JP2012189590A - 異なる打音を発する時打ち機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な異なる状況に応じて異なる打音または音を鳴らすことができる時計を提供する。
【解決手段】リピータ時打ち機構用の時打ち機構ユニットであって、軸Dの周りで枢動する筒部を備え、爪の付いたフックを支持する駆動プレートと、軸Dの周りで枢動し、ピンを支持する移動止めラチェットとを含み、ピンが、移動止めラチェットが枢動しているときに、フックを動作させるために、プレートの穴を通ってばねに反してフックに当接し、爪が、その位置に応じて、第1のアワーラチェット13と一体に枢動する下流段階1の筒部ラチェット11の枢動を可能にするか、または阻止する時打ち機構ユニットである。下流段階1が第2のアワーラチェット15を含み、第2のアワーラチェット15が、軸Dの周りで枢動し、その歯列が、第1のアワーラチェット13の歯列と同方向に寄っている。
【選択図】図4

Description

本発明は、時計のリピータ時打ち機構用の時打ち機構ユニットであって、枢動軸の周りで枢動できるように取り付けられた筒部を備える駆動プレートを含み、駆動プレートがクリックを支持し、このクリックが、ばねによって軸に向けて戻される爪の付いたフックを備え、前記機構ユニットがさらに移動止めラチェットを含み、この移動止めラチェットが、軸の周りで枢動し、ピンを支持し、前記移動止めラチェットが枢動するときに、ピンが、フックを動作させるために駆動プレートの穴を通ってばねに反してクリックに当接し、フックの爪が、その位置に応じて、下流段階に含まれる筒部ラチェットの枢動を可能にするか、または阻止し、筒部ラチェットが、筒部において同軸に枢動するように、かつ第1のアワーラチェットと一体に軸の周りで枢動するように取り付けられる時打ち機構ユニットに関する。
また、本発明は、このタイプの時打ち機構ユニットを含むリピータ時打ち機構に関する。
また、本発明は、このタイプの少なくとも1つの時計ムーブメントおよび少なくとも1つの時打ち機構を含む時計に関する。
本発明は、腕時計学の分野に関し、より詳細には、時打ち機構、特にリピータを含む時計の分野に関する。
リピータ時打ち機構は、構成要素が多く、製造および組立て操作に慎重さを要し時間がかかるという点で、特別な時計である。時打ち機構を備える複雑時計は、少なくとも18世紀から知られているが、1763年から20世紀中頃までは、いくつかの文献でしか主題とされていなかった。複雑時計、特にグランソヌリおよびリピータの製作者によく知られている参考文献は、Francois Lecoultre著、Editions Horlogeres(Bienne)編の「Les montres compliquees」(「複雑腕時計」)(非特許文献1)であり、本発明の説明が紛らわしくならないように、この参考文献を参照として組み込む。
ROTH & GENTA HAUTE HORLOGERIEの欧州特許出願公開第1429214A1号(特許文献1)に、時打ち機構が動作している間に時間設定機構の作動を防止する機構が開示されており、この機構は、時間設定レバーを係止する手段を備え、静止位置と動作位置の間で移動させることができる時打ち機構の可動部品にレバーを接続する。この係止手段は、可動部品がその静止位置から動かされて離れるやいなやレバーを係止する。この機構は、歯付き区域に加えて、筒部ラチェット、アワーラチェット、移動止めラチェットを含み、歯付き区域はクォーターラックと噛み合うようになっており、自由に枢動するように構成され、フィンガによって駆動することができる。この区域およびラックピニオンは、時打ち機構が始動されると解放される。
PATEK PHILIPPE SAのスイス特許出願公開第689337A5号(特許文献2)には、4つのクォーターラックおよび4つのクォーターカムを備える、各クォーターごとに異なる音を鳴らすチャイム時計が開示されている。この時計は、筒部ラチェット、アワーラチェット、および移動止めラチェットを含む。
SEIKO EPSON CORPの欧州特許出願公開第1879086A1号(特許文献3)には、駆動ラチェット、移動止めラチェット、および単一のアワーラチェットを備える時打ち腕時計が開示されている。
CHRISTOPHE CLARETの欧州特許出願公開第1770453A1号(特許文献4)には、2つの時間帯に対応する打音の選択を可能にするための複式時打ち機構が提示されている。
DUBOIS & DEPRAZのスイス特許第633376D号(特許文献5)には、ムーブメントプレートに固定された独立したフレームによって機構が完全に支持されたリピータ腕時計が開示されている。
欧州特許出願公開第1429214A1号 スイス特許出願公開第689337A5号 欧州特許出願公開第1879086A1号 欧州特許出願公開第1770453A1号 スイス特許第633376D号
Francois Lecoultre著、Editions Horlogeres(Bienne)編の「Les montres compliquees」(「複雑腕時計」)
本発明は、午前と午後、昼と夜、または第1の時間帯と第2の時間帯など、様々な異なる状況に応じて異なる打音または音を鳴らすことができるようにする時計を提案することによって、従来技術に勝る時計を提案する。
したがって、本発明は、時計のリピータ時打ち機構用の時打ち機構ユニットに関し、このユニットは、枢動軸の周りで枢動できるように取り付けられた筒部を備える駆動プレートを含み、駆動プレートがクリックを支持し、クリックが、ばねによって軸に向けて戻される爪の付いたフックを備え、ユニットがさらに移動止めラチェットを含み、移動止めラチェットが、軸の周りで枢動し、ピンを支持し、移動止めラチェットが枢動するときに、ピンが、フックを動作させるために駆動プレートの穴を通ってばねに反してクリックに当接し、フックの爪が、その位置に応じて、下流段階に含まれる筒部ラチェットの枢動を可能にするか、または阻止し、筒部ラチェットが、筒部において同軸に枢動するように、かつ第1のアワーラチェットと一体に軸の周りで枢動するように取り付けられ、かつこのユニットは、枢動する下流段階がさらに、軸の周りで枢動する少なくとも1つの第2のアワーラチェットを含み、第2のアワーラチェットの歯列が、第1のアワーラチェットの歯列と同方向に寄っていることを特徴とする。
さらに、本発明は、このタイプの時打ち機構ユニットを備えるリピータ時打ち機構に関し、この機構は、一方では、第1のアワーラチェットと協働する、第1のハンマを振るための第1の持上げ部片をさらに含み、他方では、第1の持上げおよび打撃部片とは異なる第2のハンマを振り、少なくとも1つの第2のアワーラチェットと協働する第2の持上げ部片をさらに含み、さらに、フックを動作させることによって時打ち機構ユニットの枢動を制御する時打ち機構制御機構を含むことを特徴とする。
さらに、本発明は、少なくとも1つの時計ムーブメントおよび少なくとも1つの時打ち機構を含む時計に関し、時計ムーブメントは、時打ち機構を制御するように構成される。
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めばより明瞭に理解されよう。
本発明による、時計機構、リピータ時打ち機構、時打ち機構ユニット、および時打ち機構ユニットの下流段階を備える時計の概略ブロック図である。 本発明による時打ち機構と時打ち機構ユニットの下流段階とを含むリピータ時打ち機構の概略部分図である。 本発明による下流段階を備える時打ち機構ユニットの概略部分分解図である。 本発明による時打ち機構ユニットの下流段階の概略斜視図である。 図4の下流段階の概略平面図である。 平面AAに沿った図5の時計の概略断面図である。 平面BBに沿った図5の時計の概略断面図である。 図4の下流段階に含まれる第1のアワーラチェットの概略斜視図である。 図4の下流段階に含まれる第2のアワーラチェットの概略斜視図である。 図4の下流段階に含まれるラックピニオンの概略斜視図である。 駆動アーバーと組み立てられて協働する図3の円錐滑車モジュールの概略斜視図である。 図11と同様であるが、反対側から見た部分図である。 図3の時打ち機構ユニットに含まれる駆動プレートの概略斜視図であり、駆動プレートにクリックが取り付けられ、クリックは、爪の付いたフックを有し、ばねを備え、図示したクリックが、やはり時打ち機構ユニットに属する移動止めラチェットに含まれるピンと協働し、駆動プレートが、移動止めラチェット、およびやはり時打ち機構ユニットに含まれるホイールと組み立てられている。 図13のサブアセンブリの概略上面図である。 クリック爪と移動止めラチェットとの協働の、簡略化した概略部分平面図である。 図13の平面AAに沿った図3のサブアセンブリの概略部分断面図である。 図13のサブアセンブリの概略底面図である。 図14の平面BBに沿った図13のサブアセンブリの概略部分断面図である。 図14の平面CCに沿った図13のサブアセンブリの概略部分断面図である。 図13のサブアセンブリの移動止めラチェットの概略斜視図である。 図13のサブアセンブリの駆動プレートのみの概略斜視図である。 図2のリピータ時打ち機構に含まれる期間基準カムの概略斜視図である。 図21のカムと協働するようになっているフィーラースピンドルを備える図2のリピータ時打ち機構の詳細の概略部分斜視図である。 持上げ部片が枢動できるようにする位置での、図2のリピータ時打ち機構に含まれるハンマ持上げ部片に対する図22のフィーラースピンドルの概略底面図である。 持上げ部片を係止する位置でのフィーラースピンドルを示す図23と同様の図である。
本発明は、腕時計学の分野に関し、より詳細には、リピータ時打ち機構を含む時計の分野に関する。
図1に、複雑な時計1000、特に腕時計の構成を示す。この時計1000は、リピータ時打ち機構100を制御する時計ムーブメント200を従来の様式で含む。リピータ時打ち機構は、時計ムーブメント200と連係する時打ち機構制御機構を含む。
図2に、本発明によるリピータ時打ち機構100の一部を示す。グランソヌリまたはリピータ時打ち機構、特にミニッツリピータの従来の構成要素を全部は図示していない。当業者は、前述の論文「Les montres compliquees」(非特許文献1)を参照して、これらの構成要素の通常の組合せを把握することができる。
図2に、時打ち機構の情報収集部材、すなわちアワースネール101、クォータースネール102、およびサプライズ103Aを備えるミニッツスネール103を示す。解放レバー105が図示されており、解放レバー105は、ばね107およびクリック109を備え、クリック109は、本明細書で以下に述べる移動止めラチェット9と協働するようになっている。ミニッツラック110およびクォーターラック111が見えており、また、時間の回数だけ打ち鳴らすために、ゴング117の下に配置されたゴング(図示せず)を第1のハンマ108で打ち鳴らす第1の持上げ部片58と、ゴング117と協働する第2のハンマ106を振るための第2の持上げ部片56がある。図が見づらくならないようにゴングは1つだけ示す。分の回数だけ打ち鳴らすために、持上げ部片112が小さなハンマ113を駆動する。時打ち機構を巻き取るためのラック115が一部見えている。これは、本明細書で以下に述べるラックピニオン14と協働するようになっている。ミニッツフック116がクォーターラック111に固定されて、打ち鳴らすべき分の回数およびクォーターの回数に応じて時打ち機構を制止し、この機構がクォーターと分の間で空転するのを防止する。したがって、ミニッツラック110は常に同じ静止位置で停止する。
時打ち機構100は駆動手段を含み、これは好ましくは実際の時計ムーブメント200のものとは異なる。本明細書では、この駆動手段について詳細には説明しない。この駆動手段は、一般には使用者がラックプッシュ部片などに作用を及ぼすことによって動力を与えられるぜんまい箱やばねなどの形態を取ることができる。この駆動手段は、1回または複数回の時打ちを動作させるのに必要なエネルギーを提供する。本明細書では単純に、時打ち機構の音を発生するホイールセットにエネルギーを伝達する駆動アーバー120で表す。
この駆動アーバー120は、従来の様式で時打ち機構ユニット2を稼動させる。本発明は、より詳細には、新規の機能を提供することができるようにするこのユニット2の特別な構成に関する。より詳細には、本発明は、ユニット2の下流段階1に関し、この段階1は、時打ち機構ユニット2の最も下流の段階であり、すなわち、時打ち機構100に含まれる1つまたは複数のハンマ持上げ部片58、56にエネルギーを直接伝達して、1つまたは複数のハンマによるゴング117やベルなどの打ち鳴らしを作動させる段階である。
図3に示し、本明細書で説明する時打ち機構ユニット2は従来型のものである。しかし、本発明を別の構成に適合させることもできる。通常は、このユニット2は、枢動軸Dの周りで枢動できるように取り付けられた筒部4を有する駆動プレート3を含む。
この駆動プレート3がクリック5を支持する。クリック5は、ばね7によって軸Dに向かって戻される爪6Aの付いたフック6を含む。
ユニット2は移動止めラチェット9を含み、移動止めラチェット9は、特に図2の場合には時打ち機構制御機構10と協働するように構成され、解放レバー105のクリック109によって駆動される。図19に示すこの移動止めラチェット9はピン8を支持し、ピン8は、駆動プレート3の穴3Aを通ってクリック5に作用することができる。したがって、このクリック5は、このピン8の作用によって、ばね7に反して好ましくはほぼ半径方向に、すなわちプレート3の周縁部に向かって移動可能である。
図4に示すように、下流段階1は筒部ラチェット11を含み、筒部ラチェット11は、軸Dの周りで枢動できるように駆動プレート3の筒部4に取り付けられるように構成される。図14Aに示すように、この筒部ラチェット11は、設けられた歯列12によってフック6の爪6Aと協働するようになっている。爪6Aは、その位置に応じて、筒部ラチェット11の枢動を可能にするか、または阻止する。
この筒部ラチェット11は、第1のアワーラチェット13と一体に軸Dの周りで枢動するように取り付けられ、第1のアワーラチェット13は、このタイプのリピータ時打ち機構100に含まれるハンマを振るための第1の持上げ部片58と協働するように構成される。
本発明は、より詳細には、時計のリピータ時打ち機構100用の時打ち機構ユニット2に関し、ユニット2は、枢動軸Dの周りで枢動できるように取り付けられた筒部4を有する駆動プレート3を含み、駆動プレート3はクリック5を支持し、クリック5は、ばね7によって軸Dに向かって戻される爪6Aの付いたフック6を含む。さらに、このユニット2は移動止めラチェット9を含み、移動止めラチェット9は、軸Dの周りで枢動し、ピン8を支持し、ピン8は、移動止めラチェット9が枢動するときに駆動プレート3の穴3Aを通ってばね7に反してクリック5に当接して、フック6を動作させる。フック6の爪6Aは、その位置に応じて、下流段階1に含まれる筒部ラチェット11の枢動を可能にするか、または阻止し、筒部ラチェット11は、筒部4において同軸で枢動するように、かつ第1のアワーラチェット13と一体に軸Dの周りで枢動するように取り付けられる。
本発明によれば、この枢動する下流段階1は、軸Dの周りで枢動する少なくとも1つの第2のアワーラチェット15をさらに含み、第2のアワーラチェット15の歯列は、第1のアワーラチェット13の歯列と同方向に寄っている。
本発明によれば、図4に示すように、下流段階1は、少なくとも1つの第2のアワーラチェット15をさらに含み、第2のアワーラチェット15は、軸Dの周りで枢動可能であるように、かつこのタイプのリピータ時打ち機構10に含まれるハンマ持上げおよび打撃部片と協働するように構成される。このハンマ持上げおよび打撃部片は、第1の持上げ部片58と同じでもよいが、好ましくは、同じ時打ち機構100に属する第2のハンマ持上げおよび打撃部片56である。
本明細書では以下、第2のアワーラチェットがただ1つである好ましい場合に関して本発明を説明する。しかし、必要であれば、異なる持上げ部片の作動を制御するために、より多数のアワーラチェットを備えるような設計を企図することもできることは当業者には明らかである。実際、本明細書で以下に述べるように、本発明の原理は、様々な状況に応じて異なる打音または音を発生することができるようにするものである。本明細書では、午前と午後、すなわちAMとPMで異なる場合について本発明を述べるが、同様に他の期間に適用することもでき、そのような期間は、長さが等しくても等しくなくてもよい。
好ましくは、この少なくとも1つの第2のアワーラチェット15は、第1のアワーラチェット13と一体に軸Dの周りで枢動するように取り付けられる。本明細書では詳細には説明しない一変形形態では、第2のラチェット15は、例えば長円形の穴とピンを組み合わせることによって、第1のラチェット13に対して軸Dの周りで枢動できる角度可動性を有することができる。
好ましくは、図面に示すように、第1のアワーラチェット13は、軸D上に中心を取った少なくとも1つの第1の角度区域内に歯列33を含む。第2のアワーラチェット15も同様に、軸D上に中心を取った少なくとも1つの第2の角度区域内に歯列35を含む。有利には、第1の角度区域または第2の角度区域の少なくとも一部が、それぞれ第2の角度区域または第1の角度区域からずれており、それにより、第1のアワーラチェット13と少なくとも1つの第2のアワーラチェット15が、異なる持上げ部片と協働できるようになっており、図面に示した特定の場合には、少なくとも1つの第2のアワーラチェット15が、第1のアワーラチェット13と協働するように構成された第1の持上げおよび打撃部片58とは異なる第2の持上げおよび打撃部片56と協働できるようになっている。
好ましくは、歯列33は、軸D上に中心を取った少なくとも1つの第1の角度区域にわたって広がり、第1の角度ピッチP1で三角形の歯を有し、その一辺が枢動軸Dに向かって延びている。
同様に、好ましくは、歯列35は、軸D上に中心を取った少なくとも1つの第2の角度区域にわたって広がり、第2の角度ピッチP2で三角形の歯を有し、その一辺が枢動軸Dに向かって延びている。
好ましくは、図2に示すように、時計1000の厚さを抑えるためにハンマ108と106をずらすことができるように、対応する持上げ部片56および58が引き離される。したがって、好ましくは、第1のラチェット13の歯列33と第2のラチェット15の歯列35は、軸Dに対してある中心角だけ角度をずらされ、この角度は、図4に示すように、一方として、枢動軸Dと第1の持上げおよび打撃部片58の枢動軸を結んだ線と、枢動軸Dと第2の持上げおよび打撃部片56の枢動軸を結んだ線とによって成される中心角ACの値と、他方として、第1の角度ピッチP1と第2の角度ピッチP2の小さい方よりも小さい値の角度シフトDAとの和である。この値DAはゼロでもよいが、明瞭に聞こえる連続音または変調音を生み出すことができる値であるとき、例えばミリ秒のオーダーでの時間差に対応する値DAであるときに音響効果がより良い。
図面に示す好ましい構成では、第2の角度ピッチP2が第1の角度ピッチP1と等しい。
好ましくは、下流段階1はさらにラックピニオン14を含み、ラックピニオン14は、第1のアワーラチェット13と一体に軸Dの周りで枢動するように取り付けられ(図10参照)、このタイプのリピータ時打ち機構100に含まれるラック115と協働するように構成される。
さらに、本発明は、枢動軸Dの周りで枢動できるように取り付けられた筒部4を備える駆動プレート3を含むリピータ時打ち機構100用のこのタイプの時打ち機構ユニット2に関し、駆動プレート3はクリック5を支持し、クリック5は、ばね7によって軸Dに向けて戻される爪6Aの付いたフック6を備え、またクリック5は、ユニット2の移動止めラチェット9に設けられたピン8の作用によってばね7に反して移動可能であり、移動止めラチェット9は時打ち機構制御機構10と協働するように構成される。本発明によれば、このユニット2は、前述したような下流段階1を少なくとも1つ含む。
好ましくは、筒部ラチェット11の筒部16は円筒形ショルダ17を含み、円筒形ショルダ17は、ユニット2に含まれる枢動可能なクォーターラックピニオン19(図3)を受け取るように構成される。このピニオン19は、このタイプの時打ち機構100のクォーターラック111と協働するように構成され、ピン21を支持する。
したがって、時打ち機構ユニット2は、筒部ラチェット11に設けられた筒部16において枢動可能なクォーターラックピニオン19を含み、クォーターラックピニオン19は好ましくはピン21を支持する。この筒部16は、ユニット2に設けられたフィンガ22を枢動させる手段18を含み、フィンガ22は、軸Dの周りで枢動可能であり、ピン21と協働するための支承面23を含み、フィンガ22を駆動させることができる単一の枢動方向でクォーターラックピニオン19が枢動するときにユニット2を枢動させる。
この筒部16は、ユニット2に設けられたフィンガ22に関して、例えばケリーブッシングなどの形態での枢動駆動手段18を含む。図3に示すこのフィンガ22は支承面23を含み、支承面23は、ピン21と協働してピニオン19を駆動するように構成される。フィンガ22は、下流段階1と一体であり、またはケリーブッシングを介して下流段階1に固定され、それにより、ピニオン19が、クォーターラック111のみによって設定される位置に停止できるようにする。したがって、支承面23とピン8の間の角度シフトは、時打ち機構が始動する前に、打ち鳴らすべき時間の回数に応じて増加する。
好ましくは、駆動プレート3の筒部4は、リピータ時打ち機構100の駆動アーバー120と協働するように構成された、例えばケリーブッシングなどの形態の枢動駆動手段を含む。
駆動プレート3は、このタイプのリピータ時打ち機構100に含まれる時打ち機構制御機構10もしくは解放レバー105またはこのタイプのレバー105のクリック109の作用によってフック6を動作させるために、移動止めラチェット9のピン8が通る穴3Aを含む。
図13乃至図19は、下流段階1を支持するようになっている時打ち機構ユニット2の下部サブアセンブリの詳細な組立てを示す。図15〜図18が1つの特定の変形形態を示し、この変形形態では、移動止めラチェット9は、時打ち機構10の他の機能のために使用される別個のホイール118と並置され、それぞれピンを介してフック5に作用することができるが、同時には作用できない。この特定の変形形態はまた、他の用途のための周縁歯列119を備える駆動プレート3も含む。
図面に示すように、本発明による機構は、ミニッツリピータまたはグランソヌリのために使用することができる。特にグランソヌリの場合には、時計ムーブメント200は、スネール101、102、および103を駆動し、これらが常に正確な時刻基準を与えている。自動で行われるにせよ手動で行われるにせよ、時打ち機構の解放により、解放レバー105の第1のクリック109が移動止めラチェット9に対して作用し、ラチェットを枢動させる。したがって、ラチェット9によって支持されたピン8は、駆動プレート3の穴3A内で移動してフック6を押し、それにより、ばね7の静止位置でフック6の爪6Aと噛み合っていた筒部ラチェット11の歯列12を解放する。すると、下流段階1が、軸Dの周りで自由に枢動することができるようになる。クォーターラック111およびミニッツラック110と協働するばねの作用により、下流段階1はラックピニオン14の作用によって枢動され、ラックピニオン14は、ラックアームがアワースネール101に突き当たって停止するまでラック115によって連続的に駆動される。クォーターラック111のばねは、クォーターラック111のアームがクォータースネール102に突き当たって停止するまでクォーターラックピニオン19を駆動する。ミニッツラック110のアームは、クォーターラック111の移動により、従来の様式でミニッツスネール103に位置される。時打ち機構が稼動されるとき、ピン8が解放され、ばね7が、筒部ラチェット11の歯列12によって下流段階1を再び結合させ、歯列12はフック6の爪6Aに噛み合わされ、爪6Aが、様々な持上げ部片をそれぞれのハンマに対して作動させる。
また、本発明は、このタイプの時打ち機構ユニット2を含むリピータ時打ち機構100に関する。本発明によれば、リピータ時打ち機構はまた、一方では、第1のアワーラチェット13と協働する、第1のハンマ108を振る第1の持上げ部片58を含み、他方では、第1の持上げおよび打撃部片58とは異なる、少なくとも1つの第2のアワーラチェット15と協働する第2の持上げ部片56を含み、さらに、フック6を動作させることによって時打ち機構ユニット2の枢動を制御する時打ち機構制御機構10を備える。
このリピータ時打ち機構100は、枢動軸Dの周りで枢動できるように取り付けられた駆動アーバー120を含み、駆動アーバー120に時打ち機構ユニット2が取り付けられ、時打ち機構100に含まれる第1の持上げ部片58と第2の持上げ部片56を制御して、少なくとも1つのハンマ108を作動させる。時打ち機構100は、時打ち機構ユニット2の枢動を制御するように構成された主時打ち機構制御機構10、および/もしくは解放レバー105、ならびに/またはレバー105のクリック109を含む。1つの好ましい実施形態では、時打ち機構制御機構10は解放レバー105を含み、直接、またはレバー105に設けられたクリック109を介して時打ち機構ユニット2の枢動を制御する。
時打ち機構100は、第1の持上げ部片58によって作動されるように構成された少なくとも1つの第1のハンマ108と、第2の持上げ部片56によって作動されるように構成された好ましくは少なくとも1つの第2のハンマ106とを含む。
本発明の有利な特徴によれば、時打ち機構100は、図21に示すカム51を含み、カム51は、第1の期間と第2の期間を区別する情報を時打ち機構100に与えるように構成され、第1の期間中に第1のアワーラチェット13と第2のアワーラチェット15のどちらか一方のみを操作し、第2の期間中に他方を操作する、または第1のアワーラチェット13と第2のアワーラチェット15を両方同時に操作する。
図21に示すように、軸D1の周りで枢動するカム51は、第1の期間に対応する第1の経路52と、第2の期間に対応する第2の経路53とを含み、枢動フィーラースピンドル54に設けられたフィンガ54A(図22)がそれらの経路を連続的に進む。軸D2の周りで枢動するこのフィーラースピンドル54は爪55を含む。軸D2は、好ましくは軸D1と平行であり、これはまた好ましくは軸Dと平行である。この爪55は、フィンガ54Aが第1の期間または第2の期間に対応する経路を進むときには、図24に示すように第2の持上げ部片56に設けられた持上げ部片の爪57と協働し、持上げ部片の爪57に引っ掛かって持上げ部片を係止するように構成され、また、フィンガ54Aがそれぞれ第2の期間または第1の期間に対応する経路を進むときには、図23に示すように持上げ部片の爪57が通り過ぎて第2の持上げ部片56が枢動できるようにする。
特定の用途では、第1の期間は午前であり、第2の期間は午後であり、またはその逆である。このとき、カム51は24時間カムであり、時打ち機構の下に位置され、歯車比1/2で筒車によって駆動される。カムは24時間で1回転する。
このカム51を図21に示し、カム51は、フィーラースピンドル54のフィンガ54Aが経路52から経路53に乗り上がるときに保持状態を保証するためのばね59を備えている。したがって、フィーラースピンドル54の爪55は、上に向かうこの突発的な移動の際に、持上げ部片56の爪57に対して浮き上がらないようにしてある。
さらに、カム51は、日付表示機構用の解放フィンガ114を含む。
第2の持上げおよび打撃部片56は、第1のハンマ108および/または第2のハンマ106を駆動するように構成される。好ましくは、図面に示すように、第2の持上げおよび打撃部片56は第2のハンマ106のみを駆動する。
午前と午後を区別する時打ち機構のこの用途(好ましいが非限定的である)では、フィンガ54Aが午前に対応する経路を進むとき、持上げ部片56は、その爪57と、フィーラースピンドル54のフィンガ55の爪55とによって係止される。したがって、午前中は、この持上げ部片56は動くことができず、第2のハンマ106が動作しないようにする。したがって、時打ち機構は、従来の様式で、1つのゴングなどに対して1つのハンマを用いて作動される。
午後には、フィーラースピンドル54は、持上げ部片56の爪57を爪55から解放し、したがって爪57が自由に枢動することができるようになる。時打ち機構制御機構10が時打ち機構ユニット2に対して作用し、下流段階1の枢動を開始させるとき、ラチェット13および15がそれぞれ持上げ部片58および56を作動させ、これがハンマ108および106の動作を開始させる。これらの持上げ部片が単一のゴングに対して作用することも可能であるが、共鳴効果が音響的に好ましくないことがあり、2つのハンマ108および106によって別々のゴングを打ち鳴らすことが使用者にはより好ましい。角度シフトDAがゼロの場合、打音は同期する。シフトDAがゼロでない場合、例えばバロックリュートやハープシコードの重なり合う音など、変調して延ばされた音の形態で、より好ましい効果が生み出される。
設計上、ユニット1でラチェット13およびラチェット15を角度的に移動させることができる場合、かつ位置係止手段が提供されている場合、腕時計製作者は、クライアントの望みに応じて特定のシフトDAを調節することができることに留意されたい。
好ましくは、時打ち機構100では、軸Dと第1の持上げおよび打撃部片58の枢動軸を結んだ線と、軸Dと第2の持上げおよび打撃部片56の枢動軸を結んだ線とが、軸Dを中心として中心角ACを成し、第1のアワーラチェット13は、軸D上に中心を取った少なくとも1つの第1の角度区域内に第1の角度ピッチP1で歯列33を有し、第2のアワーラチェット15は、軸D上に中心を取った少なくとも1つの第2の角度区域内に第2の角度ピッチP2で歯列35を含み、歯列33と歯列35は、軸Dに対してある中心角だけ角度をずらされ、この角度は、一方として、中心角ACの値と、他方として、第1の角度ピッチP1と角度ピッチP2の小さい方よりも小さい値の角度シフトDAとの和である。
さらに、本発明は、少なくとも1つの時計ムーブメント200および少なくとも1つの時打ち機構100を含む時計1000に関し、時計ムーブメント200は、時打ち機構100を制御するように構成される。
本発明は、既存のリピータ時打ち機構を大幅に変更することなく異なる時打ち機構/ストライク機構を製造できるようにする。
また、複数のカム、または複数の経路を有するカムを使用することもできる。特に、要求に応じて時間帯プッシュ部片を時打ち機構の解放と連動させることによって、対象の時間帯に専用のカムを選択することができる。第2の時間帯に専用のハンマとゴングを使用することによって、時打ち機構が示す時刻を容易に聞き分けることができる。本発明の使用に制限はないので、この時間帯の適用を、本明細書で述べたAM/PMでの用途、あるいは昼/夜または他の用途と組み合わせることもできることは明らかである。例えば、適切な適用法を構成することによって、北半球または南半球での日の出の時間を打ち鳴らすことができる。
本明細書で述べるAM/PMでの用途の例に戻ると、本発明の一変形形態では、カムは、持上げ部片58の結合解除を開始するために使用することもできる。そのような場合、時打ち機構は、午前中に1つのゴングを鳴らし、午後は別のゴングを鳴らす。

Claims (19)

  1. 時計のリピータ時打ち機構(100)用の時打ち機構ユニット(2)であって、
    枢動軸(D)の周りで枢動できるように取り付けられた筒部(4)を備える駆動プレート(3)を含み、前記駆動プレート(3)がクリック(5)を支持し、前記クリック(5)が、ばね(7)によって前記軸(D)に向けて戻される爪(6)の付いたフック(6)を含み、前記ユニット(2)がさらに移動止めラチェット(9)を含み、前記移動止めラチェット(9)が、前記軸(D)の周りで枢動し、ピン(8)を支持し、前記移動止めラチェット(9)が枢動するときに、前記ピン(8)が、前記フック(6)を動作させるために前記駆動プレート(3)の穴(3A)を通って前記ばね(7)に反して前記クリック(5)に当接し、前記フック(6)の前記爪(6)が、その位置に応じて、下流段階(1)に含まれる筒部ラチェット(11)の枢動を可能にするか、または阻止し、前記筒部ラチェット(11)が、前記筒部(4)において同軸に枢動するように、かつ第1のアワーラチェット(13)と一体に前記軸(D)の周りで枢動するように取り付けられる前記時打ち機構ユニット(2)において、
    前記枢動する下流段階(1)がさらに、前記軸(D)の周りで枢動する少なくとも1つの第2のアワーラチェット(15)を含み、前記第2のアワーラチェット(15)の歯列が、前記第1のアワーラチェット(13)の歯列と同方向に寄っていることを特徴とする、時打ち機構ユニット(2)。
  2. 少なくとも1つの第2のアワーラチェット(15)が、前記第1のアワーラチェット(13)と一体に前記軸(D)の周りで枢動するように取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  3. 前記第1のアワーラチェット(13)が、前記軸(D)上に中心を取られた少なくとも1つの第1の角度区域内に歯列(33)を含み、前記第2のアワーラチェット(15)が、前記軸(D)上に中心を取られた少なくとも1つの第2の角度区域内に歯列(35)を含み、前記第1の角度区域または前記第2の角度区域の少なくとも一部分が、それぞれ前記第2の角度区域または前記第1の角度区域からずれており、それにより、前記第1のアワーラチェット(13)と前記少なくとも1つの第2のアワーラチェット(15)が別々の持上げ部片と協働できるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  4. 前記第1のアワーラチェット(13)が、前記軸(D)上に中心を取られた少なくとも1つの第1の角度区域内に歯列(33)を含み、第1の角度ピッチ(P1)で三角形の歯を有し、前記歯の一辺が、前記枢動軸(D)に向かって延びていることを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  5. 前記第2のアワーラチェット(15)が、前記軸(D)上に中心を取られた少なくとも1つの第2の角度区域内に歯列(35)を含み、第2の角度ピッチ(P2)で三角形の歯を有し、前記歯の一辺が、前記枢動軸(D)に向かって延びていることを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  6. 前記第2の角度ピッチ(P2)が前記第1の角度ピッチ(P1)と等しいことを特徴とする、請求項4または5に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  7. さらに、前記第1のアワーラチェット(13)と一体に前記軸(D)の周りで枢動するように取り付けられたラックピニオン(14)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  8. クォーターラックピニオン(19)を含み、前記クォーターラックピニオン(19)が、前記筒部ラチェット(11)に設けられた筒部(16)において枢動可能であり、前記クォーターラックピニオン(19)がピン(21)を支持し、前記筒部(16)が、前記ユニット(2)に設けられたフィンガ(22)を枢動させる手段(18)を含み、前記フィンガ(22)が、前記軸(D)の周りで枢動可能であり、前記ピン(21)と協働するための支承面(23)を含み、前記フィンガ(22)を駆動させることができる単一の枢動方向で前記クォーターラックピニオン(19)が枢動するときに前記ユニット(2)を枢動させることを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)。
  9. さらに、一方では、前記第1のアワーラチェット(13)と協働する、第1のハンマ(108)を振るための第1の持上げ部片(58)を含み、他方では、前記第1の持上げおよび打撃部片(58)とは異なる第2のハンマ(106)を振り、前記少なくとも1つの第2のアワーラチェット(15)と協働するための第2の持上げ部片(56)を含み、さらに、前記フック(6)を動作させることによって前記時打ち機構ユニット(2)の枢動を制御する時打ち機構制御機構(10)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の時打ち機構ユニット(2)を含むリピータ時打ち機構(100)。
  10. 駆動アーバー(120)を含み、前記駆動アーバー(120)が、枢動軸(D)の周りで枢動できるように取り付けられ、前記時打ち機構ユニット(2)が、前記第1の持上げ部片(58)および前記第2の持上げ部片(56)を制御するように前記駆動アーバー(120)に取り付けられることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のリピータ時打ち機構(100)。
  11. 前記時打ち機構制御機構(10)が解放レバー(105)を含み、前記解放レバー(105)が、直接、または前記レバー(105)に含まれるクリック(109)を介して、前記時打ち機構ユニット(2)の枢動を制御することを特徴とする、請求項9に記載のリピータ時打ち機構(100)。
  12. 前記第1のアワーラチェット(13)の前記歯列(33)と前記第2のアワーラチェット(15)の前記歯列(35)とが、前記軸(D)に対してある中心角だけ角度をずらされ、前記中心角が、一方として、前記軸(D)と前記第1の持上げおよび打撃部片(58)の枢動軸を結んだ線と、前記軸(D)と前記第2の持上げおよび打撃部片(56)の枢動軸を結んだ線とによって形成される中心角(AC)の値と、他方として、前記第1の角度ピッチ(P1)と第2の角度ピッチ(P2)の小さい方よりも小さい値の角度シフト(DA)との和であることを特徴とする請求項3、4、5および9のいずれか一項に記載のリピータ時打ち機構(100)。
  13. 前記第1のアワーラチェット(13)と一体に前記軸(D)の周りで枢動するように取り付けられたラックピニオン(14)を駆動するためのラック(115)を含むことを特徴とする、請求項9に記載のリピータ時打ち機構(100)。
  14. 前記筒部ラチェット(11)に含まれる筒部(16)において枢動可能なクォーターラックピニオン(19)を駆動するためのクォーターラックを含み、前記クォーターラックピニオン(19)がピン(21)を支持し、前記筒部(16)が、前記ユニット(2)に含まれるフィンガ(22)を枢動させる手段(18)を含み、前記フィンガ(22)が、前記軸(D)の周りで枢動可能であり、前記ピン(21)に対する支承面(23)を含み、前記フィンガ(22)を駆動させることができる単一の枢動方向で前記クォーターラックが枢動するときに前記時打ち機構ユニット(2)を枢動させることを特徴とする、請求項9に記載のリピータ時打ち機構(100)。
  15. カム(51)を含み、前記カム(51)が、第1の期間と第2の期間を区別する情報を前記時打ち機構(100)に提供して、前記第1の期間中に前記第1のアワーラチェット(13)と第2のアワーラチェット(15)のどちらか一方のみを操作し、前記第2の期間中に他方を操作する、または前記第1のアワーラチェット(13)と第2のアワーラチェット(15)の両方を操作することを特徴とする、請求項9に記載の時打ち機構(100)。
  16. 前記カム(51)が、前記第1の期間に対応する少なくとも1つの第1の経路(52)と、前記第2の期間に対応する少なくとも1つの第2の経路(53)とを含み、前記第2の持上げ部片(56)に設けられた持上げ部片レバー(57)と協働する爪(55)を含むフィーラースピンドル(54)に設けられたフィンガ(54A)が各前記経路(52、53)を進み、前記フィンガが前記第1の期間または前記第2の期間に対応する経路を進むときには、前記持上げ部片レバー(57)を引っ掛けて、それにより前記持上げ部片を係止し、また前記フィンガがそれぞれ前記第2の期間または前記第1の期間に対応する経路を進むときには、前記リフティングレバー(57)が通り過ぎて前記第2の持上げ部片(56)が枢動できるようにすることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の時打ち機構(100)。
  17. 前記カム(51)が24時間カムであり、前記第1の期間が午前中であり、前記第2の期間が午後である、またはその逆であることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の時打ち機構(100)。
  18. 前記第2の持上げ部片(56)が、前記第1のハンマ(108)および/または前記第2のハンマ(106)を駆動することを特徴とする、請求項9に記載の時打ち機構(100)。
  19. 少なくとも1つの時計ムーブメント(200)と、請求項9に記載の少なくとも1つの時打ち機構(100)とを含み、前記時計ムーブメント(200)が前記時打ち機構(100)を制御する、時計(1000)。
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