JP2012172493A - 上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス時などに平板材Sを取り外すことが必要となったときに、きわめて容易に取り外しを行えるようにした、上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造を提供する。
【解決手段】折板屋根構造は、立ちはぜ突条3に固定されたクランプ10と、固定されたクランプ3に立設された支柱(長ボルト40)と、支柱を利用してクランプ10の上面に取り付けられた第1の支持板20と、第1の支持板20の上方に支柱を利用して取り付けられた第2の支持板30とを備え、平板材Sは、第1の支持板20と第2の支持板30とにより、その側縁が挟持された状態で屋根面に配置されている。平板材1の上には緑化基盤材K等が固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、立ちはぜ折板屋根の屋根面に平板材を配置することで上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造に関する。
近年、屋内の温度上昇を抑制するため、あるいは大気環境を改善するため等の目的で、屋上を緑化することが推奨されている。当初から平坦な屋根面の場合には、比較的容易に緑化に必要な資材等を屋根面に固定することができる。しかし、立ちはぜ折板屋根のように屋根面が平坦でなく凹凸面をなしている場合には、その上に緑化に必要な資材等を固定することは容易でない。そのために、例えば断熱材として機能する平板状の発泡樹脂製板を立ちはぜ折板屋根に固定して屋根面を平坦化し、その上に必要な資材を配置し固定することが行われており、特許文献1にはその一例が記載されている。
図10は、特許文献1に記載される上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造を示している。ここでは、一対のクランプ片a,aからなるクランプAが用いられる。各クランプ片a,aは下方の立ちはぜ突条把持部bとその上方の平板材係止部cとを備え、前記立ちはぜ突条把持部a,aで、立ちはぜ折板屋根Rの立ちはぜ突条Tを左右から挟み付けることで、クランプAを突条Tに固定している。そして、固定したクランプAの前記平板材係止部c,cに平板材(発泡樹脂板)Sの側縁部を差し込むことで、平板材Sの屋根面への取り付けを行っている。一対のクランプ片a,aを突条Tに固定するに当たっては、双方の平板材係止部c,cの部分をボルトナットのような固定具を用いて一体に締め付けるようにしている。また、突条Tに固定したクランプAの上面に適宜の手段で支柱Dを立設し、その支柱Dを利用して植生基盤材Kを固定するようにしている。
特開2008−45324号公報
図10に示される構造を備えた立ちはぜ折板屋根Rは、クランプAを利用して平板材(発泡樹脂板)Sを屋根面に敷き詰めることで屋根面上面を平坦面としており、植生基盤材Kのような適宜の資材を屋根面上に配置し固定することがきわめて容易となる。しかし、長日数にわたって使用した後に、屋根面の清掃等のメンテナンスが必要となったとき、配置してある平板材(発泡樹脂板)Sを取り外す作業がやや困難となっている。
すなわち、各平板材Sは、軒先方向に一定間隔ごとに位置する立ちはぜの突条T、Tに固定したクランプA,Aの平板材係止部c、c内にその両側縁を挿入した状態で屋根面に固定されていることと、一対のクランプ片a,aの双方は平板材係止部c,cの部分をボルトナットのような固定具を用いて一体に締め付けることで立ちはぜ突条Tに固定されていることから、植生基盤材Kおよび支柱Dを取り外しても、平板材Sをフリーの状態とすることはできなかった。
そのために、平板材Sを取り外すには、各平板材係止部cに沿うようにして平板材Sに切り込みを入れ、平板材Sの本体部分と平板材係止部c内に入り込んでいる部分を切断分離するか、または、屋根面の軒先方向の一方端側から、一対のクランプ片a,aを締め付けている固定具を解除と、平板材(発泡樹脂板)Sを取り外しを順次反覆して行うことが必要であり、作業がやや困難であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス時などに平板材を取り外すことが必要となったときに、きわめて容易に取り外しを行えるようにした、上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造を提供することを課題とする。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造は、屋根面に配置した平板材により上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造であって、立ちはぜ突条に固定されたクランプと、該固定されたクランプに立設された支柱と、該支柱を利用して前記クランプの上面に取り付けられた第1の支持板と、該第1の支持板の上方に前記支柱を利用して取り付けられた第2の支持板と、前記第1の支持板と第2の支持板とにより側縁が挟持された状態で屋根面に配置された平板材と、を少なくとも備えることを特徴とする。
上記の立ちはぜ折板屋根構造では、施工時には、立ちはぜ折板屋根における軒先方向に一定間隔で位置する立ちはぜ突条に対して、その屋根勾配方向に適数のクランプを固定する。次に、各固定されたクランプに、そこに立設された支柱を利用して第1の支持板を取り付ける。そして、屋根勾配方向に位置する複数の第1の支持板に側縁を乗せるようにして、必要数の平板材を配置する。配置後に、その上に前記支柱を利用して前記第2の支持板を取り付け、適宜手段により、第1と第2の支持板とを自由移動しないようにしっかりと固定する。それにより、屋根面に配置された所要枚数の平板材は、その両側縁が第1と第2の支持板によって上下から挟持された状態となり、しっかりと屋根面に固定され、屋根面は平坦な面となる。
そのようにして造られた上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造の上に、植生基盤材や太陽熱パネル等の適宜の資材を設置することで、立ちはぜ折板屋根の上面を有効利用することができる。
長日数の使用により、屋根面のメンテナンス等が必要となったときに、前記第1と第2の支持板を固定していた固定手段を開放し、前記支柱から前記第2の支持板を取り外す。それにより、各平板材は拘束が解かれた状態となり、屋根面から容易に取り外すことができる。必要な場合には、第1の支持板およびクランプも容易に取り外すことができる。そのために、屋根面の清掃などのメンテナンス作業を容易に行うことができる。メンテナンス後の、同じ平板材を用いて、あるいは必要な箇所では新しい平板材を用いて、再び、屋根面の上面を容易に平坦面とすることができる。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造で用いる第1と第2の支持板は、双方で平板材の側縁を挟持し固定できるものであれば、その形状や材料は任意である。屋根面で使用することを考慮すると耐候性のある材料が望ましく、ステンレス鋼板やFRPが最も望ましい。
また、前記第1の支持板および第2の支持板の屋根勾配方向の長さは任意である。双方が、同じ立ちはぜ突条に屋根勾配方向に固定されている2個以上のクランプにわたる長さを備えていてもよく、各クランプごとに区切られた長さのものであってもよい。施工の利便性からは後者の態様が好ましいが、配置した平板材が風圧によって浮き上がるのを防止して安定した取り付け状態が得られるように、少なくとも前記第2の支持板は、同じ立ちはぜ突条に屋根勾配方向に固定されている2個以上のクランプにわたる長さを備えていることが好ましい。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造の一態様では、前記第1の支持板は前記クランプの上面よりも下方位置に平板材の下面を支持する下面支持面を有しており、前記平板材の側縁下面は前記下面支持面に乗っていることを特徴とする。この態様では、第1の支持板は、クランプへの取り付け面と前記下面支持面との間に段差を持つ形状であり、単に平面状である場合と比較して、強度を増すことができる。また、該段差部を利用することで、平板材の位置決めも容易となる。さらに、平板材の取り付け位置を前記段差の分だけ低い位置とすることができ、安定性も向上する。
より好ましくは、前記下面支持面の高さが立ちはぜ突条の頂部とほぼ同じ高さとなるように設計する。この場合には、クランプを固定しない立ちはぜ突条を間に挟んで離間している2つの立ちはぜ突条にクランプを固定し、該クランプに取り付けた第1と第2の支持材によって平板材の両側縁を挟持固定したときに、当該平板材の裏面側は、前記したクランプを固定しない立ちはぜ突条の頂部に乗った状態で支持されるようになる。そのために、複数本の立ちはぜ突条を跨ぐような横幅の広い平板材を用いる場合でも、より少ない数のクランプを用いることで安定した状態に平板材を屋根面に配置固定することが可能となり、施工コストおよび材料費の低減が可能となる。用いる平板材が発泡樹脂板のように塑性変形可能な材料の場合には、前記下面支持面の高さは立ちはぜ突条の頂部よりも少し低い位置とされていても差し支えない。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造の一態様では、前記第2の支持板は屋根の軒先方向に平行な折曲部を有することを特徴とする。この態様では、屋根勾配が急な場合に、配置した平板材が屋根勾配方向に滑り落ちるのを、前記折曲部によって抑えることができ、一層安定した立ちはぜ折板屋根構造が得られる。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造の一態様では、前記第2の支持板は前記支柱への取り付け面よりも上方位置に平板材の上面を支持する上面支持面を有しており、前記平板材の側縁上面は前記上面支持面によって押さえられていることを特徴とする。この態様では、前記第2の支持板は、支柱への取り付け面と前記上面支持面との間に段差を持つ形状であり、単に平面状である場合と比較して、強度を増すことができる。そのために、平板材の押さえ強度を増大することができる。また、該段差部を利用することで、平板材の位置決めも容易となる。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造の一態様では、前記第1の支持板および第2の支持板は補強用リブを有することを特徴とする。この態様では、積雪荷重等の大きな荷重にも耐えられる第1の支持板および第2の支持板が得られる。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造の一態様では、前記第1の支持板および第2の支持板は少なくとも前記平板材に接する部位に平板材内に入り込む突起部が形成されていることを特徴とする。この態様では、突起部が平板材内に入り込むことで、平板材と第1の支持板および第2の支持板との一体性が大きくなり、平板材の屋根面への取り付け状態が一層安定する。
本発明による立ちはぜ折板屋根構造において、前記平板材の材料に特に制限はない。立ちはぜ折板屋根の平坦化した屋根面をどのように使用するかに応じて最適のものを適宜選択すればよい。例として、発泡樹脂板、非発泡樹脂板、発泡モルタル板および木材板のいずれかまたはその組み合わせ等を挙げることができる。
前記したように、本発明による立ちはぜ折板屋根構造は、上面が平坦面とされているため、その屋根面を多くの用途に用いることができる。例として、前記平板材が発泡樹脂製の断熱板であり、その上に緑化基盤材が設置されている態様が挙げられる。さらに、前記緑化基盤材の上に緑化層が設置されている態様が挙げられる。この態様は、ヒートアイランド現象の緩和および建物への熱の流入を低減させることが可能であり、きわめて有効である。植裁帯には、土壌および地被・中低木植物を有するか、土壌と植物が一体となったマット植物、コケ等を用いることができる。他に、ソーラパネルや太陽熱温水器のようなものを屋根面に設置することもできる。
本発明によれば、メンテナンス時などにおいて屋根面に配置した平板材を取り外すことが必要となったときに、きわめて容易にその取り外し作業を行えるようにした、上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造が得られる。
本発明による上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造の一例を示す概略斜視図であり、ここでは屋根面に配置した平板材の上に、さらに緑化基盤材が設置されている。 本発明で用いるクランプ、第1の支持板および第2の支持板とからなる平板材取り付け手段を分解して示す図。 立ちはぜ突条にクランプを固定した状態を示す図。 本発明による上立ちはぜ折板屋根構造の一例を軒先方向から見て示す図。 本発明による立ちはぜ折板屋根構造の他の例を説明するための図。 第2の支持板の他の例を示す図。 本発明による立ちはぜ折板屋根構造のさらに他の例を説明するための図。 第1の支持板の他の例を示す図。 第2の支持板のさらに他の例を示す図。 従来の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明による上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造の一例を示す概略斜視図であり、ここでは屋根面に配置した平板材Sの上に、さらに緑化基盤材Kが設置された構成となっている。
立ちはぜ折板屋根Rは公知のものであり、軒先方向に隣接する屋根板1、1は屋根勾配方向Xの山形部2、2を有し、屋根板1、1は、前記山形部2、2の天面に形成した湾曲面部同士を互いに係合させることで、相互に軒先方向Yに連接している。前記湾曲面部同士の係合部が立ちはぜ突条3と呼ばれている。立ちはぜ折板屋根Rでは、その屋根面は前記山形部が軒先方向Yに沿って多数本存在することで凹凸面となっており、前記山形部である凸部のそれぞれの天面に前記立ちはぜ突条3が屋根勾配方向Yに沿って形成された構成となっている。
凹凸面である立ちはぜ折板屋根Rの屋根面を平坦面とするために、本実施の形態では、図2に示す構成である平板材取り付け手段Aを用いる。この平板材取り付け手段Aは、クランプ10と、第1の支持板20と、第2の支持板30とを備える。
クランプ10は、一対のクランプ片11A,11Bで構成される。クランプ片11A,11Bはともに底板12A、12Bと側板13A、13Bと天板14A、14Bを有し、底板12A、12Bの先端には垂直片15A,15Bを立設している。クランプ片11A,11Bは、図示のように、天板14A、14B同士を重ねあった姿勢としたときに、底板12A、12Bはほぼ同じ高さの位置となり、かつ前記垂直片15A,15B同士が対向した位置となるようにされている。また、垂直片15A,15Bの高さは、前記立ちはぜ突条3の下方の垂直部4(図3参照)の長さとほぼ同じとされている。さらに、天板14A、14Bには、互い重ねあった姿勢としたときに同じ位置となる場所に開口16A,16Bが形成されている。
クランプ10を立ちはぜ突条3に取り付けるに当たっては、一対のクランプ片11A,11Bをその開いた側同士を向かい合わせた姿勢とし、天板14A、14B同士を重ね合わせる。その状態で、前記開口16A,16B内を通るようにして長ボルト40を下方から上方に向けて差し込み、仮止めしておく。一対のクランプ片11A,11Bを底板12A、12B側が開いた状態とし、立ちはぜ突条3の上から落とし込む。落とし込んだのち、双方の側板13A、13Bを立ちはぜ突条3に押し付けることにより、立ちはぜ突条3の前記垂直部4を前記垂直片15A,15Bで挟持した姿勢となる。その状態で、図3に示すようにワッシャ41を長ボルト40に取り付け、さらにナット42で締め付けることにより、一対のクランプ片11A,11Bからなるクランプ10は立ちはぜ突条3にしっかりと固定された状態となる。施工時には、上記のようにして、所定の立ちはぜ突条3に対して適数のクランプ10が固定される。なお、長ボルト40は、本発明でいう「固定されたクランプに立設された支柱」の一つに相当する。
前記第1の支持板20は、上記のようにして立ちはぜ突条3に固定したクランプ10の上面に乗った姿勢で、そこに固定されるものであり、図示のものでは、矩形状の上板21と、その両側から垂下する矩形状の縦板22と、該縦板22の下端から上板21と平行な方向に広がる下板23とで構成される。下板23は、本発明でいう「平板材の下面を支持する下面支持面」に相当する。上板21の中央部には開口24が形成されている。さらに、省略可能であるが、第1の支持板20の各角部には適数の補強用リブ25が形成されている。図示しないが、第1の支持板20は、全体が一枚の平板で形成されていてもよい。
図示の例において、上板21の横幅は、立ちはぜ突条3に固定したクランプ10の重なり合った天板14A、14Bの横幅よりも広い。なお、本発明において「横幅」とは、各部材を「上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造」として組み立てたときの、各部材の軒先方向での幅をいうものとする。また、前記縦板22の上下方向の高さは、図2に示すように、立ちはぜ突条3に固定したクランプ10の上面に第1の支持板20を固定したときに、その下端位置が立ちはぜ突条3の頂部とほぼ同じ高さ位置となるように設定する。従って、立ちはぜ突条3に固定したクランプ10の上面に第1の支持板20を固定したときに、前記下板23の高さは、立ちはぜ突条3の頂部とほぼ同じ高さとなる。下板23の横幅は任意であり、支持しようとする平板材Sを安定した状態で支持できればよい。
第1の支持板20の長さ、すなわち、各部材を「上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造」として組み立てたときの、屋根勾配方向の長さ(以下、長さというときは、特に別途説明しない限り、同じ意味で使っている)は任意であり、支持しようとする平板材Sを安定した状態で支持できればよい。施工時の取り扱いを考慮すると、立ちはぜ突条3に固定したクランプ10の上面の長さを少し超える程度の長さであることが好ましい。
前記第2の支持板30は、前記第1の支持板20により下面側が支持された平板材Sの上面側を支持するためのものであり、その横幅は前記した第1の支持板20の横幅とほぼ等しい。しかし、安定して平板材Sの上面側を支持できることを条件に、より狭くても、より広くてもよい。第2の支持板30の長さも任意であるが、長さは長いほうが好ましく、同じ立ちはぜ突条3に屋根勾配方向に固定されている2個以上のクランプ10・・にわたる長さであることが好ましい。そして、配置したときに、立ちはぜ突条3に固定したクランプ10の位置に対向する位置には、前記した長ボルト40が通過できる開口31が形成されている。
平板材Sを取り付けるに際しては、最初に、前記したようにして立ちはぜ突条3に適数のクランプ10を固定する。その状態に固定したクランプ10の1つが図3に示される。次に、先に固定した前記ナット42とワッシャ41を一旦取り外し、第1の支持板20を、その開口24に長ボルト40を通すようにし、また左右の縦板22、22が立ちはぜ突条3の平行となりかつ左右の縦板22、22の間に立ちはぜ突条3が入り込むようにして、クランプ10の上に載置する。その状態とした後、再びワッシャ41を取り付け、さらにナット42を締め付けることで、クランプ10は、第1の支持板20と一体となった状態で、立ちはぜ突条3に再度固定された状態となる。もちろん、クランプ10を立ちはぜ突条3に最初に固定するときに、第1の支持板20を同時に固定するようにしてもよい。そのようにして、すべてのクランプ10の上に第1の支持板20を取り付ける。
その後、あるいはその作業と並行して、図4に示すように、隣接する立ちはぜ突条3、3に固定したクランプ10に取り付けられて対向して位置する第1の支持板20、20の下板23、23の上に、両側縁を載せるようにして所要枚数の平板材Sを設置する。その後、対向する平板材S,Sの双方の側縁上部を押さえ付けるために、第2の支持板30を、その開口31内に長ボルト40を通すようにして、各立ちはぜ突条3に沿って取り付ける。取り付けた後、長ボルト40にナット43を螺号して締め付ける。それにより、各平板材Sは、その両側縁が第1の支持板20と第2の支持板30とによって上下から挟持された状態で、屋根面上に固定され、屋根面は平坦な面となる。
屋根面において、多数本並列に存在する立ちはぜ突条3のいずれの立ちはぜ突条3にクランプ10および第1の支持板20を取り付けるかは、平板材Sの横幅と隣接する立ちはぜ突条3、3間の間隔pとの関係で決められる。一般に、平板材Sの横幅は、隣接する立ちはぜ突条3間の間隔pの2倍あるいは3倍の横幅であることが多い。図4は、平板材Sの横幅が隣接する立ちはぜ突条3間の間隔pの2倍である場合を示している。この場合には、1本おきの立ちはぜ突条3a、3cにクランプ10および第1の支持板20が固定され、その間にある立ちはぜ突条3bには固定されない。
上記した例において、第1の支持板20の前記下板23の高さは、第1の支持板20をクランプ10の上面に固定した状態で、立ちはぜ突条3の頂部の高さとほぼ同じ高さとなるように設定されているので、立ちはぜ突条3a,3cに固定した第1の支持板20、20によって両側縁が支持されている平板材Sの横幅方向の中央部は、中間に位置する立ちはぜ突条3bの頂部に乗った姿勢となる。それにより、少ない数の平板材取り付け手段Aを用いながら、平板材Sの安定した取り付け姿勢を得ることができる。
上記のようにして必要とされる平板材Sを屋根面に取り付けることで立ちはぜ折板屋根Rの上面を平坦面としたのちに、例えば前記した長ボルト40を、あるいはそこに連接した適宜の支柱を利用して、適宜の資材を取り付ける。図1に示す例では、平板材Sとして、発泡樹脂製断熱板を用いており、その上に長ボルト40を支柱として利用して緑化基盤材Kを設置している。図示しないが、その上に、適宜の緑化層を設置することで、屋根面緑化等に寄与することができる。なお、緑化基盤材Kあるいは緑化層は、前記した特許文献1にも記載されるようによく知られたものであり、ここでは説明を省略する。
長日数の使用により、屋根面のメンテナンス等が必要となったときには、緑化基盤材Kおよび緑化層前記を取り外したのち、ナット43を長ボルト40から取り外し、第2の支持板30を除去する。それにより、すべての平板材Sは、単に第1の支持板20に側縁の下面側が乗っているだけの状態となるので、平板材Sの除去はきわめて容易となる。その状態で、必要な場合にはナット42、ワッシャ41を取り外して第1の支持板20も取り外すことで、折板屋根の凹凸した屋根面の掃除も容易となる。
図5は、本発明による立ちはぜ折板屋根構造の他の例を示している。ここでは、第2の支持板30が、単なる平板ではなく、長ナット40のための開口31が形成されている支柱への取り付け面32と、その両端から立ち上がる縦面33と、その上端から前記支柱への取り付け面32と平行に外側に延びる上面支持面34とで構成されている点で、前記した立ちはぜ折板屋根構造と相違している。他の構成は同じであり同じ符号を付している。図5に示す立ちはぜ折板屋根構造では、第2の支持板30が垂直方向の断面で段差を持つ構造となることから、その強度を大きくすることができる。それにより、平板材Sの支持状態は一層安定する。
図6は、本発明による立ちはぜ折板屋根構造のさらに他の例を示している。ここでは、図6(b)示すように、平板材Sとして、その側縁に、立ちはぜ突条3に固定されている第1の支持板10における前記縦板22の部分が入り込むことのできる切り欠きS1が形成されているものを用いている点で前記した立ちはぜ折板屋根構造と相違している。他の構成は同じであり同じ符号を付している。この形態の平板材Sを用いることにより、図6(a)に示すように、対向する平板材S、Sの側面間の距離をその切り欠きS1の深さだけより狭いものとすることができ、例えば、平板材Sとして断熱板を用いる場合に、屋根面の断熱効果を一層向上させることができる。
図7は、本発明による立ちはぜ折板屋根構造で用いる第2の支持板30の他の例を示している。この第2の支持板30は、その屋根勾配方向での下方側となる端部に、立ちはぜ突条3に固定したときに屋根の軒先方向と平行となるような折曲部32を有している。この形態の第2の支持板30を用いる場合には、屋根勾配が急な場合に、配置した平板材Sが屋根勾配方向に滑り落ちるのを、前記折曲部30によって抑えることができ、一層安定した立ちはぜ折板屋根構造が得られる。
図8は、第1の支持板20の他の例を示している。また、図9は、第2の支持板30のさらに他の例を示している。いずれの場合も、平板材Sに接する部位に平板材S内に入り込む突起部26、35が形成されている点で、上記した第1の支持板20および第2の支持板30と相違している。図8(a)の第1の支持板20は、平板材Sの下面を支持する下面支持面である下面23の内部に前記突起部26が形成されており、図8(b)の第1の支持板20は、前記下面23の周辺に前記突起部26が形成されている。また、図9(a)の第2の支持板30は、平板である本体の内部に前記突起部35が形成されており、図9(b)の第2の支持板30は、その周辺に前記突起部35が形成されている。
いずれの場合も、突起部26あるいは35を持つことにより、該突起部が平板材S内に入り込み、平板材Sと第1の支持板20および第2の支持板30との一体性はより大きくなり、平板材Sの屋根面への取り付け状態が一層安定したものとなる。
R…立ちはぜ折板屋根、
S…平板材、
K…緑化基盤材、
p…隣接する立ちはぜ突条間の間隔、
1…屋根板、
2…山形部、
3…立ちはぜ突条、
4…立ちはぜ突条の下方の垂直部、
10…クランプ、
11A,11B…一対のクランプ片、
12A、12B…底板、
13A、13B…側板、
14A、14B…天板、
16A,16B…開口、
20…第1の支持板、
21…上板、
22…縦板、
23…下板、
24…開口、
25…補強用リブ、
30…第2の支持板、
31…開口、
32…支柱への取り付け面、
33…縦面、
34…上面支持面、
40…長ボルト、
41…ワッシャ、
42…ナット、
43…ナット。

Claims (11)

  1. 屋根面に配置した平板材により上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造であって、立ちはぜ突条に固定されたクランプと、該固定されたクランプに立設された支柱と、該支柱を利用して前記クランプの上面に取り付けられた第1の支持板と、該第1の支持板の上方に前記支柱を利用して取り付けられた第2の支持板と、前記第1の支持板と第2の支持板とにより側縁が挟持された状態で屋根面に配置された平板材と、を少なくとも備えることを特徴とする上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  2. 前記第2の支持板は同じ立ちはぜ突条に屋根勾配方向に固定されている2個以上のクランプにわたる長さを備えていることを特徴とする請求項1に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  3. 前記第1の支持板は前記クランプの上面よりも下方位置に平板材の下面を支持する下面支持面を有しており、前記平板材の側縁下面は前記下面支持面に乗っていることを特徴とする請求項1または2に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  4. 前記下面支持面の高さは立ちはぜ突条の頂部とほぼ同じ高さとされていることを特徴とする請求項3に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  5. 前記第2の支持板は屋根の軒先方向に平行な折曲部を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  6. 前記第2の支持板は前記支柱への取り付け面よりも上方位置に平板材の上面を支持する上面支持面を有しており、前記平板材の側縁上面は前記上面支持面によって押さえられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  7. 前記第1の支持板および第2の支持板は補強用リブを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  8. 前記第1の支持板および第2の支持板は少なくとも前記平板材に接する部位に平板材内に入り込む突起部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  9. 前記平板材は、発泡樹脂板、非発泡樹脂板、発泡モルタル板および木材板のいずれかまたはその組み合わせであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  10. 前記平板材が発泡樹脂製の断熱板であり、その上に緑化基盤材が設置されていることを特徴とする請求項9に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
  11. 前記緑化基盤材の上に緑化層が設置されていることを特徴とする請求項10に記載の上面が平坦面とされた立ちはぜ折板屋根構造。
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