JP2012192952A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、流通時に物品が分離しないように複数個の物品が結束ラベルで纏められており、必要に応じて、物品の表層を剥離させることなく個々の物品に容易に分離できる包装体を提供することである。
【解決手段】 本発明の包装体は、重ねられた複数の物品と、前記複数の物品を結束するため、前記各物品の一面部に跨って貼着された結束ラベル1と、を有する包装体において、前記結束ラベル1が、ラベル基材2と、前記ラベル基材2の裏面に積層された脆弱な介在層3と、を有し、前記ラベル基材2と介在層3との間の接着力が、前記介在層3と物品の各一面部との接着力よりも小さい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の物品が結束ラベルを用いて1つの纏められた包装体に関する。
従来、お菓子入り包装箱などの物品の複数個を一度で販売するために、これらの物品を重ね合わせ、各物品の表面に跨って結束ラベルを貼着して各物品を1つに纏めた包装体が知られている。
かかる包装体においては、各物品の表面に跨って結束ラベルが貼着されているので、個々の物品に分離する際には、結束ラベルを引き剥がさなければならない。しかしながら、結束ラベルは粘着剤を介して各物品の表面に強く接着しているので、これを容易に引き剥がすことはできない。また、結束ラベルを無理に引き剥がすと、物品の表層が結束ラベルと共に剥離し、その剥離部分における物品のデザインが消失するという問題がある。
一方、比較的接着力の弱い粘着剤を用いれば、結束ラベルを容易に剥ぎ取ることができるようになるが、そうすると、包装体の流通過程で、結束ラベルが剥がれたり、或いは、結束ラベルの縁部が捲れてその縁部にゴミが付着するなどの問題を生じる。
このような点に鑑みて、特許文献1には、物品収納部の周縁部に対応する位置にミシン目が形成された結束ラベルを複数の物品に跨って貼着した包装体が開示されている。
また、特許文献2には、重ねられた物品の境界に対応する縁に前記境界と略平行に延びる短いミシン目が形成された結束ラベルを複数の物品に跨って貼着した包装体が開示されている。
これらの包装体においては、結束ラベルをミシン目に沿って分断できるので、結束ラベルを容易に分断して個々の物品に分離できる。
しかしながら、特許文献1及び2に記載のように、ミシン目が設けられた結束ラベルを用いると、包装体の流通過程で外力が加わることによってミシン目に沿って結束ラベルが破断し、纏められていた物品が離反するおそれがある。さらに、ミシン目が設けられた結束ラベルは、そのミシン目が各物品間の境界に位置するように貼着しなければ意味がないが、この貼着時の位置合わせが煩雑である。
さらに、個々の物品に分離すべくミシン目に沿って結束ラベルを分断した後には、結束ラベルの分断片が個々の物品に貼り付いたままであるので、物品の見栄えが悪くなる。加えて、結束ラベルが物品の所望の表示(例えば、成分表示や製造年月日などの製品表示)の上に貼着されている場合には、結束ラベルを分断した後の分断片が前記所望の表示を覆ったままなので、前記所望の表示が見えず、これを見るためには、結局、そのラベルの分断片を物品から引き剥がさなければならない。
特開平11−349039号公報 特開2002−29565号公報
本発明の第1の目的は、流通時に物品が分離しないように複数個の物品が結束ラベルを介して纏められ、必要に応じて、物品の表層を剥離させることなく個々の物品に容易に分離できる包装体を提供することである。
本発明の第2の目的は、個々の物品に分離した後に結束ラベルを引き剥がさなくても、物品に表された表示を視認できる包装体を提供することである。
本発明の包装体は、重ねられた複数の物品と、前記複数の物品を結束するため、前記各物品の表面に跨って貼着された結束ラベルと、を有する包装体において、前記結束ラベルが、ラベル基材と、前記ラベル基材の裏面に積層された脆弱な介在層と、を有し、前記ラベル基材と介在層との間の接着力が、前記介在層と物品の表面との接着力よりも小さい。
上記本発明の包装体においては、各物品の表面にラベル基材を有する結束ラベルが貼着されているので、流通時に各物品がバラけることなく各物品が1つに結束されている。
この包装体は、ラベル基材と介在層との間の接着力が介在層と物品の表面との接着力よりも小さいので、結束ラベルを引き剥がそうとすると、ラベル基材のみが介在層の表面から剥がれる。
ラベル基材を剥がした後には各物品に跨って介在層が貼り付いたままとなっているが、この介在層は脆弱であるため、重ねられた各物品が離反する又は位置ずれするように物品に僅かな力を加えることにより、物品の境界に沿って介在層が破断され、個々の物品に容易に分離できる。
また、個々に分離された物品には介在層が貼り付いたままであるため(介在層を無理に物品から剥ぎ取るわけではないので)、物品の表層が剥離することもない。
本発明の好ましい包装体は、前記介在層が透明である。
上述のようにラベル基材を剥がして各物品を分離した後には、物品の表面に介在層が貼り付いたままとなっている。上記好ましい包装体は、介在層が透明であるので、介在層を物品から剥ぎ取らなくても、介在層を通じて、物品の表面に表された所望の表示を視認することができる。
本発明の他の好ましい包装体は、前記介在層が、粘着剤層と脆弱層とを有し、前記脆弱層が前記ラベル基材の裏面に積層され、前記粘着剤層を介して前記結束ラベルが各物品の表面に貼着されている。
本発明の他の好ましい包装体は、前記各物品の表面に光学的読取表示が表されており、前記各物品の光学的読取表示の全部又は一部分を覆うように前記結束ラベルが貼着されていると共に、前記結束ラベルのラベル基材が不透明で且つそのラベル基材の表面に光学的読取表示が表されている。
上記結束ラベルには光学的読取表示が表されているので、この表示を光学リーダーで読み取ることにより、包装体に関する情報を管理できる。上記他の好ましい包装体は、各物品の光学的読取表示の全部又は一部分が不透明な結束ラベルによって覆われているので、結束ラベルの光学的読取表示を読み込むべきところ(包装体に関する情報を得ようとしたところ)、誤って物品の光学的読取表示を読み込んでしまうことを防止できる。
本発明の包装体は、結束ラベルのラベル基材の強度によって各物品が1つに結束されているので、流通時に個々の物品に離反することを防止できる。このラベル基材は介在層から容易に引き剥がすことができ、ラベル基材を引き剥がした後に各物品に跨って残存した介在層は、僅かな力を加えることによって物品の境界に沿って破断する。このため、本発明の包装体は、表層の剥離を起こさずに個々の物品に容易に分離することができる。さらに、介在層は脆質であるため、破断後の介在層の破断跡(切り口)が直線状となり、分離された物品の外観も良好である。
また、本発明の好ましい包装体は、個々の物品に分離した後に介在層を引き剥がさなくても、物品に表された表示を視認することができる。
本発明の1つの実施形態に係る結束ラベルの平面図。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線断面図。 本発明の1つの実施形態に係る包装体の正面図。 同背面図。 同包装体について結束ラベルからラベル基材を剥離した後における、図4のVI−VI線で切断した断面図。ただし、物品は断面で表していない。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1乃至図3は、本発明の包装体に用いられる結束ラベル1を示す。
この結束ラベル1は、ラベル基材2と、前記ラベル基材2の裏面に積層された脆弱な介在層3と、を有する。この結束ラベル1が物品の表面に貼着されたときには、前記ラベル基材2と介在層3との間の接着力は、前記介在層3と物品の表面との接着力よりも小さい。
介在層3は、好ましくは、脆弱層31と、粘着剤層32と、を有する。この場合、脆弱層31は、前記ラベル基材2の裏面に積層され、粘着剤層32は、脆弱層31の裏面に積層される。
前記粘着剤層32を有する結束ラベル1は、通常、離型紙5の上に粘着剤層32の裏面を仮貼着して、離型紙5の上に複数並べて提供される(図1参照)。
ラベル基材2は、結束ラベル1に機械的強度を付与する層である。ラベル基材2は、介在層3に比して、機械的強度が大きく、人力による剪断力及び引張り力によって容易に破断しないものである。
介在層3は、ラベル基材2と物品の間に介在し、ラベル基材2を剥がした後に、各物品の表面に残存する層である。介在層3は、脆弱であり、介在層3そのものは、僅かな剪断力及び/又は引張り力で破断し得る。
以下、具体的に説明する。
結束ラベル1の平面視形状は、複数の物品に跨って貼着できるような形状であれば特に限定されない。本実施形態では、結束ラベル1は、平面視略帯状に形成されている。
ラベル基材2は、ラベルとしての機械的強度を有する柔軟なシートであれば特に限定されず、公知のものを用いることができる。
例えば、ラベル基材2としては、紙、不織布、合成紙、合成樹脂製フィルムなどが挙げられる。ラベル基材2は、単層構造でもよいし、2層以上が一体的に接着された積層体でもよい。ラベル基材2が積層体である場合には、紙、不織布、合成紙、合成樹脂製フィルム及びこれら以外の機能シートから選ばれる2層以上が積層された積層体を用いることができる。
特に、機械的強度に優れ且つ柔軟性があることから、合成紙若しくは合成樹脂製フィルムの単層又は合成紙若しくは合成樹脂製フィルムを含む積層体が好ましい。
合成紙としては、例えば、(株)ユポ・コーポレーションの商品名「ユポ」、東洋紡績(株)の商品名「クリスパー」などを用いることができる。
合成樹脂製フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸などのエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂を含む延伸フィルムなどを用いることができ、中でも機械的強度に優れることから、これらの二軸延伸フィルムを用いることが好ましい。
ラベル基材2の厚みは、特に限定されない。合成紙又は合成樹脂製フィルムの単層からなるラベル基材2の厚みは、例えば25μm〜120μmであり、好ましくは30μm〜80μmである。
ラベル基材2は、透明又は不透明でもよい。後述するように、物品の表面に表された光学的読取表示を結束ラベル1にて隠蔽できることから、ラベル基材2は不透明であることが好ましい。合成紙は、通常、乳白色の不透明であるので、合成紙を含むラベル基材2は、不透明となる。合成樹脂製フィルムは、通常透明であるため、白色ベタ印刷や銀色ベタ印刷を透明な合成樹脂製フィルムに施すことによって、不透明なラベル基材2を得ることができる。また、不透明なラベル基材2は、金属蒸着膜のような不透明な層が積層された合成樹脂製フィルムであってもよい。
なお、本明細書において、透明とは、透明体の表面から透明体の裏面側に存在するものを識別できる程度に光を通すことをいい、透明体自体は無色でも有色でもよい。不透明とは、不透明体の表面から不透明体の裏面側に存在するものを識別できないことをいう。
ラベル基材2には、必要に応じて、所望の表示が印刷されていてもよい。不透明なラベル基材2を用いる場合には、前記所望の表示は、ラベル基材2の表面に印刷される。
所望の表示としては、特に限定されず、商品名、広告、法定表示(例えば、原材料表示)などの他、光学的読取表示などが挙げられる。ラベル基材2に所望の表示を印刷する場合には、図1に示すように光学的読取表示1aを含むことが好ましい。ただし、図1では、結束ラベル1の表面に光学的読取表示1aだけが表されているが、商品名などの他の所望の表示が表されていてもよい。
光学的読取表示としては、バーコード、2次元コードなどが挙げられる。
ラベル基材2(結束ラベル1)に表された光学的読取表示1aは、個々の物品に表された光学的読取表示と異なる。以下、物品の表面に表された光学的読取表示を「物品読取表示」といい、結束ラベル1の表面に表された光学的読取表示を「ラベル読取表示」という場合がある。
具体的には、物品読取表示とラベル読取表示1aとは、表示パターンが同一でなく異なっている。例えば、光学的読取表示がバーコードである場合、物品読取表示とラベル読取表示1aは、縞模様状の線の太さの一部又は全部が異なり、例えば、光学的読取表示が2次元コードである場合には、物品読取表示とラベル読取表示1aは、ドットの縦又は横の配列の一部又は全部が異なっている。
つまり、物品読取表示とラベル読取表示1aとは、異なるデータが入力されている(例えば、物品読取表示に個々の物品の販売価格データが入力され、ラベル読取表示に包装体の販売価格データが入力されている場合など)。
介在層3は、脆質で且つ機械的強度の小さい層(脆弱な層)である。介在層3は、ラベル基材2の裏面に弱く接着している。
介在層3の引張り強度は、脆弱性を有していれば特に限定されないが、3MPa以下であることが好ましく、1MPa以下がより好ましい。このような強度の介在層3は、脆弱性を有し、人力で容易に破断し得る。
また、ラベル基材2の引張り強度は、10MPa以上であることが好ましく、50MPa以上がより好ましい。これよりも低いラベル基材2を用いると、結束ラベル1の強度が不足し、包装体の流通過程で結束ラベル1が予期せぬ破断を生じるおそれがある。
前記引張り強度は、JIS K 7127に準じて測定できる。
また、介在層3は、その両端部を反対方向に引っ張ったときに、伸び量3mm以内で破断するものが好ましく、1mm以内で破断するものがより好ましい。
介在層3は、ラベル基材2の裏面に弱く接着している。
介在層3がラベル基材2の裏面に弱く接着しているとは、結束ラベル1を物品に貼着した後に結束ラベル1を剥離する際に、物品の表面と介在層3との間において両者が剥がれず且つ介在層3の表面とラベル基材2の裏面との間(両者の界面)において両者が剥離するように、介在層3の表面がラベル基材2の裏面に接着していることをいう。
また、結束ラベル1が離型紙5に仮貼着されている場合には、離型紙5上に仮貼着された結束ラベル1を離型紙5から剥離する際には、ラベル基材2の裏面と介在層3の表面との間(両者の界面)において両者が剥がれず且つ離型紙5の表面と介在層3の裏面との間(両者の界面)において両者が剥離する。
介在層3は、透明又は不透明でもよい。後述するように、ラベル基材2を引き剥がした後、介在層3を通じて物品の表面に表された表示を識別できるようにするために、介在層3は透明であることが好ましい。
本実施形態では、介在層3は、脆弱層31と粘着剤層32とからなる。もっとも、脆弱性を損ねない範囲で、介在層3は、脆弱層31及び粘着剤層32以外に、他の層を有していてもよい。
この脆弱層31は、ラベル基材2の裏面に積層され、脆弱層31の裏面には、粘着剤層32が積層されている。脆弱層31は、ラベル基材2の裏面に弱く接着しており(つまり、介在層3は、ラベル基材2の裏面に弱く接着しており)、粘着剤層32は、脆弱層31の裏面に強く接着している。
脆弱層31の形成材料は、脆弱性を有している限り特に限定されず、通常、脆弱層31は、合成樹脂の硬化層から形成される。
脆弱層31を形成する合成樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。脆弱層31は、透明であることが好ましい。
脆弱層31の厚みは、特に限定されないが、脆弱層31が上記合成樹脂の硬化層からなる場合には、その厚みは、3μm〜20μmであり、好ましくは5μm〜15μmである。脆弱層31の厚みが余りに薄いと、粘着剤が脆弱層31に滲み込んでラベル基材2に付着し、ラベル基材2が介在層3の表面から容易に剥がれないおそれがある。
粘着剤層32は、脆弱層31の裏面に設けられた粘着剤からなる層である。粘着剤層32は、機械的強度が弱く、人力で容易に分断し得る。
前記粘着剤は、被着体に接着する剤であって、被着体に接着後も持続した粘着性を有するものである。粘着剤は、被着体から剥離することができ且つ剥離後再貼付可能なものでもよいし、或いは、被着体から剥離した後再貼付不可能なものでもよい。
粘着剤層32は、介在層3の裏面全体にベタ状に設けられていてもよいし、介在層3の裏面に、平面視格子状又は無数のドット状などに設けられていてもよい。粘着剤層32は結束ラベル1の介在層3の裏面全体が実質的に物品に付着するように設けられていればよいので、図示したようなベタ状以外に、前記格子状などに設けることも可能である。
粘着剤としては、例えば、アクリル系、ゴム系などの感圧型粘着剤を用いることができる。
感圧型粘着剤は、室温で粘着性を有し、加圧することによって被着体に接着する粘着剤であって、被着体から剥離後再貼付可能なものである。
なお、粘着剤として、感熱性粘着剤を用いることも可能である。感熱性粘着剤は、室温下で粘着性を示さず、且つ加熱することによって粘着性を発揮する粘着剤である。粘着剤層32が感熱性粘着剤からなる場合には、結束ラベル1を離型紙5の上に仮貼着せずに提供することも可能である。
また、粘着剤は、透明なものを用いることが好ましい。結束ラベル1を粘着剤層32を介して物品に貼着したときには物品の表面と脆弱層31の間に粘着剤層32が位置しているので、粘着剤層32が不透明であると、透明な脆弱層31を用いた意義が失われるからである。
粘着剤層32の厚みは、特に限定されず、通常、15μm〜30μmである。
粘着剤層32と脆弱層31の層間には、剥離層の形成などの離型処理が施されていないので、脆弱層31の裏面と粘着剤層32の表面の間は、強く接着可能である。また、結束ラベル1が貼着される物品の表面は、通常、剥離層の形成などの離型処理が施されていないので、粘着剤層32の裏面は、物品の表面に強く接着可能である。
具体的には、本実施形態における結束ラベル1の各層の接着力及び結束ラベル1と物品の接着力は、下記式(1)の関係を満たし、好ましくは、下記式(2)の関係を満たしている。
式(1):[粘着剤層32の裏面と離型紙5の表面の間の接着力]<[ラベル基材2の裏面と脆弱層31の表面の間の接着力]<[粘着剤層32の裏面と物品の表面の間の接着力]、[脆弱層31の裏面と粘着剤層32の表面の間の接着力]。
式(2):[粘着剤層32の裏面と離型紙5の表面の間の接着力]<[ラベル基材2の裏面と脆弱層31の表面の間の接着力]<[粘着剤層32の裏面と物品の表面の間の接着力]<[脆弱層31の裏面と粘着剤層32の表面の間の接着力]。
ただし、結束ラベル1は、離型紙5の上に仮貼着されていなくてもよいので、上記式(1)及び式(2)の中の粘着剤層32の裏面と離型紙5の表面の間の接着力は、上記式(1)及び式(2)の必須の要素ではない。
上記接着力関係を満たす介在層の1つの実施形態としては、ラベル基材2の裏面に擬似接着状態で積層された脆弱層31が挙げられる。
擬似接着状態で積層された脆弱層31は、例えば、下記方法で得ることができる。
エステル系樹脂から形成されたラベル基材2の裏面に、脆弱層形成材料であるポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂をダイから膜状に押し出して積層することにより、ラベル基材2の裏面に擬似接着状態の脆弱層31を形成できる。なお、ラベル基材形成材料と脆弱層形成材料をそれぞれ膜状に押し出しながら両者を積層してもよい。かかる熱ラミネーション法の場合、脆弱層形成材料としてラベル基材2に対して接着性が悪い樹脂を選択することにより、ラベル基材2に対して擬似接着状態の脆弱層31を簡単に形成できる。
擬似接着状態で積層された脆弱層31は、ラベル基材2に、脆弱層形成材料(ラベル基材2に対して接着性が悪い樹脂が好ましい)を含む塗工液を印刷することによって形成することもできる。印刷塗工法によって形成された脆弱層31は、優れた脆弱性を有するので好ましい。
上記接着力関係を満たす介在層の他の実施形態としては、ラベル基材2の裏面に剥離層(剥離層は図示せず)を介して積層された脆弱層31が挙げられる。
例えば、ラベル基材2の裏面全体に剥離層をベタ状又は部分的(平面視格子状など)に設け、この剥離層の裏面に脆弱層31を積層することにより、ラベル基材2に対して僅かの力で剥離する脆弱層31を形成できる。剥離層としては、ラベル基材形成材料や脆弱層形成材料に応じて適宜選択されるが、代表的には、シリコーン系の樹脂層が挙げられる。剥離層は、例えば、印刷による塗工法によって形成できる。脆弱層31は、その剥離層の上に、脆弱層形成材料を印刷塗工法や熱ラミネーション法などによって積層することによって形成できる。
本発明の包装体10は、図4乃至図6に示すように、上記結束ラベル1によって複数の物品9が1つに結束されたものである。
すなわち、包装体10は、重ねられた複数の物品9と、その複数の物品9の各表面に跨って貼着された結束ラベル1と、を有する。
物品9は、特に限定されず、例えば、目的物が収納された箱、目的物が収納された軟包材(例えば、柔軟フィルムからなるパウチ、ピロー包装袋など)、目的物が収納された金属缶、目的物そのものなどが挙げられる。目的物とは、実質的に取引の対象になっているものであり、例えば、食品、化粧品、文房具類、様々な用途の樹脂成形品などが挙げられる。
1つの包装体10において、結束される物品9の数は2個以上であり、その上限は特に限定されないが、通常、物品9の数は、2個〜5個程度である。
結束ラベル1は、離型紙5から引き剥がした後、粘着剤層32を介して各物品9に跨って貼着される。
結束ラベル1は、重ねられた各物品9に対して1つだけ貼着してもよいが、安定的に複数の物品9を結束するために、重ねられた各物品9に対して2枚以上の結束ラベル1を貼着することが好ましい。つまり、1つの包装体10においては、2枚以上の結束ラベル1を用いて各物品9が結束されていることが好ましい。
この場合、通常、2つの結束ラベル1が、各物品9の一面部91及び他面部92にそれぞれ貼着される。なお、物品9の他面部92は、物品9の一面部91に略直交状に位置する面部でもよいが、図示したように対向する反対側の面部であることが好ましい。各物品の対向する一面部91及び他面部92にそれぞれ結束ラベル1を跨って貼着することにより、重ねられた各物品9が2つの結束ラベル1によって挟持されるので、安定した包装体10が得られる。
また、ラベル読取表示1aが表された結束ラベル1は、各物品9の一面部91に表された光学的読取表示9aの全部又は一部をそれぞれ覆うように各一面部91に跨って貼着されている。図4においては、結束ラベル1は、各物品9の光学的読取表示9aの一部をそれぞれ覆っている状態を表している。
なお、結束ラベル1が各物品9の光学的読取表示9aの一部を覆うとは、光学リーダーを用いて、物品9に表された光学的読取表示9aの情報を正確に読み取ることができないように覆っているという意味である。
上記包装体10は、機械的強度を有するラベル基材2を含む結束ラベル1が複数の物品9に跨って貼着されているので、流通時に各物品9がバラけることはない。
この包装体10は、結束ラベル1の各層の接着力及び結束ラベル1と物品9の接着力が上記式(1)の関係を満たしているので、結束ラベル1を引き剥がそうとすると、ラベル基材2のみが介在層3の表面から簡単に剥がれる。
ラベル基材2を剥がした後には、図6に示すように、各物品9に跨って介在層3が貼り付いたままとなっている。介在層3は、上述のように脆弱である。このため、ラベル基材2のみを剥がした後の各物品9に対して、各物品9が離反する又は位置ずれするように力を加えることにより、各物品9の境界に沿って介在層3を容易に破断させることができる。介在層3が破断すると、各物品9をばらばらに分離できる。
本発明の包装体10は、流通時にはラベル基材2の強度によって各物品9が1つに結束されており、一方、このラベル基材2に対して弱い接着力を以て介在層3を積層することによって、介在層3を物品9から引き剥がさなくてもラベル基材2のみを剥離でき、さらに、ラベル基材2の剥離後に各物品9に残存した介在層3を破断して各物品9に容易に分離することができる。
個々に分離された物品9には介在層3が貼り付いたままであるため(介在層3を無理に物品9から剥ぎ取るわけではないので)、分離された各物品9の表層が剥離することもない。さらに、脆質な介在層3は、破断後の破断跡(切り口)が歪にならずに直線状となり、残存した介在層3が分離後の物品9の外観を損ねることもない。
また、分離後の各物品9の表面には、介在層3が貼着されたままとなっているが、この介在層3の表面(脆弱層31の表面)は粘着性がないので、その表面にゴミなどが付着することはなく、各物品9をそのまま使用することができる。
さらに、介在層3は透明であるため、物品9の表面のうち介在層3が貼着された範囲に所望の表示(例えば、成分表示や製造年月日などの製品表示)が表されていても、介在層3を通じて、その表示を視認することができる。
粘着剤層32を介して物品9に強く接着した介在層3は容易に引き剥がすことができないが、本発明によれば、各物品9の表面に残存した介在層3を敢えて引き剥がす必要性はない。
さらに、上記結束ラベル1にはラベル読取表示1aが表されており、この結束ラベル1が各物品9の物品読取表示9aを覆うように貼着されているので(図4参照)、包装体10を流通及び販売する際に、ラベル読取表示1aを光学リーダーで読み取るべきところを、誤って物品読取表示9aを読み込んでしまうことを防止できる。
すなわち、各流通拠点でラベル読取表示1aに包装体10の情報(包装体の販売価格、入出庫日など)が関連付けられ、ラベル読取表示1aを光学リーダーで読み取ることによって包装体10の情報を管理できる。他方、個々の物品読取表示9aには物品9の情報が関連付けられているが、包装体10を販売などする際に、誤って物品読取表示9aを読み取ると、POSなどの管理を正確に行うことができない。この点、本発明の包装体10は、結束ラベル1が各物品9の物品読取表示9aを覆っているので、包装体10の販売などの際に、物品読取表示9aを読み込むことを防止できる。
なお、上記実施形態において、介在層3は、脆弱層31と粘着剤層32の少なくとも2層からなるが、例えば、被着体に対して接着性を有する材料からなる1層構造であってもよい。
かかる1層構造の介在層3は、上記のような脆弱性を有することを条件として特に限定されないが、例えば、感熱性接着樹脂を用いて形成できる。脆弱な介在層3を感熱性接着樹脂で形成する場合には、その介在層3がラベル基材2の裏面に弱く接着した状態にするために、ラベル基材2の裏面に剥離層を設けておくことが好ましい。
1…結束ラベル、1a…ラベル基材の光学的読取表示、2…ラベル基材、3…介在層、31…脆弱層、32…粘着剤層、5…離型紙、9…物品、91…物品の一面部、92…物品の他面部、9a…物品の光学的読取表示、10…包装体

Claims (4)

  1. 重ねられた複数の物品と、前記複数の物品を結束するため、前記各物品の表面に跨って貼着された結束ラベルと、を有する包装体において、
    前記結束ラベルが、ラベル基材と、前記ラベル基材の裏面に積層された脆弱な介在層と、を有し、
    前記ラベル基材と介在層との間の接着力が、前記介在層と物品の表面との接着力よりも小さいことを特徴とする包装体。
  2. 前記介在層が透明である請求項1に記載の包装体。
  3. 前記介在層が、粘着剤層と脆弱層とを有し、前記脆弱層が前記ラベル基材の裏面に積層され、前記粘着剤層を介して前記結束ラベルが各物品の表面に貼着されている請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記各物品の表面には、光学的読取表示が表されており、前記各物品の光学的読取表示の全部又は一部分を覆うように前記結束ラベルが貼着されていると共に、前記結束ラベルのラベル基材が不透明で且つそのラベル基材の表面に光学的読取表示が表されている請求項1〜3の何れか一項に記載の包装体。
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