JP2012195798A - 光伝送システム及び光伝送方法 - Google Patents

光伝送システム及び光伝送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012195798A
JP2012195798A JP2011058723A JP2011058723A JP2012195798A JP 2012195798 A JP2012195798 A JP 2012195798A JP 2011058723 A JP2011058723 A JP 2011058723A JP 2011058723 A JP2011058723 A JP 2011058723A JP 2012195798 A JP2012195798 A JP 2012195798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
chromatic dispersion
dispersion compensation
signal
compensation value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011058723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5539248B2 (ja
Inventor
Yumiko Nakano
由美子 中野
Yoshiaki Hamada
芳彰 濱田
Hitomi Ito
仁美 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2011058723A priority Critical patent/JP5539248B2/ja
Publication of JP2012195798A publication Critical patent/JP2012195798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5539248B2 publication Critical patent/JP5539248B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】スペクトル狭窄化及び波長分散を適切に補償することが可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】光伝送システムは、監視制御装置30の制御により、(a)にて送信信号が送信側伝送装置10からノード42を介して受信側伝送装置20にて受信されるように、送信側伝送装置10に送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせ、(b)にて(a)後の受信信号の誤り率に基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値の探索を行い、(c)にて第1波長分散補償値と、誤り率とに基づいて、(b)よりも細かい刻みで第2波長分散補償値の探索を行う。そして、監視制御装置30の制御により、(d)にて第2波長分散補償値に基づいて、送信側伝送装置10に送信信号に対する波長分散補償を行わせ、(e)にて(d)後の受信信号の誤り率に基づいて、送信側伝送装置10に送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号を送受信する光伝送システム及び光伝送方法に関するものである。
光信号を都市間で送受信する光伝送システムにおいて、長距離伝送及び大容量伝送を行うには、光信号の光伝送路による劣化(波長分散)を補償する分散補償技術が不可欠となっている。特許文献1には、この分散補償技術の一例が開示されている。具体的には、システム内の可変分散補償器にて分散補償を行い、分散補償した光信号から得られる受信データ信号の符号誤り率(BER:Bit Error Rate)に応じて、可変分散補償器の分散補償量を制御する技術が開示されている。
特開2005−286382号公報
上述のような光伝送システムにおいては、現在、10Gbps光信号を用いる10GWDM(Wavelength Division Multiplex:波長分割多重)から、さらなる大容量伝送が実現可能な40Gbps光信号を用いる40GWDMに移行する過渡期にある。
しかしながら、既存の10G光伝送システムにおいて何の変更もせずに、40Gbpsの光信号を導通させようとすると、40Gbps光信号が10Gbps光信号に比べてスペクトルが広いことから、40Gbps光信号が10Gbps信号用の光フィルタを通過するたびに、40Gbps光信号の低周波成分及び高周波成分が、当該光フィルタのフィルタリング機能により減衰されていくことになる。この結果、光信号に含まれる情報が欠落する、いわゆるスペクトル狭窄化が生じてしまうという問題があった。また、このような場合に、10Gbps信号用の光フィルタを40Gbpsの光信号に対応させるように変更することも考えられるが、当該光フィルタは伝送路中に複数備えられていることから、全てを変更するには多くのコストがかかるという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、スペクトル狭窄化及び波長分散を適切に補償することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る光伝送システムは、光信号を送信信号として送信する送信装置と、フィルタを有するノードを介して、前記送信装置からの前記光信号を受信信号として受信する受信装置と、監視制御装置とを備える。前記監視制御装置の制御により、(a)前記送信信号が前記送信装置から前記ノードを介して前記受信装置にて受信されるように前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせ、(b)前記(a)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値の探索を行い、(c)前記第1波長分散補償値と、前記誤り率とに基づいて、前記(b)よりも細かい刻みで第2波長分散補償値の探索を行う。そして、前記監視制御装置の制御により、(d)前記第2波長分散補償値に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償を行わせ、(e)前記(d)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる。
本発明によれば、スペクトル狭窄化補償を送信信号に行うとともに、第2波長分散補償値を二段階の探索で求め、それにより波長分散補償を送信信号に行う。したがって、スペクトル狭窄化及び波長分散を適切に補償することができる。よって、例えば、10Gbps信号用のフィルタが設けられた既存の光伝送システムにおいて、送信装置から40Gbpsの光信号を送信しても、受信装置に所望の光信号を受信させる可能性を高めることができる。
実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示す図である。 ルックアップテーブルのイメージを示す図である。 実施の形態1に係る監視制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る光伝送システムのシーケンスを示す図である。 実施の形態1に係る第1波長分散補償値探索の一例を示す図である。 実施の形態1に係る第2波長分散補償値探索の一例を示す図である。 実施の形態1に係る光伝送システムのシーケンスを示す図である。 実施の形態2に係る監視制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る光伝送システムのシーケンスを示す図である。 実施の形態3に係る監視制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る第2波長分散補償値探索の一例を示す図である。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示す図である。この図に示されるように、当該光伝送システムは、送信装置である送信側伝送装置10と、受信装置である受信側伝送装置20と、監視制御装置30とを備えている。
送信側伝送装置10と受信側伝送装置20との間には、光信号を伝送する光伝送路40が設けられている。この光伝送路40は、DCF(Dispersion Compensating Fiber)などの光ファイバから構成されており、送信側伝送装置10と受信側伝送装置20との間に1本だけ設けられてもよいし、複数本設けられてもよい。
図1に示されるように、光伝送路40には、光フィルタ41を有するノード42が複数設けられている。本実施の形態では、ノード42が有する光フィルタ41として、10Gbps信号用の光フィルタが設けられているものとする。なお、図示しないが、ノード42においては光伝送路40が分岐されており、その分岐先には、送信側伝送装置10または受信側伝送装置20が接続されている。そして、ノード42が、自身が受け付けた光信号を適切な分岐先に選択的に送信することにより、送信側伝送装置10から所望の受信側伝送装置20に光信号が送信することが可能となっている。
送信側伝送装置10は、送信側監視制御部11と、送信側主信号部12とを備えており、波長分割多重方式によりデータが重畳された光信号を送信信号として光伝送路40に送信する。
受信側伝送装置20は、受信側監視制御部21と、受信側主信号部22とを備えており、送信側伝送装置10が送信した光信号を、光伝送路40を介して受信する。つまり、受信側伝送装置20は、光フィルタ41(フィルタ)を有するノード42を介して、送信側伝送装置10からの光信号を受信信号として受信する。
監視制御装置30は、例えばLAN(Local Area Network)を介して、送信側伝送装置10及び受信側伝送装置20と接続されている。この監視制御装置30は、スペクトル狭窄化を補償するためのスペクトル狭窄化補償値の初期値、及び、波長分散を補償するための波長分散補償値の初期値が格納されたメモリ31を備えており、送信側伝送装置10及び受信側伝送装置20を統括的に管理(制御)する。
なお、スペクトル狭窄化とは、例えば、40Gbpsの送信信号がノード42を通過するごとに、送信信号の低周波成分及び高周波成分が、ノード42の光フィルタ41のフィルタリングにより減衰されていく結果、送信信号に含まれるデータが受信側において欠落する現象である。また、波長分散とは、送信信号に多重化されている光信号の波長が互いに異なることに起因して、それらの伝達速度に差が生じる結果、送信信号の波形が崩れてそれに含まれるデータが、受信側において欠落する現象である。
本実施の形態に係る光伝送システムでは、次に説明するように、監視制御装置30は、スペクトル狭窄化補償を行うためのスペクトル狭窄化補償値(フィルタパターン)、及び、波長分散補償を行うための波長分散補償値を、送信側伝送装置10に送信する。そして、送信側伝送装置10は、監視制御装置30からのスペクトル狭窄化補償値(フィルタパターン)及び波長分散補償値に基づいて、送信信号にスペクトル狭窄化補償及び波長分散補償を行う。
次に、本実施の形態に係る光伝送システムの動作について説明する。
監視制御装置30は、メモリ31に格納されたスペクトル狭窄化補償値の初期値及び波長分散補償値の初期値に基づいて、送信側伝送装置10内の送信側監視制御部11に対して、スペクトル狭窄化補償値(初期値)及び波長分散補償値(初期値)の設定を指示する。
送信側監視制御部11は、送信側主信号部12に対して、監視制御装置30から指示されたスペクトル狭窄化補償値(初期値)及び波長分散補償値(初期値)を設定する。送信側主信号部12にはメモリ13が設けられており、このメモリ13には、波長分散補償値及びスペクトル狭窄化補償値から定まる補償値を示す、後述のルックアップテーブル(配列)が保持されている。送信側主信号部12は、メモリ13に保持されたルックアップテーブルの補償値のうち、送信側監視制御部11により設定されたスペクトル狭窄化補償値及び波長分散補償値に対応する補償値を選択する。そして、送信側主信号部12は、選択された補償値に応じた電気信号を従来の電気信号に加え、それにより得られた電気信号を光信号に変換し、当該光信号を送信信号として光伝送路40に送信する。
ここで、本実施の形態では、上述したように、送信側伝送装置10は、補償値に応じた電気信号を従来の電気信号に加える。これにより、送信側伝送装置10は、送信信号に対して、スペクトル狭窄化により減衰すると見込まれるスペクトルの強度を、他のスペクトルよりも予め高くする(持ち上げる)。したがって、送信信号にスペクトル狭窄化による減衰が生じても、その減衰と、予め高くされた強度とが相殺される結果、受信側伝送装置20は、所望の強度の光信号を受信することが可能となっている。つまり、本実施の形態によれば、送信信号のスペクトル狭窄化を補償するスペクトル狭窄化補償を行うことが可能となっている。
なお、ここでは、送信信号のスペクトルの強度を変更することについて説明したが、送信信号の位相についても同様に適切に変更されることにより、スペクトル狭窄化補償の効果が高められている。また、以上においては、スペクトル狭窄化補償について説明したが、波長分散補償も概ね同様にして行われる。
監視制御装置30は、受信側伝送装置20内の受信側監視制御部21に対し、受信側伝送装置20が受信した受信信号について、誤り率であるBER(符号誤り率)を測定するように指示する。受信側監視制御部21は、この指示を受けると、受信側主信号部22に対してBER測定を指示する。受信側主信号部22は、この指示を受けると、受信した受信信号のBERを測定し、その測定結果を受信側監視制御部21に通知する。受信側監視制御部21は、BERの測定結果を監視制御装置30に送信する。
監視制御装置30は、受信側監視制御部21から送信されたBERの測定結果に基づいて、スペクトル狭窄化補償値及び波長分散補償値をそれらの初期値からそれぞれ変更し、送信側監視制御部11に対して、変更後のスペクトル狭窄化補償値及び波長分散補償値の設定を指示する。以上の動作を繰り返すことにより、BERが低くなる適切なスペクトル狭窄化補償値及び波長分散補償値が決定され、それらに対応するルックアップテーブルの補償値に基づいて、スペクトル狭窄化補償及び波長分散補償が行われる。
図2は、送信側伝送装置10のメモリ13に保持されているルックアップテーブルのイメージを示す図である。この例では、波長分散補償値Cが設定できる範囲は、−α[ps/nm]から+α[ps/nm]と設定されており、波長分散補償値はΔ[ps/nm]の刻みで設定できることを示している。この図に示されるフィルタパターンFは、上述のスペクトル狭窄化補償値と実質的に同じものである。この図に示される例では、フィルタパターンFは、0〜(n−1)のn種類で設定できることを示している。波長分散補償値C及びフィルタパターンFが交差する位置に保持されている補償値が、送信側伝送装置10に設定されるべき補償値となる。
光伝送路40が持つ波長分散量がC1のとき、監視制御装置30の制御により設定される波長分散補償値は「−C1」とする。スペクトル狭窄化の補償量は、光フィルタ41のフィルタリングの形状や狭窄化の量、及び、光フィルタ41でのシフト量などのフィルタ特性に基づいて行われる。そこで、フィルタパターンFは、これらフィルタ特性のパラメータの組合せを変化させパターン化されている。
監視制御装置30から送信側監視制御部11に、波長分散補償値及びフィルタパターンの指示が行われると、送信側監視制御部11は、送信側主信号部12に対し、分散補償値及びフィルタパターンを通知する。送信側主信号部12は、通知された分散補償値及びフィルタパターンを元に、図2に示されるルックアップテーブルを参照し、それに示される補償値を選択する。そして、送信側主信号部12は、当該選択した補償値に基づいて送信信号に変換されるべき電気信号を生成することにより、送信信号にスペクトル狭窄化補償及び波長分散補償を行う。
なお、このように、スペクトル狭窄化補償値に基づくスペクトル狭窄化補償と、波長分散補償値に基づく波長分散補償とをそれぞれ独立して行わずに、補償値に基づいてスペクトル狭窄化補償及び波長分散補償を同時に行う理由は、スペクトル狭窄化補償と波長分散補償との間に多少の相関関係が認められるからである。
ただし、以下の説明においては、補償値の代わりに、スペクトル狭窄化補償値及び波長分散補償値のうち着目すべき一方を記載することもある。例えば、監視制御装置30によりスペクトル狭窄化補償値が変化するように指定され、波長分散補償値が固定的に設定される場合には、スペクトル狭窄化補償値に着目して、「送信側伝送装置10は、監視制御装置30で指定されたスペクトル狭窄化補償値に基づいて、送信信号にスペクトル狭窄化補償を行う」というように記載することもある。
図3は、本実施の形態に係る監視制御装置30の制御により制御手順を示すフローチャートである。以下、この図3を用いて、監視制御装置30の制御について説明する。
主信号導通開始時、つまり、ステップS11にて伝送路調整が開始すると、監視制御装置30は、ステップS12にて、フィルタパターンの初期値設定が行われるように、送信側監視制御部11に対して指示をする。
このように、フィルタパターンの初期値設定の指示を行う理由は、スペクトル狭窄化補償を行わない状態では、送信側伝送装置10から受信側伝送装置20に光信号が導通しない可能性があるからである。
ここで、上述したように、送信信号は、ノード42(光フィルタ41)を通過するごとに減衰していく。つまり、スペクトル狭窄化による送信信号の減衰量が、当該送信信号が通過するノード42の数(光フィルタ41の段数)に比例する。
そこで、監視制御装置30は、光信号が確実に導通することが可能となるように、ノード42の数に基づいて、初期設定されるべきフィルタパターンを決定する。つまり、本実施の形態では、送信信号が送信側伝送装置10からノード42を介して受信側伝送装置20にて受信されるように、送信側伝送装置10は、監視制御装置30の制御により、ノードの数に基づいてスペクトル狭窄化補償を行う。なお、ノード42の数と、初期設定されるべきフィルタパターンとの対応関係と、フィルタパターンの最大値とは、監視制御装置30のメモリ31に予め保持されている。
それから、次に説明するステップS13及びステップS14にて、適切な波長分散補償値を探索する。なお、ステップS13及びステップS14の間、送信側伝送装置10に設定すべきフィルタパターンは、上述のフィルタパターンの初期値に固定される。
ステップS13にて、まず、1つの波長分散補償値を送信側伝送装置10に設定し、そのときの受信信号のBERを測定する。そして、当該1つの波長分散補償値を、広い範囲内において粗い刻みで変更しながら、このBERの測定を繰り返す。これにより、BERが、予め定められたBERの上限(以下「BER上限」と呼ぶ)以下となる第1波長分散補償値C0 *が検出される。つまり、ここでは、監視制御装置30の制御により、ステップS12後の受信信号のBERに基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値C0 *の探索を行う。
次に、ステップS14にて、第1波長分散補償値C0 *周辺の1つの波長分散補償値を、送信側伝送装置10に設定し、そのときの受信信号のBERを測定する。そして、当該1つの波長分散補償値を、第1波長分散補償値C0 *周辺の狭い範囲内において先程よりも細かい刻みで変更しながら、このBERの測定を繰り返す。これにより、その範囲内でBERが最小となる第2波長分散補償値C0 **が検出される。つまり、ここでは、監視制御装置30の制御により、第1波長分散補償値C0 *と、ステップS12後の受信信号のBERとに基づいて、ステップS13よりも細かい刻みで第2波長分散補償値C0 **の探索を行う。
その後、ステップS15にて、第2波長分散補償値C0 **の設定と、フィルタパターンの探索及び設定とを行う。以下、ステップS15の処理を順に説明する。
まず、第2波長分散補償値C0 **を送信側伝送装置10に設定する。つまり、監視制御装置30の制御により、第2波長分散補償値C0 **に基づいて、送信側伝送装置10に送信信号に対する波長分散補償を行わせる。なお、次に説明するフィルタパターンの探索の間、送信側伝送装置10に設定すべき波長分散補償値は、第2波長分散補償値C0 **に固定される。
次に、フィルタパターンの探索として、光パス上のノード42の数と同数のフィルタパターンから1つのフィルタパターンを送信側伝送装置10に設定し、そのときの受信信号のBERを測定する。そして、当該1つのフィルタパターンを順にノード42の数だけ変更しながら、この一連の処理を繰り返す。これにより、上述の複数のフィルタパターンの中でBERが最小となる1つのフィルタパターンが決定される。
例えば、光パス(光伝送路40)上のノード42の数が3であった場合には、ルックアップテーブル(図2)のフィルタパターンを初期値、(初期値+1)、(初期値+2)というように1つずつ増加する方向に3段階変化させることにより、その中でBERが最小となる1つのフィルタパターンを決定する。なお、以下の説明においては、ここで決定される1つのフィルタパターンを「決定フィルタパターン」と記すこともある。
それから、決定フィルタパターンを送信側伝送装置10に設定することにより、送信信号にスペクトル狭窄化補償を行う。なお、決定フィルタパターンは、第2波長分散補償値C0 **による波長分散補償を行った後の受信信号のBERに基づいて決定されるものである。したがって、上述の動作を換言すれば、本実施の形態では、監視制御装置30の制御により、当該受信信号のBERに基づいて、送信側伝送装置10に送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる。
ステップS16にて、以上による伝送路調整が完了する。
図4は、ステップS12〜S14のシーケンスを示す図である。以下、図4を用いて、このシーケンスについて詳細に説明する。
まず、図4の上側において点線で囲まれるフィルタパターン初期値設定(ステップS12)のシーケンスについて説明する。監視制御装置30は、送信側伝送装置10に対しフィルタパターンの初期値を設定するための設定要求を送信する。送信側伝送装置10は、当該設定要求を受信すると、フィルタパターン設定応答を監視制御装置30に送信した後、当該設定要求に指定されたフィルタパターンの初期値を設定する。つまり、送信側伝送装置10は、当該フィルタパターンの初期値に基づいて、送信信号を導通可能にするためのスペクトル狭窄化補償を送信信号に行う。その後、送信側伝送装置10は、フィルタパターン設定完了通知を監視制御装置30に送信する。
次に、図4の中央において点線で囲まれる波長分散補償値の粗い探索(ステップS13)のシーケンスについて説明する。監視制御装置30は、フィルタパターン設定完了通知を受信すると、送信側伝送装置10に対し、波長分散補償値を設定するための設定要求を送信する。送信側伝送装置10は、当該設定要求を受信すると、波長分散補償値設定応答を監視制御装置30に送信した後、当該設定要求に指定された波長分散補償値を設定する。つまり、送信側伝送装置10は、当該波長分散補償値に基づいて、送信信号に波長分散補償を行う。その後、送信側伝送装置10は、波長分散補償値設定完了通知を監視制御装置30に送信する。
監視制御装置30は、波長分散補償設定完了通知を受信すると、受信側伝送装置20に対し、BER測定開始要求を送信する。受信側伝送装置20は、BER測定開始要求を受信すると、BER測定開始応答を監視制御装置30に送信した後、BER測定を開始する。受信側伝送装置20は、BER測定完了後、BER測定完了通知にてBER測定結果を監視制御装置30に送信する。監視制御装置30は、当該BER測定結果をメモリ31に記録する。そして、監視制御装置30は、設定要求の波長分散補償値を変更しながら、図4の中央に示される点線に囲まれる波長分散補償値設定要求から測定結果記録までの一連の処理を繰り返す。これにより、監視制御装置30は、上述の第1波長分散補償値C0 *を決定する。
図5は、ここで行われる第1波長分散補償値C0 *の探索(ステップS13)の一例を示す図である。ここでは、第1波長分散補償値C0 *を短時間で検出することができるように、光伝送路40の種類から予測される、当該種類に固有の波長分散補償値を開始点として送信側伝送装置10に設定する。ここでは、DCFに固有の波長分散補償値C0を開始点として設定した場合について説明する。
監視制御装置30は、送信側伝送装置10に設定すべき波長分散補償値を、開始点C0から粗い刻み幅Δηずつ徐々に遠ざかるように変更していき、測定されるBERが上述のBER上限以下となる1つの波長分散補償値が得られた場合には、それを波長分散補償値C0 *とする。ここで検出された第1波長分散補償値C0 *は、第2波長分散補償値C0 **の探索における開始点となる。
ステップS13のシーケンスの後、図4に戻って、その図の下側において点線で囲まれる波長分散補償値の細かい探索(ステップS14)のシーケンスが行われる。このシーケンスにおいては、図4の中央において点線で囲まれる上述のシーケンスと同様のシーケンスが行われる。つまり、監視制御装置30は、設定要求の波長分散補償値を変更しながら、図4の下側に示される点線に囲まれる波長分散補償値設定要求から測定結果記録までの一連の処理を繰り返す。これにより、監視制御装置30は、上述の第2波長分散補償値C0 **を決定する。
図6は、ここで行われる第2波長分散補償値C0 **の探索(ステップS14)の一例を示す図である。ここでは、まず、先に検出された第1波長分散補償値C0 *を開始点として設定する。そして、監視制御装置30は、送信側伝送装置10に設定すべき波長分散補償値を、開始点C0 *から細かい刻み幅Δζ(<Δη)ずつ増加するように変更していき(図6の(i))、BER上限を超えるBERに対応する波長分散補償値CE+(図6の(ii))を探索する。以下、この探索をプラス側の探索と記す。監視制御装置30は、波長分散補償値CE+を検出すると、今度は、送信側伝送装置10に設定する波長分散補償値を、開始点C0 *から細かい刻み幅Δζずつ減少するように変更していき(図6の(iii))、BER上限を超えるBERに対応する波長分散補償値CE-(図6の(iv))を探索する。以下、この探索をマイナス側の探索と記す。
監視制御装置30は、波長分散補償値CE-を検出すると、波長分散補償値CE+,CE-同士の中点を第2波長分散補償値C0 **として決定する(図6の(v))。なお、このように、波長分散補償値CE+,CE-の中点を第2波長分散補償値C0 **とするのは、温度変化等により波長分散値が多少変化しても、主信号導通を確保することが可能となるからである。
図7は、以上のような図4に示されるステップS12〜S14のシーケンスが終わった後に行われる上述のステップS15のシーケンスを示す図である。以下、図7を用いて、このシーケンスについて詳細に説明する。
監視制御装置30は、第2波長分散補償値C0 **を決定した後、送信側伝送装置10に対し、第2波長分散補償値C0 **を設定するための設定要求を送信する。送信側伝送装置10は、当該設定要求を受信すると、波長分散補償値設定応答を監視制御装置30に送信した後、第2波長分散補償値C0 **を設定する。つまり、送信側伝送装置10は、第2波長分散補償値C0 **に基づいて、送信信号に波長分散補償を行う。その後、送信側伝送装置10は、波長分散補償値設定完了通知を監視制御装置30に送信する。
次に、図7において点線で囲まれるフィルタパターン探索のシーケンスについて説明する。監視制御装置30は、波長分散補償値設定完了通知を受信すると、送信側伝送装置10に対し、フィルタパターンを設定するための設定要求を送信する。送信側伝送装置10は、当該設定要求を受信すると、フィルタパターン設定応答を監視制御装置30に送信した後、当該設定要求に指定されたフィルタパターンを設定する。つまり、送信側伝送装置10は、当該フィルタパターンに基づいて、送信信号にスペクトル狭窄化補償を行う。その後、送信側伝送装置10は、フィルタパターン設定完了通知を監視制御装置30に送信する。
監視制御装置30は、フィルタパターン設定完了通知を受信すると、受信側伝送装置20に対し、BER測定開始要求を送信する。受信側伝送装置20は、BER測定開始要求を受信すると、BER測定開始応答を監視制御装置30に送信した後、BER測定を開始する。受信側伝送装置20は、BER測定を完了すると、BER測定完了通知にてBER測定結果を監視制御装置30に送信する。監視制御装置30は、当該BER測定結果をメモリ31に記録する。そして、監視制御装置30は、設定要求のフィルタパターンを、光パス上のノード42の数だけ変更しながら、図7に示される点線に囲まれるフィルタパターン設定要求から測定結果記録までの一連の処理を繰り返す。これにより、監視制御装置30は、上述の決定フィルタパターンを決定する。
監視制御装置30は、決定フィルタパターンを決定した後、送信側伝送装置10に対し、決定フィルタパターンを設定するための設定要求を送信する。送信側伝送装置10は、当該設定要求を受信すると、フィルタパターン設定完了通知を監視制御装置30に送信した後、決定フィルタパターンを設定する。つまり、送信側伝送装置10は、決定フィルタパターンに基づいて、送信信号にスペクトル狭窄化補償を行う。つまり、送信側伝送装置10は、第2波長分散補償値C0 **により波長分散補償が行われた後のBERに基づいて、送信信号にスペクトル狭窄化補償を行う。その後、送信側伝送装置10は、フィルタパターン設定完了通知を監視制御装置30に送信する。
監視制御装置30は、第2波長分散補償値C0 **及び決定フィルタパターンを、送信側伝送装置10に保持させるため、メモリ格納要求にて、第2波長分散補償値C0 **及び決定フィルタパターンを送信側伝送装置10に送信する。送信側伝送装置10は、当該第2波長分散補償値C0 **及び決定フィルタパターンをメモリ13に記録した後、監視制御装置30にメモリ格納応答を送信する。その後、監視制御装置30は、受信側伝送装置20に対しBER測定開始要求を送信すると、受信側伝送装置20からのBER測定開始応答を受信する。その後、監視制御装置30は、受信側伝送装置20からの、BER測定結果を含むBER測定完了通知を受信し、第2波長分散補償値C0 **及び決定フィルタパターンが送信側伝送装置10に設定されたことを確認する。
以上のような本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法によれば、スペクトル狭窄化補償を送信信号に行うとともに、第2波長分散補償値C0 **を二段階の探索で求め、それにより波長分散補償を送信信号に行う。したがって、スペクトル狭窄化及び波長分散を適切に補償することができる。よって、例えば、10Gbps信号用の光フィルタ41が設けられた既存の光伝送システムにおいて、送信側伝送装置から40Gbpsの光信号を送信しても、受信側伝送装置20に所望の光信号を受信させる可能性を高めることができる。この結果、既存の光伝送システムに大きな変更を加えなくて済むことから、コストを抑制することができる。また、10Gbps及び40Gbpsの光信号は互いに周波数が異なり、ほとんど互いに干渉しないことから、切り替えスイッチ装置などの特別な装置を設けなくても、両者を同時に送受信することができる。したがって、この観点からもコストを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法によれば、送信信号が送信側伝送装置10からノード42を介して受信側伝送装置20にて受信されるように、つまり、光信号が導通するように、ノード42の数に基づいてスペクトル狭窄化補償を行う。したがって、初期段階で、送信信号が受信側伝送装置20まで導通する可能性を高めることができる。
なお、以上の説明においては、スペクトル狭窄化補償及び波長分散補償を行う制御は、監視制御装置30が行うものとして説明したが、これに限ったものではなく、送信側伝送装置10で行われてもよいし、受信側伝送装置20で行われてもよい。
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2に係る光伝送システムが備える監視制御装置30の制御手順を示すフローチャートである。以下、この図8を用いて、監視制御装置30の制御について説明する。なお、以下、本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
図8に示されるフローチャートは、実施の形態1で説明した図3に示されるフローチャートにおけるステップS15,S16の間に、ステップS21を追加したものとなっている。そこで、以下においては、ステップS21についてのみ説明する。
ステップS21においては、フィルタパターンを固定して、ステップS14と概ね同じ処理を行う。具体的には、第2波長分散補償値C0 **周辺の1つの波長分散補償値を、送信側伝送装置10に設定し、そのときの受信信号のBERを測定する。そして、当該1つの波長分散補償値を、第2波長分散補償値C0 **周辺の狭い範囲(ここではステップS14で求めた波長分散補償値CE-〜CE+の範囲)内において、上述のΔηよりも細かい刻み(例えばΔζ)で変更しながら、このBERの測定を繰り返す。これにより、その範囲でBERが最小となる第3波長分散補償値C0 ***が検出される。つまり、ここでは、監視制御装置30の制御により、ステップS14の探索結果(波長分散補償値CE-〜CE+の範囲)と、ステップS15後の受信信号のBERとに基づいて、ステップ13よりも細かい刻みで第3波長分散補償値C0 ***の探索を行う。
その後、第3波長分散補償値C0 ***を送信側伝送装置10に設定する。つまり、監視制御装置30の制御により、第3波長分散補償値C0 ***に基づいて、送信側伝送装置10に送信信号に対する波長分散補償を行わせる。
図9は、ステップS21のシーケンスを示す図である。以下、図9を用いて、このシーケンスについて簡単に説明する。
まず、実施の形態1で説明したステップS15のシーケンスが行われた後、図9において点線で囲まれる波長分散補償値の細かい探索(ステップS21)のシーケンスが行われる。このシーケンスにおいては、図4の下側において点線で囲まれる波長分散補償値の細かい探索(ステップS14)のシーケンスと同様のシーケンスが行われる。つまり、監視制御装置30は、設定要求の波長分散補償値を変更しながら、図9に示される点線に囲まれる波長分散補償値設定要求から測定結果記録までの一連の処理を繰り返す。これにより、監視制御装置30は、上述の第3波長分散補償値C0 ***を決定する。
監視制御装置30は、第3波長分散補償値C0 ***を決定した後、送信側伝送装置10に対し、第3波長分散補償値C0 ***を設定するための設定要求を送信する。送信側伝送装置10は、当該設定要求を受信すると、波長分散補償値設定応答を監視制御装置30に送信した後、第3波長分散補償値C0 ***を設定する。つまり、送信側伝送装置10は、第3波長分散補償値C0 ***に基づいて、送信信号に波長分散補償を行う。その後、送信側伝送装置10は、波長分散補償値設定完了通知を監視制御装置30に送信する。その後のメモリ格納要求以降の処理については、図7に示したメモリ格納要求以降の処理と同様である。
以上のような本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法によれば、実施の形態1の処理の後に、第3波長分散補償値C0 ***による波長分散補償を送信信号に行う。したがって、スペクトル狭窄化及び波長分散を実施の形態1よりも適切に補償することができることから、実施の形態1で説明した効果をより確実に実現することができる。
<実施の形態3>
図10は、本発明の実施の形態3に係る光伝送システムが備える監視制御装置30の制御手順を示すフローチャートである。以下、この図10を用いて、監視制御装置30の制御について説明する。なお、以下、本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
図10に示されるフローチャートは、実施の形態1で説明した図3に示されるフローチャートにおけるステップS15を、ステップS31に変更したものとなっている。そこで、以下においては、ステップS31について主に説明する。
上述したように、ステップS14においては、第2波長分散補償値C0 **の探索を行った際に、第1波長分散補償値C0 *周辺において、BER上限以下(所定の閾値以下)のBERに対応する複数の波長分散補償値(CE-〜CE+)が求められている。
ステップS31にて、まず、送信側伝送装置10に設定すべき波長分散補償値を、CE-に固定する。それから、上述のステップS15と同様に、光パス上のノード42の数と同数の複数のフィルタパターンから1つのフィルタパターンを送信側伝送装置10に設定し、そのときの受信信号のBERを測定する。そして、当該1つのフィルタパターンを順にノード42の数だけ変更しながら、この一連の処理を繰り返す。これにより、上述の複数のフィルタパターンの中でBERが最小となる1つのフィルタパターン(「CE-フィルタパターン」と呼ぶ)が決定される。このCE-フィルタパターンは、BERとともに監視制御装置30内のメモリ31に保持される。
続いて、送信側伝送装置10に設定すべき波長分散補償値を、(CE-+Δζ)に固定する。それから、上述と同様の処理を行うことにより、上述の複数のフィルタパターンの中でBERが最小となる1つのフィルタパターン(「(CE-+Δζ)フィルタパターン」と呼ぶ)が決定され、BERとともにメモリ31に保持される。このような動作を、波長分散補償値CE+に対応する1つのフィルタパターン(「CE+フィルタパターン」と呼ぶ)がメモリ31に保持されるまで、送信側伝送装置10に設定すべき波長分散補償値をΔζずつ変更しながら繰り返し行う。
そして、メモリ31に保持されたCE-フィルタパターン、(CE-+Δζ)フィルタパターン、…、CE+フィルタパターンのうち、最もBERが低い1つのフィルタパターンを求める。ここで、最もBERが低い1つのフィルタパターンを求めることは、最も小さいBERに対応する1組の波長分散補償値及びフィルタパターンを求めることに相当する。
以上のように、本実施の形態では、監視制御装置30の制御により、複数の波長分散補償値(CE-〜CE+)と、ノード42の数と同数の複数のフィルタパターンとの組合せの全てについて、送信側伝送装置10に送信信号に対する波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行わせる。そして、各組合せについて受信側伝送装置20で受信される受信信号のBERのうち、最も小さい誤り率に対応する1つの組合せを探索する。
それから、監視制御装置30の制御により、探索された1つの組合せをなす1つの波長分散補償値及び1つのフィルタパターンに基づいて、送信側伝送装置10に送信信号に対する波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行わせる。
以上のような本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法によれば、実施の形態1よりも、広い範囲に亘って波長分散補償値及びフィルタパターンの組合せを求め、それらに基づいて波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行う。したがって、スペクトル狭窄化及び波長分散を実施の形態1よりも適切に補償することができることから、実施の形態1で説明した効果をより確実に実現することができる。
<実施の形態4>
以上の説明では、二段階目の第2波長分散補償値C0 **を細かい刻みで探索したが、この探索方法では時間がかかる可能性がある。そこで、本発明の実施の形態4に係る光伝送システム及び光伝送方法では、第2波長分散補償値C0 **とすべき波長分散補償値の高速探索が可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
図11は、本実施の形態に係る高速探索の動作イメージを示す図である。本実施の形態では、上述のステップS14の代わりに、以下の制御が行われる。
まず、第1波長分散補償値C0 *を探索開始点とし、C0 *からΔξ(>Δζ)の間隔で徐々に遠ざかるように波長分散補償値を変更していき、測定されるBERが上述のBER上限を超えるまで、当該波長分散補償値と、それに対応する当該BERとを取得する。それから、当該複数の波長分散補償値と、当該複数のBERとに基づいて特性曲線(ここでは最小二乗法を用いた二次回帰曲線)を求める。そして、当該特性曲線において、最も低いBERに対応する波長分散補償値を、第2波長分散補償値C0 **とする。その後、ステップS15の制御が行われる。
以上のような本実施の形態に係る光伝送システム及び光伝送方法によれば、細かい刻みで探索する代わりに、特性曲線を用いて上述の第2波長分散補償値C0 **に相当する波長分散補償値を探索する。したがって、第2波長分散補償値C0 **を高速に探索することができる。
10 送信側伝送装置、20 受信側伝送装置、30 監視制御装置、41 光フィルタ、42 ノード。

Claims (8)

  1. 光信号を送信信号として送信する送信装置と、
    フィルタを有するノードを介して、前記送信装置からの前記光信号を受信信号として受信する受信装置と、
    監視制御装置と
    を備え、
    前記監視制御装置の制御により、
    (a)前記送信信号が前記送信装置から前記ノードを介して前記受信装置にて受信されるように、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせ、
    (b)前記(a)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値の探索を行い、
    (c)前記第1波長分散補償値と、前記誤り率とに基づいて、前記(b)よりも細かい刻みで第2波長分散補償値の探索を行い、
    (d)前記第2波長分散補償値に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償を行わせ、
    (e)前記(d)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる、光伝送システム。
  2. 請求項1に記載の光伝送システムであって、
    前記監視制御装置は、
    前記スペクトル狭窄化補償を行うためのフィルタパターン、及び、前記波長分散補償を行うための波長分散補償値を、前記送信装置に送信し、
    前記送信装置は、
    前記監視制御装置からの前記フィルタパターン及び前記波長分散補償値に基づいて、前記スペクトル狭窄化補償及び前記波長分散補償を行う、光伝送システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光伝送システムであって、
    前記(a)において、前記送信装置と前記受信装置との間に設けられた前記ノードの数に基づいて、前記送信装置に前記スペクトル狭窄化補償を行わせる、光伝送システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光伝送システムであって、
    前記監視制御装置の制御により、
    (f)前記(c)の探索結果と、前記(e)後の前記受信信号の誤り率とに基づいて、前記(b)よりも細かい刻みで第3波長分散補償値の探索を行い、
    (g)前記第3波長分散補償値に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償を行わせる、光伝送システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光伝送システムであって、
    前記監視制御装置の制御により、
    (h)前記(c)の代わりに、前記第1波長分散補償値周辺における複数の波長分散補償値と、それに対応する複数の前記誤り値とに基づいて特性曲線を求め、当該特性曲線に基づいて前記第2波長分散補償値とすべき波長分散補償値を求める、光伝送システム。
  6. 光信号を送信信号として送信する送信装置と、
    フィルタを有するノードを介して、前記送信装置からの前記光信号を受信信号として受信する受信装置と、
    監視制御装置と
    を備え、
    前記監視制御装置の制御により、
    (a)前記送信信号が前記送信装置から前記ノードを介して前記受信装置にて受信されるように、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせ、
    (b)前記(a)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値の探索を行い、
    (c)前記第1波長分散補償値周辺において、所定の閾値以下の前記誤り率に対応する複数の波長分散補償値を求め、
    (d)前記複数の波長分散補償値及び複数のフィルタパターンの組合せの全てについて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行わせ、各前記組合せについて前記受信装置で受信される前記受信信号の誤り率のうち、最も小さい誤り率に対応する1つの前記組合せを探索し、
    (e)前記(d)で探索された前記1つの組合せをなす1つの波長分散補償値及び1つのフィルタパターンに基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行わせる、光伝送システム。
  7. 光信号を送信信号として送信する送信装置と、フィルタを有するノードを介して前記送信装置からの前記光信号を受信信号として受信する受信装置とにおいて行われる光伝送方法であって、
    (a)前記送信信号が前記送信装置から前記ノードを介して前記受信装置にて受信されるように、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる工程と、
    (b)前記工程(a)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値の探索を行う工程と、
    (c)前記第1波長分散補償値と、前記誤り率とに基づいて、前記工程(b)よりも細かい刻みで第2波長分散補償値の探索を行う工程と、
    (d)前記第2波長分散補償値に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償を行わせる工程と、
    (e)前記工程(d)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる工程と
    を備える、光伝送方法。
  8. 光信号を送信信号として送信する送信装置と、フィルタを有するノードを介して前記送信装置からの前記光信号を受信信号として受信する受信装置とにおいて行われる光伝送方法であって、
    (a)前記送信信号が前記送信装置から前記ノードを介して前記受信装置にて受信されるように、前記送信装置に前記送信信号に対するスペクトル狭窄化補償を行わせる工程と、
    (b)前記工程(a)後の前記受信信号の誤り率に基づいて、粗い刻みで第1波長分散補償値の探索を行う工程と、
    (c)前記第1波長分散補償値周辺において、所定の閾値以下の前記誤り率に対応する複数の波長分散補償値を求める工程と、
    (d)前記複数の波長分散補償値及び複数のフィルタパターンの組合せの全てについて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行わせ、各前記組合について前記受信装置で受信される前記受信信号の誤り率のうち、最も小さい誤り率に対応する1つの前記組合せを探索する工程と、
    (e)前記工程(d)で探索された前記1つの組合せをなす1つの波長分散補償値及び1つのフィルタパターンに基づいて、前記送信装置に前記送信信号に対する波長分散補償及びスペクトル狭窄化補償を行わせる工程と
    を備える、光伝送方法。
JP2011058723A 2011-03-17 2011-03-17 光伝送システム、光伝送方法及び送信装置 Expired - Fee Related JP5539248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011058723A JP5539248B2 (ja) 2011-03-17 2011-03-17 光伝送システム、光伝送方法及び送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011058723A JP5539248B2 (ja) 2011-03-17 2011-03-17 光伝送システム、光伝送方法及び送信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012195798A true JP2012195798A (ja) 2012-10-11
JP5539248B2 JP5539248B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=47087298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011058723A Expired - Fee Related JP5539248B2 (ja) 2011-03-17 2011-03-17 光伝送システム、光伝送方法及び送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5539248B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259281A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corp 光ファイバ通信システム
JP2010034830A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Mitsubishi Electric Corp 予等化光ファイバ通信システム
JP2010074521A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Fujitsu Ltd 光伝送装置、光伝送方法および光送受信器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259281A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corp 光ファイバ通信システム
JP2010034830A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Mitsubishi Electric Corp 予等化光ファイバ通信システム
JP2010074521A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Fujitsu Ltd 光伝送装置、光伝送方法および光送受信器

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013056725; Ying Jiang 他: '「Electronic Pre-Compensation of Narrow Optical Filtering for OOK, DPSK and DQPSK Modulation Formats' JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY VOL.27 NO.16, 20090815, p.3689-3698 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP5539248B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4011290B2 (ja) 分散補償方法、分散補償装置および光伝送システム
US8131155B2 (en) Optical signal transmission apparatus
US7254325B2 (en) Method and system for optical performance monitoring
US8184978B2 (en) Method and device for channel-adapted signal transmission in optical networks
WO2007104211A1 (en) Wavelength division multiplexing system and residual dispersion compensating device and method thereof
JP2004007150A (ja) 自動分散補償装置および補償方法
WO2008065784A1 (fr) Appareil de détermination de dispersion et système de compensation de dispersion automatique utilisant un tel appareil
JP5648436B2 (ja) プリエンファシス制御方法
JP5495120B2 (ja) 光受信装置、光受信方法及び光受信装置の制御プログラム
JP2008228002A (ja) 光伝送装置における光伝送ユニット増設時の分散補償量設定方法及び光伝送装置
JP5025503B2 (ja) 分散補償装置
JP5263289B2 (ja) 光ファイバの分散検出装置およびそれを用いた自動分散補償システム
JP4648363B2 (ja) 光伝送装置および光伝送装置制御方法
JP2004222060A (ja) フィルタデバイスの調整方法と装置
JP5539248B2 (ja) 光伝送システム、光伝送方法及び送信装置
US10673528B1 (en) Methods and apparatuses for controlling optical signals in optical networks
JP5373500B2 (ja) 分散補償装置
CN101689937A (zh) 光发射机,光网络以及用于补偿偏振模色散的方法
KR20180113983A (ko) Wdm 네트워크 내의 신호 품질의 신속한 검증
JP2010141683A (ja) 光伝送装置及び分散補償器
CN109921849B (zh) 用于优化光通信系统的传输性能的控制装置及方法
EP1699149B1 (en) A method for the use of a local area fibre optic network for data communication at a bit rate of at least 30 Gbps, a method for adapting a fibre optic network as well as a fibre optic network
JP2011160071A (ja) 光受信装置および光伝送システム
JP2017005605A (ja) 光受信装置および光パス切替制御方法
US11658745B2 (en) Dispersion compensation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5539248

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140430

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees