JP2012190768A - 二次電池のガス噴出防止材、ガス噴出防止システムおよびこれを用いた二次電池システム - Google Patents

二次電池のガス噴出防止材、ガス噴出防止システムおよびこれを用いた二次電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】 非水電解質型二次電池から噴出する電解液分解ガス成分の吸収を省スペース、低コストで効率よく実施することができる二次電池のガス噴出防止材を提供する。
【解決手段】 非水電解質型二次電池Eは、正極端子1及び負極端子2と、電池ケース3と、この電池ケース3の外周面に形成された防爆弁とを備える、電池ケース3の内部に電極体10を収納する。電極体10は、正極集電体11及び正極用電極板12と、負極集電体13及び負極用電極板14とを有し、正極用電極板12と負極用電極板14とは、それぞれセパレータ15を介して巻回した構造を有する。この防爆弁に隣接してカートリッジケースを設け、この内部にガス噴出防止材を収容する。ガス噴出防止材を構成する無機多孔質素材として、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主体とする結晶性化合物を用いる。特にリチウムを含有するものが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池の異常時に電池内部で発生するガスや電解液蒸気の外部への噴出を防止する機能を備えたガス噴出防止材、そのガス噴出防止材を備えたガス噴出防止システムおよびこのガス噴出防止システムを用いた二次電池システムに関する。
リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池では、過充電や短絡等の異常時に、内部の温度が上昇し、それに伴い電解液が蒸発あるいは分解して発生したガスによって内圧が上昇し、電池ケースが破損するなどの危険性を有する。そのため、非水電解質二次電池は、防爆弁を備え、万一所定の内圧を超えた場合でも、防爆弁から電解液の蒸気やその他の分解ガス等を外部へ噴出させるような仕組みとなっている。しかしながら、それらのガスは可燃性のものや有毒なものを大量に含むため、それらのガスを外部へ噴出させない噴出防止技術が種々開発されている。
この噴出防止技術として、例えば、特許文献1には、ラミネート型のリチウムイオン電池内部で発生したガスをガス吸着材によって吸収し、ラミネートフィルムが膨らむのを防止する技術が開示されている。また、特許文献2には、二次電池の内部にガス噴出防止材を包含したガス吸収素子を設けることにより、電池内圧の上昇を長期間安定して抑制することによりガス等の噴出を防止する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、電池内部でのガスの発生による内圧の上昇により、安全弁が開放した際に電池内部の固形物を飛散させないために電池の安全弁としてのフィルタを設けることが提案されている。
特開2001−155790号公報 特開2003−77549号公報 特開平7−192712号公報
しかしながら、安全弁が開放した場合、電池内部は非常に高温になっており、噴出するガスの速度、圧力ともに非常に高いため、特許文献1及び特許文献2に記載されているような従来のガス噴出防止材では性能が不十分である、という問題点がある。特に電解液の分解により発生する有害な一酸化炭素については有効な吸着材がないのが現状であった。そこで、触媒等により分解することが考えられるが、分解のために所定温度にする必要がある、高濃度の一酸化炭素を分解するには適さない、などの問題があり、実用的ではない。さらに、特許文献3に記載されているようなフィルタは、ガス成分の捕集効果はあまり期待できない、という問題点がある。
また、非水電解質型二次電池はモバイル機器や自動車等、設置スペースの限られたものに適用されることが多いため、ガス吸収性能が高いことに加え、コンパクトかつ低コストであることが要求される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、非水電解質型二次電池から噴出する電解液分解ガスを省スペース、低コストで効率よく吸収することができる二次電池のガス噴出防止材を提供することを目的とする。また、本発明は、このガス噴出防止材を用いたガス噴出防止システムおよびこれを用いた二次電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第一に本発明は、正極及び負極が電解液とともに封入された筐体と、前記筐体の内圧上昇時に前記筐体内部の高圧ガスを逃がすための防爆弁とを備える二次電池の異常時に噴出するガスを吸収するための二次電池のガス噴出防止材であって、二酸化ケイ素および酸化アルミニウムを主体とする無機多孔質素材からなることを特徴とする二次電池のガス噴出防止材を提供する(発明1)。
かかる発明(発明1)によれば、二酸化ケイ素および酸化アルミニウムを主体とする無機多孔質素材は、一酸化炭素やメタン、エタンなどの炭化水素ガスを迅速に、かつ高い吸収率で吸収するので、二次電池の異常時などに防爆弁からこれらのガス成分が噴出するのを防止することができる。しかも、ガス噴出防止材の量が少なくて済むので、二次電池システムのコンパクト化を図ることができる。
上記発明(発明1)においては、前記無機多孔質素材は、Si/Al比が2〜5の範囲の元素構成比を有するのが好ましい(発明2)。また、前記無機多孔質素材はA型またはX型のゼオライトであるのが好ましい(発明3)。
かかる発明(発明2,3)によれば、電解液の蒸気やその他の分解ガス等をより迅速に、かつ高い吸収率で吸収することができる。
上記発明(発明1)においては、前記無機多孔質素材がリチウムを含むのが好ましい(発明4)。また、前記無機多孔質素材のリチウム含有率が1〜20質量%であるのが好ましい(発明5)。前記無機多孔質素材は、Si/Al比が1〜2.4の範囲の元素構成比を有するのが好ましい(発明6)。
かかる発明(発明4〜6)によれば、電解液の電解液の蒸気やその他の分解ガス、特に一酸化炭素やメタンガスなどの低分子量のガス成分をより迅速に、かつ高い吸収率で吸収することができる。
上記発明(発明1〜6)においては、前記無機多孔質素材は、3Å〜10Åの細孔径を有するのが好ましい(発明7)。
かかる発明(発明7)によれば、一酸化炭素や炭化水素ガスなどを細孔内に捕捉してより迅速にこれらのガスを吸収することができる。
上記発明(発明1〜7)においては、前記無機多孔質素材は、比表面積が100〜1000m/gであるのが好ましい(発明8)。
かかる発明(発明7)によれば、無機多孔質素材と一酸化炭素や炭化水素ガスなどのガス成分との接触面積を十分に確保することができるので、高い吸収率を維持することができる。
上記発明(発明1〜8)においては、前記無機多孔質素材が、100〜2000μmの平均粒子径を有するのが好ましい(発明9)。また、前記無機多孔質素材が、粉体の成形品であるのが好ましい(発明10)。
かかる発明(発明9,10)によれば、無機多孔質素材と噴出した一酸化炭素や炭化水素ガスなどとの接触効率を良好なものとすることができるので、噴出防止効果を高い水準に維持することができる。
上記発明(発明1〜8)においては、前記無機多孔質素材が、100〜2000μmの平均粒子径を有するのが好ましい(発明9)。また、前記無機多孔質素材が、粉体の成形品であるのが好ましい(発明10)。
第二に本発明は、発明1から10に記載のガス噴出防止材を使用したことを特徴とするガス噴出防止システムを提供する(発明11)。
かかる発明(発明11)によれば、二酸化ケイ素および酸化アルミニウムを主体とする無機多孔質素材は、二次電池の筐体内に封入されているエチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、あるいはジメチルカーボネートなどの可燃性の電解液の電解液の蒸気やその他の分解ガスを迅速に、かつ高い吸収率で吸収するので、二次電池の異常時などに防爆弁から電解液の蒸気が外部に噴出するのを防止することができる。
さらに、第三に本発明は、発明11に記載のガス噴出防止システムを備えたことを特徴とする二次電池システムを提供する(発明12)。
かかる発明(発明12)によれば、二酸化ケイ素および酸化アルミニウムを主体とする無機多孔質素材は、一酸化炭素やメタン、エタンなどの炭化水素ガスを迅速に、かつ高い吸収率で吸収するので、二次電池の異常時などに防爆弁からこれらのガス成分が噴出するのを防止することができ、複数の二次電池から噴出される高圧ガスを好適に吸収することができる。しかもガス噴出防止材の量が少なくて済むので、二次電池システムのコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、正極及び負極が電解液とともに封入された筐体と、前記筐体の内圧上昇時に前記筐体内部の高圧ガスを逃がすための防爆弁とを備える二次電池の異常時に噴出するガスを吸収するガス噴出防止材として、二酸化ケイ素および酸化アルミニウムを主体とする無機多孔質素材からなるものを用いるので、一酸化炭素やメタン、エタンなどの炭化水素ガスを迅速に、かつ高い吸収率で吸収することができ、二次電池の異常時などに防爆弁からこれらのガス成分が噴出するのを防止することができる。しかもガス噴出防止材の量が少なくて済むので、二次電池システムのコンパクト化を図ることができる。特に前記無機多孔質素材がリチウムを含むことにより、一酸化炭素やメタンガスなどの低分子量のガス成分をより迅速に、かつ高い吸収率で吸収することができる。
本発明の一実施形態に係る非水電解質型二次電池を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る非水電解質型二次電池の内部構造を概略的に示す断面図である。 ガス噴出防止材の試験装置を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、各実施形態はいずれも例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1及び図2は本実施形態のガス噴出防止材を適用可能な非水電解質型二次電池を示している。図1及び図2において、リチウムイオン電池等の非水電解質型二次電池Eは、正極端子1及び負極端子2と、電池ケース(筐体)3と、この電池ケース3の外周面に形成された防爆弁4とを備え、電池ケース3の内部に電極体10を収納する。電極体10は、図2に示すように正極集電体11及び正極用電極板12と、負極集電体13及び負極用電極板14とを有し、正極用電極板12と負極用電極板14とは、それぞれセパレータ15を介して巻回した構造を有する。そして、正極端子1は正極用電極板12に、負極端子2は、負極用電極板14にそれぞれ電気的に接続されている。筐体としての電池ケース3は、例えば、アルミニウム製またはステンレス製の角型電池槽缶である。
このような非水電解質型二次電池において、防爆弁4は、電池ケース3内の圧力が上昇した際に、外部へその圧力を開放する役割がある。この防爆弁4は、リチウムイオン電池の場合、一般的に約0.5〜1.0MPaで開くように設計されている。
正極用電極板12は、両面に正極合剤を保持させた集電体である。例えば、その集電体は厚さ約20μmのアルミニウム箔であり、ペースト状の正極合剤は、遷移金属のリチウム含有酸化物であるリチウムコバルト酸化物(LiCoO)に結着材としてポリフッ化ビニリデンと導電材としてアセチレンブラックとを添加後混練したものである。そして、正極用電極板12は、このペースト状の正極合剤をアルミニウム箔の両面に塗布後、乾燥、圧延、帯状に切断の手順で得られる。
負極用電極板14は、両面に負極合剤を保持させた集電体である。例えば、その集電体は厚さ10μmの銅箔であり、ペースト状の負極合剤は、グラファイト粉末に結着材としてポリフッ化ビニリデンを添加後混練したものである。そして、負極用電極板14はこのペースト状の負極合剤を銅箔の両面に塗布後、乾燥、圧延、帯状に切断の手順で得られる。
セパレータ15としては、多孔膜を用いる。例えば、セパレータ15は、ポリエチレン製微多孔膜を用いることができる。また、セパレータに含浸させる電解液は、例えば、エチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)及びジメチルカーボネート(DMC)を1:1:1の割合で混合した混合液に1mol/Lの六フッ化リン酸リチウムを添加したものを用いることができる。
このような非水電解質型二次電池Eの防爆弁4に隣接して、カートリッジケース(図示せず)を設け、このカートリッジケース内にガス噴出防止材を収容する。カートリッジケースの材料としては、SUS、Al、Al合金、Mg合金、Ti合金等に代表される金属材料、フッ素系樹脂等の高耐食性材料、ポリプロピレン、カーボンファイバ等の軽量材料、及びこれらの複合材料が挙げられる。
ガス噴出防止材は、カートリッジケース内に満杯に充填するよりも、例えば、10〜50容積%程度の空間を設けて充填することが好ましい。充填率が50容積%を未満ではガス噴出防止材が少なすぎるため、十分なガス噴出防止効果が得られない可能性がある一方、充填率が90容積%を超えると、噴出ガスの拡散性が悪くなり、ガス噴出防止材との接触効率が低くなるために、ガス噴出防止効果が低くなる虞がある。
本実施形態においては、ガス噴出防止材を構成する無機多孔質素材として、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主体とする結晶性化合物を用い、特にチャンネル型の細孔構造を有するものが好ましい。また、一酸化炭素やメタンなどの低分子量のガス成分の吸収性能の向上の観点からは、リチウムを含有するものが好ましい。
このガス噴出防止材は、リチウムを含有しない場合、Si/Al比が2〜5の範囲にあることが好ましい。Si/Al比が2未満では、一酸化炭素や炭化水素ガスなどの噴出ガスの吸収率が低下する一方、Si/Al比が5を超えると、特に低分子量の炭化水素ガスの吸収率が低下するため好ましくない。この無機多孔質素材は、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムの他に1種類以上の元素またはイオンを含んでいてもよい。
また、リチウムを含有する場合、リチウムの含有率は1〜20質量%であるのが好ましく、特に2〜5質量%であるのが好ましい。リチウムの含有率は1質量%未満では、低分子量ガス成分の吸収率の向上効果が十分でない一方、20質量%を超えてもそれ以上の低分子量ガス成分の吸収率の向上効果が得られないばかりか、無機多孔質素材の安定性を損なうおそれがある。この場合、Si/Al比が1〜2.4の範囲にあることが好ましい。Si/Al比が1未満では、一酸化炭素やメタンなどの噴出ガスの吸収率が低下する一方、Si/Al比が2.4を超えると、特に低分子量の炭化水素ガスの吸収率が低下するため好ましくない。
このような無機多孔質素材としては、ゼオライトが代表的であり、このゼオライトとしては、A型ゼオライト、X型ゼオライト及びβ型ゼオライトのいずれも用いることができるが、A型ゼオライトまたはX型ゼオライトが好ましい。また、一酸化炭素やメタンなどの低分子量のガス成分の吸収性能の向上の観点からは、リチウムをイオンの形態で含むゼオライトが好ましい。
また、無機多孔質素材は、細孔径が3〜10Åであるのが好ましく、特に5〜9Åであるのが好ましい。細孔径が3Å未満では、一酸化炭素や炭化水素ガスなどの噴出ガスの吸収率が低下する一方、10Åを超えると、特に低分子量の炭化水素ガスの吸収率が低下するため好ましくない。
さらに、無機多孔質素材は、比表面積が100〜1000m/gであるのが好ましい。無機多孔質素材の比表面積が100m/g未満では、無機多孔質素材と一酸化炭素や炭化水素ガスなどとの接触面積が小さく、噴出ガスの吸収率が小さくなる一方、比表面積が1000m/gを超えても噴出ガスの吸収率の向上効果が得られないばかりか、ガス噴出防止材の機械的強度が低下するため好ましくない。
上述したような無機多孔質素材は、100〜2000μm、特に500〜1500μmの平均粒子径を有するのが好ましい。平均粒子径が100μm未満では、噴出したガスと無機多孔質素材との接触効率が悪くなり、噴出防止効果が低下してしまう一方、平均粒子径が2000μmを超えると、噴出したガスが粒子の間を通過してしまい、噴出防止効果が低下する恐れがあるため好ましくない。
本実施形態のガス噴出防止材では、上述したような無機多孔質素材の実質的な平均粒子径を向上させる目的で、適当な手法を用いて成形してもよい。成形品の形状に特に制限はないが、噴出物の拡散性、充填性、取扱い易さを考慮すると、顆粒、粒状、ビーズ、ペレットなどの形状とするのが好ましい。
このような無機多孔質素材を用いた本実施形態のガス噴出防止材は、40%以上、特に50%以上のガス吸収率を有し、特にエタンガス、エチレンガス、プロパンガス、プロピレンガスなどの炭化水素ガスの吸収に優れた性能を発揮する。特に、リチウムを含有する場合には、一酸化炭素やメタンなどの低分子量ガス成分の吸収に優れた性能を発揮する。
上述したような本実施形態のガス噴出防止材は、着脱可能な接続部を備えたカートリッジケースに充填して、直接あるいは配管などを介して非水電解質型二次電池Eの防爆弁4を覆うように接続することにより、ガス噴出防止システムとすることができる。この場合、カートリッジケースに流入部と流出部を形成して、複数のカートリッジケースの流出部を接続することで、ガス噴出防止効果の向上を図ることができる。
そして、このガス噴出防止システムは、非水電解質二次電池などの蓄電器に設置して二次電池システムとすることができる。この場合、カートリッジケース内のガス噴出防止材が液体成分と接触するのを忌避する目的で、電池防爆弁とカートリッジケース内のガス噴出防止材との間に、液体成分とガス成分とを分離する気液分離手段を設けるのが好ましい。
この気液分離手段としては特に制限はないが、液化した電解液が再び気化することを防ぐ目的で、電池防爆弁とカートリッジケース内のガス噴出防止材との間に、電解液吸収材を配置するのが実用上は好ましい。
以下の実施例及び比較例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(試験装置)
本発明の二次電池のガス噴出防止材の評価試験装置として、図3に示す高温高圧でリチウムイオン電池から噴出する電解液分解ガスの挙動の模擬試験装置を製作した。
図3において、ガス噴出防止材の試験装置21は、混合ガス加熱収容容器22と、試料(ガス噴出防止材)充填容器23とを有し、これらは接続部材24,25を介して管路26により連通している。この管路26の途中には開閉弁27が設けられていて、試料充填容器23の出口側にはさらに捕集用のアルミニウムバッグ28が連通している。
また、接続部材24には、圧力計29が設けられているとともに、接続部材24,25には熱電対30,31が付設されている。そして、混合ガス加熱収容容器22と接続部材24,25と管路26とは、過熱手段としてのマントルヒータ(図示せず)により加熱可能となっていて、これらマントルヒータ及び熱電対30,31は、図示しない制御装置に接続していて、熱電対30,31の出力に応じてマントルヒータのオン・オフ制御が可能となっている。
(ブランク測定試験)
上述したようなガス噴出防止材の試験装置21において、混合ガス加熱収容容器22に表1に示す組成の混合ガスを、20℃において0.45MPaとなるように充填し、試料充填容器23にはガス噴出防止材の代わりに基準としてガラスウール10mLを充填した。
Figure 2012190768
続いて、開閉弁27を閉鎖した状態でマントルヒータにより、混合ガス加熱収容容器22、接続部材24,25及び管路26内が300℃以上となるように加熱した。混合ガスの膨張によって、混合ガス加熱収容容器22内の圧力が0.93MPaに達したら、開閉弁27を開放することにより、高温の混合ガスを管路26を経由して試料充填容器23に供給した。そして、試料充填容器23内で吸収しきれなかったガス成分を試料充填容器23の出口に設けたアルミニウムバッグ28で捕集した。このときのアルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.57Lであった。この捕集されたガス成分を分析した結果を表2に示す。
Figure 2012190768
(実施例1)
上記ブランク測定試験において、試料充填容器23に細孔径9Å、Si/Al=2.5のX型ゼオライト(カチオン:Ca型)10mL(6.77g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.27Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3に示す。
なお、ガス成分全体の吸収率及び各ガス成分の吸収率は、ブランク測定試験におけるアルミニウムバッグ28のガス捕集量およびガス成分分析の結果との比較に基づき算出した。
(実施例2)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径9Å、Si/Al=2.5のX型ゼオライト(カチオン:Na型)10mL(6.44g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.13Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3にあわせて示す。
(実施例3)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径5Å、Si/Al=2のA型ゼオライト10mL(6.86g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.16Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3にあわせて示す。
(実施例4)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径4Å、Si/Al=2のA型ゼオライト10mL(7.08g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.23Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3にあわせて示す。
(実施例5)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径3Å、Si/Al=2のA型ゼオライト10mL(7.14g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.34Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3にあわせて示す。
(実施例6)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径6Å、Si/Al=40のβ型ゼオライト10mL(7.57g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.34Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3にあわせて示す。
(比較例1)
実施例1において、試料充填容器23にケイ酸マグネシウム10mL(3.24g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.52gであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表3にあわせて示す。
また、実施例1〜6及び比較例1のガス噴出防止材の形状、平均粒子径、タップ密度及び比表面積を表4に示す。
Figure 2012190768
Figure 2012190768
表3から明らかなように、リチウムを含まない実施例1〜6の二次電池のガス噴出防止材は、一酸化炭素や炭化水素ガスの吸収率が高かった。特に細孔径5Å以上で、Si/Al比が2.5以下の実施例1〜3では、ガス吸収率、各成分の吸収率共に高かった。
(実施例7)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径5.6Å、Si/Al=2.12のリチウムイオン交換型ゼオライト10mL(7.09g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.16Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表5に示す。
(実施例8)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径5.6Å、Si/Al=2.12のリチウムイオン交換型ゼオライト10mL(6.71g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.14Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表5に示す。
(実施例9)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径6.1Å、Si/Al=2.5のリチウムイオン交換型ゼオライト10mL(7.00g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.13Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表5に示す。
(実施例10)
実施例1において、試料充填容器23に細孔径5.6Å、Si/Al=2.12のX型ゼオライト(カチオン:Na型)10mL(7.17g)を充填した以外は同様にして試験を行ったところ、アルミニウムバッグ28のガス捕集量は0.13Lであった。このときのガス成分全体の吸収率、及び各ガス成分の分析結果から算出した各ガス成分の吸収率を表5にあわせて示す。
また、実施例7〜10のガス噴出防止材の形状、平均粒子径、タップ密度及び比表面積を表6に示す。
Figure 2012190768
Figure 2012190768
表5から明らかなように、リチウムを含む実施例7〜9の二次電池のガス噴出防止材は、一酸化炭素や炭化水素ガスの吸収率が高く、特にリチウムを含まない実施例10と比較して、一酸化炭素やメタンガスなどの低分子量ガス成分の吸収率が大きく向上していた。特にSi/Al比が2.12である実施例7,8は、Si/Al比が2.5である実施例9よりも低分子量ガス成分の吸収率が大きく向上していた。
上述したような本発明のガス噴出防止材は、二次電池の内部に発生する可燃性や有毒性ガスの噴出を防止することができるので、二次電池の安全性及び環境問題に配慮するものとして産業上の利用可能性は極めて大きい。
1…正極端子(正極)
2…負極端子(負極)
3…電池ケース(筐体)
4…防爆弁
11…正極集電体(正極)
13…負極集電体(負極)
E…非水電解質型二次電池(二次電池)

Claims (12)

  1. 正極及び負極が電解液とともに封入された筐体と、前記筐体の内圧上昇時に前記筐体内部の高圧ガスを逃がすための防爆弁とを備える二次電池の異常時に噴出するガスを吸収するための二次電池のガス噴出防止材であって、
    二酸化ケイ素および酸化アルミニウムを主体とする無機多孔質素材からなることを特徴とする二次電池のガス噴出防止材。
  2. 前記無機多孔質素材は、Si/Al比が2〜5の範囲の元素構成比を有することを特徴とする請求項1に記載のガス噴出防止材。
  3. 前記無機多孔質素材はA型またはX型のゼオライトであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス噴出防止材。
  4. 前記無機多孔質素材がリチウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の二次電池のガス噴出防止材。
  5. 前記無機多孔質素材のリチウム含有率が1〜20質量%であることを特徴とする請求項4に記載の二次電池のガス噴出防止材。
  6. 前記無機多孔質素材は、Si/Al比が1〜2.4の範囲の元素構成比を有することを特徴とする請求項4又は5に記載のガス噴出防止材。
  7. 前記無機多孔質素材は、3Å〜10Åの細孔径を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガス噴出防止材。
  8. 前記無機多孔質素材は、比表面積が100〜1000m/gであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガス噴出防止材。
  9. 前期無機多孔質素材が、100〜2000μmの平均粒子径を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のガス噴出防止材。
  10. 前記無機多孔質素材が、粉体の成形品であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のガス噴出防止材。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載されたガス噴出防止材を使用したことを特徴とするガス噴出防止システム。
  12. 請求11に記載のガス噴出防止システムを備えたことを特徴とする二次電池システム。
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