JP2012179513A - 排ガス浄化触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】活性種の1つとして卑金属を用いて初期活性とともに酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後にも高い活性を示す排ガス浄化触媒を提供する。
【解決手段】CuとAgとの2種類からなる活性種を、少なくとも1種類の酸化物から構成される同一の担体粒子に担持されていて、CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜70質量%の範囲であることを特徴とする排ガス浄化触媒。
【選択図】なし

Description

本発明は、排ガス浄化触媒に関し、さらに詳しくはCuとAgとの2種類の活性種が特定の割合で通常の担体粒子に担持されて初期活性とともに耐久後の活性が高い新規な排ガス浄化触媒に関する。
自動車から排出される排ガス中にはHC、CO及びNO、例えばNOが含まれており、これらの物質は排ガス浄化触媒によって浄化されてから大気中に放出されている。ここで用いられる排ガス浄化触媒の代表的なものとしては、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、ジルコニア(ZrO)、チタニア(TiO)などの多孔質酸化物担体粒子に、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)などの単一あるいは複数の貴金属を担持した三元触媒が広く用いられている。
この三元触媒は、エンジンの下流に排出される排ガス中のHCを酸化してCOおよびHOに、COを酸化してCOにするとともにNO、例えばNOをNに還元して浄化するものであり、理論空燃比近傍で燃焼されたストイキ雰囲気の排ガスにおいて最も高い効果が発現される。
しかし、近年は、燃費を向上させることが求められ、高温でフューエルカット(FC)回数を増やすなど、排ガス浄化触媒にとっては、高温でのA/F変動に基づく酸化/還元など急激な雰囲気変動に晒される機会が増えている。こうした急激な雰囲気変動は、三元触媒中の貴金属成分が粒成長する触媒劣化を大幅に促進し、性能が低下する。
一方、従来の三元触媒は、単一あるいは複数の貴金属を活性種として用いたものが多く、安定的確保および価格の点からルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金などの貴金属以外の金属である卑金属、特にクラーク数の順位が25位以内の卑金属を触媒種の1つとして用いた排ガス浄化触媒が期待され、様々な検討がされている。
例えば、特許文献1には、イリジウム、白金、ロジウム、パラジウム、銀、コバルト、銅、ニッケル、鉄、マグネシウム及びランタニド系元素からなる群より選択される少なくとも1種の元素を、金属酸化物及び又は複合酸化物からなる担体粒子中及び又は上にそれらの担体粒子の重量に基づき0.01〜10重量%の量で均一に分散して付着してなる排ガス浄化触媒が記載されている。しかし、具体的に示されているものの中で卑金属を活性種の1種とするものは、CoFeという特殊な担体を用いたCu−Sm/CoFe浄化触媒であり卑金属を活性種の1種とし一般的な担体粒子と組み合わせて酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後にも高い活性を示す排ガス浄化触媒は示されていない。
特許文献2には、同一の多孔質酸化物粒子上に貴金属Aおよび遷移金属Bが担持され、かつ、前記貴金属Aと前記遷移金属Bとの少なくとも一部が、前記多孔質酸化物上で互いに接触しているか、複合酸化物または合金を形成している高耐熱性触媒が記載されていて、貴金属としてRu、Rh、Pd、Ag、Ir、PtおよびAuが例示され、遷移金属としてFe、Co、Ni、CuおよびMnが例示されている。しかし、Cuが遷移金属に含まれないことは周知であり、具体例として示されている触媒は遷移金属としてCoを用いたものであり酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後にも高い活性を示す排ガス浄化触媒は示されていない。
特開平11−123330号公報 特開2005−288307号公報
このように、活性種の1つとして卑金属を用いて初期活性とともに酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後にも高い活性を示す排ガス浄化触媒を得ることは困難である。
従って、本発明の目的は、活性種の1つとして卑金属を用いて初期活性とともに酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後にも高い活性を示す排ガス浄化触媒を提供することである。
本発明者らは、前記目的を達成することを目的として鋭意研究を行った結果、本発明を完成した。
本発明は、CuとAgとの2種類からなる活性種が少なくとも1種類の酸化物から構成される同一の担体粒子に担持されていて、CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜70質量%の範囲である排ガス浄化触媒に関する。
本発明によれば、活性種の1つとして卑金属を用いて初期活性とともに酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後にも粒成長が抑制され高い活性を示す排ガス浄化触媒を得ることができる。
図1は、本発明の排ガス浄化触媒を説明するための模式図である。 図2は、従来技術による排ガス浄化触媒を説明するための模式図である。 図3は、本発明の排ガス浄化触媒の作用機構を説明するための模式図である。 図4は、従来技術による排ガス浄化触媒の作用機構を説明するための模式図である。 図5は、本発明の実施態様による排ガス浄化触媒と従来技術による排ガス浄化触媒の350℃での初期性能を比較して示すグラフである。 図5は、本発明の実施態様による排ガス浄化触媒と従来技術による排ガス浄化触媒の500℃での初期性能を比較して示すグラフである。 図7は、本発明の実施態様による排ガス浄化触媒と従来技術による排ガス浄化触媒の酸化/還元の雰囲気変動下で耐久後の500℃での触媒性能を比較して示すグラフである。 図8は、本発明の実施態様による排ガス浄化触媒と従来技術による排ガス浄化触媒の酸化/還元の雰囲気変動下で耐久前と耐久後とのCuO粒子径を比較して示すグラフである。
特に、本発明において、以下の実施態様を挙げることができる。
1)担体粒子に対するCuの割合が1〜10質量%の範囲である排ガス浄化触媒。
2)排ガス浄化触媒が、担体粒子の溶媒分散液中で銅前駆体および銀前駆体を均一に混合し、この分散液から固形物を分離、乾燥、焼成して得られたものである排ガス浄化触媒。
3)CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜60質量%の範囲である排ガス浄化触媒。
4)担体粒子が、アルミニウム酸化物粒子である排ガス浄化触媒。
以下、図1〜8を参照して本発明の実施の形態を詳説する。
本発明の排ガス浄化触媒によれば、図1に示すように、CuとAgとの2種類からなる活性種が少なくとも1種類の酸化物から構成される同一の担体粒子に担持されていて、CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜70質量%、特に30〜60質量%の範囲であることによって、活性種であるCuと他の活性種である少なくとも1つのAgとが1つの担体粒子上に近接して担持されることが可能になると考えられる。この観点から、前記担体粒子に対するCuの割合は、0.1〜10質量%の範囲、特に1〜10質量%の範囲であることが好適である。
また、図1においては、担体粒子にそれぞれの活性種が1つ近接して担持されたものが示されているが、それぞれの活性種が1つ以上担持されていてもよい。
これに対して、従来技術による排ガス浄化触媒は、活性種であるCuとAgとがそれぞれ別々の担体粒子に担持されているため、活性種であるCuとAgとが近接して担体粒子上で担持させることは不可能である。
また、CuとAgとの2種類からなる活性種が少なくとも1種類の酸化物から構成される同一の担体粒子に担持されていても、CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜70質量%の範囲外であると、得られる排ガス浄化触媒の耐久性能が低下する。
そして、本発明の排ガス浄化触媒によれば、図3に示すように、1つの担体粒子にCuとAgとの2種類からなる活性種が担持されていて、担体粒子および活性種の近傍ではミクロ的にはリッチ(還元状態)およびリーン(酸化状態)が形成されるため、排ガス中に含まれるO、HC、COおよびNOが、活性種の1つであるCuに引き付けられてCuの作用によりCOおよびNを生成して浄化され、HCはCuに近接して存在する活性種の1つであるAgに引き付けられてAgの作用と雰囲気中のOによってCOおよびHOを生成して浄化され、図5〜6に示すように高い活性が得られると考えられる。
これに対して、従来技術による排ガス浄化触媒によると、図4に示すように、1つの担体粒子には1つの活性種、例えばCuしか担持されていないので、Cuに引き付けられたNOおよびCOはCOおよびNを生成して浄化されるがCuに近接してAgが存在しないためHCはそのまま排ガス雰囲気中に残存し、他の担体粒子上に存在する他の活性種で、例えばAgに引き付けられたHCは雰囲気中のOによってCOおよびHOを生成して浄化されるがNOおよびCOはそのまま排ガス雰囲気中に残存し、排ガス浄化触媒で処理された排ガス中には未処理のHC、COおよびNOが残存し、図5〜6に示すように低い活性が得られると考えられる。
本明細書において「近接して」とは、活性種であるCuとAgとの距離がHCおよび/又はOの分子の大きさに近い長さの距離にあることを意味すると理解される。
また、本発明の実施態様による排ガス浄化触媒は、図7に示すように、従来技術による排ガス浄化触媒に比べて酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後の高い触媒性能を示す。
このように本発明の排ガス浄化触媒が酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後の高い触媒性能を示す理論的解明はなされていないが、図8に示すように、本発明の実施態様による排ガス浄化触媒は従来技術による排ガス浄化触媒に比べて酸化/還元の雰囲気変動下での耐久後のCuO粒子の粗大化の程度が少ないことが寄与していると考えられる。
つまり、本発明の排ガス浄化触媒は、1つの担体粒子上にCuとAgとが近接して担持されていることにより、Cuの排ガス中に含まれているOとの時間当たりの接触頻度が抑制され、Cu上でのCO−NO反応とAg上でのHC−O反応が促進されることにより、残存するO等の成分を減少させることができ、その結果、Cuの酸化/粒成長の抑制をもたらすと考えられる。さらに、Cu上でのCO−NO反応が促進されることにより、NO還元性能が大幅に向上すると考えられる。
本発明の排ガス浄化触媒は、担体粒子を溶媒に分散させた分散液、例えば水分散液に銅前駆体および銀前駆体を加えて溶解し、両前駆体の存在下に担体粒子の分散液を均一に混合し、ろ過、遠心分離等により上記分散液から固形物を分離し、必要であれば水洗した後、乾燥、焼成することにより得ることができる。
本発明の排ガス浄化触媒は、例えば前記固形物を通常空気中又は不活性雰囲気中、好適には空気中で300℃以上、特に350℃以上、その中でも500℃以上の温度で1〜10時間程度焼成することによって、酸化銅(CuO)および酸化銀(AgO)を生成させて得られる。
本発明の排ガス浄化触媒において、前記のようにして焼成して生成した酸化銅および酸化銀は、還元雰囲気(例えば、COやHが存在する等)下で高温、例えば200℃以上、特に300℃以上の温度に加熱されてそれぞれCuおよびAgの活性種となり得る。
前記の担体粒子としては、通常の三元触媒用の担体粒子、例えばアルミニウム酸化物(Al)、セリウム酸化物(CeO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)、シリカ(SiO)、セリア−ジルコニア複合酸化物(CeO−ZrO)などの少なくとも1種類の酸化物、好適にはアルミニウム酸化物が挙げられる。
前記の銅前駆体としては、塩化銅、硫酸銅、硝酸銅、炭酸銅、酢酸銅、安息香酸銅、蟻酸銅、蓚酸銅、クエン酸銅などが挙げられる。
また、前記の銀前駆体としては、硝酸銀、酢酸銀、酸化銀などが挙げられる。
本発明の排ガス浄化触媒は、内燃機関、例えば自動車用排ガス浄化触媒として好適に用い得る。
また、本発明の排ガス浄化触媒は、通常ハニカム等の触媒基材上に積層して用い得る。
前記の触媒基材として用い得るハニカムは、コージェライトなどのセラミックス材料やステンレス鋼などにより形成され得る。また、本発明の排ガス浄化用触媒は任意の形状に成形して用いることができる。
以下、本発明の実施例を示す。
以下の各例において、得られた触媒の評価は以下に示す測定法によって行った。以下に示す測定法は例示であって、これに限定されず同等の測定法を同様に用い得る。
1.触媒初期活性の測定
触媒ペレットをガラスの反応管につめ、ガラスウールで固定する。あらかじめ混合した下記組成のガスを、ガラスの反応管に流す。ガス温度は20℃/分の昇温速度で100℃から500℃又は350℃まで上昇させる。NO濃度およびHC(C)濃度は排ガス分析計(HORIBA MEXA7100H)若しくはMS(質量分析)で測定した。
初期活性測定ガス組成:
CO 6500ppm、C3000ppm、NO 1500ppm、O0.7%、CO10%、HO 3%、N残り
2.耐久条件および耐久後の触媒性能評価
800℃で下記のリッチ・リーン切り替えを各々2分毎、耐久時間5時間行った後、500℃で測定した。
リッチ:CO 3%、HO 3%、N残り、リーン:O 5%、HO 3%、N残り
耐久後の触媒活性測定ガス組成:
CO 6500ppm、C3000ppm、NO 1500ppm、O0.7%、CO10%、HO 3%、N残り
3.CuO粒子径の測定
X線回折により触媒の初期および耐久後のCuOの粒子径(結晶子)を測定した。
X線管電圧:50kV、X線管電流:300mA、ステップ幅:0.02°、積算時間:1秒、シェラー法にて半値幅から結晶子算出
実施例1
アルミニウム酸化物をイオン交換水に分散し、攪拌した。水分散液に前駆体であるCu(NOおよびAgNOをCuが担体に対して5質量%、Agが担体に対して5質量%となる割合で投入し、加熱して攪拌した。攪拌しで攪拌後、乾燥した後、120℃で1時間乾燥を行った後、600℃で5時間焼成した。
得られた焼成品を加圧して触媒ペレットを作製し、触媒性能および耐久前後の触媒中のCuO粒子径を求めた。
得られた結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
実施例2
Cuが担体に対して6質量%、Agが担体に対して4質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能および耐久前後のCuO粒子径を求めた結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
実施例3
Cuが担体に対して4質量%、Agが担体に対して6質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能および耐久前後のCuO粒子径を求めた結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
実施例4
Cuが担体に対して7質量%、Agが担体に対して3質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能および耐久前後のCuO粒子径を求めた結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
実施例5
Cuが担体に対して3質量%、Agが担体に対して7質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能および耐久前後のCuO粒子径を求めた結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
比較例1
水分散液にCu(NOをCuが担体に対して10質量%となる割合で投入した他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能および耐久前後のCuO粒子径を求めた結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
比較例2
水分散液にCu(NOをCuが担体に対して5質量%となる割合で投入した他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能および耐久前後のCuO粒子径を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6、図7および図8に示す。
比較例3
水分散液にAgNOをAgが担体に対して10質量%となる割合で投入した他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例4
水分散液にAgNOをAgが担体に対して5質量%となる割合で投入した他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例5
アルミニウム酸化物をイオン交換水に分散し、攪拌した。水分散液にCu(NOをCuが担体に対して5質量%となる割合で投入し、加熱して攪拌し、攪拌後、乾燥した後、120℃で1時間乾燥を行った後、600℃で5時間焼成して、Cu担持焼成品を得た。
別途に、水分散液にAgNOをAgが担体に対して5質量%となる割合で投入し、加熱して攪拌し、攪拌後、乾燥した後、120℃で1時間乾燥を行った後、600℃で5時間焼成して、Ag担持焼成品を得た。
得られたCu担持焼成品とAg担持粉末とを乳鉢で粉砕、混合し、加圧して触媒ペレットを作製し、触媒性能を測定した。
得られた結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例6
水分散液にCu(NOおよびFe(NOをCuが担体に対して5質量%、Feが担体に対して5質量%となる割合で投入した他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例7
Cuが担体に対して8質量%、Agが担体に対して2質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例8
Cuが担体に対して2質量%、Agが担体に対して8質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例9
Cuが担体に対して9質量%、Agが担体に対して1質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
比較例10
Cuが担体に対して1質量%、Agが担体に対して9質量%となる割合にした他は実施例1と同様にして触媒粉末および触媒ペレットを得た。触媒性能を測定した結果を他の結果とまとめて図5、図6および図7に示す。
図5、図6および図7から、CuとAgとの2種類からなる活性種が1種類以上の三元触媒の担体として一般的に用いられる酸化物から構成される同一の担体粒子に担持されていて、CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜70質量%、特に30〜60質量%の範囲である本発明の排ガス浄化触媒が、他の金属の組み合わせ又はそれぞれの金属の単独使用、あるいは両活性種を単独で担持した触媒の混合物に比べて、排ガス浄化のための触媒性能が高いことが理解される。
本発明の排ガス浄化触媒によって、従来不可能であったクラーク数の順位が25位以内の卑金属を触媒活性種の1つとして用いて初期活性とともに酸化/還元の雰囲気変動下で耐久後にも高い活性を示す自動車用排ガス浄化触媒を与え得る。

Claims (5)

  1. CuとAgとの2種類からなる活性種が少なくとも1種類の酸化物から構成される同一の担体粒子に担持されていて、CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜70質量%の範囲である排ガス浄化触媒。
  2. 前記担体粒子に対するCuの割合が0.1〜10質量%の範囲である請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  3. 前記排ガス浄化触媒が、担体粒子の溶媒分散液中で銅前駆体および銀前駆体を均一に混合し、この分散液から固形物を分離、乾燥、焼成して得られたものである請求項1又は2に記載の排ガス浄化触媒。
  4. CuとAgとの合計量に対するAgの割合が30〜60質量%の範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス浄化触媒。
  5. 前記担体粒子が、アルミニウム酸化物粒子である請求項1〜4のいずれか1項に記載の排ガス浄化触媒。
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