JP2004057899A - 原料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容積を小さくした原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、確実に熱分解槽に投入することができ、溶融された原料の影響を受けずに、原料供給口の開閉を円滑に行なうことができる、小型で安価な原料供給装置を提供する。
【解決手段】原料供給装置40は、ホッパ30からの原料受け入れ口1Aと熱分解槽19への原料供給口1Dを有する原料容器1と、原料容器1内において、ホッパ30から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、ホッパ30からの原料受け入れを制御する原料押し込み装置41と、熱分解槽19への原料供給口1Dを開閉する原料供給口開閉装置42とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】原料供給装置40は、ホッパ30からの原料受け入れ口1Aと熱分解槽19への原料供給口1Dを有する原料容器1と、原料容器1内において、ホッパ30から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、ホッパ30からの原料受け入れを制御する原料押し込み装置41と、熱分解槽19への原料供給口1Dを開閉する原料供給口開閉装置42とを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックを加熱溶融して熱分解油化させる油化装置において、廃プラスチックよりなる原料を熱分解槽へ供給する原料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラスチック熱分解槽の原料供給装置においては、熱分解槽と原料貯蔵部の間を熱分解加熱時にはシャッタで遮断し、原料投入時にのみシャッタを開く方式が採用されている。
【0003】
図6は、従来のプラスチック熱分解槽の原料供給装置の1例を示している。 図6において、原料を貯蔵するホッパ(30)と熱分解槽(19)の間に、ブシュ(27)により案内支持された回転軸(26)に取り付けられた回転シャッタ(28)が設けられている。回転軸(26)にはシャッタレバー(25)の一端部が固定され、シャッタ駆動用流体圧シリンダ(31)の両端部がレバー(25)の他端部および支点ピン(32)に回動自在に取り付けられている。熱分解加熱時には、図6に実線で示すように、シリンダ(31)が縮んで、シャッタ(28)が閉じ、ホッパ(30)と熱分解槽(19)の間が遮断されている。原料投入時には、シリンダ(31)がのびて、レバー(25)および回転軸(26)が図6の反時計方向に回転し、これにより、図6に破線で示すように、シャッタ(28)が同方向に回転して開き、熱分解槽(19)に原料が投入される。原料投入後、シリンダ(31)が縮み、レバー(25)および回転軸(26)が図6の時計方向に回転することにより、シャッタ(28)が同方向に回転して閉じ、再び熱分解槽(19)において原料の熱分解加熱が開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のプラスチック熱分解槽の原料供給装置によると、原料の密度が小さいと、熱分解槽(19)の入口で詰まってしまうおそれがある。また、熱分解槽に投入される原料の容積が大きいと、油化効率が悪くなるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するため、原料をシリンダで圧縮し、圧縮した原料を刃で切断して、圧縮時とは別のシリンダで押し出すようになった原料供給装置が提案されている。
【0006】
しかし、原料の圧縮と投入を別の駆動源で行なったのでは、装置が大きくなってしまい、また高価なものとなってしまう。また、図6の原料供給装置の場合には、回転シャッタ(28)が開いた際に熱分解槽(19)の入口で溶融された原料と溶着し、閉じなくなるおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題を解決し、容積を小さくした原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、確実に熱分解槽に投入することができ、溶融された原料の影響を受けずに、原料供給口の開閉を円滑に行なうことができる、小型で安価な原料供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1の原料供給装置は、原料貯蔵部から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、原料貯蔵部からの原料受け入れを制御する原料押し込み手段と、熱分解槽への原料供給口を開閉する原料供給口開閉手段とを備えていることを特徴とするものである。
すなわち、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を共通の原料押し込み手段により行なうことを特徴とするものである。
【0009】
原料供給口開閉手段は、熱分解槽における熱分解加熱時および原料の圧縮時には、原料供給口を閉鎖し、熱分解槽への原料押し込み時には、原料供給口を開放する。
【0010】
請求項1の原料供給装置によれば、原料押し込み手段により、圧縮して容積を小さくした原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、確実に熱分解槽に投入することができ、油化効率の悪化を防止することができる。また、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を共通の原料押し込み手段により行なうので、装置を小型にかつ安価にすることができる。
【0011】
請求項2の原料供給装置は、請求項1の原料供給装置において、原料押し込み手段が、原料貯蔵部からの原料受け入れ口と熱分解槽への原料供給口を有する原料容器内に設けられており、原料の押し込みを行なっていないときは、原料受け入れ口が開放され、原料の押し込みを行なっているときは、原料押し込み手段によって原料受け入れ口が閉鎖されることを特徴とするものである。
すなわち、請求項2の原料供給装置は、原料貯蔵部からの原料受け入れ口と熱分解槽への原料供給口を有する原料容器と、原料容器内において、原料貯蔵部から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、貯蔵部からの原料受け入れを制御する原料押し込み手段と、熱分解槽への原料供給口を開閉する原料供給口開閉手段とを備えており、原料の押し込みを行なっていないときは、原料受け入れ口が開放され、原料の押し込みを行なっているときは、原料押し込み手段によって原料受け入れ口が閉鎖されることを特徴とするものである。
【0012】
たとえば、原料供給装置は、熱分解槽の原料投入口とその上方に位置する原料貯蔵部の原料出口との間に配置される。その場合、原料受け入れ口は、原料貯蔵部の原料出口の下方に位置するように、原料容器の上部に設けられ、原料供給口は、熱分解槽の原料投入口の上方に位置するように、原料容器の下部に設けられる。
【0013】
請求項2の原料供給装置では、原料受け入れ口が開放されている間に、原料貯蔵部から原料容器に原料が補充され、原料押し込み手段により圧縮される。そして、原料押し込み手段により原料受け入れ口が閉鎖された状態で、原料押し込み手段により熱分解槽への原料の押し込みが行なわれる。
【0014】
請求項2の原料供給装置によれば、原料容器内において、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を確実に行なうことができる。
【0015】
請求項3の原料供給装置は、請求項2の原料供給装置において、原料押し込み手段が、原料受け入れ口を開閉しうるように原料容器内を移動する移動部材と、移動部材とともに移動して原料を圧縮しかつ移動部材に対して運動することにより原料を熱分解槽に押し込む押し込み部材と、移動部材および押し込み部材の移動ならびに押し込み部材の運動を行なう共通の駆動手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項3の原料供給装置によれば、移動部材、押し込み部材および駆動手段により、原料容器内において、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を確実に行なうことができる。また、移動部材および押し込み部材の移動ならびに押し込み部材の運動が、共通の駆動手段により行なわれるので、装置を小型にかつ安価にすることができる。
【0017】
請求項4の原料供給装置は、請求項3の原料供給装置において、移動部材が、中空ピストン状をなし、押し込み部材が、少なくとも一部が移動部材内に退入した圧縮位置と少なくとも一部が移動部材から進出した押し込み位置との間を回動しうるように移動部材に取り付けられ、移動部材と押し込み部材の間に、押し込み部材を圧縮位置側に付勢する弾性部材が設けられ、駆動手段が、原料容器と押し込み部材に両端部が回動自在に取り付けられた流体圧シリンダよりなることを特徴とするものである。
【0018】
好ましくは、押し込み部材が圧縮位置にあるときに、押し込み部材の全体あるいは大部分が移動部材内に退入し、押し込み部材が押し込み位置にあるときに、押し込み部材の大部分が移動部材から進出するようにする。
【0019】
請求項4の原料供給装置によれば、押し込み部材が圧縮位置にあるときに、押し込み部材の少なくとも一部が移動部材内に退入しているので、原料押し込み手段を小さくすることができ、押し込み部材が圧縮位置にあるときに押し込み部材の全体あるいは大部分が移動部材内に退入するようにすることにより、その効果はさらに大きくなる。また、押し込み部材が移動部材から進出して、押し込み位置まで回動することにより、圧縮された原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、熱分解槽に確実に押し込むことができ、押し込み部材が押し込み位置にあるときに押し込み部材の大部分が移動部材から進出するようにすることにより、圧縮された原料の大部分を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、熱分解槽に確実に押し込むことができる。
【0020】
請求項5の原料供給装置は、請求項1〜4のいずれか1項の原料供給装置において、原料供給口開閉手段が、原料容器の原料供給口と熱分解槽の原料投入口の間においてこれらを結ぶ線と交差する方向に移動してこれらの間を開閉するシャッタと、シャッタを移動させるシャッタ移動手段と、シャッタが原料供給口と原料投入口の間を閉鎖したときに原料投入口を密閉する断熱密閉手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項5の原料供給装置によれば、シャッタの移動により、原料供給口と原料投入口の間を確実に開閉することができる。また、熱分解加熱時には、断熱密閉部材により、原料投入口が密閉されるとともに、熱分解槽とシャッタの間が遮断、断熱されるため、熱分解槽の熱がシャッタに伝わることがない。このため、シャッタに溶融した原料が付着して作動しなくなることがなく、原料供給口と原料投入口の間の開閉を円滑に行なうことができる。
【0022】
請求項6の原料供給装置は、請求項5の原料供給装置において、シャッタに、原料供給口と原料投入口の間を開放する開口部と、原料供給口と原料投入口の間を閉鎖する閉鎖部とが設けられており、断熱密閉手段が、熱分解槽に対して接近・離間方向に移動しうるようにシャッタの閉鎖部の熱分解槽側に設けられた押しつけ部材と、押しつけ部材に設けられた断熱部材と、押しつけ部材の熱分解槽側に設けられて押しつけ部材が熱分解槽に接近する方向に移動したときに熱分解槽に圧接して原料投入口を密閉するシール部材とを備えており、シャッタと押しつけ部材の間に、押しつけ部材を熱分解槽から離間する方向に付勢する弾性部材が設けられ、原料供給口と原料投入口の間に、シャッタの閉鎖部が原料供給口と原料投入口の間を閉鎖したときに押しつけ部材に作用してこれを熱分解槽に接近する方向に移動させる作動手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0023】
作動部材は、たとえば、シャッタとともに移動してくる押しつけ部材に当たって、シャッタの移動方向への押しつけ部材の移動を止め、シャッタだけが移動することにより、シャッタに対して押しつけ部材部材を熱分解槽に接近する方向に移動させるストッパのようなものであればよく、動力は必要としない。
【0024】
請求項6の原料供給装置によれば、熱分解加熱時には、シール部材により原料投入口が密閉されるとともに、断熱部材により熱分解槽とシャッタの間を確実に遮断、断熱することができる。また、シャッタの移動により、熱分解槽に接近する方向に移動させて、シール部材で原料投入口を密閉することができ、そのために動力を必要としない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明を油化装置に適用した実施形態について説明する。
【0026】
図1は原料供給装置を含む油化装置の全体構成を示す部分切り欠き概略正面図、図2は、図1の油化装置における原料供給装置の部分を拡大して示す部分切り欠き概略正面図である。なお、以下の説明において、図1および図2の左右を左右とし、同図の紙面表側を前、紙面裏側を後とする。
【0027】
図1に示すように、原料供給装置(40)は、熱分解槽(19)とその上方に配置された貯蔵部であるホッパ(30)との間に設けられている。図2に示すように、原料供給装置(40)は、ホッパ(30)と熱分解槽(19)の間に配置されて左右方向にのびる角筒状の原料容器(1)と、原料容器(1)内に設けられた原料押し込み手段である原料押し込み装置(41)と、原料容器(1)と熱分解槽(19)の間に設けられた原料供給口開閉手段である原料供給口開閉装置(42)とを備えている。
【0028】
図3は、押し込み装置(41)の詳細と動作を順に説明する図面であり、図4は、開閉装置(42)の詳細と動作を順に説明する図面である。
【0029】
原料容器(1)の左端寄りの部分の上部に、ホッパ(30)の底壁の原料出口(30A)に連なる原料受け入れ口(1A)が形成され、原料受け入れ口(1A)と原料容器(41)の左端との間の部分の下部に、熱分解槽(19)の上端の原料投入口(19A)の上方に位置する原料供給口(1D)が形成されている。そして、原料受け入れ口(1A)の左端より左側の原料容器(1)内の空間が、圧縮空間(1C)となっている。原料容器(1)の左端壁に、逆止弁(9)を備えた空気抜き管(10)が設けられている。
【0030】
押し込み装置(41)は、原料容器(1)内を左右方向に移動する中空移動部材(3)と、移動部材(3)に回動自在に取り付けられた押し込み部材(5)と、移動部材(3)と押し込み部材(5)の間に設けられた弾性部材である引張りコイルばね(6)と、原料容器(1)と押し込み部材(5)の間に設けられた駆動手段である流体圧シリンダ(2)とを備えている。
【0031】
移動部材(3)は、左右両端が開口した角形の中空ピストン状をなし、原料容器(1)内にわずかな隙間をあけてはめられている。原料容器(1)の底壁の中央より右側寄りの部分に、左右方向にのびるガイド用スリット(1B)が形成されており、移動部材(3)の底面右端部に下方突出状に固定されたストッパ(7)がスリット(1B)に左右方向移動自在にはめられている。そして、移動部材(3)は、ストッパ(7)がスリット(1B)の右端に位置する右端位置とストッパ(7)がスリット(1B)の左端に位置する左端位置との間を移動しうる。右端位置では、図3(a)に示すように、移動部材(3)は原料受け入れ口(1A)の右端より右側に位置して、受け入れ口(1A)を開放する。左端位置では、図3(b)または(c)に示すように、移動部材(3)は原料供給口(1D)のすぐ右側に位置し、受け入れ口(1A)を閉鎖する。
【0032】
押し込み部材(5)は、横断面が扇形をなし、円筒面(5C)のなす円弧の中心近傍において、前後方向の軸(8)を中心に回動しうるように、移動部材(3)の下部左端寄りの部分に取り付けられている。押し込み部材(5)は、圧縮位置と押し込み位置との間を回動しうる。圧縮位置では、図3(a)または(b)に示すように、押し込み部材(5)の全体が移動部材(3)内に退入し、第1平坦面(5A)が移動部材(3)の底壁上面に接するとともに、第2平坦面(5B)が移動部材(3)の左端部において左側を向く。押し込み位置では、図3(c)に示すように、第1平坦面(5A)近傍の一部を除いて押し込み部材(5)の大部分が移動部材(3)の左側に進出し、第2平坦面(5B)が移動部材(3)の底壁上面と同一高さ位置において下側を向く。
【0033】
ばね(6)は、押し込み部材(5)の円筒面(5C)近傍であって第2平坦面(5B)に近い部分と移動部材(3)の上部右側寄りの部分との間に設けられ、押し込み部材(5)時計方向すなわち圧縮位置側に付勢している。
【0034】
シリンダ(2)の基端部は、原料容器(1)の右端壁内面に前後方向のピン(4)を中心に回動しうるように取り付けられ、シリンダ(2)のピストンロッド(2A)の先端部は、押し込み部材(5)の円弧面(5C)および第2平坦面(5B)に近い部分に前後方向のピン(43)を中心に回動しうるように取り付けられている。ピストンロッド(2A)が縮んだ状態では、図3(a)に示すように、押し込み部材(5)はばね(6)によって圧縮位置に保持され、移動部材(3)は右端位置に位置している。この状態からピストンロッド(2A)がのびると、押し込み部材(5)がばね(6)によって圧縮位置に保持された状態で、移動部材(3)と押し込み部材(5)が一体となって左側に移動する。図3(b)に示すように、移動部材(3)が左端位置に達して停止した後も、ピストンロッド(2A)がのびることにより、押し込み部材(5)が反時計方向に回動し、図3(c)に示すように、ピストンロッド(2A)が最ものびた状態で、押し込み位置に停止して、原料供給口(1D)の真上に位置する。この状態からピストンロッド(2A)が縮むと、まず、移動部材(3)が左端位置に停止した状態で、押し込み部材(5)が時計方向に圧縮位置まで回動し、ピストンロッド(2A)がさらに縮むことにより、移動部材(3)が押し込み部材(5)と一体となって、右端位置まで移動する。
【0035】
原料供給口開閉装置(42)は、原料容器(1)の原料供給口(1D)と熱分解槽(19)の原料投入口(19A)の間においてこれらを結ぶ方向(上下方向)と交差する左右方向に移動してこれらの間を開閉するスライドシャッタ(12)と、シャッタ(12)を移動させる駆動手段である流体圧シリンダ(11)と、シャッタ(12)が原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を閉鎖したときに原料投入口(19A)を密閉する断熱密閉手段である断熱密閉装置(44)とを備えている。
【0036】
シャッタ(12)は上から見て左右に長い長方形状をなす。シャッタ(12)の右側部分に、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を開放する開口部(12A)が形成され、シャッタ(12)の左側部分が、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を遮断する閉鎖部(12B)となっている。開口部(12A)が形成されたシャッタ(12)の右側部分は、閉鎖部(12B)よりも下方に突出している。シャッタ(12)は、図4(a)に示す左端の開放位置と図4(c)に示す右端の閉鎖位置との間を移動しうる。開放位置では、開口部(12A)が原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間に位置して、これらの間を開放する。閉鎖位置では、閉鎖部(12B)が原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間に位置して、これらの間を閉鎖する。
【0037】
断熱密閉装置(44)は、略正方形の水平板状をなす押しつけ部材である押し板(15)を備えている。押し板(15)は、シャッタ(12)の閉鎖部(12B)の下側に配置されて、複数の連結レバー(14)により閉鎖部(12B)に連結されている。レバー(14)の両端部は閉鎖部(12B)および押し板(15)に回動自在に取り付けられており、レバー(14)の回転により、押し板(15)が、閉鎖部(12B)および熱分解槽(19)に対して接近・離間する方向(上下方向)に移動しながら、左右方向に移動する。閉鎖部(12B)と押し板(15)の間に、押し板(15)を右斜め上向きに付勢する弾性部材である引張りコイルばね(17)が設けられている。押し板(15)に左右方向の力が作用していないときは、押し板(15)は、ばね(17)の力により、最も右側かつ左側の待機位置に位置し、閉鎖部(12B)の下面に圧接している。押し板(15)に左向きの力が作用すると、ばね(17)の弾性力に抗して、レバー14が時計方向に回転し、押し板(15)が閉鎖部(12B)から離れて、下方の作動位置まで下降する。押し板(15)の下面に、熱分解槽(19)の原料投入口(19A)に対応する環状のシール部材であるパッキン(16)が設けられ、パッキン(16)の内側の押し板(15)の下面に、板状の断熱部材(18)が設けられている。また、熱分解槽(19)の原料投入口(19A)の上端面の右側の部分に、シャッタ(12)が閉鎖位置に移動してきたときに、押し板(15)の右側への移動を停止させて、これを熱分解槽(19)に接近する下方に移動させる作動部材であるストッパ(13)が設けられている。
【0038】
シリンダ(11)のピストンロッド(11A)が縮んでいる状態では、図4(a)に示すように、シャッタ(12)は開放位置に停止し、押し板(15)は待機位置に停止している。このとき、パッキン(16)の下端は、熱分解槽(19)の原料投入口(19A)の上端面より少し上方に位置している。ピストンロッド(11A)がのびると、シャッタ(12)は、押し板(15)を待機位置に保持したまま、右側に移動する。シャッタ(12)が閉鎖位置近傍まで移動すると、図4(b)に示すように、押し板(15)がストッパ(13)の上部に当たり、それ以上右側に移動しなくなり、シャッタ(12)だけが右側に移動する。このため、レバー(14)が時計方向に回転し、押し板(15)がストッパ(13)に沿って下方に移動する。そして、シャッタ(12)が閉鎖位置に停止したときには、図4(c)に示すように、パッキン(16)が原料投入口(19A)の上面に圧接して、これを密閉する。シャッタ(12)が閉鎖位置に停止している状態からピストンロッド(11A)が縮むと、まず、シャッタ(12)が左側に移動し、ばね(17)の弾性力により、レバー(14)が反時計方向に回転し、押し板(15)がストッパ(13)に沿って上方に移動する。押し板(15)が待機位置まで移動すると、後は、シャッタ(12)が、押し板(15)を待機位置に保持したまま、閉鎖位置まで移動する。
【0039】
油化装置には、熱分解槽(19)の加熱装置(20)、原料投入口(19A)の冷却装置(21)、コンデンサ(22)、冷却塔(23)、貯油槽(24)などが設けられている。
【0040】
図5は、上記の油化装置における熱分解槽(19)への原料投入動作の1例を示す工程図である。次に、主に図3〜図5を参照して、原料投入動作の1例について説明する。
【0041】
原料投入前は、図4(c)に示すように、シャッタ(12)は閉鎖位置に停止し、図3(a)に示すように、移動部材(3)は右端位置に停止して、原料受け入れ口(1A)を開放し、押し込み部材(5)は圧縮位置に停止している。そして、前工程で粉砕された原料が、受け入れ口(1A)より原料容器(1)内に投入され、充填されている。
【0042】
原料投入指令が出されると、移動部材(3)が、圧縮位置にある押し込み部材(5)とともに、原料容器(1)内の原料を収集しながら左側に移動し、図3(b)に示すように、左端位置に停止して、圧縮空間(1C)に原料を圧縮する。このとき、移動部材(3)が原料受け入れ口(1A)を閉鎖し、原料の受け入れが止まる。また、原料圧縮時に、圧縮空間(1C)内の空気が空気抜き管(10)の逆止弁(9)を通して外部に逃がされることにより、内圧が減少し、移動部材(3)の移動抵抗が緩和される。逆止弁(9)は、圧縮空間(1C)内部の空気の排出のみを行ない、外気の流入を防ぐ働きをする。
【0043】
移動部材(3)が左端位置に停止して、原料の圧縮が終了すると、図4(a)に示すように、シャッタ(12)が開放位置に移動して、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を開放した後、図3(c)に示すように、押し込み部材(5)が押し込み位置まで回動し、圧縮空間(1C)内にある圧縮された原料を原料供給口(1D)、シャッタ(12)の開口部(12A)および原料投入口(19A)を通して、熱分解槽(19)内に強制的に押し込む。
【0044】
原料の押し込みが終了すると、図4(c)に示すように、シャッタ(12)が閉鎖位置まで移動して、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を閉鎖するとともに、パッキン(16)が原料投入口(19A)の上面に圧接して、これを密閉する。これと同時に、押し込み部材(5)が圧縮位置に戻り、移動部材(3)が、押し込み部材(5)を圧縮位置に保持したまま、右端位置に戻り、原料受け入れ口(1A)が開いて、ホッパ(30)から原料容器(1)に原料が補充され、次の原料投入指令待ちの状態になる。
【0045】
上記のように、熱分解槽(19)への原料の押し込みが終了した後、シャッタ(12)が閉鎖位置に移動して、パッキン(16)が原料投入口(19A)を密閉すると、熱分解槽(19)に投入された原料は、加熱装置(20)により加熱され、溶融後、気化される。そして、その際に発生した熱分解ガスがコンデンサ(22)により冷却されて、油が生成され、貯油槽(24)に貯蔵される。また、原料投入口(19A)の周囲は冷却装置(21)により冷却され、溶融した原料が付着しないようになっている。なお、この冷却装置(21)およびコンデンサ(22)には、冷却塔(23)より冷却水が供給されている。また、このとき、シール(16)が原料投入口(19A)を密閉し、断熱部材(18)により熱分解槽(19)とシャッタ(12)との間が遮断、断熱されるので、熱分解槽(19)の熱がシャッタ(12)に伝わることがなく、シャッタ(12)に溶融した原料が付着して作動しなくなることがない。
【0046】
熱分解槽(19)への原料の押し込み動作は、上記実施形態の順序に限らない。たとえば、原料の押し込みの前に、原料の圧縮動作を複数回繰り返して行なうことにより、1回の押し込み量を増やしたり、原料投入指令が出される前に原料の圧縮まで行なっておくようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の原料供給装置が適用される油化装置の1例を示す部分切り欠き概略正面図である。
【図2】図2は、図1の原料供給装置の部分を拡大して示す部分切り欠き概略正面図である。
【図3】図3は、原料供給装置の原料押し込み装置の部分の詳細および動作を順に示す部分切り欠き概略拡大正面図である。
【図4】図4は、原料供給装置の原料供給口開閉装置の部分の詳細および動作を順に示す部分切り欠き概略正面図である。
【図5】図5は、熱分解槽への原料押し込み動作の1例を示す工程図である。
【図6】図6は、従来例を示す原料供給装置の部分切り欠き概略正面図である。
【符号の説明】
(1) 原料容器
(1A) 原料受け入れ口
(1D) 原料供給口
(2) 流体圧シリンダ
(3) 移動部材
(5) 押し込み部材
(6) ばね
(11) 流体圧シリンダ
(12) シャッタ
(12A) 開口部
(12B) 閉鎖部
(13) ストッパ
(15) 押し板
(16) パッキン
(17) ばね
(18) 断熱部材
(19) 熱分解槽
(19A) 原料投入口
(30) ホッパ
(41) 原料押し込み装置
(42) 原料供給口開閉装置
(44) 断熱密閉装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックを加熱溶融して熱分解油化させる油化装置において、廃プラスチックよりなる原料を熱分解槽へ供給する原料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラスチック熱分解槽の原料供給装置においては、熱分解槽と原料貯蔵部の間を熱分解加熱時にはシャッタで遮断し、原料投入時にのみシャッタを開く方式が採用されている。
【0003】
図6は、従来のプラスチック熱分解槽の原料供給装置の1例を示している。 図6において、原料を貯蔵するホッパ(30)と熱分解槽(19)の間に、ブシュ(27)により案内支持された回転軸(26)に取り付けられた回転シャッタ(28)が設けられている。回転軸(26)にはシャッタレバー(25)の一端部が固定され、シャッタ駆動用流体圧シリンダ(31)の両端部がレバー(25)の他端部および支点ピン(32)に回動自在に取り付けられている。熱分解加熱時には、図6に実線で示すように、シリンダ(31)が縮んで、シャッタ(28)が閉じ、ホッパ(30)と熱分解槽(19)の間が遮断されている。原料投入時には、シリンダ(31)がのびて、レバー(25)および回転軸(26)が図6の反時計方向に回転し、これにより、図6に破線で示すように、シャッタ(28)が同方向に回転して開き、熱分解槽(19)に原料が投入される。原料投入後、シリンダ(31)が縮み、レバー(25)および回転軸(26)が図6の時計方向に回転することにより、シャッタ(28)が同方向に回転して閉じ、再び熱分解槽(19)において原料の熱分解加熱が開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のプラスチック熱分解槽の原料供給装置によると、原料の密度が小さいと、熱分解槽(19)の入口で詰まってしまうおそれがある。また、熱分解槽に投入される原料の容積が大きいと、油化効率が悪くなるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するため、原料をシリンダで圧縮し、圧縮した原料を刃で切断して、圧縮時とは別のシリンダで押し出すようになった原料供給装置が提案されている。
【0006】
しかし、原料の圧縮と投入を別の駆動源で行なったのでは、装置が大きくなってしまい、また高価なものとなってしまう。また、図6の原料供給装置の場合には、回転シャッタ(28)が開いた際に熱分解槽(19)の入口で溶融された原料と溶着し、閉じなくなるおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題を解決し、容積を小さくした原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、確実に熱分解槽に投入することができ、溶融された原料の影響を受けずに、原料供給口の開閉を円滑に行なうことができる、小型で安価な原料供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1の原料供給装置は、原料貯蔵部から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、原料貯蔵部からの原料受け入れを制御する原料押し込み手段と、熱分解槽への原料供給口を開閉する原料供給口開閉手段とを備えていることを特徴とするものである。
すなわち、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を共通の原料押し込み手段により行なうことを特徴とするものである。
【0009】
原料供給口開閉手段は、熱分解槽における熱分解加熱時および原料の圧縮時には、原料供給口を閉鎖し、熱分解槽への原料押し込み時には、原料供給口を開放する。
【0010】
請求項1の原料供給装置によれば、原料押し込み手段により、圧縮して容積を小さくした原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、確実に熱分解槽に投入することができ、油化効率の悪化を防止することができる。また、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を共通の原料押し込み手段により行なうので、装置を小型にかつ安価にすることができる。
【0011】
請求項2の原料供給装置は、請求項1の原料供給装置において、原料押し込み手段が、原料貯蔵部からの原料受け入れ口と熱分解槽への原料供給口を有する原料容器内に設けられており、原料の押し込みを行なっていないときは、原料受け入れ口が開放され、原料の押し込みを行なっているときは、原料押し込み手段によって原料受け入れ口が閉鎖されることを特徴とするものである。
すなわち、請求項2の原料供給装置は、原料貯蔵部からの原料受け入れ口と熱分解槽への原料供給口を有する原料容器と、原料容器内において、原料貯蔵部から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、貯蔵部からの原料受け入れを制御する原料押し込み手段と、熱分解槽への原料供給口を開閉する原料供給口開閉手段とを備えており、原料の押し込みを行なっていないときは、原料受け入れ口が開放され、原料の押し込みを行なっているときは、原料押し込み手段によって原料受け入れ口が閉鎖されることを特徴とするものである。
【0012】
たとえば、原料供給装置は、熱分解槽の原料投入口とその上方に位置する原料貯蔵部の原料出口との間に配置される。その場合、原料受け入れ口は、原料貯蔵部の原料出口の下方に位置するように、原料容器の上部に設けられ、原料供給口は、熱分解槽の原料投入口の上方に位置するように、原料容器の下部に設けられる。
【0013】
請求項2の原料供給装置では、原料受け入れ口が開放されている間に、原料貯蔵部から原料容器に原料が補充され、原料押し込み手段により圧縮される。そして、原料押し込み手段により原料受け入れ口が閉鎖された状態で、原料押し込み手段により熱分解槽への原料の押し込みが行なわれる。
【0014】
請求項2の原料供給装置によれば、原料容器内において、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を確実に行なうことができる。
【0015】
請求項3の原料供給装置は、請求項2の原料供給装置において、原料押し込み手段が、原料受け入れ口を開閉しうるように原料容器内を移動する移動部材と、移動部材とともに移動して原料を圧縮しかつ移動部材に対して運動することにより原料を熱分解槽に押し込む押し込み部材と、移動部材および押し込み部材の移動ならびに押し込み部材の運動を行なう共通の駆動手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項3の原料供給装置によれば、移動部材、押し込み部材および駆動手段により、原料容器内において、原料の圧縮、熱分解槽への原料の押し込みおよび原料貯蔵部からの原料受け入れの制御を確実に行なうことができる。また、移動部材および押し込み部材の移動ならびに押し込み部材の運動が、共通の駆動手段により行なわれるので、装置を小型にかつ安価にすることができる。
【0017】
請求項4の原料供給装置は、請求項3の原料供給装置において、移動部材が、中空ピストン状をなし、押し込み部材が、少なくとも一部が移動部材内に退入した圧縮位置と少なくとも一部が移動部材から進出した押し込み位置との間を回動しうるように移動部材に取り付けられ、移動部材と押し込み部材の間に、押し込み部材を圧縮位置側に付勢する弾性部材が設けられ、駆動手段が、原料容器と押し込み部材に両端部が回動自在に取り付けられた流体圧シリンダよりなることを特徴とするものである。
【0018】
好ましくは、押し込み部材が圧縮位置にあるときに、押し込み部材の全体あるいは大部分が移動部材内に退入し、押し込み部材が押し込み位置にあるときに、押し込み部材の大部分が移動部材から進出するようにする。
【0019】
請求項4の原料供給装置によれば、押し込み部材が圧縮位置にあるときに、押し込み部材の少なくとも一部が移動部材内に退入しているので、原料押し込み手段を小さくすることができ、押し込み部材が圧縮位置にあるときに押し込み部材の全体あるいは大部分が移動部材内に退入するようにすることにより、その効果はさらに大きくなる。また、押し込み部材が移動部材から進出して、押し込み位置まで回動することにより、圧縮された原料を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、熱分解槽に確実に押し込むことができ、押し込み部材が押し込み位置にあるときに押し込み部材の大部分が移動部材から進出するようにすることにより、圧縮された原料の大部分を、熱分解槽の入口に詰まらせることなく、熱分解槽に確実に押し込むことができる。
【0020】
請求項5の原料供給装置は、請求項1〜4のいずれか1項の原料供給装置において、原料供給口開閉手段が、原料容器の原料供給口と熱分解槽の原料投入口の間においてこれらを結ぶ線と交差する方向に移動してこれらの間を開閉するシャッタと、シャッタを移動させるシャッタ移動手段と、シャッタが原料供給口と原料投入口の間を閉鎖したときに原料投入口を密閉する断熱密閉手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項5の原料供給装置によれば、シャッタの移動により、原料供給口と原料投入口の間を確実に開閉することができる。また、熱分解加熱時には、断熱密閉部材により、原料投入口が密閉されるとともに、熱分解槽とシャッタの間が遮断、断熱されるため、熱分解槽の熱がシャッタに伝わることがない。このため、シャッタに溶融した原料が付着して作動しなくなることがなく、原料供給口と原料投入口の間の開閉を円滑に行なうことができる。
【0022】
請求項6の原料供給装置は、請求項5の原料供給装置において、シャッタに、原料供給口と原料投入口の間を開放する開口部と、原料供給口と原料投入口の間を閉鎖する閉鎖部とが設けられており、断熱密閉手段が、熱分解槽に対して接近・離間方向に移動しうるようにシャッタの閉鎖部の熱分解槽側に設けられた押しつけ部材と、押しつけ部材に設けられた断熱部材と、押しつけ部材の熱分解槽側に設けられて押しつけ部材が熱分解槽に接近する方向に移動したときに熱分解槽に圧接して原料投入口を密閉するシール部材とを備えており、シャッタと押しつけ部材の間に、押しつけ部材を熱分解槽から離間する方向に付勢する弾性部材が設けられ、原料供給口と原料投入口の間に、シャッタの閉鎖部が原料供給口と原料投入口の間を閉鎖したときに押しつけ部材に作用してこれを熱分解槽に接近する方向に移動させる作動手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0023】
作動部材は、たとえば、シャッタとともに移動してくる押しつけ部材に当たって、シャッタの移動方向への押しつけ部材の移動を止め、シャッタだけが移動することにより、シャッタに対して押しつけ部材部材を熱分解槽に接近する方向に移動させるストッパのようなものであればよく、動力は必要としない。
【0024】
請求項6の原料供給装置によれば、熱分解加熱時には、シール部材により原料投入口が密閉されるとともに、断熱部材により熱分解槽とシャッタの間を確実に遮断、断熱することができる。また、シャッタの移動により、熱分解槽に接近する方向に移動させて、シール部材で原料投入口を密閉することができ、そのために動力を必要としない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明を油化装置に適用した実施形態について説明する。
【0026】
図1は原料供給装置を含む油化装置の全体構成を示す部分切り欠き概略正面図、図2は、図1の油化装置における原料供給装置の部分を拡大して示す部分切り欠き概略正面図である。なお、以下の説明において、図1および図2の左右を左右とし、同図の紙面表側を前、紙面裏側を後とする。
【0027】
図1に示すように、原料供給装置(40)は、熱分解槽(19)とその上方に配置された貯蔵部であるホッパ(30)との間に設けられている。図2に示すように、原料供給装置(40)は、ホッパ(30)と熱分解槽(19)の間に配置されて左右方向にのびる角筒状の原料容器(1)と、原料容器(1)内に設けられた原料押し込み手段である原料押し込み装置(41)と、原料容器(1)と熱分解槽(19)の間に設けられた原料供給口開閉手段である原料供給口開閉装置(42)とを備えている。
【0028】
図3は、押し込み装置(41)の詳細と動作を順に説明する図面であり、図4は、開閉装置(42)の詳細と動作を順に説明する図面である。
【0029】
原料容器(1)の左端寄りの部分の上部に、ホッパ(30)の底壁の原料出口(30A)に連なる原料受け入れ口(1A)が形成され、原料受け入れ口(1A)と原料容器(41)の左端との間の部分の下部に、熱分解槽(19)の上端の原料投入口(19A)の上方に位置する原料供給口(1D)が形成されている。そして、原料受け入れ口(1A)の左端より左側の原料容器(1)内の空間が、圧縮空間(1C)となっている。原料容器(1)の左端壁に、逆止弁(9)を備えた空気抜き管(10)が設けられている。
【0030】
押し込み装置(41)は、原料容器(1)内を左右方向に移動する中空移動部材(3)と、移動部材(3)に回動自在に取り付けられた押し込み部材(5)と、移動部材(3)と押し込み部材(5)の間に設けられた弾性部材である引張りコイルばね(6)と、原料容器(1)と押し込み部材(5)の間に設けられた駆動手段である流体圧シリンダ(2)とを備えている。
【0031】
移動部材(3)は、左右両端が開口した角形の中空ピストン状をなし、原料容器(1)内にわずかな隙間をあけてはめられている。原料容器(1)の底壁の中央より右側寄りの部分に、左右方向にのびるガイド用スリット(1B)が形成されており、移動部材(3)の底面右端部に下方突出状に固定されたストッパ(7)がスリット(1B)に左右方向移動自在にはめられている。そして、移動部材(3)は、ストッパ(7)がスリット(1B)の右端に位置する右端位置とストッパ(7)がスリット(1B)の左端に位置する左端位置との間を移動しうる。右端位置では、図3(a)に示すように、移動部材(3)は原料受け入れ口(1A)の右端より右側に位置して、受け入れ口(1A)を開放する。左端位置では、図3(b)または(c)に示すように、移動部材(3)は原料供給口(1D)のすぐ右側に位置し、受け入れ口(1A)を閉鎖する。
【0032】
押し込み部材(5)は、横断面が扇形をなし、円筒面(5C)のなす円弧の中心近傍において、前後方向の軸(8)を中心に回動しうるように、移動部材(3)の下部左端寄りの部分に取り付けられている。押し込み部材(5)は、圧縮位置と押し込み位置との間を回動しうる。圧縮位置では、図3(a)または(b)に示すように、押し込み部材(5)の全体が移動部材(3)内に退入し、第1平坦面(5A)が移動部材(3)の底壁上面に接するとともに、第2平坦面(5B)が移動部材(3)の左端部において左側を向く。押し込み位置では、図3(c)に示すように、第1平坦面(5A)近傍の一部を除いて押し込み部材(5)の大部分が移動部材(3)の左側に進出し、第2平坦面(5B)が移動部材(3)の底壁上面と同一高さ位置において下側を向く。
【0033】
ばね(6)は、押し込み部材(5)の円筒面(5C)近傍であって第2平坦面(5B)に近い部分と移動部材(3)の上部右側寄りの部分との間に設けられ、押し込み部材(5)時計方向すなわち圧縮位置側に付勢している。
【0034】
シリンダ(2)の基端部は、原料容器(1)の右端壁内面に前後方向のピン(4)を中心に回動しうるように取り付けられ、シリンダ(2)のピストンロッド(2A)の先端部は、押し込み部材(5)の円弧面(5C)および第2平坦面(5B)に近い部分に前後方向のピン(43)を中心に回動しうるように取り付けられている。ピストンロッド(2A)が縮んだ状態では、図3(a)に示すように、押し込み部材(5)はばね(6)によって圧縮位置に保持され、移動部材(3)は右端位置に位置している。この状態からピストンロッド(2A)がのびると、押し込み部材(5)がばね(6)によって圧縮位置に保持された状態で、移動部材(3)と押し込み部材(5)が一体となって左側に移動する。図3(b)に示すように、移動部材(3)が左端位置に達して停止した後も、ピストンロッド(2A)がのびることにより、押し込み部材(5)が反時計方向に回動し、図3(c)に示すように、ピストンロッド(2A)が最ものびた状態で、押し込み位置に停止して、原料供給口(1D)の真上に位置する。この状態からピストンロッド(2A)が縮むと、まず、移動部材(3)が左端位置に停止した状態で、押し込み部材(5)が時計方向に圧縮位置まで回動し、ピストンロッド(2A)がさらに縮むことにより、移動部材(3)が押し込み部材(5)と一体となって、右端位置まで移動する。
【0035】
原料供給口開閉装置(42)は、原料容器(1)の原料供給口(1D)と熱分解槽(19)の原料投入口(19A)の間においてこれらを結ぶ方向(上下方向)と交差する左右方向に移動してこれらの間を開閉するスライドシャッタ(12)と、シャッタ(12)を移動させる駆動手段である流体圧シリンダ(11)と、シャッタ(12)が原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を閉鎖したときに原料投入口(19A)を密閉する断熱密閉手段である断熱密閉装置(44)とを備えている。
【0036】
シャッタ(12)は上から見て左右に長い長方形状をなす。シャッタ(12)の右側部分に、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を開放する開口部(12A)が形成され、シャッタ(12)の左側部分が、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を遮断する閉鎖部(12B)となっている。開口部(12A)が形成されたシャッタ(12)の右側部分は、閉鎖部(12B)よりも下方に突出している。シャッタ(12)は、図4(a)に示す左端の開放位置と図4(c)に示す右端の閉鎖位置との間を移動しうる。開放位置では、開口部(12A)が原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間に位置して、これらの間を開放する。閉鎖位置では、閉鎖部(12B)が原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間に位置して、これらの間を閉鎖する。
【0037】
断熱密閉装置(44)は、略正方形の水平板状をなす押しつけ部材である押し板(15)を備えている。押し板(15)は、シャッタ(12)の閉鎖部(12B)の下側に配置されて、複数の連結レバー(14)により閉鎖部(12B)に連結されている。レバー(14)の両端部は閉鎖部(12B)および押し板(15)に回動自在に取り付けられており、レバー(14)の回転により、押し板(15)が、閉鎖部(12B)および熱分解槽(19)に対して接近・離間する方向(上下方向)に移動しながら、左右方向に移動する。閉鎖部(12B)と押し板(15)の間に、押し板(15)を右斜め上向きに付勢する弾性部材である引張りコイルばね(17)が設けられている。押し板(15)に左右方向の力が作用していないときは、押し板(15)は、ばね(17)の力により、最も右側かつ左側の待機位置に位置し、閉鎖部(12B)の下面に圧接している。押し板(15)に左向きの力が作用すると、ばね(17)の弾性力に抗して、レバー14が時計方向に回転し、押し板(15)が閉鎖部(12B)から離れて、下方の作動位置まで下降する。押し板(15)の下面に、熱分解槽(19)の原料投入口(19A)に対応する環状のシール部材であるパッキン(16)が設けられ、パッキン(16)の内側の押し板(15)の下面に、板状の断熱部材(18)が設けられている。また、熱分解槽(19)の原料投入口(19A)の上端面の右側の部分に、シャッタ(12)が閉鎖位置に移動してきたときに、押し板(15)の右側への移動を停止させて、これを熱分解槽(19)に接近する下方に移動させる作動部材であるストッパ(13)が設けられている。
【0038】
シリンダ(11)のピストンロッド(11A)が縮んでいる状態では、図4(a)に示すように、シャッタ(12)は開放位置に停止し、押し板(15)は待機位置に停止している。このとき、パッキン(16)の下端は、熱分解槽(19)の原料投入口(19A)の上端面より少し上方に位置している。ピストンロッド(11A)がのびると、シャッタ(12)は、押し板(15)を待機位置に保持したまま、右側に移動する。シャッタ(12)が閉鎖位置近傍まで移動すると、図4(b)に示すように、押し板(15)がストッパ(13)の上部に当たり、それ以上右側に移動しなくなり、シャッタ(12)だけが右側に移動する。このため、レバー(14)が時計方向に回転し、押し板(15)がストッパ(13)に沿って下方に移動する。そして、シャッタ(12)が閉鎖位置に停止したときには、図4(c)に示すように、パッキン(16)が原料投入口(19A)の上面に圧接して、これを密閉する。シャッタ(12)が閉鎖位置に停止している状態からピストンロッド(11A)が縮むと、まず、シャッタ(12)が左側に移動し、ばね(17)の弾性力により、レバー(14)が反時計方向に回転し、押し板(15)がストッパ(13)に沿って上方に移動する。押し板(15)が待機位置まで移動すると、後は、シャッタ(12)が、押し板(15)を待機位置に保持したまま、閉鎖位置まで移動する。
【0039】
油化装置には、熱分解槽(19)の加熱装置(20)、原料投入口(19A)の冷却装置(21)、コンデンサ(22)、冷却塔(23)、貯油槽(24)などが設けられている。
【0040】
図5は、上記の油化装置における熱分解槽(19)への原料投入動作の1例を示す工程図である。次に、主に図3〜図5を参照して、原料投入動作の1例について説明する。
【0041】
原料投入前は、図4(c)に示すように、シャッタ(12)は閉鎖位置に停止し、図3(a)に示すように、移動部材(3)は右端位置に停止して、原料受け入れ口(1A)を開放し、押し込み部材(5)は圧縮位置に停止している。そして、前工程で粉砕された原料が、受け入れ口(1A)より原料容器(1)内に投入され、充填されている。
【0042】
原料投入指令が出されると、移動部材(3)が、圧縮位置にある押し込み部材(5)とともに、原料容器(1)内の原料を収集しながら左側に移動し、図3(b)に示すように、左端位置に停止して、圧縮空間(1C)に原料を圧縮する。このとき、移動部材(3)が原料受け入れ口(1A)を閉鎖し、原料の受け入れが止まる。また、原料圧縮時に、圧縮空間(1C)内の空気が空気抜き管(10)の逆止弁(9)を通して外部に逃がされることにより、内圧が減少し、移動部材(3)の移動抵抗が緩和される。逆止弁(9)は、圧縮空間(1C)内部の空気の排出のみを行ない、外気の流入を防ぐ働きをする。
【0043】
移動部材(3)が左端位置に停止して、原料の圧縮が終了すると、図4(a)に示すように、シャッタ(12)が開放位置に移動して、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を開放した後、図3(c)に示すように、押し込み部材(5)が押し込み位置まで回動し、圧縮空間(1C)内にある圧縮された原料を原料供給口(1D)、シャッタ(12)の開口部(12A)および原料投入口(19A)を通して、熱分解槽(19)内に強制的に押し込む。
【0044】
原料の押し込みが終了すると、図4(c)に示すように、シャッタ(12)が閉鎖位置まで移動して、原料供給口(1D)と原料投入口(19A)の間を閉鎖するとともに、パッキン(16)が原料投入口(19A)の上面に圧接して、これを密閉する。これと同時に、押し込み部材(5)が圧縮位置に戻り、移動部材(3)が、押し込み部材(5)を圧縮位置に保持したまま、右端位置に戻り、原料受け入れ口(1A)が開いて、ホッパ(30)から原料容器(1)に原料が補充され、次の原料投入指令待ちの状態になる。
【0045】
上記のように、熱分解槽(19)への原料の押し込みが終了した後、シャッタ(12)が閉鎖位置に移動して、パッキン(16)が原料投入口(19A)を密閉すると、熱分解槽(19)に投入された原料は、加熱装置(20)により加熱され、溶融後、気化される。そして、その際に発生した熱分解ガスがコンデンサ(22)により冷却されて、油が生成され、貯油槽(24)に貯蔵される。また、原料投入口(19A)の周囲は冷却装置(21)により冷却され、溶融した原料が付着しないようになっている。なお、この冷却装置(21)およびコンデンサ(22)には、冷却塔(23)より冷却水が供給されている。また、このとき、シール(16)が原料投入口(19A)を密閉し、断熱部材(18)により熱分解槽(19)とシャッタ(12)との間が遮断、断熱されるので、熱分解槽(19)の熱がシャッタ(12)に伝わることがなく、シャッタ(12)に溶融した原料が付着して作動しなくなることがない。
【0046】
熱分解槽(19)への原料の押し込み動作は、上記実施形態の順序に限らない。たとえば、原料の押し込みの前に、原料の圧縮動作を複数回繰り返して行なうことにより、1回の押し込み量を増やしたり、原料投入指令が出される前に原料の圧縮まで行なっておくようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の原料供給装置が適用される油化装置の1例を示す部分切り欠き概略正面図である。
【図2】図2は、図1の原料供給装置の部分を拡大して示す部分切り欠き概略正面図である。
【図3】図3は、原料供給装置の原料押し込み装置の部分の詳細および動作を順に示す部分切り欠き概略拡大正面図である。
【図4】図4は、原料供給装置の原料供給口開閉装置の部分の詳細および動作を順に示す部分切り欠き概略正面図である。
【図5】図5は、熱分解槽への原料押し込み動作の1例を示す工程図である。
【図6】図6は、従来例を示す原料供給装置の部分切り欠き概略正面図である。
【符号の説明】
(1) 原料容器
(1A) 原料受け入れ口
(1D) 原料供給口
(2) 流体圧シリンダ
(3) 移動部材
(5) 押し込み部材
(6) ばね
(11) 流体圧シリンダ
(12) シャッタ
(12A) 開口部
(12B) 閉鎖部
(13) ストッパ
(15) 押し板
(16) パッキン
(17) ばね
(18) 断熱部材
(19) 熱分解槽
(19A) 原料投入口
(30) ホッパ
(41) 原料押し込み装置
(42) 原料供給口開閉装置
(44) 断熱密閉装置
Claims (6)
- 原料貯蔵部から原料を受け入れ、圧縮して熱分解槽に押し込むとともに、原料貯蔵部からの原料受け入れを制御する原料押し込み手段と、
熱分解槽への原料供給口を開閉する原料供給口開閉手段とを備えていることを特徴とする原料供給装置。 - 原料押し込み手段が、原料貯蔵部からの原料受け入れ口と熱分解槽への原料供給口を有する原料容器内に設けられており、原料の押し込みを行なっていないときは、原料受け入れ口が開放され、原料の押し込みを行なっているときは、原料押し込み手段によって原料受け入れ口が閉鎖されることを特徴とする請求項1の原料供給装置。
- 原料押し込み手段が、原料受け入れ口を開閉しうるように原料容器内を移動する移動部材と、移動部材とともに移動して原料を圧縮しかつ移動部材に対して運動することにより原料を熱分解槽に押し込む押し込み部材と、移動部材および押し込み部材の移動ならびに押し込み部材の運動を行なう共通の駆動手段とを備えていることを特徴とする請求項2の原料供給装置。
- 移動部材が、中空ピストン状をなし、押し込み部材が、少なくとも一部が移動部材内に退入した圧縮位置と少なくとも一部が移動部材から進出した押し込み位置との間を回動しうるように移動部材に取り付けられ、移動部材と押し込み部材の間に、押し込み部材を圧縮位置側に付勢する弾性部材が設けられ、駆動手段が、原料容器と押し込み部材に両端部が回動自在に取り付けられた流体圧シリンダよりなることを特徴とする請求項3の原料供給装置。
- 原料供給口開閉手段が、原料容器の原料供給口と熱分解槽の原料投入口の間においてこれらを結ぶ線と交差する方向に移動してこれらの間を開閉するシャッタと、シャッタを移動させるシャッタ移動手段と、シャッタが原料供給口と原料投入口の間を閉鎖したときに原料投入口を密閉する断熱密閉手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項の原料供給装置。
- シャッタに、原料供給口と原料投入口の間を開放する開口部と、原料供給口と原料投入口の間を閉鎖する閉鎖部とが設けられており、断熱密閉手段が、熱分解槽に対して接近・離間方向に移動しうるようにシャッタの閉鎖部の熱分解槽側に設けられた押しつけ部材と、押しつけ部材に設けられた断熱部材と、押しつけ部材の熱分解槽側に設けられて押しつけ部材が熱分解槽に接近する方向に移動したときに熱分解槽に圧接して原料投入口を密閉するシール部材とを備えており、シャッタと押しつけ部材の間に、押しつけ部材を熱分解槽から離間する方向に付勢する弾性部材が設けられ、原料供給口と原料投入口の間に、シャッタの閉鎖部が原料供給口と原料投入口の間を閉鎖したときに押しつけ部材に作用してこれを熱分解槽に接近する方向に移動させる作動手段が設けられていることを特徴とする請求項5の原料供給装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012188663A (ja) * | 2011-02-26 | 2012-10-04 | Tossmic Kk | プラスチックの接触分解油化装置及びその接触分解油化方法 |
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-
2002
- 2002-07-26 JP JP2002218193A patent/JP2004057899A/ja not_active Withdrawn
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