JP2012188663A - プラスチックの接触分解油化装置及びその接触分解油化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
プラスチックを接触分解して低沸点油等の油分を製造するプラスチックの接触分解油化装置において、原料投入塔の原料投入口から反応釜までの原料の流路の途中の所定の位置に反応釜からの熱が原料投入塔に伝熱するのを遮断するための断熱板を備えた断熱ゲートを開閉自在に配設した、プラスチックの接触分解油化装置、及び当該プラスチックの接触分解油化装置を用いてプラスチックを分解油化する方法。
【効果】原料投入口より投入された原料のプラスチックが、反応釜への投入の途中で溶解したり、原料の流通路の内壁面に付着することを確実に防止して、高効率にプラスチックの接触分解油化を実現することができる。
【選択図】図1
Description
(1)廃プラスチックを接触分解する熱分解油化装置の原料投入塔へ原料プラスチックを投入する際に、反応釜より伝わる高熱によって原料プラスチックが落下する途中で溶解したり、原料投入塔の内壁面に付着することが原因して、反応釜へのスムーズな原料供給ができない事態を招く場合が多々あり、その解決が課題となっていた。
(2)そのため、従来の装置では、原料投入塔の高さを伸ばして原料投入口から反応釜までの距離を長く取る必要があり、それが原因して、装置の大型化と高コスト化を余儀なくされるという問題があり、その解決が課題となっていた。
(3)更に、原料投入塔の高さを伸ばして原料投入口から反応釜までの距離を長く取ったとしても、上述の(1)の課題を解決するには十分ではなく、更なる改善が要請されていた。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)接触分解油化装置の原料投入塔への原料プラスチックの投入時に、反応釜より伝わる高熱によって原料が落下する途中で溶解したり、原料投入塔の内壁面に付着したりすることがなく、反応釜へのスムーズな原料供給が実現できる。
(2)原料投入塔の高さを伸ばして原料投入口から反応釜までの距離を長く取る必要がなく、原料投入塔の高さを大幅に削減することが可能となり、油化装置の高効率化と低コスト化を実現することができる。
(1)油化装置の原料投入塔の原料プラスチックの投入時に、反応釜より伝わる高熱によって原料が落下する途中で溶解したり、原料投入塔の内壁面に付着することがなく、反応釜へのスムーズな原料供給が実現できる。
(2)原料投入塔の高さを伸ばして原料投入口からの反応釜までの距離を長く取る必要がなく、原料投入塔の高さを大幅に削減することが可能となり、油化装置の高効率化と低コスト化を実現することができる。
(4)比表面積の大きな粒粉状のFCC触媒を熱媒体として用い、プラスチックを接触させて伝熱と反応を迅速に進行せしめることにより、高エネルギー効率でプラスチックを接触分解油化できる。
(5)格別の脱塩素工程を必要とせず、また、脱塩素反応によって生成する塩化水素もCa化合物と反応してその場で除去されることから、100ppmの極めて低い塩素濃度の油分を得ることができる。
合物に固定化されるため、塩化水素によって腐食等が生じるのを防止できる。
(7)FCC触媒の再生を反応釜内で行うことができるので、FCC触媒の再生装置を設けなくても、プラスチックの分解、ガス化を長期間に亘って行うことができる。
(8)反応釜として、ロータリキルン型の反応釜や、外面・内面加熱型の反応釜を使用し、プラスチックを連続的に投入して、それを転動又は撹拌翼羽根によって撹拌させてFCC触媒と接触させて分解、ガス化させることで、連続操業が可能となり、生産性を格段に高めることができる。
(9)処理が問題となっている廃触媒(産業廃棄物)の有効利用を図ることができるとともに、低コストでプラスチックの分解処理を行うことができる。
(11)プラスチックを接触分解し、これを冷却して油分を得ることにより、分解し難いポリエチレン(PE)でも低温で分解することができ、90%に達する高い収率で油分を得ることができ、また、油分純収率で50%以上の高いエネルギー効率を実現できる。
(13)反応釜としてロータリキルン型の反応釜や、外面・内面加熱型の反応釜を使用し、プラスチックを連続的に投入して、該プラスチックを転動又は撹拌翼羽根によって撹拌させてFCC触媒と接触させて分解、ガス化させることにより、簡便な装置で連続操業が可能となり、生産性を格段に高めることができるプラスチックの接触分解装置を提供できる。
本実施例で構築した本発明のプラスチックの接触分解油化装置の好適な実施の形態を図1に示す。図において、1は円筒状に形成された横型の反応釜、2はセラミック式ヒーター、3は回転翼方式の撹拌機、4は撹拌機用GM、5は原料投入塔、6は原料、熱媒体、添加剤等を投入するための投入ホッパー、7は断熱ゲート(エアシリンダ式スライドゲート)、8は分解ガス管、9は反応釜でプラスチックの接触分解によって生成した分解ガスを吐出する分解ガス吐出口、8は反応釜から吐出した分解ガスを送出する分解ガス管、10は分解ガスを冷却する冷却器、11は冷却器で冷却されて液化した油分(分解油)を貯留するための油分貯留槽、である。
図1に示した、本発明に係るプラスチックの接触分解油化装置において、円筒状に形成された横型の反応釜1は、加熱手段としてのセラミック式ヒーター2及び撹拌手段としての回転翼方式の撹拌機3を備えている。セラミック式ヒーター2によって、原料投入口としての投入ホッパー6から予め投入された粒粉状の廃触媒を300〜500℃、好ましくは400〜480℃、より好ましくは410〜430℃の温度域に加熱した。この実施の形態においては、セラミック式ヒーター2は、温度制御の容易な電気加熱方式のものを採用した。
反応釜内に、触媒のみ投入し、原料プラスチックは投入しない状態で、熱源(ヒーター)で加熱して、油化装置における昇温実験を実施した。反応釜の加熱を開始し、30分ごとに油化装置を構成する各要素手段(反応釜内部、ガス出口、A〜F、図1に示した反応釜内部、ガス出口、A〜Fを参照)における上昇温度のデータを採取した後、熱源(ヒーター)を止めて、30分ごとに降下温度のデータを採取した。その結果を表1に示した。
実施例1で説明したプラスチックの接触分解油化装置を用いて、粒粉状のFCC廃触媒を、反応釜1内でヒーター2を作動させて420℃に加熱し、この高温の粒粉状のFCC廃触媒中に原料投入塔に配設した、断熱ゲートの断熱板を開いた状態にして、粒状乃至はフレーク状としたポリエチレン(PE)を原料投入口の投入ホッパー6から投入し、次いで、断熱ゲートを閉じて、撹拌機3を50rpmで回転させ、粒粉状のFCC廃触媒と粒状乃至はフレーク状とされたポリエチレン(PE)を混合、撹拌し、ポリエチレン(PE)の加熱及び分解反応を進行させた。分解反応は、大気圧下に420℃で進行するようにした。分解ガスを、N2ガス(100ml/分)をキャリヤーとして冷却器10に送り、冷却、液化して油分を採取した。
2 ヒーター(セラミック式)
3 撹拌機
4 撹拌機用GM
5 原料投入塔
6 投入ホッパー
7 断熱ゲート(エアシリンダー式スライドゲート)
8 分解ガス管
9 分解ガス吐出口
10 冷却器
11 油分貯留槽
a 安全弁
b 冷却水入口
c 冷却水出口
d N2パージ口
e ロータリーバルブ
f ナイフゲート(エアシリンダー式)
g 冷却水入口
h 冷却水出口
i N2パージ口
j 圧力スイッチ
k 温度計
l 冷却水出口
m 冷却水入口
n 液度計(丸ガラス式)
o 手動ポンプバルブ
Claims (9)
- プラスチックを接触分解して油分を製造するプラスチックの接触分解油化装置において、原料投入塔の原料投入口から反応釜までの原料の流路の途中の所定の位置に反応釜からの熱が原料投入塔に伝熱するのを遮断するための断熱板を備えた断熱ゲートを開閉自在に配設したことを特徴とするプラスチックの接触分解油化装置。
- 反応釜として、円筒状あるいは船底形に形成された横型又は縦型の反応釜を備え、該反応釜と、前記反応釜内の熱媒体及び原料プラスチックを所定の温度域に加熱する加熱手段と、前記熱媒体と原料のプラスチックとを混合、撹拌する撹拌手段と、前記反応釜の一端側に形成された排出口と、前記熱媒体を前記排出口から排出させる排出装置と、前記プラスチックが分解して生成する分解ガスを冷却して液化する冷却装置と、液化した油分を貯留する油分貯留槽とを備えている、請求項1に記載のプラスチックの接触分解油化装置。
- 前記熱媒体が、FCC触媒である、請求項1又は2に記載のプラスチックの接触分解油化装置。
- 前記反応釜が、外面加熱型の反応釜である、請求項1から3のいずれかに記載のプラスチックの接触分解油化装置。
- 請求項1から4のいずれかの装置を使用して、反応釜内でプラスチックを接触分解油化する方法であって、原料投入塔の所定の位置に配設した断熱ゲートの断熱板を開いた状態で、プラスチックを原料として投入し、予め加熱した熱媒体上に落下させ、撹拌手段によって前記熱媒体中に前記プラスチックを混合し、前記プラスチックを前記熱媒体との接触面において接触分解させてガス化させ、分解ガスを冷却して、凝縮した油分を採取することを特徴とするプラスチックの接触分解油化方法。
- 前記熱媒体として、FCC触媒を使用し、適宜、粒粉状のCa化合物を混合する、請求項5に記載のプラスチックの接触分解油化方法。
- 失活した前記FCC触媒を、酸素雰囲気下、前記反応釜内で加熱して再生する、請求項6に記載のプラスチックの接触分解油化方法。
- 前記反応釜が、外面加熱型の反応釜であり、少なくともプラスチックを連続的に投入し、分解し、ガス化させる、請求項5から7のいずれかに記載のプラスチックの接触分解油化方法。
- 前記FCC触媒が、廃触媒である、請求項6又は7に記載のプラスチックの接触分解油化方法。
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