JP2012187721A - グリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法、測定装置及び測定プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グリーンタイヤのキャップトレッドのオフセット測定方法であって、回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤの形状を計測する工程と、計測結果に基づきグリーンタイヤの基準高さhを算出する工程と、基準高さhにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する工程と、算出したキャップトレッドの幅に基づきキャップトレッドのセンターオフセットの異常を判断する工程と、を有する。
【選択図】 図2
Description
この方法によれば、同じ断面形状のゴムリボンを用いて、幅及び厚さの異なる積層体を形成することができる。
そのため、従来からグリーンタイヤが成型された段階で、キャップトレッドのオフセットの検査が行われている。ただ、その検査は人の目視で確認し、オフセットがあれば、作業員が手直しをするものである。
しかも、従来の目視による検査では、目の前にあるグリーンタイヤの検査は可能であるが、異常オフセットの兆候を経時的に掴むことはできず、またそのための手法も現在のところ確立していない。
したがって、本発明の目的はこれらの問題を解決することである。具体的にはグリーンタイヤのセンターオフセットを人の目視に頼ることなく自動的に検査し、従来のような作業負担および作業効率の低下の問題を解決することである。また、異常オフセットの兆候を経時的に把握できるようにすることである。
本発明は測定装置であって、回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤのキャップトレッドの形状を計測する計測手段と、計測結果に基づきグリーンタイヤの基準高さを算出し、かつ基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する計算部と、算出したキャップトレッドの幅に基づきキャップトレッドのセンターオフセットの異常を判断する判断部と、を有することを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置である。
本発明は測定プログラムであって、回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置のコンピュータを、前記センサの計測結果に基づきグリーンタイヤの基準高さを算出し、かつ基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する計算部と、算出したキャップトレッドの幅に基づきキャップトレッドのセンターオフセットの異常を判断する判断部として機能させるための測定プログラムである。
本発明の実施形態の説明を行う前に、まず、本発明の適用対象を明らかにするため、一例として、従来のタイヤ成型装置について概略的に説明する。なお、説明するタイヤ成型装置自体は、例えば、特許文献2によって既に知られたものである。
ここで、15はインナーライナ部材組み付け装置、16はキャンバスチェーファ部材組み付け装置、17はスキージ部材組み付け装置、18はカーカス部材組み付け装置である。トランスファ台車14を作業ステーションC1、C2、C3に移動させて、その後トロイダル状成型ドラム21が待機中の作業ステーションF1に移動させる。
以上が、一例として示す従来のグリーンタイヤ成型装置の概要であるが、本発明は、この例では、作業ステーションF9においてバーコードを貼り付けた後、グリーンタイヤにおけるキャップトレッドのオフセット位置測定を実施して異常なオフセットの有無を検知する。
なお、当然のことながら、本発明の適用対象は前記システムに限定されず、他のシステム、例えばタイヤ構成部材のドラムへの巻き付けを人手によって行うようなシステムであってもよいことは勿論である。
以下、本発明のオフセットの測定装置について説明する。
ここで、この測定装置は形状測定装置30と制御部40とからなっている。
形状測定装置30は、例えば2次元変位レーザ測定装置であって、そのヘッド32が、図示のように回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤのセリアル側と反セリアル側のそれぞれのキャップトレッドに対向して配置されている。
測定時には、形状測定装置30は、グリーンタイヤの外周面に沿った子午線方向の一定の軌道上を相対移動しながら、レーザ光を送受し、その時間差に基づいて、そのヘッド32のレーザ光送出部から反射位置までの距離を演算し、その演算に基づいてグリーンタイヤのキャップトレッドの形状データ(ここではグリーンタイヤの厚み値という)を得ることが出来る。得られたキャップトレッドの形状データは、次に制御部40に入力される。
なお、形状測定装置30は、撮影されたグリーンタイヤの画像からグリーンタイヤの厚み値を得るようにしてもよい。また、撮影した形状は、タイヤサイズと、センサとタイヤ間の距離で変わるので、センサをタイヤ方向に移動可能にする必要がある。
またCPU401は、測定プログラムによる機能実現手段として、後述する計算部401aとオフセット異常判断部401bを有している。また、測定プログラムは周知のコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶させておく。
2次元変位レーザ測定装置30による測定は、まずその前提としてセンサとドラムのセンターラインを合わせ、測定すべきタイヤのサイズに応じて(センサ)ヘッド32を横行させる。ここで、例えば前記ヘッド32の視野中心(図3のmの点:なお、測定は、必ずしもこの位置に限定されない)での当該グリーンタイヤの厚み値(ここでは、深度限界(カメラで撮影した画面の枠を構成する下のライン)からグリーンタイヤのキャップブレードの計測波形CWまでの距離)を周方向複数箇所において測定する(ミリ単位で測定する)。次に、2次元変位レーザ測定装置30は、当該グリーンタイヤの反セリアル側とセリアル側についてそれぞれ取得した測定結果を制御部40へ出力する。
なお、基準高さオフセット量δは、基準高さを出すためにタイヤサイズ毎に設定される値であって、厚み値から前記オフセット量δを引いた値が、グリーンタイヤのキャップブレードの計測波形CWのタイヤ半径方向内側で、かつ画面内におさまるように設定される。また、図3中、交点P(基準高さhと、キャップトレッド計測波形CWとの交点)が得られない場合は、基準高さオフセット位置δのパラメータを0.1mm単位で変えて前記基準高さhを再度算出する。
図4は、グリーンタイヤのキャップトレッドの計測波形CWと、反セリアル側及びセリアル側におけるそれぞれの基準高さh1,h2と、キャップトレッド計測波形CWとの交点P1、P2とセンサの視野範囲の端(ここでは、キャップトレッドの中心位置とする)との距離(トレッド幅W1、W2)を表している。
このグラフから、例えばバーコード8及び50のタイヤの辺りでオフセット位置がセリアル側及び反セリアル側とで変化したこと、つまりグリーンタイヤのセンタのオフセット位置の変化点がある(ここでは、例えばバーコード50のタイヤのところで反セリアル側が延び、セリアル側が縮んで、グリーンタイヤのセンタが反セリアル側にオフセットしている)ことが読み取れる。
Claims (9)
- 回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤのキャップトレッドの形状を計測する工程と、計測結果に基づきグリーンタイヤの基準高さを算出する工程と、基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する工程と、算出したキャップトレッドの幅に基づきキャップトレッドのセンターオフセットの異常を判断する工程と、を有することを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法。
- 請求項1に記載されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法において、
基準高さを算出する工程は、グリーンタイヤの厚み値から、グリーンタイヤ毎に予め決められた基準高さオフセット量を減算する工程であることを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法。 - 請求項1又は2に記載されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法において、
前記基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する工程は、基準高さにおけるグリーンタイヤの軸と平行な直線とキャップトレッドの測定形状波形との交点と、センサの視野範囲の端間のトレッド幅を算出する工程であることを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法において、
前記算出された前記トレッド幅と予め定めた基準トレッドの幅とを比較し、前記トレッドの幅が基準トレッドの幅を越えるとき異常と判断する工程を有することを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定方法。 - 回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤのキャップトレッドの形状を計測する計測手段と、計測結果に基づきグリーンタイヤの基準高さを算出し、かつ基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する計算部と、算出したキャップトレッドの幅に基づきキャップトレッドのセンターオフセットの異常を判断する判断部と、を有することを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置。
- 請求項5に記載されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置において、
基準高さを算出する計算部は、グリーンタイヤの厚み値から、グリーンタイヤ毎に予め決められた基準高さオフセット量を減算する処理を行うことを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置。 - 請求項5又は6に記載されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置において、
前記基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する計算部は、基準高さにおけるグリーンタイヤの軸と平行な直線とキャップトレッドの測定形状波形との交点と、前記センサの視野範囲の端間のトレッドの幅を算出する処理を行うグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置。 - 請求項5ないし7のいずれかに記載されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置において、
前記算出された前記トレッドの幅と予め定めた基準トレッドの幅とを比較し、前記トレッドの幅が基準トレッドの幅を越えるとき異常と判断する判断手段を有することを特徴とするグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置。 - 回転自在なドラム上に載置されたグリーンタイヤのキャップトレッドのオフセットを測定する測定装置のコンピュータを、前記センサの計測結果に基づきグリーンタイヤの基準高さを算出し、かつ基準高さにおけるキャップトレッドの幅をセリアル側及び反セリアル側で算出する計算部と、算出したキャップトレッドの幅に基づきキャップトレッドのセンターオフセットの異常を判断する判断部として機能させるための測定プログラム。
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