JP2012183566A - 溶接システム及び溶接用電源装置 - Google Patents
溶接システム及び溶接用電源装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012183566A JP2012183566A JP2011049051A JP2011049051A JP2012183566A JP 2012183566 A JP2012183566 A JP 2012183566A JP 2011049051 A JP2011049051 A JP 2011049051A JP 2011049051 A JP2011049051 A JP 2011049051A JP 2012183566 A JP2012183566 A JP 2012183566A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- welding
- electrode
- value
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Arc Welding Control (AREA)
- Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
Abstract
【解決手段】溶接ロボットシステム50では、電極12側の可動に基づいてパワーケーブル14の敷設状態が変化する。こうした変化に対応すべく複数位置α〜γ毎に測定した電極12までの測定値(抵抗値Rα〜γ、インダクタンス値Lα〜γ)が記憶装置63に複数保持される。そして、位置α〜γ毎に保持される測定値が各位置α〜γでの溶接開始指令ASα〜γにて切り替えられ、電源装置11での先端電圧Vaの算出の際にその測定値にかかる電圧変化分を個別に補正した先端電圧Vaの算出が行われる。つまり、電源装置11の制御に用いる先端電圧Vaの算出にパワーケーブル14の敷設状態に応じた電圧補正が行われるため、その時々で精度の高い先端電圧Vaの算出が可能となる。
【選択図】図4
Description
図1は、消耗電極式のアーク溶接機10を示す。アーク溶接機10では、溶接用電源装置11のプラス側出力端子にトーチTHにて支持されるワイヤ電極12が接続され、該電源装置11のマイナス側出力端子に溶接対象Mが接続され、該電源装置11にて生成された直流出力電力のワイヤ電極12への給電によりアーク溶接が行われる。このとき、ワイヤ電極12は溶接時に消耗するため、ワイヤ供給装置13にて消耗に応じて送給がなされる。ワイヤ電極12及び溶接対象Mには、電源装置11の出力端子に接続されるパワーケーブル14を介して出力電力が供給されるようになっている。
R=Ve/Ip1 ・・・ (a)
次いで、インバータ回路22の動作を停止させて、この時の時刻T0から計時が開始される。同時に、時刻T0を起点に刻々と変化する出力電流Iのサンプリングが行われ、時定数に該当する電流減衰量となる電流値ΔIp1(Ip1×36.8%)に到達した時刻をT1とし、その時刻T1−T0間の時間(時定数)τ1が求められる。これにより、通常特性領域A1で変化する合計インダクタンス値La1(リアクトル25の単体ではインダクタンス値La)が次式(b)にて算出される。
La1=R・τ1(=Ve・τ1/Ip1) ・・・ (b)
次いで、再びインバータ回路22を動作させて、出力電流Iが過飽和特性領域A2内の所定電流値Ip2に調整される。調整後、インバータ回路22の動作を再び停止させて、この時の時刻T2から計時が開始される。同時に、時刻T2を起点に刻々と変化する出力電流Iのサンプリングが行われ、時定数に該当する電流減衰量となる電流値ΔIp2(Ip2×36.8%)に到達した時刻をT3とし、その時刻T3−T2間の時間(時定数)τ2が求められる。これにより、過飽和特性領域A2で変化する合計インダクタンス値Lb1(リアクトル25の単体ではインダクタンス値Lb)が次式(c)にて算出される。
Lb1=R・τ2=(Ve・τ2/Ip2) ・・・ (c)
次いで、図2に示すように、算出された通常特性領域A1の合計インダクタンス値La1と過飽和特性領域A2の合計インダクタンス値Lb1とが直線補完により、合計インダクタンス値Lが電流Iの関数L(I)として得られる。そして、このようにして得られた合計インダクタンス値Lの関数L(I)と、先に求めた合計抵抗値Rとが制御装置31内に保持される。以上で、測定モードが終了する。
Va=V−L(I)・dI/dt−RI ・・・ (d)
因みに、具体的数値で示すと、インバータ回路22のオンに基づいて出力電流Iの電流値Ip1=400[A]を10[ms]間出力させ、その後、インバータ回路22をオフさせる。この間の平均電圧値Veが4[V]であると、上記式(a)から、
R=Ve/Ip1=4/400=0.01[Ω]
と合計抵抗値Rが算出される。
ΔIp1=400×0.368=147[A]
であり、インバータ回路22をオフしてから出力電流Iが400[A]からその147[A]に達するその時定数τ1が3[ms]であれば、上記式(b)から、
La1=R・τ1=0.01×3=0.03[mH]
と通常特性領域A1において、直流リアクトル25の単体のインダクタンス値Laを含む合計インダクタンス値La1が算出される。尚、上記した電流値Ip1は、予め使用する直流リアクトル25の仕様から推定し、過飽和特性領域A2に達しない値に設定する必要がある。
ΔIp2=20×0.368=7[A]
であり、インバータ回路22をオフしてから出力電流Iが20[A]からその7[A]に達するその時定数τ2が10[ms]であれば、上記式(c)から、
Lb1=R・τ2=0.01×10=0.1[mH]
と過飽和特性領域A2において、直流リアクトル25の単体のインダクタンス値Lbを含む合計インダクタンス値Lb1が算出される。
(1)本実施形態のような溶接ロボットシステム50では、電極12側の可動に基づいてパワーケーブル14の敷設状態が変化する。こうした変化に対応すべく、例えば複数位置α〜γ毎に測定した合計抵抗値Rα〜γ及び合計インダクタンス値Lα〜γが記憶装置63にて複数保持される。そして、電極12側の所定位置α〜γ毎に保持される抵抗値Rα〜γ及びインダクタンス値Lα〜γがその位置α〜γでの溶接開始指令ASα〜γにて切り替えられ、電源装置11での先端電圧Vaの算出の際に、抵抗値Rα〜γ及びインダクタンス値Lα〜γにかかる電圧変化分を個別に補正した先端電圧Vaの算出が行われる。つまり、電源装置11(インバータ回路22)の制御に用いる先端電圧Vaの算出に、可動する電極12側の位置α〜γ毎、即ちその可動に基づいて変化するパワーケーブル14の敷設状態に応じた電圧補正が行われるため、その時々で精度の高い先端電圧Vaを算出することができる。結果、電源装置11(インバータ回路22)のその時々の制御を好適に行うことができ、溶接性能の更なる向上を図ることができる。
・上記実施形態では、支持ワイヤ53aと吊下部材53bとを用いた支持装置53にてパワーケーブル14を波状に支持したが、ケーブル14の支持態様はこれに限定されず適宜変更してもよい。例えば蛇腹管内にケーブル14を挿通し、溶接ロボット51が離間位置で略直線状に、近接位置で大きく湾曲するように支持する構成としてもよい。
12 ワイヤ電極(電極)
14 パワーケーブル
22 インバータ回路
23 溶接トランス
24 整流回路(直流変換手段)
25 直流リアクトル(直流変換手段)
31 制御装置(抵抗値算出手段、インダクタンス値算出手段、先端電圧算出手段)
33 電流センサ(検出手段)
34 電圧センサ(検出手段)
50 溶接ロボットシステム(溶接システム)
51 溶接ロボット(可動手段)
52 スライダ装置(可動手段)
62 ティーチペンダント(操作教示手段)
63 記憶装置(保持手段)
64 教示プログラム
M 溶接対象
I 出力電流
Ip1 電流値
Ip2 電流値
V 出力電圧
Va 先端電圧
R 合計抵抗値
L 合計インダクタンス値
L(I) 関数
α,β,γ 位置
Claims (3)
- 直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路と、変換した交流電力の電圧調整を行う溶接トランスと、該溶接トランスの二次側交流電力から溶接に適した直流出力電力を生成する直流変換手段とを備え、生成した前記出力電力の電極への供給に基づいて溶接対象との間に溶接のためのアークを生じさせるものであり、本装置内の検出手段にて検出した出力電流と出力電圧とに基づいて前記電極の先端電圧を算出し、算出した先端電圧に基づいて前記インバータ回路の制御が行われるものであって更に、
前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時の前記出力電圧の電圧値に基づいて前記電極先端までの経路上の合計抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時からの電流減衰量に基づいて前記電極先端までの経路上の合計インダクタンス値を算出するインダクタンス値算出手段とを含む処理を実行する測定モードを有し、前記検出手段にて検出した前記出力電圧の電圧値に対して前記電極先端までの経路上の前記合計抵抗値及び前記合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を補正して前記先端電圧を算出する先端電圧算出手段を備えた溶接用電源装置を用い、
前記電極側を可動させる可動手段と前記電源装置とが連携し前記電極側の可動を伴う溶接を実施する溶接システムであって、
前記電源装置と前記電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む前記電極側の位置変化に対応すべく、複数位置毎に測定した少なくとも前記合計インダクタンス値を複数保持する保持手段を備えており、
前記電源装置の先端電圧算出手段は、前記電極側の所定位置毎に保持される少なくとも前記合計インダクタンス値のその位置に基づく切替指令にて、前記電圧変化分を個別に補正した前記先端電圧の算出を行うことを特徴とする溶接システム。 - 請求項1に記載の溶接システムにおいて、
前記可動手段及び前記電源装置の所定動作を操作教示し、これらの連携制御の基となる教示プログラムを作成する操作教示手段を備え、
前記操作教示途中で前記測定を実施可能に構成され、前記教示プログラム中に前記電極側の位置情報に関連付けて少なくとも前記合計インダクタンス値の保持が行われることを特徴とする溶接システム。 - 直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路と、変換した交流電力の電圧調整を行う溶接トランスと、該溶接トランスの二次側交流電力から溶接に適した直流出力電力を生成する直流変換手段とを備え、生成した前記出力電力の電極への供給に基づいて溶接対象との間に溶接のためのアークを生じさせるものであり、本装置内の検出手段にて検出した出力電流と出力電圧とに基づいて前記電極の先端電圧を算出し、算出した先端電圧に基づいて前記インバータ回路の制御が行われる溶接用電源装置であって、
前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時の前記出力電圧の電圧値に基づいて前記電極先端までの経路上の合計抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時からの電流減衰量に基づいて前記電極先端までの経路上の合計インダクタンス値を算出するインダクタンス値算出手段とを含む処理を実行する測定モードを有し、前記検出手段にて検出した前記出力電圧の電圧値に対して前記電極先端までの経路上の前記合計抵抗値及び前記合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を補正して前記先端電圧を算出する先端電圧算出手段を備えており、
前記電極側を可動手段にて可動させ前記電源装置と前記電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む前記電極側の位置変化に対応すべく、前記電源装置自身又は外部に設けた保持手段に複数位置毎に測定した少なくとも前記合計インダクタンス値を複数保持しておき、
前記先端電圧算出手段は、前記電極側の所定位置毎に保持される少なくとも前記合計インダクタンス値のその位置に基づく切替指令にて、前記電圧変化分を個別に補正した前記先端電圧の算出を行うことを特徴とする溶接用電源装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011049051A JP2012183566A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 溶接システム及び溶接用電源装置 |
CN201210044275.6A CN102672305B (zh) | 2011-03-07 | 2012-02-23 | 焊接系统以及焊接用电源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011049051A JP2012183566A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 溶接システム及び溶接用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012183566A true JP2012183566A (ja) | 2012-09-27 |
Family
ID=46805219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011049051A Pending JP2012183566A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 溶接システム及び溶接用電源装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012183566A (ja) |
CN (1) | CN102672305B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113000983A (zh) * | 2019-12-18 | 2021-06-22 | 发那科株式会社 | 电弧焊接机器人系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11033978B2 (en) * | 2018-02-28 | 2021-06-15 | Esab Ab | Arc voltage sensing and control for a welding apparatus |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08103868A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-23 | Daihen Corp | 溶接用電源装置 |
JP2004268076A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-09-30 | Hitachi Ltd | 自動溶接方法及び自動溶接装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4641137B2 (ja) * | 2002-04-24 | 2011-03-02 | 株式会社三社電機製作所 | 溶接機 |
CN201076966Y (zh) * | 2007-04-16 | 2008-06-25 | 邢宝祥 | 多功能焊割机 |
JP2010238810A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Sharp Corp | Iii−v族化合物半導体薄膜結晶の気相成長方法および気相成長装置 |
-
2011
- 2011-03-07 JP JP2011049051A patent/JP2012183566A/ja active Pending
-
2012
- 2012-02-23 CN CN201210044275.6A patent/CN102672305B/zh active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08103868A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-23 | Daihen Corp | 溶接用電源装置 |
JP2004268076A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-09-30 | Hitachi Ltd | 自動溶接方法及び自動溶接装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113000983A (zh) * | 2019-12-18 | 2021-06-22 | 发那科株式会社 | 电弧焊接机器人系统 |
JP2021094581A (ja) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | ファナック株式会社 | アーク溶接ロボットシステム |
JP7339147B2 (ja) | 2019-12-18 | 2023-09-05 | ファナック株式会社 | アーク溶接ロボットシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102672305A (zh) | 2012-09-19 |
CN102672305B (zh) | 2016-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5756297B2 (ja) | 溶接用電源装置及び溶接機 | |
EP2438672B1 (en) | Welding power supply with digital control of duty cycle | |
JP4119404B2 (ja) | アーク溶接および溶接機の溶接過程の制御方法 | |
JP5579570B2 (ja) | 溶接用電源装置 | |
JP4418892B2 (ja) | 電気アーク溶接機及び溶接機の溶接工程をコントロールする方法 | |
US10518350B2 (en) | Arc welding apparatus, arc welding system, and arc welding method | |
JP5756298B2 (ja) | 溶接用電源装置及び溶接機 | |
KR101676911B1 (ko) | 아크 용접 장치, 아크 용접 시스템 및 아크 용접 방법 | |
US20140360997A1 (en) | Arc welding apparatus, arc welding system, and arc welding method | |
JP2012187595A (ja) | 溶接用電源装置 | |
WO2012160766A1 (ja) | 溶接機 | |
JP2012183566A (ja) | 溶接システム及び溶接用電源装置 | |
JP6007879B2 (ja) | アーク溶接装置、アーク溶接方法、及びアーク溶接システム | |
JP5618850B2 (ja) | 溶接用電源装置及び溶接機 | |
JP5868712B2 (ja) | 溶接用電源装置 | |
JP5955569B2 (ja) | 溶接システム及び制御装置 | |
JP5885976B2 (ja) | 溶接用電源装置 | |
KR20100000035A (ko) | 용접 로봇 장치 및 그 제어 방법 | |
JP2012101231A (ja) | 溶接用電源装置 | |
JP5901921B2 (ja) | 溶接用電源装置 | |
JP2003245774A (ja) | 消耗電極アーク溶接方法及びアーク溶接装置及びアーク溶接ロボット | |
KR20140028636A (ko) | 자체 제어 용접 전원 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150804 |