ周方向へ向かって開口させることにより、各筒状部材(3)から吐出された冷媒を、互いに衝突させることなく上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回させることができる。これにより、冷媒を確実に一方向へ旋回させることができる。又、上記筒状部材(3)が一つの場合に比べて、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回する冷媒の量が増え、上記ケーシング(11)内で冷媒から分離される油の量を増やすことができる。
また、上記第5の発明によれば、上記貫通孔部(3)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い位置に形成することにより、上記貫通孔部(3)から吐出された冷媒の衝突角度(b)が小さくなるような好適な方向へ上記貫通孔部(3)の開口部を向けやすくなる。この結果、上記ケーシング(11)内に冷媒の旋回流れを形成することの確実性がさらに向上し、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率を高めることができる。
また、上記第6の発明によれば、上記仕切部材(2)に複数の貫通孔部(3)を形成した場合でも、各貫通孔部(3)から吐出された冷媒を、互いに衝突させることなく上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回させることができる。これにより、これにより、冷媒を確実に一方向へ旋回させることができる。又、上記貫通孔部(3)が一つの場合に比べて、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回する冷媒の量が増え、上記ケーシング(11)内で冷媒から分離される油の量を増やすことができる。
また、上記第7の発明によれば、上記螺旋通路(5)の回転方向が、上記冷媒の旋回方向と同じ方向に設定されている。これにより、上記冷媒が螺旋通路(5)へ流入する際の流動抵抗が比較的に小さくなり、上記冷媒をスムーズに螺旋通路(5)へ流入させることができる。この結果、上記螺旋通路(5)を通過した冷媒が、上記上部空間部(S4)及び上記冷媒流出管(17)を通じて、上記ケーシング(11)の外側へ排出させやすくすることができる。
また、上記第8の発明によれば、上記螺旋通路(5)の回転方向が、上記冷媒の旋回方向と逆方向に設定されている。これにより、上記冷媒が螺旋通路(5)へ流入する際の流動抵抗が比較的に大きくなり、上記螺旋通路(5)を通過する冷媒の流速が遅くなる。このように、冷媒の流速を遅くすることにより、上記螺旋通路(5)を流れ落ちる潤滑油が上記上部空間部(S4)へ巻き上げられるのを抑えることができる。その結果、上記螺旋通路(5)の回転方向が上記冷媒の旋回方向と同方向に設定されている場合に比べて、上記圧縮機の油上がり量を小さくすることができる。
また、上記第9の発明によれば、上記回転子(37)の回転方向が、上記螺旋溝部(5)の回転方向と同方向に設定されている。これにより、上記上部空間部(S4)へ流入した冷媒によって、上記回転子(37)の回転運動が阻害されにくくなる。この結果、上記上部空間部(S4)へ流入した冷媒によって、上記モータ(30)の運転効率が低下するのを抑えることができる。
また、上記第10の発明によれば、上記回転子(37)の回転方向が、上記螺旋溝部(5)の回転方向と逆方向に設定されている。こうすると、上記上部空間部(S4)へ旋回しながら流入する冷媒に対して、該冷媒の旋回方向とは逆方向に上記回転子(37)の回転運動による力を作用させることができる。これにより、上記上部空間部(S4)において、上記冷媒から潤滑油を分離することができ、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率を高めることができる。
本実施形態に係る圧縮機の構成を示す縦断面図である。 本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図1のIII−III断面図である。 本実施形態に係る圧縮機のマフラカバー付近の拡大縦断面図である。 図1のV−V断面図である。 本実施形態の変形例1に係るマフラカバーの短管から吐出される冷媒の流れを示す図である。 本実施形態の変形例2に係るアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 本実施形態の変形例3に係るマフラカバーの短管から吐出される冷媒の流れを示す図である。 本実施形態の変形例4に係るマフラカバーの短管から吐出される冷媒の流れを示す図である。 本実施形態の変形例5に係る圧縮機のマフラカバー付近の拡大縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る圧縮機(10)の構成を示す縦断面図である。上記圧縮機(10)は、図1に示すように、ケーシング(11)と回転式圧縮機構(圧縮機構)(50)とアキシャルギャップ型モータ(電動機)(30)(以下、単にモータ(30)という。)と回転軸(駆動軸)(20)とを備えている。
〈ケーシング〉
上記ケーシング(11)は、両端を閉塞した円筒状の密閉容器で構成されており、円筒状の胴部(12)と該胴部(12)の上端側を閉塞する上部鏡板(13)と該胴部(12)の下端側を閉塞する下部鏡板(14)とを備えている。上記胴部(12)には、該胴部(12)の下側部分を貫通して第1及び第2吸入管(15,16)が取り付けられている。各吸入管(15,16)は、上記回転式圧縮機構(50)が有する吸入通路(58a,58b)に接続されている。又、上部鏡板(13)の頂部には、該頂部を貫通して吐出管(17)が取り付けられている。
上記ケーシング(11)内には、上述した回転式圧縮機構(50)とモータ(30)と回転軸(20)とが収容されている。上記回転式圧縮機構(50)と上記モータ(30)との間は上記回転軸(20)で連結されている。
上記回転式圧縮機構(50)の上側にモータ(30)が配置されている。上記モータ(30)及び上記回転式圧縮機構(50)は上記ケーシング(11)を区画する区画部材を構成し、上記モータ(30)及び上記回転式圧縮機構(50)の間に中間空間部(S3)が形成され、上記モータ(30)の上側には上部空間部(S4)が形成され、上記回転式圧縮機構(50)の下側には下部空間部(S5)が形成されている。
上記吐出管(17)の一端は、この上部空間部(S4)に開口している。又、上記下部空間部(S5)の底部が油溜め部を構成する。この油溜め部には、上記回転式圧縮機構(50)の摺動部分を潤滑する潤滑油が貯留される。
〈回転軸〉
上記回転軸(20)は、上下に延びる主軸部(21)を有し、該主軸部(21)の下端寄りに2つの偏心部(22,23)が形成されている。これらの偏心部(22,23)は、上側の第1偏心部(22)と下側の第2偏心部(23)であり、何れも主軸部(21)よりも大径に形成されている。第1偏心部(22)と第2偏心部(23)の偏心方向は互いに180°ずれている。又、主軸部(21)の下端部には遠心ポンプ(26)が設けられている。この遠心ポンプ(26)は、上記油溜め部(S2)の潤滑油に浸漬している、そして、上記回転軸(20)の回転に伴い潤滑油を回転軸(20)内の給油路(図示省略)へ汲み上げた後で、回転式圧縮機構(50)の各摺動部へ供給する。
〈モータ〉
上記モータ(30)は、回転子(37)と上側固定子(31)と下側固定子(固定子)(42)とを備えている。
−回転子−
上記回転軸(20)の他端側には、該回転軸(20)と同軸である円板状の回転子(37)が連結されている。この回転子(37)の本体部(38)は、図2に示すように、ボス部(38a)と磁石支持部(38b)とを有し、それらが一体的に形成されている。上記ボス部(38a)は、本体部(38)の中心部に位置する円筒体であり、回転軸(20)の主軸部(21)に外嵌して固定される。又、磁石支持部(38b)は、ボス部(38a)の全周に亘って外方へ延びる板部材である。磁石支持部(38b)は、周方向へ等間隔に形成された複数の開口部を有している。
上記磁石支持部(38b)の各開口部には、共に板状に形成され且つ互いに重なり合った状態の磁性体(39)及び永久磁石(41)が嵌め込まれている。上記磁石支持部(38b)の上面側に上記磁性体(39)が位置し、下面側に上記永久磁石(41)が位置している。尚、永久磁石(41)は、その厚み方向に着磁されており、その両面にN極またはS極の磁極を呈している。そして、隣り合う永久磁石(41)の磁極の極性が異なるように配置されている。
−上側固定子−
この回転子(37)の上側には、上記回転軸(20)と同軸であり且つ上記回転子(37)に対して軸方向へ隙間を空けて円板状の上側固定子(31)が配置されている。この上側固定子(31)は、上側固定子コア(33)と補強板(32)とを備えている。
上記上側固定子コア(33)は、磁性体である円環状のバックヨーク(34)の下面に磁性体である柱状のティース(35)が周方向へ等間隔に複数取り付けられてなる。このバックヨーク(34)とティース(35)とは互いに磁気的に接続されている。
このティース(35)の外周面にアキシャルコイル(36)が巻回されている。アキシャルコイル(36)は、多相コイル(例えば、三相コイル)に構成され、スター結線されて電源部(図示なし)から電流が供給される。又、上記各ティース(35)の下端面(回転子(37)に対向する面)には、上記回転子(37)との対向面積を拡大するための磁性体板(35a)が取り付けられている。この磁性体板(35a)を取り付けることにより、上記回転子(37)からの界磁磁束が各アキシャルコイル(36)に鎖交し易くなる。
上記補強板(32)は、バックヨーク(34)の外径と同径の円板状に形成されている。補強板(32)は、バックヨーク(34)の上面に当接した状態でバックヨーク(34)に固定されている。
−下側固定子−
上記回転子(37)の下側には、上記回転軸(20)と同軸であり且つ上記回転子(37)に対して軸方向へ隙間を空けて円環状の下側固定子(固定子)(42)が配置されている。この下側固定子(42)は、磁性体である円環状の下側固定子コア(43)の上面に円環状の磁性部材(44)が嵌め込まれてなる。この磁性部材(44)が上記回転子(37)に対向している。又、上記下側固定子(42)の開口部には、上記回転軸(20)が位置している。
〈回転式圧縮機構〉
上記回転式圧縮機構(50)は、図1に示すように、上側から下側に向かって、フロントヘッド(60)、第1シリンダ(52a)、ミドルプレート(61)、第2シリンダ(52b)、リアヘッド(62)が順に積層されてなる。
これらの部材(60,52a,61,52a,62)の中心部分には、上述した回転軸(20)を挿入可能な貫通孔部が形成されている。上記フロントヘッド(60)、ミドルプレート(61)及びリアヘッド(62)における貫通孔部の内周面は、上記回転軸(20)の主軸部(21)を回転支持するすべり軸受部を構成している。又、上記第1シリンダ(52a)及び第2シリンダ(52b)の貫通孔部は、上記フロントヘッド(60)、ミドルプレート(61)及びリアヘッド(62)の貫通孔部よりも大径であり、上記第1シリンダ(52a)の貫通孔部には上記回転軸(20)の第1偏心部(22)が位置し、上記第2シリンダ(52b)の貫通孔部には上記回転軸(20)の第2偏心部(23)が位置している。
上記第1シリンダ(52a)において、上記貫通孔部の上端開口面がフロントヘッド(60)の下端面で閉塞され、下端開口面がミドルプレート(61)の上端面で閉塞されることにより、上記貫通孔部が閉空間となる。この閉空間が第1シリンダ室(56a)を構成する。この第1シリンダ室(56a)に収容された上記回転軸(20)の第1偏心部(22)に外嵌する外嵌部材が、第1ピストン(53a)を構成する。この第1ピストン(53a)の外周面には、該外周面から径方向外方へ延びる第1ブレード(55a)が一体に形成されている。
一方、上記第2シリンダ(52b)において、上記貫通孔部の上端開口面がミドルプレート(61)の下端面で閉塞され、下端開口面がリアヘッド(62)の上端面で閉塞されることにより、上記貫通孔部が閉空間となる。この閉空間が第2シリンダ室(56b)を構成する。この第2シリンダ室(56b)に収容された上記回転軸(20)の第2偏心部(23)に外嵌する外嵌部材が、第2ピストン(53b)を構成する。この第2ピストン(53b)の外周面には、該外周面から径方向外方へ延びる第2ブレード(55b)が一体に形成されている。
又、図3に示すように、上記各シリンダ(52a,52b)には、平面視で一部が各シリンダ室(56a,56b)に開口する円形溝(57a,57b)が形成されている。この円形溝(57a,57b)がブッシュ溝(57a,57b)であり、このブッシュ溝(57a,57b)に上記各ブレード(55a,55b)が位置している。
各ブッシュ溝(57a,57b)には、平面視で半月状に形成された一対のブッシュ(54a,54b)が上記ブレード(55a,55b)を挟むような状態で内嵌されている。尚、このブッシュ(54a,54b)の円弧面はブッシュ溝(57a,57b)の内周面に対して摺接可能であり、上記ブッシュ(54a,54b)のフラット面は上記ブレード(55a,55b)の側面に対して摺接可能である。
又、上記各シリンダ(52a,52b)には、各シリンダ室(56a,56b)から径方向外方へ延びる吸入通路(58a,58b)が形成され、この吸入通路(58a,58b)には、上述した吸入管(15,16)の端部が挿入されている。
又、上記第1シリンダ(52a)には、上記フロントヘッド(60)を上下方向に貫通する第1吐出ポート(19a)が開口している。上記第2シリンダ(52b)には、上記リアヘッド(62)を上下方向に貫通する第2吐出ポート(19b)が開口している。
又、各シリンダ室(56a,56b)において、上記ブレード(55a,55b)によって2つの空間に仕切られている。一方は上記吸入管(15,16)に連通する吸入側の空間(低圧室)であり、他方は上記吐出ポート(19a,19b)に連通する吐出側の空間(高圧室)である。
上記リアヘッド(62)は、図1に示すように、該リアヘッド(62)の下端面に形成された略環状の凹部(71)と、該略環状の凹部(71)の開口面を覆うカバー(63)とを有している。この凹部(71)とカバー(63)とで囲まれた空間に、上記リアヘッド(62)の第2吐出ポート(19b)が開口している。又、この空間には、図2に示す2つの冷媒案内流路(C)の一端が開口し、他端が上記フロントヘッド(60)の上面に形成されたマフラ室(S1)の外側室(S8)に開口している。これにより、上記第2吐出ポート(19b)から吐出された冷媒は、上記冷媒案内流路(C)を通じてマフラ室(S1)の外側室(S8)へ流入する。尚、上記マフラ室(S1)については、詳しく後述する。
〈マフラカバー〉
図4に示すように、上記モータ(30)の下側固定子(42)と上記回転式圧縮機構(50)のフロントヘッド(60)との間が、上述した中間空間部(S3)を構成する。そして、上記フロントヘッド(60)の上面には、上記フロントヘッド(60)の吐出ポート(19a)を覆う二重のマフラカバー(2)が設けられている。この二重のマフラカバー(2)が、上記中間空間部(S3)を第1室(S1)と第2室(S2)とに仕切る仕切部材(2)を構成する。ここで、上記第1室(S1)は、上記二重のマフラカバー(2)の内側の空間であって上記吐出ポート(19a)に連通するマフラ室(S1)である。このマフラ室(S1)は、上記二重のマフラカバー(2)における内側のカバー(2a)によって内側室(S7)と外側室(S8)とに仕切られている。
一方、上記第2室(S2)は、上記二重のマフラカバー(2)の外側の空間であって上記ケーシング(11)に面するマフラ外室(S2)である。
上記内側のカバー(2a)には、厚さ方向に貫通する第1貫通孔(9)が形成されている。又、上記二重のマフラカバー(2)における外側のカバー(2b)は、互いに対向する一対の平面状の側面(2c)を有している。そして、各側面(2c)には、該側面(2c)を厚さ方向へ貫通する第2貫通孔(4)が形成されている。この第2貫通孔(4)に短管(筒状部材)(3)が挿入固定されている。
図5に示すように、上記短管(3)は、上記ケーシング(11)の軸方向一端側又は他端側からの平面視で、上記ケーシング(11)の内周面(11a)から直交方向へ延びる第1仮想直線(a)上の位置している。
ここで、上記第1仮想直線(a)に沿って径方向外方へ向かう方向を第1方向(d1)とすると、上記短管(3)における上記マフラ外室(S2)側の開口部は、第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向いている。尚、本実施形態の場合、上記第2方向(d2)は、上記短管(3)を中心として上記第1方向(d1)から所定角度θだけ回転した方向である。この所定角度θは、反時計周りを正角とした場合に45度に設定されている。又、上記貫通孔(4)の貫通方向を第3方向(d3)とすると、上記第3方向(d3)と上記第1方向(d1)とは一致している。
又、各短管(3)は、上記ケーシング(11)の中心を基準として、全て同じ周方向へ向かって開口している。
〈冷媒通路、油通路〉
図1に示すように、上記モータ(30)を構成する部材のうち、上記上側固定子(31)のバックヨーク(34)及び補強板(32)の外周面が上記ケーシング(11)の内周面(11a)に固定されている。又、上記下側固定子(42)における下側固定子コア(43)の外周面も上記ケーシング(11)の内周面(11a)に固定されている。そして、図2に示すように、これらの部材(32,34,43)の外周面には螺旋溝が形成されており、この螺旋溝が冷媒通路(螺旋通路)(5)を構成する。これらの冷媒通路(5)の螺旋回転方向は、上記ケーシング(11)の軸方向上端側から見て時計回りである。
上記下側固定子コア(43)の冷媒通路(5)は、上記中間空間部(S3)と上記モータ(30)の内部空間(S9)とを連通し、上記バックヨーク(34)及び補強板(32)の冷媒通路(5)は、上記モータ(30)の内部空間(S9)と上記上部空間部(S4)とを連通する。尚、このモータ(30)の内部空間(S9)は、上記回転子(37)に面する空間である。
一方、上記回転式圧縮機構(50)を構成する部材のうち、上記フロントヘッド(60)の外周面が上記ケーシング(11)の内周面(11a)に固定されている。そして、このフロントヘッド(60)には、該フロントヘッド(60)を厚さ方向に貫通する複数の貫通部(図示無し)が形成されている。これらの貫通部の内部が油通路を構成する。
−運転動作−
次に、上記圧縮機(10)の運転動作について説明する。
上記圧縮機(10)のモータ(30)へ電流が供給されると、上記上側固定子(31)のアキシャルコイル(36)に通電され、その通電によって回転磁界が発生する。上記回転子(37)の永久磁石(41)が、上述した回転磁界に対して吸引反発することにより、上記回転子(37)が上記回転軸(20)と共に回転する。このとき、この回転子(37)の回転方向は、上記ケーシング(11)の軸方向上端側から見て時計回りである。
この回転軸(20)の回転に伴って、該回転軸(20)の各ピストン(53a,53b)がシリンダ室(56a,56b)を偏心回転する。この結果、上記シリンダ室(56a,56b)の低圧室には吸入管(15,16)を通じて冷媒が吸入されると共に、上記シリンダ室(56a,56b)の高圧室で冷媒が圧縮される。そして、この高圧室の冷媒は、所定の圧力まで圧縮された後で各吐出ポート(19a,19b)から吐出される。このとき、この冷媒とともに上記圧縮機(10)の潤滑油も該冷媒に混じった状態で吐出される。
上記第1吐出ポート(19a)から吐出された潤滑油混りの冷媒は、上記マフラ室(S1)の内側室(S7)に流入する。そして、この冷媒は、上記内側室(S7)で消音された後で上記二重のマフラカバー(2)の第1貫通孔(9)を通過して上記マフラ室(S1)の外側室(S8)へ流入する。
一方、上記第2吐出ポート(19b)から吐出された潤滑油混りの冷媒は、上記冷媒案内流路(C)を通じて上方へ流れて上記マフラ室(S1)の外側室(S8)へ流入し、該外側室(S8)で上記第1貫通孔(9)を通過した冷媒と合流する。
上記マフラ室(S1)の外側室(S8)で合流した冷媒は、該外側室(S8)で消音された後、図5に示すように、上記二重のマフラカバー(2)の短管(3)から第2方向(d2)に沿うように吐出される。この短管(3)から吐出された冷媒は、90度よりも小さい衝突角度(b)で上記ケーシング(11)の内周面(11a)に衝突する。そして、この衝突した冷媒は、上記内周面(11a)に沿って時計回りに旋回する。この旋回流れで生じる遠心作用によって、上記冷媒に含まれている潤滑油が該冷媒から分離する。
冷媒から分離した潤滑油は、上記ケーシング(11)の内周面(11a)を鉛直下向きへ伝わりながら流れる。そして、上記フロントヘッド(60)の油通路(60a)を通過した後で、上記ケーシング(11)の油溜め部へ流れ落ちる。この油溜め部の潤滑油は、上記回転軸(20)の遠心ポンプ(26)によって汲み上げられて、上記回転式圧縮機構(50)および上記モータ(30)の各摺動部へ供給される。
一方、上記潤滑油が分離した後の冷媒は、時計回りに旋回を続けながら上昇する。そして、上記下側固定子コア(43)の冷媒通路(5)へ流入する。ここで、この冷媒通路(5)は、上記冷媒の旋回方向と同方向へ回転する螺旋状の通路であるため、上記冷媒がスムーズに冷媒通路(5)へ流入する。そして、時計回りの旋回状態を保ったまま、上記冷媒通路(5)から上記モータ(30)の内部空間(S9)へ流入する。
上記内部空間(S9)へ流入した冷媒は、時計回りに旋回を続けながら上昇する。ここで、上記回転子(37)は、上述したように、上記冷媒の旋回方向と同方向、即ち時計回りに回転している。このため、上記内部空間(S9)を旋回する冷媒が、上記回転子(37)の回転運動を阻害しにくい。
上記内部空間(S9)を時計回りに旋回しながら流れる冷媒は、バックヨーク(34)及び補強板(32)の冷媒通路(5)へ流入する。この冷媒通路(5)も、上記冷媒の旋回方向と同方向へ回転する螺旋状の通路であるため、上記冷媒がスムーズに冷媒通路(5)へ流入する。そして、この冷媒通路(5)を通過した冷媒は、上記上部空間部(S4)へ流入した後で上記吐出管(17)を通じて上記ケーシング(11)の外側へ排出される。
−本実施形態の効果−
本実施形態によれば、上記ケーシング(11)内に冷媒の旋回流れを生じさせることにより、従来よりも効率よく冷媒から潤滑油を分離することができる。また、従来とは違い、冷媒から分離した潤滑油が短管(3)の開口部(2a)付近に集まりにくくなる。これにより、上記潤滑油が、上記開口部(2a)から吐出される冷媒によって巻き上げられにくくなり、上記圧縮機(10)の油上がり量を抑制することができる。
又、本実施形態によれば、上記二重のマフラカバー(2)に設けられた複数の短管(3)を全て同じ周方向へ向かって開口させることにより、各短管(3)から吐出された冷媒を、互いに衝突させることなく上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回させることができる。これにより、上記短管(3)が一つの場合に比べて、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って旋回する冷媒の量が増え、上記ケーシング(11)内で冷媒から分離される油の量を増やすことができる。
又、本実施形態によれば、上記冷媒通路(5)の螺旋回転方向が、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って流れる冷媒の旋回方向と同じ方向に設定されている。これにより、旋回している冷媒が冷媒通路(5)へ流入する際の流動抵抗が比較的に小さくなり、上記冷媒がスムーズに冷媒通路(5)へ流入するようになる。この結果、上記冷媒通路(5)を通過した冷媒が、上記上部空間部(S4)及び上記冷媒流出管(17)を通じて、上記ケーシング(11)の外側へ排出させやすくすることができる。
又、本実施形態によれば、上記回転子(37)の回転方向が、上記冷媒通路(5)の螺旋回転方向と同方向に設定されている。これにより、上記上部空間部(S4)へ流入した冷媒によって、上記回転子(37)の回転運動が阻害されにくくなる。この結果、上記上部空間部(S4)へ流入した冷媒によって、上記モータ(30)の運転効率が低下するのを抑えることができる。
−本実施形態の変形例1−
図6に示す上記実施形態の変形例1は、上記二重のマフラカバー(2)の短管(3)が、上記実施形態の短管(3)よりも上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い位置に配置されている。又、変形例1の各短管(3)は、その開口方向が上記実施形態のものに対して反時計回りに90度回転している。各短管(3)における開口方向の変更により、各短管(3)から吐出された冷媒は、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に衝突した後で、該内周面(11a)に沿って反時計回りに旋回するようになる。
この変形例1によれば、上記短管(3)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い位置に配置することにより、上記短管(3)から吐出された冷媒の衝突角度(b)が小さくなる好適な方向へ上記短管(3)を向けやすくなる。変形例1における冷媒の衝突角度(b)は、上記実施形態における冷媒の衝突角度(b)よりも小さくなっている。この結果、上記ケーシング(11)内に冷媒の旋回流れを形成することの確実性がさらに向上するとともに、上記ケーシング(11)内を旋回する冷媒の量も増え、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率をさらに高めることができる。
又、この変形例1によれば、上記冷媒通路(5)の螺旋回転方向が、上記ケーシング(11)の内周面(11a)に沿って流れる冷媒の旋回方向と逆方向に設定されている。これにより、この冷媒が冷媒通路(5)へ流入する際の流動抵抗が比較的に大きくなり、上記冷媒通路(5)を通過する冷媒の流速が小さくなる。こうなると、上記冷媒通路(5)を通過する冷媒によって、上記冷媒通路(5)を流れ落ちる潤滑油が上記上部空間部(S4)へ巻き上げられるのを抑えることができる。その結果、上記冷媒通路(5)の回転方向が上記冷媒の旋回方向と同方向に設定されている場合に比べて、上記圧縮機の油上がり量を小さくすることができる。
−本実施形態の変形例2−
図7に示す上記実施形態の変形例2は、上記実施形態とは違い、上記モータ(30)に形成された冷媒通路(5)の螺旋回転方向は、上記ケーシング(11)の軸方向上端側から見て反時計回りである。したがって、上記回転子(37)の回転方向が、上記冷媒通路(5)の回転方向と逆方向に設定されている。これにより、上記上部空間部(S4)へ旋回しながら流入する冷媒に対して、該冷媒の旋回方向とは逆方向に上記回転子(37)の回転運動による力を作用させることができる。この回転運動による力を利用して、上記冷媒から潤滑油を分離することができ、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率を高めることができる。
−本実施形態の変形例3−
図8に示す変形例3のマフラカバー(2)は、その形状が上記実施形態のものと異なる。この変形例3のマフラカバー(2)は、上記ケーシング(11)の内周面(11a)と略同軸で該内周面(11a)よりも小径の側周面(80)を有している。この側周面(80)は、周方向に沿って等間隔に略半円状の3つの窪み部(81)を有している。
この側周面(80)のうち上記窪み部(81)がない部分に貫通孔(4)が3つ形成されている。これらの貫通孔(4)は、周方向に等間隔に配置されている。そして、各貫通孔(4)に上記短管(3)が挿入固定されている。上記短管(3)における上記マフラ外室(S2)側の開口部は、第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向いている。
この構成によれば、上記マフラカバー(2)の形状を変更することにより、上記実施形態に係る短管(3)に比べて、変形例3に係る短管(3)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)寄りに位置させることができる。これにより、上記短管(3)から吐出された冷媒の衝突角度(b)が小さくなる好適な方向へ上記短管(3)を向けやすくなる。そして、上記短管(3)を好適な方向へ向けることにより、上記ケーシング(11)に対する冷媒の衝突角度(b)を小さくすることができる。
この結果、上記ケーシング(11)内に冷媒の旋回流れを形成することの確実性がさらに向上するとともに、上記ケーシング(11)内を旋回する冷媒の量も増え、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率を高めることができる。
−本実施形態の変形例4−
図9に示す変形例4のマフラカバー(2)は、その形状が上記実施形態のものと異なる。この変形例4のマフラカバー(2)は、上記ケーシング(11)の内周面(11a)と略同軸で該内周面(11a)よりも小径の側周面(82)を有している。そして、この側周面(82)は、周方向に沿って等間隔に略半円状の3つの窪み部(83)を有している。この窪み部(83)の曲率が、上記変形例2のものよりも大きくなっている。
この各窪み部(83)には、貫通孔(3)が形成されている。この貫通孔(3)は、上記窪み部(83)のうち上記ケーシング(11)に比較的近く、且つ該貫通孔(3)の貫通方向が第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向くような位置に形成されている。
この構成によれば、上記マフラカバー(2)の形状を変更することにより、上記実施形態に係る短管(3)に比べて、変形例4に係る短管(3)を上記ケーシング(11)の内周面(11a)寄りに位置させることができる。これにより、上記短管(3)から吐出された冷媒の衝突角度(b)が小さくなる好適な方向へ上記短管(3)を向けやすくなる。そして、変形例2と同様に、上記短管(3)を好適な方向へ向けることにより、上記ケーシング(11)に対する冷媒の衝突角度(b)を小さくすることができる。
−本実施形態の変形例5−
図10に示す変形例5のケーシング(11)の内周面(11a)には、上記マフラ外室(S2)が面する部分にディンプル加工(凹凸部)(6)が施されている。これにより、上記マフラ外室(S2)で冷媒から分離した潤滑油を上記ディンプル加工(6)が施された面で確実に捕捉することができる。これにより、上記ケーシング(11)内における冷媒の油分離効率をより一層高めることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、上記短管(3)の開口部が水平方向を向いていたが、これに限定する必要はなく、斜め方向を向いていてもよい。この場合でも、上記実施形態と同じように、上記ケーシング(11)の軸方向から見て、上記短管(3)の開口方向が、上記第1仮想直線(a)に沿う第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向くようにする。こうすることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、上記短管(3)が直管であったが、これに限定する必要はなく、例えば所定の曲率を有するベント管であってもよい。この場合でも、上記実施形態と同じように、ベント管の開口部が、上記第1仮想直線(a)に沿う第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向くようにする。こうすることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、上記仕切部材(2)がマフラカバー(2)で構成されていたが、これに限定する必要はなく、上記フロントヘッド(60)の吐出ポート(19a)を覆う単なるカバーであってもよい。この場合でも、このカバーに上記短管(3)を設けることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、上側及び下側の固定子(31,42)の両方に冷媒通路となる螺旋溝が形成されていたが、これに限定されず、下側固定子(42)のみに螺旋溝が形成されていてもよい。つまり、上記螺旋溝は、両方の固定子(31,42)のうち、少なくとも下側固定子(42)に形成されていればよい。この場合であっても、本発明と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、ケーシング内に圧縮機構と電動機とを収容した圧縮機に関し、特に圧縮機構における油上がりを防止する技術について有用である。
2 マフラカバー(仕切部材)
3 短管(筒状部材)
5 冷媒通路(螺旋通路)
10 圧縮機
11 ケーシング
20 回転軸(駆動軸)
30 モータ(電動機)
31 上側固定子
37 回転子
42 下側固定子
50 回転式圧縮機構(圧縮機構)
S1 第1室(マフラ室)
S2 第2室(マフラ外室)
S3 中間空間部
S4 上部空間部
S5 下部空間部

Claims (10)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮室(56a,56b)が形成された圧縮機構(50)と、一端側に該圧縮機構(50)が接続された駆動軸(20)と、該駆動軸(20)の他端側に固定された回転子(37)と該回転子(37)を駆動軸(20)と共に回転させる固定子(42)とを有する電動機(30)と、上記圧縮機構(50)と上記電動機(30)と駆動軸(20)とを収容するケーシング(11)とを備えた圧縮機であって、
    上記電動機(30)は、上記回転子(37)と上記固定子(42)とが上記駆動軸(20)の軸方向に対向するアキシャルギャップ型の電動機(30)により構成され、
    上記圧縮機構(50)及び上記固定子(42)が上記駆動軸(20)の軸方向に間隔を空けて対向するように配置され、
    上記圧縮機構(50)及び上記固定子(42)の間である中間空間部(S3)を上記圧縮室(56a,56b)から吐出された冷媒が流入する第1室(S1)と上記ケーシング(11)に面する第2室(S2)とに仕切る仕切部材(2)を有し、
    上記仕切部材(2)には、上記ケーシング(11)の軸方向から見て、上記ケーシング(11)の内周面(11a)から直交方向へ延びる第1仮想直線(a)上に位置して第1室(S1)と第2室(S2)とを連通し、且つ上記第1仮想直線(a)に沿う第1方向(d1)とは異なる第2方向(d2)を向いて上記第2室(S2)に開口する連通部(3)が設けられていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1において、
    上記連通部(3)は、上記第1仮想直線(a)上に位置し、且つ上記ケーシング(11)の中心よりも上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い側に配置されていることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、
    上記仕切部材(2)には、該仕切部材(2)を第2方向(d2)とは異なる第3方向(d3)へ貫通する貫通孔(4)が設けられ、
    上記貫通孔(4)には、上記連通部(3)となる筒状部材(3)が挿入固定されていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項3において、
    上記筒状部材(3)は、複数設けられ、
    上記複数の筒状部材(3)は、上記ケーシング(11)の中心を基準として、全て同じ周方向へ向かって開口していることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1において、
    上記連通部(3)は、上記仕切部材(2)を貫通する貫通孔部(3)であり、
    上記貫通孔部(3)は、上記第1仮想直線(a)上における上記ケーシング(11)の中心よりも上記ケーシング(11)の内周面(11a)に近い位置に形成されていることを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項5において、
    上記貫通孔部(3)は、複数設けられ、
    上記複数の貫通孔部(3)は、上記ケーシング(11)の中心を基準として、全て同じ周方向へ向かって開口していることを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項1から6の何れか1つにおいて、
    上記電動機(30)は、上記圧縮機構(50)の上側に配置され、
    上記固定子(42)は、上記圧縮機構(50)よりも上側の空間を上記中間空間部(S3)と該中間空間部(S3)よりも上側の上部空間部(S4)とに区画する区画部材を構成し、且つ上記中間空間部(S3)と上部空間部(S4)とを連通する螺旋通路(5)を有し、
    上記上部空間部(S4)には、上記ケーシング(11)を貫通する冷媒流出管(17)が開口する一方、
    上記螺旋通路(5)の回転方向は、上記第1仮想直線(a)に沿って上記ケーシング(11)側から上記連通部(3)を見たときに、上記連通部(3)を中心として上記第2方向(d2)側へ回転する回転方向と同方向であることを特徴とする圧縮機。
  8. 請求項1から6の何れか1つにおいて、
    上記電動機(30)は、上記圧縮機構(50)の上側に配置され、
    上記固定子(42)は、上記圧縮機構(50)よりも上側の空間を上記中間空間部(S3)と該中間空間部(S3)よりも上側の上部空間部(S4)とに区画する区画部材を構成し、且つ上記中間空間部(S3)と上部空間部(S4)とを連通する螺旋通路(5)を有し、
    上記上部空間部(S4)には、上記ケーシング(11)を貫通する冷媒流出管(17)が開口する一方、
    上記螺旋通路(5)の回転方向は、上記第1仮想直線(a)に沿って上記ケーシング(11)側から上記連通部(3)を見たときに、上記連通部(3)を中心として上記第2方向(d2)側へ回転する回転方向と逆方向であることを特徴とする圧縮機。
  9. 請求項7又は8において、
    上記回転子(37)の回転方向は、上記螺旋通路(5)の回転方向と同方向であることを特徴とする圧縮機。
  10. 請求項7又は8において、
    上記回転子(37)の回転方向は、上記螺旋通路(5)の回転方向と逆方向であることを特徴とする圧縮機。
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