JP2012189414A - 検出器保持具および測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測定装置10は、槽20の縁部21に位置する載置部30と、槽20の蓋22に着脱容易に取り付けられる落とし込み部40と、を備えている。この落とし込み部40は、所定の項目について検出結果を出力する検出器41と、検出器41が取り付けられる棒状のホルダー45と、検出器41をホルダー45の下端に取り付けるためのアダプタ46と、ホルダー45を蓋22に取り付けるための取り付け部47と、を備えている。この取り付け部47は、蓋22に着脱可能に取り付けられる検出部蓋と、検出部蓋に設けられ、ホルダー45を通すための通し穴と、通し穴に通されたホルダー45を2つのU字部材57と共に固定する板金部材56と、を備えている。
【選択図】図1
Description
まず、本実施の形態に係る測定装置10を現場に設置した状態を説明する。
図1、図2および図3は、測定装置10を現場に設置した状態を説明する図である。すなわち、図1はその正面図であり、図2はその概略右側面図であり、図3の(a)はその概略平面図である。また、図3の(b)は、落とし込み部40を取り外した状態の概略平面図である。
図1および図2に示すように、現場に測定装置10が設置されている。この測定装置10は、現場の槽20に貯留されている被検出対象液について所定の項目を測定するための機器である。この場合の現場の槽20は、下水処理場の反応槽であるが、その他に、上水処理場の処理池や工場の排水ラインの場合も考えられる。
なお、図1および図3の(a)に示すように、蓋22の上面には、略コ字形状に形成された4つの把手部22aが配設されている。また、図3の(a)に示すように、蓋22には、板状の採取部蓋23が開閉可能に取り付けられている。採取部蓋23にも、略コ字形状の把手部23aが配設されている。
蓋22は蓋部材の一例である。
また、検出器41を洗浄するための洗浄ノズル部43が検出器41に近接して配置されている。また、洗浄ノズル部43に洗浄用のエアを載置部30のクリーニング部34から供給するためのチューブ44が配設されている。所定時間が経過したときまたは所定時刻が到来したときに、クリーニング部34から洗浄用のエアがチューブ44を通って洗浄ノズル部43に供給される。
落とし込み部40の取り付け部47は、蓋22に形成されている矩形形状の開口部24(図3の(b)参照)に取り付けられる。より具体的には、取り付け部47の一部を構成する後述の検出部蓋51(図4参照)が蓋22の開口部24(図3の(b)参照)に取り付けられる。落とし込み部40の取り付け部47は、検出器保持具の一例である。
なお、蓋22の開口部24の四隅には、開口部24の開口面積を減少させるように突出する4つの突出部25(図3の(b)参照)が形成されている。また、突出部25の各々には、雌ねじ部25a(図3の(b)参照)が形成されている。
上述したケーブル42は、検出器41からアダプタ46およびホルダー45の内部を通ってホルダー45の上端から露出し、載置部30の変換部33へと延びている。なお、ホルダー45の上端には、キャップが取り付けられている。
また、ホルダー45の外面には、ホルダー45の長さ方向に沿って這うように上述のチューブ44が配設されている。このチューブ44は、複数のチューブ押さえによってホルダー45に取り付けられる。
なお、検出器41が槽20の被検出対象液に常に浸漬するように、ホルダー45の取り付け部47に対する高さ位置を容易に調整することが可能である。例えば、槽20の水位が変化する場合には、水位が最も低いときにも検出器41が浸漬しているように調整する。
図4は、落とし込み部40の取り付け部47の分解斜視図である。
図4に示すように、落とし込み部40の取り付け部47は、蓋22に着脱可能に取り付けられる検出部蓋51を備えている。
この検出部蓋51は板状部材であり、平面視では、互いに略平行な2つの短辺および2つの長辺を有し、四隅が略直角の長方形である。検出部蓋51は、蓋22の開口部24に取り付けられる。
また、取り付け部47は、検出部蓋51の略中央に形成された貫通穴に装着される保護用のグロメット53と、検出部蓋51の四隅の各々に位置し、検出部蓋51を蓋22に取り付けるのに用いるローレット付きの4つの雄ねじ部材54と、を備えている。この雄ねじ部材54は、取り付け部47の上述した突出部25に形成されている雌ねじ部25a(図3の(b)参照)と螺合可能である。
また、U字部材57は、板金部材56にナットおよび平座金を用いて取り付けられることでホルダー45を取り付け部47に固定する。なお、U字部材57は、断面円形状の金属棒を所定の長さに切断した後にU字状に曲げることで形成される。
さらに説明すると、検出部蓋51を蓋22に取り付ける作業としては、作業者が把手部55を持って検出部蓋51を開口部24の突出部25(図3の(b)参照)に置いた後に、雄ねじ部材54を開口部24の雌ねじ部25aに締め付けることで完了する。また、検出部蓋51を蓋22から取り外す作業としては、作業者が雄ねじ部材54を緩めて雌ねじ部25aから外した後に、把手部55を持って検出部蓋51を持ち上げることで完了する。
このように、本実施の形態では、検出部蓋51の蓋22に対する着脱作業を容易に行うことが可能である。
本体片61には、U字部材57を取り付けるための穴61aが4つ形成されている。また、2つの補強片62は、互いに離間すると共に略平行に延びている。この補強片62は、三角形に形成されている。
板金部材56は、本体片61の上端で接続する上側固定片64と、本体片61の下端で接続する下側固定片65と、を備えている。上側固定片64は、検出部蓋51の近くに位置し、下側固定片65は、検出部蓋51の遠くに位置している。
上側固定片64には切欠き部64aが形成され、下側固定片65には切欠き部65aが形成されている。
図5に示すように、検出器41が取り付けられたホルダー45を板金部材56の切欠き部64a,65aに接触させる。例えば、U字部材57を外した状態の取り付け部47を、切欠き部64a,65aを上にした状態で載置し、取り付け部47の通し穴52に通したホルダー45を切欠き部64a,65aに置くことでホルダー45を切欠き部64a,65aに接触させる。
なお、上述したように、ホルダー45には、ケーブル42およびチューブ44が取り付けられる。
また、ホルダー45の太さについても、検出器41を支えるだけの剛性を確保すれば足り、また、ホルダー45の長さについても、落とし込み部40の検出部蓋51までの長さがあれば足りる。したがって、例えば落とし込み部40を載置部30に取り付ける構造を採用する場合に比べて、本実施の形態では、ホルダー45の外径をより小さく、かつ長さをより短くすることが可能になる。このため、落とし込み部40の総重量の軽量化を図ることが可能であり、設置作業やメンテナンス作業の作業性を向上させることが可能である。
Claims (5)
- 被検出対象液に浸漬されて当該被検出対象液に関する所定の検出を行う検出器が長手部材に取り付けられて当該被検出対象液を溜める槽に落とし込まれた状態で当該長手部材を保持するための検出器保持具であって、
前記長手部材に取り付けられる前記検出器の位置よりも上方の位置にて当該長手部材に固定され、前記槽の液面の上に位置する当該槽の蓋としての蓋部材に取り付けられて当該槽の蓋の一部をなすことを特徴とする検出器保持具。 - 前記蓋部材の上面に重ねられて当該蓋部材に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の検出器保持具。
- 前記長手部材に固定される位置を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の検出器保持具。
- 一端部と他端部との間の中間部が曲げられて形成された長手部材を保持し、
前記蓋部材に取り付けたときの当該蓋部材に対する前記検出器の位置を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の検出器保持具。 - 被検出対象液に浸漬されて当該被検出対象液に関する所定の検出を行う検出器と、
前記検出器が取り付けられる長手部材と、
前記長手部材に取り付けた前記検出器が被検出対象液を溜める槽に落とし込まれた状態で当該長手部材を保持するための請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記検出器保持具と、
前記槽の液面の上に位置する当該槽の蓋部材とは別の場所に設置される支柱と、
前記支柱に配設され、前記検出器の検出結果を受信して測定を行う測定部と、
を備えることを特徴とする測定装置。
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