JP2012177409A - 分割軌道輪の製造方法 - Google Patents

分割軌道輪の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012177409A
JP2012177409A JP2011040051A JP2011040051A JP2012177409A JP 2012177409 A JP2012177409 A JP 2012177409A JP 2011040051 A JP2011040051 A JP 2011040051A JP 2011040051 A JP2011040051 A JP 2011040051A JP 2012177409 A JP2012177409 A JP 2012177409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
inner ring
raceway
manufacturing
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011040051A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Matsui
雅人 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2011040051A priority Critical patent/JP2012177409A/ja
Priority to PCT/JP2012/054445 priority patent/WO2012115201A1/ja
Priority to US13/877,067 priority patent/US8956055B2/en
Priority to CN201280000443.XA priority patent/CN102782351B/zh
Priority to EP12749401.1A priority patent/EP2679844A4/en
Publication of JP2012177409A publication Critical patent/JP2012177409A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】様々な寸法の軌道輪を容易に分割できる分割軌道輪の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る分割軌道輪の製造方法は、環状の内輪11の内径側に略直方体形状の冶具30を挿入する工程と、冶具30の上縁部34により内輪11の内径面を担持する工程と、内輪11に垂直方向上側から圧力を加えることにより内輪11を円周方向に分割する工程と、を有する。内輪11の内径面を担持する冶具30の上縁部34には、円弧部35が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、分割軌道輪の製造方法に関する。
図1に示されるような鉄鋼用の圧延ロール1は、その軸方向端部2でサポート軸受3により支持されると共に、軸方向内側の小径部4において二つ割り軸受10により支持される。小径部4の軸方向両側には大径部5が位置しているため、二つ割り軸受10を取り付ける際には、内輪を円周方向で少なくとも二つに分割した分割部のそれぞれを、小径部4の外径側からそれぞれ取り付けた後、分割部同士をボルト等により結合する必要がある。
このように円周方向に二つに分割された軌道輪を得るため、従来、台に固定された軌道輪の内径側に専用の冶具を挿入し、この冶具によって軌道輪を楕円状に押し広げた後に外径側から圧力を加えることにより、軌道輪の分割を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−72220号公報
しかしながら、従来の方法では、分割する軌道輪の寸法毎に専用の冶具が必要であり、また専用の台も必要である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、様々な寸法の軌道輪を容易に分割できる分割軌道輪の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 環状の軌道輪の内径側に略多角柱形状の冶具を挿入する工程と、
前記冶具の上縁部により前記軌道輪の内径面を担持する工程と、
前記軌道輪に垂直方向上側から圧力を加えることにより前記軌道輪を円周方向に分割する工程と、を有する分割軌道輪の製造方法であって、
前記軌道輪の内径面を担持する前記冶具の前記上縁部に円弧部が形成されていることを特徴とする分割軌道輪の製造方法。
(2) 前記冶具が、使用時に上側に位置する頂面を有し、
前記冶具の前記頂面および前記上縁部の硬度が、前記軌道輪の内径面の硬度より低いことを特徴とする上記(1)に記載の分割軌道輪の製造方法。
(3) 前記冶具が、前記軌道輪を形成する材料よりもヤング率の小さい材料により形成されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の分割軌道輪の製造方法。
(4) 前記冶具が、鋳鉄、銅系金属、およびアルミニウムから選択された材料により形成されることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の分割軌道輪の製造方法。
(5) 前記冶具が、使用時に下側に位置する底面を有し、
前記冶具の前記底面の硬度が、前記冶具の前記頂面および前記上縁部の硬度より高いことを特徴とする上記(2)〜(4)のいずれかに記載の分割軌道輪の製造方法。
本発明の分割軌道輪の製造方法によれば、様々な寸法の軌道輪を容易に分割することができる。
鉄鋼用の圧延ロールの一例を示す概略図である。 本実施形態の分割軌道輪の製造方法を示す概略斜視図である。 図2の正面図である。 内輪の平面図である。 第1変形例に係る冶具を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図である。 第2変形例に係る冶具を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図である。 第3変形例に係る冶具の斜視図である。
以下、本発明に係る分割軌道輪の製造方法の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図2、図3に示されるように、本実施形態に係る分割軌道輪の製造方法においては、底面31、頂面32、および側面33,33を備える略直方体形状の冶具30が、円筒状の内輪11の内径側に挿入される。冶具30の底面31は柱37,37により軸方向両端で支持される。柱37,37の高さは、内輪11が冶具30により吊持されるような寸法であれば任意の寸法でよい。
図4に示されるように、内輪11は、環状の胴部12と、胴部12の軸方向両側に配置された環状の鍔部13,13と、内輪11の軸方向両端に配置された端部14,14と、を備える。胴部12の外径面は、不図示の転動体の軌道面となる。内輪11を割りやすくするために、端部14には軸方向に延びるスリット17が設けられている。スリット17,17は、軸方向両側で直線上に位置するよう設けられている。また、これらスリット17,17が設けられた位置から円周方向に180°回転させた位置においても、スリット17’、17’が端部14に設けられている。
内輪11は、軸受鋼に焼入れ・焼き戻しが施された材料、または軸受鋼や浸炭鋼に、浸炭処理または浸炭窒化処理が施された後、焼入れ・焼き戻しが施された材料により形成される。内輪11の内径面の硬度(ロックウェル硬さ)は、例えばHRC50以上であることが好ましい。
図2、3に戻って、内輪11を割る際には、内輪11の鍔部13および胴部12の上に、直方体のブロック38をスリット17に隣接させた状態で置き、押圧装置39によりブロック38の垂直方向上側から内輪11に圧力を加える。加えられる圧力が増加するにつれて、スリット17から亀裂が軸方向に進行する。内輪11がスリット17から軸方向に、スリット17まで割れた後、内輪11を円周方向に180°回転させて、押圧装置39によりスリット17’側から再度内輪11に圧力を加えることにより、内輪11を完全に二つに分割することができる。
内輪11を割る際、内輪11は、スリット17,17が垂直方向上側に位置するように、内径側に挿入された冶具30によって吊持される。内輪11が冶具30によって吊持されるとき、内輪11の内径面は、冶具30の頂面32の上縁部34,34と接触している。
ここで、押圧装置39により加えられる圧力が増大し、冶具30の上縁部34と内輪11の内径面との間の接触圧力が過大になると、冶具30の上縁部34により、内輪11の内径面に傷をつけてしまうおそれがある。そこで、本実施形態においては、冶具30の上縁部34,34に、軸方向にわたって延びる円弧部35,35が形成されている。円弧部35,35の曲率半径は一定である必要はなく、冶具30の頂面32との境界をなだらかに接続するように形成されている。これにより、押圧装置39により内輪11に圧力がかけられたときに、内輪11の内径面と接触する面積を大きくして、内輪11の内径面にかかる力を緩和することができる。
冶具30は略直方体形状であり、任意の寸法を有する柱37,37に載置されると共に内輪11を吊持するのみであるので、様々な寸法の内輪11に適用することが可能である。円弧部35,35の曲率半径は、冶具30によって分割される内輪11のうち、最も小さい内輪の内径よりも僅かに小さいことが好ましい。これにより、様々な寸法の内輪を割る際に、冶具30を使用することができる。
また、冶具30は、内輪11を形成する上記材料よりもヤング率の小さい材料、例えば、鋳鉄、銅系金属、アルミニウムなどから形成される。このため、押圧装置39により加えられる圧力が大きくなり、円弧部35と内輪11の内径面との間の接触圧力が大きくなった場合でも、冶具30が内輪11の内径面よりも先に変形する。これにより、内輪11の内径面に傷がつくことや、内輪11が変形して内径面の真円度が悪化することを防止することができる。
また、冶具30の底面31は、表面処理や焼入れ等が施されることによって、硬度が向上されている。内輪11を割る際に圧力が加えられると、冶具30が変形して底面31に引張り応力が発生することがあるが、本実施形態では、冶具30の底面31に表面処理や焼入れ等が施されることによって硬度が向上しているため、冶具30の破損を防止することができる。一方、内輪11の内径面と接触する冶具30の頂面32や上縁部34には焼入れ等が施されずに硬度が向上していないため、冶具30が内輪11の内径面よりも先に変形する。これにより、内輪11の内径面に傷がつくことや、内輪11が変形して内径面の真円度が悪化することを防止することができる。
このように、本実施形態の分割軌道輪の製造方法によれば、略直方体形状の冶具30を用いて内輪11が割られるため、様々な寸法の内輪11を容易に分割することが可能である。また、内輪11の内径面と接触する冶具30の上縁部34に円弧部35が形成されていることにより、内輪11の内径面に傷がつくことや、内輪11が変形して内径面の真円度が悪化することを防止することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、変更、改良等が適宜可能である。例えば、内輪11の内径側に挿入される冶具に形成される円弧部の曲率半径は一定であってもよい。例えば、図5(A)(B)に示される第1変形例の冶具40は、底面41、頂面42、側面43,43を備えると共に、上縁部44には軸方向に亘って延びる円弧部45が形成されている。図5(B)に示されるように、円弧部45は一定の曲率半径R1を有している。
また、図6(A)(B)に示される第2変形例の冶具50は、底面51、頂面52、側面53,53を備えると共に、上縁部54には軸方向に亘って延びる円弧部55が形成されている。図6(B)に示されるように、円弧部55は曲率半径R1を有すると共に、頂面52と円弧部55との間は、曲率半径R1とは異なる曲率半径R2によってなだらかに接続されている。
また、図7に示される第3変形例の冶具60は、底面61、頂面62、側面63,63を備えると共に、上縁部64の軸方向中間部には円弧部65が形成されている。円弧部65の軸方向寸法は、冶具60によって分割される内輪11のうち、最も大きい内輪の軸方向寸法よりも僅かに大きくなっている。冶具60を内輪11の内径側に挿入して円弧部65により内輪11を吊持することにより、内輪11が止まり面66によって受け止められるので、割られた後に内輪11が軸方向にずれて飛び出すことを防止でき、内輪11に傷がつくことや内輪11が変形することを防止することができる。
また、前述した実施形態では、内輪11を分割する場合を例に挙げて説明したが、外輪を分割する場合であっても、本発明にかかる分割軌道輪の製造方法を適用することができる。また、前述した実施形態では、略直方体形状の冶具を例に挙げて説明したが、冶具は任意の多角柱形状であってよく、分割される軌道輪の内径面を担持する上端部に円弧部が形成されていればよい。また、前述した実施形態では、軌道輪を二分割する場合を例に挙げて説明したが、軌道輪を三以上に分割してもよい。
本発明は、鉄鋼用圧延ロールを支持する二つ割り軸受の製造分野等において好適に利用可能である。
10 二つ割り軸受
11 内輪
30 冶具
31,41,51 底面
32,42,52 頂面
34,44,54 上縁部
35,45,55 円弧部
39 押圧装置

Claims (5)

  1. 環状の軌道輪の内径側に略多角柱形状の冶具を挿入する工程と、
    前記冶具の上縁部により前記軌道輪の内径面を担持する工程と、
    前記軌道輪に垂直方向上側から圧力を加えることにより前記軌道輪を円周方向に分割する工程と、を有する分割軌道輪の製造方法であって、
    前記軌道輪の前記内径面を担持する前記冶具の前記上縁部に円弧部が形成されていることを特徴とする分割軌道輪の製造方法。
  2. 前記冶具が、使用時に上側に位置する頂面を有し、
    前記冶具の前記頂面および前記上縁部の硬度が、前記軌道輪の内径面の硬度より低いことを特徴とする請求項1に記載の分割軌道輪の製造方法。
  3. 前記冶具が、前記軌道輪を形成する材料よりもヤング率の小さい材料により形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の分割軌道輪の製造方法。
  4. 前記冶具が、鋳鉄、銅系金属、およびアルミニウムから選択された材料により形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の分割軌道輪の製造方法。
  5. 前記冶具が、使用時に下側に位置する底面を有し、
    前記冶具の前記底面の硬度が、前記冶具の前記頂面および前記上縁部の硬度より高いことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の分割軌道輪の製造方法。
JP2011040051A 2011-02-25 2011-02-25 分割軌道輪の製造方法 Withdrawn JP2012177409A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011040051A JP2012177409A (ja) 2011-02-25 2011-02-25 分割軌道輪の製造方法
PCT/JP2012/054445 WO2012115201A1 (ja) 2011-02-25 2012-02-23 分割軌道輪およびその製造方法
US13/877,067 US8956055B2 (en) 2011-02-25 2012-02-23 Method for manufacturing split bearing ring
CN201280000443.XA CN102782351B (zh) 2011-02-25 2012-02-23 剖分轴承套圈及其制造方法
EP12749401.1A EP2679844A4 (en) 2011-02-25 2012-02-23 Split bearing ring, and manufacturing method for same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011040051A JP2012177409A (ja) 2011-02-25 2011-02-25 分割軌道輪の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012177409A true JP2012177409A (ja) 2012-09-13

Family

ID=46979377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011040051A Withdrawn JP2012177409A (ja) 2011-02-25 2011-02-25 分割軌道輪の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012177409A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130209019A1 (en) * 2011-02-25 2013-08-15 Nsk Ltd. Split bearing ring and its manufacturing method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130209019A1 (en) * 2011-02-25 2013-08-15 Nsk Ltd. Split bearing ring and its manufacturing method
US8956055B2 (en) * 2011-02-25 2015-02-17 Nsk Ltd. Method for manufacturing split bearing ring

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014029217A (ja) 分割型軸受リングの製造方法
WO2009084478A1 (ja) ころ軸受用保持器および針状ころ軸受
WO2009084362A1 (ja) ころ軸受用保持器、針状ころ軸受、およびころ軸受用保持器の製造方法
JP2012225492A (ja) ころ軸受
US9003853B2 (en) Roller hemming device
JP2012177409A (ja) 分割軌道輪の製造方法
JP6464625B2 (ja) ハブユニット製造装置
JP2009156391A (ja) ころ軸受用保持器および針状ころ軸受
JP2009156393A (ja) ころ軸受用保持器および針状ころ軸受
JP2012177427A (ja) 分割軌道輪およびその製造方法
JP5803281B2 (ja) 分割軌道輪の製造方法
WO2012115201A1 (ja) 分割軌道輪およびその製造方法
JP6160137B2 (ja) 円筒ころ軸受
JP2014055612A (ja) 樹脂保持器およびころ軸受
JP5346465B2 (ja) ころ軸受用保持器および針状ころ軸受
JP5982861B2 (ja) 分割軌道輪及び軸受の製造方法
JP6511816B2 (ja) 分割型軌道輪の製造方法
JP2006046465A (ja) 円錐ころ軸受
JP2009156389A (ja) ころ軸受用保持器および針状ころ軸受
JP5246742B2 (ja) ころ軸受用保持器および針状ころ軸受
JP2009162271A (ja) 二つ割り外輪及びその製造方法並びに二つ割り転がり軸受
WO2014002924A1 (ja) 車輪用軸受装置の製造方法及び車輪用軸受装置
JP2011149478A (ja) 車輪支持用転がり軸受装置
JP2013100886A (ja) 転がり軸受用保持器及び転がり軸受
JP6558041B2 (ja) ころ軸受用保持器、及びころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140513