JP2012179104A - 患者管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 巡視すべき患者の部屋への出入りをリアルタイムに管理することおよび部屋に居る患者について巡視の完了を記録することを個別の装置を使用せずにまとめて実施できるようにする。
【解決手段】 患者用無線機1を患者に携行させ、医療従事者用無線機2を医療従事者に携行させて、入退室検出装置4が入退室を検出した場合に、読取装置5がその部屋の出入口付近の患者用無線機1から患者識別情報のみを読み取ったときに、患者が入退室したと判断して読み取った患者識別情報を患者管理データとして記録する。一方、入退室検出装置4が退室を検出した場合に、読取装置5がその部屋の出入口付近の医療従事者用無線機2から医療従事者識別情報を読み取り、患者用無線機1から患者識別情報を読み取ったときに、その患者用無線機1を医療従事者が受け取って退室したと判断して、その患者への巡視の完了を巡視データとして記憶する。
【選択図】 図1
【解決手段】 患者用無線機1を患者に携行させ、医療従事者用無線機2を医療従事者に携行させて、入退室検出装置4が入退室を検出した場合に、読取装置5がその部屋の出入口付近の患者用無線機1から患者識別情報のみを読み取ったときに、患者が入退室したと判断して読み取った患者識別情報を患者管理データとして記録する。一方、入退室検出装置4が退室を検出した場合に、読取装置5がその部屋の出入口付近の医療従事者用無線機2から医療従事者識別情報を読み取り、患者用無線機1から患者識別情報を読み取ったときに、その患者用無線機1を医療従事者が受け取って退室したと判断して、その患者への巡視の完了を巡視データとして記憶する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、病院や介護施設などにおいて、患者や被介護者の状態を確認するために、医療従事者や介護者が部屋に居る患者や被介護者に対して巡視したことおよび患者の行動を記録するための患者管理システムに関する。
従来、病院や介護施設(以下、施設とする)において、医療従事者や介護者(以下、単に医療従事者とする)は、施設内の患者や被介護者(以下、単に患者とする)が居る部屋に行って患者の状態を直接その目で見て異常があるかどうかを確認する巡視を行っていた。また、医療従事者は、巡視を実施しているときに患者の異常に気づいたら迅速な処置を施し、不慮の事故の発生を未然に防いでいた。ここで、巡視は、所定の時間間隔で繰り返し行われることが多い。
しかしながら、このように巡視が行われていても、巡視の合間に不慮の事故が発生してしまうことがあった。不慮の事故が発生した場合、監視体制が問題となり、場合によっては、患者側から監視体制の不備が指摘され、患者の異常の発見が遅れたことを医療従事者側が追及されることがあった。
このような追及に対して、医療従事者側は、巡視が実施された日時を患者毎に記録しておくことで巡視が実施されていたことを明確にすることができ、監視体制に不備が無かったことを証明することができる。しかしながら、医療従事者が一人の患者の状態の確認を行う度にその患者への巡視が実施されたことを日時とともに記録する作業を行っている場合には、巡視対象である患者が多いと、巡視の記録が医療従事者に手間をかけてしまうという問題があった。
ここで、医療従事者が巡視を実施した日時を患者毎に記録する方法としては、部屋に居る患者が使用するベッド付近に記録ボタンを設置して、記録ボタンが押下された日時を示す情報とその記録ボタンが設置されているベッドを使用している患者を示す情報とを関連付けて巡視データとして記録する方法や部屋に居る患者にIC(Integrated Circuit)タグを携行させ、巡視を実施する医療従事者にICタグを読み取るタグリーダーを携行させて、タグリーダーがICタグを読み取った日時を示す情報と読み取られたICタグを携行している患者を示す情報とを関連付けて巡視データとして記録する方法などがある。
このような方法で巡視の記録を行った場合の問題を解決するために、部屋単位で巡視が実施されたことを記録する技術が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載のナースコールシステムは、部屋の中に居る全ての患者に対して巡視が完了し、医療従事者がその部屋の出入口付近に設置された個別情報廊下灯の巡視ボタンを押下することで、その個別情報廊下灯が設置されている部屋の部屋番号を示す情報と巡視ボタンが押された時刻を示す情報とを巡視データとして記録するようにしている。これにより、個別情報廊下灯の巡視ボタンを押すだけで、個別情報廊下灯が設置されている部屋に居る全ての患者に対して巡視データが記録されるので、巡視を実施する医療従事者は、患者の状態の確認を行う度に巡視データを記録するという作業を行わなくて済むようになる。また、前述した従来技術を応用すると、特許文献1に記載の巡視ボタンの代わりに個別情報廊下灯にタグリーダーを搭載し、医療従事者にICタグを携行させて、医療従事者がタグリーダーにICタグを読み取らせると、その個別情報廊下灯が設置されている部屋の部屋番号を示す情報とタグリーダーがICタグを読み取った時刻を示す情報とを巡視データとして記録することができる。
しかしながら、この従来技術では、全ての患者が部屋に揃っていないと医療従事者が巡視ボタンを操作したり、ICタグを読み取らせたりすることができなくなってしまうという問題があった。また、全ての患者が部屋に揃っていない状態で医療従事者が巡視ボタンを操作したり、ICタグを読み取らせたりしてしまうと、その部屋に居なかった患者についても巡視データが記録されてしまうという問題があった。これにより、巡視が行われた患者の巡視データが記録されなかったり、巡視が行われていない患者の巡視データが記録されたりして、巡視データの信憑性が低くなってしまうという問題があった。
ところで、全ての患者が部屋に揃っているか否かを医療従事者が判断するには、部屋に居る患者および部屋に居ない患者を特定する必要があった。部屋に出入りした人を特定するために、医療従事者などの病室への入室および退室を検知する入退室検知装置と、医療従事者が携行しているICタグの識別情報を読み取る識別情報読取装置とを各病室の出入口近傍に設置し、入退室検知装置が入退室を検知した場合に、識別情報読取装置が近くに存在するICタグから識別情報を読み取る技術が知られている(例えば、特許文献2など)。これにより、識別情報読取装置が読み取った識別情報から病室に出入りした医療従事者を特定することができる。
このような、特許文献2に記載の技術を前述の従来技術に適用すると、患者にICタグを携行させ、患者が部屋に入退室したことを検知した際に、部屋の出入口付近に設置されているタグリーダーが近くに存在するICタグを読み取ることで、患者の部屋への出入りを記録することができる。
また、この従来技術において、医療従事者が巡視を行った患者の巡視データを記録するためには、部屋への出入りを記録するためのタグリーダーとは別に専用のタグリーダーを設置し、医療従事者が携行しているICタグを読み取らせ、そのときに部屋の中に居るであろう患者についてのみ巡視データの記録を行うようにすることが考えられる。しかしながら、この従来技術では、患者の部屋への出入りを記録するためのタグリーダーと、巡視データを記録するためのタグリーダーとを部屋の出入口付近にそれぞれ設置しなければならないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、巡視すべき患者の部屋への出入りをリアルタイムに管理すること、および、その部屋に居る患者についてのみ巡視の完了を記録することを個別の装置を使用せずにまとめて実施できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の患者管理システムでは、患者および医療従事者に無線機を携行させ、部屋への人の出入りを区別して検出する入退室検出装置と、入退室検出装置が人の出入りを検出した場合に、患者や医療従事者が携行している無線機から患者および医療従事者を識別可能に識別情報を読み取る読取装置とを部屋の出入口近傍に設置する。そして、入退室検出装置が人の退室を検出した場合に、無線機から読み取った識別情報が患者識別情報のみであるときには、その患者識別情報によって特定される患者が部屋に居ないことを記録し、入退室検出装置が人の入室を検出した場合に、無線機から読み取った識別情報が患者識別情報のみであるときには、その患者識別情報によって特定される患者が部屋に居ることを記録して、入退室検出装置が人の退室を検出した場合に、無線機から読み取った識別情報が医療従事者識別情報および患者識別情報であるときには、その患者識別情報によって特定される患者への巡視が完了したことを記録するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、入室または退室を検出した場合に、患者識別情報のみが読み取られたときには、その患者識別情報により特定される患者が入退室したと判断されて、読み取った患者識別情報が患者管理データとして記録される。また、退室を検出した場合に、医療従事者識別情報および患者識別情報の両方が読み取られたときには、その患者識別情報により特定される患者が携行していた無線機を医療従事者が受け取って退室したと判断されて、その患者への巡視が完了したことが記録される。これにより、巡視すべき患者の部屋への出入りをリアルタイムに管理することおよびその部屋に居る患者についてのみ巡視の完了を記録することを個別の装置を使用せずにまとめて実施することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による患者管理システムの構成例を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態による患者管理システムは、患者用無線機1、医療従事者用無線機2、制御装置3、入退室検出装置4、読取装置5、記憶装置6を備えて構成されている。
図1および図2において、患者用無線機1は、所謂ICタグであり、患者により携行される。ここで、患者用無線機1は、患者を他の患者および医療従事者と識別するための患者識別情報を記憶している。医療従事者用無線機2は、所謂ICタグであり、医療従事者により携行される。ここで、医療従事者用無線機2は、医療従事者を他の医療従事者および患者と識別するための医療従事者識別情報を記憶している。
制御装置3は、パーソナルコンピューターなどにより構成されており、本実施形態による患者管理システムの各構成要素を後述するように制御する。また、制御装置3は、医療従事者が居る部屋(例えば、スタッフルーム)などに設置されている。
入退室検出装置4は、赤外線センサなどにより構成されており、部屋への人の出入りを区別して検出する。また、図2(a)に示すように、入退室検出装置4は、部屋の出入口付近に設置されている。ここで、入退室検出装置4は、制御装置3に伝送線を介して接続されている。また、入退室検出装置4は、部屋の内側および外側の二箇所で、部屋の出入口を横切るようにして放射した赤外線を受光しており、人体などの物体により放射された赤外線が遮られて受光しなくなることで物体を検出する。
具体的には、放射されている二本の赤外線のうち、部屋の外側で放射されている赤外線が遮られてから部屋の内側で放射されている赤外線が遮られた場合に、入退室検出装置4は、人が入室したことを示す入室検出信号を生成して制御装置3へ出力する。一方、放射されている二本の赤外線のうち、部屋の内側で放射されている赤外線が遮られてから部屋の外側で放射されている赤外線が遮られた場合に、入退室検出装置4は、人が退室したことを示す退室検出信号を生成して制御装置3へ出力する。ここで、入室検出信号および退室検出信号は、入退室検出装置4を他の入退室検出装置4と識別するための入退室検出装置識別情報を含む。
読取装置5は、部屋の出入口付近の天井などに設置されており、部屋の出入口付近を読み取り範囲とするタグリーダーなどにより構成されている。ここで、読取装置5は、部屋の出入口付近に存在する患者用無線機1および医療従事者用無線機2から患者識別情報および医療従事者識別情報を読み取る。また、読取装置5は、伝送線を介して制御装置3に接続されている。
読取装置5は、読み取り範囲に入った患者用無線機1および医療従事者用無線機2に電源を供給する。電源が供給された患者用無線機1は記憶されている患者識別情報を送信する。また、電源が供給された医療従事者用無線機2は記憶されている医療従事者識別情報を送信する。読取装置5は、患者識別情報および医療従事者識別情報の少なくとも一方を受信すると、受信した識別情報を含む読取信号を生成して制御装置3へ出力する。ここで、読取信号は、この読取装置5を他の読取装置5と識別するための読取装置識別情報を含む。
記憶装置6は、メモリなどにより構成されており、スタッフルームなどに設置されている。また、記憶装置6は、入退室検出装置4の入退室検出装置識別情報、その入退室検出装置4が設置されている部屋に設置されている読取装置5の読取装置識別情報およびその入退室検出装置4が設置されている部屋を使用している患者の患者識別情報を関連付けて予め記憶している。ここで、医療従事者などは、患者が入院したり部屋を移ったりしたタイミングで、その患者の患者識別情報を登録する。また、記憶装置6は、部屋に居る患者を示す在室患者識別情報および部屋に居ない患者を示す不在患者識別情報を患者管理データとして記憶する。また、記憶装置6は、巡視を完了した患者の患者識別情報および巡視を完了した日時を示す巡視日時情報を関連付けて巡視データとして記憶する。なお、患者識別情報を見ただけでは、部屋へ入退室した患者および巡視が実施された患者が誰かわかり難いため、患者識別情報と患者の氏名を示す氏名情報(特許請求の範囲の患者識別情報に該当する)とを関連付けて記憶しておき、氏名情報を巡視データとして記憶するようにしても良い。また、本実施形態では、巡視データとして巡視を完了した日時を示す巡視日時情報を記憶装置6に記憶させているが必須ではない。
制御装置3は、入退室検出装置4から出力された入室検出信号を入力した場合に、記憶装置6を参照して、入力した入室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている読取装置識別情報を含む読取信号を読取装置5から入力したか否かを判定する。また、制御装置3は、読取信号を入力した場合に、読取信号に含まれている識別情報が読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報であるか医療従事者識別情報であるかを判定する。
入力した入室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている読取装置識別情報を含む読取信号を読取装置5から入力したと制御装置3にて判断した場合に、読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報が読取信号に含まれていると制御装置3にて判断したときには、制御装置3は、入力した読取信号に含まれている患者識別情報により特定される患者が部屋に入ったと判断して、その患者識別情報を患者管理データの在室患者識別情報として記憶装置6に記憶させる。
また、制御装置3は、入退室検出装置4から出力された退室検出信号を入力した場合に、記憶装置6を参照して、入力した退室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている読取装置識別情報を含む読取信号を読取装置5から入力したか否かを判定する。また、制御装置3は、読取信号を入力した場合に、読取信号に含まれる識別情報が読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報であるか医療従事者識別情報であるかを判定する。
入力した退室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている読取装置識別情報を含む読取信号を読取装置5から入力したと制御装置3にて判断した場合に、読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報のみが入力した読取信号に含まれているか、医療従事者識別情報および読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報の両方が含まれているかを判定する。
読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報のみが入力した読取信号に含まれていると制御装置3にて判断した場合に、制御装置3は、その患者識別情報を患者管理データの不在患者識別情報として記憶装置6に記憶させる。
また、医療従事者識別情報および読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報の両方が入力した読取信号に含まれていると制御装置3にて判断した場合に、制御装置3は、現在日時を計測する図示しない時計装置から、現在日時を示す現在日時情報を取得し、読取信号に含まれている患者識別情報に関連付けて巡視データとして記憶装置6に記憶させる。
図2は、本実施形態による患者管理システムの適用した部屋の状態例を示す図である。ここで、図2(a)に示す部屋には、患者識別情報が「1a」である患者用無線機1を携行している患者(以下、患者aと記載する)、患者識別情報が「1b」である患者用無線機1を携行している患者(以下、患者bと記載する)、患者識別情報が「1c」である患者用無線機1を携行している患者(以下、患者cと記載する)、患者識別情報が「1d」である患者用無線機1を携行している患者(以下、患者dと記載する)が初期状態として入退室検出装置4の入退室検出装置識別情報および読取装置5の読取装置識別情報に関連付けて登録されている。また、医療従事者識別情報が「2a」である医療従事者用無線機2を携行している医療従事者が巡視を行うものとする。
この状態で、患者a〜患者dの何れかの患者が部屋に入ると、患者が携行している患者用無線機1から患者識別情報が読み取られ、在室患者識別情報として患者管理データが記録される。また、患者a〜患者d以外の患者が部屋に入ると、患者が携行している患者用無線機1から患者識別情報が読み取られるものの、その患者識別情報がこの部屋に登録されていないため、在室患者識別情報として患者管理データが記録されることはない。
また、部屋の中に居る患者a〜患者dに何れかの患者が部屋から出ると、患者が携行している患者用無線機1から患者識別情報が読み取られ、不在患者識別情報として患者管理データが記録される。また、患者a〜患者d以外の患者が部屋から出ると、患者が携行している患者用無線機1から患者識別情報が読み取られるものの、その患者識別情報がこの部屋に登録されていないため、不在患者識別情報として患者管理データが記録されることはない。
例えば、患者aおよび患者bが部屋の中に居る状態で(図2(b))、巡視を行う医療従事者が部屋に入り、患者aおよび患者bに対して巡視を行うと、医療従事者は、患者aから患者識別情報が「1a」である患者用無線機1を受け取るとともに、患者bから患者識別情報が「1b」である患者用無線機1を受け取る(図2(c))。そして、患者用無線機1を受け取った医療従事者が部屋から出ると(図2(d))、医療従事者が携行している医療従事者用無線機2の医療従事者識別情報「2a」だけでなく、患者用無線機1の識別情報「1a」および「1b」も読取装置5によって読み取られる。
すると、制御装置3は、時計装置から現在日時を示す現在日時情報「2/21 9:00」を取得し、読み取った読取信号から患者識別情報「1a」、「1b」に関連付けて巡視データとして記憶装置6に記憶させる。記憶装置6には、図3に示すように、巡視データとして、患者識別情報「1a」、「1b」および巡視日時情報「2/21 9:00」が関連付けて記憶される。一方で、医療従事者が患者用無線機1を受け取ることができなかった患者識別情報が「1c」である患者cおよび患者識別情報が「1d」である患者dについては、巡視が完了していないため、巡視データが記録されない。
本実施形態では、医療従事者が患者用無線機1を受け取っているため、巡視データの記録を一人の患者につき一度しか実施することができないが、巡視を行う医療従事者が新しい患者用無線機1を患者に手渡すことで、次の巡視データの記録も実施することができる。このとき、医療従事者が退室し、受け取った患者用無線機1と医療従事者用無線機2とが読み取られたタイミングで、手渡した患者用無線機1を部屋に自動的に登録する(入退室検出装置4の入退室検出装置識別情報および読取装置5の読取装置識別情報に関連付けて記憶装置6に記憶させる)ようにすれば、巡視を行う医療従事者が患者用無線機1を持って入室しても、在室患者識別情報として患者管理データが記録されることはない。
次に、本実施形態による患者管理システムの制御装置3の動作を説明する。図4は、本実施形態による患者管理システムの制御装置3の動作を示すフローチャートである。まず、制御装置3は、入退室検出装置4から出力された入室検出信号を入力したか否かを判定する(ステップS1)。入室検出信号を検出したと制御装置3にて判断した場合には(ステップS1にてYES)、制御装置3は、記憶装置6を参照して、入力した入室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている読取装置識別情報を含む読取信号を読取装置5から入力したか否かを判定する(ステップS2)。読取信号を入力していないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS2にてNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、読取信号を入力したと制御装置3にて判断した場合には(ステップS2にてYES)、制御装置3は、記憶装置6を参照して、入力した読取信号に含まれている読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報が入力した読取信号に含まれているか否かを判定する(ステップS3)。患者識別情報が含まれていないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS3にてNO)、ステップS1の処理に戻る。一方、患者識別情報が含まれていると制御装置3にて判断した場合には(ステップS3にてYES)、制御装置3は、読取信号に含まれている患者識別情報を患者管理データの在室患者識別情報として記憶装置6に記憶させ(ステップS4)、ステップS1の処理に戻る。
また、入室検出信号を入力していないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS1にてNO)、制御装置3は、入退室検出装置4から出力された退室検出信号を入力したか否かを判定する(ステップS5)。退室検出信号を入力していないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS5にてNO)、ステップS1の処理に戻る。一方、退室検出信号を入力したと制御装置3にて判断した場合には(ステップS5にてYES)、制御装置3は、記憶装置6を参照して、入力した退室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている読取装置識別情報を含む読取信号を読取装置5から入力したか否かを判定する(ステップS6)。読取信号を入力していないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS6にてNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、読取信号を入力したと制御装置3にて判断した場合には(ステップS6にてYES)、制御装置3は、記憶装置6を参照して、入力した読取信号に含まれている読取装置識別情報に関連付けて記憶されている患者識別情報が入力した読取信号に含まれているか否かを判定する(ステップS7)。患者識別情報が含まれていないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS7にてNO)、ステップS1の処理に戻る。一方、患者識別情報が含まれていると制御装置3にて判断した場合には(ステップS7にてYES)、制御装置3は、入力した読取信号に医療従事者識別情報が含まれているか否かを判定する(ステップS8)。医療従事者識別情報が含まれていないと制御装置3にて判断した場合には(ステップS8にてNO)、制御装置3は、読取信号に含まれている患者識別情報を患者管理データの不在患者識別情報として記憶装置6に記憶させ(ステップS9)、ステップS1の処理に戻る。
一方、医療従事者識別情報が含まれていると制御装置3にて判断した場合には(ステップS8にてYES)、制御装置3は、現在日時を示す現在日時情報を取得し、読取信号に含まれている患者識別情報に関連付けて巡視データとして記憶装置6に記憶させ(ステップS10)、ステップS1の処理に戻る。
以上、詳しく説明したように、本実施形態の患者管理システムでは、患者用無線機1を患者に携行させ、医療従事者用無線機2を医療従事者に携行させて、部屋への人の出入りを区別して検出する入退室検出装置4が入室または退室を検出した場合に、読取装置5が近傍に存在する患者用無線機1および医療従事者用無線機2から患者識別情報および医療従事者識別情報を読み取るようにしている。そして、入退室検出装置4が入室を検出した場合に、その部屋の出入口付近に設置されている読取装置5が患者識別情報のみを読み取ったときには、その患者識別情報により特定される患者が部屋に入ったと判断して、在室患者識別情報として患者管理データを記憶装置6に記憶させるようにしている。一方、入退室検出装置4が退室を検出した場合に、その部屋の出入口付近に設置されている読取装置5が患者識別情報のみを読み取ったときには、その患者識別情報により特定される患者が部屋を出たと判断して、不在患者識別情報して患者管理データを記憶装置6に記憶させるようにしている。また、入退室検出装置4が退室を検出した場合に、その部屋の出入口付近に設置されている読取装置5が医療従事者識別情報および患者識別情報の両方を読み取ったときには、時計装置から現在日時を示す現在日時情報を取得して、読み取った患者識別情報および取得した現在日時情報を関連付けて巡視が完了したことを示す巡視データを記憶装置6に記憶させるようにしている。
これにより、入室または退室を検出した場合に、患者識別情報のみが読み取られたときには、その患者識別情報により特定される患者が入退室したと判断されて、読み取った患者識別情報が患者管理データとして記録される。また、退室を検出した場合に、医療従事者識別情報および患者識別情報の両方が読み取られたときには、その患者識別情報により特定される患者が携行していた患者用無線機1を医療従事者が受け取って退室したと判断されて、その患者への巡視が完了したことが巡視データとして記録される。従って、巡視すべき患者の部屋への出入りをリアルタイムに管理することおよびその部屋に居る患者についてのみ巡視の完了を記録することを個別の装置を使用せずにまとめて実施することができる。
なお、前述した実施形態では、制御装置3は、巡視を実施した患者の患者識別情報および巡視を完了した日時を示す巡視日時情報のみを巡視データとして記憶装置6に記憶させているが、これに限定されない。例えば、巡視を実施した医療従事者の医療従事者識別情報や入室および退室を検出した入退室検出装置4の入退室検出装置識別情報を巡視データに加えて記憶装置6に記憶させるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、制御装置3は、入退室した患者の患者識別情報のみを患者管理データとして記憶装置6に記憶させているが、これに限定されない。例えば、患者が入退室した日時を示す日時情報を加えて記憶装置6に記憶させるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、制御装置3は、患者が入退室したことのみを記録しているが、これに限定されない。例えば、制御装置3が医療従事者の入退室を記録するようにしても良い。
具体的には、制御装置3は、入退室検出装置4から出力された入室検出信号を入力した場合に、入力した入室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶装置6に記憶されている読取装置識別情報および読取装置5が読み取った医療従事者識別情報を含む読取信号を入力したときに、その医療従事者識別情報を医療従事者管理データの在室医療従事者識別情報として記憶装置6に記憶させる。
また、制御装置3は、入退室検出装置4から出力された退室検出信号を入力した場合に、入力した退室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶装置6に記憶されている読取装置識別情報および読取装置5が読み取った医療従事者識別情報を含む読取信号を入力したときに、その医療従事者識別情報を医療従事者管理データの不在医療従事者識別情報として記憶装置6に記憶させる。
その他、患者管理システムの構成、処理手順、内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除するようにしても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせるようにしても良い。
1 患者用無線機
2 医療従事者用無線機
3 制御装置
4 入退室検出装置
5 読取装置
6 記憶装置
2 医療従事者用無線機
3 制御装置
4 入退室検出装置
5 読取装置
6 記憶装置
Claims (1)
- 患者により携行され、前記患者を他の患者および医療従事者と識別するための患者識別情報を記憶する患者用無線機と、
前記患者を巡視する医療従事者により携行され、前記医療従事者を他の医療従事者および患者と識別するための医療従事者識別情報を記憶する医療従事者用無線機と、
前記患者が居る部屋毎に設置され、前記部屋への人の出入りを区別して検出する入退室検出装置と、
前記入退室検出装置が入室または退室を検出した場合に、近傍に存在する患者用無線機および医療従事者用無線機から患者識別情報および医療従事者識別情報を読み取る読取装置と、
部屋に居る患者の患者識別情報を患者管理データとして記憶するとともに、巡視を実施した患者の患者識別情報を巡視データとして記憶する記憶装置と、
前記入退室検出装置が入室を検出した場合に、前記読取装置が患者識別情報のみを読み取ったときに、その患者識別情報により特定される患者が部屋に入ったと判断し、前記入退室検出装置が退室を検出した場合に、前記読取装置が患者識別情報のみを読み取ったときに、その患者識別情報により特定される患者が部屋を出たと判断して、患者管理データとして前記記憶装置に記憶させるとともに、前記入退室検出装置が退室を検出した場合に、前記読取装置が医療従事者識別情報および患者識別情報を読み取ったときに、その患者識別情報を巡視データとして前記記憶装置に記憶させる制御装置と、
を備えたことを特徴とする患者管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011042537A JP2012179104A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 患者管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011042537A JP2012179104A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 患者管理システム |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014087524A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Aiphone Co Ltd | ナースコールシステム |
JP2014161467A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Carecom Co Ltd | ナースコールシステム |
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2011
- 2011-02-28 JP JP2011042537A patent/JP2012179104A/ja not_active Withdrawn
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