JP2012182676A - 告知放送用受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】告知放送信号の入力レベルの詳細な情報を、ユーザに対して提示することができる、告知放送用受信機を提供すること。
【解決手段】告知放送用受信機3は、告知放送信号を受信する受信部30と、受信部30が告知放送信号を受信した場合に、当該受信した告知放送信号のRFレベルを検出する受信部30の図示しない検波ICと、受信部30の図示しない検波ICが告知放送信号のRFレベルを検出した後、当該検出した告知放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示する状態表示部37dとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、告知放送を受信する告知放送用受信機に関する。
センターから複数の住戸に対して各種の告知放送を行うための告知放送システムが普及している。この告知放送システムは、概略的に、センター側に配置したセンター装置と、各住戸内に設置した受信機とを、CATV等の伝送線路を介して相互に接続して構成されている。そして、地域のイベント開催又はFMラジオ放送等の一般放送や、火災や地震が発生した時の緊急放送を行う際、センター装置は告知放送信号を伝送線路を介して送信し、この告知放送信号を受信機が受信して、告知放送をスピーカにて音声出力する(例えば、特許文献1参照)。
この告知放送システムにおける受信機は、センター装置から告知放送信号を受信する受信部、当該受信部にて受信された告知放送信号の入力レベル(以下、RFレベルと称す)を検出する検出部、当該検出部にて検出された告知放送信号のRFレベルが、所定レベルを下回るか否かを判定する判定部、及び一般放送時に点灯又は点滅する表示灯を備えて構成されていた。例えば、検出部が受信部にて受信された告知放送信号のRFレベルを検出し、当該検出部にて検出された告知放送信号のRFレベルが所定レベルを下回ると判定部が判定した場合に、この受信機は、表示灯を点滅させることにより、その旨をユーザに対して提示していた。
特開平9−8753号公報(段落0014、0015)
しかしながら、上述の如き従来の告知放送システムにおける受信機は、検出部にて検出された告知放送信号のRFレベルが所定レベルを下回った旨を、表示灯の点滅によって提示することができるものの、さらに告知放送信号のRFレベルの詳細な情報をユーザに提示することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、告知放送信号の入力レベルの詳細な情報を、ユーザに対して提示することができる、告知放送用受信機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の告知放送用受信機は、告知放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段が告知放送信号を受信した場合に、当該受信した告知放送信号の入力レベルを検出する検出手段と、前記検出手段が前記告知放送信号の入力レベルを検出した後、当該検出した告知放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示する表示手段とを備える。
また、請求項2に記載の告知放送用受信機は、請求項1に記載の告知放送用受信機において、前記表示手段は、前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルが所定の適正レベルの範囲内である場合に、当該告知放送信号の入力レベルを数字で表示し、前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルが前記所定の適正レベルの範囲外である場合に、その旨を数字以外の記号で表示する。
また、請求項3に記載の告知放送用受信機は、請求項1に記載の告知放送用受信機において、前記表示手段は、前記告知放送信号の入力レベルに基づいて定められた複数の位置の中の前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルに対応する位置に数字以外の記号を表示することにより、当該告知放送信号の入力レベルを表示する。
また、請求項4に記載の告知放送用受信機は、請求項1から3のいずれか一項に記載の告知放送用受信機において、前記表示手段は、当該告知放送用受信機の電源がON状態になった場合、又は前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルが所定レベル以上変動した場合に、前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルに関する情報を所定時間表示する。
また、請求項5に記載の告知放送用受信機は、請求項1から4のいずれか一項に記載の告知放送用受信機において、前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルを記憶する記憶手段を備え、前記表示手段は、前記記憶手段にて記憶された前記告知放送信号の入力レベルに関する情報を、当該入力レベルが前記記憶手段に記憶されたタイミングに基づいて所定順序で表示する。
また、請求項6に記載の告知放送用受信機は、請求項2から5のいずれか一項に記載の告知放送用受信機において、前記受信手段が告知放送信号以外の信号を受信した場合に、その旨を数字以外の記号、かつ前記告知放送信号の入力レベルを表示する記号以外の記号で表示する。
また、請求項7に記載の告知放送用受信機は、請求項1から6のいずれか一項に記載の告知放送用受信機において、前記告知放送信号及びラジオ放送信号を受信し、前記検出手段は、前記受信手段がラジオ放送信号を受信した場合に、当該受信したラジオ放送信号の入力レベルを検出し、前記表示手段は、前記検出手段が前記ラジオ放送信号の入力レベルを検出した後、当該検出したラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示する。
また、請求項8に記載の告知放送用受信機は、請求項1から7のいずれか一項に記載の告知放送用受信機において、前記表示手段は、1桁の7セグメント表示を行う7セグメントLEDからなる。
請求項1に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、検出手段が告知放送信号の入力レベルを検出した後、当該告知放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報を識別可能に提示でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが容易に確認できる。
また、請求項2に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、検出手段にて検出された告知放送信号の入力レベルが所定の適正レベルの範囲内である場合に、当該告知放送信号の入力レベルを数字で表示し、検出手段にて検出された告知放送信号の入力レベルが所定の適正レベルの範囲外である場合に、その旨を数字以外の記号で表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルの違いを一層識別可能に提示できると共に、告知放送信号の入力レベルが所定の適正レベルの範囲内であるか否かを容易に識別でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが一層容易に確認できる。
また、請求項3に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、告知放送信号の入力レベルに基づいて定められた複数の位置の中の検出手段にて検出された告知放送信号の入力レベルに対応する位置に数字以外の記号を表示することにより、当該告知放送信号の入力レベルを表示するので、告知放送信号の入力レベルの違いを一層識別可能に提示でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが一層容易に確認できる。
また、請求項4に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、当該告知放送用受信機の電源がON状態になった場合、又は検出手段にて検出された告知放送信号の入力レベルが所定レベル以上変動した場合に、検出手段にて検出された告知放送信号の入力レベルに関する情報を所定時間表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報を確認させることができ、告知放送信号の異常に対してユーザが迅速な措置をとることができる。
また、請求項5に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、告知放送信号の入力レベルが記憶手段に記憶されたタイミングに基づいて、当該記憶手段に記憶された告知放送信号の入力レベルに関する情報を所定順序で表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報の所定時間ごとの変動を提示することができ、告知放送信号の異常が生じた時期を特定することができる。
また、請求項6に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、受信手段が告知放送信号以外の信号を受信した場合に、その旨を数字以外の記号、かつ告知放送信号の入力レベルを表示する記号以外の記号で表示するので、ユーザに対して告知放送信号等以外の信号を受信したことを識別可能に提示でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報以外の情報をユーザが容易に確認できる。
また、請求項7に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、検出手段がラジオ放送信号の入力レベルを検出した後、当該ラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示するので、ユーザに対してラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を識別可能に提示でき、ラジオ放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが容易に確認できる。
また、請求項8に記載の告知放送用受信機によれば、表示手段は、1桁の7セグメント表示を行う7セグメントLEDからなるので、表示手段をシンプルかつ安価に構成することができ、当該告知放送用受信機の外観の維持や低コスト化を図ることができる。
告知放送システムの構成を示すブロック図である。 RFレベル履歴テーブルに格納される情報の内容を例示した表である。 設置壁Wに固定された告知放送用受信機を示す斜視図である。 告知放送用受信機を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 告知放送用受信機が実行する表示処理のフローチャートである。 RFレベル表示処理のフローチャートである。 履歴表示処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る告知放送用受信機の各実施の形態を詳細に説明する。最初に、この告知放送用受信機を備えて構成された告知放送システムの全体構成を説明し、次に、告知放送用受信機の構成を説明し、告知放送用受信機が実行する表示処理、及び履歴表示処理について説明し、最後に本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、各実施の形態に係る告知放送用受信機の設置対象や適用対象は任意であるが、以下では、住戸の屋内に設置された告知放送用受信機に適用した場合を例として説明を行う。
〔実施の形態〕
まず実施の形態について説明する。
(構成)
最初に、本実施の形態に係る告知放送システムの構成を説明する。図1は告知放送システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、告知放送システム1は、センター側に配置されたセンター装置2、各住戸に配置された告知放送用受信機3、及びセンター装置2から送信された信号を告知放送用受信機3に送信する伝送系統9を備えて構成されている。このうち、センター装置2は告知放送信号を送信するものであり、公知のセンター装置と同様に構成することができる。また、伝送系統9は、ヘッドエンド90、このヘッドエンド90から各住戸の告知放送用受信機3に至る伝送線路91、さらに、この伝送線路91に配置された、アンプ92、分配増幅器93、分配器94、及び保安器95を備えて構成されている。ヘッドエンド90は、センター装置2から送信された信号を受信し、この信号をレベル増幅した上で伝送線路91に送出する増幅送信手段である。伝送線路91は、告知放送信号を送信する送信線路であり、例えば、CATV信号を伝送するCATV伝送線路(同軸ケーブル)を備えて構成される。アンプ92は、伝送線路91を流れる信号を増幅する増幅手段である。分配増幅器93は、信号を増幅した上で、各住戸に向けて分配する分配増幅手段である。分配器94は、分配増幅器93にて増幅された信号を各住戸に向けて分配する分配手段である。保安器95は、各住戸に設けられ、伝送線路91に乗って受信機に至る直流成分を制御する。なお、特記する構成を除き、センター装置2、告知放送用受信機3、及び伝送系統9は、公知の装置又はシステムと同様に構成することができる。
(構成−告知放送用受信機)
次に、告知放送用受信機3の電気的構成について説明する。図1に示したように、告知放送用受信機3は、受信部30、告知再生スイッチ31、ラジオ再生スイッチ32、音声切換え部33、音量調整部34、アンプ35、スピーカ36、表示部37、制御部38、音声情報格納部39、及び受信状態記録部40を備えている。
受信部30は、センター装置2から送信された告知放送信号を復調する告知放送復調手段であり、告知放送信号に含まれる音声情報を音声切換え部33に出力すると共に、告知放送信号に含まれる制御情報(例えば告知放送が緊急放送又は一般放送の何れかを特定する情報等)を制御部38に出力する。また、受信部30は、後述するアンテナを介してラジオ放送信号を受信し、当該ラジオ放送信号に含まれる音声情報を音声切換え部33に出力する。また、受信部30は、図示しない検波Integrated Circuit(以下検波ICと称す)を備えて構成されている。この図示しない検波ICは、受信部30がセンター装置2から告知放送信号を受信した場合に、当該受信した告知放送信号のRFレベルを検出し、又は後述するアンテナを介してラジオ放送信号を受信した場合に、当該受信したラジオ放送信号のRFレベルを検出する検出手段である。また、この図示しない検波ICは、検出した告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルに応じたDC電圧を制御部38に出力する(あるいは、この図示しない検波IC以外の部品(例えば図示しないAGC(Automatic Gain Control)が検波した際のDC電圧を取得する)。これにより、制御部38は図示しない検波ICから出力されたDC電圧を後述する取り込み、当該取り込んだDC電圧の大きさに基づいて後述する受信状態記録部40に告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を記憶させたり、又は後述する状態表示部37dによって告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を表示させることができる。なお、この受信部30は、特許請求の範囲における受信手段に対応するものである。
告知再生スイッチ31は、音声情報格納部39に格納された音声情報の出力に関する操作入力を受け付ける。この告知再生スイッチ31は、例えば押しボタン型のスイッチを備えて構成される。例えば、音声情報格納部39に格納された音声情報の出力がされていない場合に告知再生スイッチ31が押下されると、当該操作を音声情報格納部39に格納された音声情報の出力指示として受け付ける。また、音声情報格納部39に格納された音声情報の出力がされている場合に告知再生スイッチ31が押下されると、当該操作を音声情報格納部39に格納された音声情報の出力の停止指示として受け付ける。また、告知再生スイッチ31が所定時間(例えば3sec)以上押下されると、後述する受信状態記録部40に記憶された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルの履歴表示指示として受け付ける。
ラジオ再生スイッチ32は、ラジオ放送信号に含まれる音声情報の出力に関する操作入力を受け付ける操作手段である。このラジオ再生スイッチ32は、告知再生スイッチ31と同様に、例えば押しボタン型のスイッチを備えて構成される。例えば、ラジオ放送信号に含まれる音声情報の出力がされていない場合にラジオ再生スイッチ32が押下されると、当該操作をラジオ放送信号に含まれる音声情報の出力指示として受け付ける。また、ラジオ放送信号に含まれる音声情報の出力がされている場合にラジオ再生スイッチ32が1回押下されると、当該操作を、予め設定されているラジオ放送信号の受信チャンネルを一つずらす変更指示として受け付ける。また、ラジオ放送信号に含まれる音声情報の出力がされている場合にラジオ再生スイッチ32が所定時間(例えば3sec)以上押下されると、当該操作をラジオ放送信号に含まれる音声情報の出力の停止指示として受け付ける。
音声切換え部33は、受信部30から出力された音声情報を音量調整部34又は音声情報格納部39に出力し、あるいは、音声情報格納部39から出力された音声情報を音量調整部34に出力する音声切換え手段である。
音量調整部34は、音声切換え部33から出力された音声情報の音量を調整してアンプ35に出力する。この音声情報は、アンプ35にて増幅された後、スピーカ36から出力される。このスピーカ36は、音声を出力する出力手段である。
表示部37は、告知放送用受信機3に関する情報を表示するためのものであり、電源表示灯37a、緊急放送表示灯37b、一般放送表示灯37c、状態表示部37d、告知再生表示灯37e、及びラジオ再生表示灯37fを備えている。このうち、電源表示灯37aは告知放送用受信機3の電源ON時に点灯する。また、緊急放送表示灯37bは緊急放送時に点灯又は点滅する。また、一般放送表示灯37cは一般放送時に点灯又は点滅する。また、状態表示部37dは、受信部30にて受信された各種信号の受信状態、受信部30にて受信されているラジオ放送信号の受信チャンネル、又は音声情報格納部39における音声情報の格納状態を記号で表示する表示手段であり、例えば公知の1桁の7セグメント表示及びドット表示を行う7セグメントLEDを備えて構成される。ここで、「記号」とは、所定の内容を表すために用いられる文字、数字、符号、マーク、図形等を含むものである。また、告知再生表示灯37e及びラジオ再生表示灯37fは、制御部38の制御に基づき発行する発光手段であり、例えばLED(Light Emitting Diode)を備えて構成される。
制御部38は、告知放送用受信機3の各部を制御する制御手段であり、具体的には、CPU(例えばマイコン)、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種の制御データを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。この制御部38によって実行される処理の詳細については後述する。
音声情報格納部39は、受信部30が受信した告知放送信号に含まれる音声情報を格納する音声情報格納手段である。この音声情報格納手段に格納される音声情報には、例えば当該音声情報を含む告知放送信号を受信部30が受信した日時を特定する受信日時情報や、音声情報格納手段に格納された後に当該音声情報が再生されたか否かを特定する再生情報が、例えばヘッダ情報として付加される。この音声情報格納部39は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を備えて構成される(後述する受信状態記録部40についても同様)。
受信状態記録部40は、受信部30における告知放送信号又はラジオ放送信号の受信状態(例えば告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベル)を記憶する記録手段である。この受信状態記録部40は、状態表示部37dが告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを所定順序で表示する際に参照するためのRFレベル履歴テーブル40aを備えて構成されている。図2は、RFレベル履歴テーブル40aに格納される情報の内容を例示した表である。図2に示すように、RFレベル履歴テーブル40aには、テーブル項目「経過日数」、「告知放送信号のRFレベル」、及び「ラジオ放送信号のRFレベル」に対応する情報が相互に関連付けて格納される。項目「経過日数」に対応して格納される情報は、受信状態記録部40に告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが記憶されてからの経過日数情報であり、例えば「0日」、「1日」、「2日」等)が格納される。項目「告知放送信号のRFレベル」に対応して格納される情報は、告知放送信号のRFレベルを特定する情報であり、例えば、「36dB」、「41dB」、「47dB」等が格納される。項目「ラジオ放送信号のRFレベル」に対応して格納される情報は、ラジオ放送信号のRFレベルを特定する情報であり、「25dB」、「42dB」、「36dB」等が格納される。なお、RFレベル履歴テーブル40aに格納される各種の情報は、例えば後述する表示処理のSA7又はSA12の処理によって格納される。
続いて、告知放送用受信機3の基本構成について説明する。図3は設置壁Wに固定された告知放送用受信機3を示す斜視図である。図4は、告知放送用受信機3を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。これら図3及び図4(a)、(b)に示すように、告知放送用受信機3は、筐体41の内部に図示しない各種の電子部品等を収容して構成されている。この筐体41は、正面カバー41aと背面カバー41bとを組み合わされて構成されている。正面カバー41aと背面カバー41bの接続方法は任意であるが、例えば、正面カバー41aと背面カバー41bは嵌合やネジ留めにて接続することができる。
図4(a)に示すように、この筐体41の正面には、上述した告知再生スイッチ31、ラジオ再生スイッチ32、及び表示部37の他、ボリュームスイッチ34aが設けられている。ボリュームスイッチ34aは、放送音量を調節するためのものである。また、筐体41の内部においては、告知再生スイッチ31の近傍には告知再生表示灯37eが設置され、ラジオ再生スイッチ32の近傍にはラジオ再生表示灯37fが設置されている。告知再生スイッチ31やラジオ再生スイッチ32を光を透過する材料を用いて形成したり、告知再生スイッチ31やラジオ再生スイッチ32に光を透過させる透過孔を設けることにより、告知再生表示灯37eやラジオ再生表示灯37fから発せられた光を筐体41の外部に透過させることができる。また、筐体41の正面には、筐体41の内部に設けたスピーカ36から出力された音を、当該筐体41の外部に放出するための音響孔42が設けられている。
また、図4(a)、(b)に示すように、筐体41の左側面には、FMラジオ等の電波を受信するためのアンテナ51が設けられている。従って、告知放送がセンター装置2から受信できない状況であっても、アンテナ51にてFMラジオ等を受信することができる。
(処理)
次に、このように構成された告知放送用受信機3が実行する処理について説明する。告知放送用受信機3によって実行される処理は、受信部30が受信した告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を状態表示部37dに表示する表示処理、及び受信状態記録部40に記憶された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルに応じた入力レベルに関する情報を所定順序で表示する履歴表示処理に大別される。以下、これらの処理について説明する。
(表示処理)
最初に、告知放送用受信機3が実行する表示処理について説明する。図5は、告知放送用受信機3が実行する表示処理のフローチャートである。なお、以下の説明では、「ステップ」を「S」と略記する。この表示処理の実行タイミングは任意で、例えば表示処理は告知放送用受信機3の電源が投入された場合に実行される。
図5に示すように、まず、制御部38は受信部30が告知放送信号又はラジオ放送信号を受信しているか否かを監視する(SA1)。その結果、受信部30が告知放送信号又はラジオ放送信号を受信していない場合(SA1、No)、制御部38は受信部30が告知放送信号又はラジオ放送信号以外の信号を受信しているか否かを監視する(SA2)。ここで、受信部30が告知放送信号又はラジオ放送信号以外の信号を受信していない場合(SA2、No)、制御部38は、SA1に移行する。
一方、受信部30が告知放送信号又はラジオ放送信号以外の信号を受信した場合(SA2、Yes)、制御部38は、告知放送信号又はラジオ放送信号以外の信号を受信した旨を、状態表示部37dによって表示させる(SA3)。ここで、「告知放送信号又はラジオ放送信号以外の信号」とは、ペアで受信すべき制御データ、制御部38の内部メモリに格納されていない制御データ、予期せぬ制御データ等を含むものである。ペアで受信すべき制御データは、例えば告知放送信号の放送開始を制御するための制御データ、及び告知放送信号の放送終了を制御するための制御データ等が該当する。また、制御部38の内部メモリに格納されていない制御データは、例えばデータの全部又は一部が化けた制御データ等が該当する。また、予期せぬ制御データは、例えば告知放送用受信機30にて現在用いられていないヴァージョンの制御データ等が該当する。
この状態表示部37dの告知放送信号又はラジオ放送信号以外の信号を受信した旨を表示する方法は任意であり、例えば、数字以外の記号、かつ後述する第2の表示方法にて用いられる告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを表示する記号以外の記号によって、告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を表示する方法がある。具体的には、受信部30がペアで受信すべき制御データのうちの一方の制御データを受信した場合、制御部38は当該受信した一方の制御データを当該制御部38の内部メモリに格納させると共に、受信部30はもう一方の制御データの受信を監視する。その後、受信部30が監視状態になってから所定時間経過しても、当該受信部30がもう一方の制御データを受信できない場合、制御部38は状態表示部37dによって「C」を表示させる。また、受信部30が制御部38の内部メモリに格納されていない制御データを受信した場合、制御部38は状態表示部37dによって「F」を表示させる。また、受信部30が予期せぬ制御データを受信した場合、制御部38は状態表示部37dによって「U」を表示させる。これにより、ユーザに対して告知放送信又はラジオ放送信号以外の信号を受信した旨を識別可能に提示できる。なお、SA3の処理後、制御部38は、SA1に移行する。
一方で、受信部30が告知放送信号又はラジオ放送信号を受信した場合(SA1、Yes)、制御部38は受信部30がラジオ放送信号を受信しているか否かを監視する(SA4)。ここで、受信部30がラジオ放送信号を受信した場合(SA4、Yes)、制御部38は、受信部30にて受信されているラジオ放送信号の受信チャンネルを、状態表示部37dによって表示させる(SA5)。
次に、受信部30がラジオ放送信号を受信していない場合(SA4、No)、又はSA5にて状態表示部37dにラジオ放送信号の受信チャンネルが表示された場合、制御部38は、受信部30にて受信された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを、受信部30の図示しない検波ICによって検出させる(SA6)。次いで、制御部38は、SA6にて受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを受信状態記録部40に記憶させ(SA7)、RFレベル表示処理を所定時間(例えば5sec)経過するまで実行する(SA8)(SA9)。
ここで、RFレベル表示処理について説明する。図6は、RFレベル表示処理のフローチャートである。図6に示すように、まず、制御部38が、SA7にて受信状態記録部40に記憶された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを取得する(SB1)。次いで、制御部38は、受信状態記録部40から取得された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが、標準入力レベルの範囲内であるか否かを判定する(SB2)。ここで、「標準入力レベルの範囲」とは、安定した放送が受信できるRFレベルの範囲(ここでは、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが35dB〜75dBの範囲)であり、特許請求の範囲における所定の適正レベルの範囲に対応するものである。
その結果、受信状態記録部40から取得された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲内である場合(SB2、Yes)、制御部38は、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを、状態表示部37dによって表示させる(SB3)。
一方、受信状態記録部40から取得された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲内でない場合(SB2、No)、制御部38は、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲外の旨を、状態表示部37dによって表示させる(SB4)。
ここで、SB3及びSB4の処理において、状態表示部37dの告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を表示する方法は任意であり、例えば、数字を含む記号を用いて、告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を表示する方法(以下、第1の表示方法と称す)、あるいは、数字以外の記号を用いて、告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を表示する方法(以下、第2の表示方法と称す)がある。
具体的には、第1の表示方法において、SB3の処理では、状態表示部37dは告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルの二桁目の数値と一桁目の数値を順次数字で表示する(例えば、RFレベルが45dBの場合に、「4」「5」を順次表示する)。また、SB4の処理では、状態表示部37dは、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲外の旨を数字以外の記号で表示する(例えば、RFレベルが85dBの場合に、「E」を表示する)。
また、第2の表示方法において、SB3の処理では、状態表示部37dは、当該状態表示部37dにおける告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルに基づいて定められた複数の位置のうち、受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルに対応する位置に数字以外の記号を表示することにより、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを表示する。例えば、状態表示部37dが7セグメントLEDである場合には、当該状態表示部37dは、7セグメントに含まれる「_」、「―」、「 ̄」の3つの横セグメントのうち、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲の下限値以上である場合に、横セグメントが最も低い場所に位置する「_」を表示し、当該RFレベルが標準入力レベルの範囲のほぼ中間値である場合に、横セグメントが真ん中に位置する「―」を表示し、当該RFレベルが標準入力レベルの範囲の中間値以上であり上限値未満である場合に、横セグメントが最も高い場所に位置する「 ̄」を表示する(例えば、RFレベルが35dB以上45dB未満の場合に、「_」を表示し、RFレベルが45dB以上60dB未満の場合に、「―」を表示し、RFレベルが60dB以上75dB未満の場合に、「 ̄」を表示する)。また、SB4の処理では、状態表示部37dが告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲外の旨をSB3にて用いられた記号以外の記号で表示する(例えば、RFレベルが35dB未満の場合に、当該RFレベルが標準入力レベルの範囲の下限値未満であることを示す「E」を表示し、RFレベルが75dB以上の場合に、当該RFレベルが標準入力レベルの範囲の上限値以上であることを示す「E.」を表示する)。
このように、上述した第1の表示方法又は第2の表示方法を用いて、状態表示部37dが告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を表示することで、告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルの違いを識別可能に提示できると共に、当該告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲内であるか否かを容易に識別できる。また、制御部38が状態表示部37dによって告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を所定時間表示させるので、ユーザに対して告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を確認させることができる。なお、SB3又はSB4の処理後、RFレベル表示処理が終了し、メインルーチンに戻る。
図5に戻り、SA9にて所定時間が経過した場合(SA9、Yes)、制御部38は、後述する履歴表示処理で用いられる告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを受信状態記録部40に所定間隔ごとに記憶させるために、所定のタイミング(例えばSA9の処理から1日)が到来するまで待機する(SA10)。そして、所定のタイミングが到来した場合(SA10、Yes)、制御部38は、受信部30にて受信された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを、受信部30の図示しない検波ICによって検出させ(SA11)、当該検出された告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルを、受信状態記録部40に記憶させる(SA12)。
次に、制御部38は、受信状態記録部40に記憶されたRFレベルのうち、当該処理の直前に記憶された今回のRFレベルが、当該今回のRFレベルよりも1つ前に記憶された前回のRFレベルと比べて所定レベル以上(例えば10dB以上)変動したか否かを判定する(SA13)。
その結果、今回のRFレベルが前回のRFレベルと比べて所定レベル以上変動しなかった場合(SA13、No)、制御部38は、SA10に移行する。
一方、今回のRFレベルが前回のRFレベルと比べて所定レベル以上変動した場合(SA13、Yes)、制御部38は、SA8と同様のRFレベル表示処理を所定時間(例えば5sec)経過するまで実行する(SA14)(SA15)。そして、所定時間が経過した後(SA15、Yes)、制御部38は、SA10に移行する。
(処理−履歴表示処理)
次に、告知放送用受信機3が実行する履歴表示処理について説明する。図7は、告知放送用受信機3が実行する履歴表示処理のフローチャートである。この履歴表示処理の実行タイミングは任意で、例えば履歴表示処理は告知放送用受信機3の電源が投入された場合に実行される。
図7に示すように、制御部38は、告知再生スイッチ31がユーザ(通常は、告知放送用受信機3のメンテナンスを行う保安員等)から履歴表示指示を受け付けたか否かを監視する(SC1)。ここで、告知再生スイッチ31が履歴表示指示を受け付けた場合(SC1、Yes)、制御部38は、受信状態記録部40に告知放送信号のRFレベルが記憶されているか否かを判定する(SC2)。
その結果、受信状態記録部40に告知放送信号のRFレベルが記憶されている場合(SC2、Yes)、制御部38は、当該受信状態記録部40のRFレベル履歴テーブル40aに記憶された告知放送信号のRFレベル(ここでは、受信状態記録部40に記録された告知放送信号のRFレベルのうち、本日分から9日前分の告知放送信号のRFレベル)を取得し(SC3)、当該取得した告知放送信号のRFレベルが受信状態記録部40に記憶されたタイミングに基づいて、当該取得した告知放送信号のRFレベルに応じた入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって所定順序で表示させる(SC4)。
ここで、制御部38が告知放送信号の入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって表示させる方法は任意であるが、例えば、制御部38は、第1の表示方法又は第2の表示方法により、受信状態記録部40から取得された告知放送信号のRFレベルに応じた入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって、受信状態記録部40に記憶されてからの経過日数の古い順に表示させる方法がある。
具体的には、第1の表示方法において、制御部38は、状態表示部37dによって、受信状態記録部40に記憶されてからの経過日数を示す数字及びドットを組み合わせたものを表示させた後、告知放送信号のRFレベルを数字で順次表示させ、これらの表示を順に行わせる(図2の例の場合、「9.」、「5」、「0」、「8.」、「5」、「8」、「7.」、「6」、「8」、「6.」、「7」、「0」、「5.」、「6」、「7」、「4.」、「6」、「3」、「3.」、「5」、「1」、「2.」、「4」、「7」、「1.」、「4」、「1」、「0.」、「3」、「6」を順に表示する)。これにより、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報の1日毎の変動を提示することができる(後述するラジオ放送信号の入力レベルに関する情報についても同様)。
また、第2の表示方法において、制御部38は、状態表示部37dによって、受信状態記録部40に記憶されてからの経過日数を示す数字及びドットを組み合わせたものを表示させた後、告知放送信号のRFレベルに基づいて定められた複数の位置の中の受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号のRFレベルに対応する位置に数字以外の記号を表示させ、これらの表示を順に行わせる(図2の例の場合、「9.」、「―」、「8.」、「―」、「7.」、「 ̄」、「6.」、「 ̄」、「5.」、「 ̄」、「4.」、「 ̄」、「3.」、「―」、「2.」、「―」、「1.」、「_」、「0.」、「_」を順に表示する)(後述するラジオ放送信号の入力レベルに関する情報についても同様)。
一方、受信状態記録部40に告知放送信号のRFレベルが記憶されていない場合(SC2、No)、制御部38は、受信状態記録部40が告知放送信号のRFレベルを記憶していない旨を、状態表示部37dによって表示させる(SC5)。例えば、制御部38は状態表示部37dによって「E」を表示させる(後述するラジオ放送信号のRFレベルを記憶していない旨についても同様)。
SC4又はSC5の処理後、制御部38は、受信状態記録部40にラジオ放送信号のRFレベルが記憶されているか否かを判定する(SC6)。その結果、受信状態記録部40にラジオ放送信号のRFレベルが記憶されている場合(SC6、Yes)、制御部38は、当該受信状態記録部40からラジオ放送信号のRFレベルを取得し(SC7)、当該取得したラジオ放送信号のRFレベルが受信状態記録部40に記憶されたタイミングに基づいて、当該取得したラジオ放送信号のRFレベルに応じた入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって所定順序で表示させる(SC8)。
一方、受信状態記録部40にラジオ放送信号のRFレベルが記憶されていない場合(SC6、No)、制御部38は、受信状態記録部40がラジオ放送信号のRFレベルを記憶していない旨を、状態表示部37dによって表示させる(SC9)。そして、SC8又はSC9の処理後、制御部38は、履歴表示処理を終了する。
(効果)
このように実施の形態によれば、状態表示部37dは、受信部30の図示しない検波ICが告知放送信号のRFレベルを検出した後、当該告知放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報を識別可能に提示でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが容易に確認できる。
また、状態表示部37dは、受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲内である場合に、当該告知放送信号のRFレベルを数字で表示し、受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲外である場合に、その旨を数字以外の記号で表示するので、ユーザに対して告知放送信号のRFレベルの違いを一層識別可能に提示できると共に、告知放送信号のRFレベルが標準入力レベルの範囲内であるか否かを容易に識別でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが一層容易に確認できる。
また、状態表示部37dは、告知放送信号のRFレベルに基づいて定められた複数の位置の中の受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号のRFレベルに対応する位置に数字以外の記号を表示することにより、当該告知放送信号のRFレベルを表示するので、告知放送信号のRFレベルの違いを一層識別可能に提示でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが一層容易に確認できる。
また、状態表示部37dは、当該告知放送用受信機30の電源がON状態になった場合、又は受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号のRFレベルが所定レベル以上変動した場合に、受信部30の図示しない検波ICにて検出された告知放送信号の入力レベルに関する情報を所定時間表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報を確認させることができ、告知放送信号の異常に対してユーザが迅速な措置をとることができる。
また、状態表示部37dは、告知放送信号のRFレベルが受信状態記録部40に記憶されたタイミングに基づいて、告知放送信号の入力レベルに関する情報を所定順序で表示するので、ユーザに対して告知放送信号の入力レベルに関する情報の所定時間ごとの変動を提示することができ、告知放送信号の異常が生じた時期を特定することができる。
また、状態表示部37dは、受信部30が告知放送信号以外の信号を受信した場合に、その旨を数字以外の記号、かつ告知放送信号のRFレベルを表示する記号以外の記号で表示するので、ユーザに対して告知放送信号等以外の信号を受信したことを識別可能に提示でき、告知放送信号の入力レベルに関する情報以外の情報をユーザが容易に確認できる。
また、状態表示部37dは、受信部30の図示しない検波ICがラジオ放送信号のRFレベルを検出した後、当該ラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示するので、ユーザに対してラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を識別可能に提示でき、ラジオ放送信号の入力レベルに関する情報をユーザが容易に確認できる。
また、状態表示部37dは、1桁の7セグメント表示を行う7セグメントLEDからなるので、状態表示部37dをシンプルかつ安価に構成することができ、当該告知放送用受信機30の外観の維持や低コスト化を図ることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。
(状態表示部について)
上述した実施の形態では、状態表示部37dは、公知の1桁の7セグメント表示及びドット表示を行う7セグメントLEDを備えて構成されると説明したが、上述した実施の形態の処理に限定されない。例えば、状態表示部37dは、告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報をテキスト形式で表示する液晶ディスプレイを備え構成されてもよい(例えば、告知放送信号のRFレベルが45dBの場合に、「45dB」を表示する)。あるいは、状態表示部37dは、告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を複数の点灯又は点滅パターンで表示する複数のLED表示灯を備えて構成されてもよい(例えば、LED表示灯が10個の場合であって、告知放送信号のRFレベルが45dBの場合に、一方の端部から中心に向けて連続する4個(ここでは、LED表示灯1個あたり10dBを示す)のLED表示灯を点灯する)。
(表示処理について)
上述した実施の形態では、SA9の処理後において、SA1にて受信した告知放送信号又はラジオ放送信号を、受信部30が継続して受信する場合には、制御部38はSA10〜SA15の処理を継続して実行すると説明したが、上述した実施の形態の処理に限定されない。例えば、SA1にて受信部30がラジオ放送信号を受信した後、制御部38がSA10〜SA15の処理を実行している際に、告知再生スイッチ31がユーザによって押下された場合には、制御部38はSA1に移行してもよい。あるいは、SA1にて受信部30が告知放送信号を受信した後、制御部38がSA10〜SA15の処理を実行している際に、ラジオ再生スイッチ32がユーザによって押下された場合には、制御部38はSA1に移行してもよい。また、SA1にて受信部30がラジオ放送信号を受信した後、制御部38がSA10〜SA15の処理を実行している際に、ラジオ再生スイッチ32がユーザによって押下されて、ラジオ放送信号の受信チャンネルが変更された場合には、制御部38はSA1に移行してもよい。
また、上述した実施の形態では、SA9にて所定時間が経過した場合(SA9、Yes)、SA10にて制御部38が所定のタイミングが到来するまで待機すると説明したが、例えば、SA10の処理を省略してもよい。これにより、SA14にて告知放送信号又はラジオ放送信号のRFレベルが表示される回数が増加するので、ユーザに対して告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を一層確認させることができる。
(履歴表示処理について)
上述した実施の形態では、告知再生スイッチ31が履歴表示指示を受け付けた場合に、制御部38は、受信状態記録部40に記憶された告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって所定順序で表示させると説明したが、これに限られない。例えば、ラジオ再生スイッチ32がラジオ放送信号の受信チャンネルの変更指示を受け付けた後、制御部38が状態表示部37dによって当該ラジオ放送信号の受信チャンネルを表示させた場合に、その後、制御部38は、受信状態記録部40に記憶されたラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって所定順序で表示させてもよい。
また、上述した実施の形態では、制御部38は、第1の表示方法又は第2の表示方法により、受信状態記録部40から取得された告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を、状態表示部37dによって、受信状態記録部40に記憶されてからの経過日数の古い順に表示すると説明したが、これに限られない。例えば、制御部38は、当該告知放送信号又はラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を、当該受信状態記録部40に記憶されてからの経過日数の新しい順に表示させてもよい。
1 告知放送システム
2 センター装置
3 告知放送用受信機
9 伝送系統
30 受信部
31 告知再生スイッチ
32 ラジオ再生スイッチ
33 音声切換え部
34 音量調整部
34a ボリュームスイッチ
35、92 アンプ
36 スピーカ
37 表示部
37a 電源表示灯
37b 緊急放送表示灯
37c 一般放送表示灯
37d 状態表示部
37e 告知再生表示灯
37f ラジオ再生表示灯
38 制御部
39 音声情報格納部
40 受信状態記録部
40a RFレベル履歴テーブル
41 筐体
41a 正面カバー
41b 背面カバー
42 音響孔
51 アンテナ
90 ヘッドエンド
91 伝送線路
93 分配増幅器
94 分配器
95 保安器

Claims (8)

  1. 告知放送信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が告知放送信号を受信した場合に、当該受信した告知放送信号の入力レベルを検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記告知放送信号の入力レベルを検出した後、当該検出した告知放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示する表示手段と、
    を備える告知放送用受信機。
  2. 前記表示手段は、
    前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルが所定の適正レベルの範囲内である場合に、当該告知放送信号の入力レベルを数字で表示し、前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルが前記所定の適正レベルの範囲外である場合に、その旨を数字以外の記号で表示する、
    請求項1に記載の告知放送用受信機。
  3. 前記表示手段は、
    前記告知放送信号の入力レベルに基づいて定められた複数の位置の中の前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルに対応する位置に数字以外の記号を表示することにより、当該告知放送信号の入力レベルを表示する、
    請求項1に記載の告知放送用受信機。
  4. 前記表示手段は、
    当該告知放送用受信機の電源がON状態になった場合、又は前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルが所定レベル以上変動した場合に、前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルに関する情報を所定時間表示する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の告知放送用受信機。
  5. 前記検出手段にて検出された前記告知放送信号の入力レベルを記憶する記憶手段を備え、
    前記表示手段は、
    前記記憶手段にて記憶された前記告知放送信号の入力レベルに関する情報を、当該入力レベルが前記記憶手段に記憶されたタイミングに基づいて所定順序で表示する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の告知放送用受信機。
  6. 前記受信手段が告知放送信号以外の信号を受信した場合に、その旨を数字以外の記号、かつ前記告知放送信号の入力レベルを表示する記号以外の記号で表示する、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の告知放送用受信機。
  7. 前記告知放送信号及びラジオ放送信号を受信し、
    前記検出手段は、
    前記受信手段がラジオ放送信号を受信した場合に、当該受信したラジオ放送信号の入力レベルを検出し、
    前記表示手段は、
    前記検出手段が前記ラジオ放送信号の入力レベルを検出した後、当該検出したラジオ放送信号の入力レベルに関する情報を記号で表示する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の告知放送用受信機。
  8. 前記表示手段は、1桁の7セグメント表示を行う7セグメントLEDからなる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の告知放送用受信機。
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