JP2012176496A - 量子化装置、量子化方法及び画像形成装置 - Google Patents

量子化装置、量子化方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット方式の画像形成装置による画像形成において、画像の光沢度をより安定させる。
【解決手段】画像形成装置1の量子化装置200は、画像データを取得する取得部201と、画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する配分決定テーブルを記憶する記憶部202と、配分決定テーブルを読み出すことにより設定される合計ドット率に基づいて画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する第1の誤差拡散処理部203Aと、ドットを形成すると判断された画素位置では、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する第2の誤差拡散処理部203Bと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、量子化装置、量子化方法及び画像形成装置に関する。
記録媒体に画像を形成する画像形成装置の一形態として、インクジェット方式の画像形成装置が知られている。インクジェット方式の画像形成装置により記録媒体に形成された画像の光沢度は、画像のドット率により光沢度が顕著に変化する。
図13に、UV硬化型インクや相変化型インクのように記録媒体(例えば、用紙等)の上でインクを固化させて記録媒体に定着させるインク(以下固化インク)を用いたインクジェット方式による画像のドット率と光沢度との関係の一例をグラフで示す。
なお、ドット率は、記録媒体に形成する画像の元データである画像データを構成する複数の画素のうちドットを形成する画素の割合を示す。図13のグラフでは、画像データを構成する全ての画素についてドットを形成する場合をドット率100とし、全ての画素についてドットを形成しない場合をドット率0としている。なお、ドット率の値はパーセント([%])表記によるものである。
また、図13に示すグラフでは、光沢度の評価値として、日本工業規格(JIS)の規格番号Z8741に規定される鏡面光沢度の測定方法により求められた60度反射率の評価値を用いている。
また、図13に示すドット率と光沢度との対応関係は、印画解像度が1200×1200[DPI](Dot per Inch)、ドット径が40[μm]、記録媒体としてアート紙(王子製紙製OKトップコート(登録商標))を用いたときの、記録媒体上に形成されたドットの光沢度の一例を示す。
図13に示すように、このような固化インクを用いて記録媒体に画像を形成する場合、その画像の光沢度は、ドット率に応じて変動する。この変動量は、解像度とドット径、記録媒体の光沢(メディア光沢)、インクの光沢等、種々の条件に応じて異なるが、上記条件下においてはドット率0からドット率30付近にかけて低下し、その後ドット率の上昇に伴い、上昇する。このように変動する理由は次の通りである。固化インクを記録媒体上に配置した場合、記録媒体に浸透する前に媒体表面で固化する。このため、記録媒体上にドットに起因する凹凸が発生し、これが乱反射を起こす。ドット率が異なると乱反射の程度が異なることになり、光沢度変化を生ずることになる。(図16)この反射はドットの空間周波数に依存し、ドットの色材に関わらずドットの周波数分布によって異なることが筆者らの実験によって明らかにされた。このようなドット率の変化に伴う光沢度の顕著な変化を抑止し、画質の安定化を図るための方法として、記録媒体に形成された画像に対してさらに無色インクを付与する方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2003−191601号公報
しかしながら、従来技術は、画像の光沢度を安定させる方法としては不十分であった。
図14及至図16を用いて、従来技術による無色インクの付加例を示す。
図14に示すように、従来技術では、有色インクにより形成される画像の上に無色インクを重ね合わせて、無色インクによる光沢度の調整を行う。しかしながら、この方法では、図15に示すように、カラーインクのドット配置パターンと無色インクのドット配置パターンはそれぞれ独立にハーフトーン処理を施すことによって得られているため、カラーインクと無色インクとの重なりが発生する部分と発生しない部分との重なりムラを生ずる。さらにこの重なりムラは濃度、つまりカラーインクのドット率によって変化していく。具体的には、ドット率40%のカラーインクドットパターンと、ドット率40%の無色インクドットパターンを重ねた時、同一画素にカラーインクと無色インクが重なる画素の率は16%程度になるのに対し、ドット率10%のカラーインクドットパターンと、ドット率70%の無色インクドットパターンを重ねた時に、同一画素にカラーインクと無色インクが重なる画素の率は7%程度になる。ここからわかるように、カラーインクのドット率と無色インクのドット率の合計印字率を一定にしても、カラーインクのドット率が変化することによるカラーインクと無色インクが重なる部分のドット率は一定ではない。また、合計印字率を一定に制御した場合における、無色インクのドットパターンとカラーインクのドットパターンを重ねた時のパターンの空間周波数分布も有色インクのドット率に応じて変化する。
当該重なりムラは、図16に示すように、記録媒体上に定着して所定の厚みを持ったインクの盛り上がりの形状を不均一なものとし、当該不均一な盛り上がりが光の乱反射を生じさせる。従来技術においては、上述したようにカラーインクと無色インクとの重なりの発生/非発生の度合いは、カラーインクのドット率の変動に対して一定ではないため、無色インクを重ねたとしても依然として濃度変化に対する画像の光沢度が変動してしまうという問題点を残していた。また、透明インクのドット率とカラーインクのドット率の合計ドット率を維持していても、その比率によって重ね合わせのドットパターン、つまりその重ね合わせドットパターンの空間周波数分布が異なる。この変化もカラーインクのドット率を変化させたときの光沢度の変動に寄与する。
本発明の課題は、これらの問題点を克服するところであり、インクジェット方式の画像形成装置による画像形成において、画像のカラーインクのドット率変化、つまり、濃度変化に対して画像の光沢度の変化が小さくなるようにすることである。
請求項1に記載の発明は、記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと、前記無色インクのドットの組み合わせで前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データの量子化を行う量子化装置であって、前記画像データを取得する取得手段と、前記画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する合計記録率設定手段と、前記設定手段で設定される合計値に基づいて前記画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する第1のドット形成判断手段と、前記第1のドット形成手段でドットを形成すると判断された画素位置では、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する第2のドット形成判断手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の量子化装置であって、前記所定の値とは、前記有色インクドット率にかかわらず一定であり、前記合計記録率をを注目画素位置における発生確率で0から100%と表現した場合、前記画像データを構成する全ての画素についてドットを形成した場合の記録媒体上のドット数に対する、当該画像データに基づいて前記画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像を構成する記録媒体上のドットの数の割合と等しいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の量子化装置であって、前記有色インクノズルは2以上の自然数nの値に応じたn段階の液量に応じた視覚的影響度の異なるドットを形成し、前記第2のドット形成判断手段において、ドットを形成すると判断された画素位置において、その画素に発生すべき有色インク、無色インクを含めたドットの中から最も視覚的影響度の高いドットから順番に、ドットを形成すると判断された画素位置でのドット形成判断を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の量子化装置であって、前記第1のドット形成判断手段は、前記合計値と、処理対象となる画素の周辺画素であって既に前記第1の決定処理を施された画素の処理結果に基づく第1の周辺誤差とを足し合わせた第1の合算値を算出する第1の合算手段を有し、前記第1の合算値と第1の閾値との比較結果に基づいてドットを形成するか否かを決定するものであり、前記第1のドット形成判断手段によるドットを形成するか否かの決定結果に応じた結果値を算出する第1の算出手段と、前記第1の合算値及び前記結果値に基づいて、処理対象となる画素の周辺画素であって未だ前記第1の決定処理を施されていない画素に対する前記第1の決定処理に用いる前記第1の周辺誤差を算出する第1の周辺誤差算出手段と、を備え、前記第2のドット形成判断手段は、前記有色インクのドットの割合に基づく所定値と、処理対象となる画素の周辺画素であって既に前記第2の決定処理を施された画素の処理結果に基づく第2の周辺誤差とを足し合わせた第2の合算値を算出する第2の合算手段を有し、前記第2の合算値と第2の閾値との比較結果に基づいて、形成するドットが有色インクか無色インクか、及び前記有色インクのドットを形成する場合のインクの液量を決定するものであり、前記有色インクのドットの割合に基づく所定値と、前記第2のドット形成判断手段によるドットが有色インクか無色インクか及び前記有色インクのドットを形成する場合のインクの液量の決定結果とに応じた評価値を算出する第2の算出手段と、前記第2の合算値及び前記評価値に基づいて、処理対象となる画素の周辺画素であって未だ前記第2の決定処理を施されていない画素に対する前記第2の決定処理に用いる前記第2の周辺誤差を算出する第2の周辺誤差算出手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の量子化装置であって、前記有色インクの色の種類には黒色が含まれ、前記量子化手段は、黒色の有色インクのドットにより形成される画像が文字画像でない場合に、透明インクのドットを非形成とすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと、前記無色インクのドットの組み合わせで前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データの量子化を行う量子化方法であって、前記画像データを取得する工程と、前記画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する工程と、設定された合計値に基づいて前記画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する工程と、ドットを形成すると判断された画素位置で、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する工程と、を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットを記録媒体に形成可能な有色インクヘッドと、前記無色インクのドットを記録媒体に形成可能な無色インクヘッドとを備え、前記有色インクヘッドからの有色インクのドット及び前記無色インクヘッドからの色インクのドットの組み合わせで記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データを取得する取得手段と、前記画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する合計記録率設定手段と、前記設定手段で設定される合計値に基づいて前記画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する第1のドット形成判断手段と、前記第1のドット形成手段でドットを形成すると判断された画素位置では、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する第2のドット形成判断手段と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと、前記無色インクのドットの組み合わせで前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データの量子化を行う量子化方法であって、この量子化方法で得られる一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットパターンと前記無色インクのドットパターンを重ね合わせた重ね合わせドットパターンを2値化してフーリエ変換することで得られる空間周波数分布は、前記一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと前記無色インクのドットの割合にかかわらず同一であることを特徴とする。
本発明によれば、インクジェット方式の画像形成装置による画像形成において、画像の光沢度をより安定させることができる。
本発明の一実施形態による量子化装置を備える画像形成装置の主要構成を示すブロック図である。 量子化装置の構成の一例を示すブロック図である。 配分決定テーブルの内容の一例をグラフで示す図である。 誤差拡散処理における注目画素とその周辺画素との対応関係の一例を示す図である。 第1の誤差拡散処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の誤差拡散処理の流れの一例を示すフローチャートである。 配分決定テーブルの合計ドット率が80であり、1[dpd]の有色インクのドット率が30、無色インクのドット率が50である場合のハーフトーン処理を施された画像の一例を示す図である。 配分決定テーブルの合計ドット率が80である場合であり、1[dpd]の有色インクのドット率が70、2[dpd]の有色インクのドット率が10である場合のハーフトーン処理を施された画像の一例を示す図である。 同一の合計ドット率を有する異なる2つの画像と、各々の周波数分布を例示する図である。 図10に、図9に示す2つの画像の空間周波数とRAPSDとの関係をグラフで示す図である。 本実施形態の画像形成装置による、画像形成前の画像データに対する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ハーフトーン処理の流れの一例を示すフローチャートである。 インクジェット方式による画像のドット率と光沢度との関係の一例を示すグラフである。 従来技術による無色インクの付加例を示す図である。 従来技術による無色インクの付加によって重なりを生じた画素の分布例を示す図である。 従来技術による無色インクの付加によって重なりを生じた記録媒体上に定着するインクの盛り上がりの形状を例示する図である。
以下、図を参照して本発明の実施の形態の例を詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施形態による量子化装置200を備える画像形成装置1の主要構成を示す。
画像形成装置1は、画像形成部10、インタフェース20、制御部30、表示入力部40、画像処理部50、量子化装置200等を備え、これらの各構成はバス2により接続される。
画像形成部10は、複数のノズルを有するヘッド部11、ヘッド部11を駆動させる駆動部12、複数のノズルから吐出されるインクを備蓄するインクカートリッジ13、記録媒体を搬送する搬送部14等を備える。
図示しないが、画像形成装置1は複数の色のインクを用いて画像形成を行うことができるインクジェットプリンタであり、画像形成部10は複数の色の各々について異なる記録ヘッドを備えたヘッド部11、駆動部12、インクカートリッジ13等を備える。当該複数の色には、少なくとも一種類以上の色に対応する有色インクと、無色インクが含まれる。そして、画像形成装置1は、有色インクのドット及び無色インクのドットの組み合わせで記録媒体に画像を形成する。
インタフェース20は、外部の機器との間でデータ伝送を行う。インタフェース20は、例えばネットワークインターフェースカード(Network Interface Card、NIC)等の通信装置を有し、回線を通じて外部の機器とデータ伝送を行う。インタフェース20によるデータ伝送は、有線/無線を問わず、またそのプロトコルやその他の接続形式に関する条件(例えば規格等)を問わない。
制御部30は、図示しないCPU,RAM,ROM等を備え、画像形成装置1の動作制御を行う。ROMは、CPUによって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。RAMは、CPUの処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。CPUは、ROM内に記憶されたプログラムと協働し、RAMに展開されたプログラムやデータ等に従って画像形成装置1の動作制御を行う。
表示入力部40は、画像形成装置1の動作に係る表示を行う機能を有する表示装置であると共に、画像形成装置1に対して、画像形成及び量子化装置200の量子化に係る各種の入力を行うための入力装置としても機能する。表示入力部40は、例えばタッチパネル方式の表示入力装置や各種のボタン、キー等を有する。
画像処理部50は、記録媒体に形成する画像の元データとなる画像データに対して画像処理を行う。画像処理部50により行われる画像処理として、RGBの画像データをCMY又はCMYKの画像データに変換する色変換処理や、ベクターデータの画像データをラスタデータ化するラスタライズ処理等がある。色変換処理、ラスタライズ処理等、画像処理部50により行われる画像処理は既知の画像処理と同様であるので説明を省略する。
画像処理部50により画像処理を施された画像データは、量子化装置200へ入力される。
量子化装置200は、画像処理部50により画像処理を施された画像データの量子化を行う。
図2に、量子化装置200の構成の一例を示す。
量子化装置200は、取得部201、記憶部202、量子化処理部203及び出力部204を備える。
取得部201は、量子化処理を施す対象となる画像データ即ち画像処理部50により画像処理を施された画像データを取得して量子化処理部203へ入力する。
ここで、取得部201は、画像データを取得する取得手段として機能する。
記憶部202は、配分決定テーブルを記憶する記憶装置であり、例えばフラッシュメモリやハードディスクドライブ等の記憶装置又はこれらの記憶装置の組み合わせにより構成される。
配分決定テーブルは、記録媒体に形成する画像の元データとなる画像データの階調値(以下、「入力階調値」と記載)と、画像形成に用いるインクの種類及びドットの大きさとの対応関係を示すデータである。
図3に、配分決定テーブルの内容の一例をグラフで示す。
配分決定テーブルは、例えば図3に示すように、入力階調値に応じた、無色インクのドット率、1[dpd]の有色インクのドット率及び2[dpd]の有色インクのドット率との対応関係を示し、入力階調値の大小に関らず、無色インク及び有色インクのドット率の合計値(合計ドット率)が所定の値となるように設定されている。
図3に示す例は、合計ドット率が80となるよう予め設定された配分決定テーブルであるが、合計ドット率は任意に設定することができる。記憶部202は合計ドット率の異なる複数の配分決定テーブルを記憶することができ、量子化装置200は任意の合計ドット率に応じた配分決定テーブルを記憶、利用することができる。
なお、本実施形態の合計ドット率の値は、ドット率と同様にパーセント([%])表記によるものであり、合計ドット率は100未満(ドットの割合として1未満)の値を取る。
なお、本実施形態において、印刷解像度は1200×1200[DPI]とした。また、1[dpd]のインクのドットとは、2ピコリットル([pl])のインクにより形成されるドットをさす。また、2[dpd]のインクのドットとは、4ピコリットル([pl])のインクにより形成されるドットをさす。1[dpd]のインクのドットの径は35[μm]、2[dpd]のインクのドットの径は42[μm]を想定している。また、図3に示す配分決定テーブルの無色インクは1[dpd]である。
また、本実施形態の画像形成部10のノズルで2[dpd]のインクを吐出する場合、ノズルは1[dpd]のインクを2回連続して吐出するか、もしくは1[dpd]のインクの2回相当量を1回で吐出する。
なお、一の配分決定テーブルが示す1[dpd]のインク及び2[dpd]のインクは同色のインクであり、配分テーブルは有色インクのうち同一色相を表現する色の有色インクそれぞれのドット率とその色相に対応する無色インクのドット率との合計ドット率に係る割合の対応関係を示す。
また、画像データを構成する画素は、それぞれドットの配置が可能な画素に対応し、ドット率は、画像データを構成する画素それぞれに対して、形成されるドットの数の発生確率である。したがって、合計ドット率は、画像データを構成する画素それぞれに対して、同一色相内の有色インクのそれぞれのドットと、その色相に対応する無色インクのドットのいずれかが発生する確率と等しい。
量子化処理部203は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成され、取得部201から入力された画像データと、記憶部202に記憶された配分決定テーブルとに基づいて、画像データの量子化(ハーフトーン処理)を行う。以下、一色の有色インクと無色インクとを用いた画像形成におけるハーフトーン処理について説明する。
なお、ハーフトーン処理とは、記録媒体に形成する画像の元データとなる画像データの多値画像に基づいて、それより少ない所定の階調値の画像を生成する処理であり、本実施形態ではハーフトーン処理として多値画像を4値化する処理を行う。本実施形態のハーフトーン処理後の画像データの各画素の画素値は、0、1、2、3のいずれかの値をとることとなる。
図2に示すように、量子化処理部203は、第1の誤差拡散処理部203Aと、第2の誤差拡散処理部203Bとを備える。
第1の誤差拡散処理部203Aは、第1の誤差拡散処理を行い、第2の誤差拡散処理部203Bは、第2の誤差拡散処理を行う。ハーフトーン処理は、第1の誤差拡散処理及び第2の誤差拡散処理の完了を以って完了する。
なお、第1の誤差拡散処理及び第2の誤差拡散処理は共に、処理済みの画素の処理結果に応じた補正値(周辺誤差)を、処理済みの画素の周辺に位置する画素に対して拡散させる処理を行う誤差拡散処理に基づくものである。以下、一の注目画素(x,y)の周辺に位置する画素を単に「周辺画素」と記載する。
図4に、誤差拡散処理における注目画素とその周辺画素との対応関係の一例を示す。
誤差拡散処理は、画像データを構成する複数の画素のうち画像の四隅に位置する画素のうちの一つである所定の処理開始画素(例えば図4に示す画素P0)から処理を開始し、処理開始画素に対して所定の一方向(例えばX方向)に沿って並ぶ画素の処理を順次行い、当該所定の一方向に沿った全ての画素について処理を完了すると、処理開始画素に対して所定の一方向と直交する他方向(例えばY方向)に隣接する画素を新たな処理開始画素として処理を繰り返す。図4に示す例の場合、誤差拡散処理は、画素P0から開始され、その後画素P1、P2、…P24の順番で行われる。
図4に示す例において、画像データに含まれる複数の画素のうち処理対象とする画素(注目画素)が画素P12である場合、周辺画素のうち処理済みの画素(例えば画素P6、P7、P8及びP11又は画素P0〜P11等)に基づく周辺誤差が補正値として与えられ、P12の処理結果に基づく周辺誤差が、周辺画素のうち未処理の画素(例えば画素P13、P16、P17、P18又は画素P13〜P24等)に対して与えられる。注目画素に対してどの範囲までを周辺画素とするかは任意に決定することができる。
以下、第1の誤差拡散処理について説明する。
図5は、第1の誤差拡散処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートは、一の注目画素(x,y)に対する第1の誤差拡散処理の流れを示すものであり、画像処理部50により画像処理を施された画像データの全ての画素について、第1の誤差拡散処理が行われる。
取得部201を介し、量子化処理部203が画像処理部50により画像処理を施された画像データの入力を受けると、第1の誤差拡散処理部203Aは、配分決定テーブルを読み出し、配分決定テーブルの合計ドット率から合計ドット率相当値Tを取得する(ステップS1)。ドット率相当値とは図3記載のテーブルにおいてドット率(%)を8[bit]データに変換した値で、ドット率0のときのドット率相当値は0、ドット率100のときのドット率相当値は255となる。本実施形態では、合計ドット率はパーセント(%)表記に基づく値であるが、量子化処理に含まれる各種の処理(例えば、第1の誤差拡散処理及び第2の誤差拡散処理)において整合性が取れればよく(例えば、ドット率相当値への変換等)、これに限られるものではない。
次に、第1の誤差拡散処理部203Aは、合計ドット率相当値と、注目画素の周辺画素であって処理済みの画素から得られた周辺誤差(周辺誤差A1)とを足し合わせた値(合算値TOTAL)を求める(ステップS2)。
ここで、合算値TOTALは、合計ドット率相当値と、処理対象となる画素の周辺画素であって既に第1の決定処理を施された画素の処理結果に基づく第1の周辺誤差(周辺誤差A1)とを足し合わせた第1の合算値として機能する。
なお、周辺誤差A1は、第1の誤差拡散処理を最初に施される画素については存在せず、2番目以降の画素を注目画素とした場合に加算される。
次に、第1の誤差拡散処理部203Aは、合算値TOTALが所定の値(例えば、128)を下回るか否か判定する(ステップS3)。合算値TOTALが128を下回る場合(ステップS3:YES)、第1の誤差拡散処理部203Aは、フラグ値FLAGの値及び結果値Qの値を共に0とする(ステップS4)。一方、合算値TOTALが128以上である場合(ステップS3:NO)、第1の誤差拡散処理部203Aは、フラグ値FLAGの値を1とし、結果値Qの値を255とする(ステップS5)。なお、フラグ値FLAGは、ドットの形成/非形成を示す値であり、フラグ値FLAGの値が1である画素にはドットが形成され、フラグ値FLAGの値が0である画素にはドットが形成されない。また、フラグ値FLAGは、第2の誤差拡散処理で用いられる。、結果値Qは、後述するステップS6のERR1の値の決定に用いられる。
次に、第1の誤差拡散処理部203Aは、注目画素の周辺画素であって未処理の画素に対する周辺誤差(周辺誤差A2)の値ERR1を算出する処理を行う。具体的には、第1の誤差拡散処理部203Aは、合算値TOTALからステップS4又はステップS5で算出した結果値Qを差し引いた値をERR1の値とする(ステップS6)。
その後、第1の誤差拡散処理部203Aは、注目画素の周辺画素であって未処理の画素に対してERR1の値を周辺誤差として拡散させ(ステップS7)、一の注目画素(x,y)に対する第1の誤差拡散処理を終了する。
次に、第2の誤差拡散処理について説明する。
図6は、第2の誤差拡散処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、一の注目画素(x,y)に対する第2の誤差拡散処理の流れを示すものであり、画像処理部50により画像処理を施された画像データの全ての画素について、第2の誤差拡散処理が行われる。また、第2の誤差拡散処理は、第1の誤差拡散処理が行われた後に行われる。
第2の誤差拡散処理部203Bは、注目画素(x,y)について、第1の誤差拡散処理のステップS4又はステップS5の処理により得られたフラグ値FLAGが0でないか否か判定する(ステップS11)。
フラグ値FLAGが0でない場合(ステップS11:YES)、第2の誤差拡散処理部203Bは、2[dpd]の有色インクのドット率相当値Wが0より大きいか否か判定する(ステップS12)。
ステップS12において、2[dpd]の有色インクのドット率相当値Wが、0よりも大きい場合(ステップS12:YES)、第2の誤差拡散処理部203Bは、以後の処理に用いる判定値Drrの値として、2[dpd]の有色インクのドット率相当値Wを合計ドット率相当値Tで除算し255をかけた値と、注目画素の周辺画素であって処理済みの画素から得られた周辺誤差(周辺誤差B1)とを足し合わせた値を求める(ステップS13)。ここで2[dpd]の有色インクのドット率相当値Wを合計ドット率相当値Tで除算する意図は、選択された画素、つまりFLAG!=0である画素の位置に注目してのドット記録率を求めるところにある。たとえば、入力階調値が128のとき、合計記録率相当値が205(ドット率80%)、1[dpd]有色インクのドット率相当値がV=128(ドット率50%)である。この場合、上述した演算をさせるとV×255/T=159(約62%)となる。言い換えると、すべての画素を対象としたときの1[dpd]のドット率は約50%だとすると、FLAG!=0の画素を対象としたときの1[dpd]のドット率は約62%である。このようにドットを形成すると判断された画素(FLAG!=0)に対するドット率に変換することで、1[dpd]と2[dpd]のドット種類が切り替わるあたりの階調値(入力値=205あたり)で誤差バッファの誤差をほぼ0とすることができ、不必要なドットの発生、ドット遅延等を抑制することができる。
なお、周辺誤差B1は、第2の誤差拡散処理を最初に施される画素については存在せず、2番目以降の画素を注目画素とした場合に加算される。
ステップS13の処理後、第2の誤差拡散処理部203Bは、判定値Drrが128以上であるか否か判定する(ステップS14)。判定値Drrが128以上である場合(ステップS14:YES)、第2の誤差拡散処理部203Bは、注目画素(x,y)の画素値の出力値(Output(x,y))を2とし、評価値Rの値を255とする(ステップS15)。一方、判定値Drrが128未満である場合(ステップS14:NO)、第2の誤差拡散処理部203Bは、Output(x,y)を1とし、評価値Rの値を0とする(ステップS16)。
一方、ステップS12において、2[dpd]の有色インクのドット率相当値Wが、0以下である場合(ステップS12:NO)、第2の誤差拡散処理部203Bは、判定値Drrの値として、1[dpd]の有色インクのドット率相当値Vを合計ドット率相当値Tで除算し255をかけた値と、周辺誤差B1とを足し合わせた値を求める(ステップS17)。ここにおける演算の意図もステップS13と同様である。
ステップS17の処理後、第2の誤差拡散処理部203Bは、判定値Drrが128以上であるか否か判定する(ステップS18)。判定値Drrが128以上である場合(ステップS18:YES)、第2の誤差拡散処理部203Bは、注目画素(x,y)の画素値の出力値(Output(x,y))を1とし、評価値Rの値を255とする(ステップS19)。一方、判定値Drrが128未満である場合(ステップS18:NO)、第2の誤差拡散処理部203Bは、Output(x,y)を3とし、評価値Rの値を0とする(ステップS20)。
ここで、判定値Drrは、1[dpd]、2[dpd]の有色インクのドット率相当値V、Wと、処理対象となる画素の周辺画素であって既に第2の誤差拡散処理を施された画素の処理結果に基づく第2の周辺誤差(周辺誤差B1)とを足し合わせた第2の合算値として機能する。
また、評価値Rの値は、第2の合算値であるDrrと、前記第2の決定手段によるドットの有色/無色及び前記有色インクのドットを形成する場合のインクの液量の決定結果(Output(x,y)の値)とに応じた評価値として機能する。
また、ステップS11において、フラグ値FLAGが0である場合(ステップS11:NO)、判定値Drrの値として0を設定し(ステップS21)、Output(x,y)を0とし、評価値Rの値を0とする(ステップS22)。
ステップS15、S16、S19、S20、S22のいずれかの処理後、第2の誤差拡散処理部203Bは、注目画素の周辺画素であって未処理の画素に対する周辺誤差(周辺誤差B2)の値ERR2を算出する処理を行う。具体的には、第2の誤差拡散処理部203Bは、判定値DrrからステップS15、S16、S19、S20、S22のいずれかの処理で算出した評価値Rを差し引いた値をERR2の値とする(ステップS23)。
その後、第2の誤差拡散処理部203Bは、注目画素の周辺画素であって未処理の画素に対してERR2の値を周辺誤差として拡散させ(ステップS24)、一の注目画素(x,y)に対する第2の誤差拡散処理を終了する。
第2の誤差拡散処理により決定されるOutput(x,y)の値は、注目画素(x,y)のドットの形成/非形成ならびにドット形成時に打たれるインクの種類及び濃淡を示す。Output(x,y)が0の場合、いかなるドットも形成されず、Output(x,y)が1の場合、1[dpd]の有色ドットが形成され、Output(x,y)が2の場合、2[dpd]のドットが形成され、Output(x,y)が3の場合、無色ドットが形成される。
ここで、フラグ値FLAGが0の場合、第2の誤差拡散の結果に依らず、Output(x,y)は0となる。よって、FLAG値を決定する第1の誤差拡散処理によって、注目画素(x,y)のドットの形成/非形成が決定される。そして、第2の誤差拡散処理により、注目画素(x,y)のドットを構成するインクの種類及び濃淡(dpdの値)が決定される。
このように、本実施形態のハーフトーン処理は、合計ドット率が100%以下に設定されるため、画像データの各画素に対して1[dpd]の有色インクのドット、2[dpd]の有色インクのドット又は無色インクのドットのいずれかを配置することを決定するため、有色インクのドットと無色インクのドットは同一画素内では重なりを生じない。
つまり、量子化処理部203は、ハーフトーン処理により、1[dpd]、2[dpd]の有色インクのドット率と、無色インクのドット率との合計値が、配分決定テーブルにより決定された合計ドット率となるようにドットの形成/非形成及び形成するドットの有色/無色を決定する。
出力部204は、量子化処理部203によりハーフトーン処理を施された画像データを出力する。
制御部30は、画像形成部10に、量子化装置200によりハーフトーン処理を施された画像データに基づく画像形成を行わせる。
図7、図8に、本実施形態のハーフトーン処理を施された画像の一例を示す。図7の画像は、配分決定テーブルの合計ドット率が80(%)である場合であって、1[dpd]の有色インクのドット率が30(%)、無色インクのドット率が50(%)である場合の例示である。図8の画像は、配分決定テーブルの合計ドット率が80(%)である場合であって、1[dpd]の有色インクのドット率が70(%)、2[dpd]の有色インクのドット率が10(%)である場合の例示である。図7の入力階調値は77、図8の入力階調値は230である。
図7、図8に示すように、有色インクのドットと無色インクのドットは重なりを生じない。
また、図3、図8から分るように、2[dpd]の有色インクのドットが形成される入力階調値の場合には、無色インクのドットは形成されないが、図3、図7、図8に示すように、入力階調値に関らず、合計ドット率即ち記録媒体に形成されるカラーインクと無色インクを足し合わせたドットの割合は常に一定である。このため、合計ドット率に基づいて処理を行う前記第1の誤差拡散処理部を経て得られるドットパターンは、カラーインクのドット率にかかわらずほぼ一様となる。このため、ドットパターンに起因する光の反射率はほぼ一定となり、入力階調値に関らず出力画像の光沢度がほぼ一定となる。また、本実施例のように合計ドット率を100%以下とすることで有色インクのドットと無色インクのドットが同一画素内では重なりを生じないので、記録媒体上のドットの形状も安定してほぼ一定となり、画像の光沢にムラを生じさせず、光沢を均一とすることができる。
ここでカラーインク、無色インクを含めたドット位置パターンが位置にかかわらずほぼ一様な状況は、言い換えれば、カラーインク、無色インクを含めたドット位置パターンを印字領域内の任意に選んだ2領域のドットパターンにおいて、それぞれに2次元フーリエ変換を施した場合の2次元空間周波数分布が2つ空間周波数分布の間でほぼ同一であることを意味する。
図9に、第1の誤差拡散手段で得られたいずれのドットを形成するか否かのドットパターンにおいて、2つの異なる位置から切り出した2つのドット画像と、各々の周波数分布を例示する。なお、図9に示す2つの画像は双方ともドット率40(%)の画像である。
図10に、図9に示す2つの画像の空間周波数とRAPSD(ラジアル平均パワースペクトル密度、Radial Averaged Power Spectrum Density)との関係をグラフで示す。
図9、図10に例示するように、誤差拡散パターンから切り出した合計ドット率が同一である2の画像は、空間周波数とRAPSDとの関係についてほぼ同一の特徴を示しているが完全一致はしていない。これに対し光沢度の測定ではほぼ同等の光沢度を示すことがわかっている。ここで、同じドット率であっても、光沢度はそのドットの空間分布、つまり空間周波数の分布によって異なるのだが、上述したように誤差拡散のパターン間比較の誤差程度の周波数空間のズレ程度であればその光沢度はほぼ変わらないことが確認できている。つまり、本実施例の定義において、誤差拡散パターンの中での誤差(図9、図10に示す程度の空間周波数の誤差)であれば、空間周波数分布が同一とみなすことができる。
図11に、本実施形態の画像形成装置1による、画像形成前の画像データに対する処理の流れを例示する。
表示入力部40を介して合計ドット率の指定が行われると(ステップS31)、画像処理部50が色変換処理(ステップS32)、ラスタライズ処理(ステップS33)を順次行う。そして、量子化装置200が、ラスタライズ処理後の画像データに対してハーフトーン処理を行う(ステップS34)。
図12に、ハーフトーン処理の流れを例示する。
量子化処理部203は、画像データの所定の二方向(例えばX方向及びY方向)に沿った画素数(Xmax、Ymax)を取得する(ステップS41)また、量子化処理部203は、注目画素(x,y)の初期値を(0,0)とする(ステップ42)。
次に、量子化処理部203は、yがYmaxより小さいか判定する(ステップS43)。yがYmaxより小さい場合(ステップS43:YES)、量子化処理部203は、xがXmaxをより小さいか判定する(ステップS44)。xがXmaxより小さい場合(ステップS44:YES)、第1の誤差拡散処理部203Aが、注目画素(x,y)に対して第1の誤差拡散処理を行い(ステップS45)、第2の誤差拡散処理部203Bが、注目画素(x,y)に対して第2の誤差拡散処理を行う(ステップS46)。第1の誤差拡散処理、第2の誤差拡散処理の詳細は図5、図6及び上記の説明と同様である。
次に、量子化処理部203は、xに1を加算する(ステップS47)。その後、ステップS44の処理に戻る。
ステップS44において、xがXmax以上である場合(ステップS44:NO)、量子化処理部203は、xの値を0とし、yに1を加算する(ステップS48)。その後、ステップS43の処理に戻る。
ステップS43において、yがYmax以上である場合(ステップS43:NO)、量子化処理部203はハーフトーン処理を終了する。
なお、ステップS41における合計ドット率の指定を、光沢度の指定に代えてもよい。この場合、例えば図13に示すドット率と光沢度との対応関係を示すデータを記憶部202等の記憶装置に予め記憶させておき、当該データと指定された光沢度とに基づいて量子化処理部203が合計ドット率を決定し、決定された合計ドット率に応じた配分決定テーブルを用いてハーフトーン処理を行う。
ここで、同一の光沢度を有する合計ドット率が複数ある場合、量子化処理部203はより大きな合計ドット率の配分決定テーブルを用いるようにしてもよい。これは、合計ドット率がより大きい方がドット配置の自由度がより大きく、画像の粒状感も向上するからである。
なお、ドット率と光沢度との対応関係は、記録媒体やインクの種類に応じて変化することがあることから、記録媒体やインクの種類に応じた複数のドット率と光沢度との対応関係を示すデータを記憶部202等の記憶装置に予め記憶させておき、印刷条件に合致するデータに基づいて合計ドット率を決定するようにしてもよい。
以上、本実施形態の画像形成装置1によれば、量子化処理部203が、画像データの画素数に対する有色インクのドット率と、画像データの画素数に対する無色インクのドット率との合計値が合計ドット率となるようにドットの形成/非形成及び形成するドットの有色/無色を決定するので、結果として濃度に関わらず、ドットに起因する光の反射率がほぼ一定となり、入力階調値に関らず出力画像の光沢度がほぼ一定となる。さらに、有色インクのドットと無色インクのドットが同一画素内では重なりを生じないので、記録媒体上のドットの形状も安定してほぼ一定となり、画像の光沢にムラを生じさせず、光沢を均一とすることができ、画像の光沢度をより安定させることができる。
さらに、量子化処理部203は、ドットの形成/非形成を決定する第1の誤差拡散処理と、形成するドットの有色/無色及び有色インクのドットを形成する場合のインクの液量を決定する第2の誤差拡散処理とを行い、これらを誤差拡散処理のアルゴリズムに基づいて行うので、ドットの形成/非形成の決定、形成するドットの有色/無色の決定及び有色インクのドットを形成する場合のインクの液量の決定のために参照する専用のデータやパラメータ等を特に設けることなくこれらの処理を行うことができ、より高速かつ必要なデータ量の少ない処理によりハーフトーン処理を行うことができる。
さらに、ハーフトーン処理を施された画像のうち、合計ドット率が同一である複数の画像は、その画像に2次元フーリエ変換を施した場合の周波数分布がほぼ同一となるので、画像の出力結果をより安定させることができる。
さらに、合計ドット率は、画像データを構成する全ての画素の数に対する、ドットを形成する画素の数の割合を示す。ここで、画像データを構成する各画素は、記録媒体上の1ドットに対応するので、合計ドット率は、画像データを構成する全ての画素についてドットを形成した場合の記録媒体上のドット数に対する、当該画像データに基づいて画像形成装置1により記録媒体に形成される画像を構成する記録媒体上のドットの数の割合と等しい。このため、合計ドット率に応じたドットの形成/非形成及び形成するドットの有色/無色の決定処理を量子化処理部203が行うことで、記録媒体上に形成される画像の粒状感、光沢度を精密に制御することができる。
さらに、量子化処理部203は、インクのドットの形成/非形成、形成するドットの有色/無色及び有色インクのドットを形成する場合のインクの液量(1[dpd]又は2[dpd])を決定する多値化処理を行う。これによって、有色インクによるドットに濃淡を生じさせることができるので、画像の表現をより豊かにすることができる。上述した構成ではドットの濃淡を表現するためにインクの液量の異なるドットを形成しているが、同一色相での濃度表現ができればよく、たとえば、同一色相内で相対的に濃いインクのドット率と薄いインクのドット率をそれぞれ2[dpd]のドット率、1[dpd]のドット率と読み替えてもよい。このような構成においても、有色インクによるドットに濃淡を生じさせることができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、複数の色の有色インクを用いた多色印刷を行う場合、各色について上記のハーフトーン処理を施すことができる。具体的には、各色ごとに図3に示した当該色のインクのそれぞれのドット率と当該色に対応した透明インクのドット率の対応テーブルを保持しておき、図5、図6に示す量子化処理を経て、色ごとに有色インクパターンと透明インクパターンを作成する。その後、各色に対応して得られた透明インクのパターンを足し合わせる。CMYKの4色であれば4つの透明インクパターンが存在するのでそのパターンを画素ごとにデータを加算する。このとき、1つの画素で発生すべき最大のドット数(たとえば2[dpd])をあらかじめ決めておく。そして各色で発生させた透明インクのパターンを画素ごとに足し合わせた際、その数とあらかじめ設定した透明インクの最大のドット数に基づいて、画素ごとの透明インク付与量を決定する。具体的には0であれば、透明インクはドットを形成しない、1であれば1[dpd]、2であれば2[dpd]、3であれば2[dpd]、4であれば2[dpd]となる。
こうすることで、多色印刷の場合、各色のドット率はそれぞれ異なることがあるが、各色の合計ドット率を固定の合計ドット率にすることによって、各色の有色インクのドット率に係らず各色相毎のドットパターンの空間周波数をほぼ一定とすることができ、結果として各色のドットパターンを重ねた重なりパターンは、ほぼ空間周波数が変動しないドットパターンとなる。したがって、従来のように、本実施形態のような制御をしない場合に比して、各色の濃度、色相の変化によって生じる光沢度の不均衡が改善され、画像の光沢度をより安定させることができる。
さらに、多色印刷において、無色インクのドットの濃淡([dpd])を制御することによって、画像の光沢度をより安定させることができる。
例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の版を有した画像データの画像形成を行う場合、K版はC、M、Yの組み合わせにより表現可能な黒に代えて用いられるものなので、ブラック(K)のドットが形成される箇所には、既に他の色のインクのドットが十分形成されており、透明インクのドットの形成/非形成による光沢度の変化はほとんど生じない。つまり、ブラック(K)に対応した透明インクの付与は必要がなくなる。一方、例えば文字画像のように、K版のみで形成することがある画像については、その周囲に他の色のインクのドットが存在しない場合があり、透明インクのドットの形成/非形成による光沢度の変化を生ずる。つまりブラック(K)に対応した透明インクの付与が必要になるのである。
そこで、量子化処理部203は、ブラック(K)を含む画像データのハーフトーン処理を行う場合であって、K版のハーフトーン処理を行う場合、画像が文字画像である場合には透明インクのドットを形成する処理を選択し、そうでない場合には透明インクのドットを形成しない処理を選択する。
ここで、文字画像か否かの判定は、画像に予め付加されている画像の属性を示すデータに基づいて決定する。画像には、画像の属性を示すデータとして、文字画像であることを示すデータ(TEXT)や、その他の画像であることを示すデータ(Image、Graphics等)が付加されている。このような画像の属性を示すデータに基づいて、量子化処理部203は画像が文字画像であるか否かを判別することができる。
なお、透明インクのドットを形成しない処理としては、例えばOutput(x,y)が3となった画素について、値を0に置き換える処理を行ってもよいし、有色インクのドット率のみで量子化をする処理を行ってもよい。前者はOutput(x、y)=3のときに0に置き換えるモジュールと、属性を判定するモジュールを追加するだけで良いため回路規模を小さくすることができる。また後者は透明インクの処理を選択した場合に2度行う量子化処理を1度の量子化処理に減らすことができるので処理速度を向上させることができる。
また、色変換処理を受け、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の版を有した画像データに対してハーフトーン処理を行う場合、各色の版に対して個別に上記の第1の誤差拡散処理、第2の誤差拡散処理を行う。ここで、注目画素を(x,y,color)とし、colorの値としてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)を区別するものとし、各版のドットの形成/非形成及び形成される場合のインクの種類及び濃淡を管理する場合、同一の注目画素(x,y)に無色ドットが複数回打たれる場合が生ずる。このとき、同一の注目画素(x,y)に無色ドットが複数回打たれる回数を各画素について計数し、その回数に応じた無色インクのドットの濃淡([dpd])の制御をするようにしてもよい。こうすることで、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色のそれぞれのインクのドット率における構成比率を変えても、それぞれのパターンを重ね合わせたパターンを2値化して、さらにフーリエ変換したときの2次元空間周波数はほぼ一様となる。なぜならば、各色での無色と当該色の合計記録率は一定であるからである。したがって、全体的に均一な光沢度を実現することが可能となる。
具体的には、画像データの各画素について無色ドットが打たれる回数を計数する無色ドット制御カウンタ(例えばNDN(x,y))を設定し、(x,y,color)の値が3である場合即ち無色インクのドットが形成される画素である場合にその画素の無色ドット制御カウンタNDN(x,y)の値に1を加算する。そして、各画素の無色ドット制御カウンタNDN(x,y)の値に応じて無色インクのドットの濃淡([dpd])を決定する。
例えば、NDN(x,y)の値が0である場合には無色ドットを形成せず、NDN(x,y)の値が1である場合には1[dpd]の無色ドットを形成し、NDN(x,y)の値が2以上である場合には2[dpd]の無色ドットを形成する制御を行う。
ここで、3[dpd]以上の無色ドットは、光沢度や画像の質感について2[dpd]の無色ドットとほとんど差を生じないため、NDN(x,y)の値が2以上である場合には2[dpd]の無色ドットを形成するものとしている。これによって、無色インクの使用量を低減させることができる。
なお、文字画像であるか否かのK版に対する透明インクのドットの形成/非形成の決定と、NDN(x,y)の値に基づく透明インクのドットの濃淡の制御とは両立することができる。
なお、上記の実施形態では、0(ドット非形成)、1[dpd]、2[dpd]の3段階で有色ドットの濃淡を制御しているが、より多段階としてもよい。この場合、3[dpd]以上の有色ドットについても配分決定テーブルでそのドット率を予め決定しておくことにより、上記の0(ドット非形成)、1[dpd]、2[dpd]の3段階の場合と同様の制御を行うことができ、本発明の効果を得ることができる。つまり、2以上の自然数nの値に応じたn段階の液量(dpd)に応じた視覚的影響度の異なるドットを形成する画像形成について、量子化処理部203は、量子化手段は、インクのドットの形成/非形成、形成するドットの有色/無色及び前記有色インクのドットを形成する場合のインクの液量を決定するn+1値化処理を行うことができる。
また、上記の実施形態では、2[dpd]のインクを吐出する場合、ノズルは1[dpd]のインクを2回連続して吐出するものとしているが、ドットの濃淡(dpd)に応じて個別のノズルを備えるヘッド部を用意してもよい。
また、上記の実施形態では、誤差拡散処理に基づいてハーフトーン処理を行っているが、閾値マトリクス等を用いたディザ処理によってもよい。
また、所定の画素領域は、画像データを構成する全ての画素に限らず、例えば画像データの一部分であってもよい。
1 画像形成装置
10 画像形成部
11 ヘッド部
12 駆動部
13 インクカートリッジ
14 搬送部
20 インタフェース
30 制御部
40 表示入力部
50 画像処理部
200 量子化装置
201 取得部
202 記憶部
203 量子化処理部
203A 第1の誤差拡散処理部
203B 第2の誤差拡散処理部
204 出力部

Claims (8)

  1. 記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと、前記無色インクのドットの組み合わせで前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データの量子化を行う量子化装置であって、
    前記画像データを取得する取得手段と、
    前記画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する合計記録率設定手段と、
    前記設定手段で設定される合計値に基づいて前記画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する第1のドット形成判断手段と、
    前記第1のドット形成手段でドットを形成すると判断された画素位置では、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する第2のドット形成判断手段と、
    を備えることを特徴とする量子化装置。
  2. 前記所定の値とは、前記有色インクドット率にかかわらず一定であり、前記合計記録率をを注目画素位置における発生確率で0から100%と表現した場合、前記画像データを構成する全ての画素についてドットを形成した場合の記録媒体上のドット数に対する、当該画像データに基づいて前記画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像を構成する記録媒体上のドットの数の割合と等しいことを特徴とする請求項1に記載の量子化装置。
  3. 前記有色インクノズルは2以上の自然数nの値に応じたn段階の液量に応じた視覚的影響度の異なるドットを形成し、
    前記第2のドット形成判断手段において、ドットを形成すると判断された画素位置において、その画素に発生すべき有色インク、無色インクを含めたドットの中から最も視覚的影響度の高いドットから順番に、ドットを形成すると判断された画素位置でのドット形成判断を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の量子化装置。
  4. 前記第1のドット形成判断手段は、
    前記合計値と、処理対象となる画素の周辺画素であって既に前記第1の決定処理を施された画素の処理結果に基づく第1の周辺誤差とを足し合わせた第1の合算値を算出する第1の合算手段を有し、前記第1の合算値と第1の閾値との比較結果に基づいてドットを形成するか否かを決定するものであり、
    前記第1のドット形成判断手段によるドットを形成するか否かの決定結果に応じた結果値を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の合算値及び前記結果値に基づいて、処理対象となる画素の周辺画素であって未だ前記第1の決定処理を施されていない画素に対する前記第1の決定処理に用いる前記第1の周辺誤差を算出する第1の周辺誤差算出手段と、を備え、
    前記第2のドット形成判断手段は、
    前記有色インクのドットの割合に基づく所定値と、処理対象となる画素の周辺画素であって既に前記第2の決定処理を施された画素の処理結果に基づく第2の周辺誤差とを足し合わせた第2の合算値を算出する第2の合算手段を有し、前記第2の合算値と第2の閾値との比較結果に基づいて、形成するドットが有色インクか無色インクか、及び前記有色インクのドットを形成する場合のインクの液量を決定するものであり、
    前記有色インクのドットの割合に基づく所定値と、前記第2のドット形成判断手段によるドットが有色インクか無色インクか及び前記有色インクのドットを形成する場合のインクの液量の決定結果とに応じた評価値を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の合算値及び前記評価値に基づいて、処理対象となる画素の周辺画素であって未だ前記第2の決定処理を施されていない画素に対する前記第2の決定処理に用いる前記第2の周辺誤差を算出する第2の周辺誤差算出手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の量子化装置。
  5. 前記有色インクの色の種類には黒色が含まれ、
    前記量子化手段は、黒色の有色インクのドットにより形成される画像が文字画像でない場合に、透明インクのドットを非形成とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の量子化装置。
  6. 記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと、前記無色インクのドットの組み合わせで前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データの量子化を行う量子化方法であって、
    前記画像データを取得する工程と、
    前記画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する工程と、
    設定された合計値に基づいて前記画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する工程と、
    ドットを形成すると判断された画素位置で、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する工程と、
    を有することを特徴とする量子化方法。
  7. 記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットを記録媒体に形成可能な有色インクヘッドと、前記無色インクのドットを記録媒体に形成可能な無色インクヘッドとを備え、前記有色インクヘッドからの有色インクのドット及び前記無色インクヘッドからの色インクのドットの組み合わせで記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データを取得する取得手段と、
    前記画像データに基づく所定の画素領域で形成すべき有色インクドット率と無色インクドット率の和の合計値が所定の値となるように設定する合計記録率設定手段と、
    前記設定手段で設定される合計値に基づいて前記画像データを構成する各画素について、インクのドットを形成するか否かを判断する第1のドット形成判断手段と、
    前記第1のドット形成手段でドットを形成すると判断された画素位置では、更に当該画素に対応する入力階調値に基づいて形成するドットが有色インクのドットか無色インクのドットかを判断する第2のドット形成判断手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録媒体上で固化することにより所定の厚みを持つ有色インク及び無色インクであって、一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと、前記無色インクのドットの組み合わせで前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置により前記記録媒体に形成される画像の元データとなる画像データの量子化を行う量子化方法であって、
    この量子化方法で得られる一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットパターンと前記無色インクのドットパターンを重ね合わせた重ね合わせドットパターンを2値化してフーリエ変換することで得られる空間周波数分布は、前記一又は複数の種類の色ごとに設けられる前記有色インクのドットと前記無色インクのドットの割合にかかわらず同一であることを特徴とする量子化方法。
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