JP2012179156A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルユニットを取付ける部分の変形や破損等を防止し得る遊技機を提供する。
【解決手段】中枠のハンドル装着部に、筒状支持手段59が配設される。筒状支持手段59に、ハンドルユニット20が配設される。ハンドル装着部に、筒状支持手段59を囲うハンドル飾り66が配設される。ハンドル飾り66は、筒状支持手段59の筒状部62が挿通される挿通孔69aが筒受部69に前後方向に貫通するよう形成される。ハンドル飾り66における筒受部69の内面に、筒状支持手段59に形成した各リブ65が嵌合する溝部69bが形成される。筒状支持手段59およびハンドル飾り66をハンドル装着部に固定した状態では、複数のリブ65と溝部69bとが嵌合した状態で筒状支持手段59がハンドル飾り66で支持される。
【選択図】図10

Description

この発明は、打球発射用のハンドルユニットを備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の設置枠台に固定される固定枠としての外枠と、該外枠に対して開閉可能に支持されて遊技盤を着脱可能に保持する本体枠としての中枠と、該中枠の前側に開閉可能に支持されてパチンコ機前面を装飾すると共に遊技盤を透視保護する装飾枠としての前枠とを基本的に備えている。またパチンコ機では、中枠に配設された打球発射装置を作動するためのハンドルユニットが、中枠の正面右下部において前方に突出するよう設けられている。そして、遊技者がハンドルユニットを回動操作し、その操作量に応じた発射力によって打球発射装置からパチンコ球が遊技領域に打ち出されて所要の遊技が行なわれる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−273656号公報
前記パチンコ機では、トラブル発生時や電源をOFFする場合等において中枠を開放する際には、外枠に対する中枠の施錠を解除した状態で、前記ハンドルユニットを掴んで手前に引くことで該中枠を開放している。また、外枠に対して中枠を閉鎖する際には、ハンドルユニットを掴んだ状態で、該中枠を外枠に対して施錠位置まで押し込んでいる。
前記中枠は、パチンコ機を構成する大多数の遊技構成部品が配設された重量のある部材であり、このように重量のある中枠を開閉する際にハンドルユニットを掴んで引いたり押したりする操作に際しては、該ハンドルユニットの中枠に対する取付け部分に大きな負荷が加わり、該取付け部分が変形したり破損等を生ずるおそれがある。そして、前記取付け部分が変形したり破損等した場合は、ハンドルユニットのスムーズな操作ができなくなったり、該ユニットを適正な位置や姿勢に保持できなくなる等の問題を招くことから、ハンドルユニットを取付ける部分の強度向上が求められている。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、ハンドルユニットを取付ける部分の変形や破損等を防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技盤(12)が配設される本体枠(13)が固定枠(11)に対して開閉自在に支持され、前記本体枠(13)の前側に打球発射用のハンドルユニット(20)が配設された遊技機において、
前記本体枠(13)から前方に向けて筒状に延出し、前記ハンドルユニット(20)を挿通状態で支持する筒状支持手段(59)と、
前記本体枠(13)に設けられて前記筒状支持手段(59)を囲う被覆部材(66)と、
前記被覆部材(66)の前後に貫通し、前記筒状支持手段(59)が挿通される挿通孔(69a)と、
前記筒状支持手段(59)の外面および被覆部材(66)における挿通孔(69a)の内面との一方の面に突設されたリブ(65)および他方の面に形成されて該リブ(65)が嵌合する溝部(69b)とを備え、
前記リブ(65)と溝部(69b)とが嵌合した状態で前記筒状支持手段(59)が被覆部材(66)で支持されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、本体枠に対してハンドルユニットを取付ける部分の剛性を高めて変形や破損等を防止し、ハンドルユニットの適正な配設状態を長期に亘って維持できる。
請求項2に係る発明では、前記被覆部材(66)は、前記筒状支持手段(59)の軸方向に所定長さで延在して前記挿通孔(69a)が形成される筒受部(69)を備え、該筒受部(69)の延在方向に沿って前記リブ(65)および溝部(69b)が形成されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、リブと溝部とを筒状支持手段の軸方向に沿って延在するよう形成したので、被覆部材で支持される筒状支持手段の剛性を高め、ハンドルユニットの適正な配設状態をより長期に亘って維持できる。
請求項3に係る発明では、前記リブ(65)および溝部(69b)は、前記筒状支持手段(59)の周方向に離間した位置に、該筒状支持手段(59)の軸方向へ延在するよう複数形成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、リブおよび溝部を複数形成したので、筒状支持手段の剛性を更に向上することができる。
請求項4に係る発明では、前記筒状支持手段(59)は、前記ハンドルユニット(20)を挿通状態で支持すると共に前記リブ(65)または溝部(69b)が形成された筒状部(62)と、該筒状部(62)における本体枠(13)側の端部に設けられて前記ハンドルユニット(20)の挿通方向と交差する外方へ延出する基部(63)とを備え、該筒状支持手段(59)は基部(63)が前記本体枠(13)に着脱自在に取付けられることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、筒状部から外方へ延出する基部を介して筒状支持手段を本体枠に取付けるよう構成することで、該筒状支持手段の本体枠に対する取付け強度が向上する。
請求項5に係る発明では、前記筒状部(62)と基部(63)との接続部に、該筒状部(62)の外周面より外方に突出する補強部(64)が周方向に離間して複数形成されることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、筒状支持手段の剛性が更に向上する。
本発明に係る遊技機によれば、本体枠に対してハンドルユニットを取付ける部分の変形や破損等を防止して該ハンドルユニットの適正な配設状態を維持し得る。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機を、中枠に対して前枠および下球受け皿を開放した状態を示す斜視図である。 実施例に係る中枠に対して下球受け皿を開放した状態でスピーカの設置部分を示す要部斜視図である。 実施例に係るパチンコ機の横断平面図である。 (a)は実施例に係るパチンコ機の要部縦断側面図であって、(b)は(a)におけるA部の拡大図である。 実施例に係るパチンコ機におけるスピーカの設置部分を示す要部横断平面図である。 実施例に係る下球受け皿の要部背面図である。 実施例に係るスピーカの出力部と音放出口と膨出部との関係を示す説明図であって、(a)は前側から視た図であり、(b)は左側から視た図であり、(c)は上側から視た図である。 実施例に係るパチンコ機におけるハンドルユニットの設置部分を示す要部横断平面図である。 実施例に係るハンドルユニット、筒状支持手段およびハンドル飾りを分解して示す斜視図である。 実施例に係るハンドルユニット、筒状支持手段およびハンドル飾りを組付け状態で示す縦断正面図である。 実施例に係るハンドル飾りの背面図である。 (a)は実施例に係るパチンコ機の要部を示す右側面図であって、(b)は(a)におけるB部の拡大図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1または図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の設置枠台に固定される固定枠としての外枠11と、該外枠11に対して開閉および着脱が可能に支持されて遊技盤12を着脱可能に保持する本体枠としての中枠13と、該中枠13の前側に開閉および着脱が可能に支持されてパチンコ機前面を装飾すると共に遊技盤12を透視保護する装飾枠としての前枠14とを基本的に備える。
(外枠について)
前記外枠11は、図2に示すように、上縁を構成する上枠材11aと、下縁を構成する下枠材11bと、左縁を構成する左枠材11cと、右縁を構成する右枠材11dとを相互に連結固定することで矩形枠状に形成される。下枠材11bには、左枠材11cの前端面から右枠材11dの前端面まで延在する横長矩形状に形成されて後方へ開口する箱状に形成された意匠板(第1の部材)15が配設されている。意匠板15の前縁を構成する前壁15aの前面には、パチンコ機10のモチーフに応じた装飾が施されて当該パチンコ機10の装飾性を向上するようになっている。
前記意匠板15の裏側に、左右の枠材11c,11d間に亘って延在するボックスカバー16が配設され、図5に示す如く、該ボックスカバー16と意匠板15との間に、外枠11の左右方向の略全長に亘って延在する空間S1を画成するよう構成される。ボックスカバー16には、空間S1に連通すると共に意匠板15の上縁を構成する上壁15bの上面から上方へ突出するダクト部16aが突設され、該ダクト部16aの前方に開口する接続口(図示せず)に、中枠13を外枠11に対して閉成した閉鎖状態で該中枠13に形成した後述のスピーカ収容室S2の接続口が接続し、ダクト部16aを介してスピーカ収容室S2と空間S1とが連通するよう構成される。また意匠板15における前壁15aには、ダクト部16aから右方に離間した位置に、前記空間S1に連通する下部放音口15cが前後に貫通するよう形成されている(図1および図2参照)。
前記意匠板15における上壁15bの上面には、左右方向に離間して複数の傾斜案内部17が突設されている。各傾斜案内部17の上面には、図5に示す如く、後方へ向けて上方傾斜し、中枠13を閉成する過程で中枠13の下端部(具体的には下枠体13b)が接触する傾斜面部17aと、該傾斜面部17aの傾斜後端に連接して前後方向に水平に延在し、中枠13を完全に閉成した閉鎖状態とした際に、当該中枠13の下端部を支持する支持面部17bとを備えている。すなわち、中枠13を閉成する過程で該中枠13の下端部が傾斜面部17aに接触し、中枠13を更に閉成することで、中枠13の下端部が傾斜面部17aに沿って乗り上げて、最終的に支持面部17bで支持されるようになっている。そして、外枠11に対して中枠13の閉鎖状態では、中枠13の下面と意匠板15における上壁15bの上面とが上下に重なるように対向すると共に、該中枠13の下面が複数の傾斜案内部17の支持面部17bで支持される。
前記意匠板15の上壁15bにおける後端には、図5(a)に示す如く、上方に立上がった後に前方に突出する庇状部15dが、左右方向の略全長に亘って形成されている。該庇状部15dの高さ寸法は、前記傾斜案内部17における支持面部17bの高さより高く設定されており、外枠11に対する中枠13の閉鎖状態で、該中枠13の下部後面(下枠体13bの後面)が庇状部15dの前端に当接して、意匠板15の上方空間を左右方向の略全長に亘って上下方向で遮断するよう構成される。
(中枠について)
前記中枠13は、図2に示す如く、上側縁をなす上枠体13aと、下側縁をなし、スピーカ18、打球発射装置19および打球発射装置19を操作するためのハンドルユニット(ハンドル)20等の各種遊技部品を設置する設置部材として機能する合成樹脂製の下枠体13bと、左側縁をなす左枠体13cと、右側縁をなす右枠体13dとから略矩形状に形成されて、全体が前記外枠11における意匠板15より上方の開口前面に整合する矩形枠状サイズに形成される。そして外枠11に対して中枠13は、互いの正面左側上下に配設された第1ヒンジ機構21,21で横開き開閉および着脱が可能に取付けられ、正面右側に設けられた、パチンコ機10で一般的に使用されている「ダブル錠型式」の施錠装置22を利用して常には外枠11と係合された閉鎖状態に保持される。中枠13には、4つの枠体13a,13b,13c,13dにより前後に開口する遊技盤保持部23が画成され、左枠体13cに配設された上下の係合金具24,24と、上下の枠体13a,13bの右端部に設けたロック部材25,25とを利用して、遊技盤12が遊技盤保持部23に着脱可能にセット保持される。なお、中枠13は、上下・左右の枠体を一体で形成したものであってもよい。なお、図1,図2において、遊技盤12の前面に配設されている各種の遊技部品は、後述する案内レール26および盤面飾り部材27を除いて図示省略してある。
(遊技盤について)
前記遊技盤12は、合板等の木製板部材の表面にセル板を配設したもの、あるいはアクリル板等の透明な合成樹脂製等からなる平板状の板部材で構成される。遊技盤12の前面には、円弧状に形成した案内レール26と盤面飾り部材27とにより遊技領域12aが略円形状に画成され(図2参照)、前記中枠13に配設された打球発射装置19から発射されたパチンコ球が遊技領域12a内に打ち出され、該遊技領域12a内をパチンコ球が流下して遊技が行なわれる。また遊技盤12の前面には、図示しないが、遊技領域12a内に枠状装飾部材、パチンコ球が入賞可能な始動入賞装置、特別入賞装置、普通入賞装置等の各種入賞装置および多数本の遊技釘や風車等の各種遊技部品が配設されている。遊技盤12の裏側には、図柄表示装置28(図1参照)、可動演出装置および発光装置等の各種の遊技部品が配設される合成樹脂材で形成された裏設置部材(図示せず)が配設される。そして、裏設置部材に形成された前後に開口する開口部および枠状装飾部材に形成した窓口を介して図柄表示装置28の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。なお、図柄表示装置28の表示部は、図1に示す如く、遊技領域12aの略中央に位置して、パチンコ機10の正面に座って遊技を行なう平均的な体格の遊技者の顔に略正対して、良好な視認性が得られるようになっている。
前記始動入賞装置は、遊技領域12aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口が設けられ、該始動入賞口へ入賞したパチンコ球が始動入賞センサ(図示せず)で検出されることで、図柄表示装置28の表示部で図柄変動が開始されると共に、所定数(例えば5個)のパチンコ球が賞球として後述する上下の球受け皿30,36に払い出される。また、前記特別入賞装置は、入賞口が開閉扉で常には閉鎖されており、前記図柄表示装置28での図柄変動の結果、図柄表示装置28に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより開閉扉が開放するよう作動制御されて、入賞口への入賞により多数の賞球を獲得し得るようになっている。
(前枠について)
前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板14aを備えた前記前枠14が、互いの正面左側上下に配設された第2ヒンジ機構29,29で横開き開閉および着脱が可能に取付けられ、正面右側に設けられた前記施錠装置22を利用して常には中枠13の前面を覆う閉鎖状態に保持される。ガラス板14aは、遊技盤12における前記遊技領域12aの全体を前側から視認可能な領域に亘って配設されており、該ガラス板14aを介して遊技領域12aが視認可能な領域が可視部となっている。また、前枠14におけるガラス板14aより下側位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿30が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿30も一体的に開閉するよう構成される。なお、ダブル錠と称される前記施錠装置22は、一方側への解錠操作によって外枠11に対する中枠13の施錠が解除され、他方側への解錠操作によって中枠13に対する前枠14の施錠が解除されるように構成されたものである。
図2に示すように、前記前枠14の裏側における前記上球受け皿30の球出口(図示せず)に対応する位置には、中枠13の裏側に設けた発射制御装置(図示せず)に電気的に接続する球送り装置31が配設されており、発射制御装置の制御に基づいて、上球受け皿30に貯留したパチンコ球を打球発射装置19の打球発射位置に1球ずつ送出するよう構成されている。
(スピーカについて)
図2に示すように、前記下枠体13bの左下端部に、スピーカ18が収容される箱状部(スピーカ設置部)32が設けられている。箱状部32は、図4または図5に示すように、下枠体13bと一体形成されて前方に開放する収容部本体(収容部)33と、該収容部本体33の開口前端側に配設されて収容部本体33の前方開口を閉塞する蓋体(区画部材)34とから構成され、該収容部本体33と蓋体34との間に、スピーカ18を収容するスピーカ収容室S2が画成される。また蓋体34には、スピーカ18を取付ける取付部35が前方へ膨出するよう形成され、該取付部35に開設した出力孔(開口部)35aを介して出力部18aが前面側に露出するようスピーカ18が蓋体34の裏側にネジ止めされる。すなわち、スピーカ18を取付けた蓋体34を前記収容部本体33にネジ止めすることで、スピーカ18が(出力部18a)を露出した状態で箱状部32内に収容される。この状態でスピーカ18は、出力部18aが真っ直ぐ前を向く姿勢に保持される。すなわち、実施例では、スピーカ18の前縁(出力部18aを画成する外周縁)が遊技盤12の盤面と平行な平面上に位置して、該平面に対して直交する方向に出力部18aが向いている。なお、前記中枠13に配設されるスピーカ18は、中低音出力用のスピーカである。
前記取付部35の前面には、図3に示す如く、出力孔35aの周縁から前側に突出する筒状の突出部35bが設けられ、該突出部35bの前端面に、後述する下球受け皿36に設けたシール材48が当接し得るようになっている。また、前記収容部本体33の一部には、スピーカ収容室S2内に開口する接続口(図示せず)が後方に向けて開設されており、該接続口を介してスピーカ収容室S2の一部が機裏側に開放するようになっている。そして、前記接続口に、外枠11に対する中枠13の閉鎖状態で、前記ボックスカバー16に設けたダクト部16aの接続口が接続する。なお実施例では、前記空間S1の容積がスピーカ収容室S2の容積以上に設定されて、スピーカ18の背面側から出力されてスピーカ収容室S2からダクト部16aを通って空間S1に伝播する音の低音域を効果的に増幅し得るようになっている。
(下球受け皿について)
前記中枠13には、図1または図2に示す如く、前記前枠14の下方に、上球受け皿30の貯留量を超えたパチンコ球を貯留する下球受け皿(開閉部材,被覆部材)36が、互いの正面左側上下に配設された第3ヒンジ機構37,37で横開き開閉および着脱が可能に取付けられ、正面右側に設けられた球皿施錠装置38を利用して常には中枠13(下枠体13b)の前面下部を覆う閉鎖状態に保持される。
前記下球受け皿36は、図4に示す如く、この構造体の基板となるあて板39と、該あて板39の前側に配設されて、パチンコ球を貯留する受皿部40を形成した外郭カバー体41などを基本的な構造部材とし、該下球受け皿36に貯留されたパチンコ球を球箱等に排出させるための球抜き装置(図示せず)など種々の機構装置が装備されて構成される。下球受け皿36の左端部に、前記第3ヒンジ機構37が配設され、下球受け皿36は、左端部側を支点として中枠13に対して開閉するよう構成される。また、あて板39の背面左端部に、前記球皿施錠装置38を構成する係合部38aが設けられ、下枠体13bに設けた球皿施錠装置38を構成する施錠具38bに該係合部38aが係合することで、下球受け皿36は中枠13に対して閉鎖状態に保持される。
前記外郭カバー体41は、後方に開口する横長箱状の基体部42と、該基体部42の前面から前方に張り出すように膨出する膨出部43とを備え、基体部42と膨出部43との間に、上方に開口する受皿部40が凹設されている。基体部42には、受皿部40の後面を画成する壁部に、前後方向に貫通する球皿通入口42cを内部画成した筒状部42dが後方に向けて延在するよう形成され、該筒状部42dの後端部が、前記あて板39に形成された貫通孔39aから後方に延出している(図4参照)。筒状部42dは、下球受け皿36の閉鎖状態において中枠13の下枠体13bに設けた球出口13eと球皿通入口42cとが位置整合するように位置決めされており、前記上球受け皿30の貯留量を超えたパチンコ球は、球出口13eおよび球皿通入口42cを通って受皿部40に排出されるようになっている。
前記膨出部43は、図4に示す如く、基体部42の左端より右側に所定長さ離間した位置から右端部近傍までの間において、基体部42の前面から前方に膨出するように設けられており、該膨出部43の左端から基体部42の左端の間における基体部42の前壁部44は、膨出部43の前端から所要長さだけ後方に位置している。そして、この基体部42の前壁部44で、下球受け皿36の閉鎖状態において前記スピーカ18における出力部18aの前方を前側から覆うようになっている。出力部18aを覆う前壁部44は、図8(a)に示す如く、該前壁部44の正面視において左上方から右下方に向けて斜めに横切る稜線Tを境として右上側に位置する第1傾斜面部44aと左下側に位置する第2傾斜面部44bとで構成される。そして、第1傾斜面部44aが、スピーカ18の出力部18aにおける右上側部分の前方に臨む一方、第2傾斜面部44bが該出力部18aにおける左下側部分の前方に臨んでいる。
前記第1傾斜面部44aは、前記稜線Tから右上側に向けて後方傾斜しており、該第1傾斜面部44aは、左右方向においてパチンコ機10の左右方向の中央側を向くと共に、上下方向において前記前枠14のガラス板(可視部)14a側を向いている。すなわち、第1傾斜面部44aは、パチンコ機10の下部左側からガラス板(可視部)14aの正面中央側を向くよう右斜め上向きの傾斜面とされている。これに対し、前記第2傾斜面部44bは、前記稜線Tから左下側に向けて後方傾斜しており、該第2傾斜面部44bは、左右方向においてパチンコ機10の左端側を向くと共に、上下方向において前記ガラス板(可視部)14aから離間する側を向いている。すなわち、第2傾斜面部44bは、前記ガラス板(可視部)14aの正面中央側から離間する方向を向くよう左斜め下向きの傾斜面とされており、該第2傾斜面部44bにおける裏面(スピーカ18の出力部18aと対向する面)においても、第1傾斜面部44aとの境界線(稜線Tの裏側で対応する線)から左下側に向けて後方傾斜している。
前記第1傾斜面部44aに、前記スピーカ18の出力部18aから出力された音を外部に放出する音放出口44cが開設されている。この音放出口44cは、第1傾斜面部44aの傾斜に対応して、左右方向においてパチンコ機10の左右方向の中央側を向く(図8(c)参照)と共に、上下方向において前記ガラス板(可視部)14a側を向いて(図8(b)参照)開口している。すなわち、第1傾斜面部44aに開設された音放出口44cは、パチンコ機10の下部左側からガラス板(可視部)14aの正面中央側を向くように開口する。なお、実施例では音放出口44cの下部側の一部が第2傾斜面部44b側でも開口するように形成されている(図8(a)参照)。
前記基体部42における前記前壁部44の裏面に、通路形成部材45が配設される。この通路形成部材45は、図3,図5または図7に示す如く、筒状に形成された通路形成壁45aと、該通路形成壁45aの前開口を覆うように形成された前壁46と、通路形成壁45aから外方に延在するフランジ部45bとを備える。また前壁46は、前記前壁部44の第1傾斜面部44aおよび第2傾斜面部44bに倣うように傾斜する第1傾斜面46aおよび第2傾斜面(傾斜面)46bが形成されており、前記フランジ部45bを前壁部44の裏側にネジ止めすることで、各傾斜面46a,46bが対応する傾斜面部44a,44bの裏面に対向した状態で、通路形成部材45が基体部42に固定され、前記音放出口44cの後方は通路形成壁45aで囲繞されるようになっている。通路形成部材45は、図5および図6に示す如く、前記中枠13に対する下球受け皿36の閉鎖状態で、下球受け皿36の前壁部44と中枠13に配設したスピーカ18の出力部18aとの間に位置し、該出力部18aが前壁46と対向するよう構成される。
また、前記通路形成部材45の第1傾斜面46aに、前記音放出口44cと対応して前記ガラス板(可視部)14aの正面中央側を向く向きで内外方向に貫通する音放出口46cが開設されている。この通路形成部材45の音放出口46cは、前記前壁部44の音放出口44cと略同一形状・寸法で形成されており、該音放出口46cが、前記スピーカ18の出力部18aの右上側部分の前方に臨んでいる。前記音放出口46c,44cに対して前記ガラス板(可視部)14aから離間して位置する第2傾斜面46bは、該ガラス板(可視部)14aから離間する左下部側に向けて後方傾斜するよう形成されており、スピーカ18の出力部18aから出力されて第2傾斜面46bに向かう音は、該第2傾斜面46bで音放出口46c,44cに向けて反射するよう構成される(図8(b),(c)参照)。すなわち、スピーカ18の出力部18aから出力された音は、一部が前後に重なっている2つの音放出口46c,44cから直接外部に放出される一方で、一部が第2傾斜面46bで反射した後に音放出口46c,44cから外部に放出されるようになっている。そして、第2傾斜面46bで反射して音放出口46c,44cから放出された音が、概ね前記ガラス板(可視部)14aの正面中央側に向かい、パチンコ機10の正面に座って遊技を行なう平均的な体格の遊技者が音を聞き取り易くなっている。
なお、第1傾斜面部44aと第1傾斜面46aとの間には、前壁部44と前壁46とで挟持されたメッシュ部材47が、音放出口46c,44cの全体を覆うように配設される。このメッシュ部材47は、音放出口46c,44cからの音の放出を阻害することなく、外部からの異物挿入を阻止し得る目の粗さに設定されている。
前記通路形成壁45aにおける後端面に、図3に示す如く、所要厚みで弾性変形可能なシール材48が配設されている。該シール材48は、図5および図6に示す如く、前記蓋体34に設けた突出部35bと同径の環状に形成され、前記中枠13に対する下球受け皿36の閉鎖状態で、該シール材48の後端面が、突出部35bの前端面の全体に弾力的に当接して中枠13と下球受け皿36との間を密閉可能に構成される。すなわち、中枠13に対する下球受け皿36の閉鎖状態でスピーカ18の出力部18aは、通路形成壁45aと突出部35bとで囲まれた空間に臨んで、該出力部18aから出力される音を、前記音放出口46c,44cから効率的に放出し得るようになっている。またシール材48の厚み(前後寸法)は、シール材48が突出部35bに当接した際に、該シール材48が圧縮変形して突出部35bの前面のみならず外周面側にも当接する寸法に設定されており、シール材48が突出部35bに対して広い範囲で密着して音漏れを確実に防止し得るよう構成してある。前記シール材48としては、スポンジが好適に用いられるが、その他の弾性変形可能な発泡体等であってもよい。
前記下球受け皿36の膨出部43における上端面は、図1に示す如く、左端部では基体部42の上下方向の略中間に位置し、該位置から右方に向かうにつれて徐々に上端面の位置が高くなるように傾斜形成されている。これにより、膨出部43の左方に位置する前記前壁部44の第1傾斜面部44aに形成される前記音放出口44cの約上半分の右側部には、前壁部44から前方に膨出する膨出部43は存在しないようになっている。すなわち、音放出口44cにおける約上半分の領域から、右前方でかつ斜め上方に向けて放出される音の音放出経路に重なる部分はなく(図8(b)参照)、音をガラス板(可視部)14aの正面中央側に向けて直に放出できるようになっている。これに対し、音放出口44cの約下半分の右側部には、膨出部43が前方に延出して位置し、音放出口44cの約下半分の領域から右前方でかつ斜め上方に向けて放出される音の音放出経路に該膨出部43が重なっている(図8(b)参照)。実施例では膨出部43における音放出口44cの約下半分の領域から放出される音の音放出経路に重なる面に、図8(c)に示す如く、前側に向かうにつれて前記音放出口44cから離間する傾斜案内面43aが形成され、該傾斜案内面43aで反射した音が、該音放出口44cの約上半分の領域から放出される音とは別方向に向かうように構成される。
前記下球受け皿36における基体部42の下縁を構成する下板42aの下面には、該下板42aの後端から前側に所要長偏倚した位置において下方に突出する第1の規制部49が、左右方向の略全長に亘って延在している。前記外枠11に対して中枠13が閉鎖状態に保持されると共に、該中枠13に対して下球受け皿36が閉鎖状態に保持された状態で、図5に示す如く、該基体部42の下板42aにおける前記第1の規制部49から後方に延在する部分の下面が、前記意匠板15の上面に上側で重なると共に、第1の規制部49が意匠板15の前面に重なって、基体部42および中枠13の下面と意匠板15の上面との間に形成される隙間を該第1の規制部49で前側から覆うよう構成される。
前記第1の規制部49は、下板42aから下方に突出する第1壁49aと、該第1壁49aの下端から後方に延在する第2壁49bとから後方に開放する縦断面L字状に形成される。また第1の規制部49には、下板42aから下方に突出して第1壁49aおよび第2壁49bに接続する補強用リブ50が、左右方向に離間して複数並設されている(図7参照)。
前記中枠13に対する下球受け皿36の閉鎖状態では、図5に示す如く、基体部42における下板42aの後端が、中枠13の下枠体13bの前面に当接し、下球受け皿36および中枠13との対向面部と前記隙間とを区画して対向面部側への異物侵入を防止するよう構成される。実施例では、上下の関係で相対的に開閉自在な一方の第1部材が意匠板15で、他方の第2部材が下球受け皿36を備えた中枠13となっており、これら下球受け皿36と中枠13とから開閉部材が構成される。
なお、前記下球受け皿36における基体部42の上側の後端縁には、上面より上方において前方へ突出する庇状縁部(図示せず)が形成されており、閉鎖状態の下球受け皿36に対して前記前枠14を閉鎖状態とした際に、該前枠14の下端縁において後方に突出するよう形成された縁部(図示せず)が庇状縁部の下側に重なるように位置して、下球受け皿36と前枠14との間からの異物侵入を防止し得るよう構成されている。
(打球発射装置について)
前記打球発射装置19は、図4に示す如く、セットベースとなる金属成形製の取付ベース部材52と、該取付ベース部材52の前面側に配置されるロータリーソレノイド53と、取付ベース部材52の裏面側に配置される発射レール(図示せず)と、取付ベース部材52の裏面側に配置されてロータリーソレノイド53の回転軸に接続する打球杆54とを基本的に備えて、全体が取付ベース部材52単位で構成される。そして打球発射装置19は、前記下枠体13bに取付ベース部材52を当て合わせて複数のビスを介して着脱可能に固定される。このもとでロータリーソレノイド53のパルス通電励磁毎に打球杆54が、打球始端から打球終端の範囲を回動変移して発射レールの打球発射位置のパチンコ球を打出し得るようになっている。
(ハンドルユニットについて)
前記中枠13の下枠体13bには、前記下球受け皿36の右側に、図1に示す如く、前記発射制御装置に電気的に接続する前記ハンドルユニット20が、該下球受け皿36と並んで配設されており、該ハンドルユニット20に設けた後述する操作レバー57を回動操作することにより、発射制御装置が打球発射装置19を作動制御して、前記打球発射位置にあるパチンコ球を遊技盤12の遊技領域12aに向けて発射するようになっている。また前記球送り装置31は、打球発射装置19における打球杆54を駆動するロータリーソレノイド53の作動と同期制御されており、操作レバー57の回動操作に基づいて打球発射装置19によりパチンコ球が発射されるごとに、前記上球受け皿30から供給されるパチンコ球を1球ずつ打球発射位置に送り出すようになっている。
前記打球発射装置19を作動するための前記ハンドルユニット20は、図9または図10に示す如く、固定基体をなす本体部55と、該本体部55の前部に配設された略半球形の把持キャップ56との間にリング形の操作レバー(操作部)57を組付けてユニット化されている。そして前記下枠体13bに設けたハンドル装着部58に対しては、該装着部58に設けた筒状支持手段59内に本体部55の筒部55aを嵌挿してビスを介して着脱可能に固定していることにより、ハンドルユニット20全体が、右斜め前方に向けて斜状にセットされる。なお、筒部55aの外周には、軸方向に延在する凹溝55bが全長に亘って形成されている。
また電気的な操作入力用手段として、本体部55内にロータリーソレノイド53に対する可変抵抗器(ボリュームスイッチともいう)およびスイッチ等が組込まれると共に、本体部55の外周に金属製のタッチ感知環60が取着されている。そして、これらの部材60は、本体部55内に組込み固定された集合コネクタに個々の配線を介して集約的に接続されて、同コネクタに嵌合接続された中継コネクタおよび配線を介して裏側の前記発射制御装置に接続される。ハンドルユニット20では、操作レバー57の回動操作量に応じて可変抵抗器がボリューム調整され、これによって前記打球発射装置19の打球杆54による打撃力が可変されて、パチンコ球の飛翔距離が変わる。一方スイッチは、タッチ感知環60に対する遊技者の接触条件が満たされたもとで、操作レバー57の回動操作状態で検出(ON)されることで、発射制御装置への発射信号が出力されて打球発射装置19の打球杆54が作動する。またスイッチは、本体部55の外側から操作し得る操作片61(図1参照)が押圧操作されることで非検出(OFF)にされ、発射制御装置への発射信号の出力が遮断されて、操作レバー57の回動操作状態を保持したまま打球発射装置19によるパチンコ球の発射を中断し得るよう構成される。
なお、前記操作片61は、中枠13(パチンコ機10)の右端部側に偏倚して配設されるハンドルユニット20の正面視において本体部55の左側で、前記操作レバー57より後方(中枠13側)に位置し、パチンコ機10の正面に座って右手でハンドルユニット20を把持している遊技者の右手親指で該操作片61を操作し得るよう構成される。
(筒状支持手段について)
前記筒状支持手段59は、図9または図10に示す如く、前記ハンドルユニット20の筒部55aを挿通状態で支持する筒状部62と、筒状部62における後端部に設けられて径方向外方へ延出する基部63とを備え、該基部63がハンドル装着部58に前側から着脱自在にネジ止め固定される。筒状部62の内周面には、ハンドルユニット20の筒部55aに形成した前記凹溝55bに対応する凸条62aが軸方向に延在するよう形成され、該凹溝55bと凸条62aとが嵌合することで、筒状部62に筒部55aが挿入されたハンドルユニット20の筒状支持手段59に対する回り止めがなされている。また筒状部62の内周面には、後端部側において内側に突出して周方向に延在する位置決め片62bが設けられ、該筒状部62に挿入された筒部55aの後端が位置決め片62bに当接して前後方向の位置決めがされるようになっている。
図10に示す如く、前記筒状部62の後端部には、基部63との接続部に、該筒状部62の外周面より外方に突出する補強部64が周方向に離間して複数形成される。また筒状部62の外周には、周方向に離間した複数の位置に、軸方向に沿って延在するリブ65が夫々突出形成されている。実施例では、図11に示す如く、4つのリブ65が周方向に等間隔で形成されている。なお、ハンドル装着部58には、筒状支持手段59における筒状部62の後部開口と対応する位置に通孔58aが開設され、ハンドルユニット20から導出する配線を裏側に引き出し得るようになっている。
前記筒状支持手段59は、図9に示す如く、前記ハンドル装着部58に基部63を固定した状態で、筒状部62の軸線が前側に向かうにつれて右側(中枠13の左右方向の中央から離間する側)に向けて傾斜するよう構成され、該筒状部62に筒部55aを挿通したハンドルユニット20も、前記把持キャップ56(ユニット20の軸線)が斜め右方を向く傾斜姿勢に保持される。
(ハンドル飾りについて)
前記ハンドル装着部58には、前記筒状支持手段59(ハンドルユニット20の筒状支持手段59に挿通されている根元)を囲う被覆部材としてのハンドル飾り66が配設される。ハンドル飾り66は、図9〜図11に示す如く、前記ハンドル装着部58に固定される基台部67と、該基台部67におけるハンドル装着部58の前面から離間する前壁68から前方に延在する筒状の筒受部69とを備え、該筒受部69に、前記筒状支持手段59の筒状部62が挿通される挿通孔69aが前後方向に貫通するよう形成されている。基台部67は、図11に示す如く、前記前壁68の外周縁から後方に延出する支持壁70を備え、前記ハンドル装着部58側に開口する箱状に形成されている。なお、実施例では、ハンドル飾り66の前壁68が、下辺が水平で、左右の辺が鉛直で、該左右の辺上端を接続する2つの上辺が山形に交差する正面視において5角形に形成されている。そして、前壁68における前記下球受け皿36側に位置する左辺および上左辺に設けられた支持壁70には、外方に延出する位置規制片71が一体に設けられ、前記中枠13に対して閉鎖状態とされた前記下球受け皿36の右板42bが位置規制片71の前側に臨むことで、当該ハンドル飾り66の前方への変位が規制されるようになっている。更に、位置規制片71および上右辺に設けられた支持壁70には、外方に延出するフランジ部72が夫々一体に設けられ、各フランジ部72の後面をハンドル装着部58の前面に当接した状態で、当該ハンドル飾り66が該ハンドル装着部58にネジ止め固定される。
前記ハンドル飾り66をハンドル装着部58に固定した状態で、図9に示す如く、前記前壁68は、前記筒受部69に向けてハンドル装着部58から前方に離間するように膨出しており、該前壁68の最前部に設けられた筒受部69の挿通孔69aに、前記筒状支持手段59の筒状部62が挿通支持されるよう構成される。筒受部69の挿通孔69aに挿通された筒状部62の外周面は、少なくとも筒受部69の前端内面に当接して、径方向への変位が規制された状態で支持される。すなわち、筒状支持手段59は、ハンドル装着部58に固定された基部63から前方に延出する端部側に偏倚した位置が、ハンドル飾り66の筒状部62で支持され、該筒状支持手段59は安定して支持されるようになっている。なお、ハンドル飾り66における筒受部69の挿通孔69aに筒状支持手段59の筒状部62が挿通された状態で、該筒受部69の前端は、筒状部62の前端と略同一位置に臨むよう構成される。また、ハンドル飾り66における前壁68のハンドルユニット20より左側の面(中枠13の左右方向の中央側の面)は、筒受部69(筒状支持手段59の筒状部62)から径方向の外方に離間するにつれて中枠13側に変位するよう形成される。これにより、ハンドルユニット20における前記操作片61と前壁68との間に、前記操作レバー57を操作している遊技者が操作片61を操作する指(親指)で、該操作片61を支障なく操作し得る操作用の空間を確保し得るようになっている。
前記筒受部69の内面(挿通孔69aの内面)には、前記筒状支持手段59に形成した各リブ65と対応する位置の夫々に、該リブ65が嵌合する溝部69bが軸方向に延在するように形成される。すなわち、筒状支持手段59およびハンドル飾り66をハンドル装着部58に固定した状態では、図11に示す如く、複数のリブ65と溝部69bとが嵌合した状態で筒状支持手段59がハンドル飾り66で支持されるようになっている。なお、ハンドル飾り66の筒受部69は、前記ハンドルユニット20の筒部55aおよび筒状支持手段59の筒状部62に共通のネジで固定されている。
前記ハンドル飾り66における前壁68の裏面には、図12に示す如く、前記筒受部69を囲むように周方向に離間して複数の位置決めボス73が後方に向けて突設され、ハンドル飾り66をハンドル装着部58に固定した状態で、各位置決めボス73の後端がハンドル装着部58の前面に当接し、前壁68の後方への変位を規制するよう構成される。
前記位置規制片71は、支持壁70から外方にハンドル装着部58の前面に沿って延在する座部71aと、該座部71aの延出端縁から前側に向けて立設された立上がり部71bとから構成される。また位置規制片71は、前記下球受け皿36の右端縁をなす基体部42の右板42bの形状に対応して延在するよう構成されている。そして、位置規制片71の座部71aには、図9に示す如く、前記中枠13に対して閉鎖状態とされた下球受け皿36の右板42bの後端全面が当接するようになっている。また、右板42bと立上がり部71bとが左右方向で重なることで、下球受け皿36とハンドル飾り66との間からの異物侵入を防止し得るよう構成されている。なお、前壁68の上右辺に対応する支持壁70から延出するフランジ部72の前面には、前記施錠装置22を前側から覆う施錠カバー74(図1参照)が前側から当接している。
前記ハンドル飾り66における下側の支持壁70の下面には、該支持壁70の後端から前側に所要長偏倚した位置において下方に突出する第2の規制部(別の規制部)75が、左右方向の全長に亘って延在している。ハンドル飾り66は、図13に示す如く、下側の支持壁70における前記第2の規制部75から後方に延在する部分の下面が前記意匠板15の上面に上側で重なると共に、第2の規制部75が意匠板15の前面に重なって、ハンドル飾り66(支持壁70)の下面と意匠板15の上面との間に形成される隙間を前側から覆うよう構成される。また第2の規制部75は、前記閉鎖状態の下球受け皿36の第1の規制部49と左右方向に連なり、両規制部49,75の間からの異物侵入を防止するようになっている。
前記第2の規制部75は、前記第1の規制部49の構成と同じであって、下側の支持壁70から下方に突出する第1壁75aと、該第1壁75aの下端から後方に延在する第2壁75bとから後方に開放する縦断面L字状に形成される。また第2の規制部75には、支持壁70から下方に突出して第1壁75aおよび第2壁75bに接続する補強用リブ75cが、図12に示すように左右方向に離間して複数並設されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記ハンドルユニット20の操作レバー57を回動操作することにより、前記球送り装置31が作動して上球受け皿30からパチンコ球が1球ずつ発射レールの打球発射位置に送り出されると共に、前記打球発射装置19が作動して打球発射位置にあるパチンコ球が遊技盤12の遊技領域12aに向けて打ち出される。遊技領域12aに打ち出されたパチンコ球が始動入賞装置に入賞すると、前記図柄表示装置28の図柄が変動開始され、所要の図柄組合わせゲームが展開される。図柄表示装置28で展開される図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置28に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されたときに大当りが発生する。そして、大当りが発生すると、図柄表示装置28に表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤12の下方に設けられた特別入賞装置の入賞口が開放され、多数の賞球の獲得が可能となる。
前記図柄表示装置28で展開される図柄変動ゲームの演出に応じて、前記各種の演出装置が作動制御されて、動作や光による演出により遊技の興趣が高められる。また、前記中枠13に設けられたスピーカ18から、図柄変動ゲームの演出に応じた効果音が出力されて、音による演出により遊技の興趣が向上される。
前記スピーカ18は、前記中枠13の左下部に設けられた箱状部32のスピーカ収容室S2内に、前記蓋体34の出力孔35aを介して出力部18aが前面に露出する状態で収容されている。このスピーカ収容室S2は、前記意匠板15とボックスカバー16とにより画成された空間S1にダクト部16aを介して連通している。
すなわち、前記スピーカ18における出力部18aの前面から出力された音は、前記出力孔35aを通って前記下球受け皿36の音放出口44cから直接遊技者側に出力される。また、スピーカ18における出力部18aの背面から出力された音は、前記スピーカ収容部S2からダクト部16aおよび空間S1の夫々を通って下部放音口15cから遊技者側に放出される。実施例に係るパチンコ機10では、前記スピーカ18における出力部18aの背面から出力された音の経路が、バスレフ構造に形成されており、スピーカ18における出力部18aの背面から出力された音の低音域が増強されて、下部放音口15cから放出される音響効果の向上を図り得る。
ここで、前記下球受け皿36は、メンテナンス等のために中枠13に対して開閉自在に支持され、両者13,36の対向面間には組付け誤差等に起因して隙間が生ずるのは避けられず、そのために前記スピーカ18における出力部18aの前面から出力される音が隙間から漏れて、音放出口44cから出力される音量や音質が低下するおそれがある。しかしながら、実施例のパチンコ機10では、前記下球受け皿36における音放出口44cの裏側に配設されて該音放出口44cを囲繞するよう配設された通路形成部材45の後端面に弾性変形可能なシール材48を配設し、中枠13に対して下球受け皿36を閉鎖した状態では、図5および図6に示す如く、スピーカ18の出力部18aが露出する出力孔35aの外周縁から突出する前記突出部35bの前面に前記シール材48が弾力的に当接し、スピーカ18の出力部18aから音放出口44cまでの空間を密閉するよう構成されている。従って、該出力部18aから出力された音が音放出口44c以外から外部に漏れるのを防ぐことができ、音放出口44cから出力される音量や音質の低下を防止し得る。なお、シール材48としてスポンジを用いることにより、シール材48を突出部35bに当接した際には該シール材48が圧縮変形して密閉度が向上し、音漏れを確実に防ぐことができる。
また、前記スピーカ18は、前記箱状部32を構成する蓋体34に裏側から取付けられ、出力部18aを該蓋体34に開設された出力孔35aでのみ前側に露出するよう構成してあるから、該出力部18aを前後で確実に仕切ることができ、出力部18aの背面から出る音の影響によって音放出口44cから放出される音量や音質が低下するのを防止し得る。
前記下球受け皿36の音放出口44cは、前述したように、左右方向においてパチンコ機10の左右方向の中央側を向くと共に、上下方向において前記前枠14のガラス板(可視部)14a側を向く第1傾斜面部44aに形成されて、概ねガラス板(可視部)14aの正面中央側を向くよう開設されている。また、前記スピーカ18の出力部18aに対向する通路形成部材45の前壁46は、図6に示す如く、前記音放出口44cに対応する音放出口46cが開設された右側の第1傾斜面46aの左側に、左下側に向けて後方傾斜する第2傾斜面46bが形成されており、出力部18aから出力されて第2傾斜面46bに当たった音は、第1傾斜面46a側に向けて斜めに反射される(図8(b),(c)参照)。すなわち、第2傾斜面46bで反射した音は、音放出口46cおよび音放出口44cから、該放出口46c,44cが向く、パチンコ機10の正面に座って遊技を行なう平均的な体格の遊技者の頭部側に向けて音が放出される。従って、隣接するパチンコ機から出る効果音や場内放送等が流れている状況であっても、遊技者は自分が遊技しているパチンコ機10からの効果音を認識することができ、前記図柄変動ゲームの演出にマッチした臨場感や迫力に富む効果音を体感できる。
すなわち、第2傾斜面46bで音を反射することで、前記第1傾斜面46aおよび第1傾斜面部44aの音放出口46c,44cから、パチンコ機10の正面に座った遊技者の頭部側に向けて効率的に音を放出することができる。また、スピーカ18の出力部18aと第2傾斜面46bとは直接対向しているので、出力部18aから出力された音が第2傾斜面46bまで至る間に他の部材に反射等して減衰することはなく、出力部18aから出力された音を音放出口46c,44cから効率的に放出し得る。更に、実施例では、パチンコ機10のガラス板14aから外れた左下部に設けたスピーカ18を、出力部18aが正面を向く姿勢で配置したもとで、該出力部18aから出力された音をガラス板14aの中央正面側に向けて放出し得るようにしたので、スピーカ18の姿勢を変えて対応する場合に比べて、該スピーカ18の設置部での前後寸法を小さく抑えることができる。
前記下球受け皿36における前記音放出口44cの形成位置の右側において前方に大きく膨出している前記膨出部43は、図5に示す如く、音放出口44cに近接する左端部の上端面位置が、該音放出口44cの上下方向の略中間に位置しており、音放出口44cの約上半分の領域から放出される音は、膨出部43に遮られることなく遊技者の頭部側(ガラス板14aの中央正面側)へ至る。また、音放出口44cの約下半分の領域から放出される音は、図8(b)に示す如く、膨出部43の前記傾斜案内面43aで反射して、音放出口44cの約上半分の領域から放出される音とは異なる方向に向かう。すなわち、音放出口44cから放出される音は、パチンコ機10の正面に座った遊技者の異なる位置に向かい、1つのスピーカ18での音響効果を向上し得る。なお、実施例では、前記第2傾斜面部44bにも音放出口44cの一部が開口しており(図8(a)参照)、該開口部からの音の放出方向も異なることから、より広範囲に音を放出することができる。
前記ハンドルユニット20を中枠13に固定するための前記筒状支持手段59は、前記筒状部62が、図9および図11に示す如く、前記ハンドル飾り66における筒受部69の挿通孔69aに挿通支持され、かつ筒状部62のリブ65が筒受部69の溝部69bに嵌合支持されることで、該筒状支持手段59の剛性が高められている。従って、ハンドルユニット20を把持して中枠13を開閉する操作を繰り返しても、筒状支持手段59が変形したり破損するのを防止することができ、ハンドルユニット20の適正な配設状態を長期に亘って維持できる。すなわち、ハンドルユニット20の位置や姿勢が変化することで操作性が低下するのを防止し得る。
前記リブ65および溝部69bは軸方向に所要長さで延在しているから、該リブ65および溝部69bの嵌合領域が長く、筒状支持手段59の剛性をより高めることができる。また、リブ65および溝部69bは周方向に定間隔で複数設けられているので、更に筒状支持手段59の剛性を向上し得る。なお、前記ハンドルユニット20が凹溝55bと凸条62aとの嵌合によって回り止めされている筒状支持手段59に加わる回転方向の負荷を、前記リブ65と溝部69bとが嵌合しているハンドル飾り66でも支持することができるから、筒状支持手段59に加わる負荷を軽減して耐久性を向上し得る。また、筒状支持手段59は、筒状部62の後端において径方向外方に延在する基部63でハンドル装着部58に固定されており、該筒状支持手段59のハンドル装着部58に対する取付け強度は高く、ハンドル装着部58から前方に延出する筒状部62は強固に支持される。しかも、基部63と筒状部62との接続部は、図10に示す如く、複数の補強部64により接続強度が高められているから、該接続部での変形や破損等を確実に防止し得る。
前記ハンドル飾り66では、図9に示す如く、前記前壁68に設けた筒受部69で筒状支持手段59における筒状部62の前端側を支持している。すなわち、ハンドルユニット20の筒部55aを挿通支持している筒状部62は、ハンドル装着部58に固定された基部63と、該基部63から前方に離間する前端側との2箇所で支持されているから、該筒状部62に加わる負荷を分散して支持することができ、該筒状部62の変形や破損等を防止し、ハンドルユニット20の適正な配設状態を長期に亘って維持できる。
ここで、前記ハンドル飾り66の前壁68は、図9に示す如く、前記筒受部69で筒状部62の前端側を支持するべくハンドル装着部58から筒受部69に向けて前方に膨出して、前記ハンドルユニット20における遊技者が把持する操作レバー57の近くに位置している。しかし、前壁68におけるハンドルユニット20より左側の面は、筒受部69から径方向の外方に離間するにつれて中枠13側に変位するよう形成されて、ハンドルユニット20における前記操作片61と前壁68との間に操作用の空間を確保している。すなわち、ハンドルユニット20の操作レバー57を把持した遊技者が、親指で操作片61を操作する際にハンドル飾り66の前壁68に該親指が接触して操作性が低下したり、操作片61が操作し難くなるのを防止しつつ、筒状支持手段59をハンドル飾り66で安定して支持することができる。
前記ハンドル飾り66は、前記中枠13に対する前記下球受け皿36の閉鎖状態で、図9に示す如く、前記基台部67の位置規制片71の座部71aに下球受け皿36の右板42bが前側から当接すると共に、上側のフランジ部72に前記施錠カバー74が前側から当接している。すなわち、前記ハンドルユニット20を把持して中枠13を外枠11に対して開放する際には、ハンドルユニット20を介してハンドル飾り66に加わる前方への負荷を下球受け皿36や施錠カバー74によって支持することができ、該ハンドル飾り66の変形や破損を防止し得る。また、前壁68の裏面において筒受部69を囲むように突設された複数の位置決めボス73の後端がハンドル装着部58の前面に当接しているから、ハンドルユニット20を把持して中枠13を外枠11に対して閉成する際に加わるハンドル飾り66への負荷を、複数の位置決めボス73を介してハンドル装着部58で支持することができ、特に前壁68の変形や破損を防止し得る。
前記外枠11に対して中枠13を開閉する構成では、該中枠13を外枠11内に収容するために、中枠13の下枠体13bの下面と前記意匠板15の上面との間に干渉防止用の隙間を設ける必要があり、該隙間を介して異物を侵入させる等の不正行為が行なわれる可能性が高くなる。しかるに実施例では、前記中枠13の前面下部に配設した下球受け皿36の下面に、図5(b)に示す如く、外枠11に対する中枠13の閉鎖状態で意匠板15の前面に重なって隙間を覆う第1の規制部49を突設したから、異物を侵入させるのを簡単な構成で確実に防止し得る。しかも、中枠13と意匠板15との隙間は、第1の規制部49によって隠されているから、不正者が不正行為を行なうこと自体を思い止まらせることができる。
また実施例では、下球受け皿36に並んで中枠13に設けられるハンドルユニット20の根元部分を覆っているハンドル飾り66の下面に第2の規制部75を設け、図13(b)に示す如く、該第2の規制部75によっても中枠13と意匠板15との隙間を前側から覆うよう構成している。従って、中枠13の幅方向の全長に亘って意匠板15との隙間からの不正行為を防止し得ると共に、不正者が不正行為を行なうこと自体を確実に思い止まらせることができる。なお実施例では、下球受け皿36の閉鎖状態で、図9に示す如く、前記右板42bが、ハンドル飾り66の位置規制片71における立上がり部71bの右側に位置して左右方向で重なっているから、両者36,66との間に異物を侵入させる不正行為も防止し得る。すなわち、外枠11に対して中枠13を開閉自在に支持する構成において、該中枠13の下部側での充分な不正対策が施されている。
前記中枠13は、前記外枠11から取り外された状態で保管される場合があり、この保管時には下枠体13bを床に置いた状態とされる。このとき、下枠体13bの下部に配設された前記下球受け皿36やハンドル飾り66の下面に設けた前記規制部49,75が床に接することになる。この規制部49,75には、複数の補強用リブ50,75cが形成されているから強度は高く、該規制部49,75が変形したり破損するのは防止される。従って、規制部49,75が変形したり破損することで、外枠11に中枠13を取付けた際に該規制部49,75が不正防止機能を果たさなくなるのを防ぐことができる。なお、実施例では、補強のために複数の補強用リブ50,75cを並設する構成を採用しているから、規制部49,75を中実に形成した場合に比べて材料費を低減し得ると共に軽量化を図ることができる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、中枠の左下部にスピーカを配設したが、右下部に配設してもよく、この場合に下球受け皿に形成される音放出口を左斜め上方(ガラス板の正面中央側)を向くように開設すればよい。また、スピーカを前枠の角部に配設し、該スピーカを覆う被覆部材としての装飾部材に、ガラス板の正面中央側を向く音放出口を開設する構成等を採用し得る。
(2) 実施例では、スピーカの出力部から出力された音を音放出口に案内する通路形成壁を下球受け皿とは別部材である通路形成部材で構成したが、下球受け皿に通路形成壁を一体で形成した構成を採用し得る。この場合は、下球受け皿の第2傾斜面部が、スピーカの出力部から出力された音を音放出口に向けて反射する傾斜面となる。
(3) 実施例では、中枠における下球受け皿で前側が覆われる位置にスピーカを配設したが、該スピーカを前枠(開閉部材)で前側が覆われる位置に配設し、中枠に対する前枠の閉鎖状態で該前枠のスピーカと対向する位置に音放出口、通路形成壁およびシール材を設ける構成を採用し得る。
(4) 実施例では、スピーカを、出力部が真っ直ぐ前を向く姿勢で配置し、該出力部から前側に出力した音を、第2傾斜面(傾斜面)で反射することで音放出口からガラス板の正面中央側に向けて放出するよう構成したが、出力部と音放出口とが正対する姿勢でスピーカを配置し、出力部で出力した音が、直接音放出口からガラス板の正面中央側に向けて放出される構成を採用し得る。
(5) 実施例では、筒状支持手段に設けたリブをハンドル飾りに設けた溝部に嵌合したが、筒状支持手段に溝部を設けると共にハンドル飾りにリブを設ける構成を採用し得る。またリブおよび溝部の数や配設間隔は、実施例に限定されるものでなく、任意に設定可能である。
(6) 実施例では、ハンドルユニットを中枠の右下部に配設したが、左下部に配設してもよく、この場合にはハンドル飾りの前壁におけるハンドルユニットより右側の面を径方向の外方に離間するにつれて中枠側に変位するよう形成すればよい。
(7) 実施例では、中枠と一体的に開閉する下球受け皿の下面に規制部を設けたが、例えば前枠の下面に規制部を設け、該前枠を中枠に対して閉鎖状態とした際に、前枠の下面が下球受け皿の上面と上下の関係で重なると共に、両面間の隙間を前枠下面に設けた規制部で前側から覆う構成であってもよい。そして、第1部材および第2部材との関係は、下球受け皿と意匠板との関係、前枠と下球受け皿との関係に限られるものでなく、上下の関係で相対的に開閉自在に支持される関係となっているものであれば、遊技機のその他の構成部品であってもよい。
(8) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
11 外枠(固定枠)
12 遊技盤
13 中枠(本体枠)
20 ハンドルユニット
59 筒状支持手段
62 筒状部
63 基部
64 補強部
65 リブ
66 ハンドル飾り(被覆部材)
69 筒受部
69a 挿通孔
69b 溝部

Claims (5)

  1. 遊技盤が配設される本体枠が固定枠に対して開閉自在に支持され、前記本体枠の前側に打球発射用のハンドルユニットが配設された遊技機において、
    前記本体枠から前方に向けて筒状に延出し、前記ハンドルユニットを挿通状態で支持する筒状支持手段と、
    前記本体枠に設けられて前記筒状支持手段を囲う被覆部材と、
    前記被覆部材の前後に貫通し、前記筒状支持手段が挿通される挿通孔と、
    前記筒状支持手段の外面および被覆部材における挿通孔の内面との一方の面に突設されたリブおよび他方の面に形成されて該リブが嵌合する溝部とを備え、
    前記リブと溝部とが嵌合した状態で前記筒状支持手段が被覆部材で支持されるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記被覆部材は、前記筒状支持手段の軸方向に所定長さで延在して前記挿通孔が形成される筒受部を備え、該筒受部の延在方向に沿って前記リブおよび溝部が形成される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記リブおよび溝部は、前記筒状支持手段の周方向に離間した位置に、該筒状支持手段の軸方向へ延在するよう複数形成される請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記筒状支持手段は、前記ハンドルユニットを挿通状態で支持すると共に前記リブまたは溝部が形成された筒状部と、該筒状部における本体枠側の端部に設けられて前記ハンドルユニットの挿通方向と交差する外方へ延出する基部とを備え、該筒状支持手段は基部が前記本体枠に着脱自在に取付けられる請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記筒状部と基部との接続部に、該筒状部の外周面より外方に突出する補強部が周方向に離間して複数形成される請求項4記載の遊技機。
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