JP2012183566A - 溶接システム及び溶接用電源装置 - Google Patents

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哲生 恵良
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Abstract

【課題】パワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様においても制御に用いる電極先端電圧を精度良く算出でき、溶接性能の更なる向上に寄与できる溶接システムを提供する。
【解決手段】溶接ロボットシステム50では、電極12側の可動に基づいてパワーケーブル14の敷設状態が変化する。こうした変化に対応すべく複数位置α〜γ毎に測定した電極12までの測定値(抵抗値Rα〜γ、インダクタンス値Lα〜γ)が記憶装置63に複数保持される。そして、位置α〜γ毎に保持される測定値が各位置α〜γでの溶接開始指令ASα〜γにて切り替えられ、電源装置11での先端電圧Vaの算出の際にその測定値にかかる電圧変化分を個別に補正した先端電圧Vaの算出が行われる。つまり、電源装置11の制御に用いる先端電圧Vaの算出にパワーケーブル14の敷設状態に応じた電圧補正が行われるため、その時々で精度の高い先端電圧Vaの算出が可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電極先端電圧の算出に基づいてフィードバック制御を実施する溶接用電源装置を備える溶接システム及びその溶接用電源装置に関するものである。
アーク溶接用電源装置は、例えば特許文献1にて示されるように、商用電源からの交流入力電力を整流した直流電力をインバータ回路にて高周波交流電力に変換し、溶接トランスにて電圧調整された高周波交流電力を整流回路と直流リアクトルとでアーク溶接に適した直流出力電力に変換するように構成されている。電源装置にて生成された出力電力はトーチにて支持される電極に供給され、これにより電極先端と溶接対象との間にアークが生じて、溶接対象の溶接が行われるようになっている。
また、このような溶接用電源装置は、出力電流及び出力電圧の検出を行っており、制御装置は、その時々で検出された出力電流及び出力電圧をインバータ回路のPWM制御にフィードバックし、その時々の出力電力を適正値とする制御を実施することで、溶接性能の向上が図られている。
特開平8−103868号公報
ところで、好適なアークを生じさせるためには、電源装置内で検出する出力電圧をインバータ回路の制御値に反映させるのみならず、正にそのアークが生じている電極の先端電圧を算出し、算出した電極先端電圧を制御値に反映させるのが好ましい。
と言うのは、実際には溶接を行うトーチ(電極)と電源装置との間は離間していることが多く、両者間がパワーケーブルを介して接続されているのが一般的な使用形態である。従って、パワーケーブルのケーブル長が使用者毎に異なるため、ケーブル自体の抵抗値が異なるばかりか、ケーブルの敷設状態(余長分の配置形状)の違いによってインダクタンス値も異なってくる。そのため、更なる溶接性能の向上を図るためには、パワーケーブルを含む電源装置外部の電極までの間での抵抗及びインダクタンスの電圧変動分が無視できないためである。
従って、電源装置内で検出する出力電圧をインバータ回路の制御値に反映させる態様では、真の電極先端電圧とは乖離した電圧値がインバータ回路の制御値に反映されることになり、このことが好適なアークの発生の妨げとなって、更なる溶接性能の向上の妨げとなることが懸念されるものである。
また、使用者の使用態様によっては、パワーケーブルの敷設状態が変化し、電極先端電圧に影響を与えるインダクタンス値が都度変化することがある。具体的に、例えば大型構造物や長尺物を溶接する溶接ロボットシステムにおいて、1つの溶接ロボットが担当する溶接範囲が数十[m]にも及ぶような場合に、トーチ(電極)を支持する溶接ロボットをスライダ装置等で移動させながら溶接が行われることがある。この場合、不動とした電源装置に対して可動側の溶接ロボットが最離間位置に移動した時を想定してパワーケーブルのケーブル長が決定されるが、溶接ロボットが逆に近接位置に配置された時にはパワーケーブルに余長分が生じてしまうため、その余長分は溶接ロボットの動作等に支障を来さないように支持される。例えば所定高さに支持された支持ワイヤにパワーケーブルを波状に吊り下げるようにしたものにおいては、溶接ロボットが近接位置に配置された時には間隔の狭い波形状に、離間位置に配置された時には間隔の広い波形状となるようにケーブルが支持される。
従って、上記のように溶接動作中にパワーケーブルの敷設状態(敷設形状)が変化すると、ケーブル部分でのインダクタンス値が変化するため、算出する電極先端電圧にこの変化分を考慮しないと、更にこの先端電圧に基づいて算出されるインバータ回路のその時々の制御値が適正値から大きく乖離することが生じてしまう。結果、電極先端電圧に基づいてインバータ回路の制御を行っても、パワーケーブルの敷設状態が変化するような使用状態では、溶接性能を十分に向上できない虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、パワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様においても制御に用いる電極先端電圧を精度良く算出でき、溶接性能の更なる向上に寄与することができる溶接システム、及びその溶接システムに用いる溶接用電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路と、変換した交流電力の電圧調整を行う溶接トランスと、該溶接トランスの二次側交流電力から溶接に適した直流出力電力を生成する直流変換手段とを備え、生成した前記出力電力の電極への供給に基づいて溶接対象との間に溶接のためのアークを生じさせるものであり、本装置内の検出手段にて検出した出力電流と出力電圧とに基づいて前記電極の先端電圧を算出し、算出した先端電圧に基づいて前記インバータ回路の制御が行われるものであって更に、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時の前記出力電圧の電圧値に基づいて前記電極先端までの経路上の合計抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時からの電流減衰量に基づいて前記電極先端までの経路上の合計インダクタンス値を算出するインダクタンス値算出手段とを含む処理を実行する測定モードを有し、前記検出手段にて検出した前記出力電圧の電圧値に対して前記電極先端までの経路上の前記合計抵抗値及び前記合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を補正して前記先端電圧を算出する先端電圧算出手段を備えた溶接用電源装置を用い、前記電極側を可動させる可動手段と前記電源装置とが連携し前記電極側の可動を伴う溶接を実施する溶接システムであって、前記電源装置と前記電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む前記電極側の位置変化に対応すべく、複数位置毎に測定した少なくとも前記合計インダクタンス値を複数保持する保持手段を備えており、前記電源装置の先端電圧算出手段は、前記電極側の所定位置毎に保持される少なくとも前記合計インダクタンス値のその位置に基づく切替指令にて、前記電圧変化分を個別に補正した前記先端電圧の算出を行うことをその要旨とする。
この発明では、可動手段による電極側の可動に基づいて電源装置と電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む電極側の位置変化に対応すべく、複数位置毎に測定した少なくとも合計インダクタンス値が保持手段にて複数保持される。そして、電極側の所定位置毎に保持される少なくとも合計インダクタンス値がその位置に基づく切替指令にて切り替えられ、電源装置の先端電圧算出手段にて、合計抵抗値及び合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を個別に補正した先端電圧の算出が行われる。つまり、電源装置(インバータ回路)の制御に用いる電極先端電圧の算出に、可動する電極側の位置毎、即ちその可動に基づいて変化するパワーケーブルの敷設状態に応じた電圧補正が行われるため、精度の高い先端電圧の算出が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の溶接システムにおいて、前記可動手段及び前記電源装置の所定動作を操作教示し、これらの連携制御の基となる教示プログラムを作成する操作教示手段を備え、前記操作教示途中で前記測定を実施可能に構成され、前記教示プログラム中に前記電極側の位置情報に関連付けて少なくとも前記合計インダクタンス値の保持が行われることをその要旨とする。
この発明では、操作教示途中で合計インダクタンス値等の測定が実施可能に構成され、教示プログラム中に電極側の位置情報に関連付けて合計インダクタンス値等の保持が行われる。これにより、可動手段の操作教示を行いながら、電極側の所定位置での合計インダクタンス値等の測定及びその測定値の保持がなされるため、操作教示と測定(測定値の保持)とを別に行う態様よりも、当然ながらこれらにかかる時間が短時間で容易に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路と、変換した交流電力の電圧調整を行う溶接トランスと、該溶接トランスの二次側交流電力から溶接に適した直流出力電力を生成する直流変換手段とを備え、生成した前記出力電力の電極への供給に基づいて溶接対象との間に溶接のためのアークを生じさせるものであり、本装置内の検出手段にて検出した出力電流と出力電圧とに基づいて前記電極の先端電圧を算出し、算出した先端電圧に基づいて前記インバータ回路の制御が行われる溶接用電源装置であって、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時の前記出力電圧の電圧値に基づいて前記電極先端までの経路上の合計抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時からの電流減衰量に基づいて前記電極先端までの経路上の合計インダクタンス値を算出するインダクタンス値算出手段とを含む処理を実行する測定モードを有し、前記検出手段にて検出した前記出力電圧の電圧値に対して前記電極先端までの経路上の前記合計抵抗値及び前記合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を補正して前記先端電圧を算出する先端電圧算出手段を備えており、前記電極側を可動手段にて可動させ前記電源装置と前記電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む前記電極側の位置変化に対応すべく、前記電源装置自身又は外部に設けた保持手段に複数位置毎に測定した少なくとも前記合計インダクタンス値を複数保持しておき、前記先端電圧算出手段は、前記電極側の所定位置毎に保持される少なくとも前記合計インダクタンス値のその位置に基づく切替指令にて、前記電圧変化分を個別に補正した前記先端電圧の算出を行うことをその要旨とする。
この発明では、請求項1に記載の溶接システムと同様の作用効果が得られる溶接用電源装置を提供できる。
本発明によれば、パワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様においても制御に用いる電極先端電圧を精度良く算出でき、溶接性能の更なる向上に寄与することができる溶接システム、及びその溶接システムに用いる溶接用電源装置を提供することができる。
本実施形態のアーク溶接機の電源装置を示す構成図である。 インダクタンス値の変化を説明するための説明図である。 抵抗値及びインダクタンス値の算出手法を説明するための説明図である。 (a)(b)は、アーク溶接機を用いた溶接ロボットシステムの概略構成図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、消耗電極式のアーク溶接機10を示す。アーク溶接機10では、溶接用電源装置11のプラス側出力端子にトーチTHにて支持されるワイヤ電極12が接続され、該電源装置11のマイナス側出力端子に溶接対象Mが接続され、該電源装置11にて生成された直流出力電力のワイヤ電極12への給電によりアーク溶接が行われる。このとき、ワイヤ電極12は溶接時に消耗するため、ワイヤ供給装置13にて消耗に応じて送給がなされる。ワイヤ電極12及び溶接対象Mには、電源装置11の出力端子に接続されるパワーケーブル14を介して出力電力が供給されるようになっている。
溶接用電源装置11は、商用電源から供給される三相の交流入力電力をアーク溶接に適した直流出力電力に変換するものである。交流入力電力は、ダイオードブリッジ及び平滑コンデンサよりなる整流平滑回路21にて直流電力に変換され、変換された直流電力はインバータ回路22で高周波交流電力に変換される。インバータ回路22は、IGBT等のスイッチング素子TRを4個用いたブリッジ回路にて構成され、制御装置31によるPWM制御が実施される。
インバータ回路22にて生成された高周波交流電力は、溶接トランス23にて所定電圧値に調整された二次側交流電力に変換される。溶接トランス23の二次側交流電力は、ダイオードを用いた整流回路24と直流リアクトル25とで、アーク溶接に適した直流出力電力に変換される。
本実施形態の直流リアクトル25には、過飽和特性を有する過飽和リアクトルが用いられている。図2に示すように、直流リアクトル25の特性は、電流値Ip1を含む所定電流値Iaより大となる高電流領域は、必要最低限のインダクタンス値Laで一定となる通常特性領域A1である。一方、所定電流値Ia以下となる低電流領域は、電流値の減少に伴ってインダクタンス値が直線的に次第に大きくなる過飽和特性領域A2である(電流値Ip2でインダクタンス値Lb)。つまり、このような特性の直流リアクトル25を用いることで、高電流領域ではインダクタンス値が小さいことから電流平滑のための波形制御への影響が小さく、低電流領域ではインダクタンス値が増大することでアーク切れが防止されると言うように、全電流領域に亘って好適な直流出力電力が生成される。
図1に示すように、制御装置31は、インバータ回路22のスイッチング素子TRに対しPWM制御を実施し、直流出力電力をその時々で適正値とする制御を行っている。このとき、制御装置31は、その時々の出力電流I及び出力電圧Vの検出を行い、検出した出力電流I及び出力電圧Vに基づくPWM制御へのフィードバックを行っている。
即ち、電源装置11内のマイナス側出力端子の電源線上に電流センサ33が備えられており、制御装置31は、処理部(CPU)32においてその電流センサ33を介して電源装置11の出力電流Iを検出している。また、整流回路24の直後の電源線間に電圧センサ34が備えられており、制御装置31は、処理部32においてその電圧センサ34を介して電源装置11の出力電圧Vを検出している。制御装置31は、処理部32にてその時々に検出した出力電流I及び出力電圧Vに基づいてPWM制御のデューティの算出を行い、インバータ回路22に出力するPWM制御信号を生成する。
ここで、PWM制御には、制御に用いる出力電圧Vとして、正にアークが生じるワイヤ電極12の先端電圧Vaを用いるのが好ましいが、先端電圧Vaの直接的な検出は困難である。そこで、制御装置31は、その時々に検出した出力電圧Vに対して電圧センサ34から電極12までの間の電圧変化分の補正を行って先端電圧Vaを得るようにし、算出した先端電圧Vaを用いたPWM制御を実施する。
ところで、電圧センサ34から電極12までの間の電圧変化分には、電源装置11内部の電圧変化分(整流回路24から出力端子までの抵抗値R1とインダクタンス値L1による電圧変化分)と、外部の電圧変化分(出力端子からパワーケーブル14を介しての電極12先端までの抵抗値R2とインダクタンス値L2による電圧変化分)とがある。電源装置11の内部電圧変化分は、使用状態の影響を受けないために予め補正項として先端電圧Vaの算出に組み込むことが可能であるが、外部電圧変化分は、パワーケーブル14のケーブル長や敷設状態(直線敷設や周回敷設、その周回数)等、使用者毎に条件が相違するため、抵抗値R2、特にインダクタンス値L2の変化の影響を大きく受ける。
そのため、使用者がアーク溶接機10を現場に設置し、パワーケーブル14の敷設も含めて正に使用状態としたところで、内部の抵抗値R1及びインダクタンス値L1と、外部の抵抗値R2及びインダクタンス値L2とを合計した抵抗値R及びインダクタンス値Lが測定される。測定した合計抵抗値R及び合計インダクタンス値Lは、制御装置31内に保持される。
尚、本実施形態の電源装置11には、前記合計抵抗値R及び合計インダクタンス値Lの測定を行うための処理を実行する測定モードが備えられており、電源装置11に備えられる操作スイッチ(図示略)の操作に基づいて制御装置31が測定モードに移行できるようになっている。また、トーチTHに備えられるトーチスイッチや、ワイヤ供給装置13に備えられる操作リモコン(共に図示略)を使用し、電源装置11から離れた位置から測定モードに移行可能に構成してもよい。因みに、測定モードでの測定時においては、ワイヤ電極12を溶接対象Mと短絡状態とする必要があるが、本実施形態では図1に示すように、ワイヤ電極12を溶接対象Mに直接短絡させず、トーチTHの先端部に備えられワイヤ電極12への給電を行うコンタクトチップTHaを溶接対象Mと短絡させて行う。この場合、短絡用の特殊治具を作製して使用してもよい。
測定モードについて詳述すると、図3に示すように、先ずインバータ回路22を動作させて、出力電流Iが電流値Ip1まで増大される。この電流値Ip1は、過飽和特性を有する直流リアクトル25の単体において、インダクタンス値Laで一定となる通常特性領域A1の電流値である。実際には図2に示すように、パワーケーブル14の敷設状態等で特性がオフセットするため、合計インダクタンス値Lはオフセットした値La1で一定となるが、そのオフセット分も考慮した通常特性領域A1の電流値に設定される。そして、このような電流値Ip1で保持した区間での平均電圧値Veが測定される。これにより、先ず合計抵抗値Rが次式(a)にて算出される。

R=Ve/Ip1 ・・・ (a)

次いで、インバータ回路22の動作を停止させて、この時の時刻T0から計時が開始される。同時に、時刻T0を起点に刻々と変化する出力電流Iのサンプリングが行われ、時定数に該当する電流減衰量となる電流値ΔIp1(Ip1×36.8%)に到達した時刻をT1とし、その時刻T1−T0間の時間(時定数)τ1が求められる。これにより、通常特性領域A1で変化する合計インダクタンス値La1(リアクトル25の単体ではインダクタンス値La)が次式(b)にて算出される。

La1=R・τ1(=Ve・τ1/Ip1) ・・・ (b)

次いで、再びインバータ回路22を動作させて、出力電流Iが過飽和特性領域A2内の所定電流値Ip2に調整される。調整後、インバータ回路22の動作を再び停止させて、この時の時刻T2から計時が開始される。同時に、時刻T2を起点に刻々と変化する出力電流Iのサンプリングが行われ、時定数に該当する電流減衰量となる電流値ΔIp2(Ip2×36.8%)に到達した時刻をT3とし、その時刻T3−T2間の時間(時定数)τ2が求められる。これにより、過飽和特性領域A2で変化する合計インダクタンス値Lb1(リアクトル25の単体ではインダクタンス値Lb)が次式(c)にて算出される。

Lb1=R・τ2=(Ve・τ2/Ip2) ・・・ (c)

次いで、図2に示すように、算出された通常特性領域A1の合計インダクタンス値La1と過飽和特性領域A2の合計インダクタンス値Lb1とが直線補完により、合計インダクタンス値Lが電流Iの関数L(I)として得られる。そして、このようにして得られた合計インダクタンス値Lの関数L(I)と、先に求めた合計抵抗値Rとが制御装置31内に保持される。以上で、測定モードが終了する。
そして、制御装置31は、溶接動作時において、その時々の出力電流I及び出力電圧Vから次式(d)にて先端電圧Vaを算出している。

Va=V−L(I)・dI/dt−RI ・・・ (d)

因みに、具体的数値で示すと、インバータ回路22のオンに基づいて出力電流Iの電流値Ip1=400[A]を10[ms]間出力させ、その後、インバータ回路22をオフさせる。この間の平均電圧値Veが4[V]であると、上記式(a)から、

R=Ve/Ip1=4/400=0.01[Ω]

と合計抵抗値Rが算出される。
次いで、電流値Ip1が時定数τ1に相当する電流減衰量となる電流値ΔIp1は、

ΔIp1=400×0.368=147[A]

であり、インバータ回路22をオフしてから出力電流Iが400[A]からその147[A]に達するその時定数τ1が3[ms]であれば、上記式(b)から、

La1=R・τ1=0.01×3=0.03[mH]

と通常特性領域A1において、直流リアクトル25の単体のインダクタンス値Laを含む合計インダクタンス値La1が算出される。尚、上記した電流値Ip1は、予め使用する直流リアクトル25の仕様から推定し、過飽和特性領域A2に達しない値に設定する必要がある。
次いで、インバータ回路22を再びオンさせて出力電流Iを過飽和特性領域A2内となる例えばアーク溶接機10の最小電流に相当する電流値Ip2=20[A]として10[ms]間出力させ、その後、インバータ回路22をオフさせる。電流値Ip2が時定数τ2に相当する電流減衰量となる電流値ΔIp2は、

ΔIp2=20×0.368=7[A]

であり、インバータ回路22をオフしてから出力電流Iが20[A]からその7[A]に達するその時定数τ2が10[ms]であれば、上記式(c)から、

Lb1=R・τ2=0.01×10=0.1[mH]

と過飽和特性領域A2において、直流リアクトル25の単体のインダクタンス値Lbを含む合計インダクタンス値Lb1が算出される。
そして、これらLa1=0.03[mH]、Lb1=0.1[mH]の直線補完を行うことで合計インダクタンス値Lの関数L(I)が得られ、先に得られた合計抵抗値Rとで、上記式(d)からその時々の先端電圧Vaが算出できるようになっている。尚、上記に挙げた具体的数値は一例であり、これに限定されない。
このように過飽和特性を有する直流リアクトル25を用いた本実施形態の溶接用電源装置11であっても先端電圧Vaが適切に算出されることから、適切に算出される先端電圧Vaに基づいたインバータ回路22のその時々の制御が一層適切に行われる。従って、過飽和特性のリアクトル25を用いることとの相乗効果で、全電流領域に亘って一層適切なアーク溶接用の直流出力電力の生成ができるものとなっている。
ところで、溶接対象Mが大型構造物や長尺物等である場合、上記した溶接機10は図4(a)(b)に示すような溶接ロボットシステム50に組み込まれる。溶接ロボットシステム50は、溶接ロボット51が担当する溶接範囲が数十[m]に及ぶものを対応可能とするものであり、トーチTH(電極12)を支持する溶接ロボット51自体がスライダ装置52にてその溶接範囲に合わせて移動可能に構成されている。
溶接用電源装置11は、外部からの電力供給に好適な位置に不動に設置され、ワイヤ電極12を支持するトーチTHやワイヤ供給装置13は、可動の溶接ロボット51側に設置される。電源装置11とトーチTHとの間の主電路として用いられるパワーケーブル14は、溶接ロボット51がスライダ装置52にて図4(b)に示す最離間位置まで移動することを想定したケーブル長に決定される。そのため、図4(a)に示す近接位置では、パワーケーブル14に余長分が生じてしまうため、その余長分が溶接ロボット51の動作等に支障を来さないように支持装置53によるパワーケーブル14の支持がなされる。
支持装置53は、スライダ装置52による溶接ロボット51の移動方向に延び所定高さで支持された支持ワイヤ53aに移動可能な複数の吊下部材53bにて、パワーケーブル14の複数箇所が吊り下げ支持される。そして、パワーケーブル14は、溶接ロボット51が電源装置11の近接位置に配置された時には間隔の狭い波形状をなし、溶接ロボット51の離間に伴って次第に間隔の広い波形状(略直線状)に変化する。このようなパワーケーブル14の敷設状態(敷設形状)の変化は、ケーブル14にかかるインダクタンス値を変化させる。
ここで、溶接ロボット51及びスライダ装置52は、ロボットコントローラ(RC)61にてその動作が制御されるが、該コントローラ61に接続された可搬式操作教示装置であるティーチペンダント(TP)62にて溶接対象Mへの溶接動作に応じて動作教示が行われ、その動作教示が教示プログラム64として記憶装置(データベースDB)63に保持される。つまり、ロボットコントローラ61は、記憶装置63に保持された教示プログラム64に従って溶接ロボット51及びスライダ装置52の動作制御を行いつつ、溶接用電源装置11と連携して溶接動作を行わせるようになっている。尚、記憶装置63は、電源装置11及びロボットコントローラ61のいずれか一方に設けられるか、各自身に関する事項を各自身で保持すべく両者それぞれに設けてもよい。
教示プログラム64には、溶接ロボット51及びスライダ装置52の動作基準となる位置情報や動作指令が設定されると共に、所定位置毎に溶接ロボット51にて溶接を行う場合にはその溶接条件(溶接時の出力電圧・電流値等)が設定される。位置情報/動作指令や溶接条件は複数設定可能である。加えて本実施形態では、先端電圧Vaの算出にかかる各測定値(合計抵抗値R及び合計インダクタンス値L)についても複数設定可能となっており、教示プログラム64の溶接条件にその測定値を設定、即ち測定値に基づく先端電圧Vaの電圧変化分をインバータ回路22の制御値に反映できるようになっている。また、測定値を取得するための実測定は、動作教示途中に行うことが可能となっている。
このような教示プログラム64の作成に際し、具体的に位置α、位置β、位置γにスライダ装置52にて溶接ロボット51を移動させ、各位置α〜γにて溶接動作を行う場合について説明する。
先ず、作業者によるティーチペンダント62の操作に基づいて、スライダ装置52による溶接ロボット51の位置αへの移動が行われると共に、溶接ロボット51が所定の溶接姿勢に動作される。これら各動作は、教示プログラム64に位置情報/動作指令として設定される。
次いで、溶接ロボット51の現位置α及び現姿勢での溶接にかかる溶接条件が設定される。その際、先ずは位置αにて上記の測定モードが実行され、合計抵抗値R及び合計インダクタンス値Lの実測定が行われる。つまり、パワーケーブル14の敷設状態(敷設形状)の影響を受ける特にインダクタンス値Lについては、位置αでのケーブル14の敷設状態が反映された値として測定される。尚、抵抗値Rについては、ケーブル14の敷設状態の影響は極めて小さい。そして、各測定値は、位置αでの溶接条件として設定されるべく、例えば位置αでの溶接開始指令ASαに関連付けて抵抗値Rα、インダクタンス値Lαとして教示プログラム64中に設定される。これにより、溶接条件として他に出力電流I及び出力電圧Vが設定されるが、その出力電圧Vに同位置αでのパワーケーブル14の敷設状態を含む電圧変化分が加味され、より適切な先端電圧Vaの算出が行われる。因みに、溶接は電極12を移動させながら行われるため、該溶接と並行して溶接ロボット51の姿勢制御が行われる。従って、教示プログラム64には、溶接条件と位置情報/動作指令とが混在するものとなっている。
位置αでの溶接が終了すると、次に溶接を行う位置βへの溶接ロボット51の移動が行われ、溶接ロボット51が所定の溶接姿勢に動作される。位置βでの溶接にかかる溶接条件の設定についても、先ずは位置βにて測定モードが実行され、同位置βでのパワーケーブル14の敷設状態に応じた合計抵抗値R及び合計インダクタンス値Lの実測定が行われる。測定された抵抗値Rβ、インダクタンス値Lβは、教示プログラム64中の位置βでの溶接開始指令ASβに関連付けて設定される。
次の溶接位置である位置γについても同様に、同位置γへの溶接ロボット51の移動等が行われると共に、同位置γでのパワーケーブル14の敷設状態に応じた合計抵抗値R及び合計インダクタンス値Lの実測定が行われ、測定された抵抗値Rγ、インダクタンス値Lγは、教示プログラム64中の位置γでの溶接開始指令ASγに関連付けて設定される。そして、このようなティーチング操作が繰り返されて教示プログラム64が作成される。
そして、ロボットコントローラ61は、作成された教示プログラム64のプレイバックを行うことで、溶接用電源装置11と連携した溶接対象Mへの溶接を実施する。その際、教示プログラム64中には、上記したように、位置α〜γ毎でのパワーケーブル14の敷設状態に応じた合計抵抗値Rα〜γ及び合計インダクタンス値Lα〜γが設定されていることから、算出されるその時々の先端電圧Vaがより適切なものとなる。これにより、溶接動作中にパワーケーブル14の敷設状態が変化する場合であってもその時々のインバータ回路22の制御が好適となり、溶接性能の向上が見込めるものである。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態のような溶接ロボットシステム50では、電極12側の可動に基づいてパワーケーブル14の敷設状態が変化する。こうした変化に対応すべく、例えば複数位置α〜γ毎に測定した合計抵抗値Rα〜γ及び合計インダクタンス値Lα〜γが記憶装置63にて複数保持される。そして、電極12側の所定位置α〜γ毎に保持される抵抗値Rα〜γ及びインダクタンス値Lα〜γがその位置α〜γでの溶接開始指令ASα〜γにて切り替えられ、電源装置11での先端電圧Vaの算出の際に、抵抗値Rα〜γ及びインダクタンス値Lα〜γにかかる電圧変化分を個別に補正した先端電圧Vaの算出が行われる。つまり、電源装置11(インバータ回路22)の制御に用いる先端電圧Vaの算出に、可動する電極12側の位置α〜γ毎、即ちその可動に基づいて変化するパワーケーブル14の敷設状態に応じた電圧補正が行われるため、その時々で精度の高い先端電圧Vaを算出することができる。結果、電源装置11(インバータ回路22)のその時々の制御を好適に行うことができ、溶接性能の更なる向上を図ることができる。
(2)ティーチペンダント62による操作教示途中で合計インダクタンス値L等の測定が実施可能に構成され、教示プログラム64中に電極12側の位置情報に関連付けて合計インダクタンス値L等の保持が行われる。これにより、溶接ロボット51及びスライダ装置52の操作教示を行いながら、電極12側の所定位置α〜γでのインダクタンス値L等の測定及びその測定値の保持がなされるため、操作教示と測定(測定値の保持)とを別に行う態様よりも、当然ながら本実施形態ではこれらにかかる時間が短時間で済み、容易に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、支持ワイヤ53aと吊下部材53bとを用いた支持装置53にてパワーケーブル14を波状に支持したが、ケーブル14の支持態様はこれに限定されず適宜変更してもよい。例えば蛇腹管内にケーブル14を挿通し、溶接ロボット51が離間位置で略直線状に、近接位置で大きく湾曲するように支持する構成としてもよい。
・上記実施形態では、複数の位置α〜γでそれぞれ合計抵抗値Rα〜γと合計インダクタンス値Lα〜γとの両者の測定値を保持し、各位置α〜γでその両者を先端電圧Vaの算出に用いたが、パワーケーブル14の敷設状態の影響を大きく受けるインダクタンス値Lのみ、位置α〜γ毎に複数保持するようにしてもよい。
・上記実施形態では、溶接ロボット51が位置α〜γ毎に個々の溶接を実施する動作としたが、1回の連続する溶接中に溶接ロボット51の移動を伴うような動作に適用してもよい。この場合、予め溶接ロボット51の所定位置毎に測定しておいた抵抗値R及びインダクタンス値L(少なくともインダクタンス値L)が溶接中の溶接ロボット51の位置情報によって切り替えられる。
・上記実施形態では、過飽和特性を有する直流リアクトル25を用いたが、電流値とインダクタンス値とが一定に変化する線形特性を有する一般的なリアクトルを用いてもよい。因みに、このようなリアクトルを用いれば、一回の電流減衰量の測定にてインダクタンス値の取得が可能(関数の取得は不要)で、先端電圧Vaの算出が容易である。
11 溶接用電源装置
12 ワイヤ電極(電極)
14 パワーケーブル
22 インバータ回路
23 溶接トランス
24 整流回路(直流変換手段)
25 直流リアクトル(直流変換手段)
31 制御装置(抵抗値算出手段、インダクタンス値算出手段、先端電圧算出手段)
33 電流センサ(検出手段)
34 電圧センサ(検出手段)
50 溶接ロボットシステム(溶接システム)
51 溶接ロボット(可動手段)
52 スライダ装置(可動手段)
62 ティーチペンダント(操作教示手段)
63 記憶装置(保持手段)
64 教示プログラム
M 溶接対象
I 出力電流
Ip1 電流値
Ip2 電流値
V 出力電圧
Va 先端電圧
R 合計抵抗値
L 合計インダクタンス値
L(I) 関数
α,β,γ 位置

Claims (3)

  1. 直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路と、変換した交流電力の電圧調整を行う溶接トランスと、該溶接トランスの二次側交流電力から溶接に適した直流出力電力を生成する直流変換手段とを備え、生成した前記出力電力の電極への供給に基づいて溶接対象との間に溶接のためのアークを生じさせるものであり、本装置内の検出手段にて検出した出力電流と出力電圧とに基づいて前記電極の先端電圧を算出し、算出した先端電圧に基づいて前記インバータ回路の制御が行われるものであって更に、
    前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時の前記出力電圧の電圧値に基づいて前記電極先端までの経路上の合計抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時からの電流減衰量に基づいて前記電極先端までの経路上の合計インダクタンス値を算出するインダクタンス値算出手段とを含む処理を実行する測定モードを有し、前記検出手段にて検出した前記出力電圧の電圧値に対して前記電極先端までの経路上の前記合計抵抗値及び前記合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を補正して前記先端電圧を算出する先端電圧算出手段を備えた溶接用電源装置を用い、
    前記電極側を可動させる可動手段と前記電源装置とが連携し前記電極側の可動を伴う溶接を実施する溶接システムであって、
    前記電源装置と前記電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む前記電極側の位置変化に対応すべく、複数位置毎に測定した少なくとも前記合計インダクタンス値を複数保持する保持手段を備えており、
    前記電源装置の先端電圧算出手段は、前記電極側の所定位置毎に保持される少なくとも前記合計インダクタンス値のその位置に基づく切替指令にて、前記電圧変化分を個別に補正した前記先端電圧の算出を行うことを特徴とする溶接システム。
  2. 請求項1に記載の溶接システムにおいて、
    前記可動手段及び前記電源装置の所定動作を操作教示し、これらの連携制御の基となる教示プログラムを作成する操作教示手段を備え、
    前記操作教示途中で前記測定を実施可能に構成され、前記教示プログラム中に前記電極側の位置情報に関連付けて少なくとも前記合計インダクタンス値の保持が行われることを特徴とする溶接システム。
  3. 直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路と、変換した交流電力の電圧調整を行う溶接トランスと、該溶接トランスの二次側交流電力から溶接に適した直流出力電力を生成する直流変換手段とを備え、生成した前記出力電力の電極への供給に基づいて溶接対象との間に溶接のためのアークを生じさせるものであり、本装置内の検出手段にて検出した出力電流と出力電圧とに基づいて前記電極の先端電圧を算出し、算出した先端電圧に基づいて前記インバータ回路の制御が行われる溶接用電源装置であって、
    前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時の前記出力電圧の電圧値に基づいて前記電極先端までの経路上の合計抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記電極を短絡状態として行われ、前記インバータ回路の動作にて生じる前記出力電流を所定電流値とした時からの電流減衰量に基づいて前記電極先端までの経路上の合計インダクタンス値を算出するインダクタンス値算出手段とを含む処理を実行する測定モードを有し、前記検出手段にて検出した前記出力電圧の電圧値に対して前記電極先端までの経路上の前記合計抵抗値及び前記合計インダクタンス値にかかる電圧変化分を補正して前記先端電圧を算出する先端電圧算出手段を備えており、
    前記電極側を可動手段にて可動させ前記電源装置と前記電極との間の主電路上に使用するパワーケーブルの敷設状態が変化する使用態様を含む前記電極側の位置変化に対応すべく、前記電源装置自身又は外部に設けた保持手段に複数位置毎に測定した少なくとも前記合計インダクタンス値を複数保持しておき、
    前記先端電圧算出手段は、前記電極側の所定位置毎に保持される少なくとも前記合計インダクタンス値のその位置に基づく切替指令にて、前記電圧変化分を個別に補正した前記先端電圧の算出を行うことを特徴とする溶接用電源装置。
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