以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。
(1)第1実施形態
図1から図5を参照して、第1実施形態の無線通信システム1についての説明を進める。
(1−1)無線通信システムの構成
図1を参照して、第1実施形態の無線通信システム1の構成について説明する。図1は、第1実施形態の無線通信システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態の無線通信システム1は、センタサーバ110と、複数の情報端末120と、中継装置130と、ネットワーク網150とを備えている。
センタサーバ110は、複数の情報端末120の夫々の動作を制御する。センタサーバ110は、ネットワーク網150及び複数の情報端末120と中継装置130との間に形成される無線ネットワーク180を介して、複数の情報端末120の夫々との間で情報の送受信を行う。
複数の情報端末120の夫々は、自身がその内部に位置するセル又はアクセスエリアに対応する中継装置130との間で無線ネットワーク180を介した無線通信コネクションを確立すると共に、情報の送受信を行う。この場合、複数の情報端末120の夫々は、無線ネットワーク180、中継装置130及びネットワーク網150を介して、センタサーバ110との間で情報の送受信を行う。加えて、複数の情報端末120のうちの少なくとも2つの情報端末120は、中継装置130を間に介在させることなく直接的に無線通信を行うことができる。中継装置130を間に介在させることなく直接的に無線通信を行う動作モードを、便宜上“直接通信モード”と称する。加えて、複数の情報端末120のうちの少なくとも2つの情報端末120は、中継装置130を間に介在させながら間接的に無線通信を行うことができる。中継装置130を間に介在させながら間接的に無線通信を行う動作モードを、便宜上“間接通信モード”と称する。
中継装置130は、複数の情報端末120による情報の送受信を中継する。尚、中継装置130とネットワーク網150とは、有線回線を介して接続されていてもよいし無線回線を介して接続されていてもよい。
ネットワーク網150は、センタサーバ110と中継装置130との間の情報の送受信が行われるネットワーク網である。ネットワーク網150は、その少なくとも一部が有線ネットワークであってもよいし、その少なくとも一部が無線ネットワークであってもよい。
第1実施形態では、複数の情報端末120のうちの一の情報端末120(便宜上、“120a”と表記する)は、複数の情報端末120のうちの他の情報端末120(便宜上、“120b”と表記する)が計測した他の情報端末120bの位置を示す位置情報を収集する。一の情報端末120aは、収集した他の情報端末120bの位置情報に基づいて、一の情報端末120aの位置を算出する。第1実施形態では特に、センタサーバ110によって、一の情報端末120aが位置情報を収集する対象となる他の情報端末120bが適切に選択される。以下、便宜上、収集した位置情報に基づいて位置を算出する一の情報端末120aを、“算出側端末120a”と称する。他方で、算出側端末120aに対して計測した位置情報を提供する他の情報端末120bを、“提供側端末120b”と称する。但し、複数の情報端末120を、算出側端末120a及び提供側端末120bと区別するのは、説明を簡略化するための便宜的なものであって、複数の情報端末120が算出側端末120a及び提供側端末120bという2種類の情報端末120に区別されていなくともよい。
(1−2)センタサーバの構成
図2を参照して、第1実施形態のセンタサーバ110の構成について説明する。図2は、第1実施形態のセンタサーバ110の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、センタサーバ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メモリ112と、通信インタフェース部115と、データバス119とを備えている。
CPU111は、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、センタサーバ110全体の動作を制御する。
CPU111は、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、端末選択部1111と、モード切替指示部1112とを備える。
端末選択部1111は、算出側端末120aが位置情報を収集する対象となる少なくとも一つの提供側端末120bを選択する。具体的には、端末選択部1111は、複数の情報端末120のうち、所定の選択基準を満たす少なくとも一部の情報端末120を、提供側端末120bとして選択する。
モード切替指示部1112は、算出側端末120a及び提供側端末120bの夫々の動作モードを直接通信モードに切り替える指示を、算出側端末120a及び提供側端末120bの夫々に送信する。
メモリ112は、センタサーバ110内部で使用する情報を一時的に格納したり、センタサーバ110としての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)を格納したりする。
通信インタフェース部115は、ネットワーク網150を介した中継装置130(或いは、複数の情報端末120)との間の情報の送受信を制御する。
データバス119は、CPU111と、メモリ112と、通信インタフェース部115との間の情報の伝送を行う。
(1−3)情報端末の構成
図3及び図4を参照して、第1実施形態の情報端末120の構成について説明する。尚、上述したように、複数の情報端末120は、便宜上、算出側端末120a及び提供側端末120bと区別される。従って、以下では、算出側端末120a及び提供側端末120bの夫々の構成を順に説明する。
(1−3−1)算出側端末の構成
図3を参照して、第1実施形態の情報端末120のうちの算出側端末120aの構成について説明する。図3は、第1実施形態の情報端末120のうちの算出側端末120aの構成を示すブロック図である。
図3に示すように、算出側端末120aは、CPU121aと、メモリ122aと、通信インタフェース部125aと、データバス129aとを備えている。
CPU121aは、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、算出側端末120a全体の動作を制御する。
CPU121aは、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、モード切替制御部1211aと、位置情報収集部1212aと、位置算出部1213aとを備える。
モード切替制御部1211aは、算出側端末120aの動作モードを直接通信モードから間接通信モードへと又は間接通信モードから直接通信モードへと切り替える。
位置情報収集部1212aは、提供側端末120bから提供される(つまり、送信される)位置情報を収集する。位置情報収集部1212aは、直接通信モードで無線通信を行うことで、提供側端末120bから提供される位置情報を収集する。
位置算出部1213aは、位置情報収集部1212aが収集した提供側端末120bの位置情報に基づいて、算出側端末120aの位置を算出する。
メモリ122aは、算出側端末120a内部で使用する情報を一時的に格納したり、算出側端末120aとしての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)を格納したりする。
通信インタフェース部125aは、算出側端末120aが間接通信モードで動作している場合には、中継装置130との間の情報の送受信を制御する。通信インタフェース部125aは、算出側端末120aが直接通信モードで動作している場合には、他の情報端末120(例えば、提供側端末120b)との間の情報の送受信を制御する。
データバス129aは、CPU121aと、メモリ122aと、通信インタフェース部125aとの間の情報の伝送を行う。
(1−3−2)提供側端末の構成
図4を参照して、第1実施形態の情報端末120のうちの提供側端末120bの構成について説明する。図4は、第1実施形態の情報端末120のうちの提供側端末120bの構成を示すブロック図である。
図4に示すように、提供側端末120bは、CPU121bと、メモリ122bと、通信インタフェース部125bと、データバス129bとを備えている。
CPU121bは、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、提供側端末120b全体の動作を制御する。
CPU121bは、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、モード切替制御部1211bと、位置情報提供部1212bとを備える。
モード切替制御部1211bは、算出側端末120aが備えるモード切替制御部1211aと同一であるため、詳細な説明を省略する。
位置情報提供部1212bは、提供側端末120b自身が計測した提供側端末120bの位置を示す位置情報を、算出側端末120aに対して提供する(つまり、送信する)。位置情報提供部1212bは、直接通信モードで無線通信を行うことで、位置情報を算出側端末120aに提供する。
メモリ122b、通信インタフェース部125b及びデータバス129bは、夫々、算出側端末120aのメモリ122a、通信インタフェース部125a及びデータバス129aと同一であるため、詳細な説明は省略する。
(1−4)動作説明
図5を参照して、第1実施形態の無線通信システム1の動作について説明する。図5は、第1実施形態の無線通信システム1の動作の流れを示すフローチャートである。尚、図5に示す動作が始まる前提として、複数の情報端末120のうちのいずれか一つの情報端末120が、算出側端末120aとして選択されているものとする。
図5に示すように、センタサーバ110が備える端末選択部1111は、複数の情報端末120の中から、所定の選択基準を満たす少なくとも一部の情報端末120を、提供側端末120bとして選択する(ステップS111)。このとき、センタサーバ110が備える端末選択部1111は、複数の情報端末120のうちの算出側端末120aの周辺に位置する情報端末120の中から、所定の選択基準を満たす少なくとも一部の情報端末120を、提供側端末120bとして選択することが好ましい。「算出側端末120aの周辺」に相当する領域は、例えば、無線ネットワーク180上において直接通信モードで算出側端末120aと無線通信することができる程度の領域を示す。
尚、所定の選択基準は、複数の情報端末120の端末状態等に応じて提供側端末120bを選択することができる基準として予め設定されていることが好ましい。従って、端末選択部1111は、複数の情報端末120の夫々の端末状態を認識すると共に、認識した端末状態が所定の選択基準を満たす情報端末120を、提供側端末120bとして選択することが好ましい。具体的には、例えば、端末選択部1111は、複数の情報端末120のうち、無線ネットワーク180に対する接続を確立していない(言い換えれば、中継装置130に対する接続を確立していない)少なくとも一部の情報端末120を、提供側端末120bとして選択してもよい。例えば、端末選択部1111は、複数の情報端末120のうち、無線ネットワーク180に対する接続を確立している一方で実際の無線ネットワーク180上での通信セッションが存在していない少なくとも一部の情報端末120を、提供側端末120bとして選択してもよい。
続いて、センタサーバ110が備えるモード切替指示部1112は、算出側端末120a及びステップS111で選択された提供側端末120の夫々の動作モードを直接通信モードに切り替える指示を、算出側端末120a及び提供側端末120bの夫々に送信する(ステップS112)。
直接通信モードに切り替える指示をセンタサーバ110から受信した提供側端末120bが備えるモード切替制御部1211bは、提供側端末120bの動作モードを直接通信モードへと切り替える(ステップS121b)。その後、提供側端末120bが備える位置情報提供部1212bは、提供側端末120b自身が計測した提供側端末120bの位置を示す位置情報を、算出側端末120aに対して提供する(ステップS122b)。
一方で、直接通信モードに切り替える指示をセンタサーバ110から受信した算出側端末120aが備えるモード切替制御部1211aは、算出側端末120aの動作モードを直接通信モードへと切り替える(ステップS121a)。その後、算出側端末120aが備える位置情報収集部1212aは、提供側端末120bから送信される位置情報(つまり、提供側端末120bの位置を示す位置情報)を収集する(ステップS122a)。その後、算出側端末120aが備える位置算出部1213aは、ステップS122aで収集した位置情報(つまり、提供側端末120bの位置を示す位置情報)に基づいて、所定の演算を行うことで算出側端末120aの位置を算出する(ステップS123a)。
尚、提供側端末120bの位置情報に基づいて算出側端末120aの位置を算出するための所定の演算としては、任意の演算手法を採用してもよい。例えば、位置算出部1213aは、提供側端末120bとの間で行われる直接通信モードでの無線通信における受信電力強度等から提供側端末120bと算出側端末120aとの間の距離を推測すると共に、推測した距離と収集した位置情報に基づいて、算出側端末120aの位置を算出してもよい。
以上説明したように、第1実施形態の無線通信システム1によれば、算出側端末120aは、提供側端末120bから提供される位置情報に基づいて、算出側端末120aの位置を算出することができる。従って、仮に算出側端末120a自身が計測した算出側端末120aの位置の精度が相対的に低い場合であっても、提供側端末120bから提供される相対的に高精度な位置情報に基づいて、算出側端末120aの位置を高精度に算出することができる。
加えて、第1実施形態の無線通信システム1によれば、算出側端末120aが提供側端末120bから位置情報を収集する際に、複数の情報端末120のうちの所定の選択基準を満たす一部の情報端末120の通信モードが、直接通信モードに切り替えられる。言い換えれば、複数の情報端末120のうちの所定の選択基準を満たさない他の一部の情報端末120の通信モードは、直接通信モードに切り替えられなくともよい。つまり、第1実施形態の無線通信システム1によれば、複数の情報端末120の全て(或いは、算出側端末120aの周辺に位置する複数の情報端末120の全て)の通信モードが、直接通信モードに一律に切り替えられることは殆ど又は全くなくなる。このため、直接通信モードに切り替えられなかった情報端末120は、それまで行っていた無線通信(例えば、間接通信モードで行っていた無線通信)を継続することができる。従って、直接通信モードと間接通信モードとを排他的に切り替える無線ネットワーク180における正常な無線通信に対して与える影響を低減しながら、情報端末120(算出側端末120a)の位置を好適に算出することができる。
(2)第2実施形態
図6から図14を参照して、第2実施形態の無線通信システム2について説明を進める。以下の説明では、無線LAN及び3Gネットワーク(つまり、IMT−2000規格に準拠した第3世代移動通信システム)を利用する無線通信システム2について説明を進める。但し、無線LAN及び3Gネットワーク以外のネットワークを利用する任意の無線通信システムに対して後述する第2実施形態を適用してもよい。但し、無線通信システムは、少なくとも、上述した直接通信モード(例えば、後述のアドホックモード)と上述した間接通信モード(例えば、後述のインフラストラクチャモード)とを排他的に切り替えるネットワークを利用することが好ましい。
(2−1)無線通信システムの構成
図6を参照して、第2実施形態の無線通信システム2の構成について説明する。図6は、第2実施形態の無線通信システム2の構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、第2実施形態の無線通信システム2は、センタサーバ210と、複数の情報端末220と、無線AP(Access Point:アクセスポイント)230と、無線基地局240と、第1ネットワーク網250と、第2ネットワーク網260と、GPS(Global Positioning System)衛星270とを備えている。
センタサーバ210は、複数の情報端末220の夫々の動作を制御する。センタサーバ210は、第1ネットワーク網250及び複数の情報端末220と無線AP230との間に形成される無線LAN280を介して、複数の情報端末220の夫々との間で情報(例えば、後述する指示コマンドや位置情報等の各種情報)の送受信を行う。一方で、センタサーバ210は、第2ネットワーク網260及び複数の情報端末220と無線基地局240との間に形成される3Gネットワークを介して、複数の情報端末220の夫々との間で情報の送受信を行う。但し、センタサーバ210は、第1ネットワーク網250又は第2ネットワーク網260を介することなく、複数の情報端末220の夫々との間で直接的に情報の送受信を行ってもよい。尚、センタサーバ210と第1ネットワーク網250とは、有線回線を介して接続されていてもよいし無線回線を介して接続されていてもよい。同様に、センタサーバ210と第2ネットワーク網260とは、有線回線を介して接続されていてもよいし無線回線を介して接続されていてもよい。
複数の情報端末220の夫々は、自身がその内部に位置するアクセスエリアに対応する無線AP230との間で無線LAN280を介した無線通信コネクションを確立すると共に、情報の送受信を行う。この場合、複数の情報端末220の夫々は、無線LAN280、無線AP230及び第1ネットワーク網250を介して、センタサーバ210との間で情報の送受信を行う。加えて、複数の情報端末220のうちの少なくとも2つの情報端末220は、無線AP230を間に介在させることなく直接的に無線通信を行うことができる。無線AP230を間に介在させることなく直接的に無線通信を行う動作モードは、“アドホックモード”と称される。加えて、複数の情報端末220のうちの少なくとも2つの情報端末220は、無線AP230を間に介在させながら間接的に無線通信を行うことができる。無線AP230を間に介在させながら間接的に無線通信を行う動作モードは、“インフラストラクチャモード”と称される。
一方で、複数の情報端末220の夫々は、自身がその内部に位置するセルに対応する無線基地局240との間で3Gネットワークを介した無線通信コネクションを確立すると共に、情報の送受信を行う。この場合、複数の情報端末220の夫々は、3Gネットワーク、無線基地局240及び第2ネットワーク網260を介して、センタサーバ210との間で情報の送受信を行う。
複数の情報端末220の夫々は、各種サービスないしはアプリケーション(例えば、メールサービスや、音声通話サービスや、VoIPサービスや、WEB閲覧サービスや、パケット通信サービス等)を利用することができる。複数の情報端末220の夫々として、例えば携帯電話や、PDA(Personal Digital Assistant)や、その他無線通信機能を有する各種情報機器等が一例としてあげられる。或いは、複数の情報端末220のうちの少なくとも一部は、設置位置が適宜移動可能な移動端末であってもよいし、設置位置が固定された固定端末であってもよい。
無線AP230は、無線AP230がカバーするアクセスエリア内に位置する複数の情報端末220による無線LAN280を介した情報の送受信を中継する。例えば、無線AP230は、ある情報端末220から無線LAN280を介して送信される情報を受信すると共に、当該受信した情報を、無線LAN280を介して他の情報端末220に又は第1ネットワーク網250を介してセンタサーバ210に送信する。或いは、例えば、無線AP230は、センタサーバ210から第1ネットワーク網250を介して送信される情報を受信すると共に、当該受信した情報を、無線LAN280を介して他の情報端末220に送信する。尚、無線AP230と第1ネットワーク網250とは、有線回線を介して接続されていてもよいし無線回線を介して接続されていてもよい。
無線基地局240は、無線基地局240がカバーするセル内に位置する複数の情報端末220による3Gネットワークを介した情報の送受信を中継する。例えば、無線基地局240は、ある情報端末220から3Gネットワークを介して送信される情報を受信すると共に、当該受信した情報を、3Gネットワークを介して他の情報端末220に又は第2ネットワーク網260を介してセンタサーバ210に送信する。或いは、例えば、無線基地局240は、センタサーバ210から第2ネットワーク網260を介して送信される情報を受信すると共に、当該受信した情報を、3Gネットワークを介して他の情報端末220に送信する。尚、無線基地局240と第2ネットワーク網260とは、有線回線を介して接続されていてもよいし無線回線を介して接続されていてもよい。
第1ネットワーク網250は、センタサーバ210と無線AP230との間の情報の送受信が行われるネットワーク網である。第1ネットワーク網250は、その少なくとも一部が有線ネットワークであってもよいし、その少なくとも一部が無線ネットワークであってもよい。
第2ネットワーク網260は、センタサーバ210と無線基地局240との間の情報の送受信が行われるネットワーク網である。第2ネットワーク網260は、その少なくとも一部が有線ネットワークであってもよいし、その少なくとも一部が無線ネットワークであってもよい。
尚、第1ネットワーク網250及び第2ネットワーク網260は、夫々が独立したネットワークであってもよい。或いは、第1ネットワーク網250及び第2ネットワーク網260は、統合された一つのネットワークであってもよい。つまり、第1ネットワーク網250は、その一部又は全部が、第2ネットワーク網260と重複していてもよい。言い換えれば、第2ネットワーク網260は、その一部又は全部が、第1ネットワーク網250と重複していてもよい。
GPS衛星270は、GPS電波を送信する衛星である。複数の情報端末220の夫々は、GPS衛星270から送信されるGPS電波を受信することで、夫々の情報端末220の位置を適宜計測する。
第2実施形態では、複数の情報端末220のうちの算出側端末220aは、第1実施形態と同様に、提供側端末220bが計測した提供側端末220bの位置を示す位置情報を収集する。算出側端末220aは、収集した提供側端末220bの位置情報に基づいて、算出側端末220aの位置を算出する。このような動作は、例えば、算出側端末220a自身がGPS電波を受信することで計測した算出側端末220aの位置の精度が相対的に低い場合に行われる。第2実施形態では、第1実施形態と同様に、センタサーバ210によって、提供側端末220bが適切に選択される。尚、第2実施形態においても、複数の情報端末220を算出側端末220a及び提供側端末220bと区別するのは、説明を簡略化するための便宜的なものである。
(2−2)センタサーバの構成
図7を参照して、第2実施形態のセンタサーバ210の構成について説明する。図7は、第2実施形態のセンタサーバ210の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、センタサーバ210は、CPU211と、メモリ212と、HDD(Hard Disk Drive)213と、無線LANインタフェース部215と、3Gインタフェース部216と、データバス219とを備えている。
CPU211は、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、センタサーバ210全体の動作を制御する。
CPU211は、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、端末状態管理部2111と、端末選択ポリシ管理部2112と、端末通信モード切替制御部2113と、タイマ2114とを備える。
端末状態管理部2111は、複数の情報端末220の夫々から通知される端末状態を管理する。具体的には、端末状態管理部2111は、複数の情報端末220の夫々から通知される通信状態を取得すると共に、取得した通信状態をメモリ212内の端末状態管理テーブル2121に格納する。加えて、端末状態管理部2111は、複数の情報端末220の夫々から通知される位置情報を管理する。具体的には、端末状態管理部2111は、複数の情報端末220の夫々から通知される位置情報を取得すると共に、取得した位置情報をメモリ212内の端末状態管理テーブル2121に格納する。
端末選択ポリシ管理部2112は、複数の情報端末220の中から提供側端末220bを選択する際に参照される端末選択ポリシ2122を管理する。加えて、端末選択ポリシ管理部2112は、端末通信モード切替制御部2113の制御の下で、複数の情報端末220の中から端末選択ポリシ2122に合致する情報端末220を提供側端末220bとして選択する。
端末通信モード切替制御部2113は、タイマ2114からの通知に応じたタイミングで、端末状態管理テーブル2121に格納されている位置情報の精度が相対的に低い(例えば、所定閾値以下となる)情報端末220を検索する。端末通信モード切替制御部2113は、検索した情報端末220を算出側端末220aとして指定すると共に、端末選択ポリシ管理部2112に対して提供側端末220bを選択するよう指示する。
加えて、端末通信モード切替制御部2113は、算出側端末220a及び提供側端末220の夫々の動作モードをアドホックモードに切り替える指示を、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に送信する。つまり、端末通信モード切替制御部2113は、算出側端末220a及び提供側端末220の夫々が無線LAN280上においてアドホックモードで無線通信するように、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に指示を送信する。
タイマ2114は、端末通信モード切替制御部2113による制御(つまり、位置情報の精度が相対的に低い算出側端末220aの指定、提供側端末220bを選択させる指示、並びに算出側端末220a及び提供側端末220bの動作モードの切替指示)が行われるタイミングを出力する。
メモリ212は、センタサーバ210内部で使用する情報を一時的に格納したり、センタサーバ210としての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)を格納したりする。
メモリ212は、その内部に、端末状態管理テーブル2121と、端末選択ポリシ2122とを格納する。
端末状態管理テーブル2121は、複数の情報端末220の夫々から通知される端末状態(つまり、通信状態及び位置情報)を含む。尚、端末状態管理テーブル2121のデータ構造の詳細については後の詳細に説明するため、ここでの説明は省略する(図12参照)。
端末選択ポリシ2122は、複数の情報端末220の中から提供側端末220bを選択する際に参照されるポリシを含む。尚、端末選択ポリシ2122のデータ構造の詳細については後の詳細に説明するため、ここでの説明は省略する(図13参照)。
HDD213は、センタサーバ210が使用する各種情報を格納する記録媒体である。尚、センタサーバ210は、HDD213に代えて、任意の記録媒体(例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリや、CD及びDVD等の光ディスク等)を備えていてもよい。或いは、センタサーバ210は、HDD213を備えていなくともよい。
無線LANインタフェース部215は、第1ネットワーク網250を介した無線AP230(或いは、複数の情報端末220)との間の情報の送受信を制御する。具体的には、無線LANインタフェース部215は、CPU211の制御の下、無線LAN280を介して複数の情報端末220の夫々に対して送信するべき情報を、第1ネットワーク網250に対して送信する。また、無線LANインタフェース部215は、CPU211の制御の下、複数の情報端末220の夫々から無線LAN280及び第1ネットワーク網250を介して送信される情報を、第1ネットワーク網250から受信する。
3Gインタフェース部216は、第2ネットワーク網260を介した無線基地局240(或いは、複数の情報端末220)との間の情報の送受信を制御する。具体的には、3Gインタフェース部216は、CPU211の制御の下、3Gネットワークを介して複数の情報端末220の夫々に対して送信するべき情報を、第2ネットワーク網260に対して送信する。また、3Gインタフェース部216は、CPU211の制御の下、複数の情報端末220の夫々から3Gネットワーク及び第2ネットワーク網260を介して送信される情報を、第2ネットワーク網260から受信する。
データバス219は、CPU211と、メモリ212と、HDD213と、無線LANインタフェース部215と、3Gインタフェース部216との間の情報の伝送を行う。
(2−3)情報端末の構成
図8及び図9を参照して、第2実施形態の情報端末220の構成について説明する。尚、上述したように、複数の情報端末220は、便宜上、算出側端末220a及び提供側端末220bと区別される。従って、以下では、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々の構成を順に説明する。但し、算出側端末220aと提供側端末220bとは、互いに同一の構成を有していてもよい。例えば、算出側端末220aは、提供側端末220bのみが備えている構成(例えば、図9を用いて後に詳述する位置情報提供部2215b)を更に備えていてもよい。同様に、提供側端末220bは、算出側端末220aのみが備えている構成(例えば、図8を用いて後に詳述する近傍端末検出部2215a、位置情報収集部2216a及び位置算出部2217a)を更に備えていてもよい。
(2−3−1)算出側端末の構成
図8を参照して、第2実施形態の情報端末220のうちの算出側端末220aの構成について説明する。図8は、第2実施形態の情報端末220のうちの算出側端末220aの構成を示すブロック図である。
図8に示すように、算出側端末220aは、CPU221aと、メモリ222aと、フラッシュメモリ223aと、DSP(Digital Signal Processor)224aと、無線LANインタフェース部225aと、3Gインタフェース部226aと、GPSインタフェース部227aと、データバス229aとを備えている。
CPU221aは、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、算出側端末220a全体の動作を制御する。
CPU221aは、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、位置情報計測部2211aと、端末状態監視部2212aと、端末状態通知部2213aと、通信モード切替制御部2214aと、近傍端末検出部2215aと、位置情報収集部2216aと、位置算出部2217aとを備える。
位置情報計測部2211aは、GPSインタフェース部227aが受信するGPS電波に基づいて、算出側端末220aの位置を計測する。位置情報計測部2211aは、計測した位置を示す位置情報を、無線LANインタフェース部225a又は3Gインタフェース部226aを介してセンタサーバ210に対して通知する。
端末状態監視部2212aは、算出側端末220aの通信状態を監視する。
端末状態通知部2213aは、端末状態監視部2212aが監視している算出側端末220aの通信状態を、無線LANインタフェース部225a又は3Gインタフェース部226aを介してセンタサーバ210に対して通知する。
通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの動作モードをアドホックモードからインフラストラクチャモードへと又はインフラストラクチャモードからアドホックモードへと切り替える。
近傍端末検出部2215aは、算出側端末220aの近傍(つまり、周辺であって、例えばアドホックモードでの無線通信が可能な領域)に位置する提供側端末220bとの間の、アドホックモードでの無線通信を制御する。例えば、近傍端末検出部2215aは、算出側端末220aの電波出力を適宜変更しながら、提供側端末220bに対して位置情報の提供を要求する要求メッセージを送信することで、算出側端末220aの周辺に位置する提供側端末220bを検出する。また、近傍端末検出部2215aは、要求メッセージに対する提供側端末220bからの返答メッセージを受信することで位置情報を収集するように位置情報収集部2216aを制御すると共に、提供側端末220からの受信電力強度を検出する。近傍端末検出部2215aは、この動作を、算出側端末220aの位置を算出するために十分な数の相対的に精度の高い位置情報が収集されるまで繰り返す。
位置情報収集部2216aは、無線LANインタフェース部225aを介して、提供側端末220bから提供される(つまり、送信される)位置情報を収集する。位置情報収集部2216aは、アドホックモードで無線通信を行うことで、提供側端末220bから提供される位置情報を収集する。
位置算出部2217aは、位置情報収集部2216aが収集した提供側端末220bの位置情報に基づいて、算出側端末220aの位置を算出する。
メモリ222aは、算出側端末220a内部で使用する情報を一時的に格納したり、算出側端末220aとしての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)を格納したりする。
フラッシュメモリ223aは、算出側端末220aが使用する各種情報を格納する記録媒体である。尚、算出側端末220aは、フラッシュメモリ223aに代えて、任意の記録媒体(例えば、HDD等の磁気記録媒体や、CD及びDVD等の光ディスク等)を備えていてもよい。或いは、算出側端末220aは、フラッシュメモリ223を備えていなくともよい。
DSP224aは、算出側端末220aが送受信する情報に対するデータ処理(例えば、通信用のデータ処理)を行う。
無線LANインタフェース部225aは、算出側端末220aがインフラストラクチャモードで動作している場合には、無線AP230との間の情報の送受信を制御する。具体的には、無線LANインタフェース部225aは、CPU221aの制御の下、無線LAN280を介して他の情報端末220又はセンタサーバ210に対して送信するべき情報を、無線AP230に対して送信する。また、無線LANインタフェース部225aは、CPU221aの制御の下、他の情報端末220又はセンタサーバ210から無線AP230を介して送信される情報を、無線AP230から受信する。
他方で、無線LANインタフェース部225aは、算出側端末220aがアドホックモードで動作している場合には、他の情報端末220(例えば、提供側端末220b)との間の情報の送受信を制御する。具体的には、無線LANインタフェース部225aは、CPU221aの制御の下、無線LAN280を介して他の情報端末220に対して送信するべき情報を、当該他の情報端末220に対して送信する。また、無線LANインタフェース部225aは、CPU221aの制御の下、他の情報端末220から送信される情報を、当該他の情報端末220から受信する。
3Gインタフェース部226aは、無線基地局240との間の情報の送受信を制御する。具体的には、3Gインタフェース部226aは、CPU221aの制御の下、3Gネットワークを介して他の情報端末220又はセンタサーバ210に対して送信するべき情報を、無線基地局240に対して送信する。また、3Gインタフェース部226aは、CPU221aの制御の下、他の情報端末220又はセンタサーバ210から無線基地局240を介して送信される情報を、無線基地局240から受信する。
GPSインタフェース部227aは、GPS衛星から送信されるGPS電波を受信する。GPSインタフェース部227aは、受信したGPS電波に応じたGPS信号を、位置情報計測部2211aに対して出力する。
データバス229aは、CPU221aと、メモリ222aと、フラッシュメモリ223aと、DSP224aと、無線LANインタフェース部225aと、3Gインタフェース部226aと、GPSインタフェース部227aとの間の情報の伝送を行う。
(2−3−2)提供側端末の構成
図9を参照して、第2実施形態の情報端末220のうちの提供側端末220bの構成について説明する。図9は、第2実施形態の情報端末220のうちの提供側端末220bの構成を示すブロック図である。
図9に示すように、提供側端末220bは、CPU221bと、メモリ222bと、フラッシュメモリ223bと、DSP224bと、無線LANインタフェース部225bと、3Gインタフェース部226bと、GPSインタフェース部227bと、データバス229bとを備えている。
CPU221bは、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、算出側端末220b全体の動作を制御する。
CPU221bは、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、位置情報計測部2211bと、端末状態監視部2212bと、端末状態通知部2213bと、通信モード切替制御部2214bと、位置情報提供部2215bとを備える。
位置情報計測部2211b、端末状態監視部2212b、端末状態通知部2213b及び通信モード切替制御部2214bは、夫々、算出側端末220aの位置情報計測部2211a、端末状態監視部2212a、端末状態通知部2213a及び通信モード切替制御部2214aと同一であるため、詳細な説明は省略する。
位置情報提供部2215bは、位置情報計測部2211bが計測した提供側端末220bの位置を示す位置情報を、無線LANインタフェース部225bを介して、算出側端末220aに対して提供する。位置情報提供部2215bは、アドホックモードで無線通信を行うことで、位置情報を提供する。
メモリ222b、フラッシュメモリ223b、DSP224b、無線LANインタフェース部225b、3Gインタフェース部226b、GPSインタフェース部227b及びデータバス229bは、夫々、算出側端末220aのメモリ222a、フラッシュメモリ223a、DSP224a、無線LANインタフェース部225a、3Gインタフェース部226a、GPSインタフェース部227a及びデータバス229aと同一であるため、詳細な説明は省略する。
(2−4)動作説明
図10及び図11を参照して、第2実施形態の無線通信システム2の動作について説明する。図10は、第2実施形態の無線通信システム2の動作の流れの一部を示すフローチャートである。図11は、第2実施形態の無線通信システム2の動作の流れの他の一部を示すフローチャートである。
図10に示すように、算出側端末220aが備える位置情報計測部2211aは、GPSインタフェース部227aが受信するGPS電波に基づいて、算出側端末220aの位置を計測する(ステップS221a)。位置情報計測部2211aは、計測した位置を示す位置情報をセンタサーバ210に対して通知する(ステップS221a)。その結果、通知された位置情報は、センタサーバ210が備える端末状態管理部2111の動作により、端末状態管理テーブル2121に格納される。尚、算出側端末220aが無線ネットワーク280(或いは、無線AP230)に対する接続を確立している場合には、位置情報計測部2211aは、無線LANインタフェース部225aを介して、位置情報をセンタサーバ210に対して通知する。この場合、無線LANインタフェース部225aから通知された位置情報は、無線AP230及び第1ネットワーク網250を介してセンタサーバ210に到達する。一方で、算出側端末220aが3Gネットワーク(或いは、無線基地局240)に対する接続を確立している場合には、位置情報計測部2211aは、3Gインタフェース部226aを介して、位置情報をセンタサーバ210に対して通知する。この場合、3Gインタフェース部226aから通知された位置情報は、無線基地局240及び第2ネットワーク網260を介してセンタサーバ210に到達する。
尚、位置情報計測部2211aは、GPS衛星270から送信されるGPS電波を用いる手法に加えて又は代えて、他の手法を用いて算出側端末220aの位置を計測してもよい。例えば、位置情報計測部2211aは、算出側端末220aに割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスやSSID(Service Set IDentifier)等から、算出側端末220aの位置を計測(言い換えれば、予測)してもよい。位置情報計測部2211bも同様である。
ステップS221aの動作に続いて、並行して又は相前後して、算出側端末220aが備える端末状態監視部2212aは、算出側端末220aの通信状態を監視する。端末状態監視部2212aが監視する通信状態としては、例えば、算出側端末220aが利用しているネットワークの種類や、利用しているネットワーク上での通信セッションの有無や、ネットワークを利用しているアプリケーションの種類等が一例としてあげられる。算出側端末220aが備える端末状態通知部2213aは、端末状態監視部2212aが監視している算出側端末220aの通信状態をセンタサーバ210に対して通知する(ステップS222a)。その結果、通知された通信状態は、センタサーバ210が備える端末状態管理部2111の動作により、端末状態管理テーブル2121に格納される。尚、通信状態の通知の場合も、位置情報の通知の場合と同様に、端末状態通知部2213aは、算出側端末220aが利用しているネットワークの種類に応じて、無線LANインタフェース部225a又は3Gインタフェース部226aを介して、通信状態をセンタサーバ210に通知する。
図12を参照して、端末状態(つまり、位置情報及び通信状態)が格納される端末状態管理テーブル2121について説明する。図12は、端末状態管理テーブル2121のデータ構造を示すテーブルである。
図12に示すように、端末状態管理テーブル2121は、情報端末220のID(Identification Number:識別番号)を示す「端末ID」と、情報端末220が利用している(つまり、接続を確立している)ネットワークの種類を示す「通信手段」と、情報端末220が利用しているネットワーク上での通信セッションの有無を示す「セッション状態」と、情報端末220が利用しているアプリケーションの状態を示す「詳細状態」と、情報端末220の位置を示す「位置情報」と、位置情報の「精度」と、位置情報の「更新時刻」とを含むレコードを、情報端末220毎に備えている。
図12に示す1番目のレコードは、端末IDが「#1」であり、無線LAN280(或いは、WiFi:Wireless Fidelity)に対する接続が確立されており、無線LAN280上に通信セッションがなく、利用しているアプリケーションがなく、位置情報が(+133.1,+34.1)であり、位置情報の精度が「1km」であり、位置情報の更新時刻が「10:00」であることを示すレコードである。
図12に示す2番目のレコードは、端末IDが「#2」であり、3Gネットワークに対する接続が確立されており、3Gネットワーク上に通信セッションがあり、3Gネットワークを介して音声通話を行っており、位置情報が(+133.2,+34.2)であり、位置情報の精度が「1m」であり、位置情報の更新時刻が「10:10」であることを示すレコードである。
図12に示す3番目のレコードは、端末IDが「#3」であり、無線LAN280に対する接続が確立されており、無線LAN280上に通信セッションがあり、無線LAN280を介してVoIP(Voice Over IP)アプリケーションが利用されており、位置情報が(+133.2,+34.2)であり、位置情報の精度が「10m」であり、位置情報の更新時刻が「9:30」であることを示すレコードである。
図12に示す4番目のレコードは、端末IDが「#4」であり、無線LAN280に対する接続が確立されており、無線LAN280上に通信セッションがなく、情報端末220に付属しているカメラが利用されており、位置情報が(+133.3,+34.3)であり、位置情報の精度が「1m」であり、位置情報の更新時刻が「10:00」であることを示すレコードである。
図12に示す5番目のレコードは、端末IDが「#5」であり、3Gネットワークに対する接続が確立されており、3Gネットワーク上に通信セッションがなく、利用しているアプリケーションがなく、位置情報が(+133.4,+34.4)であり、位置情報の精度が「5m」であり、位置情報の更新時刻が「10:00」であることを示すレコードである。
再び図10において、その後、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、センタサーバ210から動作モードを切り替える旨の指示が送信されているか否かを判定する(ステップS223a)。つまり、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、センタサーバ210から動作モードを切り替える旨の指示の送信に備えて待機する。尚、ステップS223aの動作が行われている間も、上述したステップS221a及びステップS222aの動作が行われてもよい。
提供側端末220b側でも同様の動作が行われる。つまり、提供側端末220bが備える位置情報計測部2211bは、提供側端末220bの位置を計測すると共に、計測した位置を示す位置情報をセンタサーバ210に対して通知する(ステップS222b)。提供側端末220bが備える端末状態通知部2213bは、端末状態監視部2212bが監視している提供側端末220bの端末状態をセンタサーバ210に対して通知する(ステップS222b)。提供側端末220bが備える通信モード切替制御部2214bは、センタサーバ210から動作モードを切り替える旨の指示が送信されているか否かを判定する(ステップS223b)。
一方で、センタサーバ210が備える端末通信モード切替制御部2113は、端末状態管理テーブル2121に格納されている位置情報の精度が相対的に低い(又は、最も低い)一つの情報端末220を、算出側端末220aとして抽出する(ステップS211)。例えば、端末通信モード切替制御部2113は、端末状態管理テーブル2121に格納されている位置情報の精度が所定の閾値(例えば、百数十m、数百mないしは数km)よりも低い一つの情報端末220を、算出側端末220aとして抽出してもよい。より具体的には、図12に示す端末状態管理テーブル2121に対して所定の閾値が「500m」に設定されている場合には、端末通信モード切替制御部2113は、端末IDが「#1」となる情報端末220を、算出側端末220aとして抽出する。
或いは、端末通信モード切替制御部2113は、端末状態管理テーブル2121に格納されている位置情報の更新時刻が相対的に古い(又は、最も古い)一つの情報端末220を、算出側端末220aとして抽出してもよい。例えば、端末通信モード切替制御部2113は、端末状態管理テーブル2121に格納されている位置情報の更新時刻が所定時刻よりも古い(例えば、数時間前のないしは数十分前の)一つの情報端末220を、算出側端末220aとして抽出してもよい。より具体的には、図12に示す端末状態管理テーブル2121が用いられる場合には、端末通信モード切替制御部2113は、端末IDが「#3」となる情報端末220を、算出側端末220aとして抽出してもよい。
尚、端末通信モード切替制御部2113は、タイマ2114からの定期的な又は非定期的な指示があるタイミングで、ステップS211の動作を開始してもよい。或いは、端末通信モード切替制御部2113は、情報端末220から端末状態(つまり、位置情報又は通信状態)の通知があったタイミングで、ステップS211の動作を開始してもよい。或いは、端末通信モード切替制御部2113は、情報端末220から通知される端末状態が、それまで端末状態管理テーブル2121で管理していた端末状態から変化している場合に、ステップS211の動作を開始してもよい。
続いて、センタサーバ210が備える端末通信モード切替制御部2113は、端末選択ポリシ管理部2112に対して、ステップS211において抽出された算出側端末220aを対象として、提供側端末220bを選択するよう指示する。具体的には、端末通信モード切替制御部2113は、ステップS211において抽出された算出側端末220aに対応するレコード(つまり、位置情報及び端末状態)を端末状態管理テーブル2121から抽出すると共に、抽出したレコードを端末選択ポリシ管理部2112に転送する。加えて、端末通信モード切替制御部2113は、複数の情報端末220のうちステップS211において抽出された算出側端末220aの周辺に位置する少なくとも一部の情報端末220に対応するレコードを端末状態管理テーブル2121から抽出すると共に、抽出したレコードを端末選択ポリシ管理部2112に転送する。或いは、端末通信モード切替制御部2113は、複数の情報端末220の全てに対応するレコードを端末状態管理テーブル2121から抽出すると共に、抽出したレコードを端末選択ポリシ管理部2112に転送してもよい。
その後、端末選択ポリシ管理部2112は、複数の情報端末220のうち算出側端末220aの周辺に位置する少なくとも一部の情報端末220の中から、端末選択ポリシ2122に合致する情報端末220を提供側端末220bとして選択する(ステップS212)。或いは、端末選択ポリシ管理部2112は、複数の情報端末220の全ての中から、端末選択ポリシ2122に合致する情報端末220を提供側端末220bとして選択してもよい。
図13を参照して、ステップS212で用いられる端末選択ポリシ2122について説明する。図13は、端末選択ポリシ2122のデータ構造を示すリストである。
図13(a)に示す端末選択ポリシ2122#1は、複数の情報端末220のうち3Gネットワークに対する接続を確立している(つまり、無線基地局240に対する接続を確立している)情報端末220が、提供側端末220bとして選択されることを規定している。言い換えれば、図13(a)に示す端末選択ポリシ2122#1は、複数の情報端末220のうち無線LAN280に対する接続を確立している(つまり、無線AP230に対する接続を確立している)情報端末220は、提供側端末220bとして選択されないことを規定している。
尚、図12に示す端末状態管理テーブル2121を対象として図13(a)に示す端末選択ポリシ2122#1に従った提供側端末220bの選択が行われる場合には、端末IDが#2及び#5となる2つの情報端末220が、提供側端末220bとして選択される。
図13(b)に示す端末選択ポリシ2122#2は、複数の情報端末220のうち3Gネットワークに対する接続を確立している情報端末220及び無線LAN280に対する接続を確立している一方で無線LAN280上での通信セッションがない情報端末220が、提供側端末220bとして選択されることを規定している。言い換えれば、図13(b)に示す端末選択ポリシ2122#2は、複数の情報端末220のうち無線LAN280に対する接続を確立しており且つ無線LAN280上での通信セッションがある情報端末220は、提供側端末220bとして選択されないことを規定している。
尚、図12に示す端末状態管理テーブル2121を対象として図13(b)に示す端末選択ポリシ2122#2に従った提供側端末220bの選択を行うと、端末IDが#1、#2、#4及び#5となる4つの情報端末220が、提供側端末220bとして選択される。
図13(c)に示す端末選択ポリシ2122#3は、端末選択ポリシ2122#2に従って選択される情報端末220のうち、複数の情報端末220のうち位置情報の更新時刻が相対的に新しく且つ位置情報の精度が相対的に高い順に5つの情報端末220が選択されることを規定している。
尚、図13(a)から図13(c)を用いて説明した端末選択ポリシ2122は、あくまで一例であって、端末選択ポリシ2122がこれらの例に限定されるものではない。
例えば、複数の情報端末220のうち3Gネットワークにする接続を確立している情報端末220及び無線LAN280に対する接続を確立している一方で無線LAN280上での通信セッションがない情報端末220であって、且つ位置情報の精度が所定値以下(例えば、5m以下)となる情報端末220が、提供側端末220bとして選択されることを規定する端末選択ポリシ2122が用いられてもよい。図12に示す端末状態管理テーブル2121を対象としてこのような端末選択ポリシ2122に従った提供側端末220bの選択を行うと、端末IDが#2、#4及び#5となる3つの情報端末220が、提供側端末220bとして選択される。
或いは、例えば、複数の情報端末220のうち3Gネットワークに対する接続を確立している情報端末220及び無線LAN280に対する接続を確立している一方で無線LAN280上での通信セッションがない情報端末220であって、且つ位置情報の更新時刻が所定時間以降(例えば、10:00以降)となる情報端末220が、提供側端末220bとして選択されることを規定する端末選択ポリシ2122が用いられてもよい。図12に示す端末状態管理テーブル2121を対象としてこのような端末選択ポリシ2122に従った提供側端末220bの選択を行うと、端末IDが#1、#2、#4及び#5となる4つの情報端末220が、提供側端末220bとして選択される。
或いは、無線LAN280におけるインフラストラクチャモードでの正常な無線通信を担保することができるように規定される任意の端末選択ポリシ2122が用いられてもよい。或いは、無線LAN280におけるインフラストラクチャモードでの無線通信に対して情報端末220の動作モードの切替が与える影響の度合いに応じて規定される任意の端末選択ポリシ2122が用いられてもよい。
再び図10において、続いて、センタサーバ210が備える端末通信モード切替制御部2113は、ステップS211で抽出された算出側端末220a及びステップS212で選択された算出側端末220bを1つのグループとして識別するためのESSID(Extended SSID)を生成する(ステップS213)。
その後、センタサーバ210が備える端末通信モード切替制御部2113は、算出側端末220a及び提供側端末220の夫々の動作モードをアドホックモードに切り替える指示を、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に送信する(ステップS214)。このとき、端末通信モード切替制御部2113は、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に対して、上記指示と共に、ステップS213で生成したESSIDを通知する。更に、端末通信モード切替制御部2113は、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に対して、上記指示と共に、いずれの情報端末220が算出側端末220a又は提供側端末220bであるのかを示す情報を通知してもよい。具体的には、例えば、端末通信モード切替制御部2113は、算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に対して、上記指示と共に、算出側端末220aの端末ID及び提供側端末220bの端末IDを通知してもよい。
尚、端末通信モード切替制御部2113は、無線LANインタフェース部215を介して、上記指示を算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に送信してもよい。この場合、無線LAN280に対する接続を確立している算出側端末220a又は提供側端末220bは、上記指示を受信することができる。加えて又は代えて、端末通信モード切替制御部2113は、3Gインタフェース部216を介して、上記指示を算出側端末220a及び提供側端末220bの夫々に送信してもよい。この場合、3Gネットワークに対する接続を確立している算出側端末220a又は提供側端末220bは、上記指示を受信することができる。
その結果、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、センタサーバ210から動作モードを切り替える旨の指示が送信されていると判定する(ステップS223a:Yes)。この場合、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの動作モードをアドホックモードに切り替える(ステップS224a)。具体的には、算出側端末220aが無線LAN280に対する接続を確立している場合には、通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの動作モードをアドホックモードに切り替えればよい。一方で、算出側端末220aが3Gネットワークに対する接続を確立している場合には、通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの接続先を3Gネットワークから無線LAN280に切り替えた後に算出側端末220aの動作モードをアドホックモードに切り替えることが好ましい。
加えて、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aがアドホックモードでの無線通信の際に利用するESSIDを、センタサーバ210から通知されたESSIDに設定する(ステップS224a)。
同様の動作は、提供側端末220bでも行われる(ステップS223b及びステップS224b)。従って、以降の算出側端末220aと提供側端末220bとの間の無線通信は、無線LANインタフェース部225a及び225bによって、無線LAN280を介してアドホックモードで行われる。
その後、算出側端末220aが備える近傍端末検出部2215aは、ESSIDによって特定される同一グループの提供側端末220bに向けて、位置情報の提供を要求する要求メッセージをブロードキャスト送信する(ステップS225a)。尚、算出側端末220aからのブロードキャスト送信される要求メッセージは、当該要求メッセージを受信した提供側端末220bから他の提供側端末220bに対して転送(つまり、マルチホップ送信)されなくともよい。
その結果、提供側端末220bが備える位置情報提供部2215bは、位置情報の提供を要求する要求メッセージを受信する(ステップ225b:Yes)。この場合、位置情報提供部2215bは、位置情報計測部2211bが計測した位置を示す位置情報を、算出側端末220aに向けて送信する(ステップS226b)。尚、ステップS226bで送信される位置情報は、要求メッセージを受信した後に位置情報計測部2211bによって新たに計測される位置を示す位置情報であってもよい。或いは、ステップS226bで送信される位置情報は、要求メッセージを受信する前に位置情報計測部2211bによって既に計測されていた位置を示す位置情報であってもよい。
その結果、算出側端末220aが備える位置情報収集部2216aは、提供側端末220bから送信される位置情報を受信(つまり、収集)する(ステップS226a)。位置情報収集部2216aは、収集した位置情報を、位置算出部2217aに対して転送する。このとき、算出側端末220aが備える近傍端末検出部2215aは、提供側端末220bからの受信電力強度等を検出してもよい。近傍端末検出部2215aは、検出した受信電力強度等を、位置算出部2217aに対して転送してもよい。或いは、近傍端末検出部2215aは、提供側端末220bから位置情報を受信した時刻(或いは、提供側端末220bからの無線電波の到達時刻)等を検出してもよい。近傍端末検出部2215aは、検出した時刻等を、位置算出部2217aに対して転送してもよい。
続いて、図11に示すように、算出側端末220aが備える近傍端末検出部2215aは、算出側端末220aの位置を算出することができる程度に十分な数の位置情報を収集したか否かを判定する(ステップS227a)。言い換えれば、近傍端末検出部2215aは、算出側端末220aの位置を算出することができる程度に十分な数の提供側端末220bから位置情報を収集したか否かを判定する(ステップS227a)。
ステップS227aにおける判定の結果、算出側端末220aの位置を算出することができる程度に十分な数の位置情報を収集していないと判定される場合には(ステップS227a:No)、ステップS225a以降の動作を繰り返す。このとき、算出側端末220aが備える近傍端末検出部2215aは、送信電力強度を増加させた後に、要求メッセージをブロードキャスト送信することが好ましい。
近傍端末検出部2215aによって送信電力強度を増加させる態様について、図14を参照して説明する。図14は、送信電力強度を増加させながら算出側端末220aが行うブロードキャスト送信の態様を示す平面図である。
図14に示すように、算出側端末220aからの1回目のブロードキャスト送信によって、提供側端末220b#1、提供側端末220b#2及び提供側端末220b#3が要求メッセージを受信するものとする。加えて、提供側端末220b#1の計測した位置情報及び提供側端末220b#3の計測した位置情報の夫々の精度が相対的に高い又は所定閾値よりも高い一方で、提供側端末220b#2の計測した位置情報の精度が相対的に低い又は所定閾値よりも低いものとする。この場合、算出側端末220aは、提供側端末220b#1の計測した位置情報、提供側端末220b#2の計測した位置情報及び提供側端末220b#3の計測した位置情報を収集する。
仮に算出側端末220aの位置を高精度に算出するために3つの提供側端末220bから高精度な位置情報を受信することが好ましいという条件が設定されている場合には、算出側端末220aは、1回目のブロードキャスト送信によって収集した位置情報だけでは、位置を高精度に算出することができないと推定される。従って、算出側端末220aは、より多くの提供側端末220bから位置情報を収集する(言い換えれば、高精度な位置情報を提供する提供側端末220bを探す)ために、送信電力強度を増加させた後に2回目のブロードキャスト送信を行う。送信電力強度が増加しているため、2回目のブロードキャスト送信は、1回目のブロードキャスト送信より広範囲に到達する。その結果、算出側端末220aは、提供側端末220b#4の計測した高精度な位置情報を収集することができ、その結果、算出側端末220aの位置を高精度に算出することができる。
以上の動作が、算出側端末220aの位置を算出することができる程度に十分な数(例えば、図14の例では3つ)の位置情報を収集していると判定されるまで繰り返される。
再び図11において、ステップS227aにおける判定の結果、算出側端末220aの位置を算出することができる程度に十分な数の位置情報を収集していると判定される場合には(ステップS227a:Yes)、算出側端末220aが備える位置算出部2217aは、ステップS226aで収集した位置情報に基づいて、算出側端末220aの位置を算出する(ステップS228a)。
算出側端末220aの位置を算出する方式としては、任意の方式が採用されてもよい。例えば、位置算出部2217aは、RSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度指標)方式を用いて、算出側端末220aの位置を算出してもよい。RSSI方式では、位置算出部2217aは、提供側端末220bからの受信電力強度等に基づいて、算出側端末220aと提供側端末220bとの間の距離を推定する。その後、位置算出部2217aは、収集した提供側端末220bの位置情報及び推定した提供側端末220bまでの距離に基づいて、例えば3点測位法等の演算を行うことで、算出側端末220aの位置を算出してもよい。この場合には、近傍端末検出部2215aは、提供側端末220bからの受信電力強度等を検出していることが好ましい。
或いは、例えば、位置算出部2217aは、TDOA(Time Difference of Arrival:到達時間差)方式を用いて、算出側端末220aの位置を算出してもよい。TDOA方式では、位置算出部2217aは、提供側端末220bから位置情報を受信した時刻の差(或いは、提供側端末220bからの無線電波の到達時刻の差)等に基づいて、算出側端末220aと提供側端末220bとの間の距離を推定する。その後、位置算出部2217aは、収集した提供側端末220bの位置情報及び推定した提供側端末220bまでの距離に基づいて、例えば3点測位法等の演算を行うことで、算出側端末220aの位置を算出してもよい。この場合には、近傍端末検出部2215aは、提供側端末220bから位置情報を受信した時刻(或いは、提供側端末220bからの無線電波の到達時刻)等を検出していることが好ましい。
或いは、位置情報算出部2217aは、RSSI方式及びTDOA方式以外のその他の方式を用いて、算出側端末220aと提供側端末220bとの間の距離を推定してもよい。この場合には、近傍端末検出部2215aは、算出側端末220aと提供側端末220bとの間の距離を推定又は算出することができるその他のパラメータ又は情報を検出していることが好ましい。
その後、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、ESSIDによって特定される同一グループの提供側端末220bに向けて、動作モードの解除(つまり、アドホックモードへの切り替えの解除)の指示をブロードキャスト送信する(ステップS229a)。つまり、通信モード切替制御部2214aは、ESSIDによって特定される同一グループの提供側端末220bに向けて、動作モードを元に戻すべき指示をブロードキャスト送信する。
その後、算出側端末220aが備える通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの動作モードを元に戻す(ステップS230a)。例えば、ステップS224aにおけるアドホックモードへの切替前の動作モードがインフラストラクチャモードであった場合には、通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの動作モードをインフラストラクチャモードに戻す。或いは、例えば、ステップS224aにおけるアドホックモードへの切替前に算出側端末200aが3Gネットワークに対する接続を確立していた場合には、通信モード切替制御部2214aは、算出側端末220aの接続先を無線LAN280から3Gネットワークへと切り替える。
一方で、提供側端末220bが備える通信モード切替制御部2214bは、算出側端末220aから動作モードの解除の指示が送信されていると判定する(ステップS227b:Yes)。この場合、提供側端末220bが備える通信モード切替制御部2214bは、提供側端末220bの動作モードを元に戻す(ステップS228b)。提供側端末220bによるステップS228bの動作は、算出側端末220aによるステップS230aの動作と同様である。
その後、算出側端末220aが備える位置算出部2217aは、ステップS228aで算出した算出側端末220aの位置を示す位置情報を、センタサーバ210に対して通知する(ステップS231a)。このとき、位置算出部2217aは、算出側端末220aが利用しているネットワークに応じて、無線LANインタフェース部2215a又は3Gインタフェース部2216aを介して、位置情報をセンタサーバ210に対して通知する。通知された位置情報は、センタサーバ210が備える端末状態管理部2111の動作により、端末状態管理テーブル2121に格納される。つまり、端末状態管理部2111の動作により、新たに通知された位置情報による、端末状態管理テーブル2121の更新が行われる(ステップS215)。
以上説明したように、第2実施形態の無線通信システム2によれば、算出側端末220aは、提供側端末220bから提供される位置情報に基づいて、算出側端末220aの位置を算出することができる。従って、仮に算出側端末220a自身が計測した算出側端末220aの位置の精度が相対的に低い場合であっても、提供側端末220bから提供される相対的に高精度な位置情報に基づいて、算出側端末220aの位置を高精度に算出することができる。
加えて、第2実施形態の無線通信システム2によれば、算出側端末220aが提供側端末220bから位置情報を収集する際に、複数の情報端末220のうちの端末選択ポリシ2122を満たす一部の情報端末220の通信モードが、アドホックモードに切り替えられる。言い換えれば、複数の情報端末220のうちの端末選択ポリシ2122を満たさない他の一部の情報端末120の通信モードは、アドホックモードに切り替えられなくともよい。つまり、第2実施形態の無線通信システム2によれば、複数の情報端末220の全て(或いは、算出側端末220aの周辺に位置する情報端末220の全て)の通信モードが、アドホックモードに一律に切り替えられることは殆ど又は全くなくなる。このため、アドホックモードに切り替えられなかった情報端末220は、それまで行っていた無線通信(例えば、インフラストラクチャモードで行っていた無線通信)を継続することができる。従って、アドホックモードとインフラストラクチャモードとを排他的に切り替える無線LAN280における正常な無線通信に対して与える影響を低減しながら、情報端末220(算出側端末220a)の位置を好適に算出することができる。
第2実施形態の無線通信システム2によれば、端末選択ポリシ2122は、無線LAN280におけるインフラストラクチャモードでの無線通信に対して情報端末220の動作モードの切替が与える影響の度合いに応じて規定される。具体的には、端末選択ポリシ2122は、無線LAN280におけるインフラストラクチャモードでの正常な無線通信を担保することができるように規定される。このため、アドホックモードとインフラストラクチャモードとを排他的に切り替える無線LAN280における正常な無線通信に対して与える影響を低減しながら、提供側端末220bを好適に選択することができる。
(3)第3実施形態
図15から図17を参照して、第3実施形態の無線通信システム3について説明を進める。第3実施形態では、提供側端末320bの構成及び動作が、第2実施形態の提供側端末220bの構成及び動作と異なっている。第3実施形態のその他の構成及び動作については、第2実施形態と同一であってもよい。従って、以下では、説明の簡略化のために、第2実施形態と異なる構成及び動作に着目して説明を進めると共に、第2実施形態の無線通信システム2と同一の構成及び動作については、同一の参照符号及び同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
(3−1)情報端末の構成
図15を参照して、第3実施形態の提供側端末220aの構成について説明する。図8は、第3実施形態の提供側端末320aの構成を示すブロック図である。
図15に示すように、提供側端末320bは、CPU321bと、メモリ322bと、フラッシュメモリ223bと、DSP224bと、無線LANインタフェース部225bと、3Gインタフェース部226bと、GPSインタフェース部227bと、入力ボタン328bと、データバス229bとを備えている。
CPU321bは、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、算出側端末320b全体の動作を制御する。
CPU321bは、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、第2実施形態のCPU221bと同様に、位置情報計測部2211bと、端末状態監視部2212bと、端末状態通知部2213bと、通信モード切替制御部2214bと、位置情報提供部2215bとを備える。第3実施形態のCPU321bは、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、更に、提供可否判定部3216bを備える。
提供可否判定部3216bは、位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行うか否かを判定する。
メモリ322bは、提供側端末220b内部で使用する情報を一時的に格納したり、提供側端末320bとしての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)を格納したりする。
メモリ322bは、その内部に、提供可否ポリシ3221bを格納する。
提供可否ポリシ3221bは、位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行うか否かを提供可否判定部3216bが判定するためのポリシを含む。尚、提供可否ポリシ3221bのデータ構造の詳細については後の詳細に説明するため、ここでの説明は省略する(図16参照)。
入力ボタン328bは、提供側端末320bのユーザによって操作可能な操作ボタン(例えば、数字キーや、矢印キーや、任意の操作キーや、タッチパネル上に表示される各種ボタン等)を含む。第3実施形態では、ユーザは、入力ボタン328bを介した操作によって、提供可否ポリシ3221bを設定する。
(3−2)動作説明
図16を参照して、第3実施形態の無線通信システム3の動作について説明する。図16は、第3実施形態の無線通信システム3の動作の流れの一部を示すフローチャートである。
図16に示すように、第3実施形態では、センタサーバ210及び算出側端末220aの動作は、第2実施形態と同一である。従って、以下では、センタサーバ210及び算出側端末220aの動作については省略する。また、第3実施形態の提供側端末320bは、第2実施形態と同様に、ステップS221bからステップS228bの動作を行う。
第3実施形態では、第2実施形態と比較して、ステップS221b及びステップS222bの動作に続いて、並行して又は相前後して、入力ボタン328bを介したユーザの操作により、提供可否ポリシ3221bの設定が行われる(ステップS321b)という点で異なっている。
図17を参照して、提供可否ポリシ3221bについて説明する。図17は、提供可否ポリシ3221bのデータ構造を示すリストである。
図17(a)に示す提供可否ポリシ3221b#1は、算出側端末220aからの位置情報の提供を要求する要求メッセージを提供側端末320bが受信した場合には、位置情報提供部2215bが無条件で(言い換えれば、常に)位置情報の提供を行うことを規定している。
図17(b)に示す提供可否ポリシ3221b#2は、算出側端末220aの端末IDが提供可否ポリシ3221b#2内に記載されている場合に位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行うことを規定している。加えて、図17(b)に示す提供可否ポリシ3221b#2は、算出側端末220aの端末IDが提供可否ポリシ3221b#2内に記載されていない場合には、位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行わなくともよいことを規定している。より具体的には、図17(b)に示す提供可否ポリシ3221b#2は、算出側端末220aの端末IDが「xxxxx」、「yyyyy」又は「zzzzz」である場合に位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行うことを規定している。他方で、図17(b)に示す提供可否ポリシ3221b#2は、算出側端末220aの端末IDが「xxxxx」、「yyyyy」及び「zzzzz」のいずれでもない場合に位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行わなくともよいことを規定している。
図17(c)に示す提供可否ポリシ3221b#3は、提供側端末320bのバッテリ残量が満充電に対して80%より多ければ位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行うことを規定している。加えて、図17(c)に示す提供可否ポリシ3221b#3は、提供側端末320bのバッテリ残量が満充電に対して50%より大きく且つ80%以下であれば、提供側端末320bのユーザへの問い合わせを行うことを規定している。この場合、問い合わせに対してユーザが提供を許可すれば、位置情報提供部2215bは、位置情報の提供を行う。他方で、問い合わせに対してユーザが提供を許可しなければ、位置情報提供部2215bは、位置情報の提供を行わなくともよい。加えて、図17(c)に示す提供可否ポリシ3221b#3は、提供側端末320bのバッテリ残量が満充電に対して50%以下であれば、位置情報提供部2215bが位置情報の提供を行わなくともよいことを規定している。
尚、図17(a)から図17(c)を用いて説明した提供可否ポリシ3122bは、あくまで一例であって、提供可否ポリシ3122bがこれらの例に限定されるものではない。
再び図16において、第3実施形態では更に、第2実施形態と比較して、算出側端末220aからの位置情報の提供を要求する要求メッセージを提供側端末320bが受信した場合(ステップS225b:Yes)には、提供可否判定部3216bは、要求メッセージに応じて位置情報を提供するか否かを判定する(ステップS322b)。ステップS322bの判定は、提供可否ポリシ3221bを参照することで行われる。
ステップS322bにおける判定の結果、位置情報を提供すると判定される場合には(ステップS322b:Yes)、位置情報提供部2215bは、位置情報計測部2211bが計測した位置を示す位置情報を、算出側端末220aに向けて送信する(ステップS226b)。
他方で、ステップS322bにおける判定の結果、位置情報を提供しないと判定される場合には(ステップS322b:No)、位置情報提供部2215bは、位置情報計測部2211bが計測した位置を示す位置情報を、算出側端末220aに向けて送信しなくともよい。
以降の動作は、第2実施形態と同様である。
以上説明したように、第3実施形態の無線通信システム3によれば、第2実施形態の無線通信システム3が享受する各種効果と同様の効果を享受することができる。第3実施形態の無線通信システム3では更に、算出側端末220aからの要求に応じて提供側端末320bが位置情報を提供するか否かを設定することができる。従って、ユーザが希望品場合には、提供側端末320bは位置情報を提供しなくともよくなる。従って、ユーザにとっての利便性を損なうことなく、上述した各種効果を享受することができる。
尚、図16では、算出側端末220aからの位置情報の提供を要求する要求メッセージを提供側端末320bが受信した時点で提供可否判定部3216bによる判定が行われる例を示している。しかしながら、センタサーバ210からの動作モードのアドホックモードへの切替指示を提供側端末320bが受信した時点で提供可否判定部3216bによる判定が行われてもよい。この場合、位置情報を提供すると判定される場合には、提供側端末320bは、動作モードをアドホックモードに切り替える。一方で、位置情報を提供しないと判定される場合には、提供側端末320bは、動作モードをアドホックモードに切り替えなくともよい。
以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
(i)中継装置を介在させることで複数の情報端末間で無線通信を行う間接通信モードと(ii)前記中継装置を介在させることなく前記複数の情報端末間で直接的に前記無線通信を行う直接通信モードとを排他的に切り替える無線ネットワークを利用する無線通信システムにおいて、前記複数の情報端末のうちの第1の情報端末の位置を算出する位置算出方法であって、
前記複数の情報端末の中から、当該複数の情報端末の通信状態に対して設定される所定の基準を満たし且つ前記第1の情報端末とは異なる第2の情報端末を選択する又は選択させる選択工程と、
前記第1及び第2の情報端末の夫々の通信モードを前記直接通信モードに切り替える又は切り替えさせる切替工程と、
前記第1及び第2の情報端末の夫々の通信モードが前記直接通信モードに切り替えられた状態で、前記第2の情報端末の少なくとも一部の位置を示す位置情報を、前記第2の情報端末の少なくとも一部から前記第1の情報端末に対して提供する又は提供させる提供工程と、
提供された前記位置情報に基づいて、前記第1の情報端末の位置を算出する又は算出させる算出工程と
を備えることを特徴とする位置算出方法。
(付記2)
前記所定基準は、前記複数の情報端末が行う前記無線ネットワークを介した前記無線通信に対して前記通信モードの切り替えが与える影響の度合いに応じて設定される基準であることを特徴とする付記1に記載の位置算出方法。
(付記3)
前記所定基準は、前記通信モードの切り替えによっても前記複数の情報端末が前記無線ネットワークを介した前記無線通信を正常に行うことができる状態を実現するように設定される基準であることを特徴とする付記1又は2に記載の位置算出方法。
(付記4)
前記所定基準を満たす前記第2の情報端末は、前記複数の情報端末のうち前記無線ネットワークに対する接続を確立していない情報端末を含むことを特徴とする付記1から3のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記5)
前記所定基準を満たす前記第2の情報端末は、前記複数の情報端末のうち前記無線ネットワークに対する接続を確立している一方で前記無線ネットワーク上での通信セッションが存在しない情報端末を含むことを特徴とする付記1から3のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記6)
前記所定基準を満たす前記第2の情報端末は、前記複数の情報端末のうち前記第1の情報端末周辺に位置する情報端末であって且つ前記無線ネットワークに対する接続を確立していない情報端末を含むことを特徴とする付記1から3のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記7)
前記所定基準を満たす前記第2の情報端末は、前記複数の情報端末のうち前記第1の情報端末の周辺に位置する情報端末であって且つ前記複数の情報端末のうち前記無線ネットワークに対する接続を確立している一方で前記無線ネットワーク上での通信セッションが存在しない情報端末を含むことを特徴とする付記1から3のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記8)
前記第2の情報端末から前記第1の情報端末に対して前記位置情報を提供するか否かを予め設定する又は設定させる設定工程を更に備え、
前記提供工程は、前記第2の情報端末のうち前記位置情報を提供すると予め設定された少なくとも一部の第2の情報端末から前記第1の情報端末に対して前記位置情報を提供する又は提供させることを特徴とする付記1から7のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記9)
前記無線ネットワークには、前記複数の情報端末を制御する情報処理装置が接続されており、
前記選択工程及び前記切替工程は、前記情報処理装置によって実行され、
前記提供工程は、前記第1及び第2の情報端末によって実行され、
前記算出工程は、前記第1の情報端末によって実行されることを特徴とする付記1から8のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記10)
前記無線ネットワークには、前記複数の情報端末を制御する情報処理装置が接続されており、
前記選択工程、前記切替工程及び前記算出工程は、前記情報処理装置によって実行され、
前記提供工程は、前記第1及び第2の情報端末によって実行されることを特徴とする付記1から8のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記11)
前記無線ネットワークは無線LAN(Local Area Network)規格に準拠しており、
前記間接通信モードは、インフラストラクチャ通信モードであり、
前記直接通信モードは、アドホック通信モードであることを特徴とする付記1から10のいずれか一項に記載の位置算出方法。
(付記12)
(i)中継装置を介在させることで複数の情報端末間で無線通信を行う間接通信モードと(ii)前記中継装置を介在させることなく前記複数の情報端末間で直接的に前記無線通信を行う直接通信モードとを排他的に切り替える無線ネットワークを利用すると共に、前記複数の情報端末及び前記複数の情報端末を制御する情報処理装置を備える無線通信システムであって、
前記情報処理装置は、前記複数の情報端末の中から、当該複数の情報端末の通信状態に対して設定される所定の基準を満たし且つ位置を算出する対象となる第1の情報端末とは異なる第2の情報端末を選択する選択部と、前記第1及び前記第2の情報端末の夫々の通信モードを前記直接通信モードに切り替える又は切り替えさせる切替部とを備え、
前記第1の情報端末は、前記第1及び前記第2の情報端末の夫々の通信モードが前記直接通信モードに切り替えられた状態で、前記第2の情報端末の少なくとも一部の位置を示す位置情報を、前記第2の情報端末の少なくとも一部から収集する収集部を備え、
前記第2の情報端末は、前記第1及び前記第2の情報端末の夫々の通信モードが前記直接通信モードに切り替えられた状態で、前記位置情報を、前記第1の情報端末に対して提供する提供部を備え、
前記情報処理装置及び前記第1の情報端末のうちの少なくとも一方は、収集した前記位置情報に基づいて、前記第1の情報端末の位置を算出する算出部を備えることを特徴とする無線通信システム。
(付記13)
(i)中継装置を介在させることで複数の情報端末間で無線通信を行う間接通信モードと(ii)前記中継装置を介在させることなく前記複数の情報端末間で直接的に前記無線通信を行う直接通信モードとを排他的に切り替える無線ネットワークを利用する前記複数の情報端末を制御する情報処理装置であって、
前記複数の情報端末の中から、当該複数の情報端末の通信状態に対して設定される所定の基準を満たし且つ位置を算出する対象となる第1の情報端末とは異なる第2の情報端末を選択する選択部と、
前記第1及び前記第2の情報端末の夫々の通信モードを前記直接通信モードに切り替える又は切り替えさせる切替部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記14)
前記第1及び前記第2の情報端末の夫々の通信モードが前記直接通信モードに切り替えられた状態で、前記第2の情報端末の少なくとも一部の位置を示す位置情報が、前記第2の情報端末の少なくとも一部から前記第1の情報端末に対して提供され、
提供された前記位置情報に基づいて、前記第1の情報端末の位置を算出する又は算出させる算出部を更に備えることを特徴とする付記13に記載の情報処理装置。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う位置算出方法、無線通信システム及び情報処理装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。