JP2012179026A - 洋菓子類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 - Google Patents
洋菓子類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012179026A JP2012179026A JP2011045442A JP2011045442A JP2012179026A JP 2012179026 A JP2012179026 A JP 2012179026A JP 2011045442 A JP2011045442 A JP 2011045442A JP 2011045442 A JP2011045442 A JP 2011045442A JP 2012179026 A JP2012179026 A JP 2012179026A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rice flour
- confectionery
- flour
- mass
- rice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】タンパク質含量6〜10.5質量%の軟質小麦粉に画期的に洋菓子製造適性良好なアルカリ処理米粉を適当量ブレンドし、従来の米粉ブレンド粉に比べて洋菓子製造適性の非常に優れた米粉ブレンド粉を調製し、本米粉ブレンド粉を用いて従来品に比べ格段に高品質の米粉含有洋菓子類を製造できる。本法によって得られる洋菓子類は従来品比べ総合的品質が良好で、特に食感(もちもち感)、風味に優れた特性を有している。
【選択図】なし
Description
[1]
タンパク質含量が6質量%〜10.5質量%の範囲である軟質小麦粉を95質量部〜50質量部およびアルカリ処理米粉を5質量部〜50質量部含有する洋菓子類製造用ブレンド粉であって、但し、軟質小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である、前記ブレンド粉。
[2]
粉末グルテンを含有しない、[1]に記載のブレンド粉。
[3]
前記洋菓子類が、スポンジケーキ類、パウンドケーキ類、シフォンケーキ類、蒸しケーキ類、カステラ類、ドーナツ類、およびビスケット類から成る群から選ばれる少なくとも1種の洋菓子類である[1]または[2]に記載のブレンド粉。
[4]
前記米粉が以下の工程(1)〜(3)を含む方法で製造される米粉である、[1]〜[3]のいずれかに記載のブレンド粉。
(1)生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、
(2)分離した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、但し、この工程は、1回または2回以上行う、
(3)得られた米粉を、任意に水洗及び/又は中和した後に、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る工程
[5]
[1]〜[4]のいずれかに記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンを用いることなく洋菓子類を製造する、洋菓子類の製造方法。
[6]
洋菓子類が、スポンジケーキ類、パウンドケーキ類、シフォンケーキ類、蒸しケーキ類、カステラ類、ドーナツ類、およびビスケット類から成る群から選ばれる少なくとも1種の洋菓子類である[5]に記載の製造方法。
[7]
[1]〜[4]のいずれかに記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンを用いることなく製造された洋菓子類。
[8]
洋菓子類が、スポンジケーキ類、パウンドケーキ類、シフォンケーキ類、蒸しケーキ類、カステラ類、ドーナツ類、およびビスケット類から成る群から選ばれる少なくとも1種の洋菓子類である[7]に記載の洋菓子類。
本発明は、タンパク質含量が6質量%〜10.5質量%の範囲である軟質小麦粉を95質量部〜50質量部およびアルカリ処理米粉を5質量部〜50質量部含有する洋菓子類製造用ブレンド粉である。但し、軟質小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とする。
前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である。
本発明のブレンド粉で用いる軟質小麦粉とは、玄麦の硬さが柔らかく、一般にタンパク質含量が少ない軟質小麦から調製される中力小麦粉、薄力小麦粉とそれらのブレンド粉が包含されるが、中力小麦粉、薄力小麦粉として利用可能な小麦粉であれば特に制限は無い。本軟質小麦粉のタンパク質含量は、水分含量13.5%ベースで伊藤らの方法(Ito et al., Food Sci. Technol. Res., 13, 121-128(2007))によって近赤外分光法によって測定された値と定義する。グルテン無添加の本発明の菓子製造適性良好な本発明の米粉ブレンド粉を調製するために適正な小麦粉のタンパク質含量は、6質量%以上10.5質量%以下、好ましくは7質量%以上9質量%以下である。また、本米粉ブレンドの菓子製造適性をより高めるためには、小麦粉のグルテンの特性は弱い方が好ましく、タンパク質含量が低くよりグルテンの弱い薄力的特性の小麦粉を使用する方がより好ましい。
本発明において用いるアルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量%以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下である。米粉は、好ましくは、平均粒径が6.0μm以上18.0μm以下、損傷澱粉量が0.8質量%以上3.0質量%以下、タンパク質含量が0.1質量%以上0.8質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.2質量%以上1.9質量%以下である。米粉は、さらに好ましくは、平均粒径が10.0μm以上17.0μm以下、損傷澱粉量が0.9質量%以上2.0質量%以下、タンパク質含量が0.2質量%以上0.7質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.3質量%以上1.8質量%以下である。
乾物試料当たりの澱粉含量(%)=グルコース量(g)×0.9/乾物試料質量(g)×100
本発明の米粉の製造方法は、以下の工程(1)〜(3)を含む。
(1)生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、
(2)分離した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、但し、この工程は、1回または2回以上行う、
(3)得られた米粉を、任意に水洗及び/又は中和した後に、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る工程
工程(1)では、生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理する。米原料の種類は特に限定は無く、例えば、粳種、糯種、長粒種、中粒種、短粒種など種々のものが使用できる。また、米粒は、通常精米が使用され、例えば、70〜90質量%の精米歩合のものを使用することができる。70〜90質量%の精米歩合のものを使用することで、アルカリ処理の効果が首尾良く発揮され、望ましい特性の米粉を効率的に調製することができるという利点がある。
工程(2)では、工程(1)で分離した米粉を、再度、0.2質量%(0.05規定)から5質量%(1.25規定)、好ましくは0.2質量%(0.05規定)から3質量%(0.75規定)のアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する。アルカリ性水溶液への浸漬処理は、工程(1)と同様の条件で実施してもよいし、工程(1)と異なる条件で実施してもよい。但し、このアルカリ性水溶液のアルカリ度や浸漬温度、時間及び量は、工程(1)の説明を参照することができる。浸漬処理後の分離は、遠心分離、デカンテーション等の操作によって上清のアルカリ水溶液を除去することが行う。工程(2)では、このアルカリ性水溶液への浸漬および分離を1回または2回以上行う。2回以上行う場合、繰り返しの回数は、米粉のアルカリ処理の度合い等を考慮して、適宜決定することができ、例えば、10回までの範囲で実施できる。但し、上限は10回に限定される意図ではない。必要により10回を超える回数のアルカリ性水溶液への浸漬および分離を実施することもできる。繰返し操作におけるアルカリ性水溶液への浸漬条件や分離条件は、各回同一でも異なってもよい。
工程(3)では、工程(2)で分離した米粉を、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る。脱水及び/又は乾燥前には、任意で、水洗及び/又は中和をすることもできる。中和処理に使用する酸は食品用に利用できる酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、硫酸、亜硫酸などの無機酸や酢酸、乳酸、クエン酸などの有機酸やこれらの塩の単独もしくは2種以上組み合わせて用いることができる。中和処理後の水洗は、通常大過剰の水を加えた後、中和処理した米粉混合液を良く混合し、遠心分離、デカンテーション等の操作によって、上清の分離と脱水を行う。中和処理後の水洗は、一回でも目的を達成できるが、好ましくは中和処理によって生成する塩類、可溶性タンパク質、非澱粉性糖類等を極力除去するため3回程度行うことが好ましい。
次に表1〜2に示す試験例(比較例を含む)に基づいて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
表1に示す配合で種々の本発明の米粉ブレンドについて、以下に示すオールインワンミックス法で典型的なスポンジ生地であるスポンジケーキを製造し、スポンジケーキ適性評価を行なった。本実施例に使用した米粉の調製法を以下に示す。オールインワンミックス法とは、すべての原料を一度に添加し生地をミキシングし、主に全卵の気泡力で生地にガスを包含させて製造するスポンジケーキの製造法であり、試験結果に再現性があり、工場でのスポンジケーキの多量生産に適した方法であり、米粉ブレンド粉のスポンジ適性を的確に評価できる方法であるため採用した。
アルカリ処理米粉A:精米した粳米の米粒200gに4℃に冷却した0.5質量%(0.125規定)のNaOH溶液1000mlを添加し、20℃前後で、12時間放置する。次に、水挽き方式の粉砕機で米粒を粉砕する。得られた米粉懸濁液を遠心分離し、上清のアルカリ溶液を除去する。遠心分離後の米粉沈殿物に0.5質量%(0.125規定)のNaOH溶液1000mlを添加し良く混合し20℃前後で、12時間放置し、遠心分離後上清のアルカリ溶液を除去する。次に、蒸留水1000mlを米粉沈殿物に添加し塩酸でpH7前後になるように中和処理する。この米粉懸濁液を同様に遠心分離し上清を除去する。この水洗操作を更に2回繰り返す(2回目以降は中和処理無し)。最後の水洗を終了した米粉沈殿は150メッシュの篩で篩別し、粗粒や細胞壁成分の除去を行なう。最後に得られた米粉沈殿物を40℃で通風乾燥後、乾燥粉末を乳鉢でマイルドに粉砕しアルカリ処理米粉Aを得た。アルカリ処理米粉Aの各種成分含量は以下のとおりである。平均粒径15.3μm、損傷澱粉量1.1%、タンパク質含量0.60%、非澱粉性糖類1.5%。
ミキシング :ミキサーボールに粉以外の材料を入るホイッパーを使い低速で30秒ミキシングする。次に、ミキサーボールに粉を一度に入れ生地比重が0.45±0.02になるまで中速でミキシングを行う。
生地の型入れ:生地を18cmの丸ケーキ型に350g入れ、空気抜きのため型を10cm位の高さから何度か落とし、台のうえで回転させる。
焼成 :ナショナルNE-F3オーブンにて天板を2枚ひいた160℃のオーブン45分焼成する。
冷却・保管 :焼き上がったら、15cmの高さから垂直に台の上に落とし、型から外して上向きに網にのせて約40分さまし、ポリエチレンの袋に2重に入れてシーラーでとめ、湿度70%、温度20℃で保管し、翌日官能評価を行う。
以上の結果から、本発明の効果は明らかであり、本発明の米粉ブレンド粉を用いることによって、従来の米粉ブレンド粉に比べ飛躍的に高品質の米粉ブレンド粉のスポンジケーキが得られ、その品質は市販薄力粉のスポンジケーキ並かそれ以上であることがわかる。
2)市販米粉:酵素処理気流製粉米粉、平均粒径51.7μm、損傷澱粉量3.8%、タンパク質含量7.4%、非澱粉性糖類2.5%。
3)市販上新粉:平均粒径81.8μm、損傷澱粉量11.8%、タンパク質含量6.9%、非澱粉性糖類2.5%。
4)市販道産中力小麦粉:きたほなみ1等粉(タンパク質含量9.6%、アミロース含量26.5%、吸水55)、江別製粉(株)製
5)市販国産薄力小麦粉:シロカネ小麦粉(タンパク質含量8.7%、アミロース含量28.0%、吸水53)、増田製粉(株)製
6)市販道産中力小麦粉:きたほなみ2等粉(タンパク質含量11.2%、アミロース含量26.5%、吸水60)、江別製粉(株)製
7)乳化油脂:メロディアップ、カネカ(株)製
◎:非常に良好、 ○:良好、 △:やや劣る、 ×:劣る
なお、各評価項目の評価の主な基準は以下の通りである。
ケーキ生地調製時生地状態:生地のホイップ時適当な粘度を示し、均一にガスを包含し適切な生地比重に短時間に到達する生地を調製時生地状態が良いと評価する。
外観:スポンジケーキが均一に良く膨らんでいるか、表面色が均一で良好であるか、外観、形状がきれいかどうかを主な評価基準として評価する。
内相・色相:スポンジケーキをカットした時の内相のキメ、マクが均一で色相が均一で良好かどうかで評価する。
食感:スポンジケーキを食した時の米粉スポンジケーキの独特のもちもち感があるかどうかで評価する。
風味:スポンジケーキとして良好な食味、香りがあるかどうかで評価する。
ボリューム:一定条件で製造したスポンジケーキのボリュームで評価する。
表2に示すパウンドケーキ配合で種々の本発明の米粉ブレンド粉を用いて、以下に示す製造工程、条件で典型的なバター生地であるパウンドケーキを製造し、米粉ブレンド粉のパウンドケーキ適性を官能評価により評価した。
本法は、油脂(バター)と膨張剤(ベーキングパウダー)により生地にガスを包含させて製造するパウンドケーキの製造法であり、試験結果に再現性があり、かつ工場でのパウンドケーキの多量生産に適した方法であり、米粉ブレンド粉のパウンドケーキ適性を的確に評価できる方法であるため採用した。
ミキシング :バターに砂糖を入れて白っぽくなるまでよくホイップする。これに溶き卵を3回に分けて加えよく混ぜる。ブレンド粉又は小麦粉とベーキングパウダーをふるいながら加え,ゴムべらで十分混合する。
型入れ :このパウンドケーキ生地全量を、内側にバターを塗った四角型に入れて、3センチ程度の高さから落としガスをぬく。
焼成 :型に入ったパウンドケーキ生地をオーブンで170℃に熱したオーブンで35分焼成する。
冷却 :パウンドケーキを型にいれたまま、常温で1値時間以上冷却する。
その後、官能評価を行う。
2)市販米粉:酵素処理気流製粉米粉、平均粒径51.7μm、損傷澱粉量3.8%、タンパク質含量7.4%、非澱粉性糖類2.5%。
3)市販上新粉:平均粒径81.8μm、損傷澱粉量11.8%、タンパク質含量6.9%、非澱粉性糖類2.5%。
4)市販道産中力小麦粉:きたほなみ1等粉(タンパク質含量9.6%、アミロース含量26.5%、吸水55)、江別製粉(株)製
5)市販国産薄力小麦粉:シロカネ小麦粉(タンパク質含量8.7%、アミロース含量28.0%、吸水53)、増田製粉(株)製
6)市販道産中力小麦粉:きたほなみ2等粉(タンパク質含量11.2%、アミロース含量26.5%、吸水60)、江別製粉(株)製
◎:非常に良好、 ○:良好、 △:やや劣る、 ×:劣る
なお、各評価項目の評価の主な基準は以下の通りである。
ケーキ生地調製時生地状態:生地のミキシング時適当な物性を示し、均一にガスを包含し適切な生地状態に短時間に到達する生地を調製時生地状態が良いと評価する。
外観:パウンドケーキが均一に良く膨らんでいるか、表面色が均一で良好であるか、外観、形状がきれいかどうかを主な評価基準として評価する。
内相・色相:パウンドケーキをカットした時の内相のキメ、マクが均一で色相が均一で良好かどうかで評価する。
食感:パウンドケーキを食した時の米粉スポンジケーキの独特のもちもち感があるかどうかで評価する。
風味:パウンドケーキとして良好な食味、香りがあるかどうかで評価する。
ボリューム:一定条件で製造したパウンドケーキのボリュームで評価する。
Claims (8)
- タンパク質含量が6質量%〜10.5質量%の範囲である軟質小麦粉を95質量部〜50質量部およびアルカリ処理米粉を5質量部〜50質量部含有する洋菓子類製造用ブレンド粉であって、但し、軟質小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である、前記ブレンド粉。
- 粉末グルテンを含有しない、請求項1に記載のブレンド粉。
- 前記洋菓子類が、スポンジケーキ類、パウンドケーキ類、シフォンケーキ類、蒸しケーキ類、カステラ類、ドーナツ類、およびビスケット類から成る群から選ばれる少なくとも1種の洋菓子類である請求項1または2に記載のブレンド粉。
- 前記米粉が以下の工程(1)〜(3)を含む方法で製造される米粉である、請求項1〜3のいずれかに記載のブレンド粉。
(1)生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、
(2)分離した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、但し、この工程は、1回または2回以上行う、
(3)得られた米粉を、任意に水洗及び/又は中和した後に、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る工程 - 請求項1〜4のいずれかに記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンを用いることなく洋菓子類を製造する、洋菓子類の製造方法。
- 洋菓子類が、スポンジケーキ類、パウンドケーキ類、シフォンケーキ類、蒸しケーキ類、カステラ類、ドーナツ類、およびビスケット類から成る群から選ばれる少なくとも1種の洋菓子類である請求項5に記載の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンを用いることなく製造された洋菓子類。
- 洋菓子類が、スポンジケーキ類、パウンドケーキ類、シフォンケーキ類、蒸しケーキ類、カステラ類、ドーナツ類、およびビスケット類から成る群から選ばれる少なくとも1種の洋菓子類である請求項7に記載の洋菓子類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011045442A JP5782270B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 洋菓子類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011045442A JP5782270B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 洋菓子類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012179026A true JP2012179026A (ja) | 2012-09-20 |
JP5782270B2 JP5782270B2 (ja) | 2015-09-24 |
Family
ID=47010864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011045442A Expired - Fee Related JP5782270B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 洋菓子類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5782270B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179024A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | National Agriculture & Food Research Organization | パン類及びアルカリ麺類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた米粉食品及びその製造方法 |
JP2018121554A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 日清フーズ株式会社 | 焼き菓子用ミックス |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6434233A (en) * | 1987-07-30 | 1989-02-03 | Nissin Food Products Ltd | Cake mix and production of cake |
JP2009213379A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Kaneka Corp | 低蛋白菓子及びその製造方法 |
JP2010057438A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Nihon Cornstarch Corp | ライススターチの製造方法 |
-
2011
- 2011-03-02 JP JP2011045442A patent/JP5782270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6434233A (en) * | 1987-07-30 | 1989-02-03 | Nissin Food Products Ltd | Cake mix and production of cake |
JP2009213379A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Kaneka Corp | 低蛋白菓子及びその製造方法 |
JP2010057438A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Nihon Cornstarch Corp | ライススターチの製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6014047789; 不破英次, 外3名編: 澱粉科学の事典 , 2003, p.371-374, 朝倉書店 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179024A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | National Agriculture & Food Research Organization | パン類及びアルカリ麺類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた米粉食品及びその製造方法 |
JP2018121554A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 日清フーズ株式会社 | 焼き菓子用ミックス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5782270B2 (ja) | 2015-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2006232333B2 (en) | Food product | |
JP7000629B2 (ja) | 小麦ふすま組成物及びその製造方法 | |
JP5228060B2 (ja) | 米粉を使用した韓国式パンケーキの粉末調合物 | |
KR20160129001A (ko) | 베이커리 제품 및 그 제조 방법 | |
KR101720057B1 (ko) | 천연발효종을 이용한 단과자빵의 제조방법 | |
JP2010187663A (ja) | 米を原料とする食材並びにこれを用いた加工食品並びにそれらの製造法 | |
KR101091832B1 (ko) | 쌀가루를 함유한 호두과자 제조방법 | |
WO2021095827A1 (ja) | 粉砕熱処理小麦粉の製造方法、粉砕熱処理小麦粉並びにベーカリー食品用ミックス及びその製造方法 | |
JP5226500B2 (ja) | 米粉パン | |
KR101845048B1 (ko) | 글루텐 프리 쌀빵 및 이의 제조 방법 | |
JP4440496B2 (ja) | 小麦粉製品用素材 | |
JP4548672B2 (ja) | 全粒穀粉の製造方法 | |
JP5782270B2 (ja) | 洋菓子類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 | |
JP5850610B2 (ja) | パン類、麺類、菓子類向けブレンド用米粉 | |
JP2012179024A (ja) | パン類及びアルカリ麺類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた米粉食品及びその製造方法 | |
JP6891137B2 (ja) | 焼き菓子用ミックス | |
JP2021073872A (ja) | 米パンの製造方法 | |
JP6749753B2 (ja) | 穀物外皮加工品、穀物外皮加工品の製造方法、ベーカリー製品の製造方法、ベーカリー製品及びベーカリー製品用ミックス粉 | |
CN117136011A (zh) | α化谷粉的制造方法 | |
JP6873746B2 (ja) | ベーカリー製品用穀粉組成物及びベーカリー製品の製造方法 | |
JP2012183007A (ja) | 洋菓子類製造用米粉とグルテンのブレンド粉とそれを用いた洋菓子類 | |
JP5290140B2 (ja) | パン類の製造方法 | |
JP2012179025A (ja) | 米粉含有パン類製造用ブレンド粉とそれを用いた米粉パン類 | |
JP7474606B2 (ja) | 小麦ふすま含有パン用の生地改良剤及びパン生地並びにパンの製造方法 | |
CN118159143A (zh) | 谷粉组合物和面团食品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131028 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20131028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141111 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150717 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5782270 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |