JP2012197988A - コンテナ用冷凍装置の発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテナ用冷凍装置の発電システムにおける省エネ化を図ること。
【解決手段】発電機(22)と、発電機(22)を駆動する発電用エンジン(21)と、発電機(22)で発電された交流電力を直流電力に変換するコンバータ(23)と、その直流電力を交流電力に変換してコンテナ用冷凍装置に出力するインバータ(24)と、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさに基づいて発電用エンジン(21)の回転数を制御する制御部(30)とを備えている。
【選択図】図3
【解決手段】発電機(22)と、発電機(22)を駆動する発電用エンジン(21)と、発電機(22)で発電された交流電力を直流電力に変換するコンバータ(23)と、その直流電力を交流電力に変換してコンテナ用冷凍装置に出力するインバータ(24)と、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさに基づいて発電用エンジン(21)の回転数を制御する制御部(30)とを備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、コンテナ用冷凍装置の発電システムに関し、特に、省エネ対策に係るものである。
従来より、冷凍食品等を陸上輸送や海上輸送するための冷凍コンテナを冷却する冷凍装置が知られている。このようなコンテナ用冷凍装置は、例えば特許文献1に開示されているように、圧縮機や蒸発器を備えており、蒸発器で冷却した空気をコンテナ内に供給する。また、コンテナ用冷凍装置の圧縮機は、ディーゼル発電機によって発電された電力によって駆動される。このディーゼル発電機はエンジンによって駆動され発電する。そして、このコンテナ用冷凍装置では、圧縮機の吸入側配管に設けられた制御弁が開度調整されることで冷凍能力が制御される。
ところで、上述したようなディーゼル発電機では、冷凍装置へ一定の電圧、周波数を供給する必要があることから、エンジンの回転数を一定に保つ必要があった。つまり、冷凍装置の負荷が変動すると、エンジン内部のガバナ装置によって燃料供給量が自動調整されることで、エンジンの回転数が一定に保たれる。しかしながら、このような制御では、図7に矢印で示すように、低負荷領域においてエンジンの燃料消費率が低下してしまうという問題があった。その結果、ディーゼル発電機の効率が低下して、冷凍システム全体の省エネ性が低下してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン駆動によって発電し、その発電された電力をコンテナ用冷凍装置に供給する発電システムにおいて、省エネ性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の発電システムは、冷凍負荷に応じて発電用エンジン(21)の回転数を制御するようにした。
具体的に、第1の発明は、発電機(22)と、該発電機(22)を駆動する発電用エンジン(21)と、上記発電機(22)で発電された交流電力を直流電力に変換するコンバータ(23)と、該コンバータ(23)の直流電力を交流電力に変換してコンテナ用冷凍装置に出力するインバータ(24)と、上記コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさに基づいて上記発電用エンジン(21)の回転数を制御する制御部(30)とを備えていることを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システムである。
上記第1の発明では、発電用エンジン(21)の駆動によって発電機(22)で発電され、その発電した電力(交流電力)がコンバータ(23)およびインバータ(24)を介してコンテナ用冷凍装置へ供給される。これにより、コンテナ用冷凍装置の冷凍機器(電動圧縮機等)が駆動されて、コンテナ内が冷却される。そして、本発明の発電システムでは、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷が増大すると、その増大した冷凍負荷に見合う多くの電力を発電機(22)で発電させるべく発電用エンジン(21)の回転数が増加される。また、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷が低下すると、その低下した冷凍負荷に見合う少量の電力を発電機(22)で発電させるべく発電用エンジン(21)の回転数が減少される。つまり、本発明の発電システムでは、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大小に応じて発電用エンジン(21)の回転数を制御することで、発電用エンジン(21)は冷凍負荷に見合う出力を発揮し得る回転数であって燃料消費率が適切となる回転数に調整される。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記制御部(30)が、上記コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさの変化率に応じて、上記発電用エンジン(21)の回転数の変化率を制御することを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システムである。
上記第2の発明では、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷が大きく変化すると、発電用エンジン(21)の回転数が大きく増加または減少される。また、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷がそれ程変化しない場合は、発電用エンジン(21)の回転数はあまり増加または減少されない。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記制御部(30)が、上記インバータ(24)またはコンバータ(23)の入出力電力に応じて、上記発電用エンジン(21)の回転数を制御することを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システムである。
上記第3の発明では、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷が増大するとインバータ(24)の出力電力が増加され、冷凍負荷が低下するとインバータ(24)の出力電力が減少される。インバータ(24)の出力電力の増加または減少に伴って、コンバータ(23)の出力電力(即ち、インバータ(24)への入力電力)が増加または減少し、発電機(22)の出力電力(即ち、コンバータ(23)への入力電力)が増加または減少する。そして、インバータ(24)またはコンバータ(23)の入出力電力が増加すると発電用エンジン(21)の回転数が増加される。また、インバータ(24)またはコンバータ(23)の入出力電力が減少すると発電用エンジン(21)の回転数が減少される。つまり、本発明の発電システムでは、インバータ(24)等の入出力電力をもってコンテナ用冷凍装置の冷凍負荷を検出している。
第4の発明は、上記第1乃至第3の発明の何れか1において、上記制御部(30)は、上記冷凍負荷と上記発電用エンジン(21)の回転数の関係が予め定められ、上記関係に基づく上記発電用エンジン(21)の回転数と実際の上記発電用エンジン(21)の回転数との差が、所定値を超えると、上記インバータ(24)の出力周波数および出力電圧を減少させることを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システムである。
例えば、標高の高い所(高地)をコンテナが輸送される場合、発電用エンジン(21)は酸素不足により出力が低下してしまう。また、発電用エンジン(21)は経年劣化によっても出力が低下してしまう。このような場合、発電用エンジン(21)は、所定の出力を発揮すべく(即ち、冷凍負荷に応じた電力を発電機(22)に出力させるべく)回転数が上昇する。それでも、出力不足となる場合は発電用エンジン(21)はストールし始めて(回転数が低下し始めて)遂には停止してしまう。これでは、コンテナ用冷凍装置の運転が停止してしまい問題である。
そこで、第4の発明では、正常時における冷凍負荷と発電用エンジン(21)の回転数の関係が制御部(30)に予め入力されている。そして、実際の発電用エンジン(21)の回転数が予め入力されている上記回転数よりも所定値だけ高くなると、インバータ(24)の出力周波数と出力電圧が減少される。これにより、コンテナ用冷凍装置の冷凍能力が低下し、見かけ上、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷が低下することとなる。そうすると、発電機(22)による必要電力(必要出力)ひいては発電用エンジン(21)の必要出力が減少し、発電用エンジン(21)の回転数が減少する。そのため、高地輸送や経年劣化によって発電用エンジン(21)の出力が低下した場合でも、発電用エンジン(21)の回転数が異常に高くなりストールして停止してしまう事態が未然に回避される。つまり、本発明では、発電用エンジン(21)において予め定められた正常時の回転数と実際の回転数との差の大きさをもって、発電用エンジン(21)の出力がでにくくなっている状態であると判断される。そして、本発明では、インバータ(24)の出力周波数および出力電圧を減少させることで、発電用エンジン(21)がストールにより停止する前に発電用エンジン(21)の回転数を低下させるようにした。
以上説明したように、本発明によれば、発電用エンジン(21)の回転数を冷凍装置(10)の冷凍負荷の大きさに基づいて制御するようにしたため、発電用エンジン(21)を負荷に見合った回転数で駆動することができる。つまり、燃料消費率が適切となる回転数で発電用エンジン(21)を駆動することができる。これにより、発電用エンジン(21)の運転効率が向上し、発電システム全体の省エネ性が向上する。
また、第2の発明によれば、コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさの変化率に応じて、発電用エンジン(21)の回転数の変化率を制御するようにしたため、発電用エンジン(21)の出力を冷凍負荷の変化に対して速やかに追従させることができる。そのため、確実にコンテナ内(庫内)の温度を保持することが可能となる。その結果、庫内の冷凍食品等の品質を維持することができる。
また、第3の発明によれば、インバータ(24)等の入出力電力をもってコンテナ用冷凍装置の冷凍負荷を検出し、それに応じて発電用エンジン(21)の回転数を制御するようにしたため、コンテナ用冷凍装置と冷凍負荷に関する信号のやりとりを行うこなく発電用エンジン(21)の制御を行うことができる。そのため、本発明は、コンテナ冷凍装置との間で送受信用の配線が不要となり、構成がコンパクトなものとなる。
また、第4の発明によれば、発電用エンジン(21)において予め定められた回転数と実際の回転数との差が所定値を超えると、インバータ(24)の出力周波数および出力電圧を減少させるようにしたため、見かけ上、コンテナ用冷凍装置の冷凍能力を低下させることができる。そのため、発電用エンジン(21)の回転数を減少させることができる。これにより、例えば高地輸送や経年劣化によって発電用エンジン(21)の回転数が異常に高くなりストールして停止してしまう事態を未然に回避することができる。よって、コンテナ冷凍装置の冷却を継続して行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1〜図3に示すように、本実施形態は、コンテナ(C)内(庫内)を冷却するための冷凍装置(10)と、該冷凍装置(10)を駆動するための電力を発電するエンジン発電ユニット(20)を示す。上記冷凍装置(10)はコンテナ用冷凍装置であり、エンジン発電ユニット(20)が本発明に係る発電システムを構成している。
上記冷凍装置(10)は、図1に示すように、冷凍食品や生鮮食品等を陸上輸送する冷凍車に用いられる。この冷凍車は、運転室や走行用エンジン(図示せず)が設けられた運転車両(トレーラーヘッド)と、コンテナ(C)が設けられた荷台車両(トレーラー)とが切り離し自在に連結されている。冷凍装置(10)はコンテナ(C)の前方側に設けられ、その冷凍装置(10)の前方側にエンジン発電ユニット(20)が取り付けられる。
図2に示すように、上記冷凍装置(10)は、閉回路に構成された冷媒回路(11)を備えている。この冷媒回路(11)は、固定容量型の電動圧縮機(12)、凝縮器(13)、電子膨張弁(14)、蒸発器(15)および吸入比例弁(18)が順に配管接続されている。凝縮器(13)の近傍には凝縮器ファン(16)が、蒸発器(15)の近傍には蒸発器ファン(17)がそれぞれ設けられている。
上記電動圧縮機(12)は、スクロール式の圧縮機である。凝縮器ファン(16)はコンテナ(C)外の空気(庫外空気)を凝縮器(13)へ取り込み、蒸発器ファン(17)はコンテナ(C)内の空気(庫内空気)を蒸発器(15)へ取り込む。冷媒回路(11)は、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行うように構成されている。つまり、冷媒回路(11)では、電動圧縮機(12)から吐出された冷媒が凝縮器(13)で庫外空気と熱交換して凝縮し、電子膨張弁(14)で減圧された後、蒸発器(15)で庫内空気と熱交換して蒸発する。これにより、庫内空気が冷却される。また、吸入比例弁(18)は、電動圧縮機(12)の吸入冷媒量を調節することで冷媒回路(11)における冷媒循環量を調節する流量調整弁を構成している。つまり、吸入比例弁(18)は、冷媒循環量を調節して蒸発器(15)の冷却能力を調節する。
上記エンジン発電ユニット(20)は、図3に示すように、冷凍装置(10)に電力を供給して該冷凍装置(10)を駆動するものである。エンジン発電ユニット(20)は、発電用エンジン(21)と、発電機(22)と、コンバータ(23)およびインバータ(24)とを備えている。
上記発電機(22)は、発電用エンジン(21)に機械的に接続され、該発電用エンジン(21)の動力によって発電する。発電用エンジン(21)は、運転車両の走行用エンジンとは別に設けられたエンジン発電ユニット(20)専用のものである。そして、この発電用エンジン(21)は、スロットルの開度を調節することで、燃料供給量が調節され運転回転数が制御される。
上記コンバータ(23)は、発電機(22)と電気的に接続されている。コンバータ(23)は、発電機(22)で発電された交流電力が入力され、該交流電力を直流電力に変換するためのものである。インバータ(24)は、コンバータ(23)に電気的に接続されている。インバータ(24)は、コンバータ(23)から直流電力が入力され、該直流電力を交流電力に変換するためのものである。そして、インバータ(24)は交流電力(例えば、60Hzの電力)を上述した冷凍装置(10)に出力(供給)する。冷凍装置(10)では、インバータ(24)から供給された電力によって電動圧縮機(12)等が駆動される。つまり、本実施形態において、コンバータ(23)およびインバータ(24)は電力変換装置を構成している。
また、上記エンジン発電ユニット(20)は、発電用エンジン(21)の制御およびインバータ(24)の制御を行う制御部(30)と、発電機(22)の運転回転数(即ち、発電用エンジン(21)の運転回転数)を検出するための回転数検出部(31)と、制御部(30)からの指令によって発電用エンジン(21)の回転数を制御する回転数制御部(32)とを有している。
上記制御部(30)は、インバータ(24)の出力電力が入力される。そして、制御部(30)は、入力された出力電力に基づいて、発電用エンジン(21)の燃料消費量が最小値となる且つ発電機(22)の運転効率が最大値となるエンジン回転数を導出するように構成されている。制御部(30)で導出されたエンジン回転数は回転数制御部(32)へ入力される。そして、回転数制御部(32)は、入力された回転数で発電用エンジン(21)が駆動するように、発電用エンジン(21)のスロットルの開度を調節して発電用エンジン(21)の燃料供給量を調節する。即ち、本実施形態では、インバータ(24)の出力電力を冷凍装置(10)の冷凍負荷とみなしている。その結果として、制御部(30)は冷凍装置(10)の冷凍負荷の大きさに基づいて発電用エンジン(21)の回転数を制御することになる。
このように、エンジン発電ユニット(20)では、発電機(22)の発電電力を電力変換装置としてのコンバータ(23)およびインバータ(24)を介して冷凍装置(10)側へ供給するようにしたので、発電用エンジン(21)の回転数を制御することができる。この結果、発電用エンジン(21)を最適な効率で駆動することができる。
また、上記制御部(30)は、冷凍負荷に対する発電用エンジン(21)の回転数と燃料消費量の関係を示すテーブル(図4参照)が予め設定されている。そして、制御部(30)は、発電用エンジン(21)の実際の回転数と上記テーブルに基づく回転数との差が所定値を超えると、発電用エンジン(21)の負荷が異常であると判定する。制御部(30)は、発電用エンジン(21)の負荷が異常と判定すると、インバータ(24)の出力周波数および出力電力を減少させる。
−運転動作−
次に、本実施形態のエンジン発電ユニット(20)の運転動作について説明する。
次に、本実施形態のエンジン発電ユニット(20)の運転動作について説明する。
先ず、発電用エンジン(21)が駆動されると、その動力によって発電機(22)が発電する。発電した交流電力は、コンバータ(23)で直流電力に変換されてインバータ(24)へ出力される。インバータ(24)では、直流電力が再び交流電力に変換されて冷凍装置(10)へ出力される。冷凍装置(10)では、供給された交流電力が電動圧縮機(12)およびファン(16,17)へ出力される。これにより、電動圧縮機(12)および各ファン(16,17)が駆動し、冷媒回路(11)において蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
上記の運転状態では、制御部(30)等によって発電用エンジン(21)の回転数が制御される。
制御部(30)では、インバータ(24)の出力電力の状態からその負荷状態(負荷率)が算出される。そして、制御部(30)では、算出した負荷状態において燃料消費量が最小となるエンジン回転数が、図4のテーブルに基づいて導出される。この導出されたエンジン回転数は回転数制御部(32)へ出力される。回転数制御部(32)は、発電用エンジン(21)に対して、入力されたエンジン回転数で駆動するように制御する。
例えば、定格出力状態(1700rpm,10kW)で冷凍制御が行われている状態において、庫内温度の目標温度が大きく下げられた場合、次のような動作となる。庫内温度が目標温度に対して大きく離れているため、制御部(30)は最大の冷凍能力を発生させるべくインバータ(24)に指令を出す。その結果、消費電力は大きくなり、コンバータ(23)はそれに見合う電力を供給すべく発電機(22)から電力を取り出す。その結果、発電用エンジン(21)は負荷トルクが大きくなり、そのままの燃料供給量ではエンジン回転数が低下していくため、回転数制御部(32)はエンジン回転数を保持すべく燃料供給量を増加させる。
ここで、庫内の冷却が十分に行われ、熱量負荷として外部から壁面などを経由してくる熱量のみとなった場合、電動圧縮機(12)およびファン(16,17)が必要とする電力は低下する。この場合、発電用エンジン(21)において、負荷が低下しその負荷状態において燃料消費量が最小となる回転数で駆動される。そのため、発電用エンジン(21)の燃料消費率が向上する。そして、図4からも分かるように、負荷率が低くなると燃料消費量はエンジン回転数が低いほうが少なくなることが見て取れ、燃料消費量が低くなることで燃料消費率が良くなる。但し、エンジン回転数には下限制限があるため、その範囲での運転となる。これにより、発電用エンジン(21)を最も省エネな状態で駆動することができる。
さらに、上記制御部(30)では、インバータ(24)の出力電力の状態からその負荷状態(負荷率)が算出される。そして、制御部(30)では、算出した負荷状態において発電機(22)の効率が最高となる回転数が、図5に基づいて算出される。図5は、発電機(22)の回転数と負荷率に対する発電機効率を示したものである。これによると、発電機(22)の効率は回転数が高いほど良いことが分かる。
発電用エンジン(21)のみで見れば負荷率が低い場合はエンジン回転数をできるだけ低下させることで効率は良くなるが、上記のように発電機(22)の効率特性は回転数が低下するほど悪化する傾向にある。発電用エンジン(21)と発電機(22)とは直結またはベルト、ギアなどで接続されるため、相互の回転数は比例関係となる。このことから、ある負荷率において発電用エンジン(21)から発電機(22)の出力までの効率が最適となるポイントは、値が小さいほど良い燃料消費率と値が大きいほど良い発電機効率の双方を考慮した場合、
総合効率係数 = 発電機効率 ÷ 燃料消費率
が極大になる回転数を求めれば良いことは自明である。この総合効率係数が極大となる回転数を回転数制御部(32)に指令することが発電システムとして最も燃費の良い運転を行うことになる。
総合効率係数 = 発電機効率 ÷ 燃料消費率
が極大になる回転数を求めれば良いことは自明である。この総合効率係数が極大となる回転数を回転数制御部(32)に指令することが発電システムとして最も燃費の良い運転を行うことになる。
また、本実施形態では、発電用エンジン(21)が正常である場合、その発電用エンジン(21)の出力と回転数の関係は図6の実線で示す状態となる。例えば、出力A(回転数Na)の状態から冷凍負荷が増加して出力Bの状態(定常状態)になると、上述したテーブルによれば回転数Nbとなる。ここで、コンテナ(C)が標高の高い高地などを移送される場合、気圧が低いため発電用エンジン(21)の出力が低下する(出にくくなる)。そうすると、発電用エンジン(21)の出力と回転数の関係は図6の破線で示す状態となる。そうすると、同じ出力Bの状態であっても、回転数がNbからNb′まで高くなる。そして、制御部(30)は、回転数Nb′とNbとの差が所定値を超えると、インバータ(24)の出力周波数および出力電圧が減少される。インバータ(24)の出力周波数および出力電圧が減少すると、冷凍装置(10)の電動圧縮機(12)の運転回転数が減少する。これにより、見かけ上、冷凍装置(10)の冷凍負荷が低下したことになる。そして、インバータ(24)の出力電圧が減少するため、制御部(30)および回転数制御部(32)によって発電用エンジン(21)の回転数が減少される。こうすることによって、発電用エンジン(21)における燃料消費率の悪化を防止することができる。このように、本実施形態の制御部(30)は、上述したテーブルに基づく発電用エンジン(21)の回転数と実際の発電用エンジン(21)の回転数との差が所定値を超えると、発電用エンジン(21)の出力が低下していると判断して、インバータ(24)の出力周波数および出力電圧を減少させる。
また、本実施形態の制御部(30)は、冷凍装置(10)の冷凍負荷の大きさの変化率に応じて、発電用エンジン(21)の回転数の変化率を制御する。例えば、冷凍負荷が著しく大きく変化した場合は、発電用エンジン(21)の回転数が大きく増加または減少される。また、冷凍負荷がそれ程変化しない場合は、発電用エンジン(21)の回転数はあまり増加または減少されない。
−実施形態の効果−
以上説明したように、上記実施形態によれば、発電用エンジン(21)の回転数を冷凍装置(10)の冷凍負荷の大きさに基づいて制御するようにしたため、発電用エンジン(21)を負荷に見合った回転数で駆動することができる。つまり、燃料消費率が適切となる回転数で発電用エンジン(21)を駆動することができる。これにより、発電用エンジン(21)の運転効率が向上し、発電システム全体の省エネ性が向上する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、発電用エンジン(21)の回転数を冷凍装置(10)の冷凍負荷の大きさに基づいて制御するようにしたため、発電用エンジン(21)を負荷に見合った回転数で駆動することができる。つまり、燃料消費率が適切となる回転数で発電用エンジン(21)を駆動することができる。これにより、発電用エンジン(21)の運転効率が向上し、発電システム全体の省エネ性が向上する。
また、上記実施形態によれば、冷凍装置(10)の冷凍負荷の大きさの変化率に応じて、発電用エンジン(21)の回転数の変化率を制御するようにしたため、発電用エンジン(21)の出力を冷凍負荷の変化に対して速やかに追従させることができる。そのため、確実にコンテナ内(庫内)の温度を保持することが可能となる。その結果、庫内の冷凍食品等の品質を維持することができる。
また、上記実施形態によれば、インバータ(24)の入出力電力をもって冷凍装置(10)の冷凍負荷を検出し、それに応じて発電用エンジン(21)の回転数を制御するようにしたため、冷凍装置(10)の冷凍負荷に関する信号のやりとりを行うことなく発電用エンジン(21)の制御を行うことができる。そのため、本実施形態のエンジン発電ユニット(20)は、冷凍装置(10)との間で送受信用の配線が不要となり、構成がコンパクトなものとなる。なお、本実施形態の制御部(30)は、インバータ(24)ではなくコンバータ(23)の入出力電力をもって冷凍装置(10)の冷凍負荷を検出するようにしても同様の作用効果を奏する。
また、上記実施形態によれば、発電用エンジン(21)において予め定められた回転数と実際の回転数との差が所定値を超えると、インバータ(24)の出力周波数および出力電圧を減少させるようにしたため、見かけ上、冷凍装置(10)の冷凍能力を低下させることができる。そのため、発電用エンジン(21)の回転数を減少させることができる。これにより、例えば高地輸送や経年劣化によって発電用エンジン(21)の回転数が異常に高くなりストールして停止してしまう事態を未然に回避することができる。よって、冷凍装置(10)の冷却を継続して行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明は、エンジン駆動によって発電した電力をコンテナ用冷凍装置へ供給する発電システムについて有用である。
10 冷凍装置(コンテナ用冷凍装置)
20 エンジン発電ユニット(発電システム)
21 発電用エンジン
22 発電機
23 コンバータ
24 インバータ
30 制御部
20 エンジン発電ユニット(発電システム)
21 発電用エンジン
22 発電機
23 コンバータ
24 インバータ
30 制御部
Claims (4)
- 発電機(22)と、該発電機(22)を駆動する発電用エンジン(21)と、上記発電機(22)で発電された交流電力を直流電力に変換するコンバータ(23)と、該コンバータ(23)の直流電力を交流電力に変換してコンテナ用冷凍装置に出力するインバータ(24)と、上記コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさに基づいて上記発電用エンジン(21)の回転数を制御する制御部(30)とを備えている
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システム。 - 請求項1において、
上記制御部(30)は、上記コンテナ用冷凍装置の冷凍負荷の大きさの変化率に応じて、上記発電用エンジン(21)の回転数の変化率を制御する
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システム。 - 請求項1または2において、
上記制御部(30)は、上記インバータ(24)またはコンバータ(23)の入出力電力に応じて、上記発電用エンジン(21)の回転数を制御する
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システム。 - 請求項1乃至3の何れか1項において、
上記制御部(30)は、上記冷凍負荷と上記発電用エンジン(21)の回転数の関係が予め定められ、上記関係に基づく上記発電用エンジン(21)の回転数と実際の上記発電用エンジン(21)の回転数との差が、所定値を超えると、上記インバータ(24)の出力周波数および出力電圧を減少させる
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置の発電システム。
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