JP2012179075A - 人形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
床面に伏せた際に腕および脚の先部を接地させて四つん這いになるように形成された人形体であって、前記床面に伏せた際に、床面と平行を成す略矩形の上面を有する板状体として形成された胴体部を設けるとともに、当該胴体部の前縁中央部に前方に向かって突出させた頭部を模した凸部を形成し、前記胴体部の前方部両側に前記腕を左右対称の形状となるように設けるとともに、前記胴体部の後方部両側に前記脚を左右対称の形状となるように設けた構造を有している。
【選択図】図1
Description
床面に伏せた際に腕および脚の先部を接地させて四つん這いになるように形成された人形体であって、
前記床面に伏せた際に、床面と平行を成す略矩形の上面を有する板状体として形成された胴体部を設けるとともに、当該胴体部の前縁中央部に前方に向かって突出させた頭部を模した凸部を形成し、
前記胴体部の前方部両側に前記腕を左右対称の形状となるように設けるとともに、前記胴体部の後方部両側に前記脚を左右対称の形状となるように設け、
前記腕は、前方および側方に向かうように前記胴体部に取り付けた上腕部と、四つん這いになった状態で床面と平行を成した前方に向かう棒状の腕先部を有する形状に形成され、
前記脚は、胴体部との取付部位から前方および側方に向かう上脚部と、四つん這いになった状態で床面と平行を成した後方に向かう棒状の脚先部を有する形状に形成され、
前記腕先部の接地面には、前記頭部を模した凸部の先端位置に対応した段部を有する平坦面を形成し、
前記脚先部の接地面には、前記胴体部上面の後端位置に対応した段部を有する有する平坦面を形成したことを特徴とする。
また、前記頭部を含む胴体部の背中と、当該背中に載置される腕と足は、互いに係合できるように形成されている。この係合によって、積み重ねる人形体の位置をある程度適切な位置に誘導し、重心位置の偏りを少なくしてバランスよく積み重ねることができるので、安定的に複数段に積層させることが可能となっている。
また、本発明に係る人形体は、板状の胴体部と、先端を屈曲させた腕と足を有するとともに、胴体部と腕および足で囲まれる比較的広い空間を有している。この屈曲した腕および足と前記空間を利用して各人形体を複雑に絡ませることができ、この絡み合いを利用して人形体を不規則に積み上げることが可能となっている。腕先と脚先は、先端を丸めているので絡み合った人形体間の隙間に差し込みやすく、かつ奥まで差し込むことができるので、人形体同士が絡みやすくなっている。
さらに、本発明に係る人形体は、6つの形態で床面に載置が可能な形状に形成されている。このため、当該人形体の床面上で起立した姿勢をさいころのように見立て、各種ゲームに利用することができるものとなっている。
図1(a)、図1(b)、図1(c)は人形体1を床面Gに対して四つん這いにした状態を表している。以下、同四つん這いにした状態を人形体1の基本姿勢として、当該人形体1の形状を説明する。
本実施の形態における各腕2、3は、直径5〜6mmの丸棒を屈曲させた形状を成しており、胴体部6に取り付けた上腕部2a、3aと、屈曲部位2b、3bから先の腕先部2c、3cを有したものとなっており、先端は球形に形成されている。
また、各脚4、5は、棒を屈曲させた形状を成しており、胴体部6に取り付けた上脚部4a、5aと、屈曲部位4b、5bから先の脚先部4c、5cを有したものとなっている。当該各脚4、5の屈曲部位4b、5bから先の脚先部4c、5cは直径5〜6mmの丸棒状に形成されており、その先端は球形に形成されている。
胴体部6は、上面から見た形状が矩形を成す板状の部位である。当該胴体部6の上面は、人形体1が四つん這いの姿勢である時に、床面Gと平行を成す平坦面として形成されている。また、当該胴体部6の前端縁の中央には、前方に向かって突出した凸部である頭部7が設けられている。後頭部に相当する当該頭部7の上面は、前記胴体部6の上面と連続した平坦面となっており、胴体部6とともに他の人形体を積み重ねる際に用いる載置面を形成するようになっている。
この際、頭部7と腕先部2c、3cの対応関係が重要になっている。具体的には、図1(a)に示した側面視において水平方向の関係を見ると、頭部7の先端よりも腕先部2c、3cの先端が長く(L1)なっており、上下方向の関係を見た場合に腕先部2c、3cの底面が頭部7の上面に対して載置可能となる程度の重なり(L2)を持っていることである。
上記腕先部2c、3cの平坦面8,9は、三角形状に人形体を積み重ねる際に胴体部6から突出した頭部7の後頭部(上面部分)と接(係合)する部位となっている。また、段部10、11は、載置した腕先部2c、3cの後方への移動を妨げる作用を有し、後述する脚先部4c、5cに設けた段差部とともに人形体を適正な位置に保持する作用を有している。
この際、胴体部6の後端縁12と脚先部4c、5cの対応関係が重要になっている。具体的には、図1(a)に示した側面視において水平方向の関係を見ると、前記後端縁12よりも脚先部4c、5cの先端が長く(L3)なっており、上下方向の関係を見た場合に脚先部4c、5cの底面が胴体部6の上面に対して載置可能となる程度の重なり(L4)を持っていることである。
上記脚先部4c、5cの平坦面13,14は、三角形状に人形体を積み重ねる際に胴体部6の上面と接する部位となっている。また、段部15、16は、載置した脚先部4c、5cの前方への移動を妨げる作用を有し、前述した腕先部2c、3cに設けた段部10、11とともに人形体を適正な位置に保持する作用を有している。
また、脚先部4cと脚先部5cも同様に人形体の前後方向に沿って平行を成して設けられている。そして、腕先部2cと腕先部3cの先端を結ぶ線(仮想線B)と脚先部4cと脚先部5cの先端を結ぶ線(仮想線B’)も平行を成すように設けられている。
さらに、人形体の左側に位置する腕先部2cと脚先部4cは同軸上に設けられ、人形体の右側に位置する腕先部3cと脚先部5cも同軸上に設けられている。
また、図1(a)に示した仮想線C’は胴体部6の上面、仮想線Cは腕先部2c、3cおよび脚先部4cと脚先部5cが接する床面Gの表面を表しており、仮想線Cおよび仮想線C’は互いに平行な2つの平面となっている。すなわち、同図に示すように胴体部6の上面と、腕先部2c、3cおよび脚先部4cと脚先部5cの配置される平面が同一平面となるように上腕部2a、3aと上脚部4a、5aの長さ、および屈曲部位2b、3b、屈曲部位4b、5bの角度が定められている。
図2は、人形体1を3段に積み重ねた状態を表しており、最下部に3体の人形体を横一列に並べ、2段目に2体の人形体を並べ、最上段に1体の人形体を載置した状態を表している。
最下部の人形体は、隣り合う腕先部および脚先部を互いに接触せた状態で並べられており、前後方向の位置も揃えられている。このように隣り合う人形体を横並びに整列させると、載置面を構成する複数の胴体部6が等間隔で配置されることになり、次段の人形体を載置することが可能になる。
また、図2(b)は人形体1aと当該人形体1aに載置される人形体1bおよび人形体1bに載置される人形体1cの前後の関係を示している。同図に示すように、上下に配置された人形体同士の対応関係を見ると、腕先部2c(3c)の先端は頭部7の先端を超える長さに形成されている。
そして、頭部7の上面に腕先部2c(3c)の底面に設けた平坦面8(9)が接触し、平坦面8(9)の先方に設けた段部10(11)が頭部7先端の角付近に配置される。段部10(11)は、腕先部2c(3c)が頭部7に対して後方へ移動するのを防ぐ作用を有している。
そして、胴体部6の上面に脚先部4c(5c)の底面に設けた平坦面13(14)が接触し、平坦面13(14)の後方側に設けた段部15(16)が胴体部6の後端縁12の角付近に配置される。段部15(16)は、脚先部4c(5c)が胴体部6の後端縁12に対して前方へ移動するのを防ぐ作用を有している。
上記のように段部10、11および段部15、16は胴体部6との係合部位となっており、積み上げる人形体1を適切な位置に保持する保持手段ともなっている。
上記三角形状の積み重ねは、3段に限らずさらに多く積み上げることが出来るものであるが、段数が増えるほど不安定になり崩れやすくなる。3段〜4段程度(図3参照)の積み重ねであれば、次段以降の人形体について左右方向への大きな偏りを防ぐ突起17a、17b、18a、18bや、前後方向への偏りを防ぐ腕先部2c、3cおよび脚先部4c、5cに形成した段部10、11および段部15、16によってバランスを保ち崩れを防ぐことができる。
各人形体同士のズレは小さくても、段数が多くなるほどズレが蓄積されて大きくなり崩れやすくなる性質を有している。本発明に係る人形体は、このような性質を利用して積み重ねの個数や高さを求める遊びやゲームとして利用できるものとなっている。
このような不規則な積み上げを可能としているのは、胴体部6の形状と、当該胴体部6から下方に左右に向かって広がるように伸びた上腕部2a、3aおよび上脚部4a、5a形状と、その先を屈曲させるように設けた腕先部2c、3cおよび脚先部4c、5cの形と、側面から見てわかるように上腕部2a、3aと上脚部4a、5aを概ね同一の角度で前方に向かって傾斜させたことによるものである。
また、側面視において胴体部6と上腕部2a、3aの成す角度は鈍角(90度より広い)であるが、胴体部6と上脚部4a、5aの成す角度は鋭角(90度より狭い)である。この腕と脚の角度の違いは、正立あるいは逆立ち等の向きの違いによって人形体同士を絡ませる際の選択肢を増やす効果がある。そして、腕先部2c、3cおよび脚先部4c、5cの先端の形を球形(角を丸めたもの、尖塔状であるものを含む)にすることによって、絡み合った人形体同士の隙間に奥まで差し込みやすく、互いを絡ませやすいものとなっている。
図5(a)は床面Gに全ての腕先部2c、3cおよび脚先部4c、5cを接地させた四つん這いの姿勢である。図5(b)は床面Gに全ての突起17a、17bおよび突起18a、18bを接地させた仰向けの姿勢である。図5(c)は床面Gに頭部7の先端および腕先部2c、3cの先端を接地させた逆立ちの姿勢である。図5(d)は床面Gに脚先部4c、5cの先端および上脚部4a、5aの後端部20接地させた座ったような姿勢である。図5(e)は床面Gに左側の腕2および脚4の側面を接地させた横向きの姿勢である。図5(f)は床面Gに右側の腕3および脚5の側面を接地させた横向きの姿勢である。
当該人形体を例えばスゴロクゲームに使用するさいころに代えて使用する場合、「四つん這い姿勢」が1、「仰向け姿勢」が2,「横向き姿勢」が3、「座った姿勢」が10、「逆立ち姿勢」が20等のように、異なる点数を割り振って使用することができる。
以上説明したように、本願発明に係る人形体は、規則的な積重ねおよび不規則的な積み上げ、さらにさいころのように6姿勢で起立できるものとなっており、室内装飾、ゲーム等種々の用途を有するものとなっている。
2、3 腕
4、5 脚
2a、3a 上腕部
2b、3b 屈曲部位
2c、3c 腕先部
4、5 脚
4a、5a 上脚部
4b、5b 屈曲部位
4c、5c 脚先部
6 胴体部
7 頭部
8,9 平坦面
10、11 段部
12 後端縁
13,14 平坦面
15、16 段部
17(17a、17b) 突起
18(18a、18b) 突起
19 下面
20 後端部
Claims (4)
- 床面に伏せた際に腕および脚の先部を接地させて四つん這いになるように形成された人形体であって、
前記床面に伏せた際に、床面と平行を成す略矩形の上面を有する板状体として形成された胴体部を設けるとともに、当該胴体部の前縁中央部に前方に向かって突出させた頭部を模した凸部を形成し、
前記胴体部の前方部両側に前記腕を左右対称の形状となるように設けるとともに、前記胴体部の後方部両側に前記脚を左右対称の形状となるように設け、
前記腕は、前方および側方に向かうように前記胴体部に取り付けた上腕部と、四つん這いになった状態で床面と平行を成した前方に向かう棒状の腕先部を有する形状に形成され、
前記脚は、胴体部との取付部位から前方および側方に向かう上脚部と、四つん這いになった状態で床面と平行を成した後方に向かう棒状の脚先部を有する形状に形成され、
前記腕先部の接地面には、前記頭部を模した凸部の先端位置に対応した段部を有する平坦面を形成し、
前記脚先部の接地面には、前記胴体部上面の後端位置に対応した段部を有する有する平坦面を形成したことを特徴とする人形体。 - 前記上腕部および上脚部の取付部位となる前記胴体部の4角には、高さの等しい小突起が上面から突出した状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載の人形体。
- 前記小突起は、前記胴体部の上面に前記腕先部および脚先部をそれぞれ2個並んで配置することができる程度の幅を隔てて設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の人形体。
- 前記棒状に形成された腕先部および脚先部は、その断面が略円形であり先端部が球形であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の人形体。
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