JP2012172725A - 外輪回転形転がり軸受及び圧延機 - Google Patents

外輪回転形転がり軸受及び圧延機 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受内部への異物の侵入を防止することができる外輪回転形転がり軸受及び圧延機を提供する。
【解決手段】外輪回転形転がり軸受10において、シール装置20の第1のシール部材21に設けられた弾性シールリップ23bが、第2のシール部材30と摺接するとともに、第1のシール部材21に設けられた弾性シールリップ23cは、外輪14の内周面と摺接する。
【選択図】図3

Description

本発明は、外輪が回転し内輪が軸と共に回転を行わない外輪回転形転がり軸受及び圧延機に関し、より詳細には、鉄鋼材製作のための圧延設備である多段式圧延機のバッキングロールに使用される外輪回転形転がり軸受及び圧延機に関する。
例えば、鉄鋼材による板材を製造する圧延機は、圧延時に鉄鋼材を圧迫挟持して圧延するワークロールと、該ワークロールの軸方向の撓みを防止して均一な厚みの板材を得るため、ワークロールの外周面を転動自在に支える一または複数段の中間ロールと、該中間ロールをその外側で支えてワークロールの撓みを防止するバッキングロールからなる多段式の圧延機が多く用いられる。
センジマ圧延機は、主に電磁鋼板やステンレス鋼板など、硬く延びにくい鋼材を圧延するため、圧延するワークロールに過大な圧延力がかかり、ワークロールに掛かる過大な圧延力をサポートするため、複数のバッキングロールを必要とする。
バッキングロールを構成する軸受の外輪外周面は、定期的にリグラインドされるため、該軸受は圧延機から取り外される。そして、該軸受を圧延機から取り外した際には、軸受の分解洗浄も同時に行われる。
外輪回転形転がり軸受には、外部からの異物進入を防止するためにシール装置が設置されている。シール装置としては、内輪の外周面にシールド板を圧入して設置し、回転する外輪の内周面にV形シールを嵌め合わせて止め輪で固定し、V形シールとシールド板を摺動させて、軸受外部からの圧延油や異物などの進入を防止している(特許文献1参照。)。
また、特許文献2に記載の外輪回転形転がり軸受では、外輪の内周面に一方のシール部材が止め輪によって固定されるとともに、内輪の外周面に他方のシール部材が圧入固定され、他方のシール部材を一方のシール部材に摺接する円すい状のシールリップを有するV形シールとし、シール構造を形成している。
特開2005−140147号公報(第2図) 特開2008−223965号公報(第3図)
ところで、特許文献1及び2に記載の外輪回転形転がり軸受では、V形シールがシールド板と摺接することによりシール性能を維持しているが、摺接部が軸受内部にあるので、異物はシール内部までは侵入しないけれども、シールの外部である軸受内部に堆積し、V形シールの開き性能に悪影響を与えるという課題がある。また、軸受を分割洗浄する場合に、V形シールやシールド板、さらには止め輪に異物が堆積し、軸受洗浄に時間を要するという課題も存在していた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸受内部への異物の侵入を防止することができる外輪回転形転がり軸受及び圧延機を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は下記の構成によって達成される。
(1) 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
前記内輪に取り付けられる第1のシール部材、及び前記外輪に取り付けられる第2のシール部材を有し、前記第1及び第2のシール部材の一方に設けられた弾性シール部材が、前記第1及び第2のシール部材の他方と摺接するシール装置と、
を備え、外輪回転で使用される外輪回転形転がり軸受であって、
前記第1のシール部材は、前記外輪の内周面と摺接することを特徴とする外輪回転形転がり軸受。
(2) 前記第1のシール部材は、その外周面に形成された弾性シールリップによって前記外輪の内周面と摺接することを特徴とする(1)に記載の外輪回転形転がり軸受。
(3) 前記弾性シールリップの外周面は、径方向外方に向かって軸方向外側に傾斜して延出するように形成されていることを特徴とする(2)に記載の外輪回転形転がり軸受。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の外輪回転形転がり軸受を有するバッキングロールを備えることを特徴とする圧延機。
本発明による外輪回転形転がり軸受及び圧延機によれば、シール装置の第1及び第2のシール部材の一方に設けられた弾性シール部材が、第1及び第2のシール部材の他方と摺接するとともに、第1のシール部材は、外輪の内周面と摺接するので、軸受内部への異物の侵入を防止することができ、弾性シール部材の開き性能を良好に維持することができる。また、軸受を分解洗浄する際に、各構成部品に異物の堆積が減少し、洗浄時間を短縮することができる。
本発明の第1実施形態の外輪回転形転がり軸受が適用される多段式圧延機の斜視図である。 圧延機のバッキングロールを示す断面図である。 (a)は、本発明の外輪回転形転がり軸受の断面図であり、(b)は、(a)のシール装置を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る外輪回転形転がり軸受のシール装置の要部拡大断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る外輪回転形転がり軸受の断面図であり、(b)は、(a)のシール装置を示す要部拡大図である。
以下、本発明の外輪回転形転がり軸受に係る実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の外輪回転形転がり軸受が適用される多段式圧延機の斜視図であり、図2は、圧延機のバッキングロールを示す断面図である。
多段式圧延機は、ハウジング1内に複数種の圧延ロール群が設けられており、搬送される鉄鋼材Pを、圧延ロール群によって均一な厚みに圧延する。圧延ロール群は、鉄鋼材Pを圧延する一対のワークロール2と、一対のワークロール2を回転自在に支持する複数の第1中間ロール3と、これら第1中間ロール3を回転自在に支持する複数の第2中間ロール4とを備えており、各第2中間ロール4は、複数のバッキングロール軸5(図2参照。)に組み付けられた、バッキングロールを構成する複数の転がり軸受10によって回転自在に支持されている。なお、各バッキングロール軸5は、常時静止した状態(非回転状態)に維持されている。
転がり軸受10は、図2及び図3に示すように、バッキングロール軸5に嵌合固定され、外周面に内輪軌道面12a,12aをそれぞれ有する一対の内輪部材12,12からなる内輪(静止輪)11と、内輪11に対向して回転可能に配置され、内周面に一対の外輪軌道面14a,14aを有する単一の外輪(回転輪)14と、外輪軌道面14a,14aと内輪軌道面12a,12aとの間に転動自在に複列で配置された複数の円筒ころ(転動体)16と、各円筒ころ16を1つずつ等間隔に保持する保持器18,18と、外部からの異物進入を防止するために軸方向両側に設けられた一対のシール装置20,20と、を備え、外輪回転で使用される複列円筒ころ軸受である。なお、本実施形態では、軸方向中央部で2分割された保持器18,18が使用されているが、円環部の軸方向両端面に柱部がそれぞれ突設されている一体型の保持器であってもよい。
このような多段式圧延機において、転がり軸受10の外輪14は、複数の第2中間ロール4に圧接しており、当該第2中間ロール4と共に回転可能に位置決めされている。この場合、各外輪14からの圧力が第2中間ロール4から第1中間ロール3を介して一対のワークロール2に作用することで、当該ワークロール2の撓みが防止されている。これにより、搬送される鉄鋼材は、一対のワークロール2によって均一な厚みに圧延される。
また、軸受潤滑機構は、転がり軸受10がバッキングロール軸5に対し、その軸方向へ所定間隔で複数個組み付けられた多段式圧延機において、これらの軸受内部へ圧縮エアとともに潤滑剤を供給して潤滑を行っている。この際、潤滑方式としては、潤滑剤に潤滑油を使用し、当該潤滑油を空気の圧力差(差圧)を利用してミスト化させ、圧縮エアと混合させるとともに当該圧縮エアによって搬送させることで、当該ミスト化された潤滑油(オイルミスト)を転がり軸受10に対して供給するオイルミスト方式が採用されている。なお、バッキングロール軸5に対して組み付けられる転がり軸受10の数は、多段式圧延機の大きさなどに応じて任意に設定すればよいため、ここでは特に限定しない。
この場合、潤滑剤(潤滑油)は、図示しない潤滑剤供給源(潤滑油供給源)から圧縮エアとともに送出され、当該潤滑油供給源から軸受内部まで連通する潤滑油供給路を圧縮エアによって搬送されることで、転がり軸受10に対して供給されている。
潤滑油供給路は、バッキングロール軸5に設けられ、潤滑油供給源(図示せず)と連通する軸経路5a,5bと、転がり軸受10の内輪部材12に設けられ、軸受内部と軸経路5a,5bとを連通させる軸受経路12b,12bから構成されている。
具体的に、図2に示すように、バッキングロール軸5には、その軸心に沿って内部を貫通する軸経路としての主孔5aが形成されているとともに、当該主孔5aから径方向に沿ってバッキングロール軸5を放射状に貫通し、転がり軸受10へ向けて分岐する軸経路としての分岐孔5bが形成されている。さらに、図3に示すように、転がり軸受10には、2つの内輪部材12,12相互間を内径側から外径側まで径方向に沿って放射状に貫通し、分岐孔5bと連通するとともに、軸受内部に開口する軸受経路としての軸受溝12b,12bが形成されている。
これにより、潤滑油供給源を始点として、主孔5aを通り、当該主孔5aから分岐孔5bへ分岐し、軸受溝12b,12bを経由して軸受内部へ至る潤滑油供給路が形成される。なお、オイルミスト方式で潤滑油を飛散させるために必要な空気圧は約5kPaである。
転がり軸受10の各シール装置20は、C形止め輪(シール部材固定用部材)24によって内輪部材12の肩部12cに取り付け固定される第1のシール部材21と、C形止め輪33によって外輪軌道面14aの軸方向外側で外輪14に取り付けられる第2のシール部材30と、を備える。
内輪部材12の肩部12cには、軸方向側面を径方向外側に延出させた段差部12eと、この段差部12eより軸方向内側にC形止め輪24が装着される装着用環状溝12fとが形成されている。従って、第1のシール部材21を段差部12eに位置決めした状態で、装着用環状溝12fにC形止め輪24を装着することで、第1のシール部材21がC形止め輪24と段差部12eの軸方向壁面12dとの間に挟持されて固定される。
なお、装着用環状溝12fより軸方向内側の肩部12cの外周面は、第1のシール部材21を取り外すことができるように、第1のシール部材21が接触する接触面の外径寸法以下に設定されている。
装着用環状溝12fに装着された内輪側のC形止め輪24は、該止め輪24に空気圧が作用して第1のシール部材21が傾かない程度の外径を有していればよく、本実施形態では、段差部12eの外周面と略同一外径を有している。これは、第1のシール部材21が傾いてしまうと、圧延水が軸受内部に浸入し、潤滑不良を引き起こす。この結果、転がり軸受10に剥離やロック状態が発生し、圧延機を停止させてしまう可能性があるためである。
また、外輪14の内周面には、外輪軌道面14aより軸方向外側を拡径することで形成された段差部14bと、段差部14bの内周面14cよりさらに大径で、C形止め輪33が装着される装着用環状溝14dとが形成されている。従って、第2のシール部材30を段差部14bに位置決めした状態で、装着用環状溝14dにC形止め輪33を装着することで、第2のシール部材30が外輪14に固定される。
第1のシール部材21は、環状の芯金22にゴム等の弾性材料からなる弾性シール部材(弾性部材)23を被覆して構成されるV形シール部材である。芯金22は、環状の円板部22aと、円板部22aの径方向内端部から軸方向内側へ屈曲して、さらに径方向内方へ延びる位置決め端部22bと、を備える。また、弾性シール部材23は、芯金22の軸方向内側面を覆うと共に、円板部22aの外周面及び位置決め端部22bの内周面を覆うように形成される。この弾性シール部材23の内周部分23aは、内輪部材12の肩部12cの外周面と接触し、第1のシール部材21と内輪部材12の肩部12cとの接触面でのシール性を向上している。また、弾性シール部材23の軸方向内側に向かって拡径する円すい台状の弾性シールリップ23bは、第2のシール部材30と摺接する。この弾性シールリップ23bは、オイルミスト方式で使用される空気圧によって径方向外側に開くことで、外部へ潤滑油を放出する。さらに、弾性シール部材23の芯金22の外周面を覆う部分から径方向外側に延出させた弾性シールリップ23cは、外輪14の内周面と摺接する。この弾性シールリップ23cの外周面は、径方向外側に向かって軸方向外側に傾斜して延出するように形成されており、軸受内部の圧力を外部へ放出しやすくなっている。なお、第1のシール部材21の外径は、外輪14の内周面との間に潤滑油を外部に放出させるすきまを形成するように設計される。
第2のシール部材30は、第1のシール部材21よりも軸方向内側に配置され、環状の芯金31にゴム等の弾性材料からなる弾性シール部材32を被覆して構成されるシールド板である。芯金31は、弾性シール部材32によってその軸方向内側面と外周面を覆われており、弾性シール部材32の外周部分32aは、外輪14の内周面と接触し、第2のシール部材30と外輪14の内周面との接触面でのシール性を向上している。芯金31の軸方向外側面には、第1のシール材21の弾性シールリップ23bが摺接する。第2のシール部材30の内径は、内輪部材12の肩部12cの外周面との間に潤滑油を外部に放出させるすきまを形成するように設計される。
このように構成された本実施形態の外輪回転形転がり軸受10によれば、シール装置20の第1のシール部材21に設けられた弾性シールリップ23bが、第2のシール部材30と摺接するとともに、第1のシール部材21に設けられた弾性シールリップ23cは、外輪1の内周面と摺接するので、軸受内部への異物の侵入を防止することができ、異物が弾性シールリップ23bに堆積するのを防止して、弾性シールリップ23bの開き性能を良好に維持することができる。また、軸受10を分解洗浄する際に、第1及び第2のシール部材21,30及びC形止め輪33などに異物の堆積が減少し、洗浄時間を短縮することができる。
また、弾性シールリップ23cの外周面は、径方向外方に向かって軸方向外側に傾斜して延出するように形成されているので、軸受内部の圧力を外部へ容易に放出することができる。
また、第1実施形態の変形例として、図4に示すように、第1のシール部材21に形成される弾性シールリップ23cは、軸方向外側面を切り欠いて、該リップ23cの先端部が基部よりも軸方向外側に位置するように傾斜して形成する。これにより、該リップ23cは、より変形しやすくなり、軸受内部の圧力を外部へより容易に放出することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る外輪回転形転がり軸受10aを示している。なお、本実施形態は、シール装置20aの構成において、第1実施形態のものと異なる。
シール装置20aは、内輪部材12の肩部12cに圧入固定される第1のシール部材21aと、C形止め輪33によって外輪軌道面14aの軸方向外側で外輪14に取り付けられる第2のシール部材30aと、を備える。
第1のシール部材21aは、円筒部42aと、円筒部42aから径方向外側に屈曲した環状の円板部42bとを備える芯金42からなるシールド板であり、円筒部42aが内輪部材12の肩部12cに形成された段差部12e´に突き当たるまで圧入されることで、軸方向に位置決めされる。また、芯金42の円板部42bの外周面には、外周面が径方向外方に向かって軸方向外側に傾斜して延出するように形成される弾性シールリップ43が取り付けられている。
また、第2のシール部材30aは、環状の芯金51にゴム等の弾性材料からなる弾性シール部材(弾性部材)52を被覆して構成されるV形シール部材である。弾性シール部材52は、芯金51の軸方向外側面を覆うと共に、芯金51の外周面及び内周面を覆うように形成され、弾性シール部材52の弾性シールリップ52aは、第1のシール部材21aの芯金42と摺接する。また、弾性シールリップ52aは、オイルミスト方式で使用される空気圧で開き、外部へ潤滑油が放出される。
そして、第2のシール部材30aを段差部14bに位置決めした状態で、装着用環状溝14dにC形止め輪33を装着することで、第2のシール部材30aが外輪14に固定される。第2のシール部材30aにおいても、外輪14の内周面と接触する接触面が弾性シール部材52の外周部分52bによって構成されるので、第2のシール部材30aと外輪14の内周面との接触面でのシール性が向上している。
従って、本実施形態のシール装置20aを有する外輪回転形転がり軸受10aにおいても、シール装置20aの第2のシール部材30aに設けられた弾性シールリップ52aが、第1のシール部材21aと摺接するとともに、第1のシール部材21aに設けられた弾性シールリップ43は、外輪14の内周面と摺接するので、軸受内部への異物の侵入を防止することができ、異物が弾性シールリップ52aに堆積するのを防止して、弾性シールリップ52aの開き性能を良好に維持することができる。また、軸受10を分解洗浄する際に、第1及び第2のシール部材21a,30aなどに異物の堆積が減少し、洗浄時間を短縮することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。また、上述した各実施形態は、実施可能な範囲において組み合わせて適用可能である。
本発明のシール部材固定用部材は、本実施形態の止め輪に限定されるものでなく、ボルト等の他の部材を使用して第1のシール部材を固定してもよい。
また、本発明の外輪回転形転がり軸受は、本実施形態では、複列の転がり軸受としたが、単列や軸方向に3列または4列の多列の転がり軸受であってもよい。また、本実施形態では、転動体を円筒ころとした円筒ころ軸受を用いて説明したが、転動体を円錐ころとした円錐ころ軸受や玉とした玉軸受等、任意の転がり軸受に適用できる。
また、本発明の転がり軸受は、本実施形態では、外輪が回転、内輪が静止状態で、外輪が直接ロールとして使用される多段圧延機のバッキングロール部に適用されているが、鉄鋼設備・多段圧延機に使用される各種の転がり軸受に適用できる。本発明は、他に一般産業(製紙工場、発電プラント(風力、火力)等や、車両(鉄道、建設機械、運搬機械)などに使用される全ての転がり軸受に対して適用可能である。
5 バッキングロール軸
10 外輪回転形転がり軸受
11 内輪
12 内輪部材
12a 内輪軌道面
12c 肩部
12e,12e´ 段差部
12f 装着用環状溝
14 外輪
14a 外輪軌道面
16 円筒ころ(転動体)
18 保持器
20,20a シール装置
21 第1のシール部材
22,42 芯金
23 弾性シール部材(弾性部材)
23b 弾性シールリップ
23c 弾性シールリップ
24,33 C形止め輪
30,30a 第2のシール部材
43 弾性シールリップ
31,51 芯金
32,52 弾性シール部材(弾性部材)

Claims (4)

  1. 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
    内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
    前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
    前記内輪に取り付けられる第1のシール部材、及び前記外輪に取り付けられる第2のシール部材を有し、前記第1及び第2のシール部材の一方に設けられた弾性シール部材が、前記第1及び第2のシール部材の他方と摺接するシール装置と、
    を備え、外輪回転で使用される外輪回転形転がり軸受であって、
    前記第1のシール部材は、前記外輪の内周面と摺接することを特徴とする外輪回転形転がり軸受。
  2. 前記第1のシール部材は、その外周面に形成された弾性シールリップによって前記外輪の内周面と摺接することを特徴とする請求項1に記載の外輪回転形転がり軸受。
  3. 前記弾性シールリップの外周面は、径方向外方に向かって軸方向外側に傾斜して延出するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の外輪回転形転がり軸受。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の外輪回転形転がり軸受を有するバッキングロールを備えることを特徴とする圧延機。
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